JP7366329B2 - 受信装置、通信システム、制御回路および記憶媒体 - Google Patents

受信装置、通信システム、制御回路および記憶媒体 Download PDF

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Description

本開示は、チャープ信号によりスペクトル拡散された信号を通信する受信装置、通信システム、制御回路および記憶媒体に関する。
近年、通信分野で使用されている変調方式の中には、周波数帯域を元の信号よりも広い帯域に拡散するスペクトル拡散を行うものがある。例えば、CSS(Chirp Spectrum Spread)変調方式は、チャープ信号を用いてスペクトル拡散を行う変調方式である。CSS変調方式では、搬送波の振幅を一定に維持したまま、対象とする周波数帯域内で周波数を線形に変化させて伝送する。このようにチャープ信号を用いてスペクトル拡散する変調方式を用いる通信システムにおいて、受信装置は、スペクトル拡散に用いられたチャープ信号を用いて逆拡散処理を行うことで、拡散率に伴う拡散利得を得て受信精度を改善することができる。
スペクトル拡散を行う通信システムにおいて、受信側で逆拡散処理による拡散利得を得るためには、クロック偏差を高精度に推定する必要がある。特に、CSS変調によるスペクトル拡散では、クロック偏差が発生するとチャープ信号の時間に対する周波数の傾きにずれが発生する。これにより、正確なタイミングで逆拡散処理をしてもクロック偏差を補正しないと拡散利得を得ることができない。
特許文献1には、クロック偏差を推定して補正する技術が開示されている。具体的には、特許文献1に開示されたシステムでは、通信パケット毎にタイミングずれ量を監視し、複数の通信パケットのタイミングずれ量の変化からクロック偏差を推定している。
特開2001-119322号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、複数の通信パケットを受信するまではクロック偏差を推定することができない。このため、クロック偏差を推定するまでに受信する複数のパケットについてはクロック偏差の補正ができず、受信感度が低下するという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、チャープ信号によりスペクトル拡散された信号の受信感度を向上させることが可能な受信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる受信装置は、チャープ信号によりスペクトル拡散されたプリアンブル信号と、チャープ信号によりスペクトル拡散されたデータ信号とを含む信号を受信し、受信信号から抽出されたプリアンブル信号に対してチャープ信号の逆相を乗算して逆拡散処理をするプリアンブル逆拡散処理部と、逆拡散処理されたプリアンブル信号に対して逆変調処理を行うプリアンブル逆変調処理部と、逆変調処理されたプリアンブル信号に対して遅延検波処理を2回行うプリアンブル遅延検波部と、遅延検波処理を2回行った後のプリアンブル信号に基づいてクロック偏差を推定するクロック偏差算出部と、クロック偏差の推定値を用いて受信信号のクロック偏差を補正するクロック偏差補正部と、を備えることを特徴とする。
本開示にかかる受信装置は、チャープ信号によりスペクトル拡散された信号の受信感度を向上させることが可能であるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる通信システムの構成を示す図 図1に示す送信装置の機能構成を示す図 図2に示す送信装置が送信する信号の構成を示す図 図1に示す受信装置の機能構成を示す図 図4に示すクロック偏差推定部の詳細な機能構成を示す図 逆拡散前後のチャープ信号の周波数の経時変化を示す図 図4に示す受信装置の動作の一例について説明するためのフローチャート 実施の形態2にかかる受信装置の機能構成を示す図 図8に示すクロック偏差推定部の詳細な機能構成を示す図 図8に示す受信装置の動作の一例について説明するためのフローチャート 実施の形態1,2にかかる送信装置および受信装置のそれぞれの機能を実現するための専用のハードウェアを示す図 実施の形態1,2にかかる送信装置および受信装置のそれぞれの機能を実現するための制御回路の構成を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかる受信装置、通信システム、制御回路および記憶媒体を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態によって本開示の技術的範囲が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる通信システム1の構成を示す図である。通信システム1は、送信装置10と、受信装置20とを有する。通信システム1は、周波数が線形に変化するチャープ信号を用いてスペクトル拡散を行って生成される信号を伝送する。送信装置10はスペクトル拡散を行い、受信装置20は逆拡散処理を行うことで、受信感度を向上させることができる。受信感度が改善すると、その分だけ通信距離を長くすることが可能である。以下では、通信システム1は、CSS変調を用いて、伝送するデータをスペクトル拡散することとする。
CSS変調方式は、チャープ信号を用いてスペクトル拡散する変調方式の一種であり、低消費電力かつ長距離無線通信を実現可能な無線通信方式であるLPWA(Low Power Wide Area)のIoT(Internet of Things)向け規格であるLoRaにおいて採用されている。IoT、M2M(Machine to Machine)の分野では、センサ情報などのデータを収集するために、低消費電力かつ広範囲をカバーするための長距離無線通信が求められている。CSS変調方式では、拡散率を上げると受信感度が改善される代わりに通信速度が低下するが、IoT、M2Mなどの分野では、一般的な通信と比較すると、端末間で伝送される情報量は小さいため、通信速度に対する要求は低い。このため、CSS変調方式は、IoT、M2Mなどの分野に適した技術であるといえる。なお、LPWAには、LoRaの他に、LoRaと同じくIoT向けの無線通信規格であるSIGFOX、スマートメータなどに採用されている無線通信規格であるWi-SUN(Wireless-Smart Utility Network)などがある。
図2は、図1に示す送信装置10の機能構成を示す図である。送信装置10は、変調部100と、CSS変調部101と、プリアンブル生成部102と、CP(Cyclic Prefic)付加部103と、送信フィルタ部104と、周波数変換部105と、送信アンテナ106とを有する。
変調部100は、送信データを変調し、変調後の送信データをCSS変調部101に出力する。CSS変調部101は、変調後の送信データに対してチャープ信号による拡散系列を使用してスペクトル拡散処理し、チャープ信号によりスペクトル拡散されたデータ信号をCP付加部103に出力する。プリアンブル生成部102は、受信側のタイミング検出およびクロック偏差推定に用いられる既知信号であるプリアンブル信号を生成し、プリアンブル信号をチャープ信号による拡散系列を使用してスペクトル拡散処理し、チャープ信号によりスペクトル拡散されたプリアンブル信号をCP付加部103に出力する。
CP付加部103は、CSS変調部101が出力するデータ信号と、プリアンブル生成部102が出力するプリアンブル信号とにガードインターバルを付加した信号を送信フィルタ部104に出力する。送信フィルタ部104は、スペクトル拡散された信号を送信用のフィルタでフィルタリングし、フィルタリングされた信号を周波数変換部105に出力する。周波数変換部105は、フィルタリングされた信号を周波数変換し、周波数変換後の信号を送信アンテナ106に出力する。送信アンテナ106は、周波数変換後の信号を送信する。
図3は、図2に示す送信装置10が送信する信号の構成を示す図である。送信装置10が送信する信号の1パケットは、プリアンブル信号およびデータ信号を含む。プリアンブル信号およびデータ信号のそれぞれは、チャープ信号によりスペクトル拡散されている。プリアンブル信号は、1パケットの先頭部分で送信される。
図4は、図1に示す受信装置20の機能構成を示す図である。受信装置20は、受信アンテナ200と、周波数変換部201と、受信フィルタ部202と、タイミング検出部203と、プリアンブル抽出部204と、クロック偏差推定部205と、データ抽出部206と、データ逆拡散処理部207と、クロック偏差補正部208と、復調部209とを有する。
受信アンテナ200は、送信装置10から送信された信号を受信し、受信信号を周波数変換部201に出力する。周波数変換部201は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換し、周波数変換後の受信信号を受信フィルタ部202に出力する。受信フィルタ部202は、周波数変換後の受信信号を受信用のフィルタで通信波帯域にフィルタリングし、フィルタリング後の受信信号をタイミング検出部203、プリアンブル抽出部204およびデータ抽出部206のそれぞれに出力する。
タイミング検出部203は、フィルタリング後の受信信号に対してマッチドフィルタ法などにより受信タイミングを検出し、検出した受信タイミングをプリアンブル抽出部204およびデータ抽出部206のそれぞれに出力する。
プリアンブル抽出部204は、タイミング検出部203が出力する受信タイミングに基づいて、受信信号から、ガードインターバルを除いたプリアンブル信号を抽出し、抽出したプリアンブル信号をクロック偏差推定部205に出力する。
クロック偏差推定部205は、プリアンブル抽出部204が出力するプリアンブル信号を用いてクロック偏差および周波数オフセットを推定し、クロック偏差および周波数オフセットの推定値をクロック偏差補正部208に出力する。クロック偏差推定部205の詳細については後述される。
データ抽出部206は、タイミング検出部203が出力する受信タイミングを用いて、受信信号からガードインターバルを除いたデータ信号を抽出し、抽出したデータ信号をデータ逆拡散処理部207に出力する。データ抽出部206が出力するデータ信号は、CSS変調されている。データ逆拡散処理部207は、受信信号から抽出されたデータ信号に対して、チャープ信号による逆拡散処理を行い、逆拡散処理後のデータ信号をクロック偏差補正部208に出力する。
クロック偏差補正部208は、クロック偏差推定部205で推定されたクロック偏差の推定値を用いて、逆拡散処理後のデータ信号に対してクロック偏差を補正し、補正後のデータ信号を復調部209に出力する。復調部209は、逆拡散処理後のデータ信号に対して復調処理を行う。通信システム1は、送信側でガードインターバルを付加するシングルキャリアブロック伝送であり、受信側でBTR(Bit Timing Recovery)を用いないこととする。
以下、受信装置20が行うクロック偏差推定処理の詳細について説明する。図5は、図4に示すクロック偏差推定部205の詳細な機能構成を示す図である。クロック偏差推定部205は、プリアンブル逆拡散処理部210と、プリアンブル逆変調処理部211と、第1のプリアンブル遅延検波部212と、第2のプリアンブル遅延検波部213と、クロック偏差算出部214とを有する。
プリアンブル逆拡散処理部210は、送信装置10のプリアンブル生成部102がプリアンブル信号を直接拡散するときに使用した拡散系列αp(n)の逆位相となる逆拡散系列βp(n)を、プリアンブル抽出部204が抽出したプリアンブル信号に乗算することで、プリアンブル信号の逆拡散処理を実行する。例えば、拡散系列αp(n)は、以下の数式(1)で表される。
Figure 0007366329000001
nは時間である。Npは拡散系列αp(n)の拡散長であり、偶数である。jは虚数単位である。αp(n)は、チャープ信号の1つでありZadoff-Chu系列と呼ばれる信号であり、定包絡かつ時間に対して周波数が変化する特徴を有する。Upは、Zadoff-Chu系列における周波数の傾きを表す整数である。
数式(1)で表される拡散系列αp(n)の逆位相となる逆拡散系列βp(n)は、以下の数式(2)で表される。
Figure 0007366329000002
プリアンブル逆拡散処理部210が行う逆拡散処理は、以下の数式(3)で表される。
Figure 0007366329000003
p(n)は、プリアンブル抽出部204が抽出したプリアンブル信号であり、sp(n)は、逆拡散処理後のプリアンブル信号である。プリアンブル逆拡散処理部210は、数式(3)で表される逆拡散処理後のプリアンブル信号sp(n)を出力する。
プリアンブル抽出部204が抽出したプリアンブル信号rp(n)に介在しているクロック偏差Δfcについて考える。クロック偏差は、送信側のサンプリング周波数を生成する源振クロックftxと、受信側のサンプリング周波数を生成する源振クロックfrxとの偏差により発生する。クロック偏差Δfcは、以下の数式(4)で表される。
Figure 0007366329000004
ここで、送信側の源振クロックftxは、受信側の源振クロックfrxを用いて以下の数式(5)で表される。
Figure 0007366329000005
ここで、xは受信側の源振クロックfrxを基準にしたときのクロック偏差Δfcの割合であり、以下の数式(6)で表される。
Figure 0007366329000006
続いて、クロック偏差Δfcにより発生するタイミングずれについて考える。クロック偏差Δfcがある状態で、受信側においてfrxサンプル分の信号を受信する時間が経つと、タイミングがΔfcサンプル分だけ前にずれる。つまり、1サンプル当たりにタイミングがずれる時間は、Δfc/frxとなり、これは数式(6)のxに相当する。ここで、1サンプルを直接拡散の1チップに置き換えても同じことが言える。そのため、xは1チップあたりのタイミングずれ量として扱うことができ、単位はチップである。
受信側で逆拡散する際に受信した信号にクロック偏差Δfcが介在している場合、送信側のチャープ信号は、受信側で見るとクロック偏差Δfcに影響を受けていると考えられる。受信側で見たときの送信側のチャープ系列は、以下の数式(7)で表される。
Figure 0007366329000007
数式(7)のチャープ信号を受信側で逆拡散後の位相は、以下の数式(8)で表される。
Figure 0007366329000008
θd(n)はチャープ信号の位相であり、θ(n)は受信側で逆拡散に使用するチャープ系列の位相である。
数式(8)の逆拡散後の位相を見ると、時間nに対する2次の関数になっている。そのため、クロック偏差があると逆拡散後でも時間に対して周波数が線形に変化する。
図6は、逆拡散前後のチャープ信号の周波数の経時変化を示す図である。チャープ信号300にはクロック偏差がなく、チャープ信号301にはクロック偏差がある。逆拡散前のチャープ信号300は傾きUpを有し、逆拡散するとチャープ信号310に示すように周波数0Hzになる。これに対してチャープ信号301はクロック偏差により傾きUp+Vpを有し、逆拡散するとチャープ信号311に示すように傾きVpの周波数が残留する。ここで、傾きVpは、数式(8)から以下の数式(9)で表される。
Figure 0007366329000009
図5の説明に戻る。プリアンブル逆変調処理部211は、プリアンブル逆拡散処理部210が出力するプリアンブル信号sp(n)を逆変調処理する。プリアンブル逆変調処理部211が行う逆変調処理は、以下の数式(10)で表される。
Figure 0007366329000010
p(n)は、逆変調処理後のプリアンブル信号であり、γ*(n)は、送信装置10から送信された直接拡散前のプリアンブル信号γ(n)の複素共役信号である。
逆変調後のプリアンブル信号tp(n)には、クロック偏差の影響によって、数式(8)に示すように、時間に対して2次の位相、つまり傾きVpの周波数が残留している。ここで、クロック偏差による影響を補正する方法について考える。クロック偏差の影響は、残留する傾きVpの周波数であるため、傾きVpを推定することでクロック偏差の影響を補正することができる。このため、逆変調後のプリアンブル信号tp(n)に残留する傾きVpを推定するために、逆変調後のプリアンブル信号tp(n)に対して時間の2次微分を計算する。プリアンブル信号tp(n)に対して遅延検波処理を1回行うことで時間の1次微分が計算され、遅延検波処理を2回行うことで時間の2次微分が計算される。
第1のプリアンブル遅延検波部212は、逆変調後のプリアンブル信号tp(n)に対して以下の数式(11)で表される遅延検波処理を行い、1回目の遅延検波処理後のプリアンブル信号up(n)を算出する。
Figure 0007366329000011
ここで、τ1は、1回目の遅延検波処理における遅延量である。
第2のプリアンブル遅延検波部213は、1回目遅延検波処理後のプリアンブル信号up(n)に対して以下の数式(12)で表される2回目の遅延検波処理を行い、2回目の遅延検波処理後のプリアンブル信号vp(n)を算出する。
Figure 0007366329000012
ここで、τ2は、2回目の遅延検波処理における遅延量である。なお、第1のプリアンブル遅延検波部212および第2のプリアンブル遅延検波部213は、合わせて、逆変調処理されたプリアンブル信号に対して遅延検波処理を2回行うプリアンブル遅延検波部21と称することもできる。
クロック偏差算出部214は、2回の遅延検波処理後のプリアンブル信号vp(n)に基づいて、傾きVpを推定する。まず数式(8)を時間nで2次微分すると以下の数式(13)が得られる。
Figure 0007366329000013
数式(11)、数式(12)および数式(13)から、傾きVpの推定値は、以下の数式(14)で表される。
Figure 0007366329000014
傾きVpの推定値は、プリアンブル信号1シンボル分つまりNpチップ分で求めた値である。このため、プリアンブル信号が複数シンボルあるときは、クロック偏差算出部214は、プリアンブル信号の各シンボルで傾きVpの推定値を求めて、それらの平均値を出力してもよい。
データ逆拡散処理部207は、データ抽出部206で抽出したデータ信号に対して以下の数式(15)で表される逆拡散処理を行う。
Figure 0007366329000015
ここで、Ndはデータ信号を拡散処理する際に使用したチャープ信号の拡散長であり、βd(m)はデータ信号を拡散処理する際に使用したチャープ信号に対応する逆拡散系列である。逆拡散系列βd(m)は以下の数式(16)で表される。
Figure 0007366329000016
クロック偏差がある場合、逆拡散後のデータ信号もクロック偏差の影響を受ける。数式(9)から、データ信号に残留する周波数の傾きVdは、以下の数式(17)で表される。
Figure 0007366329000017
クロック偏差補正部208は、逆拡散後のデータ信号に残留する周波数の傾きVdをクロック偏差推定部205で求められた傾きVpの推定値を用いて、以下の数式(18)に表される補正処理を行う。
Figure 0007366329000018
ここで、sdcはクロック偏差補正後のデータ信号であり、βdc(m)は以下の数式(19)で表される。
Figure 0007366329000019
なお、ここではデータ逆拡散処理部207による逆拡散処理とクロック偏差補正部208によるクロック偏差補正処理とを分けて記載したが、数式(15)の逆拡散系列βd(m)を、数式(16)で表される逆拡散系列βd(m)に代えて、以下の数式(20)で表される系列βdc(m)に置き換えてもよい。この場合、データの逆拡散処理とクロック偏差補正処理とを同時に実行することが可能である。
Figure 0007366329000020
続いて、図4に示す受信装置20の動作について説明する。図7は、図4に示す受信装置20の動作の一例について説明するためのフローチャートである。受信装置20は、受信アンテナ200で送信装置10が送信した信号を受信する(ステップS101)。
周波数変換部201は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換する(ステップS102)。受信フィルタ部202は、周波数変換後の受信信号に対して受信用のフィルタでフィルタリング処理する(ステップS103)。タイミング検出部203は、フィルタリング処理後の受信信号を用いて受信タイミングを検出する(ステップS104)。
プリアンブル抽出部204は、検出された受信タイミングに基づいて、受信信号からプリアンブル信号を抽出する(ステップS105)。クロック偏差推定部205のプリアンブル逆拡散処理部210は、抽出されたプリアンブル信号の逆拡散処理を行う(ステップS106)。クロック偏差推定部205のプリアンブル逆変調処理部211は、逆拡散処理後のプリアンブル信号の逆変調処理を行う(ステップS107)。
プリアンブル遅延検波部21の第1のプリアンブル遅延検波部212は、逆変調処理後のプリアンブル信号に対して1回目の遅延検波処理を行う(ステップS108)。プリアンブル遅延検波部21の第2のプリアンブル遅延検波部213は、1回目の遅延検波処理後のプリアンブル信号に対して2回目の遅延検波処理を行う(ステップS109)。クロック偏差算出部214は、遅延検波処理を2回行った後のプリアンブル信号に基づいて、クロック偏差の推定値を算出する(ステップS110)。
データ抽出部206は、タイミング検出部203により推定された受信タイミングに基づいて、受信信号からデータ信号を抽出する(ステップS111)。データ逆拡散処理部207は、抽出されたデータ信号に対して、逆拡散処理を行う(ステップS112)。ステップS105からステップS110におけるプリアンブル抽出部204およびクロック偏差推定部205の処理と、ステップS111およびステップS112におけるデータ抽出部206およびデータ逆拡散処理部207の処理とは、並行して実行することができる。
クロック偏差補正部208は、クロック偏差推定部205が出力するクロック偏差の推定値と、データ逆拡散処理部207が出力する逆拡散処理後のデータ信号とを用いて、受信信号のクロック偏差を補正する(ステップS113)。復調部209は、クロック偏差を補正後のデータ信号に対して復調処理を行う(ステップS114)。
以上説明したように、実施の形態1によれば、送信装置10は、チャープ信号によりスペクトル拡散されたプリアンブル信号およびチャープ信号によりスペクトル拡散されたデータ信号を含む信号を送信する。受信装置20は、送信装置10が送信した信号を受信すると、受信信号から抽出されたプリアンブル信号に対して、逆拡散処理した後、逆変調処理を行い、逆変調処理後のプリアンブル信号に対して遅延検波処理を2回行い、遅延検波処理を2回行った後のプリアンブル信号に基づいて、クロック偏差を推定し、クロック偏差の推定値を用いてデータ信号のクロック偏差を補正する。具体的には、受信装置20は、クロック偏差により残留する周波数の傾きを推定し、推定した傾きに基づいて、データ信号のクロック偏差を補正する。このような処理を行うことにより、受信装置20は、まだ1パケットしか受信していない状態であっても、クロック偏差を推定することが可能になる。したがって、1パケット毎にクロック偏差を補正することが可能であり、クロック偏差の変化に対しても1パケット毎に追従することが可能になる。このため、受信装置20は、チャープ信号によりスペクトル拡散された信号の受信感度を向上させることが可能である。
実施の形態2.
実施の形態1にかかる通信システム1では、逆拡散処理および逆変調処理を行った後のプリアンブル信号を使用して、クロック偏差により残留する周波数の傾きを推定し、傾きの推定値を用いて、データ信号のクロック偏差を補正する例について説明した。実施の形態2にかかる通信システム2では、プリアンブル信号に加えて、データ信号を用いて、クロック偏差により残留する周波数の傾きを推定する。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、実施の形態1と同様の部分については詳しい説明を省略する。
通信システム2の全体構成は、通信システム1の送信装置10の代わりに送信装置10A、受信装置20の代わりに受信装置20Aを有する。送信装置10Aは、送信装置10の機能に加えて、CSS変調部101が、データ信号1シンボルに対して1回の直接拡散を行う点が異なる。このようにデータ信号をCSS変調することで、受信装置20Aは、データ信号を用いてクロック偏差により残留する周波数の傾きを推定する際に、拡散長のチップ分の逆拡散後のデータ信号が1シンボル分のデータ信号となり、逆拡散後のデータ信号に2回の遅延検波処理を行うと、データ信号に依存することなく、クロック偏差により残留する周波数の傾きを推定することができる。これは、一般的にデータ信号1シンボルが時間に対して周波数が変化するような変調信号ではないためであり、データ信号1シンボルに対して遅延検波を2回実行するとデータ信号による影響がなくなることを利用している。受信装置20Aでは、プリアンブル信号から求めたクロック偏差による残留する周波数の傾きの推定値と、データ信号から求めた推定値とを合成し、合成後の推定値を用いてデータ信号のクロック偏差を補正する。
図8は、実施の形態2にかかる受信装置20Aの機能構成を示す図である。受信装置20と同様の部分については同じ符号を付することによって、以下、詳細な説明を省略し、受信装置20と異なる部分について主に説明する。
受信装置20Aは、受信アンテナ200と、周波数変換部201と、受信フィルタ部202と、タイミング検出部203と、プリアンブル抽出部204と、クロック偏差推定部220と、データ抽出部206と、データ逆拡散処理部207と、クロック偏差補正部221と、復調部209とを有する。
受信装置20Aは、受信装置20のクロック偏差推定部205の代わりにクロック偏差推定部220を有し、クロック偏差補正部208の代わりにクロック偏差補正部221を有する。受信装置20Aのデータ逆拡散処理部207は、逆拡散処理後のデータ信号を、クロック偏差推定部220およびクロック偏差補正部221のそれぞれに出力する。クロック偏差推定部220は、受信信号から抽出されたプリアンブル信号に加えて、データ信号に基づいてクロック偏差を推定する。クロック偏差補正部221は、上記の推定値を用いて、逆拡散後のデータ信号に対してクロック偏差を補正する。
図9は、図8に示すクロック偏差推定部220の詳細な機能構成を示す図である。クロック偏差推定部220は、プリアンブル逆拡散処理部210と、プリアンブル逆変調処理部211と、プリアンブル遅延検波部21と、クロック偏差算出部232と、データ遅延検波部23とを有する。データ遅延検波部23は、第1のデータ遅延検波部230と、第2のデータ遅延検波部231とを有する。クロック偏差推定部220は、受信装置20におけるクロック偏差推定部205のクロック偏差算出部214の代わりに、クロック偏差算出部232を有する。さらに、クロック偏差推定部220は、受信装置20におけるクロック偏差推定部205の構成に加えて、データ信号に対して遅延検波処理を2回行うデータ遅延検波部23を有する。
第1のデータ遅延検波部230は、逆拡散後のデータ信号sd(m)に対して、以下の数式(21)で表される遅延検波処理を行い、1回目の遅延検波処理後のデータ信号ud(m)を算出する。
Figure 0007366329000021
ここで、ρ1はデータ信号に対する1回目の遅延検波処理における遅延量である。第2のデータ遅延検波部231は、1回目の遅延検波処理後のデータ信号ud(m)に対して、以下の数式(22)で表される2回目の遅延検波処理を行い、2回目の遅延検波処理後のデータ信号vd(m)を算出する。
Figure 0007366329000022
ここで、ρ2はデータ信号に対する2回目の遅延検波処理における遅延量である。
クロック偏差算出部232は、まず、2回の遅延検波処理後のプリアンブル信号vp(n)から数式(14)で表される処理により傾きVpを推定し、さらに、2回の遅延検波処理後のデータ信号vd(m)から以下の数式(23)で表される処理により傾きVdの第1推定値を求める。
Figure 0007366329000023
数式(23)で表される第1推定値は、データ信号の1シンボル分つまりNdチップ分で求めた値である。このため、クロック偏差算出部232は、データ信号を複数シンボル使用して、複数の第1推定値を求めてその平均値を第1推定値として出力してもよい。クロック偏差算出部232は、プリアンブル信号から求めた傾きVpの推定値と、データ信号から求めた傾きVdの第1推定値とを合成して、傾きVdの合成後の推定値である第2推定値を以下の数式(24)から求める。
Figure 0007366329000024
ここでμpは傾きVpの推定値と傾きVdの第1推定値とを合成するときの傾きVpの推定値における割合を表す係数であり、μdは傾きVpの推定値と傾きVdの第1推定値とを合成するときの傾きVdの第1推定値における割合を表す係数である。例えば、μp=Np、μd=Ndとすることができる。ただし、これらの係数の値は、上記の例に限定されるものではない。
クロック偏差補正部221は、逆拡散後のデータ信号に残留する周波数の傾きVdをクロック偏差推定部220で求めたVdの第2推定値を用いて補正する。クロック偏差補正部221が行うクロック偏差補正処理は、以下の数式(25)で表される。
Figure 0007366329000025
ここでsdc2(m)はクロック偏差補正処理後のデータ信号であり、βdc2(m)は以下の数式(26)で表される。
Figure 0007366329000026
続いて、図8に示す受信装置20Aの動作について説明する。図10は、図8に示す受信装置20Aの動作の一例について説明するためのフローチャートである。なお、図10に示す動作のうち図7を用いて説明した実施の形態1と同様である部分については、同じ符号を付することにより詳細な説明を省略する。このとき、説明中の受信装置20は受信装置20Aと読み替えるものとする。
ステップS101からステップS112の処理は図7と同様である。なお、ここでクロック偏差算出部214をクロック偏差算出部232と読み替えることとする。ステップS112においてデータ信号の逆拡散処理が行われた後、第1のデータ遅延検波部230は、データ信号の1回目の遅延検波処理を行う(ステップS201)。その後、第2のデータ遅延検波部231は、1回目の遅延検波処理後のデータ信号に対して、2回目の遅延検波処理を行う(ステップS202)。クロック偏差算出部232は、遅延検波処理を2回行った後のデータ信号に基づいて、クロック偏差の第1推定値を算出する(ステップS203)。なお、ステップS111、ステップS112、ステップS201からステップS203の処理は、ステップS105からステップS110の処理と並行して実行することができる。
クロック偏差算出部232は、ステップS110において算出した、プリアンブル信号に基づくクロック偏差の推定値と、ステップS203において算出した、データ信号に基づくクロック偏差の第1推定値とを合成して、クロック偏差の第2推定値を算出する(ステップS204)。以下、ステップS113およびステップS114は受信装置20と同様である。なおこのとき、ステップS113においては、ステップS204で算出した第2推定値を用いて、クロック偏差を補正することになる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、遅延検波処理を2回行った後のプリアンブル信号に加えて、遅延検波処理を2回行った後のデータ信号に基づいて、クロック偏差の推定値が算出される。このため、実施の形態1と同様に、チャープ信号によりスペクトル拡散された信号の受信感度を向上させることが可能であると共に、実施の形態1よりもクロック偏差の推定精度を向上させることが可能である。
続いて通信システム1および通信システム2のハードウェア構成の一例について説明する。送信装置10,10Aおよび受信装置20,20Aのそれぞれの各機能は、処理回路により実現される。これらの処理回路は、専用のハードウェアにより実現されてもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いた制御回路であってもよい。
上記の処理回路が、専用のハードウェアにより実現される場合、これらは、図11に示す処理回路90により実現される。図11は、実施の形態1,2にかかる送信装置10,10Aおよび受信装置20,20Aのそれぞれの機能を実現するための専用のハードウェアを示す図である。処理回路90は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
上記の処理回路が、CPUを用いた制御回路で実現される場合、この制御回路は例えば図12に示す構成の制御回路91である。図12は、実施の形態1,2にかかる送信装置10,10Aおよび受信装置20,20Aのそれぞれの機能を実現するための制御回路91の構成を示す図である。図12に示すように、制御回路91は、プロセッサ92と、メモリ93とを備える。プロセッサ92は、CPUであり、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などとも呼ばれる。メモリ93は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)などである。
上記の処理回路が制御回路91により実現される場合、プロセッサ92がメモリ93に記憶された、各構成要素の処理に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、メモリ93は、プロセッサ92が実行する各処理における一時メモリとしても使用される。制御回路91が実行するプログラムは、記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、通信路を介して提供されてもよい。
なお、処理回路90と制御回路91とが併せて用いられてもよい。図2,4,8などに1つのブロックで表した機能部のそれぞれを1つの回路で実現してもよいし、複数の機能部の機能を1つの回路で実現してもよい。或いは、1つの機能部の機能を複数の回路に分けて実現することもできる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
例えば、上記の実施の形態1,2では、チャープ信号によりスペクトル拡散させる変調方式の一例として、CSS変調を例示したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。通信システム1,2が用いる変調方式は、チャープ信号によりスペクトル拡散させるものであればよい。
1,2 通信システム、10,10A 送信装置、20,20A 受信装置、21 プリアンブル遅延検波部、23 データ遅延検波部、90 処理回路、91 制御回路、92 プロセッサ、93 メモリ、100 変調部、101 CSS変調部、102 プリアンブル生成部、103 CP付加部、104 送信フィルタ部、105,201 周波数変換部、106 送信アンテナ、200 受信アンテナ、202 受信フィルタ部、203 タイミング検出部、204 プリアンブル抽出部、205,220 クロック偏差推定部、206 データ抽出部、207 データ逆拡散処理部、208,221 クロック偏差補正部、209 復調部、210 プリアンブル逆拡散処理部、211 プリアンブル逆変調処理部、212 第1のプリアンブル遅延検波部、213 第2のプリアンブル遅延検波部、214,232 クロック偏差算出部、230 第1のデータ遅延検波部、231 第2のデータ遅延検波部。

Claims (8)

  1. チャープ信号によりスペクトル拡散されたプリアンブル信号と、チャープ信号によりスペクトル拡散されたデータ信号とを含む信号を受信する受信装置において、
    受信信号から抽出された前記プリアンブル信号に対して前記チャープ信号の逆相を乗算して逆拡散処理をするプリアンブル逆拡散処理部と、
    逆拡散処理された前記プリアンブル信号に対して逆変調処理を行うプリアンブル逆変調処理部と、
    逆変調処理された前記プリアンブル信号に対して遅延検波処理を2回行うプリアンブル遅延検波部と、
    遅延検波処理を2回行った後の前記プリアンブル信号に基づいてクロック偏差を推定するクロック偏差算出部と、
    前記クロック偏差の推定値を用いて前記受信信号のクロック偏差を補正するクロック偏差補正部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信信号から抽出された前記データ信号に対して前記チャープ信号の逆相を乗算して逆拡散処理をするデータ逆拡散処理部と、
    逆拡散処理された前記データ信号に対して遅延検波処理を2回行うデータ遅延検波部と、
    をさらに備え、
    前記クロック偏差算出部は、遅延検波処理を2回行った後の前記プリアンブル信号と、遅延検波処理を2回行った後の前記データ信号とに基づいて前記クロック偏差を推定することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記クロック偏差補正部は、逆拡散に使用する前記チャープ信号の周波数の傾きを補正することで前記クロック偏差を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記チャープ信号は、Zadoff-Chu系列であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の受信装置と、
    前記プリアンブル信号と前記データ信号とを含む信号を前記受信装置に送信する送信装置と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  6. 請求項2に記載の受信装置と、
    前記プリアンブル信号と前記データ信号とを含む前記信号を前記受信装置に送信する送信装置と、
    を備え、
    前記送信装置は、前記データ信号の1シンボル単位で、前記チャープ信号によりスペクトル拡散することを特徴とする通信システム。
  7. チャープ信号によりスペクトル拡散されたプリアンブル信号と、チャープ信号によりスペクトル拡散されたデータ信号とを含む信号を受信する受信装置を制御する制御回路において、
    受信信号から抽出された前記プリアンブル信号に対して前記チャープ信号の逆相を乗算して逆拡散処理をするステップと、
    逆拡散処理された前記プリアンブル信号に対して逆変調処理を行うステップと、
    逆変調処理された前記プリアンブル信号に対して遅延検波処理を2回行うステップと、
    前記遅延検波処理を2回行った後の前記プリアンブル信号に基づいてクロック偏差を推定するステップと、
    前記クロック偏差の推定値を用いて前記受信信号のクロック偏差を補正するステップと、
    を前記受信装置に実行させることを特徴とする制御回路。
  8. チャープ信号によりスペクトル拡散されたプリアンブル信号と、チャープ信号によりスペクトル拡散されたデータ信号とを含む信号を受信する受信装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体において、該プログラムは、
    受信信号から抽出された前記プリアンブル信号に対して前記チャープ信号の逆相を乗算して逆拡散処理をするステップと、
    逆拡散処理された前記プリアンブル信号に対して逆変調処理を行うステップと、
    逆変調処理された前記プリアンブル信号に対して遅延検波処理を2回行うステップと、
    前記遅延検波処理を2回行った後の前記プリアンブル信号に基づいてクロック偏差を推定するステップと、
    前記クロック偏差の推定値を用いて前記受信信号のクロック偏差を補正するステップと、
    を前記受信装置に実行させることを特徴とする記憶媒体。
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