JP7004876B2 - 受信装置、制御回路、記憶媒体および通信システム - Google Patents

受信装置、制御回路、記憶媒体および通信システム Download PDF

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Description

本発明は、チャープ信号を用いてスペクトラム拡散を行う変調方式を用いる受信装置、制御回路、記憶媒体および通信システムに関する。
近年、通信分野で使用されている変調方式の中には、周波数帯域を元の信号よりも広い帯域に拡散するスペクトラム拡散を行うものがある。例えば、CSS(Chirp Spectrum Spread)変調方式は、チャープ信号を用いてスペクトラム拡散を行う変調方式である。CSS変調方式では、搬送波の振幅を一定に維持したまま、対象とする周波数帯域内で周波数を線形に変化させて伝送する。このような変調方式を用いる通信システムにおいて、受信装置は、スペクトラム拡散に用いられたチャープ信号を用いて逆拡散処理を行うことで、拡散率に伴う拡散利得を得て受信精度を改善することができる。
スペクトラム拡散を行う通信システムにおいて、周波数ずれが生じていると復調性能の低下が発生するため、受信信号に含まれる周波数オフセットを高精度に推定することが求められる。通信システムに求められる通信距離が長くなるほど、受信装置に求められる周波数オフセットの推定精度も高くなる。
特許文献1では、チャープ信号を用いてスペクトラム拡散された受信信号を離散的にサンプリングし、サンプリングされた離散信号に対して逆拡散処理を行う受信装置が開示されている。この受信装置は、逆拡散後の信号に対して周波数領域に変換するための離散フーリエ変換を行い、周波数領域の信号においてエネルギーのピークをもつ離散フーリエ変換の出力ビンを1つ選択し、選択した出力ビンの内容を分析してどのチャープ符号が受信されたかを決定している。送受信間のタイミングずれにより発生する周波数オフセットと送受信間の周波数ずれにより発生する周波数オフセットとは同時に発生するため、受信装置は、離散フーリエ変換後にエネルギーのピークを有する出力ビンを選択することで、2つの周波数オフセットによる影響を回避している。
特許第5699142号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、周波数オフセットの推定精度を向上させるためには、離散フーリエ変換のポイント数を増やして出力ビンの間隔を狭める必要があり、処理量が増大するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、処理量の増大を抑制しつつ、周波数オフセットの推定精度を向上させることが可能な受信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる受信装置は、受信信号から、周波数が線形増加するアップチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第1プリアンブルと、周波数が線形減少するダウンチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第2プリアンブルとを含むプリアンブルを抽出するプリアンブル抽出部と、第1プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定し、推定値を示す第1の周波数オフセットを出力する第1の周波数オフセット推定部と、第2プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定し、推定値を示す第2の周波数オフセットを出力する第2の周波数オフセット推定部と、第1の周波数オフセットおよび第2の周波数オフセットに基づいて、送受信間の周波数ずれに起因する第3の周波数オフセットを推定する第3の周波数オフセット推定部と、を備え、第1の周波数オフセット推定部および第2の周波数オフセット推定部のそれぞれは、1または複数のシンボルで構成される1ブロックをスペクトラム拡散の処理単位とする場合、ブロック内のチップを対象に周波数オフセットを推定するブロック内推定部を有することを特徴とする。
本発明にかかる受信装置は、処理量の増大を抑制しつつ、周波数オフセットの推定精度を向上させることが可能であるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる通信システムの構成を示す図 図1に示す送信装置の機能構成を示す図 図2に示すプリアンブル生成部が生成するプリアンブルの構成の第1の例を示す図 図2に示すプリアンブル生成部が生成するプリアンブルの構成の第2の例を示す図 図1に示す受信装置の機能構成を示す図 図5に示す同期捕捉部の詳細な機能構成を示す図 送受信間の周波数ずれに起因する第3の周波数オフセットを含むプリアンブルの位相変化を示す図 タイミングずれに起因する周波数オフセットを含むプリアンブルの位相変化を示す図 本発明の実施の形態1にかかる第1の周波数オフセット推定部の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかる第2の周波数オフセット推定部の構成を示す図 本発明の実施の形態2にかかる第1の周波数オフセット推定部の機能構成を示す図 本発明の実施の形態2にかかる第2の周波数オフセット推定部の機能構成を示す図 本発明の実施の形態3にかかる第1の周波数オフセット推定部の機能構成を示す図 本発明の実施の形態3にかかる第2の周波数オフセット推定部の機能構成を示す図 本発明の実施の形態4において用いられる受信信号の構成の第1の例を示す図 本発明の実施の形態4において用いられる受信信号の構成の第2の例を示す図 本発明の実施の形態1~4にかかる送信装置および受信装置の機能を実現するための専用のハードウェアを示す図 本発明の実施の形態1~4にかかる送信装置および受信装置の機能を実現するための制御回路の構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる受信装置、制御回路、記憶媒体および通信システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる通信システム1の構成を示す図である。通信システム1は、送信装置10と、受信装置20とを有する。通信システム1は、周波数が線形に変化するチャープ信号を用いてスペクトラム拡散を行って生成される信号を伝送する。送信装置10がスペクトラム拡散を行う場合、受信装置20が逆拡散処理を行うことで、受信感度を向上させることができる。受信感度が改善すると、その分だけ通信距離を長くすることが可能である。
また、チャープ信号を用いてスペクトラム拡散するCSS変調方式は、低消費電力かつ長距離無線通信を実現可能な無線通信方式であるLPWA(Low Power Wide Area)のIoT(Internet of Things)向け規格であるLoRaにおいて採用されている。IoT、M2M(Machine to Machine)の分野では、センサ情報などのデータを収集するために、低消費電力かつ広範囲をカバーするための長距離無線通信が求められている。CSS変調方式では、拡散率を上げると受信感度が改善される代わりに通信速度が低下するが、IoT、M2Mなどの分野では、一般的な通信と比較すると、端末間で伝送される情報量は小さいため、通信速度に対する要求は低い。このため、CSS変調方式は、IoT、M2Mなどの分野に適した無線通信方式といえる。
送信装置10は、チャープ信号を用いてスペクトラム拡散処理を行って伝送信号を生成し、生成した伝送信号を受信装置20に送信する。受信装置20は、送信装置10が送信した伝送信号を受信する。受信装置20が送信装置10から受信した伝送信号を受信信号と称する。受信装置20は、受信信号の逆拡散処理および復調処理を行うことで、受信信号から伝送データを取り出す。ここで、受信装置20は、受信信号に含まれるプリアンブルに基づいて、受信信号に含まれる周波数オフセットと送受信間の処理タイミングのずれ量とを推定する。ここで、送受信間の処理タイミングのずれとは、例えば、送信装置10が伝送信号中においてプリアンブルの拡散処理を開始した部分と、受信装置20が受信信号中でプリアンブルの逆拡散処理を開始する部分との間のずれを指す。
図2は、図1に示す送信装置10の機能構成を示す図である。送信装置10は、変調部100と、拡散処理部101と、プリアンブル生成部102と、送信フィルタ部103と、直交変調部104とを有する。
変調部100は、伝送データを変調してデータ信号を生成する。変調部100は、生成したデータ信号を拡散処理部101に出力する。拡散処理部101は、チャープ信号を用いて、データ信号をスペクトラム拡散処理する。拡散処理部101は、スペクトラム拡散処理したデータ信号を送信フィルタ部103に出力する。
プリアンブル生成部102は、受信装置20が同期をとるための既知信号であるプリアンブルを生成する。プリアンブル生成部102は、プリアンブルをSTBC(Space Time Block Code)符号化してもよい。また、プリアンブル生成部102は、生成したプリアンブルを、アップチャープ信号およびダウンチャープ信号を用いて、スペクトラム拡散処理する。アップチャープ信号は、周波数が線形に増加する信号であり、ダウンチャープ信号は、周波数が線形に減少する信号である。以下、アップチャープ信号の傾きを第1の傾きCupと称し、ダウンチャープ信号の傾きを第2の傾きCdnと称する。プリアンブル生成部102は、スペクトラム拡散処理後のプリアンブルを送信フィルタ部103に出力する。
プリアンブル生成部102は、例えば、以下の数式(1)に示すような2次位相CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)系列であるチャープ信号を用いて、スペクトラム拡散処理を行うことができる。ここで、Uは2次位相CAZAC系列の係数であり、Lsは拡散長であり、P(t)は時間tに対する2次の多項式である。なおUは整数である。
Figure 0007004876000001
図3は、図2に示すプリアンブル生成部102が生成するプリアンブルの構成の第1の例を示す図である。図3に示すプリアンブルは、前半が、アップチャープ信号を用いてスペクトラム拡散されており、後半が、ダウンチャープ信号を用いてスペクトラム拡散されている。アップチャープ信号を用いてスペクトラム拡散されたプリアンブルを第1プリアンブルと称し、ダウンチャープ信号を用いてスペクトラム拡散されたプリアンブルを第2プリアンブルと称する。図3に示すアップチャープ信号は、第1の傾きCupで周波数が線形増加している。図3に示すダウンチャープ信号は、第2の傾きCdnで周波数が線形減少している。第1の傾きCupは、第2の傾きCdnと絶対値が一致し、正負が反転している。つまり、|Cup|=|Cdn|の関係が成り立つ。
図4は、図2に示すプリアンブル生成部102が生成するプリアンブルの構成の第2の例を示す図である。図4に示すプリアンブルは、図3に示す第1の例と同様に、前半が第1プリアンブルであり、後半が第2プリアンブルである。図4に示すアップチャープ信号の第1の傾きCupの絶対値は、ダウンチャープ信号の第2の傾きCdnの絶対値の2倍である。つまり、|Cup|=2|Cdn|の関係が成り立つ。
なお、図3および図4に示す第1の傾きCupおよび第2の傾きCdnのそれぞれは、上記の数式(1)の係数Uに依存する。ここでは、係数Uの値については、アップチャープ信号およびダウンチャープ信号のそれぞれ個別に設定することができ、使用する値について特に制限はない。アップチャープ信号およびダウンチャープ信号の周波数は、帯域幅B内に収まる。
スペクトラム拡散処理を行うことで、消費電力を低減することができるとともに、電磁妨害に対する耐性を高めることができる。
図2の説明に戻る。送信フィルタ部103は、拡散処理部101が出力するデータ信号と、プリアンブル生成部102が出力するプリアンブルとを送信用のフィルタでフィルタリングし、フィルタリング後の信号を直交変調部104に出力する。
直交変調部104は、フィルタリング後の信号の周波数をIF(Intermediate Frequency)周波数にシフトさせる。直交変調部104は、周波数シフト後の信号を出力する。直交変調部104が出力する信号は、図示しない送信アンテナなどを介して伝送信号として送信される。
図5は、図1に示す受信装置20の機能構成を示す図である。受信装置20は、直交復調部201と、受信フィルタ部202と、初期捕捉部203と、プリアンブル抽出部204と、同期捕捉部205と、データ抽出部206と、データ逆拡散処理部207と、周波数オフセット補正部208と、復調部209とを有する。
直交復調部201は、受信信号の周波数をベースバンド信号の周波数にシフトさせる。直交復調部201は、周波数シフト後の受信信号を受信フィルタ部202に出力する。受信フィルタ部202は、受信信号を受信用のフィルタでフィルタリングする。受信フィルタ部202は、フィルタリング後の受信信号を初期捕捉部203、プリアンブル抽出部204およびデータ抽出部206のそれぞれに出力する。
初期捕捉部203は、フィルタリング後の受信信号に対して、マッチドフィルタ法などを用いて、逆変調を行う粗タイミングを検出する。初期捕捉部203は、検出した粗タイミングをプリアンブル抽出部204およびデータ抽出部206のそれぞれに通知する。
プリアンブル抽出部204は、通知された粗タイミングに従って、受信信号に含まれるプリアンブルを抽出する。プリアンブル抽出部204は、抽出したプリアンブルを同期捕捉部205に出力する。
同期捕捉部205は、プリアンブル抽出部204が出力するプリアンブルに基づいて、周波数オフセットおよび送受信間の処理タイミングのずれ量を示すタイミングずれ量を求める。同期捕捉部205は、求めた周波数オフセットおよびタイミングずれ量を出力する。同期捕捉部205が求める周波数オフセットは、プリアンブルに含まれる第1プリアンブルに基づいて推定する第1の周波数オフセットと、プリアンブルに含まれる第2プリアンブルに基づいて推定する第2の周波数オフセットと、送受信間の周波数ずれに起因する第3の周波数オフセットとを含む。同期捕捉部205は、第1の周波数オフセットおよび第2の周波数オフセットを周波数オフセット補正部208に出力する。同期捕捉部205は、第3の周波数オフセットおよびタイミングずれ量を後段の処理に受け渡す。
データ抽出部206は、通知された粗タイミングに従って、受信信号に含まれるデータ信号を抽出する。データ抽出部206は、抽出したデータ信号をデータ逆拡散処理部207に出力する。
データ逆拡散処理部207は、送信装置10がスペクトラム拡散処理に用いたチャープ信号を用いて、データ信号の逆拡散処理を行う。データ逆拡散処理部207は、逆拡散処理後のデータ信号を周波数オフセット補正部208に出力する。
周波数オフセット補正部208は、同期捕捉部205が推定した第1の周波数オフセットおよび第2の周波数オフセットを用いて、逆拡散処理後のデータ信号に含まれる周波数オフセットを補正する。周波数オフセット補正部208は、周波数オフセットを補正した後のデータ信号を復調部209に出力する。
復調部209は、逆拡散処理後であって、周波数オフセットを補正した後のデータ信号からデータを復調する。復調部209は、復調データを出力する。
図6は、図5に示す同期捕捉部205の詳細な機能構成を示す図である。同期捕捉部205は、逆拡散部210と、逆変調部211と、分類部212と、第1の周波数オフセット推定部213と、第2の周波数オフセット推定部214と、第3の周波数オフセット推定部215と、タイミング推定部216とを有する。
逆拡散部210は、プリアンブル抽出部204が抽出したプリアンブルの逆拡散処理を行う。具体的には、逆拡散部210は、プリアンブルに含まれる第1プリアンブルに、スペクトラム拡散に用いられたアップチャープ信号の逆位相を乗算し、プリアンブルに含まれる第2プリアンブルに、スペクトラム拡散に用いられたダウンチャープ信号の逆位相を乗算する。逆拡散部210は、逆拡散処理後のプリアンブルを逆変調部211に出力する。
逆変調部211は、プリアンブルの逆変調処理を行う。送信装置10がSTBC符号化している場合、逆変調部211は、プリアンブルのSTBC復号処理を行ってから、逆変調処理を行う。逆変調部211は、逆変調処理後のプリアンブルを分類部212に出力する。
分類部212は、逆変調部211からの出力が第1プリアンブルである場合、第1の周波数オフセット推定部213に振り分け、逆変調部211からの出力が第2プリアンブルである場合、第2の周波数オフセット推定部214に振り分ける。
第1の周波数オフセット推定部213は、逆拡散処理および逆変調処理を行った後の第1プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定し、推定値を示す第1の周波数オフセットを、第3の周波数オフセット推定部215、タイミング推定部216および周波数オフセット補正部208に出力する。
第2の周波数オフセット推定部214は、逆拡散処理および逆変調処理を行った後の第2プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定し、推定値を示す第2の周波数オフセットを、第3の周波数オフセット推定部215、タイミング推定部216および周波数オフセット補正部208に出力する。
図7は、送受信間の周波数ずれに起因する第3の周波数オフセットを含むプリアンブルの位相変化を示す図である。図7は、逆変調後のプリアンブルの位相変化を示している。ここでは、タイミングずれに起因する周波数オフセットは発生していないものとする。図7に示すプリアンブルは、4ブロックの第1プリアンブルと、4ブロックの第2プリアンブルとを含む。ここで、1ブロックはN個のシンボルで構成され、Nは1以上の整数である。チャープ信号によるスペクトラム拡散処理は、ブロック単位で行われる。プリアンブルに含まれる周波数オフセットが第3の周波数オフセットのみである場合、図7に示すように位相変化は線形になる。
図8は、タイミングずれに起因する周波数オフセットを含むプリアンブルの位相変化を示す図である。図8は、逆変調後のプリアンブルの位相変化を示している。図8に示すように、タイミングずれが発生すると、プリアンブルのブロック単位でタイミングずれに応じた周波数オフセットが発生する。このため、第3の周波数オフセットとタイミングずれに起因して発生する周波数オフセットとを合わせた周波数オフセットによる位相の変化は、ブロック単位では線形となるものの、ブロック間では線形にならない。このため、第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214のそれぞれは、ブロック内のチップのみに限定して周波数オフセットを推定する。
図9は、本発明の実施の形態1にかかる第1の周波数オフセット推定部213の構成を示す図である。第1の周波数オフセット推定部213は、スペクトラム拡散処理の処理単位であるブロック内のチップに限定して時間領域で周波数オフセットを推定するブロック内推定部220を有する。1つのブロックは、1または複数のシンボルで構成されている。
図10は、本発明の実施の形態1にかかる第2の周波数オフセット推定部214の構成を示す図である。第2の周波数オフセット推定部214は、ブロック内のチップに限定して時間領域で周波数オフセットを推定するブロック内推定部221を有する。
ブロック内推定部220,221が使用する周波数オフセットの推定方法の一例としては、多重開ループ形の自動周波数制御装置(AFC:Automatic Frequency Control)を用いる方法が挙げられる。多重開ループ形AFCを用いる周波数オフセット推定方法は、例えば、「久保博嗣,村上圭司,藤野忠、M相PSKのための多重開ループ形AFC、電子情報通信学会技術研究報告,SANE95-114,SAT95-92,1996年2月」に開示されている。多重開ループ形の自動周波数制御装置は、高い周波数オフセット推定精度と広いカバレッジとを同時に達成することが可能であり、以下の2つのステップで動作する。
なお、以下の説明中において、ハット「^」が付いた文字は、その文字の直後に「^」を記載する。
第1のステップは、d個の周波数オフセット検出器を準備し、Dチップ遅延検波を利用して、d個の周波数オフセット値Δθ^を検出するステップである。ここで、iは、1からdの整数であり、D<D<・・・<Dの関係が成り立つ。ブロック内推定部220,221は、以下の数式(2)を用いて周波数オフセット値Δθ^を求める。なお、数式(2)内のRb,iは、以下の数式(3)で表される。
Figure 0007004876000002
Figure 0007004876000003
なお、Rb,iは、bブロック目のDチップ遅延検波累積値であり、Lは、チャープ信号でスペクトラム拡散されたプリアンブルのブロック数である。また、Lは、ブロック長であり、Sb,kは、逆変調後のプリアンブルのbブロック目におけるkチップ目の複素信号である。なお、xは、xの複素共役であり、arg(x)は複素信号xの位相である。数式(2)および数式(3)より、周波数オフセット値Δθ^は、単位チップあたりの位相変化量を表す。
第2のステップは、d個の周波数オフセット値Δθ^から、逐次的に周波数不確定性を除去することにより、周波数オフセットΔω^を推定するステップである。ブロック内推定部220,221は、以下の数式(4)を用いて周波数オフセットΔω^を推定する。
Figure 0007004876000004
ここでmod(x,y)は、xのyによる余剰である。ブロック内推定部220は、数式(4)を用いて逐次的に求めた周波数オフセットΔω^の推定値を第1の周波数オフセットとする。またブロック内推定部221は、数式(4)を用いて逐次的に求めた周波数オフセットΔω^の推定値を第2の周波数オフセットとする。
図6の説明に戻る。第3の周波数オフセット推定部215は、第1の周波数オフセットおよび第2の周波数オフセットに基づいて、送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットである第3の周波数オフセットを推定する。具体的には、第3の周波数オフセット推定部215は、以下の数式(5)を用いて、第3の周波数オフセットの推定値Δftrxを求めることができる。
Figure 0007004876000005
ここで、Δωd,up^は、第1の周波数オフセット推定部213が推定した第1の周波数オフセットであり、Δωd,dn^は、第2の周波数オフセット推定部214が推定した第2の周波数オフセットであり、fはチップレートである。第3の周波数オフセットの推定値Δftrxの単位はHzである。第3の周波数オフセット推定部215は、第3の周波数オフセットの推定値Δftrxを出力する。第3の周波数オフセットの推定値Δftrxは、送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットの推定値であるため、受信装置20の源振クロックおよび送信装置10の源振クロックを補正するために使用される。
タイミング推定部216は、第1の周波数オフセットおよび第2の周波数オフセットに基づいて、送受信間の処理タイミングのずれ量を示すタイミングずれ量を推定する。具体的には、タイミング推定部216は、以下の数式(6)を用いてタイミングずれ量Δtを推定することができる。なお、数式(6)中のΔωd,up,tim^は以下の数式(7)で表され、Δωup,timは以下の数式(8)で表される。
Figure 0007004876000006
Figure 0007004876000007
Figure 0007004876000008
ここで、Δωd,up,tim^は、アップチャープ信号のタイミングずれで発生した周波数オフセットの推定値であり、Δωup,timは、アップチャープ信号で1チップのタイミングずれで発生する周波数オフセットの値である。また、Aはチャープ系列の2次多項式P(t)における2次の項の係数である。
なお、タイミング推定部216は、以下の数式(9)を用いて、ダウンチャープ信号を基準として、タイミングずれ量Δtを推定することもできる。なお、数式(9)中のΔωd,dn,tim^は以下の数式(10)で表され、Δωdn,timは以下の数式(11)で表される。
Figure 0007004876000009
Figure 0007004876000010
Figure 0007004876000011
ここで、Δωd,dn,tim^は、ダウンチャープ信号のタイミングずれで発生した周波数オフセットの推定値であり、Δωdn,timは、ダウンチャープ信号で1チップのタイミングずれで発生する周波数オフセットの値である。求めたタイミングずれ量Δtの単位はチップである。推定されたタイミングずれ量Δtは、送信タイミングの補正および受信タイミングの補正のために使用することができる。また、タイミングずれ量Δtは、初期捕捉部203で求めた粗タイミングのタイミングずれを補正するために使用することができる。
第1の周波数オフセットには、送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットに加えて、タイミングずれ量に起因する周波数オフセットと、第1の傾きCupに比例する周波数オフセットとが付加されている。第2の周波数オフセットには、送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットに加えて、タイミングずれ量に起因する周波数オフセットと、第2の傾きCdnに比例する周波数オフセットとが付加されている。タイミング推定部216は、これらの関係を利用して、第1の周波数オフセットおよび第2の周波数オフセットに加えて、第1の傾きCupおよび第2の傾きCdnを使用することで、タイミングずれに起因する周波数オフセットを推定し、1チップのタイミングずれにより発生する規定の周波数オフセットで除算することで、タイミングずれ量Δtを推定する。
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる受信装置20は、アップチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第1プリアンブルと、ダウンチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第2プリアンブルとを含む信号を受信する。受信装置20は、第1プリアンブルに基づいて時間領域で推定する周波数オフセットである第1の周波数オフセットと、第2プリアンブルに基づいて時間領域で推定された周波数オフセットである第2の周波数オフセットとを求める。そして受信装置20は、第1の周波数オフセットおよび第2の周波数オフセットを用いて、送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットである第3の周波数オフセットを推定する。周波数領域で周波数オフセットを推定する場合、離散フーリエ変換のポイント数に依存した分解能の制約が存在するが、上記のように時間領域で周波数オフセットの推定を行う場合、周波数領域で推定する場合のような分解能の制約が存在しないため、処理量の増大を抑制しつつ、周波数オフセットの推定精度を向上させることが可能になる。
また、受信装置20は、時間領域で推定した第1の周波数オフセットおよび第2の周波数オフセットを用いて、送受信間の処理タイミングのずれ量を示すタイミングずれ量を推定することができる。このため、タイミングずれ量の推定精度は、周波数オフセットの推定精度に依存し、タイミングずれ量の推定精度も向上させることが可能になる。タイミングずれ量の推定精度を向上させることにより、タイミングずれに起因して生じる周波数オフセットの残留を低減することが可能になる。
なお、受信信号に含まれるプリアンブルは、図3および図4では、プリアンブルの前半に第1プリアンブルを含み、後半に第2プリアンブルを含むこととしたが、本実施の形態はかかる例に限定されない。例えば、プリアンブルの前半に第2プリアンブルを含み、後半に第1プリアンブルを含んでも良い。或いは、複数の第1プリアンブルおよび第2プリアンブルが交互に含まれるプリアンブルが用いられても良い。
実施の形態2.
図11は、本発明の実施の形態2にかかる第1の周波数オフセット推定部213の機能構成を示す図である。図12は、本発明の実施の形態2にかかる第2の周波数オフセット推定部214の機能構成を示す図である。本発明の実施の形態2では、第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214の処理内容が実施の形態1と異なる。受信装置20全体の構成は、実施の形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図11に示す第1の周波数オフセット推定部213は、ブロック内推定部220と、ブロック間推定部222とを有する。ブロック内推定部220は、推定結果である周波数オフセットをブロック間推定部222に出力する以外は、図9に示すブロック内推定部220と同様の機能を有する。
ブロック間推定部222は、ブロック内推定部220の推定結果である周波数オフセットを用いて、ブロック間のチップに限定して周波数オフセットを推定する。ブロック間推定部222は、推定結果である周波数オフセットを第1の周波数オフセットとして、第3の周波数オフセット推定部215、タイミング推定部216および周波数オフセット補正部208のそれぞれに出力する。
図12に示す第2の周波数オフセット推定部214は、ブロック内推定部221と、ブロック間推定部223とを有する。ブロック内推定部221は、推定結果である周波数オフセットをブロック間推定部223に出力する以外は、図10に示すブロック内推定部221と同様の機能を有する。
ブロック間推定部223は、ブロック内推定部221の推定結果である周波数オフセットを用いて、ブロック間のチップに限定して周波数オフセットを推定する。ブロック間推定部223は、推定結果である周波数オフセットを第2の周波数オフセットとして、第3の周波数オフセット推定部215、タイミング推定部216および周波数オフセット補正部208のそれぞれに出力する。
ここで、多重開ループ形AFCを使用する場合のブロック間推定部222,223の周波数オフセットの推定方法の詳細について説明する。
図8に示した通り、ブロック内のチップでは位相変化が線形となるのに対して、ブロック間のチップでは位相変化が線形とならない。ここで、簡単のため、受信信号に含まれる第1プリアンブルの複数のブロックは、共通のブロック長であって、共通のアップチャープ信号を使用してスペクトラム拡散されているものとする。この場合、複数のブロック間で共通のチャープ信号が使用されているため、どのブロックにおいてもタイミングずれ量が同じとなり、タイミングずれに起因した周波数オフセットも同じとなる。このため、複数のブロックのそれぞれの中で、同一順のチップを用いて遅延検波をすると、タイミングずれに起因する周波数オフセットがキャンセルされて、送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットである第3の周波数オフセットのみが残留することになる。
しかしながら、第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214は、送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットと、タイミングずれに起因する周波数オフセットとの両方を含む周波数オフセットを推定する必要がある。以下、ブロック間推定部222,223の動作と、ブロック間推定部222,223が送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットと、タイミングずれに起因する周波数オフセットとの両方を含む周波数オフセットを推定するための条件について考える。以下、ブロック内推定部220を構成する多重開ループ形AFCの結果をブロック間推定部222を構成する多重開ループ形AFCに出力した場合について考える。
以下、ブロック間推定部222を構成する多重開ループ形AFCの動作について記載する。なお、ここでは詳細な説明を省略するが、ブロック内推定部221を構成する多重開ループ形AFCの結果をブロック間推定部223を構成する多重開ループ形AFCに出力した場合、ブロック間推定部223についても同様である。
まず、第1のステップは、g個の周波数オフセット検出器を準備し、M(p=1,2,…g)ブロック遅延検波を利用して、g個の周波数オフセット値Δφ^を検出するステップである。ここで、M<M<…<Mの関係が成り立つものとする。具体的には、ブロック間推定部222は、以下に示す数式(12)を用いて周波数オフセット値Δφ^を求めることができる。なお、数式(12)中のQb,pはbブロック目のMブロック遅延検波累積値であり、数式(13)で表される。なお、数式(2)より、周波数オフセット値Δφ^は、単位チップあたりの位相変化量を表す。
Figure 0007004876000012
Figure 0007004876000013
続いて、第2のステップは、g個の周波数オフセット値Δφ^から逐次的に周波数不確定性を除去することにより、周波数オフセットΔγ^を推定するステップである。具体的には、ブロック間推定部222は、以下に示す数式(14)を用いて、逐次的に周波数オフセットΔγ^を推定することができる。pは、1からgの整数である。
Figure 0007004876000014
このとき、Δγ^=Δω^として、ブロック内推定部220の出力を初期値とする。数式(14)におけるp=1の動作に注目する。まず、Δω^を数式(15)の通り置き換え、Δφ^を数式(16)の通り置き換えて考える。
Figure 0007004876000015
Figure 0007004876000016
Δαtrxは、送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットによる1チップあたりの位相変化量であり、Δαtimは、タイミングずれに起因する周波数オフセットによる1チップあたりの位相変化量であり、Δαc_errorは、ブロック内推定部220の推定誤差であり、Δα1_errorは、ブロック間推定部222が第1のステップで求めたΔφ^の推定誤差である。
また、Lは、Mブロックの時間の間に送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットにより位相が0~2πまで回転した回数であり、Lは整数である。
ここで、Δtは、タイミングずれ量であり、信号がK倍のオーバーサンプリングで動作していると仮定すると、単位はサンプルである。なお、1サンプルは、1/Kチップである。数式(15)および数式(16)を数式(14)に代入すると、以下に示す数式(17)を得ることができる。
Figure 0007004876000017
なお、Δαtimは、以下に示す数式(18)で表される。
Figure 0007004876000018
数式(17)において、mod内のΔαtimが、2π/(M)の定数倍であれば、mod内のΔαtimは消えるため、Δαtrx+Δαtimに対して推定誤差のみが更新されることになる。Δαtimが、2π/(M)の定数倍となるための条件は、以下の数式(19)で表される。
Figure 0007004876000019
ここでΔtは整数であり、|Δt|=1をタイミング推定の最小単位としている。つまり、数式(19)を満たすことで、数式(17)のmod内のΔαtimが消えるため、ブロック間のチップに限定して多重開ループ形AFCを実行しても、ブロック間推定部222は、送受信間の周波数ずれに起因する周波数オフセットとタイミングずれに起因する周波数オフセットとを含む周波数オフセットΔαtrx+Δαtimを推定することができる。
p=2以上の場合もp=1の場合と同様に、数式(14)におけるmod内のΔαtimが消えることから、ブロック間推定部222は、周波数ずれに起因する周波数オフセットとタイミングずれに起因する周波数オフセットとを含む周波数オフセットΔαtrx+Δαtimを推定することができる。
第1の周波数オフセット推定部213がブロック内推定部220のみを有し、ブロック間推定部222を有さない場合、ブロック内のチップのみで遅延検波をするため、Dは、Ls-1以下である必要がある。これに対して、ブロック間推定部222を構成する多重開ループ形AFCが数式(19)で示す条件を満たした状態で動作する場合、Dは、Ls-1を超えてもよい。多重開ループ形AFCでは、Dの値が大きいほど周波数オフセットの推定精度は向上する。このため、数式(19)を満たす状態で動作する多重開ループ形AFCを用いてブロック間推定部222を構成することで、ブロック内推定部220のみを使用する場合よりも周波数オフセットの推定精度を向上させることができる。
なお、ブロック間推定部222を構成する多重開ループ形AFCが数式(19)を満たす場合とは、「ブロック間推定部222を構成する多重開ループ形AFCが、チャープ系列の係数と、チャープ系列を表す2次の多項式における2次の項の係数と、多重開ループ形AFCが1段目で位相差を算出する2つのチップのブロック数の差との積が、多重開ループ形AFCに入力される受信信号のオーバーサンプル数以上となる場合」と言い換えることができる。
また、上記の実施の形態では、第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214の両方がブロック間推定部222,223を有することとしたが、本実施の形態はかかる例に限定されない。第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214の少なくとも1つがブロック間推定部222,223を有していればよく、例えば、第1の周波数オフセット推定部213または第2の周波数オフセット推定部214の一方がブロック間推定部222,223を有していてもよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態2によれば、第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214の少なくとも1つは、ブロック内推定部220,221の後段にブロック間推定部222,223を有する。ブロック間推定部222,223を数式(19)の条件を満たすように動作させることで、ブロック間のチップを用いて周波数オフセットを推定することが可能になり、ブロック内推定部220,221のみを使用するよりも周波数オフセットを高精度に推定することが可能になる。
実施の形態3.
図13は、本発明の実施の形態3にかかる第1の周波数オフセット推定部213の機能構成を示す図である。図14は、本発明の実施の形態3にかかる第2の周波数オフセット推定部214の機能構成を示す図である。本発明の実施の形態3では、第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214の処理内容が実施の形態1,2と異なる。受信装置20全体の構成は、実施の形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
第1の周波数オフセット推定部213は、チップ合成部230と、ブロック内推定部220と、ブロック間推定部223とを有する。チップ合成部230は、ブロック内推定部220の前段に配置され、複数のチップを合成する処理を行う。チップ合成部230は、合成結果をブロック内推定部220に出力する。
第2の周波数オフセット推定部214は、チップ合成部231と、ブロック内推定部221と、ブロック間推定部224とを有する。チップ合成部231は、ブロック内推定部221の前段に配置され、複数のチップを合成する処理を行う。チップ合成部231は、合成結果をブロック内推定部221に出力する。
以下、チップ合成部230の機能について説明する。チップ合成部231についてもチップ合成部230と同様である。チップ合成部230は、ブロック内のチップを指定チップ数分累積して合成処理を行う。信号に介在する周波数オフセットによる位相変化量が、合成するチップ数の期間において十分小さい場合、同相に近い状態で合成することができる。例えば、6チップの信号に対して、3チップのチップ合成をした後に、2つの合成チップ間で遅延検波をすると、以下に示す数式(20)のようになる。
Figure 0007004876000020
ここで簡単のため、振幅は1、周波数オフセットによる1チップあたりの位相変化量はβ、kチップ目の雑音をnとする。kは1から6の整数である。数式(20)を展開すると、位相変化量βは十分に小さいものとすれば、15個の雑音項による平均化が行われる。
これに対して、チップ合成しない場合に6チップの信号に対して3チップ離れた2つのチップ間で遅延検波をすると、以下に示す数式(21)のようになる。
Figure 0007004876000021
数式(21)を展開すると、9個の雑音項による平均化が行われる。つまり、チップ合成を行うことで、雑音項の平均化効果を得やすくなり、これにより、周波数オフセットの推定精度を向上させることが可能になる。
なお、上記の実施の形態では、第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214のそれぞれが、チップ合成部230,231を有することとしたが、本実施の形態はかかる例に限定されない。第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214の少なくとも1つがチップ合成部230,231を有すればよい。
以上説明したように、第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214の少なくとも1つは、チップ合成部230,231を有する。チップ合成部230,231は、ブロック内のチップを指定の数分累積して合成処理を行い、合成結果を用いることで、周波数オフセットの推定精度を向上させることが可能になる。
実施の形態4.
実施の形態1では、図3,4に示すように、前半に第1プリアンブルを含み、後半に第2プリアンブルを含むプリアンブルが用いられた。実施の形態4では、第1プリアンブルと第2プリアンブルとを交互に含むプリアンブルが用いられる。
図15は、本発明の実施の形態4において用いられる受信信号の構成の第1の例を示す図である。図15に示すように、受信信号は、第1プリアンブルおよび第2プリアンブルを交互に含むプリアンブルと、データとを含む。プリアンブルの先頭は第1プリアンブルである。
図16は、本発明の実施の形態4において用いられる受信信号の構成の第2の例を示す図である。図16に示すように、受信信号は、第2プリアンブルおよび第1プリアンブルを交互に含むプリアンブルと、データとを含む。プリアンブルの先頭は第2プリアンブルである。
第1プリアンブルと第2プリアンブルとが交互に配置されることで、第1の周波数オフセット推定部213および第2の周波数オフセット推定部214のそれぞれが、多重開ループ形AFCを用いるブロック間推定部223,224を有する場合、ブロック間のチップに対する時間差Mを大きくすることができる。このため、周波数オフセットの推定精度を向上させることが可能になる。
例えば、図15,16に示すように複数の第1プリアンブルと複数の第2プリアンブルとを交互に含むプリアンブル構成を用いる場合、図3,4に示すように、1つの第1プリアンブルと1つの第2プリアンブルとを含むプリアンブル構成を用いる場合よりも、時間差Mを2倍にすることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態4によれば、複数の第1プリアンブルと複数の第2プリアンブルとをブロック単位で交互に配置したプリアンブルを用いることで、時間差Mを大きくすることができる。したがって、周波数オフセットの推定精度を向上させることが可能になる。
続いて、本発明の実施の形態1~4にかかる送信装置10および受信装置20のハードウェア構成について説明する。送信装置10および受信装置20の各機能部は、処理回路により実現される。これらの処理回路は、専用のハードウェアにより実現されてもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いた制御回路であってもよい。
上記の処理回路が、専用のハードウェアにより実現される場合、これらは、図17に示す処理回路90により実現される。図17は、本発明の実施の形態1~4にかかる送信装置10および受信装置20の機能を実現するための専用のハードウェアを示す図である。処理回路90は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
上記の処理回路が、CPUを用いた制御回路で実現される場合、この制御回路は例えば図18に示す構成の制御回路91である。図18は、本発明の実施の形態1~4にかかる送信装置10および受信装置20の機能を実現するための制御回路91の構成を示す図である。図18に示すように、制御回路91は、プロセッサ92と、メモリ93とを備える。プロセッサ92は、CPUであり、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などとも呼ばれる。メモリ93は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)などである。
上記の処理回路が制御回路91により実現される場合、プロセッサ92がメモリ93に記憶された、各構成要素の処理に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、メモリ93は、プロセッサ92が実行する各処理における一時メモリとしても使用される。
なお、制御回路91のプロセッサ92が実行するプログラムは、通信路を介して提供されてもよいし、記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。また、送信装置10および受信装置20の機能は、専用のハードウェアと、CPUを用いた制御回路とを組み合わせて実現してもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 通信システム、10 送信装置、20 受信装置、90 処理回路、91 制御回路、92 プロセッサ、93 メモリ、100 変調部、101 拡散処理部、102 プリアンブル生成部、103 送信フィルタ部、104 直交変調部、201 直交復調部、202 受信フィルタ部、203 初期捕捉部、204 プリアンブル抽出部、205 同期捕捉部、206 データ抽出部、207 データ逆拡散処理部、208 周波数オフセット補正部、209 復調部、210 逆拡散部、211 逆変調部、212 分類部、213 第1の周波数オフセット推定部、214 第2の周波数オフセット推定部、215 第3の周波数オフセット推定部、216 タイミング推定部、220,221 ブロック内推定部、222,223,224 ブロック間推定部、230,231 チップ合成部。

Claims (17)

  1. 受信信号から、周波数が線形増加するアップチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第1プリアンブルと、周波数が線形減少するダウンチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第2プリアンブルとを含むプリアンブルを抽出するプリアンブル抽出部と、
    前記第1プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定し、推定値を示す第1の周波数オフセットを出力する第1の周波数オフセット推定部と、
    前記第2プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定し、推定値を示す第2の周波数オフセットを出力する第2の周波数オフセット推定部と、
    前記第1の周波数オフセットおよび前記第2の周波数オフセットに基づいて、送受信間の周波数ずれに起因する第3の周波数オフセットを推定する第3の周波数オフセット推定部と、
    を備え、
    前記第1の周波数オフセット推定部および前記第2の周波数オフセット推定部のそれぞれは、1または複数のシンボルで構成される1ブロックをスペクトラム拡散の処理単位とする場合、ブロック内のチップを対象に周波数オフセットを推定するブロック内推定部を有することを特徴とする受信装置。
  2. 前記第1の周波数オフセットおよび前記第2の周波数オフセットに基づいて、送受信間の処理タイミングのずれ量を示すタイミングずれ量を推定するタイミング推定部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記アップチャープ信号は、周波数が第1の傾きで線形増加し、
    前記ダウンチャープ信号は、周波数が第2の傾きで線形減少し、
    前記第3の周波数オフセット推定部は、前記第1の周波数オフセットおよび前記第2の周波数オフセットに加えて、前記第1の傾きおよび前記第2の傾きに基づいて、前記第3の周波数オフセットを推定することを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記アップチャープ信号は、周波数が第1の傾きで線形増加し、
    前記ダウンチャープ信号は、周波数が第2の傾きで線形減少し、
    前記タイミング推定部は、前記第1の周波数オフセットおよび前記第2の周波数オフセットに加えて、前記第1の傾きおよび前記第2の傾きに基づいて、前記タイミングずれ量を推定することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  5. 前記第1の周波数オフセット推定部および前記第2の周波数オフセット推定部の少なくとも1つは、前記ブロック内推定部と、前記ブロック内推定部で推定された周波数オフセットを用いて、ブロック間のチップを対象に周波数オフセットを推定するブロック間推定部とを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の受信装置。
  6. 前記ブロック内推定部は、多重開ループ形の自動周波数制御装置を用いて構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の受信装置。
  7. 前記ブロック間推定部は、多重開ループ形の自動周波数制御装置を用いて構成されることを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  8. 前記第1プリアンブルおよび前記第2プリアンブルは、一定振幅かつ位相差0以外の自己相関値が0となり、係数および2次の多項式を用いて表されるチャープ系列を用いてスペクトラム拡散されており、
    前記ブロック間推定部を構成する自動周波数制御装置は、前記チャープ系列の係数と、前記2次の多項式における2次の項の係数と、前記自動周波数制御装置が1段目で位相差を算出する2つのチップのブロック数の差との積が、前記自動周波数制御装置に入力される受信信号のオーバーサンプル数以上となるように動作することを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  9. 前記第1の周波数オフセット推定部および前記第2の周波数オフセット推定部の少なくとも1つは、前記ブロック内推定部の前段に、ブロック内のチップを指定の数分累積して合成処理を行うチップ合成部をさらに有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の受信装置。
  10. 前記プリアンブルは、前半に前記第1プリアンブルを含み、後半に前記第2プリアンブルを含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の受信装置。
  11. 前記プリアンブルは、前半に前記第2プリアンブルを含み、後半に前記第1プリアンブルを含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の受信装置。
  12. 前記プリアンブルは、スペクトラム拡散の処理単位であるブロック単位で複数の前記第1プリアンブルおよび複数の前記第2プリアンブルを交互に含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の受信装置。
  13. 前記第1プリアンブルおよび前記第2プリアンブルの逆拡散処理を行う逆拡散部と、
    逆拡散処理された前記第1プリアンブルおよび前記第2プリアンブルの逆変調処理を行う逆変調部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の受信装置。
  14. 前記プリアンブルは、時空間ブロック符号化された後、スペクトラム拡散されており、
    前記逆変調部は、時空間ブロック復号化をした後、逆変調処理を行うことを特徴とする請求項13に記載の受信装置。
  15. 周波数が線形増加するアップチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第1プリアンブルと、周波数が線形減少するダウンチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第2プリアンブルとを含む信号を受信する受信装置を制御する制御回路であって、
    前記第1プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定するステップと、
    前記第2プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定するステップと、
    前記第1プリアンブルに基づいて推定された第1の周波数オフセットと、前記第2プリアンブルに基づいて推定された第2の周波数オフセットとに基づいて、送受信間の周波数ずれに起因する第3の周波数オフセットを推定するステップと、
    前記受信装置に実行させ
    前記第1の周波数オフセットおよび前記第2の周波数オフセットのそれぞれを推定する際に、1または複数のシンボルで構成される1ブロックをスペクトラム拡散の処理単位とする場合、ブロック内のチップを対象に周波数オフセットを推定することを特徴とする制御回路。
  16. 周波数が線形増加するアップチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第1プリアンブルと、周波数が線形減少するダウンチャープ信号を用いてスペクトラム拡散された第2プリアンブルとを含む信号を受信する受信装置を制御するプログラムを記憶した記憶媒体において、該プログラムは、
    前記第1プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定するステップと、
    前記第2プリアンブルに基づいて、時間領域で周波数オフセットを推定するステップと、
    前記第1プリアンブルに基づいて推定された第1の周波数オフセットと、前記第2プリアンブルに基づいて推定された第2の周波数オフセットとに基づいて、送受信間の周波数ずれに起因する第3の周波数オフセットを推定するステップと、
    前記受信装置に実行させ
    前記第1の周波数オフセットおよび前記第2の周波数オフセットのそれぞれを推定する際に、1または複数のシンボルで構成される1ブロックをスペクトラム拡散の処理単位とする場合、ブロック内のチップを対象に周波数オフセットを推定することを特徴とする記憶媒体。
  17. 周波数が線形増加するアップチャープ信号と周波数が線形減少するダウンチャープ信号とを用いてスペクトラム拡散したプリアンブルを含む信号を送信する送信装置と、
    前記送信装置が送信する信号を受信する請求項1から14のいずれか1項に記載の受信装置と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
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