JP7364952B1 - 熱交換器の製造装置、製造方法、及びその製造装置に用いられる搬送台車 - Google Patents

熱交換器の製造装置、製造方法、及びその製造装置に用いられる搬送台車 Download PDF

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Abstract

【課題】扁平管の挿入ヘッドへの供給を簡便化する。【解決手段】熱交換器(10)の製造装置は、伝熱管(20)(偏平管)が起立した姿勢を維持したまま、所定の受け渡し位置まで伝熱管(20)(偏平管)を搬送する伝熱管トレイ(搬送台車)と、昇降運動により伝熱管トレイ(搬送台車)から伝熱管(20)(偏平管)を受け取った後、フィン(30)の上方からフィン溝部に伝熱管(20)(偏平管)を挿入する挿入ヘッドとを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、熱交換器の製造装置、製造方法、及びその製造装置に用いられる搬送台車に関するものである。
特許文献1には、扁平に形成された伝熱管に伝熱フィンを挿入する熱交換器の組立装置が開示されている。この組立装置は、伝熱フィンの各スロットに複数の伝熱管を挿入する伝熱管挿入手段、および、伝熱管挿入手段に伝熱管を搬送する伝熱管列搭載部材を備える。挿入ヘッドである伝熱管挿入手段は、伝熱管列搭載部材上に並んで配置された複数の伝熱管を把持する伝熱管把持部材を有する。
特開2020-169734号公報
この伝熱管列搭載部材は、複数の伝熱管を起立させた状態で伝熱管把持部材の真下に移動する。挿入ヘッドには、下方に開放するスリットが設けられ、このスリット内に伝熱管が挿入する。そのため、挿入ヘッドを下降させるだけで伝熱管を把持できるが、このスリットの溝幅は、伝熱管が挿入できる程度に比較的狭く形成されるため、伝熱管が傾いていると、スリットに挿入しにくいという問題があった。
本開示の目的は、扁平管の挿入ヘッドへの供給を簡便化することにある。
本開示の第1の態様は、扁平管(20)と、細長の板状に形成され、且つ、長手方向に直交する向きに切り欠いたフィン溝部(33)を有するフィン(30)とを備えた熱交換器(10)の製造装置を前提とする。
製造装置(40)は、前記扁平管(20)が起立した姿勢を維持したまま、所定の受け渡し位置(P)まで前記扁平管(20)を搬送する搬送台車(61)と、昇降運動により前記搬送台車(61)から前記扁平管(20)を受け取った後、前記フィン(30)の上方から前記フィン溝部(33)に前記扁平管(20)を挿入する挿入ヘッド(73)とを備える。
第1の態様では、搬送台車(61)は受け渡し位置において扁平管(20)を起立させているため、挿入ヘッド(73)は昇降運動のみで搬送台車(61)から扁平管(20)を受け取ることができる。このように、搬送台車(61)は、扁平管(20)を挿入ヘッド(73)に簡便に供給できる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、
前記搬送台車(61)は、前記扁平管(20)を傾斜した姿勢から起立した姿勢に変化させる第1機構(80)を備える。
第2の態様では、搬送台車(61)上に供給された扁平管(20)の姿勢が斜めであっても、第1機構(80)により起立姿勢にできる。
本開示の第3の態様は、第1の態様において、
前記第1機構(80)は、隣り合って配置されると共に、上向きが開放された溝部(83)をそれぞれ有する第1部材(81)と第2部材(82)とを有し、
前記第1部材(81)および前記第2部材(82)は、
並び方向から見て、前記第1部材(81)および前記第2部材(82)のそれぞれの前記溝部(83)が重複するように配置され、かつ、
前記扁平管(20)が重複した前記両溝部(83,83)に配置された状態で、該両溝部(83,83)の溝幅が狭まるように前記第1部材(81)および前記第2部材(82)の少なくとも一方がスライドするように構成される。
第3の態様では、第1部材および第2部材の少なくとも一方がスライドすることで、扁平管(20)が重複する両溝部(83,83)に挟まれる結果、扁平管(20)を傾斜した姿勢から起立した姿勢に変更できる。
本開示の第4の態様は、第1~第3の態様のいずれか1つにおいて、
前記扁平管(20)は、長手方向に直交する向きに複数配列された状態で前記搬送台車(61)に搬送され、
前記搬送台車(61)は、複数の前記扁平管(20)の端部を揃える第2機構(90)を備える。
第4の態様では、扁平管(20)の端部を揃えることで、扁平管(20)の端部に接続する集合管ヘッダを取り付けやすくすることができる。
本開示の第5の態様は、
扁平管(20)と、フィン溝部(33)を有するフィン(30)とを備えた熱交換器(10)の製造に用いられ、
挿入ヘッド(73)が前記扁平管(20)を前記フィン溝部(33)に挿入するための受け渡し位置(P)まで、前記扁平管(20)が起立した姿勢を維持したまま前記扁平管(20)を搬送する搬送台車である。
本開示の第6の態様は、
扁平管(20)と、細長の板状に形成され、且つ、長手方向に直交する向きに切り欠いたフィン溝部(33)を有するフィン(30)とを備えた熱交換器の製造方法であって、
前記扁平管(20)が起立した姿勢を維持したまま、前記扁平管(20)を所定の受け渡し位置まで搬送する搬送工程と、
前記受け渡し位置(P)において前記扁平管(20)を持ち上げて保持する保持工程と、
保持された前記扁平管(20)を前記フィン(30)の上方から前記溝部(83)に挿入する挿入工程とを含む熱交換器の製造方法である。
図1は、実施形態にかかる熱交換器を備える空気調和機の構成を示す配管系統図である。 図2は、熱交換器の概略斜視図である。 図3は、図2のIII-III矢視断面を示す熱交換器の断面図である。 図4は、実施形態にかかる伝熱管の概略斜視図である。 図5は、実施形態にかかるフィンの要部を拡大した正面図である。 図6は、実施形態にかかる製造装置の概略構成を示す正面図である。 図7は、フィントレイ内にフィンが配置された状態を示す斜視図である。 図8は、伝熱管トレイの概略構成を示す上面図である。 図9Aは、板部材の要部を拡大した図である。 図9Bは、第1板部材と第2板部材を並び方向からみたときの要部を拡大した図である。 図10は、制御部と機器との関係を示すブロック図である。 図11は、フィンと伝熱管とを組み立てるフローを示すフローチャートである。 図12は、第1矯正機構および第2矯正機構の動作を上面から見た図である。 図13は、第1矯正機構の動作を第1板部材および第2板部材の並び方向から見た図である。 図14は、その他の実施形態にかかる第2矯正機構の動作を上面から見た図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。また、以下に説明する各実施形態、変形例、その他の例等の各構成は、本発明を実施可能な範囲において、組み合わせたり、一部を置換したりできる。
(1)空気調和機
空気調和機(110)は、室内空間を空調する。具体的に、図1に示すように、空気調和機(110)は、室外ユニット(111)および室内ユニット(112)を備える。室外ユニット(111)および室内ユニット(112)は、互いに液連絡配管(113)およびガス連絡配管(114)により接続される。このことで、空気調和機(110)では冷媒回路(120)が形成される。
室外ユニット(111)は、圧縮機(121)、室外熱交換器(123)および膨張弁(124)を有する。圧縮機(121)は、ガス連絡配管(114)から吸入した冷媒を圧縮して、液連絡配管(113)へ吐出する。室外熱交換器(123)は、室外空気と冷媒とを熱交換させる。膨張弁(124)は、液連絡配管(113)の冷媒を減圧する。室内ユニット(112)は、室内熱交換器(125)を有する。室内熱交換器(125)は、室外空気と冷媒とを熱交換させる。
(2)熱交換器
室外熱交換器(123)及び室内熱交換器(125)は、本開示の熱交換器(10)である。以下では、室外熱交換器(123)および室内熱交換器(125)を総称して熱交換器(10)を呼ぶ。
図2及び図3に示すように、本実施形態の熱交換器(10)は、第1ヘッダ集合管(16)と、一つの第2ヘッダ集合管(17)と、多数の伝熱管(20)と、多数のフィン(30)とを備える。第1ヘッダ集合管(16)、第2ヘッダ集合管(17)、伝熱管(20)、及びフィン(30)は、何れもアルミニウム合金製の部材である。
(2-1)ヘッダ集合管
第1ヘッダ集合管(16)および第2ヘッダ集合管(17)は、中空の四角柱に形成される。第1ヘッダ集合管(16)および第2ヘッダ集合管(17)の長手方向の一側面には、複数の孔が形成される。この複数の孔は、複数の伝熱管(20)の端部が挿入する孔である。
第1ヘッダ集合管(16)には、複数の熱交換器(10)の一端が、第2ヘッダ集合管(17)には、複数の熱交換器(10)の他端が挿入される。
(2-2)伝熱管
図4に示すように、伝熱管(20)は、その一端から他端へ向かう伸長方向と直交する断面が、角の丸い長方形状となっている。伝熱管(20)は、厚さHTよりも幅WTが長い扁平な形状に形成される。伝熱管(20)は、本開示の扁平管(20)である。以下の説明において、厚さ方向および幅方向は、それぞれ伝熱管(20)の上記断面における方向をいう。
伝熱管(20)には、隔壁(22)によって仕切られた複数の流路(21)が形成される。伝熱管(20)において、複数の流路(21)は、伝熱管(20)の伸長方向に沿って互いに平行に延び、それぞれが伝熱管(20)の両端面に開口する。また、伝熱管(20)において、複数の流路(21)は、伝熱管(20)の幅方向に一列に並んでいる。
伝熱管(20)は、フィン(30)に形成された各フィン溝部(33)に挿入されている。フィン溝部(33)に挿入された伝熱管(20)は、伸長方向が概ね水平方向となり、且つそれぞれの幅方向に沿う板面(F)が互いに向かい合う姿勢で配置される。複数の伝熱管(20)は、互いに一定の間隔をおいて一列に並んで配置される。
各伝熱管(20)は、その一端部が第1ヘッダ集合管(16)に挿入され、その他端部が第2ヘッダ集合管(17)に挿入される。各ヘッダ集合管(16,17)は、ロウ材を用いた接合であるロウ付けによって、伝熱管(20)に固定される。
(2-3)フィン
図5に示すように、フィン(30)は細長の板状部材である。フィン(30)は、概ね長方形に形成される。フィン(30)は、平板状の素材にプレス加工等を施すことによって形成される。以下では、フィン(30)の長辺方向を左右方向、短辺方向(幅方向)を上下方向として説明する場合がある。
フィン(30)は、複数のフィン溝部(33)を有する。フィン溝部(33)は、フィン(30)の長辺の一方に形成される。複数のフィン溝部(33)は、一定の間隔を空けてフィン(30)に設けられる。各フィン溝部(33)は、フィン(30)の長手方向に直交する向きに切り欠くように形成される。フィン溝部(33)は、フィン(30)の長辺から幅方向に切り欠くように形成される。フィン溝部(33)の開放端(34)から底面(35)までの長さは、伝熱管(20)の幅方向の長さに等しい。
フィン溝部(33)は、左右対称に形成される。フィン溝部(33)は、第1溝部(33a)および第2溝部(33b)を有する。第1溝部(33a)および第2溝部(33b)は、フィン溝部(33)の開放端(34)から底面(35)に向かって連続して形成される。
第1溝部(33a)の開放端(34)はフィン溝部(33)の開放端(34)である。第1溝部(33a)の下端は第2溝部(33b)の上端と一致する。第1溝部(33a)は、その上端から下端に向かって溝幅が徐々に狭くなるようにテーパ状に形成される。このことで、伝熱管(20)をフィン溝部(33)に挿入する際、伝熱管(20)の端部が第1溝部(33a)に当接し、第1溝部(33a)が該伝熱管(20)を第2溝部(33b)へガイドする。
第2溝部(33b)は、フィン溝部(33)の開放端(34)の溝幅よりも狭く形成される。第2溝部(33b)の溝幅は一定に形成される。第2溝部(33b)の溝幅は、伝熱管(20)の厚さ方向の長さよりもやや小さい。このように締め代を設けることで、伝熱管(20)は、第2溝部(33b)に隙間なく嵌合できる。第2溝部(33b)の底面(35)は、フィン溝部(33)の底面(35)である。第2溝部(33b)の底面(35)は、伝熱管(20)と隙間なく接することができるように、U字状に形成される。
フィン(30)は、フィンタブ(図示省略)を有する。フィンタブは、フィン(30)の一部を切り起こすように形成される。フィンタブは、フィン(30)の長手方向に所定の間隔を空けて配置される。複数のフィン(30)は、それぞれのフィン(30)が板厚方向に向かい合うように配置される。フィンタブが隣り合うフィン(30)に接することで、隣り合うフィン(30)とフィン(30)との間隔が一定に保たれる。
(3)熱交換器の製造装置
図6に示すように、本実施形態の製造装置(40)は、熱交換器(10)を組み立てる組み立て装置である。製造装置(40)は、フィン(30)のフィン溝部(33)に伝熱管(20)を挿入する。
本例の製造装置(40)は、基台(41)、フィン搬送部(50)、伝熱管搬送部(60)および伝熱管挿入部(70)を有する。伝熱管搬送部(60)、フィン搬送部(50)および伝熱管挿入部(70)は、基台(41)上面に並んで配置される。製造装置(40)を正面視して、伝熱管搬送部(60)は、伝熱管挿入部(70)の左側に、フィン搬送部(50)は、伝熱管挿入部(70)の右側に配置される。以下の説明において、「右」「左」「上」および「下」は、製造装置(40)を正面から見た場合の方向を指す。
(3-1)フィン搬送部
フィン搬送部(50)は、フィン(30)を伝熱管挿入部(70)に搬送する。本実施形態のフィン搬送部(50)は、第1搬送機構(52)とフィントレイ(51)とを有する。
第1搬送機構(52)は、ボールねじである。第1搬送機構(52)は、第1ねじ軸(53)と第1ナット部(54)とを有する。第1ねじ軸(53)は、基台(41)の右端から後述する受け渡し位置(P)まで伸びる。第1ねじ軸(53)は、図示しない所定のモータにより駆動され回転する。第1ねじ軸(53)には、第1ナット部(54)が螺合されている。
第1ナット部(54)は、第1ねじ軸(53)の回転により左右方向に移動する。第1ナット部(54)は、フィントレイ(51)の下面を固定している。フィントレイ(51)は、第1ナット部(54)の移動に伴って、第1ねじ軸(53)上を左右に移動する。
フィントレイ(51)の内部には、複数のフィン(30)が載置される(図7参照)。フィン(30)を載せたフィントレイ(51)は、右方から左方へ移動する。フィントレイ(51)内の複数のフィン(30)は、各フィン(30)のフィン溝部(33)の開放端が上を向いた状態で、進行方向に対して直交する向き(前後方向)に隣り合うように配列される。このとき、フィン(30)の並び方向からみて、各フィン(30)の対応するフィン溝部(33)が一致するように配列される。このように左右方向に一列に並んだフィン溝部(33)をフィン溝列(N)と呼ぶ。フィン溝列(N)の列数は、フィン溝部(33)の数と同数である。
(3-2)伝熱管搬送部
伝熱管搬送部(60)は、伝熱管(20)を伝熱管挿入部(70)に搬送する。本実施形態の伝熱管搬送部(60)は、第2搬送機構(62)と伝熱管トレイ(61)とを有する。
第2搬送機構(62)は、第1搬送機構(52)と同じボールねじである。第2搬送機構(62)は、第2ねじ軸(63)と第2ナット部(64)とを有する。第2ねじ軸(63)は、基台(41)の左端から後述する受け渡し位置(P)まで伸びる。第2ねじ軸(63)は、図示しない所定のモータにより駆動され、回転する。第2ねじ軸(63)には、第2ナット部(64)が螺合されている。
第2ナット部(64)は第2ねじ軸(63)の回転により、左右方向に移動する。第2ナット部(64)は、伝熱管トレイ(61)の下面を固定している。伝熱管トレイ(61)は、第2ナット部(64)の移動に伴って、第2ねじ軸(63)上を左右に移動する。
伝熱管トレイ(61)の内部には、複数の伝熱管(20)が載置される。伝熱管(20)を載せた伝熱管トレイ(61)は、左方から右方へ移動する。複数の伝熱管(20)は、板面(F)が進行方向(左右方向)に隣り合うように伝熱管トレイ(61)内に配置される。伝熱管トレイ(61)の詳細は後述する。
(3-3)伝熱管挿入部
伝熱管挿入部(70)は、受け渡し位置(P)で伝熱管トレイ(61)から伝熱管(20)を受け取り、受け渡し位置(P)に移動したフィントレイ(51)の複数のフィン(30)の各フィン溝部(33)に伝熱管(20)を挿入する。
伝熱管挿入部(70)は、フレーム(71)、第1シリンダ(72)、および挿入ヘッド(73)を有する。
フレーム(71)は、上下方向に伸びる4つの支柱(75)と、1つのヘッドフレーム(77)とを有する。支柱(75)は、伝熱管挿入部(70)を上からみて、伝熱管挿入部(70)の四隅のそれぞれに配置される。ヘッドフレーム(77)は、4つの支柱(75)の各上端を接続するように設けられる。
第1シリンダ(72)は、ヘッドフレーム(77)の中央に固定される。第1シリンダ(72)は、第1シリンダチューブ(72a)と第1ピストンロッド(72b)とを有している。第1シリンダ(72)は、例えば油圧シリンダである。第1シリンダチューブ(72a)内の油圧を調節することで、第1ピストンロッド(72b)は上下方向に伸縮する。
挿入ヘッド(73)は、第1ピストンロッド(72b)の下端に固定される。挿入ヘッド(73)は、第1ピストンロッド(72b)の伸縮により上下運動する。挿入ヘッド(73)の下面には、複数の凹溝(74)が形成される。凹溝(74)は伝熱管(20)が挿入される溝である。凹溝(74)は前後方向に伸びるように形成される。複数の凹溝(74)は、一定の間隔を空けて配置される。
(3-4)伝熱管トレイ
伝熱管トレイ(61)は、本開示の搬送台車(61)の一例である。伝熱管トレイ(61)は、伝熱管(20)が起立した姿勢を維持したまま、受け渡し位置まで伝熱管(20)を搬送する。「起立」は、挿入ヘッド(73)の下降運動のみで凹溝(74)に伝熱管(20)が挿入可能な程度に伝熱管(20)の板面(F)が立っている状態を指す。
図8および図9に示すように、伝熱管トレイ(61)は、壁部(65)、第1矯正機構(80)および第2矯正機構(90)を有する。壁部(65)は、矩形の枠状に形成される。壁部(65)は、伝熱管トレイ(61)の外縁に設けられる。第1矯正機構(80)および第2矯正機構(90)は壁部(65)内に固定される。
(3-4-1)第1矯正機構
第1矯正機構(80)は、本開示の第1機構(80)の一例である。第1矯正機構(80)は、伝熱管トレイ(61)上に移載された複数の伝熱管(20)を傾斜した姿勢から起立した姿勢に変化させる。第1矯正機構(80)は、第1板部材(81)および第2板部材(82)を有する。また、第1矯正機構(80)は、第2シリンダ(85)を有する。第2シリンダ(85)は、第2シリンダチューブ(85a)と、第2シリンダチューブ(85a)内に配置される第2ピストンロッド(85b)を有する。第2ピストンロッド(85b)は、左右方向に伸縮する。
第1板部材(81)は、本開示の第1部材(81)の一例である。第2板部材(82)は、本開示の第2部材(82)の一例である。第1板部材(81)および第2板部材(82)は、概ね長方形の板部材である。第1板部材(81)および第2板部材(82)は同形状である。第1板部材(81)および第2板部材(82)は、その一端から他端が左右方向に伸びるように配置される。以下では、第1板部材(81)および第2板部材(82)を総称して板部材(81,82)と呼ぶ場合がある。
図9Aに示すように、板部材(81,82)は、上向きが開放された複数の溝部(83)を有する。各溝部(83)は、板部材(81,82)の長辺の一方を四角く切り欠くように形成される。複数の溝部(83)は一定の間隔を空けて配置される。溝部(83)の溝幅は、伝熱管(20)の幅方向の長さ(厚さ)よりも長い。溝部(83)の底部(83a)は直線状に形成される。溝部(83)の開放端にはガイド部(83b)が形成される。
ガイド部(83b)は、開放端から底部に向かって溝幅が徐々に狭まるように円弧状に形成される。ガイド部(83b)は、伝熱管(20)が伝熱管トレイ(61)に供給されるときに、伝熱管(20)を溝部(83)の底部(83a)へ案内する。伝熱管(20)は、その幅方向に沿う面(板面)が開放端にもたれかかるように溝部(83)内に配置されるが、ガイド部(83b)が円弧状に形成されているため、伝熱管(20)の板面に傷がついたり破損したりすることを抑制できる。
図9Bに示すように、第1板部材(81)および第2板部材(82)は隣り合って配置される。具体的に、第1板部材(81)および第2板部材(82)は、幅方向に沿う面(板面)が互いに向かい合うように配置される。第1板部材(81)および第2板部材(82)は、並び方向から見て、第1板部材(81)および第2板部材(82)の溝部(83)が重複するように配置される。以下では、並び方向からみてこの重複する部分を重複溝部(84)と呼ぶ。
図8に示すように、第1板部材(81)は、伝熱管トレイ(61)上に固定される。第2板部材(82)は、スライド可能に設けられる。具体的に、第2シリンダ(85)が第2板部材(82)の右方に配置され、第2ピストンロッド(85b)が第2板部材(82)の右端に接続される。第2ピストンロッド(85b)の伸縮により、第2板部材(82)は、左右方向にスライドする。
本実施形態では、2つの第1矯正機構(80)が伝熱管トレイ(61)上に配置される。2つの第1矯正機構(80)は、壁部(65)内の前側部分に配置される前側第1矯正機構(80a)と、壁部(65)内の後ろ側部分に配置される後側第1矯正機構(80b)である。前側第1矯正機構(80a)の板部材(81,82)と後側第1矯正機構(80b)の板部材(81,82)とは、互いに向かい合って配置される。前側第1矯正機構の重複溝部(84)と後側第1矯正機構(80b)の重複溝部(84)とは、並び方向から見て重複している。伝熱管(20)が伝熱管トレイ(61)に移載されるとき、伝熱管(20)は、前側第1矯正機構(80a)の重複溝部(84)と、後側第1矯正機構(80b)の重複溝部(84)とに跨るように配置される。
第1矯正機構(80)は、第2板部材(82)がスライドすることで、第1状態と第2状態とを切り換える。第1状態では、重複溝部(84)の溝幅が最大となる。第2状態では、重複溝部(84)の溝幅が最小となる。
(3-4-2)第2矯正機構
第2矯正機構(90)は、本開示の第2機構(90)の一例である。第2矯正機構(90)は、伝熱管トレイ(61)の板部材(81,82)上に配置された複数の伝熱管(20)の端部を揃える。ここで、伝熱管(20)の「端部」は、伝熱管(20)が載置された伝熱管トレイ(61)を上から見たときの伝熱管(20)の前端に位置する部分および後端に位置する部分をいう。
第2矯正機構(90)は、第3板部材(91)および第4板部材(92)を有する。また、第2矯正機構(90)は、2つの第3シリンダ(93)および2つの第4シリンダ(94)を有する。各第3シリンダ(93)は、第3シリンダチューブ(93a)および前後方向に伸縮する第3ピストンロッド(93b)を有する。各第4シリンダ(94)は、第4シリンダチューブ(94a)および前後方向に伸縮する第4ピストンロッド(94b)を有する。
第3板部材(91)および第4板部材(92)は、左右方向に伸びる。第3板部材(91)および第4板部材(92)は、向かい合うように配置される。具体的に、第3板部材(91)は、前側第1矯正機構(80a)の板部材(81,82)よりも前寄りに配置される。第4板部材(92)は、後側第1矯正機構(80b)の板部材(81,82)よりも後ろ寄りに配置される。
各第3シリンダ(93)は、第3板部材(91)よりも後ろ側に配置される。第3ピストンロッド(93b)は、第3板部材(91)の左端および右端に接続される。
各第4シリンダ(94)は、第4板部材(92)よりも前側に配置される。第4ピストンロッド(94b)は、第4板部材(92)の左端および右端に接続される。
2つの第3ピストンロッド(93b)は同時に伸縮する。また、2つの第4ピストンロッド(94b)は同時に伸縮する。このことで、第3板部材(91)および第4板部材(92)は、互いに平行状態を保ったまま互いに近づいたり離れたり(前後方向に移動)する。
第2矯正機構(90)は、第3状態と第4状態とに切り換える。第3状態では、第3板部材(91)と第4板部材(92)との距離が最大となる。第3状態の第3板部材(91)と第4板部材(92)との距離は、伝熱管(20)の長手方向の長さよりも大きい。第4状態では、第3板部材(91)と第4板部材(92)との距離が最小となる。第4状態の第3板部材(91)と第4板部材(92)との距離は、伝熱管(20)の長手方向の長さと等しい。
(3-5)制御部
図10に示すように、製造装置(40)は、制御部(100)を有する。制御部(100)は、マイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータを動作させるためのソフトウェアを格納するメモリデバイスとを有する。制御部(100)は、製造装置(40)の各種の機器の動作を制御する。
(4)熱交換器の製造方法
本実施形態の熱交換器の製造方法について図11~図13を参照しながら説明する。製造方法は、伝熱管(20)が起立した姿勢を維持したまま、伝熱管(20)を受け渡し位置(P)まで搬送する搬送工程と、受け渡し位置(P)において伝熱管(20)を持ち上げて保持する保持工程と、保持された伝熱管(20)をフィン(30)の上方からフィン溝部(33)に挿入する挿入工程とを含む。
始めに、第1矯正機構(80)は、第1状態にあり、第2矯正機構(90)は、第3状態にある。伝熱管トレイ(61)は、第1ねじ軸(53)の左端で複数の伝熱管(20)を受け取る。各伝熱管(20)は、前側第1矯正機構(80a)の重複溝部(84)と、後側第1矯正機構(80b)の重複溝部(84)とに跨るように配置される。このとき、重複溝部(84)の溝幅は、伝熱管(20)の厚さよりも大きいため、各伝熱管(20)は、垂直方向に対して所定の角度傾いて配置される(図12(A)および図13(A))。
ステップS11では、制御部(100)は、第4状態となるように第2矯正機構(90)を制御する。具体的に、第3ピストンロッド(93b)および第4ピストンロッド(94b)は同時に収縮する。このことで、第3板部材(91)および第4板部材(92)は、平行を保ったまま互いに近づく。第3板部材(91)は、各伝熱管(20)の下端に、第4板部材(92)は、各伝熱管(20)の上端に当接した後、複数の伝熱管(20)の前端と後端とが揃う(図12(B))。
ステップS12では、制御部(100)は、第2状態となるように第1矯正機構(80)を制御する。具体的に、第2ピストンロッド(85b)は、収縮する。このことで、第2板部材(82)は右方に移動して、重複溝部(84)の溝幅が狭まる。このとき、伝熱管(20)は傾斜した姿勢から起立した姿勢に変化する(図12(C)および図13(B))。具体的に、第1状態時に各伝熱管(20)の板面(F)は、ガイド部(83b)に接している。重複溝部(84)の溝幅が狭まるにつれて、板面(F)がこのガイド部(83b)を滑りながら伝熱管(20)の姿勢が起立するように変化する。第2状態では、伝熱管(20)は重複溝部(84)に挟まれた状態である。このように、伝熱管トレイ(61)は、伝熱管(20)を整列して起立させる。
ステップS13では、制御部(100)は、伝熱管トレイ(61)を右方に移動させるように第2搬送機構(62)を制御する。このことにより、伝熱管トレイ(61)は、伝熱管(20)が起立した姿勢を維持したまま、受け渡し位置(P)まで移動する。
ステップS14では、制御部(100)は、第1ピストンロッド(72b)が伸張するように第1シリンダ(72)を制御する。これにより、挿入ヘッド(73)が下降する。伝熱管(20)は、挿入ヘッド(73)の各溝部(83)に挿入され、把持される。
ステップS15では、制御部(100)は、第1状態となるように第1矯正機構(80)を制御すると共に、第3状態となるように第2矯正機構(90)を制御する。このことで、重複溝部(84)の溝幅が拡がり、第3板部材(91)と第4板部材(92)は、伝熱管(20)から離れる。
ステップS16では、制御部(100)は、第1ピストンロッド(72b)が収縮するように第1シリンダ(72)を制御する。これにより、挿入ヘッド(73)が上昇すると共に、伝熱管(20)は、挿入ヘッド(73)に把持されたまま上昇する。言い換えると、挿入ヘッド(73)は、伝熱管(20)を持ち上げて保持する。
ステップS17では、制御部(100)は、伝熱管トレイ(61)を左方に移動させるように第2搬送機構(62)を制御する。これにより、第1ねじ軸(53)の左端で伝熱管トレイ(61)に伝熱管(20)が供給される。
ステップS18では、制御部(100)は、フィントレイ(51)の左方に移動させるように第1搬送機構(52)を制御する。このことにより、複数のフィン(30)を載せたフィントレイ(51)は受け渡し位置(P)に配置される。
ステップS19では、制御部(100)は、第1ピストンロッド(72b)が伸張するように第1シリンダ(72)を制御する。これにより、挿入ヘッド(73)が下降する。挿入ヘッド(73)に保持された伝熱管(20)は、対応するフィン溝列(N)上に配置される。挿入ヘッド(73)の下降が継続することで、伝熱管(20)はフィン溝部(33)に挿入される。フィン溝部(33)の底部(83a)まで伝熱管(20)が挿入されると、挿入ヘッド(73)は停止する。
ステップS20では、制御部(100)は、第1ピストンロッド(72b)が収縮するように第1シリンダ(72)を制御する。これにより、挿入ヘッド(73)が上昇する。その後、組み立てられた伝熱管(20)およびフィン(30)は次の工程へ移送される。
ステップS21では、制御部(100)は、フィントレイ(51)を右方に移動させるように第2搬送機構(62)を制御する。
(5)特徴
(5-1)特徴1
本実施形態の製造装置(40)は、伝熱管(20)(扁平管)が起立した姿勢を維持したまま、所定の受け渡し位置(P)まで伝熱管(20)を搬送する伝熱管トレイ(61)(搬送台車)と、受け渡し位置(P)に配置され、かつ、昇降運動により伝熱管トレイ(61)から伝熱管(20)を受け取った後、フィン(30)の上方からフィン溝部(33)に伝熱管(20)を挿入する挿入ヘッド(73)とを備える。
本実施形態によると、伝熱管トレイ(61)は、複数の伝熱管(20)をその板面(F)が互いに向かい合うように起立した姿勢を維持したまま受け渡し位置まで搬送する。このことで、挿入ヘッド(73)は下降するだけで、伝熱管(20)を挿入ヘッド(73)下面に設けられる凹溝(74)に挿入でき、把持できる。このように、伝熱管トレイ(61)の移動中に、伝熱管(20)が斜めに傾いたりすることを抑制するため、受け渡し位置(P)で伝熱管(20)の姿勢を正すことなく、簡便に伝熱管(20)を挿入ヘッド(73)に供給できる。
(5-2)特徴2
本実施形態の製造装置(40)は、伝熱管トレイ(61)は伝熱管(20)を傾斜した姿勢から起立した姿勢に変化させる第1矯正機構(80)(第1機構)を備える。
本実施形態によると、伝熱管トレイ(61)に配置された伝熱管(20)が斜めに傾いていても、第1矯正機構(80)により垂直に立つように姿勢に矯正できる。これにより、手動で伝熱管(20)を垂直に立てる作業を省くことができるため、熱交換器(10)の組立工程を簡便化できる。
(5-3)特徴3
本実施形態の製造装置(40)では、第1矯正機構(80)の第1板部材(81)(第1部材)および第2板部材(82)(第2部材)は、並び方向から見て第1板部材(81)および第2板部材(82)の溝部(83)が重複するように配置される。第1矯正機構(80)は、伝熱管(20)が両溝部(83,83)に配置された状態で、重複した両溝部(83,83)の溝幅が狭まるように第2板部材(82)がスライドするように構成される。
本実施形態によると、第2状態における第1板部材(81)および第2板部材(82)の重複溝部(84)の溝幅は拡がっているため、伝熱管(20)を伝熱管トレイ(61)に配置しやすい。また、第1状態から第2状態にすると、伝熱管(20)は垂直に立つと共に重複溝部(84)に挟まれるため、伝熱管トレイ(61)の移動中も伝熱管(20)が斜めに傾くことを抑制できる。さらに、第1状態から第2状態に切り換えるだけで、簡便に伝熱管(20)の姿勢を垂直に立てることができる。
(5-4)特徴4
本実施形態の製造装置(40)では、伝熱管トレイ(61)は、複数の前記扁平管(20)の端部を揃える第2矯正機構(90)(第2機構)を備える。
本実施形態によると、第2矯正機構(90)により複数の伝熱管(20)の端部を揃えることができる。ヘッダ集合管(16,17)を伝熱管(20)の端部に取り付ける際、複数の伝熱管(20)の端部が揃っている必要があるが(図3参照)、第2矯正機構(90)により簡便に複数の伝熱管(20)の端部を揃えることができる。
(5-5)特徴5
本実施形態の伝熱管トレイ(61)は、フィン溝部(33)に伝熱管(20)を挿入する挿入ヘッド(73)が配置される受け渡し位置まで、伝熱管(20)が起立した姿勢を維持したまま伝熱管(20)を搬送する。
例えば、既設の製造装置に本実施形態の伝熱管トレイ(61)を付け替えることができる。このことにより、伝熱管(20)とフィン(30)との組立工程を簡便化できる。
(5)その他の実施形態
図14に示すように、伝熱管トレイ(61)は、U字状の伝熱管(20)を搬送してもよい。U字状の伝熱管(20)は、1本の伝熱管(20)が中央の折り返し部(20a)を起点に折り返されることで形成される。伝熱管(20)の両端は、第3板部材(91)側に位置し、伝熱管(20)折り返し部(20a)は、第4板部材(92)側に位置する(図14(A))。第2矯正機構(90)が第3状態から第4状態に変化すると、各伝熱管(20)の両端が第3板部材(91)に接し、各伝熱管(20)の折り返し部(20a)が第4板部材(92)に接する(図14(B))。このように、本例の伝熱管トレイ(61)は、U字状に形成された伝熱管(20)に対しても第2矯正機構(90)によりその端部を揃えることができる。
第2矯正機構(90)は、第2板部材(82)が固定され、第1板部材(81)がスライドするように構成されていてもよい。また、第1板部材(81)および第2板部材(82)の両方がスライドしてもよい。
伝熱管トレイ(61)は、伝熱管(20)を起立させた姿勢を維持したまま搬送できればよく、第1矯正機構(80)および第2矯正機構(90)を有していなくてもよい。
伝熱管トレイ(61)の第1機構(80)は、伝熱管(20)を傾斜した姿勢から起立した姿勢に変化させることができればよく、上記実施形態の第1矯正機構(80)のような機構でなくてもよい。
伝熱管トレイ(61)は、第1矯正機構(80)(第1機構)を有していればよく、第2矯正機構(90)(第2機構)を有していなくてもよい。
伝熱管トレイ(61)の第2機構(90)は、伝熱管(20)の端部を揃えることができればよく、上記実施形態の第2矯正機構(90)のような機構でなくてもよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。以上に述べた「第1」、「第2」、…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、熱交換器の製造装置、製造方法、及びその製造装置に用いられる搬送台車について有用である。
10 熱交換器
20 扁平管
30 フィン
33 フィン溝部
61 搬送台車
73 挿入ヘッド
80 第1機構
81 第1部材
82 第2部材
83 溝部
90 第2機構
P 受け渡し位置

Claims (6)

  1. 扁平管(20)と、細長の板状に形成され、且つ、長手方向に直交する向きに切り欠いたフィン溝部(33)を有するフィン(30)とを備えた熱交換器(10)の製造装置であって、
    前記扁平管(20)が起立した姿勢を維持したまま、所定の受け渡し位置(P)まで前記扁平管(20)を搬送する搬送台車(61)と、
    昇降運動により前記搬送台車(61)から前記扁平管(20)を受け取った後、前記フィン(30)の上方から前記フィン溝部(33)に前記扁平管(20)を挿入する挿入ヘッド(73)とを備え、
    前記搬送台車(61)は、該搬送台車(61)上に配置された前記扁平管(20)を傾斜した姿勢から起立した姿勢に変化させる第1機構(80)を備える
    製造装置。
  2. 前記第1機構(80)は、
    前記搬送台車(61)上に設けられ、かつ、前記扁平管(20)が配置される溝部(83)を有し、
    前記溝部(83)の溝幅を狭まることで前記扁平管(20)を傾斜した姿勢から起立した姿勢に変化させる
    請求項1に記載の製造装置。
  3. 前記第1機構(80)は、隣り合って配置されると共に、上向きが開放された前記溝部(83)をそれぞれ有する第1部材(81)と第2部材(82)とを有し、
    前記第1部材(81)および前記第2部材(82)は、
    並び方向から見て、前記第1部材(81)および前記第2部材(82)のそれぞれの前記溝部(83)が重複するように配置され、かつ、
    前記扁平管(20)が重複した前記両溝部(83,83)に配置された状態で、該両溝部(83,83)の溝幅が狭まるように前記第1部材(81)および前記第2部材(82)の少なくとも一方がスライドするように構成される請求項2に記載の製造装置。
  4. 前記扁平管(20)は、長手方向に直交する向きに複数配列された状態で前記搬送台車(61)に搬送され、
    前記搬送台車(61)は、複数の前記扁平管(20)の端部を揃える第2機構(90)を備える請求項1~3にいずれか1つに記載の製造装置。
  5. 扁平管(20)と、フィン溝部(33)を有するフィン(30)とを備えた熱交換器(10)の製造に用いられる搬送台車であって
    前記搬送台車上に配置された前記扁平管(20)を傾斜した姿勢から起立した姿勢に変化させる第1機構(80)を備え、
    挿入ヘッド(73)が前記扁平管(20)を前記フィン溝部(33)に挿入するための受け渡し位置(P)まで、前記扁平管(20)が起立した姿勢を維持したまま前記扁平管(20)を搬送する搬送台車。
  6. 扁平管(20)と、細長の板状に形成され、且つ、長手方向に直交する向きに切り欠いたフィン溝部(33)を有するフィン(30)とを備えた熱交換器の製造方法であって、
    前記扁平管(20)が起立した姿勢を維持したまま、前記扁平管(20)を所定の受け渡し位置(P)まで搬送する搬送工程と、
    前記受け渡し位置(P)において前記扁平管(20)を持ち上げて保持する保持工程と、
    保持された前記扁平管(20)を前記フィン(30)の上方から前記フィン溝部(33)に挿入する挿入工程とを含み、
    前記搬送工程は、第1機構(80)により前記扁平管(20)を傾斜した姿勢から起立した姿勢に変化させる工程を含む
    熱交換器の製造方法。
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