JP7364836B2 - 水硬性硬化体添加用集束繊維、それを含むプレミックスセメント組成物及び水硬性硬化体、並びにその製造方法 - Google Patents
水硬性硬化体添加用集束繊維、それを含むプレミックスセメント組成物及び水硬性硬化体、並びにその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7364836B2 JP7364836B2 JP2020010405A JP2020010405A JP7364836B2 JP 7364836 B2 JP7364836 B2 JP 7364836B2 JP 2020010405 A JP2020010405 A JP 2020010405A JP 2020010405 A JP2020010405 A JP 2020010405A JP 7364836 B2 JP7364836 B2 JP 7364836B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- bundled
- mass
- fibers
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
tanδ(損失正接(振動吸収計数))=G”/G’
動的粘弾性は動的粘弾性測定装置(ユービーエム社製Rheosol-G3000)を用い、室温(20±2℃)の室内にて、140℃で5時間乾燥させた質量約1gのスルホサクシネート塩を直径20mmのパラレルプレート(材質:SUS)に挟んで厚みを1mm(ただし、ポリオキシエチレンアルキル(C12-14)スルホコハク酸二ナトリウム塩の場合は、変形しにくかったため、2mmの厚さとした。)に調整した試料を用いて、振動数1Hz/degの条件にて測定し、G’(貯蔵剪断弾性率(Pa))、G”(損失剪断弾性率(Pa))、及びη’(動的粘性率(kPa・s))を求め、下記式のようにtanδ(損失正接(振動吸収計数))を算出した。
tanδ(損失正接(振動吸収計数))=G”/G‘
室温(20±2℃)の室内にて、プローブ式粘着力測定器(ユービーエム社製タックテスターTA500)を使用し、サンプル台上に140℃で5時間乾燥させたスルホサクシネート塩を置いて平らにした状態でスルホサクシネート塩が約5mmの厚さとなるように試料を調整し、先端の直径が5mmのプローブをスルホサクシネート塩の試料に0.1mm/secの速さで押し付けて、200gf/cm2の荷重がかかったところで約20秒間保持した後、0.1mm/secの速さでプローブを上昇させたときの引張応力を測定し、引張最大応力とした。破壊エネルギーはプローブの引張応力が1gf/cm2以下になるまでの伸び量を試験終了点とし、それまでの引張応力を伸びで積分して算出した。
JIS L 1015に準じて測定した。
試料を約2~2.5gとした以外は、JIS L 1015に準じて測定した。
集束繊維を手でほぐした後4g計量して試料とした。該試料を油剤抽出用ステンレスカラムに入れ、メタノール10mLを加えた。2分後に抽出容器の中をエアシリンダーで10分間ピストンすることで抽出液を絞り出し、出口から流出する抽出液をステンレス皿に受けた。抽出液を受ける前のステンレス皿の質量W0であった。その後、抽出液を含むステンレス皿を150℃のヒーターで加熱し、メタノール成分を蒸発させた後、室温(23℃)で2分間冷却した。その後、メタノール成分を蒸発した後のステンレス皿の質量(W1)を計測し、増加した分の質量(W1-W0)を繊維質量で割り返した値を算出し、2回測定算出した平均値を、繊維質量に対する集束剤の付着量(質量%)とした。油剤抽出用ステンレスカラムとしては、図5に示す形状を有するステンレスカラムを用いており、該カラムの全長は133.3mm、外径は21.5mm、内径は15.9mm、先端の円錐部(出口部)の長さは13.0mm、出口の穴径は1.6mmであった。
集束繊維を手でほぐした後4g計量して試料とした。該試料を油剤抽出用ステンレスカラムに入れ、沸騰水10mLを加えた。2分後に抽出容器の中をエアシリンダーで約3分間ピストンすることで抽出液を絞り出し、出口から流出する抽出液を質量W0のステンレス皿に受けた。その後、綿を一度取り出してほぐし、再度ステンレスカラムに入れて沸騰水を約5ml加え、2分後にエアシリンダーで10分間ピストンさせた。その後、抽出液を含むステンレス皿を約150℃のヒーターで加熱し、水分を蒸発させた後、室温(23℃)で2分間冷却した。水分蒸発後のステンレス皿の質量(W1)を計測し、増加した分の質量(W1-W0)を繊維質量で割り返した値を算出し、繊維質量に対する集束剤の付着量(質量%)とした。
水槽(幅57cm×厚み18cm×水面高さ43cm)に水を張り、繊維長が6mmになるように切断した集束繊維を上から投入し、撹拌翼を4000rpmで1分間回転させた後、水中分散性を目視で確認し、下記の基準で評価した。
A:水中に分散し、浮き種がほとんど生じない。
B:水中に分散するが、浮き種があり、その単繊維がバラバラになっている。
C:水中に分散するが、浮き種があり、その中の一部に束になっている物がいる。
D:水中に分散した繊維の中に一部束になっている物がいる。
E:水中に分散せず、束のままである。
集束繊維の集束性を、見た目に基づいて、下記の基準で評価した。
A:複数本の単繊維が集束されて1本になっている。
B:複数本の単繊維のほとんどが集束されている。
C:複数本の単繊維の半分以上が集束されている。
D:複数本の単繊維の一部が集束されている。
E:単繊維がバラバラになっている。
集束繊維の集束性は、固さに基づいて、下記の基準で評価した。
A:糊付けが効いてぱりっとしていて、集束繊維を指で軽く擦り合わせてもそれ以上ばらけない。
B:糊付けが効いてぱりっとしているが、集束繊維を指で軽く擦り合わせると一部がばらける。
C:糊付けが効いてぱりっとしているが、集束繊維を指で軽く擦り合わせると半分以上がばらける。
D:糊付けが弱くしなっており、集束繊維を指で軽く擦り合わせると一部がばらける。E:糊付けが弱くしなっており、集束繊維を指で軽く擦り合わせると半分以上がばらける。
プレミックス組成物における集束繊維の集束性は、ドライミックス試験で評価した。具体的には、セメント(普通ポルトランドセメント)333g及び細骨材(川砂)1000gを容量10Lのオムニミキサーに入れて250rpmで1分間撹拌した後、そこへ繊維長が6mmの集束繊維を1.33g(セメント及び細骨材の合計質量に対して0.1質量%)投入し、250rpmで10秒間撹拌した。得られたプレミックスセメント組成物をカメラで撮影して観察し、下記の基準で集束繊維の集束性を評価した。
A:全ての繊維が束の状態を保っている。
B:半分以上の繊維が束状のままであるが、一部が単繊維にばらけている。
C:一部の繊維が束状であり、半分(50%)程度は単繊維にばらけている。
D:一部の繊維が束状であり、75%程度は単繊維にばらけている。
E:殆どの繊維が単繊維にばらけている。
プレミックスセメント組成物における集束繊維の集束性評価時と同様にして得られたプレミックスセメント組成物300gに対して水を60g加えて(W/C=80%、S/C=300%)、オムニミキサーを用いて250rpmで30秒間練り混ぜを行い、4×16cmの型枠に打設し、大気中、室温(23℃)で24時間放置した後に、成形体をハンマーでたたき割って断面を観察し、下記の基準で分散性を評価した。なお、W/Cはセメント/水の質量比であり、S/Cは細骨材/セメントの質量である。
A:繊維ダマにならず、集束繊維がばらけて分散している。
B:繊維ダマが存在する。
<トウの作製>
ポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ株式会社製、商品名SA01A)を用意した。この樹脂を四葉型のノズル孔形状を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を275℃として溶融押出して、単繊維繊度7.6dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。次いで、該紡糸フィラメントを、140℃で、3.00倍に乾式延伸し、単繊維繊度2.57dtexのポリプロピレン繊維を得た。得られたポリプロピレン繊維は、繊維断面形状が4つの凸部を有する四葉状であり、その凸部は先端部分が略曲線状であり、繊維の中心に向かう根元部分の幅が先端部分の最大幅に比べて小さくなっていた。繊維断面で見たときの最大の差し渡し長さSは31.1μm、凸部の長さLは12.6μm、凸部の先端部分における最大幅Dは10.7μm、根元部分の幅Wは5.6μm、L/Sは0.40、D/Wは1.90、L/Wは2.24であった。
<集束剤の付与>
上記で得られたポリプロピレン繊維(総繊度22800dtexのトウ)を、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩(貯蔵剪断弾性率G’:0.38Mpa、損失正接tanδ:0.52、動的粘性率η’:31kPa・s、引張最大応力:700gf/cm2、破壊エネルギー:954gf・mm/cm2)を含む水溶液(集束剤の処理液)に浸漬した後、マングルロールで絞り、80℃で5時間乾燥することで、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩を2.5質量%付着させて、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
集束剤の処理液として、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩及びラウリルホスフェートカリウム塩を含み、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩/ラウリルホスフェートカリウム塩の質量比が76.9/23.1である水溶液を用い、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩及びラウリルホスフェートカリウム塩の合計付着量が2.69質量%になるようにした以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
集束剤の処理液として、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩及びラウリルホスフェートカリウム塩を含み、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩:ラウリルホスフェートカリウム塩の質量比が23.1/76.9である水溶液を用い、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩及びラウリルホスフェートカリウム塩の合計付着量が2.39質量%になるようにした以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
<トウの作製>
ポリプロピレン樹脂(融点:168℃、MFR(測定温度230℃、荷重2.16kgf):8.9g/10min)を用意した。この樹脂を円形ノズル孔を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を335℃として溶融押出して、単繊維繊度15.0dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。次いで、該紡糸フィラメントを150℃で、3.82倍に乾式延伸し、単繊維繊度4.70dtexのポリプロピレン繊維を得た。
<集束剤の付与>
上記で得られたポリプロピレン繊維(総繊度2430000dtexのトウ)を、実施例3と同じ集束剤の処理液を用いて、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩及びラウリルホスフェートカリウム塩の合計付着量が1.87質量%になるようにした以外は、実施例3と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
延伸倍率を3.20倍として単繊維繊度が2.35dtexのポリプロピレン系繊維のトウを作製したこと、及び、集束剤の処理液として、ポリオキシエチレンアルキル(C12-14)スルホコハク酸二ナトリウム塩(貯蔵剪断弾性率G’:1.7MPa、損失正接tanδ:0.20、動的粘性率η’:56kPa・s、引張最大応力:255gf/cm2、破壊エネルギー:18gf・mm/cm2)を含む水溶液を用い、ポリオキシエチレンアルキル(C12-14)スルホコハク酸二ナトリウム塩の付着量が2.44質量%になるようにした以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
延伸倍率を3.20倍として単繊維繊度が2.35dtexのポリプロピレン系繊維のトウを作製したこと、及び、集束剤の処理液として、ポリオキシエチレンアルキル(C12-14)スルホコハク酸二ナトリウム塩及びラウリルホスフェートカリウム塩を含み、ポリオキシエチレンアルキル(12-14)スルホコハク酸二ナトリウム塩:ラウリルホスフェートカリウム塩の質量比が23.1/76.9である水溶液を用い、ポリオキシエチレンアルキル(12-14)スルホコハク酸二ナトリウム塩及びラウリルホスフェートカリウム塩の合計付着量が1.98質量%になるようにした以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
延伸倍率を3.40倍として単繊維繊度が2.17dtexのポリプロピレン系繊維のトウを作製したこと、及び、集束剤の処理液として、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩及びオキシエチレン基(POE)を5mol含み、炭素鎖長が12であるポリオキシエチレンラウリルリン酸カリウムを含み、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩/ポリオキシエチレンラウリルリン酸カリウムの質量比が23.1/76.9である水溶液を用い、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩及びポリオキシエチレンラウリルリン酸カリウムの合計付着量が2.47質量%になるようにした以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
延伸倍率を3.40倍として単繊維繊度が2.28dtexのポリプロピレン系繊維のトウを作製したこと、及び、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩及びラウリルホスフェートカリウム塩の合計付着量が6.80質量%になるようにした以外は、実施例3と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
延伸倍率を3.40倍として単繊維繊度が2.28dtexのポリプロピレン系繊維のトウを作製したこと、及び、ポリオキシエチレンアルキル(C12-14)スルホコハク酸二ナトリウム塩の付着量が7.73質量%になるようにした以外は、実施例5と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
延伸倍率を3.40倍として単繊維繊度が2.28dtexのポリプロピレン系繊維のトウを作製したこと、及び、ポリオキシエチレンアルキル(C12-14)スルホコハク酸二ナトリウム塩及びラウリルホスフェートカリウム塩の合計付着量が5.87質量%になるようにした以外は、実施例6と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
延伸倍率を3.40倍として単繊維繊度が2.28dtexのポリプロピレン系繊維のトウを作製したこと、及びジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩及びポリオキシエチレンラウリルリン酸カリウムの合計付着量が9.33質量%になるようにした以外は、実施例7と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
処理液として、ラウリルホスフェートカリウム塩を含む水溶液を用い、ラウリルホスフェートカリウム塩の付着量が2.84質量%になるようにした以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
<トウの作製>
ポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ株式会社製、商品名SA01A)を用意した。この樹脂を四葉型のノズル孔形状を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を275℃として溶融押出して、単繊維繊度7.6dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。次いで、該紡糸フィラメントを、140℃で、3.35倍に乾式延伸し、単繊維繊度2.65dtexのポリプロピレン繊維を得た。
<集束剤の付与>
集束剤の処理液として、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩を含む水溶液を用い、付着量が0.84質量%になるようにした以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
延伸倍率を3.23倍として単繊維繊度が2.26dtexのポリプロピレン系繊維のトウを作製したこと、及び集束剤の処理液として、オキシエチレン基(POE)を5mol含み、炭素鎖長が12であるポリオキシエチレンラウリルリン酸カリウムを含む水溶液を用い、ポリオキシエチレンラウリルリン酸カリウムの付着量が3.29質量%になるようにした以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン単繊維が集束した集束繊維を得た。
Claims (18)
- 複数本の単繊維が集束剤で集束された集束繊維であって、
前記集束繊維には、繊維質量に対して1.0質量%以上の集束剤が付着されており、
前記集束剤はスルホサクシネート塩を含むことを特徴とする水硬性硬化体添加用集束繊維。 - 前記スルホサクシネート塩は、プローブタック試験における引張最大応力が、100gf/cm2以上である請求項1に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記スルホサクシネート塩は、動的粘弾性測定における貯蔵剪断弾性率が0.04MPa以上4.0MPa以下、損失正接tanδが0.05以上5.0以下である請求項1又は2に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記スルホサクシネート塩は、動的粘弾性測定における動的粘性率が8kPa・s以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記スルホサクシネート塩が、ジアルキルスルホサクシネート塩である請求項1~4のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記ジアルキルスルホサクシネート塩において、アルキル基の炭素数が4以上22以下である請求項5に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記集束繊維には、繊維質量に対してスルホサクシネート塩が0.2質量%以上15.0質量%以下付着されている請求項1~6のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記集束剤は、さらにノルマルアルキルホスフェートアルカリ金属塩及びポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩からなる群から選ばれる1種以上のリン系界面活性剤を含む請求項1~7のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記スルホサクシネート塩及び前記リン系界面活性剤の合計付着量は、前記集束繊維の繊維質量に対して1.0質量%以上である請求項8に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記スルホサクシネート塩と前記リン系界面活性剤の質量比が、10/90以上90/10以下である請求項8又は9に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記リン系界面活性剤がノルマルアルキルホスフェートアルカリ金属塩であり、アルキル基の炭素数が8以上18以下である請求項8~10のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- 前記集束繊維は、ポリオレフィン系繊維であり、繊維断面の形状が多葉状である請求項1~11のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維。
- セメント、及び請求項1~12のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維を含むことを特徴とするプレミックスセメント組成物。
- セメント、及び請求項1~12のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維を含むことを特徴とする水硬性硬化体。
- 請求項1~12のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維の製造方法であって、
単繊維が複数本束ねられたトウに、スルホサクシネート塩を含む集束剤の処理液を付与する工程、
前記トウを乾燥して、集束剤の付着量が繊維質量に対して1.0質量%以上になるように調整して複数本の単繊維を集束させる工程を含む、水硬性硬化体添加用集束繊維の製造方法。 - 前記スルホサクシネート塩は、プローブタック試験における引張最大応力が、100gf/cm2以上である請求項15に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維の製造方法。
- 前記スルホサクシネート塩は、動的粘弾性測定における貯蔵剪断弾性率が0.04MPa以上4.0MPa以下、損失正接tanδが0.05以上5.0以下である請求項15又は16に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維の製造方法。
- 前記スルホサクシネート塩は、動的粘弾性測定における動的粘性率が8kPa・s以上である請求項15~17のいずれか1項に記載の水硬性硬化体添加用集束繊維の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019011192 | 2019-01-25 | ||
JP2019011192 | 2019-01-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020117432A JP2020117432A (ja) | 2020-08-06 |
JP7364836B2 true JP7364836B2 (ja) | 2023-10-19 |
Family
ID=71889981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020010405A Active JP7364836B2 (ja) | 2019-01-25 | 2020-01-24 | 水硬性硬化体添加用集束繊維、それを含むプレミックスセメント組成物及び水硬性硬化体、並びにその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7364836B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7562589B2 (ja) | 2021-03-19 | 2024-10-07 | 大和紡績株式会社 | グラウト材添加繊維、それを含むグラウト材、及びグラウト材の製造方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001234476A (ja) | 2000-02-23 | 2001-08-31 | Asahi Denka Kogyo Kk | ガラス繊維集束用水性樹脂組成物 |
JP2004217486A (ja) | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Toray Ind Inc | コンクリート補強用カットファイバー |
WO2012133763A1 (ja) | 2011-03-31 | 2012-10-04 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 硬化体補強用繊維およびこれを用いた硬化体 |
JP5249239B2 (ja) | 2006-12-29 | 2013-07-31 | トラコン ファーマシューティカルズ,インク. | 癌の治療における葉酸代謝拮抗剤の併用 |
WO2015186545A1 (ja) | 2014-06-06 | 2015-12-10 | 松本油脂製薬株式会社 | 合成繊維用処理剤及びその利用 |
JP2018111632A (ja) | 2017-01-11 | 2018-07-19 | 帝人株式会社 | セメント補強用繊維材料 |
JP2019119790A (ja) | 2017-12-28 | 2019-07-22 | コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag | 繊維補強複合体及びその製造方法 |
JP2019135337A (ja) | 2018-02-05 | 2019-08-15 | 帝人株式会社 | 全芳香族ポリアミド繊維 |
JP7309650B2 (ja) | 2020-03-27 | 2023-07-18 | 三菱製紙株式会社 | 電気化学素子用セパレータ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5249239A (en) * | 1975-10-18 | 1977-04-20 | Kubota Ltd | Production method of glass fiber reinforced cement product |
JP2835812B2 (ja) * | 1993-06-16 | 1998-12-14 | 大和紡績株式会社 | 集束されたセメント補強用繊維 |
JPH07309650A (ja) * | 1994-05-10 | 1995-11-28 | Daiwabo Co Ltd | セメント補強用集束繊維およびその製造方法 |
JP2014001485A (ja) * | 2012-06-21 | 2014-01-09 | Sanyo Chem Ind Ltd | 繊維用集束剤 |
-
2020
- 2020-01-24 JP JP2020010405A patent/JP7364836B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001234476A (ja) | 2000-02-23 | 2001-08-31 | Asahi Denka Kogyo Kk | ガラス繊維集束用水性樹脂組成物 |
JP2004217486A (ja) | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Toray Ind Inc | コンクリート補強用カットファイバー |
JP5249239B2 (ja) | 2006-12-29 | 2013-07-31 | トラコン ファーマシューティカルズ,インク. | 癌の治療における葉酸代謝拮抗剤の併用 |
WO2012133763A1 (ja) | 2011-03-31 | 2012-10-04 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 硬化体補強用繊維およびこれを用いた硬化体 |
WO2015186545A1 (ja) | 2014-06-06 | 2015-12-10 | 松本油脂製薬株式会社 | 合成繊維用処理剤及びその利用 |
JP2018111632A (ja) | 2017-01-11 | 2018-07-19 | 帝人株式会社 | セメント補強用繊維材料 |
JP2019119790A (ja) | 2017-12-28 | 2019-07-22 | コベストロ、ドイチュラント、アクチエンゲゼルシャフトCovestro Deutschland Ag | 繊維補強複合体及びその製造方法 |
JP2019135337A (ja) | 2018-02-05 | 2019-08-15 | 帝人株式会社 | 全芳香族ポリアミド繊維 |
JP7309650B2 (ja) | 2020-03-27 | 2023-07-18 | 三菱製紙株式会社 | 電気化学素子用セパレータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020117432A (ja) | 2020-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2633763B2 (ja) | セメント補強用ポリプロピレン繊維 | |
JP5686889B2 (ja) | 水硬性硬化体補強用繊維およびこれを用いた水硬性硬化体 | |
US9249052B2 (en) | Fiber for reinforcing cement, and cured cement produced using same | |
JP7364836B2 (ja) | 水硬性硬化体添加用集束繊維、それを含むプレミックスセメント組成物及び水硬性硬化体、並びにその製造方法 | |
JP4252369B2 (ja) | 解繊性に優れた補強用短繊維 | |
JP2835806B2 (ja) | 補強用ポリプロピレン繊維および繊維補強セメント成形体 | |
JP2835812B2 (ja) | 集束されたセメント補強用繊維 | |
JP7562589B2 (ja) | グラウト材添加繊維、それを含むグラウト材、及びグラウト材の製造方法 | |
JP4645930B2 (ja) | 部分的に融着したコンクリート補強用繊維およびその製造方法および繊維補強コンクリート製品 | |
JPS6232144B2 (ja) | ||
JP3980762B2 (ja) | セメント補強用ポリオレフィン集束繊維 | |
JP3348971B2 (ja) | セメント補強用集束繊維 | |
JP2002541048A (ja) | 合成繊維及びこれを含むセメント系組織 | |
JP2867087B2 (ja) | ポリプロピレン繊維および繊維補強セメント成型体 | |
JP4970675B2 (ja) | セメント補強用ポリオレフィン系繊維及びその製造方法 | |
JP7312947B2 (ja) | コンクリート組成物及びコンクリート構造体の製造方法 | |
JPH0740538Y2 (ja) | セメント系成形体補強用繊維束 | |
JP7476112B2 (ja) | 収束糸、水硬性組成物及び成形体 | |
JPH0329889B2 (ja) | ||
JPH0812391A (ja) | セメント補強用集束繊維 | |
JP4005315B2 (ja) | セメント補強用ポリプロピレン繊維 | |
JPH1059754A (ja) | セメント補強用ポリプロピレン繊維およびセメント成型体 | |
JP3847148B2 (ja) | セメント補強用繊維 | |
JP2014129198A (ja) | 水硬性材料補強用繊維、その製造方法、及びそれを用いた水硬性硬化体 | |
JP3080686B2 (ja) | セメント補強用熱可塑性合成繊維 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20200706 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230807 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230822 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20230906 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230907 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20230907 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231004 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7364836 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |