JP7363991B2 - 硫化水素の精製方法、硫化リチウムの製造方法、硫化水素精製装置および硫化リチウム製造装置 - Google Patents

硫化水素の精製方法、硫化リチウムの製造方法、硫化水素精製装置および硫化リチウム製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、硫化水素の精製方法、硫化リチウムの製造方法、硫化水素精製装置および硫
化リチウム製造装置に関する。
硫化リチウム(LiS)は、例えばリチウム二次電池の固体電解質等として利用され
ている。硫化リチウムの製造方法としては、例えば、ディスクドライヤーにおいて、リチ
ウム原料である水酸化リチウム等と硫化水素とを反応させる製造方法(例えば、特許文献
1参照)等が知られている。
リチウム原料と硫化水素ガスとの硫化反応は、例えば、下記式(1)~(3)で表すこ
とができる。
2LiOH+HS →LiS+2HO (1)
LiCO+HS →LiS+HO+CO (2)
LiO+HS →LiS+HO (3)
一方、硫化水素を元素硫黄として回収する硫黄回収には、クラウス法がよく知られてい
る。クラウス法は、硫化水素を反応炉で空気により部分燃焼させ、硫化水素2容量に対し
1容量の二酸化硫黄を含む混合ガスを生成させ、天然ボーキサイト、活性アルミナ、二酸
化チタン等の触媒を充填した触媒床にこの混合ガスを通し、蒸気状の元素硫黄を生成し、
さらに冷却操作により蒸気状の硫黄を溶融硫黄として回収するものである。
前記反応炉と触媒床の反応は、下記式(i)および(ii)で表すことができる。
反応炉: 3HS+3/2O →2HS+SO+HO (i)
触媒床: 2HS+SO →3S+2HO (ii)
特開2017-222567号公報
しかしながら、前記式(1)~(3)で表される硫化反応において、この硫化反応に関
与せず残存した未反応のHSをクラウス法によって硫黄回収しようとすると、前記式(
ii)で表される反応に寄与するクラウス触媒が被毒してしまうという問題点がある。こ
のクラウス触媒の被毒は、本発明者が検討したところ、未反応のHSに含まれるリチウ
ム原料が原因であることが判明した。例えば、前記特許文献1に開示された技術において
、リチウム原料は、反応の効率性等の観点からその粒径を0.1mm以上1.5mm以下
に調整しているが、このような微粉末の粒子はディスクドライヤー中で未反応のHS中
に拡散しやすく、結果として未反応のHS中に微粉末のリチウム原料が混入してしまう

さらに、微粉末のリチウム原料と水分とが共存すると、金属配管等を腐食するという別
の問題点もある。
したがって本発明の目的は、硫化水素とリチウム原料との反応により硫化リチウムを製
造する過程で生じる、未反応の硫化水素を用いて硫黄回収を行うにあたり、クラウス触媒
の被毒を抑制するとともに、金属配管の腐食も防止可能な、硫化水素の精製方法を提供す
ることにある。
本発明は以下の通りである。
(1)硫化水素とリチウム原料との反応により硫化リチウムを製造する過程で生じる、未
反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスから、前記リチウム原料を除去す
る、硫化水素の精製方法。
また、本発明の一態様は、下記(2)~(12)に記載の硫化水素の精製方法、硫化リ
チウムの製造方法、硫化水素精製装置および硫化リチウム製造装置の形態も提供する。
(2)前記混合ガスに洗浄液を接触させ、前記混合ガスから前記リチウム原料を除去する
、前記(1)に記載の硫化水素の精製方法。
(3)前記洗浄液は硫化水素を含有する、前記(2)に記載の硫化水素の精製方法。
(4)前記洗浄液は塩化カルシウムを含有する、前記(2)または(3)に記載の硫化水
素の精製方法。
(5)前記洗浄液のpHが4~9である、前記(2)~(4)のいずれか1に記載の硫化
水素の精製方法。
(6)前記洗浄液の液滴サイズを細かくする手段を備える、前記(2)~(5)のいずれ
か1に記載の硫化水素の精製方法。
(7)前記混合ガスの流速を増加させ、前記混合ガスと洗浄液との間のせん断力で、前記
洗浄液の液滴サイズを細かくする、前記(6)に記載の硫化水素の精製方法。
(8)前記リチウム原料が除去された前記混合ガス中の水分が10質量%以下である、前
記(2)~(7)のいずれか1に記載の硫化水素の精製方法。
(9)前記混合ガスにアミン溶液を接触させ、前記混合ガス中の硫化水素を前記アミン溶
液中に吸収させ、前記硫化水素を吸収した前記アミン溶液から硫化水素を放出させる、前
記(1)に記載の硫化水素の精製方法。
(10)前記(1)~(9)のいずれか1に記載の硫化水素の精製方法によって得られた
硫化水素を含む硫化水素を、リチウム原料と反応させ硫化リチウムを製造する、硫化リチ
ウムの製造方法。
(11)前記(1)~(9)のいずれか1に記載された硫化水素の精製方法によって精製
されたリチウム原料を含むリチウム原料を、硫化水素と反応させ硫化リチウムを製造する
、硫化リチウムの製造方法。
(12)硫化水素とリチウム原料とを反応させて硫化リチウムを生成する、硫化リチウム
生成部と、
前記硫化リチウム生成部内の未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガス
を回収する、混合ガス回収部と、
前記混合ガスからリチウム原料を除去し硫化水素を精製する、硫化水素精製部と、
を備える硫化水素精製装置。
(13)硫化水素とリチウム原料とを反応させて硫化リチウムを生成する、硫化リチウム
生成部と、
前記硫化リチウム生成部内の未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガス
を回収する、混合ガス回収部と、
前記混合ガスからリチウム原料を除去し硫化水素を精製する、硫化水素精製部と、
前記硫化水素精製部で得られた硫化水素を前記硫化リチウム生成部へ供給する、硫化水
素供給部と、
を備える硫化リチウム製造装置。
本発明の一態様によれば、硫化水素とリチウム原料との反応により硫化リチウムを製造
する過程で生じる、未反応の硫化水素を用いて硫黄回収を行うにあたり、未反応の硫化水
素およびリチウム原料を含有する混合ガスから、前記リチウム原料を除去しているので、
クラウス触媒の被毒を抑制するとともに、金属配管の腐食も防止可能な、硫化水素の精製
方法を提供できる。
硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部を説明するための、反応槽の概略図である。 未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスを回収し、リチウム原料を除去して硫化水素を精製する工程並びに装置を説明するための概略図である。 湿式スプレー塔並びに湿式スプレー塔内に設けられた硫化水素精製部を説明するための概略図である。 湿式スプレー塔に設けられた硫化水素精製部の別の形態を説明するための概略図である。 湿式スプレー塔に設けられた硫化水素精製部の別の形態を説明するための概略図である。 湿式スプレー塔に設けられた硫化水素精製部の別の形態を説明するための概略図である。
以下、本発明の実施形態について、さらに詳しく説明する。
本発明の一態様の硫化水素の精製方法は、硫化水素とリチウム原料との反応により硫化
リチウムを製造する過程で生じる、未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合
ガスから、前記リチウム原料を除去することを特徴とする。
また、本発明の一態様の硫化水素精製装置は、硫化水素とリチウム原料とを反応させて
硫化リチウムを生成する、硫化リチウム生成部と、前記硫化リチウム生成部内の未反応の
硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスを回収する、混合ガス回収部と、前記混
合ガスからリチウム原料を除去し硫化水素を精製する、硫化水素精製部と、を備えること
を特徴とする。
上述のように、硫化リチウムの製造には、リチウム原料と硫化水素ガスとの硫化反応が
利用され、この硫化反応は、例えば下記式(1)~(3)で表すことができる。なお、下
記式(1)ではリチウム原料としてLiOHを記載しているが、本発明はこの形態に制限
されない。
2LiOH+HS →LiS+2HO (1)
LiCO+HS →LiS+HO+CO (2)
LiO+HS →LiS+HO (3)
ここで、本発明でいう未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスにおい
て、未反応の硫化水素とは、前記式(1)~(3)で表される硫化反応に関与せず残存し
た未反応の硫化水素を意味する。また、リチウム原料とは、硫化リチウムの製造する過程
で生じる、硫化リチウム(LiS)およびそれ以外のリチウム化合物も含む意味である
次に、硫化水素とリチウム原料との反応により硫化リチウムを製造する過程(硫化リチ
ウムの製造工程)および硫化水素とリチウム原料とを反応させて硫化リチウムを生成する
、硫化リチウム生成部について説明する。このような硫化リチウムの製造工程および硫化
リチウム生成部は公知であり、例えば、特開2017-222567号公報(特許文献1
)や、特開2016-150859号公報等に開示されている。
具体的には、前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部は、リチウム原料
を加熱された反応槽内に連続的または非連続的に供給すると共に、リチウム原料を反応槽
内において一定方向に移動させる。また、一方で、該硫化リチウムの製造工程および硫化
リチウム生成部は、硫化水素ガスを反応槽内に連続的または非連続的に供給し、リチウム
原料と硫化水素ガスとを反応させて硫化リチウムを連続的または非連続的に製造する。
(硫化水素)
硫化水素は、通常硫化水素ガスとしてリチウム原料と反応し、硫化リチウムを生成する
。硫化水素ガスは、硫化水素のみからなるガスであってもよいし、硫化水素を主成分とし
つつ他のガス成分を含有するガスであってもよい。ここで、主成分とは、当該ガス中で最
も含有量の多い成分を意味し、例えば、50vol%以上である。本発明において、急激
に硫化反応が起こるのを抑制するため、例えば、硫化水素ガスに不活性ガスを混合して硫
化水素分圧を下げるようにしてもよい。
かかる観点から、硫化水素ガスの濃度は、10~100vol%であるのが好ましい。
なお、硫化水素ガスの濃度が100vol%というのは、硫化水素ガスのみからなるガス
、すなわち純ガスの意味であり、100vol%未満の場合は、硫化水素ガスと、Arや
窒素などの不活性ガスや水素などの還元性ガスとの混合ガスの意味である。
リチウム原料との反応性を維持しつつ、反応槽内でのガス流量を適切に保持するという
観点から、硫化水素ガス濃度は10vol%~100vol%であるのが好ましく、中で
も20vol%以上または90vol%以下、その中でも特に30vol%以上または8
0vol%以下であるのがさらに好ましい。
(リチウム原料)
リチウム原料は、硫化リチウムのリチウム源となる原料のことであって、例えば水酸化
リチウム、炭酸リチウム、酸化リチウムなどを挙げることができる。中でも、低温にて硫
化反応が起こると共に、安定性に優れている観点から、水酸化リチウムが好ましい。
(硫化反応)
反応槽内に供給されたリチウム原料と硫化水素ガスとが接触すると、前記式(1)~(
3)の硫化反応が生じ、主生成物である硫化リチウム(LiS)と、副生成物である水
(HO)などが生成する。
リチウム原料が十分に加熱された状態で硫化水素ガスと接触すると、上記反応はより進
むことになる。
この際、リチウム原料の加熱は、リチウム原料が溶融しない温度領域に加熱するのが好
ましい。
(反応槽)
反応槽は、リチウム原料と硫化水素ガスとが反応する空間を提供する設備であり、その
形状及び大きさは任意である。反応槽の外形形状は、直方体状、円柱状、多角柱状など任
意である。反応槽は、リチウム原料と硫化水素ガスとの反応を促進する撹拌機を備えても
よい。
(反応槽の加熱)
前記硫化リチウムの製造工程では、反応槽内、特に移動中の硫化リチウムが接触する部
分を加熱し、反応槽内を移動するリチウム原料を加熱するのが好ましい。十分加熱された
状態のリチウム原料を硫化水素ガスと接触させ前記硫化反応を促進させることができる。
図1は、前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部を説明するための、反
応槽11の概略図である。
反応槽11の加熱に関しては、図1に示すように、リチウム原料12が移動する方向に
みて、反応槽11の中間領域13を加熱手段14により加熱するのが好ましい。
このように加熱することにより、図1に示すように、リチウム原料12の移動方向にお
ける位置関係にみて、反応槽11内の中間領域13を、反応槽11を直接加熱する領域と
し、当該中間領域13の両側すなわち上流側領域及び下流側領域、具体的にはその領域の
反応槽11内壁面温度を100℃以上に加熱される加熱領域とすることができる。なお、
図1における左側が上流側であり、右側が下流側とする。
この際、硫化反応を促進させることができる観点から、上記中間領域13の反応槽11
内壁面温度は、200℃~450℃であるのが好ましく、中でも300℃以上または45
0℃以下であるのが特に好ましい。
当該中間領域13の反応槽11内壁面温度はリチウム原料12の品温とほぼ同じ温度で
あるとみなせるから、中間領域13の反応槽11内壁面が200℃~450℃であれば、
上記硫化反応を十分に促進できる。
(反応槽内へのリチウム原料の供給及び移動)
前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部では、図1に示すように、リチ
ウム原料12を反応槽11内に連続的に供給すると共に、反応槽11内において一定方向
にリチウム原料12を移動させることができる。
また、反応槽11内においてリチウム原料12を移動させる方向は、例えば水平方向、
垂直上下方向、回転方向、回転軸方向、反応槽11の長さ方向など任意である。例えば、
図1に示すように、反応槽11の長さ方向にリチウム原料12を移動させることができる
(反応槽内への硫化水素ガスの供給及び移動)
図1に示す形態の前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部では、上記硫
化水素15を反応槽11内に連続的に供給する。
前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部では、図1に示すように、反応
槽11内において、リチウム原料12の移動方向と対向する方向に沿って、その下流側か
ら上流側に向かって、硫化水素15を流動させることができる。
また、前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部において、硫化水素15
の移動方向は、リチウム原料12の移動方向と同じでもよい。
この際、反応槽11内において硫化水素15を流動させる速度は任意である。
さらに、前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部では、図1に示すよう
に、リチウム原料12の移動方向における位置関係において、リチウム原料12を反応槽
11内に供給する位置よりも下流側から、上記硫化水素15を反応槽11内に供給するの
が好ましい。
なお、リチウム原料12の移動方向における位置関係において、硫化水素15の供給位
置を、加熱領域(上流側)若しくは中間領域13内に設けてもよい。
(排気)
前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部では、図1に示すように、上記
硫化反応によって生成した副生成物である水蒸気(HO)及び二酸化炭素(CO)、
さらには未反応の硫化水素ガスなどを、反応槽11の外に排気17する。
排気された未反応の硫化水素ガスはクラウス法により、元素硫黄として回収できる。し
かし上述のように、この排気された未反応の硫化水素ガスの中には、微粉状のリチウム原
料が含まれ、このリチウム原料がクラウス触媒を被毒したり、さらに水分とともに存在す
ることにより、金属配管等を腐食するという問題点があった。そこで本発明の一態様では
、未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスを回収し、前記リチウム原料
を除去して硫化水素を精製する工程並びに装置を備えてなることを特徴とする。具体的な
方法および手段については下記で説明する。
(硫化リチウムの回収)
上記硫化反応によって生成した主生成物である硫化リチウム(LiS)は、図1に示
すように、下流側に移動させて硫化リチウム回収槽18内に回収するのが好ましい。
硫化リチウム(LiS)を硫化リチウム回収槽18内に回収して溜める場合、硫化リ
チウム回収槽18の内壁面温度を100℃以上に加熱するのが好ましい。
反応副生成物である水が硫化リチウム回収槽18内で結露し、反応生成物である硫化リ
チウムと結露した水分とが反応して水酸化リチウムを生成し、硫化リチウムの純度が低下
することがある。これに対し、前記のように硫化リチウム回収槽18の内壁面を加熱すれ
ば、硫化リチウム回収槽18内の水分を気体化させることができ、水(液体)として存在
しないようにできる。さらには、硫化リチウム回収槽18内の水分を揮発させることがで
き、回収した硫化リチウムが凝集したり、硫化リチウム回収槽18の内壁面に付着したり
するのを抑制できる。
さらに、硫化リチウム回収槽18内に不活性ガスを供給するようにしてもよい。これに
より、不活性ガスとともに水分を硫化リチウム回収槽18の外に排出させることができる
次に本発明に一態様における未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガス
を回収し、前記リチウム原料を除去して硫化水素を精製する工程並びに装置について説明
する。
図2は、未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスを回収し、前記リチ
ウム原料を除去して硫化水素を精製する工程並びに装置を説明するための概略図である。
図2において、図1で説明した前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部
から排気された未反応の硫化水素ガスおよびリチウム原料を含有する混合ガスは、湿式ス
プレー塔10に回収され、湿式スプレー塔10に設けられた硫化水素精製部によって、前
記混合ガスからリチウム原料が除去され、硫化水素が精製される。
図3は、湿式スプレー塔10並びに湿式スプレー塔10内に設けられた硫化水素精製部
を説明するための概略図である。
図3において、湿式スプレー塔10には、混合ガス導入口102、ベンチュリー部10
3、スプレー部材104、洗浄液を収容する洗浄液タンク105、デミスター114、精
製された硫化水素ガスを排出するガス排出口116、回収されたリチウム原料を収容する
リチウム原料タンク120を主に備える。
次に動作について説明する。
図1で説明した前記硫化リチウムの製造工程および硫化リチウム生成部から排気された
未反応の硫化水素ガスおよびリチウム原料を含有する混合ガス101は、混合ガス導入口
102から湿式スプレー塔10内に導入される。
混合ガス101は、水分を含むために混合ガス温度を100~220℃に調整するのが
好ましく、140~180℃に調整するのがさらに好ましい(下記実施例では混合ガス温
度は160℃に調整された)。前記混合ガス温度を100℃以上にすることにより、湿式
スプレー塔10内での水分の結露を抑制することができ、220℃以下にすることにより
、湿式スプレー塔10の構成部材のコストを抑えることができる。
湿式スプレー塔10内では、混合ガス101に洗浄液108を噴霧し、混合ガス101
に洗浄液108を接触させ、混合ガス101からリチウム原料を除去する。湿式スプレー
塔10は、混合ガス101に洗浄液108を接触させる際に、洗浄液108の液滴サイズ
を細かくする手段を備えてもよい。洗浄液108の液滴サイズを細かくすることにより、
混合ガス101中のリチウム原料と洗浄液108との接触頻度が増加し、リチウム原料の
除去が効率的に行える。洗浄液108の液滴サイズを細かくする手段としては、例えば、
混合ガス101の流速を増加させる手段が挙げられる。当該手段として、図3に示すベン
チュリー部103が挙げられる。混合ガス101は、ベンチュリー部103にて流速を増
加させ、混合ガス101と洗浄液108との間のせん断力で洗浄液108の液滴サイズを
細かくする。これにより、混合ガス101中のリチウム原料と洗浄液108との接触頻度
が増加し、リチウム原料の除去が効率的に行える。
具体的には、ベンチュリー部103で流速が増加された混合ガス101に、スプレー部
材104によって洗浄液108が噴霧される。洗浄液108は、流速が増加された混合ガ
ス101により微細化され液滴サイズが細かくなった状態で、混合ガス101と接触する
。そして、当該洗浄液108は、湿式スプレー塔10の底部に貯留され、ポンプ110に
より汲み上げられ、洗浄液第1配管112を経てスプレー部材104に到達する。また洗
浄液108は、湿式スプレー塔10の外部に設置された洗浄液タンク105内に収容され
、ポンプ106により汲み上げられ、洗浄液第2配管107を経て湿式スプレー塔10の
底部に到達する。また、湿式スプレー塔10の底部の洗浄液108は、pH計109によ
りpHが管理される。
洗浄液108としては、リチウム原料を除去可能なものであればとくに制限されない。
ここで「除去」とは、リチウム原料を溶解することによる除去であってもよく、洗浄液が
リチウム原料を落下させることによる除去であってもよく、前者であることが好ましい。
洗浄液108としては、例えば硫化水素を含有する流体、例えば硫化水素含有水、硫化水
素含有有機溶媒等が挙げられる。
硫化水素含有水を使用する場合は、硫化水素飽和水溶液であるのが好ましく、そのpH
を9以下、好ましくは4~9、より好ましくは4~7に調整することで、硫化水素の使用
量を減少できるとともに、効果的にリチウム原料を溶解除去でき、好ましい。
また、洗浄液108には、塩化カルシウムを添加することもできる。この形態によれば
、精製された硫化水素ガス中の水分を低減できる。
洗浄液108中の塩化カルシウム濃度は、5~40質量%が好ましく、15~40質量
%がさらに好ましい。
洗浄液108に塩化カルシウムを加えることにより、硫化水素ガス中の水分を例えば6
%以下に減少させることができる。
続いて、リチウム原料が除去された混合ガスは、デミスター114を通過し、硫化水素
ガス中の水分が捕獲されてもよい。デミスター114としては、公知のものを使用するこ
とができ、とくに限定するものではないが、例えば金属線、樹脂、ガラス繊維等の三次元
網目構造体を、小さな圧力損失でありながら流体との接触面を増大させるべく幾層にも積
層してマット状にした部材等が挙げられる。
デミスター114を通過した硫化水素ガス、すなわち精製された硫化水素ガス118は
、ガス排出口116を経て、湿式スプレー塔10の外部に設けられた図示しない精製硫化
水素ガス収容部に収容される。精製された硫化水素ガス118の水分濃度は、10質量%
以下が好ましく、8質量%以下がさらに好ましい。
一方、溶解除去されたリチウム原料は、弁124および配管126を経て、リチウム原
料タンク120内に収容される(符号122)。
なお、前記精製された硫化水素ガス並びに回収されたリチウム原料は、図2に示すよう
に硫化リチウム生成部に供給して硫化リチウムの製造工程に再利用できる。この硫化リチ
ウムの製造工程は、精製された硫化水素ガス並びに回収されたリチウム原料のみを用いて
もよく、あらたに硫化水素ガスやリチウム原料を追加混合して用いてもよい。
したがって本発明の別の見地によれば、硫化水素とリチウム原料とを反応させて硫化リ
チウムを生成する、硫化リチウム生成部と、前記硫化リチウム生成部内の未反応の硫化水
素およびリチウム原料を含有する混合ガスを回収する、混合ガス回収部と、前記混合ガス
からリチウム原料を除去し硫化水素を精製する、硫化水素精製部と、前記硫化水素精製部
で得られた硫化水素を前記硫化リチウム生成部へ供給する、硫化水素供給部と、を備える
硫化リチウム製造装置を提供するものである。
または、硫化水素とリチウム原料とを反応させて硫化リチウムを生成する、硫化リチウ
ム生成部と、前記硫化リチウム生成部内の未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有す
る混合ガスを回収する、混合ガス回収部と、前記混合ガスからリチウム原料を除去し硫化
水素を精製する、硫化水素精製部と、前記硫化水素精製部で回収されたリチウム原料を前
記硫化リチウム生成部へ供給する、リチウム原料供給部と、を備える硫化リチウム製造装
置を提供するものである。
次に、図4~6を参照して湿式スプレー塔10に設けられた硫化水素精製部の別の形態
について説明する。なお、図3と同じ符号については図3で示す湿式スプレー塔10と同
じであるので、説明は省略する。
図4は、図3に示す湿式スプレー塔10において、ベンチュリー部103を設けずに、
充填層128を新たに設置した形態である。この充填層128は、混合ガス101と洗浄
液108との接触頻度を高めることを目的に設置されている。また、充填層128にはポ
リプロピレン製の充填剤が充填されている。
図5は、図3に示す湿式スプレー塔10において、ベンチュリー部103を設けない形
態であり、図6は、図3に示す湿式スプレー塔10において、デミスター114を設けな
い形態である。
なお、図3~6では、混合ガスからリチウム原料を除去する手段として洗浄液を混合ガ
スに噴霧する形態を例に取り説明したが、本発明ではこれらの形態とは別に、未反応の硫
化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスからリチウム原料を除去する手段として、
混合ガスにアミン溶液を接触させ、混合ガス中の硫化水素をアミン溶液中に吸収させ、硫
化水素を吸収したアミン溶液から硫化水素を放出させてもよい。硫化水素をアミン溶液に
吸収させる技術はカーボトール法として公知であり、例えば特許第6204465号公報
に開示されている。硫化水素は、アミン溶液を加熱(例えば116~127℃)すること
により回収できる。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明は下記例に制限されるも
のではない。例1~6が実施例、例7、8が比較例である。
例1
(硫化リチウムの製造)
図1に示す装置を用いて硫化リチウムの製造を行った。
リチウム原料として平均粒径が200μmの水酸化リチウムを用い、中間領域の反応槽
(ロータリーキルン)内壁面温度を300℃に設定した。
リチウム原料を反応槽内に連続的に供給すると共に、反応槽内において上流から下流方
向にリチウム原料を移動させながら、リチウム原料よりも下流側で硫化水素ガスを反応槽
内に連続的に供給した。反応槽内では、攪拌を行うことで硫化水素ガスとリチウム原料と
の反応を促進させた(攪拌翼あり)。
上記工程により、未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスが発生し、
これを図2に示すように湿式スプレー塔10に回収した。湿式スプレー塔10に設けられ
た硫化水素精製部によって、混合ガスからリチウム原料を除去し、硫化水素を精製した。
なお、混合ガス中のリチウム化合物濃度(LiOH、LiS等)をJIS Z8808
2013記載の方法によって測定したところ、25μg/Nmであった。
湿式スプレー塔10としては、図3に示す形態のものを採用した。
湿式スプレー塔10への混合ガス101の導入温度は160℃とした。
洗浄液108として、pH4.5の硫化水素飽和水溶液を用いた。
湿式スプレー塔10内に導入された混合ガス101は、ベンチュリー部103により流
速が増加せしめられ、スプレー部材104によって洗浄液108が噴霧された。
続いて、リチウム原料が除去された混合ガスは、デミスター114を通過し、硫化水素
ガス中の水分が捕獲され、精製された硫化水素ガス118を得た。該ガス118は、ガス
排出口116を経て、湿式スプレー塔10の外部に設けられた図示しない精製硫化水素ガ
ス収容部に収容された。精製された硫化水素ガス118の水分濃度は、8質量%であり、
リチウム化合物濃度は1μg/Nm未満であった。
上記工程終了後、湿式スプレー塔10内に設けられた各種配管を調べたところ、リチウ
ム化合物の付着は確認されなかった。
また、精製された硫化水素ガス118をクラウス法により硫黄回収したところ、硫黄生
成効率に変化なく、触媒への被毒は確認されなかった。
例2
例1において、上記「撹拌翼あり」を「撹拌翼なし」に変更したこと以外は、例1を繰
り返した。結果を表1に示す。
例3
例1において、ベンチュリー部103を設けない図5に示す湿式スプレー塔10を用い
たこと以外は、例1を繰り返した。結果を表1に示す。
例4
例1において、充填層128を設けた図4に示す湿式スプレー塔10を用いたこと以外
は、例1を繰り返した。結果を表1に示す。
例5
例1において、デミスター114を設けない図6に示す湿式スプレー塔10を用いたこ
と以外は、例1を繰り返した。結果を表1に示す。
例6
例1において、洗浄液108に塩化カルシウムを30質量%の濃度となるように添加し
たこと以外は、例1を繰り返した。結果を表1に示す。
例7
例1において、スプレー部材104による洗浄液108の噴霧を行わなかったこと以外
は、例1を繰り返した。結果を表1に示す。なお、例7では洗浄液の噴霧を行っていない
ため、湿式スプレー塔10を経たガスのリチウム化合物濃度は測定していない。
例8
例7において、上記「撹拌翼あり」を「撹拌翼なし」に変更したこと以外は、例1を繰
り返した。結果を表1に示す。なお、例8では洗浄液の噴霧を行っていないため、湿式ス
プレー塔10を経たガスのリチウム化合物濃度は測定していない。
Figure 0007363991000001
表1の結果から、各実施例では混合ガスからリチウム原料が除去されているので、クラ
ウス触媒の被毒を抑制するとともに、配管へのリチウム化合物の付着も確認されなかった
ので、金属配管の腐食も防止できることが分かった。
これに対し、例7、8では、混合ガスからのリチウム原料の除去を行わなかったので、
クラウス触媒の被毒が確認され、金属配管の腐食も懸念される結果となった。
10 湿式スプレー塔
11 反応槽
12 リチウム原料
13 中間領域
14 加熱手段
15 硫化水素
17 排気
18 硫化リチウム回収槽
101 混合ガス
102 混合ガス導入口
103 ベンチュリー部
104 スプレー部材
105 洗浄液タンク
106 ポンプ
107 洗浄液第2配管
108 洗浄液
109 pH計
110 ポンプ
112 洗浄液第1配管
114 デミスター
116 ガス排出口
118 硫化水素ガス
120 リチウム原料タンク
124 弁
126 配管
128 充填層

Claims (10)

  1. 硫化水素とリチウム原料との反応により硫化リチウムを製造する過程で生じる、未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスに、硫化水素を含有する洗浄液を接触させ、前記混合ガスから、前記リチウム原料を除去する、硫化水素の精製方法。
  2. 前記洗浄液は塩化カルシウムを含有する、請求項に記載の硫化水素の精製方法。
  3. 前記洗浄液のpHが4~9である、請求項1または2に記載の硫化水素の精製方法。
  4. 前記洗浄液の液滴サイズを細かくする手段を備える、請求項1~のいずれか1項に記載の硫化水素の精製方法。
  5. 前記混合ガスの流速を増加させ、前記混合ガスと前記洗浄液との間のせん断力で、前記洗浄液の液滴サイズを細かくする、請求項に記載の硫化水素の精製方法。
  6. 前記リチウム原料が除去された前記混合ガス中の水分が10質量%以下である、請求項1~のいずれか1項に記載の硫化水素の精製方法。
  7. 請求項1~のいずれか1項に記載の硫化水素の精製方法によって得られた硫化水素を含む硫化水素を、リチウム原料と反応させ硫化リチウムを製造する、硫化リチウムの製造方法。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載された硫化水素の精製方法によって精製されたリチウム原料を含むリチウム原料を、硫化水素と反応させ硫化リチウムを製造する、硫化リチウムの製造方法。
  9. 硫化水素とリチウム原料とを反応させて硫化リチウムを生成する、硫化リチウム生成部と、
    前記硫化リチウム生成部内の未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスを回収する、混合ガス回収部と、
    前記混合ガスに、硫化水素を含有する洗浄液を接触させ、前記混合ガスからリチウム原料を除去し硫化水素を精製する、硫化水素精製部と、
    を備える硫化水素精製装置。
  10. 硫化水素とリチウム原料とを反応させて硫化リチウムを生成する、硫化リチウム生成部と、
    前記硫化リチウム生成部内の未反応の硫化水素およびリチウム原料を含有する混合ガスを回収する、混合ガス回収部と、
    前記混合ガスに、硫化水素を含有する洗浄液を接触させ、前記混合ガスからリチウム原料を除去し硫化水素を精製する、硫化水素精製部と、
    前記硫化水素精製部で得られた硫化水素を前記硫化リチウム生成部へ供給する、硫化水素供給部と、
    を備える硫化リチウム製造装置。
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