JP7363314B2 - 振動デバイス及び音響装置 - Google Patents

振動デバイス及び音響装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7363314B2
JP7363314B2 JP2019181460A JP2019181460A JP7363314B2 JP 7363314 B2 JP7363314 B2 JP 7363314B2 JP 2019181460 A JP2019181460 A JP 2019181460A JP 2019181460 A JP2019181460 A JP 2019181460A JP 7363314 B2 JP7363314 B2 JP 7363314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main surface
wall portion
acoustic
opening
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019181460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021057841A (ja
Inventor
佳生 太田
一志 立本
茂 坂野
徹行 谷口
明丈 武田
ヨンミン 任
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2019181460A priority Critical patent/JP7363314B2/ja
Publication of JP2021057841A publication Critical patent/JP2021057841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7363314B2 publication Critical patent/JP7363314B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)

Description

本発明は、振動デバイス及び音響装置に関する。
従来の振動デバイスとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の振動デバイスは、圧電素子を有している圧電振動子と、圧電振動子が配置されているケースと、を備えている。ケースには、放音孔が設けられている。
実開平4-37996号公報
本発明の一側面は、音圧の向上を図ることができる振動デバイス及び音響装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る振動デバイスは、圧電素子と、圧電素子が配置されている筐体と、を備え、筐体は、互いに対向している第1主面及び第2主面を有し、第1主面又は第2主面に圧電素子が配置されている振動部と、振動部の第1主面と共に第1空間を形成する第1壁部と、振動部の第2主面と共に第2空間を形成する第2壁部と、を備え、第1壁部は、第1空間に連通している第1開口部を形成しており、第2壁部は、第2空間に連通している第2開口部を形成している。
本発明の一側面に係る振動デバイスでは、筐体において、振動部の第1主面と第1壁部とによって形成されている第1空間と、振動部の第2主面と第2壁部とによって形成されている第2空間と、が形成されている。振動デバイスでは、第1壁部によって第1空間に連通している第1開口部が形成されており、第2壁部によって第2空間に連通している第2開口部が形成されている。このように、振動デバイスでは、振動部によって区画される2つの空間が形成されており、2つの空間のそれぞれが開放されている。これにより、振動デバイスでは、2つの空間のそれぞれから各開口部を介して音が放出される。したがって、振動デバイスでは、音圧の向上を図ることができる。
一実施形態においては、振動部には、第1主面と第2主面とを貫通している一又は複数の貫通孔が設けられてもよい。この構成では、貫通孔の特性(大きさ、形状、数)を変化させることによって、特定の周波数帯域の音を得ることが可能となる。
一実施形態においては、第1主面の表面形状と、第2主面の表面形状とが異なっていてもよい。この構成では、第1主面及び/又は第2主面の表面形状を変化させることによって、第1空間及び第2空間から放出される音を、特定の周波数帯域とすることが可能となる。
一実施形態においては、第1開口部及び第2開口部の少なくとも一方に設けられているメッシュ部材を備えていてもよい。この構成では、第1空間及び/又は第2空間から放出される音の高周波帯域のノイズ成分を減衰させることができる。そのため、振動デバイスでは、音圧の向上を図ることができる。
本発明の一側面に係る音響装置は、上記の振動デバイスと、振動デバイスが取り付けられている音響筐体と、を備える。
本発明の一側面に係る音響装置では、振動デバイスが音響筐体に取り付けられている。振動デバイスは、筐体において、振動部の第1主面と第1壁部とによって形成されている第1空間と、振動部の第2主面と第2壁部とによって形成されている第2空間と、が形成されている。振動デバイスでは、第1壁部によって第1空間に連通している第1開口部が形成されており、第2壁部によって第2空間に連通している第2開口部が形成されている。このように、振動デバイスでは、振動部によって区画される2つの空間が形成されており、2つの空間のそれぞれが開放されている。これにより、振動デバイスでは、2つの空間のそれぞれから各開口部を介して音が放出される。したがって、音響装置では、音圧の向上を図ることができる。
一実施形態においては、筐体の第1壁部を音響筐体に対して支持している第1支持部材と、筐体の第2壁部を音響筐体に対して支持している第2支持部材と、を備え、第1支持部材及び第2支持部材のそれぞれは、圧電素子の振動に伴う筐体の移動を許容してもよい。この構成では、圧電素子の振動に伴い筐体に移動(変位、振動)が生じたときに、当該移動を第1支持部材及び第2支持部材が許容するため、筐体の移動が阻害されない。そのため、音響装置では、圧電素子の振動が筐体から影響を受けて阻害されない。したがって、音響装置では、音圧が低下することが抑制されるため、音質及び音圧の向上を図ることができる。
一実施形態においては、第1支持部材の硬度と第2支持部材の硬度とが異なっていてもよい。この構成では、筐体の移動をより効果的に許容することができるため、筐体の移動が阻害されることをより一層抑制できる。
本発明の一側面によれば、音圧の向上を図ることができる。
図1は、一実施形態に係る振動デバイスの斜視図である。 図2は、振動デバイスの斜視図である。 図3は、筐体の断面図である。 図4は、音響装置の断面構成を示す斜視図である。 図5は、他の実施形態に係る振動デバイスの筐体の断面図である。 図6は、他の実施形態に係る振動デバイスの筐体の断面図である。 図7は、他の実施形態に係る振動デバイスの筐体の斜視図である。 図8は、他の実施形態に係る振動デバイスの斜視図である。 図9は、他の実施形態に係る振動デバイスの斜視図である。 図10は、他の実施形態に係る振動デバイスの斜視図である。 図11は、他の実施形態に係る振動デバイスの斜視図である。 図12は、他の実施形態に係る振動デバイスの斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1及び図2に示されるように、振動デバイス1は、筐体3と、振動板5と、圧電素子7と、配線部材9と、を備えている。振動デバイス1は、例えば、スピーカー、又は、ブザーとして用いられる音響デバイスである。
筐体3は、振動板5及び圧電素子7を収容する。筐体3は、第1音響空間(第1空間)S1及び第2音響空間(第2空間)S2を形成している。筐体3は、振動部20と、第1壁部21と、第2壁部22と、を有している。振動部20、第1壁部21及び第2壁部22は、例えば、射出成形によって一体に形成されている。筐体3は、例えば、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、成型樹脂等の樹脂材料を含んで形成されている。
振動部20は、円盤状を呈している。振動部20は、第1主面20aと、第2主面20bと、を有している。第1主面20aと第2主面20bとは、振動部20の厚み方向において互いに対向している。第1主面20a及び第2主面20bは、第1主面20aと第2主面20bとの対向方向から見て、例えば、円形状を呈している。第1主面20a及び第2主面20bは、平坦面である。
第1壁部21は、振動部20の第1主面20aの外縁部を囲うように設けられている。図3に示されるように、第1壁部21は、振動部20の第1主面20aから延在している。第1壁部21は、第1主面20aに接続されている基端部側から先端部側に向かうにしたがって拡径するラッパ状を呈している。第1壁部21の先端部は、第1開口部K1を形成している。第1壁部21の先端部は、円形状を呈している。すなわち、第1開口部K1は、円形状を呈している。第1開口部K1は、振動部20の第1主面20aが臨む位置に設けられている。第1開口部K1の開口面積は、振動部20の第1主面20aの面積よりも大きい。
第1壁部21は、第1音響空間S1を形成している。第1音響空間S1は、第1主面20aと、第1壁部21の内面と、によって形成されている。第1音響空間S1は、第1開口部K1と連通している。第1音響空間S1は、第1開口部K1によって、開放されている。
第2壁部22は、振動部20の第2主面20bの外縁部を囲うように設けられている。第2壁部22は、振動部20の第2主面20bから延在している。第2壁部22は、第2主面20bに接続されている基端部側から先端部側に向かうにしたがって拡径するラッパ状を呈している。第2壁部22の先端部は、第2開口部K2を形成している。第2開口部K2は、円形の一部を切り欠いた形状を呈している。第2開口部K2は、振動部20の第2主面20bが臨む位置に設けられている。第2開口部K2の開口面積は、振動部20の第2主面20bの面積よりも大きい。
第2壁部22は、第2音響空間S2を形成している。第2音響空間S2は、振動板5及び圧電素子7を収容する収容空間も兼ねている。第2音響空間S2は、第2主面20bと、第2壁部22の内面と、によって形成されている。第2音響空間S2は、第2開口部K2と連通している。第2音響空間S2は、第2開口部K2によって、開放されている。第2壁部22には、第3開口部K3が設けられている。第3開口部K3は、第2壁部22の周方向に沿って延在している。第2音響空間S2は、第3開口部K3と連通している。第2開口部K2と第3開口部K3とは、開口している方向が異なっている。
図2に示されるように、振動板5は、板状の部材である。振動板5は、例えば、金属からなる。振動板5は、例えば、Ni-Fe合金、Ni、黄銅、又は、ステンレス鋼等金属からなる。振動板5は、例えば、長方形状を呈している。長方形状には、例えば、各角が面取りされている形状、及び、各角が丸められている形状が含まれる。長方形状には、正方形状も含まれる。振動板5の厚さは、適宜設定されればよい。
振動板5は、筐体3の振動部20に配置されている。振動板5は、振動部20の第2主面20bに配置されている。振動板5は、例えば、接着剤によって、振動部20に取り付けられている。
圧電素子7は、圧電素体7aと、一対の外部電極(不図示)と、を有している。圧電素体7aは、複数の圧電体層(不図示)が積層されて構成されている。各圧電体層は、圧電材料からなる。本実施形態では、各圧電体層は、圧電セラミック材料からなる。圧電セラミック材料には、例えば、PZT[Pb(Zr、Ti)O]、PT(PbTiO)、PLZT[(Pb,La)(Zr、Ti)O]、又はチタン酸バリウム(BaTiO)が用いられる。各圧電体層は、例えば、上述した圧電セラミック材料を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の圧電素体7aでは、各圧電体層は、各圧電体層の間の境界が認識できない程度に一体化されている。圧電素体7a内には、複数の内部電極(不図示)が配置されている。各内部電極は、導電性材料からなる。導電性材料には、例えば、Ag、Pd、又はAg-Pd合金が用いられる。
圧電素子7は、振動板5上に配置されている。圧電素子7は、例えば、接着剤、両面テープ等によって、振動板5に取り付けられている。圧電素子7は、例えば、振動板5の中央部に配置されている。
配線部材9は、例えば、フレキシブルプリント基板(FPC)である。配線部材9は、圧電素子7の各外部電極に電気的に接続されている。配線部材9は、圧電素子7と電気的かつ物理的に接続されている一端部と、振動デバイス1が搭載される電子機器(不図示)と電気的かつ物理的に接続される他端部とを有している。
図4に示されるように、音響装置100は、振動デバイス1と、音響筐体101,102と、を備えている。音響装置100は、例えば、テレビ、スマートフォン等の音を発する電子装置である。図4に示す音響装置100では、振動板5、圧電素子7及び配線部材9の図示を省略している。
振動デバイス1は、音響筐体101及び音響筐体102のそれぞれに取り付けられている。音響装置100は、振動デバイス1を音響筐体101に取り付けている第1支持部材110と、振動デバイス1を音響筐体102に取り付けている第2支持部材111と、を備えている。第1支持部材110及び第2支持部材111のそれぞれは、圧電素子7の振動に伴う筐体3の移動を許容する。
第1支持部材110は、振動デバイス1の筐体3の第1壁部21を音響筐体101に対して支持している。第1支持部材110は、例えば、弾性部材(板ばね、ゴム等)である。第1支持部材110の硬度は、筐体3の硬度よりも低い。第1支持部材110は、例えば、引張強度8.0MPaの樹脂で形成されている。第1支持部材110は、第1壁部21の先端部の全周を囲うように配置されている。第1支持部材110は、第1壁部21の先端部と音響筐体101とを連結している。第1支持部材110の厚みは、適宜設定されればよい。
第2支持部材111は、振動デバイス1の筐体3の第2壁部22を音響筐体102に対して支持している。第2支持部材111は、例えば、発泡ウレタン、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、クロロプレンゴム等の樹脂材料を含んで形成されている。第2支持部材111の硬度は、筐体3及び第1支持部材110の硬度よりも低い。すなわち、第2支持部材111は、第1支持部材110よりも柔軟性を有している。第2支持部材111は、例えば、引張強度0.9MPaの樹脂で形成されている。第2支持部材111は、円環状を呈している。第2支持部材111は、筐体3の第2壁部22の先端部に配置されている。第2支持部材111の厚みは、適宜設定されればよい。
音響装置100では、筐体3の振動部20の第2主面20bが、音響筐体102と対向して配置されている。すなわち、振動デバイス1は、圧電素子7が第2開口部K2を介して音響筐体102と対向して配置されている。
音響装置100では、振動デバイス1の圧電素子7が振動(変位)すると、筐体3の振動部20も振動する。具体的には、振動部20は、圧電素子7が振動すると、ベンディング振動する。また、振動部20は、圧電素子7が振動すると、重心振動する。本実施形態の音響装置100では、振動デバイス1の第1開口部K1(第1音響空間S1)から主として低周波帯域の音が放出され、第3開口部K3(第2音響空間S2)から主として高周波帯域の音が放出される。すなわち、振動デバイス1では、異なる周波数帯域(特性)の音を放出する。
以上説明したように、本実施形態に係る振動デバイス1では、筐体3において、振動部20の第1主面20aと第1壁部21とによって形成されている第1音響空間S1と、振動部20の第2主面20bと第2壁部22とによって形成されている第2音響空間S2と、が形成されている。振動デバイス1では、第1壁部21によって第1音響空間S1に連通している第1開口部K1が形成されており、第2壁部22によって第2音響空間S2に連通している第2開口部K2が形成されている。このように、振動デバイス1では、振動部20によって区画される2つの空間(第1音響空間S1、第2音響空間S2)が形成されており、2つの空間のそれぞれが開放されている。これにより、振動デバイス1では、2つの空間のそれぞれから各開口部を介して音が放出される。したがって、振動デバイス1では、音圧の向上を図ることができる。特に、振動デバイス1では、低周波帯域の音圧の向上を図ることができる。
本実施形態に係る音響装置100では、振動デバイス1の筐体3の第1壁部21を音響筐体101に対して支持している第1支持部材110と、筐体3の第2壁部22を音響筐体102に対して支持している第2支持部材111と、を備えている。第1支持部材110及び第2支持部材111のそれぞれは、圧電素子7の振動に伴う筐体3の移動を許容している。この構成では、圧電素子7の振動に伴い筐体3に移動(変位、振動)が生じたときに、当該移動を第1支持部材110及び第2支持部材111が許容するため、筐体3の移動が阻害されない。そのため、音響装置100では、圧電素子7の振動が筐体3から影響を受けて阻害されない。したがって、音響装置100では、音圧が低下することが抑制されるため、音質及び音圧の向上を図ることができる。
本実施形態に係る音響装置100では、第1支持部材110は、板ばね等の弾性部材である。これにより、音響装置100では、圧電素子7の振動に伴う振動部20の重心振動が音響筐体101によって阻害されることを効果的に抑制できる。したがって、音響装置100では、低周波帯域の音圧の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、筐体3の第2壁部22に第2開口部K2及び第3開口部K3が形成されている形態を一例に説明した。しかし、第2壁部22には、第2開口部K2及び第3開口部K3の少なくとも一方が形成されていればよい。
上記実施形態では、振動部20が円盤状を呈している形態を一例に説明した。しかし、図5に示されるように、振動デバイス1Aの筐体3Aでは、振動部20Aに貫通孔24が設けられていてもよい。貫通孔24は、振動部20Aの第1主面20Aaと第2主面20Abとを厚み方向に貫通している。この構成では、貫通孔24の特性(大きさ、形状、数)を変化させることによって、特定の周波数帯域の音を得ることが可能となる。貫通孔24は、一又は複数設けられていればよい。
上記実施形態では、振動部20の第1主面20a及び第2主面20bが平坦面である形態を一例に説明した。しかし、図6に示されるように、振動デバイス1Bの筐体3Bでは、振動部20Bの第1主面20Baの表面形状と第2主面20Bbの表面形状とが異なっている。振動部20Bでは、第1主面20Baの表面の一部が突出しており、第2主面20Bbは平坦面である。第1主面20Baの表面には、凸部25が設けられている。凸部25は、例えば、底面が楕円形状を呈している円錐形状を呈している。この構成では、凸部25の形状によって、第1開口部K1から放出される音の周波数特性が高周波寄りになるため、高音の音圧が得られ易くなる。このように、振動デバイス1Bでは、第1主面20a又は第2主面20bの表面形状を変化させることによって、特定の周波数帯域の音を得ることが可能となる。なお、凸部25の形状は、所望する周波数特性に応じて、適宜設定されればよい。
上記実施形態に加えて、図7に示されるように、振動デバイス1Cは、メッシュ部材26を備えていてもよい。メッシュ部材26は、例えば、第1開口部K1を覆うように配置されている。メッシュ部材26は、筐体3の第1壁部21の先端部に配置されている。この構成では、第1音響空間S1から放出される音の高周波帯域のノイズ成分を減衰させることができる。そのため、振動デバイス1Cでは、音圧の向上を図ることができる。なお、メッシュ部材26は、第2開口部K2及び/又は第3開口部K3を覆うように配置されていてもよい。
上記実施形態に加えて、図8に示されるように、振動デバイス1Dは、錘(荷重部材)27を備えていてもよい。錘27は、例えば、板状の部材である。錘27は、長方形状を呈している。錘27は、例えば、セラミックス、金属で形成されている。錘27の厚みは、適宜設定されればよい。錘27は、圧電素子7上に配置されている。本実施形態では、錘27は、その中央部が圧電素子7の中央部に対応する位置に配置されている。錘27は、振動板5に荷重を加える部材である。
この構成では、圧電素子7が駆動した場合、圧電素子7の重心移動のエネルギーを錘27によって大きくする(加振する)ことができる。そのため、振動デバイス1Dでは、圧電素子7の振動を増幅することができる。その結果、振動デバイス1Dでは、低音の音圧の向上をより一層図ることができる。なお、錘27は、振動部20の第1主面20a上に配置されていてもよいし、第1主面20a及び圧電素子7の両方に配置されていてもよい。すなわち、錘27は、筐体3及び圧電素子7の少なくとも一方に配置されていればよい。
上記実施形態では、第1主面20a及び第2主面20bは、第1主面20aと第2主面20bとの対向方向から見て、円形状を呈している形態を一例に説明した。しかし、第1主面及び第2主面の形状はこれに限定されない。
図9及び図10に示されるように、振動デバイス1Eでは、筐体3Eは、振動部30と、第1壁部31と、第2壁部32と、を有している。振動部30は、第1主面30aと、第2主面30bと、を有している。第1主面30aと第2主面30bとは、振動部30の厚み方向において互いに対向している。第1主面30a及び第2主面30bは、第1主面30aと第2主面30bとの対向方向から見て、楕円形状を呈している。第1主面30a及び第2主面30bは、平坦面である。
第1壁部31は、振動部30の第1主面30aの外縁部を囲うように設けられている。図8に示されるように、第1壁部31は、振動部30の第1主面30aから延在している。第1壁部31は、第1主面30aに接続されている基端部側から先端部側に向かうにしたがって拡径するラッパ状を呈している。第1壁部31の先端部は、第1開口部K11を形成している。第1壁部31の先端部は、楕円形状を呈している。すなわち、第1開口部K11は、楕円形状を呈している。第1開口部K11は、振動部30の第1主面30aが臨む位置に設けられている。第1開口部K11の開口面積は、振動部30の第1主面30aの面積よりも大きい。
第1壁部31は、第1音響空間S11を形成している。第1音響空間S11は、第1主面30aと、第1壁部31の内面と、によって形成されている。第1音響空間S11は、第1開口部K11と連通している。第1音響空間S11は、第1開口部K11によって、開放されている。
第2壁部32は、振動部30の第2主面30bの外縁部を囲うように設けられている。第2壁部32は、振動部30の第2主面30bから延在している。第2壁部32は、第2主面30bに接続されている基端部側から先端部側に向かうにしたがって拡径するラッパ状を呈している。第2壁部32の先端部は、第2開口部K22を形成している。第2壁部32の先端部は、楕円形状を呈している。すなわち、第2開口部K12は、楕円形状を呈している。第2開口部K12は、振動部30の第2主面30bが臨む位置に設けられている。第2開口部K12の開口面積は、振動部30の第2主面30bの面積よりも大きい。
第2壁部32は、第2音響空間S12を形成している。第2音響空間S12は、振動板5及び圧電素子7を収容する収容空間も兼ねている。第2音響空間S12は、第2主面30bと、第2壁部32の内面と、によって形成されている。第2音響空間S12は、第2開口部K12と連通している。第2音響空間S12は、第2開口部K12によって、開放されている。第2壁部32には、第3開口部K13が設けられている。第3開口部K13は、第2壁部32の周方向に沿って延在している。第2音響空間S12は、第3開口部K13と連通している。第2開口部K12と第3開口部K13とは、開口している方向が異なっている。
振動デバイス1Eでは、振動部30の第1主面30a及び第2主面30bが楕円形状を呈している。このように、振動デバイス1Eでは、振動部30において第1主面30a及び第2主面30bの長軸方向及び短軸方向の長さが異なるため、それぞれの方向における固有振動数が異なる。そのため、振動デバイス1Eでは、高周波帯域において良好な音圧を得ることができる。
図11及び図12に示されるように、振動デバイス1Fでは、筐体3Fは、振動部40と、第1壁部41と、第2壁部42と、を有している。振動部40は、第1主面40aと、第2主面40bと、を有している。第1主面40aと第2主面40bとは、振動部40の厚み方向において互いに対向している。第1主面40a及び第2主面40bは、第1主面40aと第2主面40bとの対向方向から見て、長方形状を呈している。第1主面40a及び第2主面40bは、平坦面である。
第1壁部41は、振動部40の第1主面40aの外縁部を囲うように設けられている。図11に示されるように、第1壁部41は、振動部40の第1主面40aから延在している。第1壁部41は、第1主面40aに接続されている基端部側から先端部側に向かうにしたがって拡径するラッパ状を呈している。第1壁部41の先端部は、第1開口部K21を形成している。第1壁部41の先端部は、長方形状を呈している。すなわち、第1開口部K21は、長方形状を呈している。第1開口部K21は、振動部40の第1主面40aが臨む位置に設けられている。第1開口部K21の開口面積は、振動部40の第1主面40aの面積よりも大きい。
第1壁部41は、第1音響空間S21を形成している。第1音響空間S21は、第1主面40aと、第1壁部41の内面と、によって形成されている。第1音響空間S21は、第1開口部K21と連通している。第1音響空間S21は、第1開口部K21によって、開放されている。
第2壁部42は、振動部40の第2主面40bの外縁部を囲うように設けられている。第2壁部42は、振動部40の第2主面40bから延在している。第2壁部42は、第2主面40bに対して略垂直に延在している。第2壁部42の先端部は、第2開口部K22を形成している。第2開口部K22は、長方形状を呈している。第2開口部K22は、振動部40の第2主面40bが臨む位置に設けられている。第2開口部K22の開口面積は、振動部40の第2主面40bの面積よりも大きい。
第2壁部42は、第2音響空間S22を形成している。第2音響空間S22は、振動板5及び圧電素子7を収容する収容空間も兼ねている。第2音響空間S22は、第2主面40bと、第2壁部42の内面と、によって形成されている。第2音響空間S22は、第2開口部K22と連通している。第2音響空間S22は、第2開口部K22によって、開放されている。第2壁部42には、第3開口部K23及び第4開口部K24が設けられている。第3開口部K23と第4開口部K24とは、対向する位置に配置されている。第3開口部K23及び第4開口部K24のそれぞれは、第2壁部42の一辺(長辺)に沿って延在している。第2音響空間S22は、第3開口部K23及び第4開口部K24と連通している。
振動デバイス1Fでは、振動部40の第1主面40a及び第2主面40bが長方形状を呈している。このように、振動デバイス1Fでは、振動部40において第1主面40a及び第2主面40bの長辺方向及び短辺方向の長さが異なるため、それぞれの方向における固有振動数が異なる。そのため、振動デバイス1Fでは、高周波帯域において良好な音圧を得ることができる。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F…振動デバイス、3,3A,3B,3E,3F…筐体、7…圧電素子、20,20A,20B,30,40…振動部、20a,20Aa,20Ba,30a,40a…第1主面、20Ab,20b,20Bb,30b,40b…第2主面、21,31,41…第1壁部、22,32,42…第2壁部、24…貫通孔、26…メッシュ部材、100…音響装置、101,102…音響筐体、110…第1支持部材、111…第2支持部材、K1,K11,K21…第1開口部、K2,K12,K22…第2開口部、S1,S11,S21…第1音響空間(第1空間)、S2,S12,S22…第2音響空間(第2空間)。

Claims (9)

  1. 圧電素子と、
    前記圧電素子が配置されている筐体と、を備え、
    前記筐体は、
    互いに対向している第1主面及び第2主面を有し、前記第1主面又は前記第2主面に前記圧電素子が配置されている振動部と、
    前記振動部の前記第1主面と共に第1空間を形成する第1壁部と、
    前記振動部の前記第2主面と共に第2空間を形成する第2壁部と、を備え、
    前記第1壁部は、前記第1空間に連通している第1開口部を形成しており、
    前記第2壁部は、前記第2空間に連通している第2開口部を形成しており、
    前記振動部、前記第1壁部及び前記第2壁部は、一体に成形されている、振動デバイス。
  2. 前記振動部には、前記第1主面と前記第2主面とを貫通している一又は複数の貫通孔が設けられている、請求項1に記載の振動デバイス。
  3. 前記第1主面の表面形状と、前記第2主面の表面形状とが異なっている、請求項1又は2に記載の振動デバイス。
  4. 前記第1開口部及び前記第2開口部の少なくとも一方に設けられているメッシュ部材を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の振動デバイス。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の振動デバイスと、
    前記振動デバイスが取り付けられている音響筐体と、を備える、音響装置。
  6. 前記筐体の前記第1壁部を前記音響筐体に対して支持している第1支持部材と、
    前記筐体の前記第2壁部を前記音響筐体に対して支持している第2支持部材と、を備え、
    前記第1支持部材及び前記第2支持部材のそれぞれは、前記圧電素子の振動に伴う前記筐体の移動を許容する、請求項5に記載の音響装置。
  7. 前記第1支持部材の硬度と前記第2支持部材の硬度とが異なっている、請求項6に記載の音響装置。
  8. 圧電素子と、
    前記圧電素子が配置されている筐体と、を備え、
    前記筐体は、
    互いに対向している第1主面及び第2主面を有し、前記第1主面又は前記第2主面に前記圧電素子が配置されている振動部と、
    前記振動部の前記第1主面と共に第1空間を形成する第1壁部と、
    前記振動部の前記第2主面と共に第2空間を形成する第2壁部と、を備え、
    前記第1壁部は、前記第1空間に連通している第1開口部を形成しており、
    前記第2壁部は、前記第2空間に連通している第2開口部を形成している、振動デバイスと、
    前記振動デバイスが取り付けられている音響筐体と、
    前記筐体の前記第1壁部を前記音響筐体に対して支持している第1支持部材と、
    前記筐体の前記第2壁部を前記音響筐体に対して支持している第2支持部材と、を備え、
    前記第1支持部材及び前記第2支持部材のそれぞれは、前記圧電素子の振動に伴う前記筐体の移動を許容する、音響装置。
  9. 前記第1支持部材の硬度と前記第2支持部材の硬度とが異なっている、請求項8に記載の音響装置。
JP2019181460A 2019-10-01 2019-10-01 振動デバイス及び音響装置 Active JP7363314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181460A JP7363314B2 (ja) 2019-10-01 2019-10-01 振動デバイス及び音響装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181460A JP7363314B2 (ja) 2019-10-01 2019-10-01 振動デバイス及び音響装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021057841A JP2021057841A (ja) 2021-04-08
JP7363314B2 true JP7363314B2 (ja) 2023-10-18

Family

ID=75272879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019181460A Active JP7363314B2 (ja) 2019-10-01 2019-10-01 振動デバイス及び音響装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7363314B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015115608A1 (ja) 2014-01-30 2015-08-06 京セラ株式会社 複合電子機器,スピーカーカートリッジおよび電子機器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5584689U (ja) * 1978-12-05 1980-06-11
JP3123435B2 (ja) * 1996-07-29 2001-01-09 株式会社村田製作所 圧電型電気音響変換器
JPH10313499A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Taiyo Yuden Co Ltd 圧電音響装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015115608A1 (ja) 2014-01-30 2015-08-06 京セラ株式会社 複合電子機器,スピーカーカートリッジおよび電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021057841A (ja) 2021-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3994086B2 (ja) スピーカ
US7180225B2 (en) Piezoelectric vibrator
US9070864B2 (en) Piezoelectric vibration device and portable terminal using the same
US20090096326A1 (en) Piezoelectric actuator, acoustic component, and electronic device
CN102986249A (zh) 振荡器和电子设备
EP2597892A1 (en) Vibration device
US5517574A (en) Dual function transducer housing
KR100676030B1 (ko) 압전 진동체, 압전 음향 장치 및 그 제조 방법
JP7363314B2 (ja) 振動デバイス及び音響装置
JP2002010393A (ja) 圧電型電気音響変換器
US9338556B2 (en) Electroacoustic transducer, manufacturing method thereof, and electronic device utilizing same
JP5527083B2 (ja) 発振装置
WO2014087961A1 (ja) 電気音響変換器、その製造方法、及びその電気音響変換器を用いた電子機器
JP7347082B2 (ja) 振動デバイス及び音響装置
JP6114396B2 (ja) 音響発生器およびそれを用いた電子機器
JP7455533B2 (ja) 音響デバイス
JP6514079B2 (ja) 音響発生器
JP2020088007A (ja) 振動デバイス及び電子機器
JP7415400B2 (ja) 音響デバイス及びスピーカ装置
JP2022018381A (ja) 圧電デバイスおよび触覚フィードバックデバイス
JP2023176238A (ja) 音響デバイス
JP2020123907A (ja) 音響装置及び電子機器
JP6595248B2 (ja) 音響発生器
JP2024003981A (ja) 音声再生圧電ブザー
JP2022030087A (ja) 振動デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7363314

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150