JP7347082B2 - 振動デバイス及び音響装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動デバイス及び音響装置に関する。
従来の振動デバイスとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の振動デバイスは、圧電素子と、圧電素子により振動する振動板と、振動板が配置される第1の筐体と、第1の筐体と連結される第2の筐体と、を備えている。
特開2013-243501号公報
振動デバイスでは、圧電素子が配置されているケースが、筐体等に固定される。ケースが筐体に対して十分に固定されていないと、圧電素子に振動に伴ってケースが移動した場合、ケースが筐体に対して接触及び離間を繰り返すため、異音が発生し得る。一方、ケースを筐体に対して強固に固定すると、圧電素子の振動に伴うケースの移動が阻害される。このため、圧電素子の振動がケースから影響を受けて阻害されるおそれがある。
本発明の一側面は、圧電素子の振動が阻害され難い振動デバイス及び音響装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る振動デバイスは、圧電素子と、圧電素子が配置されている一主面を有する主面部を有し、主面部が臨む位置に第1開口部が設けられているケースと、ケースに設けられており、ケースを支持すると共に、圧電素子の振動に伴うケースの移動を許容する支持部材と、を備える。
本発明の一側面に係る振動デバイスは、支持部材を備えている。支持部材は、ケースに設けられており、ケースを支持すると共に、圧電素子の振動に伴うケースの移動を許容する。振動デバイスは、筐体等に取り付けられる場合、支持部材が筐体に設置され、支持部材によってケースが支持される。これにより、振動デバイスでは、圧電素子の振動に伴いケースに移動(変位、振動)が生じたときに、当該移動を支持部材が許容するため、ケースの移動が阻害されない。そのため、振動デバイスでは、圧電素子の振動がケースから影響を受けて阻害されない。したがって、振動デバイスでは、圧電素子の振動が阻害され難い。その結果、振動デバイスでは、例えば、音響デバイスとして機能する場合、音圧が低下することが抑制されるため、音質及び音圧の向上を図ることができる。
一実施形態においては、ケースは、主面部と共に圧電素子が収容される収容空間を形成する側部を有し、側部が臨む位置に第2開口部が設けられていてもよい。この構成では、振動デバイスが音響デバイスとして機能する場合、第2開口部から放音される。したがって、振動デバイスでは、音質及び音圧の向上を図ることができる。
一実施形態においては、支持部材の硬度は、ケースの硬度よりも低くてもよい。この構成では、支持部材によって、ケースの移動をより一層許容することができる。そのため、振動デバイスでは、圧電素子の振動がケースから影響を受けて阻害されることをより一層抑制することができる。
一実施形態においては、圧電素子とケースとの間に配置されている振動板を備えていてもよい。この構成では、圧電素子の振動による変位を増大させることができる。
一実施形態においては、振動板とケースとの間に配置されている介在部材を備え、介在部材の硬度は、ケースの硬度よりも低くてもよい。この構成では、圧電素子の振動がより一層阻害され難くすることができる。
一実施形態においては、圧電素子及びケースの少なくとも一方に配置されている荷重部材を備えていてもよい。この構成では、圧電素子が駆動した場合、圧電素子の重心移動のエネルギーを荷重部材によって大きくする(加振する)ことができる。そのため、振動デバイスでは、圧電素子の振動を増幅することができる。
一実施形態においては、圧電素子に接続されている配線部材を備え、配線部材は、ケースと支持部材との間に配置され、ケースと支持部材とによって保持されていてもよい。この構成では、配線部材が保持(挟持)されているため、配線部材から異音が発生することを抑制できる。また、配線部材が支持部材によって支持されるため、圧電素子の振動に伴い配線部材に移動が生じた場合であっても、当該移動を支持部材が許容するため、配線部材の移動が阻害されない。そのため、振動デバイスでは、圧電素子の振動が配線部材から影響を受けて阻害されない。したがって、振動デバイスでは、圧電素子の振動が阻害され難い。
本発明の一側面に係る音響装置は、上記の振動デバイスと、振動デバイスが取り付けられている筐体と、を備える。
本発明の一側面に係る音響装置では、振動デバイスが筐体に取り付けられている。振動デバイスは、筐体に取り付けられる場合、支持部材が筐体に設置され、支持部材によってケースが支持される。これにより、音響装置では、振動デバイスの圧電素子の振動に伴いケースに移動(変位、振動)が生じたときに、当該移動を支持部材が許容するため、ケースの移動が筐体によって阻害されない。そのため、音響装置では、圧電素子の移動が阻害され難い。その結果、音響装置では、音圧が低下することが抑制されるため、音質及び音圧の向上を図ることができる。
一実施形態においては、支持部材の硬度は、筐体の硬度よりも低くてもよい。この構成では、支持部材によって、ケースの移動をより一層許容することができる。そのため、音響装置では、圧電素子の振動がケースから影響を受けて阻害されることをより一層抑制することができる。
本発明の一側面によれば、圧電素子の振動が阻害され難い。
図1は、一実施形態に係る振動デバイスの斜視図である。 図2は、振動デバイスの斜視図である。 図3は、図1におけるIII-III線に沿った断面図である。 図4は、振動デバイスが実装された音響装置の斜視図である。 図5は、他の実施形態に係る振動デバイスの断面図である。 図6は、他の実施形態に係る振動デバイスの断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1及び図2に示されるように、振動デバイス1は、ケース3と、振動板5と、圧電素子7と、配線部材9と、支持部材11と、を備えている。振動デバイス1は、例えば、スピーカー、又は、ブザーとして用いられる音響デバイスである。
ケース3は、振動板5及び圧電素子7を収容する。ケース3は、音響空間Sを形成している。音響空間Sは、振動板5及び圧電素子7を収容する収容空間も兼ねている。ケース3は、主面部20と、第1側部21と、第2側部22と、第3側部23と、梁部24と、突設部25と、を有している。主面部20、第1側部21、第2側部22、第3側部23、梁部24及び突設部25は、例えば、射出成形によって一体に形成されている。ケース3は、例えば、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、成型樹脂等の樹脂材料を含んで形成されている。ケース3は、例えば、引張強度90MPaの樹脂で形成されている。
主面部20は、第1主面20aと、第2主面(一主面)20bと、を有している。第1主面20aと第2主面20bとは、主面部20の厚み方向において互いに対向している。第1主面20a及び第2主面20bは、第1主面20aと第2主面20bとの対向方向から見て、例えば、台形状(等脚台形状)を呈している。主面部20は、互いに平行を成す一組の第1辺20c及び第2辺20dと、第1辺20c及び第2辺20dのそれぞれの端部を接続する一組の第3辺20e及び第4辺20fと、を有している。第1辺20cは、第2辺20dよりも長い。
第1側部21は、主面部20において、第3辺20eを有する端部に接続されている。第1側部21は、主面部20と略直角を成している。第1側部21は、主面部20から主面部20の第1主面20a及び第2主面20bに直交する方向(以下、「直交方向」とも称する。)に沿って延びている。第1側部21は、第3辺20eに沿って延在している。図1に示されるように、第1側部21は、第1側部21の面に直交する方向(第1側部21と第2側部22との対向方向)から見て、台形状を呈している。第1側部21は、主面部20の第2辺20d側から第1辺20c側に向かって徐々に幅が広くなっている(高さが高くなっている)。すなわち、第1側部21は、主面部20の第1辺20c側から第2辺20d側に向かって先細りになっている。
第2側部22は、主面部20において、第4辺20fを有する端部に接続されている。第2側部22は、主面部20と略直角を成している。第2側部22は、主面部20から直交方向に沿って延びている。第2側部22は、第4辺20fに沿って延在している。第2側部22は、第2側部22の面に直交する方向(第1側部21と第2側部22との対向方向)から見て、台形状を呈している。第2側部22は、主面部20の第2辺20d側から第1辺20c側に向かって徐々に幅が広くなっている(高さが高くなっている)。すなわち、第2側部22は、主面部20の第1辺20c側から第2辺20d側に向かって先細りになっている。
図2に示されるように、第3側部23は、主面部20において、第2辺20dを有する端部に接続されている。第3側部23は、主面部20と略直角を成している。第3側部23は、主面部20から直交方向に沿って延びている。第3側部23は、第2辺20dに沿って延在している。第3側部23の一端部(主面部20の第3辺20e側の端部)は、第1側部21の延在方向の後端部(主面部20の第2辺20d側の端部)に接続されている。第3側部23の他端部(主面部20の第4辺20f側の端部)は、第2側部22の延在方向の後端部(主面部20の第2辺20d側の端部)に接続されている。
梁部24は、第1側部21と第2側部22とに渡って設けられている。梁部24は、主面部20の第1辺20cの延在方向に沿って延在している。梁部24の一端部(主面部20の第3辺20e側の端部)は、第1側部21の延在方向の前端部(主面部20の第1辺20c側の端部)に接続されている。梁部24の一端部は、第1側部21の下端部(主面部20に接続されている上端部とは反対側の端部)に位置している。梁部24の他端部(主面部20の第4辺20f側の端部)は、第2側部22の前端部(主面部20の第1辺20c側の端部)に接続されている。梁部24の他端部は、第2側部22の下端部(主面部20に接続されている上端部とは反対側の端部)に位置している。
突設部25は、第3側部23に設けられている。突設部25は、第3側部23から外側に突出して設けられている。突設部25には、配線部材9が位置している。
図3に示されるように、主面部20、第1側部21、第2側部22及び第3側部23は、音響空間Sを形成している。音響空間Sは、主面部20の第2辺20d側から第1辺20c側に向かって広くなっている。
図2及び図3に示されるように、ケース3には、第1開口部K1及び第2開口部K2が設けられている。図2に示されるように、第1開口部K1は、長方形状を呈している。第1開口部K1は、主面部20の第2主面20bが臨む位置(対向する位置)に設けられている。第1開口部K1は、第1側部21、第2側部22、第3側部23及び梁部24によって形成されている。
第2開口部K2は、長方形状を呈している。第2開口部K2は、第3側部23が臨む位置に設けられている。第2開口部K2は、主面部20、第1側部21、第2側部22及び梁部24によって形成されている。第2開口部K2は、放音孔(音響孔)として機能する。
図2に示されるように、振動板5は、板状の部材である。振動板5は、例えば、金属からなる。振動板5は、例えば、Ni-Fe合金、Ni、黄銅、又は、ステンレス鋼等金属からなる。図3に示されるように、振動板5は、第1主面5aと、第2主面5bと、を有している。第1主面5aと第2主面5bとは、振動板5の厚み方向において互いに対向している。第1主面5a及び第2主面5bは、第1主面5aと第2主面5bとの対向方向から見て、例えば、長方形状を呈している。長方形状には、例えば、各角が面取りされている形状、及び、各角が丸められている形状が含まれる。長方形状には、正方形状も含まれる。振動板5の厚さは、適宜設定されればよい。
振動板5は、ケース3の主面部20に配置されている。振動板5は、主面部20の第2主面20bに配置されている。振動板5は、第1主面5aが第2主面20bと対向して配置されている。振動板5は、例えば、接着剤によって、主面部20に取り付けられている。
図2に示されるように、圧電素子7は、圧電素体7aと、一対の外部電極(不図示)と、を有している。圧電素体7aは、複数の圧電体層(不図示)が積層されて構成されている。各圧電体層は、圧電材料からなる。本実施形態では、各圧電体層は、圧電セラミック材料からなる。圧電セラミック材料には、例えば、PZT[Pb(Zr、Ti)O]、PT(PbTiO)、PLZT[(Pb,La)(Zr、Ti)O]、又はチタン酸バリウム(BaTiO)が用いられる。各圧電体層は、例えば、上述した圧電セラミック材料を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の圧電素体7aでは、各圧電体層は、各圧電体層の間の境界が認識できない程度に一体化されている。圧電素体7a内には、複数の内部電極(不図示)が配置されている。各内部電極は、導電性材料からなる。導電性材料には、例えば、Ag、Pd、又はAg-Pd合金が用いられる。
図2及び図3に示されるように、圧電素子7は、振動板5上に配置されている。圧電素子7は、振動板5の第2主面5bに配置されている。圧電素子7は、例えば、接着剤、両面テープ等によって、振動板5に取り付けられている。圧電素子7は、例えば、振動板5(第2主面5b)の中央部に配置されている。
配線部材9は、例えば、フレキシブルプリント基板(FPC)である。配線部材9は、圧電素子7の各外部電極に電気的に接続されている。配線部材9は、圧電素子7と電気的かつ物理的に接続されている一端部と、振動デバイス1が搭載される電子機器(不図示)と電気的かつ物理的に接続される他端部とを有している。配線部材9は、ケース3の突設部25と支持部材11との間に配置されている。配線部材9は、ケース3の突設部25と支持部材11とによって保持(挟持)されている。
支持部材11は、ケース3を支持する。支持部材11は、例えば、発泡ウレタン、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、クロロプレンゴム等の樹脂材料を含んで形成されている。支持部材11の硬度は、ケース3の硬度よりも低い。すなわち、支持部材11は、ケース3よりも柔軟性を有している。支持部材11は、例えば、引張強度0.9MPaの樹脂で形成されている。
図2に示されるように、支持部材11は、枠状を呈している。支持部材11は、ケース3に設けられている。支持部材11は、ケース3の第1開口部K1側の端部(下端部)に配置されている。支持部材11の厚みは、適宜設定されればよいが、例えば、1.0mmである。支持部材11は、第1部分30と、第2部分31と、第3部分32と、第4部分33と、を有している。第1部分30、第2部分31、第3部分32及び第4部分33は、一体に形成されている。第1部分30と第2部分31とは、対向して配置されている。第3部分32と第4部分33とは、対向して配置されている。
第1部分30は、梁部24に配置されている。第1部分30は、梁部24の延在方向に沿って延在している。第1部分30の一端部は、第3部分32に接続されている。第1部分30の他端部は、第4部分33に接続されている。第2部分31は、第3側部23に配置されている。第2部分31は、第3側部23の延在方向に沿って延在している。第2部分31の一端部は、第3部分32に接続されている。第2部分31の他端部は、第4部分33に接続されている。
第3部分32は、第1側部21に配置されている。第3部分32は、第1側部21に沿って延在している。第3部分32の一端部は、第1部分30に接続されている。第3部分32の他端部は、第2部分31に接続されている。第4部分33は、第2側部22に配置されている。第4部分33は、第2側部22に沿って延在している。第4部分33の一端部は、第1部分30に接続されている。第4部分33の他端部は、第2部分31に接続されている。支持部材11は、例えば、接着剤、両面テープによって、ケース3に取り付けられている。
図4に示されるように、音響装置100は、振動デバイス1と、筐体110と、を備えている。音響装置100は、例えば、テレビ、スマートフォン等の音を発する電子装置である。
振動デバイス1は、筐体110の一面110aに取り付けられている。具体的には、振動デバイス1の支持部材11が、一面110aに接合されている。接合手段としては、両面テープ、接着剤等を用いることができる。また、支持部材11の表面が粘着性を有していてもよいし、支持部材11の表面に粘着層が設けられていてもよい。音響装置100では、振動デバイス1のケース3の主面部20の第2主面20bが、筐体110の一面110aと対向して配置されている。すなわち、振動デバイス1は、圧電素子7が第1開口部K1を介して一面110aと対向して配置されている。
音響装置100では、振動デバイス1の圧電素子7が振動(変位)すると、ケース3及び振動板5も振動する。具体的には、ケース3及び振動板5は、圧電素子7が振動すると、ベンディング振動する。また、ケース3及び振動板5は、圧電素子7が振動すると、重心振動する。このとき、ケース3の移動は、ケース3よりも硬度の低い支持部材11によって吸収される。そのため、ケース3の移動が筐体110によって拘束されない。これにより、ケース3は、圧電素子7の振動に応じて移動する。
以上説明したように。本実施形態に係る振動デバイス1は、支持部材11を備えている。支持部材11は、ケース3に設けられており、ケース3を支持すると共に、圧電素子7の振動に伴うケース3の移動を許容する。振動デバイス1は、音響装置100の筐体110に取り付けられる場合、支持部材11が筐体110に設置され、支持部材11によってケース3が支持される。これにより、振動デバイス1では、圧電素子7の振動に伴いケース3に移動(変位、振動)が生じたときに、当該移動を支持部材11が許容するため、ケース3の移動が阻害されない。すなわち、ケース3の移動が筐体110によって拘束されない。そのため、振動デバイス1では、圧電素子7の振動がケース3から影響を受けて阻害されない。したがって、振動デバイス1では、圧電素子7の振動が阻害され難い。
振動デバイス1において、圧電素子7の重心移動は、主として低周波帯域の音圧に影響を与え、圧電素子7の変位は、主として高周波帯域の音圧に影響を与える。振動デバイス1では、圧電素子7の重心移動及び変位が阻害されることを抑制できる。そのため、振動デバイス1では、音響デバイスとして機能する場合、音圧が低下することが抑制されるため、音質及び音圧の向上を図ることができる。
ケース3が筐体110に直接接合される構成では、ケース3と筐体110とが十分に固定されていない場合、ケース3の移動によってケース3が筐体110に対して接触及び離間を繰り返し、異音(いわゆるビビリ音)が発生する。これに対して、ケース3を筐体110に対して強固に固定すると、筐体110によってケース3の移動が阻害され、ひいては圧電素子7の振動が阻害される。振動デバイス1は、支持部材11を介して音響装置100の筐体110に取り付けられる。これにより、振動デバイス1では、異音の発生を抑制できると共に、圧電素子7の振動が阻害されることを抑制できる。
本実施形態に係る振動デバイス1では、ケース3は、主面部20と共に圧電素子7が収容される音響空間Sを形成する第1側部21、第2側部22及び第3側部23を有する。ケース3は、第3側部23が臨む位置に第2開口部K2が設けられている。この構成では、振動デバイス1が音響デバイスとして機能する場合、第2開口部K2から放音される。したがって、振動デバイス1では、音質及び音圧の向上を図ることができる。
本実施形態に係る振動デバイス1では、支持部材11の硬度は、ケース3の硬度よりも低くい。すなわち、支持部材11は、ケース3よりも柔軟性を有している。この構成では、支持部材11によって、ケース3の移動をより一層許容することができる。そのため、振動デバイス1では、圧電素子7の振動をより一層阻害され難くすることができる。
本実施形態に係る振動デバイス1は、圧電素子7とケース3との間に配置されている振動板5を備えている。この構成では、圧電素子7の振動による変位を増大させることができる。したがって、振動デバイス1では、音響デバイスとして機能する場合、音圧の向上をより一層図ることができる。
本実施形態に係る振動デバイス1は、圧電素子7に接続されている配線部材9を備えている。配線部材9は、ケース3の突設部25と支持部材11の第2部分31との間に配置され、ケース3と支持部材11とによって保持されている。この構成では、配線部材9が保持(挟持)されているため、配線部材9から異音が発生することを抑制できる。また、配線部材9が支持部材11によって支持されるため、圧電素子7の振動に伴い配線部材9に移動が生じた場合であっても、当該移動を支持部材11が許容するため、配線部材9の移動が阻害されない。そのため、振動デバイス1では、圧電素子7の振動が配線部材9から影響を受けて阻害されない。したがって、振動デバイス1では、圧電素子7の振動が阻害され難い。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、ケース3が図1及び図2に示される形状を呈している形態を一例に説明した。しかし、ケース3の形状はこれに限定さない。
上記実施形態では、ケース3の第3側部23が臨む位置に第2開口部K2が設けられている形態を一例に説明した。しかし、開口部は、他の位置に設けられていてもよい。例えば、開口部は、第1側部21が臨む位置に設けられていてもよいし、第2側部22が臨む位置に設けられていてもよい。
上記実施形態では、第1開口部K1及び第2開口部K2が、長方形状を呈している形態を一例に説明した。しかし、第1開口部K1及び第2開口部K2の形状は、他の形状であってもよい。
上記実施形態では、支持部材11が枠状を呈している形態を一例に説明した。しかし、支持部材11は、間欠的に配置されていてもよい。支持部材11は、筐体110に取り付けられたときに、ケース3と筐体110との間に位置するように、ケース3に設けられていればよい。
上記実施形態に加えて、図5に示されるように、振動デバイス1Aは、錘(荷重部材)15を備えていてもよい。錘15は、例えば、板状の部材である。錘15は、長方形状を呈している。錘15は、例えば、セラミックス、金属で形成されている。錘15の厚みは、適宜設定されればよい。錘15は、ケース3上に配置されている。具体的には、錘15は、ケース3の主面部20の第1主面20aに配置されている。本実施形態では、錘15は、その中央部が圧電素子7の中央部に対応する位置に配置されている。錘15は、振動板5に荷重を加える部材である。
この構成では、圧電素子7が駆動した場合、圧電素子7の重心移動のエネルギーを錘15によって大きくする(加振する)ことができる。そのため、振動デバイス1Aでは、圧電素子7の振動を増幅することができる。その結果、振動デバイス1Aでは、低音の音圧の向上をより一層図ることができる。なお、錘15は、圧電素子7に配置されていてもよいし、ケース3及び圧電素子7の両方に配置されていてもよい。すなわち、錘15は、ケース3及び圧電素子7の少なくとも一方に配置されていればよい。
上記実施形態に加えて、図6に示されるように、振動デバイス1Bは、介在部材17を備えていてもよい。介在部材17は、例えば、ウレタン、不織布、エラストマーゴム、ポリエチレンテレフタラート等の樹脂材料を含んで形成されている。介在部材17の硬度は、ケース3の硬度よりも低い。介在部材17は、例えば、引張強度40MPaの樹脂で形成されている。
介在部材17は、ケース3と振動板5との間に配置されている。具体的には、ケース3の主面部20の第2主面20bと振動板5の第1主面5aとの間に配置されている。介在部材17は、例えば、長方形状を呈している。介在部材17の厚みは、適宜設定されればよい。振動デバイス1Bでは、圧電素子7の振動がより一層阻害され難くすることができる。
上記実施形態に加えて、第2開口部K2には、第2開口部K2を覆うようにメッシュ状の部材が配置されていてもよい。この構成では、高音域のノイズ成分を減衰させることができる。
1,1A,1B…振動デバイス、3…ケース、5…振動板、7…圧電素子、11…支持部材、15…錘(荷重部材)、17…介在部材、20…主面部、100…音響装置、110…筐体、K1…第1開口部、K2…第2開口部。

Claims (8)

  1. 圧電素子と、
    前記圧電素子が配置されている一主面を有する主面部を有し、前記主面部が臨む位置に第1開口部が設けられているケースと、
    前記ケースに設けられており、前記ケースを支持すると共に、前記圧電素子の振動に伴う前記ケースの移動を許容する支持部材と、
    前記圧電素子に接続されている配線部材と、を備え
    前記配線部材は、前記ケースと前記支持部材との間に配置され、前記ケースと前記支持部材とによって保持されている、振動デバイス。
  2. 前記ケースは、
    前記主面部と共に前記圧電素子が収容される収容空間を形成する側部を有し、
    前記側部が臨む位置に第2開口部が設けられている、請求項1に記載の振動デバイス。
  3. 前記支持部材の硬度は、前記ケースの硬度よりも低い、請求項1又は2に記載の振動デバイス。
  4. 前記圧電素子と前記ケースとの間に配置されている振動板を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の振動デバイス。
  5. 前記振動板と前記ケースとの間に配置されている介在部材を備え、
    前記介在部材の硬度は、前記ケースの硬度よりも低い、請求項4に記載の振動デバイス。
  6. 前記圧電素子及び前記ケースの少なくとも一方に配置されている荷重部材を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の振動デバイス。
  7. 請求項1~のいずれか一項に記載の振動デバイスと、
    前記振動デバイスが取り付けられている筐体と、を備える、音響装置。
  8. 前記支持部材の硬度は、前記筐体の硬度よりも低い、請求項に記載の音響装置。
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