JP7363178B2 - 透光部材用熱可塑性樹脂シート及び建材用透光部材 - Google Patents

透光部材用熱可塑性樹脂シート及び建材用透光部材 Download PDF

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Description

本発明は、透光部材用熱可塑性樹脂シート及び建材用透光部材に関する。
建材として用いられる透光部材には、基材となる層として、透光部材用熱可塑性樹脂シートを用いたものがある。具体的には、照明器具や発光装置などの発光部を覆うカバー、自動販売機の正面部や地下道・電車ホームの壁面などに配設される電飾広告表示装置の表示板など、光源の光を和らげて外部に透過させる透光板には、透光部材用熱可塑性樹脂シートを用いたものがある。そして、このシートに関する技術としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。
特開2003-246933号公報
従来の透光部材用熱可塑性樹脂シートには、光線透過率と光散乱性(ヘーズ)とのバランスを調整し意匠性を高めるために、透光部材用熱可塑性樹脂シートの表面等に艶消し加工等を別途施す必要があるものが多い。
そこで、本発明は、艶消し加工等を施さなくても、光線透過率と光散乱性(ヘーズ)とのバランスに優れ、意匠性を高めることが可能な透光部材用熱可塑性樹脂シート及び建材用透光部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明の一態様に係る透光部材用熱可塑性樹脂シートは、含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である熱可塑性樹脂と、屈折率が4以下であり、且つ含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である無機質材料とを含み、全光線透過率が20%以上80%以下の範囲内であることを特徴とする。
本発明によれば、艶消し加工等を施さなくても、光線透過率と光散乱性(ヘーズ)とのバランスに優れ、意匠性を高めることが可能な透光部材用熱可塑性樹脂シート及び建材用透光部材を提供することができる。
本発明の実施形態に係る透光部材用熱可塑性樹脂シート及び建材用透光部材の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る透光部材用熱可塑性樹脂シート及び建材用透光部材の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る透光部材用熱可塑性樹脂シート及び建材用透光部材の使用状態を示す模式図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
[建材用透光部材の構成]
本実施形態の建材用透光部材10は、図1に示すように、最背面側から最表面側に向かって、プライマー層6と、裏面アンカー層5と、原反層(透光部材用熱可塑性樹脂シート)1と、表面アンカー層2と、絵柄模様層3と、トップコート層4とを備えている。
以下、建材用透光部材10を構成する各層について説明する。なお、後述する各種材料の含有量は、乾燥状態における対応する層全体の質量に対する含有比率(質量%)を意味する。例えば、後述する本実施形態の無機質材料の含有量は、乾燥状態における原反層1全体の質量に対する含有比率(質量%)を意味する。また、後述する表面アンカー層2における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量は、乾燥状態における表面アンカー層2全体の質量に対する含有比率(質量%)を意味する。また、後述する裏面アンカー層5における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量は、乾燥状態における裏面アンカー層5全体の質量に対する含有比率(質量%)を意味する。
(原反層)
原反層1は、建材用透光部材10の基材となる層、即ち基材層であって、無機質材料と、熱可塑性樹脂とを含んだ層である。また、原反層1は、全光線透過率が20%以上80%以下の範囲内である。原反層1の全光線透過率が20%未満の場合には、暗過ぎて、建材用透光部材10に用いる原反層1としては不向きである。また、原反層1の全光線透過率が80%を超える場合には、明る過ぎて、光源からの距離及び場所によって明るさの濃淡が現れるため、建材用透光部材10に用いる原反層1としては不向きである。
<無機質材料>
本実施形態の無機質材料の含有量は、原反層1の質量に対して、20質量%以上80質量%以下の範囲内であればよく、60質量%以上80質量%以下の範囲内であればより好ましい。無機質材料の含有量が原反層1の質量に対して、20質量%未満であると、相対的に熱可塑性樹脂の割合が多くなるため、光線透過率が増加し、光源からの距離及び場所によって明るさの濃淡が現れるため、建材用透光部材10に用いる原反層1としては不向きである。一方、無機質材料の含有量が原反層1の質量に対して、80質量%を超えると、相対的に熱可塑性樹脂の割合が少なくなる。このため、光線透過率が低下し、暗過ぎて、建材用透光部材10に用いる原反層1としては不向きである。
また、無機質材料の含有量が原反層1の質量に対して、80質量%を超えると、原反層1表面に後述するアンカー層塗工もしくは印刷等を行った際に原反層1表面に所謂「粉吹き」が発生することがある。ここで、「粉吹き」とは、原反層1に含まれた無機質材料が原反層1の表面に浮き出ることをいう。また、絵柄模様層(印刷層)3の形成時に、原反層1から浮き出た無機質材料によってインキが積層しにくくなる、即ち印刷適性が低下することがある。また、表面アンカー層2、裏面アンカー層5、絵柄模様層3、及びトップコート層4の少なくとも一つを形成したシートをロール状または枚葉で木質系基材及び石系基材にラミネートする際にラミネートしにくくなる、即ちラミネート適性が低下する傾向がある。また、表面アンカー層2、裏面アンカー層5、絵柄模様層3、及びトップコート層4の少なくとも一つを形成したシートを折り曲げて再び開いた際に、折り曲げた部分から割れが発生したり、無機質材料が落ちたりすることがある。また、絵柄模様層3を形成したシートの表面にセロハンテープを圧着した後、強く引き剥がし、絵柄模様層3内または原反層1(表面アンカー層2)と絵柄模様層3との間で剥離が生じる、即ちインキ密着性が低下することがある。
このように、本実施形態の無機質材料の含有量が原反層1の質量に対して、20質量%以上80質量%以下、好ましくは60質量%以上80質量%以下の範囲内であれば、艶消し加工等を施さなくても、透光部材用熱可塑性樹脂シートにおける光線透過率と光散乱性とのバランスが優れたものになる。ここで、「光散乱性」とは、ヘーズ(拡散光線透過率/全光線透過率)のことである。
また、本実施形態の無機質材料の含有量が上記数値範囲内であれば、耐衝撃性及び耐熱性(不燃性)の両方にも優れたものになる。
また、本実施形態の無機質材料の含有量を上記数値範囲にすることで、粉吹きの発生を低減し、印刷適性を向上させ、ラミネート適性を向上させ、且つシートの折り曲げ部における割れの発生を低減することができ、さらに十分な表面硬度を得ることができ、インキ密着性を向上させることもできる。
本実施形態の無機質材料は、粉末形状(粉体形状)であることが好ましく、その平均粒子径が1μm以上3μm以下の範囲内であり、且つ最大粒子径が50μm以下であることが好ましい。無機質材料の平均粒子径及び最大粒子径が上記数値範囲内であれば、熱可塑性樹脂に対する無機質材料の分散性を向上させつつ、原反層1表面の平坦性を維持することができる。無機質材料の平均粒子径が1μm未満であると、無機質材料同士の凝集力が高まり、後述する熱可塑性樹脂への分散性が低下することがある。また、無機質材料の平均粒子径が1μm未満であると、可視光の散乱が不十分となり、得られるシートの光学性能が劣るようになるために好ましくない。一方、無機質材料の平均粒子径が3μmを超えると、原反層1表面の平坦性が低下し、後述する表面アンカー層2または裏面アンカー層5の厚みが不均一となったり、ムラや欠けが発生したりすることがある。また、無機質材料の平均粒子径が3μmを超えると、得られるシートの機械強度が低下するために好ましくない。さらに、無機質材料の最大粒子径が50μmを超えると、原反層1表面の平坦性が低下し、後述する表面アンカー層2または裏面アンカー層5の厚みが不均一となったり、ムラや欠けが発生したりすることがある。なお、本実施形態において、「平均粒子径」とは、モード径を意味する。
また、本実施形態では、互いに異なる複数の粒径の無機質材料や、互いに異なる複数の種類の無機質材料を組み合わせて使用することも可能である。
無機質材料の屈折率は、4以下である。無機質材料の屈折率が4を超える場合には、光線透過率と光散乱性とのバランスが崩れ、光線透過率が高過ぎて明る過ぎる部材となったり、光散乱性が高過ぎて暗過ぎる部材となったりすることがある。
無機質材料は、例えば、炭酸カルシウム及び炭酸カルシウム塩の少なくとも一方を含有した粉末である。炭酸カルシウム及び炭酸カルシウム塩の少なくとも一方を含む粉体の純度は、炭酸カルシウム等が50質量%以上100質量%以下の範囲内であることが好ましい。炭酸カルシウム等の含有量が50質量%以上であれば、原反層1の屈折率を適して値にすることができる。
なお、無機質材料としては、上記炭酸カルシウム及び炭酸カルシウム塩の少なくとも一方を含む粉体以外に、例えば、シリカ(特に中空シリカ)、アルミナ、三酸化アンチモン、アンチモンソーダ、珪酸ジルコン、酸化ジルコンなどのジルコニウム化合物、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、硼砂、ホウ酸亜鉛、三酸化モリブデンあるいはジモリブデン酸アンチモンと水酸化アルミニウムとの錯体など、三酸化アンチモンとシリカとの錯体、三酸化アンチモンと亜鉛華との錯体、ジルコニウムのケイ酸、ジルコニウム化合物と三酸化アンチモンとの錯体、並びにそれらの塩などの少なくとも一種が挙げられる。特に、炭酸カルシウム及び炭酸カルシウム塩は製造手法による粒径のコントロールや熱可塑性樹脂との相溶性の制御が容易であり、また、材料コストとしても安価であるため透光部材用熱可塑性樹脂シートの低廉化の観点からも好適である。
また、無機質材料は、結晶性を有する粉末材料、所謂結晶粉末であってもよいし、結晶性を有さない粉末材料、所謂アモルファスタイプの粉末材料であってもよい。無機質材料が結晶性を有する粉末材料であれば、粉末自体が均質で等方性を備えるため、粉末自体の機械強度が向上し、透光部材用熱可塑性樹脂シートの耐傷性や耐久性が向上する傾向がある。また、無機質材料がアモルファスタイプの粉末材料であれば、粉末自体の電気伝導性や熱伝導性、あるいは光透過率や光吸収率を適宜調整することが可能となるため、触感や艶等のバリエーションが豊富な意匠性を付与することが可能となる。
表面が被覆されていない炭酸カルシウム等の無機質材料は、一般に粉体の流動性が低く、また耐アルカリ性も高くないため、色相に変化が生じ易い傾向がある。
これに対し、前処理、即ち表面処理した炭酸カルシウム等の無機質材料を用いた場合には、一般に粉体の流動性が改善され、耐アルカリ性、及び色相が改善される傾向がある。また、前処理に適切な処理剤を選定することで耐候性も改良することが可能となる。
そこで、本実施形態では、炭酸カルシウム等の無機質材料について、粉体の流動性改善、耐アルカリ性、色相改善、その他、炭酸カルシウム填料の特性を向上させる目的で、必要に応じて、各種表面処理剤で表面処理(被覆)をしている。以下、この点について説明する。
本実施形態の無機質材料は、その表面が、有機リン系表面処理剤、無機リン酸系表面処理剤、ポリカルボン酸系表面処理剤及びカップリング剤系表面処理剤の少なくとも1種で処理されたものである。なお、本実施形態において「表面処理」とは、表面処理剤によってその表面が覆われている、即ち表面が被覆されていることをいう。
無機質材料の表面処理に使用可能な有機リン系表面処理剤としては、例えば、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸、ニトリロトリスメチレンホスホン酸、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニル、リン酸メチル酸、リン酸エチル酸等の有機リン酸系やそれらの塩類が挙げられる。
また、無機質材料の表面処理に使用可能な無機リン酸系表面処理剤としては、例えば、ピロリン酸やポリリン酸類、ヘキサメタリン酸に代表される縮合リン酸やその塩類が挙げられる。
なお、これらの表面処理剤は、単独で又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いることができる。
また、無機質材料の表面処理に使用可能なポリカルボン酸系表面処理剤としては、例えば、ポリアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸や、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸等のジカルボン酸が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。また、ポリプロピレングリコール(PPG)やポリエチレングリコール(PEG)等の官能基を有する化合物との共重合物も問題なく使用できる。
また、無機質材料の表面処理に使用可能なカップリング剤系表面処理剤としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン等のシラン系カップリング剤、イソプロピルトリイソステアロイルチタネートで代表されるチタネート系カップリング剤、メチルハイドロジェンで代表されるシリコーン系オイル等が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。
これら表面処理剤の中でも、樹脂への相溶性や、耐熱性、及び炭酸カルシウム等の無機質材料の不活性化や脱水・脱気性の観点から、リン酸トリメチル(TMP)やリン酸トリエチル(TEP)、縮合リン酸類、シリコーン系処理が好ましい。特に、エステル結合を有するポリエステル系樹脂の場合、耐アルカリ性が低いために表面処理剤は好適である。
表面処理剤の使用量は、炭酸カルシウム等の無機質材料の比表面積や、コンパウンド条件等に応じて変わるので一概には規定し難いが、本実施形態の目的用途から、通常、炭酸カルシウム等の無機質材料に対して0.01質量%以上5質量%以下の範囲内が好ましい。使用量が0.01質量%未満では充分な表面処理効果が得られ難く、一方、5質量%を超えて添加した場合、樹脂混練時に表面処理剤が分解揮発等により樹脂の色相を黄変化するなどの問題が生じる可能性があるため、より好ましくは0.05質量%以上3質量%以下の範囲内、さらに好ましくは0.1質量%以上1.5質量%以下の範囲内である。
炭酸カルシウム等の無機質材料への表面処理方法としては、例えばスーパーミキサーやヘンシェルミキサー、タンブラーミキサー、ニーダーミキサー、バンバリーミキサー等のミキサーを用い、炭酸カルシウム等の無機質材料粉体に直接表面処理剤を混合し、必要に応じて加熱して表面処理する乾式処理法や、表面処理剤を水溶媒等で溶解し、炭酸カルシウム等の無機質材料懸濁液中に必要に応じて加熱して表面処理した後、脱水、乾燥する湿式処理法、または、その両者の複合で炭酸カルシウム等の無機質材料懸濁液を脱水したケーキを表面処理してもよい。
また、原反層1の効能を阻害しない範囲で、必要に応じて、例えば滑剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、スリップ剤、着色剤等を配合してもよい。
<熱可塑性樹脂>
本実施形態の熱可塑性樹脂は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、及びポリオレフィン樹脂の少なくとも一種であればよい。それらのなかでも、本実施形態の熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン及びポリエステルの少なくとも1種が好ましく、ポリプロピレンまたはポリエチレンがより好ましい。熱可塑性樹脂として、ポリプロピレン、ポリエチレン及びポリエステルの少なくとも1種を使用することで、無機質材料の分散性が向上する。また、熱可塑性樹脂として、ポリプロピレンまたはポリエチレンを使用することで、無機質材料の分散性がさらに向上する。
本実施形態の熱可塑性樹脂の含有量は、原反層1の質量に対して、20質量%以上80質量%以下の範囲内であればよく、20質量%以上40質量%以下の範囲内であればより好ましい。熱可塑性樹脂の含有量が原反層1の質量に対して、20質量%未満であると、相対的に無機質材料の割合が多くなるため、光線透過率が低下し、暗過ぎて、建材用透光部材10に用いる原反層1としては不向きである。一方、熱可塑性樹脂の含有量が原反層1の質量に対して、80質量%を超えると、相対的に無機質材料の割合が少なくなる。このため、光散乱性が低下するので、光源が見えたり、透過光に濃淡ができるようになったりするため、好ましくない。
また、熱可塑性樹脂と無機質材料との合計含有量は、原反層1の質量に対して、90質量%以上100質量%以下の範囲内であることが好ましい。熱可塑性樹脂と無機質材料との合計含有量が上記数値範囲内であれば、十分な不燃性または十分な難燃性を得つつ、印刷適性やラミネート適性を向上させ、且つシートの折り曲げ部に発生する割れを低減することができる。熱可塑性樹脂と無機質材料との合計含有量が原反層1の質量に対して、90質量%未満であると、十分な不燃性または十分な難燃性が得られないことがある。また、印刷適性やラミネート適性が低下したり、シートの折り曲げ部に割れが発生したりすることがある。
なお、熱可塑性樹脂と無機質材料との合計含有量は、原反層1の質量に対して、100質量%である場合には、熱可塑性樹脂の含有量を10質量%以上85質量%以下の範囲内とし、無機質材料の含有量を15質量%以上90質量%以下の範囲内とすることが好ましい。また、熱可塑性樹脂の含有量を20質量%以上80質量%以下の範囲内とし、無機質材料の含有量を20質量%以上80質量%以下の範囲内とすることがより好ましい。また、熱可塑性樹脂の含有量を20質量%以上40質量%以下の範囲内とし、無機質材料の含有量を60質量%以上80質量%以下の範囲内とすることがさらに好ましい。熱可塑性樹脂と無機質材料との合計含有量が上記数値範囲内であれば、十分な不燃性または十分な難燃性を確実に得つつ、印刷適性やラミネート適性を確実に向上させ、且つシートの折り曲げ部に発生する割れを確実に低減することができる。
また、原反層1の厚みは、建材用透光部材10全体の厚みの20%以上100%以下の範囲内であることが好ましい。具体的には、原反層1の厚みは、100μm以上1000μm以下の範囲内であることが好ましく、200μm以上500μm以下の範囲内であることがより好ましい。原反層1の厚みが上記数値範囲内であれば、光線透過率と光散乱性とのバランスに優れ、意匠性を高めた原反層1とすることができる。原反層1の厚みが100μm未満であると、原反層1が薄いために、光線透過率が増加し、光源からの距離及び場所によって明るさの濃淡が現れるため、建材用透光部材10に用いる原反層1としては不向きである。また、原反層1の厚みが1000μmを超えると、原反層1が厚いために光線透過率が低下し、暗過ぎて、建材用透光部材10に用いる原反層1としては不向きである。
また、原反層1は、1軸延伸または2軸延伸の原反層であることが好ましい。原反層1が1軸延伸または2軸延伸の原反層であれば、延伸倍率を調整することで光線透過率を調整することができるため、好ましい。
なお、原反層1の表面及び裏面の少なくとも一方に、例えば、後述する表面アンカー層2及び裏面アンカー層5を形成する前に、コロナ処理やプラズマ処理等の表面処理を施すことが好ましい。原反層1の表面及び裏面の少なくとも一方に、コロナ処理やプラズマ処理等の表面処理を施すことで、表面アンカー層2及び裏面アンカー層5と、原反層1との接着性(密着性)が向上する。
また、表面アンカー層2及び裏面アンカー層5を形成する前に、例えば、原反層1の表面及び裏面の少なくとも一方をブラッシングして、粉吹きした無機質材料、例えば炭酸カルシウム及び炭酸カルシウム塩の少なくとも一方を含む粉体を事前に落とすようにしてもよい。
(表面アンカー層)
表面アンカー層2は、原反層1の表面全体を覆うように形成された層であって、原反層1に含まれる無機質材料の粉落ちを防止するための層である。印刷時や樹脂塗工時に原反層1に含まれる無機質材料が印刷系内、具体的には印刷装置内で粉落ちすると、その印刷系内を汚染することがある。また、原反層1に含まれる無機質材料が粉落ちすると、インキ抜け等の不具合が発生する可能性がある。ここで、「インキ抜け」とは、インキが部分的に印刷されないことをいう。
また、表面アンカー層2は、原反層1と、後述する絵柄模様層3を形成するインキとの密着性を向上させるための機能も備えている。表面アンカー層2を備えない場合には、絵柄模様層3を形成するインキが原反層1に密着せずに剥離してしまうことがある。
表面アンカー層2は、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂を含有していることが好ましい。ここで、「塩酢ビ」とは、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体を意味する。また、「塩酢ビを含むウレタン系樹脂」とは、塩酢ビとウレタン系樹脂とを含んだ組成物であり、塩酢ビの含有量とウレタン系樹脂の含有量との比(塩酢ビの含有量(質量)/ウレタン系樹脂の含有量(質量))は80/20~1/99の範囲内であればよく、50/50~5/95の範囲内であれば好ましく、20/80~10/90の範囲内であればさらに好ましい。
また、「塩酢ビを含むウレタン系樹脂」は、前述の塩酢ビ及びウレタン系樹脂以外に硬化剤を含んでいてもよい。この硬化剤は、塩酢ビを含むウレタン系樹脂を確実に硬化させるために添加されるものであり、その含有量については特に限定されない。例えば、塩酢ビを含むウレタン系樹脂の含有量と、硬化剤の含有量との比(塩酢ビを含むウレタン系樹脂の含有量(質量)/硬化剤の含有量(質量))は99/1~1/99の範囲内であればよく、99/1~50/50の範囲内であれば好ましく、95/5~90/10の範囲内であればさらに好ましい。
表面アンカー層2における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量は、表面アンカー層2の質量に対し、15質量%以上100質量%以下の範囲内が好ましく、80質量%以上100質量%以下の範囲内がより好ましく、85質量%以上95質量%以下の範囲内がさらに好ましい。表面アンカー層2における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が上記数値範囲内であれば、表面アンカー層2と絵柄模様層3との層間強度を十分なものにしつつ、均一でムラや欠けのない表面アンカー層2を形成することができる。表面アンカー層2における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が表面アンカー層2の質量に対し、15質量%未満であると、表面アンカー層2と絵柄模様層3との層間強度が不十分となることがある。また、表面アンカー層2における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が表面アンカー層2の質量に対し、80質量%未満であると、使用上何ら問題はないが、表面アンカー層2の原反層1への食い込み比率が低下し、表面アンカー層2と原反層1との層間強度が低下することが僅かながらある。なお、表面アンカー層2における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が表面アンカー層2の質量に対し、100質量%以下であれば使用上何ら問題はないが、95質量%、より正確には98質量%を超えると、硬化不足で表面アンカー層2に欠けが生じたり、表面アンカー層2と原反層1、もしくは表面アンカー層2と絵柄模様層3との層間強度が低下したりすることがある。
また、表面アンカー層2における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量は、後述する裏面アンカー層5における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量と同じであってもよい。即ち、表面アンカー層2における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量は、裏面アンカー層5における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量の1.0倍(0.95倍以上1.04倍以下の範囲内)であってもよい。表面アンカー層2における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が、裏面アンカー層5における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量と同じである場合には、表面アンカー層2の物性と裏面アンカー層5の物性がほぼ同じになるため、原反層1が表面アンカー層2及び裏面アンカー層5を備えた状態において、歪みや反り等の発生を低減することができる。そのため、不燃シート全体の歪みや反り等の発生を低減することができる。また、表面アンカー層2を形成するための塗工液と、裏面アンカー層5を形成するための塗工液とを共通化することができるため、製造コストを低減するとともに、作業効率を向上させることができる。
また、表面アンカー層2における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量は、裏面アンカー層5における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量よりも多くてもよいし、少なくてもよい。表面アンカー層2における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が、裏面アンカー層5における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量よりも多い、または少ない場合には、表面アンカー層2の物性と裏面アンカー層5の物性が異なるため、表面アンカー層2及び裏面アンカー層5を備えた原反層1に、歪みや反り等を付与することができる。このように、表面アンカー層2及び裏面アンカー層5を備えた原反層1に歪みや反り等を付与することで、その原反層1を湾曲した表面を備える基材等に隙間なく貼り合せることができる。例えば、表面アンカー層2における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量は、裏面アンカー層5における塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量の1.1倍以上10倍以下であってもよく、0.1倍以上0.9倍以下であってもよい。
表面アンカー層2の厚みは、例えば、0.5μm以上20μm以下の範囲内であり、好ましくは、0.5μm以上10μm以下の範囲内である。また、表面アンカー層2の厚みは、裏面アンカー層5の厚みと同じであってもよい。表面アンカー層2の厚みが裏面アンカー層5の厚みと同じである場合には、表面アンカー層2の物性と裏面アンカー層5の物性がほぼ同じになるため、原反層1が表面アンカー層2及び裏面アンカー層5を備えた状態において、歪みや反り等の発生を低減することができる。
また、表面アンカー層2の厚みは、裏面アンカー層5の厚みよりも厚くてもよいし、薄くてもよい。表面アンカー層2の厚みと裏面アンカー層5の厚みを異なるものとすることで、光沢差が生じるため、原反層1の表面側と裏面側とを容易に視認することができる。そうすることで、原反層1の表面に、例えば印刷面であることを表示する識別マーク等を形成することなく、絵柄模様層3を印刷することができる。その結果、原反層1の裏面(非印刷面)側に絵柄模様層3を形成することで生ずる製品ロスを低減することができる。
(絵柄模様層)
絵柄模様層3は、建材用透光部材10に絵柄を付与する層であり、表面アンカー層2上に形成されている。
絵柄模様層3が形成する絵柄模様の種類には、特に制約はなく、例えば、木目柄、石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学図形、文字、記号等を単独で、または、2種類以上を組み合わせて形成してもよい。
絵柄模様層3は、アクリル系樹脂をバインダーとして含むインキ(以下、絵柄模様層形成用インキとも称する)を、表面アンカー層2の一方の面に塗布して形成した層である。絵柄模様層形成用インキにバインダーとして含まれるアクリル系樹脂としては、例えば、エチレン-アクリル酸メチル共重合体樹脂(EMA)、エチレン-アクリル酸エチル共重合体樹脂(EEA)、エチレン-メタクリル酸共重合体樹脂(EMAA)、エチレン-アクリル酸共重合体樹脂(EAA)、アイオノマー樹脂、またはそれらの混合物等のアクリレート系共重合体樹脂を主成分とするものを使用することができる。ここで、「主成分」とは、絵柄模様層3を構成する成分のうち、最も含有量が多い成分をいう。
なお、絵柄模様層3は、ウレタン系樹脂をバインダーとして含むインキを、表面アンカー層2の一方の面に塗布して形成した層であってもよい。そのウレタン系樹脂としては、アクリルポリオールとイソシアネートとを反応させて得られるウレタン系のものを用いてもよい。イソシアネートには、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、リジンジイソシアネート(LDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、メチルヘキサンジイソシアネート(HTDI)、メチルシクロヘキサノンジイソシアネート(HXDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)などから適宜選択することができるが、耐候性を考慮すると、直鎖状の分子構造を有するヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)を用いることが好ましい。
絵柄模様層形成用インキは、上記アクリル系樹脂とともに、そのアクリル系樹脂を架橋する架橋剤を含んでいてもよい。この架橋剤は、アクリル系樹脂を架橋して絵柄模様層3全体に機械強度を付与する機能を有することから、一般に「硬化剤」とも称される。絵柄模様層形成用インキに添加可能な架橋剤(硬化剤)としては、例えばウレタン硬化剤が挙げられる。より詳しくは、絵柄模様層形成用インキに添加可能なウレタン硬化剤としては、例えばIPDA(イソフオロンジアミン)やHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)が挙げられる。本実施形態では、これらを単体またはそれらを混合して用いることができる。
絵柄模様層形成用インキが架橋剤を含む場合、その架橋剤の含有量は、絵柄模様層3におけるアクリル系樹脂の含有量を100質量部とした場合、0質量部超10質量部以下の範囲内であることが好ましい。架橋剤の含有量が上記数値範囲内であれば、絵柄模様層形成用インキの塗工性が向上する。なお、好ましくは、架橋剤の含有量は、絵柄模様層3におけるアクリル系樹脂の含有量を100質量部とした場合、3質量部である。
絵柄模様層形成用インキは、上記バインダー以外に、例えば、有機又は無機の染料又は顔料や、必要に応じて体質顔料、充填剤、粘着付与剤、分散剤、消泡剤、安定剤その他の添加剤を適宜添加してもよい。また、絵柄模様層形成用インキは、適当な希釈溶剤で所望の粘度に調整されている。
絵柄模様層3の形成方法には、特に制約はなく、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、凸版印刷法、インクジェット印刷法等の任意の印刷方法を用いることが可能である。
(トップコート層)
建材用透光部材10の最表面には、表面の保護や艶の調整としての役割を果たすトップコート層4が設けられている。トップコート層4の厚みは、2μm以上10μm以下が好ましい。トップコート層4の厚みが上記範囲内であれば、耐摩耗性や表面の硬さなどの機械特性を十分に得つつ、柔軟性を維持することができる。トップコート層4の厚みが2μm未満であると、耐摩耗性や表面の硬さなどの機械特性を十分に得られないことがある。また、トップコート層4の厚みが10μmを超えると、柔軟性が低下することがある。
トップコート層4の主成分となる樹脂材料としては、例えば、ポリウレタン系、アクリルシリコン系、フッ素系、エポキシ系、ビニル系、ポリエステル系、メラミン系、アミノアルキッド系、尿素系などの樹脂材料から適宜選択して用いることができる。樹脂材料の形態は、水性、エマルジョン、溶剤系など特に限定されるものではない。硬化法についても1液タイプ、2液タイプ、紫外線硬化法など適宜選択して行うことができる。
トップコート層4の主成分となる樹脂材料としては、イソシアネートを用いたウレタン系のものが作業性、価格、樹脂自体の凝集力などの観点から好適である。イソシアネートには、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、リジンジイソシアネート(LDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(HXDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)などの誘導体であるアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート体などの硬化剤より適宜選定して用いることができるが、耐候性を考慮すると、直鎖状の分子構造を有するヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)もしくはイソホロンジイソシアネート(IPDI)をベースとする硬化剤が好適である。この他にも、表面硬度の向上を図る場合には、紫外線や電子線などの活性エネルギー線で硬化する樹脂を用いることが好ましい。なお、これらの樹脂は相互に組み合わせて用いることが可能であり、例えば、熱硬化型と光硬化型とのハイブリッド型とすることにより、表面硬度の向上、硬化収縮の抑制および密着性の向上を図ることができる。
また、建材用透光部材10の耐候性を向上させるために紫外線吸収剤および光安定剤を適宜添加してもよい。また各種機能を付与するために抗菌剤、防カビ剤等の機能性添加剤の添加も任意に行える。さらに、表面の意匠性から艶の調整のため、あるいはさらに耐摩耗性を付与するために、アルミナ、シリカ、窒化珪素、炭化珪素、ガラスビーズ等の添加も任意に行える。
(裏面アンカー層)
裏面アンカー層5は、原反層1の裏面全体を覆うように形成された層であって、原反層1に含まれる無機質材料の粉落ちを防止するための層である。印刷時や樹脂塗工時に原反層1に含まれる無機質材料が印刷系内、具体的には印刷装置内で粉落ちすると、その印刷系内を汚染することがある。
また、裏面アンカー層5は、原反層1と、後述するプライマー層6との密着性を向上させるための機能も備えている。裏面アンカー層5を備えない場合には、プライマー層6を形成する塗液が原反層1に密着せずに剥離してしまうことがある。
裏面アンカー層5は、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂を含有していることが好ましい。
裏面アンカー層5における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量は、例えば、裏面アンカー層5の質量に対し、15質量%以上100質量%以下の範囲内が好ましく、80質量%以上100質量%以下の範囲内がより好ましく、85質量%以上95質量%以下の範囲内がさらに好ましい。裏面アンカー層5における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が上記数値範囲内であれば、裏面アンカー層5とプライマー層6との層間強度を十分なものにしつつ、均一でムラや欠けのない裏面アンカー層5を形成することができる。裏面アンカー層5における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が裏面アンカー層5の質量に対し、15質量%未満であると、裏面アンカー層5とプライマー層6との層間強度が不十分となることがある。また、裏面アンカー層5における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が裏面アンカー層5の質量に対し、80質量%未満であると、使用上何ら問題はないが、裏面アンカー層5の原反層1への食い込み比率が低下し、裏面アンカー層5と原反層1との層間強度が低下することが僅かながらある。なお、裏面アンカー層5における、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂の含有量が裏面アンカー層5の質量に対し、100質量%以下であれば使用上何ら問題はないが、95質量%、より正確には98質量%を超えると、硬化不足で裏面アンカー層5に欠けが生じたり、裏面アンカー層5と原反層1、もしくは裏面アンカー層5とプライマー層6との層間強度が低下したりすることがある。
また、裏面アンカー層5の厚みは、例えば、0.5μm以上20μm以下の範囲内であり、好ましくは、0.5μm以上10μm以下の範囲内である。
(プライマー層)
プライマー層6の材料としては、例えば、バインダーとしての硝化綿、セルロース、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、アクリル、ポリエステル系等の単独もしくは各変性物の中から適宜選定して用いることができる。これらは水性、溶剤系、エマルジョンタイプなど特にその形態を問わない。また、硬化方法についても、単独で硬化する1液タイプ、主剤と合わせて硬化剤を使用する2液タイプ、紫外線や電子線等の照射により硬化させるタイプなどから適宜選択して用いることができる。一般的な硬化方法としては、ウレタン系の主剤に対して、イソシアネート系の硬化剤を合わせることによって硬化させる2液タイプが用いられており、この方法は作業性、価格、樹脂自体の凝集力の観点から好適である。上記のバインダー以外には、顔料、染料などの着色剤、体質顔料、溶剤、各種添加剤などが添加されている。特に、プライマー層6においては、建材用透光部材10の最背面に位置するため、建材用透光部材10を連続的なプラスチックフィルム(ウエブ状)として巻き取りを行うことを考慮すると、フィルム同士が密着して滑りにくくなることや、剥がれなくなるなどのブロッキングが生じることを避けるとともに、接着剤との密着を高めるために、例えば、シリカ、アルミナ、マグネシア、酸化チタン、硫酸バリウムなどの無機充填剤を添加してもよい。層厚は、0.1μm以上3.0μm以下の範囲内とすることが好ましい。
(接着性樹脂層)
本実施形態の建材用透光部材10は、絵柄模様層3と、トップコート層4または後述する透明樹脂層7との間に、接着性樹脂層(図示せず)を備えてもよい。接着性樹脂層を設けることによって、絵柄模様層3とトップコート層4との密着性を向上させることができる。接着性樹脂層の材質は特に限定されるものではないが、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、エポキシ系などから適宜選択して用いることができる。塗工方法は接着剤の粘度などに応じて適宜選択することができるが、一般的には、グラビアコートが用いられ、絵柄模様層3上にグラビアコートによって塗布された後、トップコート層4または透明樹脂層7とラミネートするようにして形成される。
なお、本実施形態の建材用透光部材10は、上記構成に限定されるものではない。例えば、原反層(透光部材用熱可塑性樹脂シート)1のみを建材用透光部材として使用してもよい。つまり、本実施形態の建材用透光部材は、原反層(透光部材用熱可塑性樹脂シート)1のみを備えたものであってもよいし、図1に示すように絵柄模様層3等を備えたものであってもよい。
[建材用透光部材の製造方法]
建材用透光部材10の製造方法の一例について、簡単に説明する。
まず、原反層1を形成するための組成物を押出機に供給し、Tダイにより押出し、キャストロールで急冷固化する。こうして、無延伸シートの原反層1を形成する。
次に、原反層1の一方の面である表面に、表面アンカー層2を形成するための表面アンカー層形成用インキを塗工して、表面アンカー層2を形成する。
次に、表面アンカー層2の表面上に、絵柄模様層3を形成するための絵柄模様層形成用インキを塗工して、絵柄模様層3を形成する。
次に、絵柄模様層3の表面上に、トップコート層4を形成するためのトップコート層形成用インキを塗工して、トップコート層4を形成する。
次に、原反層1の他方の面である裏面に、裏面アンカー層5を形成するための裏面アンカー層形成用インキを塗工して、裏面アンカー層5を形成する。
最後に、裏面アンカー層5の表面上に、プライマー層6を形成するためのプライマー層形成用インキを塗工して、プライマー層6を形成する。
こうして、本実施形態に係る建材用透光部材10を製造する。
なお、裏面アンカー層5は、表面アンカー層2と同時に形成してもよい。また、プライマー層6は、絵柄模様層3及びトップコート層4を形成する前に形成してもよい。
建築基準法施工令に規定の不燃材料の技術的基準においては、ISO5660-1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において下記の要件を満たしている必要がある(建築基準法施工令第108条の2第1号および第2号)。本実施形態の建材用透光部材10が不燃材料として認定されるためには、建材用透光部材10を不燃性基材と貼り合わせた状態で50kW/mの輻射熱による加熱にて20分間の加熱時間において下記の1~3の要求項目をすべて満たす必要がある。
1.総発熱量が8MJ/m以下
2.最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えない
3.防炎上有害な裏面まで貫通する亀裂および穴が生じない
なお、不燃性基材としては、石こうボード、繊維混入ケイ酸カルシウム板または亜鉛メッキ鋼板から選択して用いることができる。
そして、前述の原反層1を具備する本実施形態の建材用透光部材10は、前述の不燃性基材と貼り合わせた状態でのISO5660-1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において、前述の施工令第108条の2第1号および第2号に記載の要件をともに満たす不燃材料を実現している。
<変形例>
本実施形態では、トップコート層4が単層の場合について説明したが、複層であってもよい。そこで、以下、トップコート層4が、第1のトップコート層4aと、第2のトップコート層4bとの2層を備えた場合について説明する。
図2に示すように、第1のトップコート層4aは、絵柄模様層3の表面側に設けられ、絵柄模様層3の全体を被覆する層である。第1のトップコート層4aは、第1のトップコート層4aを通して、絵柄模様層3の絵柄を透視できる程度に透明または半透明な材料(樹脂)で形成されている。第1のトップコート層4aは、単層でもよく、複数の層を重ねてなる層でもよい。また、第1のトップコート層4aの厚みは、例えば、2μm以上10μm以下の範囲内にあることが好ましい。
第2のトップコート層4bは、第1のトップコート層4aの表面側に部分的に設けられ、第1のトップコート層4aの表面の一部を被覆する層である。第1のトップコート層4aの表面の一部としては、例えば、絵柄模様層3の印刷インキと対向する部分が挙げられる。また、第2のトップコート層4bの材料としては、例えば、第1のトップコート層4aと同じ樹脂を採用できる。第2のトップコート層4bには、フィラーを添加するようにしてもよい。フィラーを添加することにより、第1のトップコート層4aと異なる光沢や触感、質感、表面強度、摩擦等の機械的物性を付与できる。フィラーとしては、例えば、燃焼時において酸素の消費量が少ない材料が好ましく、例えば、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、アンチモンソーダ、珪酸ジルコン、酸化ジルコンなどのジルコニウム化合物、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、硼砂、ホウ酸亜鉛、三酸化モリブデンあるいはジモリブデン酸アンチモンと水酸化アルミニウムとの錯体など、三酸化アンチモンとシリカとの錯体、三酸化アンチモンと亜鉛華との錯体、ジルコニウムのケイ酸、ジルコニウム化合物と三酸化アンチモンとの錯体などが挙げられる。特に、炭酸カルシウムは製造手法による粒径のコントロールや表面処理によるポリオレフィン系樹脂との相溶性の制御が容易であり、また、材料コストとしても安価であるため化粧シートの低廉化の観点からも好適である。また、アクリル、ポリオレフィン、シリコーン等の樹脂のビーズや不定形粒子や、シリカ(特に中空シリカ)、アルミナ、金属酸化物等の無機物のビーズや不定形粒子を用いることができる。また、第2のトップコート層4bの形成方法は、特に限定されるものではなく、既知の印刷手法を採用できる。なお、第2のトップコート層4bは、一般に「触感コート層」や「マット導管印刷層」とも称される。
なお、上述した実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
[建材用透光部材の使用状態及び使用方法]
建材用透光部材10の使用状態及び使用方法の一例について、簡単に説明する。
図3に示すように、建材用透光部材10のプライマー層6側に、照明器具20を配置する。そして、建材用透光部材10のプライマー層6側から建材用透光部材10のトップコート層4側に向かって、照明器具20からの光を照射する。
このようにして、建材用透光部材10を使用する。
[実施例]
以下、実施例と比較例とを比較しながら本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1~20及び比較例1~4)
下記に示す熱可塑性樹脂、無機質材料を、表1に示す割合で組み合わせて配合し、2軸ベント式押出機に投入し、Tダイから溶融押出し後、鏡面のキャストロールで急冷し、厚みが200μmである単層の熱可塑性樹脂シートを得た。得られたシートをカット装置へ連続供給し、枚葉状のシートを作製した。
なお、透光部材用熱可塑性樹脂シートの全光線透過率については、JIS K-7105に基づいて測定した。
作製した各シートについて、各種評価を行い、その結果を表1に示した。
〔評価1〕光学的特性
JIS K-7105に基づいてヘーズ(拡散光線透過率/全光線透過率)を測定した。
〔評価2〕透過光評価
作製したシートを500mm角の大きさに採取し、蛍光灯(30w)から約30cm離して設置し、透過光を目視で観察し評価した。
評価は、以下の基準に基づいて行った。記号「○」及び「△」は実用可能なレベルにあり、記号「×」は実用に適さないと評価することができる。
(評価基準)
「◎」:蛍光灯が全く見えず、透過光の濃淡がない。
「○」:蛍光灯がわずかに見える。又は、透過光の濃淡が僅かにある。
「△」:蛍光灯がわずかに見え、且つ、透過光の濃淡が僅かにある。
「×」:蛍光灯が見える。又は、透過光の濃淡が認められる。又は、透過光が弱く実用に適さない。
〔評価3〕衝撃強度
高速衝撃試験機(島津製作所製HTM-1)を用いて、試験温度23℃、試験速度3m/秒、厚さ500μmのシートの破壊エネルギーを測定した。
評価は、以下の基準に基づいて行った。記号「○」及び「△」は実用可能なレベルであり、記号「×」は実用に適さないと評価することができる。
(評価基準)
「○」:450N・mm以上
「△」:350N・mm以上450N・mm未満
「×」:350N・mm未満
〔評価4〕耐熱性評価
作製したシートを300mm角の大きさに採取し、40℃×90%RHの恒温槽で300hr促進試験を行い、シートの耐熱性を評価した。
評価は、以下の基準に基づいて行った。記号「○」及び「△」は実用可能なレベルであり、記号「×」は実用に適さないと評価することができる。
(評価基準)
「○」:変形しなかった。
「△」:僅かに変形が認められた。
「×」:変形が認められた。又は、シートが柔軟で実用に適さない。
Figure 0007363178000001
以上のように、実施例1~20の原反層(透光部材用熱可塑性樹脂シート)1は、比較例1~4の原反層(透光部材用熱可塑性樹脂シート)1よりも、光線透過率と光散乱性(ヘーズ)とのバランスに優れており、意匠性が高まっていることが確認された。
1 原反層
2 表面アンカー層
3 絵柄模様層
4 トップコート層
4a 第1のトップコート層
4b 第2のトップコート層
5 裏面アンカー層
6 プライマー層
10 建材用透光部材
20 照明器具

Claims (6)

  1. 含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である熱可塑性樹脂と、屈折率が4以下であり、且つ含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である無機質材料とを含み、全光線透過率が20%以上80%以下の範囲内であり、
    前記無機質材料は、三酸化アンチモン、アンチモンソーダ、珪酸ジルコン、酸化ジルコン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、硼砂、ホウ酸亜鉛、炭酸カルシウム、三酸化モリブデンあるいはジモリブデン酸アンチモンと水酸化アルミニウムとの錯体、三酸化アンチモンとシリカとの錯体、三酸化アンチモンと亜鉛華との錯体、ジルコニウムのケイ酸、及びジルコニウム化合物と三酸化アンチモンとの錯体、並びにそれらの塩の少なくとも一種であり、
    前記無機質材料の平均粒子径が1μm以上3μm以下の範囲内であることを特徴とする透光部材用熱可塑性樹脂シート。
  2. 含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である熱可塑性樹脂と、屈折率が4以下であり、且つ含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である無機質材料とを含み、全光線透過率が20%以上80%以下の範囲内であり、
    前記無機質材料は、炭酸カルシウムまたはその塩であり、
    前記無機質材料の平均粒子径が1μm以上3μm以下の範囲内であることを特徴とする透光部材用熱可塑性樹脂シート。
  3. 含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である熱可塑性樹脂と、屈折率が4以下であり、且つ含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である無機質材料とを含み、全光線透過率が20%以上80%以下の範囲内であり、
    前記熱可塑性樹脂は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、及びポリオレフィン樹脂の少なくとも一種であり、
    前記ポリオレフィン樹脂は、ポリプロピレンまたはポリエチレンであり、
    前記無機質材料の平均粒子径が1μm以上3μm以下の範囲内であることを特徴とする透光部材用熱可塑性樹脂シート。
  4. 含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である熱可塑性樹脂と、屈折率が4以下であり、且つ含有率が20質量%以上80質量%以下の範囲内である無機質材料とを含み、全光線透過率が20%以上80%以下の範囲内であり、
    前記熱可塑性樹脂の含有率は、20質量%以上40質量%以下の範囲内であり、
    前記無機質材料の含有率は、60質量%以上80質量%以下の範囲内であり、
    前記無機質材料の平均粒子径が1μm以上3μm以下の範囲内であることを特徴とする透光部材用熱可塑性樹脂シート。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の透光部材用熱可塑性樹脂シートを基材層として備えた建材用透光部材であって、
    前記基材層の厚みが透光部材全体の厚みの20%以上100%以下の範囲内であることを特徴とする建材用透光部材。
  6. 前記基材層の少なくとも一方の面側に印刷層を設けたことを特徴とする請求項に記載の建材用透光部材。
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