JP7363109B2 - 複合材料製造装置及び複合材料製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基材表面にフィルムを貼り付ける複合材料製造装置と複合材料製造方法に関する。
金属または樹脂からなる基材の表面にフィルムを貼り付けて複合材料を製造する方法が特許文献1に記載されている。
特開2016-87960号
このような複合材料製造装置を用いて基材にフィルムを貼り付ける場合、フィルムと基材との密着性を高めるためにフィルムにはその面内に張力が加えられる。そして、基材表面が一様に平坦な面であれば、貼り付け中のフィルムの各部分に加わる張力はほぼ一定に保たれる。しかし、基材の表面形状が平坦でない曲面の場合、貼り付け中のフィルムに加わる張力は次第に増加する。例えば、左右両端の縁が移動しない状態で保持されたフィルムを山型断面形状の曲面に貼り付ける場合、山型形状頂上部付近に最初に押し付けられるフィルム部分に生じる張力はそれほど大きくない。しかし、フィルムの貼り付けが頂上部付近から離れて傾斜部末端部に進むにしたがって、フィルムに生じる張力が大きくなる。そのため、頂上部付近に貼られたフィルム部分の厚さに比べて傾斜部に貼られたフィルム部分の厚さが小さくなり、その結果、貼られたフィルムに色むらや装飾むらが発生し、意匠性が低下するという問題がある。
そこで、本願発明は、基材表面にフィルムを該フィルムが一様な厚さを有する状態で貼ることができる複合材料製造装置と複合材料製造方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に係る、頂上部と該頂上部の少なくとも片側に連接された傾斜部とを有する基材表面にフィルムを押し付けながら貼り付ける複合材料製造装置は、
前記フィルムの対向する一対の縁を把持し、前記フィルムを前記基材表面に対向させて保持する保持手段と、
前記フィルムに垂直な方向に前記保持手段を動かして前記フィルムを前記基材表面に押し付ける移動手段と、
前記フィルムの表面に対向して配置された加熱手段を備えており、
前記加熱手段が、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記頂上部に接着されるフィルム部分を、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりも、より高温に加熱するように構成されており、
前記加熱手段は、前記基材表面の前記頂上部に対向する頂上部加熱部分と、前記基材表面の前記傾斜部に対向する傾斜部加熱部分とを有し、
前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分は、前記頂上部加熱部分が前記頂上部に対向するフィルム部分に与える熱量が、前記傾斜部加熱部分が前記傾斜部に対向するフィルム部分に与える熱量よりも大きくなるように構成されている、
ことを特徴とする。
請求項2に係る実施形態の複合材料製造装置は、
前記保持手段で保持された前記フィルムを前記一対の縁が離れる方向に引っ張り、前記フィルムに張力を与える張力手段を備える、ことを特徴とする。
請求項3に係る実施形態の複合材料製造装置は、
前記加熱手段が、
前記フィルムに対向して配置された熱源と、
前記フィルムと前記熱源との間に配置され、前記熱源から放出された熱を吸収して放熱する吸放熱手段とを備えており、
前記吸放熱手段が前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分を有し、
前記頂上部加熱部分が前記傾斜部加熱部分よりも前記フィルムの近くに配置されている、ことを特徴とする。
請求項4に係る、頂上部と該頂上部の少なくとも片側に連接された傾斜部とを有する基材表面にフィルムを押し付けながら貼り付ける複合材料製造装置は、
前記フィルムの対向する一対の縁を把持し、前記フィルムを前記基材表面に対向させて保持する保持手段と、
前記フィルムに垂直な方向に前記保持手段を動かして前記フィルムを前記基材表面に押し付ける移動手段と、
前記フィルムの表面に対向して配置された加熱手段を備えており、
前記加熱手段が、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記頂上部に接着されるフィルム部分を、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりも、より高温に加熱するように構成されており、
前記加熱手段が、前記基材表面の前記頂上部に対向する頂上部加熱部分と、前記基材表面の前記傾斜部に対向する傾斜部加熱部分とを有し、
前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分が、前記頂上部加熱部分が前記頂上部に対向するフィルム部分に向けて放射する熱量が、前記傾斜部加熱部分が前記傾斜部に対向するフィルム部分に向けて放射する熱量よりも大きくなるように構成されている、
ことを特徴とする。
請求項5に係る実施形態の複合材料製造装置は、
前記加熱手段が、
前記フィルムに対向して配置された熱源と、
前記フィルムと前記熱源との間に配置され、前記熱源から放出された熱を吸収して放熱する吸放熱手段とを備えており、
前記吸放熱手段が前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分を有し、
前記頂上部加熱部分の吸熱性及び放熱性が前記傾斜部加熱部分の吸熱性及び放熱性よりも大きい、ことを特徴とする。
請求項6に係る、頂上部と該頂上部の少なくとも片側に連接された傾斜部とを有する基材表面にフィルムを押し付けながら貼り付ける複合材料製造装置は、
前記フィルムの対向する一対の縁を把持し、前記フィルムを前記基材表面に対向させて保持する保持手段と、
前記フィルムに垂直な方向に前記保持手段を動かして前記フィルムを前記基材表面に押し付ける移動手段と、
前記フィルムの表面に対向して配置された加熱手段を備えており、
前記加熱手段が、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記頂上部に接着されるフィルム部分を、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりも、より高温に加熱するように構成されており、
前記フィルムが、前記加熱手段に対向する表面に、熱吸収フィルム又は熱吸収層を有し、
前記熱吸収フィルム又は前記熱吸収層が、前記基材表面の前記頂上部に対向する頂上部加熱部分と、前記基材表面の前記傾斜部に対向する傾斜部加熱部分とを有し、
前記頂上部加熱部分の吸熱性及び放熱性が、前記傾斜部加熱部分の吸熱性及び放熱性よりも大きくなるように構成されている、
ことを特徴とする。
また、請求項7に係る、頂上部と該頂上部の少なくとも片側に連接された傾斜部とを有する基材表面にフィルムを押し付けながら貼り付ける複合材料の製造方法は、
一様な厚さを有するフィルムを準備する工程と、
前記フィルムの対向する一対の縁を保持する工程と、
前記保持された前記フィルムを加熱する工程と、
前記加熱された前記フィルムを前記基材表面に該基材表面の垂直方向から押し付けて接着する工程を含み、
前記加熱する工程が、加熱手段により、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記頂上部に接着されるフィルム部分を、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりも、より高温に加熱し、前記接着する工程で前記一対の縁が離れる方向に関して前記頂上部に接着されるフィルム部分を前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりもより延伸させて、
前記加熱手段は、前記基材表面の前記頂上部に対向する頂上部加熱部分と、前記基材表面の前記傾斜部に対向する傾斜部加熱部分とを有し、
前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分は、前記頂上部加熱部分が前記頂上部に対向するフィルム部分に与える熱量が、前記傾斜部加熱部分が前記傾斜部に対向するフィルム部分に与える熱量よりも大きくなるように構成されている、
ことを特徴とする。
請求項8に係る実施形態の複合材料製造装置は、
前記フィルムを前記一対の縁が離れる方向に引っ張り、前記フィルムに張力を与える工程を有することを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、フィルムに与える熱量を変化させることで、基材表面にフィルムを該フィルムが一様な厚さを有する状態で貼ることができる、複合材料製造装置を提供できる。この装置により基材表面に貼られたフィルムは、色むらや傷などの機能性低下が抑えられ得る。
本願の請求項2に記載の発明によれば、基材表面にフィルムを該フィルムが一様な厚さを有する状態で貼ることができる、複合材料製造装置を提供できる。この装置により基材表面に貼られたフィルムは、色むらや傷などの機能性低下が抑えられ得る。
本願の請求項3に記載の発明によれば、フィルムに与える熱量を変化させることで、基材表面にフィルムを該フィルムが一様な厚さを有する状態で貼ることができる、複合材料製造装置を提供できる。この装置により基材表面に貼られたフィルムは、色むらや傷などの機能性低下が抑えられ得る。
本願の請求項4に記載の発明によれば、フィルムに向けて放射する熱量を変化させることで、基材表面にフィルムを該フィルムが一様な厚さを有する状態で貼ることができる、複合材料製造装置を提供できる。この装置により基材表面に貼られたフィルムは、色むらや傷などの機能性低下が抑えられ得る。
本願の請求項5に記載の発明によれば、フィルムに向けて放射する熱量を変化させることで、基材表面にフィルムを該フィルムが一様な厚さを有する状態で貼ることができる、複合材料製造装置を提供できる。この装置により基材表面に貼られたフィルムは、色むらや傷などの機能性低下が抑えられ得る。
本願の請求項6に記載の発明によれば、熱吸収フィルム又は熱吸収層を用いてフィルムの温度を変化させることで、基材表面にフィルムを該フィルムが一様な厚さを有する状態で貼ることができる、複合材料製造装置を提供できる。この装置により基材表面に貼られたフィルムは、色むらや傷などの機能性低下が抑えられ得る。
本願の請求項7に記載の発明によれば、フィルムに与える熱量を変化させることで、基材表面にフィルムを該フィルムが一様な厚さを有する状態で貼ることができる、複合材料の製造方法を提供できる。この方法により基材表面に貼られたフィルムは、色むらや傷などの機能性低下が抑えられ得る。
本願の請求項8に記載の発明によれば、基材表面にフィルムを該フィルムが一様な厚さを有する状態で貼ることができる、複合材料の製造方法を提供できる。この方法により基材表面に貼られたフィルムは、色むらや傷などの機能性低下が抑えられ得る。
実施形態1に係る複合材料製造装置の概略構成を示す断面図。 図1の複合材料製造装置を用いた複合材料の製造状態を示す断面図。 実施形態2に係る複合材料製造装置の概略構成を示す断面図。 実施形態3に係る複合材料製造装置の概略構成を示す断面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に複合材料製造装置と複合材料製造方法の実施形態を説明する。なお、以下の図面を参照した説明では、図面の左右方向をx方向、x方向に直交する図面の表裏方向をy方向、x方向とy方向に直交する図面の上下方向をz方向という。また、図示する装置の大きさやそれを構成する各部分の大きさと形状は誇張して示されており、実際のものとは異なる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る複合材料製造装置1の概略構成と、複合材料製造装置1を用いて製造される複合材料の構成要素を示す。以下に説明する複数の実施形態において、複合材料は、基材11と該基材11に貼り付けられるフィルム12とを含む。
[基材]
実施形態1の複合材料製造装置1が扱う基材11は、図示するように、z方向に向かって全体が凸形状の山型横断面を有する板で、x方向とy方向に所定の長さを有する。基材11は、金属(例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム)又はエンジニアリングプラスチック[ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ガラス繊維強化ポリエチレンフタレート(GF-PET)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)]、又はその他のエンジニアリングプラスチック[超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、熱可塑性ポリエステルエラストマー(TPEE)]で形成される。
実施形態1において、基材11は、左右方向(x方向)の中央に所定の幅又は長さの頂上部(頂上面)13を有し、頂上部13の左右両側に対称に傾斜部(傾斜面)14を有する。頂上部13は上方に向かって凸形状の曲率を有する曲面である。左右の傾斜部14は頂上部13の両端から連続的に左右にほぼ一定の傾斜角度を有するほぼ直線的な面、又は外側(上方)に向かって凸状の曲率を有する曲面である。傾斜部14の曲率は、頂上部13の中央部(最も高い部分)の曲率よりも小さい。
基材11の断面形状は限定的ではない。例えば、頂上部13は中央から左右に移動した箇所に有ってもよいし、頂上部13は平坦であってもよい。傾斜部14の長さと傾斜角は左右で違ってもよいし、傾斜部14は上方に凸形状又は凹形状の曲面であってもよい。このような変形は後述する実施形態でも同様である。
[フィルム]
フィルム12は、一様な厚さを有する熱可塑性樹脂フィルムで、例えばポリ塩化ビニル系フィルム、ポリエチレン系フィルム、ポリオレフィン系フィルムから選択される。フィルムの厚さは限定的ではないが、例えば0.1mm~3.0mmである。
[装置構成]
複合材料製造装置1は以下の構成を有する。
[テーブル]
複合材料製造装置1は、基材11を支持するテーブル(基台)21を有する。図示するように、基材11は、頂上部13を上方に向けた状態でテーブル21上に固定される。
[フィルム保持機構(保持手段)]
テーブル21の左右にはフィルム保持機構(保持手段)22が配置される。フィルム保持機構22は、複合材料製造時に基材11の上に配置されるフィルム12の両縁(y方向に伸びる左右の縁)を保持する一対のチャック23を有する。好ましくは、左右のチャック23は、同じ高さに設置される。ただし、基材11の表面形状によっては、左右いずれか一方を他方よりも高い位置に配置してもよい。
各チャック23は、フィルム縁の上面と下面に接するチャック上部とチャック下部を有する。チャック上部とチャック下部は、両者の間にフィルム縁を挟む閉鎖状態(図示する状態)と、両者の間に間隔をあけてフィルム縁を解放する開放状態(図示しない状態)を選択的にとることができる。図示しないが、フィルム12を保持するとき、チャック上部とチャック下部は、それらの間にフィルム端を挟んだ状態でねじ止め又はクランプ止めして一体化される。
[昇降機構(移動手段)]
左右のチャック23は昇降機構(移動手段)24に支持されており、昇降機構24の駆動に基づいて図1に示す上昇位置と下降位置(図示せず)との間を移動されるようになっている。昇降機構24には、例えば油圧式又は空圧式シリンダを含む昇降機構、またはモータ駆動式の昇降機構が用いられる。左右のチャック23の下降速度は同じでもよいし、基材11の表面形状によっては一方のチャックの下降速度を他方のチャックの下降速度よりも大きく又は小さくしてもよい。
[張力機構(張力手段)]
実施形態の複合材料製造装置1は、フィルム12をx方向に引っ張って同方向に所定の大きさの張力を加える張力機構(張力手段)25を有する。張力機構25は、昇降機構24に支持されており、左右のチャック23の少なくとも一方を両者が互いに離れる方向に引っ張る構成を含む。
[加熱源]
テーブル21の上方には面状の加熱源26が配置される。実施形態では、加熱源26は、x方向とy方向に関して、フィルム12のx方向とy方向の幅とほぼ等しい大きさを有する。図面上、加熱源26は一つの枠で示されているが、複数の加熱源を一つの面上に均等に配置して構成されている。
[吸放熱部材]
加熱源26の下には板状の吸放熱部材(吸放熱板)27又は熱伝達媒体が配置される。吸放熱部材27は、上方の加熱源26から放出された熱を吸収するとともに吸収した熱を下方に放出するもので、加熱源26から放出される熱の吸収性と放出性に優れた金属材料が選択される。選択される金属には、例えば鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、ニッケル、亜鉛、又はそれらの複合材料が利用できる。
実施形態において、吸放熱部材27は、x方向とy方向に関して、加熱源26のx方向とy方向の幅とほぼ等しい大きさを有する板で構成されている。吸放熱部材27の上面28は、一様に平坦な面である。吸放熱部材27の下面29は、中央に断面略四角形の突出部(頂上部加熱部分)30を有し、突出部30の左右に平坦な領域(傾斜部加熱部分)31を有する。突出部30はx方向に所定の幅を有する。突出部30のy方向の長さは、加熱源26のy方向の長さとほぼ同じである。
x方向に関する突出部30の位置と大きさは、基材11の表面形状における頂上部13の位置とその大きさによって決定することが好ましい。例えば、図1に示す基材11は、中央頂上部13が曲面によって形成され、両側の傾斜部14がほぼ一定の傾斜角を有する平坦な面で形成されている。この場合、x方向に関する突出部30の幅は、頂上部13の幅とほぼ同じに設定される。
頂上部13の形状に応じて突出部30の下面形状を変えてもよい。例えば、頂上部が凸状曲面の場合、これに合わせて突出部30の下面を下に凸の曲面形状としてもよい。
吸放熱部材27の高さは、図1に示すように、左右のチャック23に保持されたフィルム12と吸放熱部材27の下面(特に、突出部30)との間に隙間が形成されるように決められる。
[コントローラ]
上述した昇降機構24、張力機構25、及び加熱源26は、コントローラ32と接続されており、コントローラ32の指令に基づいて駆動が制御される。
[動作]
以上の構成からなる複合材料製造装置1を用いて複合材料を製造する動作を説明する。
まず、準備作業として、図1に示すように、複合材料の基材11は、左右のチャック23の間で、テーブル21の上に置かれる。このとき、基材11の頂上部13を、吸放熱部材27の突出部30のほぼ真下に位置させる。
テーブル21に基材11を載せた後、またはテーブル21に基材11を載せる前に、フィルム12は、その両端部を左右のチャック23に保持させる。チャック23に保持されたフィルム12には、フィルム12が過度に弛まないように又は弛みを出来るだけ少なくするように、コントローラ32を介して張力機構25を駆動し、フィルム12に所定の張力を加えてもよい。
フィルム12の下面、特に、基材11に貼り付けられる領域には、接着剤17が予め塗布されている。接着剤は、基材11の表面、特に、フィルム12が貼り付けられる領域に塗布してもよい。または、基材11とフィルム12の両方に接着剤を塗布してもよい。
以上の準備作業が終わると、コントローラ32が加熱源26を駆動する。これにより、加熱源26から吸放熱部材27に向けて熱が放出される。
加熱源26から放出された熱は、吸放熱部材27の上面28の全体から該吸放熱部材27の内部に取り込まれ拡散され、これにより、吸放熱部材27の全体が所定の温度に加熱される。吸放熱部材27に吸収された熱は、吸放熱部材27の下面29から放出され、これにより、フィルム12が加熱される。
図示するように、吸放熱部材27とフィルム12との間隔は、突出部30がそれ以外の領域31よりもフィルム12に接近している。そのため、突出部30に対向する中央フィルム部分15はその他の領域31に対向する側部フィルム部分16よりも多くの熱量が与えられてより高温になる。
吸放熱部材27の下面29からの放熱状態が安定すると、コントローラ32は昇降機構24を駆動し、左右のチャック23を所定速度で下降する。これにより、中央フィルム部分15が基材頂上部13に当たる。また、チャック23の下降に応じて、フィルム12と基材11との接触部が拡大していき、フィルム12が基材11に接着剤17を介して接着されていく。
チャック23の下降量に応じてフィルム12に加わるx方向の張力が増していく。この結果、中央フィルム部分15が左右に引っ張られて延伸され、それと共に中央フィルム部分15の厚さが減少していく。
中央フィルム部分15が基材頂上部13に当たる間、フィルム12に加わる張力はそれほど大きくない。一方、中央フィルム部分15は側部フィルム部分16よりも温度が高いため、x方向に関して中央フィルム部分15は側部フィルム部分16よりも伸び易くなっている。そのため、小さな張力であっても、中央フィルム部分15は大きく延伸され、それに応じて中央フィルム部分15の膜厚が減少する。
チャック23が下がるにしたがって、フィルム12と基材11との接触端が、フィルム12の中央から左右に移動していき、その接触端が頂上部13と傾斜部14との境界に達した時点で、頂上部13に対する中央フィルム部分15の貼り付けが終了する(図2参照)。
その後、チャック23の下降と共に側部フィルム部分16の傾斜角が次第に大きくなる。また、チャック23の下降と共に側部フィルム部分16の未貼付部分が左右に引っ張られて延伸され、それと共に側部フィルム部分16の厚さが減少する。しかし、側部フィルム部分16の温度は、中央フィルム部分15の温度よりも低いため、x方向に関して側部フィルム部分16は伸び難くなっている。
そのため、側部フィルム部分16に加わる張力は上述のように中央フィルム部分15に加えられた張力よりも大きいものの、側部フィルム部分16の延伸率は中央フィルム部分15の延伸率とほぼ等しくなる。
その後、側部フィルム部分16の傾斜角が基材傾斜部14の傾斜角にほぼ等しくなると、側部フィルム部分16が基材傾斜部14に接着剤17を介して貼り付けられる。
このように、実施形態1の複合部材製造装置1によれば、フィルム12が基材表面に貼られた状態で、中央フィルム部分15と側部フィルム部分16の延伸率がほぼ同じになるため、フィルムの色むら、装飾むらがなく、優れた意匠性を維持できる。
[実施形態2]
図3は実施形態2の複合材料製造装置101を示す。複合材料製造装置1に含まれる構成において、上述した実施形態1に含まれる構成と同一又は類似の構成には、同一の符号(番号)に100を加えた符号(番号)を付し、その説明を省略する。
実施形態2において、吸放熱部材127の中央にある頂上部加熱部分130は少なくとも下面部分に黒染加工処理が施されて四三酸化鉄皮膜で覆われており、これにより頂上部加熱部分130の吸熱性と加熱性が高くしてある。
したがって、実施形態2の複合材料製造装置101によれば、実施形態1の複合材料製造装置1と同様に、最初に基材111の頂上部113に貼り付けられる中央フィルム部分115とその後に基材111の傾斜部114に貼り付けられる側部フィルム部分116の延伸率がほぼ同じになる。そのため、実施形態2によれば、フィルム112の色むら、装飾むらがなく、優れた意匠性を維持できる。
[実施形態3]
図4は実施形態3の複合材料製造装置201を示す。複合材料製造装置201に含まれる構成において、上述した実施形態1に含まれる構成と同一又は類似の構成には、同一の符号(番号)に200を加えた符号(番号)を付し、その説明を省略する。
実施形態3では、実施形態1,2における板状の吸放熱部材に代えて、シート状の吸放熱シート227又はフィルム状の吸放熱フィルムが採用される。吸放熱シート227は、図示するように、基材211に貼り付けられるフィルム212の上面に配置される。吸放熱シート227はフィルム212に固定してもよいし、固定しなくてもよい。図示するように、吸放熱シート227の中央にある頂上部加熱部分230はその上面と仮面に黒染加工処理が施されて四三酸化鉄皮膜で覆われており、これにより頂上部加熱部分230の吸熱性と加熱性が高くしてある。
したがって、実施形態3の複合材料製造装置201によれば、実施形態1、2の複合材料製造装置と同様に、最初に基材211の頂上部213に貼り付けられる中央フィルム部分215とその後に基材211の傾斜部214に貼り付けられる側部フィルム部分216の延伸率がほぼ同じになる。そのため、実施形態3によれば、フィルム212の色むら、装飾むらがなく、優れた意匠性を維持できる。
[その他の形態]
上述した実施形態において、基材表面は、上方に向かって凸形状の頂上部と、頂上部の両側からほぼ一定の傾斜角度で下る傾斜部からなる山型形状としたが、これに限るものでない。例えば、基材表面は、略三角形(二等辺三角形、不等辺三角形)、一定の曲率を有する円弧状又は頂上部から傾斜部の端部に向かって次第に曲率が小さくなる曲面、頂上部の片側の片側にのみ傾斜部を有する直線状又は曲線状の傾斜面であってもよい。
また、上述の実施形態では、吸放熱部材に2つの加熱部分(頂上部加熱部分と傾斜部加熱部分)を設けたが、傾斜部加熱部分を複数の加熱部分に分割し、頂上部から傾斜部の端に向かうにしたがって、段階的に又は線形的に加熱能力が低下するようにしてもよい。特に、アーチ状又は曲線状の基材表面に対しては、このような形態の吸放熱部材が好ましい。
1,101,201:複合材料製造装置
11,111,211:基材
12,212,222:フィルム
13,113,213:頂上部(頂上面)
14,114,214:傾斜部(傾斜面)
15,115,215:中央フィルム部分
16,116,216:側部フィルム部分
22,122,222:保持手段(フィルム保持機構)
24,124,224:移動手段(昇降機構)

Claims (8)

  1. 頂上部と該頂上部の少なくとも片側に連接された傾斜部とを有する基材表面にフィルムを押し付けながら貼り付ける複合材料製造装置であって、
    前記フィルムの対向する一対の縁を把持し、前記フィルムを前記基材表面に対向させて保持する保持手段と、
    前記フィルムに垂直な方向に前記保持手段を動かして前記フィルムを前記基材表面に押し付ける移動手段と、
    前記フィルムの表面に対向して配置された加熱手段を備えており、
    前記加熱手段は、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記頂上部に接着されるフィルム部分を、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりも、より高温に加熱するように構成されており、
    前記加熱手段は、前記基材表面の前記頂上部に対向する頂上部加熱部分と、前記基材表面の前記傾斜部に対向する傾斜部加熱部分とを有し、
    前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分は、前記頂上部加熱部分が前記頂上部に対向するフィルム部分に与える熱量が、前記傾斜部加熱部分が前記傾斜部に対向するフィルム部分に与える熱量よりも大きくなるように構成されている、
    ことを特徴とする複合材料製造装置。
  2. 前記保持手段で保持された前記フィルムを前記一対の縁が離れる方向に引っ張り、前記フィルムに張力を与える張力手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の複合材料製造装置。
  3. 前記加熱手段は、
    前記フィルムに対向して配置された熱源と、
    前記フィルムと前記熱源との間に配置され、前記熱源から放出された熱を吸収して放熱する吸放熱手段とを備えており、
    前記吸放熱手段は前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分を有し、
    前記頂上部加熱部分は前記傾斜部加熱部分よりも前記フィルムの近くに配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2の複合材料製造装置。
  4. 頂上部と該頂上部の少なくとも片側に連接された傾斜部とを有する基材表面にフィルムを押し付けながら貼り付ける複合材料製造装置であって、
    前記フィルムの対向する一対の縁を把持し、前記フィルムを前記基材表面に対向させて保持する保持手段と、
    前記フィルムに垂直な方向に前記保持手段を動かして前記フィルムを前記基材表面に押し付ける移動手段と、
    前記フィルムの表面に対向して配置された加熱手段を備えており、
    前記加熱手段は、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記頂上部に接着されるフィルム部分を、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりも、より高温に加熱するように構成されており、
    前記加熱手段は、前記基材表面の前記頂上部に対向する頂上部加熱部分と、前記基材表面の前記傾斜部に対向する傾斜部加熱部分とを有し、
    前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分は、前記頂上部加熱部分が前記頂上部に対向するフィルム部分に向けて放射する熱量が、前記傾斜部加熱部分が前記傾斜部に対向するフィルム部分に向けて放射する熱量よりも大きくなるように構成されている、
    ことを特徴とする複合材料製造装置。
  5. 前記加熱手段は、
    前記フィルムに対向して配置された熱源と、
    前記フィルムと前記熱源との間に配置され、前記熱源から放出された熱を吸収して放熱する吸放熱手段とを備えており、
    前記吸放熱手段は前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分を有し、
    前記頂上部加熱部分の吸熱性及び放熱性が前記傾斜部加熱部分の吸熱性及び放熱性よりも大きい、ことを特徴とする請求項4に記載の複合材料製造装置。
  6. 頂上部と該頂上部の少なくとも片側に連接された傾斜部とを有する基材表面にフィルムを押し付けながら貼り付ける複合材料製造装置であって、
    前記フィルムの対向する一対の縁を把持し、前記フィルムを前記基材表面に対向させて保持する保持手段と、
    前記フィルムに垂直な方向に前記保持手段を動かして前記フィルムを前記基材表面に押し付ける移動手段と、
    前記フィルムの表面に対向して配置された加熱手段を備えており、
    前記加熱手段は、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記頂上部に接着されるフィルム部分を、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりも、より高温に加熱するように構成されており、
    前記フィルムは、前記加熱手段に対向する表面に、熱吸収フィルム又は熱吸収層を有し、
    前記熱吸収フィルム又は前記熱吸収層は、前記基材表面の前記頂上部に対向する頂上部加熱部分と、前記基材表面の前記傾斜部に対向する傾斜部加熱部分とを有し、
    前記頂上部加熱部分の吸熱性及び放熱性が、前記傾斜部加熱部分の吸熱性及び放熱性よりも大きくなるように構成されている、
    ことを特徴とする複合材料製造装置。
  7. 頂上部と該頂上部の少なくとも片側に連接された傾斜部とを有する基材表面にフィルムを押し付けながら貼り付ける複合材料の製造方法であって、
    一様な厚さを有するフィルムを準備する工程と、
    前記フィルムの対向する一対の縁を保持する工程と、
    前記保持された前記フィルムを加熱する工程と、
    前記加熱された前記フィルムを前記基材表面に該基材表面の垂直方向から押し付けて接着する工程を含み、
    前記加熱する工程は、加熱手段により、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記頂上部に接着されるフィルム部分を、前記フィルムにおいて前記基材表面の前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりも、より高温に加熱し、前記接着する工程で前記一対の縁が離れる方向に関して前記頂上部に接着されるフィルム部分を前記傾斜部に接着されるフィルム部分よりもより延伸させて、
    前記加熱手段は、前記基材表面の前記頂上部に対向する頂上部加熱部分と、前記基材表面の前記傾斜部に対向する傾斜部加熱部分とを有し、
    前記頂上部加熱部分と前記傾斜部加熱部分は、前記頂上部加熱部分が前記頂上部に対向するフィルム部分に与える熱量が、前記傾斜部加熱部分が前記傾斜部に対向するフィルム部分に与える熱量よりも大きくなるように構成されている、
    ことを特徴とする複合材料の製造方法。
  8. 前記フィルムを前記一対の縁が離れる方向に引っ張り、前記フィルムに張力を与える工程を有する、ことを特徴とする請求項7に記載の複合材料の製造方法。
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