JP2016147280A - 連続プレス装置 - Google Patents

連続プレス装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016147280A
JP2016147280A JP2015024717A JP2015024717A JP2016147280A JP 2016147280 A JP2016147280 A JP 2016147280A JP 2015024717 A JP2015024717 A JP 2015024717A JP 2015024717 A JP2015024717 A JP 2015024717A JP 2016147280 A JP2016147280 A JP 2016147280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressed
metal belt
seal
rubber
elastic sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015024717A
Other languages
English (en)
Inventor
啓介 勢井
Keisuke Sei
啓介 勢井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORITA GIKEN KOGYO KK
Original Assignee
MORITA GIKEN KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MORITA GIKEN KOGYO KK filed Critical MORITA GIKEN KOGYO KK
Priority to JP2015024717A priority Critical patent/JP2016147280A/ja
Publication of JP2016147280A publication Critical patent/JP2016147280A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B5/00Presses characterised by the use of pressing means other than those mentioned in the preceding groups
    • B30B5/02Presses characterised by the use of pressing means other than those mentioned in the preceding groups wherein the pressing means is in the form of a flexible element, e.g. diaphragm, urged by fluid pressure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B5/00Presses characterised by the use of pressing means other than those mentioned in the preceding groups
    • B30B5/04Presses characterised by the use of pressing means other than those mentioned in the preceding groups wherein the pressing means is in the form of an endless band
    • B30B5/06Presses characterised by the use of pressing means other than those mentioned in the preceding groups wherein the pressing means is in the form of an endless band co-operating with another endless band

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Abstract

【課題】シールと金属ベルトとの液漏れを阻止しながら、種々の表面形状の被プレス物を加温あるいは冷却しながらプレス状態で移送する。
【解決手段】連続プレス装置は、一対の加圧ヘッド1のプレス面1aに設けた加圧チャンバー10の開口部を金属ベルト2で閉塞すると共に、加圧チャンバー10の開口部の外側に沿うシール溝12に配置されたシール3を金属ベルト2に密接させており、加圧チャンバー10に供給されるプレス流体8で、金属ベルト2を介して被プレス物9をプレス状態で移送する。連続プレス装置は、金属ベルト2と被プレス物9との間に、両側縁をシール溝12の外側に配置する横幅(W)のゴム状弾性シート6を配置しており、金属ベルト2がゴム状弾性シート6を介して被プレス物9を加熱状態又は冷却状態でプレスして移送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の加圧ヘッドの間に一対の金属ベルトを配置し、加圧ヘッドの対向面に設けた加圧チャンバーに供給されるプレス流体で金属ベルトを加圧し、金属ベルトの間の供給される被プレス物をプレスしながら金属ベルトで移送する連続プレス装置に関する。
対向して配置している加圧ヘッドの間に一対の金属ベルトを配置し、この金属ベルトで被プレス物をプレスしながら移送する連続プレス装置は開発されている。(特許文献1参照)
この連続プレス装置は、図16と図17に示すように、互いに対向して配設している第1の加圧ヘッド101A及び第2の加圧ヘッド101Bからなる一対の加圧ヘッド101を備えている。さらに、この連続プレス装置は、加圧ヘッド101のプレス面101aに、プレス流体108を供給する加圧チャンバー110を設けている。一対の加圧ヘッド101は、加圧チャンバー110の対向面を開口して、この開口部を閉塞する位置に金属ベルト102を配設している。一対の金属ベルト102は、移送機構で同じ方向に同じ速度で移動される。この連続プレス装置は、加圧チャンバー110の開口部を、移動する金属ベルト102で閉塞しながら、加圧チャンバー110にプレス流体108を供給し、プレス流体108が、移動する金属ベルト102を介して被プレス物109を加熱又は冷却する状態でプレスしながら移送する。この装置は、被プレス物109を移送しながら加熱状態や冷却状態でプレスするので、被プレス物109を連続して移送しながら加熱し、あるいは加温後に冷却しながらプレス状態で移送できる。
特開2007−105783号公報
以上の連続プレス装置は、加圧チャンバー110の開口部の外側に、プレス流体108の漏れを防止するシール103を設けて、プレス流体108の漏れを防止する。シール103は、金属ベルト102の表面に密接して、加圧チャンバー110からプレス流体108が漏れるのを防止する。シール103は、加圧ヘッド101に設けたシール溝112に案内されて、移動する金属ベルト102の表面を摺動しながら金属ベルト102の表面に密接する。
図18は、金属ベルト102が被プレス物109’を移送する状態を示す横断面図である。この図に示すように、金属ベルト102で被プレス物109’を挟着しながら移送して、被プレス物109’を均一な温度と圧力でプレスしなが移送できる。すなわち、被プレス物109’の全体を製品として効率よく使用できる。しかしながら、図18の横断面図に示すように、被プレス物109’の横幅が狭くてシール103の内側に配置されるとき、金属ベルト102が被プレス物109の両側で湾曲するので、この状態の金属ベルト102にシール103を密接させるのが難しく、シール103と金属ベルト102との間から液漏れしやすい欠点がある。シール103は、変形する金属ベルト102の表面に隙間なく密接して、プレス流体108の漏れを阻止する必要があり、シール103と金属ベルト102との間に、わずかな隙間ができても、加圧チャンバー110に供給される加圧されたプレス流体108が漏れる原因となる。
シール103は、金属ベルト102に密接して金属ベルト表面を摺動するので、耐摩耗性に優れる材料として、たとえば、真鍮などの金属やセラミック等の強靭なシール材が使用される。強靭なシール103を、湾曲する金属ベルト102の表面に沿わせるように変形させるには、極めて強く金属ベルト102に向かって押圧する必要がある。シール103の押圧力が弱いと、シール103を金属ベルト102に沿って変形できなくなって、シール103と金属ベルト102との間に隙間ができてプレス流体108が漏れるからである。ところが、シール103が金属ベルト102を押圧する圧力を強くすると、シール103と金属ベルト102との摩擦抵抗が大きくなって、金属ベルト102を移動させるのに大きな駆動力が必要となる。移動する金属ベルト102と移動しないシール103との摩擦抵抗がシール103の押圧力に比例して増加するからである。シール103の押圧力を低くして、金属ベルト102との摩擦抵抗を小さくし、このことで金属ベルト102を軽く移動できる。ただ、この状態ではシール103を金属ベルト102に沿って変形するのが難しく、金属ベルト102との間に隙間ができて、加圧チャンバー110に供給されるプレス流体108の漏れが発生しやすくなる。したがって、以上の連続プレス装置は、シール103を金属ベルト102に強く押圧してプレス流体108の漏れを確実に阻止すると、金属ベルト102の駆動力が大きくなる。すなわち、プレス流体108の漏れを阻止することと、金属ベルト102を軽く移動できることとは、互いに相反する特性であって両方を満足するのが極めて難しい。
さらに、被プレス物を挟んで移送する金属ベルトは、被プレス物が厚くなるほどその両側部の湾曲が大きくなるので、シールを金属ベルトの表面に隙間なく密着するのが難しくなる。したがって、一対の金属ベルトで被プレス物を連続的にプレスして移送する連続プレス装置は、厚い被プレス物をプレスして移送できない欠点がある。さらに、従来の連続プレス装置は、表面を凹凸差の大きい形状とする被プレス物をプレス状態で移送するのは難しい欠点がある。それは、被プレス物表面に金属ベルトを沿わせて変形できず、また変形する金属ベルトの表面に隙間なくシールを密着して液漏れを阻止できないからである。金属ベルトには、ステンレス等の金属金属ベルトが使用されるので、金属ベルトを大きく変形することは難しく、仮に金属ベルトを被プレス物の表面に沿わせて大きく変形できるとしても、変形した金属ベルト表面にシールを隙間なく密着できない。このため、従来の連続プレス装置は、被プレス物の形状に制約があり、種々の形状の被プレス物を加圧しながら、加温し、また冷却して移送できない欠点があった。
本発明は、原理的に難しい以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、被プレス物の表面の形状や厚さに制約されることなく、シールと金属ベルトとの液漏れを効果的に阻止し、さらに金属ベルトを軽く移動しながら、種々の形状の被プレス物の表面を均一に加温し、あるいは冷却しながらプレス状態で移送できるという正に理想的な特徴を実現する連続プレス装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の連続プレス装置は、対向面をプレス面1aとして互いに対向して配設してなる第1の加圧ヘッド1A及び第2の加圧ヘッド1Bからなる一対の加圧ヘッド1と、一対の加圧ヘッド1のプレス面1aに沿って移動するように配置してなる一対の金属ベルト2と、一対の金属ベルト2を移動させる駆動機構4と、金属ベルト2を加熱あるいは冷却して金属ベルト2を介して被プレス物9を加熱又は冷却する温度調整機構5とを備えている。加圧ヘッド1は、プレス流体8を供給する加圧チャンバー10をプレス面1aに備え、この加圧チャンバー10は対向する加圧ヘッド1との対向面を開口して、この開口部を閉塞するように金属ベルト2を配設している。さらに、加圧ヘッド1は加圧チャンバー10の開口部の外側に沿ってシール溝12を有し、このシール溝12にはシール3を配置して、このシール3を、移動する金属ベルト2に摺動状態に密接させて、加圧チャンバー10の開口部を金属ベルト2とシール3とで密閉している。連続プレス装置は、駆動機構4で移動される金属ベルト2がシール3を介して加圧チャンバー10の開口部を閉塞する状態で、加圧チャンバー10にプレス流体8が供給されて、プレス流体8が移動する金属ベルト2を介して被プレス物9をプレス状態で移送する。さらに、連続プレス装置は、金属ベルト2と被プレス物9との間に、両側縁をシール溝12の外側に配置する横幅(W)のゴム状弾性シート6を配置しており、金属ベルト2がゴム状弾性シート6を介して被プレス物9を加熱状態又は冷却状態でプレスして移送している。
以上の連続プレス装置は、被プレス物表面の形状や厚さ制約されることなく、シールと金属ベルトとの液漏れを効果的に阻止し、さらに金属ベルトを軽く移動しながら、種々の形状の被プレス物の表面を均一に加温し、あるいは冷却しながらプレス状態で移送できる特徴がある。それは、以上の連続プレス装置が、金属ベルトと被プレス物との間にゴム状弾性シートを配置すると共に、このゴム状弾性シートの両側縁をシール溝の外側に配置する横幅(W)としているからである。以上の連続プレス装置は、金属ベルトを変形することなく、平面状として立体形状の被プレス物をプレスしながら移送でき、さらに、シールを金属ベルトの平面部に密着してシールできる。以上の連続プレス装置は、被プレス物の表面をゴム状弾性シートに面接触状態に密着してゴム状弾性シートを介して均一に加温し、また冷却できる。また、シールを平面状の金属ベルト表面に密着するので、シールを金属ベルトに強く押圧することなく液漏れを防止できる。このため、金属ベルトを軽く移動して、金属ベルトの駆動トルクを小さく、また金属ベルトとシールとの摩擦による摩耗や損傷を少なくして、シールと金属ベルトの寿命を長くできる特徴がある。
本発明の連続プレス装置は、ゴム状弾性シート6を、ゴム状弾性体自体よりも優れた熱伝導特性のフィラーを充填してなるシートとすることができる。
以上の連続プレス装置は、フィラーで熱伝導特性の改善されたゴム状弾性シートを使用するので、金属ベルトと被プレス物との間の熱伝導を改善して、被プレス物を効率よく加熱し、あるいは冷却できる。
本発明の連続プレス装置は、金属ベルト2の間に、被プレス物9の両面に配置される一対のゴム状弾性シート6を配置することができる。
以上の連続プレス装置は、被プレス物を両面から均一に加熱して、また冷却できる特徴がある。
本発明の連続プレス装置は、ゴム状弾性シート6を無端ベルトとすると共に、ゴム状弾性シート6を駆動するサブ駆動機構10を備え、サブ駆動機構60がゴム状弾性シート6を駆動する一対のサブロール61を備えることができる。
以上の連続プレス装置は、金属ベルトを駆動機構で駆動し、ゴム状弾性シートをサブ駆動機構で駆動して、金属ベルトとゴム状弾性シートとを別々に駆動するので、ゴム状弾性シートと金属ベルトとを一体構造とすることなく、ゴム状弾性シートを金属ベルトから分離してメンテナンスでき、また被プレス物の形状に最適なゴム状弾性シートに交換して使用できる。
本発明の連続プレス装置は、被プレス物9をプレスするゴム状弾性シート6のプレス面6aを平面状とし、あるいはプレス面6aを立体形状とすることができる。
以上の連続プレス装置は、ゴム状弾性シートの平面状のプレス面自体を弾性変形させて被プレス物に密着させ、あるいはゴム状弾性シートの立体形状のプレス面を被プレス物の表面に沿う、あるいは近似する形状として被プレス物の表面に密着できる。このため、表面を立体形状とする被プレス物であっても、ゴム状弾性シートのプレス面を面接触状態に密着させて、ゴム状弾性シートを介して被プレス物を均一に加温し、また冷却できる。
本発明の一実施例にかかる連続プレス装置の垂直縦断面図である。 図1に示す連続プレス装置の拡大断面図である。 図1に示す連続プレス装置の概略横断面図である。 加圧ヘッドの加圧チャンバーの開口部を示す平面図である。 内側のシールが金属ベルトの側縁部に接触する状態を示す拡大断面図である。 本発明の他の実施例にかかる連続プレス装置の垂直縦断面図である。 図6に示す連続プレス装置の概略横断面図である。 図1に示す連続プレス装置の第1の加圧ヘッドの要部拡大断面図である。 加圧ヘッドの他の一例を示す要部拡大断面図である。 加圧ヘッドの他の一例を示す要部拡大断面図である。 加圧機構の他の一例を示す要部拡大断面図である。 加圧機構の他の一例を示す要部拡大断面図である。 加圧機構の他の一例を示す要部拡大断面図である。 加圧ヘッドに配設するシールの他の一例を示す水平断面である。 本発明の他の実施例にかかる連続プレス装置の垂直縦断面図である。 従来の連続プレス装置を模式的に示す垂直縦断面図である。 図16に示す連続プレス装置が幅の広い被プレス物をプレスする状態を模式的に示す拡大横断面図である。 図16に示す連続プレス装置が幅の狭い被プレス物をプレスする状態を模式的に示す拡大横断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための連続プレス装置を例示するものであって、本発明は連続プレス装置を以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1ないし図3の連続プレス装置は、厚い被プレス物や表面を立体形状とする被プレス物9のプレスに最適である。これらの図の連続プレス装置は、互いに上下に対向して配設している第1の加圧ヘッド1A及び第2の加圧ヘッド1Bからなる一対の加圧ヘッド1と、一対の加圧ヘッド1のプレス面1aに沿って移動するように配置している一対の金属ベルト2と、一対の金属ベルト2を移動させる駆動機構4と、金属ベルト2を加熱又は冷却して金属ベルト2を介して被プレス物9を加熱又は冷却する温度調整機構5と、金属ベルト2と被プレス物9との間に配置しているゴム状弾性シート6とを備える。
連続プレス装置は、図示しないが、第1の加圧ヘッドと第2の加圧ヘッドとを、プレス状態におけるプレス面の間隔を調整できるように連結している厚さ調整機構を設けて、一対の加圧ヘッドの間隔を調整して、種々の厚さの被プレス物をプレスすることができる。厚さ調整機構を備える連続プレス装置は、種々の厚さの被プレス物を最適な状態でプレスできるが、本発明の連続プレス装置は、必ずしも厚さ調整機構を設ける必要はない。それは、一定の厚さの被プレス物をプレスする連続プレス装置は、一対の加圧ヘッドを移動させる必要がないからである。
一対の加圧ヘッド1は、対向するプレス面1aで被プレス物9をプレスする。図の連続プレス装置は、上下に加圧ヘッド1を配設している。図において上の加圧ヘッド1を第1の加圧ヘッド1Aとし、下の加圧ヘッド1を第2の加圧ヘッド1Bとする。ただし、上の加圧ヘッドを第2の加圧ヘッドとして、下の加圧ヘッドを第1の加圧ヘッドとすることもできる。ただ、本発明の連続プレス装置は、必ずしも一対の加圧ヘッドを上下方向に配設する必要はない。
加圧ヘッド1は、図3の横断面図に示すように、プレス面1aに、プレス流体8を供給する加圧チャンバー10を設けている。加圧チャンバー10は、対向面を開口して、この開口部を閉塞するように金属ベルト2を配設している。金属ベルト2はステンレス等の金属金属ベルトからなるエンドレス金属ベルトである。加圧ヘッド1は、プレス面1aに金属ベルト2を配設している。上下の金属ベルト2の間には、ゴム状弾性シート6が配置され、ゴム状弾性シート6を介して被プレス物9をプレスする。
以上の図に示す連続プレス装置は、被プレス物9の両面にゴム状弾性シート6を配置して、被プレス物9を一対のゴム状弾性シート6で挟んで加圧している。この連続プレス装置は、厚い被プレス物9や両面を凹凸面とする被プレス物9のプレスに適している。ゴム状弾性シート6の表面を被プレス物9の表面に密着してプレスし、加熱し、冷却しながら移送でき、しかもシール3を金属ベルト2に密接して液漏れを確実に阻止できるからである。ただ、本発明の連続プレス装置は、必ずしも被プレス物の両面にゴム状弾性シートを配置する必要はない。たとえば、一方の面を平面状とし、他方の面を凹凸面とする薄い被プレス物は、凹凸面との対向面にのみゴム状弾性シートを配置して、平面状の面には直接に金属ベルトを接触する状態として、金属ベルトとゴム状弾性シートとで被プレス物をプレスして移送できるからである。
加圧ヘッド1は、周囲に周壁11を設けて、周壁11の内側を加圧チャンバー10としている。周壁11には、シール3を出入りできるように入れるシール溝12を金属ベルト2との対向面に設けて、加圧チャンバー10の開口部の外側にシール3を配置している。シール溝12に入れたシール3は、被プレス物9をプレスしながら移動する金属ベルト2の表面に摺動状態に密接されて、加圧チャンバー10の開口部を密閉する。
図4は、加圧ヘッド1の加圧チャンバー10の開口部を示す平面図である。この図に示すように、加圧ヘッド1は、加圧チャンバー10の周壁11に2列にシール3を設けている。この加圧ヘッド1は、シール3を案内するシール溝12を四角形として、シール溝12に閉ループ状のシール3を出入りできるように配設している。シール3は、シール溝12に案内される閉ループの方形状である。図4の加圧ヘッド1は、加圧チャンバー10の外側に四角形の周壁11を設けて、加圧チャンバー10の開口部を四角形としている。四角形の周壁11に沿って、四角形に沿う形状のシール溝12を2列に設けている。加圧チャンバー10の開口部を四角形とする加圧ヘッド1は、その外側に設けられるシール溝12を四角形として、ここにシール3を案内する。シール3は、シール溝12から金属ベルト2に向かって押圧されて、金属ベルト2の表面に隙間なく密接する。
シール3は、加熱状態又は冷却状態で移動する金属ベルト2の表面を摺動しながら密接でき、かつ、変形される金属ベルト2の表面に沿うように変形でき、かつ加熱又は冷却される金属ベルト2に密接してシールできる耐熱性と耐摩耗性に優れたもので、たとえば真鍮などの金属製、あるいはカーボン製である。金属製のシール3は、一枚の金属プレートを閉ループ状に切削加工して製作され、あるいは鋳造した後、切削加工して製造される。
以上の連続プレス装置は、シール3と金属ベルト2で加圧チャンバー10の開口部を閉塞する状態として、加圧チャンバー10にプレス流体8を供給し、プレス流体8が移動する金属ベルト2を介して被プレス物9を加熱状態又は冷却状態でプレスする。この状態で、加圧チャンバー10の開口部を金属ベルト2とシール3とで密閉するように、シール3は金属ベルト2の表面に押圧して密接される。
図5の拡大横断面図は、シール3が金属ベルト2の側縁部に接触する状態を示している。金属ベルト2は、加圧チャンバー10のプレス流体8の圧力で矢印Aで示すように押圧される。上下の金属ベルト2は、ゴム状弾性シート6を介して被プレス物9を挟んで上下の両面から矢印Aで示すように押圧される。金属ベルト2は加圧チャンバー10のプレス流体8で加圧されてゴム状弾性シート6の表面に密着し、シール3は加圧機構で矢印Bで示すように金属ベルト2に押し付けられる。
ゴム状弾性シート6は、図1ないし図3に示すように、金属ベルト2に押圧されて被プレス物9をプレスし、加熱し、冷却する。金属ベルト2と被プレス物9との間に配設されるゴム状弾性シート6は、金属ベルト2に押圧されて、プレス面6aを被プレス物6の凹凸面に密着させる形状に弾性変形する。このゴム状弾性シート6は、弾性変形してプレス面6aを被プレス物6の凹凸面に密着できるように、その厚さを、たとえば被プレス物表面の凹凸差の2倍以上、好ましくは3倍以上、さらに好ましくは5倍以上としている。ゴム状弾性シート6は、それ自体が弾性変形して被プレス物表面の凹凸差を吸収するので、その厚さは被プレス物9によって最適値に設定される。たとえば、表面の凹凸差を0.1mm〜0.3mmとする被プレス物は、厚さを2mmとするゴム状弾性シートを介して理想的な状態でプレスされる。ゴム状弾性シート6は、被プレス物9を加熱し、あるいは被プレス物9を冷却する。被プレス物9を加熱するゴム状弾性シート6は、金属ベルト2の熱を被プレス物9に伝導し、被プレス物9を冷却するゴム状弾性シート6は、被プレス物9の熱を金属ベルト2に伝導する。ゴム状弾性シート6の熱伝導特性は、厚さに影響を受け、薄くして熱伝導特性を向上できる。したがって、ゴム状弾性シート6の厚さは、被プレス物表面の凹凸差と熱伝導特性の両方を考慮して最適値に設定される。
ゴム状弾性シート6は、ベース材のゴム状弾性体よりも優れた熱伝導特性のフィラーを充填して、熱伝導特性を改善している。熱伝導特性に優れたフィラーは、たとえば銅や銀などの金属粉末、カーボン粉末等の無機粉末、カーボン繊維等の熱伝導繊維である。フィラーで熱伝導特性の改善されたゴム状弾性シート6は、金属ベルト2と被プレス物9との間の熱伝導を改善して、金属ベルト2で被プレス物9を効率よく加熱し、あるいは金属ベルト2で被プレス物9を効率よく冷却できる。
ゴム状弾性シート6は、内部に繊維を埋設して補強されたシートとして、引張強度と耐久性を向上できる。無端ベルト状のゴム状弾性シート6は、所定のテンションを掛けて移送されるので、補強繊維を埋設して引張強度を向上することは特に有効である。
図1に示す連続プレス装置は、ゴム状弾性シート6を無端ベルト状として、サブロール61を備えるサブ駆動機構60で金属ベルト2と同じ速度で駆動される。サブ駆動機構60は、一対のサブロール61と、サブロール61を回転してゴム状弾性シート6を駆動するサブ回転機構62とを備える。サブロール61は、金属ベルト2を駆動する一対のロール41の外側、すなわち排出側のロール41よりも排出側と、搬入側のロール41よりも搬入側に配置される。ゴム状弾性シート6は、サブロール61に掛けられて、ループ状に配置される金属ベルト2の外側に配置されて、金属ベルト2の表面に沿って移動される。
図1の連続プレス装置は、金属ベルト2をロール41で、ゴム状弾性シート6をサブロール61で駆動して、金属ベルト2とゴム状弾性シート6とを別々に駆動する。この連続プレス装置は、ゴム状弾性シート6と金属ベルト2とを一体構造としないので、ゴム状弾性シート6を金属ベルト2から分離してメンテナンスでき、また被プレス物9の形状に最適なゴム状弾性シート6に交換して使用できる特長もある。
ただ、本発明の連続プレス装置は、必ずしも金属ベルトとゴム状弾性シートとを別々に分離されたベルトとすることなく、金属ベルトの表面にゴム状弾性シートを積層し、接着してゴム状弾性シートと金属ベルトとを一体構造とすることができる。この連続プレス装置は、ゴム状弾性シートを駆動する機構を必要としないので、全体の構造を簡単にできる特長がある。
ゴム状弾性シート6は、被プレス物9に密着するプレス面6aを平面状とし、あるいは被プレス物9の表面に沿う立体形状、あるいは被プレス物9の表面に近似する立体形状とする。プレス面を平面状とするゴム状弾性シートは、それ自体が弾性変形してプレス面を被プレス物に密着させる。プレス面6aを被プレス物9の表面に沿う立体形状、あるいは近似する立体形状とするゴム状弾性シート6は、わずかに弾性変形してプレス面6aを被プレス物9の表面に密着できる。プレス面6aを立体形状とするゴム状弾性シート6は、凹凸差の大きい被プレス物9の表面にも密着できる。たとえば、図1と図2に示すように、波形の被プレス物9をプレスする連続プレス装置は、ゴム状弾性シート6のプレス面6aを波形とすることで、波高の高い被プレス物9の表面に密着できる特長がある。とくに、プレス面6aを波形として波形の被プレス物9に密着するゴム状弾性シート6は、それ自体も弾性変形して被プレス物9の表面に密着するので、被プレス物9とプレス面6aの波形が完全に一致しない状態においても、ゴム状弾性シート6が弾性変形することで、プレス面6aを被プレス物9の表面に密着できる。
さらに、ゴム状弾性シート6は、図3に示すように、その両側縁をシール溝12の外側に配置する横幅(W)としている。金属ベルト2の間にゴム状弾性シート6を挟着しながら、金属ベルト2を平面状として、シール3を金属ベルト表面に密着させるためである。この構造は、シール3がゴム状弾性シート6の外側で金属ベルト2を押圧することがなく、シール3が金属ベルト2を介してゴム状弾性シート6を押圧することで、金属ベルト2を平面状として、シール3を金属ベルト2の表面に密着できる。
図1の連続プレス装置は、連続して供給される被プレス物9を一対のゴム状弾性シート6で上下から挟着する。図1の連続プレス装置は、連続して供給される被プレス物9を、図2に示すように、複数列の凸条と凹溝が互いに平行な姿勢で交互に設けられた波形の連続体としている。図2の被プレス物9は、凸条と凹溝が被プレス物9の移送方向に対して直交する姿勢となる波形、言い換えると、縦断面形状が波形となる形状としている。この被プレス物9は、移送方向に対して直交する方向に延びる複数列の凸条と凹溝を交互に形成しているので、これ等をプレスするゴム状弾性シート6のプレス面6aにも、これらの凸条と凹溝の表面に密着する形状の凹部と凸部を交互に設けている。
ただ、連続して供給される被プレス物は、図6と図7に示すように、複数列の凸条と凹溝が互いに平行な姿勢で交互に設けられた波形の連続体とすると共に、凸条と凹溝とが被プレス物9の移送方向に連続する形状、言い換えると、横断面形状が波形となる形状とすることもできる。この形状の被プレス物9は、移送方向に延びる複数列の凸条と凹溝を交互に形成しているので、これ等をプレスするゴム状弾性シート6のプレス面6aにも、これらの凸条と凹溝の表面に密着する形状の凹部と凸部、すなわち移送方向に延びる凹部と凸部を交互に設けている。この形状のゴム状弾性シート6は、移送方向に延びるプレス面6aの凹凸が被プレス物9の表面の凹凸に沿うように配置されるので、移送方向に対してゴム状弾性シート6の左右方向の位置が決定される。
なお、図1と図6に示す連続プレス装置は、金属ベルト2の移送方向に連続する形状の被プレス物9を連続して供給するために、供給側に成形ローラー43を備えている。図の成形ローラー43は、上下に一対のローラー43A、43Bを備えており、各ローラー43A、43Bの外周面には、供給ロール44から連続して供給される被プレス物9を両面から挟着して所定の形状に成形する成形部43aを設けている。図1に示すローラー43A、43Bは、外周面にスプライン形状の成形部43aを設けており、上下のローラー43A、43Bで被プレス物9を挟着して所定の波形に形成している。図6に示すローラー43A、43Bは、図示しないが、円周方向に沿って複数列の山形の凸条とV字状の凹溝とを交互に設けた形状の成形部43aを外周面に設けており、上下のローラー43A、43Bで被プレス物9を挟着して所定の波形に形成している。これらの連続プレス装置は、供給ロール44から連続供給される被プレス物9を成形ローラー43で所定の形状に成形しながら連続供給できる。ただ、連続プレス装置は、成形ローラーを設けることなく、所定の形状に成形された被プレス物を供給ロールから連続供給することもできる。
以上の連続プレス装置は、シール3を金属ベルト2の表面に密接させるために、図8の拡大断面図に示すように、加圧機構13の押付流体14でシール3を金属ベルト2の表面に押圧する。加圧機構13は、シール3を金属ベルト2に押圧するために、シール溝12に押付流体14を供給し、押付流体14の圧力でシール3を金属ベルト2に向かって押圧する。
図8の加圧機構13は、加圧された押付流体14をシール溝12に供給して、シール3を金属ベルト2に向かって押圧する。シール溝12は、その底部に、押付流体14をシール溝12に供給する油圧路15を開口している。油圧路15は、油圧回路16に連結されて、油圧回路16から供給される押付流体14をシール溝12に供給する。加圧機構13は、油圧回路16がシール溝12に供給する押付流体14の圧力を調整して、シール3を金属ベルト2に押圧する押圧力を調整する。シール3の押圧力は、シール溝12に供給される押付流体14の圧力に比例して大きくなる。シール溝12とシール3は、シール3をシール溝12に出入りできるように、シール溝12の対向面とシール3の両側面とを互いに平行な平面としている。シール溝12の内幅をシール3の横幅として、すなわち、シール3をシール溝12に沿って出入りできるが、シール溝12とシール3との隙間を液漏れしない隙間として、シール溝12に供給される押付流体14を液漏れしない状態で、シール3を金属ベルト2の表面に向かって出入りできる。
図8の断面図に示すシール3は、シール溝12との摺動面にOリング17を配置している。この図のシール3は、両側面に長手方向に延びるようにガイド溝18を設けて、このガイド溝18にOリング17を位置ずれしないように配置している。図9の拡大断面図に示すシール3は、片面にガイド溝18を設けて、ガイド溝18にOリング17を配置している。さらに、図10は、シール溝12の底部にパッキン19を配置して、パッキン19を介してシール3を押圧している。パッキン19は、横断面形状をU字状に湾曲する形状として、押付流体14でシール溝12の内面に押圧されてシール3を押圧する。
さらに、図11ないし図13に示す加圧機構13は、押付流体14でシール3を金属ベルト2の表面に押圧する構造に加えて、シール3を金属ベルト2の表面に押圧する弾性体20も備えている。これらの図の加圧機構13は、弾性体20をコイルスプリングの押しバネ20Aとして、加圧ヘッド1に連結している。加圧ヘッド1は、シール溝12に連結するように、弾性体20を案内する筒状のガイド穴21を設けている。ガイド穴21は密閉構造で、押しバネ20Aのコイルスプリングを長手方向に伸縮できるように案内している。コイルスプリングの押しバネ20Aは、シール溝12のシール3を金属ベルト2に向かって弾性的に押圧する。シール溝12とシール3との間においては、図11や図12に示すように、シール3と押しバネ20Aとの間にパッキン22やOリング23を配置し、あるいは、図13に示すように、シール3の外側にOリング25を配置して、シール溝12に供給される押付流体14やプレス流体8の漏れを防止している。
図11と図12の加圧ヘッド1は、シール溝12の底部に、押付流体14を供給する油圧路15を開口しており、この油圧路15を油圧回路(図示せず)に連結して、油圧回路から供給される押付流体14をシール溝12とガイド穴21に供給している。図11に示す加圧ヘッド1は、シール溝12の底部であって、シール3と弾性体20との間にパッキン22を配置しており、このパッキン22を介してシール3を押圧している。パッキン22は、横断面形状をU字状に湾曲する形状としており、その中央部を弾性体20の下端でシール3に押圧すると共に、両側部を押付流体14でシール溝12の内面に密着させて、押圧流体14の漏れを防止している。
また、図12に示す加圧ヘッド1は、シール溝12の底部であって、シール3と弾性体20との間にOリング23を配置しており、このOリング23を介してシール3を押圧している。Oリング23の上下には、一対の支持リング24を互いに平行に配置している。この支持リング24は、たとえば、所定の厚さの金属プレートで、Oリング23の全体形状に沿う形状、いいかえると、平面視が略長方形状のシール溝12に沿う枠形状としている。Oリング23は、横断面形状を略円形状としており、上端面を支持リング24を介して弾性体20の下端に当接させると共に、下端面を支持リング24を介してシール3の上端に当接させている。さらに、Oリング23は、両側面をシール溝12の内面に密着させて、押圧流体14の漏れを防止している。
さらに、図13のシール溝12は加圧チャンバー10に連結されて、加圧チャンバー10に供給されるプレス流体8を案内して、プレス流体8でシール3を金属ベルト2に押圧する。この連続プレス装置は、プレス流体8を押付流体に兼用してシール3を押圧するので、押付流体をシール溝に供給する油圧回路を省略できる。
シール3は、加圧機構13で押圧されない状態では平面状となるように製造される。たとえば、真鍮などの金属製のシール3は、平面状の金属プレートを閉ループ状に切削加工して製作される。金属ベルト2は、ゴム状弾性シート6を介して被プレス物9をプレスする状態で、ゴム状弾性シート6の背面に密着して平面状ないしほぼ平面状となる。シール3は、金属ベルト2の表面に密接されて、加圧チャンバー10のプレス流体8の液漏れを防止する。加圧機構13は、シール3の全周を金属ベルト2に押圧して、加圧チャンバー10の開口部をシール3で密閉してプレス流体8の漏れを阻止する。加圧機構13の押圧力は、シール3を金属ベルト2の表面に密接させる強さに調整される。加圧機構13の押圧力が弱すぎると、シール3を金属ベルト2の表面に密着できなくなり、シール3と金属ベルト2との間に隙間ができてプレス流体8の漏れの原因となる。反対に押圧力が強すぎると、シール3と金属ベルト2との摩擦抵抗が増加して、駆動機構4で金属ベルト2を軽く移動できなくなる。
加圧ヘッド1の間にあってゴム状弾性シート6を介して被プレス物9をプレスする一対のエンドレスの金属ベルト2は、駆動機構4で移動される。駆動機構4は、図1と図6に示すように、連続プレス装置の両端に配置されて金属ベルト2が掛けられている一対のロール41と、これらのロール41を回転させる回転機構42とを備えている。駆動機構4は、上下のロール41を回転させて、上下に配設される一対の金属ベルト2を、一緒に同じ方向に移動させる。上下に配設される一対の金属ベルト2は、ゴム状弾性シート6を介して被プレス物9を挟着する状態で同じ方向に移動される。ロール41に掛けているエンドレスの金属ベルト2は、加圧ヘッド1のプレス面1aと反対面に配置される。エンドレスの金属ベルト2は、ロール41に駆動されて被プレス物9をプレス状態で移送し、またロール41を停止してプレス状態に保持し、ロール41を駆動してプレス面1aにゴム状弾性シート6と被プレス物9を搬入し、あるいは被プレス物9を排出する。
図1と図6の連続プレス装置は、被プレス物9をプレス状態で加熱する加熱領域51と、プレス状態で冷却する冷却領域52とを設けている。加熱領域51と冷却領域52とを設けるために、図の連続プレス装置は、加熱用の加圧ヘッド1Xと冷却用の加圧ヘッド1Yとを金属ベルト2の移送方向に設けている。加熱用の加圧ヘッド1Xは加熱領域51に配置され、冷却用の加圧ヘッド1Yは冷却領域52に配置される。各々の加圧ヘッド1は、温度調整機構5に連結され、加熱用の加圧ヘッド1Xは金属ベルト2を加熱し、また冷却用の加圧ヘッド1Yは金属ベルト2を冷却しながら移送する。
温度調整機構5は、加熱用の加圧ヘッド1Xに供給するプレス流体8を加熱して加熱領域51では金属ベルト2を加熱し、冷却用の加圧ヘッド1Yに供給するプレス流体8を冷却して冷却領域52では金属ベルト2を冷却する。プレス流体8の温度は、温度調整機構5で調整される。温度調整機構5は、加熱用の加圧ヘッド1Xの加圧チャンバー10に、例えば、300℃に加熱されたプレス流体8を供給し、このプレス流体8で金属ベルト2を加熱し、金属ベルト2でゴム状弾性シート6を加熱して被プレス物9を加熱する。また、温度調整機構5は、冷却用の加圧ヘッド1Yの加圧チャンバー10に、例えば0℃に冷却したプレス流体8を供給して、プレス流体8で金属ベルト2を冷却し、金属ベルト2で被プレス物9を冷却することができる。
以上の連続プレス装置は、シール溝12に閉ループ状のシール3を案内しているが、図14に示すように、四角形のシール溝12に4本のシール3Xを案内し、4本のシール3Xで加圧チャンバー10の開口部を密閉することもできる。
以上の連続プレス装置は、間に被プレス物9を挟んでいる一対のゴム状弾性シート6を上下の金属ベルト2の間に供給し、ゴム状弾性シート6を金属ベルトと同じ速度で移送し、ゴム状弾性シート6で被プレス物9をプレスしながら移送する。この状態で、シール3は金属ベルト表面に密着されて加圧チャンバー10の開口部を閉塞し、加圧チャンバー10のプレス流体8で金属ベルト2を押圧してゴム状弾性シート6を押圧する。押圧されるゴム状弾性シート6は被プレス物9をプレスする。金属ベルト2は、ゴム状弾性シート6を加熱領域51から冷却領域52に移送して外部に排出する。加熱領域51に移送されるゴム状弾性シート6は、金属ベルト2に加熱されて被プレス物9を加熱する。冷却領域52に移送されるゴム状弾性シート6は金属ベルト2に冷却されて被プレス物9を冷却する。
以上の連続プレス装置は、第1の加圧ヘッド1Aと第2の加圧ヘッド1Bの両方にシール3の押圧力を調整する加圧機構13を設けているが、本発明の連続プレス装置は、図15に示すように、一方の加圧ヘッド1にのみシール3の押圧力を調整する加圧機構13を設けることもできる。
1…加圧ヘッド
1A…第1の加圧ヘッド
1B…第2の加圧ヘッド
1a…プレス面
1X…加熱用の加圧ヘッド
1Y…冷却用の加圧ヘッド
2…金属ベルト
3…シール
3X…シール
4…駆動機構
5…温度調整機構
6…ゴム状弾性シート
6a…プレス面
8…プレス流体
9…被プレス物
10…加圧チャンバー
11…周壁
12…シール溝
13…加圧機構
14…押付流体
15…油圧路
16…油圧回路
17…Oリング
18…ガイド溝
19…パッキン
20…弾性体
20A…押しバネ
21…ガイド穴
22…パッキン
23…Oリング
24…支持リング
25…Oリング
41…ロール
42…回転機構
43…成形ローラー
43A…ローラー
43B…ローラー
43a…成形部
44…供給ロール
51…加熱領域
52…冷却領域
60…サブ駆動機構
61…サブロール
62…サブ回転機構
101…加圧ヘッド
101A…第1の加圧ヘッド
101B…第2の加圧ヘッド
101a…プレス面
102…金属ベルト
103…シール
108…プレス流体
109…被プレス物
109’…被プレス物
110…加圧チャンバー
112…シール溝

Claims (6)

  1. 対向面をプレス面(1a)として互いに対向して配設してなる第1の加圧ヘッド(1A)及び第2の加圧ヘッド(1B)からなる一対の加圧ヘッド(1)と、前記一対の加圧ヘッド(1)のプレス面(1a)に沿って移動するように配置してなる一対の金属ベルト(2)と、一対の金属ベルト(2)を移動させる駆動機構(4)と、前記金属ベルト(2)を加熱又は冷却して金属ベルト(2)を介して被プレス物(9)を加熱又は冷却する温度調整機構(5)とを備え、
    前記加圧ヘッド(1)は、プレス流体(8)を供給する加圧チャンバー(10)をプレス面(1a)に備え、この加圧チャンバー(10)は対向する加圧ヘッド(1)との対向面を開口して、この開口部を閉塞するように前記金属ベルト(2)を配設しており、
    さらに、前記加圧ヘッド(1)は加圧チャンバー(10)の開口部の外側に沿ってシール溝(12)を有し、このシール溝(12)にはシール(3)が配置されて、このシール(3)が、移動する金属ベルト(2)に摺動状態に密接されて、前記加圧チャンバー(10)の開口部を前記金属ベルト(2)とシール(3)とで密閉しており、
    前記駆動機構(4)で移動される金属ベルト(2)がシール(3)を介して加圧チャンバー(10)の開口部を閉塞する状態で、加圧チャンバー(10)にプレス流体(8)が供給されて、プレス流体(8)が移動する金属ベルト(2)を介して被プレス物(9)をプレス状態で移送するようにしてなるプレス装置であって、
    前記金属ベルト(2)と被プレス物(9)との間に、両側縁を前記シール溝(12)の外側に配置する横幅(W)のゴム状弾性シート(6)を配置しており、
    前記金属ベルト(2)が前記ゴム状弾性シート(6)を介して被プレス物(9)を加熱状態又は冷却状態でプレスして移送するようにしてなることを特徴とする連続プレス装置。
  2. 請求項1に記載される連続プレス装置であって、
    前記ゴム状弾性シート(6)が、ゴム状弾性体自体よりも優れた熱伝導特性のフィラーを充填してなるシートであることを特徴とする連続プレス装置。
  3. 請求項1又は2に記載される連続プレス装置であって、
    前記金属ベルト(2)の間に、被プレス物(9)の両面に配置される一対のゴム状弾性シート(6)を配置してなることを特徴とする連続プレス装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載される連続プレス装置であって、
    前記ゴム状弾性シート(6)が無端ベルトで、前記ゴム状弾性シート(6)を駆動するサブ駆動機構(60)を備え、前記サブ駆動機構(60)が前記ゴム状弾性シート(6)を駆動する一対のサブロール(61)を備えることを特徴とする連続プレス装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載される連続プレス装置であって、
    前記ゴム状弾性シート(6)が被プレス物(9)をプレスするプレス面(6a)を平面状としてなることを特徴とする連続プレス装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載される連続プレス装置であって、
    前記ゴム状弾性シート(6)が被プレス物(9)をプレスするプレス面(6a)を立体形状としてなることを特長とする連続プレス装置。
JP2015024717A 2015-02-10 2015-02-10 連続プレス装置 Pending JP2016147280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015024717A JP2016147280A (ja) 2015-02-10 2015-02-10 連続プレス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015024717A JP2016147280A (ja) 2015-02-10 2015-02-10 連続プレス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016147280A true JP2016147280A (ja) 2016-08-18

Family

ID=56691020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015024717A Pending JP2016147280A (ja) 2015-02-10 2015-02-10 連続プレス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016147280A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3599086A1 (de) * 2018-07-27 2020-01-29 Held Technologie GmbH Gleitflächendichtung für eine kontinuierlich arbeitende doppelbandpresse und doppelbandpresse
DE112022003531T5 (de) 2021-08-20 2024-05-29 Murata Manufacturing Co., Ltd. Doppelband-Pressvorrichtung

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176414A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Sandvik Kk ベルトプレス装置
JP2014111272A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Morita Giken Kogyo Kk プレス装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176414A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Sandvik Kk ベルトプレス装置
JP2014111272A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Morita Giken Kogyo Kk プレス装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3599086A1 (de) * 2018-07-27 2020-01-29 Held Technologie GmbH Gleitflächendichtung für eine kontinuierlich arbeitende doppelbandpresse und doppelbandpresse
DE112022003531T5 (de) 2021-08-20 2024-05-29 Murata Manufacturing Co., Ltd. Doppelband-Pressvorrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4794855A (en) Continuous press machine
US9511620B2 (en) Hot stamping machine
JP2016147280A (ja) 連続プレス装置
JP6142120B2 (ja) 成形方法及び成形装置
JP2009028730A5 (ja)
US8900397B2 (en) Apparatus for manufacturing joined laminated media and method of manufacturing joined laminated media
JP6595240B2 (ja) 樹脂成型治具、樹脂成型装置及び樹脂成型方法
JPH0229440B2 (ja)
JPS62270299A (ja) 複式ベルトプレス
JPWO2015186736A1 (ja) ローラ式加圧装置、インプリント装置およびローラ式加圧方法
CN105848856A (zh) 层压装置
KR20170034579A (ko) 프레스형 곡면 글라스 열전사장치
US20080292375A1 (en) Pigment-Adhering Apparatus For A Printer Device
JP2014111272A (ja) プレス装置
KR101865319B1 (ko) Cfrp 제품 성형 금형
JP2016097532A (ja) プラスチック製の段ボールの製造装置
JPH0262370B2 (ja)
JP6780311B2 (ja) 搬送装置、定着装置及び画像形成装置
JP7363109B2 (ja) 複合材料製造装置及び複合材料製造方法
JP5384709B2 (ja) ダイセット
JP2014004696A (ja) 微細構造転写装置
KR101116655B1 (ko) 롤러 부재
JPH0262371B2 (ja)
JP5342716B2 (ja) プレス装置
JPH0376613A (ja) 連続加圧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190423