JP7361741B2 - 売上データ処理装置、表示方法およびプログラム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、売上データ処理装置、表示方法およびプログラムについて、軽減税率に対応した商品またはサービスの小計金額と標準税率に対応した商品またはサービスの小計金額とを容易に把握することを課題とする。
また、本発明に係る表示方法は、売上データ処理装置が実行する表示方法であって、商品またはサービスの名称情報及び金額情報を表示する表示領域を商品またはサービスに適用される消費税率に対応させて複数のサブ表示領域に区分けするとともに、売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に当該指定を受け付けた商品またはサービスについての前記名称情報及び前記金額情報を前記複数のサブ表示領域のうち前記指定を受け付けた商品またはサービスに適用される消費税率に対応する方のサブ表示領域に振り分けて追加していくことにより、一の取引で売上登録される商品またはサービスの前記名称情報及び前記金額情報からなる前記消費税率毎のリストを売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に更新表示させる表示制御ステップと、前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に前記名称情報及び前記金額情報が表示されている商品またはサービスに対する消費税込みの小計金額を導出する導出ステップと、を含み、前記表示制御ステップは、前記サブ表示領域毎に前記導出ステップで導出された前記消費税込みの小計金額のそれぞれを、当該消費税込みの小計金額に対応する前記サブ表示領域に表示させるとともに前記リストの更新に伴なわせて更新表示させ、且つ、前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に対応する消費税率の値情報を当該サブ表示領域に対応させて表示させる、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、売上データ処理装置のコンピュータを、商品またはサービスの名称情報及び金額情報を表示する表示領域を商品またはサービスに適用される消費税率に対応させて複数のサブ表示領域に区分けするとともに、売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に当該指定を受け付けた商品またはサービスについての前記名称情報及び前記金額情報を前記複数のサブ表示領域のうち前記指定を受け付けた商品またはサービスに適用される消費税率に対応する方のサブ表示領域に振り分けて追加していくことにより、一の取引で売上登録される商品またはサービスの前記名称情報及び前記金額情報からなる前記消費税率毎のリストを売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に更新表示させる表示制御手段、前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に前記名称情報及び前記金額情報が表示されている商品またはサービスに対する消費税込みの小計金額を導出する導出手段、として機能させ、前記表示制御手段は、前記サブ表示領域毎に前記導出手段により導出された前記消費税込みの小計金額のそれぞれを、当該消費税込みの小計金額に対応する前記サブ表示領域に表示させるとともに前記リストの更新に伴なわせて更新表示させ、且つ、前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に対応する消費税率の値情報を当該サブ表示領域に対応させて表示させる、ことを特徴とする。
図1(a),(b)は、第1の実施形態における電子キャッシュレジスタ1の外観図である。
電子キャッシュレジスタ1は、ドロア17の上に筐体が設けられた小店舗向けのコンパクトタイプである。なお、本発明は、この電子キャッシュレジスタ1に限定されず、第2の実施形態に示すように、バーコードスキャナ機能を搭載した高機能なPOS(Point Of Sales)端末に適用してもよい。
この電子キャッシュレジスタ1は、筐体上面に設けられた入力部18および表示部14と、筐体の後側に設けられた客用表示部15(隠面にあり)と、筐体左側に設けられた印刷部16を含んで構成される。なお、ドロア17は、電子キャッシュレジスタ1の筐体と分離して配置可能である。
電子キャッシュレジスタ1の筐体の後側には、客用表示部15が設けられている。店舗の顧客は、電子キャッシュレジスタ1を介して店員と正対する際に、この客用表示部15を容易に視認することができる。
電子キャッシュレジスタ1のオペレータは、入力部18を介して商品の単価と部門とを入力し、小計金額を表示させたのちに預り金を入力することで、商品を登録することができる。この商品の登録時に、電子キャッシュレジスタ1は、ドロア17を引き出して、預り金を入金させる。
図2において、電子キャッシュレジスタ1は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、表示部14、客用表示部15、印刷部16、ドロア17、入力部18、記憶部19を備える。電子キャッシュレジスタ1の各部はバスによって接続されている。
なお、入力部18は、キーボードに限らず、入力指示ができるものであればどのようなものでもよい。例えば、タッチパネル(タッチスクリーン)のように入力ペンや指先等により指示された座標を感知し、電磁誘電方式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理で指示された位置座標を検出するようにしてもよい。この場合、入力部18は、検出された位置座標を位置信号とし、CPU11に出力する。
印刷部16は、例えば熱転写プリンタであり、レシート情報をロールペーパ(レシート用紙)に印字して出力する。
ドロア17は、現金を収納する部位であり、オペレータが電子キャッシュレジスタ1を操作することにより引き出すことができる。
CPU11は、部門テーブル191を参照して各商品または各サービスに軽減税率と標準税率のいずれが適用されるかを決定する税率決定部として機能する。
この部門テーブル191は、部門コード欄、部門名欄、計算方法欄、税率欄を含んで構成される。これにより、各部門キーと税の計算方法との対応を示している。
部門1は、10%の標準税率に対応した品目について、内税方式の金額を入力する場合の部門である。ここで内税方式とは、商品金額に消費税が含まれているものを販売する方式のことをいう。ユーザが部門1キーを選択すると、部門名欄の「部門01」が表示部14に表示されると共に、計算方法欄に記載の「内税」かつ税率欄に記載の10%の税率で税額や税込価格が計算される。
部門2は、8%の軽減税率に対応した品目について、内税方式の金額を入力する場合の部門である。ユーザが部門2キーを選択すると、部門名欄の「部門02」が表示部14に表示されると共に、計算方法欄に記載の「内税」かつ税率欄に記載の8%の税率で税額や税込価格が計算される。
部門3は、10%の標準税率に対応した品目について、外税方式の金額を入力する場合の部門である。ここで外税方式とは、商品金額に消費税が含まれていないものを販売する方式のことをいう。ユーザが部門3キーを選択すると、部門名欄の「部門03」が表示部14に表示されると共に、計算方法欄に記載の「外税」かつ税率欄に記載の10%の税率で税額や税込価格が計算される。
部門4は、8%の軽減税率に対応した品目について、外税方式の金額を入力する場合の部門である。ユーザが部門4キーを選択すると、部門名欄の「部門04」が表示部14に表示されると共に、計算方法欄に記載の「外税」かつ税率欄に記載の8%の税率で税額や税込価格が計算される。
このPLUファイル192は、PLU番号欄、商品名欄、単価欄、計算方法欄、税率欄を含んで構成される。これにより、PLU番号と商品・単価・計算方法・税率との対応を示すことができる。
PLU番号欄は、その商品に係る商品コードが格納される。商品名欄には、その商品に係る商品名が格納される。単価欄には、その商品に係る税の計算方法での単価が格納される。計算方法欄には、その商品に係る税額の計算方法が格納される。例えば、計算方法欄に「内税(標準税率)」や「内税(軽減税率)」が格納されていたとき、単価欄には税込単価が格納される。計算方法欄に「外税(標準税率)」や「外税(軽減税率)」が格納されていたとき、単価欄には税抜単価が格納される。税率欄には、その商品に対応する税率がパーセント単位で格納される。
入力部18は、7行6列のマトリックス状に配置されたキー群を含み、これらキー群は凡そ4つに区分されている。商品登録に用いられるキーは、主に左下の区分と右下の区分に配置されている。ここでは、キー群のうち左下の区分と右下の区分とを説明し、左上の区分と右上の区分の説明を一部省略する。
「9」~「0」,「00」,「・」などの数字キーは、数値の入力に用いられる。
電子キャッシュレジスタ1のCPU11は、顧客との取引ごとに、ステップS10~S22の処理を繰り返す。このときの表示部14と客用表示部15の表示例を、後記する図7と図8とに示す。またオペレータが商品を登録する毎に、CPU11はステップS10~S18の処理を繰り返す。なお、このフローチャートでは、「現/預」キーの押下時の処理は省略している。
ステップS10にてCPU11は、入力部18のうち数字キーが押下されたならば、表示部14や客用表示部15の数字を更新して(ステップS11)、小計キー回数の変数をリセット(ステップS18)したのちに、ステップS10の処理に戻る。
ステップS10にて「×」キーが押下されたならば、CPU11は、表示部14や客用表示部15の数字を商品数量として決定するステップS12に進み、小計キー回数の変数をリセット(ステップS18)したのちにステップS10の処理に戻る。具体的にいうと、オペレータが商品数量を入力する際には、数字キーで商品数量を入力したのち「×」キーを押下するとよい。
具体的にいうと、オペレータが数字キーで商品価格を入力したのち「部門1」キーを押下すると、内税方式で標準税率の商品の価格が入力される。また、オペレータが数字キーで商品価格を入力したのち「部門2」キーを押下すると、内税方式で軽減税率の商品の価格が入力される。
具体的にいうと、オペレータが外税方式で標準税率の商品の価格を入力する際には、数字キーで商品価格を入力したのち「部門3」キーを押下するとよい。また、オペレータが外税方式で軽減税率の商品の価格を入力する際には、数字キーで商品価格を入力したのち「部門4」キーを押下するとよい。
ステップS10にて「PLU」キーが押下されたならば、CPU11は、表示部14や客用表示部15の数字をPLU番号として、商品と単価と税率と計算方法を決定するステップS17に進み、小計キー回数の変数をリセット(ステップS18)したのちにステップS10の処理に戻る。具体的にいうと、オペレータがPLU番号によって商品を指定する際には、数字キーでPLU番号を入力したのち「PLU」キーを押下するとよい。
図7(a)は、オペレータが「2」、「2」、「0」、「0」、「部門1」を順次押下したときの表示部14と客用表示部15の表示例を示している。
表示部14の1行目には、部門名「部門01」と「標準税率」とが表示され、2行目には金額「2,200」が表示される。客用表示部15には、金額「2,200」が表示される。
表示部14の1行目には、部門名「部門02」と「軽減税率2点」とが表示され、2行目には金額「2,160」が表示される。客用表示部15には、金額「2,160」が表示される。
表示部14の1行目には、「小計」と「3点」が表示され、2行目には小計金額「4,360」が表示される。客用表示部15には、「3点」と小計金額「4,360」が表示される。
表示部14の1行目には、「小計」と「標準税率1点」が表示され、2行目には標準税率の小計金額「2,200」が表示される。客用表示部15には、「10%1点」と標準税率の小計金額「2,200」とが表示される。
表示部14の1行目には、「小計」と「軽減税率2点」が表示され、2行目には軽減税率の小計金額「2,160」が表示される。客用表示部15には、「8%2点」と軽減税率の小計金額「2,160」とが表示される。
このように、軽減税率の適用商品に係る小計金額と、標準税率の適用商品に係る小計金額とを切り替えて表示することで、顧客および店員は、これらの小計金額を容易に把握することができる。
図8(a)は、オペレータが「1」、「0」、「0」、「PLU」を順次押下したときの表示部14と客用表示部15の表示例を示している。
表示部14の1行目には、商品名「りんご」と「軽減税率」が表示され、2行目には金額「108」が表示される。客用表示部15には、金額「108」が表示される。
表示部14の1行目には、商品名「歯ブラシ」と「標準税率2点」が表示され、2行目には金額「330」が表示される。客用表示部15には、金額「330」が表示される。
表示部14の1行目には、「小計」と「3点」が表示され、2行目には小計金額「438」が表示される。客用表示部15には、「3点」と小計金額「438」が表示される。
表示部14の1行目には、「小計」と「標準税率2点」が表示され、2行目には標準税率の小計金額「330」が表示される。客用表示部15には、「10%2点」と標準税率の小計金額「330」とが表示される。
表示部14の1行目には、「小計」と「軽減税率1点」が表示され、2行目には軽減税率の小計金額「108」が表示される。客用表示部15には、「8%1点」と軽減税率の小計金額「108」とが表示される。
このように、軽減税率の適用商品に係る小計金額と、標準税率の適用商品に係る小計金額とを切り替えて表示することで、顧客および店員は、これらの小計金額を容易に把握することができる。
図9に示すように、売上データ処理装置Sは、各商品を登録する商品識別装置2と、各取引に係る商品の売上登録と精算とを行うPOS端末3とを備える。この商品識別装置2は、商品に関する情報を読み取って登録するPOS接続用スキャナである。
商品識別装置2は、横長テーブル状のカウンタ台5の長手方向の中央に設置されている。商品識別装置2は、薄型の直方体状のハウジング51を備える。このハウジング51の正面には、読取窓52を介してカメラ27が配置されている。
POS端末3の上面には、オペレータ(店員)が操作するためのキーボード33が配置されている。このオペレータから見てキーボード33の上部奥側には、情報を表示するディスプレイ321が設けられている。このディスプレイ321の表面には、タッチパネル322が積層されている。ディスプレイ321よりもさらに奥側には、情報を表示する顧客用ディスプレイ34が左右方向に回転可能に設置されている。なお、図9に示す顧客用ディスプレイ34は、図の手前側に向いている。この顧客用ディスプレイ34は、図の奥側に向くように回転させることによって、顧客に向けて情報を表示する。
第1の買物カゴ4Lは、顧客によって持ち込まれたものであり、一つの取引に係る商品が収納される。第2の買物カゴ4Rは、第1の買物カゴ4Lから商品識別装置2を挟んだ位置に載置される。第1の買物カゴ4L内の商品は、商品識別装置2を操作するオペレータにより取り出され、第2の買物カゴ4Rに移動される。この移動過程で、商品が商品識別装置2の読取窓52に翳される。このとぎ、読取窓52内に配置されたカメラ27は商品に付されたバーコードを撮像する。
なお、本発明は、顧客自らがオペレータとしてキャッシュレジスタを操作するセルフレジに適用してもよく、限定されない。
売上データ処理装置Sは、商品識別装置2とPOS端末3とを含んで構成される。
商品識別装置2は、マイクロコンピュータ21と、表示・操作部22と、インタフェース25と、カメラ27と、スピーカ28と、電源29とを含んで構成される。
マイクロコンピュータ21は、CPU211にROM212とRAM213とがバス接続されて構成された制御手段である。ROM212には、CPU211によって実行されるプログラムが記憶される。
CPU211には、表示・操作部22と、インタフェース25と、カメラ27、スピーカ28とが、内部バスや各入出力回路(不図示)を介して接続される。
ディスプレイ221は、CPU211の指示により、オペレータに対する情報を表示する表示手段である。タッチパネル222は、ディスプレイ221により表示した情報に対する操作の入力を受ける。顧客用ディスプレイ24は、CPU211の指示により、顧客に対する情報を表示する。
キーボード23は、小計キーやテンキーを含む複数の操作キーで構成され、オペレータの操作入力を受け付ける。
インタフェース25は、POS端末3のインタフェース35に接続して、POS端末3との間でデータ送受信を可能にする。
電源29は、この商品識別装置2の各部に電力を供給する。
インタフェース25は、POS端末3のインタフェース35に接続して、POS端末3との間でデータ送受信を可能にする。
マイクロコンピュータ31は、情報処理を実行する。このマイクロコンピュータ31は、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU311に、ROM312とRAM313とがバス接続されて構成される。CPU311には、ドロワ37と、キーボード33と、ディスプレイ321と、タッチパネル322と、顧客用ディスプレイ34と、HDD36(Hard Disk Drive)とが、内部バスや各入出力回路を介して接続されている。これらは、CPU311による制御を受ける。
キーボード33は、小計キー331と、締めキー332と、テンキー333とを含んで構成され、オペレータの操作入力を受け付ける。テンキー333は、0から9までの数字キーと各種演算子キーとで構成される。
プリンタ38は、レシートなどに印字を行う。POS端末3は、CPU311の制御のもとで、各取引の取引内容をレシートに印字する。
電源39は、このPOS端末3の各部に電力を供給する。
この商品登録処理は、商品識別装置2のCPU211が動作することによって実行される。
最初、商品識別装置2のCPU211は、いずれのキーが入力されたかを判断する(ステップS30)。
ステップS30にてCPU211は、キーボード23が押下されなかったならば、カメラ27が商品を撮像して、バーコードのスキャンが行われたかを判断する(ステップS32)。ステップS32にてバーコードのスキャンが行われたならば、CPU211は商品と税率とを特定し(ステップS33)、商品数量に商品単価を乗じて価格を算出し(ステップS34)、ステップS35の小計導出処理に進む。
小計画面7は、顧客用ディスプレイ24(図9参照)に表示され、軽減税率小計ペイン71と、標準税率小計ペイン72と、お支払金額ペイン73とを含んで構成される。この小計画面7は、一の取引で売上登録される商品またはサービスの情報からなるリストであり、売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に更新表示される。第1表示例の小計画面7は、弁当とメディアの指定を受け付けたときを表示している。
軽減税率小計ペイン71は、軽減税率に対応した商品またはサービスの小計金額を表示する領域である。軽減税率小計ペイン71には、各商品名と単価とが上側に表示され、小計金額が下側に表示されている。更に、この小計金額に対応した税率情報である「8%」が軽減税率小計ペイン71の上側に表示されている。
標準税率小計ペイン72と、標準税率に対応した商品またはサービスの小計金額を表示する領域である。標準税率小計ペイン72には、各商品名と単価とが上側に表示され、小計金額が下側に表示されている。更に、この小計金額に対応した税率情報である「10%」が標準税率小計ペイン72の上側に表示されている。このように、商品またはサービスの情報を表示する表示領域が商品またはサービスに適用される税率に応じて軽減税率小計ペイン71と標準税率小計ペイン72とに区分けされ、同時に表示されている。
お支払金額ペイン73は、この顧客に請求するお支払金額を表示する領域である。お支払金額は、軽減税率に対応した商品またはサービスの小計金額と、標準税率に対応した商品またはサービスの小計金額との和である。
このように表示することで、顧客は、軽減税率に対応した商品の小計金額と標準税率に対応した商品の小計金額とを対比して、容易に把握することができる。
第2表示例の小計画面7は、図12に示した第1表示例と同様に、顧客用ディスプレイ24(図9参照)に表示され、軽減税率小計ペイン71と、標準税率小計ペイン72と、お支払金額ペイン73とを含んで構成される。第2表示例の小計画面7は、弁当とメディアとみかんと卵の指定を受け付けたときを表示している。
第2表示例の小計画面7は、図11のステップS36の処理で導出された小計金額を、この小計金額に対応する表示領域である軽減税率小計ペイン71に表示している。小計画面7は更に、図11のステップS37の処理で導出された小計金額を、この小計金額に対応する表示領域である標準税率小計ペイン72に表示している。
レシート8は、第2表示例の小計画面7にて一の取引を終えた場合のレシートである。このレシート8は、ロールペーパ上に順にタイトル欄81、日時欄82、軽減税率適用欄83、標準税率適用欄84、合計欄85、お預り金欄86、お釣欄87が印字されて構成される。
タイトル欄81は、「御計算書」と印字され、日時欄82には会計の日時が印字される。軽減税率適用欄83は、税率8%に対応した商品またはサービスに対する各品目欄を含んでいる。ここでは、品目欄831に「弁当」とその金額が印字され、品目欄832に「みかん」とその金額が印字され、品目欄833に「卵」とその金額が印字される。小計欄834には、軽減税率に対応した商品に対する小計金額が印字される。税額欄835には、軽減税率に対応した商品に対する税額が印字される。
標準税率適用欄84は、税率10%に対応した商品またはサービスに対する各品目欄を含んでいる。ここでは、品目欄841に「メディア」とその金額が印字される。小計欄842には、標準税率に対応した商品に対する小計金額が印字される。税額欄843には、標準税率に対応した商品に対する税額が印字される。
合計欄85には、合計金額の「¥3,280」が印字される。この合計金額とは、軽減後の金額である。お預り金欄86には、顧客からお預りした金額「¥4,000」が印字され、お釣欄87には、顧客に返却するお釣りの金額「¥720」が印字される。
このように印字することで、顧客は、軽減税率に対応した商品の小計金額と標準税率に対応した商品の小計金額とを対比し、容易に把握することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)~(g)のようなものがある。
(a) 売上登録の対象は商品に限られず、サービスであってもよい。
(b) 第1の実施形態にて各小計は、「小計」キーの押下ごとに切り替えて表示している。しかし、これに限られず、例えば所定時間ごとに各小計を切り替えて表示してもよく、横方向にスクロールして順次表示してもよく、限定されない。
(c) 第2の実施形態の小計画面7は、顧客用ディスプレイ24(図9参照)のみならず、オペレータ用のディスプレイ221に表示されてもよい。
(d) 第2の実施形態の軽減税率小計ペイン71や標準税率小計ペイン72は、多数の商品を表示する際には、スクロールして全体を表示するようにしてもよい。
(e) 電子キャッシュレジスタが出力するレシートは、紙媒体に限定されず、電子レシートであってもよい。
(f) 第1の実施形態の入力部は、スイッチを含む物理的なキーである。しかし、これに限られず、例えば入力部がタッチパネル上に表示されたキーとして構成され、このキーをタッブすることにより商品登録情報を入力してもよい。
(g) 電子キャッシュレジスタの商品登録方法は、部門入力やPLU入力に限定されず、例えば画面上に各商品の登録キーを表示する方法や、各商品のパーコードをスキャンする方法や、各商品を撮影してオブジェクト認識する方法であってもよい。
〔付記〕
<請求項1>
適用される税率毎に、該税率に対応した商品またはサービスに対する小計金額を導出する導出部と、
前記導出部により導出された各小計金額を、該小計金額に対応した税率情報とともに出力する小計出力部と、
を備えたことを特徴とする売上データ処理装置。
<請求項2>
前記小計出力部は、各前記小計金額を切り替えて出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
<請求項3>
前記小計出力部は更に、売上げ全体に係る小計を切り替えて出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載の売上データ処理装置。
<請求項4>
前記小計出力部は、各前記小計金額を同時に出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
<請求項5>
適用される税率毎に、該税率に対応した商品またはサービスに対する小計金額を導出する導出手段、
前記導出手段により導出された各小計金額を、該小計金額に対応した税率情報とともに出力する小計出力手段、
としてコンピュータを機能させるための売上データ処理プログラム。
<請求項6>
商品またはサービスの情報を表示する表示領域が商品またはサービスに適用される税率に応じて区分けされ、一の取引で売上登録される商品またはサービスの情報からなるリストを、売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に更新表示させる表示制御部と、
前記表示領域毎に当該表示領域に情報が表示されている商品またはサービスに対する小計金額を導出する導出部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記導出部により導出された前記小計金額のそれぞれを該小計金額に対応する前記表示領域に対応させて表示させる、
ことを特徴とする売上データ処理装置。
11 CPU (税率決定部)
14 表示部 (小計出力部)
15 客用表示部 (小計出力部)
18 入力部 (取得部)
191 部門テーブル
S 売上データ処理装置
2 商品識別装置
211 CPU (税率決定部)
221 ディスプレイ (小計出力部)
23 キーボード (取得部)
24 顧客用ディスプレイ (小計出力部)
27 カメラ
3 POS端末
7 小計画面
71 軽減税率小計ペイン
72 標準税率小計ペイン
73 お支払金額ペイン
Claims (4)
- 商品またはサービスの名称情報及び金額情報を表示する表示領域を商品またはサービスに適用される消費税率に対応させて複数のサブ表示領域に区分けするとともに、売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に当該指定を受け付けた商品またはサービスについての前記名称情報及び前記金額情報を前記複数のサブ表示領域のうち前記指定を受け付けた商品またはサービスに適用される消費税率に対応する方のサブ表示領域に振り分けて追加していくことにより、一の取引で売上登録される商品またはサービスの前記名称情報及び前記金額情報からなる前記消費税率毎のリストを売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に更新表示させる表示制御部と、
前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に前記名称情報及び前記金額情報が表示されている商品またはサービスに対する消費税込みの小計金額を導出する導出部と、
を備え、
前記表示制御部は、
前記サブ表示領域毎に前記導出部により導出された前記消費税込みの小計金額のそれぞれを、当該消費税込みの小計金額に対応する前記サブ表示領域に表示させるとともに前記リストの更新に伴なわせて更新表示させ、
且つ、前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に対応する消費税率の値情報を当該サブ表示領域に対応させて表示させる、
ことを特徴とする売上データ処理装置。 - 前記複数のサブ表示領域のうちの何れか一つのサブ表示領域が標準税率に対応しているとともに他の一つのサブ表示領域が軽減税率に対応しており、
前記表示制御部は、前記消費税込みの小計金額のそれぞれを合算した合計金額情報を、前記軽減税率に対応するサブ表示領域よりも前記標準税率に対応するサブ表示領域に近い位置に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。 - 売上データ処理装置が実行する表示方法であって、
商品またはサービスの名称情報及び金額情報を表示する表示領域を商品またはサービスに適用される消費税率に対応させて複数のサブ表示領域に区分けするとともに、売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に当該指定を受け付けた商品またはサービスについての前記名称情報及び前記金額情報を前記複数のサブ表示領域のうち前記指定を受け付けた商品またはサービスに適用される消費税率に対応する方のサブ表示領域に振り分けて追加していくことにより、一の取引で売上登録される商品またはサービスの前記名称情報及び前記金額情報からなる前記消費税率毎のリストを売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に更新表示させる表示制御ステップと、
前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に前記名称情報及び前記金額情報が表示されている商品またはサービスに対する消費税込みの小計金額を導出する導出ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップは、
前記サブ表示領域毎に前記導出ステップで導出された前記消費税込みの小計金額のそれぞれを、当該消費税込みの小計金額に対応する前記サブ表示領域に表示させるとともに前記リストの更新に伴なわせて更新表示させ、
且つ、前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に対応する消費税率の値情報を当該サブ表示領域に対応させて表示させる、
ことを特徴とする表示方法。 - 売上データ処理装置のコンピュータを、
商品またはサービスの名称情報及び金額情報を表示する表示領域を商品またはサービスに適用される消費税率に対応させて複数のサブ表示領域に区分けするとともに、売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に当該指定を受け付けた商品またはサービスについての前記名称情報及び前記金額情報を前記複数のサブ表示領域のうち前記指定を受け付けた商品またはサービスに適用される消費税率に対応する方のサブ表示領域に振り分けて追加していくことにより、一の取引で売上登録される商品またはサービスの前記名称情報及び前記金額情報からなる前記消費税率毎のリストを売上登録する商品またはサービスの指定を受け付ける毎に更新表示させる表示制御手段、
前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に前記名称情報及び前記金額情報が表示されている商品またはサービスに対する消費税込みの小計金額を導出する導出手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、
前記サブ表示領域毎に前記導出手段により導出された前記消費税込みの小計金額のそれぞれを、当該消費税込みの小計金額に対応する前記サブ表示領域に表示させるとともに前記リストの更新に伴なわせて更新表示させ、
且つ、前記サブ表示領域毎に当該サブ表示領域に対応する消費税率の値情報を当該サブ表示領域に対応させて表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
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