JP7361390B2 - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
無人航空機(以下、ドローンともいう)の性能向上に伴い、ドローンの利用が様々な分野で広がっている。ドローンの利用拡大に伴い、ドローンに関する技術も多数提案されている。例えば、特許文献1には、風の影響を打ち消すための軌道修正を行うために、風の影響を打ち消したい第1ドローンの周囲に1以上の第2ドローンを飛行させ、該第2ドローンから得られる風の情報(風速や向き)に応じて第1ドローンの軌道修正を行うことが提案されている。
また、特許文献2には、飛行禁止領域を避けてドローンを飛行させるため、ドローンの現在の位置に関する移動体位置情報を取得し、領域設定手段は、移動体位置情報に基づいて、無人航空機の飛行を禁止する飛行禁止領域を設定することが提案されている。
再表2019077694号公報 特開2019-096332号公報
しかしながら、従来提案される技術には、ドローン自体の技術に関するものが多く、ドローンが飛行する空域については、ほとんど提案がなされていないのが実情である。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、空域を評価できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、空域を評価するための情報処理装置であって、空域の状態を取得する第1取得部と、空域の状態に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報を参照し、第1取得部で取得された空域の状態に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する評価部と、を備える。
本発明によれば、空域を評価できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
実施形態に係る情報処理システムの概略構成図である。 実施形態に係る情報処理サーバの構成図である。 実施形態に係る情報処理サーバの記憶装置に記憶されているデータベースの一例である。 実施形態に係る情報処理サーバの記憶装置に記憶されている空域の評価テーブルの一例である。 実施形態に係る情報処理サーバの機能ブロック図である。 空域の利用履歴の一例を示す図である。 実施形態に係るユーザ端末の構成図及び機能ブロック図である。 実施形態に係る情報処理システムの空域登録処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る情報処理システムの利用者登録処理及び利用申請処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る情報処理システムの評価処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る情報処理システムの特典付与処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る情報処理システムの経路検索処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る情報処理システムの経路評価処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態の変形例1に係る情報処理サーバの記憶装置に記憶されている飛行体の評価テーブルの一例である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明において、「空域」とは、緯度、経度及び高度により指定される三次元空間のことをいう。「空域の評価」とは、空域のリスク及び価値の少なくとも一方の評価のことをいう。「飛行体の評価」とは、空域を利用(利用には飛行体の飛行を含む)する飛行体のリスク及び価値の少なくとも一方の評価のことをいう。また、以下の説明では、「飛行体」は、無人航空機(UAV)として説明するが、有人航空機を除外するものではない。
[実施形態]
初めに、図1を参照して情報処理システム1の構成について説明する。情報処理システム1は、情報処理サーバ2(情報処理装置)と、この情報処理サーバ2とネットワーク5を介して接続されたユーザ端末3及びユーザ端末4(以下、ユーザ端末3及びユーザ端末4をユーザ端末3,4と記載することもある)とを備える。図1に示す例では、情報処理システム1は、情報処理サーバ2、ユーザ端末3,4を1つずつ備える構成となっているが、情報処理システム1が備える情報処理サーバ2、ユーザ端末3,4の数はそれぞれ任意である。なお、図1には図示していないが、情報処理サーバ2は、ネットワーク5を介して天候情報を記憶するWEBサーバ等とも接続されている。
ユーザ端末3は、土地所有者や命名権利者が空域の登録を申請するための端末である。空域が登録されると情報処理サーバ2により該空域を特定するスカイドメインが発行される。ユーザ端末4は、空域の利用を申請するための端末である。なお、本実施形態では、空域の登録申請に利用する端末をユーザ端末3とし、空域の利用申請に利用する端末をユーザ端末4として以下説明するが、ユーザ端末3,4は、それぞれ空域の登録申請及び利用申請の両方を行うことができるものである。
(情報処理サーバ2)
図2は、情報処理サーバ2の構成図である。図2は、情報処理サーバ2の主なハード構成を示しており、情報処理サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバス200Dを介して接続された構成を有する。
通信IF200Aは、他の装置(本実施形態では、ユーザ端末3,4)と通信するためのインターフェースである。
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種情報や情報処理プログラムが記憶されている。
図3は、情報処理サーバ2の記憶装置に記憶されているデータベース(以下、DBともいう)の一例である。記憶装置200Bには、図3に示すように、ユーザDB1、空域DB2、利用申請DB3、評価用DB4などのデータベース及び情報処理プログラムが記憶されている。なお、情報をどのように記憶装置200Bに記憶させるかは任意であり、必ずしもユーザDB1、空域DB2、利用申請DB3、評価用DB4とする必要はなく、またデータベース形式とする必要もない。
(ユーザDB1)
ユーザDB1には、ユーザ情報が記憶されている。より具体的には、ユーザDB1には、土地所有者や命名権利者などの空域の登録者(以下、登録ユーザともいう)及び空域を利用する利用者(以下、利用ユーザともいう)の情報がユーザIDに対応付けて記憶されている。登録ユーザのユーザIDに対応付けられる情報としては、アカウント名、認証用パスワード、メールアドレス、氏名、住所、性別、電話番号、生年月日などの情報(以下、属性情報ともいう)や登録を申請した空域の情報(例えば、空域の識別情報)などがある。
また、利用ユーザのユーザIDに対応付けられる情報としては、例えば、アカウント名、認証用パスワード、メールアドレス、氏名、住所、性別、電話番号、生年月日などの属性情報の他、保有するライセンスの情報、利用時間、飛行体の利用エリア(例えば、利用した空域の識別情報)などの利用履歴情報(利用ログ)などがある。なお、利用ユーザの利用履歴については、利用履歴DBを設け、利用ユーザのユーザIDに対応付けて利用履歴DBに記憶するようにしてもよい。
なお、ここで述べたユーザIDに対応付けられる情報は一例であり、どのような情報を登録ユーザや利用ユーザのユーザIDに対応付けてユーザDB1に記憶するかは任意である。
(空域DB2)
空域DB2には、空域の情報が記憶されており、図3には図示を省略しているが、空域DB2は、更にランドDB2a、スカイポリゴンDB2b、スカイドメインDB2c及びサブドメインDB2dを有する。
ランドDB2aには、ランドIDに対応付けてランドの名称、所在する都道府県、代表点の緯度、経度、及び標高、利用可能時間、ライセンスの情報、価格(利用価格/販売価格)、スカイドメインIDなどが記憶されている。
スカイポリゴンDB2bには、スカイポリゴンIDに対応付けて、スカイドメインID、代表点の緯度、経度及び標高が記憶されている。
スカイドメインDB2cには、スカイドメインIDに対応付けて、ユーザID、空域の存在する土地の郵便番号、都道府県、住所、代表点の緯度、経度、及び標高、ランドタイプ(利用種別、地理種別)、広さ、情報公開の可否、スカイドメインが記憶されている。
ここで、スカイドメインについて説明する。スカイドメインは、第1ドメイン情報としてのトップスカイドメインと、第2ドメイン情報としての第2スカイドメイン(エリアレベル)と、第3スカイドメイン情報としての第3スカイドメインと、第4スカイドメイン情報としての第4スカイドメイン(サブドメイン)で構成される。
スカイドメインの一例を下記に示す。
space1:example:fo:sky
上記例において、「space1」が第4スカイドメイン情報、「example」が第3スカイドメイン情報、「fo」が第2スカイドメイン情報、「sky」が第1スカイドメイン情報となる。
スカイドメインのコロン(:)で区切られた各部分をラベルと称する。本実施形態では、一つのラベルの長さは63文字以下に制限され、英語アルファベットの小文字「a」から「z」、数字の「0」から「9」、ハイフンがラベルを構成する文字として利用できる。なお、一つのラベルの長さ(文字数)及びどのような文字や記号をラベルに利用可能であるかは任意である。例えば、英語アルファベットの大文字を利用可能としてもよいし、英語アルファベットの大文字と小文字とを区別する構成としてもよく、区別しない構成としてもよい。
本実施形態では、日本におけるトップスカイドメインは、「sky」を原則とするが、他に「air」、「sora」、「space」などの予約ドメインが存在する。第2スカイドメインとしては、各県の略語(東京tk、福岡foなど)が使用されるものとし、情報処理サーバ2は、登録ユーザのエリア情報に基づいて、第1ドメイン情報としてのトップスカイドメインと、第2ドメイン情報としての第2スカイドメイン(エリアレベル)とを特定する。
また、本実施形態では、登録ユーザは、第3スカイドメインを自由に設定(取得)することができる。第2スカイドメインを使用しないトップレベルドメインでは、第2スカイドメインを自由に設定(取得)することができる。インターネットのDNSでいうところの.comや.netなどである。第4スカイドメインは、サブドメインとも呼び、第3スカイドメインの所有者が自由に決定可能である。
なお、本実施形態では、情報処理サーバ2が主サーバ装置及びSDNSサーバ装置としての機能を備えているが、主サーバ装置とSDNS(Sky Domain Name Server)サーバ装置に物理的に分離される場合には、スカイドメインの管理、運用については、主サーバ装置がSDNSサーバ装置を管理し、各スカイドメイン名とスカイアドレスの対応関係及びサブドメインのデータをSDNSサーバ装置側で管理する構成としてもよい。
スカイドメインと対応付けて登録される空域であるが、本実施形態では、ユーザ端末3の画面上に登録を申請した所有地の地図を表示する。登録ユーザは、表示された画面上の所有地を囲むように任意の点を3点以上打つ(プロットする)。情報処理サーバ2は、プロットされた点の情報に基づき、ランドエリアを形成し、ポリゴンを作成し、そのランドエリアをそのまま所定高(この例では300m)まで上空にむけて立体化する。情報処理サーバ2は、この立体化した領域を空域とし、この空域にスカイドメインを対応付ける。
また、本実施形態では、スカイドメインの空域内に任意のサブドメインを設定できる。例えば、指定した高さまでの空間や、使用可能範囲を詳細に表した立体「チューブ」を作ることができる。サブドメイン同士の領域は、互いに重なっていてもよいし、互いに重なっていないともよい。全く同じスペース(三次元ポリゴン群)でない限り、重複してもよい。但し、用途によって同時使用は不可とされる。
チューブは、例えば、該当空域への入口面(4点のEntrancesky address)と出口面(4点のExit sky address)を直線状に繋ぐ線分に囲まれた空間であり、空域への入口面(4点のEntrancesky address)と出口面(4点のExit sky address)とが後述のエリア情報としてサブドメインDB2dに記憶される。本実施形態では、曲面や球体の空域形状については定義していないが、必要に応じて定義してもよい。
サブドメインDB2dには、サブドメインIDに対応付けて、スカイドメインID及びエリア情報が記憶されている。エリア情報は、前述したチューブにより空域を特定するための情報であり、具体的には、当該空域への入口面(4点のEntrancesky address)と出口面(4点のExit sky address)の情報(緯度、経度及び標高)の情報である。
また、本実施形態では、スカイドメインID(空域)に対応付けて空域の状態が空域DB2に記憶されている。以下、空域の状態に含まれる項目について説明するが、以下に説明する項目は、一例であり、どのような項目を空域の状態としてスカイドメインID(空域)に対応付けて空域DBに記憶させるかは任意である。なお、空域の状態の各項目の情報は、全てが登録ユーザにより登録される必要はなく、一部の項目の情報が登録ユーザにより登録され、残りの項目の情報が情報処理システム1の管理者等や情報処理サーバ2により登録される構成であってもよい。
(1)利用種別
利用種別とは、空域を利用可能な種別の情報のことであり、例えば、空撮、農業、運送(例えば、人や荷物の運搬)、公的利用、私的利用などである。なお、スカイドメインDB2cに記憶されているランドタイプ(利用種別)の情報を利用しても良い。
(2)地理種別
地理種別とは、空域が設定された土地の種別の情報のことであり、例えば、住宅地、平地、田畑、森林、人口集中地域(人口密度を利用してもよい)などである。なお、スカイドメインDB2cに記憶されているランドタイプ(地理種別)の情報を利用しても良い。
(3)環境状態
環境とは、後述の気象状態に比して恒常的な空域の情報のことであり、例えば、障害物(ビル、鉄塔、山など飛行体の飛行に障害となる建築物や自然物)の存在の有無、特別施設(飛行体の空港、軍事施設)の存在の有無などがある。なお、この他、季節的要因による風圧の有無や強さ、砂塵の有無や規模、生態系への影響度、飛行体が飛行することによる住民のプライバシーへの影響、地上交通との接続性、飛行体が飛行することへの環境への影響や住民の受容性(住民理解度など)や脅威性(例えば、騒音や排ガスなど)などの情報を環境状態に含めても良い。ここで、住民理解度には、該空域が設定された土地所有者や命名権利者などの意見を所定%(例えば、10-20%)取り入れ、残りの%を該空域が設定された土地の近隣住民の意見を取り入れたものを所定の算出式等に従って数値化したものでもよい。なお、風圧の有無や強さ、砂塵の有無や規模については、次の気象状態に含めてもよい。
(4)気象状態
気象状態は、上述の環境状態に比して一時的な空域の情報のことであり、例えば、空域の気温、風速、風向、湿度、降水量などの状態のことである。気象状態は、後述する情報処理サーバ2で取得される気象状態により更新される。
(5)利用状態
利用状態は、空域の利用申請数、空域を利用する飛行体数(交通量や物流量)、空域の利用時間帯(利用時間帯には日時の情報(例えば、何年何月何日何時何分何秒から何年何月何日何時何分何秒まで)が含まれる)、空域の2次元的又は3次元的範囲などの情報のことである。また、利用情報には、空域を優先して利用可能なVIP用かどうかの情報を含めるようにしてもよい。利用状態は、定期的又は不定期に更新される。
(6)電波状態
電波状態とは、電波強度、周波数、電波認証(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天など、電波回線を提供する通信キャリア)などの情報のことである。
(7)空港情報
空港情報とは、空域の近くに空港が存在する場合に、該空域の管制空域クラス、制限表面クラス、対象空港コードなどの情報のことである。
(8)飛行ルール
飛行ルールとは、国や自治体等の定めた飛行ルールの情報のことであり、夜間飛行の可否、目視外飛行の可否、イベント上空飛行の可否、危険物輸送の可否、物件投下の可否、基本飛行可能最低高度、基本飛行可能最高高度、土地所有権最高高度、損害賠償保険必須の有無、最低賠償保険額、積載可能重量などの情報のことである。
(9)統計情報
統計情報とは、空域の過去の使用回数(例えば、飛行体の利用や発着数など)、事故発生件数及び事故種別(例えば、バードストライクや電波障害など)などの情報のことである。なお、一般的には、登録期間が長いほど、使用回数、事故発生件数が増加するため、例えば、1カ月や1年といった所定期間での使用回数、事故発生件数の平均値を利用するようにしてもよい。統計情報は、定期的又は不定期に更新される。
(10)その他
その他には、例えば、上記(1)から(9)に含まれない情報であり、例えば、価格(利用価格/販売価格)などの情報である。なお、価格は、ランドDB2aに記憶されている価格(利用価格/販売価格)の情報を利用しても良い。
(利用申請DB3)
利用申請DB3には、利用ユーザによる空域の利用申請の情報が記憶されている。より具体的には、利用申請DB3には、利用ユーザのIDに対応付けて利用を申請する空域、利用目的(空撮、農業、輸送など)、利用時間帯、飛行体などの情報が記憶されている。ここで、飛行体の情報には、例えば、飛行体の識別情報(飛行体ID)、機体サイズ(大きさ)、ローター数、機体の重量(乾燥重量)、ペイロード(積載物)など)、属性、運搬物の種別(例えば、特定危険物か否かなど)、などの情報が含まれる。
(評価用DB4)
評価用DB4には、空域の状態に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報(以下、評価情報ともいう)が記憶されている。図4は、評価用DB4に記憶されている評価情報の一例である。図4に示すように、評価情報は、空域の状態の項目ごとに価値及びリスクを対応付けたデータテーブル(以下、評価テーブルともいう)であり、具体的には、(1)利用種別、(2)地理種別、(3)環境状態、(4)気象状態、(5)利用状態、(6)電波状態、(7)空港情報、(8)飛行ルール、(9)統計情報、(10)その他の項目ごとに大項目及び小項目が設けられ、価値及びリスクの点数(以下、それぞれ価値点、リスク点ともいう)が対応付けられている。空域の評価は、実際の空域の状態に対応する小項目の点数を大項目ごとに取得することで行われる。例えば、利用種別(大項目)が空撮(小項目)の場合、対応する価値点及びリスク点として、それぞれ5点及び4点が取得される。なお、本実施形態では、それぞれ点数が高いほど価値及びリスクが高くなるように価値点及びリスク点が対応付けられているが、それぞれ点数が低いほど価値及びリスクが高くなるように価値点及びリスク点を対応付けてもよい。
なお、評価テーブルは、公的使用であれば、価値点が低くなり、私的利用であれば価値点が高くなるように評価テーブルの点数を対応付けても良い。また、利用申請数が多ければ価値点が高くなり、利用申請数が少なければ価値点が低くなるように評価テーブルの点数を対応付けても良い。なお、利用申請数が所定範囲(例えば、100立方メートル)辺り、所定数を超えるとリスク点が高くなるように評価テーブルの点数を対応付けても良い。
なお、本実施形態では、空域の状態に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報である評価テーブルを用意することで空域の価値及びリスクを評価しているが、空域の状態に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価できればよく、他の手法により空域の価値及びリスクを評価するようにしてもよい。例えば、空域の状態の項目ごとに係数を対応付けたデータテーブルを用意し、所定の定数に前記係数を乗算する形式としてもよい。
後述する情報処理サーバ2では、評価用DB4に記憶されている評価テーブルを参照し、空域DB2に登録されている空域の状態に応じて、空域の状態の大項目ごとに対応する小項目の価値点及びリスク点を取得した後、取得した価値点及びリスク点を加算して空域が評価される。なお、加算した価値点及びリスク点を(例えば100点満点で)規格化してもよい。また、上述したように、小項目ごとに係数を対応付けたデータテーブルを用意し、空域の状態の大項目ごとに対応する小項目の価値及びリスクの係数を取得した後、取得した係数を所定の値に乗算する形式としてもよい。
なお、記憶装置200Bに記憶された各種情報(例えば、ユーザDB1、空域DB2、利用申請DB3、評価用DB4に記憶された情報)の一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDD等の外部記憶装置やネットワーク5を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、情報処理サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種情報を参照したり、取得したりする。
CPU200Cは、本実施形態に係る情報処理サーバ2を制御するものであり、図示しないROM及びRAMなどを備える。
図5は、情報処理サーバ2の機能ブロック図である。図5に示すように、情報処理サーバ2は、受信部201(受付部)、送信部202、記憶装置制御部203、登録部204、発行部205、取得部206(第1から第4取得部)、評価部207、特典付与部208、検索部209、決済部210などの機能を備える。
なお、図5に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
受信部201(受付部)は、ネットワーク5を介してユーザ端末3,4、WEBサーバ等の少なくとも1つから送信される情報を受信する。
送信部202は、ネットワーク5を介してユーザ端末3,4の少なくとも一方へ情報を送信する。
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部203は、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
登録部204は、ユーザ端末3,4から送信される情報に応じて、登録ユーザ及び利用ユーザの情報をユーザDB1へ登録する。また、登録部204は、ユーザ端末3から送信される情報に応じて、空域の状態を空域DB2へ登録する。また、登録部204は、ユーザ端末4から送信される情報に応じて、利用申請の情報を利用申請DB3へ登録する。
発行部205は、スカイドメインを発行する。具体的には、発行部205は、ユーザ端末3からのドメイン発行要求に基づきスカイドメインを発行する。より詳細には、ユーザ端末3から少なくともエリア情報と第3及び第4ドメイン情報等が送信されると、発行部205は、第1ドメイン情報を予め定められた文字列とし、第2ドメイン情報をエリア情報に対応する文字列とし、第3及び第4ドメイン情報を情報端末より送信された文字列とし、スカイドメインを発行する。
取得部206は、例えば、以下の情報を取得する。
(1)登録された空域の状態
(2)空域の気象状態
(3)空域を利用する飛行体の位置情報
(4)空域を利用する飛行体の移動元及び移動先の位置情報
(5)飛行体の情報
なお、取得部206は、(3)飛行体の位置情報を定期的(数秒から数十秒の所定期間ごと)に取得する。取得された飛行体の位置情報は、利用ユーザのユーザIDに対応づけて利用履歴情報としてユーザDB1に記憶される。また、取得部206は、例えば、気象情報を閲覧可能なWEBサイトなどから取得する。なお、飛行体の位置情報は、飛行体に機体の固有番号(飛行体ID)が記憶されたICカード等を飛行体に挿入し、飛行体ID及び飛行体の位置情報(例えば、GPSを利用する)を飛行体に発信する構成とすることで、飛行体を判別して位置情報を取得することができる。なお、取得部206は、気象状態や飛行体の位置情報を定期的に取得するが、実用的な範囲内であれば、気象状態や飛行体の位置情報を取得する定期的な期間(所定期間)の設定は任意である。
評価部207は、評価用DB4に記憶されている評価テーブルを参照し、取得部206で取得された空域の状態に応じて、該空域の価値及びリスクを評価する。より具体的には、評価部207は、評価用DB4に記憶されている評価テーブルを参照し、取得部206で取得された空域の状態に応じて、空域の状態の大項目ごとに対応する小項目の価値点及びリスク点を取得した後、取得した価値点及びリスク点を加算して価値点及びリスク点を算出することで空域を評価する。
特典付与部208は、取得部206で取得された飛行体の定期的な位置情報の数(プロット数。プロット数については図6の説明を参照)に応じて、空域へ特典(例えば、ポイントなど)を付与する。位置情報には、緯度、経度、高度、時間(位置情報を取得した時刻)、飛行体IDなどの情報が含まれる。本実施形態では、ユーザDB1を参照し、飛行体IDを利用して、利用ユーザのユーザIDを特定し、特定した利用ユーザに対して利用料が課金される。なお、利用料を課金する際に、環境保全団体等の基金(非営利団体か営利団体等は問わない)への寄付を利用料に上乗せするようにしてもよい。
図6は、取得部206で定期的に取得される飛行体の位置P1からP7をプロットした利用履歴の一例を示す図である。図6に示す例では、飛行体が空域Aから発進して、空域Bを抜けて別の場所へ移動する場合の飛行体の位置をプロットした利用履歴の一例である。通常、飛行体は、上昇したのち徐々に速度を上げて移動し、定速飛行へと移行するため、飛行体の位置のプロットも飛行開始後の空域A内のP1からP4までは間隔が狭いが、その後、定速飛行へ移行するため空域A内のP6及び空域B内のP6からP7は所定間隔で飛行体の位置がプロットされる。また、空域Cは利用していないため空域C内にはプロットされない。ここで、本実施形態では、取得部206で取得された飛行体の定期的な位置情報として、空域内のプロット数を利用する。つまり、本実施形態では、空域を利用した時間及び該空域の価値及びリスクに応じて特典が付与される。なお、図6は、例えば、荷物の搬送等の理由でA地点からB地点へと移動する場合の位置情報の履歴(プロット)であり、農薬散布等、別の利用種別であれば、飛行体の位置情報の履歴は異なるものとなる。
上記のように、取得部206で取得された飛行体の定期的な位置(プロット)を利用することで実際の空域の利用時間を算出する必要がなく、空域内のプロット数を数えるだけの簡易な手法で空域の利用時間に対して特典を付与することができる。また、空域の利用ユーザに対しても同様に、空域内のプロット数を数えるだけの簡易な手法で利用料を課金することができる。
なお、空域に付与された特典は、あとで貨幣に換金可能としてもよい。空域に飛行体の位置情報の履歴(プロット)を残す構成とすることで、空域の登録者いない空域が利用された場合にも、該空域が設定された土地の土地所有者や命名権利者が判明した時点で、空域内のプロット数に基づいて付与された特典を換金し、判明した土地所有者や命名権利者に還元することが可能となる。なお、特典は、ブロックチェーンにて管理し、改ざんできないようにして信頼性を高めるようにしてもよい。
検索部209は、受信部201で受け付けられた空域を利用する飛行体の移動元及び移動先の位置情報と、空域の状態や評価部207により評価された空域の価値及びリスクの少なくとも一方に応じて、利用を推奨する空域を検索する。
決済部210は、利用料の決済を実行する。具体的には、利用ユーザによる空域の利用申請が行われると、利用ユーザから所定の利用料が電子決済により徴収され、一部、仲介料を差し引いた金額が、当該利用される空域の登録ユーザに電子決済により支払われる。なお、該決済方法は一例であり、空域の利用ユーザへの課金は該決済方法に限定されない。
(ユーザ端末3,4)
ユーザ端末3は、本情報処理システム1のユーザが空域を登録するための端末である。また、ユーザ端末4は、本情報処理システム1のユーザが空域の利用申請をするための端末である。なお、図1では、ユーザ端末3,4は、デスクトップ型PC(Personal Computer)となっているが、ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォン等で構成されていてもよい。
図7は、ユーザ端末3,4の構成図である。なお、図7(a)は、ユーザ端末3,4の主なハード構成を示しており、ユーザ端末3,4は、それぞれ通信IF300A,400A、記憶装置300B,400B、入力装置300C,400C、表示装置300D,400D、CPU300E,400Eがバス300F,400Fを介して接続された構成を有する。
通信IF300A,400Aは、他の装置(本実施形態では、情報処理サーバ2やWEBサーバ等)と通信するためのインターフェースである。
記憶装置300B,400Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300B,400Bには、ユーザIDや情報処理プログラムなどが記憶される。ユーザIDは、ユーザ端末3,4を識別するための識別子である。ユーザ端末3,4から送信する情報にユーザIDを付与することで、情報処理サーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末3,4から送信されたものであるかを判定することができる。なお、ユーザIDは、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、情報処理サーバ2がユーザ端末3,4に対して付与するようにしてもよい。
入力装置300C,400Cは、例えば、キーボード、マウスなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器(例えば、タッチパネル)であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
表示装置300D,400Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
CPU300E,400Eは、本実施形態に係るユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備える。
図7(b)は、ユーザ端末3,4の機能ブロック図である。図7(b)に示すように、ユーザ端末3,4は、それぞれ受信部301,401、送信部302,402、記憶装置制御部303,403、入力受付部304,404、表示装置制御部305,405などの機能を有する。なお、図7(b)に示す機能は、それぞれCPU300E,400Eが、記憶装置300B,400Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
受信部301,401は、それぞれ情報処理サーバ2から送信される情報を受信する。
送信部302,402は、それぞれ入力受付部304,404で受け付けた入力操作に応じた情報を情報処理サーバ2へ送信する。
記憶装置制御部303,403は、それぞれ記憶装置300B,400Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部303,403は、それぞれ記憶装置300B,400Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
入力受付部304,404は、それぞれ入力装置300C,400Cからの入力操作を受け付ける。
表示装置制御部305,405は、それぞれ表示装置300D,400Dを制御し、それぞれ受信部301,401で受信した情報などを表示装置300D,400Dに表示する。
(情報処理)
以下、図8から図13を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。なお、以下の説明では、図1から図7を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
(空域登録処理)
図8は、情報処理システム1の空域登録処理の一例を示すフローチャートである。以下、図8を参照して、情報処理システム1の空域登録処理の一例について説明する。
(ステップS101)
登録ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して登録ユーザの属性情報を入力する。入力装置300Cを操作して入力された属性情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク5を介して情報処理サーバ2へ送信される。ユーザ端末3からの情報は、情報処理サーバ2の受信部201で受信され(受け付され)、登録部204の指示に基づき、記憶装置制御部203により登録ユーザのユーザIDに対応付けてユーザDB1に記憶される。
(ステップS102)
登録ユーザはユーザ端末3の入力装置300Cを操作して空域の登録に必要な情報を入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク5を介して情報処理サーバ2へ送信される。ユーザ端末3からの情報は、情報処理サーバ2の受信部201で受信され(受け付され)、登録部204の指示に基づき、記憶装置制御部203により登録ユーザのユーザIDに対応付けて空域DB2に記憶される。
空域の登録に必要な情報は、空域DB2で説明したような情報、例えば、土地の所在する郵便番号、都道府県、住所、代表点の緯度、経度、及び標高、ランドタイプ、広さ、情報公開の可否、価格(利用価格/販売価格)、付加情報(環境状態など)などの情報(空域の状態を含む)である。なお、既に述べたように、空域の状態の各項目の情報は、全てが登録ユーザにより登録される必要はなく、一部の項目の情報が登録ユーザにより登録され、残りの項目の情報が情報処理システム1の管理者等や情報処理サーバ2により登録される構成であってもよい。
(ステップS103)
登録ユーザはユーザ端末3の入力装置300Cを操作してスカイドメイン名の情報を入力する。入力装置300Cを操作して入力された情報は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク5を介して情報処理サーバ2へ送信される。ユーザ端末3からの情報は、情報処理サーバ2の受信部201で受信される(受け付される)。
(ステップS104)
情報処理サーバ2の発行部205は、受け付けたスカイドメインを発行し、登録部204は、記憶装置制御部203によりユーザIDに対応付けて空域DB2に記憶するよう指示する。これにより、登録ユーザが入力した空域の状態がスカイドメイン名に対応付けて空域DB2に記憶される。
(利用者登録処理及び利用申請処理)
図9は、情報処理システム1の利用者登録処理及び利用申請処理の一例を示すフローチャートである。以下、図9を参照して、情報処理システム1の利用者登録処理及び利用申請処理の一例について説明する。
初めに、図9(a)を参照して、情報処理システム1の利用者登録処理の一例について説明する。
(ステップS201)
利用ユーザは、ユーザ端末4の入力装置400Cを操作して利用ユーザの属性情報を入力する。入力装置400Cを操作して入力された属性情報は、入力受付部404で受け付けられ、送信部402からネットワーク5を介して情報処理サーバ2へ送信される。ユーザ端末4からの情報は、情報処理サーバ2の受信部201で受信され(受け付され)、登録部204の指示に基づき、記憶装置制御部203により利用ユーザのユーザIDに対応付けてユーザDB1に記憶される。
(ステップS202)
利用ユーザはユーザ端末4の入力装置400Cを操作して保有するライセンスの情報(例えば、ドローンの操縦免許などの情報)を入力する。入力装置400Cを操作して入力された情報は、入力受付部404で受け付けられ、送信部402からネットワーク5を介して情報処理サーバ2へ送信される。ユーザ端末4からの情報は、情報処理サーバ2の受信部201で受信され(受け付され)、登録部204の指示に基づき、記憶装置制御部203により利用ユーザのユーザIDに対応付けてユーザDB1に記憶される。
次に、図9(b)を参照して、情報処理システム1の利用申請処理の一例について説明する。
(ステップS301)
利用ユーザは、ユーザ端末4の入力装置400Cを操作して空域の利用申請の情報を入力する。入力装置400Cを操作して入力された利用申請の情報は、入力受付部404で受け付けられ、送信部402からネットワーク5を介して情報処理サーバ2へ送信される。ここで、利用申請の情報は、利用申請DB3で説明したような情報、例えば、空域、利用種別(空撮、農業、輸送など)、利用時間帯、飛行体などの情報である。
(ステップS302)
ユーザ端末4からの情報は、情報処理サーバ2の受信部201で受信され(受け付され)、登録部204の指示に基づき、記憶装置制御部203により利用ユーザのユーザIDに対応付けて利用申請DB3に記憶される。
(評価処理)
図10は、情報処理システム1の評価処理の一例を示すフローチャートである。以下、図10を参照して、情報処理システム1の評価処理の一例について説明する。
(ステップS401)
情報処理サーバ2の評価部207は、空域DB2から空域の状態を取得する。空域の状態は、空域DBで説明した項目、例えば、以下の項目である。
(1)利用種別
(2)地理種別
(3)環境
(4)気象状態
(5)利用状態
(6)電波状態
(7)空港情報
(8)飛行ルール
(9)統計情報
(10)その他
(ステップS402)
評価部207は、評価用DB4に記憶されている評価テーブルを参照する。
(ステップS403)
評価部207は、ステップS401で取得した空域の状態に応じて空域を評価する。具体的には、評価部207は、取得した空域の状態の項目ごとに、対応する評価用DB4から価値点及びリスク点を取得する。次いで、評価部207は、取得した価値点及びリスク点を加算した値をそれぞれ空域の価値及びリスクとする。より具体的には、評価部207は、評価用DB4に記憶されている評価テーブルを参照し、取得部206で取得された空域の状態に応じて、空域の状態の大項目ごとに対応する小項目の価値点及びリスク点を取得した後、取得した価値点及びリスク点を加算した値をそれぞれ空域の価値及びリスクとする。
なお、図10の説明では、評価部207は、空域の価値及びリスクの両方を評価しているが、空域の価値又はリスクの一方だけを評価してもよい。また、ユーザが、空域の価値及びリスクの両方を評価するか、空域の価値又はリスクの一方だけを評価するか選択できるように構成してもよい。
(特典付与処理)
図11は、情報処理システム1の特典付与処理の一例を示すフローチャートである。以下、図11を参照して、情報処理システム1の特典付与処理の一例について説明する。
(ステップS501)
情報処理サーバ2の取得部206は、情報処理サーバ2のユーザDB1に記憶されている利用履歴を参照し、飛行体の定期的な位置情報(プロット)を取得する。
(ステップS502)
特典付与部208は、取得部206が取得した飛行体の定期的な位置情報に基づいて、空域ごとに空域内の位置情報のプロット数をカウントする。
(ステップS503)
特典付与部208は、カウントされたプロット数に応じて、各空域へ特典(例えば、ポイントなど)を付与する。
なお、特典付与部208は、取得部206で取得された飛行体の定期的な位置情報の数(プロット数)及び評価部207で評価された空域の価値及びリスクの少なくとも一方に応じて、空域へ特典(例えば、ポイントなど)を付与するようにしてもよい。この場合、付与する特典を、評価部207で評価された空域の価値及びリスクの少なくとも一方に応じて算出される係数で調整するようにしてもよい。
(経路検索処理)
図12は、情報処理システム1の経路検索処理の一例を示すフローチャートである。以下、図12を参照して、情報処理システム1の経路検索処理の一例について説明する。
(ステップS601)
情報処理サーバの取得部206は、利用が申請された飛行体の情報、利用時間帯、飛行体の移動元及び移動先の情報を取得する。
(ステップS602)
検索部209は、空域DB2に記憶された空域の状態を参照し、取得部206が取得した利用申請された飛行体の情報、利用時間帯、飛行体の移動元及び移動先の情報に基づいて最適な経路の検索を開始する。
(ステップS603)
検索部209は、空域DB2に記憶された空域の状態を参照し、利用申請された飛行体の情報、利用時間帯、空域の状態から利用が不可能な空域を特定する。
(ステップS604)
検索部209は、ステップS603で特定した空域を除外し、飛行体の利用に最適な経路を検索する。具体的には、検索部209は、利用料金を優先した経路(最も安くなる経路。換言すると最も価値点の低い経路)、速さを優先した経路(最も時間が短い経路)など、最もリスクの低い経路、など複数のケースについて、それぞれ最適な経路を検索する。
(ステップS605)
検索部209は、複数のケースについてそれぞれ検索した最適な経路の情報(以下、経路情報ともいう)を、利用を申請した利用ユーザへ提示する。具体的には、検索部209は、経路情報を、利用を申請した利用ユーザのユーザ端末4へ送信するよう送信部202へ指示し、送信部202は、経路情報を、利用を申請した利用ユーザのユーザ端末4へ送信する。送信された経路情報は、利用ユーザのユーザ端末4の受信部401で受信され、表示装置制御部405により表示装置400Dに表示される。
なお、優先する項目(速さ、利用料金等)を先に利用ユーザに選択させて、検索部209は、選択された項目に最適な経路を検索して利用ユーザへ提示するようにしてもよい。
(経路評価処理)
図13は、情報処理システム1の経路評価処理の一例を示すフローチャートである。以下、図13を参照して、情報処理システム1の経路評価処理の一例について説明する。
(ステップS701)
情報処理サーバ2の評価部207は、空域DB2から検索部209で検索された経路の空域の状態を参照する。
(ステップS702)
評価部207は、評価用DB4に記憶されている評価テーブルを参照する。
(ステップS703)
評価部207は、ステップS701で取得した空域の状態及び評価用DB4に記憶されている評価テーブルの情報に基づいて、経路の価値及びリスクを評価する。具体的には、評価部207は、経路を構成する各空域の状態の項目ごとに、評価用DB4から対応する価値点及びリスク点を取得する。次いで、評価部207は、取得した価値点及びリスク点を加算した値をそれぞれ経路の価値及びリスクとする。検索された経路の評価は、経路の空域を利用する際の飛行体の利用料や保険料の算出等に利用することができる。
以上のように、本実施形態に係る情報処理サーバ2は、空域を評価するための情報処理装置である。情報処理サーバ2は、空域の状態を取得する取得部206(第1取得部)と、空域の状態に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報が記憶された評価用DB4を参照し、取得部206で取得された空域の状態に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する評価部207とを備える。このため、経路の空域を利用する際の飛行体の利用料や保険料の算出等に利用することができ、空域の利用を促進することができる。
また、情報処理サーバ2は、空域の登録申請と、空域の状態とを受け付ける受信部201(受付部)と、登録申請のあった空域と、空域の状態とを対応付けて登録する登録部204とを備えている。そして、取得部206(第1取得部)は、登録された空域の状態を取得する。つまり、評価部207は、取得部206で取得された登録された空域の状態に応じて、該空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、空域の登録が促進されることが期待できる。
また、空域の状態には、該空域の利用種別、例えば、空撮、農業、輸送、私的、公的などが含まれている。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、空域の利用種別に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、空域の利用種別に基づいて、空域の価値、リスクをより正確に評価することができる。
また、空域の状態には、該空域の地理種別、例えば、市街地、森林地、農作地が含まれている。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、空域の地理種別に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、空域の地理種別に基づいて、空域の価値、リスクをより正確に評価することができる。
また、空域の状態には、該空域の電波状態、例えば、電波強度、周波数、通信キャリアの認証などが含まれている。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、空域の電波状態に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、空域の電波状態に基づいて、空域の価値、リスクをより正確に評価することができる。
また、空域の状態には、該空域の利用状態が含まれている。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、空域の利用状態に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、空域の利用状態に基づいて、空域の価値、リスクをより正確に評価することができる。
また、利用状態には、該空域の利用申請数、該空域を飛行する飛行体数、該空域の利用時間帯及び空域の範囲の少なくとも一つが含まれる。このため、空域の利用申請数などに基づいて、空域の価値、リスクをより正確に評価することができる。
また、空域の状態には、該空域で発生した飛行体の事故数及び事故内容が含まれている。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、空域で発生した飛行体の事故数及び事故内容に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、飛行体の事故数及び事故内容に基づいて、空域の価値、リスクをより正確に評価することができる。
また、空域の状態には、該空域の環境状態、例えば、障害物、特別施設の有無などが含まれている。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、空域の環境状態に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、空域の環境状態に基づいて、空域の価値、リスクをより正確に評価することができる。
また、空域の状態には、該空域の気象状態が含まれている。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、気象状態に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、空域の気象状態に基づいて、空域の価値、リスクをより正確に評価することができる。
また、空域の状態には、該空域の利用時間帯が含まれている。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、利用時間帯に応じて、空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、空域の利用時間帯に基づいて、空域の価値、リスクをより正確に評価することができる。
また、情報処理サーバ2は、空域を利用する飛行体の位置情報を取得する取得部206(第2取得部)と、取得された飛行体の位置情報に応じて、飛行体の利用があった空域へ特典を付与する特典付与部208とを備えている。このように、空域の登録者ではなく、空域へ特典を付与するので、空域の登録者いない空域が利用された場合にも、該空域が設定された土地の土地所有者や命名権利者が判明した時点で、判明した土地所有者や命名権利者に空域に付与された特典を還元することが可能となる。
また、情報処理サーバ2の取得部206(第3取得部)は、空域を利用する飛行体の移動元及び移動先の位置情報を取得する。そして、情報処理サーバ2は、評価部207により評価された空域の価値及びリスクの少なくとも一方に応じて、飛行体の利用を推奨する空域を検索する検索部209を備える。このため、経路となる空域の価値及びリスクに応じて適切な経路(ルート)を検索することができる。
[実施形態の変形例1]
上記実施形態では、空域の状態に基づいて、空域の価値及びリスクを評価しているが、空域を利用する飛行体を評価するようにしてもよい。この場合、空域の評価用DB4と同じように、飛行体の評価用DBを用意する。図14は、飛行体の評価用DBに記憶されている評価情報の一例である。
飛行体の評価用DBには、飛行体の価値及びリスクを評価するための情報(以下、評価情報ともいう)が記憶されている。図14に示すように、飛行体の評価情報は、飛行体の情報の項目ごとに価値及びリスクの点数(以下、それぞれ価値点、リスク点ともいう)を対応付けたデータテーブルであり、より具体的には、飛行体の機体サイズ(大きさ)、ローター数、機体の重量(乾燥重量)、ペイロード(積載物)など)、属性、運搬物の種別(例えば、特定危険物か否かなど)の項目ごとに大項目及び小項目が設けられ、価値点及びリスク点が対応付けられている。飛行体の評価は、飛行体の情報に対応する小項目の点数を大項目ごとに取得することで行われる。例えば、飛行体のサイズ(大項目)が大(小項目)であれば、対応する価値点及びリスク点として、それぞれ5点及び4点が取得される。なお、本実施形態の変形例1では、それぞれ点数が高いほど価値及びリスクが高くなるように価値点及びリスク点が対応付けられているが、それぞれ点数が低いほど価値及びリスクが高くなるように価値点及びリスク点を対応付けてもよい。
この実施形態の変形例1に係る情報処理サーバ2の評価部207は、飛行体の価値点及びリスク点に基づいて、飛行体自体の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。より具体的には、取得部206(第4取得部)は、利用申請DB3から空域を利用する飛行体の情報を取得し、評価部207は、飛行体の評価テーブルを参照し、取得部206で取得された空域を利用する飛行体の情報の大項目ごとに、飛行体の評価テーブルから対応する小項目の価値点及びリスク点を取得する。次いで、評価部207は、取得した価値点及びリスク点を加算した値をそれぞれ飛行体の価値及びリスクとする。
なお、任意の経路を利用する飛行体の価値及びリスクの少なくとも一方を評価してもよい。この場合、取得部206は、空域DB2から経路を構成する各空域の状態を取得する。そして、評価部207は、評価用DB4に記憶されている評価テーブルを参照し、各空域の状態の大項目ごとに、評価テーブルから対応する小項目ごとの価値点及びリスク点を取得し、該取得した価値点及びリスク点を加算した値をそれぞれ経路の価値点及びリスク点とする。
次いで、取得部206(第4取得部)は、利用申請DB3から空域を利用する飛行体の情報を取得する。評価部207は、飛行体の評価テーブルを参照し、取得部206で取得された空域を利用する飛行体の情報の大項目ごとに、飛行体の評価テーブルから対応する小項目の情報の価値点及びリスク点を取得し、該取得した価値点及びリスク点を加算した値をそれぞれ飛行体の価値点及びリスク点をとする。
そして、評価部207は、上述のようにして算出した経路及び飛行体の評価(価値点及びリスク点)をそれぞれ加算した値を、経路を利用する飛行体の評価(価値点及びリスク点)とする、なお、経路を構成する空域及び該空域を利用する飛行体の価値点及びリスク点を単に加算して、経路を利用する飛行体の価値点及びリスク点とするだけでなく、経路又は飛行体の価値点及びリスク点の一方を係数として、他方の価値点及びリスク点に乗算して加算したものを任意の経路を利用する飛行体の価値点及びリスク点としてもよい。このようにして評価された任意の経路を利用する飛行体の価値及びリスクの少なくとも一方は、飛行体の評価は、任意の経路の空域を利用する飛行体の利用料や保険料の算出等に利用することができる。
情報処理サーバ2の取得部206(第4取得部)は、空域を利用する飛行体の情報を取得する。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、飛行体に応じて対応づけされた飛行体の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報である飛行体の評価テーブルを参照し、取得部206で取得された空域を利用する飛行体の情報に応じて、該飛行体の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、飛行体の利用料や保険料の算出等に利用することができ、空域の利用を促進することができる。
また、飛行体の情報には、飛行体の重量、出力、搬送物及び利用時間帯の少なくとも1以上が含まれている。そして、情報処理サーバ2の評価部207は、飛行体の重量、出力、搬送物及び利用時間帯の少なくとも1以上に応じて、飛行体の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する。このため、飛行体の重量、出力、搬送物、利用時間帯に応じて、より正確に飛行体の価値及びリスクの少なくとも一方を評価できる。
なお、上記実施形態及びその変形例1では、情報処理サーバ2の取得部206が、以下(1)から(5)までの情報を取得している。
(1)登録された空域の状態
(2)空域の気象状態
(3)空域を利用する飛行体の位置情報
(4)空域を利用する飛行体の移動元及び移動先の位置情報
(5)飛行体の情報
しかしながら、必ずしも1つの取得部が(1)から(5)の情報を取得する必要はなく、それぞれ別の機能としての取得部が取得する構成としてもよい。例えば、(1)及び(2)の情報を第1取得部が取得し、(3)の情報を第2取得部が取得し、(4)の情報を第3取得部が取得し、(5)の情報を第4取得部が取得する構成としてもよい。また、取得部206(第1から第4取得部)は、必ずしも情報処理サーバ2が備える必要はなく、他の装置(デバイス)が取得し、情報処理サーバ2へ送信する構成としてもよい。また、この際には、第1取得部から第4取得部は、異なる装置(デバイス)が備える構成でもよい。
[実施形態の変形例2]
なお、空域の状態は、時間の経過により変化することが考えられる。このため、空域の状態を定期的又は不定期に取得し、変化があれば更新することが好ましい。この際、空域の状態を取得する取得部と、取得部で取得された空域の状態と、空域DB2に記憶されている空域の状態とを比較する比較部と、比較部での比較結果に差異(変化)があれば、差異があった空域の状態を前記取得部で取得された空域の状態に更新する更新部とを情報処理サーバ2に備えるようにしてもよい。また、空域の状態を情報処理システム1の管理者等やユーザが更新する構成であってもよい。この場合、情報処理システム1の管理者等やユーザが入力した空域の状態を取得する取得部と、取得部で取得された空域の状態と、空域DB2に記憶されている空域の状態とを比較する比較部と、比較部での比較結果に差異(変化)があれば、差異があった空域の状態を前記取得部で取得された空域の状態に更新する更新部とを情報処理サーバ2に備えるようにすればよい。
[実施形態の変形例3]
また、上記実施形態では、評価部207は、評価用DB4に記憶された、空域の状態に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための評価情報(空域の状態の項目ごとに価値点及びリスク点を対応付けた評価テーブル)に基づいて空域の価値及びリスクを評価しているが、価値点及びリスク点を固定値とせずに、統計的手法を利用したアルゴリズムにより算出するようにしてもよい。また、空域の状態の項目ごとに係数を対応付けたデータテーブルを用意する場合、該係数を、統計的手法を利用したアルゴリズムにより算出するようにしてもよい。なお、この統計的手法を利用したアルゴリズムも空域の状態に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報に含まれるものである。
また、上記実施形態の変形例1では、評価部207は、飛行体の評価用DBに記憶された、飛行体の価値及びリスクを評価するための情報(飛行体の情報の項目ごとに価値点及びリスクの点数点を対応付けた評価テーブル)に基づいて飛行体の価値及びリスクを評価しているが、価値点及びリスク点を固定値とせずに、統計的手法を利用したアルゴリズムにより算出するようにしてもよい。また、飛行体の項目ごとに係数を対応付けたデータテーブルを用意する場合、該係数を、統計的手法を利用したアルゴリズムにより算出するようにしてもよい。なお、この統計的手法を利用したアルゴリズムも飛行体に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報に含まれるものである。
[実施形態の変形例4]
また、評価部207は、空域を評価する際に、空域の価値点を周辺の空域の価値点に連動して価値を評価するように構成してもよい。例えば、隣接する空域の状態が変化した場合(例えば、人口が増えたなど)、評価部207は、隣接する空域の価値点に連動して、評価対象である空域の価値点をアップ(上昇)させるようにしてもよい。この場合、評価部207は、評価対象である空域と隣接する空域との距離に応じて評価対象である空域の価値点がアップするように係数(距離が近いほど係数が大きく、距離が遠いほど係数が小さくなる。ただし、係数>1)を評価対象である空域の価値点に乗算してもよい。
また、空域を評価する際に、該空域を利用する飛行体の空輸料金に連動して価値を評価するように構成してもよい。この場合、評価部207は、評価対象である空域を利用する飛行体の空輸料金に応じて評価対象である空域の価値点が上下するように係数(空輸料金が高いほど係数が大きく、空輸料金が低いほど係数が小さくなる)を評価対象である空域の価値点に乗算してもよい。
情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムによれば、空域の価値を評価して空域の利用を促進することができる。また、空域のリスクを評価して飛行体の保険等の算出に利用することができる。
1 情報処理システム
2 情報処理サーバ(情報処理装置)
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C CPU
200D バス(BUS)
201 受信部(受付部)
202 送信部
203 記憶装置制御部
204 登録部
205 発行部
206 取得部206(第1~第4取得部)
207 評価部
208 特典付与部
209 検索部
210 決済部
3,4 ユーザ端末
300A,400A 通信IF
300B,400B 記憶装置
300C,400C 入力装置
300D,400D 表示装置
300E,400E CPU
300F,400F バス(BUS)
301,401 受信部
302,402 送信部
303,403 記憶装置制御部
304,404 入力受付部
305,405 表示装置制御部
5 ネットワーク
DB1 ユーザデータベース
DB2 空域データベース
DB3 評価用データベース

Claims (17)

  1. 飛行体が飛行可能な領域を規定する空域を評価するための情報処理装置であって、
    前記空域の状態を取得する第1取得部と、
    空域の状態に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報を参照し、前記第1取得部で取得された前記空域の状態に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する評価部と、
    前記空域を利用する飛行体の位置情報を取得する第2取得部と、
    前記第2取得部で取得された前記飛行体の位置情報に応じて、前記飛行体の利用があった空域へ特典を付与する特典付与部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記空域の登録申請と、前記空域の状態とを受け付ける受付部と、
    前記登録申請のあった空域と、前記空域の状態とを対応付けて登録する登録部と、
    を備え、
    前記第1取得部は、
    登録された前記空域の状態を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記空域の状態には、該空域の利用種別が含まれ、
    前記評価部は、
    前記空域の利用種別に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記空域の状態には、該空域の地理種別が含まれ、
    前記評価部は、
    前記空域の地理種別に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記空域の状態には、該空域の電波状態が含まれ、
    前記評価部は、
    前記空域の電波状態に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記空域の状態には、該空域の利用状態が含まれ、
    前記評価部は、
    前記空域の利用状態に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記利用状態には、
    前記空域の利用申請数、前記空域を飛行する飛行体数、前記空域の利用時間帯及び前記空域の範囲の少なくとも一つが含まれることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記空域の状態には、該空域で発生した飛行体の事故数及び事故内容が含まれ、
    前記評価部は、
    前記空域で発生した飛行体の事故数及び事故内容に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記空域の状態には、該空域の環境状態が含まれ、
    前記評価部は、
    前記空域の環境状態に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. 前記空域の状態には、該空域の気象状態が含まれ、
    前記評価部は、
    前記気象状態に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. 前記空域の状態には、該空域の利用時間帯が含まれ、
    前記評価部は、
    前記利用時間帯に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 前記空域を利用する飛行体の移動元及び移動先の位置情報を取得する第3取得部と、
    前記評価部により評価された前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方に応じて、前記飛行体の利用を推奨する空域を検索する検索部と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の情報処理装置。
  13. 前記空域を利用する飛行体の情報を取得する第4取得部を備え、
    前記評価部は、
    前記飛行体に応じて対応づけされた前記飛行体の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報を参照し、前記第4取得部で取得された前記空域を利用する飛行体の情報に応じて、該飛行体の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の情報処理装置。
  14. 前記飛行体の情報には、前記飛行体の重量、出力、搬送物及び利用時間帯の少なくとも1以上が含まれ、
    前記評価部は、
    前記飛行体の重量、出力、搬送物及び利用時間帯の少なくとも1以上に応じて、前記飛行体の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 飛行体が飛行可能な領域を規定する空域を評価するための情報処理方法であって、
    第1取得部が、前記空域の状態を取得する工程と、
    評価部が、空域の状態に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報を参照し、前記第1取得部で取得された前記空域の状態に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する工程と、
    第2取得部が、前記空域を利用する飛行体の位置情報を取得する工程と、
    特典付与部が、前記第2取得部で取得された前記飛行体の位置情報に応じて、前記飛行体の利用があった空域へ特典を付与する工程と、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  16. 受付部が、前記空域の登録申請と、前記空域の状態とを受け付ける工程と、
    登録部が、前記登録申請のあった空域と、前記空域の状態とを対応付けて登録する工程と、
    を有し、
    前記第1取得部は、
    登録された前記空域の状態を取得することを特徴とする請求項15に記載の情報処理方法。
  17. 飛行体が飛行可能な領域を規定する空域を評価するための情報処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記空域の状態を取得する第1取得部、
    空域の状態に応じて対応づけされた空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価するための情報を参照し、前記第1取得部で取得された前記空域の状態に応じて、前記空域の価値及びリスクの少なくとも一方を評価する評価部、
    前記空域を利用する飛行体の位置情報を取得する第2取得部、
    前記第2取得部で取得された前記飛行体の位置情報に応じて、前記飛行体の利用があった空域へ特典を付与する特典付与部、
    として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
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