JP7360853B2 - 浮遊物撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体中の浮遊物を撮影するための浮遊物撮影装置に関するものであり、例えば処理水中の凝集フロック等を撮影するために用いられるものである。
従来、この種の浮遊物撮影装置としては、例えば図9に示すように、浄水場のフロック形成池内の原水中のフロックを撮影する撮影装置101がある。この撮影装置101は、工業用のテレビカメラ102(ITV)を気密容器103内に収納し、フロック形成池内の原水104の水面109下に没したものである。気密容器103には透明な観察窓105が設けられ、観察窓105を通してテレビカメラ102で原水104中のフロック106を撮影し、撮影した画像に基づいてフロック106の大きさの分布や個数等を観測している。
気密容器103には、観察窓105の表面の汚れを取り除くためのワイパー107が設けられている。また、観察窓105の上方には、フロック106を照射するランプ108が配置されている。このランプ108は原水104の水面109下に没している。
尚、上記のような浮遊物撮影装置は例えば下記特許文献1に記載されている。
特公平6-40928
しかしながら上記の従来形式では、テレビカメラ102を内蔵した気密容器103が原水104の水面109下に没した状態でフロック106を撮影するため、観察窓105の表面に汚れが付着し易く、正確な撮影データを得ることができなくなる虞がある。このため、ワイパー107を作動して、頻繁に観察窓105を清掃する必要があるが、このようなワイパー107等の清掃手段が必要になるため、撮影装置の構造が複雑化し、ワイパー107と観察窓105との間に異物が挟まってワイパー107が破損したり、観察窓105に傷が付くといった不具合が発生し易い。
また、ランプ108は水面下に没した状態で使用されるため、ランプ108に防水機能を要した。
本発明は、簡素な構造で、安定した画像を得ることが可能な浮遊物撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、液体中の浮遊物を撮影するための浮遊物撮影装置であって、
上端が閉口し、下端が開口する筒部材と、
筒部材内の液面を撮影可能な撮影手段とを有し、
筒部材の下端部が撮影対象である液体中に浸漬されることで、筒部材内の液面が筒部材外の液面よりも下方に位置し、
撮影手段は、筒部材の上部に設けられて、筒部材内の液面よりも上方に位置するものである。
これによると、撮影手段で筒部材内の液面を撮影することにより、液体中の浮遊物の画像が得られる。この際、筒部材の下端部が液体中に浸漬されているため、筒部材の周囲の液面が波打っていても、この波は筒部材に当って遮断され、筒部材内の液面は波立ちの少ない平穏な状態に保たれる。これにより、安定した画像を得ることができる。
また、撮影手段は、液面下に没せず、筒部材内の液面よりも上方に位置するため、液体中の汚れが撮影手段に付着することはなく、観察窓を清掃する等の清掃手段が不要になる。これにより、浮遊物撮影装置の構造が簡素化され、不具合の発生が抑制される。
また、筒部材内は大気圧よりも高い正圧で水封された状態となり、筒部材内の液面の変動と波立ちが抑制される。
本第2発明における浮遊物撮影装置は、筒部材に、内外に貫通する通気孔が形成され、筒部材内の液面が通気孔と同じ高さに保たれるものである。
本第3発明における浮遊物撮影装置は、筒部材内に、筒部材内の液面よりも上方位置から筒部材内の液面を照射可能な第1照明装置が設けられているものである。
これによると、第1照明装置に防水機能は必要無いため、コスト低減を図ることができる。
本第4発明における浮遊物撮影装置は、筒部材内の液面よりも上方から筒部材内に気体を供給する給気装置が備えられているものである。
これによると、給気装置によって気体が筒部材内に供給されるとともに、筒部材内の気体が筒部材の下部から筒部材の外側の液面下に排出されるため、撮影時には、給気装置から供給された新しい気体が筒部材内に充満している。これにより、撮影手段の結露を防止することができ、鮮明な撮影画像を得ることができる。
本第5発明における浮遊物撮影装置は、筒部材内の液面よりも下方の所定深さ位置に、撮影深さを制限するための背景板が備えられるものである。
これによると、背景板によって撮影深さが制限されるため、液体中の複数個の浮遊物が上下方向において重なった場合に1個の大きな浮遊物として撮影されてしまう頻度を大幅に低減することができる。これにより、得られた画像から浮遊物の個数や大きさを正確に観測することができる。
本第6発明における浮遊物撮影装置は、背景板に映る浮遊物の影を消すための第2照明装置が備えられているものである。
これによると、背景板に映る浮遊物の影を実在する浮遊物と誤認してしまうのを防止することができる。これにより、得られた画像から浮遊物の個数や大きさを正確に観測することができる。
本第7発明における浮遊物撮影装置は、下端部が液体中に浸漬される下降位置と下端部が液面の上方に離間する上昇位置との間で筒部材を昇降可能な昇降装置が備えられているものである。
これによると、浮遊物を撮影する場合、筒部材を下降位置まで下降して、筒部材の下端部を液体中に浸漬させる。また、浮遊物を撮影しない場合、筒部材を上昇位置まで上昇して、筒部材の下端部を液面の上方に離間させておく。これにより、液体中の汚れが筒部材の下端部に付着して堆積し難くなる。
本第8発明は、液体中の浮遊物を撮影するための浮遊物撮影装置であって、
下端が開口する筒部材と、
筒部材内の液面を撮影可能な撮影手段とを有し、
筒部材の下端部が撮影対象である液体中に浸漬され、
撮影手段は筒部材内の液面よりも上方に位置し、
筒部材内の液面よりも下方の所定深さ位置に、撮影深さを制限するための背景板が備えられるものである。
本第9発明における浮遊物撮影装置は、背景板に映る浮遊物の影を消すための第2照明装置が備えられているものである。
以上のように本発明によると、安定した画像を得ることができ、また、簡素な構造で、不具合の発生を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態における浮遊物撮影装置を備えた処理槽の図である。 同、浮遊物撮影装置の断面図である。 図2におけるX-X矢視図である。 本発明の第2の実施の形態における浮遊物撮影装置の断面図である。 図4におけるX-X矢視図であり、第2照明装置を点灯した状態を示す。 第1の実施の形態における浮遊物撮影装置の筒部材の下端部の拡大断面図である。 第2の実施の形態における浮遊物撮影装置の筒部材の下端部の拡大断面図である。 図4におけるX-X矢視図であり、第2照明装置を点灯しない(消灯した)状態を示す。 従来の浮遊物撮影装置の断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1~図3に示すように、1は、汚泥凝集処理システムにおいて、凝集剤が混合され攪拌された汚泥2(液体の一例)を貯留する処理槽である。汚泥2中には多数の凝集フロック3(浮遊物の一例)が存在している。
10は汚泥2中の凝集フロック3を撮影するための撮影装置(浮遊物撮影装置)である。この撮影装置10は、上端が閉口し下端が開口する円形の筒部材11と、筒部材11の上端部に設けられて筒部材11内の液面12を撮影可能なカメラ13(撮影手段の一例)と、第1照明装置14と、筒部材11内の液面12よりも上方から筒部材11内に空気15(気体の一例)を供給する給気装置16と、昇降装置17とを有している。
筒部材11は、金属製又は樹脂製の遮光体からなり、円筒状の周壁部20と、周壁部20の上端に設けられた天井部21とを有している。尚、筒部材11の内面は艶消し加工されている。また、周壁部20の下部の周方向における一箇所には、内外に貫通する通気孔22が形成されている。
カメラ13は、筒部材11の天井部21に取り付けられて、筒部材11内の液面12よりも上方に位置している。尚、カメラ13にはケーブル24を介して画像処理装置23が接続されている。
第1照明装置14は、円環状の照明であり、カメラ13のレンズ部分の周囲を取り囲むようにして筒部材11の天井部21に取り付けられており、筒部材11内の液面12よりも上方位置から筒部材11内の液面12を照射する。第1照明装置14の光源には例えばLED等が使用されている。
給気装置16は、エアポンプ25と、エアポンプ25から筒部材11内に送られる空気15を除湿する除湿機26とを有している。エアポンプ25と除湿機26と筒部材11とは屈曲自在なホース等の配管27を介して接続されている。
昇降装置17は、筒部材11を下降位置P1と上昇位置P2との間で昇降させるものであり、処理槽1の外側面に立設された案内レール30と、案内レール30に支持案内されて上下方向へ移動自在な移動部材31と、移動部材31を上下に移動させるシリンダ等の駆動装置32とを有している。
尚、筒部材11は支持アーム33を介して移動部材31に連結されている。また、図1の仮想線および図2に示すように、下降位置P1において、筒部材11の下端部および通気孔22が汚泥2中に浸漬されて液面35下に没する。また、図1の実線で示すように、上昇位置P2において、筒部材11の下端部が液面35の上方に離間する。
以下、上記構成における作用を説明する。
撮影装置10を用いて処理槽1内の汚泥2中の凝集フロック3を撮影する場合、給気装置16のエアポンプ25を作動して、エアポンプ25から筒部材11内に空気15を供給しながら、昇降装置17の駆動装置32を駆動して、移動部材31を下降させ、図1の仮想線および図2に示すように、筒部材11を上昇位置P2から下降位置P1まで下降する。
これにより、筒部材11の下端部および通気孔22が汚泥2中に浸漬されて液面35下に没する。この状態で、空気15は、連続的に、エアポンプ25から筒部材11内に供給されながら筒部材11内から通気孔22を通って筒部材11の外部へ排出されている。第1照明装置14を点灯し、カメラ13で筒部材11内の液面12を撮影することにより、汚泥2中の凝集フロック3の画像が得られる。
この際、筒部材11の下端部が汚泥2中に浸漬されているため、筒部材11の周囲の液面35が波打っていても、この波は筒部材11に当って遮断される。また、筒部材11内の液面12は、通気孔22と同じ高さに保たれるため、筒部材11の周囲(外部)の液面35よりも下方に位置する。このように筒部材11内の液面12と筒部材11の周囲の液面35との間に上下方向の段差が発生するため、筒部材11内は大気圧よりも高い正圧に保たれ、筒部材11の周囲の液面35が波打っていても、この波のエネルギーは上記段差の存在によって筒部材11内の液面12に伝播し難くなる。このようなことから、筒部材11内の液面12は波立ちの少ない平穏な状態に保たれ、これにより、安定した画像を得ることができ、画像処理装置23で処理された画像に基づいて凝集フロック3の大きさの分布や個数等を正確に観測することができる。
また、カメラ13は、液面12,35下に没せず、液面12,35よりも上方に位置するため、汚泥2中の汚れがカメラ13に付着することはなく、観察窓を清掃する等の清掃手段が不要になる。これにより、撮影装置10の構造が簡素化され、不具合の発生が抑制される。
また、筒部材11は不透明な遮光体からなるため、外部から筒部材11内に入射しようとする光が遮断され、これにより、外部からの光が筒部材11内の液面12で反射する等の悪影響を防止することができる。さらに、筒部材11の内面は艶消し加工されているため、第1照明装置14の照射光が筒部材11の内面に当って反射するのを抑制することができる。
尚、第1照明装置14の照射光が筒部材11内の液面12に反射してカメラ13に入射することで、凝集フロック3の観測に悪影響を及ぼす可能性がある場合は、スリット方向が異なる偏光フィルターを第1照明装置14側とカメラ13側に配置して、上記照射光の反射による影響を低減してもよい。
また、第1照明装置14は液面12,35よりも上方に位置するため、第1照明装置14に防水機能は必要無く、コスト低減を図ることができる。
また、図2に示すように、第1照明装置14はカメラ13のレンズ部分の周囲を取り囲むようにして筒部材11の天井部21に取り付けられているため、筒部材11内の液面12を全体的に明るく照らすことができ、均一な明るさの画像を得ることができる。
また、筒部材11内の液面12はエアポンプ25から筒部材11内に供給される空気15の圧力によって下向きに均一に押えられ、これによっても筒部材11内の液面12を波立ちの少ない平穏な状態に保つことができる。
また、エアポンプ25から筒部材11内に供給される空気15は除湿機26によって除湿されているため、カメラ13のレンズが結露するのを防止することができる。
また、図2に示すように、筒部材11の周壁部20に通気孔22を形成したため、筒部材11内の液面12は通気孔22と同じ高さに保たれ、これにより、カメラ13と筒部材11内の液面12との距離が一定に保たれるので、ピント(焦点)の合った鮮明な画像が得られる。
また、上記のようにして汚泥2中の凝集フロック3の撮影を行った後、撮影装置10を使用しない場合は、昇降装置17の駆動装置32を駆動して、移動部材31を上昇させ、図1の実線で示すように、筒部材11を下降位置P1から上昇位置P2まで上昇する。
これにより、筒部材11の下端部が液面35の上方に離間するため、汚泥2中の汚れが筒部材11の下端部に付着して堆積し難くなる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図4,図5に示すように、筒部材11内の液面12よりも下方の所定深さ位置に、撮影深さを制限するための背景板41が備えられている。背景板41は、光が透過し易い(透光性を有する)半透明の樹脂製或いはガラス製の円板であり、周方向の複数箇所に設けられたサポート部材42を介して、筒部材11内の下部に水平に取り付けられている。尚、背景板41は通気孔22よりも所定距離だけ下方に位置している。
また、背景板41の下方には、背景板41に映る凝集フロック3の影を消すための第2照明装置45が備えられている。第2照明装置45は筒部材11の下部内周に取り付けられ、例えば防水機能を備えたLED等が使用されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
背景板41を設けることにより撮影深さが制限され、背景板41よりも深い箇所の凝集フロック3はカメラ13で撮影されることはなく、背景板41よりも浅い箇所の凝集フロック3のみがカメラ13で撮影される。このように、背景板41よりも深い箇所の凝集フロック3を間引いて撮影することができるため、汚泥2中の複数個の凝集フロック3が上下方向において重なった場合に1個の大きな凝集フロック3として撮影されてしまう頻度を大幅に低減することができる。これにより、得られた画像から凝集フロック3の個数や大きさを正確に観測することができる。
さらに、背景板41の取付位置を上下方向に調節可能な構造にすれば、撮影対象又は撮影条件に応じて最適な深さで撮影することができるため、好適である。
また、第2照明装置45を点灯することにより、第2照明装置45の照射光の一部が下方から上方へ背景板41を透過するため、背景板41の上面に映る凝集フロック3の影が消去される。これにより、背景板41の上面に映る凝集フロック3の影を実在する凝集フロック3と誤認してしまうのを防止することができ、得られた画像から凝集フロック3の個数や大きさを正確に観測することができる。
上記のような作用および効果をもう少し詳しく説明すると、例えば、先述した第1の実施の形態では、図6に示すように、汚泥2中の複数個の凝集フロック3が上下方向において重なった場合、1個の大きな凝集フロック3として撮影されてしまう可能性がある。これに対して、第2の実施の形態では、図7に示すように、汚泥2中の複数個の凝集フロック3が上下方向において重なった場合でも、背景板41よりも深い箇所の凝集フロック3を間引いて撮影することができるため、得られた画像から凝集フロック3の個数や大きさを正確に観測することができる。
また、第2の実施の形態では、図8に示すように、第2照明装置45を点灯しない場合、第1照明装置14からの照射光によって、背景板41の上面に凝集フロック3の影46が映り、この影46を実在する凝集フロック3と誤認してしまう可能性がある。これに対して、図5に示すように、第2照明装置45を点灯することにより、この影46が背景板41の上面から消去され、得られた画像から凝集フロック3の個数や大きさを正確に観測することができる。
上記第2の実施の形態では、背景板41に半透明の板を使用しているが、不透明な板であってもよく、上からの照射光の影響を軽減するために低反射率や高拡散反射率を有する板であってもよい。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態として、カメラ13に偏光フィルターを取り付けてもよい。尚、偏光フィルターは複数の狭いスリットを有するものである。これによると、カメラ13で筒部材11内の液面12を撮影する際、第1照明装置14の照射光が上方から筒部材11内の液面12に反射し偏光フィルターを通過してカメラ13に入射するため、液面12がキラキラと輝いてしまうのを防止することができる。これにより、鮮明な画像を得ることができる。
上記各実施の形態では、筒部材11を不透明な遮光体で構成しているが、外乱光の影響が少ない場合は、筒部材11を透明又は半透明の部材で構成してもよい。
上記各実施の形態では、筒部材11を、円筒状に構成しているが、四角形や六角形等の多角形筒状、或いは、楕円筒状に構成してもよい。また、筒部材11は、遮光性を有していれば、金属製に限るものではなく、樹脂製、或いは、透明な樹脂やガラスに塗装したものでもよい。
上記各実施の形態では、円環状の第1照明装置14を用いて筒部材11内を全体的に照射しているが、円環状に限定されるものではなく、直進性の強い光を筒部材11の周壁部20又は天井部21から照射し、カメラ13によって撮影可能な筒部材11内の液面12における撮影範囲のみをピンポイントで照らすものであってもよい。また、第1照明装置14を、筒部材11の天井部21に取り付けているが、筒部材11の周壁部20に斜め下向きに取り付けてもよい。
上記各実施の形態では、第1照明装置14から白色光を照射しているが、汚泥2の色に応じて、第1照明装置14の照射光の色を調節してもよい。この場合、第1照明装置14の照射光の色を汚泥2の色の補色にするのが好ましく、例えば、赤味がかった汚泥2に対しては第1照明装置14の照射光を青色にしたり、青味がかった汚泥2に対しては第1照明装置14の照射光を黄色に調節してもよい。
さらには、第1照明装置14の照射光は可視光でなくてもよく、撮影対象物の特性や種類に応じて、赤外線や紫外線等を照射してもよい。この場合、赤外線や紫外線等の照射光に適応した感度を有するカメラ13を用いればよい。
上記各実施の形態では、通気孔22を、筒部材11の周壁部20の下部の周方向における一箇所に形成しているが、複数箇所に同じレベルで形成してもよい。
上記各実施の形態では、図2,図4に示すように、筒部材11の上端が閉口しているが、筒部材11の上端が開口していてもよい。この場合、筒部材11内の液面12と筒部材11の周囲(外部)の液面35とが同じ高さになる。
上記各実施の形態では、撮影装置10を用いて汚泥2中の凝集フロック3を撮影しているが、撮影対象は、汚泥2と凝集フロック3に限定されるものではなく、汚泥2以外の液体であってもよく、凝集フロック3以外の濁質等の浮遊物であってもよい。撮影対象が濁質の場合には、凝集フロック3のように浮遊物を個別に観察することは困難であるため、第1照明装置14からの照射光が濁質表面で反射した散乱光の強度を測定したり、上記第2の実施の形態における背景板41に代えて、透視度の測定で使用される標識板を筒部材11内の液体中に浸漬配置して、標識板の視認の可否を判断するなど、既知の方法で液体の濁度を測定又は評価すればよい。
2 汚泥(液体)
3 凝集フロック(浮遊物)
10 撮影装置
11 筒部材
12 筒部材内の液面
13 カメラ(撮影手段)
14 第1照明装置
15 空気(気体)
16 給気装置
17 昇降装置
35 液面(筒部材外の液面)
41 背景板
45 第2照明装置
46 凝集フロックの影
P1 下降位置
P2 上昇位置

Claims (9)

  1. 液体中の浮遊物を撮影するための浮遊物撮影装置であって、
    上端が閉口し、下端が開口する筒部材と、
    筒部材内の液面を撮影可能な撮影手段とを有し、
    筒部材の下端部が撮影対象である液体中に浸漬されることで、筒部材内の液面が筒部材外の液面よりも下方に位置し、
    撮影手段は、筒部材の上部に設けられて、筒部材内の液面よりも上方に位置することを特徴とする浮遊物撮影装置。
  2. 筒部材に、内外に貫通する通気孔が形成され、
    筒部材内の液面が通気孔と同じ高さに保たれることを特徴とする請求項1に記載の浮遊物撮影装置。
  3. 筒部材内に、筒部材内の液面よりも上方位置から筒部材内の液面を照射可能な第1照明装置が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浮遊物撮影装置。
  4. 筒部材内の液面よりも上方から筒部材内に気体を供給する給気装置が備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の浮遊物撮影装置。
  5. 筒部材内の液面よりも下方の所定深さ位置に、撮影深さを制限するための背景板が備えられることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の浮遊物撮影装置。
  6. 背景板に映る浮遊物の影を消すための第2照明装置が備えられていることを特徴とする請求項5に記載の浮遊物撮影装置。
  7. 下端部が液体中に浸漬される下降位置と下端部が液面の上方に離間する上昇位置との間で筒部材を昇降可能な昇降装置が備えられていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の浮遊物撮影装置。
  8. 液体中の浮遊物を撮影するための浮遊物撮影装置であって、
    下端が開口する筒部材と、
    筒部材内の液面を撮影可能な撮影手段とを有し、
    筒部材の下端部が撮影対象である液体中に浸漬され、
    撮影手段は筒部材内の液面よりも上方に位置し、
    筒部材内の液面よりも下方の所定深さ位置に、撮影深さを制限するための背景板が備えられることを特徴とする浮遊物撮影装置。
  9. 背景板に映る浮遊物の影を消すための第2照明装置が備えられていることを特徴とする請求項8に記載の浮遊物撮影装置。
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