JP7359664B2 - 料金計算装置 - Google Patents

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Description

本発明は、利用者の乗車料金を計算する料金計算装置に関する。
同じ方向へ移動する複数の利用者が同一の車両に乗車するサービスの導入の検討が進められている。このようなサービスの一例として、相乗りタクシーが挙げられる。相乗りタクシーの導入により、都市部における交通渋滞の緩和が期待される。また、相乗りタクシーは、電車やバスに代わる新たな移動手段として注目されている。
相乗りタクシーは、利用者にとって、乗車料金を一般のタクシーよりも軽減できるメリットがある。相乗りタクシーの乗車料金は、同乗する利用者の数や、各利用者の乗車区間に応じて変化するため、相乗りタクシー用の料金計算装置が用いられる。特許文献1は、相乗りタクシー用の料金計算装置として、利用者の乗車料金を計算するタクシー相乗り支援システムを開示している。
特許文献1に係るタクシー相乗り支援システムは、各利用者の出発地及び目的地に基づいてルートを計算し、計算したルートを利用者の乗車区間に応じて分割する。タクシー相乗り支援システムは、分割された区間における利用者の負担額が均等となるように乗車料金を決定する。
特許文献1に係るタクシー相乗り支援システムは、一の利用者の出発地を起点に設定し、他の利用者の出発地を経由地に設定した上で、ルートを計算する。起点から経由地までの乗車人数が一人である場合、一の利用者が、起点から経由地までの利用料金を全額負担する。一の利用者は、目的地までの遠回りを強いられる上、他の利用者を迎えに行くために利用料金を負担することになる。このように、特許文献1に係るタクシー相乗り支援システムにより計算される利用料金は、一の利用者にとって適切とは言えない。
特開2003-233656号公報
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、相乗りサービスの利用料金を適切に計算することができる料金計算装置を提供することを目的とする。
上記問題点に鑑み、第1の発明は、車両の相乗りサービスの利用料金を計算する料金計算装置であって、ルート計算部と、分割部と、料金計算部と、割引部と、料金決定部とを備える。ルート計算部は、第1利用者の出発地から第1利用者の目的地までの通常の走行ルートである第1ルートと、第1利用者が乗車する車両への相乗りを希望する第2利用者の出発地から目的地までの第2ルートとを計算する第2ルートとを計算する。分割部は、第2利用者の出発地に基づいてルート計算部により計算された第1ルートを第1利用者の出発地を含む前半区間と目的地を含む後半区間とに分割する。料金計算部は、分割部により分割された前半区間の料金と、分割部により分割された後半区間の料金と、ルート計算部により計算された第2ルートの料金とを計算する。割引部は、料金計算部により計算された後半区間の料金と、料金計算部により計算された第2ルートの料金とを割り引く。料金決定部は、料金計算部により計算された前半区間の料金と割引部により割り引かれた後半区間の料金とに基づいて第1利用者の利用料金を決定し、割引部により割り引かれた第2ルートの料金に基づいて第2利用者の利用料金を決定する。
第1の発明によれば、第1利用者の利用料金が第2利用者の利用を前提としないルートに基づいて決定される。従って、第1の発明は、第1利用者と第2利用者が相乗りする場合において、第1利用者の利用料金を適切に決定できる。
第2の発明は、第1の発明であって、ルート計算部は、第2利用者の出発地を経由する第1利用者の出発地から目的地までの迂回ルートを計算する。料金決定部は、計算された第1ルートをルート計算部により計算された迂回ルートと比較した結果に基づいて、第1利用者の利用料金を調整する。
第2の発明が、第1ルートを迂回ルートを比較した結果に基づいて第1利用者の料金を調整する。通常の走行ルートよりも長いルートで移動しなければならない第1利用者は、金銭的なメリットを受けることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明であって、分割部は、第2利用者の出発地と計算された第1ルートとの位置関係に基づいて、計算された第1ルートを前半区間と後半区間とに分割する。
第3の発明によれば、第1利用者の利用料金から第2利用者の出発地に向かうルートを自由に設定することができる。
第4の発明は、第3の発明であって、分割部は、計算された第1ルートにおいて第2利用者の出発地からの距離が最も短い通過点を特定し、特定した通過点に基づいて、計算された第1ルートを前半区間と後半区間とに分割する。
第4の発明によれば、第1ルートを前半区間及び後半区間に簡易に分割することができる。
第5の発明は、第3の発明であって、分割部は、計算された第1ルートを複数の個別区間を区分する。分割部は、区分された複数の個別区間の始点から終点を含む複数の線分を生成する。分割部は、第2利用者の出発地を通り、かつ、生成された複数の線分に垂直な複数の垂線を特定する。分割部は、生成された複数の線分が特定された複数の垂線と交差する複数の交点のうち、第2利用者の出発地からの距離が最も短い交点を選択する。分割部は、選択した交点に基づいて計算された第1ルートを前半区間と後半区間とに分割する。
第5の発明によれば、第1ルートのうち第2利用者の出発地に最も近い点を、比較的簡易に、かつ、高い精度で特定することができる。これにより、第1利用者の利用料金をさらに適切に計算することができる。
第6の発明は、車両の相乗りサービスの利用料金を計算する料金計算方法であって、a)ステップと、b)ステップと、c)ステップと、d)ステップと、e)ステップとを備える。a)ステップは、第1利用者の出発地から第1利用者の目的地までの通常の走行ルートである第1ルートと、第1利用者が乗車する車両への相乗りを希望する第2利用者の出発地から目的地までの第2ルートとを計算する第2ルートとを計算する。b)ステップは、第2利用者の出発地に基づいて計算された第1ルートを第1利用者の出発地を含む前半区間と目的地を含む後半区間とに分割する。c)ステップは、分割された前半区間の料金と、分割された後半区間の料金と、計算された第2ルートの料金とを計算する。d)ステップは、計算された後半区間の料金と、計算された第2ルートの料金とを割り引く。e)ステップは、計算された前半区間の料金と割り引かれた後半区間の料金とに基づいて第1利用者の利用料金を決定し、割り引かれた第2ルートの料金に基づいて第2利用者の利用料金を決定する。
第6の発明は、第1の発明に用いられる。
本発明は、相乗りサービスの利用料金を適切に計算することができる料金計算装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る料金計算システムの構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す料金計算装置により計算されるルートの一例を模式的に示す図である。 図1に示す料金計算装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す料金計算システムの動作を示すシーケンス図である。 図4に示す料金決定処理のフローチャートである。 図5に示す通常ルート分割処理のフローチャートである。 図3に示す分割部が通常ルートを分割する第1の方法を説明する図である。 図3に示す分割部が通常ルートを分割する第2の方法を説明する図である。 図3に示す分割部が通常ルートを3つに分割する方法説明する図である。 CPUバス構成を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[1.料金計算システム100の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る料金計算システム100の構成を示す機能ブロック図である。図1を参照して、料金計算システム100は、相乗りタクシーで移動する利用者2及び3の各々の利用料金を、利用者2及び3が相乗りタクシーを利用する前に計算する。料金計算システム100は、料金計算装置10と、携帯通信端末20及び30とを備える。
携帯通信端末20及び30は、例えば、スマートフォンであり、利用者2及び3により使用される。携帯通信端末20及び30は、例えば、第5世代移動通信システムを介して、料金計算装置10と通信する。
料金計算装置10は、携帯通信端末20及び30と通信するサーバであり、相乗りタクシーの事業者により管理される。
料金計算装置10は、利用者2の出発地21及び目的地22を携帯通信端末20と通信から取得する。料金計算装置10は、利用者3の出発地31及び目的地32を携帯通信端末30から取得する。料金計算装置10は、取得した出発地21及び31と、取得した目的地22及び32とに基づいて、利用者2及び3が相乗りすることを決定し、利用者2及び3の各々の利用料金を計算する。料金計算装置10は、決定した利用者2の利用料金29を携帯通信端末20に送信し、決定した利用者3の利用料金39を携帯通信端末30に送信する。
[2.ルートの一例]
図2は、図1に示す料金計算装置10により計算されるルートの一例を模式的に示す図である。料金計算装置10の構成を説明する前に、料金計算装置10が利用者2及び3の各々の利用料金の決定に用いるルートを、図2を参照しながら説明する。
ルート44~43は、料金計算装置10により計算される。計算されたルート44~43を用いて利用料金29及び39を計算する。本実施の形態では、目的地32は、目的地22を基準とした所定範囲内にあるため、目的地22と同じであるとみなすことができると仮定する。
ルート42は、出発地21から目的地22へ直行するルートであり、例えば、出発地21から目的地22までの所要時間が最も短いルートである。利用者2が単独でタクシーを利用する場合、タクシーは、ルート42を走行すると想定される。ルート42は、利用者2の利用料金29の計算に用いられる。以下の説明において、ルート42を「通常ルート42」と記載する場合がある。
通常ルート42が利用者3の出発地31を経由しなければ、通常ルート42の計算方法は特に限定されない。例えば、通常ルート42は、出発地21から目的地22までの道のりが最も短いルートや、有料道路を経由しないルートであってもよい。
ルート43は、出発地31から目的地22へ直行するルートであり、例えば、出発地31から目的地22までの所要時間が最も短いルートである。ルート43の計算にあたり、経由地は設定されない。以下の説明において、ルート43を「同乗ルート43」と記載する場合がある。利用者2及び3が、ルート43においてタクシーに同乗するためである。
ルート44は、出発地21から出発地31を経由して目的地22まで移動するルートである。利用者2及び3が相乗りするタクシーが、ルート44を走行すると想定される。ルート44のうち、出発地21から分岐点23までの区間は、ルート42と重複する。ルート44のうち、出発地31から目的地22までの区間は、ルート43と重複する。以下の説明において、ルート44を「迂回ルート44」と記載する場合がある。ルート44は、利用者3の出発地31を経由するため、利用者2にとって遠回りであるためである。
[3.料金計算装置10の構成]
図3は、図1に示す料金計算装置10の構成を示す機能ブロック図である。図3を参照して、料金計算装置10は、ルート計算部11と、分割部12と、料金計算部13と、割引部14と、料金決定部15と、送信部16とを備える。
ルート計算部11は、出発地21及び目的地22を携帯通信端末20から受け、その受けた出発地21及び目的地22に基づいて、通常ルート42を計算する。ルート計算部11は、出発地31及び目的地32を携帯通信端末30から受ける。ルート計算部11は、受けた目的地32が受けた目的地22と同一地点であるとみなせると判断し、受けた出発地31から受けた目的地22までの同乗ルート43を計算する。ルート計算部11は、受けた出発地21から受けた出発地31を経由して受けた目的地22に達する迂回ルート44を計算する。
分割部12は、通常ルート42をルート計算部11から受け、その受けた通常ルート42を前半区間42P及び後半区間42Qに分割する。通常ルート42の分割の詳細については後述する。
料金計算部13は、同乗ルート43をルート計算部11から受け、その受けた同乗ルート43に基づいて利用料金421を計算する。料金計算部13は、前半区間42P及び後半区間42Qを分割部12から受ける。料金計算部は、その受けた前半区間42Pに基づいて、前半区間42Pの利用料金である前半料金P1を計算する。料金計算部は、その受けた後半区間42Qに基づいて、後半区間42Qの利用料金である後半料金Q1を計算する。
割引部14は、利用料金431及び後半料金Q1を料金計算部13から受ける。割引部14は、その受けた利用料金431及び後半料金Q1の各々を割り引く。割引部14は、利用料金431を割り引いた割引料金432を料金決定部15に出力する。割引部14は、後半料金Q1を割り引いた割引後半料金Q2を料金決定部15に出力する。
料金決定部15は、前半料金P1を料金計算部13から受け、割引料金432及び割引後半料金Q2を割引部14から受ける。料金決定部15は、その受けた前半料金P1とその受けた割引後半料金Q2とに基づいて、利用者2の利用料金29を決定する。料金決定部15は、その受けた割引料金432に基づいて利用者3の利用料金39を決定する。
料金決定部15は、ルート42及び43をルート計算部11から受け、その受けたルート42をその受けたルート43と比較する。料金決定部15は、ルート42をルート43と比較した結果に基づいて、利用者2の利用料金29を調整する。
送信部16は、利用料金29及び39を料金決定部15から受け、ルート44~43をルート計算部11から受ける。送信部16は、受けた利用料金29と、受けた迂回ルート44と、受けた通常ルート42を携帯通信端末20に送信する。送信部16は、受けた利用料金39と、受けた同乗ルート43を携帯通信端末30に送信する。
このように、料金計算装置10は、利用者2の出発地21から利用者2の目的地22までの通常ルート42を計算し、計算した通常ルート42を前半区間42P及び後半区間42Qに分割する。料金計算装置10は、前半区間42P及び後半区間42Qに基づいて前半料金P1及び後半料金Q1を計算し、計算した後半料金Q1を割り引いた割引後半料金Q2を計算する。料金計算装置10は、前半料金P1と割引後半料金Q2に基づいて、利用者2の利用料金29を決定する。つまり、料金計算装置10は、利用者2の利用料金29を、利用者3の出発地31を経由しないルートに基づいて決定する。従って、料金計算装置10は、利用者2及び3がタクシーを相乗りする場合に、利用者2の料金を適切に決定することができる。
[4.料金計算システム100の動作]
図4は、図1に示す料金計算システム100の動作を示すシーケンス図である。以下、図4を参照しながら、利用者2及び3がタクシーを相乗りする場合を例にして、料金計算システム100の動作を説明する。
携帯通信端末20は、相乗りタクシーを利用するための申し込み処理を実行する(ステップS11)。具体的には、携帯通信端末20は、利用者2の操作に応じて、相乗りタクシーのサービスを提供する事業者のアプリケーションプログラムを起動する。携帯通信端末20は、起動したアプリケーションプログラムを用いて、相乗りタクシーの利用条件を受け付ける。利用条件は、到着希望時刻、出発地21、目的地22及び相乗りの可否を含む。到着希望時刻は、利用者2によって指定された目的地22の到着時刻である。
携帯通信端末20は、申し込み処理(ステップS11)で受け付けた利用条件を料金計算装置10に送信する(ステップS12)。
携帯通信端末30は、相乗りタクシーを利用するための申し込み処理を実行する(ステップS13)。ステップS13は、ステップS11と同様の処理であるため、その説明を省略する。携帯通信端末30は、申し込み処理(ステップS13)で受け付けた利用条件を料金計算装置10に送信する(ステップS14)。
料金計算装置10は、携帯通信端末20及び30の各々から受けた利用条件に基づいて、利用者2及び3がタクシーを相乗りすることを決定する(ステップS15)。例えば、料金計算装置10は、下記の第1条件~第3条件の全てが満たされた場合、利用者2及び3がタクシーを相乗りすることを決定する。
第1条件及び第2条件は、利用者2及び3の少なくとも一方が極端な迂回を強いられることを防ぐために用いられる。
第1条件は、利用者2の目的地22から利用者3の目的地32までの直線距離が予め設定された基準距離よりも短いことである。この場合、料金計算装置10は、目的地32が目的地22と同じであるとみなすことができると判断する。料金計算装置10は、目的地22から目的地32までの道のりが基準距離よりも短い場合に、第1条件が満たされると判断してもよい。
第2条件は、利用者2の出発地21から見た目的地22の方向と利用者3の出発地31から見た目的地22の方向との角度差の絶対値が、予め定められた基準角度よりも小さいことである。
第3条件は、利用者2及び3のいずれか一方が、極端に目的地に早く着いたり、遅く着いたりしたりすることを防ぐために用いられる。第3条件は、利用者Aの到着希望時刻と利用者Bの到着希望時刻との差が予め設定された基準時間よりも短いことである。
料金計算装置10は、利用者2及び3の相乗りを決定した場合、タクシーの相乗りが決定したことを携帯通信端末20及び30の各々に通知する(ステップS16及びS18)。
携帯通信端末20は、ステップS16の通知を受けて、相乗りの決定を示すメッセージを表示する。携帯通信端末20は、利用者2の操作に応じて、相乗りを承諾したことを示す承諾通知を料金計算装置10に送信する(ステップS17)。携帯通信端末30は、携帯通信端末20と同様に、ステップS17の通知を受けた場合、利用者3の操作に応じて、承諾通知を料金計算装置10に送信する(ステップS19)。
料金計算装置10は、承諾通知を携帯通信端末20及び30から受けた場合、利用者2及び3の各々の利用料金を決定する(ステップS20)。ステップS20の詳細については、後述する。
料金計算装置10は、ステップS20で決定された利用者2の利用料金29を携帯通信端末20に送信する(ステップS21)。ステップS21において、料金計算装置10は、利用料金29とともに、実際の走行ルートである迂回ルート44を送信する。
ステップS21において、料金計算装置10は、利用料金29の計算根拠を示すために、通常ルート42と、前半料金P1と、割引後半料金Q2とを送信する。利用者2は、迂回ルート44を通常ルート42と比較することにより、相乗りに当たってどの程度迂回するのかを知ることができる。
料金計算装置10は、同乗ルート43と、ステップS20で決定された利用者3の利用料金39とを携帯通信端末30に送信する(ステップS22)。同乗ルート43は、送信部16は、利用者3の利用料金39を、同乗ルート43と、利用料金39の計算内訳とともに携帯通信端末30に送信する。同乗ルート43は、タクシーが実際に走行するルートの提示と、利用料金39の算出根拠として用いられる。
[5.料金計算処理(ステップS20)の概略]
以下、図2を参照しながら、料金計算処理(ステップS20)の概略を計算する。図2を参照して、通常ルート42は、利用者2の出発地21から利用者2の目的地22に直行し、利用者3の出発地31を経由しない。つまり、通常ルート42は、利用者2がタクシーを単独で利用する場合におけるタクシーの走行ルートに相当する。
迂回ルート44は、利用者2及び3の相乗りを前提しているため、利用者2の出発地21から利用者3の出発地31を経由して、利用者2の目的地22に到着する。つまり、迂回ルート44は、利用者2及び3がタクシーを相乗りする場合の走行ルートである。迂回ルート44は、分岐点23において通常ルート42から分岐する。
迂回ルート44は、利用者2にとって遠回りである。言い換えれば、迂回ルート44は、利用者3を迎えに行くための区間44Aを含む。区間44Aは、迂回ルート44のうち、分岐点23から出発地31までであり、利用者2が目的地22に直行する場合に利用者2が通ることのないルートである。従って、利用者2の利用料金を迂回ルート44に基づいて決定することは、公平の観点から適切でない。
そこで、料金計算装置10は、以下のようにして、利用者2の利用料金29を決定する。
(1)料金計算装置10は、通常ルート42と利用者3の出発地31との位置関係に基づいて、前半区間42Pと後半区間42Qとに分割する。前半区間42Pは、利用者2が単独でタクシーを利用する区間とみなされる。後半区間42Qは、利用者2及び3が相乗りでタクシーを利用する区間とみなされる。
(2)料金計算装置10は、前半区間42Pに基づく前半料金P1と、後半区間42Qに基づく後半料金Q1とを計算する。
(3)料金計算装置10は、後半料金Q1を所定の割引率で割り引くことにより、割引後半料金Q2を計算する。
(4)料金計算装置10は、前半料金P1と割引後半料金Q2との合計額を、利用者2の利用料金29として決定する。前半区間42Pは、利用者2が単独でタクシーを利用する区間とみなされるため、前半料金P1が、そのまま利用者2に適用される。
これにより、料金計算装置10は、利用者2の利用料金29を、利用者2が目的地へ直行する場合に走行する必要のないルートに基づいて計算することを防ぐことができるため、相乗りタクシーの利用料金を適切に計算することができる。
利用者3の利用料金39は、利用者3がタクシーに乗車する同乗ルート43に基づいて決定される。
[6.料金計算装置10の動作]
図5は、図4に示す料金決定処理(ステップS20)のフローチャートである。料金計算装置10は、携帯通信端末20及び30の両者から承諾通知を受けた場合、図5に示す処理を開始する。
料金計算装置10において、ルート計算部11は、通常ルート42及び迂回ルート44の出発地を決定する(ステップS201)。
具体的には、ルート計算部11は、出発地21及び31のうち目的地22から遠い出発地を、通常ルート42及び迂回ルート44の出発地に決定する。以下の説明において、出発地21が、通常ルート42の出発地として決定されたと仮定する。この場合、利用者3の出発地31が、迂回ルート44の経由地に決定される。
ルート計算部11は、迂回ルート44と、通常ルート42と、同乗ルート43とを計算する(ステップS202)。迂回ルート44、通常ルート42、及び同乗ルート43の各々は、所要時間と、通過点と、出発地から目的地までの距離とを含む。通過点は、例えば、交差点であり、各ルートにおいて通過すべき場所として指定される。ルート計算部11は、有料道路の利用の有無等の条件に基づいて、各ルートを計算してもよい。
ステップS201において、ルート計算部11は、利用者2の出発地21から目的地22に直行する通常ルート42を計算する。ルート計算部11は、利用者3の出発地31から利用者2の目的地22に直行する同乗ルート43を計算する。なお、目的地32が、目的地32と同じであるとみなされるため、目的地32は、ステップS201におけるルート計算に用いられない。ルート計算部11は、利用者2の出発地21から利用者3の出発地31を経由して目的地22に到着する迂回ルート44を計算する。迂回ルート44は、図2に示すように、通常ルート42の一部と重複してもよいし、重複していなくてもよい。
図5を再び参照して、料金計算部13は、ステップS202で計算された同乗ルート43の利用料金431を計算する(ステップS203)。例えば、同乗ルート43の利用料金431は、同乗ルート43の距離に基づいて計算される。
分割部12は、出発地31と通常ルート42との位置関係に基づいて、通常ルート42を前半区間42P及び後半区間42Qに分割する(ステップS204)。ステップS204の詳細については、後述する。
料金計算部13は、ステップS204において分割された前半区間42P及び後半区間42Qの各々の利用料金を計算する(ステップSS205)。具体的には、料金計算部13は、前半区間42Pの距離に基づいて前半料金P1を計算し、後半区間42Qの距離に基づいて後半料金Q1を計算する。
なお、料金計算部13は、ステップS205において、通常ルート42の利用料金を計算し、計算した通常ルート42の利用料金を前半区間42Pの距離と後半区間42Qの距離との比に応じて配分してもよい。この計算方法は、例えば、距離が長くなるにつれて料金が安くなる料金制度が採用されている場合に有用である。
割引部14は、ステップS203で計算された同乗ルート43の利用料金431と、ステップS205で計算された後半料金Q1とを割り引く(ステップS206)。
具体的には、割引部14は、同乗ルート43の利用料金431を予め設定された割引率で割り引くことにより、同乗ルート43の割引料金432を計算する。割引部14は、後半区間42Qの利用料金Q1を上述の割引率で割り引くことにより、割引後半料金Q2を計算する。同乗ルート43の利用料金の割引率は、後半区間42Qの利用料金と異なっていてもよい。
料金決定部15は、利用者2の利用料金29と、利用者3の利用料金39とを計算する(ステップS207)。
具体的には、料金決定部15は、前半料金P1と割引後半料金Q2との合計額を、利用料金29として計算する。料金決定部15は、同乗ルート43の割引料金432と、後述する迎車料金との合計額を、利用料金39として計算する。
料金決定部15は、ステップS207で計算された利用料金29を調整する(ステップS208)。具体的には、料金決定部15は、通常ルート42を迂回ルート44と比較し、その比較結果に基づいて、利用料金29を値引きする。
例えば、料金決定部15は、迂回ルート44の距離から通常ルート42の距離を減算することにより、距離差分値を取得する。料金決定部15は、距離差分値に基づいて値引き額を決定する。値引額は、距離差分値が大きくなるにつれて増加する。料金決定部15は、決定した値引額を利用料金29から差し引いて、利用料金29を調整する。
あるいは、料金決定部15は、迂回ルート44の所要時間から通常ルート42の所要時間を減算した時間差分値に基づいて、値引き額を決定してもよい。値引額は、時間差分値が大きくなるにつれて増加する。料金決定部15は、距離差分値及び時間差分値の両者を用いて値引き額を決定してもよい。
利用者2は、利用者2及び3が相乗りタクシーを利用することにより迂回を強いられるのに対して、利用者3は、迂回することなく目的地22に到着することができる。料金決定部15は、通常ルート42を迂回ルート44と比較し、その比較結果に基づいて、利用料金29を値引きする。これにより、迂回に伴う利用者2の不公平感を少なくすることができ、利用者2の利用料金を更に適切に決定できる。
ステップS208の後に、料金計算装置10は、図5に示す処理を終了する。
(通常ルート42の分割)
図6は、図5に示す通常ルート42の分割処理(ステップS204)のフローチャートである。図6を参照して、分割部12は、通常ルート42をルート計算部11から受けた場合、図6に示す処理を開始する。
分割部12は、迂回ルート44の経由地を取得する(ステップS401)。本実施の形態では、分割部12は、利用者3の出発地31を迂回ルート44の経由地として取得する。
分割部12は、ステップS401で取得した経由地に基づいて、通常ルート42の基準点を決定する(ステップS402)。具体的には、分割部12は、以下に説明する第1方法又は第2方法を用いて、基準点を決定する。
図7は、通常ルート42の基準点を決定する第1方法を説明する図である。図7を参照して、通常ルート42は、通過点51~56を含む。第1方法は、通過点51~56のうち、経由地である目的地32に最も近い通過点53を基準点に決定する。第1の方法は、分割部12は、通常ルート42の分割に用いる基準点を簡易に決定できる。
具体的には、分割部12は、目的地32から通過点51~56までの直線D1~D6の長さを計算する。分割部12は、計算した直線D1~D6のうち最も短い直線D3を特定し、特定した直線D3の端点である通過点53を基準点に決定する。
図8は、通常ルート42の基準点を決定する第2方法を説明する図である。図8を参照して、通常ルート42は、通過点51~56を含む。第2方法は、通常ルート42を通過点51~56を用いて複数の個別区間に区分し、目的地32と区分された複数の個別区間との位置関係に基づいて、基準点を決定する。
第2の方法は、通常ルート42において利用者3の出発地31に最も近い点を、比較的簡易に、かつ、高い精度で特定することができる。第2の方法を用いて基準点を決定することにより、利用者2が単独でタクシーを利用する区間に相当する前半区間と、利用者2及び3がタクシーに同乗する区間に相当する後半区間とを精度高く決定することができるため、第1利用者の利用料金をさらに適切に計算することができる。
図8に示すように、通常ルート42は、個別区間S1~S3を含む。図8において、通常ルート42に含まれる一部の個別区間の符号を省略している。個別区間S1は、通常ルート42のうち、通過点51から通過点52までである。個別区間S2は、通常ルート42のうち、通過点52から通過点53までである。個別区間S3は、通常ルート42のうち、通過点55から通過点56までである。個別区間は、出発地、通過点及び目的地の順序に従って通常ルートを区分することにより生成される。図8において、説明の便宜上、個別区間を直線で示しているが、個別区間は、直線に限定されない。
分割部12は、個別区間に垂直であり、かつ、出発地31を通る垂線を特定する。例えば、分割部12は、個別区間S1において、通過点51と通過点52とを結ぶ線分を生成し、生成した線分に垂直であり、かつ、出発地31を通る垂線V1を特定する。分割部12は、生成した線分と特定した垂線V1との交点C1を計算する。垂線V1の始点は、目的地32であり、垂線V1の終点は、交点C1である。
分割部12は、個別区間S2において垂線V2を特定し、垂線V2と個別区間S2の2つの端点を結ぶ線分との交点C2を計算する。分割部12は、個別区間S3において垂線V3を特定し、垂線V3と個別区間S3の2つの端点を結ぶ線分との交点C2を計算する。分割部12は、図8に示す通常ルート42に含まれる個別区間のうち、個別区間S1~S3を除く区間において、垂線を特定することができない。つまり、基準点は、個別区間S1~S3を除く区間には設定されない。
分割部12は、個別区間S1~S3から特定された垂線V1~V3のうち最も距離の短い垂線V1を選択し、選択した垂線V1に対応する交点C1を基準点に決定する。
なお、通常ルート42に含まれる個別区間が直線でない場合、基準点が通常ルート42上に位置しない場合があり得る。この場合、分割部12は、通常ルート42において選択した垂線に対応する交点に最も近い点を基準点に決定すればよい。
分割部12は、上述した第1方法及び第2方法の両者を用いて基準点を決定してもよい。この場合、分割部12は、第1方法に基づく基準点と第2方法に基づく基準点とのうち、迂回ルート44の経由地に設定された目的地32に近い方を選択すればよい。
再び、図6を参照して、分割部12は、通常ルート42のうち出発地21からステップS402で決定された基準点までの区間を前半区間42Pに決定する(ステップS403)。分割部12は、通常ルート42のうちステップS402で決定された基準点から目的地22までの区間を後半区間42Qに決定する(ステップS404)。
このように、分割部12は、通常ルート42と利用者3の出発地31との位置関係に基づいて、通常ルート42を分割する。これにより、迂回ルート44に基づいて利用者2の料金が決定されないため、利用者2の出発地から第3利用者の出発地に向かうルートを自由に設定することができる。
(迎車料金)
図5に示すステップS207において利用料金39の計算に用いられる迎車料金について説明する。
料金決定部15は、迂回ルート44において経由地に設定された出発地31から、図6に示すステップS402で決定された基準点までの距離に基づいて、迎車料金を決定する。つまり、迎車料金は、利用者3の出発地31と通常ルート42との位置関係に基づいて決定される。
迂回ルート44が、図2に示すように、分岐点23において通常ルート42から分岐する場合、料金決定部15は、区間44Aの距離に基づいて迎車料金を決定してもよい。
いずれの場合であっても、利用者3の利用料金39が、利用者3を迎えに行くための移動距離に基づいて決定されるため、相乗りサービスの利用料金をさらに適切に決定できる。あるいは、迎車料金は、予め定められた一定額であってもよい。
(その他の料金計算方法)
目的地32が目的地22と同じであるとみなすことができない場合における利用料金の計算について説明する。
目的地22が目的地32よりも出発地31に近い場合、料金計算装置10は、出発地31を第1の経由地に設定し、目的地22を第2の経由地に設定し、目的地32を最終目的地に設定する。料金計算装置10は、これらの経由地及び最終目的地に基づいて、迂回ルート44を計算する。この場合、利用者3が目的地22から目的地32までの乗車料金を単独で負担すればよい
目的地32が目的地22よりも出発地31に近い場合、料金計算装置10は、出発地31を第1の経由地に設定し、目的地32を第2の経由地に設定し、目的地22を最終目的地に設定する。分割部12は、これらの経由地及び最終目的地に基づいて、迂回ルート44を計算し、通常ルート41を3つに分割する。
図9は、図3に示す分割部12が通常ルート41を3つに分割する方法の一例を示す図である。図9を示す迂回ルート41において、出発地31が第1の経由地に設定され、目的地32が第2の経由地に設定され、目的地22が最終目的地に設定されている。図9に示す迂回ルート41において、同乗ルート43は、出発地31から目的地32までの区間である。
この場合、分割部12は、通常ルート42を、第1区間42Rと第2区間42Sと第3区間43Tとに分割する。第1区間42Rは、出発地21から分割点61までの区間である。第2区間42Sは、分割点61から分割点62までの区間である。第3区間42Tは、分割点62から目的地22までの区間である。
分割点61は、通常ルート42を前半区間42P及び後半区間42Qに分割する場合における基準点に相当する。分割部12は、上述の基準点を決定する方法を用いて、第1の経由地である出発地31に基づいて分割点61を決定する。分割点62は、上述の基準点を決定する方法を用いて、第2の経由地である目的地32に基づいて決定される。
図9に示す迂回ルート44が計算された場合における利用料金39の決定について説明する。
料金計算部13は、図9に示す同乗ルート43に基づいて利用料金431を計算する。割引部14は、上記と同様にして、利用料金431を割り引く。なお、通常ルート43が図9に示すように3つに分割される場合、割引部14は、第2区間42Sに基づく料金を所定の割引率で割り引いた額を、利用料金39から減額することにより、割引料金432を決定してもよい。
料金決定部15は、分割点61から出発地31までの距離に基づいて迎車料金を算出し、目的地32から分割点62までの距離に基づいて迂回負担料金を計算する。図9に示す迂回ルート44が計算された場合、利用者2が不公平感を抱く虞がある。このため、料金決定部15は、迎車料金を出発地21から出発地31に向かうための手数料として算出し、迂回負担料金を目的地32から目的地22までに向かうための手数料として算出する。料金決定部15は、計算した迎車料金及び迂回負担料金を割引料金432に加算した額を、利用者3の利用料金として決定する。
図9に示す迂回ルート44が計算された場合における利用料金29の決定について説明する。この場合、料金計算部13は、第1区間42R、第2区間43S及び第3区間42Tの各々の利用料金を計算する。割引部14は、第2区間43の利用料金を割り引く。料金決定部15は、第1区間42Rの利用料金と、第2区間42Sの利用料金と、割り引かれた第3区間42Tの利用料金との合計額を、利用料金29として計算する。料金決定部15は、上述の迎車料金及び迂回負担料金の合計額の少なくとも一部を利用料金29から減額してもよい。
以上説明したように、利用者3が、利用者2が乗車するタクシーに途中から同乗する場合、料金計算装置10は、出発地21から目的地22へ直行する通常ルート42を基準点に基づいて前半区間42P及び後半区間42Qに分割する。料金計算装置10は、前半区間42Pの前半料金P1と、後半区間42Qの後半料金Q1を割り引いた割引後半料金Q2とに基づいて、利用者2の利用料金29を計算する。利用者2が乗車するタクシーが相乗りのために迂回する場合であっても、利用料金29が、出発地21から目的地22へ直行する通常ルート42に基づいて計算される。従って、料金計算装置10は、利用者2の利用料金を適切に決定することができる。
[変形例]
上記実施の形態において、料金計算装置10が利用者2及び3の利用料金29及び39を事前に計算する例を説明したが、これに限られない。料金計算装置10は、利用者2が既にタクシーに乗車している場合においても、利用料金29及び39を計算してもよい。
例えば、利用者2が既にタクシーに乗車している場合において、利用者3が、このタクシーに相乗りすることが決定されたと仮定する。この仮定においても、料金計算装置10は、利用者2の出発地21と、利用者3の出発地31と、利用者2の目的地22とに基づいて、利用料金29及び39を計算することができる。出発地21は、利用者2がタクシーに乗車した場所であってもよいし、利用者3の相乗りが決定された時点におけるタクシーの位置であってもよい。
上記実施の形態において、料金計算装置10が、2名の利用者の利用料金を計算する例を説明したが、これに限られない。料金計算装置10は、3名以上の利用者がタクシーを相乗りする場合に、3名以上の利用者の各々の両料金を決定してもよい。例えば、新たな利用者が利用者2及び3が相乗りしているタクシーに乗車する場合、図2に示す同乗ルート43を前半区間及び後半区間に分割することにより、利用者3の利用料金39を決定すればよい。利用者3の利用料金39は、図5に示すステップS208において、図2に示す同乗ルート43と、新たな利用者が相乗りする場合の迂回ルートと比較した結果に基づいて調整される。
この場合、利用者2の利用料金29の計算方法は、上記の実施の形態と同じである。ただし、図5に示すステップS208において、利用者2の利用料金29は、通常ルート42を新たな利用者が相乗りする場合の迂回ルートと比較した結果に基づいて、調整される。
上記実施の形態において、料金決定部15が、図5に示すステップS208において、通常ルート42を迂回ルート44と比較した結果に基づいて、利用者2の利用料金を調整する例を説明したが、これに限られない。料金決定部15は、ステップS208を省略してもよい。
上記実施の形態において、分割部12が、第1方法及び第2方法の少なくとも一方に基づいて基準点を決定し、決定した基準点に基づいて通常ルート42を前半区間42P及び後半区間42Qに分割する例を説明したが、これに限られない。
例えば、分割部12は、同乗ルート43の距離に基づいて決定した基準点に基づいて、通常ルート42を分割してもよい。具体的には、分割部12は、通常ルート42の距離と同乗ルート43の距離の比とに基づいて、通常ルート42を前半区間42P及び後半区間42Qに分割してもよい。あるいは、分割部12は、分岐点23に基づいて、通常ルート42を前半区間42P及び後半区間42Qに分割してもよい。
つまり、分割部12が、通常ルート42を前半区間42P及び後半区間42Qに分割する方法は特に限定されない。
上記実施の形態において、料金計算装置10が、相乗りタクシーの乗車料金を計算する例を説明したが、これに限られない。例えば、レンタカーや、カーシェアリングサービスの利用料金が走行距離に応じて計算される場合であっても、利用者3が、料金計算装置10を使用することができる。例えば、利用者2が使用するレンタカーに同乗する場合において、料金計算装置10は、利用者2及び3の利用料金を計算してもよい。
上記実施の形態において、迂回ルート44が、通常ルート42の一部区間と重複する例を説明したが、これに限られない。迂回ルート44は、通常ルート42と重複しなくてもよい。
上記実施の形態において、料金計算装置10が、相乗りタクシーの事業者が管理するサーバである例を説明したが、これに限られない。料金計算装置10は、自動車等の車両に搭載されていてもよい。この場合、料金計算装置10は、携帯通信端末20及び30と通信しなくてもよい。車両の運転者が、出発地21及び31と、目的地22及び32を入力すればよい。
また、上記実施の形態において、料金計算装置10は、LSI(Large Scale Integration)などの半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、料金計算装置10により実行される処理の一部または全部は、プログラムにより実現されてもよい。そして、上記各実施の形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの不揮発性記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
また、上記実施の形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
例えば、料金計算装置10を、ソフトウェアにより実現する場合、図10に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
また、上記実施の形態における処理方法の実行順序は、上記実施の形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で実行順序を入れ替えてもよい。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
100 料金計算システム
10 料金計算装置
11 ルート計算部
12 分割部
13 料金計算部
14 割引部
15 料金決定部
16 送信部
20、30 携帯通信端末

Claims (7)

  1. 車両の相乗りサービスの利用料金を計算する料金計算装置であって、
    第1利用者の出発地から前記第1利用者の目的地までの通常の走行ルートである第1ルートと、前記第1利用者が乗車する車両への相乗りを希望する第2利用者の出発地から前記目的地までの第2ルートとを計算
    前記第2利用者の出発地に基づいて記第1ルートを前記第1利用者の出発地を含む前半区間と前記目的地を含む後半区間とに分割
    記前半区間の料金と、前記後半区間の料金と、前記第2ルートの料金とを計算
    記計算された後半区間の料金と、前記計算された第2ルートの料金とを割り引
    記計算された前半区間の料金と前記割り引かれた後半区間の料金とに基づいて前記第1利用者の利用料金を決定し、前記割り引かれた第2ルートの料金に基づいて前記第2利用者の利用料金を決定する、料金計算装置。
  2. 請求項1に記載の料金計算装置であって
    記第2利用者の出発地を経由する前記第1利用者の出発地から前記目的地までの迂回ルートを計算し
    前記第1ルート記迂回ルートと比較した結果に基づいて、前記第1利用者の利用料金を調整する、料金計算装置。
  3. 請求項1又は2に記載の料金計算装置であって
    記第2利用者の出発地と前記第1ルートとの位置関係に基づいて、前記第1ルートを前記前半区間と前記後半区間とに分割する、料金計算装置。
  4. 請求項3に記載の料金計算装置であって
    前記第1ルートにおいて前記第2利用者の出発地からの距離が最も短い通過点を特定し、特定した通過点に基づいて、前記第1ルートを前記前半区間と前記後半区間とに分割する、料金計算装置。
  5. 請求項3に記載の料金計算装置であって
    前記第1ルートを複数の個別区間を区分し、区分された複数の個別区間の始点から終点を含む複数の線分を生成し、前記第2利用者の出発地を通り、かつ、生成された複数の線分に垂直な複数の垂線を特定し、前記生成された複数の線分が特定された複数の垂線と交差する複数の交点のうち、前記第2利用者の出発地からの距離が最も短い交点を選択し、選択した交点に基づいて前記第1ルートを前記前半区間と前記後半区間とに分割する、料金計算装置。
  6. 車両の相乗りサービスの利用料金を計算する料金計算装置であって、
    第1利用者が乗車する車両への相乗りを希望する第2利用者の出発地から目的地までの第2ルートを検索して前記第2ルートの相乗り割引料金を計算し、前記第2利用者の利用料金を決定し、
    前記第1利用者の出発地から前記目的地までの前記第2利用者の出発地を経由しない第1ルートを検索し、前記第1ルートを単独利用とみなす前半区間と相乗り利用とみなす後半区間に分割し、前記前半区間の料金と前記後半区間の相乗り割引料金に基づき前記第1ルートの相乗り割引料金を計算し、前記第1利用者の利用料金を決定する、料金計算装置。
  7. 車両の相乗りサービスの利用料金を計算する料金計算装置が行う料金計算方法であって、
    前記料金計算装置は、
    第1利用者の出発地から前記第1利用者の目的地までの通常の走行ルートである第1ルートと、前記第1利用者が乗車する車両への相乗りを希望する第2利用者の出発地から前記目的地までの第2ルートとを計算
    前記第2利用者の出発地に基づいて記第1ルートを前記第1利用者の出発地を含む前半区間と前記目的地を含む後半区間とに分割
    記前半区間の料金と、前記後半区間の料金と、前記第2ルートの料金とを計算
    記計算された後半区間の料金と、前記計算された第2ルートの料金とを割り引
    記計算された前半区間の料金と前記割り引かれた後半区間の料金とに基づいて前記第1利用者の利用料金を決定し、前記割り引かれた第2ルートの料金に基づいて前記第2利用者の利用料金を決定する、料金計算方法。
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