JP7359042B2 - マフラ - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両に設けられるマフラに関する。
鞍乗型車両には、エンジンの排気ガスが外部へ排出されるときの音を低減するマフラが設けられている。マフラは、サイレンサ、消音器または消音装置とも呼ばれる。
鞍乗型車両用のマフラの多くは略円筒状に形成されている。また、鞍乗型車両用のマフラは、全体的に見て、前側部分よりも後ろ側部分の方が高い位置となるように上方へ傾けた状態で鞍乗型車両に取り付けられることがある。また、このように上方へ傾けた状態で車両に取り付ける仕様のマフラには、マフラにおける排気ガスの最終的な排出口が水平または斜め下方を向くように、上下方向に曲がったテールパイプを備えているものがある。
下記の特許文献1には、前側部分よりも後ろ側部分の方が高い位置となるように上方へ傾けた状態で自動二輪車に取り付けられた消音装置が記載されている。また、この消音装置は、排気ガスの最終的な排出口が水平または斜め下方を向くように、上下方向に曲がったテールパイプを備えている。
特許第5762899号公報
ところで、小型であり、かつ前側部分から後ろ側部分に向かって上方に大きく傾斜した優れたデザインを有し、それに加え、排気ガスの最終的な排出口を水平または斜め下方に向けることで、排気ガスを低い位置へ安全に排出することができるマフラが要請されている。しかしながら、このようなマフラを低コストで形成することは容易でない。
具体的に述べると、マフラを小型化するためには、マフラの長さを短くする必要があり、そのためには、テールパイプの長さを短くすることが望まれる。また、マフラを前側部分から後ろ側部分に向かって上方に大きく傾斜させつつ、排気ガスの最終的な排出口を水平または斜め下方に向けるためには、テールパイプの上下方向の曲げ角度を大きくする必要がある。テールパイプの長さを短くし、かつ曲げ角度を大きくするためには、テールパイプの上下方向の曲げの曲率半径を小さくする必要がある。
一般に、テールパイプは、ステンレス等の金属製の筒状の部材、すなわち金属製パイプにより形成されており、上下方向に曲がったテールパイプは、金属製パイプに曲げ加工を施すことにより形成される。テールパイプを曲げるに当たっては、テールパイプが曲げ部でつぶれないように、テールパイプを、弧を描くように湾曲させる必要がある。金属製パイプをこのように湾曲させる曲げ加工は、その曲率半径が小さくなるほど難しくなり、曲げ加工のコストが上昇する。そのため、テールパイプの上下方向の曲げの曲率半径を小さくすると、マフラの製造コストが上昇するおそれがある。
テールパイプの曲げ加工のコストの上昇を抑えるために、テールパイプの上下方向の曲げの曲率半径を大きくした場合には、テールパイプが長くなるだけでなく、その長いテールパイプを覆うカバー(特許文献1の消音装置におけるエンドカップ)も大型化し、マフラが全体的に大型化するおそれがある。また、テールパイプの上下方向の曲げの曲率半径を大きくした場合には、マフラを上方に大きく傾斜させることができなくなってデザインの自由度が損なわれ、または、マフラにおける排気ガスの最終的な排出口が上向きとなって排気ガスを低い位置へ排出することが難しくなってしまう。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、小型化可能であり、優れたデザインを実現可能であり、排気ガスを低い位置へ排出可能であり、かつ低コストで製造可能なマフラを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1のマフラは、鞍乗型車両に設けられるマフラであって、前記鞍乗型車両に設けられたエンジンの排気ガスが導入されるマフラ本体と、前記マフラ本体に設けられ、前記マフラ本体に導入された前記排気ガスを前記マフラ本体の外部へ斜め上方に排出するテールパイプと、前記マフラ本体に設けられ、前記テールパイプの外周側を覆うテールカバーと、前記テールパイプの出口側部分に接続され、前記テールパイプから排出された前記排気ガスの方向を水平または斜め下方に変更する排出方向変更部材とを備え、前記排出方向変更部材は、モナカ構造を有し、曲がった筒状に形成され、前記排出方向変更部材の出口の面積は前記テールパイプの出口の面積よりも大きいことを特徴とする。
本発明の第2のマフラは、鞍乗型車両に設けられるマフラであって、前記鞍乗型車両に設けられたエンジンの排気ガスが導入されるマフラ本体と、前記マフラ本体に設けられ、前記マフラ本体に導入された前記排気ガスを前記マフラ本体の外部へ斜め上方に排出するテールパイプと、前記マフラ本体に設けられ、前記テールパイプの外周側を覆うテールカバーと、前記テールパイプの出口側部分に接続され、前記テールパイプから排出された前記排気ガスの方向を水平または斜め下方に変更する排出方向変更部材とを備え、前記排出方向変更部材は、モナカ構造を有し、曲がった筒状に形成され、前記排出方向変更部材の長さは、前記排出方向変更部材の出口の直径と略等しく、または前記排出方向変更部材の出口の直径よりも小さいことを特徴とする。
本発明の第3のマフラは、鞍乗型車両に設けられるマフラであって、前記鞍乗型車両に設けられたエンジンの排気ガスが導入されるマフラ本体と、前記マフラ本体に設けられ、前記マフラ本体に導入された前記排気ガスを前記マフラ本体の外部へ斜め上方に排出するテールパイプと、前記マフラ本体に設けられ、前記テールパイプの外周側を覆うテールカバーと、前記マフラ本体と前記テールカバーとの間に設けられ、前記マフラ本体から発せられる熱から前記テールカバーを保護するためのプロテクタと、前記テールパイプの出口側部分に接続され、前記テールパイプから排出された前記排気ガスの方向を水平または斜め下方に変更する排出方向変更部材とを備え、前記排出方向変更部材は、モナカ構造を有し、曲がった筒状に形成され、前記プロテクタは、前記テールパイプと前記テールカバーとの間に位置して前記テールパイプの外周側を覆う筒部を備え、前記排出方向変更部材の出口側の端部は前記筒部から前記筒部の外部へ突出しており、前記排出方向変更部材の出口側の端部および前記筒部の出口側の端部は前記テールカバーの開口部から前記テールカバーの外部へ突出していないことを特徴とする。



本発明によれば、小型化可能であり、優れたデザインを実現可能であり、排気ガスを低い位置へ排出可能であり、かつ低コストで製造可能なマフラを提供することができる。
本発明の実施例のマフラが設けられた鞍乗型車両を示す説明図である。 右方から見た本発明の実施例のマフラを示す外観図である。 後方から見た本発明の実施例のマフラの後部を示す外観図である。 本発明の実施例のマフラの分解図である。 図3中の直線V-Vに沿って切断し、当該直線に付された矢印の方向から見たマフラの後部の断面図である。 右方から見た本発明の実施例における排出方向変更部材を示す説明図である。 後方から見た本発明の実施例における排出方向変更部材を示す説明図である。 図5中のマフラの上後部を拡大して示す断面図である。
本発明の実施形態のマフラは、鞍乗型車両に設けられるマフラであって、マフラ本体、テールパイプ、テールカバーおよび排出方向変更部材を備えている。
マフラ本体は、排気管等を含む排気通路を介して、鞍乗型車両に設けられたエンジンの排気口と接続されている。マフラ本体には、エンジンの排気口から排出された排気ガスが排気通路を介して導入される。マフラ本体は、排気ガスが大気中へ排出されるときの音を低減する構造を備えている。
テールパイプはマフラ本体に設けられ、マフラ本体に導入された排気ガスをマフラ本体の外部へ排出する。また、テールパイプは排気ガスを斜め上方に排出する。すなわち、テールパイプはその出口が斜め上方を向くように配置されている。このようなテールパイプの配置は、主に鞍乗型車両のデザインに基づくものである。例えば、マフラ本体を大略筒状に形成し、テールパイプを、当該テールパイプの軸線がマフラ本体の軸線と略平行となるように、マフラ本体の後端部に取り付ける。そして、このようにテールパイプを取り付けたマフラ本体を、その前側部分から後ろ側部分に向かって上方に大きく傾斜するように車両に取り付ける。これにより、スポーティなデザインを有する鞍乗型車両を形成することができる。このようにマフラ本体を上方に傾斜するように車両に取り付けた場合、テールパイプの出口は斜め上方を向くこととなる。
テールカバーは、マフラ本体に設けられ、テールパイプの外周側を覆う。テールカバーは、テールパイプを保護する機能を有するだけでなく、マフラのデザインを良くする機能を有している。例えば、テールパイプを、マフラ本体の後端部から後方へ突出するようにマフラ本体に取り付けた場合、テールカバーをマフラ本体の後端部に取り付け、マフラ本体の後端部から突出しているテールパイプの外周側をテールカバーによって覆う。これにより、テールカバーによってテールパイプを外部から見え難くすることができ、マフラの後端部のデザインを良くすることができる。
排出方向変更部材は、テールパイプから排出された排気ガスの方向を水平または斜め下方に変更する部材であり、テールパイプの出口側部分に接続されている。排出方向変更部材により、テールパイプの出口から排出された排出ガスの方向を斜め上方から水平または斜め下方に変えることができる。これにより、排気ガスを大気中に排出するに当たり、排気ガスを低い位置へ安全に排出することができる。
排出方向変更部材は、テールパイプの出口から排出された排出ガスの方向を斜め上方から水平または斜め下方に変えるために、曲がった筒状に形成されている。
また、排出方向変更部材はモナカ構造を有している。モナカ構造は、2以上の部品を互いに接合することによって形成された、内部に中空の空間を有する構造である。モナカ構造によれば、例えば成型によりそれぞれ形成された2以上の部品を互いに接合することによって、内部に中空の空間を有しつつ、複雑な外形を有する構造物を低コストで形成することができる。排出方向変更部材をモナカ構造としたことにより、排出方向変更部材を金属製パイプにより形成した場合と比較して、小さい曲率半径をもって上下方向に曲がった筒状の排出方向変更部材を低コストで形成することができる。すなわち、排出方向変更部材をモナカ構造としたことによって、長さが短く、かつ曲げ角度が大きい排出方向変更部材を低コストで形成することができる。
排出方向変更部材は、テールパイプから排出される排気ガスの方向を変えるためにテールパイプの出口側部分に接続される。例えば、テールパイプをマフラ本体の後端部に取り付け、そのテールパイプの後端部に排出方向変更部材を接続した場合、マフラの全体的な長さが、テールパイプに排出方向変更部材を接続した分、長くなる。しかしながら、排出方向変更部材をモナカ構造としたことによって排出方向変更部材の長さを短くすることができるので、テールパイプに排出方向変更部材を接続したことによるマフラの長さの増加を抑えることができ、マフラの大型化を抑制することができる。
また、排出方向変更部材をモナカ構造としたことによって排出方向変更部材の曲げ角度を大きくすることができるので、例えば、スポーティなデザインを有する鞍乗型車両を実現すべく、マフラをその前側部分から後ろ側部分に向かって大きく上方へ傾斜させた場合でも、排気ガスを低い位置へ排出すべく、テールパイプから排出される排気ガスの方向を排出方向変更部材により水平または斜め下方に変更することができる。
このように、本実施形態によれば、小型であり、例えばスポーツ性または躍動感に富んだ優れたデザインを有し、かつ排気ガスを低い位置へ排出することができるマフラを抵コストで実現することができる。
図面を用いて本発明のマフラの実施例について説明する。以下の説明において、前(Fd)、後(Bd)、左(Ld)、右(Rd)、上(Ud)、下(Dd)の方向を述べる際には、説明の便宜上、各図中の左下に描いた矢印に従う。
(鞍乗型車両)
図1は、本発明の実施例のマフラ21が設けられた鞍乗型車両1を示している。図1に示すように、鞍乗型車両1は、エンジン2、前輪3および後輪4を有している。前輪3は鞍乗型車両1の前部に配置され、後輪4は鞍乗型車両1の後部に配置され、エンジン2は前輪3と後輪4との間に配置されている。また、鞍乗型車両1の後部にはシートフレーム5が設けられ、シートフレーム5は、鞍乗型車両1において、エンジン2の後方の位置から鞍乗型車両1の上後端部に向かって斜め上方に伸長している。また、シートフレーム5の上方にはシート6が設けられている。
また、鞍乗型車両1は、エンジン2の排気ガスを大気中に排出する排気装置7を備えている。排気装置7は、排気管8、チャンバ9、接続管10およびマフラ21を有している。チャンバ9はエンジン2の下後方に配置されている。マフラ21は後輪4の右側に配置されている。排気管8はエンジン2の排気口とチャンバ9との間を接続している。接続管10はチャンバ9とマフラ21との間を接続している。エンジン2の排気口から排出された排気ガスは、排気管8、チャンバ9および接続管10を通ってマフラ21に導入され、マフラ21から大気中へ排出される。マフラ21は、エンジン2の排気ガスが大気中へ排出されるときの音を低減する機能を有している。また、マフラ21の前部右側には遮熱カバー11が取り付けられている。また、チャンバ9内には排気ガスを浄化する触媒が設けられている。
(マフラ)
図2は、右方から見たマフラ21を示している。図3は、後方から見たマフラ21の後部を示している。図4は、分解した状態のマフラ21を示している。図5は、図3中の直線V-Vに沿って切断し、当該直線に付された矢印の方向から見たマフラ21の後部の断面を示している。
図4に示すように、マフラ21は、マフラ本体22、2本のテールパイプ31、2個の排出方向変更部材45、ヒートシールド34、プロテクタ35、およびテールカバー39を備えている。
マフラ本体22は、例えば金属材料により、横断面の形状が縦長の楕円形である略円筒状に形成されている。また、マフラ本体22の前部には接続管10が接続されている。チャンバ9から排出された排気ガスは接続管10を介してマフラ本体22に導入される。また、マフラ本体22の上部には、当該マフラ本体22を鞍乗型車両1の車体に支持するためのブラケット23が設けられている。また、鞍乗型車両1のデザイン性等を考慮し、マフラ本体22は、図1に示すように、その前側部分から後ろ側部分に向かって上方に傾斜するように鞍乗型車両1の車体に取り付けられている。本実施例においては、マフラ本体22の傾斜角度がシートフレーム5の傾斜角度と略等しい。
各テールパイプ31は、マフラ本体22に導入された排気ガスをマフラ本体22の外部へ排出するパイプである。図4に示すように、各テールパイプ31は例えばステンレス等の金属材料により直線状に伸長した円筒状に形成されている。また、各テールパイプ31はマフラ本体22に設けられている。2本のテールパイプ31は上下方向に並んでおり、互いに平行に配置されている。2本のテールパイプ31のうち、一方のテールパイプ31はマフラ本体22の後壁板24の上部に固定され、他方のテールパイプ31は後壁板24の下部に固定されている。
また、マフラ21を全体的に見ると、各テールパイプ31は、マフラ本体22の軸線Aの方向と概ね平行に伸長している。しかしながら、厳密には、各テールパイプ31は、マフラ本体22の軸線Aに対して、テールパイプ31の後端側が下を向くように若干傾斜している。
図5に示すように、各テールパイプ31の前端側部分は、マフラ本体22の後壁板24に形成された孔を介してマフラ本体22内に挿入されている。また、各テールパイプ31の前端に位置するテールパイプ31の入口31Aは、マフラ本体22内に形成された膨張室25内に開口している。また、各テールパイプ31の前端側には、騒音低減効果を高めるためにフレア加工が施されている。すなわち、各テールパイプ31の入口側部分の直径は、当該入口側部分の先端に向かうに従って拡大している。
各テールパイプ31の後端側部分は、後壁板24から後方に突出している。上述したように、マフラ本体22はその前側部分から後ろ側部分に向かって上方に傾斜している。それに伴い、各テールパイプ31もその前側部分から後ろ側部分に向かって上方に傾斜している。その結果、各テールパイプ31の後端に位置するテールパイプ31の出口31Bは後方かつ斜め上方を向いている。したがって、各テールパイプ31内を流通した排気ガスは、各テールパイプ31の出口31Bから後方かつ斜め上方に排出される。また、各テールパイプ31の出口31Bは、後輪4の中心Kよりも上方に位置している(図1参照)。
プロテクタ35およびテールカバー39は、マフラ本体22(後壁板24)の後面および各テールパイプ31の外周側を覆う部材である。プロテクタ35はテールカバー39の内側に設けられている。テールカバー39は、プロテクタ35を介在させつつ、マフラ本体22の後面および各テールパイプ31の外周側を覆っている。
テールカバー39は、成形性の高い材料、例えばABS樹脂により形成されている。テールカバー39は、外部に露出し、マフラ21の後端部の外形を形成している。このようなテールカバー39を成形性の高い材料により形成することで、マフラ21に所望のデザインを容易に施すことができる。テールカバー39は概ねカップ状に形成され、上下方向に並ぶ2本のテールパイプ31に対応するように、2個の開口部40が上下方向に並ぶように形成されている。本実施例のマフラ21において、各開口部40の形状は、図3に示すように略四角形である。
また、プロテクタ35は、テールカバー39の材料よりも耐熱性の高い材料、例えばナイロンにより形成されている。図5に示すように、プロテクタ35は、マフラ本体22とテールカバー39との間、および各テールパイプ31とテールカバー39との間に配置されており、マフラ本体22または各テールパイプ31から発せられる熱からテールカバー39を保護する機能を有している。プロテクタ35は、マフラ本体22の後壁板24とテールカバー39との間を隔てる板部36と、テールパイプ31とテールカバー39との間に位置し、テールパイプの外周側を覆う筒部37とを有している。筒部37は、2本のテールパイプ31と対応するように2個設けられている。また、板部36には、2個の筒部37と対応するように2個の孔が形成されている。2本のテールパイプ31はこれらの孔を介して筒部37内にそれぞれ挿入されている。また、実施例のマフラ21において、各筒部37の出口37Bの形状は、図3に示すように略四角形である。
テールカバー39とプロテクタ35とは、例えばねじ等の固定手段により互いに結合されている。また、テールカバー39とプロテクタ35との結合体は、図4に示すように、マフラ本体22に設けられたステー41と、プロテクタ35に設けられた固定部42とをねじ等の固定手段により結合することにより、マフラ本体22に固定されている。
ヒートシールド34は、耐熱性および遮熱性の高い材料に形成されたシート状の部材であり、図5に示すように、プロテクタ35の板部36の前面に貼り付けられている。ヒートシールド34は、マフラ本体22からの熱がプロテクタ35およびテールカバー39に伝わるのを抑制する機能を有している。
(排出方向変更部材)
図6は、右方から見た排出方向変更部材45を示している。図7は、後方から見た排出方向変更部材45を示している。図8は、図5中のマフラ21の後部の上側部分の断面を拡大して示している。
排出方向変更部材45は、テールパイプ31から排出された排気ガスの方向を水平または斜め下方に変更する部材である。排出方向変更部材45は、図3または図5に示すように、各テールパイプ31の出口側部分に設けられている。各排出方向変更部材45により、マフラ21における排気ガスの最終的な排出口の方向が水平または斜め下方となる。
各排出方向変更部材45は、例えばステンレス等の金属材料により、上下方向に曲がった筒状に形成されている。図6に示すように、各排出方向変更部材45において、排出方向変更部材45の前端に位置する排出方向変更部材45の入口45Aは前方かつ斜め下方を向いている。具体的には、入口45Aの軸線Bは前方に向かって下方に傾斜している。また、排出方向変更部材45の入口45Aの軸線Bは、テールパイプ31の出口31Bの軸線と一致している。また、排出方向変更部材45の後端に位置する排出方向変更部材45の出口45Bは後方かつ水平、または後方かつ斜め下方を向いている。具体的には、出口45Bの軸線Cは後方に向かって水平に伸長し、または後方に向かって下方に傾斜している。また、排出方向変更部材45の前後方向略中央部は上下方向に湾曲している。
なお、図6に示す排出方向変更部材45の出口45Bの方向は水平よりも僅かに下方に傾いているが、排出方向変更部材45の出口45Bの方向は、丁度水平でもよいし、図6に示す方向よりも下方へ大きく傾いていてもよい。
また、各排出方向変更部材45の長さLは、図5に示すように、テールパイプ31の長さと比較して大幅に短い。例えば、各排出方向変更部材45の長さLは、テールパイプ31の長さの4分の1以下であることが好ましい。また、各排出方向変更部材45において、排出方向変更部材45の長さLは、図6に示すように、排出方向変更部材45の内径D(出口45Bの直径)と略等しいか、それよりも小さいことが好ましい。
また、各排出方向変更部材45において、入口側の端部から出口側の端部に亘って、外径は略一定であり、内径も略一定であり、排気ガスが流通する流路の面積も略一定である。また、各排出方向変更部材45の内径Dは、図8に示すように、テールパイプ31の出口側の端部の内径Eよりも大きい。それゆえ、各排出方向変更部材45の出口45Bの面積は、テールパイプ31の出口31Bの面積よりも大きい。
また、各排出方向変更部材45は、左右に分割された2つの部品を互いに接合することにより形成されたモナカ構造を有している。すなわち、各排出方向変更部材45は、図7に示すように、横断面形状が円弧状となるようにそれぞれ湾曲した第1の湾曲板片51および第2の湾曲板片52を有している。第1の湾曲板片51と第2の湾曲板片52とは互いに左右対称の形状を有している。各排出方向変更部材45は、第1の湾曲板片51と第2の湾曲板片52とを例えば溶接等の接合手段により互いに接合することより形成されている。具体的には、各排出方向変更部材45は、第1の湾曲板片51の一方の端部51Aと第2の湾曲板片52の一方の端部52Aとを互いに接合し、かつ第1の湾曲板片51の他方の端部51Aと第2の湾曲板片52の他方の端部52Aとを互いに接合することによって略円筒状に形成されている。また、第1の湾曲板片51および第2の湾曲板片52のそれぞれの前後方向中間部は上下方向に湾曲している。排出方向変更部材45は、このような形状を有する第1の湾曲板片51と第2の湾曲板片52とを互いに接合することにより、前後方向略中央部が上下方向に湾曲した略円筒状に形成されている。
また、各排出方向変更部材45において、第1の湾曲板片51の一方の端部51Aと第2の湾曲板片52の一方の端部52Aとの接合部53は当該排出方向変更部材45の上部に位置している。一方、第1の湾曲板片51の他方の端部51Aと第2の湾曲板片52の他方の端部52Aとの接合部54は当該排出方向変更部材45の下部に位置している。
また、各排出方向変更部材45は、図5に示すように、テールパイプ31の出口側部分の外周側に固定されている。すなわち、排出方向変更部材45の内径Dは、テールパイプ31の出口側部分の外径と略等しい値、または僅かに大きい値に設定されている。テールパイプ31の出口側部分は排出方向変更部材45の入口側部分の内側に挿入されており、排出方向変更部材45の入口側部分は、テールパイプ31の出口側部分に、例えば溶接等の手段により固定されている。
また、図5および図8に示すように、プロテクタ35の各筒部37の出口側の端部は、テールカバー39の開口部40からテールカバー39の外部へ突出していない。また、各排出方向変更部材45の出口側の端部は、プロテクタ35の筒部37から当該筒部37の外部へ突出しているが、テールカバー39の開口部40からテールカバー39の外部へは突出していない。図8において、二点鎖線Pはプロテクタ35の筒部37の出口側の端面(後端面)の位置を示し、二点鎖線Qは排出方向変更部材45の出口側の最端部(後端)の位置を示し、二点鎖線Rはテールカバー39の開口部40の後端面の位置を示している。図8を見るとわかる通り、排出方向変更部材45の出口側の最端部は、プロテクタ35の筒部37の出口側の端面よりも後方に位置し、かつテールカバー39の開口部40の後端面よりも前方に位置している。
また、図8に示すように、各テールパイプ31の出口31Bは、テールカバー39の開口部40の中央よりも下側に位置している。また、各テールパイプ31の出口側部分に接続された排出方向変更部材45も、テールカバー39の開口部40の中央よりも下側に位置している。その結果、排出方向変更部材45の上端部とテールカバー39の開口部40の上側内面との間の隙間G1は、排出方向変更部材45の下端部とテールカバー39の開口部40の下側内面との間の隙間G2よりも大きくなっている。
また、各排出方向変更部材45の出口45Bから排出された排気ガスが筒部37およびテールカバー39に直接吹き当たらないように、各筒部37の出口37Bの位置および大きさ、テールカバー39の各開口部40の位置および大きさ、各テールパイプ31の位置、および各排出方向変更部材45の出口45Bの方向等が設定されている。図5中の二点鎖線は、各排出方向変更部材45の出口45Bから排出された排気ガスが通る範囲を示している。図5に示すように、各排出方向変更部材45の出口45Bから排出された排気ガスが通る範囲は、各筒部37の出口37Bの周縁部およびテールカバー39の各開口部40の周縁部のいずれからも離れている。
各テールパイプ31の出口31Bから排出された排気ガスは、排出方向変更部材45に流入し、排出方向変更部材45内を流通し、排出方向変更部材45の出口45Bから大気中に排出される。各テールパイプ31の出口31Bから排出された排気ガスの方向は斜め上方であるのに対し、排出方向変更部材45の出口45Bから排出される排気ガスの方向は水平または斜め下方である。すなわち、各テールパイプ31の出口31Bから排出された排気ガスの方向は、各排出方向変更部材45によって、斜め上方から水平または斜め下方に変更される。その結果、マフラ21から大気中へ排出される排気ガスの方向は、水平または斜め下方となる。
以上説明した通り、本実施例のマフラ21は、テールパイプ31から排出された排気ガスの方向を水平または斜め下方に変更する排出方向変更部材45を備えている。さらに、排出方向変更部材45は、モナカ構造を有し、曲がった筒状に形成されている。具体的には、排出方向変更部材45は、第1の湾曲板片51の一方の端部51Aと第2の湾曲板片52の一方の端部52Aとが互いに接合され、かつ第1の湾曲板片51の他方の端部51Aと第2の湾曲板片52の他方の端部52Aとが互いに接合されることによって曲がった筒状に形成されている。排出方向変更部材45をこのような構造としたことにより、小さい曲率半径をもって上下方向に湾曲した排出方向変更部材45を低コストで製造することができる。それゆえ、長さが短く、かつ大きい曲げ角度を有する排出方向変更部材45を低コストで製造することができる。
排出方向変更部材45の長さが短いので、排出方向変更部材45をテールパイプ31に接続しても、テールパイプ31と排出方向変更部材45とを合わせた長さは、テールパイプ31のみの長さと比較して僅かに長くなるに過ぎない。それゆえ、排出方向変更部材45をテールパイプ31に接続することによるマフラ21の延長を抑制することができ、または、排出方向変更部材45をテールパイプ31に接続することによるテールカバー39の大型化を抑制することができる。特に本実施例においては、排出方向変更部材45の長さが極めて短いので、マフラ21を延長することなく、かつテールカバー39を大きくすることなく、排出方向変更部材45をテールパイプ31に接続することができる。このように、本実施例によれば、排出方向変更部材45をテールパイプ31に接続することによるマフラ21の大型化を抑制することができる。
また、排出方向変更部材45の曲げ角度が大きいので、排出方向変更部材45により、テールパイプ31から排出された排気ガスの方向を大きく変えることができる。それゆえ、マフラ21をその前側部分から後ろ側部分に向かって上方に大きく傾けても、テールパイプ31から斜め上方に排出される排気ガスの方向を、排出方向変更部材45により水平または斜め下方に変更することができ、マフラ21から排気ガスが上方または斜め上方に排出されることを防止することができる。したがって、本実施例によれば、マフラ21の上方への傾斜角度を大きくして、スポーツ性または躍動感に富んだ優れたデザインを有する鞍乗型車両1を実現しながらも、排気ガスを低い位置に排出可能にし、鞍乗型車両1の周囲の人や物の安全を図ることができる。
また、本実施例によれば、長さが短く、曲げ角度の大きい排出方向変更部材45を低コストで製造することができるので、排出方向変更部材45を設けることによるマフラ21の製造コストの上昇を抑制することができる。
以上より、本実施例によれば、小型であり、優れたデザインを有し、かつ安全性の高いマフラを低コストで実現することができる。
また、排出方向変更部材45は、テールパイプ31等、マフラ21を構成する他の部品と比較して極めて小さい部材である。それゆえ、既存のマフラの設計を変更することなく、当該マフラに排出方向変更部材45を追加することができる。したがって、例えば、既存のマフラの排気ガスの大気中への排出方向が斜め上方である場合に、当該マフラに排出方向変更部材45を追加することで、当該マフラの排気ガスの大気中への排出方向を水平または斜め下方に簡単に変更することができる。
また、排出方向変更部材45において、第1の湾曲板片51の一方の端部51Aと第2の湾曲板片52の一方の端部52Aとの接合部53が排出方向変更部材45の上部に位置している。この構成により、排気ガスによるテールカバー39への熱害を抑制することができる。すなわち、斜め上方を向いたテールパイプ31の出口31Bから排出される排気ガスの多くは、排出方向変更部材45の上部の内周面に吹き当たる。そのため、仮に排出方向変更部材45の上部の周壁部の厚さが薄い場合には、排気ガスの熱が排出方向変更部材45の上部からテールカバー39の開口部40の上側内面に伝わり、テールカバー39の当該部分の温度が上昇し易くなる。しかしながら、本実施例においては、2枚の湾曲板片51、52の端部51A、52Aが互いに重なり合うことによって厚さが厚くなった接合部53が、排出方向変更部材45の上部に位置しているので、排出方向変更部材45の上部の内周面の熱が排出方向変更部材45の上部の外周面側へ伝わり難い。したがって、排気ガスの熱が排出方向変更部材45の上部からテールカバー39の開口部40の上側内面に伝わることを抑制することができ、テールカバー39の当該部分の温度上昇を抑えることができる。よって、排気ガスによるテールカバー39への熱害を抑制することができる。
また、排出方向変更部材45の出口45Bの面積は、テールパイプ31の出口31Bの面積よりも大きい。したがって、排出方向変更部材45をテールパイプ31に接続したことによる、排気ガスの流路の圧力損失の増加を抑えることができる。また、排出方向変更部材45の長さLを、排出方向変更部材45の出口45Bの直径(排出方向変更部材45の内径D)と略等しくし、または排出方向変更部材45の出口45Bの直径よりも小さくすることによっても、あるいは、排出方向変更部材45の長さLを例えばテールパイプ31の長さの4分の1以下とすることによっても、排出方向変更部材45をテールパイプ31に接続したことによる、排気ガスの流路の圧力損失の増加を抑えることができる。
また、各排出方向変更部材45の出口45Bから排出された排気ガスがテールカバー39に直接吹き当たらないように、テールカバー39の各開口部40の位置および大きさ、各テールパイプ31の位置、および各排出方向変更部材45の出口45Bの方向等が設定されているので、排気ガスによるテールカバー39への熱害およびテールカバー39の汚れを抑制することができる。
また、排出方向変更部材45の出口側の端部がプロテクタ35の筒部37からその外部へ突出しているので、排出方向変更部材45から排出された排気ガスがプロテクタ35の筒部37に直接吹き当たることを防止することができ、排気ガスによるプロテクタ35への熱害およびプロテクタ35の汚れを抑制することができる。
また、排出方向変更部材45の出口側の端部がテールカバー39の開口部40からテールカバー39の外部へ突出していないので、少なくとも鞍乗型車両1の側方視において、排出方向変更部材45をテールカバー39により隠すことができ、マフラ21および鞍乗型車両1のデザインを良くすることができる。
また、排出方向変更部材45の上端部とテールカバー39の開口部40の上側内面との間の隙間G1が、排出方向変更部材45の下端部とテールカバー39の開口部40の下側内面との間の隙間G2よりも大きい。この構成により、排出ガスの多くが吹き当たって高温となり易い排出方向変更部材45の上部を、テールカバー39から離すことができる。したがって、排気ガスの熱が排出方向変更部材45の上部からテールカバー39の開口部40の上側内面に伝わることを抑制することができ、排気ガスによるテールカバー39への熱害を抑制することができる。
なお、マフラにおけるテールパイプの本数は限定されない。テールパイプは1本でもよいし、3本以上でもよい。また、テールパイプの形状は限定されない。また、テールカバーを樹脂ではなく金属等の耐熱性を有する材料により形成してもよい。その場合にはプロテクタを設けなくてもよい。
また、排出方向変更部材は、必ずしも、マフラが有するすべてのテールパイプに設けなくてもよい。また、排出方向変更部材において、出口の面積を入口の面積よりも大きくしてもよい。また、排出方向変更部材の曲げ部の位置は排出方向変更部材の前後方向略中央部に限定されない。また、排出方向変更部材の横断面形状は円形に限らず、楕円形でもよいし、多角形でもよい。
また、実施例においてはマフラを車両の右側に配置したが、マフラを車両の左側に配置してもよいし、2つのマフラを車両の右側および左側にそれぞれ配置してもよい。
また、後輪よりも高い位置に配置されているマフラや、後輪の中心よりも低い位置に配置されているマフラに排出方向変更部材を設けてもよい。
また、本発明は、二輪の鞍乗型車両に限らず、三輪または四輪の鞍乗型車両にも適用することができる。また、鞍乗型車両にはスクータも含まれる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うマフラもまた本発明の技術思想に含まれる。
1 鞍乗型車両
21 マフラ
22 マフラ本体
31 テールパイプ
31A 入口
31B 出口
35 プロテクタ
37 筒部
39 テールカバー
40 開口部
45 排出方向変更部材
45A 入口
45B 出口
51 第1の湾曲板片
52 第2の湾曲板片
53、54 接合部

Claims (6)

  1. 鞍乗型車両に設けられるマフラであって、
    前記鞍乗型車両に設けられたエンジンの排気ガスが導入されるマフラ本体と、
    前記マフラ本体に設けられ、前記マフラ本体に導入された前記排気ガスを前記マフラ本体の外部へ斜め上方に排出するテールパイプと、
    前記マフラ本体に設けられ、前記テールパイプの外周側を覆うテールカバーと、
    前記テールパイプの出口側部分に接続され、前記テールパイプから排出された前記排気ガスの方向を水平または斜め下方に変更する排出方向変更部材とを備え、
    前記排出方向変更部材は、モナカ構造を有し、曲がった筒状に形成され
    前記排出方向変更部材の出口の面積は前記テールパイプの出口の面積よりも大きいことを特徴とするマフラ。
  2. 鞍乗型車両に設けられるマフラであって、
    前記鞍乗型車両に設けられたエンジンの排気ガスが導入されるマフラ本体と、
    前記マフラ本体に設けられ、前記マフラ本体に導入された前記排気ガスを前記マフラ本体の外部へ斜め上方に排出するテールパイプと、
    前記マフラ本体に設けられ、前記テールパイプの外周側を覆うテールカバーと、
    前記テールパイプの出口側部分に接続され、前記テールパイプから排出された前記排気ガスの方向を水平または斜め下方に変更する排出方向変更部材とを備え、
    前記排出方向変更部材は、モナカ構造を有し、曲がった筒状に形成され、
    前記排出方向変更部材の長さは、前記排出方向変更部材の出口の直径と略等しく、または前記排出方向変更部材の出口の直径よりも小さいことを特徴とするマフラ。
  3. 鞍乗型車両に設けられるマフラであって、
    前記鞍乗型車両に設けられたエンジンの排気ガスが導入されるマフラ本体と、
    前記マフラ本体に設けられ、前記マフラ本体に導入された前記排気ガスを前記マフラ本体の外部へ斜め上方に排出するテールパイプと、
    前記マフラ本体に設けられ、前記テールパイプの外周側を覆うテールカバーと、
    前記マフラ本体と前記テールカバーとの間に設けられ、前記マフラ本体から発せられる熱から前記テールカバーを保護するためのプロテクタと、
    前記テールパイプの出口側部分に接続され、前記テールパイプから排出された前記排気ガスの方向を水平または斜め下方に変更する排出方向変更部材とを備え、
    前記排出方向変更部材は、モナカ構造を有し、曲がった筒状に形成され、
    前記プロテクタは、前記テールパイプと前記テールカバーとの間に位置して前記テールパイプの外周側を覆う筒部を備え、
    前記排出方向変更部材の出口側の端部は前記筒部から前記筒部の外部へ突出しており、前記排出方向変更部材の出口側の端部および前記筒部の出口側の端部は前記テールカバーの開口部から前記テールカバーの外部へ突出していないことを特徴とするマフラ。
  4. 前記排出方向変更部材は、横断面形状が円弧状となるようにそれぞれ湾曲した第1の湾曲板片および第2の湾曲板片を有し、
    前記排出方向変更部材は、前記第1の湾曲板片の一方の端部と前記第2の湾曲板片の一方の端部とが互いに接合され、かつ前記第1の湾曲板片の他方の端部と前記第2の湾曲板片の他方の端部とが互いに接合されることによって、曲がった筒状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のマフラ。
  5. 前記排出方向変更部材において、前記第1の湾曲板片の一方の端部と前記第2の湾曲板片の一方の端部との接合部は当該排出方向変更部材の上部に位置していることを特徴とする請求項に記載のマフラ。
  6. 前記排出方向変更部材の上端部と前記テールカバーの開口部の上側内面との間の隙間が、前記排出方向変更部材の下端部と前記テールカバーの開口部の下側内面との間の隙間よりも大きいことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のマフラ。
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