JP7357712B2 - 固形毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、機械練り製法を用いて製造される固形毛髪化粧料に関する。
従来、トリートメント剤、コンディショニング剤、またはリンス剤などの固形毛髪化粧料は、原料を加熱溶解し、型に流し込み、固まるまで冷却した後、型から外して製造する枠練り製法で製造される。当該製法は、固まるまでに保管する場所と時間を要する点で、量産にあまり適さない方法である。
特開2005-516026号公報
しかし、固形毛髪化粧料を量産に適した機械練り製法で製造すると、成型時にバーが折れたり、成型後に形が崩れたりして形状を保てないという問題があった。製品が折れたり形が崩れたりするということは、製品の搬送時に特別な注意を要したり、搬送途中や搬送後、場合により製造直後にも欠格品が出たりする点で、工業製品として解決が望まれる問題である。
そこで、機械練り製法で製造可能であり、製造後に形が崩れることなく、かつ、毛髪化粧料として十分なコンディショニング性を有する固形毛髪化粧料を得ることを本発明の課題とした。
本発明者らは、所定量の高重合ポリエチレングリコールを配合して固形毛髪化粧料を製造すれば、機械練り製法で製造しても、成形時にバーが折れたり、形が崩れたりせず、成型後も形状を保てること、なおかつ、得られた固形毛髪化粧料が十分なコンディショニング性を有することを見出した。
本発明は、すなわち、以下の態様に関する:
〔1〕
(a)5~55質量%のカチオン界面活性剤
(b)0.1~20質量%の高重合ポリエチレングリコール
(c)水
を含有する固形毛髪化粧料を製造する方法であって、機械練り製法で製造されることを特徴とする、方法。
〔2〕
前記成分(a)のカチオン界面活性剤が4級カチオン界面活性剤である、〔1〕に記載の方法。
〔3〕
前記成分(b)の高重合ポリエチレングリコールが重量平均分子量5~150万の高重合ポリエチレングリコールである、〔1〕または〔2〕に記載の方法。
〔4〕
前記機械練り製法がロールまたはニーダーで混練する工程を含む、〔1〕~〔3〕のいずれか1つに記載の方法。
〔5〕
〔1〕~〔4〕のいずれか1つに記載の方法で製造された、固形毛髪化粧料。
〔6〕
(a)5~55質量%のカチオン界面活性剤
(b)0.1~20質量%の高重合ポリエチレングリコール
(c)水
を含有する固形毛髪化粧料であって、機械練り製法による製造に適合した、固形毛髪化粧料。
ここで、特許請求の範囲に係る請求項1において、本発明に係る固形毛髪化粧料を製造方法で表すが、これは、固形毛髪化粧料が機械練り製法、若しくは枠練り製法で固形化されたものであるかを証明することは不可能か、又はおよそ実際的ではないという事情があることに基づく。
本発明の固形毛髪化粧料は、形が崩れたりせず、量産に適した機械練り製法で製造可能であり、かつ、固形毛髪化粧料として十分なコンディショニング性を有する。
本発明の固形毛髪化粧料は、例えばトリートメント剤、コンディショニング剤、またはリンス剤である。本発明の固形毛髪化粧料は、固形とすることができ、かつ折れたり形が崩れたりせずに固形を維持できる。
本明細書において「固形」とは、ある程度の硬さがあり、一定の形状を備えた状態をいい、例えば固形石鹸様の状態である。
本発明の固形毛髪化粧料に含有される成分(a)のカチオン界面活性剤は、例えば4級カチオン界面活性剤であり、例えば4級アンモニウム塩である。4級アンモニウム塩の4級アンモニウムカチオンは、アンモニウムカチオンの窒素原子に、例えば2個または3個の低級アルキル基と、1個または2個の炭素鎖長が8~26の脂肪族基または脂肪酸アミノアルキル基が結合した4級アンモニウムカチオンである。4級アンモニウム塩のカウンターイオンは、例えばハロゲン化物イオン、硫酸イオンまたはサッカリンアニオンであり、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、モノアルキル硫酸エステルアニオンまたはサッカリンアニオンである。
カチオン界面活性剤は、コンディショニング効果を有するものである。
4級カチオン界面活性剤は、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、ベヘントリモニウムメトサルフェート、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(ジステアリルジモニウムクロリド)、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、または、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、または、クオタニウム-91であり、好ましくは、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、または、ベヘントリモニウムメトサルフェートである。
本発明の固形毛髪化粧料に含有される成分(b)の高重合ポリエチレングリコールは、重量平均分子量5~150万、好ましくは5~120万、より好ましくは5~100万の高重合ポリエチレングリコールである。高重合ポリエチレングリコールは本発明の固形毛髪化粧料の成形性を向上させる。
本発明の固形毛髪化粧料における成分(b)の含有量は、固形毛髪化粧料の全量に対して、例えば0.1~25質量%であり、好ましくは0.1~20質量%であり、さらに好ましくは6~12質量%である。
本発明の固形毛髪化粧料に含有される成分(c)の水は、例えば、水道水、日本薬局方常水、イオン交換水、膜処理水、蒸留水、超純水または海洋深層水などである。成分(c)の含有量は、固形毛髪化粧料の全量に対して、例えば3~20質量%であり、好ましくは3~15質量%であり、さらに好ましくは3~10質量%である。
また、本発明の固形毛髪化粧料は、さらに、界面活性剤、アルコール類、ポリオール類、多糖類、高分子化合物、油脂、保湿剤、品質安定剤(金属イオン封鎖剤)、香料、色素、酸化防止剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤を1種以上含有してもよい。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得る界面活性剤は、例えばアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、または4級以外のカチオン界面活性剤である。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得るアルコール類は、例えば高級アルコールである。高級アルコールは、例えばC12-C30アルコールであり、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノリルアルコール、アラキジルアルコールまたはセリルアルコールである。本発明の固形毛髪化粧料に含有され得るアルコール類は、好ましくはC12-C16アルコールであり、より好ましくはセタノールである。アルコール類は1種または2種以上含まれていてもよい。
本発明の固形毛髪化粧料の全量に対するアルコール類の含有量は、3~70質量%であり、好ましくは5~65質量%であり、さらに好ましくは5~50質量%である。アルコール類を複数種類含む場合、アルコール類の含有量は、それらの総量とする。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得るポリオール類は、例えば2価、3価または多価のポリオール類である。2価のポリオールは、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールまたはジプロピレングリコールである。3価のポリオール類は、例えばグリセリンである。多価アルコールは、例えばソルビトールである。本発明の固形毛髪化粧料に含有され得るポリオール類は、好ましくはグリセリンである。ポリオール類は、例えば保湿剤として使用され得る。
本発明の固形毛髪化粧料の全量に対するポリオール類の含有量は、1~10質量%であり、好ましくは1~5質量%である。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得る多糖類は、例えばタマリンドガム、キサンタンガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、または、グルコマンナンである。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得る高分子化合物は、例えばヒアルロン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、または、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体である。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得る油脂は、例えばスクワラン、スクワレン、流動パラフィン、ラノリン誘導体、ミツロウ、液脂、固脂、エステル油、脂肪酸、または、ポリエーテル変性シリコーンである。
液脂は、例えばトリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、水添パーム油、または、水添ポリイソブテンである。
固脂は、例えばシアバター、パーム油、ヤシ油、ベヘン酸ポリグリセリル-10、エイコサンニ酸ポリグリセリル-10、トリベヘン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリエイコサンニ酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、エイコサンニ酸グリセリル、ジブチルラウロイルグルタミド、または、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドである。
油脂は、例えばコンディショニング剤として使用され得る。
本発明の固形毛髪化粧料の全量に対する過脂肪剤の含有量は、1~10質量%であり、好ましくは1~5質量%である。
本発明の固形毛髪化粧料に含有される保湿剤は、例えばメチルグルコースとポリエチレングリコール(PEG)が結合したメチルグルセスであり、例えばメチルグルセス-10またはメチルグルセス-20である。
本発明の固形毛髪化粧料の全量に対する保湿剤の含有量は、1~10質量%であり、好ましくは1~5質量%である。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得る品質安定剤は、例えばキレート剤であり、例えばエデト酸4ナトリウムまたはヒドロキシエタンジホスホン酸4ナトリウムである。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得る香料は、例えば精油、天然香料または合成香料である。
本発明の固形毛髪化粧料の全量に対する香料の含有量は、0.01~5質量%であり、好ましくは0.1~3質量%である。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得る色素は、例えば酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、法定色素、またはカラミンである。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得る酸化防止剤および/または防腐剤は、例えば、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル(メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン)、またはフェノキシエタノールである。防腐剤は1種または2種以上含まれていてもよい。
本発明の固形毛髪化粧料に含有され得る殺菌剤は、例えばエタノールである。
本発明の固形毛髪化粧料は、機械練り製法によって製造することができる。例えば、成分(a)~(c)、および必要に応じて添加剤をミキサーにて混合した後、ロール機またはニーダー機により混錬し、プロッダーによりバー状に押し出し、バーを切り出して、もしくは型打ちして製造される。
本発明の固形毛髪化粧料は、固形の毛髪用トリートメント、コンディショナーまたはリンスとして好適である。
本発明は、以下の実施例によりさらに詳しく説明される。なお、下記の実施例は、本発明の単なる例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1~5および比較例1~6の固形毛髪化粧料の製造
〔実施例1〕
成分(a)としてベヘントリモニクムクロリドを、成分(b)として平均分子量約6万の高重合ポリエチレングリコールを、成分(c)として水を含む固形毛髪化粧料を、実施例1として製造した。添加剤には、油脂として固脂である(ベヘン酸/エイコサンニ酸)グリセリル(日清オイリオグループ ノムコートHK-G)を、アルコール類としてセタノール(花王 カルコール6098)を、殺菌剤としてエタノールを、ポリオール類としてグリセリンを、保湿剤としてメチルグルセスを含む。
各成分の量(質量%)は下記の表1に記載の通りである。実施例1の固形毛髪化粧料は、全ての成分を混合し、プロッダー(押出機)40℃で加温しつつ混錬して直径4cmの円柱棒状に押し出して製造した。
〔実施例2〕
成分(b)を平均分子量約30万の高重合ポリエチレングリコールとする以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。
〔実施例3〕
成分(b)を平均分子量約100万の高重合ポリエチレングリコールとする以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。
〔実施例4〕
成分(c)の量を変える以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。
〔実施例5〕
成分(b)の量を変える以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。
次に、製造した実施例1~5の固形毛髪化粧料について、成形性と、すすぎ時のきしみ感を以下の通り評価した。
評価(1):成形性
固形毛髪化粧料の製造の際に、プロッダーで40℃に加温された直径4cmの円柱状のバーが15cm押し出されたときに10kPaの押圧力で5秒間押した時の折れの有無を評価した。
<3段階評価基準>
〇:押圧力を5秒間加えても折れない
△:押圧力を加えると5秒未満で折れる
×:押圧力を加えなくても折れる
評価(2):すすぎ時のきしみの無さ
通常、洗髪後のトリートメントを使用する時と同様に、実施例1~5および比較例1~6の固形毛髪化粧料を直接髪にこすりつけ、髪全体になじませてから充分にお湯ですすぎ評価した。
<3段階評価基準>
〇:きしみがなくなめらかなすすぎ
△:なめらかだが、髪の一部に引っかかりを感じる
×:なめらかさがなく、指に引っかかりを感じる
Figure 0007357712000001
実施例1~5の固形毛髪化粧料は、機械練り製法で製造可能であり、形が崩れず、かつ、きしみ感が十分に改善することが分かった。
また、実施例1~3の評価結果を見ると、成分(b)が、平均分子量が約6万、約30万、約100万の高重合ポリエチレングリコールの全ての場合において、十分な成形性を示すことが分かった。また、実施例3及び5の評価結果を見ると、成分(b)の量が0.5質量%の場合でも、9質量%の場合でも、十分な成形性を示すことが分かった。
比較例1~5
成分(b)を含まない固形毛髪化粧料を、比較例1~5として実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。各成分の量(質量%)は下記の表2に記載の通りである。
〔比較例1〕
成分(b)、エタノールおよびメチルグルセスを含まず、液脂を含み、固脂の量を増やす以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。
〔比較例2〕
成分(a)をベヘントリモニウムメトサルフェートとし、成分(b)、エタノールおよびメチルグルセスを含まず、液脂であるシア脂(一丸ファルコス 液状シアバター)を含み、固脂の量を増やす以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。
〔比較例3〕
成分(b)とセタノールを含まず、炭素鎖長18以上の高級アルコールとして水添ナタネ油アルコール(高級アルコール工業 アルコールNo.20-B)を含み、固脂の量を増やす以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。
〔比較例4〕
成分(b)を含まず、固脂の量を増やす以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。
〔比較例5〕
成分(b)を含まず、比較例3と同じ炭素鎖長18以上の高級アルコールを含む以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。
〔比較例6〕
成分(b)を含み、成分(c)を含まない以外、実施例1の固形毛髪化粧料と同様に製造した。各成分の量(質量%)は下記の表2に記載の通りである。
次に、製造した比較例1~6の固形毛髪化粧料についても、実施例1~5と同様に、成形性と、すすぎ時のきしみ感を評価した。なお、成形性が×のものについては、すすぎ時のきしみ感について試験を行わなかった。
Figure 0007357712000002
比較例1及び2の評価結果を見ると、成分(b)を含まず、コンディショニング剤である液脂を含有する場合は、成形性を有さないことが分かった。比較例2では、成分(a)をベヘントリモニウムメトサルフェートに変更しても、成形性を有さない点は変わらなかった。
比較例3の評価結果を見ると、炭素鎖長18以上の高級アルコールが30質量%以上と多量に含めた場合は、成分(b)を含まなくても成形性を示したが、すすぎ時に強いきしみが感じられるものであったためコンディショニング効果がコンディショナーとしての製品品質に及ばないことが分かった。また比較例3では、コンディショニング効果を有する固脂の量を19重量%に増やしても、きしみ感を改善させることはできなかった。比較例5でセタノールを含有する場合は、セタノールを含まない比較例3よりも、成形性が不十分であった。また、比較例5のきしみ感には比較例3よりもわずかな改善は見られたがコンディショナーとしては不十分であった。
比較例4の評価結果によれば、成分(b)を含まず、また、炭素鎖長18以上の高級アルコールを含まない場合には、固脂の量を増やしたとしても、十分な成形性は得られなかった。また、きしみ感についてもコンディショナーとしては不十分であった。
また、比較例6の評価結果を見ると、成分(b)を含んでいても、成分(c)の水を含んでいなければ、成形性を示さないことが分かった。
以上より、比較例1~6の固形毛髪化粧料は、コンディショニング性を有しないか、あるいは、コンディショニング性を有していても、機械練り製法で製造できないか又は形が維持できないことが分かった。

Claims (3)

  1. (a)5~55質量%の塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、ベヘントリモニウムメトサルフェート、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、または、セチルトリメチルアンモニウムサッカリンまたはメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム
    (b)0.5~9質量%重量平均分子量6万~100万の高重合ポリエチレングリコール
    (c)3~20質量%の
    (d)1~10質量%の固脂
    (e)3~70質量%のC 12 -C 16 アルコール
    (f)1~10質量%の2価または3価のアルコール
    、前記成分(a)~(f)の含有量の総和が100質量%を超えない範囲で含有する固形毛髪化粧料を製造する方法であって、機械練り製法で製造されることを特徴とする、方法。
  2. 前記成分(a)がステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、または、ベヘントリモニウムメトサルフェートである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記機械練り製法がロールまたはニーダーで混練する工程を含む、請求項1に記載の固形毛髪化粧料の製造方法
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