JP7348332B2 - 固形洗浄剤組成物 - Google Patents

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本発明は、良好な使用感を有し、かつ型打ちに良好な離型性を有する固形洗浄剤組成物に関する。
従来の固形洗浄剤においては、高級脂肪酸塩が主成分としてよく使用されている。その他にも例えば、特許文献1には、N-アシルアスパラギン酸塩を主成分とし、アシルイセチオン酸塩、高級アルコールおよび高級脂肪酸を含有する固形身体用洗浄剤が開示されている。
また、特許文献2には、N-アシル酸性アミノ酸型界面活性剤を主成分とし、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、カチオン化グアーガムを含有する全身用固形洗浄剤が開示されている。
特開平04-50300号公報 特許第6328490号公報
高級脂肪酸塩を主成分とする固形毛髪用洗浄剤は、良好な泡立ちと、さっぱりとした使用感があるものの、すすいだ時に、毛髪にきしみ感やつっぱり感を生じるという使用感上の問題がある。しかし、良好な使用感を得るために、高級アルコールや固体脂成分、保湿剤などの添加剤を多量に配合すると、泡立ちが悪くなり、かつ、型打ちの際に金型と石鹸生地の離型性が悪くなるという問題があった。
そこで、本発明者らは、上記の課題に対し鋭意検討した結果、(a)イセチオン酸誘導体及びその塩から選択されるアニオン界面活性剤を主成分とし、(b)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤と、(c)カチオン化セルロース誘導体およびカチオン化グアーガム誘導体から選択されるカチオン化高分子と、(d)ポリクオタニウム化合物である両性高分子と、(e)25℃で液状のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルに、(f)無機粉体を組み合わせることによって、固形洗浄剤組成物のべたつきが抑えられ、型打ちの際に金型と石鹸生地の離型性が良くなることを見出した。しかし、上記固形洗浄剤組成物は、離型性が改善されるが、毛髪に使用した際のすすぎ時にきしみ感が強かった。
そこで、本発明者らは、さらに、(f)ケイ酸化合物から選択される無機粉体と(g)多糖類を併用して配合することで、すすぎ時のきしみ感を強めることなく、離型性を改善させた固形洗浄剤組成物が得られることを見出した。なお、今までに、(f)ケイ酸化合物から選択される無機粉体や(g)多糖類は、離型性の改善効果があることは知られていない。
本発明は、すなわち、以下の態様に関する:
〔1〕
(a)イセチオン酸誘導体及びその塩から選択されるアニオン界面活性剤、
(b)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、
(c)カチオン化セルロース誘導体およびカチオン化グアーガム誘導体から選択されるカチオン化高分子、
(d)ポリクオタニウム化合物である両性高分子、
(e)25℃で液状のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル、
(f)ケイ酸化合物から選択される無機粉体、および
(g)多糖類
を含むことを特徴とする固形洗浄剤組成物;
〔2〕
成分(a)の含有量が40~60質量%、成分(b)の含有量が1~5質量%、成分(c)の含有量が1~5質量%、成分(dの含有量)が0.1~2質量%、および、成分(e)の含有量が0.1~2質量%である、〔1〕に記載の固形洗浄剤組成物;
〔3〕
さらに、成分(f)の含有量が0.1~10質量%および成分(g)が0.1~10質量%である、〔1〕に記載の固形洗浄剤組成物。
〔4〕
成分(f)が、無水ケイ酸から選択される、〔1〕~〔3〕のいずれか1つに記載の固形洗浄剤組成物;
〔5〕
成分(g)がセルロースおよびセルロース誘導体から選択される、〔1〕~〔4〕のいずれか1つに記載の固形洗浄剤組成物;
〔6〕
成分(f)が0.1~10質量%の無水ケイ酸であり、成分(g)が0.1~10質量%のセルロースである、〔1〕~〔5〕のいずれか1つに記載の固形洗浄剤組成物。
本発明の固形洗浄剤組成物は、すすぎ時の髪のきしみ感を強めることなく、かつ、機械練り製法における型打ちの際に、金型との離型性が良好である。
実施例2の固形洗浄剤組成物の写真である(評価◎) 実施例3の固形洗浄剤組成物の写真である(評価〇) 比較例2の固形洗浄剤組成物の写真である(評価△) 比較例1の固形洗浄剤組成物の写真である(評価×)
以下に、本発明の固形洗浄剤組成物について具体的な態様を説明する。また、本発明に係る固形洗浄剤組成物は、固形シャンプーとして用いることが好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物において、成分(a)のアニオン界面活性剤は、イセチオン酸誘導体及びその塩から選択される。イセチオン酸誘導体は、例えばイセチオン酸の脂肪酸エステルであり、例えばイセチオン酸のC-C24飽和脂肪酸エステルであり、例えばイセチオン酸のラウリン酸エステル、ミリスチン酸エステルまたはヤシ油脂肪酸エステルである。イセチオン酸誘導体の塩は、例えばラウロイルイセチオン酸、ミリストイルイセチオン酸またはココイルイセチオン酸の塩であり、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩または有機アミン塩である。イセチオン酸誘導体の塩は、好ましくはラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸カリウム、ミリストイルイセチオン酸カリウム、ラウロイルイセチオン酸トリエタノールアミンまたはココイルイセチオン酸ナトリウムである。
イセチオン酸のヤシ油脂肪酸エステルであるココイルイセチオン酸において、ヤシ油脂肪酸はC~C18脂肪酸の混合物であり、主にラウリン酸およびミリスチン酸を含む混合物であり、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸およびリノール酸を含む混合物であり、例えば、6~10%のカプリル酸、4~12%のカプリン酸、45~52%のラウリン酸、15~22%のミリスチン酸、4~10%のパルミチン酸、1~5%のステアリン酸、2~10%のオレイン酸、1~3%のリノール酸を含む混合物である。
ココイルイセチオン酸ナトリウムは、例えばStephenson社製の「弱酸性石鹸素地Syndopal300」またはInnospec Performance Chemicals Europe Limited社製の「Pureact I-78」またはこれらの混合物である。
本発明の固形洗浄剤組成物において、組成物の全量に対する成分(a)の含有量は、30~70質量%、好ましくは35~65質量%、さらに好ましくは40~60質量%である。泡立ちの良さの点からは、成分(a)の含有量は40質量%以上が好ましい。また、使用時の溶け崩れ、ふやけ等の起こりにくさの点からは、成分(a)の含有量は60質量%以下が好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物において、成分(b)のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤は、例えばココベタイン、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタインまたはラウラミドプロピルベタインである。泡立ちの向上効果の点から、好ましくはコカミドプロピルベタインである。コカミドプロピルベタインは、例えばEvonik Goldschmidt Gmbh社製の「TEGO Betain CKD」である。
本発明の固形洗浄剤組成物において、組成物の全量に対する成分(b)の含有量は、例えば0.5~8質量%であり、好ましくは1~6質量%であり、さらに好ましくは1~5質量%である。起泡性の点からは成分(b)の含有量は1質量%以上が好ましい。使用時の溶け崩れ、ふやけ等の起こりにくさの点からは、成分(b)の含有量は5質量%以下が好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物において、成分(c)のカチオン化高分子は、カチオン化セルロース誘導体およびカチオン化グアーガム誘導体から選択される。カチオン化セルロース誘導体は、例えばポリクオタニウム-4(塩化ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウム)、または、ポリクオタニウム-10(塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース)である。カチオン化グアーガム誘導体は、例えばグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、または、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである。すすぎ時のきしみ感低減効果の点からは、成分(c)は、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが好ましい。グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、例えば東邦化学工業社製の「カチナールCG-100S」である。
本発明の固形洗浄剤組成物において、組成物の全量に対する成分(c)の含有量は、例えば0.5~8質量%であり、好ましくは1~6質量%であり、さらに好ましくは1~5質量%である。すすぎ時のきしみ感の点からは、成分(c)の含有量は1質量%以上であることが好ましい。起泡性の点からは、成分(c)の含有量は5質量%以下であることが好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物において、成分(d)の両性高分子は、ポリクオタニウム化合物であり、例えばポリクオタニウム-22、ポリクオタニウム-39、ポリクオタニウム-47、ポリクオタニウム-48、ポリクオタニウム-49、ポリクオタニウム-50またはポリクオタニウム-53である。すすぎ時のきしみ感改善効果の高さの点からは、成分(d)の両性高分子は、好ましくはポリクオタニウム-49である。ポリクオタニウム-49は、例えば互応化学工業社製の「プラスサイズL-440」である。
本発明の固形洗浄剤組成物において、組成物の全量に対する成分(d)の含有量は、例えば0.05~4質量%であり、好ましくは0.1~2質量%である。すすぎ時のきしみ感の点からは、成分(d)の含有量は、0.1質量%以上であることが好ましい。起泡性の点からは成分(d)の含有量は、2質量%以下であることが好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物において、成分(e)の25℃で液状のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルは、例えばポリオキシエチレン部分の繰り返し単位が4~12であり、脂肪酸部分がヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、オレイン酸またはイソステアリン酸であるポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルであり、例えばポリオキシエチレン(5)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(5)パーム核油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)パーム核脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)パーム核脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(5)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(7)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(10)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(5)イソステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)イソステアリン酸グリセリンまたはポリオキシエチレン(10)イソステアリン酸グリセリンである。毛髪に使用した際のきしみ感改善及び被膜感の点からは、成分(e)はポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリンが好ましい。ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリンは、例えばクローダジャパン社製の「SPグリセロックスHE MBAL-LQ-(SG)」である。
本発明の固形洗浄剤組成物において、組成物の全量に対する成分(e)の含有量は、例えば0.05~4質量%であり、好ましくは0.1~2質量%である。洗髪時の指通り性(滑り性)、洗浄性およびコンディショニング効果の点から、成分(e)の含有量が0.1~2質量%であることが好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物において、成分(f)の無機粉体は、ケイ酸化合物から選択される。ケイ酸化合物は、例えば、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウムまたはケイ酸アルミニウムマグネシウムである。金型と固形洗浄剤生地の離型性の点から、成分(f)は無水ケイ酸が好ましい。無水ケイ酸は、例えば日本アエロジル社製の「AEROSIL 380」である。
本発明の固形洗浄剤組成物において、組成物の全量に対する成分(f)の含有量は、例えば0.1~10質量%であり、好ましくは0.5~8質量%であり、特に好ましくは1~5質量%である。金型と固形洗浄剤素地の離型性の点からは、成分(f)の含有量は0.1質量%以上であることが好ましい。すすぎ時のきしみ感の点からは、成分(f)の含有量は10質量%以下であることが好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物において、成分(g)の多糖類は、例えばセルロースまたはセルロース誘導体であり、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、微晶性セルロースまたはセルロース末である。金型と石鹸生地の離型性の点からは、成分(g)は、好ましくはセルロースであり、より好ましくは微晶性セルロースまたはセルロース末であり、さらに好ましくはセルロース末である。好ましいセルロース末の体積平均径は5~10μmである。セルロース末は、例えば大東化成工業社製の「CELLOLOBEADS D-5」を用いることが好ましい。
本発明の固形洗浄剤組成物において、組成物の全量に対する成分(g)の含有量は、例えば0.1~10質量%であり、好ましくは0.5~8質量%であり、特に好ましくは1~5質量%である。金型と固形洗浄剤素地の離型性の点からは、成分(g)の含有量は0.1質量%以上であり、起泡性の点からは成分(g)の含有量は10質量%以下である。
また、本発明の固形洗浄剤組成物は、さらに、油、キレート剤、防腐剤、多価アルコール、顔料、香料などの他の添加物を1種以上含んでもよい。
本発明の固形洗浄剤組成物に含まれ得る油は、例えば野菜油または水添野菜油である。野菜油は、例えばアブラナ種子油、菜種油、大豆油、パーム油、コーン油、ゴマ油、オリーブ油である。水添野菜油は、野菜油を水素添加(水素化)したものである。油は、結合剤として添加される。
本発明の固形洗浄剤組成物に含まれ得るキレート剤は、例えば、エチレンジアミン四酢酸(エデト酸又はEDTA)、クエン酸、リンゴ酸またはそれらのカリウム塩又はナトリウム塩である。固形洗浄剤組成物の全量に対するキレート剤の含有量は、例えば0.005~1.2質量%であり、好ましくは0.01~0.9質量%である。キレート剤を2種以上含む場合、上記の含有量は、各キレート剤の含有量の合計として定める。
本発明の固形洗浄剤組成物に含まれ得る防腐剤は、例えば、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル(メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン)、またはフェノキシエタノールである。防腐剤は1種または2種以上含まれていてもよい。
本発明の固形洗浄剤組成物に含まれ得る多価アルコールは、分子内に2以上の水酸基を持つ有機化合物であり、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリトリトール、ソルビトール、またはマンニトールである。多価アルコールは、固形洗浄剤の硬さの制御や、肌への保湿効果のために添加され得る。多価アルコールは1種または2種以上含まれていてもよい。
本発明の固形洗浄剤組成物に含まれ得る顔料は、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、またはカラミンである。
本発明の固形洗浄剤組成物に含まれ得る香料は、例えば精油、天然香料または合成香料である。
発明の固形洗浄剤組成物は、公知の機械練り法に従って製造することができる。例えば、上記成分(a)~(g)、および必要に応じて添加剤を加圧式ニーダーまたは三本ロールミルを用いて混練した後、プロッダー(押出機)で棒状に押し出し、型打ち機により成型して得ることができる。
本発明の固形洗浄剤組成物は、身体各部のいずれの洗浄剤にも適用でき、特に毛髪洗浄剤として好適である。
本発明は、以下の実施例によりさらに詳しく説明される。なお、下記の実施例および比較例は、本発明の単なる例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1~3、比較例1~6
成分(a)としてココイルイセチオン酸ナトリウム(Stephenson社製の「弱酸性石鹸素地Syndopal300」およびInnospec Performance Chemicals Europe Limited社製の「Pureact I-78」を重量比として7:3の割合で混合した混合物、成分(b)としてコカミドプロピルベタイン(Evonik Goldschmidt Gmbh社製の「TEGO Betain CKD」)、成分(c)としてグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(東邦化学工業社製の「カチナールCG-100S」)、成分(d)としてポリクオタニウム-49(互応化学工業社製の「プラスサイズL-440」)、成分(e)としてポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン(クローダジャパン社製の「SPグリセロックスHE MBAL-LQ-(SG)」)、成分(f)として無水ケイ酸(日本アエロジル社製の「AEROSIL 380」)、成分(g)としてセルロース(大東化成工業社製の「CELLOLOBEADS D-5」(体積平均径MV:8.35、個数平均径MN:1.15、面積平均径MA:5.59、計算比表面積CS:1.07、標準偏差SD:2.56)を使用した、実施例1~3、比較例1~6の固形洗浄剤組成物を調製した。各実施例中の各成分の量(組成物の総量に対する質量%)は表1に記載した通りである。なお、添加剤としては水添野菜油を、キレート剤としてはエデト酸ナトリウムを、防腐剤としてはフェノキシエタノールを使用した。
次に、実施例1~3、比較例1~6の固形洗浄剤組成物について、離型性と、毛髪に使用した際の泡立ち、すすぎ時のきしみ感を評価した。
(評価1):離型性
プロッダー(押出機)により棒状に押し出した固形洗浄剤組成物を約10cmの長さに切り取り、型打ち機を用いて型打ちしたときの金型からの離型性を以下の4段階の基準で観察した。
<4段階評価基準>
◎:軽い力で金型から取れる
〇:少し力がいるが、きれいに金型から取れる
△:金型から取れるが、金型に一部(1つの面の約5~20%)付着する。
×:金型に生地が多く(1つの面の約21~40%)付着して取れない。
(評価2):毛髪に使用した際の泡立ち、すすぎ時のきしみ感
表1に記載のサンプルを用いて、濡らした髪へ適量を直接もしくは手で泡立ててからなじませて、以下の4段階の基準で評価を行なった。性能の評価は10名の専門パネラーにより行なわれた。
<4段階評価基準>
・泡立ち
◎:良い
○:やや良い
△:やや悪い
×:悪い
・すすぎ時のきしみ感
◎:指通りが良く、きしみが気にならない
〇:指通りは良いが、少しきしみが気になる
△:指通りが悪く、きしむ
×:髪が絡まり、きしみがひどい
Figure 0007348332000001
実施例1~3の結果より、成分(f)及び成分(g)を含む固形洗浄剤組成物は、泡立ちがよく、きしみ感が良好で、かつ、離型性が改善されていることが分かった。
また、離型性が◎である実施例2の固形洗浄剤組成物の写真が図1であり、離型性が〇である実施例3の固形洗浄剤組成物の写真が図2である。離型性が△である比較例2の固形洗浄剤組成物の写真(図3)および離型性が×である比較例1の固形洗浄剤組成物の写真(図4)に比べ、図1および図2に示した写真からは、実施例2および3に示した本発明の固形洗浄剤組成物は、型打ちにより、製品として十分な良好な外観を有する固形洗浄剤組成物であることが分かった。
また、比較例1~4の結果を見ると、成分(f)を含まない比較例1では離型性が悪く(型に生地が多く付着する。図4参照)、成分(f)以外のその他の成分の含有量が比較例1とほぼ同一である比較例2~4では、離型性が改善すること、泡立ちが悪くなることが分かった。また、比較例2~4の結果を見ると、成分(f)の量を増やすにつれて、離型性がさらに改善される一方、すすぎ時のきしみ感が悪化することが分かった。
さらに、比較例1と比較例5~6の結果を見ると、成分(g)を含まない比較例1では離型性が悪く、成分(g)以外のその他の成分の含有量が比較例1とほぼ同一である比較例5~6では、離型性が改善すること、泡立ちが悪くなることが分かった。また、比較例5~6の結果を見ると、成分(g)の量を増やすと、離型性は変わらないが、すすぎ時のきしみ感が悪化することが分かった。
以上より、離型性が良く、かつ、泡量も、すすぎ時のきしみ感も良好な固形洗浄剤組成物を得るには、成分(f)の無水ケイ酸と成分(g)のセルロースの併用が望ましいことが分かった。
本発明の組成物は、泡立ちに優れ、すすぎ時のきしみ感が良好で、さらには金型と石鹸生地との離型性が良い固形洗浄剤として広く利用することができる。

Claims (4)

  1. (a)30~70質量%のココイルイセチオン酸アルカリ金属塩、
    (b)0.5~8質量%のコカミドプロピルベタインまたはラウラミドプロピルベタイン、
    (c)0.5~8質量%の、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドまたはヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、
    (d)0.05~4質量%の、ポリクオタニウム-39、ポリクオタニウム-47、ポリクオタニウム-48、ポリクオタニウム-49、ポリクオタニウム-50、およびポリクオタニウム-53から選択されるポリクオタニウム化合物である両性高分子、
    (e)0.05~4質量%の、ポリオキシエチレン(5)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(5)パーム核油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)パーム核脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)パーム核脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(5)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(7)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(10)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(5)イソステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)イソステアリン酸グリセリンおよびポリオキシエチレン(10)イソステアリン酸グリセリンから選択される、25℃で液状のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル、
    (f)0.1~10質量%の無水ケイ酸、および
    (g)0.1~10質量%の、セルロース、結晶セルロース、微晶性セルロースまたはセルロース末
    、前記成分(a)~(g)の含有量の総和が100質量%を超えない範囲で含むことを特徴とする固形洗浄剤組成物。
  2. 前記成分(a)が、30~70質量%の、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸カリウム、ミリストイルイセチオン酸カリウム、およびココイルイセチオン酸ナトリウムから選択されるココイルイセチオン酸アルカリ金属塩である、請求項1に記載の固形洗浄剤組成物。
  3. 前記成分(e)が、0.05~4質量%の、ポリオキシエチレン(5)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)ヤシ油脂肪酸グリセリンから選択される、25℃で液状のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンである、請求項1に記載の固形洗浄剤組成物。
  4. 成分(a)の含有量が40~60質量%、成分(b)の含有量が1~5質量%、成分(c)の含有量が1~5質量%、成分(d)の含有量が0.1~2質量%、および、成分(e)の含有量が0.1~2質量%である、請求項1~3のいずれか1つに記載の固形洗浄剤組成物。
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