JP7356324B2 - 締結装置、台車、および自動搬送システム - Google Patents

締結装置、台車、および自動搬送システム Download PDF

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Description

本発明は、建築現場の資材の搬送に関連する、締結装置、締結装置を具備する台車および牽引用ロボット、ならびに自動搬送システムに関する。
近年、自動搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)の技術開発が進み、さまざまな場面でAGVが利用され始めている。例えば、商品が保管された倉庫でAGVを利用すれば、多種多様な商品を自動で搬送することが可能となる。そのため、作業効率が向上し、コストを削減することができる。このようなAGVとしては、AGVが台車の下に潜り込み、AGVが台車を持ち上げて牽引する技術が知られている(特許文献1)。
特開2019-59460号公報
しかしながら、AGVが台車を持ち上げるためにはパワーを必要するため、AGVが大型化する。また、建設現場の資材は重量が大きなものが多く、このような資材を積載した台車を持ち上げるためには、さらなるパワーを必要とし、AGVはさらに大型化してしまう。
一方、建築現場においては、資材等が床面上に置いてあることも多く、AGVが走行できる経路および幅が限られる。また、大型化したAGVは、回転半径が大きいため、方向転換をするための広い場所が必要になるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑み、建築現場で利用することができる、自動搬送が可能な台車および牽引用ロボット、台車と牽引用ロボットを連結する締結装置、ならびに自動搬送システムを提供することを課題の一つとする。
本発明の一実施形態に係る第1締結器は、第1面および第1面と反対側の第2面を貫通する開口部と、側面から内部に窪んだ凹部とを含む本体部と、開口部に挿通され、本体部を回動可能に軸着する軸部と、を含み、開口部の第1面側の側面は溝部を有し、軸部は溝部と嵌合する突起部を有し、本体部は軸部の軸方向に移動可能であり、本体部が第1面側に移動することによって溝部と突起部とが嵌合され、溝部と突起部とが嵌合されたとき、本体部の回動が固定され、軸部の一端が本体部内から第2面側に突出する。
凹部は少なくとも2つ以上であってもよい。
突起部は、本体部の90度回動するごとに溝部と嵌合するように配置されてもよい。
溝部および突起部は、軸部の軸方向に延伸してもよい。
第2締結器は、凹部に嵌まり込む凸部を含み、凹部と突出した軸部の一端とによって第1締結器と締結し、固定されてもよい。
本発明の一実施形態に係る締結装置は、物品を積載する台車の下部に牽引用ロボットが入り込み、台車と牽引用ロボットを連結する締結装置であって、台車の下部に設置される第1締結器と、牽引用ロボットの上部に設置される第2締結器と、を含み、第1締結器は、第1面および第1面の反対側の第2面を貫通する開口部と、側面から内部に窪んだ凹部とを含む本体部と、開口部に挿通され、本体部を回動可能に軸着する軸部と、軸部の第1端と接続し、台車に固定される固定部と、を含み、第2締結器は、凸部と、凸部を昇降する昇降部と、を含み、開口部の第1面側の側面は溝部を有し、軸部は溝部と嵌合する突起部を有し、昇降部が上昇すると、昇降部によって本体部が第1面側に押し上げられ、溝部と突起部とが嵌合し、溝部と突起部が嵌合されたとき、本体部の回動が固定され、軸部の第2端が本体部内から第2面側に突出し、凹部と突出した軸部の第2端によって第1締結器と第2締結器とが締結し、固定される。
本発明の一実施形態にかかる台車は、牽引用ロボットと連結される第1締結器が具備された台車であって、第1締結器は、第1面および第1面の反対側の第2面を貫通する開口部と、側面から内部に窪んだ凹部とを含む本体部と、開口部に挿通され、本体部を回動可能に軸着する軸部と、軸部の第1端と接続し、台車に固定される固定部と、を含み、開口部の第1面側の側面は溝部を有し、軸部は溝部と嵌合する突起部を有し、本体部は軸部の軸方向に移動可能であり、本体部が第1面側に移動することによって溝部と突起部とが嵌合され、溝部と突起部とが嵌合されたとき、本体部の回動が固定され、軸部の第2端が本体部内から第2面側に突出することによって牽引用ロボットと連結される。
本発明の一実施形態にかかる牽引用ロボットは、物品を積載する台車と連結される第2締結器が具備された牽引用ロボットであって、第2締結器は、凸部と、凸部を昇降する昇降部と、を含み、昇降部が上昇すると、凸部が固定されて台車と連結し、台車の具備するキャスターを利用して台車を牽引する牽引用ロボット。
キャスターを検知するセンサーを具備し、検知されたキャスターの位置から台車の中心位置を特定し、移動して台車と連結してもよい。
本発明の一実施形態に係る自動搬送システムは、第1締結器が具備された台車と第2締結器が具備された牽引用ロボットとを含み、台車と牽引用ロボットが連結されて台車に積載された建築現場の資材を搬送する自動搬送システムであって、牽引用ロボットは、台車の長辺側から台車の下部に入り込み、第1締結器と第2締結器とを締結して固定し、台車のキャスターを利用して台車の長辺と垂直な方向に台車を牽引しながら自動搬送し、牽引用ロボットは、方向転換の指示を受信すると、自動搬送を停止し、第1締結器と第2締結器との締結を解除し、台車の下部で90度回動した後、第1締結器と第2締結器とを締結して固定し、台車のキャスターを利用して台車の長辺と平行な方向に台車を牽引しながら自動搬送する。
本発明の一実施形態に係る台車の模式図である。 本発明の一実施形態に係る台車に設置される第1締結器の模式図である。 本発明の一実施形態に係る牽引用ロボットの模式図である。 本発明の一実施形態に係る牽引用ロボットに設置される第2締結器の模式図である。 本発明の一実施形態に係る締結装置において、第1締結器を回動させることなく、第1締結器と第2締結器と締結し、固定する構成を示した模式図である。 本発明の一実施形態に係る締結装置において、第1締結器を回動させることなく、第1締結器と第2締結器とを連結する構成を示した模式図である。 本発明の一実施形態に係る締結装置において、第1締結器を90度回動させて、第1締結器と第2締結器とを連結する構成を示した模式図である。 本発明の一実施形態に係る締結装置を利用した台車および牽引用ロボットの連結に係る構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る締結装置の第1締結器の模式図である。 本発明の一実施形態に係る締結装置において、第1締結器と第2締結器とを締結し、固定する構成を示した模式図である。 自動搬送システムを利用した建築現場の模式図である。 建築現場において、自動搬送用フロア地図の生成について説明する模式図である。
以下に、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、実施形態はあくまで一例にすぎず、当業者が、発明の主旨を保ちつつ適宜変更することによって容易に想到し得るものについても、当然に本発明の範囲に含有される。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合がある。しかし、図示された形状はあくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
本発明細書において、説明の便宜上、「上」、「上方」、または「上部」もしくは「下」、「下方」、または「下部」という語句を用いて説明するが、各構成の上下関係を説明しているに過ぎない。例えば、構造物(例えば、台車または牽引用ロボットなど)の構成の位置関係を説明する場合、構造物の通常使用する態様を基準とし、構造物が設置される面側(例えば、床面側)を「下」、「下方」、または「下部」とすることがある。
本明細書において、各構成に付記される「第1」、「第2」、「第3」、「第4」の文字は、各構成を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限り、それ以上の意味を有さない。
本明細書および図面において、同一又は類似する複数の構成を総じて表記する際には同一の符号を用い、これら複数の構成のそれぞれを区別して表記する際には、大文字又は小文字のアルファベットを添えて表記する場合がある。また、一つの構成のうちの複数の部分を区別して表記する際には、ハイフンと自然数を用いる場合がある。
本明細書において、「自動搬送車(AGV)」とは、指示に基づいて所定の場所まで自動走行することができる車両をいう。指示は、統括システムからの指示であってもよく、作業者からの指示であってもよい。なお、「自動搬送車」は、牽引用ロボットを含む。
本明細書において、「牽引用ロボット」とは、台車と連結し、指示された所定の場所まで台車を牽引しながら自動走行することができるロボットをいう。なお、ロボットは車両を含む。
本明細書において、「台車」とは、資材などを積載してキャスターを利用して移動することができるものをいう。
本明細書において、「自動走行」とは、自動搬送車が統括システムと通信接続し、統括システムからの指示に基づく走行と、自動搬送車が具備する制御装置による自律走行とを含む。自律走行には、自動搬送車が所定の経路に沿って目的地に向かう走行だけでなく、目標物を追従した走行も含まれる。
本明細書において、「統括システム」とは、自動搬送車を制御するとともに、自動搬送車が走行する建造物を制御し、自動搬送車および建造物と通信接続して自動搬送車および建造物を管理するシステムをいう。「統括システム」は、制御部、受信部、送信部、または記憶部などを含み、例えば、コンピュータである。
本明細書において、「レーザーセンサー」とは、赤外線または可視光のレーザーを照射し、構造物からの反射光を検出することができるセンサーをいう。「レーザーセンサー」のレーザーは、走査することができるものであってもよく、「レーザーセンサー」はレーザーレンジファインダーを含む。
以下の各実施形態は、技術的な矛盾を生じない限り、互いに組み合わせることができる。
<第1実施形態>
図1~図8を用いて、本発明の一実施形態に係る台車10、牽引用ロボット20、ならびに台車10および牽引用ロボット20を連結する締結装置30について説明する。また、台車10、牽引用ロボット20、および締結装置30を説明するにあたり、台車10および牽引用ロボット20に設置され、締結装置30に含まれる本発明の一実施形態に係る第1締結器100および第2締結器200についても併せて説明する。
[台車]
図1および図2を用いて、本発明の一実施形態に係る台車10について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る台車10の模式図である。具体的には、図1(A)は、台車10の上面側から眺めた斜視図であり、図1(B)は、台車10の下面側から眺めた斜視図である。
図1(A)および図1(B)に示すように、台車10は、荷台11、キャスター12、および第1締結器100を含む。キャスター12および第1締結器100は、荷台11の下面側に設けられている。
荷台11の上面は、資材などを積載することができる。そのため、荷台11の上面は、資材などが積載できるように平坦であることが好ましいが、これに限られない。荷台11は、少なくとも平坦な部分を含み、一部に窪みや開口が設けられていてもよい。荷台11の材料としては、スチール、ステンレス、またはプラスチックなどを用いることができる。また、荷台11の表面には防錆塗装が施されていてもよい。例えば、防錆塗装として、荷台11の表面に亜鉛メッキ処理を行うことができる。さらに、荷台11の上面には、図1(A)および図1(B)には図示しないが、積載した資材が崩れることを防止するためのストッパー、例えば、パイプなどを設けることもできる。
キャスター12は、台車10を移動させることができる。キャスター12は、取付部と、本体と、車輪とを含む。車輪は、本体の車軸を中心軸として回動する。また、本体は、取付部によって荷台11に取り付けられ、車輪の向きを変えるように可動する。そのため、台車10は、キャスター12により、あらゆる方向に移動することができる。さらに、キャスター12は、台車10を所定の位置に固定しておくことができるように、ストッパーが設けられていてもよい。
車輪は、例えば、スチールまたはステンレスなどの金属部材で構成されていてもよく、例えば、ゴム、ナイロン、またはウレタンなどの樹脂部材で構成されていてもよい。
台車10の下部、すなわち、荷台11の下面側には、台車10を牽引する牽引用ロボット20が入り込むため、台車10の下部は、牽引用ロボット20が入り込むための間隙を設ける必要がある。そのため、キャスター12の高さは、牽引用ロボット20の高さよりも大きい。台車10の下部の間隙(床面から荷台11の下面までの高さ)は、キャスター12の取付部の長さによって調整することができ、また、車輪の直径によっても調整することができる。
次に、図2を用いて、第1締結器100について説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る台車10に設置される第1締結器100の模式図である。具体的には、図2(A)は、第1締結器100の上面側から眺めた模式図であり、図2(B)は、第1締結器100の下面側から眺めた模式図であり、図2(C)は、図2(A)および図2(B)に示すA-A’線に沿って切断した第1締結器100の断面模式図である。
図2(A)、図2(B)、および図2(C)に示すように、第1締結器100は、本体部110、軸部120、および固定部130を含む。
本体部110は、第1面(固定部130側の面)および第1面と反対側の第2面を貫通する開口部111、ならびに本体部110の側面から内部に窪んだ凹部112を含む。また、開口部111の第1面側の側面には、開口部111の開口方向に延伸する4つの溝部113が設けられている。4つの溝部113は、90度回動させると位置が重なるように対称的に配置されている。
本体部110は、上面から見ると、E字形状を有する。すなわち、本体部110のE字形状は、2つの凹部112によって形成された3つの突出した部分を含む。真ん中の突出した部分には開口部111が設けられている。図2(A)および図2(B)では、本体部110の外周部分が曲面であるE字形状が図示されているが、本体部110の形状はこれに限られない。本体部110は、外周部分が直線からなるE字形状であってもよい。また、図2(A)および図2(B)では、2つの凹部112が図示されているが、凹部112の数はこれに限られない。凹部112の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
軸部120の側面には、4つの突起部121が軸部120の軸方向に延伸する形状で設けられている。4つの突起部121は、90度回動させると位置が重なるように対称的に設けられている。また、軸部120は、開口部111に挿通され、本体部110を回動可能に軸着している。本体部110は、軸部120の軸方向に移動することができ、また、軸部120を軸として回動することができる。
軸部120の4つの突起部121と開口部111の4つの溝部113の位置を合わせて本体部110を固定部130側に移動させると、軸部120の4つの突起部121は、開口部111の4つの溝部113と嵌合することができる。そのため、4つの溝部113も軸部120の軸方向に延伸する形状であることが好ましい。軸部120の突起部121と開口部111の溝部113とが嵌合すると、本体部110の回動が固定される。また、本体部110が固定部130側に移動すると、軸部120の一端が本体部110内から突出する。第1締結器100では、本体部110内から突出した軸部120の一端をストッパーとして利用することができる。具体的には、本体部110の凹部112に嵌められた部材を固定するためのストッパーとして利用することができるが、詳細は後述する。
第1締結器100は、固定部130を用いて、例えば、台車10の荷台11の下面に固定することができる。固定部130は、荷台11に固定することができるものであればよい。また、固定部130は、軸部120と連結されている。
[牽引用ロボット]
図3および図4を用いて、本発明の一実施形態に係る牽引用ロボット20について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る牽引用ロボット20の模式図である。具体的には、図3は、牽引用ロボット20の上面側から眺めた牽引用ロボット20の斜視図である。
図3に示すように、牽引用ロボット20は、本体制御部21、クローラー部22、および第2締結器200を含む。本体制御部21は、2つのクローラー部22の間に位置している。第2締結器200は、本体制御部21の上部に設けられている。また、図示しないが、牽引用ロボット20の正面にはレーザーセンサーが搭載されている。
本体制御部21は、統括システムからの指示を受信し、クローラー部22を制御することができる。そのため、本体制御部21には、コントローラ、無線モジュール、バッテリー、またはクローラー部22を駆動するためのモータ、ギヤヘッド、もしくはブレーキなどが設けられている。
クローラー部22は、牽引用ロボットを移動させることができる。2つのクローラー部22を同じ方向に回転させることで、牽引用ロボット20は、前進または後退することができる。また、2つのクローラー部22を異なる方向に回転させることで、牽引用ロボット20は、その位置で回転(旋回)することができる。
なお、牽引用ロボット20の移動手段はクローラーに限られない。牽引用ロボット20の移動手段は、車輪を用いたものでもよく、例えば、キャスターであってもよい。
牽引用ロボット20に搭載されたレーザーセンサーは、牽引用ロボット20の前方にレーザー光を走査しながら出射し、出射光と反射光とに基づいて牽引用ロボット20の周囲の構造物などを検出することができる。具体的には、レーザーセンサーは、牽引用ロボット20と構造物との距離を算出することによって構造物を検出する。牽引用ロボット20と構造物との距離の算出は、演算装置を用いて行われるが、演算装置は、レーザーセンサーに設けられていてもよく、牽引用ロボット20の本体制御部21に設けられていてもよい。なお、牽引用ロボット20と構造物との距離の算出は、TOF(Time of Flight)方式またはAM(Amplitude Modulation)方式によって行うことができる。
TOF方式は、測定領域に向けて出射したパルス状の出射光と、構造物からの反射光との検出時間差に基づいて距離を算出する。一方、AM方式は、測定領域に向けて出射した拡幅変調された出射光と、構造物からの反射光との位相差に基づいて距離を算出する。
牽引用ロボット20の本体制御部21は、さらに、ジャイロセンサーやGPS(Global Positioning System)信号受信器を含むIMU(Inertial Measurement Unit)を有することができる。ジャイロセンサーやGPSを利用して構造物を検知し、ジャイロセンサーやGPSで得られたデータを基に構造物と牽引用ロボット20との距離を算出してもよい。
次に、図4を用いて、第2締結器200について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る牽引用ロボット20に設置される第2締結器200の模式図である。具体的には、図4(A)および図4(B)は、第2締結器200の上面側から眺めた第2締結器200の斜視図である。
図4(A)および図4(B)に示すように、第2締結器200は、凸部210および昇降部220を含む。凸部210は、昇降部220の上部から突出するように設けられている。また、図4(B)に示すように、第2締結器200の昇降部220は、凸部210を上方に移動させるように上昇(伸長)することができる。
図4(A)および図4(B)に示す第2締結器200の凸部210の個数は2つであるが、凸部210の個数は2つに限られない。凸部210の個数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
図4(A)および図4(B)に示す第2締結器200の凸部210の形状は円柱であるが、凸部210の形状はこれに限られない。凸部210は、後述するように、第1締結器100の凹部112に嵌まり込むため、凸部210の形状は、凹部112の形状に合わせて適宜設計することができる。凸部210の形状は、例えば、角柱であってもよい。また、凸部210の側面にテーパーが設けられていてもよい。
昇降部220は、少なくとも一部が上昇することができ、または上昇した部分は降下することができる。昇降部220の上昇および降下の制御は、電動式であってもよく、電磁式であってもよい。なお、凸部210が昇降部220と一体形成されていてもよい。
[締結装置]
図5、図6、および図7を用いて、本発明の一実施形態に係る締結装置30について説明する。具体的には、締結装置30は、第1締結器100と第2締結器200とを組み合わせて構成される。そのため、以下では、既に説明した第1締結器100および第2締結器200と同様の構成については説明を省略し、第1締結器100と第2締結器200との締結および固定に係る構成について説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る締結装置30において、第1締結器100を回動させることなく、第1締結器100と第2締結器200とを締結し、固定する構成を示した模式図である。
第1締結器100と第2締結器200とを締結する場合、第1締結器100の凹部112と第2締結器200の凸部210とを合わせるようにお互いの位置を調整する(図5(A))。また、第2締結器200は、凹部112の開口されている側から第1締結器100に接近し、第2締結器200の凸部210を、第1締結器100の凹部112に嵌め込む(図5(B))。但し、図5(B)に示す構成においては、第2締結器200は第1締結器100に固定されていない。すなわち、第2締結器200は、凹部112の開口されている方向への移動が可能である。続いて、第2締結器200の昇降部220を上昇させ、昇降部220によって本体部110を押し上げ、本体部110の溝部113と軸部120の突起部121とを嵌合させる(図5(C))。溝部113と突起部121との嵌合により、第1締結器100の本体部110が軸部120に固定され、回動することができなくなる。また、図5(C)に示される締結装置30の構成においては、本体部110から軸部120の一端が突出している。突出した軸部120は、第2締結器200の昇降部220が凹部112の開口されている方向へ移動することを防止する、いわばストッパーとして機能する。そのため、第2締結器200は、凸部210が凹部112によって固定され、凹部112が開口されている方向においては、昇降部220が突出した軸部120によって固定される。したがって、図5(C)に示される締結装置30の構成においては、第1締結器100の回動が固定されるとともに、第1締結器100と第2締結器200とが締結し、固定されている。
図6を用いて、第1締結器100と第2締結器200とを締結し、固定する構成について、さらに詳細に説明する。
図6は、図5と同様に、本発明の一実施形態に係る締結装置30において、第1締結器100を回動させることなく、第1締結器100と第2締結器200とを連結する構成を示した模式図である。具体的には、図6(A)は、図5(B)または図5(C)に示される締結装置30の上面図であり、図6(B)は、図5(B)に示される締結装置30の断面図であり、図6(C)は、図5(C)に示される締結装置30の断面図である。なお、図6(B)および図6(C)は、図6(A)に示すB-B’線に沿って切断した締結装置30の断面図である。
図6(A)に示すように、第2締結器200の凸部210が、第1締結器100の凹部112に嵌め込まれている。
図6(B)に示すように、第2締結器200の昇降部220が上昇していない場合、本体部110の溝部113と軸部120の突起部121とは嵌合していない。また、本体部110から軸部120が突出していない。第2締結器200の凸部210は、第1締結器100の凹部に嵌め込まれているものの、第1締結器100の凹部112の開口している方向においては、第2締結器200を固定するものはない。そのため、第1締結器100の凹部112の開口している方向においては、第2締結器200は移動することができる。言い換えると、図6(B)に示される締結装置30は、第1締結器100と第2締結器200とが締結されていないということもできる。なお、図6(B)に示される締結装置30は、第2締結器200を回動させることで、第1締結器100の本体部110を回動させることができる。
一方、図6(C)に示すように、第2締結器200の昇降部220が上昇した場合、本体部110の溝部113と軸部120の突起部121とが嵌合される。また、本体部110から軸部120が突出する。そのため、第1締結器100の凹部112の開口している方向においては、軸部120がストッパーとなり、第2締結器は移動することができない。言い換えると、図6(C)に示される締結装置30は、第1締結器100と第2締結器200とが締結されているということもできる。なお、図6(C)に示される締結装置30は、溝部113と突起部121との嵌合により、第1締結器100の本体部110の回動が固定される。
続いて、第1締結器100を回動させて、第1締結器100と第2締結器200とを締結し、固定する構成について説明する。
図7は、本発明の一実施形態に係る締結装置30において、第1締結器100を90度回動させて、第1締結器100と第2締結器200とを締結し、固定する構成を示した模式図である。
まず、第1締結器100の凹部112と第2締結器200の凸部210を合わせるようにお互いの位置を調整する(図7(A))。続いて、第2締結器200の凸部210を、第1締結器100の凹部112に嵌め込む(図7(B))。図7(B)に示される締結装置30は、本体部110の回動が可能である。そのため、第2締結器200を90度回動させて、第1締結器100の本体部110も90度回動させる(図7(C))。次に、第2締結器200の昇降部220を上昇させ、本体部110の溝部113と軸部120の突起部121とを嵌合させる(図7(D))。溝部113と突起部121との嵌合により、第1締結器100の本体部110の回動が固定される。また、図7(D)に示される締結装置30は、本体部110から軸部120の一端が突出している。突出した軸部120によって、第2締結器200の昇降部220が固定される。すなわち、第1締結器100が90度回動された状態で、第1締結器100と第2締結器200とが締結し、固定されている。
ここで、図8を用いて、締結装置30を利用した台車10と牽引用ロボット20との連結について説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る締結装置30を利用した台車10および牽引用ロボット20の連結に係る構成を示す模式図である。具体的には、図8は、第1締結器100を具備する台車10と第2締結器200を具備する牽引用ロボット20とを連結する構成を示した模式図である。
図8(A)は、牽引用ロボット20が台車10の下部に入り込む構成を示す。図8(A)に示すように、牽引用ロボット20は、台車10の長辺側から台車10の下部に入り込む。台車10の長辺側は、台車10の短辺側よりも2つの隣接するキャスター12の間隔が大きいため、台車10の短辺側よりも台車10の下部の間隙が大きい。そのため、牽引用ロボット20は、台車10の短辺側からよりも台車10の長辺側からの方が台車10の下部に入りやすい。
牽引用ロボット20は、レーザーセンサーを用いて、台車10の長辺側の2つのキャスター12の一を検出し、その2つのキャスター12の中心位置に向かって台車10の下部に入り込む。台車10の下部に入り込んだ牽引用ロボット20は、台車10のもう一方の長辺側の2つのキャスター12の位置を検出する。レーザーセンサーによって4つのキャスター12の位置が検出されるため、4つのキャスター12の位置を頂点とした矩形の対角線が交差する位置、すなわち、台車10の中心位置を決定することができる。そのため、台車10の中心位置に第1締結器100を設置しておくことで、第1締結器100の位置を特定しやすくなり、台車10と牽引用ロボット20との連結が容易となる。
第1締結器100と第2締結器200との締結および固定については上記で説明したため、ここでは説明を省略する。なお、牽引用ロボット20の第2締結器200は、台車10のキャスター12を床面から浮かせる必要はない。自動搬送においては、牽引用ロボット20に牽引された台車10は、キャスター12を利用して移動する。そのため、牽引用ロボット20を小型化することができる。
図8(B)は、台車10と牽引用ロボット20とが連結した状態を示す。図8(B)に示すように、台車10に設けられた第1締結器100と牽引用ロボット20に設けられた第2締結器200とが締結し、固定されている。第2締結器の凸部210が第1締結器100の凹部112に嵌まり込んでいる。また、第2締結器200の昇降部220の上昇によって、第1締結器100の本体部110が固定部130側に移動し、軸部120の突起部121と開口部111の溝部113とが嵌合されている。そのため、第1締結器100の本体部110の回動が固定される。さらに、第1締結器100の本体部110が固定部130側に移動したことによって、軸部120の一端が本体部110から突出する。本体部110から突出した軸部120が、第2締結器200の昇降部220のストッパーとなり、本体部110の凹部112に嵌まり込んだ凸部210を固定する。これにより、台車10と牽引用ロボット20とが連結するとともに、台車10の回動が固定される。したがって、台車10は、牽引用ロボット20の移動方向に合わせて移動する。すなわち、牽引用ロボット20は、台車10の長辺側を先頭にして台車10を牽引することができる。
図8(C)は、牽引用ロボット20が90度回動し、台車10と牽引用ロボット20とが連結した状態を示す。図9(C)に示すように、台車10に設けられた第1締結器100と牽引用ロボット20に設けられた第2締結器200とが締結し、固定されている。但し、図8(B)と異なり、台車10の下部に入り込んだ牽引用ロボット20は、台車10の下部で90度回動(旋回)している。
牽引用ロボット20が90度回動した状態において、第2締結器の凸部210が第1締結器100の凹部112に嵌まり込んでいる。また、第2締結器200の昇降部220の上昇によって、第1締結器100の本体部110が固定部130側に移動し、軸部120の突起部121と開口部111の溝部113とが嵌合されている。そのため、第1締結器100の本体部110の回動が固定される。さらに、第1締結器100の本体部110が固定部130側に移動したことによって、軸部120の一端が本体部110から突出する。本体部110から突出した軸部120が、第2締結器200の昇降部220のストッパーとなり、本体部110の凹部112に嵌まり込んだ凸部210を固定する。これにより、台車10と牽引用ロボット20とが連結するとともに、台車10の回動が固定される。したがって、台車10は、牽引用ロボット20の移動方向に合わせて移動する。すなわち、牽引用ロボット20は、台車10の短辺側を先頭にして台車10を牽引することができる。
本実施形態に係る台車10は第1締結器100を具備し、牽引用ロボット20は第2締結器200を具備する。また、本実施形態に係る締結装置30は、第1締結器100と第2締結器200とが締結して固定される締結装置30であるため、台車10と牽引用ロボット20とは、締結装置30を用いて連結することができ、牽引用ロボット20は、連結した台車10を牽引することができる。また、台車10にはキャスター12が設けられており、牽引用ロボット20は、台車10を持ち上げることなく、キャスター12を利用して台車10を牽引することができる。そのため、牽引用ロボット20はパワーを必要とせず、小型化することが可能である。また、台車10のキャスター12を利用した牽引であっても、台車10の第1締結器100の本体部110の回動が固定されているため、台車10の移動は安定している。さらに、締結装置30を用いることで、牽引用ロボット20は、台車10の下部から出ることなく、台車10の下部で90度回動し、台車10の牽引する方向を容易に変更することができる。そのため、搬送経路の狭い場所であっても、台車10を旋回させることがなく、台車10の牽引する方向を変更することができる。
<第2実施形態>
図9および図10を用いて、締結装置30と異なる締結装置40について説明する。但し、以下では、締結装置30と同様の構成については説明を省略し、締結装置30と異なる構成について説明する。また、締結装置40も、締結装置30と同様に、台車10と牽引用ロボット20との連結に利用することができる。
図9は、本発明の一実施形態に係る締結装置40の第1締結器300の模式図である。具体的には、図9(A)、図9(B)、および図9(C)は、それぞれ、締結装置40の第1締結器300の上面図、底面図、および断面図を示す。なお、図9(C)は、図9(A)および図9(B)に示すC-C’線に沿って切断した締結装置40の第1締結器300の断面図である。
図9(A)、図9(B)、および図9(C)に示すように、締結装置40は、本体部310、軸部320、および固定部330を含む。
本体部310は、第1開口部311、第2開口部312、本体部310の側面から内部に窪んだ凹部313、および切り欠き部314を含む。本体部110は、上面から見ると、E字形状を有する。すなわち、本体部310のE字形状は、2つの凹部313によって形成された3つの突出した部分を含む。真ん中の突出した部分には第1開口部311が設けられ、両端の突出した部分には切り欠き部314が設けられている。
軸部320は、第1開口部311に挿通され、本体部310を回動可能に軸着している。本体部310は、軸部320の軸方向に移動することができ、また、軸部320を軸として回動することができる。
第1締結器300は、固定部330を用いて、例えば、台車10の荷台11の下面に固定することができる。そのため、固定部330は、荷台11の下面に固定することができるものであればよい。また、固定部330は、軸部320と連結されている。さらに、固定部330には、4つの突起部331が設けられている。
4つの突起部331は、90度回動させると位置が重なるように対称的に設けられている。また、4つの突起部331は、上面から見て、第2開口部312および切り欠き部314と一致する位置に設けられている。但し、図9(C)に示すように、第1締結器300のみでは、突起部331は、第2開口部312または切り欠き部314に嵌まり込んでいない。但し、第1締結器300の本体部310は、固定部330側に移動することができる。そのため、本体部310が、固定部330側に移動することによって、固定部330の突起部331と、本体部310の第2開口部312および切り欠き部314が嵌合することができる。
なお、第1締結器300の切り欠き部314は設けられなくてもよいが、切り欠き部314があることで固定部330の突起部331との嵌合がより強固なものとなり、本体部310が安定する。そのため、第1締結器300には切り欠き部314が設けられることが好ましい。
締結装置40の第1締結器300は、第2締結器200と締結し、固定することができる。以下では、図10を用いて、第1締結器300と第2締結器200との締結および固定について説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係る締結装置40において、第1締結器300と第2締結器とを締結し、固定する構成を示した模式図である。なお、図10は、図9(A)および図9(B)で示したC-C’線に沿って切断した断面図である。
第1締結器300と第2締結器200とを締結する場合、第1締結器300の凹部313と第2締結器200の凸部210を合わせるようにお互いの位置を調整する(図10(A))。また、第2締結器200は、凹部313の開口されている側から第1締結器300に接近し、第2締結器200の凸部210を、第1締結器300の凹部313に嵌め込む(図10(B))。続いて、第2締結器200の昇降部220を上昇させ、固定部330の突起部331と、本体部310の第2開口部312および切り欠き部314とを嵌合させる(図10(C))。突起部331と、第2開口部312および切り欠き部314との嵌合により、第1締結器300の本体部310が軸部120に固定され、回動することができなくなる。また、図10(C)に示される締結装置40は、本体部310から軸部320の一端が突出している。突出した軸部320は、第2締結器200の昇降部220のストッパーとなる。そのため、第2締結器200は、凸部210が凹部313によって固定され、凹部313の開口されている方向においては、昇降部220が突出した軸部320によって固定される。したがって、図10(C)に示される締結装置40は、第1締結器300の回動が固定されるとともに、第1締結器300と第2締結器200とが締結し、固定されている。
第1締結器300の本体部310を90度回動させる場合には、図10(B)に示される締結装置40において、第2締結器200を90度回動させればよい。
本実施形態に係る締結装置40は、第1締結器300を台車10に設置し、第2締結器200を牽引用ロボット20に設置することができる。台車10と牽引用ロボット20とは、締結装置40を用いて連結することができ、牽引用ロボット20は、連結した台車10を牽引することができる。また、台車10にはキャスター12が設けられており、牽引用ロボット20は、台車10を持ち上げることなく、キャスター12を利用して台車10を牽引することができる。そのため、牽引用ロボット20はパワーを必要とせず、小型化することが可能である。また、第1締結器300の本体部310の回動が固定されているため、台車10のキャスター12を利用した牽引であっても安定する。さらに、締結装置40を用いることで、牽引用ロボット20は、台車10から出ることなく、台車10の下部で90度回動し、台車10の牽引する方向を容易に変更することができる。そのため、狭い場所であっても、台車10を旋回させることがなく、台車10の牽引する方向を変更することができる。
<第3実施形態>
図11および図12を用いて、本発明の一実施形態に係る自動搬送システムについて説明する。本発明の一実施形態に係る自動搬送システムは、台車10および牽引用ロボット20を含む。
図11は、本発明の一実施形態に係る自動搬送システムを利用した建築現場の模式図である。図11に示す建築現場の建造物50は、複数のフロアを有している。建造物50の隣には、フロア間、すなわち、建造物50の高さ方向への資材53の搬送を可能にする工事用エレベータ60が設置されている。工事用エレベータ60は、建造物50の高さ方向に沿って延伸する脚柱61に昇降機62が取り付けられている。昇降機62は、脚柱61に沿って移動し、建造物50の各フロアで停止することができるように設定されている。なお、自動搬送システムには、統括システムが含まれていてもよく、牽引用ロボット20および工事用エレベータ60は、統括システムによって制御することができる。
作業フロア(資材の荷取り場または荷置き場)では、フロアの壁面の開口部を塞ぐようにシャッター51が設置されている。シャッター51は、工事用エレベータ60側に設置され、工事用エレベータ60を利用する場合にはシャッター51を開く。すなわち、シャッター51は、工事用エレベータ60の出入口ということもできる。また、シャッター51の前には、フロアの床面と昇降機62の床面との段差を小さくするためのスロープ52が設置されている。なお、シャッター51の開閉も統括システムによって制御することができる。
自動搬送システムにおいては、資材53が積載された台車10と牽引用ロボット20が連結し、牽引用ロボット20が、台車10を牽引しながら、荷取り場から荷置き場まで自動走行する。建築現場においては、資材53などがフロアの床面上に置いてあることも多く、牽引用ロボット20の搬送経路が限定される。そのため、牽引用ロボット20の自動走行を可能とするためには、牽引用ロボット20の走行可能な搬送経路を特定しておく必要がある。したがって、自動搬送システムの利用を開始する前に、フロアの状況を示した地図(自動搬送用フロア地図)を生成しておく必要がある。
図12は、建築現場において、自動搬送用フロア地図の生成について説明する図である。具体的には、図12(A)は、建築現場のフロアの状況を示す模式図であり、図12(B)は、生成された自動搬送用フロア地図の模式図である。
図12(A)に示すように、建築現場における建造物50のフロアの床面上には、第1資材53-1および第2資材53-2が置かれている。牽引用ロボット20が自動走行する上で、第1資材53-1および第2資材53-2は障害物となり得る。また、建造物50のフロアには、建造物50を支えるための柱54が設置されている。柱54もまた、牽引用ロボット20の自動走行における障害物となり得る。そのため、牽引用ロボット20の自動走行の障害物となり得る、第1資材53-1、第2資材53-2、または柱54などを全て障害物55としてマーキングした自動搬送用フロア地図を生成する。
自動搬送用フロア地図を生成するため、牽引用ロボット20が自動走行するフロア(例えば、荷取り場または荷置き場など)内において、作業者は、牽引用ロボット20を手動で操作し、走行させる。牽引用ロボット20には、レーザーセンサーが搭載されており、牽引用ロボット20は、レーザーセンサーを用いて、第1資材53-1、第2資材53-2、または柱54などを検知することができる。牽引用ロボット20は、検知された情報を基にして、図12(B)に示すような、第1資材53-1、第2資材53-2、または柱54などが障害物55としてマーキングされた自動搬送用フロア地図を生成することができる。なお、自動搬送用フロア地図の生成における処理は、牽引用ロボット20でなくてもよい。牽引用ロボット20と通信接続し、牽引用ロボット20から情報を受信した統括システムで処理を行い、自動搬送用フロア地図を生成してもよい。
また、自動搬送用フロア地図は、リアルタイムでディスプレイに表示できるようにしてもよい。作業者は、実際の牽引用ロボット20の走行と、ディスプレイに表示された自動搬送用フロア地図とを比較して確認することができるため、自動搬送用フロア地図の精度が向上する。
牽引用ロボット20は、ジャイロセンサーを含んでいてもよい。牽引用ロボット20がジャイロセンサーを搭載することで、フロアの床面上の段差を検出することができる。この場合、自動搬送用フロア地図には、障害物55だけでなく、段差も示すことが可能となる。
自動搬送用フロア地図の生成においては、牽引用ロボット20と異なるロボットを使用することもできる。例えば、牽引用ロボット20よりも小さいロボットを使用すれば、牽引用ロボット20が走行することができない場所に入り込むことができるため、より詳細な自動搬送用フロア地図を生成することができる。
再び、図11に戻り、自動搬送システムについて説明する。
自動搬送用フロア地図の情報、ならびに台車10および牽引用ロボット20の位置の情報など、自動搬送で必要な情報は統括システムによって制御され、管理される。例えば、台車10の初期位置(スタート位置)および搬送位置(ゴール位置)、または自動搬送システムの実行開始時間などは、統括システムを通じて制御し、管理することができる。
統括システムによって自動搬送が実行されると、牽引用ロボット20は、自動走行を開始し、荷取り場フロアの初期位置の資材53が積載された台車10の下部に入り込み、台車10と連結する。牽引用ロボット20は、自動搬送用フロア地図を基にして障害物55を避け、台車10を牽引しながら自動走行する。牽引用ロボット20は、荷取り場フロアのシャッター51の前、より具体的にはスロープ52の前で停止する。
統括システムは、牽引用ロボット20がシャッター51の前で停止している信号を受信すると、工事用エレベータ60の昇降機62を牽引用ロボット20のいる荷取り場フロアまで移動させ、昇降機62の扉(図示しない。)を開ける。また、統括システムが、昇降機62が荷取り場フロアで停止した信号を受信すると、荷取り場フロアのシャッター51を開く。牽引用ロボット20は、昇降機62の扉およびシャッター51が開いた信号を受信すると、スロープ52を昇り、工事用エレベータ60の昇降機62に乗り込む。統括システムは、牽引用ロボット20が昇降機62の中で停止している信号を受信すると、昇降機62の扉およびシャッター51を閉じ、昇降機62を荷置き場フロアに移動させる。また、統括システムが、昇降機62が荷置き場フロアで停止し昇降機62の扉が開く信号を受信すると、荷取り場フロアのシャッター51を開く。
牽引用ロボット20は、シャッター51が開いた信号を受信すると、自動走行を開始し、スロープ52を通って、昇降機62から荷置き場フロアに降りる。統括システムは、牽引用ロボット20がスロープ52を降りた信号を受信すると、昇降機62の扉およびシャッター51を閉める。牽引用ロボット20は、自動生成用フロア地図を基にして、障害物55を避けながら、自動走行し、搬送位置で停止する。
統括システムは、牽引用ロボット20が搬送位置で停止している信号を受信すると、台車10と牽引用ロボット20との連結を解除する指示を送信する。台車10との連結が解除された牽引用ロボット20は、シャッター51の前まで進み、上述した走行経路を逆に走行して、荷取り場フロアまで戻る。牽引用ロボット20は、別の資材53が積載された台車10と連結し、台車10を牽引しながら自動走行する。
自動搬送システムは、1つの牽引用ロボット20に限られない。自動搬送システムは、複数の牽引用ロボット20を含むこともできる。すなわち、自動搬送システムでは、複数の台車10および複数の牽引用ロボット20を同時に利用して自動搬送することができる。また、統括システムは、複数の牽引用ロボット20が同時または連続的に、荷取り場フロアと荷置き場フロアを行き来できるように制御することができる。
また、上記では、牽引用ロボット20を含む自動搬送システムを説明したが、自動搬送システムは、牽引用ロボット20に限られず、あらゆる自動搬送車に適用することができる。
本実施形態に係る自動搬送システムは、牽引用ロボット20が、資材53が積載された台車10と連結し、台車10を荷取り場から荷置き場に自動で搬送することができる。例えば、夜間に自動搬送システムによる自動搬送を実行しておけば、作業者は、翌日の朝から自動搬送システムによって搬送された資材53を用いて作業を開始することができる。自動搬送システムを利用しない場合では、作業者は、翌日の朝に資材53の搬送作業から開始する必要があるが、自動搬送システムを利用すれば、資材53の搬送作業を省略することができる。そのため、自動搬送システムを利用することで、作業者の負担が軽減し、建築現場における作業効率が大幅に向上する。
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
上述した各実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
10:台車、 11:荷台、 12:キャスター、 20:牽引用ロボット、 21:本体制御部、 22:クローラー部、 30、40:締結装置、 50:建造物、 51:シャッター、 52:スロープ、 53:資材、 53-1:第1資材、 53-2:第2資材、 54:柱、 55:障害物、 60:工事用エレベータ、 61:脚柱、 62:昇降機、 100: 第1締結器、 110:本体部、 111:開口部、 112: 凹部、 113:溝部、 120:軸部、 121:突起部、 130:固定部、 200:第2締結器、 210:凸部、 220:昇降部、 300:第1締結器、 310:本体部、 311:第1開口部、 312:第2開口部、 313:凹部、 314:切り欠き部、 320:軸部、 330:固定部、 331:突起部

Claims (6)

  1. 物品を積載する台車の下部に牽引用ロボットが入り込み、前記台車と前記牽引用ロボットを連結する締結装置であって、
    前記台車の下部に設置される第1締結器と、
    前記牽引用ロボットの上部に設置される第2締結器と、を含み、
    前記第1締結器は、
    第1面および前記第1面の反対側の第2面を貫通する開口部と、側面から内部に窪んだ凹部とを含む本体部と、
    前記開口部に挿通され、前記本体部を回動可能に軸着する軸部と、
    前記軸部の第1端と接続し、前記台車に固定される固定部と、を含み、
    前記第2締結器は、
    凸部と、
    前記凸部を昇降する昇降部と、を含み、
    前記開口部の前記第1面側の側面は溝部を有し、
    前記軸部は前記溝部と嵌合する突起部を有し、
    前記昇降部が上昇すると、前記昇降部によって前記本体部を押し上げられ、前記溝部と前記突起部とが嵌合し、
    前記溝部と前記突起部が嵌合されたとき、前記本体部の回動が固定され、前記軸部の第2端が前記本体部内から前記第2面側に突出し、前記凹部と突出した前記軸部の前記第2端によって前記第1締結器と前記第2締結器とが締結し、固定される締結装置。
  2. 前記凹部は少なくとも2つ以上である請求項1に記載の締結装置。
  3. 前記突起部は、前記本体部が90度回動するごとに前記溝部と嵌合するように配置される請求項1または請求項2に記載の締結装置。
  4. 前記溝部および前記突起部は、前記軸部の軸方向に延伸する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の締結装置。
  5. 牽引用ロボットと連結される第1締結器が具備された台車であって、
    前記第1締結器は、
    第1面および前記第1面の反対側の第2面を貫通する開口部と、側面から内部に窪んだ凹部とを含む本体部と、
    前記開口部に挿通され、前記本体部を回動可能に軸着する軸部と、
    前記軸部の第1端と接続し、前記台車に固定される固定部と、を含み、
    前記開口部の前記第1面側の側面は溝部を有し、
    前記軸部は前記溝部と嵌合する突起部を有し、
    前記本体部は前記軸部の軸方向に移動可能であり、前記本体部が前記第1面側に移動することによって前記溝部と前記突起部とが嵌合され、
    前記溝部と前記突起部とが嵌合されたとき、前記本体部の回動が固定され、前記軸部の第2端が前記本体部内から前記第2面側に突出することによって前記牽引用ロボットと連結される台車。
  6. 第1締結器が具備された台車と第2締結器が具備された牽引用ロボットとを含み、前記台車と牽引用ロボットが連結されて前記台車に積載された建築現場の資材を搬送する自動搬送システムであって、
    前記牽引用ロボットは、前記台車の長辺側から前記台車の下部に入り込み、前記第1締結器と前記第2締結器とを締結して固定し、前記台車のキャスターを利用して前記台車の長辺と垂直な方向に前記台車を牽引しながら自動搬送し、
    前記牽引用ロボットは、方向転換の指示を受信すると、前記自動搬送を停止し、前記第1締結器と前記第2締結器との締結を解除し、前記台車の下部で90度回動した後、前記第1締結器と前記第2締結器とを締結して固定し、前記台車の前記キャスターを利用して前記台車の長辺と平行な方向に前記台車を牽引しながら自動搬送する自動搬送システム。
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