JP7356023B2 - 縮みフランジを有する冷間プレス部品 - Google Patents
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Description
図8(b)に示されるように予成形工程で製造される中間製品11は、外周縁の一部が外方に湾曲した面12と、面12の湾曲した部分において12に対して隆起した面である隆起面13と、面12と隆起面13とを接続する稜線14と、を有している。隆起面13は、ブランク10のプレス加工によって成形される。このような中間製品11は、例えば図9に示されるようなプレス成形設備20を用いて製造される。図9の例において、プレス成形設備20は、ブランク10から中間製品11を成形する第1のプレス金型30と、中間製品11から部品1を成形する第2のプレス金型40を備えている。
図8(c)に示されるフランジ成形工程で製造される部品1は、前述の通り、外周縁の一部が外方に湾曲した面2と、面2の湾曲した部分において面2と交差する方向に延在するフランジ3と、面2とフランジ3とを接続する稜線4を有している。本実施形態のフランジ成形工程においては、例えば図15~図17に示される構成の第2のプレス金型40によって部品1が成形される。
縮みフランジを有する部品の成形シミュレーションを実施した。本シミュレーションでは、ブランクとして降伏点:510MPa、引張強度:821MPa、伸び:22%の溶融亜鉛めっき鋼板が想定されており、平面視曲率半径が15mm、かつ、高さが10mmの縮みフランジ変形を伴うフランジを成形することを条件としている。解析ソルバーとしてはPAM-STAMPが使用されており、ブランクのメッシュサイズは1mm×1mmである。
実施例1または比較例1の縮みフランジを有する部品をバルクヘッドとして利用した図23のような解析モデルを作成し、圧潰シミュレーションを実施した。バルクヘッド50は、ハット状部材61とクロージングプレート62からなる中空部品60の内方に配置されている。本シミュレーションは、ハット状部材61の天面が完全拘束された条件で実施されている。このような拘束条件の下で、クロージングプレート62の上側から5km/hの速度で剛体壁を当て、圧潰挙動を再現した。
縮みフランジを有する部品としての好ましい加工硬化領域を評価するため、加工硬化領域が互いに異なるバルクヘッドを用いた解析モデルで圧潰シミュレーションを実施した。バルクヘッドのモデルを除いた拘束条件や入力条件等のシミュレーション条件は、シミュレーション(2)と同様である。本シミュレーションでは、図26のようにバルクヘッド50の縮みフランジ部近傍が六つの領域(a)~(f)に分割されたモデルにおいて、特定の領域に相当塑性ひずみが付与される条件で実施されている。詳述すると、領域(a)に20%の相当塑性ひずみが付与されたモデルと、領域(b)に20%の相当塑性ひずみが付与されたモデルと、領域(c)に20%の相当塑性ひずみが付与されたモデルと、領域(d)に20%の相当塑性ひずみが付与されたモデルと、領域(e)に20%の相当塑性ひずみが付与されたモデルと、領域(f)に20%の相当塑性ひずみが付与されたモデルでシミュレーションが実施されている。領域(a)~(c)はフランジを均等に三分割した領域であり、領域(d)および領域(e)は稜線の周長の中間点(図7の中間点P2)を境界として二分割された領域であり、領域(f)は、稜線に繋がる平面部の領域である。前述の実施形態で説明した稜線4の面2側の端部4bから境界点P1までの領域は、領域(c)~(e)に相当する。なお、従来の縮みフランジ部を有する部品は、領域(a)および領域(b)には加工硬化が生じていたが、領域(c)~(f)についてはほとんど加工硬化が生じていない。
2 外周縁の一部が外方に湾曲した面
3 フランジ
3a フランジの先端
4 稜線
4a 稜線のフランジ側端部
4b 稜線の面側端部
10 ブランク
10a 曲線部
11 中間製品
11a 第1の中間製品
11b 第2の中間製品
12 外周縁の一部が外方に湾曲した面
13 隆起面
14 第1の稜線
15 中間製品における部品の稜線相当部
20 プレス成形設備
30 第1のプレス金型
31 パンチ
31a パンチの底面部
31b パンチの天面部
31c パンチの傾斜部
32 パッド
33 ダイ
33a ダイの天面部
33b ダイの傾斜部
40 第2のプレス金型
41 パンチ
41a パンチの底面部
41b パンチの天面部
41c パンチの縦壁部
42 パッド
43 ダイ
43a ダイの天面部
43b ダイの底面部
43c ダイの縦壁部
50 バルクヘッド
60 中空部品
61 ハット状部材
62 クロージングプレート
80 補強部材
80a 第1のフランジ
80b 第2のフランジ
80c 第3のフランジ
A1 稜線の面側端部から境界点までの領域
A2 稜線の面側端部から稜線の中間点までの領域
A3 中間点から稜線のフランジ側端部までの領域
A4 稜線のフランジ側端部から境界点までの領域
C 平面視におけるフランジの曲率を有する部分の中間点
P1 境界点
P2 稜線の中間点
R 縮みフランジの曲率半径
Claims (2)
- 金属板の冷間プレス加工によって成形された冷間プレス部品であって、
外周縁の一部が外方に湾曲した面と、
前記面の湾曲した部分において該面と交差する方向に延在したフランジと、
前記面と前記フランジとを接続する稜線とを有し、
前記面に垂直な方向から見た平面視における前記フランジの曲率半径方向に沿って切断された断面において、前記稜線の前記フランジ側の端部を起点とする前記フランジの長さの1/3の位置を境界点と定義し、前記稜線の前記面側の端部から前記境界点までの領域を第1の領域と定義したときに、前記第1の領域の平均ビッカース硬さが、前記フランジの先端のビッカース硬さの90%以上であることを特徴とする、冷間プレス部品。 - 前記断面において、前記稜線の周長の中間点を境界とした前記稜線の前記面側の領域を第2の領域、前記稜線の前記フランジ側の領域を第3の領域と定義し、前記稜線の前記フランジ側の端部から前記境界点までの領域を第4の領域と定義したとき、前記第4の領域の平均ビッカース硬さが、前記第2の領域の平均ビッカース硬さおよび前記第3の領域の平均ビッカース硬さよりも大きいことを特徴する、請求項1に記載の冷間プレス部品。
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JP2019227977A JP7356023B2 (ja) | 2019-12-18 | 2019-12-18 | 縮みフランジを有する冷間プレス部品 |
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JP2021095013A JP2021095013A (ja) | 2021-06-24 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012091228A (ja) | 2010-09-30 | 2012-05-17 | Kobe Steel Ltd | プレス成形品およびその製造方法 |
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