JP7354999B2 - 虚像表示装置 - Google Patents

虚像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7354999B2
JP7354999B2 JP2020206853A JP2020206853A JP7354999B2 JP 7354999 B2 JP7354999 B2 JP 7354999B2 JP 2020206853 A JP2020206853 A JP 2020206853A JP 2020206853 A JP2020206853 A JP 2020206853A JP 7354999 B2 JP7354999 B2 JP 7354999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
individual
virtual image
illumination light
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020206853A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022094052A (ja
JP2022094052A5 (ja
Inventor
孝啓 南原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2020206853A priority Critical patent/JP7354999B2/ja
Priority to PCT/JP2021/040797 priority patent/WO2022130823A1/ja
Publication of JP2022094052A publication Critical patent/JP2022094052A/ja
Publication of JP2022094052A5 publication Critical patent/JP2022094052A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7354999B2 publication Critical patent/JP7354999B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K35/00Instruments specially adapted for vehicles; Arrangement of instruments in or on vehicles
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Description

本開示は、虚像表示装置に関する。
表示光を透光部材により反射させて、表示光による虚像を視認領域において視認可能に表示する虚像表示装置は、広く利用されている。
例えば特許文献1に開示の虚像表示装置は、照明用レンズにより集光された照明光の透過によって画像を形成し、当該画像の表示光を射出する表示器を、備えている。ここで照明用レンズでは、照明光を集光するレンズ面部の配列構造が、それぞれの光軸に対する直交方向において複数並んでいる。これにより、表示器の照明における照度ムラを抑制することが、可能となっている。
特許6237249号公報
しかし、特許文献1に開示の虚像表示装置は、照明用レンズの配列構造間において面形状が不連続に変化する不連続部分を、形成している。そのため、配列構造間の境界に入射した照明光は、視認者におけるアイポイントの位置によっては、鋭く光るエッジ光を視認領域に生じさせるため、虚像の視認性を左右する照明品質の低下を招く懸念があった。
そこで本開示の課題は、虚像の視認性を高める虚像表示装置を、提供することにある。
以下、課題を解決するための本開示の技術的手段について、説明する。尚、特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
本開示の第一態様は、
表示光を透光部材(3)により反射させて、表示光による虚像(VRI)を視認領域(EB)において視認可能に表示する虚像表示装置(100)であって、
白色の照明光を発する照明ユニット(40)と、
照明光の透過により画像を形成し、画像の表示光を射出する画像形成ユニット(20)と、
照明光を画像形成ユニットへ向けて集光する集光ユニット(30)とを、備え、
画像形成ユニットは、複数の画素領域(212)を、有し、
集光ユニットは、
各画素領域毎に個別に対応して設けられ、光軸(Li)に対する直交方向(Yb,Xb)に並んだ配置箇所において入射する照明光を、それぞれの角度空間(θ)内に集光させる複数の個別入射面(310,4310)と、
各画素領域に共通に設けられ、各個別入射面からの照明光を射出して視認領域内に集光させる共通射出面(313,2313)とを、有し、
共通射出面は、
照明光を視認領域内に拡散させる波面状に、形成され
照明ユニットは、
各画素領域毎に個別に対応して設けられ、各個別入射面へ入射する照明光を発する光源部(402)を、有する。
第一態様による集光ユニットでは、光軸の直交方向に並ぶ配置箇所に入射の照明光をそれぞれの角度空間内へと集光させる複数の個別入射面が、画像形成ユニットにおける複数の画素領域毎に個別に対応して設けられる。そこで集光ユニットではさらに、各個別入射面からの照明光を射出して視認領域内に集光させる共通射出面が、各画素領域に共通に設けられて照明光を視認領域内へと拡散させる波面状に、形成される。これによれば、各個別入射面間において面形状が不連続に変化する不連続部分へ入射の照明光と、各個別入射面へ入射の照明光とは、各角度空間内からの共通射出面での拡散により混ざり合った状態で視認領域内へと集光される。その結果、各個別入射面間の不連続部分に起因して鋭く光るエッジ光は、生じ難くなる。故に、照明品質を高めて虚像の視認性を高めることが、可能である。
本開示の第二態様は、
表示光を透光部材(3)により反射させて、表示光による虚像(VRI)を視認領域(EB)において視認可能に表示する虚像表示装置(100)であって、
白色の照明光を発する照明ユニット(40)と、
照明光の透過により画像を形成し、画像の表示光を射出する画像形成ユニット(20)と、
照明光を画像形成ユニットへ向けて集光する集光ユニット(30)とを、備え、
画像形成ユニットは、複数の画素領域(212)を、有し、
集光ユニットは、
各画素領域毎に個別に対応して設けられ、光軸(Li)に対する直交方向(Yb,Xb)に並んだ配置箇所において入射する照明光を、それぞれの角度空間(θ)内に集光させる複数の個別入射面(4310,5310)と、
各画素領域に共通に設けられ、各個別入射面からの照明光を射出して視認領域内に集光させる共通射出面(4313,313)とを、有し、
各個別入射面は、
照明光を角度空間内に拡散させる波面状に、形成され
照明ユニットは、
各画素領域毎に個別に対応して設けられ、各個別入射面へ入射する照明光を発する光源部(402)を、有する。
第二態様による集光ユニットでは、照明光を射出して視認領域内に集光させる共通射出面が、画像形成ユニットにおける複数の画素領域に共通に設けられる。そこで集光ユニットではさらに、各画素領域毎に個別に対応して光軸の直交方向に並ぶ配置箇所に入射の照明光をそれぞれの角度空間内へと集光させる複数の個別入射面が、当該照明光を角度空間内に拡散させる波面状に形成される。これによれば、各個別入射面間において面形状が不連続に変化する不連続部分へ入射した照明光は、各個別入射面へ入射して角度空間内に拡散される照明光と混ざり合ってから、視認領域内に集光される。その結果、各個別入射面間の不連続部分に起因して鋭く光るエッジ光は、視認領域において生じ難くなる。故に、照明品質を高めて虚像の視認性を高めることが、可能である。
第一実施形態による虚像表示装置の全体構成を示す模式図である。 第一実施形態による虚像表示装置の詳細構成を示す断面図である。 図2のIII-III線矢視図である。 図2のIV-IV線矢視図である。 図2のV-V線矢視図である。 図2の拡大断面図である。 図2のVII-VII線拡大断面図である。 図3の画像形成パネルの照明例を説明するための模式図である。 第二実施形態による虚像表示装置を図7に対応して示す断面図である。 第三実施形態による虚像表示装置を図6に対応して示す断面図である。 第三実施形態による虚像表示装置を図7に対応して示す断面図である。 第四実施形態による虚像表示装置を図6に対応して示す断面図である。 第四実施形態による虚像表示装置を図7に対応して示す断面図である。 第五実施形態による虚像表示装置を図7対応して示す断面図である。 第六実施形態による虚像表示装置を図6に対応して示す断面図である。 第七実施形態による虚像表示装置を図6に対応して示す断面図である。 第八実施形態による虚像表示装置を図6に対応して示す断面図である。 第一実施形態の変形例による虚像表示装置を図2に対応して示す断面図である。 第一実施形態の変形例による虚像表示装置を図7に対応して示す断面図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づき説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことで、重複する説明を省略する場合がある。また、各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。さらに、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
図1に示すように第一実施形態の虚像表示装置は、車両1に搭載されるように構成されて当該車両1のインストルメントパネル2内に収容される、ヘッドアップディスプレイ(以下、HUDという)100である。ここで車両1とは、例えば自動車、鉄道車両の他、航空機、船舶、及び移動しないゲーム筐体等の各種乗り物を含むように、広義に解される。特に本実施形態の車両1は、四輪の自動車である。尚、HUD100に関する前、後、上、下、左、及び右の各方向は、水平面上の車両1を基準として、定義される。
HUD100は、車両1のウインドシールド3へ向けて、画像の表示光を投影する。その結果、ウインドシールド3により反射される表示光は、車両1の室内に設定された視認領域EBに、到達する。車両1の室内において視認領域EBにアイポイントEPが位置する乗員は、当該視認領域EBに到達した表示光を虚像VRIとして知覚する。このようにHUD100は、車両1の乗員である視認者(以下、単に視認者という)4により視認可能な虚像VRIを視認領域EBに表示することで、各種情報を当該視認者4に認識させることが可能となっている。HUD100により虚像VRIとして表示される各種情報には、例えば車速、燃料残量等といった車両1の状態を示す情報、視界補助情報、道路情報、及びナビゲーション情報等が挙げられる。
視認領域EBは、HUD100により表示される虚像VRIが所定の仕様を満たす(例えば、虚像VRI全体が所定輝度以上となる等)ことで、視認者4により視認可能となる空間領域であって、アイボックスとも称される。視認領域EBは典型的には、車両1に設定されたアイリプスと重なるように、設定される。アイリプスは、視認者4におけるアイポイントEPの空間分布を統計的に表したアイレンジに基づき、仮想の楕円体状に設定される。
ウインドシールド3は、例えばガラス又は合成樹脂等により透光性の板状に形成された、透光部材である。ウインドシールド3は、インストルメントパネル2よりも上方に位置して、車両1の室内外を区画している。ウインドシールド3は、前方から後方へ向かうほど、インストルメントパネル2から離間する姿勢に、傾斜している。ウインドシールド3において室内側となる後面は、HUD100から表示光が投影されて反射する反射面3aを、滑らかな凹面状又は平面状に形成している。
尚、ウインドシールド3については、反射型のホログラフィック光学素子が設けられることで、面反射に代わる干渉縞での回折反射を利用する構成であってもよい。またウインドシールド3に代えて、透光部材としてのコンバイナが車両1の室内に設置されることで、当該コンバイナに反射面3aが設けられていてもよい。
HUD100は、導光ユニット10、画像形成ユニット20、集光ユニット30、及び照明ユニット40を備えている。
導光ユニット10は、画像形成ユニット20からウインドシールド3に至る光路Pを、構成している。導光ユニット10は、画像形成ユニット20から投射される表示光を、ウインドシールド3へ向けて導光する。導光ユニット10は、画像形成ユニット20により形成される画像を、視認者4により視認される虚像VRIへ所定の光学倍率に拡大する、拡大作用を有していることが好ましい。これは、導光ユニット10の拡大作用によって小型化が図られるからである。
このような機能の導光ユニット10は、少なくとも一つの光学部材11を含んで構成される。導光ユニット10は、光学部材11としての平面鏡(又は曲面鏡)11a及び凹面鏡11bを一つずつ組み合わせて、構成されている。ここで凹面鏡11bは、上述の拡大作用を与える。それ以外にも例えば導光ユニット10は、光学部材11としての凸面鏡及び凹面鏡を一つずつ組み合わせた構成であってもよいし、光学部材11としての一つの凹面鏡から構成される等であってもよい。こうした導光ユニット10を構成する光学部材11は、固定式又は可動式のいずれであってもよい。
画像形成ユニット20は、車両1の室外において虚像VRIとして結像可能な画像を形成し、当該形成画像の表示光を導光ユニット10へ向けて射出する。図1,2に示すように画像形成ユニット20は、画像表示パネル21及び拡散パネル22を含んで構成される。
画像表示パネル21は、全体として板状に形成されている。画像表示パネル21は、薄膜トランジスタを用いた、透過型のTFT液晶パネルである。画像表示パネル21は、二次元配列された複数の液晶画素を有する、アクティブマトリクス式である。画像表示パネル21の片面である入射面210には、照明ユニット40からの照明光が集光ユニット30を通して入射する。画像表示パネル21の逆側となる射出面211からは、画像の表示光が光路P上の導光ユニット10へ向けて射出される。画像表示パネル21は、この表示光となる画像を表示形成する。
こうした機能の画像表示パネル21では、一対の平板状偏光子と、それら偏光子に挟まれた液晶層とが、板厚方向に積層されている。各偏光子は、互いに直交する透過軸及び遮断軸を、画像表示パネル21の両面210,211に沿って有している。各偏光子は、透過軸の方位角では偏光を透過させ、遮断軸の方位角では偏光を吸収する。液晶層は、液晶画素毎の印加電圧に応じて透過させる照明光の偏光を、調整可能に構成されている。液晶層での偏光調整により、射出側の偏光子を透過する光の割合、即ち透過率が液晶画素毎に調整されることで、画像が形成される。ここで特に画像表示パネル21では、各液晶画素にカラーフィルタが設けられることで、カラー画像の形成が可能となっている。
図2,3に示すように画像表示パネル21には、互いに直交するXa方向とYa方向とにおいて複数ずつ二次元に並ぶように、複数の画素領域212が設定されている。Xa方向における画素領域212の数は、Ya方向における画素領域212の数に対して、相違となる少ない若しくは多い、又は同一のいずれであってもよいが、図3に示す第一実施形態では多い構成が採用されている。各画素領域212は、Xa方向とYa方向とに液晶画素が所定数ずつ二次元配列される、矩形の画像形成領域として定義される。
図1,2に示すように拡散パネル22は、例えばガラス又は樹脂等の硬質透明材から、全体として板状又は薄膜状に形成されている。拡散パネル22は、画像表示パネル21の入射面210に沿って実質平行に、配置される。拡散パネル22は、画像表示パネル21へ入射する照明光に対して、拡散作用を与える。尚、拡散パネル22は、画像表示パネル21の入射面210に微小な凹凸が与えられることで、画像表示パネル21と一体に構成されてもよい。
集光ユニット30は、照明ユニット40からの照明光を画像形成ユニット20へ向けて集光する。集光ユニット30は、レンズアレイ31を主体に構成される。レンズアレイ31は、例えばガラス又は樹脂等の硬質透明材から、全体として板状に形成されている。レンズアレイ31は、TIRレンズアレイである。図2,4~7に示すようにレンズアレイ31は、個別入射面310、個別透過面311、個別反射面312及び共通射出面313を、一体に有している。これにより、構造の簡素化及び低コスト化が図られている。
図2,4,6,7に示すように個別入射面310は、互いに直交するXb方向とYb方向とにおいて複数ずつ、二次元に並んで形成されている。Xb方向における個別入射面310の数は、Xa方向における画素領域212の数と一致している。Yb方向における個別入射面310の数は、Ya方向における画素領域212の数と一致している。これらにより各個別入射面310は、画素領域212のいずれかに、1:1に対応付けして配置されている。即ち個別入射面310は、各画素領域212毎に個別に対応して設けられている。各個別入射面310には、Xb方向とYb方向とに実質直交する光軸Liが、与えられている。各個別入射面310は、Xb方向及びYb方向を含む任意方向において、それぞれの光軸Liを対称軸とした湾曲凸面状を、呈している。各個別入射面310には、照明ユニット40からの照明光が入射する。各個別入射面310は、それぞれの配置箇所において入射する照明光を、共通射出面313へ向けて、それぞれの角度空間θ内に集光させる。ここで角度空間θは、後述する光源部402の外縁から個別入射面310のエッジへと入射して屈折した光線と、光軸Liとのなす角度により、定義される。このように定義される各個別入射面310の角度空間θは、それぞれ対応する画素領域212内へ照明光を導くように、設定される。
図4,6,7に示すように個別透過面311は、Xb方向とYb方向とにおいて個別入射面310と同数ずつ、二次元に並んで形成されている。これにより各個別透過面311は、画素領域212のいずれかと個別入射面310のいずれかとに、1:1に対応付けして配置されている。即ち個別透過面311は、各画素領域212毎と各個別入射面310毎とに、それぞれ個別に対応して設けられている。各個別透過面311は、Xb方向及びYb方向を含む任意方向において、それぞれの光軸Liを対称軸として照明ユニット40側へと向かって大径となるテーパ面状を、呈している。各個別透過面311は、それぞれ対応する個別入射面310の外周縁との境界に、面形状が不連続に変化する不連続部分を形成している。こうした不連続部分は、各個別入射面310間の不連続部分314となる。各個別透過面311には、照明ユニット40からの照明光が入射する。
個別反射面312は、Xb方向とYb方向とにおいて個別透過面311と同数ずつ、二次元に並んで形成されている。これにより各個別反射面312は、画素領域212のいずれかと個別入射面310のいずれかと個別透過面311のいずれかとに、1:1に対応付けして配置されている。即ち個別反射面312は、各画素領域212毎と各個別入射面310毎と各個別透過面311毎とに、それぞれ個別に対応して設けられている。各個別反射面312は、Xb方向及びYb方向を含む任意方向において、それぞれの光軸Liを対称軸として照明ユニット40側へと向かって小径となるテーパ面状を、呈している。各個別反射面312は、それぞれ対応する個別透過面311の外周縁との境界に、面形状が不連続に変化する不連続部分を形成している。各個別反射面312は、それぞれ隣接する個別反射面312の外周縁との間に、面形状が不連続に変化する不連続部分を形成している。これらの不連続部分も、各個別入射面310間の不連続部分314となる。各個別反射面312は、対応する個別透過面311を透過した照明光を共通射出面313側へと向けて、対応する個別入射面310の角度空間θ内に実質全反射する。
図2,5~7に示すように共通射出面313は、各個別入射面310よりも画像形成ユニット20側において、それら各個別入射面310に共通に形成されている。即ち共通射出面313は、各画素領域212にも各個別透過面311にも各個別反射面312にも、共通に設けられている。共通射出面313は、Xb方向及びYb方向を含む任意方向において、それらXb方向とYb方向とに実質直交する光軸Loを対称軸とした湾曲凹面状を、呈している。共通射出面313の光軸Loは、各個別入射面310の光軸Liに対して、実質平行に又は実質重なって設定される。ここで特に、Yb方向における個別入射面310の数が3である図2,6の例では、当該Yb方向において中央に配置される個別入射面310の光軸Liに対して、共通射出面313の光軸Loが実質重なっている。共通射出面313は、各個別入射面310により角度空間θ内へと集光された照明光と共に、各個別反射面312により角度空間θ内へと反射された照明光を、各画素領域212に向けて射出する。このとき共通射出面313は、各画素領域212を通して視認領域EB内へと向かうように、照明光を集光させる。
第一実施形態において共通射出面313は、次の数1によって表される構造として、凹面状のベース面形状Zbに対して波面状の拡散面形状Zwが合成された複合面構造に、構築されている。ここで数1のうち、共通射出面313に定義されるベース面形状Zbを表す関数は、視認領域EB内への集光作用を発揮するために、例えば次の数2によって与えられてもよい。数2においてcは、凹面状の任意点における曲率である。数2においてrは、凹面状の任意点における光軸Loからの動径(即ち、半径)である。数2においてkは、コーニック定数である。数2においてFiは、自由曲面係数である。
Figure 0007354999000001
Figure 0007354999000002
共通射出面313に定義される拡散面形状Zwは、光軸Loを含んでXb方向に広がる仮想平面αから、Yb方向の外側へ向かって波の進行する波面状を、呈している。共通射出面313は、各画素領域212へ向けて射出する照明光を、こうした波面状の拡散面形状Zwに従って、それら各画素領域212を通した視認領域EB内に拡散させる。そこで数1のうち、視認領域EB内への拡散作用を発揮するために拡散面形状Zwを表す関数は、例えば一次元平面波面を規定する次の数3によって与えられてもよい。数3においてAyは、Yb方向における波面状の最大振幅である。数3においてYwは、波面状の任意点における仮想平面αからYb方向への離間距離である。数3においてλyは、Yb方向における波面状の波長である。
Figure 0007354999000003
図1,2に示す照明ユニット40は、集光ユニット30を通して画像形成ユニット20を照明する照明光を、発する。図2,4,6,7に示すように照明ユニット40は、互いに直交するXc方向とYc方向とに複数ずつ二次元に並ぶ光源部402を、有している。Xc方向における光源部402の数は、Xa方向における画素領域212の数とXb方向における個別入射面310の数とに、一致している。Yc方向における光源部402の数は、Ya方向における画素領域212の数とYb方向における個別入射面310の数とに、一致している。これらにより各光源部402は、画素領域212のいずれかと個別入射面310のいずれかと個別透過面311のいずれかとに、1:1に対応付けして配置されている。即ち個別反射面312は、各画素領域212毎と各個別入射面310毎と各個別透過面311毎とに、それぞれ個別に対応して設けられている。
各光源部402は、白色の照明光をそれぞれ独立して発する光源素子により、構成されている。各光源部402の光源素子は、例えばYAG又はKSF等を用いた、LEDベアチップである。各光源部402の光源素子は、発光強度の可変調整により、照明光の照度を個別に設定可能となっている。各光源部402の光源素子は、対応する個別入射面310の光軸Li上に、配置されている。各光源部402の光源素子は、対応する個別入射面310の光軸Liに沿う方向において、当該対応面310の焦点距離よりも集光ユニット30に近接して配置されている。各光源部402の光源素子が発した照明光は、対応する個別入射面310及び個別透過面311へ順次入射する。即ち各光源部402は、各個別入射面310へ個別に入射する照明光を、それぞれ発する。
各光源部402において、光源素子の発光強度がそれぞれ最大となる強度ピーク方向は、対応する個別入射面310及び個別透過面311の共通光軸Liに沿って、実質平行に設定されている。この設定下において照明ユニット40の並ぶXc方向は、個別入射面310及び個別透過面311の並ぶXb方向に沿って実質平行に定義されると共に、画素領域212の並ぶXa方向とは傾斜して定義される。一方で照明ユニット40の並ぶYc方向は、画素領域212の並ぶYa方向と、個別入射面310及び個別透過面311の並ぶYb方向とに沿って、実質平行に定義される。
図8に白抜きで示すように、光源素子が最大強度で発光した光源部402に対応する画素領域212は、白色光により最大照度で透過照明される。図8にドットハッチングで示すように、光源素子が最大強度よりも低強度で発光した光源部402に対応する画素領域212は、白色光により最大照度よりも低照度で透過照明される。図8にクロスハッチングで示すように、光源素子が消灯した光源部402に対応する画素領域212は、透過照明されない、実質的に非表示の領域となる。
ここまでの説明から、光軸Li,Loと直交するXa,Xb,Xc方向において要素212,310,402の並ぶ数は、光軸Li,Loと直交するYa,Yb,Yc方向において要素212,310,402の並ぶ数に対して、多くなっている。ここで図1に示す第一実施形態では、Xa,Xb,Xc方向が虚像VRIの左右方向Dhに対応付けられ、Ya,Yb,Yc方向が虚像VRIの上下方向Dvに対応付けられている。これらにより、虚像VRIの左右方向Dhに対応する視認領域EBの左右方向(図1における紙面の法線方向)でのサイズは、虚像VRIの上下方向Dvに対応する視認領域EBの上下方向(図1における紙面の上下方向)でのサイズよりも、大きくなる。故に、車両1において横長となるウインドシールド3を有効活用して、横長の視認領域EBにおける視認性を高めた虚像VRIの表示を、後述の如く提供することが可能となっている。
(作用効果)
以上説明の第一実施形態による作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態による集光ユニット30では、光軸Aiの直交方向に並ぶ配置箇所に入射の照明光をそれぞれの角度空間θ内へと集光させる複数の個別入射面310が、画像形成ユニット20における複数の画素領域212毎に個別に対応して設けられる。そこで集光ユニット30ではさらに、各個別入射面310からの照明光を射出して視認領域EB内に集光させる共通射出面313が、各画素領域212に共通に設けられて照明光を視認領域EB内へと拡散させる波面状に、形成される。これによれば、各個別入射面310間において面形状が不連続に変化する不連続部分314へ入射の照明光と、各個別入射面310へ入射の照明光とは、各角度空間θ内からの共通射出面313での拡散により混ざり合った状態で視認領域EB内へと集光される。その結果、各個別入射面310間の不連続部分314に起因して鋭く光るエッジ光は、生じ難くなる。故に、照明品質を高めて虚像VRIの視認性を高めることが、可能である。
第一実施形態による共通射出面313は、直交方向としてのYb方向へ波の進行する波面状に、形成される。これにより共通射出面313では、各個別入射面310が並ぶこととなるYb方向において、照明光の見かけ上での拡がりを拡散作用によって促進することができる。故に、各個別入射面310間の不連続部分314に起因して生じるエッジ光を効果的に抑制して、虚像VRIの視認性を高めることが可能となる。
第一実施形態によると、波面状の共通射出面313において波の進行する直交方向としてのYb方向は、各個別入射面310が並ぶ方向に対応するだけでなく、虚像VRIの上下方向Dvにも対応する。ここで、虚像VRIを視認する視認者4の眼球が移動し易い虚像VRIの左右方向Dhに対して、当該眼球移動し難い虚像VRIの上下方向Dvでは、視認領域EBにおける表示光の輝度変動がそもそも生じ難い。故に、エッジ光の抑制と相俟って、虚像VRIの視認性を高めることが可能となる。
第一実施形態の照明ユニット40では、各個別入射面310へ入射の照明光を発する光源部302が、それらの面310毎に個別に対応して設けられる。これにより各光源部402から、対応する個別入射面310へと入射して共通射出面313により拡散作用を受ける照明光は、それぞれ角度空間θと対応することになる画素領域212へ見かけ上拡がって入射する。故に、各個別入射面310間の不連続部分314に起因したエッジ光の入射を各画素領域212毎に抑制して、虚像VRIの視認性を高めることが可能となる。
(第二実施形態)
図19に示すように第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。
第二実施形態の共通射出面2313は、第一実施形態と同様な仮想ベース面形状Zbに対して、第一実施形態とは異なる拡散面形状Zwの合成された複合面構造に、構築されている。この共通射出面2313に定義される拡散面形状Zwは、光軸Liから少なくともXc方向及びYb方向の外側へ向かって波の進行する波面状を、呈している。
共通射出面2313に定義される拡散面形状Zwを表す関数は、視認領域EB内への拡散作用を発揮するために、例えば二次元平面波面を規定する次の数4によって与えられてもよい。数4においてAx,Ayは、それぞれXb,Yb方向における波面状の最大振幅である。数4においてXwは、波面状の任意点における仮想平面βからXb方向への離間距離である。ここで仮想平面βは、光軸Loを含んでYb方向に広がる面として、仮想平面αに直交して定義される。数4においてYwは、波面状の任意点における仮想平面αからのYb方向への離間距離である。数4においてλx,λyは、それぞれXb,Yb方向における波面状の波長である。
Figure 0007354999000004
共通射出面2313に定義される拡散面形状Zwを表す関数は、例えば非減衰球面波面を規定する次の数5によって与えられてもよい。数5においてAは、Xb,Yb方向を含んだ光軸Loまわりの任意方向における、波面状の最大振幅である。数5においてXw,Ywは、波面状の任意点における仮想平面β,αからの、それぞれXb,Yb方向への離間距離である。数5においてλは、Xb,Yb方向を含んだ光軸Loまわりの任意方向における、波面状の波長である。
Figure 0007354999000005
共通射出面2313に定義される拡散面形状Zwを表す関数は、例えば減衰球面波面を規定する次の数6によって与えられてもよい。数6においてAは、Xb,Yb方向を含んだ光軸Loまわりの任意方向における、波面状の最大振幅である。数6においてXw,Ywは、波面状の任意点における仮想平面β,αからの、それぞれXb,Yb方向への離間距離である。数6においてλは、Xb,Yb方向を含んだ光軸Loまわりの任意方向における、波面状の波長である。
Figure 0007354999000006
共通射出面2313に定義される拡散面形状Zwを表す関数は、例えばsinc波面を規定する次の数7~9によって与えられてもよい。数8,9においてAx,Ayは、それぞれXb,Yb方向における波面状の最大振幅である。数8,9においてXw,Ywは、波面状の任意点における仮想平面β,αからの、それぞれXb,Yb方向への離間距離である。数8,9においてλx,λyは、それぞれXb,Yb方向における波面状の波長である。
Figure 0007354999000007
Figure 0007354999000008
Figure 0007354999000009
共通射出面2313に定義される拡散面形状Zwを表す関数は、例えば合成二次元平面波面を規定する次の数10によって与えられてもよい。数10においてjは、波面の合成数をNとして、1~Nまでの整数、又は当該整数により表されるサフィックスである。数10においてAxj,Ayjは、それぞれXb,Yb方向における波面状の最大振幅である。数10においてXw,Ywは、波面状の任意点における仮想平面β,αからの、それぞれXb,Yb方向への離間距離である。数10においてλx,λyは、それぞれXb,Yb方向における波面状の波長である。尚、数10においてN=1とした場合は、上述の数4に相当する。
Figure 0007354999000010
ここで特に数4、数7~9及び数10の場合にXb方向での最大振幅Ax,Axjは、Yb方向での最大振幅Ay,Ayjに対して、相違となる小さい若しくは大きい、又は同一のいずれであってもよい。このうち、最大振幅Ax,Axjが最大振幅Ay,Ayjと相違する場合には、照明光に対して異方性拡散作用が与えられることになる。そこで特に第二実施形態では、虚像VRIの左右方向Dhに対応するXb方向での最大振幅Ax,Axjが、虚像VRIの上下方向Dvに対応するYb方向での最大振幅Ay,Ayjよりも、大きく設定されるとよい。これにより第二実施形態では、横長の視認領域EBへと向けて照明光を高効率に拡散させた表示光により、高視認性の虚像VRIを提供することが可能となる。
さらに第二実施形態による共通射出面2313は、互いに直交した一対の直交方向となる、少なくともYb,Xb方向へと波が進行する波面状に、形成される。これにより共通射出面2313では、各個別入射面310の並ぶYb,Xb方向において、照明光の見かけ上での拡がりを拡散作用によって促進することができる。故に、各個別入射面310間の不連続部分314に起因して生じるエッジ光の入射を各画素領域212毎に抑制して、虚像VRIの視認性を高めることが可能となる。
(第三実施形態)
図10,11に示すように第三実施形態は、第一実施形態の変形例である。
第三実施形態のレンズアレイ3031は、メニスカスレンズアレイである。レンズアレイ3031には、複数の個別透過面311と複数の個別反射面312とが設けられず、複数の個別入射面310と共通射出面313とを主体とするレンズ面構造が採用されている。このレンズ面構造において各個別入射面310は、それぞれ隣接する個別入射面310の外周縁との間に、面形状が不連続に変化する不連続部分を形成している。即ちこれらの不連続部分が、各個別入射面310間の不連続部分3314となる。
このような第三実施形態によると、各個別入射面310間の不連続部分3314に起因して鋭く光るエッジ光が、第一実施形態と同様の原理により生じ難くなるので、照明品質を高めて虚像VRIの視認性を高めることが、可能である。
(第四実施形態)
図12,13に示すように第四実施形態は、第一実施形態の変形例である。
第四実施形態の共通射出面4313は、拡散面形状Zwが合成されていない、第一実施形態と同様なベース面形状Zbを主体とした凹面構造に、構築されている。この凹面構造において共通射出面4313は、射出させる照明光を、各画素領域212を通して視認領域EB内へと向かうように集光させる。
これに対して第四実施形態の各個別入射面4310は、次の数11によって表される構造として、凸面状のベース面形状Zbに対して波面状の拡散面形状Zwが合成された複合面構造に、構築されている。この複合面構造において各個別入射面4310間には、第一実施形態と同様に不連続部分314が形成されている。
Figure 0007354999000011
ここで数11のうち、各個別入射面4310に定義されるベース面形状Zbを表す関数は、角度空間θ内への集光作用を発揮するために、例えば第一実施形態と同様な数2によって与えられてもよい。但し、数2においてcは、凸面状の任意点における曲率となる。また、数2においてrは、凸面状の任意点における光軸Liからの動径(即ち、半径)となる。
各個別入射面4310に定義される拡散面形状Zwは、光軸Liを含んでXb方向に広がる仮想平面αから、Yb方向の外側へ向かって波の進行する波面状を、呈している。各個別入射面4310は、各画素領域212へ向けて共通射出面4313から射出させる照明光を、こうした波面状の拡散面形状Zwに従ってそれぞれの角度空間θ内に拡散させることになる。そこで数11のうち、角度空間θ内への拡散作用を発揮するために拡散面形状Zwを表す関数は、第一実施形態と同様な数3によって与えられる。
尚、第四実施形態の各個別反射面312については、個別入射面4310に準じて、テーパ面状のベース面形状Zbに対して波面状の拡散面形状Zwが合成された複合面構造に、構築されてもよい。但し、第四実施形態の各個別透過面311については、第一実施形態と同様なテーパ面状に形成されることが好ましい。
このような第四実施形態による集光ユニット30では、照明光を射出して視認領域EB内に集光させる共通射出面4313が、画像形成ユニット20における複数の画素領域212に共通に設けられる。そこで集光ユニット30ではさらに、各画素領域212毎に個別に対応して光軸Liの直交方向としてのYb方向に並ぶ配置箇所に入射の照明光をそれぞれの角度空間θ内へと集光させる複数の個別入射面4310が、当該照明光を角度空間θ内に拡散させる波面状に形成される。これによれば、各個別入射面4310間において面形状が不連続に変化する不連続部分314へ入射した照明光は、各個別入射面4310へ入射して角度空間θ内に拡散される照明光と混ざり合ってから、視認領域EB内に集光される。その結果、各個別入射面4310間の不連続部分314に起因して鋭く光るエッジ光は、視認領域EBにおいて生じ難くなる。故に、照明品質を高めて虚像VRIの視認性を高めることが、可能である。
第四実施形態による各個別入射面4310は、直交方向としてのYb方向へ波の進行する波面状に、形成される。これにより各個別入射面4310では、それら面4310が並ぶこととなるYb方向において、照明光の見かけ上での拡がりを拡散作用によって促進することができる。故に、各個別入射面4310間の不連続部分314に起因して生じるエッジ光を効果的に抑制して、虚像VRIの視認性を高めることが可能となる。
第四実施形態によると、波面状の各個別入射面4310において波の進行する直交方向としてのYb方向は、それらの面4310が並ぶ方向に対応するだけでなく、虚像VRIの上下方向Dvにも対応する。これこで、虚像VRIを視認する視認者4の眼球が移動し易い虚像VRIの左右方向Dhに対して、当該眼球移動し難い虚像VRIの上下方向Dvでは、視認領域EBにおける表示光の輝度変動がそもそも生じ難い。故に、エッジ光の抑制と相俟って、虚像VRIの視認性を高めることが可能となる。
尚、第四実施形態の照明ユニット40でも、各個別入射面4310へ入射する照明光を発する光源部302が、それらの面310毎に個別に対応して設けられる。故に、第一実施形態と同様、各個別入射面310間の不連続部分314に起因したエッジ光の入射を各画素領域212毎に抑制して、虚像VRIの視認性を高めることが可能となる。
(第五実施形態)
図14に示すように第五実施形態は、第二実施形態を適用した第四実施形態の変形例である。
第五実施形態の各個別入射面5310は、第四実施形態と同様なベース面形状Zbに対して、第四実施形態とは異なる拡散面形状Zwの合成された複合面構造に、構築されている。この複合面構造において各個別入射面5310間には、第一実施形態と同様に不連続部分314が形成されている。こうした各個別入射面5310に定義される拡散面形状Zwは、光軸Liから少なくともXc方向及びYb方向の外側へ向かって波の進行する波面状を、呈している。
各個別入射面5310に定義される拡散面形状Zwを表す関数は、例えば第二実施形態と同様な数4、数5、数6、数7~9及び数10のうちいずれかによって与えられてもよい。但し、数4、数5、数6、数7~9及び数10に関する仮想平面βは、光軸Liを含んでYb方向に広がる面として、仮想平面αに直交して定義される。また、数5及び数6においてλは、Xb,Yb方向を含んだ光軸Liまわりの任意方向における、波面状の波長となる。
ここで第二実施形態と同様に第五実施形態では、虚像VRIの左右方向Dhに対応するXb方向での最大振幅Ax,Axjが、虚像VRIの上下方向Dvに対応するYb方向での最大振幅Ay,Ayjよりも、大きく設定されるとよい。これにより第五実施形態でも、横長の視認領域EBへと向けて照明光を高効率に拡散させた表示光により、高視認性の虚像VRIを提供することが可能となる。
さらに第五実施形態による各個別入射面5310は、互いに直交する一対の直交方向となる、少なくともYb,Xb方向へと波が進行する波面状に、形成される。これにより各個別入射面5310では、それら各個別入射面5310の並ぶYb,Xb方向において、照明光の見かけ上での拡がりを拡散作用によって促進することができる。故に、各個別入射面5310間の不連続部分314に起因して生じるエッジ光の入射を各画素領域212毎に抑制して、虚像VRIの視認性を高めることが可能となる。
(第六実施形態)
図15に示すように第六実施形態は、第一実施形態の共通射出面313と第四実施形態の各個別入射面4310とを組み合わせた変形例である。
このような第六実施形態によれば、各個別入射面4310間において面形状が不連続に変化する不連続部分314へ入射の照明光と、各個別入射面4310へ入射して角度空間θ内に拡散される照明光とは、共通射出面313での拡散も相俟って混ざり合った状態で視認領域EB内へと集光される。その結果、各個別入射面4310間の不連続部分314に起因して鋭く光るエッジ光は、視認領域EBにおいて生じ難くなる。故に、照明品質を高めて虚像VRIの視認性を高めることが、可能である。
(第七実施形態)
図16に示すように第七実施形態は、第四実施形態の変形例である。
第七実施形態のレンズアレイ7031は、メニスカスレンズアレイである。レンズアレイ7031には、複数の個別透過面311と複数の個別反射面312とが設けられず、複数の個別入射面4310と共通射出面4313とを主体とするレンズ面構造が採用されている。このレンズ面構造において各個別入射面4310は、それぞれ隣接する個別入射面4310の外周縁との間に、面形状が不連続に変化する不連続部分を形成している。即ちこれらの不連続部分が、各個別入射面4310間の不連続部分7314となる。
このような第七実施形態によると、各個別入射面4310間の不連続部分7314に起因して鋭く光るエッジ光が、第四実施形態と同様の原理により生じ難くなるので、照明品質を高めて虚像VRIの視認性を高めることが、可能である。
(第八実施形態)
図17に示すように第八実施形態は、第三実施形態の共通射出面313と、不連続部分7314を間に形成する第七実施形態の各個別入射面4310とを、組み合わせた変形例である。
このような第八実施形態によれば、各個別入射面4310間において面形状が不連続に変化する不連続部分7314へ入射の照明光と、各個別入射面4310へ入射して角度空間θ内に拡散される照明光とは、共通射出面313での拡散も相俟って混ざり合った状態で視認領域EB内へと集光される。その結果、各個別入射面4310間の不連続部分7314に起因して鋭く光るエッジ光は、視認領域EBにおいて生じ難くなる。故に、照明品質を高めて虚像VRIの視認性を高めることが、可能である。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
図18に示すように第一~第八実施形態の変形例(図18は第一実施形態の変形例)では、光軸Li,Loに対して、画像表示パネル21及び拡散パネル22が実質垂直に配置されていてもよい。
図19に示すように第一、第三、第四及び第六~第八実施形態の変形例(図19は第一実施形態の変形例)における個別入射面310,4310は、Xb方向においては一列の一次元に、並んでいてもよい。第一、第四及び第六実施形態の変形例における個別透過面311及び個別反射面312は、それぞれXb方向においては一列の一次元に、並んでいてもよい。第一、第三、第四及び第六~第八実施形態の変形例における画素領域212は、Xa方向においては一列の一次元に、並んでいてもよい。第一、第三、第四及び第六~第八実施形態の変形例における光源部402は、Xc方向においては一列の一次元に、並んでいてもよい。
第一~第八実施形態の変形例において画像形成ユニット20のXa方向とYa方向とは、互いに入れ替えられてもよい。第一~第八実施形態の変形例において集光ユニット30のXb方向とYb方向とは、互いに入れ替えられてもよい。第一~第八実施形態の変形例において照明ユニット40のXc方向とYc方向とは、互いに入れ替えられてもよい。
第三実施形態の変形例では、第二実施形態の共通射出面2313が採用されてもよい。第六及び第八実施形態の変形例では、第二実施形態の共通射出面2313と第五実施形態の個別入射面5310とが採用されてもよい。第七実施形態の変形例では、第五実施形態の個別入射面5310が採用されてもよい。
3 ウインドシールド、20 画像形成ユニット、30 集光ユニット、40 照明ユニット、100 HUD、212 画素領域、310,4310,5310:個別入射面、313,2313,4313:共通射出面、402:光源部、Ax,Axi,Ay,Ayi 最大振幅、Dv 上下方向、EB 視認領域、Li,Lo 光軸、VRI 虚像、θ 角度空間

Claims (7)

  1. 表示光を透光部材(3)により反射させて、前記表示光による虚像(VRI)を視認領域(EB)において視認可能に表示する虚像表示装置(100)であって、
    白色の照明光を発する照明ユニット(40)と、
    前記照明光の透過により画像を形成し、前記画像の前記表示光を射出する画像形成ユニット(20)と、
    前記照明光を前記画像形成ユニットへ向けて集光する集光ユニット(30)とを、備え、
    前記画像形成ユニットは、複数の画素領域(212)を、有し、
    前記集光ユニットは、
    各前記画素領域毎に個別に対応して設けられ、光軸(Li)に対する直交方向(Yb,Xb)に並んだ配置箇所において入射する前記照明光を、それぞれの角度空間(θ)内に集光させる複数の個別入射面(310,4310)と、
    各前記画素領域に共通に設けられ、各前記個別入射面からの前記照明光を射出して前記視認領域内に集光させる共通射出面(313,2313)とを、有し、
    前記共通射出面は、
    前記照明光を前記視認領域内に拡散させる波面状に、形成され
    前記照明ユニットは、
    各前記画素領域毎に個別に対応して設けられ、各前記個別入射面へ入射する前記照明光を発する光源部(402)を、有する虚像表示装置。
  2. 各前記個別入射面(4310)は、
    前記照明光を前記角度空間内に拡散させる波面状に、形成される請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 表示光を透光部材(3)により反射させて、前記表示光による虚像(VRI)を視認領域(EB)において視認可能に表示する虚像表示装置(100)であって、
    白色の照明光を発する照明ユニット(40)と、
    前記照明光の透過により画像を形成し、前記画像の前記表示光を射出する画像形成ユニット(20)と、
    前記照明光を前記画像形成ユニットへ向けて集光する集光ユニット(30)とを、備え、
    前記画像形成ユニットは、複数の画素領域(212)を、有し、
    前記集光ユニットは、
    各前記画素領域毎に個別に対応して設けられ、光軸(Li)に対する直交方向(Yb,Xb)に並んだ配置箇所において入射する前記照明光を、それぞれの角度空間(θ)内に集光させる複数の個別入射面(4310,5310)と、
    各前記画素領域に共通に設けられ、各前記個別入射面からの前記照明光を射出して前記視認領域内に集光させる共通射出面(4313,313)とを、有し、
    各前記個別入射面は、
    前記照明光を前記角度空間内に拡散させる波面状に、形成され
    前記照明ユニットは、
    各前記画素領域毎に個別に対応して設けられ、各前記個別入射面へ入射する前記照明光を発する光源部(402)を、有する虚像表示装置。
  4. 前記波面状は、
    前記直交方向(Yb,Xb)へ波の進行する形状である請求項1~3のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記波面状は、
    互いに直交する一対の前記直交方向(Yb,Xb)へ波の進行する形状である請求項4に記載の虚像表示装置。
  6. 互いに直交する一対の前記直交方向(Yb,Xb)において、それら波の最大振幅(Ax,Axi,Ay,Ayi)が相違する請求項5に記載の虚像表示装置。
  7. 前記直交方向(Yb)として、前記虚像の上下方向(Dv)に対応する方向を、含む請求項4~6のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
JP2020206853A 2020-12-14 2020-12-14 虚像表示装置 Active JP7354999B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020206853A JP7354999B2 (ja) 2020-12-14 2020-12-14 虚像表示装置
PCT/JP2021/040797 WO2022130823A1 (ja) 2020-12-14 2021-11-05 虚像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020206853A JP7354999B2 (ja) 2020-12-14 2020-12-14 虚像表示装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2022094052A JP2022094052A (ja) 2022-06-24
JP2022094052A5 JP2022094052A5 (ja) 2022-09-29
JP7354999B2 true JP7354999B2 (ja) 2023-10-03

Family

ID=82057520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020206853A Active JP7354999B2 (ja) 2020-12-14 2020-12-14 虚像表示装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7354999B2 (ja)
WO (1) WO2022130823A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118215875A (zh) * 2021-11-12 2024-06-18 株式会社小糸制作所 图像生成装置及平视显示器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070109400A1 (en) 2003-07-10 2007-05-17 Ocuity Limited Directional display apparatus
WO2007072600A1 (ja) 2005-12-20 2007-06-28 Sharp Kabushiki Kaisha 表示装置および液晶表示装置
JP2014102311A (ja) 2012-11-19 2014-06-05 Seiko Epson Corp マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、電子機器
US20190369392A1 (en) 2018-05-30 2019-12-05 Visteon Global Technologies, Inc. Picture generation unit for head-up display
JP2020154202A (ja) 2019-03-22 2020-09-24 矢崎総業株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070109400A1 (en) 2003-07-10 2007-05-17 Ocuity Limited Directional display apparatus
WO2007072600A1 (ja) 2005-12-20 2007-06-28 Sharp Kabushiki Kaisha 表示装置および液晶表示装置
JP2014102311A (ja) 2012-11-19 2014-06-05 Seiko Epson Corp マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、電子機器
US20190369392A1 (en) 2018-05-30 2019-12-05 Visteon Global Technologies, Inc. Picture generation unit for head-up display
JP2020154202A (ja) 2019-03-22 2020-09-24 矢崎総業株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022094052A (ja) 2022-06-24
WO2022130823A1 (ja) 2022-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6579212B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
KR101605064B1 (ko) 헤드-업 디스플레이 장치
US9891433B2 (en) Virtual image generation device and head-up display
CN212255879U (zh) 显示装置、抬头显示器和机动车
JP7195454B2 (ja) 光源装置、それを利用した情報表示システムおよびヘッドアップディスプレイ装置
JP6601431B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
KR20150113190A (ko) 헤드업 디스플레이 장치
JP2018083593A (ja) 表示装置
JP7354999B2 (ja) 虚像表示装置
WO2022014180A1 (ja) 虚像表示装置
JP6984619B2 (ja) 虚像表示装置
JP7314873B2 (ja) 虚像表示装置
JP7375629B2 (ja) 虚像表示装置
JP7342790B2 (ja) 虚像表示装置
WO2017145558A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
WO2022019101A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置及びヘッドアップディスプレイ用拡散板
JP7318597B2 (ja) 虚像表示装置
JP7163804B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ用照明ユニット
JP2023173158A (ja) ヘッドアップディスプレイ及び表示装置
JP2023173159A (ja) ヘッドアップディスプレイ及び表示装置
JPH08123301A (ja) ホログラフィック表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220919

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230904

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7354999

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151