JP7353968B2 - ポンプ装置、ポンプ機場 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプ装置、ポンプ機場に関するものである。
従来から、1台または複数台のポンプ装置を有し、大雨等に湛水防除の目的で稼働するポンプ機場が知られている。このようなポンプ機場では、洪水時において確実な稼働が必要である。ところで、ポンプ装置は、羽根車などの回転体が水中に浸漬された状態で長期間待機している場合が多く、時間の経過とともに回転体が徐々に腐食する。このため点検作業を定期的に行い、回転体の腐食状態を確認する必要があった。
下記特許文献1には、長期間使用されないポンプ装置の回転体の腐食を防止する手法が開示されている。この手法は、ポンプの吸込口から揚水管の吐出弁に至る通水路に、開閉弁を有する送気管を接続し、ポンプの運転休止時に吐出弁を閉じ送気管より圧力気体を圧入して、機体中の残留海水を圧出すると共にこれに海水が浸入しないように気体圧力を保持させる。
特公昭44-16501号公報
しかしながら、特許文献1には、ポンプの吸込口から揚水管の吐出弁に至る通水路に送気管より圧力気体を圧入して、機体中の残留海水を圧出すると記載されているだけであって、どのように圧力気体を圧入するか具体的な装置構成については記載されていない。したがって、ポンプ装置の回転体の腐食を防止するための具体的な装置構成及び手法の提供が望まれている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、長期間使用されないポンプ装置の回転体の腐食を防止することを目的とする。
本発明の一態様に係るポンプ装置は、ポンプケーシングと、前記ポンプケーシングの内部に設けられた回転体と、前記ポンプケーシングよりも下流側の吐出管に設けられた吐出弁と、前記ポンプケーシングの内部の圧力を計測する圧力計と、前記吐出弁が閉じているとき、前記ポンプケーシングの内部に圧縮空気を供給し、前記ポンプケーシングの内部の水位を下げる圧縮空気供給機構と、を有し、前記圧縮空気供給機構は、前記ポンプケーシングの内部の水位を、予め設定された水位まで下げる前記ポンプケーシングの内部の目標圧力を算出し、前記圧力計の計測結果が前記目標圧力以上になるまで、前記圧縮空気を供給する。
上記ポンプ装置においては、前記圧縮空気供給機構は、前記吐出弁が閉じていることを前提に、さらに、前記回転体が停止してから所定時間経過し、且つ、前記ポンプケーシングの内部の水位が前記回転体の下端以上であり、且つ、前記ポンプケーシングの内部の圧力が前記目標圧力未満であることを条件に、前記圧縮空気の供給を開始してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記圧縮空気供給機構は、前記ポンプケーシングの外部の水位をL[m]、前記予め設定された水位をl[m]、液体の比重をρ[kg/m]、重力加速度をg[m/s]としたとき、前記目標圧力であるP[mAq]を、
P = (L-l)×ρg/10
によって算出してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記圧縮空気供給機構は、前記圧力計の計測結果が前記目標圧力以上になった場合、前記圧縮空気の供給を停止し、前記圧力計の計測結果が前記目標圧力未満に下がった場合は、前記圧縮空気の供給を再開してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記回転体を回転させる内燃機関と、前記内燃機関に圧縮空気を供給する空気槽と、前記空気槽に圧縮空気を溜める空気圧縮機と、を有し、前記圧縮空気供給機構として、前記空気槽及び前記空気圧縮機を有してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記吐出管の吐出口は、吐出水槽に没しており、前記圧縮空気供給機構は、前記吐出水槽の水位未満の高さに設けられた補助タンクと、前記補助タンクと前記吐出水槽との水頭差で、前記吐出水槽側から前記補助タンク側に液体を流入させる流入管と、前記流入管からの液体の流入によって前記補助タンクの内部で圧縮された圧縮空気を、前記ポンプケーシングの内部に供給する通気管と、を有してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記圧縮空気供給機構は、前記流入管に設けられた流入弁と、前記通気管に設けられた通気弁と、前記補助タンクの内部を大気開放する大気開放弁と、前記補助タンクの内部に流入した液体を排水する排水弁と、を有してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記圧縮空気供給機構は、前記大気開放弁及び前記排水弁を開き、前記補助タンクの内部を大気開放及び排水した後、前記大気開放弁及び前記排水弁を閉じ、その後、前記流入弁を開き、前記補助タンクの内部の空気を圧縮した後、前記流入弁を閉じ、その後、前記通気弁を開き、前記補助タンクの内部の圧縮空気を前記ポンプケーシングの内部に供給する圧縮空気供給プロセスを実行してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記圧縮空気供給機構は、前記圧力計の計測結果が前記目標圧力以上になるまで、前記圧縮空気供給プロセスを繰り返してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記圧縮空気供給機構は、前記補助タンクの内部の圧力を計測する第2の圧力計を有し、前記圧縮空気供給プロセスにおいて前記圧力計と前記第2の圧力計との計測結果の差圧が所定値以下になったら、前記通気弁が開いている状態でさらに前記流入弁を開き、前記補助タンクの内部の空気を前記ポンプケーシングの内部に押し込んでもよい。
上記ポンプ装置においては、前記圧縮空気供給機構は、前記補助タンクの内部の水位を計測する水位計を有し、前記水位計の計測結果に基づいて、前記圧縮空気供給プロセスにおける前記流入弁を閉じるタイミングを調整してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記ポンプケーシングは、前記回転体の回転軸が貫通する軸貫通部を有しており、前記圧縮空気供給機構は、前記軸貫通部に環状に設けられ、前記圧縮空気の一部が供給されることで膨らみ、前記軸貫通部をシールする止水ゴムを有してもよい。
上記ポンプ装置においては、前記圧縮空気供給機構は、前記回転軸を囲う筒体を有し、前記止水ゴムは、前記回転軸と前記筒体との空間を埋めるように膨らんでもよい。
本発明の一態様に係るポンプ機場は、先に記載のポンプ装置を有する。
上記ポンプ機場においては、前記ポンプ装置として、第1のポンプ装置を有し、前記圧縮空気供給機構を有さないポンプ装置として、第2のポンプ装置を有し、前記第1のポンプ装置の前記圧縮空気供給機構が、前記第2のポンプ装置に前記圧縮空気を供給してもよい。
上記本発明の態様によれば、長期間使用されないポンプ装置の回転体の腐食を防止することができる。
第1実施形態に係るポンプ機場の全体構成図である。 第1実施形態に係る圧縮空気供給プロセスにおける弁動作を説明するフローである。 第2実施形態に係るポンプケーシングの軸貫通部における断面構成図である。 第2実施形態の一変形例に係る止水ゴムの断面構成図である。 図4に示す止水ゴム56に圧縮空気を供給する配管系の平面図である。 第3実施形態に係るポンプ機場の全体構成図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るポンプ機場1の全体構成図である。
図1に示すポンプ機場1は、内燃機関20によって駆動するポンプ装置10(立軸ポンプ)を備える。ポンプ装置10は、ポンプ機場1に1台または不図示であるが複数台設置されている。ポンプ機場1には、ポンプ装置10の内燃機関20を設置した第1床1Aと、ポンプ装置10のポンプケーシング30を設置した第2床1Bと、が設けられている。
内燃機関20は、例えば、ディーゼルエンジンなどである。内燃機関20の駆動軸21は、水平方向に延びて減速機22と接続されている。減速機22は、ポンプケーシング30の直上に、第1床1Aに固定された架台23によって固定され、内燃機関20の回転力を鉛直下方のポンプ回転軸31に減速して伝える出力軸24を備えている。
ポンプ回転軸31は、ポンプケーシング30の上部の軸貫通部32からポンプケーシング30の外部上方に延び、減速機22の出力軸24と軸継手25を介して接続されている。軸貫通部32において、ポンプ回転軸31とポンプケーシング30は、軸封部32aにより、ポンプ回転軸31は回転自在でありながら、ポンプケーシング30の内部の揚水または排水がポンプケーシング30の外部に漏洩することが無いようにシールされている。
ポンプケーシング30は、略円筒形状でその円筒軸を鉛直にして配置された吊下ケーシング33と、吊下ケーシング33の上方に接続され、流れ方向を水平方向に曲げる吐出エルボ34と、吊下ケーシング33の下方に接続され、案内羽根35aを内部に備えた吐出ボウル35と、さらに吐出ボウル35の下方に接続され、水流のポンプケーシング30内への吸込口36aを形成する吸込ベル36と、を備えている。
ポンプケーシング30は、ポンプベース30aにより第2床1Bに固定されている。ポンプケーシング30の内部には、ポンプ回転軸31が吊下ケーシング33の中心軸に沿って延び、案内羽根35aの下方に羽根車37(回転体)を備えている。また、吐出エルボ34の下流側には、水流の吐出口38aを形成する吐出管38が水平方向に接続されている。吐出管38には、吐出弁39が設けられている。
吸込ベル36の吸込口36aは、吸込水槽2に水没している。また、吐出管38の吐出口38aは、吐出水槽3に水没している。吸込水槽2は、第2床1Bの下方に位置している。また、吐出水槽3は、吸込水槽2よりも上方に位置している。これら吸込水槽2、吐出水槽3には、水位を計測する水位計2a,3aが設けられている。
ポンプ装置10は、吸込水槽2の水位がL.W.L(起動最低水位)以下の場合に運転を停止した状態となり、L.W.L以上の場合に運転を開始する。L.W.L以上とは、羽根車37の上端が完全に没する水位のときをいう。内燃機関20が運転を開始すると、ポンプ回転軸31および羽根車37が回転する。これにより、吸込水槽2の液体は、吸込口36aからポンプケーシング30内に吸い込まれ、ポンプケーシング30内を鉛直上方に揚水された後、水平方向に曲がって吐出管38内を通り、吐出口38aから吐出水槽3内に吐出される。
上記構成のポンプ装置10は、ポンプケーシング30の内部の圧力を計測する圧力計40と、吐出弁39が閉じているとき(ポンプ装置10が停止しているとき)に圧力計40の計測結果に基づいてポンプケーシング30の内部に圧縮空気を供給してポンプケーシング30の内部の水位を下げる圧縮空気供給機構50と、を有している。
圧縮空気供給機構50は、吐出水槽3の水位未満の高さに設けられた補助タンク51と、補助タンク51と吐出水槽3との水頭差で、吐出水槽3側から補助タンク51側に液体を流入させる流入管52と、流入管52からの液体の流入によって補助タンク51の内部で圧縮された圧縮空気を、ポンプケーシング30の内部に供給する通気管53と、を有している。
補助タンク51は、ポンプケーシング30と同じ第2床1Bに設置されている。なお、補助タンク51は、第2床1Bではなく、ポンプ機場1の建屋外に設置しても構わない。また、補助タンク51の容積は、ポンプケーシング30の容積よりも小さくても構わない。この補助タンク51には、内部の圧力を計測する圧力計51a(第2の圧力計)と、内部の液体の水位を計測する水位計51bと、が設置されている。
補助タンク51の上部には、大気開放管54が接続されている。大気開放管54には、補助タンク51の内部を大気開放する大気開放弁54aが設けられている。また、補助タンク51の下部には、排水管55が接続されている。排水管55には、補助タンク51の内部に流入した液体を吸込水槽2に排水する排水弁55aが設けられている。
流入管52は、吐出管38の吐出弁39よりも下流側の底部と、補助タンク51の下部とを接続している。なお、流入管52は、吐出弁39より下流側であれば、吐出管38ではなく、吐出水槽3の下部などに接続されていても構わない。また、流入管52は、補助タンク51における接続口を水封できるように、排水管55よりも下方で補助タンク51と接続されているとよい。この流入管52には、流入弁52aが設けられている。
通気管53は、補助タンク51の上部と、吐出弁39より上流側のポンプケーシング30の上部とを接続している。なお、通気管53は、吐出弁39より上流側であれば、ポンプケーシング30でなく、吐出管38に接続されていても構わない。つまり、吐出管38を介しても結果的に、ポンプケーシング30に圧縮空気を供給できればよい。通気管53は、補助タンク51の内部からの液体の流出を考慮し、補助タンク51の天壁に接続されている。この通気管53には、通気弁53aが設けられている。なお、大気開放管54も補助タンク41の天壁に接続しても構わない。
上述した流入弁52a、通気弁53a、大気開放弁54a、及び、排水弁55aの開閉動作は、図示しない制御装置によって制御されている。この制御装置は、例えば、CPU等の演算部、RAM,ROM,ハードディスクドライブ(HDD),ソリッドステートドライブ(SSD)等の記憶部、各構成機器とデータのやり取りする出入力インターフェース等が、図示しないバスで接続されたものである。出入力インターフェースには、上述した各構成機器以外にも、図示しないディスプレイ等の表示装置、マウス、キーボード等の入力装置が接続されている。
記憶部には、演算部が読み出して実行するためのプログラムが格納されており、制御装置はそのプログラムに従って、以下説明する圧縮空気供給プロセスを実行する。圧縮空気供給機構50は、この圧縮空気供給プロセスを実行するにあたって、ポンプケーシング30の内部の水位を、予め設定された水位まで下げるポンプケーシング30の内部の目標圧力を算出する。
具体的に、圧縮空気供給機構50は、ポンプケーシング30の外部の水位(吸込水槽2の底面から液面まで)をL[m]、予め設定された水位(吸込水槽2の底面から羽根車37の下端まで)をl[m]、液体の比重をρ[kg/m]、重力加速度をg[m/s]としたとき、目標圧力であるP[mAq]を下式(1)によって算出する。
P = (L-l)×ρg/10 …(1)
圧縮空気供給機構50は、圧力計40の計測結果が、上式(1)によって算出した目標圧力以上になるまで、圧縮空気を供給する。なお、吸込水槽2の水位は変動するので、水位計2aにより水位を監視するとよい。また、吸込水槽2の水位が変動した場合、再度、目標圧力を算出するとよい。
図2は、第1実施形態に係る圧縮空気供給プロセスにおける弁動作を説明するフローである。
図2に示すように、平常時では、流入弁52a、通気弁53a、大気開放弁54a、排水弁55aは閉じられている。
圧縮空気供給機構50は、吐出弁39が閉じていることを前提に、さらに、羽根車37(ポンプ装置10)が停止してから所定時間経過し、且つ、ポンプケーシング30の内部の水位が羽根車37の下端(水位l)以上であり、且つ、ポンプケーシング30の内部の圧力が目標圧力(圧力P)未満であることを条件に、圧縮空気の供給を開始する。なお、羽根車37が停止してから「所定時間」経過とは、ポンプケーシング30内で揚水されていた液体が、吸込水槽2と同じ水位まで下がる時間を確保できればよい。
先ず、ステップ1では、大気開放弁54a及び排水弁55aを開き、補助タンク51の内部を大気開放及び排水する。
次のステップ2では、大気開放弁54a及び排水弁55aを閉じ、補助タンク51の内部に溜まった空気(大気開放で取り込んだ外気)が、補助タンク51の外部に漏れないようにする。
大気開放弁54a及び排水弁55aは、補助タンク51の内圧が大気圧と等しくなったときに閉じる。また、大気開放弁54a及び排水弁55aを閉じるタイミングは、補助タンク51の圧力計51aが大気圧と同じ値を計測したとき又は、補助タンク51の内部が大気圧になる時間を予めタイマー設定しておき、その時間が経過したときであってもよい。
ステップ3では、流入弁52aを開き、補助タンク51の内部に吐出水槽3の液体を流入させる。補助タンク51は、吐出水槽3の水位未満の高さに設けられているため、補助タンク51と吐出水槽3との水頭差で、吐出水槽3側から補助タンク51側に液体が流入する。吐出水槽3の液体が、補助タンク51の内部に溜まっていくと、補助タンク51の内部の空気が圧縮されていく。
ステップ4では、流入弁52aを閉じ、吐出水槽3から補助タンク51への液体の流入を止める。流入弁52aを閉じるタイミングは、補助タンク51の圧力計51aが所定圧力以上を計測したタイミング、または、補助タンク51の水位計51bが所定の水位以上を計測したタイミングであってもよい。なお、「所定圧力」とは、大気圧以上で設定できる設定値であって、上述した目標圧力以上であることが好ましい。なお、「所定水位」とは、補助タンク51の内部を上述した「所定圧力」以上にできる水位を言う。
ステップ5では、通気弁53aを開き、流入管52からの液体の流入によって補助タンク51の内部で圧縮された圧縮空気を、ポンプケーシング30の内部に供給する。これにより、ポンプケーシング30の内部の水位を下げることができる。
以上が、圧縮空気供給プロセスの基本的な流れである。
ステップ6では、上述した圧縮空気供給プロセスの結果、ポンプケーシング30の圧力計40と補助タンク51の圧力計51aとの計測結果の差圧が所定値以下であった場合、通気弁53aが開いている状態で、さらに流入弁52aを開き、補助タンク51の内部の空気をポンプケーシング30の内部に押し込む。つまり、圧縮空気供給機構50は、ポンプケーシング30の圧力と補助タンク51の圧力を比較し、ポンプケーシング30が上述した目標圧力以上になる前に、ポンプケーシング30と補助タンク51の差圧が所定値以下となったら(差圧が殆どなくなったら)、吐出水槽3から補助タンク51に液体を追加し、補助タンク51の内部の空気をポンプケーシング30に押し込む。
ステップ7では、流入弁52a及び通気弁53aを閉じ、吐出水槽3から補助タンク51への液体の流入を止めると共に、補助タンク51からポンプケーシング30への圧縮空気の供給も止める。なお、流入弁52aを閉じるタイミングは、補助タンク51の水位計51bが、上述したステップ4での「所定水位」より高い第2の所定水位以上を計測したタイミングであってもよい。なお、「第2の所定水位」とは、補助タンク51から通気管53に液体が入り込まないようにするための水位で、補助タンク51の上部の天壁付近に設定しておくとよい。
ステップ8では、ポンプケーシング30の内部が目標圧力以上に達するまで、上述したステップ1~7を繰り返す。つまり、圧縮空気供給機構50は、ポンプケーシング30の圧力計40の計測結果が目標圧力以上になるまで、ステップ1~5の基本的な圧縮空気供給プロセス及びステップ6~7の圧縮空気の追加の押し込みプロセスを繰り返す。
ステップ1~7の繰り返しによって、ポンプケーシング30の圧力計40の計測結果が目標圧力以上になったら、ステップ9として、通気弁53aを閉じ、補助タンク51からポンプケーシング30の内部への圧縮空気の供給を止める。以上により、ポンプケーシング30の水位を羽根車37の下端まで下げて、羽根車37の腐食を防止することができる。
なお、その後、ポンプケーシング30の隙間からの空気漏れ等により、圧力計40の計測結果が目標圧力未満に下がった場合は、圧縮空気の供給(ステップ1~9)を再開する。これにより、羽根車37の下端が液体と触れないようにポンプケーシング30の内部圧力を保持できる。
このように、上述した本実施形態によれば、ポンプケーシング30と、ポンプケーシング30の内部に設けられた羽根車37と、ポンプケーシング30よりも下流側の吐出管38に設けられた吐出弁39と、ポンプケーシング30の内部の圧力を計測する圧力計40と、吐出弁39が閉じているとき、ポンプケーシング30の内部に圧縮空気を供給し、ポンプケーシング30の内部の水位を下げる圧縮空気供給機構50と、を有し、圧縮空気供給機構50は、ポンプケーシング30の内部の水位を、予め設定された水位まで下げるポンプケーシング30の内部の目標圧力を算出し、圧力計40の計測結果が目標圧力以上になるまで、圧縮空気を供給する、という構成を採用することによって、長期間使用されないポンプ装置10の羽根車37の腐食を防止することができる。また、このポンプ装置10を備えるポンプ機場1によれば、洪水時において確実な稼働が可能になる。
また、本実施形態においては、圧縮空気供給機構50は、吐出弁39が閉じていることを前提に、さらに、羽根車37が停止してから所定時間経過し、且つ、ポンプケーシング30の内部の水位が羽根車37の下端以上であり、且つ、ポンプケーシング30の内部の圧力が目標圧力未満であることを条件に、圧縮空気の供給を開始する。この構成によれば、安全に圧縮空気供給機構50を起動でき、また、不要な圧縮空気供給機構50の起動を防止することができる。
また、本実施形態においては、圧縮空気供給機構50は、ポンプケーシング30の外部の水位をL[m]、予め設定された水位をl[m]、液体の比重をρ[kg/m]、重力加速度をg[m/s]としたとき、目標圧力であるP[mAq]を、P=(L-l)×ρg/10によって算出する。この構成によれば、吸込水槽2の水位の変動にも対応した、具体的かつ適切なポンプケーシング30の内部の目標圧力を設定できる。
また、本実施形態においては、圧縮空気供給機構50は、圧力計40の計測結果が目標圧力以上になった場合、圧縮空気の供給を停止し、圧力計40の計測結果が目標圧力未満に下がった場合は、圧縮空気の供給を再開する。この構成によれば、ポンプケーシング30の隙間からの空気漏れ等があった場合であっても、羽根車37の下端が液体と触れないようにポンプケーシング30の内部圧力を保持できる。
また、本実施形態においては、吐出管38の吐出口38aは、吐出水槽3に没しており、圧縮空気供給機構50は、吐出水槽3の水位未満の高さに設けられた補助タンク51と、補助タンク51と吐出水槽3との水頭差で、吐出水槽3側から補助タンク51側に液体を流入させる流入管52と、流入管52からの液体の流入によって補助タンク51の内部で圧縮された圧縮空気を、ポンプケーシング30の内部に供給する通気管53と、を有する。この構成によれば、圧縮空気の供給のために空気圧縮機などを駆動させる必要はないため、長期に亘って低コストでポンプケーシング30の内部圧力の保持できる。
また、本実施形態においては、圧縮空気供給機構50は、流入管52に設けられた流入弁52aと、通気管53に設けられた通気弁53aと、補助タンク51の内部を大気開放する大気開放弁54aと、補助タンク51の内部に流入した液体を排水する排水弁55aと、を有する。この構成によれば、補助タンク51の内部を大気開放及び排水できるため、補助タンク51の内部で繰り返し圧縮空気を生成でき、補助タンク51の容量を小さくすることができる。これにより、補助タンク51の設置が容易になる。
また、本実施形態においては、圧縮空気供給機構50は、大気開放弁54a及び排水弁55aを開き、補助タンク51の内部を大気開放及び排水した後、大気開放弁54a及び排水弁55aを閉じ、その後、流入弁52aを開き、補助タンク51の内部の空気を圧縮した後、流入弁52aを閉じ、その後、通気弁53aを開き、補助タンク51の内部の圧縮空気をポンプケーシング30の内部に供給する圧縮空気供給プロセスを実行する。この構成によれば、補助タンク51の内部で、効率よく圧縮空気を生成できる。
また、本実施形態においては、圧縮空気供給機構50は、圧力計40の計測結果が目標圧力以上になるまで、圧縮空気供給プロセスを繰り返す。この構成によれば、補助タンク51の容量が、ポンプケーシング30の容量よりも小さい場合であっても、ポンプケーシング30の内部を目標圧力以上に上昇させることができる。
また、本実施形態においては、圧縮空気供給機構50は、補助タンク51の内部の圧力を計測する圧力計51aを有し、圧縮空気供給プロセスにおいて圧力計40と圧力計51aとの計測結果の差圧が所定値以下になったら、通気弁53aが開いている状態でさらに流入弁52aを開き、補助タンク51の内部の空気をポンプケーシング30の内部に押し込む。この構成によれば、圧縮空気供給プロセスの繰り返し頻度(大気開放及び排水の頻度)を低減することができる。
また、本実施形態においては、圧縮空気供給機構50は、補助タンク51の内部の水位を計測する水位計51bを有し、水位計51bの計測結果に基づいて、圧縮空気供給プロセスにおける流入弁52aを閉じるタイミングを調整する。この構成によれば、補助タンク51から通気管53に液体が入り込まないようにすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図3は、第2実施形態に係るポンプケーシング30の軸貫通部32における断面構成図である。
図3に示すように、第2実施形態に係る圧縮空気供給機構50は、軸貫通部32に環状に設けられ、ポンプケーシング30に供給する圧縮空気の一部が供給されることで膨らみ、軸貫通部32をシールする止水ゴム56を有する。
止水ゴム56は、ポンプ回転軸31を囲う筒体56aの内壁面に設けられている。止水ゴム56は、筒体56aの内壁面に沿って周方向にシート状に延び、その上下端が筒体56aの内壁面に接着などで固定されている。筒体56aの止水ゴム56の上下の固定位置の間には、筒体56aを径方向に貫通する貫通孔56a1が形成されている。貫通孔56a1は、上述した通気管53から分岐した通気分岐管53bと接続されている。
通気分岐管53bは、上述した通気弁53aよりも下流側で、通気管53から分岐している。これにより、ポンプケーシング30に圧縮空気が供給されるタイミングで、止水ゴム56にも圧縮空気を供給することができる。つまり、ポンプケーシング30の内部圧力と止水ゴム56の膨らむタイミングを同期させることができる。止水ゴム56が膨らむと、止水ゴム56の内径側がポンプ回転軸31に接触し、軸封部32aの上部を閉塞することで、軸貫通部32からの空気抜けが防止される。
筒体56aは、ポンプケーシング30の外部に、ポンプ回転軸31を取り囲むように接続されている。筒体56aは、ポンプケーシング30に軸封部32a(例えばグランドパッキン)を固定する固定機構32bよりも上方まで延びている。そして、止水ゴム56は、固定機構32bと干渉しない位置で膨らむようになっている。なお、筒体56aは、止水ゴム56用に設置してもよく、また、軸封部32aや固定機構32bを取り囲む既存のハウジングを利用しても構わない。
上述した第2実施形態によれば、ポンプケーシング30は、羽根車37のポンプ回転軸31が貫通する軸貫通部32を有しており、圧縮空気供給機構50は、軸貫通部32に環状に設けられ、圧縮空気の一部が供給されることで膨らみ、軸貫通部32をシールする止水ゴム56を有しているので、軸貫通部32からの圧縮空気の漏れを防止することができる。これにより、ポンプケーシング30の気密性を向上させることができるので、圧縮空気供給機構50の起動頻度及び圧縮空気供給プロセスの繰り返し回数を低減することができる。
また、本実施形態においては、圧縮空気供給機構50は、ポンプ回転軸31を囲う筒体56aを有し、止水ゴム56は、ポンプ回転軸31と筒体56aとの空間を埋めるように膨らむため、軸貫通部32における軸封部32aや固定機構32bなどと干渉することなく止水ゴム56を膨らませることができ、ポンプケーシング30の気密性を向上させることができる。
図4は、第2実施形態の一変形例に係る止水ゴム56の断面構成図である。図5は、図4に示す止水ゴム56に圧縮空気を供給する配管系の平面図である。
図4に示すように、止水ゴム56は、筒体56aに固定されていなくても構わない。図4に示す止水ゴム56は、環状(浮き輪状)に形成され、ポンプ回転軸31と筒体56aとの隙間に配置されている。
通気分岐管53bは、筒体56aの内側の直管57と接続されている。直管57は、図5に示すように、ポンプ回転軸31を周回するリング管58と接続されている。リング管58には、周方向に間隔をあけて複数の垂直管59が接続されている。そして、垂直管59に止水ゴム56が支持及び接続されている。なお、垂直管59は、1本であっても止水ゴム56に圧縮空気を供給することは可能であるため、他は単なる支持柱であっても構わない。
上記変形例によれば、通気分岐管53bから、筒体56aの内側の直管57、リング管58、垂直管59を介して、止水ゴム56に圧縮空気を供給することができる。止水ゴム56に圧縮空気を供給することで、止水ゴム56が膨らみ、止水ゴム56の内径側がポンプ回転軸31に接触し、また、止水ゴム56の外径側が筒体56aに接触する。これにより、軸封部32aの上部を閉塞することができ、軸貫通部32からの空気抜け防止することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図6は、第3実施形態に係るポンプ機場1の全体構成図である。
図6に示すように、ポンプ機場1は、上述したポンプ回転軸31を回転させる内燃機関20に圧縮空気を供給する空気槽60と、空気槽60に圧縮空気を溜める空気圧縮機61と、を有している。第3実施形態の圧縮空気供給機構50は、これら空気槽60及び空気圧縮機61から構成されている。
空気槽60は、ポンプケーシング30に圧縮空気を供給する通気管62を有している。通気管62は、空気槽60と吐出弁39より上流側のポンプケーシング30の上部とを接続している。通気管62には、通気弁62aが設けられている。通気弁62aを開くことで、上述した実施形態と同様に、空気槽60の圧縮空気をポンプケーシング30の内部に供給し、ポンプケーシング30の内部の水位を下げることができる。
空気圧縮機61は、空気槽60に圧縮空気を供給する供給管63を有している。このため、上述した通気管62の代わりに、この供給管63から分岐した分岐管をポンプケーシング30の上部に接続しても構わない。この分岐管には、通気弁62aのような自動弁でなく、最低限、逆止弁が設けられていればよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
例えば、ポンプ機場1において、複数台のポンプ装置10が設置されている場合、すべてのポンプ装置10が圧縮空気供給機構50を有してもよいが、すべてのポンプ装置10が圧縮空気供給機構50を有さなくても構わない。例えば、圧縮空気供給機構50を有するポンプ装置10(第1のポンプ装置)が1台ある場合、その1台の圧縮空気供給機構50を使って、圧縮空気供給機構50を有さない他のポンプ装置10(第2のポンプ装置)のポンプケーシング30に順番に圧縮空気を供給してもよい。
1 ポンプ機場
2 吸込水槽
2a 水位計
3 吐出水槽
3a 水位計
10 ポンプ装置
20 内燃機関
30 ポンプケーシング
31 ポンプ回転軸(回転軸)
32 軸貫通部
37 羽根車(回転体)
38 吐出管
38a 吐出口
39 吐出弁
40 圧力計
50 圧縮空気供給機構
51 補助タンク
51a 圧力計(第2の圧力計)
51b 水位計
52 流入管
52a 流入弁
53 通気管
53a 通気弁
54a 大気開放弁
55a 排水弁
56 止水ゴム
56a 筒体
60 空気槽
61 空気圧縮機

Claims (14)

  1. ポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシングの内部に設けられた回転体と、
    前記ポンプケーシングよりも下流側の吐出管に設けられた吐出弁と、
    前記ポンプケーシングの内部の圧力を計測する圧力計と、
    前記吐出弁が閉じているとき、前記ポンプケーシングの内部に圧縮空気を供給し、前記ポンプケーシングの内部の水位を下げる圧縮空気供給機構と、を有し、
    前記圧縮空気供給機構は、前記ポンプケーシングの内部の水位を、予め設定された水位まで下げる前記ポンプケーシングの内部の目標圧力を算出し、前記圧力計の計測結果が前記目標圧力以上になるまで、前記圧縮空気を供給し、
    さらに、
    前記回転体を回転させる内燃機関と、
    前記内燃機関に圧縮空気を供給する空気槽と、
    前記空気槽に圧縮空気を溜める空気圧縮機と、を有し、
    前記圧縮空気供給機構として、前記空気槽及び前記空気圧縮機を有する、ことを特徴とするポンプ装置。
  2. ポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシングの内部に設けられた回転体と、
    前記ポンプケーシングよりも下流側の吐出管に設けられた吐出弁と、
    前記ポンプケーシングの内部の圧力を計測する圧力計と、
    前記吐出弁が閉じているとき、前記ポンプケーシングの内部に圧縮空気を供給し、前記ポンプケーシングの内部の水位を下げる圧縮空気供給機構と、を有し、
    前記圧縮空気供給機構は、前記ポンプケーシングの内部の水位を、予め設定された水位まで下げる前記ポンプケーシングの内部の目標圧力を算出し、前記圧力計の計測結果が前記目標圧力以上になるまで、前記圧縮空気を供給し、
    前記吐出管の吐出口は、吐出水槽に没しており、
    前記圧縮空気供給機構は、
    前記吐出水槽の水位未満の高さに設けられた補助タンクと、
    前記補助タンクと前記吐出水槽との水頭差で、前記吐出水槽側から前記補助タンク側に液体を流入させる流入管と、
    前記流入管からの液体の流入によって前記補助タンクの内部で圧縮された圧縮空気を、前記ポンプケーシングの内部に供給する通気管と、を有する、ことを特徴とするポンプ装置。
  3. 前記圧縮空気供給機構は、
    前記流入管に設けられた流入弁と、
    前記通気管に設けられた通気弁と、
    前記補助タンクの内部を大気開放する大気開放弁と、
    前記補助タンクの内部に流入した液体を排水する排水弁と、を有する、ことを特徴とする請求項2に記載のポンプ装置。
  4. 前記圧縮空気供給機構は、前記大気開放弁及び前記排水弁を開き、前記補助タンクの内部を大気開放及び排水した後、前記大気開放弁及び前記排水弁を閉じ、その後、前記流入弁を開き、前記補助タンクの内部の空気を圧縮した後、前記流入弁を閉じ、その後、前記通気弁を開き、前記補助タンクの内部の圧縮空気を前記ポンプケーシングの内部に供給する圧縮空気供給プロセスを実行する、ことを特徴とする請求項3に記載のポンプ装置。
  5. 前記圧縮空気供給機構は、前記圧力計の計測結果が前記目標圧力以上になるまで、前記圧縮空気供給プロセスを繰り返す、ことを特徴とする請求項4に記載のポンプ装置。
  6. 前記圧縮空気供給機構は、
    前記補助タンクの内部の圧力を計測する第2の圧力計を有し、
    前記圧縮空気供給プロセスにおいて前記圧力計と前記第2の圧力計との計測結果の差圧が所定値以下になったら、前記通気弁が開いている状態でさらに前記流入弁を開き、前記補助タンクの内部の空気を前記ポンプケーシングの内部に押し込む、ことを特徴とする請求項4または5に記載のポンプ装置。
  7. 前記圧縮空気供給機構は、
    前記補助タンクの内部の水位を計測する水位計を有し、
    前記水位計の計測結果に基づいて、前記圧縮空気供給プロセスにおける前記流入弁を閉じるタイミングを調整する、ことを特徴とする請求項4~6のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  8. 前記圧縮空気供給機構は、前記吐出弁が閉じていることを前提に、さらに、前記回転体が停止してから所定時間経過し、且つ、前記ポンプケーシングの内部の水位が前記回転体の下端以上であり、且つ、前記ポンプケーシングの内部の圧力が前記目標圧力未満であることを条件に、前記圧縮空気の供給を開始する、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  9. 前記圧縮空気供給機構は、前記ポンプケーシングの外部の水位をL[m]、前記予め設定された水位をl[m]、液体の比重をρ[kg/m]、重力加速度をg[m/s]としたとき、前記目標圧力であるP[mAq]を、
    P = (L-l)×ρg/10
    によって算出する、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  10. 前記圧縮空気供給機構は、前記圧力計の計測結果が前記目標圧力以上になった場合、前記圧縮空気の供給を停止し、前記圧力計の計測結果が前記目標圧力未満に下がった場合は、前記圧縮空気の供給を再開する、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  11. 前記ポンプケーシングは、前記回転体の回転軸が貫通する軸貫通部を有しており、
    前記圧縮空気供給機構は、
    前記軸貫通部に環状に設けられ、前記圧縮空気の一部が供給されることで膨らみ、前記軸貫通部をシールする止水ゴムを有する、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  12. 前記圧縮空気供給機構は、
    前記回転軸を囲う筒体を有し、
    前記止水ゴムは、前記回転軸と前記筒体との空間を埋めるように膨らむ、ことを特徴とする請求項11に記載のポンプ装置。
  13. 請求項1~12のいずれか一項に記載のポンプ装置を有する、ことを特徴とするポンプ機場。
  14. 前記ポンプ装置として、第1のポンプ装置を有し、
    前記圧縮空気供給機構を有さないポンプ装置として、第2のポンプ装置を有し、
    前記第1のポンプ装置の前記圧縮空気供給機構が、前記第2のポンプ装置に前記圧縮空気を供給する、ことを特徴とする請求項13に記載のポンプ機場。
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