JP7353928B2 - 電気接点用材料およびその製造方法、コネクタ端子、コネクタならびに電子部品 - Google Patents
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(1)銅(Cu)を主成分として含有する導電性基材の少なくとも片面上に、ニッケル(Ni)を主成分として含有するNi含有層を少なくとも含む下地層、ならびに銀(Ag)および錫(Sn)を主成分として含有する表層を有する電気接点用材料であって、前記電気接点用材料の厚さ方向を含む断面で見て、前記表層と前記下地層とで形成される界面に存在する結晶粒界の数(界面粒界数)が、前記界面の延在長さ10μm当たり5~60個の範囲であることを特徴とする電気接点用材料。
(2)前記電気接点用材料の厚さ方向を含む断面で見て、前記界面粒界数は、前記表層の表面に存在する結晶粒界の数(表面粒界数)よりも多いことを特徴とする上記(1)に記載の電気接点用材料。
(3)前記表面粒界数に対する前記界面粒界数の比(界面粒界数/表面粒界数)が、1.1~2.0の範囲であることを特徴とする上記(2)に記載の電気接点用材料。
(4)前記下地層は、前記Ni含有層であることを特徴とする上記(1)、(2)または(3)に記載の電気接点用材料。
(5)前記下地層は、前記Ni含有層と、前記Ni含有層上に形成された、銅(Cu)を主成分として含有するCu含有層との2層の積層体で構成されることを特徴とする上記(1)、(2)または(3)に記載の電気接点用材料。
(6)前記表層をX線回折法で測定したとき、2θ=38~41°の範囲に現れる全てのピークのX線強度の合計面積に対する、2θ=39.7~40.3°の範囲に現れるピークのX線強度の面積の比率が50%以上であることを特徴とする上記(1)~(5)のいずれかに記載の電気接点用材料。
(7)上記(1)~(6)のいずれかに記載の電気接点用材料を用いたコネクタ端子。
(8)上記(7)に記載のコネクタ端子を有するコネクタ。
(9)上記(8)に記載のコネクタを有する電子部品。
(10)上記(4)に記載の電気接点用材料を製造する方法であって、Cuを主成分として含有する導電性基材に少なくとも圧延加工を施した後、前記導電性基材の表面を酸により溶解除去し、前記導電性基材の少なくとも一面に、Niを主成分として含有するNi含有層をめっきによって結晶粒径が0.01~2.0μmとなるように形成し、その後、前記Ni含有層上に、Agを主成分として含有する層およびSnを主成分として含有する層を順不同で積層形成するか、または、AgおよびSnを主成分として含有する層を積層形成した後、次いで231~900℃の加熱温度で熱処理を施すことを特徴とする電気接点用材料の製造方法。
(11)上記(5)に記載の電気接点用材料を製造する方法であって、Cuを主成分として含有する導電性基材に少なくとも圧延加工を施した後、前記導電性基材の表面を酸により溶解除去し、前記導電性基材の少なくとも一面に、Niを主成分として含有するNi含有層を形成し、次いで、Cuを主成分として含有するCu含有層をめっきによって結晶粒径が0.01~2.0μmとなるように形成し、その後、前記Cu層上に、Agを主成分として含有する層およびSnを主成分として含有する層を順不同で積層形成するか、または、AgおよびSnを主成分として含有する層を積層形成した後、次いで231~900℃の加熱温度で熱処理を施すことを特徴とする電気接点用材料の製造方法。
本発明の電気接点用材料は、銅(Cu)を主成分として含有する導電性基材の少なくとも片面上に、ニッケル(Ni)を主成分として含有するNi含有層を少なくとも含む下地層、ならびに銀(Ag)および錫(Sn)を主成分として含有する表層を有する電気接点用材料であって、この電気接点用材料の厚さ方向を含む断面で見て、表層と下地層とで形成される界面に存在する結晶粒界の数(界面粒界数)が、界面の延在長さ10μm当たり5~60個の範囲であることを特徴とする。
図1は、一の実施形態の電気接点用材料の厚さ方向を含む断面を模式的に示したものである。図1に示す電気接点用材料1は、銅(Cu)を主成分として含有する導電性基材11の少なくとも片面上に、ニッケル(Ni)を主成分として含有するNi含有層である下地層12、ならびに銀(Ag)および錫(Sn)を主成分として含有する表層13を有する。そして、この電気接点用材料1の厚さ方向を含む断面(図1に示すような断面)で見て、表層13と下地層12(この実施形態においてはNi含有層)とで形成される界面に存在する結晶粒界の数(界面粒界数)が、界面の延在長さ10μm当たり5~60個の範囲であることを特徴とするものである。
導電性基材11は、銅を主成分として含有するものである。
本実施形態の電気接点材料1では、下地層12が、ニッケル(Ni)を主成分として含有するNi含有層からなるものである。この下地層12としてのNi含有層は、導電性基材11中のCuが、後述する表層13などの隣接する層(後述する他の実施形態の場合、Cu層)に拡散することによって生じる電気接点用材料1の導電性の劣化を防止することができる。
表層13は、銀(Ag)および錫(Sn)を主成分として含有するものである。なお、「銀(Ag)および錫(Sn)を主成分として含有する」とは、表層13に含まれる全金属元素に占める、銀の含有量が40at%以上、かつ錫の含有量が10at%以上であって、さらに銀および錫の各含有量が銀および錫の合計割合が50at%以上であることをいう。
図4は、他の実施形態の電気接点用材料の厚さ方向を含む断面を模式的に示したものである。図4に示す電気接点用材料1Aは、銅(Cu)を主成分として含有する導電性基材11Aの少なくとも片面上に、ニッケル(Ni)を主成分として含有するNi層である下地層12A、ならびに銀(Ag)および錫(Sn)を主成分として含有する表層13Aを有する。このうち、下地層12Aが、図1に示す電気接点用材料1と異なり、具体的に、下地層12Aは、Ni含有層121Aと、Ni含有層上に形成された、銅(Cu)を主成分として含有するCu含有層122Aとの2層の積層体で構成されるものである。
下地層12Aは、Ni含有層121Aと、Ni含有層上に形成された、銅(Cu)を主成分として含有するCu含有層122Aとの2層の積層体で構成されるものである。すなわち、このCu含有層122Aは、Ni含有層121Aと表層13Aとの間に存在しており、これらの密着性をより向上させるものである。
本発明の電気接点用材料の製造方法は、上述した電気接点用材料を製造する方法であって、Cuを主成分として含有する導電性基材に少なくとも圧延加工を施した後、導電性基材の表面を酸により溶解除去し、その導電性基材の少なくとも一面に、Niを主成分として含有するNi含有層をめっきによって結晶粒径が0.01~2.0μmとなるように形成するか、または、Niを主成分として含有するNi含有層を形成し、次いで、Cuを主成分として含有するCu含有層をめっきによって結晶粒径が0.01~2.0μmとなるように形成し、その後、前者の場合にはNi含有層上、後者の場合にはCu含有層上に、Agを主成分として含有する層およびSnを主成分として含有する層を順不同で積層形成するか、または、AgおよびSnを主成分として含有する層を積層形成し、次いで、231~900℃の加熱温度で熱処理を施すことを特徴とするものである。なお、圧延加工後かつ導電性基材の表面の溶解除去の前に、例えば200~700℃で熱処理を施してもよい。
JIS H8501:1999の蛍光X線式試験方法にしたがい、作製した各試料の表面から蛍光X線分析を行い測定した。また、各層の厚さの確認のため、断面について画像解析法によっても厚さの測定を行った。画像解析法はJIS H8501:1999の走査型電子顕微鏡試験方法にしたがい行った。
JIS H8501:1999の電解式試験方法により測定した。また、上記Ag層、Sn層、Ni層およびCu層の厚さの測定と同様に、画像解析法によっても厚さの測定を行った。
作製した各試料の断面を、走査型電子顕微鏡により観察し、図2を用いて上述した方法にしたがい、10カ所の界面粒界数および表面粒界数を測定し、算術平均を算出した。この10カ所の平均の値をそれぞれ「界面粒界数」および「表面粒界数」と表記する。また、測定した(10カ所の平均の)界面粒界数および表面粒界数に基づき、界面粒界数/表面粒界数を算出した。
各試料の表層の表面を、X線回折法を用いて分析し、2θ=38~41°の範囲に現れる全てのピークのX線強度の合計面積に対する、2θ=39.7~40.3°の範囲に現れるピークのX線強度の面積の比率を算出した。X線回折測定は、以下の条件で行った。
試料の大きさ:15mm×15mm
測定装置:リガク株式会社 Geigerflex RAD-A
N数:n=10
試料の表面を走査型電子顕微鏡で観察し、切片法にて平均粒径を求めた。具体的に、矩形の視野範囲に、縦横一辺あたりにそれぞれ20個以上(合計で400個以上)の粒状析出物が入るように設定し、この状態で対角線を引き、引いた対角線が通過する粒状析出物の数を測定し、測定した粒状析出物の数で、対角線長さを割ることにより、粒状析出物の平均粒径(結晶粒径)を算出した。
導電材(各試料)と、Ag表面被覆張り出し加工材(表層に膜厚3μmのAg層を有する無酸素銅C1020、張り出し加工部の曲率半径が5mm)との間の接触抵抗を、四端子法により測定して求めた。DC電流源として株式会社TFF ケースレーインスツルメンツ社製 6220型DC電流ソースを用い、電気抵抗の測定には電流測定器(同社製 2182A型ナノボルトメータ)を用いた。任意の5箇所における接触抵抗値を測定し、各々平均値(n=5)を算出し、以下の基準で評価した。
◎:10mΩ未満
〇:10mΩ以上20mΩ未満
×:20mΩ以上
表面性測定機(新東科学株式会社製、TYPE:14)を用い、各試料の表層を形成した表面を、Ag表面被覆張り出し加工材(表層に膜厚3μmのAg層を有する無酸素銅C1020、張り出し加工部の曲率半径が5mm)に対し、移動速度100mm/min、摺動距離5mm、接触荷重を5Nで、導電材を15回往復摺動させ、15回目の摺動時の数値を動摩擦係数として測定し、以下の基準で評価した。
◎:0.5未満
〇:0.5以上0.8未満
×:0.8以上
各試料を大気雰囲気下において150℃で1000時間加熱した。加熱後、上記接触抵抗値の測定の方法にしたがい、加熱後の接触抵抗値を求めた。評価基準も同様とした。また、加熱後に測定した耐熱密着性は、JIS H 8504:1999にしたがってテープ試験方法を行い、以下の基準で評価した。
◎:150℃で1000時間加熱後の各試料についてテープ剥離試験を行い、表層等のめっきが剥がれなかった場合
×:150℃で1000時間加熱後の各試料についてテープ剥離試験を行い、表層等のめっきが剥がれた場合
圧延および熱処理した後、酸によって表面の加工変質層を除去した無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、硫酸銅浴によって銅めっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した。次いで、不活性ガスまたは還元ガス雰囲気下、設定温度250~300℃の熱処理炉中で、10分~8時間加熱して、銀めっきと錫めっきを合金化し、その後、冷却することで、表層としてのAg-Sn合金層を形成した。
圧延および熱処理した後、酸によって表面の加工変質層を除去した銅合金条を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、硫酸銅浴によって銅めっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した。次いで、不活性ガスまたは還元ガス雰囲気下、設定温度300~700℃の熱処理炉中で、5秒~600秒間加熱して、銀めっきと錫めっきを合金化し、その後、冷却することで、表層としてのAg-Sn合金層を形成した。
圧延および熱処理した後、酸によって表面の加工変質層を除去した無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した。次いで、不活性ガスまたは還元ガス雰囲気下、設定温度250~300℃の熱処理炉中で、10分~8時間加熱して、銀めっきと錫めっきを合金化し、その後、冷却することで、表層としてのAg-Sn合金層を形成した。
圧延および熱処理した後、酸によって表面の加工変質層を除去した銅合金条を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した。次いで、不活性ガスまたは還元ガス雰囲気下、設定温度300~700℃の熱処理炉中で、5秒~600秒間加熱して、銀めっきと錫めっきを合金化し、その後、冷却することで、表層としてのAg-Sn合金層を形成した。
圧延および熱処理した後、酸によって表面の加工変質層を除去した銅合金条を電解脱脂、酸洗浄した後に、ニッケル-リン合金めっき、シアン化銅-亜鉛浴にて銅-亜鉛合金めっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した。次いで、不活性ガスまたは還元ガス雰囲気下、設定温度300~700℃の熱処理炉中で、5秒~600秒間加熱して、銀めっきと錫めっきを合金化し、その後、冷却することで、表層としてのAg-Sn合金層を形成した。
圧延および熱処理した、酸によって表面の加工変質層を除去した無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、硫酸銅浴によって銅めっき、そこに銀と錫の共析めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した。熱処理は行っていない。
無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した。次いで、還元ガス雰囲気下、設定温度250℃の熱処理炉中で、60分間加熱した後、冷却した。ニッケルめっきと銅めっきは形成していない。
無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した。次いで、還元ガス雰囲気下、設定温度250℃の熱処理炉中で、60分間加熱した後、冷却した。銅めっきは形成していない。
無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した後、還元ガス雰囲気下、設定温度400℃の熱処理炉中で、20秒間加熱した後、冷却した。銅めっきおよびAgめっきは形成していない。
無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、硫酸銅浴によって銅めっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した。Snめっきは形成せず、また、熱処理も行っていない。
無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、硫酸銅浴によって銅めっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した後、不活性ガス雰囲気下、設定温度を200℃の低温にした熱処理炉中で、60秒間加熱した後、冷却した。
無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、硫酸銅浴によって銅めっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した後、不活性ガス雰囲気下、設定温度を200℃の低温にした熱処理炉中で、60分間加熱した後、冷却した。
無酸素銅C1020を電解脱脂、酸洗浄した後に、スルファミン酸浴によってニッケルめっき、硫酸銅浴によって銅めっき、アルカリシアン銀浴にて銀めっき、硫酸錫浴にて錫めっきをこの順にそれぞれ所定の厚さとなるように施した後、不活性ガス雰囲気下、設定温度を200℃の低温にした熱処理炉中で、20秒間加熱した後、冷却した。
11、11A 導電性基材
12、12A 下地層
121A Ni層
122A Cu層
13、13A 表層
131 結晶粒界
Claims (11)
- 銅(Cu)を主成分として含有する導電性基材の少なくとも片面上に、
ニッケル(Ni)を主成分として含有するNi含有層を少なくとも含む下地層、ならびに
銀(Ag)および錫(Sn)を主成分として含有する表層
を有する電気接点用材料であって、
前記電気接点用材料の厚さ方向を含む断面で見て、前記表層と前記下地層とで形成される界面に存在する結晶粒界の数(界面粒界数)が、前記界面の延在長さ10μm当たり5~60個の範囲であることを特徴とする電気接点用材料。 - 前記電気接点用材料の厚さ方向を含む断面で見て、前記界面粒界数は、前記表層の表面に存在する結晶粒界の数(表面粒界数)よりも多いことを特徴とする請求項1に記載の電気接点用材料。
- 前記表面粒界数に対する前記界面粒界数の比(界面粒界数/表面粒界数)が、1.1~2.0の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の電気接点用材料。
- 前記下地層は、前記Ni含有層であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の電気接点用材料。
- 前記下地層は、前記Ni含有層と、前記Ni含有層上に形成された、銅(Cu)を主成分として含有するCu含有層との2層の積層体で構成されることを特徴とする請求項1、2または3に記載の電気接点用材料。
- 前記表層をX線回折法で測定したとき、2θ=38~41°の範囲に現れる全てのピークのX線強度の合計面積に対する、2θ=39.7~40.3°の範囲に現れるピークのX線強度の面積の比率が50%以上であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の電気接点用材料。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の電気接点用材料を用いたコネクタ端子。
- 請求項7に記載のコネクタ端子を有するコネクタ。
- 請求項8に記載のコネクタを有する電子部品。
- 請求項4に記載の電気接点用材料を製造する方法であって、
Cuを主成分として含有する導電性基材に少なくとも圧延加工を施した後、前記導電性基材の表面を酸により溶解除去し、前記導電性基材の少なくとも一面に、Niを主成分として含有するNi含有層をめっきによって結晶粒径が0.01~2.0μmとなるように形成し、その後、前記Ni含有層上に、Agを主成分として含有する層およびSnを主成分として含有する層を順不同で積層形成するか、または、AgおよびSnを主成分として含有する層を積層形成した後、次いで231~900℃の加熱温度で熱処理を施すことを特徴とする電気接点用材料の製造方法。 - 請求項5に記載の電気接点用材料を製造する方法であって、
Cuを主成分として含有する導電性基材に少なくとも圧延加工を施した後、前記導電性基材の表面を酸により溶解除去し、前記導電性基材の少なくとも一面に、Niを主成分として含有するNi含有層を形成し、次いで、Cuを主成分として含有するCu含有層をめっきによって結晶粒径が0.01~2.0μmとなるように形成し、その後、前記Cu含有層上に、Agを主成分として含有する層およびSnを主成分として含有する層を順不同で積層形成するか、または、AgおよびSnを主成分として含有する層を積層形成した後、次いで231~900℃の加熱温度で熱処理を施すことを特徴とする電気接点用材料の製造方法。
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