JP7353119B2 - ワイヤハーネスの端末構造 - Google Patents

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本発明は、複数の電線と編組線を有するワイヤハーネスの端末構造に関するものである。
従来より、自動車にはワイヤハーネスが搭載されている。図5は、従来のワイヤハーネスの端末構造を示す斜視図である(特許文献1を参照)。
図5に示す車体パネル311には、端子接続部315,317を備えた端子台313が設けられている。ワイヤハーネス319は、2本の電線321,323及びこれらを覆った不図示のシールド部材(例えば編組線)を有している。各電線321,323の端末には、端子台313の端子接続部315,317に接続される端子325,327が圧着されている。このワイヤハーネス319は、端子台313の近傍でシールドシェル329及びインナーホルダ331を介して車体パネル311に固定される。また、前記シールド部材は、シールドシェル329を介して車体パネル311に接地される。
シールドシェル329は、金属で構成されており、筒状に形成されている。また、シールドシェル329は、車体パネル311から突出したスタッドボルト339に締結される支持片341を有している。インナーホルダ331には、電線321,323が挿通される電線挿通孔347と、電線挿通孔347から延設された電線載置片351が形成されている。電線321,323は、電線載置片351においてテープ348が巻かれることによりインナーホルダ331に固定される。
インナーホルダ331には、図6に示すように、シールドシェル329のランス係止部363に係止するランス357が設けられている。インナーホルダ331は、シールドシェル329の内側に挿入されてこのランス357がランス係止部363に係止することにより、シールドシェル329からの離脱が規制される。また、インナーホルダ331は、電線挿通孔347の軸方向に所定の距離D2を移動可能にシールドシェル329に保持される。
上記構成の従来技術においては、車体パネル311に対して電線321,323がインナーホルダ331ごと距離D2を移動可能に固定されるので、ワイヤハーネス319を車両に搭載する際、ワイヤハーネス319の寸法公差や、車両組付部品(端子台313等)の組付け公差を吸収することができ、ワイヤハーネス319の組付け不良(電線321,323の長さが足らず、端子325,327を端子接続部315,317に接続できないこと等)を防ぐことができる。
特開2010-268563号公報
図5,6に示した従来技術においては、全ての電線321,323がインナーホルダ331の電線載置片351において一括で固定されていた。よって、各電線321,323の電線載置片351から端末までの部分に独立した寸法公差が生じている際には、この公差を吸収しきれず端子325,327を端子接続部315,317に接続することが困難になる場合があるという問題があった。
この問題の解決策として、各電線321,323の電線載置片351から端末までの部分に予め余長を持たせた設計とすることが考えられる。しかし、例えば大径で高剛性の電線を用いる場合など、余長を持たせること自体が難しい場合があった。
上記問題を解決するため、本発明は、ワイヤハーネスを車両に搭載する際の組付け不良をより防止できるワイヤハーネスの端末構造を提供することを目的とする。
本発明のワイヤハーネスの端末構造は、2本の電線及びこれら電線を外側から覆って電磁シールドする編組線を有するワイヤハーネスと、前記電線が挿通される電線挿通孔が2つ形成されたインナーホルダと、前記インナーホルダを保持し、金属部材に固定されて前記編組線を前記金属部材に接地する金属シールドシェルと、を備え、前記インナーホルダは、前記電線挿通孔の軸方向に所定の距離を移動可能に前記金属シールドシェルに保持されており、前記インナーホルダには、前記2つの電線挿通孔のうち一方のみの端部から延設され、当該電線挿通孔から導出された1本の前記電線に沿う電線載置片が設けられており、前記電線載置片と当該電線載置片が沿わされた1本の前記電線とが固定部材によって固定されており、前記2つの電線挿通孔のうち他方から導出された1本の前記電線は前記インナーホルダに対して移動可能となっていることを特徴とする。
本発明によれば、インナーホルダに固定された電線の寸法公差は、当該電線がインナーホルダごと移動することで吸収でき、それ以外の電線の寸法公差は、当該電線が単体で移動することで吸収できる。よって、ワイヤハーネスを車両に搭載する際の組付け不良をより防止することができる。
本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスの端末構造を示す平面図である。 図1のワイヤハーネスの端末構造において、編組線、加締めスリーブ、テープを除いた図である。 図2のワイヤハーネスの端末構造の要部を示す斜視図である。 図2のワイヤハーネスの端末構造の側面図である。 従来のワイヤハーネスの端末構造を示す斜視図である。 図5のシールドシェルにおけるインナーホルダ保持構造を説明するための断面図である。
本発明の一実施形態にかかる「ワイヤハーネスの端末構造」について、図1~4を参照して説明する。
図1に示すワイヤハーネスの端末構造1は、自動車に搭載されるワイヤハーネス5と、インナーホルダ6と、金属シールドシェル7と、加締めスリーブ8と、を備えている。
ワイヤハーネス5は、2本の電線2a,2b及びこれら電線2a,2bを外側から覆って電磁シールドする編組線4(図1のみに示し、図2~4においては図示省略する。)を有している。2本の電線2a,2bは、断面が円形の被覆電線であり、その端末各々にコネクタ3a,3bが取り付けられている。これらコネクタ3a,3bは、不図示の車載機器に接続される。編組線4は、導電性の素線を筒状に編んだ周知のシールド部材である。
インナーホルダ6は、合成樹脂で構成されており、図4に示すように、ブロック状のホルダ本体部61と、ホルダ本体部61の一方側の面63から突出した突出部62と、ホルダ本体部61の他方側の面から突出した電線載置片65と、を有している。突出部62は、ホルダ本体部61よりも幅及び高さが小さく形成されている。
インナーホルダ6のホルダ本体部61及び突出部62には、電線2aが挿通される電線挿通孔64aと、電線2bが挿通される電線挿通孔64bと、が形成されている。各電線挿通孔64a,64bは、ホルダ本体部61と突出部62の並び方向に延びている。また、図示は省略するが、ホルダ本体部61には、図6に示した従来品と同様に、金属シールドシェル7に係止するランスが設けられている。
電線載置片65は、図2,3に示すように、2つの電線挿通孔64a,64bのうち一方の電線挿通孔64aの端部から突出部62と反対側に延設されている。本例では他方の電線挿通孔64b側には電線載置片65が設けられていない。この電線載置片65は、円筒をその軸方向に切った樋状(部分円筒形状)に形成されており、電線挿通孔64aから導出された電線2aに沿う。これら電線載置片65と電線2aとは、テープ9(請求項の「固定部材」に相当する。)が巻かれることによって固定されているまた、他方の電線挿通孔64bから導出された電線2bは、インナーホルダ6に対して電線2bの長手方向に移動可能となっている。
金属シールドシェル7は、 角筒状に形成されたシェル本体部71と、シェル本体部71の一端に連なり、楕円筒状に形成された小径部72と、シェル本体部71の他端に連なった固定片74と、を有している。
シェル本体部71には、図示は省略するが、図6に示した従来品と同様に、上述したインナーホルダ6のランスが係止するランス係止部が設けられている。小径部72は、シェル本体部71よりも小径に形成されている。図4に示すように、シェル本体部71と小径部72との境界には段部73が形成されている。
固定片74には、不図示のボルトが挿通されるボルト挿通孔75が形成されている。本例では、この固定片74が前記車載機器の金属製筐体(請求項の「金属部材」に相当する。)に重ねられ、ボルト挿通孔75に挿通されるボルトとナット10によって前記金属製筐体に固定される。
インナーホルダ6は、金属シールドシェル7の内側に挿入され、上述したランスがランス係止部に係止することにより、金属シールドシェル7からの離脱が規制される。また、図4に示すように、インナーホルダ6は、電線挿通孔64a,64bの軸方向に所定の距離D1を移動可能に金属シールドシェル7に保持される。すなわち、図4においては、金属シールドシェル7の段部73とインナーホルダ6の面63とが距離D1離間している。この状態から、インナーホルダ6は、面63が段部73に当接するまで移動することができる。
加締めスリーブ8は、金属で構成されており、金属シールドシェル7の小径部72よりも一回り大きな楕円筒状に形成されている。この加締めスリーブ8は、小径部72との間に編組線4の端部を挟んだ状態で加締められ(縮径するように加圧され)、編組線4を固定する。
ワイヤハーネス5の端末部分は、金属シールドシェル7及びインナーホルダ6を介して前記車載機器の金属製筐体に固定される。また、編組線4は、金属シールドシェル7を介して前記金属製筐体に接地される。さらに、電線挿通孔64a,64bから導出された電線2a,2bは、コネクタ3a,3bを介して前記車載機器に接続される。
上記ワイヤハーネス5を車両に組付ける際は、通常、ワイヤハーネス5を車体に配索し、固定片74を前記車載機器の金属製筐体に固定した上でコネクタ3a,3bを接続する。この際、電線2aとインナーホルダ6が予めテープ9で固定されていることによってワイヤハーネス5に対する金属シールドシェル7の位置が概ね定まっているので、固定片74を前記金属製筐体の取付位置に位置合わせする作業を容易に行うことができる。
また、電線載置片64aに固定された電線2aの端末部分に独立した寸法公差(公差範囲内の電線長のずれ)が生じている際は、電線2aがインナーホルダ6ごと移動することで寸法公差を吸収できるので、支障無くコネクタ3aを前記車載機器側の相手コネクタに接続することができる。さらに、他方の電線2bの端末部分に独立した寸法公差が生じている際は、電線2bが単体で移動することで寸法公差を吸収できるので、支障無くコネクタ3bを前記車載機器側の相手コネクタに接続することができる。即ち、各電線2a,2bの端末部分の独立した寸法公差を各電線2a,2b毎に吸収することができる。
上述したワイヤハーネスの端末構造1によれば、ワイヤハーネス5を車両に搭載する際の組付け不良を従来品よりも一層防止することができる。また、本構造は、大径で高剛性の電線(即ち、電線の端末部分に余長を持たせることが難しい太物電線)を用いる場合に特に有効となる。
上述した実施形態においては、電線載置片65が一方の電線挿通孔64a側にのみ設けられていたが、本発明においては電線載置片65が両方の電線挿通孔64a,64bからそれぞれ延設されていてもよい。その場合、一方の電線載置片65と当該電線載置片65が沿わされた電線とが固定部材によって固定され、他方の電線載置片65と当該電線載置片65が沿わされた電線とが固定されていない状態であればよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 ワイヤハーネスの端末構造
2a,2b 電線
4 編組線
5 ワイヤハーネス
6 インナーホルダ
7 金属シールドシェル
9 テープ(固定部
64a,64b 電線挿通孔
65 電線載置

Claims (2)

  1. 2本の電線及びこれら電線を外側から覆って電磁シールドする編組線を有するワイヤハーネスと、
    前記電線が挿通される電線挿通孔が2つ形成されたインナーホルダと、
    前記インナーホルダを保持し、金属部材に固定されて前記編組線を前記金属部材に接地する金属シールドシェルと、を備え、
    前記インナーホルダは、前記電線挿通孔の軸方向に所定の距離を移動可能に前記金属シールドシェルに保持されており、
    前記インナーホルダには、前記2つの電線挿通孔のうち一方のみの端部から延設され、当該電線挿通孔から導出された1本の前記電線に沿う電線載置片が設けられており、
    前記電線載置片と当該電線載置片が沿わされた1本の前記電線とが固定部材によって固定されており、
    前記2つの電線挿通孔のうち他方から導出された1本の前記電線は前記インナーホルダに対して移動可能となっている
    ことを特徴とするワイヤハーネスの端末構造。
  2. 前記2つの電線挿通孔から導出された前記電線の端末各々にコネクタが取り付けられている
    ことを特徴とする請求項に記載のワイヤハーネスの端末構造。
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