JP7348657B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラムに関する。
従来、会社の役員や従業員あるいは関係者(以下「従業員等」という)に、自社株式を行使価格で購入する権利を付与するストックオプション(「新株予約権」という)が知られている。新株予約権は、自社株式の株価が行使価格を超えて上昇するほど利益が大きくなるため、新株予約権を与えられた従業員等は株価上昇に向けて会社価値を上昇させる努力を行う。
特許文献1では、新株予約権を与えられた従業員等が行使価格の資金を用意できないために新株予約権の権利行使をすることができないことへの対策として、証券会社が従業員等に資金を融資することを開示している。これによれば、資金不足により権利行使ができなかった従業員等が融資を受けることで、権利行使の促進を図ることができる。
特開2005-56095号公報
従来、誰に新株予約権を与えるかは、新株予約権の発行時に確定させるものであった。また、新株予約権の行使価格は、従業員等に新株予約権を与えたときの株価に応じて定まるため、株価が安いときに発行された新株予約権と、株価が上昇してから発行された新株予約権とでは、実際に新株予約権を権利行使して株式を取得し、その株式をマーケット等で売却したとき(あるいは新株予約権をそのまま第三者に売却したとき)に得られる経済的な利益(キャピタルゲイン)に大きな隔たりがあることも少なくなかった。しかしながら、株価が安いときに新株予約権を付与された従業員等が、株価が上昇した後に退職した場合、当該従業員等に付与された既に高い経済的価値を有する新株予約権を当該従業員等から取り戻し、別の従業員等に当該経済的価値の対価や贈与に関する租税を支払わせることなく再度付与することは難しく、結局、株価が低い当時に発行された有利な新株予約権を無駄に喪失してしまい、既に高くなった株価に応じて改めて新株予約権を発行せざるを得ず、新株予約権の利用において改善の余地があった。
また、誰に新株予約権を与えるかを、新株予約権の発行時に確定させてしまうと、その後に、その従業員等による会社への貢献度が期待通りのものではなかったような場合でも新株予約権を取り戻すことはできず、新株予約権の利用において改善の余地があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、信託を活用し、受益者として確定するための条件を設け、条件不成就時には受益者を変更可能な手段を提供することを目的とする。
本発明は、情報処理装置であって、新株予約権が委託者から第1の受託者に信託されたことに関する情報である第1の信託情報を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の信託情報が示す信託における仮の付与対象者を受益者として確定させるための確定条件の成就を判定する判定手段と、前記判定手段により受益者確定条件が不成就と判定された場合に、前記第1の信託情報に係る新株予約権が前記第1の受託者から第2の受託者に引き継がれたことに関する情報である第2の信託情報を記憶する第2の記憶手段と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、会社が発行する新株予約権を、暫定的に特定の従業員等に付与しつつ、退職や期待するパフォーマンスを満たさないことなどをトリガーとして、別の者に与えることができる手段を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る新株予約権管理システムの動作の概略を説明するブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る新株予約権管理システム50の概略構成を示すブロック図である。 図2に示した各情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図2に示した情報処理装置16aの記憶部103に記憶される信託情報の一例を示す図である。 新株予約権管理システム50による処理を示すフローチャートである。 第1の信託内で仮の付与対象者複数名について受益者確定条件の成就・不成就の判定を行う処理を示すフローチャートである。
以下、本発明による情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラムの実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る新株予約権管理システムの動作の概略を説明するブロック図である。まず、図1を参照して、本実施形態における新株予約権の管理に関するスキームについて説明する。
なお、本実施形態では、新株予約権の管理について説明するが、本発明は他の権利にも適用することができる。例えば、本発明は、権利行使価格で株式を取得できる権利であるコールオプションの管理を行うコールオプション管理システムにも適用することができる。新株予約権は、現在の権利行使価額で株式を発行会社から取得できる権利であるが、コールオプションは、発行会社というよりは株主から権利行使価格で株式を取得できる権利であり、請求できる相手方が異なる。コールオプションの場合、大株主(通常はオーナー経営者)が、自分の持っている株式を仮の付与対象者が受益者確定条件を成就したときに取得できるようにために予めコールオプションを信託する(コールオプションを信託することもあれば、金銭を信託して、自分が設定したコールオプションを受託者に取得させるために、自分に対して払い込ませることもある)というスキームになる。また、本発明は、仮想通貨の管理を行う仮想通貨管理システムにも適用することができる。仮想通貨は、発行者が発行し、一般的により高い流動性を持つことにより、より高い価値を持つことになるため、インフルエンサーや協力者(発行する法人の役職員等を含む。)に配布することで、これらの者の協力を得て利用者を増やすことを目的として、予め仮想通貨を信託するニーズがある。仮想通貨の場合、発行者又は仮想通貨を多く持つ者が、自分の持っている仮想通貨をインフルエンサーや協力者を仮の付与対象者として、一定の受益者確定条件を満たした場合にのみ交付するために信託する(仮想通貨を信託することもあれば、金銭その他の資産を信託して、受託者をして委託者又はその他の第三者から仮想通貨を取得させることもある)というスキームになる。さらに、本発明は、投資ファンドの基礎となる合同会社や組合、信託の持分の管理を行うファンド持分管理システムに適用することができる。ファンド持分は、通常投資ファンドを組成した無限責任組合員や有限責任組合員などにより保有されるが、例えばこの持分の全部又は一部を、将来的に社員や投資先へ派遣するプロ経営者に渡すことができるようにすることで、社員・プロ経営者などの、投資ファンドの投資先の企業価値向上に向けたコミットメントを高めるニーズがある。ファンド持分の場合、ファンド持分を保有する者が、自分の持っているファンド持分をプロ経営者を仮の付与対象者として、一定の受益者確定条件を満たした場合にのみ交付するために信託する(ファンド持分を信託することもあれば、金銭その他の資産を信託して、受託者をしてファンド持分を取得させることもある)というスキームになる。
発行会社10は、本実施形態の新株予約権管理システムで対象とする新株予約権を発行する会社である。委託者11は、例えば、発行会社10の経営者や株主である。なお、発行会社10が拠出を行ってもよい。本実施形態では、信託型の新株予約権(時価発行新株予約権信託(登録商標))を対象としている。本実施形態の信託型の新株予約権では、発行時には行使価格(又はその算式)や信託する新株予約権の個数を定めるが、確定した付与対象者を定めず、信託における受託者に対して特定数の新株予約権を一旦付与し、信託の内容として特定の役職員等を仮の付与対象者と定めるとともに、仮の付与対象者が受益者となるために満たす必要がある受益者確定条件を定める(受益者特定型信託)。仮に、仮の付与対象者が受益者確定条件を満たした場合には、仮の付与対象者は確定的な受益者となって、新株予約権の付与対象者として新株予約権の交付を受けられる。誰を仮の付与対象者とするかは、委託者11により受益者指定権者14と定められた者が指定するようにしてもよい。また、仮の付与対象者を受益者として確定させるための受益者確定条件も、受益者指定権者14が指定するようにしてもよい。受益者指定権者14(発行会社10である場合もあれば委託者11である場合もその他の者である場合もある)は、例えば会社への貢献度等に応じて、信託の設定時に仮の付与対象者及び受益者確定条件を定めてもよいし、その後に、例えば会社への貢献度等に応じて、仮の付与対象者及びその受益者確定条件を定めてもよい。また、信託によっては、受益者指定権者14は、信託設定時又は信託の設定後に、例えば会社への貢献度等に応じて、段階的な受益者確定条件を付け、仮の付与対象者及びその仮の付与対象者に付与される数を受益者確定条件の段階的な成就状況と連動させるようにしてもよい。受益者確定条件が成就した場合に、仮の付与対象者が当該信託の受益者として確定するようにしつつ、受益者確定条件が不成就の場合に、委託者11又は受益者指定権者14が仮の付与対象者とは別の者を受益者として確定させてもよいし、信託設定時に定めておくことにより、又はその後に指定することにより、その新株予約権を別の信託の受託者を受益者として確定させることにより、当該別の信託の受託者に対して引き継いでもよい。当該別の信託は、仮の付与対象者及び受益者確定条件を定めた信託であってもよいし、受益者指定権者と受益者を指定する期限又は条件(受益者指定事由)を定めた信託(受益者不特定型信託)であってもよく、あるいはその両方を定めた信託であってもよい。当該別の信託が仮の付与対象者及び受益者確定条件を定めた信託であった場合には、受益者確定条件が不成就の場合に、さらに別の者を受益者として確定させてもよいし、その新株予約権をさらに別の信託の受託者を受益者として確定させることにより、当該さらに別の信託の受託者に対して引き継いでも良い。
委託者11は、第1の信託の受託者(第1の受託者)12に新株予約権を信託する(第1の信託)。本実施形態では、委託者11は第1の受託者12に金銭の信託を行う。この信託の設定時には、信託による財産の移転が伴うため、法律で定められている場合、予め定められた税率で課税される。なお、委託者11は、新株予約権及び金銭を第1の受託者12に信託し、当該金銭で納税するようにしてもよい。
続いて、第1の受託者12は、信託された金銭を、新株予約権の代金として発行会社10に払い込む。発行会社10は、払い込まれた代金に応じた分だけ、現在の株価に応じて計算された取得価格の新株予約権を第1の受託者12に対して付与する。
その後、第1の受託者12は、信託された新株予約権の管理を継続する。委託者11は、信託の設定時に仮の付与対象者、及びその仮の付与対象者を受益者として確定するための受益者確定条件を定める。その後、発行会社10は、随時、確定条件の成就、不成就について判定する。なお、第1の受託者12は、信託期間中に、委託者11もしくは異なる委託者から拠出された金銭又は仮の付与対象者もしくは金融機関等からの借入金を使って新株予約権の権利行使を行い、株式を取得し、管理するようにしてもよい。また、新株予約権又はコールオプションではなく、株式を信託し、あるいは金銭を信託し、受託者12に株式を取得させてもよい。さらに、仮想通貨又はファンド持分を信託し、あるいは金銭その他の資産を信託し、受託者12に仮想通貨又はファンド持分を取得させてもよい。
本実施形態では、第1の信託において、ある仮の付与対象者についての受益者確定条件が不成就の場合のため、委託者11又は異なる委託者の選択次第で、委託者11又は異なる委託者が金銭の拠出などにより新たな信託を組成する(第2の信託)。この第2の信託は、設定時には受益者不特定で、受益者指定事由の発生により受益者指定権者が受益者を指定するもの(受益者不特定型信託)であってもよい。信託の受益者指定事由の例としては、信託の設定時に未上場であった発行会社10が上場したこと、又は、所定期間が経過したこと、などが挙げられる。
また、第1の信託において、ある仮の付与対象者についての受益者確定条件が不成就の場合のため、委託者11又は異なる委託者の選択次第で、委託者11又は異なる委託者が金銭の拠出などにより第2の信託とは異なる内容の新たな信託を組成する場合もある(第3の信託)、この第3の信託の内容としては、第1の信託における仮の付与対象者及び受益者確定条件とは異なる仮の付与対象者及び受益者確定条件を別途定めたもの(受益者特定型信託)が挙げられる。
第1の信託の委託者と第2の信託又は第3の信託の委託者とが異なっていてもよい。第1の信託の受託者(第1の受託者)12と第2の信託の受託者(第2の受託者)15と第3の信託の受託者(第3の受託者)18が異なっていてもよい。また、第2の信託と第3の信託はそれぞれ単一の信託であっても、複数の信託であってもよい。第2の信託と第3の信託の組成は、それぞれ第1の信託の組成よりも前であっても、同時であっても、後であってもよい。そして、第1の信託において、仮の付与対象者についての受益者確定条件が不成就の場合には、第1の信託の内容として定めがある場合には、その定めに従って、別の者を受益者として確定させてもよいし、委託者11により受益者指定権者と定められた者(受益者指定権者14)がいる場合には、その指定に従って、別の者を受益者として確定させてもよい。この場合、第2の受託者15及び/又は第3の受託者18は、第1の信託における受益者13として確定することで第1の信託の信託財産である新株予約権を引き継ぐことができる。
このように、第1の信託の仮の付与対象者の受益者確定条件が不成就になった時点において、第2の受託者15に対して新株予約権を引き継ぐことで、第2の信託において受益者指定事由が発生するまでの間、確定した受益者を定めないでおくことができる。これにより、例えば、第1の信託の仮の付与対象者が発行会社10を退職したことにより受益者確定条件が不成就になったときなどに、第2の受託者15が第1の信託の信託財産である新株予約権を引き継ぎ、その後、第2の信託における受益者指定権者が、受益者指定事由が発生した時点で、会社への貢献度等に応じて受益者を指定することで第1の信託の設定時と同じ行使価格の新株予約権を、その時点で在籍している役職員等に交付することができる。
また、このように、第1の信託の仮の付与対象者の確定条件が不成就になった時点において、第3の受託者18に対して新株予約権を引き継ぐことで、確定した受益者に対して新株予約権を交付することなく、第3の信託において指定された仮の付与対象者に対して、事後的にその受益者確定条件の成就・不成就を確認したうえで新株予約権を交付することができる。
なお、法律で定められている場合、第1の信託における仮の付与対象者について受益者確定条件が成就しなかった場合の信託財産は、その時点の帳簿価格により、指定された数量につき、第2の信託又は第3の信託の信託財産として引き継ぐこと(簿価引継ぎ)ができることがある。
(1)第1の信託において仮の付与対象者について受益者確定条件が成就したときには、仮の付与対象者が受益者13として確定する。
(2)第1の信託において仮の付与対象者について受益者確定条件が成就しなかったとき、第1の受託者12は信託している新株予約権の全部又は一部を放棄してもよい。この場合、第1の受託者12は、新株予約権を委託者11又は発行会社10に返還してもよい。
(3)第1の信託において仮の付与対象者について受益者確定条件が成就しなかったときに、第1の受託者12は、信託している新株予約権の全部又は一部について、第2の受託者15を受益者として指定してもよい。
(4)第1の信託において仮の付与対象者について受益者確定条件が成就しなかったときに、第1の受託者12は、信託している新株予約権の全部又は一部について、(2)又は(3)の方法により受益者を指定する代わりに、特定の付与対象者を仮に定めた上で、その者のために設定された信託における受託者(第3の受託者18)を受益者として指定してもよい。この場合、当該仮の付与対象者が当該仮の付与対象者のために設定された信託(第3の信託)における受益者19として確定するための受益者確定条件を予め定め、受益者確定条件が成就した場合には確定的な受益者19となるようにし、新株予約権を与えてもよい。また、この条件が成就しなかった場合には、上述のように第2の信託、又は第3の信託に引き継いでもよい。また、この受益者確定条件が成就しなかった場合には、第3の受託者18は新株予約権の全部又は一部について放棄してもよい。この場合、新株予約権は委託者11又は発行会社10に返還されるようにしてもよい。
図1では、図示を省略しているが、第3の信託において受益者確定条件の成就により受益者19が受益者として確定した場合も、受益者13と同様に、受益者19は、発行会社10に対して新株予約権の権利行使をして株式を取得でき、株式市場20において株式を売却することができる。第1の受託者、第2の受託者及び第3の受託者は、新株予約権を管理している期間中に、新株予約権の権利行使を行うことで、受益者13及び受益者19に対して株式を与えてもよい。
受益者指定権者14は、第2の信託において受益者指定事由が発生した場合も、あるいは第3の信託において条件不成就であった場合も、第1の信託において条件不成就であった場合と同様に、次の受託者又は同一の受託者を受益者として指定してもよい。
法律で定められている場合、第1の受託者12と第2の受託者15又は第3の受託者18とは別の者でなければならない場合がある。また、法律で定められている場合、所定の資格を有する者であれば、第1の受託者12と第2の受託者15及び第3の受託者18とは同一の者であってもよい場合がある。第1の受託者12、第2の受託者15及び第3の受託者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。また、第1の信託における(受益者確定条件の不成就時の)受益者指定権者と第2の信託における受益者指定権者と第3の信託における(受益者確定条件の不成就時の)受益者指定権者とは、別の者であってもよいし、同一の者であってもよい。第1の信託における受益者指定権者と第2の信託における受益者指定権者と第3の信託における受益者指定権者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
新株予約権を保有する受託者(第1の受託者12、第2の受託者15及び第3の受託者18を含む)並びに受益者(受益者13と受益者19を含む)は、新株予約権の権利行使を行うことにより、すなわち、行使価格を発行会社10に払い込むことにより、発行会社10の株式を取得する場合がある。なお、第1の受託者12が新株予約権の権利行使を行って株式を取得し、この取得した株式を受益者13(第2の受託者15、第3の受託者18を含む)に交付するようにしてもよい。また、新株予約権を保有する受託者(第1の受託者12、第2の受託者15及び第3の受託者18を含む)並びに受益者(受益者13と受益者19を含む)は、取得した株式を株式市場20で売却することができる。
図2は、本発明の第1実施形態に係る新株予約権管理システム50の概略構成を示すブロック図である。本実施形態の新株予約権管理システム50は、情報処理装置10a、11a、12a、13a、14a、15a、16a及び18aをネットワーク17で互いに接続して構成される。新株予約権管理システム50は、新株予約権の信託についての管理を行う。新株予約権管理システム50は、図1を参照して説明したスキームを実現する。
情報処理装置10aは、発行会社10の担当者が操作する情報処理装置である。情報処理装置11aは、委託者11が操作する情報処理装置である。情報処理装置12aは、第1の受託者12が操作する情報処理装置である。情報処理装置13aは、受益者13が操作する情報処理装置である。情報処理装置14aは、受益者指定権者14が操作する情報処理装置である。受益者指定権者は、第1の信託、第2の信託及び第3の信託といった信託毎に異なる者であってもよいし、同じ者であってもよい。ここでは、これらの受益者指定権者を受益者指定権者14で代表させている。情報処理装置15aは、第2の受託者15が操作する情報処理装置である。情報処理装置16aは、新株予約権管理システム50の運用を行う運用会社の担当者が操作する情報処理装置である。情報処理装置18aは、第3の受託者18が操作する情報処理装置である。ネットワーク17は、例えばインターネットが用いられ、有線、無線を問わず、また、既知の如何なるネットワークも用いることができる。新株予約権管理システム50は、情報処理装置10a、11a、12a、13a、14a、15a、16a及び18aの少なくともいずれかを有しない構成であってもよい場合がある。新株予約権管理システム50は、情報処理装置10a、11a、12a、13a、14a、15a、16a及び18a以外の情報処理装置を有してもよい。
図3は、図2に示した各情報処理装置の構成を示すブロック図である。図3では、図2に示した情報処理装置10a、11a、12a、13a、14a、15a、16a及び18aの構成を、情報処理装置100の構成として示す。情報処理装置100は、情報処理装置10a、11a、12a、13a、14a、15a、16a及び18aの少なくとも一つである。情報処理装置10a、11a、12a、13a、14a、15a、16a及び18aのそれぞれは、すべて同じ構成であってもよいし、情報処理装置ごとに、他の情報処理装置と異なる構成を有するものであってもよい。
情報処理装置100は、各種の処理を行う処理部102と、操作者に対する入出力を行う入出力部101と、各種のデータを記憶する記憶部103と、ネットワーク17を介した通信を行う通信部104と、を有して構成される。情報処理装置100は、コンピュータである。情報処理装置100は、如何なるコンピュータであってもよい。情報処理装置100は、一般にパソコンと呼ばれる装置であってもよく、スーパーコンピュータと呼ばれる装置であってもよい。また、情報処理装置100は、スマートフォンやタブレットと呼ばれる装置であってもよい。処理部102は、CPUやMPUと呼ばれる演算装置である。処理部102は、記憶部103に記憶されたプログラムを実行する。処理部102は、情報処理に係る各種データを記憶部103に記憶する。情報処理装置100が情報を登録するということは、処理部102がその情報を記憶部103に記憶することに相当する。記憶部103は、RAMやROM、さらに磁気的記憶装置、光学的記憶装置など、既知の如何なる記憶装置であってもよい。入出力部101は、キーボード、マウス、ディスプレイといった入出力装置である。処理部102は、入出力部101を介して操作者から入力された情報に応じて情報処理を実行する。また、処理部102は、通信部104を介して入力された情報に応じて情報処理を実行する。
図4は、図2に示した情報処理装置16aの記憶部103に記憶される信託情報の一例を示す図である。本実施形態では、信託情報は、新株予約権管理システム50の運用を行う運用会社の担当者が操作する情報処理装置16aに記憶される。信託情報は、他の情報処理装置に記憶されるものであってもよい。
新株予約権管理システム50は、仮の付与対象者が決定した状態の新株予約権の信託、及び受益者が決定していない状態の新株予約権の信託について管理することができる。また、新株予約権管理システム50は、受益者が決定した状態の新株予約権の信託について管理することもできる。
信託情報に含まれる信託IDは、各信託を特定可能なIDであって、各信託に対してユニークに割り当てられる。
信託情報に含まれる委託者IDは、その信託の委託者を特定可能なIDである。
信託情報に含まれる受託者IDは、その信託の受託者を特定可能なIDである。
信託情報に含まれる発行会社IDは、その信託の新株予約権を発行する発行会社を特定可能なIDである。
信託情報に含まれる行使価格は、その信託の新株予約権の行使価格である。
信託情報に含まれる帳簿価格は、その信託の受託者が新株予約権の付与を受ける際に払い込んだ新株予約権の払込価額又はその信託の受託者が新株予約権の信託を受ける際の新株予約権の時価などである。
信託情報に含まれる新株予約権回号は、その信託の信託財産となっている新株予約権の回号である。
信託情報に含まれる新株予約権の個数は、その信託の信託財産となっている新株予約権の個数である。
信託情報に含まれる受益者指定権者は、その信託の受益者を指定する権限を持った者を特定可能なIDである。
信託情報に含まれる受益者指定事由は、その信託の受益者を指定するイベント又は期日である。
信託情報に含まれる受益者情報は、その信託の新株予約権の受益者についての情報である。受益者情報は、受益者IDを含む。受益者情報は、新株予約権の個数を含む。受益者情報は、仮の付与対象者IDを含む。受益者情報は、受益者確定条件を含む。受益者情報は、受益者確定条件の成就又は不成就に関する情報、及び、受益者確定条件が不充足の場合の処理に関する情報を含む。受益者情報は、受益者指定権者及び受益者指定事由に関する情報を含む。
受益者情報に含まれる受益者IDは、その信託の新株予約権の受益者を特定可能なIDである。
受益者情報に含まれる新株予約権の個数は、その受益者に付与された新株予約権の個数である。また、新株予約権の個数は、受益者が確定していない場合には、「なし」となる。
受益者情報に含まれる仮の付与対象者IDは、確定条件が成就した場合に受益者として確定する仮の付与対象者を設定している場合の、仮の付与対象者を特定可能なIDである。
受益者情報に含まれる受益者確定条件は、その信託の受益者が仮の付与対象者である場合に、受益者として確定するための条件の有無を示す。受益者確定条件がある場合は、受益者情報に含まれる受益者確定条件は、具体的な条件の内容を含んでもよい。受益者確定条件は、条件が満たされる期日を含んでもよい。例えば、受益者確定条件は、何年何月まで発行会社10に在籍すること、発行会社10の上場時に在籍すること、何年何月までに何々をいくら受注すること、又は何年何月までに何々を開発すること、のように指定される。受益者確定条件がある場合は、受益者確定条件が不充足の場合の処理に関する内容を含んでも良い。例えば、受益者確定条件が不充足の場合の処理に関する内容は、新株予約権を放棄すること、受益者指定権者が受益者を決定すること、受益者として他の信託の受託者を指定すること、のように指定される。
図4の信託IDが「1」のレコードは、受益者特定型信託のレコードであって、信託情報において、受益者を確定せずに仮に付与者(仮の付与対象者)と受益者確定条件を定めた第1の信託についてのレコードである。この場合には、仮の付与対象者に係る情報が受益者情報として登録されることになるが、受益者としてはあくまでも受託者を登録する。その上で、仮の付与対象者を登録し、さらに受益者確定条件及び受益者確定条件が不充足の場合の処理に関する内容を登録する。この場合は、受益者特定タイプの信託である。
図4の信託IDが「1-1」のレコードは、信託IDが「1」のレコードの信託(ここでは受益者特定型信託)について、受益者確定条件が成就した場合のレコードである。このレコードでは、受益者が確定していて信託が終了段階にあるパターンを示している。
図4の信託IDが「1-3」のレコードは、信託IDが「1」のレコードの信託(ここでは受益者特定型信託)について、受益者確定条件が成就しなかった場合のレコードのうち、新株予約権の受益者として新たに組成された第3の信託(受益者特定型信託)における受託者が指定され、信託が終了段階にあるパターンを示している。この場合、第3の信託の信託IDが信託の組成とともに新たに作成され、新株予約権に関する情報がそちらに引き継がれることになる。このレコードでは、第1の信託から、発行会社ID、行使価格、帳簿価格、及び新株予約権の回号を次の信託へと引き継ぐ。新株予約権の個数は、引き継ぐ個数を登録する。ここでは、信託ID「3」のレコードの信託の受託者が信託ID「1-3」から全部の新株予約権を引き継いだ状況を示している。
図4の信託IDが「1-2」のレコードは、信託IDが「1」のレコードの信託(ここでは受益者特定型信託)について、受益者確定条件が成就しなかった場合のレコードのうち、新株予約権の受益者として新たに組成された第2の信託(受益者不特定型信託)における受託者が指定され、信託が終了段階にあるパターンを示している。この場合、第2の信託の信託IDが信託の組成とともに新たに作成され、新株予約権に関する情報がそちらに引き継がれることになる。このレコードでは、第1の信託から、発行会社ID、行使価格、帳簿価格、及び新株予約権の回号を次の信託へと引き継ぐ。新株予約権の個数は、引き継ぐ個数を登録する。ここでは、信託ID「2」のレコードの信託の受託者が信託ID「1-2」から全部の新株予約権を引き継いだ状況を示している。
図4の信託ID「2」として示された信託は、受益者指定権者と受益者指定事由を定めた受益者不特定型信託のレコードである。受益者不特定型信託は、受益者指定事由が発生したときに信託された新株予約権のすべてについて同時かつ一括で受益者を指定する信託(以下「一括交付型信託」という)と、受益者指定事由が生じたときに新株予約権の一部について受益者を指定し、残余の新株予約権に係る受益者を他の信託の受託者とすることで、残余の新株予約権に係る受益者を指定するタイミングを繰り延べる信託(以下「多重型信託」という)に大別されるが、いずれも受益者指定権者が受益者指定事由の到来時点で受益者を指定するという点では異ならないため、ここでは同じ取扱いとして、レコードを分離していない。
図4の信託ID「3」として示された信託は、仮の付与対象者と受益者確定条件を定められた受益者特定型信託のレコードである。
図4の信託IDが「3-1」のレコードは、信託ID「1」の受益者確定条件が成就しなかった場合に信託ID「1」の信託の定めに基づいて組成された受益者特定型信託(仮の付与対象者と受益者確定条件の定めがある信託。信託ID「3」)に関するレコードであって、受益者確定条件の成就により受益者が確定した場合についてのレコードである。このレコードでは、受益者が確定していて信託が終了段階にあるパターンを示している。
図4の信託IDが「3-2」のレコードは、信託ID「1」の受益者確定条件が成就しなかった場合に信託ID「1」の信託の定めに基づいて組成された受益者特定型信託(仮の付与対象者と受益者確定条件の定めがある信託。信託ID「3」)に関するレコードであって、受益者確定条件が再度成就しなかった場合のレコードのうち、新株予約権の受益者として新たに組成された第2の信託(受益者不特定型信託)における受託者が指定されたパターンを示している。この場合、第2の信託の信託IDが信託の組成とともに新たに作成され、新株予約権に関する情報がそちらに引き継がれることになる。このレコードでは、信託ID「3-2」の信託から次の信託へ、発行会社ID、行使価格、帳簿価格、及び新株予約権の回号を引き継ぐ。新株予約権の個数は、引き継ぐ個数を登録する。
このように、信託において管理される新株予約権の全部が放棄もしくは消滅又は受益者確定により無くなるまでの間、受益者確定条件の成就・不成就又は受益者指定事由の発生の都度、信託から次の信託へ新株予約権に関する情報が引き継がれていることになる。
以下、本実施形態の新株予約権管理システム50の動作について説明する。図5は、新株予約権管理システム50による処理を示すフローチャートである。新株予約権管理システム50による処理は、図2に示した情報処理装置10a、11a、12a、13a、14a、15a及び16aで分散して実行してもよい。また、例えば、情報処理装置16a以外の情報処理装置は、情報の入出力端末装置として用いて、情報処理装置16aで情報処理及び情報の記憶を行うようにしてもよい。本実施形態では、情報処理装置16aは、情報処理及び情報の記憶を行い、他の情報処理装置に対してネットワーク17を介して情報入出力のユーザインターフェースを提供する。
情報処理装置16aは、信託情報に含まれる各IDを予め発行し、それぞれを登録しておく。図5のステップS501において情報処理装置16aは、信託の組成に応じて第1の信託情報として図4の信託情報の各情報を登録する。情報処理装置16aは、信託が継続している間、信託の手数料又は費用を算出し、委託者11又は発行会社10に対して請求する処理を実行してもよい。
ステップS502において情報処理装置16aは、委託者又は受益者指定権者によって指定された仮の付与対象者についての情報を、図4の信託情報の受益者情報として登録する。
ステップS503において情報処理装置16aは、仮の付与対象者に関する情報を登録した結果、受益者確定条件が不成就であった場合に、第2の信託又は第3の信託の組成が必要になるか否かを判定する。
ステップS503において第2の信託及び/又は第3の信託の組成が必要となる場合、ステップS504において、情報処理装置16aは、第2の信託情報及び/又は第3の信託情報として図4の信託情報の各情報を登録する。ステップS504において情報処理装置16aは、別途、金銭等を信託するなどにより、受益者確定条件が成就しなかった新株予約権について、第1の信託を引き継ぐ第2の信託(受益不特定型信託)及び/又は第3の信託(受益者特定型信託)の設定の手続きを進める。例えば、情報処理装置16aは、第2の信託の契約締結に必要なプロセスを進める処理を実行する。例えば、電子署名により信託契約を締結する処理や、金銭の受託者への拠出を促す通知を出力する処理を実行する。
ステップS505において情報処理装置16aは、受益者確定条件が成就したか否かを判定する。受益者確定条件は、例えば、付与対象者として仮に定められた者(仮の付与対象者)が発行会社10に対して所定の貢献を実行した場合に条件成就とする。この受益者確定条件が成就したか否かは、委託者11又は発行会社10が新株予約権管理システム50に入力するようにすればよい。また、当該受託者又は受益者指定権者14が委託者11又は発行会社10などから聴取した結果を新株予約権管理システム50に入力してもよい。
ステップS505で受益者確定条件が成就した場合には、仮の付与対象者として定められた者をその者のために設定された信託における受益者として確定する。ステップS506において、情報処理装置16aは、当該信託の信託情報において仮の付与対象者を確定した受益者として登録する。情報処理装置16aは、信託情報に登録された仮の付与対象者を、受益者確定条件が成就した時点で最終的な受益者であるとして受託者に対して通知し、もって、受益者が確定する。
また、ステップS507において情報処理装置16aは、確定した受益者に対して新株予約権を付与する。すなわち、情報処理装置16aは、当該付与対象者のために設定された信託における受託者(受託者12である場合もあればその他の受託者の場合であってもよい。)に対して受益者13(確定した受益者)に新株予約権の付与を行うように通知する。
ステップS505で受益者確定条件が成就しなかった場合には、ステップS508において、情報処理装置16aは、第1の信託情報に。受益者確定条件が成就しなかった場合に、他の者を受益者と確定する旨、仮の付与対象者と受益者確定事由を定める旨、又は、受益者指定権者と受益者指定事由を定める旨の情報がないか判定する。これらの情報がない場合には、ステップS509により情報処理装置16aは、受託者が新株予約権を放棄し、第1の信託が終了したことを登録する。
ステップS508において、第1の信託情報に。他の受益者を定める旨の情報、仮の付与対象者と受益者確定事由を定める旨の情報、受益者指定権者と受益者指定事由を定める旨の情報のいずれかがある場合には、ステップS510において、情報処理装置16aは、受益者として、他の者を確定するものなのか、あるいは、他の信託に引き継ぐものなのか判定する。
ステップS510において、情報処理装置16aが、第1の信託情報に、第1の信託の受益者として他の者を新株予約権の付与対象者として確定させる旨の情報があると判定する場合、情報処理装置16aは、上述のとおり、ステップS506及びステップS507に基づき、受益者を確定し、新株予約権の付与を行うように通知し、第1の信託が終了したことを登録する。
ステップS510において、情報処理装置16aが、第1の信託情報に。仮の付与対象者と受益者確定事由を定める旨(受益者特定型信託)の情報又は受益者指定権者と受益者指定事由を定める旨(受益者不特定型信託)の情報のいずれかがあると判定する場合、情報処理装置16aは、ステップS511において、第1の信託の信託情報から引き継ぐべき新株予約権の帳簿価格、個数等を読み出す。続いて、ステップS512において、情報処理装置16aは、当該信託について、第2の信託情報及び/又は第3の信託情報として図4の信託情報の各情報を登録する。第2の信託及び/又は第3の信託情報の信託情報に対しては、新たな信託IDが付与される。例えば、情報処理装置16aは、第2の信託の信託情報の帳簿価格として、ステップS511で読み出した帳簿価格を用いる。第2の信託の受託者は、第1の信託から受益者として信託財産である新株予約権の引継ぎをすることができる。ステップS512では、情報処理装置16aは、例えば、信託情報に対し、今回確定条件が成就せず受益者として確定されなかった分の新株予約権のうち、放棄されなかった部分について、第2の信託の受託者への引継ぎがされ、第1の信託が終了したことを登録する。
なお、以上では、第1の信託において定める仮の付与対象者と受益者確定条件が1人である想定で説明を行ったが、例えば、仮の付与対象者と受益者確定条件を複数人分設定しておき、それらの受益者確定条件の全てが成就しなかった場合に、第2の信託として、受益者指定権者と受益者指定事由を定めた受益者不特定型信託(第2の信託)の受託者に引き継ぐ形でもよい。
以下、図6を参照して、複数の仮の付与対象者を定める例の処理について説明する。
ステップS601は、例えば、ステップS502において情報処理装置16aが仮の付与対象者と受益者確定条件についての情報を、図4の信託情報の受益者情報として登録するところで、複数名の付与対象者と受益確定条件を登録するものである。この場合、情報処理装置16aは、ステップS602において1人目の受益者確定条件が成就しなかったと判定する場合に、さらにステップS604で1人目の受益者確定条件が成就しなかった旨を記録し、続くステップS605において、2人目の仮の付与対象者と受益者確定条件を読み出す。このようにして、第1の信託情報に登録された受益者情報の全ての仮の付与対象者につきそれぞれ受益者確定条件が成就しなかった場合、ステップS508に進み、次の信託の受託者への引継ぎを開始する。これらの仮の付与対象者のいずれかに受益者確定条件を成就する者がいた場合には、その時点で、ステップS506の受益者の確定があったものとして処理され、ステップS507同様、ステップS603で新株予約権の付与に必要な処理が行われる。
上述の実施形態では、仮の付与対象者の確定条件が成就しなかった場合に、第2の信託を組成し、その第2の信託に、確定条件が成就しなかった且つ放棄されなかった新株予約権の情報を流し込む点を、主に開示した。本発明は、更に、例えば、情報処理装置16aにより以下の処理を実行することができる。
(1)仮の付与対象者の確定条件が成就しない場合のために、第2の信託の組成を促す処理(契約締結プロセスに移行)。
(2)(契約締結プロセスが完了し)第2の信託の組成が完了した場合に、
・第2の信託の受益者指定権者(もしいれば)が第2の信託の受託者を、第1の信託の受益者として指定する旨の予約登録を実行する処理、
・第1の信託の仮の付与対象者が受益者確定条件を満たさない場合で、新株予約権の放棄を希望しない場合には自動的に第2の信託の受託者を第1の信託の受益者として指定する予約登録をする旨のリクエストを受け付ける処理、及び、仮の付与対象者の確定条件が成就しなかった時点で、それを受益者指定通知とみなし、受益者指定事由が発生した新株予約権のうちの第2の信託への引継ぎ対象の新株予約権については情報を引き継ぐ処理。
(3)受益者指定の内容に従って、第三者対抗要件として必要になる譲渡承認請求、名義書換請求、あるいは信託財産状況報告書を、自動的に委託者や発行会社に送信する処理。
また、本発明は、更に、例えば、情報処理装置16aにより以下の処理を実行することができる。例えば、受益者不特定型信託において、受益者指定権者が受益者を指定する際に、「条件付きで配る」ということを選択(予約登録)すると、
(1)自動的に第3の信託(特定の仮の付与対象者のための専用信託口座創設のための信託)の作成を促す処理、
(2)この信託が組成されたあとは、受益者指定事由の到来をもって、受益者指定通知が発行会社から受託者へ行われたものとみなす処理、
(3)当該受益者指定の内容に従って、第三者対抗要件として必要になる譲渡承認請求、名義書換請求、あるいは信託財産状況報告書を自動的に委託者や発行会社に送付する処理。
また、上述した実施形態の新株予約権管理システム50によれば、
受益者指定権者は、操作する情報処理装置によって、
(1)誰を無条件に受益者にするか、
(2)誰を条件付きの受益者にするか(=第3の信託を組成するか)、
(3)受益者を全員指定せずに第2の信託に移すか、
(4)放棄するか、
を選択することができる。
そして、(2)の第3の信託については、一人ずつ1信託を作らなければならないので、信託の組成数が激増する原因となるが、新株予約権管理システム50は、
・自動的に第1の信託の信託情報を引き継ぐ手段を有する、
・予約登録を期限到来により受益者指定通知とみなして権利移転を行う手段を有する、
・人ごとに組成される第3の信託ごとに税務申告や信託財産状況報告書を自動で作成する手段を有する。
・図6のように仮の付与対象者が複数名指定された場合などには、それぞれの受益者確定条件の成就・不成就を一括管理する手段を有する。
従って、本発明によれば、手作業ではできないくらいにおびただしい数の信託の処理や条件の成就・不成就の確認をスムーズに実現できる、という効果を奏する。
なお、本発明による新株予約権管理システムは以下の構成を有する。
(1)受益者確定条件の成就・不成就の判定が接近するに伴い、受益者確定条件の成就・不成就に関する情報を記入する権限を持つ者(委託者や発行会社)が操作する情報処理装置に対し、受益者確定条件の成就・不成就に関する情報の記入を促すメール等を送信する手段、
(2)第1の信託の信託情報から、第2の信託及び第3の信託の信託情報に情報を引き継ぐ手段(例えば帳簿価格の引継ぎ)、
(3)仮の付与対象者の受益者確定条件の確定に伴い、仮の付与対象者が受益者となる場合以外に、
(i)(放棄)
(ii)第2の信託の組成による新たな受託者への引継ぎ、
(iii)第3の信託の組成による条件付き付与対象者のための新たな受託者への引継ぎ、のいずれかを第1の信託の定めに従って委託者又は受益者指定権者が選択可能なように、委託者又は受益者指定権者が操作する情報処理装置に問い合わせる手段、及び、その応答を受け付ける手段、
(4)第2の信託及び第3の信託の組成に必要な手続きの案内を、第2の信託及び第3の信託を組成するタイミングで、委託者又は受益者指定権者が操作する情報処理装置に送信する手段、
(5)第2の信託及び第3の信託の組成が出来たら、最終的に受益者確定条件の不成就の場合にその第2、第3の信託の受託者を受益者とする手段、
(6)新たな信託の組成に伴って必要になる信託財産状況報告書・税務申告書などの必要書類を、信託情報等に基づいて生成する手段、
本発明によれば、確定条件の成就に応じて処理を異ならせること以外に、第2の信託への引継ぎ(付与対象者決めない)、及び第3の信託(付与対象者仮決め・確定条件付き)への引継ぎを選択することができ、委託者及び受益者指定権者の選択の自由度を高めることができるという効果を奏する。
また本発明によれば、委託者及び受益者指定権者の受益者指定の状況あるいは仮の付与対象者の受益者確定条件の成就の状況に応じて、次の信託の準備(案内、書類生成等)を自動化し、受益者指定権者による受益者指定(予約登録)の後に、受益者確定条件の成就・不成就又は受益者指定事由が発生すると自動的に受益者が確定され又は指定され、財産が引き継がれ、必要書類が準備されるという効果を奏し、時短効果、コスト削減効果を有する。
(1)なお、本発明は、新株予約権が委託者から第1の受託者に信託されたことに関する情報である第1の信託情報を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の信託情報が示す信託における仮の付与対象者を受益者として確定させるための確定条件の成就を判定する判定手段と、前記判定手段により前記受益者確定条件が不成就と判定された場合に、前記第1の信託情報に係る新株予約権が前記第1の受託者から第2の受託者に引き継がれたことに関する情報である第2の信託情報を記憶する第2の記憶手段と、を有する、ことを特徴とする。
これにより、第1の信託の確定条件が不成就の場合、第2の信託として継続することができ、会社への貢献度等に応じた数量の新株予約権を従業員等に与えることができる。
また、本発明は、確定条件が成就した場合、仮の付与対象者を受益者として確定し、その新株予約権の名義を受託者から受益者名義に変更する手段を備えてもよい。
また、第2の信託又は第3の信託の受託者を、第1の信託の受益者として指定するのは、第2の信託又は第3の信託の組成後である。
(2)また、本発明は、前記第1の記憶手段に記憶された、前記第1の信託情報に含まれる、前記第1の信託情報に係る新株予約権の帳簿価格を読み出す読出手段を有し、前記第2の記憶手段は、前記第2の信託情報に含まれる、前記第2の信託情報に係る新株予約権の帳簿価格を、前記読出手段で読み出した帳簿価格から簿価引継ぎして記憶する、ことを特徴とする。
これにより、第2の信託を第1の信託と同じ帳簿価格で設定することができ、第1の信託が終了した後も第2の信託として継続することができ、会社への貢献度等に応じた数量の新株予約権を段階的に従業員等に与えることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 発行会社
11 委託者
12 第1の受託者
13 受益者
14 受益者指定権者
15 第2の受託者
18 第3の受託者
19 受益者
20 株式市場

Claims (4)

  1. 新株予約権が委託者から第1の受託者に信託されたことに関する情報である第1の信託情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の信託情報が示す信託における仮の付与対象者を受益者として確定させるための確定条件の成就を判定する判定手段と、
    前記判定手段により受益者確定条件が不成就と判定された場合に、前記第1の信託情報に係る新株予約権が前記第1の受託者から第2の受託者に引き継がれたことに関する情報である第2の信託情報を記憶する第2の記憶手段と、を有する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記第1の記憶手段に記憶された、前記第1の信託情報に含まれる、前記第1の信託情報に係る新株予約権の帳簿価格を読み出す読出手段を有し、
    前記第2の記憶手段は、前記第2の信託情報に含まれる、前記第2の信託情報に係る新株予約権の帳簿価格を、前記読出手段で読み出した帳簿価格から簿価引継ぎして記憶する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 新株予約権が委託者から第1の受託者に信託されたことに関する情報である第1の信託情報を記憶する第1の記憶工程と、
    前記第1の信託情報が示す信託における仮の付与対象者を受益者として確定させるための確定条件の成就を判定する判定工程と、
    前記判定工程により受益者確定条件が不成就と判定された場合に、前記第1の信託情報に係る新株予約権が前記委託者から第2の受託者に信託されたことに関する情報である第2の信託情報を記憶する第2の記憶工程と、を有する、
    ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  4. コンピュータを請求項1又は2に記載の情報処理装置が備える各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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