JP7345712B1 - 感熱記録体 - Google Patents

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Abstract

【要約】【課題】 水分散性を有する感熱記録体及びその感熱記録層を設けた支持体の表面とは反対の表面上に粘着層を設けた感熱記録ラベルであって、求められる様々な性能のうち再印字性に優れ、更に耐湿熱性、耐可塑剤性、耐溶剤性、などに優れる感熱記録体及び感熱記録ラベルを提供する。【解決手段】 支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、下記一般式(化1)で表されるウレア化合物を少なくとも1種含有し、該支持体が、水分散性を有する紙基材から成る、感熱記録体及び感熱記録ラベルである。【化1】TIFF0007345712000016.tif37164(式中、Xは-O-又は-NH-を表し、R1は、水素原子または-SO2-R3を表し、R3は、置換若しくは無置換のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表し、R2は、水素原子又はアルキル基を表し、mは0又は1を表す。)【選択図】 なし

Description

この発明は、支持体上に感熱記録層を有する感熱記録体であって、支持体が水分散性を有する紙基材であり、水分散性を有するとともに、感熱記録体に求められる様々な性能のうち再印字性に優れ、更に耐湿熱性、耐可塑剤性、耐溶剤性、などに優れる感熱記録体を提供する。
一般に、感熱記録体は通常無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料(以下、「ロイコ染料」ともいう。)と電子受容性顕色剤(以下、「顕色剤」ともいう。)とを含有する塗工液を、紙、合成紙、フィルム、プラスチック等の支持体に塗工したものであり、サーマルヘッド、ホットスタンプ、熱ペン、レーザー光等の加熱による瞬時の化学反応により発色し、記録画像が得られる。感熱記録体は、ファクシミリ、コンピューターの端末プリンタ、自動券売機、計測用レコーダー、スーパーマーケットやコンビニなどのレシート等の記録媒体として広範囲に使用されている。
近年、感熱記録体は、各種チケット用、レシート用、ラベル用、銀行のATM用、ガスや電気の検針用、車馬券等の金券用など多様な用途にも拡大してきており、そのため、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性、耐油性、過酷な条件下における画像部及び白紙部の保存性など様々な性能が必要とされてきている。
このような要求に対して、特定の2種類の顕色剤を組み合わせて用いることにより、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性などを向上させた感熱記録体(特許文献1)や、感熱記録体の発色濃度、白色度、及び印字部の保存性などの要求性能を向上させるための顕色剤としてのウレア化合物(特許文献2~4等)が開示されている。
また、様々なタイプの水分散性シートが開示されている(特許文献5~7等)。
特開2015-80852 国際公開WO2019/044462 国際公開WO2021/095751 国際公開WO2021/171983 国際公開WO2018/088179 国際公開WO2019/049619 国際公開WO2019/130968
本発明者らは、水分散性を有する感熱記録体及び粘着層を持つ感熱記録ラベルの開発を目指したが、支持体に水分散性を付与しただけでは、再印字性に劣るという問題があった(後述の参考例1と比較例1、2とを比較されたい。)。ここで再印字性とは、一旦作成した感熱記録体を高温・高湿条件で一定期間保存した後で印字した場合に、有効な発色感度を示すことをいう。
そこで、本発明は、水分散性を有する感熱記録体であって、感熱記録体に求められる様々な性能のうち再印字性に優れ、更に耐湿熱性、耐可塑剤性、耐溶剤性、などに優れる感熱記録体を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討の結果、感熱記録層に、顕色剤として、特定のウレア化合物を含有させ、支持体に特定の水分散性の紙基材を用いることにより、水分散性を有しながら、再印字性に優れ、更に耐湿熱性、耐可塑剤性、耐溶剤性、などに優れる感熱記録体及び感熱記録ラベルを提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、下記一般式(化1)で表されるウレア化合物を少なくとも1種含有し、
Figure 0007345712000001
(式中、Xは-O-又は-NH-を表し、Rは、水素原子または-SO-Rを表し、Rは、置換若しくは無置換のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表し、Rは、水素原子又はアルキル基を表し、mは0又は1を表す。)
該支持体が水分散性を有する紙基材から成る、感熱記録体、及びその感熱記録層を設けた支持体の表面とは反対の表面上に粘着層を設けた感熱記録ラベルである。
本発明の感熱記録体は、支持体上に感熱記録層を有し、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、特定のウレア化合物を含有し、該支持体として特定の水分散シート用の紙基材を使用する。
本発明の紙基材(以下「基紙」ともいう。)として、以下(1)~(3)のいずれかの紙基材を用いる。
(1)内部層及びその両面にそれぞれ設けた2つの表面層から成り、該表面層が、それぞれ独立して、木材パルプ及びαセルロース含有率88重量%以上の精製パルプから成る混合パルプから成り、該混合パルプのカナダ標準ろ水度が450~600mlCSFであり、かつ該混合パルプ中の該木材パルプの含有量が50~95重量%であり、該内部層が、木材パルプ及びαセルロース含有率88重量%以上の精製パルプから成る第2の混合パルプから成り、該第2の混合パルプのカナダ標準ろ水度が600~750mlCSFであり、かつ該第2の混合パルプ中の該木材パルプの含有量が50~95重量%である紙基材
この基紙を構成する内部層と表面層(第1の表面層と第2の表面層を含む)は、いずれも、木材パルプとαセルロース含有率88重量%以上の精製パルプ(以下「精製パルプ」ともいう。) から成る混合パルプから成る。
ここで用いる木材パルプとして、一般に製紙用に用いられている木材パルプ繊維又は非木材系パルプ繊維を使用でき、そのαセルロース含有率は88重量%未満である。この木材パルプとして、例えば、針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプ等の木材パルプ繊維、亜麻パルプ、マニラ麻パルプ、ケナフパルプ等の非木材系パルプ繊維等を挙げることができる。木材パルプの平均繊維長としては、0.1~5mm、好ましくは0.5~3mm、さらに好ましくは0.8~2mmである。
ここで用いる精製パルプとは、針葉樹、広葉樹等の木材や亜麻、リンター等の非木材を原料としたマーセル化パルプ又は溶解パルプ等のように、パルプ製造時の蒸解条件の強化、蒸解前又は蒸解後の化学処理によってヘミセルロース等を除去し、セルロース純度を高めたパルプであって、αセルロース含有率を88重量%以上に精製したパルプをいう。
パルプのαセルロース含有率とヘミセルロース含有率の関係について、特表2010-504376号公報には、パルプを精製度に応じて3グレードに分け、高度に精製されたパルプを「アセテートグレード」、精製パルプを「ビスコースグレード」、無精製パルプを「紙/フラッフグレード」として、各グレードの含有率を記載している。「アセテートグレード」のパルプはαセルロースが通常95重量%以上で、約1~3%がヘミセルロースであり、「ビスコースグレード」のパルプはαセルロースが88~95重量%で、約5~12%がヘミセルロースである。また、「紙/フラッフグレード」のパルプはαセルロースが80~88重量%で、約12~20%がヘミセルロースであるとしている。
以上のことから、ここで用いられる精製パルプに含まれるヘミセルロースは12重量%未満である。
なお、パルプについて、一般的な定義である「木材その他の植物を機械的又は化学的処理によって抽出したセルロース繊維の集合体」(紙パルプ辞典 平成12年2月20日 紙パルプ協会編 金原出版)と定義する。
マーセル化パルプとは、クラフトパルプや亜硫酸塩パルプを強アルカリ溶液に浸漬処理した後、水洗してアルカリ分を除去して得られるパルプである。
溶解パルプは、亜硫酸塩蒸解や前加水分解クラフト蒸解で得られるセルロース純度の高いパルプで、蒸解後の漂白、精選処理を組み合わせることでさまざまなセルロース純度のパルプが得られる。
ここで、精製パルプのセルロース純度の指標としてαセルロース含有率を用いる。精製パルプのαセルロース含有率は88重量%以上であることが必要であり、好ましくは92重量%以上であり、さらに好ましくは95重量%以上である。精製パルプのαセルロースが88重量%未満の場合、単繊維状に分散し難くなるため、水への分散性が低下する。なお、本発明において、αセルロース含有率は、TAPPIスタンダードT203om-83(JIS P8101-1994(現在廃盤))に規定されるαセルロースによって測定された値である。
また、精製パルプのセルロース純度の別種の指標としてヘミセルロース含有率を用いてもよい。その場合、精製パルプのヘミセルロース含有率は12重量%未満であることが必要であり、好ましくは8重量%未満であり、さらに好ましくは5重量%未満である。精製パルプのヘミセルロース含有率が12重量%以上の場合、単繊維状に分散し難くなるため、水への分散性が低下する。なお、本発明において、ヘミセルロース含有率は、精製パルプ又は無精製パルプを酸加水分解して単糖に変え、単糖類の組成をアルジトールアセテート化法によって定量することにより測定できる。即ちパルプの加水分解により得られる単糖類を水素化ホウ酸ナトリウムで還元し相当するアルジトールアセテートに変え、無水酢酸とピリジンでアセチル化し、アルジトールアセテート誘導体とした後、アルジトールアセテート誘導体をガスクロマトグラフィーにより分析して構成糖を同定、定量する。
なお、精製パルプと無精製パルプが配合された紙についても、各パルプ単独の場合と同様にして紙のαセルロース含有率とヘミセルロース含有率を測定することができる。さらに、パルプの繊維形態を観察して精製パルプと無精製パルプの配合割合を求めれば、精製パルプと無精製パルプのそれぞれについてαセルロース含有率とヘミセルロース含有率を算出することができる。
ここで用いる混合パルプは、レーヨン等の再生セルロース繊維、繊維状カルボキシアルキルセルロース、繊維状カルボキシアルキルセルロース塩(例えば、CMC-Na塩)を含まない。
再生セルロース繊維はシート強度や平滑性が不足して印刷適性が不良となる。繊維状カルボキシアルキルセルロースは酸性であり、用途により酸性が悪影響を及ぼす。繊維状カルボキシアルキルセルロース塩は、用途によっては基紙中に残存するアルカリ性化合物が悪影響を及ぼし、また変色し易い。
なお、後述のように、抄紙後に、水分散シートに、サイズプレス塗工等により中性の水溶性高分子の水溶液を含浸又は塗工する場合には、このような問題は生じない。
この基紙を構成する内部層は、木材パルプ及びαセルロース含有率88重量%以上の精製パルプから成る混合パルプから成り、この混合パルプ中の木材パルプの含有量は50~95重量%、好ましくは40~70重量%である。
この内部層で用いられる混合パルプのカナダ標準ろ水度は、600~750mlCSF、好ましくは630~720mlCSFである。このカナダ標準ろ水度は、JIS P8121-2 2012に従って測定されたものである(以下同様)。
叩解が進む(ろ水度は低くなる)と、繊維のフィブリル化、切断、内部膨潤が多くなり、基紙の密度、強度、平滑度が高くなる一方で、水分散性は下がる。
この基紙を構成する表面層(第1の表面層と第2の表面層を含む)は、木材パルプ及びαセルロース含有率88重量%以上の精製パルプから成る混合パルプから成り、その上に粘着剤層を設ける表面層(第1の表面層)中の、混合パルプのカナダ標準ろ水度は450~600mlCSF、好ましくは500~575mlCSFであり、かつこの混合パルプ中の木材パルプの含有量は50~95重量%、好ましくは65~80重量%である。
このような構成の表面層の紙面pHは6~8(中性領域)である。
一方、その上に粘着剤層を設けない任意の表面層(第2の表面層)中の、混合パルプのカナダ標準ろ水度とこの混合パルプ中の木材パルプの含有量は、使用目的に応じて適宜設定すればよい。第2の表面層のこれら組成は、例えば、第1の表面層の組成と同一であってもよいし、内部層の組成と同一であってもよい。
なお、上記内部層及び表面層に用いる混合パルプのカナダ標準ろ水度を上記範囲にするために、木材パルプ及び精製パルプのカナダ標準ろ水度は同じであっても異なっていてもよい。また、この混合パルプは、木材パルプ及び精製パルプを別個に叩解して混合したものでも、混合して叩解したものでもよい。
上記の紙基材の表面上に、水溶性高分子を含浸又は塗工して、水分散性(特に、繊維状分散時間)を付与する。
この水溶性高分子を含浸又は塗工する場合には、その中性(pH6~8)の溶液(例えば、中性の水溶液)を用いる。
この含浸又は塗工の方法としては、特に限定されないが、サイズプレス塗工(通常、2ロールサイズプレス塗工)、トランスファーロール塗工、スプレー塗工、グラビア塗工、カーテン塗工などの方法を使用でき、生産性の観点からサイズプレス塗工が好ましい。
上記本発明の構成の水分散性シートの表面層に、水溶性高分子を含浸又は塗工することで、水溶性高分子で基紙の繊維間空隙が充填され、水分散性シートの乾燥強度が高まるとともに、繊維間空隙に存在している水溶性高分子が水との接触により膨潤し、繊維間を押し広げるため、繊維が容易に分離することができる。
この水溶性高分子としては、乾燥皮膜が水に再溶解し易いものが好ましく、カルボキシルアルキルセルロース塩、アルギン酸塩、ペクチン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、カルボキシアルキル化澱粉、リン酸エステル化澱粉、アニオン性ポリアクリルアミド等のアニオン性高分子電解質塩、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキサイド、ポリビニルエチルエーテル、ヒドロキシエチル化澱粉、酸化澱粉、アルファー化澱粉等の高分子無電解質、グアーガム、トラントガム、キサンタンガム、アラビアゴム、カラギーナン、ガラクトマンナン、プルラン、デキストラン、デキストリン等の水溶性多糖類、ゼラチン、カゼイン等の水溶性タンパク質等を例示することができ、これらを1種類あるいは2種類以上を組み合わせて使用することができる。中でも、カルボキシメチルセルロース塩を使用することが水分散性向上、強度向上の点から好ましい。
(2)内部層及びその両面にそれぞれ設けた2つの表面層から成り、該内部層が、カナダ標準ろ水度が600~750mlCSFの製紙用繊維及びアルカリ化された繊維状カルボキシメチルセルロースから成り、該表面層が、それぞれ独立して、製紙用繊維及びアルカリ化された繊維状カルボキシメチルセルロースから成り、少なくとも一方の表面層中の該製紙用繊維のカナダ標準ろ水度が400~575mlCSFであり、かつ該製紙用繊維の含有量が60~90質量%である紙基材
本発明の水分散性シートは、紙基材(以下「基紙」ともいう。)及び粘着剤層から成り、この基紙は、内部層及び少なくとも一つの表面層から成る。この水分散性ラベルは、この基紙の一つの表面層(以下「第1の表面層」ともいう。)上に粘着剤層を有する。この水分散性ラベルは、この内部層の第1の表面層とは反対面上に第2の表面層を有してもよい。本発明の水分散性シートの構成を図1に示す。
本発明の基紙を構成する内部層と表面層(第1の表面層と第2の表面層を含む)は、いずれも、製紙用繊維と繊維状カルボキシメチルセルロースから成る。
この製紙用繊維としては、一般に製紙用に用いられている木材パルプ繊維又は非木材系パルプ繊維、例えば、針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプ、溶解パルプ、マーセル化パルプ等の木材パルプ繊維、亜麻パルプ、マニラ麻パルプ、ケナフパルプ等の非木材系パルプ繊維、リヨセル等の精製セルロース繊維等を挙げることができる。製紙用水分散性繊維の平均繊維長としては、0.1~5mm、好ましくは0.5~3mm、さらに好ましくは0.8~2mmである。
この繊維状カルボキシメチルセルロースは、天然セルロース繊維、再生セルロース繊維、精製セルロース繊維を公知の方法でカルボキシアルキル化したものであり、水不溶性である。この具体例として、繊維状カルボキシメチルセルロース、繊維状カルボキシエチルセルロース等が挙げられる。繊維状カルボキシアルキルセルロースのカルボキシアルキル基の置換度は好ましくは0.2~1.0、より好ましくは0.4~0.6である。
本発明において、繊維状カルボキシメチルセルロースはアルカリ化剤を用いてアルカリ化される。基紙をアルカリ化することにより、基紙中の水不溶性繊維状カルボキシアルキルセルロースは中和反応により水溶性の繊維状カルボキシアルキルセルロース塩に変換され、基紙は水中で繊維が膨潤、離解し易くなり、水分散性となる。
このアルカリ化剤はアルカリ性化合物の水溶液であり、具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属の炭酸塩並びに炭酸水素塩、リン酸水素ナトリウム等のアルカリ金属のリン酸塩、リン酸水素塩、酢酸ナトリウム等のアルカリ金属の有機酸塩、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア及びアンモニウム塩、エタノールアミン等のアミン類、分子量1000以下のポリエチレンイミン等の水溶液を挙げることができる。
このアルカリ化は、基紙の抄紙時にアルカリ化剤を紙料液に混合することにより行ってもよいし、抄紙後に、アルカリ化剤を、噴霧器により噴霧、塗工機を用いて塗工、又はフェルト等に付着させて紙料に転移させるなどして行ってもよく、適宜好適な方法によって行うことができる。
なお、このアルカリ化は、基紙に粘着層を設ける前に、第1の表面層又は第2の表面層にアルカリ化剤を含有させて行ってもよいし、基紙に粘着層を設けた後に、第2の表面層にアルカリ化剤を含有させて行ってもよい。また上記のように基紙の抄紙時にアルカリ化を行った場合には、基紙の第1の表面層上に粘着層を設ければよい。
また、第2の表面層上に後記の塗工層を設ける場合には、塗工層を設ける前に、第2の表面層にアルカリ化剤を含有させてもよいし、基紙に粘着層を設ける前であれば、塗工層を設けた後で第1の表面層にアルカリ化剤を含有させてもよい。また上記のように基紙の抄紙時にアルカリ化を行った場合には、第2の表面層上に塗工層を設ければよい。
塗工機を用いて基紙にアルカリ化剤を塗工する場合、アルカリ化剤は、上記アルカリ性化合物の水溶液又は該水溶液と相溶性のある水性有機溶媒との混合液として、公知のエアナイフコーター、バーコーター、ロールコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、チャンプレックスコーター、グラビアコーター等の塗工機を用いて塗工される。
また、使用する塗工機に適した粘度に調整したり、乾燥後にアルカリ性化合物が脱落するのを防ぐために、上記アルカリ性化合物の水溶液の中に、該水溶液と相溶性のある水溶性高分子を配合してもよい。この水溶性高分子として、澱粉及び澱粉誘導体類、カルボキシアルキルセルロース塩等のセルロース誘導体、アルギン酸塩、ポリアクリル酸塩等が挙げられる。
これらのアルカリ性化合物の塗工量は、基紙中の繊維状カルボキシメチルセルロースの好ましくは中和当量以上、より好ましくは中和当量の1~3倍量である。アルカリ性化合物の量が中和当量に満たない場合、水不溶性の繊維状カルボキシアルキルセルロースが残るため、十分な水分散性を得ることが困難となる上、経時でカルボキシアルキルセルロース同士が結合し溶解性が大きく低下する。また、アルカリ性化合物の量が中和当量の3倍を越えると、基紙中に残留するアルカリ性化合物の影響で、基紙の変色、強度低下等の外観、材質変化が起こるため好ましくない。
基紙中のアルカリ性化合物の含有率は、基紙の坪量、繊維状カルボキシアルキルセルロースの置換度及び配合率、使用するアルカリ性化合物の種類等により異なるため適宜調整することが望ましい。なお、一例を挙げると、アルカリ性化合物が炭酸ナトリウムの場合、アルカリ性化合物の含有率は、基紙重量に対して0.3~67重量%、水酸化ナトリウムの場合は基紙重量に対して0.2~51重量%である。
水分散性シート(特に、その基紙)に、その水分散性及び乾燥強度を向上させるために、水溶性高分子を含浸させ又は塗工してもよい。例えば、上記の基紙をアルカリ化する際に、水溶性高分子を上記アルカリ性化合物の水溶液に添加してもよい。これにより、水溶性高分子で基紙の繊維間空隙が充填され、水分散性シートの乾燥強度が高まるとともに、繊維間空隙に存在している水溶性高分子が水との接触により膨潤し、繊維間を押し広げるため、繊維が容易に分離する。
この水溶性高分子としては、乾燥皮膜が水に再溶解し易いものが好ましく、澱粉及び澱粉誘導体類、カルボキシアルキルセルロース塩やヒドロキシアルキルセルロース、アルキルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸塩やキサンタンガム等の天然高分子、ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、カゼイン等を挙げることができ、これらを1種類あるいは2種類以上を組み合わせて使用することができる。中でも、カルボキシメチルセルロース塩を使用することが水分散性向上、強度向上の点から好ましい。
本発明の基紙を構成する内部層は、製紙用繊維及びアルカリ化された繊維状カルボキシメチルセルロースから成り、内部層中の製紙用繊維の含有量は好ましくは20~80質量%、より好ましくは40~70重量%である。
この内部層で用いられる製紙用繊維のカナダ標準ろ水度は、600~750mlCSF、好ましくは630~720mlCSFである。このカナダ標準ろ水度は、JIS P8121-2 2012に従って測定されたものである(以下同様)。
叩解が進む(ろ水度は低くなる)と、繊維のフィブリル化、切断、内部膨潤が多くなり、基紙の密度、強度、平滑度が高くなる一方で、水分散性は低下する。
この基紙を構成する表面層(第1の表面層と第2の表面層を含む)は、製紙用繊維及びアルカリ化された繊維状カルボキシメチルセルロースから成る。
また、その上に粘着剤層を設ける表面層(第1の表面層)中の、製紙用繊維のカナダ標準ろ水度は400~575mlCSF、好ましくは425~525mlCSFであり、かつ製紙用繊維の含有量が60~90質量%、好ましくは65~80重量%である。
一方、その上に粘着剤層を設けない任意の表面層(第2の表面層)中の、製紙用繊維のカナダ標準ろ水度と製紙用繊維の含有量は、使用目的に応じて適宜設定すればよい。第2の表面層のこれら組成は、例えば、第1の表面層の組成と同一であってもよいし、内部層の組成と同一であってもよい。
(3)製紙用繊維及びアルカリ化された繊維状カルボキシアルキルセルロースから成り、更に、カルボシキアルキルセルロース塩を含む紙基材であって、該繊維状カルボキシアルキルセルロースのエーテル化度が0.2~0.6であり、該カルボシキアルキルセルロース塩のエーテル化度が0.5~1.6であり、該カルボシキアルキルセルロース塩の1重量%水溶液についてブルックフィールド型粘度計で測定した粘度が2~200mPa・sであり、該製紙用繊維及び該アルカリ化された繊維状カルボキシアルキルセルロースの合計に対する該カルボシキアルキルセルロース塩の割合が0.1~10重量%である紙基材
この紙基材は製紙用繊維、アルカリ化された繊維状カルボキシアルキルセルロース、及びカルボキシアルキルセルロース塩を含む。
この製紙用繊維としては、一般に製紙用に用いられている木材パルプ繊維又は非木材系パルプ繊維、例えば、針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプ、溶解パルプ、マーセル化パルプ等の木材パルプ繊維、亜麻パルプ、マニラ麻パルプ、ケナフパルプ等の非木材系パルプ繊維、リヨセル等の精製セルロース繊維等を挙げることができる。製紙用水分散性繊維の平均繊維長としては、0.1~5mm、好ましくは0.5~3mm、さらに好ましくは0.8~2mmである。
この製紙用繊維のカナダ標準ろ水度は、好ましくは200~750mlCSF、より好ましくは350~720mlCSF、更に好ましくは500~700mlCSFである。このカナダ標準ろ水度は、JIS P8121-2:2012に従って測定されたものである(以下同様)。
叩解が進む(ろ水度は低くなる)と、繊維のフィブリル化、切断、内部膨潤が多くなり、基紙の密度、強度、平滑度が高くなる一方で、水分散性は低下する。
本発明の基紙中の製紙用繊維の含有量は好ましくは20~95重量%、より好ましくは30~90重量%、更に好ましくは40~80重量%である。
ここで用いる繊維状カルボキシアルキルセルロースは、天然セルロース繊維、再生セルロース繊維、精製セルロース繊維を公知の方法でカルボキシアルキル化したものであり、水不溶性である。この具体例として、繊維状カルボキシメチルセルロース、繊維状カルボキシエチルセルロース等が挙げられる。
この繊維状カルボキシアルキルセルロースのエーテル化度(以下「DS」ともいう。)は0.2~0.6、好ましくは0.4~0.6未満(即ち、0.4以上で0.6未満)である。このエーテル化度は、この繊維状カルボキシアルキルセルロースのカルボキシアルキル基の置換度を指す。エーテル化度が低いと、例えば、0.2より低いと水溶性が良くなく、またエーテル化度が高いと、例えば、0.6より高いと、基紙の抄紙時にワイヤーへの貼り付き等がおこり、生産が困難となる。そのため、本願発明では、このようなエーテル化度の繊維状のカルボキシアルキルセルロースを使用する。
この繊維状カルボシキアルキルセルロースはアルカリ化剤を用いてアルカリ化される。このアルカリ化にいては上述のとおりである。
この感熱記録体(特に、粘着層を設けた感熱記録体)の水分散性を改善するために、ここで用いるカルボキシアルキルセルロース塩は特定範囲の粘度を有することが好ましい。即ち、カルボキシアルキルセルロース塩の1重量%水溶液についてブルックフィールド型粘度計で測定した粘度は、2~200mPa・s、好ましくは2~100mPa・sである。この粘度が高すぎると、水分散性シートの表面に皮膜ができて水の浸透が悪くなるため、水分散性が悪化する。
このカルボキシアルキルセルロース塩はカルボキシアルキルセルロースのカルボシキアルキル基がナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属などによって塩となったものをいう。
これらの中で、本発明で用いるカルボキシアルキルセルロース塩として、カルボシキメチルセルロース塩を使用することが水分散性向上、強度向上の点から好ましい。
このカルボキシアルキルセルロース塩のエーテル化度(DS)は、0.5~1.6、好ましくは0.6~1.0(即ち、0.6以上で1.0以下)である。カルボシキアルキルセルロース塩のエーテル化度が高いほど、例えば、エーテル化度が0.5~1.6程度であると、水溶性が良くなる。
繊維状カルボキシアルキルセルロースのエーテル化度は、このカルボキシアルキルセルロース塩のエーテル化度よりも低いことが好ましい。
製紙用繊維及びアルカリ化された繊維状カルボキシアルキルセルロースの合計に対する該カルボキシアルキルセルロース塩の割合は0.1~10重量%、好ましくは0.5~7重量%である。このカルボキシアルキルセルロース塩の割合が多すぎると、水分散性シートの表面に皮膜ができて水の浸透が悪くなるため、水分散性が悪化する。
このカルボキシアルキルセルロース塩の添加は、基紙の抄紙時にカルボキシアルキルセルロース塩を紙料液に混合することにより行ってもよいし、抄紙後に、カルボキシアルキルセルロース塩を、塗工機を用いて塗工、又はフェルト等に付着させて紙料に転移させるなどして行ってもよく、適宜好適な方法によって行うことができる。
本発明の基紙の坪量は、通常10~200g/mであり、特に、印刷・印字用の塗工紙の基紙としては通常50g/m以上、好ましくは50~120g/mの範囲にあるものが適している。
また、各層の坪量は通常5~100g/m、好ましくは10~100g/mの範囲である。
以下、本発明の感熱記録体の感熱記録層で使用される各種材料を例示するが、バインダー、架橋剤、顔料などは上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて設けられた各塗工層にも使用することが可能である。
本発明の感熱記録体は、その感熱記録層が顕色剤として下記一般式(化1)で表されるウレア化合物を少なくとも1種含有する。
Figure 0007345712000002
(式中、Xは-O-又は-NH-を表し、Rは、水素原子または-SO-Rを表し、Rは、置換若しくは無置換のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表し、Rは、水素原子又はアルキル基を表し、mは0又は1を表す。)
このウレア化合物は、好ましくは、下記(1)又は(2)である。
(1)下記一般式(化2)で表される第1のウレア化合物、
Figure 0007345712000003
(式中、R、R及びRは、上記と同様に定義される。)
(2)下式(化3)で表される第2のウレア化合物
Figure 0007345712000004
(式中、Rは上記と同様に定義され、R~Rの定義は後述する。)
本発明で用いる第1のウレア化合物は、好ましくは下式(化4)で表される。
Figure 0007345712000005
一般式(化2)及び一般式(化4)中、Rは、置換若しくは無置換であってもよい、アルキル基、アラルキル基又はアリール基を表し、好ましくは置換若しくは無置換のアリール基である。
これらが置換されている場合、その置換基は、好ましくは、炭素数1~12のアルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、炭素数6~12のアリール基又はハロゲン原子である。また、複数のRは、同じであっても異なっていてもよい。
一般式(化2)のベンゼン環中のR-O-の位置は、同じであっても異なってもよく、好ましくは、3位、4位又は5位である。
一般式(化2)及び一般式(化4)のベンゼン環中のR-SO-O-の位置は、同じであっても異なってもよく、好ましくは、3位、4位又は5位である。
このアルキル基は、例えば、直鎖状、分岐鎖状若しくは脂環状のアルキル基であり、炭素数は好ましくは1~12である。このアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、2-エチルへキシル基、ラウリル基などが挙げられる。
このアラルキル基の炭素数は好ましくは7~12である。このアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、1-フェニルエチル基、2-フェニルエチル基、3-フェニルプロピル基、p-メチルベンジル基、m-メチルベンジル基、m-エチルベンジル基、p-エチルベンジル基、p-i-プロピルベンジル基、p-t-ブチルベンジル基、p-メトキシベンジル基、m-メトキシベンジル基、o-メトキシベンジル基、m,p-ジ-メトキシベンジル基、p-エトキシ-m-メトキシベンジル基、p-フェニルメチルベンジル基、p-クミルベンジル基、p-フェニルベンジル基、o-フェニルベンジル基、m-フェニルベンジル基、p-トリルベンジル基、m-トリルベンジル基、o-トリルベンジル基、p-クロロベンジル基などの無置換又はアルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されたアラルキル基などが挙げられる。
このアリール基の炭素数は好ましくは6~12である。このアリール基としては、例えば、フェニル基、p-トリル基、m-トリル基、o-トリル基、2,5-ジメチルフェニル基、2,4-ジメチルフェニル基、3,5-ジメチルフェニル基、2,3-ジメチルフェニル基、3,4-ジメチルフェニル基、メシチレン基、p-エチルフェニル基、p-i-プロピルフェニル基、p-t-ブチルフェニル基、p-メトキシフェニル基、3,4-ジメトキシフェニル基、p-エトキシフェニル基、p-クロロフェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、t-ブチル化ナフチル基などの無置換又はアルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基若しくはハロゲン原子で置換されたアリール基などが挙げられる。
上記一般式(化1、2、4)中、Rは、好ましくは下式で表される基である。
Figure 0007345712000006
(式中、R~Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基を表す。)
は、水素原子又はアルキル基、好ましくは水素原子を表し、このアルキル基としては、炭素数1~4のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基などである。
一般式(化2)のベンゼン環中のRの位置は、同じであっても異なってもよく、好ましくは3位、4位又は5位である。
本発明の第1のウレア化合物として、下記一般式(化6)で表されるウレア化合物が更に好ましい。
Figure 0007345712000007
一般式(化6)中、Rはアルキル基又はアルコキシ基、好ましくはアルキル基であり、oは0~3、好ましくは0~2、より好ましくは0~1の整数を表す。このアルキル基の炭素数は、例えば、1~12、好ましくは1~8、より好ましくは1~4である。
一般式(化6)のベンゼン環中のRの位置は、同じであっても異なってもよく、好ましくは3位、4位又は5位、好ましくは4位である。
また、本発明の第1のウレア化合物として、例えば、N,N'-ジ-[3-(ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(ベンゼンスルホニルオキシ)-4-メチル-フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(ベンゼンスルホニルオキシ)-4-エチル-フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(ベンゼンスルホニルオキシ)-5-メチル-フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(ベンゼンスルホニルオキシ)-4-プロピル-フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(o-トルエンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(m-トルエンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-トルエンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-トルエンスルホニルオキシ)-4-メチル-フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-キシレンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(m-キシレンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(メシチレンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(1-ナフタレンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(2-ナフタレンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-エチルベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-プロピルベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-イソプロピルベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-t-ブチルベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-メトキシベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(m-メトキシベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(o-メトキシベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(m,p-ジメトキシベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-エトキシベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-プロポキシベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-ブトキシベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-クミルベンジルスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-クミルベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(o-フェニルベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-フェニルベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(p-クロロベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[4-(ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[4-(p-トルエンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(エタンスルホニルオキシ)フェニル]尿素、N,N'-ジ-[3-(ベンジルスルホニルオキシ)フェニル]尿素、などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明で用いる第2のウレア化合物として、N-[2-(3-フェニルウレイド)フェニル]ベンゼンスルホンアミドが好ましく、この化合物は下式で表され、例えば、日本曹達株式会社から商品名NKK1304として入手可能である。
Figure 0007345712000008
本発明の感熱記録層中のウレア化合物の含有量(固形分、ウレア化合物を複数含む場合は総量)は、1.0~70.0重量%、好ましくは5.0~65.0重量%、より好ましくは10.0~60.0重量部である。
本発明の感熱記録層中の前記第1のウレア化合物の同含有量は、1.0~50.0重量%、好ましくは5.0~40.0重量%である。また、前記第2のウレア化合物の同含有量は、5.0~50.0重量%、好ましくは5.0~40.0重量%である。
なお、本発明の感熱記録層が、第1及び第2のウレア化合物を含む場合、感熱記録層中の前記第2のウレア化合物の含有量は、前記第1のウレア化合物1.0重量部に対して、好ましくは0.1~30.0重量部、より好ましくは0.5~25.0重量部、更に好ましくは1.0~20.0重量部、特に好ましくは2.0~15.0重量部である。
本発明の感熱記録層は、前記第1又は第2のウレア化合物以外の顕色剤を使用してもよく、このような顕色剤として、例えば、活性白土、アタパルジャイト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウムなどの無機酸性物質、4,4'-イソプロピリデンジフェノール、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-4-メチルペンタン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルフィド、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、4-ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホン、4-ヒドロキシ-4'-イソプロポキシジフェニルスルホン、4-ヒドロキシ-4'-n-プロポキシジフェニルスルホン、ビス(3-アリル-4-ヒドロキシフェニル)スルホン、4-ヒドロキシ-4'-メチルジフェニルスルホン、4-ヒドロキシフェニル-4'-ベンジルオキシフェニルスルホン、3,4-ジヒドロキシフェニル-4'-メチルフェニルスルホン、1-[4-(4-ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]-4-[4-(4-イソプロポキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ブタン、特開2003-154760号公報記載のフェノール縮合組成物、特開平8-59603号公報記載のアミノベンゼンスルホンアミド誘導体、ビス(4-ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン、1,5-ジ(4-ヒドロキシフェニルチオ)-3-オキサペンタン、ビス(p-ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(p-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、1,4-ビス[α-メチル-α-(4'-ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、1,3-ビス[α-メチル-α-(4'-ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、ジ(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)スルフィド、2,2'-チオビス(3-tert-オクチルフェノール)、2,2'-チオビス(4-tert-オクチルフェノール)、WO02/081229号あるいは特開2002-301873号公報記載の化合物、またN,N'-ジ-m-クロロフェニルチオウレア等のチオ尿素化合物、p-クロロ安息香酸、没食子酸ステアリル、ビス[4-(n-オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸亜鉛]2水和物、4-[2-(p-メトキシフェノキシ)エチルオキシ]サリチル酸、4-[3-(p-トリルスルホニル)プロピルオキシ]サリチル酸、5-[p-(2-p-メトキシフェノキシエトキシ)クミル]サリチル酸の芳香族カルボン酸、及びこれらの芳香族カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属塩との塩、さらにはチオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テレフタルアルデヒド酸と他の芳香族カルボン酸との複合亜鉛塩等が挙げられる。これらの顕色剤は、単独又は2種以上混合して使用することもできる。1-[4-(4-ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]-4-[4-(4-イソプロポキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ブタンは、例えば、株式会社エーピーアイコーポレーション製商品名JKY-214として入手可能であり、特開2003-154760号公報記載のフェノール縮合組成物は、例えば、株式会社エーピーアイコーポレーション製商品名JKY-224として入手可能である。また、WO02/081229号等に記載の化合物は、日本曹達(株)製商品名NKK-395、D-100として入手可能である。この他、特開平10-258577号公報記載の高級脂肪酸金属複塩や多価ヒドロキシ芳香族化合物などの金属キレート型発色成分を含有することもできる。
本発明の感熱記録層が、第1又は第2のウレア化合物以外の顕色剤を含有する場合、感熱記録層中に含有される全顕色剤(前記第1及び/又は第2のウレア化合物を含む)に対する、使用する第1及び/又は第2のウレア化合物の合計含有量(固形分)は、好ましくは50重量%以上、より好ましくは80重量%以上、更に好ましくは90重量%以上である。
本発明で使用するロイコ染料としては、従来の感圧あるいは感熱記録紙分野で公知のものは全て使用可能であり、特に制限されるものではないが、トリフェニルメタン系化合物、フルオラン系化合物、フルオレン系化合物、ジビニル系化合物等が好ましい。以下に代表的な無色ないし淡色の染料(染料前駆体)の具体例を示す。また、これらの染料前駆体は単独又は2種以上混合して使用してもよい。
<トリフェニルメタン系ロイコ染料>
3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-6-ジメチルアミノフタリド〔別名クリスタルバイオレットラクトン〕、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)フタリド〔別名マラカイトグリーンラクトン〕
<フルオラン系ロイコ染料>
3-ジエチルアミノ-6-メチルフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(o,p-ジメチルアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-クロロフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(m-トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(o-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(p-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(o-フルオロアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(m-メチルアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-n-オクチルアニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-n-オクチルアミノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-ベンジルアミノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-ジベンジルアミノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-クロロ-7-メチルフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-クロロ-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-クロロ-7-p-メチルアニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-エトキシエチル-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-7-メチルフルオラン、3-ジエチルアミノ-7-クロロフルオラン、3-ジエチルアミノ-7-(m-トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-(o-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-(p-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-(o-フルオロアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-ベンゾ〔a〕フルオラン、3-ジエチルアミノ-ベンゾ〔c〕フルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-フルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-(o,p-ジメチルアニリノ)フルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-(o-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-(p-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-(o-フルオロアニリノ)フルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-(m-トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-クロロフルオラン、3-ジブチルアミノ-6-エトキシエチル-7-アニリノフルオラン、3-ジブチルアミノ-6-クロロ-7-アニリノフルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-p-メチルアニリノフルオラン、3-ジブチルアミノ-7-(o-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジブチルアミノ-7-(o-フルオロアニリノ)フルオラン、3-ジ-n-ペンチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジ-n-ペンチルアミノ-6-メチル-7-(p-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジ-n-ペンチルアミノ-7-(m-トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3-ジ-n-ペンチルアミノ-6-クロロ-7-アニリノフルオラン、3-ジ-n-ペンチルアミノ-7-(p-クロロアニリノ)フルオラン、3-ピロリジノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ピペリジノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-メチル-N-プロピルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-メチル-N-シクロヘキシルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-シクロヘキシルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-キシルアミノ)-6-メチル-7-(p-クロロアニリノ)フルオラン、3-(N-エチル-p-トルイディノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-イソアミルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-イソアミルアミノ)-6-クロロ-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-テトラヒドロフルフリルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-イソブチルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-エトキシプロピルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-シクロヘキシルアミノ-6-クロロフルオラン、2-(4-オキサヘキシル)-3-ジメチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、2-(4-オキサヘキシル)-3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、2-(4-オキサヘキシル)-3-ジプロピルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、2-メチル-6-p-(p-ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2-メトキシ-6-p-(p-ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2-クロロ-3-メチル-6-p-(p-フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2-クロロ-6-p-(p-ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2-ニトロ-6-p-(p-ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2-アミノ-6-p-(p-ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2-ジエチルアミノ-6-p-(p-ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2-フェニル-6-メチル-6-p-(p-フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2-ベンジル-6-p-(p-フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2-ヒドロキシ-6-p-(p-フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3-メチル-6-p-(p-ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-p-(p-ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-p-(p-ジブチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2,4-ジメチル-6-〔(4-ジメチルアミノ)アニリノ〕-フルオラン
<フルオレン系ロイコ染料>
3,6,6'-トリス(ジメチルアミノ)スピロ〔フルオレン-9,3'-フタリド〕、3,6,6'-トリス(ジエチルアミノ)スピロ〔フルオレン-9,3'-フタリド〕
<ジビニル系ロイコ染料>
3,3-ビス-〔2-(p-ジメチルアミノフェニル)-2-(p-メトキシフェニル)エテニル〕-4,5,6,7-テトラブロモフタリド、3,3-ビス-〔2-(p-ジメチルアミノフェニル)-2-(p-メトキシフェニル)エテニル〕-4,5,6,7-テトラクロロフタリド、3,3-ビス-〔1,1-ビス(4-ピロリジノフェニル)エチレン-2-イル〕-4,5,6,7-テトラブロモフタリド、3,3-ビス-〔1-(4-メトキシフェニル)-1-(4-ピロリジノフェニル)エチレン-2-イル〕-4,5,6,7-テトラクロロフタリド
<その他>
3-(4-ジエチルアミノ-2-エトキシフェニル)-3-(1-エチル-2-メチルインドール-3-イル)-4-アザフタリド、3-(4-ジエチルアミノ-2-エトキシフェニル)-3-(1-オクチル-2-メチルインドール-3-イル)-4-アザフタリド、3-(4-シクロヘキシルエチルアミノ-2-メトキシフェニル)-3-(1-エチル-2-メチルインドール-3-イル)-4-アザフタリド、3,3-ビス(1-エチル-2-メチルインドール-3-イル)フタリド、3,6-ビス(ジエチルアミノ)フルオラン-γ-(3'-ニトロ)アニリノラクタム、3,6-ビス(ジエチルアミノ)フルオラン-γ-(4'-ニトロ)アニリノラクタム、1,1-ビス-〔2',2',2'',2''-テトラキス-(p-ジメチルアミノフェニル)-エテニル〕-2,2-ジニトリルエタン、1,1-ビス-〔2',2',2'',2''-テトラキス-(p-ジメチルアミノフェニル)-エテニル〕-2-β-ナフトイルエタン、1,1-ビス-〔2',2',2'',2''-テトラキス-(p-ジメチルアミノフェニル)-エテニル〕-2,2-ジアセチルエタン、ビス-〔2,2,2',2'-テトラキス-(p-ジメチルアミノフェニル)-エテニル〕-メチルマロン酸ジメチルエステル
本発明で使用する増感剤としては、従来公知の増感剤を使用することができる。かかる増感剤としては、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸アマイド、エチレンビスアミド、モンタン酸ワックス、ポリエチレンワックス、1,2-ビス-(3-メチルフェノキシ)エタン、p-ベンジルビフェニル、β-ベンジルオキシナフタレン、4-ビフェニル-p-トリルエーテル、m-ターフェニル、1,2-ジフェノキシエタン、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(p-クロロベンジル)、シュウ酸ジ(p-メチルベンジル)、テレフタル酸ジベンジル、p-ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、ジ-p-トリルカーボネート、フェニル-α-ナフチルカーボネート、1,4-ジエトキシナフタレン、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸フェニルエステル、o-キシレン-ビス-(フェニルエーテル)、4-(m-メチルフェノキシメチル)ビフェニル、4,4'-エチレンジオキシ-ビス-安息香酸ジベンジルエステル、ジベンゾイルオキシメタン、1,2-ジ(3-メチルフェノキシ)エチレン、ビス[2-(4-メトキシ-フェノキシ)エチル]エーテル、p-ニトロ安息香酸メチル、p-トルエンスルホン酸フェニル、o-トルエンスルホンアミド、p-トルエンスルホンアミドなどを例示することができる。これらの増感剤は、単独又は2種以上混合して使用してもよい。
本発明で使用する顔料としては、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シリカ等が挙げられ、要求品質に応じて併用することもできる。
本発明で使用するバインダーとしては、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アマイド変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラール変性ポリビニルアルコール、オレフィン変性ポリビニルアルコール、ニトリル変性ポリビニルアルコール、ピロリドン変性ポリビニルアルコール、シリコーン変性ポリビニルアルコール、その他の変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、スチレン-無水マレイン酸共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体並びにエチルセルロース、アセチルセルロースのようなセルロース誘導体、カゼイン、アラビヤゴム、酸化澱粉、エーテル化澱粉、ジアルデヒド澱粉、エステル化澱粉、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エステル、ポリビニルブチラール、ポリスチロース及びそれらの共重合体、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロン樹脂などを例示することができる。これらの高分子物質は水、アルコール、ケトン類、エステル類、炭化水素などの溶剤に溶かして使用するほか、水又は他の媒体中に乳化又はペースト状に分散した状態で使用し、要求品質に応じて併用することもできる。
本発明で使用する滑剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩、ワックス類、シリコーン樹脂類などが挙げられる。
本発明においては、上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、画像部の耐油性等を向上させる安定剤として、4,4′-ブチリデン(6-t-ブチル-3-メチルフェノール)、2,2′-ジ-t-ブチル-5,5′-ジメチル-4,4′-スルホニルジフェノール、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-t-ブチルフェニル)ブタン等を添加することもできる。このほかにベンゾフェノン系やトリアゾール系の紫外線吸収剤、分散剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光染料等を使用することができる。
本発明の感熱記録層で使用するロイコ染料、顕色剤、増感剤、その他の各種成分の種類及び量は、要求される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるものではないが、通常、ロイコ染料1重量部に対して顕色剤0.5~10重量部、増感剤0.1~10重量部、顔料0.5~20重量部、安定化剤0.01~10重量部、その他の成分0.01~10重量部程度を使用する。バインダーは感熱記録層固形分中5~25重量%程度が適当である。
本発明において、ロイコ染料、顕色剤並びに必要に応じて添加する材料は、ボールミル、アトライター、サンドグライダーなどの粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、バインダー及び目的に応じて各種の添加材料を加えて塗工液とする。この塗工液に用いる溶媒としては水あるいはアルコール等を用いることができ、その固形分は20~40重量%程度である。
また、本発明の感熱記録体に、感熱記録層を設けた支持体の表面とは反対の表面上に粘着層を設けて、感熱記録ラベルとしてもよい。
この粘着剤層を構成する粘着剤としては、水溶性又は水再分散性を有する粘着剤、特に水溶性アクリル系粘着剤が好適に用いられる。
水溶性アクリル系粘着剤の例としては、アクリル酸アルコキシアルキルとスチレンスルホン酸塩と他の共重合性単量体とからなる共重合体や、(メタ)アクリル酸などのカルボキシル基含有ビニル系単量体と水酸基含有単量体と場合により用いられる共重合可能な他の単量体との共重合体をベースポリマーとして含有するものなどを挙げることができる。また、水再分散性アクリル系粘着剤の例としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとカルボキシル基含有ビニル系単量体とアルコキシ基を有するビニル系単量体と場合により用いられる共重合可能な他の単量体との共重合体や、カルボキシル化ロジンエステル含有ビニル系単量体とカルボキシル基含有ビニル系単量体と水溶性ビニル系単量体が共重合されてなる共重合体をベースポリマーとして含有するものなどを挙げることができる。なお、これらの共重合体のカルボキシル基は、必要に応じ一部又は全部がアルカリにより中和された塩型であってもよく、このアルカリとして、アルカリ金属塩、アミン塩、アルカノールアミン塩が好適に用いられる。
この水溶性アクリル系粘着剤には、粘着力や水溶性又は水分散性の調整のために架橋剤を配合することができる。このような架橋剤としては特に制限はなく、従来アクリル系粘着剤において架橋剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば、1,2-エチレンジイソシアネートのようなイソシアネート系架橋剤、ジグリシジルエーテル類のようなエポキシ系架橋剤をはじめ、メラミン樹脂、尿素樹脂、ジアルデヒド類、メチロールポリマー、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩などが挙げられる。また、前記アクリル系粘着剤には、必要に応じ性状を調整し、性能を高めるために、従来公知の可塑剤、粘着性付与剤、着色剤、増粘剤、消泡剤、レベリング剤、可塑剤、防黴剤、酸化防止剤等を適宜配合することができる。ここで、可塑剤、粘着性付与剤は水溶性又は水分散性のものが好ましく、可塑剤としては、例えば、糖アルコールなどの多価アルコール、ポリエーテルポリオール、酸化ロジンのアルカノールアミン塩などが挙げられ、粘着付与剤としては、例えば、ロジン、不均化ロジン、水添ロジンなどのアルカリ金属塩や、アンモニウム塩、ポリエーテルエステルなどが挙げられる。
本発明の感熱記録体においては、感熱記録層上に更に保護層を設けてもよい。保護層は、顔料と樹脂を主成分とすることが多く、感熱記録層に使用できる材料として例示したバインダー、顔料、架橋剤などを用いることができる。
このバインダーとしては、上述の感熱記録層に使用可能なバインダーが適宜使用可能であるが、カルボキシ変性ポリビニルアルコール及び非コアシェル型アクリル系樹脂が好ましい。これらのバインダーは1種又は2種以上用いてもよい。
また、架橋剤としては、上述の感熱記録層に使用可能な架橋剤が適宜使用可能であるが、エピクロロヒドリン系樹脂及びポリアミン/ポリアミド系樹脂(エピクロロヒドリン系樹脂に含まれるものを除く。)が好ましい。
保護層にカルボキシ変性ポリビニルアルコールと共に、エピクロロヒドリン系樹脂及びポリアミン/ポリアミド系樹脂を含有させることがより好ましく、これにより発色性能が更に改善される。
このカルボキシ変性ポリビニルアルコールは、例えば、ポリビニルアルコールとフマル酸、無水フタル酸、無水メリト酸、無水イタコン酸などの多価カルボン酸との反応物、あるいはこれらの反応物のエステル化物、さらに酢酸ビニルとマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、アクリル酸、メタアクリル酸などのエチレン性不飽和ジカルボン酸との共重合物の鹸化物として得られる。具体的な製造方法としては、例えば特開昭53-91995号公報などに例示されている方法が挙げられる。また、カルボキシ変性ポリビニルアルコールの鹸化度は72~100mol%であることが好ましく、重合度は500~2400、より好ましくは1000~2000である。
この非コアシェル型アクリル系樹脂のガラス転移点(Tg)は、好ましくは95℃以下であり、更に好ましくは50℃より高い。このTgは示差走査熱量測定(DSC)によって測定する。
この非コアシェル型アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル酸、及び(メタ)アクリル酸と共重合可能な単量体成分を含み、(メタ)アクリル酸が非コアシェル型アクリル系樹脂100重量部中1~10重量部であることが好ましい。(メタ)アクリル酸は、アルカリ可溶性であり、中和剤の添加により非コアシェル型アクリル系樹脂を水溶性樹脂にする特性を有している。非コアシェル型アクリル系樹脂を水溶性樹脂に変化させることによって、特に保護層中に顔料を含有する場合、顔料への結合性が著しく向上し、多量の顔料含有下でも優れた強度を有する保護層を形成することができる。(メタ)アクリル酸と共重合可能な成分としては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸-2-エチルへキシル、(メタ)アクリル酸オクチルなどのアクリル酸アルキル樹脂及びエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、スチレン又はその誘導体によって変性された上記アクリル酸アルキル樹脂などの変性アクリル酸アルキル樹脂、(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸エステル、ヒドロキシアルキルアクリル酸エステルを例示できるが、特に(メタ)アクリロニトリル及び/又はメタクリル酸メチルを配合することが好ましい。(メタ)アクリロニトリルは非コアシェル型アクリル系樹脂100部中15~70部配合することが好ましい。また、メタクリル酸メチルは非コアシェル型アクリル系樹脂100部中20~80部含むことが好ましい。(メタ)アクリロニトリル及びメタクリル酸メチルを含む場合、(メタ)アクリロニトリルを非コアシェル型アクリル系樹脂100部中15~18部、メタクリル酸メチルを非コアシェル型アクリル系樹脂100部中20~80部配合することが好ましい。
このエピクロロヒドリン系樹脂は、分子中にエポキシ基を含有していることを特徴とする樹脂であり、例えば、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂などを挙げることができ、これらを単独又は併用することができる。また、エピクロロヒドリン系樹脂の主鎖に存在するアミンとしては第1級から第4級までのものを使用することができ、特に制限はない。さらに、耐水性が良好なことから、カチオン化度および分子量はカチオン化度5meq/g・Solid以下(pH7での測定値)、分子量50万以上が好ましい。エピクロロヒドリン系樹脂の具体例としては、スミレーズレジン650(30)、スミレーズレジン675A、スミレーズレジン6615(以上、住友化学社製)、WS4002、WS4020、WS4024、WS4030、WS4046、WS4010、CP8970(以上、星光PMC社製)などが挙げられる。
このポリアミン/ポリアミド系樹脂は、分子中にエポキシ基を有さず、例えば、ポリアミド尿素樹脂、ポリアルキレンポリアミン樹脂、ポリアルキレンポリアミド樹脂、ポリアミンポリ尿素樹脂、変性ポリアミン樹脂、変性ポリアミド樹脂、ポリアルキレンポリアミン尿素ホルマリン樹脂、ポリアルキレンポリアミンポリアミドポリ尿素樹脂などを挙げることができ、これらを単独又は併用することができる。ポリアミン/ポリアミド系樹脂の具体例としては、スミレーズレジン302(住友化学社製:ポリアミンポリ尿素樹脂)、スミレーズレジン712(住友化学社製:ポリアミンポリ尿素樹脂)、スミレーズレジン703(住友化学社製:ポリアミンポリ尿素樹脂)、スミレーズレジン636(住友化学社製:ポリアミンポリ尿素樹脂)、スミレーズレジンSPI-100(住友化学社製:変性ポリアミン樹脂)、スミレーズレジンSPI-102A(住友化学社製:変性ポリアミン樹脂)、スミレーズレジンSPI-106N(住友化学社製:変性ポリアミド樹脂)、スミレーズレジンSPI-203(50)(住友化学社製)、スミレーズレジンSPI-198(住友化学社製)、プリンティブA-700、プリンティブA-600(以上、旭化成社製)、PA6500、PA6504、PA6634、PA6638、PA6640、PA6644、PA6646、PA6654、PA6702、PA6704(以上、星光PMC社製:ポリアルキレンポリアミンポリアミドポリ尿素樹脂)、CP8994(星光PMC社製:ポリエチレンイミン樹脂)などが挙げられる。特に制限はないが、印字濃度が良好なことから、ポリアミン系樹脂(ポリアルキレンポリアミン樹脂、ポリアミンポリ尿素樹脂、変性ポリアミン樹脂、ポリアルキレンポリアミン尿素ホルマリン樹脂、ポリアルキレンポリアミンポリアミドポリ尿素樹脂)を使用することが好ましい。
保護層にカルボキシ変性ポリビニルアルコールと共にエピクロロヒドリン系樹脂及びポリアミン/ポリアミド系樹脂を使用する場合の含有量は、カルボキシ変性ポリビニルアルコール100重量部に対してそれぞれ1~100重量部であることが好ましく、5~50重量部であることがより好ましく、10~40重量部であることが更に好ましい。
保護層に用いる顔料としては、上記の感熱記録層に使用可能な顔料が適宜使用可能であるが、カオリン、焼成カオリン、水酸化アルミニウム、シリカが好ましい。これらの顔料は1種又は2種以上用いてもよい。
保護層中のバインダーの含有量(固形分)は好ましくは20重量%以上、20~80重量%程度がより好ましく、保護層が顔料を含む場合、顔料およびバインダーの含有量は、顔料100重量部に対しバインダーは固形分で30~300重量部程度が好ましい。
保護層の塗工液には必要に応じて、上述の感熱記録層に使用可能な架橋剤、滑剤、安定剤や、紫外線吸収剤、分散剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光染料等の各種助剤を適宜配合してもよい。
上記各塗工層用に処方された組成からなる塗工液を支持体に塗工することによって目的とする感熱記録体が得られる。またこれらを組み合わせた複合シートを支持体として使用してもよい。
電子供与性ロイコ染料、電子受容性顕色剤、電子受容体、電子供与体及び必要に応じて添加する材料は、ボールミル、アトライター、サンドグライダーなどの粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、目的に応じて各種の添加材料を加えて塗工液とする。
上記各塗工層を塗工する手段は特に限定されるものではなく、周知慣用技術に従って塗工することができる。例えばエアーナイフコーター、ロッドブレードコーター、ベントブレードコーター、ベベルブレードコーター、ロールコーター、カーテンコーター、スプレーコーターなど各種コーターを備えたオフマシン塗工機やオンマシン塗工機が適宜選択され使用される。感熱記録層の塗工量は要求される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるものではないが、一般的な塗工量は固形分で2~12g/m程度である。
また、各塗工層の塗工後にスーパーカレンダーがけ等の平滑化処理を施すなど、感熱記録体分野における各種公知の技術を適宜付加してもよい。
以下、実施例にて本発明を例証するが本発明を限定することを意図するものではない。なお、各実施例及び比較例中、特にことわらない限り「部」は「重量部」、「%」は「重量%」を示す。
下記配合の顕色剤分散液(A1~A4液)、ロイコ染料分散液(B液)および増感剤分散液(C液)を、それぞれ別々にサンドグラインダーで平均粒子径1.0μmになるまで湿式磨砕を行った。
顕色剤分散液(A1液)
N,N'-ジ-[3-(p-トルエンスルホニルオキシ)フェニル]尿素
(以下、「ウレア化合物1」という。) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(PVA117) 18.8部
水 11.2部
顕色剤分散液(A2液)
N-[2-(3-フェニルウレイド)フェニル]ベンゼンスルホンアミド
(以下、「ウレア化合物2」という。) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(PVA117) 18.8部
水 11.2部
顕色剤分散液(A3液)
4,4'-ビス(3-(フェノキシカルボニルアミノ)メチルフェニル
ウレイド)ジフェニルスルホン(ファインエース社製、商品名:UU)
6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(PVA117) 18.8部
水 11.2部
顕色剤分散液(A4液)
4-ヒドロキシ-4'-イソプロポキシジフェニルスルホン
(日本曹達社製、商品名:D8) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(PVA117) 18.8部
水 11.2部
ロイコ染料分散液(B液)
3-ジ-n-ブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン(山本
化成社製、ODB-2) 2.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(PVA117) 4.6部
水 2.6部
増感剤分散液(C液)
4-ビフェニル-p-トリルエーテル(日華化学株式会社製) 4.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(PVA117) 5.0部
水 3.0部
次いで、下記の割合で各分散液を混合して感熱記録層用塗料を調製した。
<感熱記録層用塗料1>
顕色剤分散液(A1液) 36.0部
ロイコ染料分散液(B液) 9.2部
増感剤分散液(C液) 12.0部
<感熱記録層用塗料2>
顕色剤分散液(A1液) 20.0部
顕色剤分散液(A3液) 16.0部
ロイコ染料分散液(B液) 9.2部
増感剤分散液(C液) 12.0部
次に、下記配合の粘着剤塗料を調製した。
<粘着剤塗料>
水溶性アクリル系粘着剤(ビッグテクノス(株)製、商品名「リキダイン
AR-2410」、固形分濃度42重量%) 100重量部
硬化剤(ビッグテクノス(株)製、商品名「サンパスタ
HD-5013」) 0.1重量部
実施例1
木材パルプとして針葉樹晒クラフトパルプ(αセルロース含有率85.6重量%)70重量%、及び精製パルプとして広葉樹溶解パルプ(αセルロース含有率98.3重量%)30重量%から成る混合パルプを、カナダ標準ろ水度675mlCSFまで叩解した抄紙原料からなる内部層と、その内部層の両面に、木材パルプとして針葉樹晒クラフトパルプ(αセルロース含有率85.6重量%)15重量%及び広葉樹晒クラフトパルプ(αセルロース含有率86.0重量%)55重量%、並びに精製パルプとして広葉樹溶解パルプ(αセルロース含有率98.3重量%)30重量%から成る混合パルプをカナダ標準ろ水度500mlCSFまで叩解した抄紙原料からなる表面層を、重量比が表面層:内部層:表面層=1:4:1となるように抄き合せ接合で積層し、三層構造の手抄き紙を作製した。紙面pHは6.7であった。
この手抄き紙に、水溶性高分子としてカルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMC-Na、日本製紙社製、商品名:サンローズ、20℃における2重量%水溶液の粘度が5mPa・s)(以下「CMC-Na」ともいう。)の水溶液(pH7.1)を、手抄き紙に対して8重量%サイズプレス塗工して水分散性シート(基紙)を作製した。
感熱記録層用塗料1を基紙の表面(以下「第2の表面層」という。)に固形分として6g/mになるように塗工し、乾燥(50℃)させて感熱記録層を形成し、感熱記録紙を得た。この感熱記録紙に、この感熱記録紙に、ベック平滑度が500~1000秒となるように平滑化処理を行った。
得られた感熱記録紙の一部を後述の評価のために保持しておき、その他について次の処理を行った。
上記粘着剤塗料をシリコーン剥離剤を塗布した市販の剥離シートの剥離処理面に固形分として25g/m塗布し、乾燥して粘着剤層を設けた。この粘着剤層と感熱記録紙の感熱記録層とは反対の表面(第1の表面層)とを貼り合せ、水分散性の感熱記録ラベルを作製した。
実施例2
感熱記録層用塗料1を感熱記録層用塗料2に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙と感熱記録ラベルを作製した。
実施例3
感熱記録層用塗料1の顕色剤分散液(A1液)を顕色剤分散液(A2液)に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙と感熱記録ラベルを作製した。
比較例1
感熱記録層用塗料1の顕色剤分散液(A1液)を顕色剤分散液(A3液)に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙と感熱記録ラベルを作製した。
比較例2
基紙を針葉樹晒クラフトパルプ15重量%及び広葉樹晒クラフトパルプ85重量%から成るパルプをカナダ標準ろ水度670mlCSFまで叩解したもの67重量部に繊維状カルボキシメチルセルロース(ニチリン化学工業社製CMC-CB、エーテル化度0.43)(以下「CMC」という。)33重量部を配合した抄紙原料からなる内部層と、パルプ(上記と同じ)をカナダ標準ろ水度500mlCSFまで叩解したもの67重量部に繊維状カルボキシメチルセルロース(上記と同じ)33重量部を配合した抄紙原料からなる表面層とを、単層の内部層の両面に各1層の表面層が重量比で表面層:内部層:表面層=1:2:1となるように抄き合せ接合で積層し、三層構造の手抄き紙を作製した。この手抄き紙に、炭酸ナトリウム((株)トクヤマ製ソーダ灰ライト)の2.5重量%水溶液をサイズプレス方式で手抄き紙に対して10重量%含浸塗工して、基紙を作製した。
これに、感熱記録層用塗料1の顕色剤分散液(A1液)を顕色剤分散液(A3液)に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙と感熱記録ラベルを作製した。
比較例3
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMC-Na)をサイズプレス塗工しない以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙と感熱記録ラベルを作製した。
比較例4
感熱記録層用塗料1の顕色剤分散液(A1液)を顕色剤分散液(A2液)に変更した以外は、比較例3と同様にして感熱記録紙と感熱記録ラベルを作製した。
参考例1
感熱記録層用塗料1の顕色剤分散液(A1液)を顕色剤分散液(A4液)に変更した以外は、比較例1と同様にして感熱記録紙と感熱記録ラベルを作製した。
作製した感熱記録紙について、下記評価を行った。
<発色性能(印字濃度)>
作製した感熱記録紙について、大倉電機社製のTH-PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印字速度50mm/secで、印加エネルギー0.41mJ/dotで市松模様を印字した。印字部の印字濃度をマクベス濃度計(RD-914、アンバーフィルター使用)で測定し、発色性能(印字濃度)を評価した。
<再印字性>(保存後の発色感度)
作製した感熱記録紙について、40℃、90%RHの環境下で96時間保存した。保存後の感熱記録紙に、大倉電機社製のTH-PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.27mJ/dot、印字速度50mm/secでベタ印字した。ベタ印字部の印字濃度をマクベス濃度計(RD-914、アンバーフィルター使用)で測定し、保存後の発色感度を評価した。
<耐湿熱性>
作製した感熱記録紙について、大倉電機社製のTH-PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.41mJ/dot、印字速度50mm/secで市松模様を印字した。印字した感熱記録紙を、40℃50%RH環境下で24時間放置した後、印字部の印字濃度をマクベス濃度計(RD-914、アンバーフィルター使用)で測定し、処理前後の値から残存率を算出して、耐湿熱性を評価した。
残存率(%)=(処理後の印字部の印字濃度/処理前の印字部の印字濃度)×100
優:残存率が90%以上
可:残存率が70%以上、90%未満
不可:残存率が70%未満
<耐可塑剤性>
作製した感熱記録紙について、大倉電機社製のTH-PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.41mJ/dot、印字速度50mm/secで市松模様を印字した。
印字した感熱記録紙を、紙管に塩ビラップ(三井化学製ハイラップKMA)を1回巻き付けた上に貼り付け、更にその上に塩ビラップを3重に巻き付けて、23℃、50%RH環境条件下で24時間静置した。
印字部の印字濃度をマクベス濃度計(RD-914、アンバーフィルター使用)で測定し、処理前後の値から残存率を算出して、耐可塑剤性を評価した。
残存率(%)=(処理後の印字部の印字濃度/処理前の印字部の印字濃度)×100
優:残存率が70%以上
可:残存率が50%以上、70%未満
不可:残存率が50%未満
<耐溶剤性>
作製した感熱記録紙の白紙部に、エタノール(99.5%)を綿棒で塗布し、23℃×50%RH環境条件下に24時間静置した後、以下の基準で目視評価した。
優:全く発色しない
可:僅かに発色する
不可:強く発色する
作製した感熱記録紙について、粘着剤を塗工してから室温(23℃、50%RH)保管後14日目に、下記評価を行った。なお、水分散性試験時には剥離シートを剥がした上で、評価を行った。
<水溶性>
感熱記録紙試料から3cm角の試験片5枚を作製した。次に300mlビーカーに脱イオン水300mlを入れてスターラーで650rpmに撹拌しながら上記試験片1枚を投入した。試験片が繊維一本一本にほぐれ、繊維状になる時間をストップウォッチで求め、5回の測定の平均値が300秒以内である場合を水溶性ありとし、300秒を超える場合を水溶性なしとした。
また、作製した感熱記録ラベルについて、下記評価を行った。
<水分散性>
感熱記録ラベル試料から3cm角の試験片5枚を作製した。次に300mlビーカーに脱イオン水300mlを入れてスターラーで650rpmに撹拌しながら上記試験片1枚を投入した。試験片が2つ以上に千切れ、フロック状になる時間をストップウォッチで求め、5回の測定の平均値を水分散時間とした。なお、水分散時間が短いほど水分散性は優れている。
<粘着力>
JIS Z0237に準じ、幅25mm×長さ250mmの試験片を3本切り出し、剥離紙を剥がして粘着剤塗工面をステンレス板(100×150mm)の上に置き、重量3kgのゴムローラーを2往復ころがして圧着した。
ステンレス板を引張試験機の下部チャックに挟み、試料粘着加工品の一端を180°折り返して上部チャックに挟んで引張速度300mm/分で180°引き剥がし試験を行い、粘着力(g/25mm)を測定した。初日(1日目)の粘着力に対する14日目の粘着力の比率が60%以上であれば、経時の粘着性は良好と判断できる。
<画質(印字画質)>
感熱記録ラベルを作製後14日経過した後に、感熱記録層面に、大倉電機社製のTH-PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.150mJ/dotから0.345mJ/dotまで、0.015mJ/dotごとに上げて、階調パターンの印字を行い、この範囲の印字部の精細性を目視で評価し、下記の基準で印字画質を評価した。印字画質が良いほど、感熱記録紙表面(第2の表面層)が良いといえる。
優:印字ムラなく印字できている。
良:印字ムラが殆ど無い
可:印字ムラが多少あるが、許容範囲内である。
不可:印字部の白抜けがかなり見られる。
結果を下表に示す。
Figure 0007345712000009

Claims (10)

  1. 支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、下記一般式(化1)で表されるウレア化合物を少なくとも1種含有し、
    Figure 0007345712000010
    (式中、Xは-O-又は-NH-を表し、Rは、水素原子または-SO-Rを表し、Rは、置換若しくは無置換のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表し、Rは、水素原子又はアルキル基を表し、mは0又は1を表す。)
    該支持体が水分散性を有する紙基材から成る、感熱記録体。
  2. 前記紙基材が、以下(1)~(3)のいずれかである、請求項1に記載の感熱記録体。
    (1)内部層及びその両面にそれぞれ設けた2つの表面層から成り、該表面層が、それぞれ独立して、木材パルプ及びαセルロース含有率88重量%以上の精製パルプから成る混合パルプから成り、該混合パルプのカナダ標準ろ水度が450~600mlCSFであり、かつ該混合パルプ中の該木材パルプの含有量が50~95重量%であり、該内部層が、木材パルプ及びαセルロース含有率88重量%以上の精製パルプから成る第2の混合パルプから成り、該第2の混合パルプのカナダ標準ろ水度が600~750mlCSFであり、かつ該第2の混合パルプ中の該木材パルプの含有量が50~95重量%である紙基材、
    (2)内部層及びその両面にそれぞれ設けた2つの表面層から成り、該内部層が、カナダ標準ろ水度が600~750mlCSFの製紙用繊維及びアルカリ化された繊維状カルボキシメチルセルロースから成り、該表面層が、それぞれ独立して、製紙用繊維及びアルカリ化された繊維状カルボキシメチルセルロースから成り、少なくとも一方の表面層中の該製紙用繊維のカナダ標準ろ水度が400~575mlCSFであり、かつ該製紙用繊維の含有量が60~90質量%である紙基材、
    (3)製紙用繊維及びアルカリ化された繊維状カルボキシアルキルセルロースから成り、更に、カルボシキアルキルセルロース塩を含む紙基材であって、該繊維状カルボキシアルキルセルロースのエーテル化度が0.2~0.6であり、該カルボシキアルキルセルロース塩のエーテル化度が0.5~1.6であり、該カルボシキアルキルセルロース塩の1重量%水溶液についてブルックフィールド型粘度計で測定した粘度が2~200mPa・sであり、該製紙用繊維及び該アルカリ化された繊維状カルボキシアルキルセルロースの合計に対する該カルボシキアルキルセルロース塩の割合が0.1~10重量%である紙基材
  3. 前記ウレア化合物が、下記(1)又は(2)である、請求項1又は2に記載の感熱記録体。
    (1)下記一般式(化2)で表される第1のウレア化合物、
    Figure 0007345712000011
    (式中、R、R、及びRは、上記と同様に定義される。)
    (2)下式(化3)で表される第2のウレア化合物
    Figure 0007345712000012
    (式中、Rは、上記と同様に定義され、R~Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基を表す。)
  4. 前記第1のウレア化合物が下記一般式(化4)で表される、請求項3に記載の感熱記録体。
    Figure 0007345712000013
    (式中、Rは、上記と同様に定義され、Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、下式(化5)で表される基であり、一般式(化4)のベンゼン環中のR-SO-O-の位置は、同じであっても異なってもよく、3位、4位又は5位である。)
    Figure 0007345712000014
    (式中、R~Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基を表す。)
  5. 前記第1のウレア化合物が下記一般式(化6)で表される、請求項3に記載の感熱記録体。
    Figure 0007345712000015
    (式中、Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、アルキル基又はアルコキシ基を表し、oは0~3の整数を表す。)
  6. 前記第1のウレア化合物において、Rが炭素数が1~4のアルキル基を表し、oが0~1の整数を表し、ベンゼン環中のRの位置が4位である、請求項5に記載の感熱記録体。
  7. 前記第2のウレア化合物が、N-[2-(3-フェニルウレイド)フェニル]ベンゼンスルホンアミドである、請求項3に記載の感熱記録体。
  8. 前記感熱記録層中のウレア化合物の含有量(固形分)が1.0~70.0重量%である、請求項1~7のいずれか一項に記載の感熱記録体。
  9. 前記感熱記録層が、第1のウレア化合物及び第2のウレア化合物以外の顕色剤を含有し、前記感熱記録層中に含有される全顕色剤に対する、第1のウレア化合物及び第2のウレア化合物の合計含有量(固形分)が90重量%以上である、請求項1~8のいずれか一項に記載の感熱記録体。
  10. 前記感熱記録層を設けた支持体の表面とは反対の表面上に粘着層を設けた請求項1~9のいずれか一項に記載の感熱記録ラベル。
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