JP7344938B2 - メインスタンド - Google Patents

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Description

本発明は、メインスタンドに関するものである。
従来、鞍乗り型車両には、車体を略垂直に自立させるメインスタンドが揺動可能に設けられる場合がある。例えば、下記特許文献1には、ボディフレームに、左右方向に延びる枢軸を介して前後揺動自在に枢支されたスタンドが開示されている。このスタンドは、枢軸に支持されたスタンドカバーと、このスタンドカバーの後面に溶接されたスタンド本体とから構成されており、スタンドカバーが枢軸に回動可能に弾性支持される。具体的に、スタンドカバーに形成されたボス部の内面に環状のゴムブッシュの外周が焼付けにより固定され、このゴムブッシュの内周に焼付けにより固定されたカラーが枢軸に回動可能に支持されている。
特開平7-69255号公報
しかしながら、従来のメインスタンドにおいては、揺動時に摺動する箇所に水が浸入して固着等の不具合が生じる可能性があった。
そこで本発明は、揺動時に摺動する箇所への水の浸入を抑制できるメインスタンドを提供するものである。
本発明のメインスタンドは、車体側部品(50)に支持されるシャフト(70,70A)と、前記シャフト(70,70A)が挿通されるとともに前記シャフト(70,70A)が摺動する摺動面(92)を有する貫通孔(91)が形成された接続部(90,90A)と、前記シャフト(70,70A)の延在方向に間隔をあけて配置され、前記貫通孔(91)と前記シャフト(70,70A)との径方向の隙間を塞ぐ一対のシール部材(65)と、を備える。
本発明によれば、接続部とシャフトとの間のうち一対のシール部材の間の部分を密封することができる。したがって、接続部に摺動面が設けられたメインスタンドにおいて、揺動時に摺動する箇所への水の浸入を抑制できる。
上記のメインスタンドにおいて、前記貫通孔(91)の内周面には、前記摺動面(92)よりも拡径されて前記一対のシール部材(65)のそれぞれが配置される環状の第1溝(94)が形成されていてもよい。
本発明によれば、シール部材がシャフトの延在方向にずれることを抑制できる。すなわち、接続部の貫通孔にシャフトを挿入する際に、接続部とシャフトとの間に介在するシール部材を所定の位置に留め置くことができる。したがって、シール部材の位置ずれにより、貫通孔とシャフトとの径方向の隙間の閉塞が不十分となることを抑制できる。
上記のメインスタンドにおいて、前記シャフト(70A)の外周面には、前記一対のシール部材(65)のそれぞれが配置される環状の第2溝(75)が形成されていてもよい。
本発明によれば、シール部材がシャフトの延在方向にずれることを抑制できる。すなわち、接続部の貫通孔にシャフトを挿入する際に、接続部とシャフトとの間に介在するシール部材を所定の位置に留め置くことができる。したがって、シール部材の位置ずれにより、貫通孔とシャフトとの径方向の隙間の閉塞が不十分となることを抑制できる。さらに、接続部の内周面に溝を形成する場合よりも、切削により溝を容易に形成できる。
上記のメインスタンドにおいて、前記接続部(90,90A)から延びる一対の脚部(61)をさらに備え、前記一対のシール部材(65)は、前記シャフト(70,70A)の前記延在方向において前記接続部(90,90A)と前記一対の脚部(61)との結合部(93)を挟むように設けられていてもよい。
本発明によれば、接続部とシャフトとの間のうち、少なくとも接続部と一対の脚部との結合部間を密封できる。したがって、接続部内を広範囲にわたって密封できる。
上記のメインスタンドにおいて、前記接続部(90,90A)は、前記一対の脚部(61)との結合部(93)の間を連続して延在していてもよい。
本発明によれば、接続部は一対の脚部に接続する単一の部材となるので、接続部に摺動面が広範囲に設けられ得るメインスタンドにおいて、揺動時に摺動する箇所への水の浸入を効果的に抑制できる。
上記のメインスタンドにおいて、接続部(90,90A)は、エンジン(41)のクランクシャフト(42)よりも後輪(3)側に位置していてもよい。
本発明によれば、接続部が後輪寄りに位置することで車両走行時に後輪が跳ね上げた水を接続部が被水し得るところ、シール部材によって揺動時に摺動する箇所への水の浸入を効果的に抑制できる。また、メインスタンドの回動中心を車両重心から後方に離すことができるので、起立位置にあるメインスタンドへの分担荷重を減らし、メインスタンドを起立させる際の操作荷重の低減を図ることができる。
上記のメインスタンドにおいて、前記接続部(90,90A)の前記貫通孔(91)の開口は、駆動輪(3)を駆動するパワートレイン(40)の下方に位置していてもよい。
本発明によれば、パワートレインの下面から接続部の貫通孔の開口に水が落下し得るところ、シール部材によって揺動時に摺動する箇所への水の浸入を効果的に抑制できる。
上記のメインスタンドにおいて、前記シャフト(70,70A)の外周面は、前記一対のシール部材(65)よりも前記延在方向の内側の位置で径方向に窪む窪み(74)を有していてもよい。
本発明によれば、接続部の摺動面とシャフトの外周面との間に配置されるグリースを窪みに貯留した上で、一対のシール部材によってグリースの外部への流出を抑制できる。
本発明によれば、揺動時に摺動する箇所への水の浸入を抑制できるメインスタンドを提供することができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示す自動二輪車のパワートレインおよびメインスタンドの左側面図である。 第1実施形態のメインスタンドを示す図であって、図2のIII-III線における断面図である。 メインスタンドのブラケットを示す右側面図である。 第2実施形態のメインスタンドを示す図であって、図3に相当する断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。また、以下の説明における前後上下左右等の方向は、以下に説明する車両における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。
<車両の全体構成>
図1は、実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、鞍乗り型車両である。自動二輪車1は、シート4に着座した乗員が足を載せるステップフロア5を有するスクータ型の車両である。自動二輪車1は、前輪2と、後輪3と、車体フレーム20と、車両カバー30と、パワートレイン40と、メインスタンド60と、を備える。
前輪2は、前輪懸架装置10の左右一対のフロントフォーク11の下端部に軸支されている。前輪懸架装置10は、車体フレーム20の前端に操向可能に支持されている。前輪懸架装置10の上部には、操向用のバーハンドル12が取り付けられている。
車体フレーム20は、ヘッドパイプ21と、ダウンフレーム22と、ロアフレーム23と、リアフレーム24と、を備え、これらが溶接等によって一体に接合されている。ヘッドパイプ21は、車体フレーム20の前端に配置されている。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21に結合している。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21から下方に延びている。ロアフレーム23は、左右に一対設けられている。ロアフレーム23は、ダウンフレーム22の下端部に結合している。ロアフレーム23は、ダウンフレーム22の下端部から後方に延びている。リアフレーム24は、左右に一対設けられている。リアフレーム24は、ロアフレーム23の後端部に結合している。リアフレーム24は、一対のロアフレーム23の後端部から上方かつ後方に延びている。一対のリアフレーム24は、シート4を支持している。
車両カバー30は、車両の外郭を形成している。車両カバー30は、フロントカバー31と、ハンドルカバー32と、レッグシールド33と、ロアカバー34と、リアカバー35と、を有する。フロントカバー31は、ヘッドパイプ21を覆うように設けられている。ハンドルカバー32は、バーハンドル12の中央部分を覆うように設けられている。レッグシールド33は、ダウンフレーム22を覆うとともに、運転者の脚を前方から覆うように設けられている。ロアカバー34は、ロアフレーム23を覆うように設けられている。ロアカバー34の上面には、乗員が足を載せるステップフロア5が形成されている。リアカバー35は、ロアカバー34から後上方に延びている。リアカバー35は、リアフレーム24を前方および車幅方向の外側から覆うように設けられている。リアカバー35の上部にはシート4が配置されている。なお、車両カバー30は、複数の外装パネルにより構成されており、複数の外装パネルは、上述した各部毎に分割されている必要はなく、各部の境界を跨ぐように配置されていてもよいし、各部が複数の外装パネルによって構成されていてもよい。
パワートレイン40は、いわゆるユニットスイング式のリヤサスペンションである。パワートレイン40は、駆動輪である後輪3を駆動する。パワートレイン40は、車体フレーム20に上下揺動可能に支持されている。パワートレイン40は、後輪3の前方から後輪3の左側にわたって配置されている。
図2は、図1に示す自動二輪車のパワートレインおよびメインスタンドの左側面図である。
図2に示すように、パワートレイン40は、エンジン41と、エンジン41の出力を後輪3に伝達する動力伝達機構46と、を一体に有している。
例えば、エンジン41は、クランクシャフト42を車幅方向に沿わせた単気筒エンジンである。エンジン41は、クランクケース43と、シリンダ44と、を備える。クランクケース43は、クランクシャフト42を収容する。シリンダ44は、クランクケース43の前端部から前方に突出している。シリンダ44内には、ピストンが摺動可能に配置されている。ピストンの往復移動により、クランクシャフト42が回転する。エンジン41の出力は、クランクシャフト42から動力伝達機構46を介して後輪3に伝達される。
動力伝達機構46は、クランクシャフト42の回転動力を後輪3の車軸に伝達する。動力伝達機構46は、変速機と、遠心クラッチと、従動軸と、減速機構と、を含む。例えば、変速機は、Vベルト式無段変速機である。遠心クラッチは、クランクシャフト42の回転数が所定値を越えた場合に、変速機の出力を従動軸に伝達する。減速機構は、従動軸の回転を減速して後輪3の車軸に伝達する。このように、クランクシャフト42の回転動力が変速機、遠心クラッチ、従動軸および減速機構を介して車軸に伝達されることで、車軸に支持された後輪3が駆動して車両が走行する。
クランクケース43の左側には、伝動ケース47が連結されている。伝動ケース47は、クランクケース43とともにパワートレイン40の外装体を形成している。伝動ケース47は、動力伝達機構46を収容する。伝動ケース47は、伝動ケース47の車幅方向内側部を構成する内ケースと、伝動ケース47の車幅方向外側部を構成する外ケース49と、を備える。内ケースは、クランクケース43と一体的に形成されている。内ケースは、前後方向に延びるとともに車幅方向外側に開口した箱状に形成されている。外ケース49は、前後方向に延びるとともに車幅方向内側に開口した箱状に形成されている。
図3は、第1実施形態のメインスタンドを示す図であって、図2のIII-III線における断面図である。
図2および図3に示すように、パワートレイン40の外装体には、一対のスタンドブラケット50が形成されている。本実施形態では、一対のスタンドブラケット50は、クランクケース43に設けられている。一対のスタンドブラケット50は、車幅方向に間隔をあけて配置されている。スタンドブラケット50は、クランクケース43から下方に突出している。一対のスタンドブラケット50は、車幅方向から見た側面視で伝動ケース47の下方に設けられている。一対のスタンドブラケット50は、側面視で互いに重なり合うように配置されている。一対のスタンドブラケット50には、メインスタンド60が連結される。各スタンドブラケット50は、メインスタンド60のシャフト70が挿通される貫通部51を備える。貫通部51は、各スタンドブラケット50を車幅方向に貫通している。
<第1実施形態のメインスタンド>
図3に示すように、メインスタンド60は、車体下部に回動可能に支持されている。メインスタンド60は、左右一対の脚部61を有し、一対の脚部61が接地して後輪3を浮かせた状態で車体を略垂直に自立させた起立位置と、脚部61が地面等から離れて格納された格納位置と、の間を揺動する。メインスタンド60は、車体側の部品に支持されたシャフト70と、シャフト70に結合したブラケット80と、脚部61とシャフト70とを接続する接続部90と、脚部61と接続部90とに結合されたガセット63と、を備える。なお以下の説明におけるメインスタンド60は、特に記載のない限り、各図に示す格納位置にある状態とする。
シャフト70は、円柱状に形成されている。シャフト70は、車幅方向に延在している。シャフト70は、一対のスタンドブラケット50に支持されている。シャフト70は、一対のスタンドブラケット50の貫通部51に挿通されている。シャフト70は、両端部を一対のスタンドブラケット50よりも車幅方向の外側に突出させた状態で配置されている。シャフト70の左端面の外周縁は、面取りされている。シャフト70の左端部には、シャフト70の脱落を規制する割ピンが差し込まれるピン孔71が貫通している。シャフト70の右端部には、ブラケット80が固定的に結合している。シャフト70は、スタンドブラケット50の貫通部51の内側に配置される一対の挿通部72と、接続部90の内側に配置される摺動部73と、を備える。
挿通部72は、一定の外径で車幅方向に延びる外周面を有する。挿通部72は、挿通部72の外周面に装着されたカラー54を介してスタンドブラケット50の貫通部51に支持されている。摺動部73は、一対の挿通部72の間に位置する。摺動部73の外周面には、径方向に窪む窪み74が形成されている。窪み74は、摺動部73の中央部に形成されている。窪み74は、各挿通部72の外周面に対して車幅方向に間隔をあけて形成されている。シャフト70の外周面は、窪み74を除き一定の外径で延びている。すなわち、摺動部73の外周面のうち窪み74に車幅方向で隣接する両側部は、挿通部72の外周面から連続して一定の外径で延びている。
図4は、メインスタンドのブラケットを示す右側面図である。
図3および図4に示すように、ブラケット80は、右側のスタンドブラケット50よりも車幅方向の外側に配置されている。ブラケット80は、スタンドブラケット50に沿って配置されている。ブラケット80は、車幅方向に厚みを持つ平板状に形成されている。ブラケット80は、接続ピン81と、係合部82と、を備える。接続ピン81は、車幅方向外側に突出している。接続ピン81は、側面視でシャフト70に対してずれて配置されている。接続ピン81には、リターンスプリングの一端が接続される。係合部82は、ブラケット80を車幅方向に貫通しているとともにブラケット80の端縁に開口した切欠である。係合部82の内側には、スタンドブラケット50から車幅方向外側に突出した係合ピン52が配置されている。ブラケット80は、係合部82が係合ピン52に係合することにより、シャフト70をスタンドブラケット50に対して回転不能としている。
図3に示すように、接続部90は、一対のスタンドブラケット50の間に配置されている。接続部90の全体は、パワートレイン40の下方に配置されている。接続部90は、エンジン41のクランクシャフト42(図2参照)よりも後輪3側に位置している。接続部90は、両端が開口した円筒状に形成されている。接続部90は、車幅方向に延在している。接続部90の内側は、シャフト70が挿通される貫通孔91とされている。貫通孔91は、シャフト70が摺動する摺動面92を有する。摺動面92とシャフト70の摺動部73の外周面との間には、グリースが配置されていてもよい。貫通孔91の両端開口は、それぞれクランクケース43の下方に位置し、下方から見てクランクケース43に重なっている。接続部90は、一対の脚部61に結合している。接続部90は、車幅方向において互いに離れた箇所で脚部61に結合している。接続部90は、一対の脚部61との結合部93の間を連続して延在している。すなわち、単一の接続部90が一対の脚部61に結合している。
一対の脚部61は、接続部90との結合部から側面視で後方に延びている。一対の脚部61は、後輪3を車幅方向の外側から挟むように配置されている。脚部61の後端は、メインスタンド60が起立位置にある状態で接地する。脚部61は、円筒状に形成されている。脚部61の前端は、接続部90によって閉塞されている。すなわち、脚部61の内側は、接続部90の内側に連通していない。右側の脚部61には、リターンスプリングの他端が接続される。左側の脚部61には、メインスタンド60を格納位置から起立位置に向けて揺動させる際に踏まれる操作アーム62が結合している(図2参照)。
ガセット63は、板状に形成されている。ガセット63は、各脚部61の前部および接続部90を下方から覆うように設けられている。ガセット63は、一対の脚部61および接続部90に溶接されてメインスタンド60の剛性を高めている。
メインスタンド60は、接続部90の貫通孔91とシャフト70との径方向の隙間を塞ぐ一対のシール部材65をさらに備える。シール部材65は、環状に形成されている。シール部材65は、ゴム等の弾性部材により形成されている。シール部材65は、シャフト70の外周面と接続部90の内周面との間に介在している。シール部材65は、シャフト70の挿通部72の外周面、および接続部90の内周面に全周にわたって密接している。一対のシール部材65は、車幅方向に間隔をあけて配置されている。シール部材65は、シャフト70の摺動部73の外周面のうち窪み74よりも車幅方向外側に位置する箇所に密接している。一対のシール部材65は、車幅方向において、接続部90における一対の脚部61との結合部93を挟むように設けられている。
ここで、接続部90の貫通孔91の内周面には、シール部材65が1つずつ配置される環状の溝94(第1溝)が一対形成されている。溝94は、シャフト70の摺動部73に対向する位置に形成されている。溝94は、摺動面92よりも拡径されている。溝94は、接続部90の端部よりも僅かに車幅方向内側の位置に形成されている。
以上に説明したように、本実施形態のメインスタンド60によれば、車幅方向に間隔をあけて配置された一対のシール部材65が接続部90の貫通孔91とシャフト70との径方向の隙間を塞ぐので、接続部90とシャフト70との間のうち一対のシール部材65の間の部分を密封することができる。したがって、接続部90に摺動面92が設けられたメインスタンド60において、揺動時に摺動する箇所への水の浸入を抑制できる。
また、貫通孔91の内周面にはシール部材65が配置される環状の溝94が形成されている。この構成によれば、シール部材65が車幅方向にずれることを抑制できる。すなわち、接続部90の貫通孔91にシャフト70を挿入する際に、接続部90とシャフト70との間に介在するシール部材65を所定の位置に留め置くことができる。したがって、シール部材65の位置ずれにより、貫通孔91とシャフト70との径方向の隙間の閉塞が不十分となることを抑制できる。
一対のシール部材65は、車幅方向において、接続部90と一対の脚部61との結合部93を挟むように設けられている。この構成によれば、接続部90とシャフト70との間のうち、少なくとも接続部90と一対の脚部61との結合部93間を密封できる。したがって、接続部90内を広範囲にわたって密封できる。
接続部90は、一対の脚部61との結合部93の間を連続して延在している。この構成によれば、接続部90は一対の脚部61に接続する単一の部材となるので、接続部90に摺動面92が広範囲に設けられ得るメインスタンド60において、揺動時に摺動する箇所への水の浸入を効果的に抑制できる。
接続部90は、エンジン41のクランクシャフト42よりも後輪3側に位置する。この構成によれば、接続部90が後輪3寄りに位置することで車両走行時に後輪3が跳ね上げた水を接続部90が被水し得るところ、上述したシール部材65によって揺動時に摺動する箇所への水の浸入を効果的に抑制できる。また、メインスタンド60の回動中心を車両重心から後方に離すことができるので、起立位置にあるメインスタンド60への分担荷重を減らし、メインスタンド60を起立させる際の操作荷重の低減を図ることができる。
接続部90の貫通孔91の開口は、パワートレイン40の下方に位置する。この構成によれば、パワートレイン40の下面から接続部90の貫通孔91の開口に水が落下し得るところ、上述したシール部材65によって揺動時に摺動する箇所への水の浸入を効果的に抑制できる。
シャフト70の外周面は、車幅方向において一対のシール部材65よりも内側に窪み74を有する。この構成によれば、接続部90の摺動面92とシャフト70の摺動部73の外周面との間に配置されるグリースを窪み74に貯留した上で、一対のシール部材65によってグリースの外部への流出を抑制できる。
ブラケット80には、スタンドブラケット50から突出した係合ピン52と係合する切欠状の係合部82が形成されている。仮にメインスタンドの接続部およびシャフトが互いに固着した状態でメインスタンドを操作されると、係合部が貫通孔の場合には、スタンドブラケット側の係合ピンが破損しやすい。すなわちパワートレイン40側の部品が破損し得る。本実施形態によれば、係合部82が切欠なので、係合部が貫通孔の場合よりもブラケット80を破損させやすい。したがって、メインスタンド60が固着した状態で操作されても、破損する部品をより交換しやすい部品とすることができる。
<第2実施形態のメインスタンド>
次に、図5を参照して、第2実施形態のメインスタンドについて説明する。第2実施形態のメインスタンド60Aは、接続部90Aに溝94が形成されておらず、シール部材65がシャフト70Aに形成された溝75(第2溝)に配置されている点で、第1実施形態とは異なる。なお、以下で説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図5は、第2実施形態のメインスタンドを示す図であって、図3に相当する断面図である。
図5に示すように、シャフト70Aの摺動部73の外周面にシール部材65が1つずつ配置される環状の溝75が一対形成されている。溝75は、接続部90Aの摺動面92に対向する位置に形成されている。一対の溝75は、窪み74を挟むように位置している。一対の溝75は、摺動部73における車幅方向外側の端部よりも僅かに車幅方向内側の位置に形成されている。
以上に説明した本実施形態のメインスタンド60Aによれば、第1実施形態と同様の作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、シャフト70Aの外周面に一対のシール部材65のそれぞれが配置される環状の溝75が形成されているので、第1実施形態のように接続部90の内周面に溝94を形成する場合よりも、切削により溝75を容易に形成できる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、本発明をスクータ型の自動二輪車に適用した例を示したが、本発明の適用範囲は自動二輪車に限定されない。例えば、本発明は車体を自立させるメインスタンド(センタースタンド)を具備する車両全般に適用することができる。すわなち、本発明はスクータ型の自動二輪車だけでなく、スクータ型以外の自動二輪車や自動三輪車等に適用可能である。また、上記実施形態では、自動二輪車1がエンジン車であるが、本発明は動力源としてモータを備えた電動車にも適用可能である。
また、上記実施形態では、メインスタンド60がパワートレイン40に支持されているが、メインスタンドは車体側の部品に支持されていればよい。例えば、メインスタンドは、リヤサスペンションとは別体に設けられたエンジン等のパワートレインに支持されてもよいし、車体フレームに支持されてもよい。
また、上記実施形態では、単一の接続部90,90Aが一対の脚部61に結合しているが、この構成に限定されない。メインスタンドは、脚部に1つずつ結合した一対の接続部を有していてもよい。この場合であっても、各接続部が上記実施形態と同様の構成を有することで、上述した作用効果を奏することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、上述した各実施形態および各変形例を適宜組み合わせてもよい。
3…後輪(駆動輪) 40…パワートレイン 41…エンジン 42…クランクシャフト 50…スタンドブラケット(車体側部品) 60,60A…メインスタンド 61…脚部 65…シール部材 70,70A…シャフト 74…窪み 75…溝(第2溝) 90,90A…接続部 91…貫通孔 92…摺動面 93…結合部 94…溝(第1溝)

Claims (8)

  1. 車体側部品(50)に支持されるシャフト(70,70A)と、
    前記シャフト(70,70A)が挿通されるとともに前記シャフト(70,70A)が摺動する摺動面(92)を有する貫通孔(91)が形成された接続部(90,90A)と、
    前記シャフト(70,70A)の延在方向に間隔をあけて配置され、前記貫通孔(91)と前記シャフト(70,70A)との径方向の隙間を塞ぐ一対のシール部材(65)と、
    を備え
    前記一対のシール部材(65)は、前記延在方向において前記接続部(90,90A)の端部よりも内側の位置に配置されている、
    メインスタンド。
  2. 前記貫通孔(91)の内周面には、
    前記摺動面(92)よりも拡径されて前記一対のシール部材(65)のそれぞれが配置される環状の第1溝(94)が形成されている、
    請求項1に記載のメインスタンド。
  3. 前記シャフト(70A)の外周面には、
    前記一対のシール部材(65)のそれぞれが配置される環状の第2溝(75)が形成されている、
    請求項1または請求項2に記載のメインスタンド。
  4. 前記接続部(90,90A)から延びる一対の脚部(61)をさらに備え、
    前記一対のシール部材(65)は、前記シャフト(70,70A)の前記延在方向において
    前記接続部(90,90A)と前記一対の脚部(61)との結合部(93)を挟むように設けられている、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のメインスタンド。
  5. 前記接続部(90,90A)は、
    前記一対の脚部(61)との結合部(93)の間を連続して延在している、
    請求項4に記載のメインスタンド。
  6. 前記接続部(90,90A)は、エンジン(41)のクランクシャフト(42)よりも後輪(3)側に位置する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のメインスタンド。
  7. 前記接続部(90,90A)の前記貫通孔(91)の開口は、駆動輪(3)を駆動するパワートレイン(40)の下方に位置する、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のメインスタンド。
  8. 前記シャフト(70,70A)の外周面は、前記一対のシール部材(65)よりも前記延在方向の内側の位置で径方向に窪む窪み(74)を有する、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のメインスタンド。
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