JP7344695B2 - チップの製造方法 - Google Patents

チップの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7344695B2
JP7344695B2 JP2019135648A JP2019135648A JP7344695B2 JP 7344695 B2 JP7344695 B2 JP 7344695B2 JP 2019135648 A JP2019135648 A JP 2019135648A JP 2019135648 A JP2019135648 A JP 2019135648A JP 7344695 B2 JP7344695 B2 JP 7344695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
holding
dividing
area
modified layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019135648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021019163A (ja
Inventor
香織 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2019135648A priority Critical patent/JP7344695B2/ja
Publication of JP2021019163A publication Critical patent/JP2021019163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7344695B2 publication Critical patent/JP7344695B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dicing (AREA)

Description

本発明は、チップの製造方法に関する。
半導体デバイスウエーハなどの被加工物を分割する方法として、被加工物に対して透過性を有する波長のレーザービームの集光点を被加工物の内部に位置付けて照射して改質層を形成した後、改質層を破断起点として分割する技術が知られている(特許文献1参照)。レーザービームはデバイスの回路などを構成する金属層を通過しないので、金属層のない被加工物の裏面からレーザービームを照射する必要がある。この際、デバイス面側を保持面として保持することによってデバイスを損傷しないように、被加工物の外周のみ支持し、デバイス領域が中空であるチャックテーブルが開示されている(特許文献2および3参照)。
特開2002-192370号公報 特開2012-178523号公報 実公平02-001581号公報
しかしながら、被加工物が大口径である場合、自重によって中心部分が垂下する可能性がある。被加工物が垂下すると、被加工物の内部に形成される改質層の位置が変化するため、分割加工が不安定になる問題が発生する可能性があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、デバイスの損傷を抑制しつつ、安定的に被加工物を加工することが可能であるチップの製造方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のチップの製造方法は、表面に複数の分割予定ラインが設定され、該分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を有する被加工物に対して、該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射して分割しチップを製造するチップの製造方法であって、該被加工物の外周余剰領域を保持する外周保持部と、該外周保持部に囲まれ、デバイス領域に対応する領域に形成された凹部と、該凹部から突出し、該被加工物の分割予定ラインに対応して格子状に形成された分割予定ライン保持部と、を備えた保持ジグを準備する保持ジグ準備ステップと、該保持ジグの分割予定ライン保持部を該被加工物の分割予定ラインに対応して位置づけ、該被加工物の表面側を該保持ジグに対面させて載置することで該デバイス領域に接触せずに該被加工物を保持する被加工物保持ステップと、該被加工物保持ステップの後、該被加工物の裏面側から該被加工物に対して透過性を有する波長のレーザービームを該被加工物の内部に集光点を位置付けて照射し、分割起点となる改質層を形成する改質層形成ステップと、該改質層形成ステップの後、該改質層に外力を付与することで該被加工物を分割しチップを形成する分割ステップと、を含み、該保持ジグは、被加工物に形成されたノッチあるいはオリエンテーションフラットに対応して形成された位置合わせ部をさらに有し、該位置合わせ部を用いて該分割予定ライン保持部の向きと被加工物の分割予定ラインの向きとを合わせることを特徴とする。
該保持ジグは、チャックテーブルであってもよい。
また、本発明のチップの製造方法は、表面に複数の分割予定ラインが設定され、該分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を有する被加工物に対して、該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射して分割しチップを製造するチップの製造方法であって、該被加工物の外周余剰領域を保持する外周保持部と、該外周保持部に囲まれ、デバイス領域に対応する領域に形成された凹部と、該凹部から突出し、該被加工物の分割予定ラインに対応して格子状に形成された分割予定ライン保持部と、を備えた保持ジグを準備する保持ジグ準備ステップと、該保持ジグの分割予定ライン保持部を該被加工物の分割予定ラインに対応して位置づけ、該被加工物の表面側を該保持ジグに対面させて載置することで該デバイス領域に接触せずに該被加工物を保持する被加工物保持ステップと、該被加工物保持ステップの後、該被加工物の裏面側から該被加工物に対して透過性を有する波長のレーザービームを該被加工物の内部に集光点を位置付けて照射し、分割起点となる改質層を形成する改質層形成ステップと、該改質層形成ステップの後、該改質層に外力を付与することで該被加工物を分割しチップを形成する分割ステップと、を含み、該保持ジグは、キャリアであることを特徴とする
本願発明は、デバイスの損傷を抑制しつつ、安定的に被加工物を加工することができる。
図1は、実施形態に係るチップの製造方法の被加工物の斜視図である。 図2は、図1の被加工物の一部を拡大した平面図である。 図3は、実施形態に係るチップの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図4は、図3の保持ジグ準備ステップで準備する保持ジグの斜視図である。 図5は、図3の被加工物保持ステップの一状態を示す平面図である。 図6は、図3の被加工物保持ステップの図5の後の一状態を示す断面図である。 図7は、図3の改質層形成ステップの一例を示す断面図である。 図8は、図3の分割ステップの一例を示す断面図である。 図9は、図3の分割ステップの図8の後の一状態を示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係るチップ2の製造方法を図面に基づいて説明する。まず、実施形態に係るチップ2の製造方法の加工対象である被加工物1の構成について説明する。図1は、実施形態に係るチップ2の製造方法の被加工物1の斜視図である。図2は、図1の被加工物1の一部を拡大した平面図である。
実施形態において、チップ2の製造方法の加工対象である被加工物1は、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素などの基板3を有する円板状の半導体デバイスウエーハ、光デバイスウエーハなどのウエーハである。被加工物1は、デバイス部分に凹凸のあるバンプウエーハなどでもよい。被加工物1は、実施形態において、直径が8inch、かつ、厚みが400μmである円板状のウエーハである。実施形態に係るチップ2の製造方法は、図1および図2に示す被加工物1を分割して複数のチップ2を形成する方法である。
被加工物1は、図1および図2に示すように、基板3の表面8に設定される複数の分割予定ライン4と、分割予定ライン4によって区画されるデバイス7と、を有する。分割予定ライン4は、第一の方向11と平行に延びる複数の第一の分割予定ライン5と、第一の方向11と直交する第二の方向12と平行に延びる複数の第二の分割予定ライン6と、を含む。
デバイス7は、例えば、IC(Integrated Circuit)、あるいはLSI(Large Scale Integration)などの集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などのイメージセンサ、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)などである。
被加工物1の基板3の表面8には、デバイス領域13と、外周余剰領域14とが形成されている。デバイス領域13は、デバイス7が形成されるとともに、分割予定ライン4が設定される領域を示す。デバイス領域13は、基板3の中央に位置する。外周余剰領域14は、デバイス7が形成されないとともに、分割予定ライン4が設定されない領域を示す。外周余剰領域14は、デバイス領域13を囲繞する。
実施形態において、被加工物1は、分割予定ライン4に沿って個々のデバイス7に分割されて、チップ2に製造される。チップ2は、基板3の一部分と、基板3上のデバイス7と、を含む。チップ2は、図1および図2において、正方形状であるが、長方形状であってもよい。被加工物1の基板3の側面には、位置合わせ部10が形成される。位置合わせ部10は、実施形態において、オリエンテーションフラット(Orientation Flat)である。位置合わせ部10は、ノッチであってもよい。
被加工物1は、環状フレーム20およびエキスパンドテープ21に支持される。環状フレーム20は、被加工物1の外径より大きな開口を有する。エキスパンドテープ21は、環状フレーム20の裏面側に貼着される。エキスパンドテープ21は、伸縮性を有する合成樹脂で構成された基材層と、基材層に積層されかつ伸縮性及び粘着性を有する合成樹脂で構成された粘着層とを含む。被加工物1は、環状フレーム20の開口の所定の位置に位置決めされ、裏面9がエキスパンドテープ21に貼着されることによって、環状フレーム20およびエキスパンドテープ21に固定される。
次に、実施形態に係るチップ2の製造方法を説明する。図3は、実施形態に係るチップ2の製造方法の流れを示すフローチャートである。チップ2の製造方法は、図3に示すように、保持ジグ準備ステップST11と、被加工物保持ステップST12と、改質層形成ステップST13と、分割ステップST14とを含む。
図4は、図3の保持ジグ準備ステップST11で準備する保持ジグ30の斜視図である。保持ジグ準備ステップST11は、図4に示すような保持ジグ30を準備するステップである。
保持ジグ30は、実施形態において、円板状のジグである。保持ジグ30は、保持する対象の被加工物1とほぼ同形状であって、被加工物1より大きな外形を有することが好ましいが、これに限定されない。保持ジグ30は、表面36に、外周保持部31と、凹部32と、分割予定ライン保持部33と、テープ貼着部34と、位置合わせ部35と、を有する。
外周保持部31は、輪形状に形成される。外周保持部31は、被加工物1の外周余剰領域14を保持する。外周保持部31の内径は、被加工物1の外径より小さい。外周保持部31の外径は、被加工物1の外径より大きい。
凹部32は、外周保持部31に囲まれたデバイス領域13に対応する領域に形成される。凹部32は、分割予定ライン保持部33によって区画された領域に形成される。凹部32は、保持ジグ30の表面36側から、外周保持部31よりも凹んで形成される。
分割予定ライン保持部33は、凹部32から突出して形成される。分割予定ライン保持部33は、被加工物1の分割予定ライン4に対応して格子状に形成される。分割予定ライン保持部33の幅は、少なくとも、隣接するデバイス7の間隔より小さければよく、分割予定ライン4の幅より大きくてもよい。また、分割予定ライン保持部33は、全ての分割予定ライン4に対応して形成されてなくてもよい。例えば、チップ2のサイズが約4~6mmであり、かつ分割予定ライン4の幅が約100μmである場合、分割予定ライン保持部33の幅は、約1~2mmであり、分割予定ライン保持部33同士の間隔は、約200~500mmであることが好ましい。分割予定ライン保持部33の厚み方向の高さは、外周保持部31の厚み方向の高さと同一である。
テープ貼着部34は、外周保持部31のさらに外周側に輪状に形成される。テープ貼着部34は、外周保持部31を囲繞するように形成される。テープ貼着部34は、外周保持部31から突出して形成される。テープ貼着部34は、被加工物1に貼着したエキスパンドテープ21を貼着する領域である。テープ貼着部34の内径は、被加工物1の外径より大きい。
位置合わせ部35は、被加工物1に形成された位置合わせ部10に対応して形成される。位置合わせ部35は、実施形態において、テープ貼着部34の内周から、外周保持部31側へ突出する突起である。
図5は、図3の被加工物保持ステップST12の一状態を示す平面図である。図6は、図3の被加工物保持ステップST12の図5の後の一状態を示す断面図である。被加工物保持ステップST12は、図5および図6に示すように、デバイス領域13に接触せずに被加工物1を保持するステップである。
被加工物保持ステップST12では、具体的には、図5に示すように、まず、保持ジグ30の位置合わせ部35が、被加工物1の位置合わせ部10に一致するように、被加工物1の表面8側を保持ジグ30に対面させて載置する。これにより、分割予定ライン保持部33の向きと被加工物1の分割予定ライン4の向きとが合わせられる。すなわち、保持ジグ30の分割予定ライン保持部33が、被加工物1の分割予定ライン4に対応して位置づけられる。この際、被加工物1のデバイス7が保持ジグ30の凹部32に位置付けられるので、保持ジグ30は、デバイス領域13に接触せずに被加工物1を保持することができる。
次に、被加工物保持ステップST12では、実施形態において、図6に示すように、保持ジグ30のテープ貼着部34に被加工物1に貼着したエキスパンドテープ21を貼着することによって、保持ジグ30と被加工物1とを一体化させる。これにより、保持ジグ30は、キャリアとして用いられる。次に、被加工物保持ステップST12では、保持ジグ30の裏面37側を、移動ユニット40の載置部に対面させるようにして、保持ジグ30を移動ユニット40に固定する。
図7は、図3の改質層形成ステップST13の一例を示す断面図である。改質層形成ステップST13は、被加工物保持ステップST12の後、図7に示すように、分割起点となる改質層15を形成するステップである。
改質層15とは、密度、屈折率、機械的強度またはその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味する。改質層15は、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、およびこれらの領域が混在した領域などである。改質層15は、被加工物1の他の部分よりも機械的な強度等が低い。
改質層形成ステップST13では、具体的には、図7に示すように、まず、移動ユニット40をレーザー加工装置50の加工位置まで移動させる。次に、レーザー加工装置50の撮像ユニットで被加工物1を撮像することによって、分割予定ライン4を検出する。分割予定ライン4が検出されたら、被加工物1の分割予定ライン4と、レーザー加工装置50の照射部との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
改質層形成ステップST13では、次に、レーザー加工装置50によるレーザービーム51を被加工物1に対して照射する。この際、移動ユニット40は、オペレータから登録された加工内容情報に基づいて、X軸方向とY軸方向とに移動するとともにZ軸方向と平行な軸心回りに回転する。これにより、移動ユニット40は、被加工物1の分割予定ライン4に沿って相対的に移動する。加工内容情報は、被加工物1の分割予定ライン4の数を含む。改質層形成ステップST13では、実施形態において、第一の方向11をX軸方向に一致させる。改質層形成ステップST13では、実施形態において、第二の方向12をY軸方向に一致させる。
改質層形成ステップST13では、被加工物1の裏面9側から被加工物1に対して透過性を有する波長であってパルス状のレーザービーム51を、被加工物1の内部に集光点52を位置付けて照射する。レーザー加工装置50が被加工物1に対して透過性を有する波長のレーザービーム51を照射するので、基板3の内部に分割予定ライン4に沿った改質層15が形成される。
改質層形成ステップST13では、レーザー加工装置50が、各パスにおいて、レーザービーム51の集光点52の厚み方向の位置を異ならせて、分割予定ライン4に基板3の厚み方向に改質層15を複数形成する。改質層形成ステップST13では、例えば、レーザー加工装置50が被加工物1に対して相対的に三パスのレーザービーム51を照射することによって、基板3の厚み方向に改質層15を三つ形成する。基板3の厚み方向に形成する改質層15は、三つに限定されない。
図8は、図3の分割ステップST14の一例を示す断面図である。図9は、図3の分割ステップST14の図8の後の一状態を示す断面図である。分割ステップST14は、改質層形成ステップST13の後、図8および図9に示すように、改質層15に外力を付与することで被加工物1を分割しチップ2を形成するステップである。
分割ステップST14では、具体的には、図8に示すように、まず、保持ジグ30を、被加工物1、環状フレーム20およびエキスパンドテープ21から取り外す。分割ステップST14では、次に、被加工物1を、基板3の表面8側を上方に向けた状態で、分割装置60のフレーム保持部61上に載置する。分割ステップST14では、フレーム保持部61上に載置された環状フレーム20をクランプ部62で挟み込んで、被加工物1を固定する。この際、エキスパンドテープ21を水平な状態に維持し、かつ、分割装置60の吸引保持部63に当接させておく。吸引保持部63は、環状フレーム20およびフレーム保持部61よりも小径の円筒状の拡張ドラム64の上端に取り付けられる。
分割ステップST14では、図9に示すように、分割装置60が複数のエアシリンダ65でフレーム保持部61およびクランプ部62を下降させる。エキスパンドテープ21は、拡張ドラム64の上端の吸引保持部63に当接しているので、面方向に拡張される。分割ステップST14では、拡張の結果、エキスパンドテープ21に放射状の引張力が作用する。エキスパンドテープ21に放射状の引張力が作用すると、エキスパンドテープ21が貼着された被加工物1が、分割予定ライン4に沿った改質層15を破断起点にして、個々のデバイス7毎に分割される。これにより、個々のチップ2毎に個片化される。
分割ステップST14では、実施形態において、クランプ部62およびフレーム保持部61を下降させてエキスパンドテープ21を拡張したが、拡張ドラム64を上昇させてもよい。すなわち、拡張ドラム64をクランプ部62及びフレーム保持部61に対して相対的に上昇させ、クランプ部62及びフレーム保持部61を拡張ドラム64に対して相対的に下降させればよい。チップ2の製造方法は、分割予定ライン4に沿って被加工物1を分割すると、終了する。
チップ2に分割された被加工物1は、例えば、分割装置60がクランプ部62及びフレーム保持部61を上昇させた後、エキスパンドテープ21の環状フレーム20と被加工物1との間が加熱されることによって、収縮する。被加工物1は、分割装置60から取り外された後、例えば、ピックアップ工程において、チップ2が周知のピッカーでエキスパンドテープ21からピックアップされる。
以上説明したように、実施形態に係るチップ2の製造方法は、保持ジグ準備ステップST11と、被加工物保持ステップST12と、改質層形成ステップST13と、分割ステップST14と、を含む。保持ジグ準備ステップST11では、保持ジグ30を準備する。保持ジグ30は、外周保持部31と、凹部32と、分割予定ライン保持部33と、を備える。外周保持部31は、被加工物1の外周余剰領域14を保持する。凹部32は、外周保持部31に囲まれ、デバイス領域13に対応する領域に形成された。分割予定ライン保持部33は、凹部32から突出し、被加工物1の分割予定ライン4に対応して格子状に形成される。被加工物保持ステップST12では、保持ジグ30の分割予定ライン保持部33を被加工物1の分割予定ライン4に対応して位置づけ、被加工物1の表面8側を保持ジグ30に対面させて載置することで、デバイス領域13に接触せずに被加工物1を保持する。改質層形成ステップST13では、被加工物保持ステップST12の後、被加工物1の裏面9側から被加工物1に対して透過性を有する波長のレーザービーム51を被加工物1の内部に集光点52を位置付けて照射し、分割起点となる改質層15を形成する。分割ステップST14では、改質層形成ステップST13の後、改質層15に外力を付与することで被加工物1を分割しチップ2を形成する。
保持ジグ30は、デバイス7に対応する領域が中空となるように、被加工物1の外周余剰領域14および分割予定ライン4に対応する領域を保持する。これにより、保持ジグ30は、デバイス7を保持することなく、かつ被加工物1を撓ませることなく、被加工物1を保持することができる。保持ジグ30がデバイス7を保持しないので、デバイス7の損傷を抑制することができる。したがって、例えば、MEMSのような繊細な構造体が形成されたウエーハの分割にも適用できる。また、被加工物1を撓ませることなく被加工物1を保持することができるので、加工時にレーザービーム51の集光点52が被加工物1内部で一定の深さを保つことができる。すなわち、安定的に被加工物1を加工することが可能なので、分割不良または斜め割れなどの加工不良を抑制できるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、保持ジグ30をキャリアとして用いたが、チャックテーブルとして用いてもよい。保持ジグ30をチャックテーブルとして用いる場合は、まず、被加工物1をチャックテーブルに載置する前に、撮像ユニットなどを用いて被加工物1の位置合わせ部10を検出する。次に、被加工物1の位置合わせ部10と保持ジグ30の位置合わせ部35とが一致するように、チャックテーブルの角度または被加工物1の角度を調整する。
1 被加工物
2 チップ
4 分割予定ライン
7 デバイス
8 表面
9 裏面
10 位置合わせ部
13 デバイス領域
14 外周余剰領域
15 改質層
30 保持ジグ
31 外周保持部
32 凹部
33 分割予定ライン保持部
35 位置合わせ部
51 レーザービーム
52 集光点

Claims (3)

  1. 表面に複数の分割予定ラインが設定され、該分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を有する被加工物に対して、該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射して分割しチップを製造するチップの製造方法であって、
    該被加工物の外周余剰領域を保持する外周保持部と、該外周保持部に囲まれ、デバイス領域に対応する領域に形成された凹部と、該凹部から突出し、該被加工物の分割予定ラインに対応して格子状に形成された分割予定ライン保持部と、を備えた保持ジグを準備する保持ジグ準備ステップと、
    該保持ジグの分割予定ライン保持部を該被加工物の分割予定ラインに対応して位置づけ、該被加工物の表面側を該保持ジグに対面させて載置することで、該デバイス領域に接触せずに該被加工物を保持する被加工物保持ステップと、
    該被加工物保持ステップの後、該被加工物の裏面側から該被加工物に対して透過性を有する波長のレーザービームを該被加工物の内部に集光点を位置付けて照射し、分割起点となる改質層を形成する改質層形成ステップと、
    該改質層形成ステップの後、該改質層に外力を付与することで該被加工物を分割しチップを形成する分割ステップと、
    を含み、
    該保持ジグは、被加工物に形成されたノッチあるいはオリエンテーションフラットに対応して形成された位置合わせ部をさらに有し、
    該位置合わせ部を用いて該分割予定ライン保持部の向きと被加工物の分割予定ラインの向きとを合わせることを特徴とするチップの製造方法。
  2. 該保持ジグは、チャックテーブルであることを特徴とする、
    請求項1に記載のチップの製造方法。
  3. 表面に複数の分割予定ラインが設定され、該分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を有する被加工物に対して、該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射して分割しチップを製造するチップの製造方法であって、
    該被加工物の外周余剰領域を保持する外周保持部と、該外周保持部に囲まれ、デバイス領域に対応する領域に形成された凹部と、該凹部から突出し、該被加工物の分割予定ラインに対応して格子状に形成された分割予定ライン保持部と、を備えた保持ジグを準備する保持ジグ準備ステップと、
    該保持ジグの分割予定ライン保持部を該被加工物の分割予定ラインに対応して位置づけ、該被加工物の表面側を該保持ジグに対面させて載置することで、該デバイス領域に接触せずに該被加工物を保持する被加工物保持ステップと、
    該被加工物保持ステップの後、該被加工物の裏面側から該被加工物に対して透過性を有する波長のレーザービームを該被加工物の内部に集光点を位置付けて照射し、分割起点となる改質層を形成する改質層形成ステップと、
    該改質層形成ステップの後、該改質層に外力を付与することで該被加工物を分割しチップを形成する分割ステップと、
    を含み、
    該保持ジグは、キャリアであることを特徴とするチップの製造方法。
JP2019135648A 2019-07-23 2019-07-23 チップの製造方法 Active JP7344695B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019135648A JP7344695B2 (ja) 2019-07-23 2019-07-23 チップの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019135648A JP7344695B2 (ja) 2019-07-23 2019-07-23 チップの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021019163A JP2021019163A (ja) 2021-02-15
JP7344695B2 true JP7344695B2 (ja) 2023-09-14

Family

ID=74564390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019135648A Active JP7344695B2 (ja) 2019-07-23 2019-07-23 チップの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7344695B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007095780A (ja) 2005-09-27 2007-04-12 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置製造用治具と半導体装置製造方法
JP2012178523A (ja) 2011-02-28 2012-09-13 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法
JP2019062201A (ja) 2017-09-25 2019-04-18 ズス・マイクロテック・リソグラフィ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングSuss MicroTec Lithography GmbH ウエハ支持システム、ウエハ支持装置、ウエハ及びウエハ支持装置を備えるシステム、並びにマスクアライナ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61290009A (ja) * 1985-06-19 1986-12-20 株式会社日立製作所 キヤリア治具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007095780A (ja) 2005-09-27 2007-04-12 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置製造用治具と半導体装置製造方法
JP2012178523A (ja) 2011-02-28 2012-09-13 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法
JP2019062201A (ja) 2017-09-25 2019-04-18 ズス・マイクロテック・リソグラフィ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングSuss MicroTec Lithography GmbH ウエハ支持システム、ウエハ支持装置、ウエハ及びウエハ支持装置を備えるシステム、並びにマスクアライナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021019163A (ja) 2021-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6124547B2 (ja) 加工方法
US9536786B2 (en) Wafer processing method using pulsed laser beam to form shield tunnels along division lines of a semiconductor wafer
JP6640005B2 (ja) ウエーハの加工方法
TW201436013A (zh) 晶圓之加工方法
US9576835B2 (en) Workpiece processing method
US8927395B2 (en) Wafer processing method
JP2014078556A (ja) ウェーハの加工方法
TWI354325B (ja)
TW201842559A (zh) 分割方法
JP6152013B2 (ja) ウェーハの加工方法
TW201909261A (zh) 晶圓的加工方法
JP7344695B2 (ja) チップの製造方法
KR102629098B1 (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP2019033212A (ja) 分割方法
JP7208062B2 (ja) デバイスチップの形成方法
JP2011171382A (ja) 分割方法
TWI813624B (zh) 晶圓之加工方法
JP2013239563A (ja) ウェーハの分割方法
JP7479243B2 (ja) チップの製造方法
JP7106210B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP2022054894A (ja) ウェーハの加工方法
TW202103226A (zh) 被加工物之加工方法
TW202213492A (zh) 元件晶片的製造方法
JP2022071275A (ja) チップの製造方法
JP5909122B2 (ja) 分割方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7344695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150