JP7344374B2 - スパイラル型分離膜モジュール及びその製造方法 - Google Patents

スパイラル型分離膜モジュール及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、スパイラル型分離膜モジュールに関し、さらに詳細には、スパイラル型分離膜モジュール及びその製造方法に関する。
分離膜は、気孔のサイズによって精密ろ過膜(MF)、限外ろ過膜(UF)、ナノ分離膜(NF)及び逆浸透膜(RO)に分類される。
このような分離膜を用いて産業的規模の液体分離に適用させるためには、かなり広い膜面積が求められる。広い膜面積をコンパクトな規模で集積させた装置単位を分離膜モジュールといい、現在、平板型モジュール、管型モジュール、中空糸型モジュール、スパイラル型モジュールなど、様々な種類の膜モジュール形式が開発されており、特に近年、商業化されている浸透膜モジュールは、スパイラル型(spiral wound type)モジュールが主に使用されている。
スパイラル型モジュールは、外面に所定の繊維でワインディングしてラッピング工程を行うが、従来は、繊維をワインディングしながらエポキシ樹脂と硬化剤の混合液を噴射してラッピング工程を行ったが、エポキシ樹脂と硬化剤が飛散し、硬化不良が頻繁に発生することにより不良率が増加し、硬化時間が非常に長いため、工程時間が過度に長くなり、さらにエポキシ樹脂と硬化剤の混合液を使用することにより、使用後の廃棄処理時にも非常に環境にやさしくないという問題があった。
これにより、不良率と工程時間を著しく減少させることができ、使用後の廃棄処理時にも環境にやさしい効果を同時に発現できるラッピング工程の条件と、そのための材料及びこれを通じて具現されたスパイラル型分離膜モジュールに対する研究が急を要しているのが実情である。
本発明は前記のような点を勘案して案出したもので、不良率と工程時間を著しく減少させることができ、使用後の廃棄処理時にも環境にやさしい効果を同時に発現できるスパイラル型分離膜モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、流出管、前記流出管上にスパイラル型に巻き取られたフィルター集合体、及び流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むようにワインディングされた熱融着糸の一部又は全部が溶融してフィルター集合体に融着して固定された融着部を含むスパイラル型分離膜モジュールを提供する。
本発明の一実施例によれば、前記フィルター集合体は、少なくとも一つのリーフを形成するように折り曲げられて備えられる分離膜、前記リーフ内に配置される内部スペーサー、及び前記リーフ外に配置される外部スペーサーを含んでもよい。
また、前記内部スペーサーは、メッシュシートを含んでもよく、前記外部スペーサーは、トリコット濾過水路を含んでもよい。
また、前記熱融着糸は、支持繊維及び、前記支持繊維の表面に形成され、前記支持繊維に比べて融点又は軟化点の低い熱融着性ポリマーを含んでもよい。
また、前記支持繊維は、PET繊維、ガラス繊維及びカーボン繊維からなる群から選ばれた1種以上を含んでもよく、前記熱融着性ポリマーは、ポリエチレンテレフタレート及びポリオレフィン系ポリマーからなる群から選ばれた1種以上を含んでもよい。
また、前記熱融着糸は、流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むように1~4重にワインディングされてもよい。
また、前記フィルター集合体の外面のうち、流出管の長手方向の両末端上には、前記熱融着糸が1重以上さらにワインディングされてもよい。
また、前記熱融着糸は、流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むように1重あたり、単位長さ1mあたり290~320回ワインディングされてもよい。
また、前記熱融着糸は、支持繊維及び熱融着性ポリマーを20:80~80:20の重量比で含む芯鞘型熱融着糸であってもよい。
また、本発明は、流出管上にスパイラル型に巻き取られたフィルター集合体に、流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むように熱融着糸をワインディングする段階、熱融着糸の一部又は全部が溶融されるように熱処理させる段階、及び溶融された熱融着糸を固化させてフィルター集合体に融着して固定された融着部を形成させる段階を含むスパイラル型分離膜モジュール製造方法を提供する。
本発明の一実施例によれば、前記熱処理させる段階は、100~250℃で30秒~2分間行ってもよい。
また、前記固化は、3~20分間行ってもよい。
本発明によれば、スパイラル型分離膜モジュール及びその製造方法は、不良率と工程時間を著しく減少させることができ、使用後の廃棄処理時にも環境にやさしい効果を同時に発現できる。
図1は、本発明の一実施例によるスパイラル型分離膜モジュールに備えられる流出管とフィルター集合体の断面模式図である。 図2は、本発明の一実施例によるスパイラル型分離膜モジュールの斜視図である。 図3は、本発明の一実施例によるスパイラル型分離膜モジュールの熱処理前後を示す写真である。 図4は、本発明の一実施例によるスパイラル型分離膜モジュールに備えられる融着部のSEMイメージである。
以下、添付の図面を参考し、本発明の実施例について、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は、様々な異なる形態で具現されてもよく、ここで説明する実施例に限定されない。図面において本発明を明確に説明するため、説明と関係のない部分は省略しており、明細書全体を通じて同一又は類似の構成要素については、同一の参照符号を付す。
図1及び図2に示されたように、本発明によるスパイラル型分離膜モジュール1000は、流出管100、前記流出管100上にスパイラル型に巻き取られたフィルター集合体200、及び流出管100の長手方向にフィルター集合体200の外面を囲むようにワインディングされた熱融着糸の一部又は全部が溶融してフィルター集合体200に融着して固定された融着部300を含んで具現される。
まず、前記流出管100は、両端のいずれかの端部又は両端が開口し、生産水が流入される少なくとも一つ以上の穴を含む中空型パイプ部材からなってもよい。
前記スパイラル型分離膜モジュールに適用される公知の流出管であれば、制限なく使用できるので、本発明では、これを特に限定していない。
次に、前記フィルター集合体200について説明する。
前記フィルター集合体200は、少なくとも一つのリーフを形成するように折り曲げられて備えられる分離膜210、前記リーフ内に配置される内部スペーサー220、及び前記リーフ外に配置される外部スペーサー230を含む。
スパイラル型分離膜モジュール1000による原水処理過程を察し見ると、流入水が内部スペーサー220を経て分離膜210を通過することになるが、分離膜210を通過する過程で溶存塩及び有機物などが排除されて純粋な水が分離される。分離された水は、外部スペーサー230に沿って流れることになり、この分離された水は、中心に位置した流出管100に集められ、スパイラル型分離膜モジュール1000外に排出される。
前記分離膜210は、当業界でスパイラル型分離膜モジュールに通常適用可能な分離膜であれば、制限なく使用できるので、本発明ではこれを特に限定していない。
また、前記内部スペーサー220は、リーフ内部の流路を形成する役割を果たすものであり、具体的には、前記内部スペーサー220は、分離膜210が折り曲げられて形成されたリーフ内に配置されることにより、流入水流路(feed channel)としてリーフ内部に流路の形成を大きく向上させることができる。
前記内部スペーサー220は、当業界でスパイラル型分離膜モジュールに通常適用可能な内部スペーサーであれば、制限なく使用してもよく、好ましくは、メッシュシートを含んでもよい。
前記メッシュシートは、フィルター集合体の内部スペーサーとして使用可能なメッシュシート(mesh sheet)の場合、制限なく使用してもよく、好ましくは、ポリプロピレン、ポリエチレン又はポリプロピレンとポリエチレンが一定比率で混合されているポリオレフィン系共重合体がメッシュシートの素材として使用されてもよい。
前記内部スペーサー220は、流路の形成を円滑にするため、平均空隙が6mm~20mm、好ましくは、9mm~17mmであってもよい。もし、空隙が6mm未満の場合、流路の形成が妨げられるという問題点があり、20mm超の場合、高圧運転において分離膜の変形及びファウリングを低下させ得るという問題点がある。
また、内部スペーサー220の平均厚さは、0.2mm~3mm、好ましくは、0.2mm~2.0mmであってもよい。もし、内部スペーサー220の平均厚さが0.2mm未満の場合、十分な流路を確保できず、3mm超の場合、単位体積あたりの有効膜面積を減少させてモジュール性能の低下に影響を与え得る。
前記外部スペーサー230は、リーフ外に配置されてリーフ外部の流路を形成する役割を果たすものであり、具体的には、前記外部スペーサー230は、リーフ外に配置され、リーフが2つ以上の場合には、リーフとリーフとの間に配置されることにより、透過水流路(permeate spacer)としての役割を果たすことができる。
前記外部スペーサー230は、当業界でスパイラル型分離膜モジュールに通常適用可能な外部スペーサーであれば、制限なく使用してもよく、好ましくは、トリコット濾過水路を含んでもよい。
前記トリコット濾過水路は、フィルター集合体の外部スペーサーとして使用可能なトリコット(tricot)の場合には制限なく使用してもよく、好ましくは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ-4-メチルペンテン、プロピレン-αオレフィン結晶性共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド及びポリカーボネートからなる群から選ばれるいずれか一つ以上の樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂にナイロン、ポリプロピレンまたはエポキシ樹脂が共重合体されて改質されたポリエステル(low melting polyethylene terephyhalate、LMP)で形成されてもよい。
次に、前記融着部300について説明する。
前記融着部300は、上述したように、流出管100の長手方向にフィルター集合体200の外面を囲むようにワインディングされた熱融着糸の一部又は全部が溶融してフィルター集合体200に融着して固定されて備えられる。
これにより、前記熱融着糸は、一部又は全部に熱融着性ポリマーを含んでもよく、好ましくは、支持繊維、及び前記支持繊維の表面に形成され、前記支持繊維に比べて融点又は軟化点の低い熱融着性ポリマーを含む芯鞘型熱融着糸であってもよい。
このとき、前記支持繊維は、当業界で通常使用できる繊維であれば、制限なく使用してもよく、好ましくは、PET繊維、ガラス繊維及びカーボン繊維からなる群から選ばれた1種以上を含んでもよい。
また、前記支持繊維は、モノフィラメント又は繊維束で形成されたマルチフィラメントであってもよく、前記支持繊維がマルチフィラメントの場合、前記マルチフィラメントは、前記PET繊維、ガラス繊維及びカーボン繊維からなる群から選ばれた1種を単独で含んでもよく、PET繊維、ガラス繊維及びカーボン繊維からなる群から選ばれた2種以上を複合的に含んでもよい。
また、前記熱融着性ポリマーは、前記支持繊維より低い融点又は軟化点を有する熱融着性ポリマーであれば制限なく使用でき、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート及びポリオレフィン系ポリマーからなる群から選ばれた1種以上を含んでもよい。
また、前記熱融着糸は、前記支持繊維に熱融着性ポリマーを含む繊維が撚糸されて形成されてもよく、前記支持繊維の表面に熱融着性ポリマーがコーティングされて形成されてもよく、これに制限されるものではない。
また、前記熱融着糸は、前記支持繊維及び熱融着性ポリマーを20:80~80:20の重量比で、好ましくは、支持繊維及び熱融着性ポリマーを25:75~75:25の重量比で含んでもよい。もし、前記支持繊維及び熱融着性ポリマーの重量比が20:80未満であると、高圧条件で不良が発生するなど、スパイラル型分離膜モジュールの耐久性が低下することがあり、重量比が80:20を超えると、熱融着糸がフィルター集合体の外面に固定されないことがあり、不良が発生するなど、スパイラル型分離膜モジュールの耐久性が低下することがある。
一方、前記熱融着糸は、流出管100の長手方向にフィルター集合体200の外面を囲むように1~4重にワインディングされてもよく、好ましくは、流出管100の長手方向にフィルター集合体200の外面を囲むように1~3重にワインディングされてもよい。もし、前記ワインディングされた熱融着糸が4重を超えると、外径が大きくなることにより、ハウジングに装着時に問題が発生するか、または基準重量を超えることにより、装着時に問題が発生するなど作業性が低下することがあり、熱融着糸を含まないと固化されないことにより、外面に固定されないことがあり、不良が発生するなど、スパイラル型分離膜モジュールの耐久性が低下することがある。
また、前記フィルター集合体の外面のうち、流出管の長手方向の両末端上には、前記熱融着糸が1重以上さらにワインディングされてもよい。もし、前記フィルター集合体の外面のうち、流出管の長手方向の両末端上に前記熱融着糸が1重以上さらにワインディングされていないと、高圧工程時に内部原部材を保護できないという問題が発生することがある。
また、前記熱融着糸は、流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むように一重あたり、単位長さ1mあたり290~320回、好ましくは、1重あたり、単位長さ1mあたり300~310回ワインディングされてもよい。もし、前記熱融着糸が1重あたり、単位長さ1mあたり290回未満でワインディングされると、高圧条件で不良が発生するなど、スパイラル型分離膜モジュールの耐久性が低下することがあり、1重あたり、単位長さ1mあたり320回を超えてワインディングされると、外径が大きくなることによりハウジングに装着時に問題が発生するか、または基準重量を超過することにより装着時に問題が発生するなど作業性が低下することがある。
本発明によるスパイラル型分離膜モジュールは、流出管上にスパイラル型に巻き取られたフィルター集合体に、流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むように熱融着糸をワインディングする段階、熱融着糸の一部または全部が溶融されるように熱処理させる段階、及び溶融された熱融着糸を固化させてフィルター集合体に融着して固定された融着部を形成させる段階を含んで製造される。
スパイラル型分離膜モジュールの製造方法に対する説明において、上述のスパイラル型分離膜モジュールで説明した各構成に対する同一の説明については、省略して説明する。
前記熱融着糸の一部又は全部が溶融するように熱処理させる段階は、100~250℃で、好ましくは、120~220℃で30秒~2分、好ましくは、30秒~1.5分間行ってもよい。もし、前記熱処理させる段階の温度が100℃未満であるか、または熱処理時間が30秒未満であると、目的とするレベルで融着部がフィルター集合体に固定されない問題が発生することがあり、温度が250℃を超えるか、または熱処理時間が2分を超えると、不良率が増加するか、または工程時間が増加するという問題が発生することがある。
また、前記固化は、3~20分間、好ましくは、5~15分間行ってもよい。もし、前記固化時間が3分未満であると、目的とするレベルで融着部がフィルター集合体に固定されない問題が発生することがあり、固化時間が20分を超えると、工程時間が増加するという問題が発生することがある。
前記熱処理させる段階及び融着部を形成させる段階を行うことにより、図3及び図4に示されたように、融着部を形成させることができる。
本発明によるスパイラル型分離膜モジュール及びその製造方法は、不良率と工程時間を著しく減少させることができ、使用後の廃棄処理時にも環境にやさしい効果を同時に発現できる。
[発明を実施するための形態]
下記実施例を通じて本発明をさらに具体的に説明するが、下記実施例が本発明の範囲を制限するものではなく、これは本発明の理解を助けるためのものと解釈されるべきである。
<実施例1>
まず、直径8inchの流出管上に、膜(Poly Amide膜)が順次階段式構造で段差間隔5mmレベルで積層された分離膜を折り曲げて分離膜内に内部スペーサーであるポリエチレン及びポリプロピレン複合素材のメッシュシートが配置されるように23個のリーフを形成し、形成されたリーフ間の領域に外部スペーサーであるトリコットが配置されるように形成されたフィルター集合体を図1のような構造でローリングさせたスパイラル型モジュールを製造した。
そして、スパイラル型モジュールに流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むように熱融着糸を1重にワインディングし、フィルター集合体の外面のうち、流出管の長手方向の両末端上には熱融着糸を2重にワインディングした後、2000Wの熱風機を用いて温度120℃で1分間熱処理した後、溶融した熱融着性ポリマーの固化のため、常温で10分間待機してフィルター集合体に融着して固定された融着部を形成させてスパイラル型分離膜モジュールを製造した。
このとき、前記熱融着糸は、PET素材の支持繊維及び融点が100℃のポリオレフィン系熱融着性ポリマーを50:50の重量比で含む心芯鞘型熱融着糸を使用し、前記熱融着糸は、1重あたりの単位長さ1mあたり305回ワインディングされた。
<実施例2~17及び比較例1~2>
実施例1と同様に行って製造するが、ワインディングされた熱融着糸の重なり数、両末端上にワインディングされた熱融着糸の重なり数、熱融着糸のねじれ数、支持繊維と熱融着性ポリマー重量比、熱処理温度と時間及び固化時間などを変更し、表1~表4のようなスパイラル型分離膜モジュールを製造した。
<比較例3>
前記実施例1と同様に行って製造するが、融着部の代わりにエポキシ樹脂と硬化剤の混合液に接触したガラス繊維をスパイラル型モジュールに流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むようにワインディングし、60℃のキュアリングルームで6時間硬化させてスパイラル型分離膜モジュールを製造した。
<比較例4>
前記比較例3と同様に行って製造するが、60℃のキュアリングルームで1分間硬化させてスパイラル型分離膜モジュールを製造した。
<実験例>
実施例及び比較例で製造されたスパイラル型分離膜モジュールについて下記の項目を評価し、表1~表4に示した。
1.不良率評価
実施例及び比較例によるスパイラル型分離膜モジュールについて不良率を評価した。具体的には、実施例及び比較例によって製造したスパイラル型分離膜モジュールについて、該当分野10年以上の経歴者15人によってそれぞれ肉眼及び触覚で不良率を評価した。このとき、10点満点で平均値を算定した後、8点以上-○、4点以上~8点未満-△、4点未満-×として不良率を評価した。
2.高圧耐久性評価
600psi条件で稼働したとき、何の問題もない場合-○、内部原部材が飛び出すチャネリング現象などのいかなる問題でも発生する場合-×として高圧耐久性を評価した。
3.流量及び除去率評価
濃縮水(2000mg/L NaCl)に対して圧力225psi、温度25℃及び15%リカバリー(recovery=(生産水流量/引込流量)×100(%))の条件でLTT-1(Long Term Tester)を通じて流量及び除去率を評価した。
4.差圧評価
濃縮水(2000mg/L NaCl)に対して圧力225psiの条件でLTT-1(Long Term Tester)を通じて濃縮水の流量を増加させながら通水量別差圧を測定した。
5.作業性評価
ハウジングの装着時、何の問題もない場合-○、外径及び基準重量超過などのいかなる問題でも発生する場合-×として作業性を評価した。
Figure 0007344374000001
Figure 0007344374000002
Figure 0007344374000003
Figure 0007344374000004
前記表1~表4から分かるように、本発明によるワインディングされた熱融着糸の重なり数、両末端上にワインディングされた熱融着糸の重なり数、熱融着糸のねじれ数、支持繊維と熱融着性ポリマー重量比、熱処理温度と時間、固化時間及び繊維がフィルター集合体の外面を囲むように固定させる成分などを全て満たす実施例1、5、6、9、10及び13が、この中から1つでも欠落した実施例2~4、7、8、11、12、14~17及び比較例1~4に比べて同レベルの流量、除去率及び差圧を示すとともに、不良率が著しく低く、高圧耐久性及び作業性が著しく優れているとともに、工程時間が著しく短いことが確認できる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は、本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は、同一思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案することができるが、これも本発明の思想範囲内にあると言える。

Claims (10)

  1. 流出管と、
    前記流出管上にスパイラル型に巻き取られたフィルター集合体と、
    流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むようにワインディングされた熱融着糸の一部または全部が溶融してフィルター集合体に融着して固定された融着部であって、不良発生および耐久性低下を防止する融着部と、を含み、
    前記熱融着糸は、流出管の長さ方向にフィルター集合体の外面を囲むように1~4重にワインディングされ、
    前記熱融着糸は、流出管の長さ方向にフィルター集合体の外面を囲むように1重あたり、フィルター集合体の単位長さ1mあたり290~320回熱融着糸をワインディングする、
    スパイラル型分離膜モジュール。
  2. 前記フィルター集合体は、
    少なくとも一つのリーフを形成するように折り曲げられて備えられる分離膜と、
    前記リーフ内に配置される内部スペーサーと、
    前記リーフ外に配置される外部スペーサーと、を含む、請求項1に記載のスパイラル型分離膜モジュール。
  3. 前記内部スペーサーは、メッシュシートを含み、
    前記外部スペーサーは、トリコット濾過水路を含む、請求項2に記載のスパイラル型分離膜モジュール。
  4. 前記熱融着糸は、
    支持繊維及び、前記支持繊維の表面に形成され、前記支持繊維に比べて融点又は軟化点が低い熱融着性ポリマーを含む、請求項1に記載のスパイラル型分離膜モジュール。
  5. 前記支持繊維は、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ガラス繊維及びカーボン繊維からなる群から選ばれた1種以上を含み、
    前記熱融着性ポリマーは、ポリエチレンテレフタレート及びポリオレフィン系ポリマーからなる群から選ばれた1種以上を含む、請求項4に記載のスパイラル型分離膜モジュール。
  6. 前記フィルター集合体の外面のうち流出管の長手方向の両末端上には、前記熱融着糸が1重以上さらにワインディングされた、請求項に記載のスパイラル型分離膜モジュール。
  7. 前記熱融着糸は、支持繊維及び熱融着性ポリマーを20:80~80:20の重量比で含む心芯鞘型熱融着糸である、請求項1に記載のスパイラル型分離膜モジュール。
  8. 流出管上にスパイラル型にワインディングされたフィルター集合体に、流出管の長手方向にフィルター集合体の外面を囲むように熱融着糸をワインディングする段階と、
    熱融着糸の一部又は全部が溶融するように熱処理させる段階と、
    溶融した熱融着糸を固化させてフィルター集合体に融着して固定された融着部であって、不良発生および耐久性低下を防止する融着部を形成させる段階と、を含み、
    前記熱融着糸は、流出管の長さ方向にフィルター集合体の外面を囲むように1~4重にワインディングされ、
    前記熱融着糸は、流出管の長さ方向にフィルター集合体の外面を囲むように1重あたり、フィルター集合体の単位長さ1mあたり290~320回熱融着糸をワインディングする、
    スパイラル型分離膜モジュール製造方法。
  9. 前記熱処理させる段階は、100~250℃で30秒~2分間行う、請求項に記載のスパイラル型モジュール製造方法。
  10. 前記固化は、3~20分間行う、請求項に記載のスパイラル型モジュール製造方法。
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