JP7344018B2 - 水処理方法及び水処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理水に凝集剤を添加する凝集プロセスにより固液分離を行なう水処理方法及び水処理装置に関する。
浄水プラントや排水処理プラントなどの水処理設備では、被処理水(原水)に含まれる懸濁物質を除去するために、被処理水に凝集剤を添加して懸濁物質を粗大化させてフロックとする凝集操作と、凝集操作により発生したフロックを固液分離する操作とを実施する。被処理水に添加される凝集剤としては、例えば、ポリ塩化アルミニウム(PAC)などに代表される無機凝集剤、カチオン系やアニオン系などの高分子(ポリマー)凝集剤が広く使用されている。さらに凝集操作においては、被処理水のpHの調整のために、水酸化ナトリウムあるいは塩酸などのpH調整剤を添加することが多い。フロックを固液分離する方法としては、沈降分離、浮上分離などの方法が用いられている。凝集剤の添加方法や沈降分離を行うための凝集沈殿槽の構造を工夫することで、沈降速度の高いフロックを形成させ、かつ、少ない面積で高速での固液分離が可能となる。
沈降分離によってフロックを固液分離する際に用いられる固液分離槽である沈殿槽として、沈殿槽内で凝集も行わせてスラッジブランケットを形成するスラッジブランケット型のものがある。スラッジブランケット型の沈殿槽は、沈殿槽の内部のスラッジブランケット部と呼ばれる領域でスラッジブランケットすなわち凝集フロックの層を成長させ、スラッジブランケット部から凝集フロックを回収して濃縮し、濃縮されたフロックを汚泥として排出するものである。凝集剤を添加された被処理水は、スラッジブランケット部の下側からスラッジブランケット部内を上昇するように沈殿槽に供給され、フロックが分離されたのちの上澄み水は処理水として沈殿槽の上側から排出される。スラッジブランケット型の沈殿槽は、それまでの沈殿槽に比べ、固液分離を効率的に実行でき、設置面積も大幅に減少するという利点を有する。スラッジブランケット型の沈殿槽の構成の一例は特許文献1に開示されている。
被処理水に対する凝集剤の最適添加量は被処理水の水質によって大きく変化する。また、被処理水の水質、例えば被処理水中の懸濁物質量(SS;Suspended Solid)や性状が経時変化することがあり、継続的に安定した水処理を行うためには、被処理水の変化に合わせて凝集剤の添加量も適切に調整しなければならない。被処理水の水質変化に応じて凝集剤の添加量を自動的に変化させる技術として、特許文献2は、凝集剤が添加されて撹拌された被処理水に対して光を照射し、透過光強度または散乱光強度から凝集剤添加量を決定することを開示している。
特開2018-140389号公報 特開2017-121601号公報
特許文献2に記載された技術では、被処理水に光を照射して透過光強度または散乱光強度に応じて凝集剤の添加量を制御するが、被処理水の水質変動が大きい場合に、凝集剤の最適の添加量を決定できないことがある。
本発明の目的は、被処理水の水質変動が大きい場合であっても凝集剤の添加量をより適切に調整することができる水処理方法及び水処理装置を提供することにある。
本発明の水処理方法は、被処理水に対して凝集剤を添加したのち、被処理水を固液分離槽に導いて凝集フロックの固液分離を行い、処理水を得る水処理方法において、凝集剤の少なくとも1種類が添加されたのちに被処理水を撮影し、撮影された画像から画像処理によってエッジを抽出してエッジ数を取得し、画像処理によって、フロックに対応する色の領域を撮影された画像から抽出して領域の面積を取得し、エッジ数及び面積に基づいて凝集剤の添加量を制御することを特徴とする。
本発明の水処理装置は、被処理水に対して凝集剤を添加するために設けられた少なくとも1つの反応槽と、凝集剤が添加された被処理水が供給されて凝集フロックの固液分離を行う固液分離槽と、を有する水処理装置において、凝集剤の少なくとも1種類が添加されたのちの被処理水を撮影して画像を取得する撮影手段と、画像に対して画像処理を行い、エッジを抽出してエッジ数を取得するとともにフロックに対応する色の領域を抽出して領域の面積を取得する画像処理手段と、エッジ数及び面積に基づいて凝集剤の添加量を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも1種類の凝集剤を添加されたのちの被処理水を撮影し、得られた画像を処理してエッジ数と凝集フロックに対応する部分の色の領域の面積とを取得し、エッジ数と面積とに基づいて凝集剤の添加量を制御することにより、被処理水の水質変動が大きい場合であっても凝集剤の添加量をより適切に調整することができるようになる。
本発明の実施の一形態の水処理装置の構成を示す図である。 被処理水の懸濁物質量(SS)に対するフロック径、エッジ数及び色面積の変化を示すグラフである。 無機凝集剤の添加量に対するフロック径、エッジ数及び色面積の変化を示すグラフである。 本発明の別の実施形態の水処理装置の構成を示す図である。 本発明のさらに別の実施形態の水処理装置の構成を示す図である。 本発明のさらに別の実施形態の水処理装置の構成を示す図である。
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の一形態の水処理装置の構成を示している。
図示される水処理装置は、配管14を介して被処理水が供給されて被処理水に対して無機凝集剤を添加する反応槽10と、反応槽10から配管15を介して排出される被処理水が供給されてこの被処理水に対して第1の高分子凝集剤を添加する凝集槽20と、凝集槽20から配管25を介して排出される被処理水に対しフロックの固液分離を行う固液分離槽と、を備えている。凝集槽20は、被処理水に対して凝集剤を添加するという意味では反応槽の範疇に含まれるものであるが、無機凝集剤を添加する反応槽10との区別を明確にするために、ここでは、被処理水に第1の高分子凝集剤を添加する反応槽のことを凝集槽20と呼んでいる。固液分離槽は、凝集したフロックの固液分離を行うことができればどのような形式のものでもよく、例えば、沈降分離を行う沈降分離槽であっても浮上分離を行う浮上分離槽であってもよいが、図示したものでは、固液分離槽として、沈降分離槽である沈殿槽30が設けられている。反応槽10及び凝集槽20には、それぞれ、撹拌機構11,21が設けられている。
本実施形態の水処理装置が処理対象とする被処理水については、特に制限はなく、凝集沈殿処理を行う分野で公知の被処理水を適宜使用できる。被処理水として、例えば、電子産業等でのエッチング工程で排出されるフッ素含有排水、めっき工場のめっき排水、発電所の排煙脱硫排水、工場から排出されるボイラーブロー排水や、染色工場の染色排水などの排水が挙げられる。フッ素含有排水が被処理水であるときは、反応槽10の前段にカルシウム反応槽を設け、カルシウム反応槽においてカルシウム剤が添加された被処理水が反応槽10に供給されるようにすることが好ましい。カルシウム反応剤としては、例えば、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)や塩化カルシウム(CaCl2)が用いられる。
無機凝集剤を貯蔵する貯槽50が設けられており、貯槽50内の無機凝集剤は、ポンプ51によって配管52に給送され、配管52を介して反応槽10に供給される。無機凝集剤としては、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)やポリ塩化アルミニウム(PAC)などのアルミニウム塩、塩化第二鉄やポリ硫酸第二鉄などの第二鉄塩の酸性溶液など、凝集処理を行う分野で公知の無機凝集剤を使用できる。被処理水がフッ素含有排水である場合には、無機凝集剤として、ポリ塩化アルミニウムが用いられる。
本実施形態の水処理装置では、必要に応じ、反応槽10内の被処理水にpH調整剤を供給してもよい。pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム(Na(OH))や塩酸(HCl)が使用される。pH調整剤の添加のために、pH調整剤を貯蔵する貯槽55が設けられており、貯槽55内の無機凝集剤は、ポンプ56によって配管57に給送され、配管57を介して反応槽10に供給される。
第1の高分子凝集剤を貯蔵する貯槽60が設けられており、貯槽60内の第1の高分子凝集剤は、ポンプ61によって配管62に給送され、配管62を介して凝集槽20に供給される。第1の高分子凝集剤としては、カチオン性高分子凝集剤、アニオン性高分子凝集剤、ノニオン性高分子凝集剤、及び両性高分子凝集剤のいずれをも使用することができるが、図示するようにカチオン性高分子凝集剤(すなわちカチオンポリマー)を使用することが好ましい。
沈殿槽30は、任意の形式のものを使用することができるが、特に、スラッジブランケット型のものを用いることが好ましい。図示した例では、沈殿槽30として、特許文献1に記載されたスラッジブランケット型のものであって、被処理水を分配する回転分配管31を備えているものを用いている。回転分配管31を回転させるために沈殿槽30の上方にはモータ32が設けられており、モータ32を駆動するためにインバータ33が設けられている。沈殿槽30は全体として円筒形に形成されており、その下部の領域は、スラッジブランケット部34と、スラッジブランケット部34に取り囲まれてスラッジブランケット部34から越水してきた凝集フロックを収集して濃縮する汚泥濃縮部35とに区画されている。汚泥濃縮部35は円筒形であり、スラッジブランケット部34は汚泥濃縮部35と同軸の配置となっている。
回転分配管31は、凝集剤が添加された被処理水をスラッジブランケット部34に対してスラッジブランケット部34の底部側から供給するためのものである。スラッジブランケット部34と汚泥濃縮部35との共通の中心軸に沿うように、回転分配管31の回転軸81が配置し、この回転軸81の上端には上述のモータ32が接続し、下端は汚泥濃縮部35の内部まで延びている。モータ32が回転することにより、回転分配管31も回転する。回転軸81において汚泥濃縮部35の内部に位置する部分には、汚泥濃縮部35内の凝集フロックを撹拌する撹拌翼85が取り付けられている。回転分配管31において被処理水を受け入れるための被処理水導入部82は、回転軸81の上端の近くに設けられており、凝集槽30から排出された被処理水は、配管25によって被処理水導入部82に供される。被処理水導入部82からスラッジブランケット部34の内部まで延びて回転分配管31の回転に伴ってスラッジブランケット部34内で旋回するように、配管部83が設けられている。配管部83は、被処理水導入部82に供給された被処理水をスラッジブランケット部34の底部側に供給するための管路として機能する。また配管部83の外表面には、スラッジブランケット部34でのフロックの凝集すなわち造粒を促進するために、造粒翼84が取り付けられている。回転分配管31の回転とともに造粒翼84もスラッジブランケット部34内で旋回する。汚泥濃縮部35の底部には、汚泥濃縮部35から汚泥を引き抜いて排出するためにポンプ37が接続している。フロックが固液分離されたことによって得られる上澄み水は、処理水として、沈殿槽30の側面の上部から外部に排出される。この沈殿槽30では、回転しながら回転分配管31がスラッジブラケット部34に対してその底部側から被処理水を供給するので、スラッジブランケット部34に対して均一に被処理水を供給することができる。
本実施形態で用いるスラッジブランケット型の沈殿槽30は、造粒翼84によって緩速撹拌を行うことによってスラッジブランケット部34において凝集及び造粒操作を行うようにしているので、高密度で沈降速度の高い凝集フロックを形成でき、より高い流速で沈殿処理を行うことができる。
さらに本実施形態の水処理装置では、凝集槽20と沈殿槽30との間の配管25を流れる被処理水に対して、すなわち第1の高分子凝集剤が添加されたのち沈殿槽30に流入する前の被処理水に対し、第2の高分子凝集剤を添加してもよい。第2の高分子凝集剤の添加のために、第2の高分子凝集剤を貯蔵する貯槽65が設けられており、貯槽65内の第2の高分子凝集剤は、配管25に接続する配管67に対してポンプ66によって給送され、配管67を介して被処理水に添加される。第2の高分子凝集剤の添加位置は配管25に限定されるものではなく、図示破線の配管68で示すように、沈殿槽30に設けられる回転分配管31の被処理水導入部82に対して第2の高分子凝集剤を供給するようにしてもよい。その場合、第2の高分子凝集剤は、沈殿槽30内の被処理水に直接添加されることになる。第2の高分子凝集剤としては、カチオン性高分子凝集剤、アニオン性高分子凝集剤、ノニオン性高分子凝集剤、及び両性高分子凝集剤のいずれをも使用することができるが、図示するようにアニオン性高分子凝集剤(すなわちアニオンポリマー)を使用することが好ましい。
本実施形態の水処理装置では、被処理水に無機凝集剤を添加することにより反応槽10において懸濁物質から微小なフロックが形成し、この微小なフロックを含む被処理水に対して凝集槽20において例えばカチオンポリマーである第1の高分子凝集剤が添加され、さらにこの被処理水は沈殿槽30に供給され、沈殿槽30においてフロックの粗大化と沈殿とが進行する。例えばアニオンポリマーである第2の高分子凝集剤の添加は、フロックの粗大化を促進する。粗大化したフロックは沈殿槽30において凝集物すなわち汚泥として沈殿する。その結果、懸濁物質を含む被処理水は、汚泥と上澄み水である処理水とに固液分離されたことになる。そして処理水は、沈殿槽30から排出される。
沈殿槽30を長期にわたって使用していると、スラッジブランケット部34の底部にも汚泥が蓄積して腐敗し処理水質の低下をもたらすことがある。そこで、スラッジブランケット部34の底部にも汚泥排出用の配管を接続し、ポンプによって汚泥を引抜くようにしてもよい。この場合、スラッジプランケット部34からの汚泥引抜き用のポンプを汚泥濃縮部35からの汚泥引抜き用のポンプ37とは別個に設けてもよいが、タイマーと自動弁とを用い、共通のポンプ37によってスラッジブランケット部34からの汚泥引抜きと汚泥濃縮部35からの汚泥引抜きを行うようにしてもよい。また、ペレットとも呼ばれる状態の凝集フロックをスラッジブランケット部34から沈殿槽30の外部に排出させ、この凝集フロックを前段の反応槽10や凝集槽20に戻すようにしてもよい。
さらに本実施形態の水処理装置では、少なくとも1種類の凝集剤を添加したのちの被処理水におけるフロックの凝集状態を判断するために被処理水を撮影する画像センサ70と、画像センサ70で取得した画像の画像処理を行う画像処理装置71と、水処理装置の制御を行う制御装置72とが設けられている。画像センサ70は、CCDイメージセンサあるいはCMOSイメージセンサからなりデジタル画像として画像データを出力する公知の画像センサである。画像センサ70を設ける位置は、反応槽10を含めて反応槽10よりも後段の任意の位置とすることができるが、図1に示した例では、画像センサ70は、沈殿槽30におけるスラッジブランケット部34での凝集フロックを撮影できるように設けられている。このため沈殿槽30は、内部を観察できるように、画像センサ70の設置位置に対応する部分がガラスなどの透明な部材で構成されている必要がある。制御装置72は、水処理装置の制御を行うために、例えばポンプ51,56,61,66を制御し、被処理水に添加されるべき各薬剤の添加量を変化させることができ、インバータ33を制御してモータ32の回転数を変化させることもできる。制御装置72は、水処理装置の全体の制御を行うものであるが、特に、画像処理装置71での画像処理結果に基づいて凝集剤の注入量を制御する。
本発明に基づく水処理装置では、被処理水に対して複数種類の凝集剤を添加する場合もあるが、その場合には、添加される複数種類の凝集剤のうちの少なくとも1種類の凝集剤(例えば、無機凝集剤と第1の高分子凝集剤の少なくとも一方)の添加量を制御すればよく、必ずしも凝集剤の全種類について添加量の制御を行う必要はない。添加量を制御される凝集剤の被処理水への添加位置は、少なくとも1種類の凝集剤が添加されたのちの被処理水が撮影されたとしてその撮影位置よりも前段側であっても後段側であってもよい。当然のことながら、1種類の凝集剤のみを添加する水処理を行う場合であれば、その凝集剤を添加したのちの被処理水を撮影して画像処理を行い、画像処理結果に応じてその凝集剤の添加量を制御することになる。
以下、本実施形態における画像処理と画像処理結果に基づく制御とについて説明する。
画像センサ70が被処理水を撮影すると、撮影された画像データは画像処理装置71に送られる。画像処理装置71は、公知の画像処理技術によって、画像からエッジを抽出し、エッジ数を算出し、さらに、フロックに対応する色の領域を像から抽出してその領域の面積を色面積として算出する。エッジとは、撮影された画像において画素ごとに隣接画素との画素値の差を求め、この差が所定の閾値以上となっている画素の集合のことであり、エッジ数とは、画像においてエッジとして検出された画素の数のことである。与えられた画像に対してエッジ抽出処理を行なうアルゴリズムとしては1次微分によるものなどが周知であり、アルゴリズムとそのときに用いるパラメータが同じであれば、同一画像からはエッジ数が得られる。また色面積は、色調や彩度、明度などにより画像においてフロックが背景となる被処理水の部分から識別できるとして、フロックに対応すると考えられる画素の数で表すことができる。より具体的には、画素値の取り得る値に対してフロックに対応すると考えられる値の範囲を予め設定し、画像において画素値がこの範囲内にある画素の数によって色面積を表すことができる。画像はグレースケール画像であってもカラー画像であってもよく、グレースケール画像の場合には単純にグレースケールの画素値が所定の範囲内にある画素の数を数えて色面積とすればよい。当然のことながら画像センサ70によって被処理水を撮影するときの撮影条件(照明の状態、レンズの焦点距離及び絞り、被写体距離など)は一定のものとする。また、エッジ数を算出するときのアルゴリズムやエッジとして判別するための閾値、色面積を算出するための閾値などは一定のものとしておく。
図2(a)は、本発明者が得た知見に基づく、被処理水に対する凝集剤の添加量を一定としたときに被処理水のSS(懸濁物質量)に応じてフロック径、エッジ数及び色面積がどのように変化するかの概要を示している。図2(b)は、図2(a)に示される結果に基づいて、エッジ数を色面積で除算した商、すなわちエッジ数/色面積が被処理水のSSに対してどのように変化するかを示している。凝集剤添加量が一定であるとして、被処理水のSSが極端に多い場合を除けば、被処理水のSSが多くなると色面積及びエッジ数は増大し、フロック径は小さくなる。しかしながらエッジ数/色面積は、凝集剤添加量によらずにほぼ一定であることが分かる。図2(c)は、撮影画像におけるフロックの凝集状態を図解したものであり、凝集剤の添加量が一定であるとして被処理水のSSの変化によって凝集状態がどのように変化するかを示している。図2(c)において、網点が付された部分はフロックであり、凝集状態が良好であると判断されるときのエッジ数及び色面積をそれぞれ1.0に正規化してエッジ数及び色面積が示されている。
同様に図3(a)は、本発明者が得た知見に基づく、被処理水のSSが一定としたときに無機凝集剤の添加量に応じてフロック径、エッジ数及び色面積がどのように変化するかの概要を示している。図3(b)は、図3(a)に示される結果に基づいて、エッジ数を色面積で除算した商、すなわちエッジ数/色面積が凝集剤添加量に対してどのように変化するかを示している。被処理水のSSが一定であるとすると、無機凝集剤の添加量が過度に多い場合を除けば、無機凝集剤の添加量が多くなるとフロック径が大きくなってエッジ数は小さくなり、エッジ数/色面積も無機凝集剤添加量が多くなると小さくなる。色面積は、無機凝集剤の添加量に依存せずにほぼ一定である。図3(c)は、撮影画像におけるフロックの凝集状態を図解したものであり、被処理水のSSが一定であるとして無機凝集剤の添加量の変化によって凝集状態がどのように変化するかを示している。図3(c)において、網点が付された部分はフロックであり、凝集状態が良好であると判断されるときのエッジ数及び色面積をそれぞれ1.0に正規化してエッジ数及び色面積が示されている。図3は被処理水のSSが一定である条件で無機凝集剤の添加量を変化させたときの結果を示しているが、高分子凝集剤の添加量を変化させたときも同様の傾向が得られる。
図2及び図3に示す結果から、エッジ数を用いてフロックの径を評価できることが分かる。また、エッジ数/色面積が変化しないのに色面積(あるいはエッジ数)が変化しているのであれば、被処理水のSSが変化してフロック径が変化したと判断でき、一方、色面積は変化しないのにエッジ数が変化していれば無機凝集剤の添加量の過不足によってフロック径が変化したと判断することができる。すなわち本実施形態によれば、被処理水におけるSSの変化と、無機凝集剤の添加量の過不足とを識別でき、これにより、凝集剤の添加量制御の精度を向上させることができる。
凝集フロックの固液分離のためには最適なフロック径が存在するから、本実施形態において制御装置72は、エッジ数及び色面積に基づいて、フロック径が最適となるように少なくとも1種類の凝集剤の添加量を制御する。凝集剤の添加量の制御を行うときは、制御装置72は、凝集剤の添加に用いられるポンプ51,61,66のうち制御対象とする凝集剤に対応するものを制御する。この場合、制御のために入力する量はエッジ数x1と色面積x2の2つあり、これに基づいて例えば凝集剤の添加量を制御するのであれば、被処理水の種類や発生源に応じて定めることができるパラメータをa,bとして、制御装置72は、
y=ax1+bx2
を算出し、この値yが、良好な凝集状態に対応する値となるように、制御対象の凝集剤の添加量を制御すればよい。あるいは制御装置72は、被処理水の水質変動が少ないことが分かっているのであれば、エッジ数を色面積で除算して得られる商、すなわちエッジ数/色面積に基づいて、エッジ数/色面積がその最適値となるように凝集剤の添加量を制御してもよい。いずれにせよエッジ数と色面積に基づいて凝集剤の添加量の制御を行うときは、公知のPID(比例積分微分)制御を用いることが好ましい。
最適な凝集状態に対応するエッジ数及び色面積としては、沈殿槽30のスラッジブランケット部31の凝集フロック(すなわちペレット)が最適であると考えられる状態で画像センサ70により被処理水を撮影してマスター画像とし、マスター画像から算出されたエッジ数及び色面積を用いればよい。マスター画像を画像処理装置71に記憶させ、画像処理装置71からは、エッジ数及び色面積の各々ごとに、マスター画像での値と現在の画像での値との相対値を出力するようにしてもよい。このように相対値を出力する場合には、マスター画像での値を例えば100とするように正規化を行ってよい。
ところで回転分配管31を有するスラッジブランケット型の沈殿槽30の場合、回転分配管31の回転速度を変化させることによっても凝集フロックの径を変化させて凝集状態を変化させることができる。そこで制御装置72は、エッジ数及び色面積に基づき、凝集剤の添加量に加えて沈殿槽30の回転分配管31の回転速度を制御するようにしてもよい。回転分配管31の回転速度を変化させる場合には、制御装置72は、インバータ33を制御してモータ32の回転数を変化させる。
上述したように本発明に基づく水処理システムでは、少なくとも1種類の凝集剤を添加したのちの被処理水におけるフロックの凝集状態を判断するために画像センサ70によって被処理水を撮影するので、画像センサ70の設置位置は沈殿槽30に限定されるものではない。図4に示す水処理装置は、図1に示す水処理装置において、沈殿槽30のスラッジブランケット部34での被処理水を撮影する代わりに、無機凝集剤の添加が行われる反応槽10における被処理水を撮影するようにしたものである。画像センサ70は、反応槽10の上方に、凝集槽10内の被処理水を撮影できるように設けられている。この場合に得られるエッジ数と色面積とは無機凝集剤の添加によって生成する微小なフロックの凝集状態を表すものであり、これを用いて例えば無機凝集剤の添加量を制御することができる。制御を行うときに基準となるエッジ数と色面積とは、反応槽10において最適の凝集状態であると考えられるときに撮影された画像に基づいて定めればよい。
図5に示す水処理装置は、図1に示す水処理装置において、沈殿槽30のスラッジブランケット部34での被処理水を撮影する代わりに、高分子凝集剤(特にカチオンポリマー)の添加が行われる凝集槽20における被処理水を撮影するようにしたものである。この場合に得られるエッジ数と色面積とは例えばカチオンポリマーである高分子凝集剤の添加によって生成するフロックの凝集状態を表すものであり、これを用いて例えば高分子凝集剤の添加量を制御することができる。制御を行うときに基準となるエッジ数と色面積とは、凝集槽20において最適の凝集状態であると考えられるときに撮影された画像に基づいて定めればよい。
図6に示す水処理装置は、図1に示す水処理装置において、沈殿槽30のスラッジブランケット部34での被処理水を撮影する代わりに、凝集槽20と沈殿槽30との間の配管25を流れる被処理水を撮影するように画像センサ70を配置したものである。撮影を容易に行えるようにするために、配管25の代わりに上方が開放した流路を設け、流路の上方の位置から流路内を撮影するように画像センサ70を配置してもよい。この場合に得られるエッジ数と色面積とはスラッジブランケット型の沈殿槽30に供給される直前でのフロックの凝集状態を表すものであり、例えば、各凝集剤の添加量の制御や回転分配管31の回転速度の制御に用いることができる。制御を行うときに基準となるエッジ数と色面積とは、配管25(またはそれに代わる流路)において最適の凝集状態であると考えられるときに撮影された画像に基づいて定めればよい。
以上、本発明に基づく水処理装置について、凝集フロックの固液分離を行う固液分離槽がスラッジブランケット型の沈殿槽30である場合を説明したが、本発明で利用可能な固液分離槽はスラッジブランケット型の沈殿槽に限られるものではなく、任意の沈降分離槽や浮上分離槽などの任意の形式のものを用いることができる。固液分離槽における被処理水を撮影して画像からエッジ数及び色面積を算出し、制御を行う場合には、その固液分離槽内の被処理水を撮影できるように画像センサ70を配置する必要がある。
10 反応槽
11,21 撹拌機構
20 凝集槽
30 沈殿槽
31 回転分配管
32 モータ
33 インバータ
34 スラッジブランケット部
35 汚泥濃縮部
50,55,60,65 貯槽
37,51,56,61,66 ポンプ
70 画像センサ
71 画像処理装置
72 制御装置
81 回転軸
82 被処理水導入部
83 配管部
84 造粒翼
85 撹拌翼

Claims (10)

  1. 被処理水に対して凝集剤を添加したのち、前記被処理水を固液分離槽に導いて凝集フロックの固液分離を行い、処理水を得る水処理方法において、
    前記凝集剤の少なくとも1種類が添加されたのちに前記被処理水を撮影し、
    撮影された画像から画像処理によってエッジを抽出してエッジ数を取得し、
    画像処理によって、フロックに対応する色の領域を前記撮影された画像から抽出して前記領域の面積を取得し、
    前記エッジ数をx 1 前記面積をx 2 とし、重み付けパラメータをa,bとして、
    y=ax 1 +bx 2
    により算出される値yに基づいて前記凝集剤の添加量を制御することを特徴とする水処理方法。
  2. 前記凝集剤は無機凝集剤及び高分子凝集剤の少なくとも一方である、請求項1に記載の水処理方法。
  3. 被処理水に対して凝集剤を添加したのち、前記被処理水を沈降分離槽に導いて凝集フロックの固液分離を行い、処理水を得る水処理方法において、
    前記沈降分離槽は、スラッジブランケット型の沈殿槽であって、回転機構によって回転してスラッジブランケットが形成される位置に対して被処理水を供給する分配管と、前記分配管とともに回転して前記スラッジブランケットにおける凝集フロックを粗大化させる造粒翼と、を備え
    前記凝集剤の少なくとも1種類が添加されたのちに前記被処理水を撮影し、
    撮影された画像から画像処理によってエッジを抽出してエッジ数を取得し、
    画像処理によって、フロックに対応する色の領域を前記撮影された画像から抽出して前記領域の面積を取得し、
    前記エッジ数及び前記面積に基づいて、前記凝集剤の添加量と前記分配管の回転速度を制御することを特徴とする水処理方法。
  4. 前記凝集剤は無機凝集剤及び高分子凝集剤の少なくとも一方である、請求項3に記載の水処理方法。
  5. 前記エッジ数をx 1 、前記面積をx 2 とし、重み付けパラメータをa,bとして、
    y=ax 1 +bx 2
    により算出される値yに基づいて前記凝集剤の添加量を制御する、請求項3または4に記載の水処理方法。
  6. 被処理水に対して凝集剤を添加するために設けられた少なくとも1つの反応槽と、前記凝集剤が添加された前記被処理水が供給されて凝集フロックの固液分離を行う固液分離槽と、を有する水処理装置において、
    前記凝集剤の少なくとも1種類が添加されたのちの前記被処理水を撮影して画像を取得する撮影手段と、
    前記画像に対して画像処理を行い、エッジを抽出してエッジ数を取得するとともにフロックに対応する色の領域を抽出して前記領域の面積を取得する画像処理手段と、
    前記エッジ数及び前記面積に基づいて前記凝集剤の添加量を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記エッジ数をx 1 、前記面積をx 2 とし、重み付けパラメータをa,bとして、
    y=ax 1 +bx 2
    により算出される値yに基づいて前記凝集剤の添加量を制御することを特徴とする水処理装置。
  7. 前記凝集剤は無機凝集剤及び高分子凝集剤の少なくとも一方である、請求項に記載の水処理装置。
  8. 被処理水に対して凝集剤を添加するために設けられた少なくとも1つの反応槽と、前記凝集剤が添加された前記被処理水が供給されて凝集フロックの固液分離を行う沈降分離槽と、を有する水処理装置において、
    前記凝集剤の少なくとも1種類が添加されたのちの前記被処理水を撮影して画像を取得する撮影手段と、
    前記画像に対して画像処理を行い、エッジを抽出してエッジ数を取得するとともにフロックに対応する色の領域を抽出して前記領域の面積を取得する画像処理手段と、
    前記エッジ数及び前記面積に基づいて前記凝集剤の添加量を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記沈降分離槽は、スラッジブランケット型の沈殿槽であって、回転機構によって回転してスラッジブランケットが形成される位置に対して被処理水を供給する分配管と、前記分配管とともに回転して前記スラッジブランケットにおける凝集フロックを粗大化させる造粒翼と、を備え、
    前記制御手段は、前記エッジ数に基づいて前記分配管の回転速度を制御することを特徴とする、水処理装置。
  9. 前記凝集剤は無機凝集剤及び高分子凝集剤の少なくとも一方である、請求項8に記載の水処理装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記エッジ数をx 1 、前記面積をx 2 とし、重み付けパラメータをa,bとして、
    y=ax 1 +bx 2
    により算出される値yに基づいて前記凝集剤の添加量を制御する、請求項8または9に記載の水処理装置。
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