JP7343375B2 - 親子シールド掘進機 - Google Patents

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Description

本発明は、親シールド機から子シールド機を分離発進させてトンネルを掘削する親子シールド掘進機に関する。
従来、親シールド機から子シールド機を分離発進させてトンネルを掘削する分離型シールド掘進機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、親シールド機と、所定の掘進位置で親シールド機から分離発進可能な子シールド機とを備える分離型シールド掘進機が開示されている。上記特許文献には明記されていないが、一般的に、親シールド機の掘削断面から子シールド機の掘削断面の中心がずれている場合において、子シールド機を分離発進させる際に、子シールド機の全体を掘進方向に直交する方向に移動させて、子シールド機の掘削断面(子機カッタヘッド)の位置を調整する作業が行われている。すなわち、子シールド機の全体を掘進方向に直交する方向に移動させて、子シールド機を所定の発進位置に移動させている。
特許第4033767号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の分離型シールド掘進機において、子シールド機を分離発進させる際に、子機カッタヘッドの掘進方向に直交する方向の位置を調整するために、子シールド機の全体を移動させることは作業の規模が大きくなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、子シールド機を分離発進させる際に、作業の規模を大きくすることなく子機カッタヘッドの掘進方向に直交する方向の位置を調整することが可能な親子シールド掘進機を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の親子シールド掘進機は、親シールド機から子シールド機を分離発進させることによりトンネルを掘削する親子シールド掘進機であって、親機カッタヘッドを含む親シールド機と、分離発進前において親シールド機内に配置される子シールド機とを備え、子シールド機は、掘進方向に直交する方向に延びるとともに、開口を有する隔壁が内周側に設けられる筒状の胴体と、親機カッタヘッドとは別個の子機カッタヘッドと、子機カッタヘッドを回転駆動させる親機カッタヘッドとは別個の子機駆動源と、子機カッタヘッドを支持する子機カッタヘッド支持部とを有するとともに、隔壁の開口内に配置される掘削機構と、開口と掘削機構との間に挿入される位置調整スペーサ部材と、を含み、子シールド機の回転中心は、親シールド機の回転中心からずれており、子シールド機を分離発進させる際に、胴体の隔壁に対して掘削機構を移動させるとともに、掘進方向に直交する方向において、掘削機構に対する位置調整スペーサ部材の挿入位置を変更することにより、掘削機構の掘進方向に直交する方向の位置を調整可能に構成されている。
この発明の親子シールド掘進機では、上記のように、子シールド機を分離発進させる際に、胴体に対して掘削機構を移動させることにより、掘削機構の掘進方向に直交する方向の位置を調整可能に構成する。これにより、子シールド機を分離発進させる際に、胴体を動かすことなく、子機カッタヘッドの掘削機構を掘進方向に直交する方向に移動させることができるので、子シールド機の全体を移動させることなく、子機カッタヘッドの掘削機構を移動させることができる。その結果、子シールド機を分離発進させる際に、作業の規模を大きくすることなく子機カッタヘッドの掘進方向に直交する方向の位置を調整することができる。
上記親子シールド掘進機において、好ましくは、掘削機構は、複数設けられ、複数の掘削機構の掘進方向に直交する方向の位置を個別に調整可能に構成されている。このように構成すれば、複数の掘削機構を一度に移動させる場合と比較して、移動対象を小さくして作業の規模を小さくすることができる。また、複数の子機カッタヘッドの位置を個別に調整することができるので、種々の掘削断面に柔軟かつ容易に対応することができる。
上記子シールド機が位置調整スペーサ部材を含む構成において、好ましくは、掘削機構は、子機カッタヘッド支持部を回転可能に支持する可動支持ブロックをさらに有し、位置調整スペーサ部材は、可動支持ブロックと開口との間に挿入され、掘削機構の掘進方向に直交する方向の位置を調整するスペーサ部と、可動支持ブロックと隔壁とを互いに固定する固定部とを有している。このように構成すれば、位置調整スペーサ部材により掘削機構を固定することができるので、開口内における掘削機構の位置ずれを確実に防止することができる。また、位置調整スペーサ部材がスペーサ部および固定部を有していることから、可動支持ブロックと隔壁とを互いに固定する構成を、位置調整スペーサ部材とは別部材で設ける場合と比較して、装置構成を簡素化することができる。
上記子シールド機が位置調整スペーサ部材を含む構成において、好ましくは、可動支持ブロックは、掘進方向に直交する方向において略矩形形状に形成され、開口は、掘進方向に直交する方向において可動支持ブロックよりも一回り大きい略矩形形状に形成されている。このように構成すれば、略矩形形状の掘削機構を、略矩形形状の開口の内面に沿って移動させることができる。また、略矩形形状の掘削機構を、略矩形形状の開口の内面に当接させて精度よく位置決めすることができる。したがって、子シールド機を分離発進させる際に、子機カッタヘッドの位置の調整を容易に行うことができる。
上記親子シールド掘進機において、好ましくは、子シールド機を分離発進させる際に、子機カッタヘッドの回転中心軸線を親シールド機の中心軸線に近づくように掘削機構を移動させることにより、掘削機構の掘進方向に直交する方向の位置を調整するように構成されている。このように構成すれば、子シールド機を分離発進させる際に子機カッタヘッドの回転中心軸線を親シールド機の中心軸線に近づくように掘削機構を移動させるタイプの親子シールド掘進機において、子シールド機を分離発進させる際に、確実に、作業の規模を大きくすることなく子機カッタヘッドの掘進方向に直交する方向の位置を調整することができる。
本発明によれば、上記のように、子シールド機を分離発進させる際に、作業の規模を大きくすることなく子機カッタヘッドの位置を調整することができる。
実施形態による親子シールド掘進機を前方側から示した斜視図である。 実施形態による親子シールド掘進機を掘進方向から示した正面図である。 図2の90-90線に沿った断面図である。 図2の91-91線に沿った断面図である。 実施形態による親子シールド掘進機の上側の開口内に配置された掘削機構を分解して示した模式的な斜視図である。 実施形態による親子シールド掘進機の分離発進する際の子シールド機を掘進方向から示した正面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図6を参照して、実施形態による親子シールド掘進機100について説明する。
なお、各図では、親子シールド掘進機100の前後方向をX方向により示す。X方向のうち、親子シールド掘進機100の掘進方向(前方)をX1方向により示し、後方をX2方向により示す。また、上下方向をZ方向により示す。Z方向のうち、上方をZ1方向により示し、下方をZ2方向により示す。また、掘進方向および上下方向に直交する方向(左右方向)をY方向により示す。
(親子シールド掘進機の構成)
図1および図2に示す親子シールド掘進機100は、縦断面(掘進方向に直交する方向の断面)が非円形形状である異形断面を有するシールド掘進機である。親子シールド掘進機100は、複数のカッタヘッド(後述する複数の親機カッタヘッド11および複数の子機カッタヘッド4)を備えている。
親子シールド掘進機100は、親シールド機101と、分離発進前において、親シールド機101内に配置される子シールド機102とを備えている。親子シールド掘進機100は、所定の掘削位置において、親シールド機101から子シールド機102を分離発進させることにより、大型のトンネルから小型のトンネルに切り換えて子シールド機102によって掘削するように構成されている。なお、子シールド機102は、異形断面のトンネルを掘削するように構成されている。
親子シールド掘進機100は、子シールド機102を分離発進させる際に、子シールド機102が備える子機カッタヘッド4(の掘削範囲)の掘進方向に直交する方向における位置を調整可能に構成されている。この際、親子シールド掘進機100は、子シールド機102の全体を移動させて子機カッタヘッド4の位置調整を行うのではなく、子機カッタヘッド4を含む子シールド機102の一部の構成(後述する掘削機構3)のみを移動させるように構成されている。詳細については後述する。
(親シールド機の構成)
親子シールド掘進機100の親シールド機101は、隔壁10aが内周側に設けられる筒状の胴体10と、親機カッタヘッド11と、親機カッタヘッド11を支持する親機カッタヘッド支持部12と、親機駆動源13(図2参照)とを備えている。
〈親シールド機の胴体および隔壁の構成〉
胴体10は、掘進方向(前後方向)に延びる筒形状を有している。胴体10の外縁は、概して、上下方向を長手方向とする楕円形状の異形断面を有している。
胴体10は、内周側にチャンバ10bが設けられる前胴部と、前胴部の後方に配置される後胴部とを含んでいる。後胴部の内周側には、親シールド機101の掘進機本体を前進させるシールドジャッキ(図示せず)や、セグメントを組み付けるエレクタ装置(図示せず)などが配置されている。
隔壁10aは、掘進方向に直交する方向に延びており、前胴部の内周側に配置されている。隔壁10aは、前方側の空間であるチャンバ10bと、後方側の空間である作業空間との2つに胴体10内の空間を区画している。隔壁10aには、後方から親機駆動源13が設置されている。また、隔壁10aは、チャンバ10b内の土砂をスクリュコンベア(図示せず)により排出するための開口(図示せず)を含んでいる。また、隔壁10aは、掘進方向から見て、子シールド機102を囲む環状に形成されており、内周側に子シールド機102が固定されている。なお、子シールド機102を分離発進させる際には、子シールド機102の隔壁10aへの固定が解除される。
〈親シールド機の親機カッタヘッドの構成〉
親機カッタヘッド11は、複数(3つ)の中型親機カッタヘッド11aと、中型親機カッタヘッド11aよりも小型の複数(2つ)の小型親機カッタヘッド11bとを含んでいる。
親機カッタヘッド11(中型親機カッタヘッド11a、小型親機カッタヘッド11b)の各々は、掘進方向に直交する方向に直線状に延びる1つの梁部材により形成されている。親機カッタヘッド11は、掘進方向に延びる中心軸線回りに回転することにより掘削を行うように構成されている。すなわち、親機カッタヘッド11の掘削範囲は、円形状になる。親機カッタヘッド11には、前方端部に複数のカッタビット(図示せず)が設置されている。
複数(3つ)の中型親機カッタヘッド11aは、概して、上下方向に並ぶように配置されている。上下方向における中間および上側の中型親機カッタヘッド11aは、掘進方向から見た掘削範囲が互いにオーバーラップしている。また、上下方向において、中間および下側の中型親機カッタヘッド11aは、掘進方向から見た掘削範囲が互いにオーバーラップしている。中間の中型親機カッタヘッド11aは、上側および下側の中型親機カッタヘッド11aとは回転方向が逆である。また、複数(3つ)の中型親機カッタヘッド11aは、親子シールド掘進機100の左右方向の一方側に片寄って配置されている。
複数(2つ)の小型親機カッタヘッド11bは、中型親機カッタヘッド11aの後方で、かつ、親子シールド掘進機100の上端近傍および下端近傍に1つずつ配置されている。また、複数(2つ)の小型親機カッタヘッド11bは、親子シールド掘進機100の左右方向の中心線上に配置されている。上側の小型親機カッタヘッド11bは、上側の中型親機カッタヘッド11aと掘進方向から見た掘削範囲が互いにオーバーラップしている。また、下側の小型親機カッタヘッド11bは、下側の中型親機カッタヘッド11aと掘進方向から見た掘削範囲が互いにオーバーラップしている。
親機カッタヘッド11の掘削範囲の外縁は、掘進方向から見て、胴体10に沿った位置に配置されている。なお、親機カッタヘッド11は、余掘りのためのコピーカッター(図示せず)を有しており、コピーカッターにより、一回り大きな掘削範囲を掘削可能に構成されている。
〈親シールド機の親機カッタヘッド支持部の構成〉
親機カッタヘッド支持部12は、中型親機カッタヘッド11aを支持する中型支持部12aと、小型親機カッタヘッド11bを支持する小型支持部12bとを含んでいる。
中型支持部12aは、直線状に延びる中型親機カッタヘッド11aを中間位置において後方から支持する本体部120と、本体部120の両側から側方に突出する撹拌部121とを有している。中型支持部12a(本体部120)は、隔壁10aに直接または間接的に回転可能に支持されている。中型支持部12a(本体部120)には、後方にギヤが設けられており、複数(6つ)の親機駆動源13のピニオン(図示せず)と噛み合って、回転駆動力を得るように構成されている。
小型支持部12bは、直線状に延びる小型親機カッタヘッド11bを中間位置において後方から支持している。小型支持部12bは、隔壁10aに直接または間接的に回転可能に支持されている。小型支持部12bは、上記の中型支持部12aと同様に、複数(4つ)の親機駆動源13により駆動されるように構成されている。
〈親シールド機の親機駆動源の構成〉
親機駆動源13は、各々の親機カッタヘッド11に対して複数設けられている。親機駆動源13は、親機カッタヘッド支持部12を掘進方向に直交する中心軸線回りに回転させることにより、親機カッタヘッド11を回転させるように構成されている。
親機駆動源13は、モータにより構成されている。親機駆動源13は、親機カッタヘッド支持部12に噛み合うピニオン(図示せず)を含んでおり、親機カッタヘッド支持部12を介して親機カッタヘッド11を回転させるように構成されている。
(子シールド機の構成)
図1および図2に示すように、親子シールド掘進機100の子シールド機102は、隔壁2aが内周側に設けられる筒状の胴体2と、掘削機構3と、位置調整スペーサ部材Sと、固定部材F(図5参照)とを備えている。
子シールド機102は、親子シールド掘進機100の左右方向の一方側(複数の中型親機カッタヘッド11aが配置される側)とは逆の他方側に片寄って配置されている。
掘削機構3は、子機カッタヘッド4と、子機カッタヘッド4を支持する子機カッタヘッド支持部5と、可動支持ブロック6と、子機カッタヘッド4を回転駆動させる親機カッタヘッド11とは別個の子機駆動源7とを含んでいる。要するに、掘削機構3は、子機カッタヘッド4と、子機カッタヘッド支持部5と、可動支持ブロック6と、子機駆動源7とをユニット化(一体的に構成)した構造である。
掘削機構3は、子シールド機102に複数(3つ)設けられている。各々の掘削機構3は、1つの子機カッタヘッド4と、1つの子機カッタヘッド支持部5と、1つの可動支持ブロック6と、複数(6つ)の子機駆動源7とを有している。
親子シールド掘進機100は、複数の掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を個別に調整可能に構成されている。要するに、親子シールド掘進機100は、ユニット化された掘削機構3毎に、位置を調整可能である。なお、掘削機構3の位置調整は、子シールド機102を親シールド機101から分離発進させる際に行われる。
〈子シールド機の胴体および隔壁の構成〉
胴体2は、掘進方向(前後方向)に延びる筒形状を有している。胴体10の外縁は、概して、上下方向を長手方向とする楕円形状の異形断面を有している。胴体10は、親シールド機101の胴体2の内側に配置されており、胴体2よりも上下方向に細長く形成されている。
胴体10は、分離発進後に内周側にチャンバ(図示せず)が設けられる前胴部と、前胴部の後方に配置される後胴部とを含んでいる。後胴部の内周側には、子シールド機102を分離発進させる際に、子シールド機102の掘進機本体を前進させるシールドジャッキ(図示せず)や、セグメントを組み付けるエレクタ装置(図示せず)などが配置される。
隔壁2aは、掘進方向に直交する方向に延びている。分離発進前において、隔壁2aは、掘進方向において、親シールド機101の隔壁10aと略同じ位置に配置されている。隔壁2aには、掘削機構3が設置されている。隔壁2aは、分離発進後に、チャンバ内の土砂をスクリュコンベア(図示せず)により排出するための開口(図示せず)を含んでいる。
隔壁2aは、可動支持ブロック6(掘削機構3)が内側に配置される複数(3つ)の開口20を有している。
開口20は、隔壁2aを前後方向に貫通している。複数(3つ)の開口20には、可動支持ブロック6(掘削機構3)が1つずつ内側に配置されている。開口20は、掘進方向に直交する方向における可動支持ブロック6の外形よりも一回り大きく形成されている。
開口20は、掘進方向に直交する方向において、可動支持ブロック6よりも一回り大きい略矩形形状に形成されている。詳細には、開口20の左右方向の両側の縁が上下方向に延びており、開口20の上下方向の両側の縁が左右方向に延びている。また、開口20は、左右方向が長手方向である。
開口20は、後述する大型子機カッタヘッド40を備える掘削機構3が内側に配置される1つの大型開口20aと、後述する中型子機カッタヘッド41を備える掘削機構3が内側に配置される2つの中型開口20bとを有している。中型開口20bは、大型開口20aよりも一回り小さく形成されている。中型開口20bは、大型開口20aの上側および下側に1つずつ配置されている。
開口20の前方には、開口20内への土砂の流入を防止する前部カバーCが設置されている(図1参照)。前部カバーCは、前方から開口20の縁部および位置調整スペーサ部材Sを覆うように設置されている。すなわち、前部カバーCは、開口20と掘削機構3(可動支持ブロック6)との間の隙間を塞ぐように、前方から設置されている。このため、前部カバーCは、開口20の上下方向および左右方向において、位置調整スペーサ部材Sが配置される側では、幅広に形成されている。したがって、子シールド機102を分離発進させる際(位置調整スペーサ部材Sを移動させる際)には、前部カバーCは、掘進方向から見て180度回転され、向きが変更される。なお、図1を除く他の図面では説明の便宜上、前部カバーCの図示を省略している。
〈子シールド機の掘削機構の構成〉
掘削機構3は、上記の通り、子機カッタヘッド4と、子機カッタヘッド支持部5と、可動支持ブロック6と、子機駆動源7とを含んでいる。
〈子シールド機の掘削機構の子機カッタヘッドの構成〉
子機カッタヘッド4は、1つの大型子機カッタヘッド40(図3参照)と、大型子機カッタヘッド40よりも小型の複数(2つ)の中型子機カッタヘッド41(図4参照)とを有している。なお、中型子機カッタヘッド41は、中型親機カッタヘッド11aと同じ大きさを有している。
子機カッタヘッド4(大型子機カッタヘッド40、中型子機カッタヘッド41)の各々は、掘進方向に直交する方向に直線状に延びる1つの梁部材により形成されている。子機カッタヘッド4は、掘進方向に延びる中心軸線回りに回転することにより掘削を行うように構成されている。すなわち、子機カッタヘッド4の掘削範囲は、円形状になる。子機カッタヘッド4には、前方端部に複数のカッタビット(図示せず)が設置されている。
中型子機カッタヘッド41は、大型子機カッタヘッド40の上側および下側に1つずつ配置されている。大型子機カッタヘッド40は、掘進方向から見た掘削範囲が中型子機カッタヘッド41の掘削範囲と互いにオーバーラップしている。
子機カッタヘッド4の掘削範囲の外縁は、分離発進前において、掘進方向から見て、胴体2ではなく、親シールド機101の胴体10に沿った位置に配置されている。すなわち、子機カッタヘッド4は、分離発進前において、親シールド機101の胴体10の中心から離間するように、胴体2に対して偏心した位置(ずれた位置)に配置されている。なお、子機カッタヘッド4は、余掘りのためのコピーカッター(図示せず)を有しており、コピーカッターにより一回り大きな掘削範囲を掘削可能に構成されている。
〈子シールド機の掘削機構の子機カッタヘッド支持部の構成〉
子機カッタヘッド支持部5は、大型子機カッタヘッド40を支持する大型支持部50と、中型子機カッタヘッド41を支持する中型支持部51とを含んでいる
図3に示すように、大型支持部50は、直線状に延びる大型子機カッタヘッド40を後方から支持する前後方向の延びる一対の梁部材を含む本体部50aと、本体部50aの両側から側方に突出する撹拌部50bとを有している。大型支持部50(本体部50a)は、掘進方向に延びる中心軸線回りに回転可能に可動支持ブロック6に支持されている。大型支持部50(本体部50a)には、後方に外歯を有するギヤ部50cが設けられており、子機駆動源7のピニオン70と噛み合って、回転駆動力を得るように構成されている。なお、図3では、説明の便宜上、図2に示す大型子機カッタヘッド40を90度回転させた位置での断面を示している。
図4に示すように、中型支持部51は、可動支持ブロック6に回転可能に支持される点を除き、親シールド機101の中型支持部12aと同様の構成であるため説明を省略する。なお、中型支持部51は、大型子機カッタヘッド40と同様に、ギヤ部51aが設けられており、子機駆動源7のピニオン70と噛み合って、回転駆動力を得るように構成されている。
〈子シールド機の掘削機構の可動支持ブロックの構成〉
図3および図4に示すように、可動支持ブロック6は、上記の通り、子機カッタヘッド支持部5(子機カッタヘッド4)を掘進方向に延びる回転中心軸線α回りに回転可能に支持している。可動支持ブロック6は、子機カッタヘッド支持部5のギヤ部50cおよび51aを内周側から回転可能に支持するための環状の複数の軸受部60を有している。
可動支持ブロック6は、掘進方向に直交する方向において略矩形形状に形成されている(図5参照)。また、可動支持ブロック6は、掘進方向に所定の厚みを有する直方体形状に形成されている。可動支持ブロック6には、後方から子機駆動源7が設置されている。
子シールド機102を分離発進させる際に、親子シールド掘進機100は、隔壁2aに設けられた略矩形形状の開口20内で、略矩形形状の可動支持ブロック6を、開口20(の内面)に沿って上下方向および左右方向の少なくとも一方に移動させることにより、掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を調整可能に構成されている。
〈子シールド機の掘削機構の子機駆動源の構成〉
子機駆動源7は、各々の子機カッタヘッド4に対して複数設けられている。子機駆動源7は、子機カッタヘッド支持部5を掘進方向に直交する中心軸線回りに回転させることにより、子機カッタヘッド4を回転させるように構成されている。
子機駆動源7は、モータにより構成されている。子機駆動源7は、子機カッタヘッド支持部5のギヤ部50c(51a)に噛み合うピニオン70を含んでおり、子機カッタヘッド支持部5を介して子機カッタヘッド4を回転させるように構成されている。
〈子シールド機の位置調整スペーサ部材の構成〉
図3~図5に示すように、位置調整スペーサ部材Sは、掘削機構3の可動支持ブロック6と開口20との間に後方から挿入されることにより、開口20内において、掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を調整するように構成されている。なお、図5は、子シールド機102を分離発進させる際の上側の中型開口20b内の掘削機構を図示すとともに、子機駆動源7の図示を省略するなどして各構成を模式的に示している。
位置調整スペーサ部材Sは、可動支持ブロック6の上下方向の一方に配置される上下ブロックS10と、可動支持ブロック6の左右方向の一方に配置される左右ブロックS11とを有している。
上下方向の中間に位置する開口20(大型開口20a)には、左右ブロックS11が1つのみ設けられている。分離発進前において、大型開口20a内の左右ブロックS11は、掘進方向(前方)から見て、可動支持ブロック6の左方側で、可動支持ブロック6と大型開口20aの内面との間に配置されている。なお、分離発進後には、大型開口20a内の左右ブロックS11は、掘進方向(前方)から見て、可動支持ブロック6の右方側で、可動支持ブロック6と大型開口20aの内面との間に配置される。
また、上側に位置する開口20(中型開口20b)には、上下ブロックS10および左右ブロックS11が1つずつ設けられている。分離発進前において、掘進方向(前方)から見て、上側の中型開口20bの上下ブロックS10は、可動支持ブロック6の下方側で、可動支持ブロック6と中型開口20bの内面との間に配置されている。また、分離発進前において、上側の中型開口20bの左右ブロックS11は、可動支持ブロック6の左方側で、可動支持ブロック6と中型開口20bの内面との間に配置されている。なお、分離発進後において、掘進方向(前方)から見て、上側の中型開口20bの上下ブロックS10は、可動支持ブロック6の上方側で、可動支持ブロック6と中型開口20bの内面との間に配置される(図5参照)。また、分離発進後において、上側の中型開口20bの左右ブロックS11は、可動支持ブロック6の右方側で、可動支持ブロック6と中型開口20bの内面との間に配置される(図5参照)。
また、下側に位置する中型開口20b(中型開口20b)には、上下ブロックS10および左右ブロックS11が1つずつ設けられている。分離発進前において、掘進方向(前方)から見て、下側の中型開口20bの上下ブロックS10は、可動支持ブロック6の上方側で、可動支持ブロック6と中型開口20bの内面との間に配置されている。また、分離発進前において、下側の中型開口20bの左右ブロックS11は、可動支持ブロック6の左方側で、可動支持ブロック6と中型開口20bの内面との間に配置されている。なお、分離発進後において、掘進方向(前方)から見て、下側の中型開口20bの上下ブロックS10は、可動支持ブロック6の下方側で、可動支持ブロック6と中型開口20bの内面との間に配置される。また、分離発進後において、下側の中型開口20bの左右ブロックS11は、可動支持ブロック6の右方側で、可動支持ブロック6と中型開口20bの内面との間に配置される。
位置調整スペーサ部材S(上下ブロックS10、左右ブロックS11)は、スペーサ部S1と、スペーサ部S1の後端に設けられる固定部S2とを有している。
スペーサ部S1は、可動支持ブロック6と開口20との間に挿入され、掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を調整する部分である。スペーサ部S1は、略矩形の開口20を形成する4つの内面のいずれか1つに沿って延びる平板形状を有している。スペーサ部S1の前端は、隔壁2aの前面よりも後方に配置されている。
固定部S2は、掘進方向から見て、スペーサ部S1に沿って掘進方向に直交する方向に延びる細長形状に形成されている。固定部S2は、可動支持ブロック6と隔壁2aとを互いに固定する部分である。固定部S2は、ボルトにより、開口20の内側にある可動支持ブロック6に対して固定されるとともに、開口20が設けられた隔壁2aに対して固定されるように構成されている。その結果、固定部S2は、可動支持ブロック6を隔壁2aに対して固定するように構成されている。
〈子シールド機の固定部材の構成〉
固定部材Fは、位置調整スペーサ部材Sの固定部S2に相当する構成(位置調整スペーサ部材Sからスペーサ部S1を除いた構成)である。したがって、固定部材Fは、可動支持ブロック6を隔壁2aに対して固定するように構成されている。
固定部材Fは、掘進方向から見て、開口20に対して位置調整スペーサ部材Sが配置される側とは逆側に配置されている。たとえば、上側の掘削機構3の場合、分離発進前において、掘進方向から見て、開口20の下方および右方に位置調整スペーサ部材Sが配置されている。このため、固定部材Fは、掘進方向から見て、開口20の上方および左方に配置されている。また、大型開口20aにおいては、固定部材Fは、掘進方向から見て、開口20の左方、上方および下方に配置されている。
(子シールド機を分離発進させる際の掘削機構の位置調整)
図2~図6を参照して、子シールド機102を分離発進させる際の掘削機構3の位置調整の手順について説明する。親子シールド掘進機100は、子シールド機102を分離発進させる際に、子機カッタヘッド4の回転中心軸線αが親シールド機101の中心軸線βに近づくように、開口20内において可動支持ブロック6を移動させて、胴体2に対して掘削機構3を移動させることにより、掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を調整するように構成されている。以下、詳細について説明する。
まず、親子シールド掘進機100は、親シールド機101による掘進が完了する所定の掘削位置にあるものとする。この状態で、子シールド機102の可動支持ブロック6と隔壁2aとの互いの固定を解除する。すなわち、位置調整スペーサ部材Sの固定部S2のボルトを取り外して、位置調整スペーサ部材S(固定部S2)を可動支持ブロック6および隔壁2aから取り外す(後方に引き抜く)とともに、固定部材Fのボルトを取り外して、固定部材Fを可動支持ブロック6および隔壁2aから取り外す。
次に、位置調整スペーサ部材Sを後方に移動させて、可動支持ブロック6と開口20との間から引き抜く。なお、引き抜く際、可動支持ブロック6を保持装置(図示せず)により所定の位置に保持した状態で作業を行う。
次に、開口20内で掘削機構3の可動支持ブロック6を掘進方向に直交する方向に移動させる。
詳細には、上側の掘削機構3においては、掘進方向(前方)から見て、子機カッタヘッド4の回転中心軸線αが親シールド機101の中心軸線βに近づくように、可動支持ブロック6を左方および下方に移動させて、可動支持ブロック6を開口20の左方および下方の内面に突き当てる。
同様に、下側の掘削機構3においては、掘進方向から見て、子機カッタヘッド4の回転中心軸線αが親シールド機101の中心軸線βに近づくように、可動支持ブロック6を左方および上方に移動させて、可動支持ブロック6を開口20の左方および上方の内面に突き当てる。
同様に、上下方向の中間の掘削機構3においては、掘進方向から見て、子機カッタヘッド4の回転中心軸線αが親シールド機101の中心軸線βに近づくように、可動支持ブロック6を左方に移動させて、可動支持ブロック6を開口20の左方の内面に突き当てる。
次に、図6に示すように、先ほど引き抜いた位置調整スペーサ部材Sを、開口20の可動支持ブロック6の移動方向とは逆側に再び挿入する。詳細には、上側の掘削機構3においては、掘進方向から見て、開口20の右方および上方にスペーサ部S1を挿入して、固定部S2により可動支持ブロック6を隔壁2aに固定する。さらに、位置調整スペーサ部材Sが設置されていない他の開口20の縁において、固定部材Fにより可動支持ブロック6を隔壁2aに固定する。
同様に、下側の掘削機構3においては、掘進方向から見て、可動支持ブロック6を開口20の右方および下方にスペーサ部S1を挿入して、固定部S2により可動支持ブロック6を隔壁2aに固定する。さらに、位置調整スペーサ部材Sが設置されていない他の開口20の縁において、固定部材Fにより可動支持ブロック6を隔壁2aに固定する。
同様に、上下方向の中間の掘削機構3においては、掘進方向から見て、可動支持ブロック6を開口20の右方にスペーサ部S1を挿入して、固定部S2により可動支持ブロック6を隔壁2aに固定する。さらに、位置調整スペーサ部材Sが設置されていない他の開口20の縁において、固定部材Fにより可動支持ブロック6を隔壁2aに固定する。
以上により、子シールド機102を分離発進させる際の掘削機構3の掘進方向に直交する方向における位置調整が完了する。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、子シールド機102を分離発進させる際に、胴体2に対して掘削機構3を移動させることにより、掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を調整可能に構成する。これにより、子シールド機102を分離発進させる際に、胴体2を動かすことなく、子機カッタヘッド4の掘削機構3を掘進方向に直交する方向に移動させることができるので、子シールド機102の全体を移動させることなく、子機カッタヘッド4の掘削機構3を移動させることができる。その結果、子シールド機102を分離発進させる際に、作業の規模を大きくすることなく子機カッタヘッド4の掘進方向に直交する方向の位置を調整することができる。
本実施形態では、上記のように、掘削機構3は、複数設けられ、複数の掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を個別に調整可能に構成されている。これにより、複数の掘削機構3を一度に移動させる場合と比較して、移動対象を小さくして作業の規模を小さくすることができる。また、複数の子機カッタヘッド4の位置を個別に調整することができるので、種々の掘削断面に柔軟かつ容易に対応することができる。
本実施形態では、上記のように、掘削機構3は、子機カッタヘッド支持部5を回転可能に支持する可動支持ブロック6をさらに有し、隔壁2aは、掘進方向に直交する方向における可動支持ブロック6の外形よりも一回り大きく形成されて可動支持ブロック6が内側に配置される開口20を有し、開口20内において可動支持ブロック6を移動させることにより、掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を調整可能に構成されている。これにより、開口20内で可動支持ブロック6(掘削機構3)全体を移動させることができるので、子機カッタヘッド4を容易に移動させることができる。したがって、子シールド機102を分離発進させる際に、容易に子機カッタヘッド4の位置を調整することができる。
本実施形態では、上記のように、子シールド機102は、可動支持ブロック6と開口20との間に挿入されることにより、開口20内において、掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を調整する位置調整スペーサ部材Sをさらに含む。これにより、位置調整スペーサ部材Sを挿入することにより、開口20内における掘削機構3の位置ずれを防止することができる。したがって、掘削時において、子機カッタヘッド4に大きな外力が作用したとしても、掘削機構3の位置ずれを防止することができる。
本実施形態では、上記のように、位置調整スペーサ部材Sは、可動支持ブロック6と開口20との間に挿入され、掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を調整するスペーサ部S1と、可動支持ブロック6と隔壁2aとを互いに固定する固定部S2とを有している。これにより、位置調整スペーサ部材Sにより掘削機構3を固定することができるので、開口20内における掘削機構3の位置ずれを確実に防止することができる。また、位置調整スペーサ部材Sがスペーサ部S1および固定部S2を有していることから、可動支持ブロックと隔壁とを互いに固定する構成を、位置調整スペーサ部材sとは別部材で設ける場合と比較して、装置構成を簡素化することができる。
本実施形態では、上記のように、可動支持ブロック6は、掘進方向に直交する方向において略矩形形状に形成され、開口20は、掘進方向に直交する方向において可動支持ブロック6よりも一回り大きい略矩形形状に形成されている。これにより、略矩形形状の掘削機構3を、略矩形形状の開口20の内面に沿って移動させることができる。また、略矩形形状の掘削機構3を、略矩形形状の開口20の内面に当接させて精度よく位置決めすることができる。したがって、子シールド機102を分離発進させる際に、子機カッタヘッド4の位置の調整を容易に行うことができる。
本実施形態では、上記のように、子シールド機102を分離発進させる際に、子機カッタヘッド4の回転中心軸線を親シールド機101の中心軸線に近づくように掘削機構3を移動させることにより、掘削機構3の掘進方向に直交する方向の位置を調整するように構成されている。これにより、子シールド機102を分離発進させる際に子機カッタヘッド4の回転中心軸線を親シールド機101の中心軸線に近づくように掘削機構3を移動させるタイプの親子シールド掘進機100において、子シールド機102を分離発進させる際に、確実に、作業の規模を大きくすることなく子機カッタヘッド4の掘進方向に直交する方向の位置を調整することができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態および変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、親子シールド掘進機(カッタヘッド)を、異形断面のトンネルを掘削するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、親子シールド掘進機(カッタヘッド)を、円形断面のトンネルを掘削するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、子シールド機(子機カッタヘッド)を、異形断面のトンネルを掘削するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、子シールド機(子機カッタヘッド)を、円形断面のトンネルを掘削するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、子機カッタヘッドを複数設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、子機カッタヘッドを1つのみ設けてもよい。
また、上記実施形態では、複数の掘削機構(子機カッタヘッド)の掘進方向に直交する方向の位置を個別に調整可能に構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の掘削機構(子機カッタヘッド)の掘進方向に直交する方向の位置を一体的に調整可能に構成してもよい。
また、上記実施形態では、隔壁の開口を略矩形形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、隔壁の開口を円形状などの略矩形形状以外の形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、可動支持ブロックを略矩形形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、可動支持ブロックを円形状などの略矩形形状以外の形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、親子シールド掘進機が1つの子機シールド機を備える例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、親子シールド掘進機が複数の子機シールド機を備えていてもよい。
また、上記実施形態では、位置調整スペーサ部材を可動支持ブロック(掘削機構)の上下方向(左右方向)の一方側のみに設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、位置調整スペーサ部材を可動支持ブロック(掘削機構)の上下方向(左右方向)の両側に設けてもよい。
また、上記実施形態では、上側および下側の開口において、位置調整スペーサ部材を可動支持ブロック(掘削機構)の上下方向および左右方向の両方に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、上側および下側の開口において、位置調整スペーサ部材を可動支持ブロック(掘削機構)の上下方向および左右方向の一方のみに設けてもよい。
また、上記実施形態では、位置調整スペーサ部材が、スペーサ部と固定部とを有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、位置調整スペーサ部材が、スペーサ部のみを有しており、固定部を有していなくてもよい。すなわち、位置調整スペーサ部材が、固定の機能を有していなくてもよい。
また、上記実施形態では、位置調整スペーサ部材および固定部材を、ボルトにより固定する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、位置調整スペーサ部材および固定部材を、溶接などのボルト以外の手段により固定してもよい。
2 胴体
2a 隔壁
3 掘削機構
4 子機カッタヘッド
5 子機カッタヘッド支持部
6 可動支持ブロック
7 子機駆動源
11 親機カッタヘッド
20 開口
100 親子シールド掘進機
101 親シールド機
102 子シールド機
S 位置調整スペーサ部材
S1 スペーサ部
S2 固定部
α (子機カッタヘッドの)回転中心軸線
β (親シールド機の)中心軸線

Claims (5)

  1. 親シールド機から子シールド機を分離発進させることによりトンネルを掘削する親子シールド掘進機であって、
    親機カッタヘッドを含む前記親シールド機と、
    分離発進前において前記親シールド機内に配置される前記子シールド機とを備え、
    前記子シールド機は、
    掘進方向に直交する方向に延びるとともに、開口を有する隔壁が内周側に設けられる筒状の胴体と、
    前記親機カッタヘッドとは別個の子機カッタヘッドと、前記子機カッタヘッドを回転駆動させる前記親機カッタヘッドとは別個の子機駆動源と、前記子機カッタヘッドを支持する子機カッタヘッド支持部とを有するとともに、前記隔壁の前記開口内に配置される掘削機構と、
    前記開口と前記掘削機構との間に挿入される位置調整スペーサ部材と、を含み、
    前記子シールド機の回転中心は、前記親シールド機の回転中心からずれており、
    前記子シールド機を分離発進させる際に、前記胴体の前記隔壁に対して前記掘削機構を移動させるとともに、掘進方向に直交する方向において、前記掘削機構に対する前記位置調整スペーサ部材の挿入位置を変更することにより、前記掘削機構の掘進方向に直交する方向の位置を調整可能に構成されている、親子シールド掘進機。
  2. 前記掘削機構は、複数設けられ、
    複数の前記掘削機構の掘進方向に直交する方向の位置を個別に調整可能に構成されている、請求項1に記載の親子シールド掘進機。
  3. 前記掘削機構は、前記子機カッタヘッド支持部を回転可能に支持する可動支持ブロックをさらに有し、
    前記位置調整スペーサ部材は、前記可動支持ブロックと前記開口との間に挿入され、前記掘削機構の掘進方向に直交する方向の位置を調整するスペーサ部と、前記可動支持ブロックと前記隔壁とを互いに固定する固定部とを有している、請求項1または2に記載の親子シールド掘進機。
  4. 前記可動支持ブロックは、掘進方向に直交する方向において略矩形形状に形成され、
    前記開口は、掘進方向に直交する方向において前記可動支持ブロックよりも一回り大きい略矩形形状に形成されている、請求項に記載の親子シールド掘進機。
  5. 前記子シールド機を分離発進させる際に、前記子機カッタヘッドの回転中心軸線を前記親シールド機の中心軸線に近づくように前記掘削機構を移動させることにより、前記掘削機構の掘進方向に直交する方向の位置を調整するように構成されている、請求項1~のいずれか1項に記載の親子シールド掘進機。
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