JP7342859B2 - 信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラム Download PDF

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Description

本技術は、信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラムに関する。
従来から、所定数のスピーカとマイクロホンを用いて、閉空間における騒音低減を行うノイズキャンセリングの手法が提案されている(特許文献1)。
特定の空間の騒音を制御する為には、ヘッドホンにおけるノイズキャンセリングにおける単一入力を基本としたものとは異なり、数十チャンネル、数百チャンネルにも及ぶ多入力-多出力(Multi Input Multi Output)のシステム構成を用いて、複数の騒音低減装置を相互作用させる必要がある。
特開2015-080199号公報
しかし、例えば、住居や公共スペース等の広い空間の騒音低減を行う場合、まんべんなく空間内にマイクロホンおよびスピーカを配置して演算処理ができなければならない。汎用のADコンバータや演算装置、DAコンバータは多くても十数チャンネル対応程度で、処理対象空間の大きさや、信号処理リソースを考慮すると、数十チャンネル~数百チャンネル必要な場合、それに応じて使用するADコンバータ、演算装置、DAコンバータなどの数も増え、システムの規模が大きくなり過ぎるという問題がある。
本技術はこのような問題点に鑑みなされたものであり、配置されたマイクロホンおよびスピーカの数よりも少ないマイクロホンおよびスピーカを用いて騒音低減を行うことができる信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の技術は、騒音低減の対象となる範囲の音声および騒音を集音する複数のマイクロホンと、複数のマイクロホンのそれぞれに対応し、騒音低減用のキャンセル信号を出力する複数のスピーカのうち、騒音を低減させるノイズキャンセリング処理に用いるマイクロホンおよびスピーカを選択してノイズキャンセリング処理を行う際に、騒音に関する情報として騒音の周波数特性を取得し、周波数特性の高域成分が所定の値以下である場合、ノイズキャンセリング処理に用いるマイクロホンおよびスピーカが略均一に配置されるように1または複数のマイクロホンおよびスピーカを選択する信号処理装置である。
また、第2の技術は、騒音低減の対象となる範囲の音声および騒音を集音する複数のマイクロホンと、複数のマイクロホンのそれぞれに対応し、騒音低減用のキャンセル信号を出力する複数のスピーカのうち、騒音を低減させるノイズキャンセリング処理に用いるマイクロホンおよびスピーカを選択してノイズキャンセリング処理を行う際に、騒音に関する情報として騒音の周波数特性を取得し、周波数特性の高域成分が所定の値以下である場合、ノイズキャンセリング処理に用いるマイクロホンおよびスピーカが略均一に配置されるように1または複数のマイクロホンおよびスピーカを選択する信号処理方法である。
さらに、第3の技術は、 騒音低減の対象となる範囲の音声および騒音を集音する複数のマイクロホンと、複数のマイクロホンのそれぞれに対応し、騒音低減用のキャンセル信号を出力する複数のスピーカのうち、騒音を低減させるノイズキャンセリング処理に用いるマイクロホンおよびスピーカを選択してノイズキャンセリング処理を行う際に、騒音に関する情報として騒音の周波数特性を取得し、周波数特性の高域成分が所定の値以下である場合、ノイズキャンセリング処理に用いるマイクロホンおよびスピーカが略均一に配置されるように1または複数のマイクロホンおよびスピーカを選択する信号処理方法をコンピュータに実行させる信号処理プログラムである。
本技術によれば、配置されたマイクロホンおよびスピーカの数よりも少ないマイクロホンおよびスピーカを用いて騒音低減を行うことができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の実施の形態に係る信号処理装置の構成を示すブロック図である。 本技術におけるマイクロホンとスピーカの配置例を示す図である。 騒音情報取得部の第1の態様における構成を示すブロック図である。 騒音情報取得部への音声信号供給の第1の例を示す図である。 騒音情報取得部の第1の態様における音圧レベル比較処理の説明図である。 騒音情報取得部への音声信号供給の第2の例を示す図である。 騒音情報取得部への音声信号供給の第3の例を示す図である。 騒音情報取得部の第1の態様における騒音源の位置と選択チャンネルの説明図である。 騒音源の位置が移動した場合におけるチャンネルの選択を説明する図である。 騒音の周波数特性と基準の比較を説明する図である。 騒音情報取得部の第2の態様におけるチャンネル選択の説明図である。 騒音情報取得部の第3の態様におけるチャンネル選択の説明図である。 騒音情報取得部に供給される画像の例を示す図である。 図14Aはフィードフォワード方式を用いた場合のマイクロホンとスピーカの配置例を示す図であり、図14Bはフィードフォワード方式とフィードバック方式の両方を用いた場合のマイクロホンとスピーカの配置例を示す図である。 信号処理装置の変形例を示す図である。 信号処理装置の変形例を示す図である。
以下、本技術の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
<1.実施の形態>
[1-1.信号処理装置の構成]
[1-2.信号処理装置における処理]
[1-2-1.処理の第1の態様]
[1-2-2.処理の第2の態様]
[1-2-3.処理の第3の態様]
[1-2-4.処理の第4の態様]
<2.変形例>
<1.実施の形態>
[1-1.信号処理装置の構成]
まず図1および図2を参照して信号処理装置100の構成について説明する。信号処理装置100は、ノイズキャンセリング処理部110、AD(Analog/Digital)コンバータ120、DA(Digital/Analog)コンバータ130、入力セレクタ140、出力セレクタ150および騒音情報取得部160を備えるように構成されている。なお、図1においては実線が音声信号および騒音低減用のオーディオ信号(以下、キャンセル信号と称する。)を示し、破線が制御信号または情報伝達信号を示す。
信号処理装置100のノイズキャンセリング処理部110には複数のADコンバータ120を介して入力セレクタ140が接続されている。また、ノイズキャンセリング処理部110には複数のDAコンバータ130を介して出力セレクタ150が接続されている。入力セレクタ140には8個のマイクアンプ10を介してマイクロホンM1乃至M8が接続されている。また。出力セレクタ150には、8個の複数のパワーアンプ20を介してスピーカS1乃至S8が接続されている。マイクロホンおよびスピーカの数はこれに限られず、8つ以上でも8つ以下でもよく、信号処理装置100に数十、数百のマイクロホンおよびスピーカを接続することも可能である。マイクロホンが特許請求の範囲における入力部であり、スピーカが出力部である。
本実施の形態では、図2に示すように、騒音低減処理の対象となる空間(以下、処理範囲と称する。)を囲うようにマイクロホンM1乃至M8とスピーカS1乃至S8が環状アレイ状に配置されている。マイクロホンとスピーカはそれぞれ組として対応してチャンネルを構成しており、同数設けられている。
以下の説明において、チャンネルC1はマイクロホンM1およびスピーカS1により構成されるものとする。チャンネルC2はマイクロホンM2およびスピーカS2により構成されるものとする。チャンネルC3はマイクロホンM3およびスピーカS3により構成されるものとする。チャンネルC4はマイクロホンM4およびスピーカS4により構成されるものとする。チャンネルC5はマイクロホンM5およびスピーカS5により構成されるものとする。チャンネルC6はマイクロホンM6およびスピーカS6により構成されるものとする。チャンネルC7はマイクロホンM7およびスピーカS7により構成されるものとする。チャンネルC8はマイクロホンM8およびスピーカS8により構成されるものとする。
このように信号処理装置100には複数の入力と、複数の出力が接続されている。よって、信号処理装置100は多入力多出力(Multi Input-Multi Output)の装置として構成されている。複数の入力と複数の出力により、ノイズキャンセリング処理の対象となる処理範囲において、騒音源1000から発せられる騒音を低減することが可能となっている。
マイクロホンは、信号処理装置100による騒音低減の対象となる処理範囲内の音声および騒音を集音するものである。マイクロホンによる集音結果に基づく音声信号は、マイクアンプ10によりゲインが調整されて入力セレクタ140を介してADコンバータ120に供給される。また、マイクロホンからの音声信号は騒音情報取得部160にも供給され、騒音情報取得部160における騒音情報取得に用いられる。騒音情報取得部160への音声信号の供給の詳細については後述する。
入力セレクタ140は、接続された複数のマイクロホンのうち、音声信号をADコンバータ120に供給するマイクロホンを選択することにより、入力側のチャンネルを切り替えるものである。本実施の形態では、入力セレクタ140は4チャンネル分の音声信号を同時に4つのADコンバータ120のそれぞれに供給することができる。入力セレクタ140によるチャンネルの切り替えは騒音情報取得部160からの制御により行われる。
本技術においては、全てのマイクロホンから同時に音声信号がノイズキャンセリング処理部110に供給されるのではなく、全マイクロホン数よりも少ない数のマイクロホンから音声信号がノイズキャンセリング処理部110に供給される。
ADコンバータ120は、アナログ信号である音声信号をデジタル信号に変換して、ノイズキャンセリング処理部110に供給する。本実施の形態では信号処理装置100はADコンバータ120を4つ備えている。
ノイズキャンセリング処理部110は騒音低減用のキャンセル信号を生成するためのデジタルフィルタを備える。ノイズキャンセリング処理部110は、供給されたデジタル音声信号を用いて、所定のパラメータとしてのフィルタ係数に応じた特性のキャンセル信号を生成してDAコンバータ130に供給する。ノイズキャンセリング処理部110はDSP(Digital Signal Processor)などにより構成される。
なお、信号処理装置100はプログラムで構成され、そのプログラムは、予めDSPなどのプロセッサ内や信号処理を行うコンピュータにインストールされていてもよいし、ダウンロード、記憶媒体などで配布されて、ユーザが自らインストールするようにしてもよい。また、信号処理装置100は、プログラムによって実現されるのみでなく、その機能を有するハードウェアによる専用の装置、回路などを組み合わせて実現されてもよい。
DAコンバータ130は供給されたキャンセル信号をアナログ信号に変換して出力セレクタ150に供給する。キャンセル信号は出力セレクタ150を介してパワーアンプ20に供給され、パワーアンプ20からスピーカに供給されてスピーカから出力される。これにより、処理範囲の騒音を低減することができる。スピーカは特許請求の範囲における出力部に相当するものである。本実施の形態では、8個のパワーアンプ20を介して8つのスピーカS1乃至S8が出力セレクタ150に接続されている。また、DAコンバータ130は4つ設けられている。
出力セレクタ150は、複数のスピーカのうち、ノイズキャンセリング処理部110により生成されたキャンセル信号の供給するスピーカを選択することにより、出力側のチャンネルを切り替えるものである。本実施の形態では、出力セレクタ150は4チャンネル分のキャンセル信号を同時に4つのスピーカのそれぞれに供給することができる。出力セレクタ150によるチャンネルの切り替えは騒音情報取得部160からの制御により行われる。
なお、出力セレクタ150からのキャンセル信号の供給先は、入力セレクタ140により選択されたマイクロホンのチャンネルに対応したスピーカとなっている。すなわち、チャンネルC1が選択され、マイクロホンM1からの音声信号を用いて生成されたキャンセル信号はチャンネルC1のスピーカS1に供給される。同様に、例えば、チャンネルC8が選択され、マイクロホンM8からの音声信号を用いて生成されたキャンセル信号はチャンネルC8のスピーカS8に供給される。
本技術においては、全てのスピーカから同時にキャンセル信号が出力されるのではなく、全スピーカ数よりも少ない数のスピーカからキャンセル信号が出力される。
騒音情報取得部160は、DSPなどにより構成され、騒音に関する情報(以下、騒音情報と称する。)を取得するものである。騒音情報の詳細については後述する。また、騒音情報取得部160は、入力セレクタ140および出力セレクタ150が選択するチャンネルと騒音情報とを予め対応させたテーブルを保持しており、テーブルを参照して入力セレクタ140および出力セレクタ150が選択するチャンネルを決定する。選択するチャンネルを決定すると、騒音情報取得部160は所定の制御信号を入力セレクタ140および出力セレクタ150に送信する。入力セレクタ140は、騒音情報取得部160からの制御信号に基づいて内部のスイッチを切り替えることにより音声信号をADコンバータ120に供給するマイクロホンを選択する。出力セレクタ150は、騒音情報取得部160からの制御信号に基づいて内部のスイッチを切り替えることによりキャンセル信号を供給するスピーカを選択する。騒音情報取得部160における処理の詳細は後述する。
このように信号処理装置100を含んだ信号処理システムが構成されている。なお、図2におけるマイクロホンとスピーカの数は、あくまで一例であり、本技術はその数に限定されるものではない。騒音低減の対象である処理範囲の大きさに応じてマイクロホンとスピーカの数を増減させるとよい。
従来の騒音低減システムでは、全てのマイクロホンとスピーカがノイズキャンセリング処理部に接続されて全ての信号を同時に処理するのが通常である。しかし、ノイズキャンセリング処理部を担うDSPなどの入力チャンネル数は有限であり、全てのマイクロホンをDSPに同時接続することは困難である。そこで本技術は、騒音情報に基づいて実際に使用するマイクロホン、スピーカの組からなるチャンネルを動的に切り替えることで、限られた演算リソースで騒音低減を行うものである。
本技術は、空間内における騒音を低減する目的であればあらゆる環境において利用可能である。例えば、住宅の部屋に本技術を適用し、住宅の外から部屋に入ってくる騒音や部屋の内部で発生する騒音を低減することができる。そして、部屋の広さに応じてマイクロホンとスピーカの数を増減させて信号処理システムの規模を調整することにより、大きい部屋であっても適切に騒音を低減することができる。また、車両に本技術を適用し、車両外からの騒音を低減する、車両内部で発生している騒音を低減する、ことも可能である。
ノイズキャンセリングの方式は大きくフィードフォワード方式とフィードバック方式に分けることができる。
フィードフォワード方式とは、騒音をマイクロホンで集音して騒音信号を得て、この騒音信号に所定の信号処理を施してキャンセル信号を生成し、そのキャンセル信号をスピーカ等から出力することにより騒音を低減させるものである。フィードフォワード方式では騒音を集音する参照マイクロホンが必要となる。
フィードバック方式では、処理範囲内で再生される音声と共に騒音をマイクロホンで集音し、この音声信号に所定の信号処理を施してキャンセル信号を生成する。そして、そのキャンセル信号をスピーカ等から出力することにより、騒音を低減させる。
[1-2.信号処理装置における処理]
[1-2-1.処理の第1の態様]
次に騒音情報取得部160における処理の第1の態様について説明する。第1の態様において騒音情報取得部160は、マイクロホンから供給される音声信号に基づいて騒音の発生源である騒音源の位置を取得し、選択するチャンネルを決定する処理を行う。
まず、騒音情報取得部160による騒音源の位置を取得する処理について説明する。図3は騒音情報取得部160のブロック構成を示す図である。騒音情報取得部160は複数の音圧レベル取得部161、平均化処理部162、保持部163および比較部164を備えるように構成されている。
音圧レベル取得部161はマイクロホンから供給された音声信号の音圧レベルを取得し、平均化処理部162に供給する。平均化処理部162は、音声信号の音圧レベルの時間平均値を算出するものである。平均化処理部162により算出された音声信号のゲインの時間平均値が比較部164による比較の対象となる。保持部163は、音声信号のゲインの時間平均値を所定時間保持して所定タイミングで比較部164に供給するものである。各チャンネルのマイクロホンに音声が入力されるのは同時とは限らず時間差があるのが通常であるため、比較対象となる時間平均値を適切なタイミングで比較部164に供給するためのものである。
騒音情報取得部160では、複数の比較部164がステップラダーの多段構成となるように構成されている。比較部164には、隣り合う各チャンネルの音声信号のゲインの時間平均値が入力されるとそれらを比較し、値が大きい方を次の比較部164に供給する。
複数の比較部164でチャンネルごとの比較を行っていくと最も音圧レベルが大きいチャンネルが1つ決定する。そして騒音情報取得部160は、その最も音圧レベルが大きいチャンネルのマイクロホンを騒音源に一番近いマイクロホンとして決定する。すなわち、最も音圧レベルが大きいチャンネルのマイクロホンの近傍に騒音源があるとして騒音源の位置を取得する。なぜなら、騒音源に最も近いマイクロホンには最も大きな音圧レベルで騒音が入力されるはずだからである。このように、騒音情報取得部160は音圧レベルに基づく推定により騒音源の位置を取得する。
次に、図4および図5を参照してマイクロホンから騒音情報取得部160への音声信号の供給について説明する。
図4は、騒音情報取得部160への音声信号供給の第1の例である。第1の例は、騒音情報取得部160とマイクアンプ10との間に第3セレクタ170が設けられている。第3セレクタ170は、全チャンネルのマイクロホンM1乃至M8からの音声信号のうちの複数を選択して騒音情報取得部160に供給するものである。
この第1の例では、全チャンネル内の複数のチャンネル(図4においては8チャンネルの内の4チャンネル)の音声信号が同時に第3セレクタ170を介して騒音情報取得部160に供給される。全てのチャンネルの音声信号を同時に騒音情報取得部160に供給はせず、全てのチャンネルの音圧レベルの比較を同時に行なわない。全てのチャンネルからの音声信号に対する処理を同時に行おうとすると、チャンネルと同数の音圧レベル取得部161、平均化処理部162、保持部163を騒音情報取得部160が備えていなければならず、本技術を用いたシステムが大型化してしまい、またコストもかかるからである。
通常、騒音は継続的に鳴り続け、また騒音源も頻繁に移動するものは少ないと考えられるため、全てのチャンネルの音声信号を同時に処理する必要性は低いと考えられる。よって、全ての音声信号を同時に処理せず、段階的に処理しても騒音源の位置の取得することは可能である。
そこで、図5に示すように、まず奇数チャンネルの音声信号を騒音情報取得部160に供給して、奇数チャンネルの音声信号の音圧レベル取得および平均化処理を行う。次に第3セレクタ170を切り替えて、偶数チャンネルの音声信号を騒音情報取得部160に供給して、偶数チャンネルの音声信号の音圧レベル取得および平均化処理を行う。そして、複数の比較部164による比較処理により全チャンネルの音声信号の音圧レベルが最も高いものを決定する。
なお、図5では奇数チャンネルの音声信号を騒音情報取得部160に供給し、次に偶数チャンネルの音声信号を騒音情報取得部160に供給したが、供給順はその順序に限られず、先に偶数チャンネルの音声信号を供給した後に奇数チャンネルの音声信号を供給するようにしてもよい。また、奇数、偶数で分けるのではなく、チャンネルの番号順に、チャンネルC1、チャンネルC2、チャンネルC3、チャンネルC4の音声信号をまず供給し、その後にチャンネルC5、チャンネルC6、チャンネルC7、チャンネルC8の音声信号を供給するようにしてもよい。
また、2段階に分けて音声信号を騒音情報取得部160に供給するのではなく、3段階以上に分けて供給してもよい。全チャンネルのマイクロホンからの音声信号を同時に騒音情報取得部160に供給するのではなく、最終的に全チャンネルの音声信号が騒音情報取得部160に供給されれば、第3セレクタ170でどのようにチャンネルを選択してもよい。
騒音情報取得部160においてチャンネル数と同数の音声信号を同時処理できない場合に、このように騒音情報取得部160とマイクアンプ10との間に第3セレクタ170を設けるとよい。第3セレクタ170を設けることにより、複数段階に分けて音声信号を騒音情報取得部160に供給し、最終的に全てのチャンネルの音声信号を騒音情報取得部160に供給して、処理を行うことができる。
図6は、騒音情報取得部160への音声信号供給の第2の例である。第2の例は、全てのチャンネルのマイクロホンから音声信号が第3セレクタ170に供給され、第3セレクタ170が順々に1チャンネルごとにチャンネルを選択して音声信号を騒音情報取得部160に供給していく。そして最終的に全てのチャンネルのマイクロホンからの音声信号が騒音情報取得部160に供給される。
この第2の例では、騒音情報取得部160は1チャンネルごとにゲイン算出、平均化処理を行う。第2の例ではノイズキャンセリング処理部110に音声信号が供給されるチャンネル以外のチャンネルの音声信号も含めて騒音源の位置の取得が行われる。この場合、騒音情報取得部160は供給されたチャンネルの音声信号に対して音圧レベル取得および平均化処理を行い、全てのチャンネルの音声信号の音圧レベル取得および平均化処理を完了するまで保持部163で音声信号の音圧レベルを保持する。そして、全てのチャンネルの音圧レベルの音圧レベルが得られたら比較部164による比較処理を行い、最も音圧レベルが高い音声信号を決定し、騒音源の位置を取得する。
図7は、騒音情報取得部160への音声信号供給の第3の例である。第3の例では、入力セレクタ140で選択され、ADコンバータ120を経てノイズキャンセリング処理部110に供給される音声信号を騒音情報取得部160に供給する。第3の例では入力セレクタ140で選択されてノイズキャンセリング処理部110に供給される音声信号のみに基づいて騒音情報の取得が行われる。
なお、この第3の例では、まずいずれかのチャンネルが選択されないと騒音情報取得部160に音声信号が供給されない。よって、デフォルトで最初にノイズキャンセリング処理部110および騒音情報取得部160に音声信号を供給するチャンネルを設定しておき、供給された音声信号に基づいて騒音情報を取得してから適切なチャンネルを選択するとよい。
以上のようにして、第1の態様における騒音源の位置の取得と、騒音源の位置に基づくチャンネルの選択が行われる。本技術によれば、例えば、図8Aに示す位置に騒音源1000が存在する場合、騒音源1000の近傍に位置するチャンネルC1、C2、C3、C4を選択してマイクロホンM1、M2、M3、M4から音声信号をノイズキャンセリング処理部110に供給する。また、出力セレクタ150はキャンセル信号をスピーカS1、S2、S3、S4に供給する。なお、図8および図8以降の図9、図11、図12において、太線で描いているマイクロホンMおよびスピーカSが選択されたチャンネルCのマイクロホンおよびスピーカであることを示している。
また、図8Bに示す位置に騒音源1000が存在する場合、騒音源1000の近傍に位置するチャンネルC5、C6、C7、C8を選択してマイクロホンM5、M6、M7、M8を選択して音声信号をノイズキャンセリング処理部110に供給する。また、出力セレクタ150はキャンセル信号をスピーカS5、S6、S7、S8に供給する。このように選択するチャンネルを騒音源に近いチャンネルに集中させることにより、効率的に騒音低減を行うことができる。
なお、図8は常に騒音源1000の近傍に位置する4つのチャンネルを選択するということを示しているのではなく、4つのチャンネルが選択されているのはあくまで例示である。騒音源1000の近傍に位置するチャンネルの内、いくつのチャンネルを選択するかは騒音源1000の距離、騒音の音圧レベルなどに基づき様々なパターンを予めテーブルに格納しておき、それに基づき決定するとよい。
このようなチャンネルの選択処理を継続して行うことにより、図9に示すように騒音源1000が移動した場合でもそれに追従してノイズキャンセリング処理に使用するチャンネルを切り替えることができる。図9では、騒音源1000が図9Aに示す第1の位置にある時点では、チャンネルC1、C2、C3、C4を使用し、マイクロホンM1、M2、M3、M4からの音声信号がADコンバータ120に供給され、キャンセル信号はスピーカS1、S2、S3、S4に供給される。
そして、騒音源1000が図9Bに示すように第2の位置に移動すると、騒音情報取得部160が騒音源1000の移動後の位置を取得し、騒音源1000の第2の位置に合わせて使用するチャンネルを切り替える。図9Bでは、騒音源1000が第2の位置に合わせて、チャンネルC3、C4、C5、C6を使用し、マイクロホンM3、M4、M5、M6からの音声信号がADコンバータ120に供給され、キャンセル信号はスピーカS3、S4、S5、S6に供給される。
さらに、騒音源1000が図9Cに示すように第3の位置に移動すると、騒音情報取得部160が騒音源1000の移動後の位置を取得し、騒音源1000の第3の位置に合わせて使用するチャンネルを切り替える。図9Cでは、騒音源1000が第3の位置に合わせて、チャンネルC4、C5、C6、C7を使用し、マイクロホンM4、M5、M6、M7からの音声信号がADコンバータ120に供給され、キャンセル信号はスピーカS4、S5、S6、S7に供給される。
このように、騒音源の位置が移動しても、それに追従し、騒音低減の為のマイクロホンおよびスピーカを選択し、限られた演算リソースを用いて効果的に処理範囲の騒音を低減させることができる。
[1-2-2.処理の第2の態様]
次に騒音情報取得部160における処理の第2の態様について説明する。第2の態様において騒音情報取得部160は騒音を解析して騒音情報として周波数特性を取得するアナライザとしての機能を有する。
騒音情報取得部160は、予め周波数特性と選択するチャンネルを対応付けたテーブルを保持している。テーブルでは、騒音の周波数帯域ごとに選択するチャンネルが対応付けられている。処理範囲において図10Aに示すように、騒音の周波数特性の高域成分があらかじめ定めた所定の基準よりも低い場合、図11に示すように、音声信号をノイズキャンセリング処理部110に供給するマイクロホンMおよびキャンセル信号を出力するスピーカSが略均一に配置されるようにチャンネルCを選択する。
マイクロホンおよびスピーカを略均一に配置する例としては、図11Aに示すような、マイクロホンMおよびスピーカSが等間隔で配置されている場合に、1つ飛ばしで選択するなどである。ただし、略均一に配置する配置例は、図11Aに示す配置に限られず、図11Bに示すような配置でもよい。
これは、音声は高音に比べて低音は指向性は低くなり、空間全体に広がるように鳴るという特性を有するためである。騒音が空間全体に広がるように鳴っている場合には、空間全体から略均一に音声信号を取得してノイズキャンセリング処理を行うことにより、適切に空間の騒音を低減させることができるからである。
騒音情報取得部160はマイクロホンが取得した音声信号が供給されると既存の音声解析処理を施して騒音の周波数特性を取得し、テーブルを参照することにより選択するチャンネルを決定する。
そして、選択するチャンネルが決定すると騒音情報取得部160は所定の制御信号を入力セレクタ140および出力セレクタ150に供給する。入力セレクタ140は制御信号に基づき、選択するマイクロホンを切り替える。また、出力セレクタ150も制御信号に基づき、選択するスピーカを切り替える。
騒音情報取得部160における処理の第2の態様はこのように構成されている。この第2の態様によれば、騒音の周波数特性の高域成分があらかじめ定めた所定の基準よりも低い場合、配置されている全てのチャンネルを使用しなくても空間全体に広がる低音を適切に低減させることができる。
なお、第2の態様におけるマイクロホンから騒音情報取得部160への音声信号の供給は、第1の態様において説明した、騒音情報取得部160への音声信号供給の第1乃至第3の例と同様である。
[1-2-3.処理の第3の態様]
次に騒音情報取得部160における処理の第3の態様について説明する。第3の態様において騒音情報取得部160は騒音情報として騒音の指向性を取得する。騒音の指向性は種々の手法により得ることができる。例えば、騒音情報取得部160は、空間内に配置されている全てのマイクロホンから音声信号を取得し、各音声信号の音圧レベルを測定し、音圧レベルが極端に高いマイクロホン(例えば、他のマイクロホンからの音声信号の音圧レベルとの間に所定値以上の差があるなど)が存在する方向への指向性が高いと判断することができる。
騒音情報取得部160は、チャンネルを構成するマイクロホンとスピーカの配置と、それに対する騒音の指向性と、選択するチャンネルとを予め対応付けたテーブルを保持している。例えば、図12に示すように、騒音の指向性が高い方向の延長線上に位置するチャンネルのマイクロホンからの音声信号をノイズキャンセリング処理部110に供給し、キャンセル信号をスピーカに供給するようにチャンネルを選択する。図12の例では、騒音の進行方向に存在するチャンネルC2のマイクロホンM2とスピーカS2が選択されている。
一方、指向性が高い騒音が取得できなかった場合、騒音は処理範囲全体に広がるように鳴っているものであると考えられる。このような場合には、処理対象空間において音声信号をノイズキャンセリング処理部110に供給するマイクロホンおよびキャンセル信号を出力するスピーカが略均一に配置されるようにチャンネルを選択する。略均一の配置とは図11を参照して説明したような配置である。
騒音情報取得部160はマイクロホンが取得した音声信号が供給されると騒音の指向性情報を取得し、テーブルを参照することにより選択するチャンネルを決定する。
そして、選択するチャンネルが決定すると騒音情報取得部160は所定の制御信号を入力セレクタ140および出力セレクタ150に供給する。入力セレクタ140は制御信号に基づき、選択するマイクロホンMを切り替える。また、出力セレクタ150も制御信号に基づき、選択するスピーカSを切り替える。
騒音情報取得部160における処理の第3の態様はこのように構成されている。この第3の態様によれば、騒音が高い指向性を有し、一定の方向に向けて進む場合、その方向に存在するマイクロホンおよびスピーカを用いることで適切に騒音を低減させることができる。
また、騒音が到来する方向に配置されているマイクロホンおよびスピーカのみを使用して騒音を低減させることができるため、騒音が到来する方向以外に配置されているマイクロホンおよびスピーカは使用する必要がない。このように、騒音低減に寄与していないチャンネルを使用せずに、騒音低減性能を低下させることはなく、リソース、電力、コストにおいて効率的に騒音低減を行うことができる。なお、図12におけるチャンネルC6のマイクロホンM6とスピーカS6も騒音源1000からの騒音の進行方向に位置しているが、騒音がマイクロホンM6に到達する前に騒音は処理範囲に到達している。よって、処理範囲を挟んで騒音源から対極の位置にあるチャンネルは選択する必要はない。
なお、第3の態様におけるマイクロホンから騒音情報取得部160への音声信号の供給は、第1の態様において説明した、騒音情報取得部160への音声信号供給の第1乃至第3の例と同様である。
[1-2-4.処理の第4の態様]
次に騒音情報取得部160における処理の第4の態様について説明する。第4の態様において騒音情報取得部160は信号処理装置100の処理対象である空間を撮影した画像の供給を受けて、その画像に対して所定の画像解析処理を行うことにより騒音情報を取得する。画像解析処理として被写体認識処理を行うことにより、空間における騒音源の位置を取得することができる。例えば、図13に示すような部屋を撮影した画像2000が供給された場合、被写体認識処理で騒音源としてのエアコン3000を認識してその位置を取得する、などである。
これは例えば、騒音源となり得る家電製品や各種機器などの外観の特徴を示したデータを予め騒音情報取得部160の保持させておき、特徴量マッチングを用いた被写体認識処理などにより行うことができる。
また、被写体認識処理により騒音源の動作状態を取得することができる。また、被写体認識処理により騒音源の向きを取得することにより騒音の進行方向を得ることもできる。さらに、被写体認識処理により空間内に存在する物体を把握することにより、空間における騒音の反射方向および反射率などを取得することもできる。騒音情報として騒音の反射方向および反射率が得られた場合、騒音が反射によって進む方向に存在するチャンネルのマイクロホンとスピーカを選択するとよい。
なお、画像はユーザがデジタルカメラなどで撮影したものでもよいし、監視カメラ、自動撮影カメラ、カメラ機能を備える、家庭用コミュニケーションロボットなどで撮影した画像でもよい。
画像から騒音源の位置を取得した場合のチャンネル選択処理は上述した第1の態様と同様である。また、画像から騒音の進行方向を取得した場合のチャンネル選択処理は上述した第2の態様と同様である。
騒音源が家電製品等の場合、その騒音源が動作しているか否かに基づいてチャンネル選択を切り替えることができる。例えば、家電製品のオンオフを示すLEDなどが点灯しているか否かを被写体認識処理により確認することにより、家電製品が動作しているか否かを判断することができる。そして、例えば、騒音源としての家電製品が動作している場合には、その家電製品の近傍に位置するマイクロホンおよびスピーカを選択し、家電製品が動作していない場合には、マイクロホンおよびスピーカが略均一に配置されるようにチャンネルを選択する、などの切り替えを行うことができる。
なお、IoT(Internet of Things)などの手法を用いて騒音源になり得る家電製品と信号処理装置100とをインターネットで接続し、家電製品等が動作しているか否かの情報をその家電製品から直接取得してもよい。
また、空間における騒音の反射方向および反射率を取得した場合、騒音の反射方向に配置されているマイクロホンおよびスピーカを選択することにより、効率的に騒音を低減させることができる。
以上のようにして騒音情報取得部160の第1乃至第4の態様が構成されている。
なお、騒音源の位置、騒音源からの騒音の指向性、家電製品などの騒音源の動作状況などを予めユーザが把握している場合には、ユーザが信号処理装置100に直接それらの情報を入力してもよい。
なお、実施の形態ではフィードバック方式のノイズキャンセリング処理用のマイクロホンMとスピーカSの配置を例にして説明したが、図14Aに示すようにフィードフォワード方式のノイズキャンセリング処理にも本技術は適用可能である。
また、図14Bに示すように、フィードバック方式とフィードフォワード方式を同時に使用するデュアル方式の信号処理システムに本技術を適用してもよい。図14Bの例では、マイクロホンM1乃至M8がフィードフォワード方式用の参照マイクロホンであり、マイクロホンM21乃至M28がフィードバック方式用の誤差マイクロホンである。騒音情報取得部160に音声信号を供給するのはフィードバック方式における誤差マイクロホンMとフィードフォワード方式における参照マイクロホンMのどちらでもよい。
全てのマイクロホンMとスピーカSを同時に接続してノイズキャンセリング処理を行うシステムに比べると、ノイズキャンセリングに用いるチャンネル数が少ないため、騒音低減性能が低下するのではないかとも考えられる。しかし、例えば、フィードフォワード方式においては必ず処理範囲に騒音が到達する前に騒音を集音し、キャンセル信号を出力する必要がある。図14Aに示す例では騒音源1000とは逆側にあるマイクロホンM6においては、マイクロホンM6に騒音が到達するときには既に処理範囲に騒音が到達しているため、そのような配置ではマイクロホンM6とスピーカS6は騒音低減には寄与しない。
この様に空間の騒音低減においては、全てのマイクロホンおよびスピーカが同じだけ騒音低減の処理に寄与しているわけでなく、寄与するか否かは音源の位置に大きく関係する。よって、騒音低減に寄与していないチャンネルがあったとしても騒音低減性能が低下することはなく、リソース、電力、コストにおいて効率的に騒音低減を行うことができる。
このように本技術によれば、配置されたマイクロホンおよびスピーカの数よりも少ないマイクロホンおよびスピーカを用いて騒音低減を行うことができる。すなわち、配置されているマイクロホンおよびスピーカの数よりも少ない数のADコンバータ120、DAコンバータ130で騒音低減を行うことができる。よって、性能が限られているノイズキャンセリング処理部であっても適切に騒音低減を行うことができる。また、ノイズキャンセリング処理部110の性能をあげることなく、ADコンバータ120、DAコンバータ130の数を増やすくことなく、マイクロホンおよびスピーカの数を増やして騒音低減の対象である処理範囲を広くすることができる。
<2.変形例>
以上、本技術の実施の形態について具体的に説明したが、本技術は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
実施の形態ではノイズキャンセリング処理部110が1つであるとして説明を行った。しかし、図15に示すように複数のノイズキャンセリング処理部を設けてもよい。図15の例では、第1ノイズキャンセリング処理部111、第2ノイズキャンセリング処理部112の計2つのノイズキャンセリング処理部が設けられている。これにより、1つのノイズキャンセリング処理部にかかる負荷を低減させることができ、リソース確保、処理の高速化などを図ることができる。なお、ノイズキャンセリング処理部の数は3つ以上でもよい。
実施の形態では、ノイズキャンセリング処理部110に音声信号を供給するためのマイクロホンと、騒音情報取得部160へ音声信号を供給するマイクロホンは同一であったが、ノイズキャンセリング処理部110への音声信号供給用と、騒音情報取得部160への音声信号供給用で別々のマイクロホンを使用してもよい。
実施の形態では騒音情報取得部160が騒音情報に基づきテーブルを参照してチャンネルを選択し、制御信号を入力セレクタ140および出力セレクタ150に供給することによりチャンネルの切り替えを行った。しかし、騒音情報に基づくチャンネルの選択は、入力セレクタ140、出力セレクタ150がそれぞれ行ってもよい。この場合、入力セレクタ140と出力セレクタ150は予めそれぞれテーブルを保持し、騒音情報取得部160から騒音情報が供給されるとそのテーブルを参照して選択するチャンネルを決定し、チャンネルの切り替えを行う。これによっても実施の形態と同様の騒音低減を実現することができる。
また、入力セレクタ140または出力セレクタ150の一方がチャンネルの選択を行うようにしてもよい。例えば、入力セレクタ140のみがテーブルを保持し、出力セレクタ150はテーブルを保持しない構成の場合、入力セレクタ140が選択するチャンネルを決定し、所定の制御信号を出力セレクタ150に供給する。出力セレクタ150はその制御信号に基づいて入力セレクタ140が選択したチャンネルと同じチャンネルを選択する。これによっても実施の形態と同様の騒音低減を実現することができる。
なお、ノイズキャンセリング処理部110にデジタルI/F200を介して音源300から音声コンテンツ信号を供給するようにしてもよい。音源300とは音楽プレーヤ、DVDプレーヤ、Blue-ray(登録商標)プレーヤ、カーステレオなどの各種のメディアプレーヤなどである。音源300から供給される音声コンテンツ信号はそのメディアプレーヤが再生する音声信号である。この音声コンテンツ信号は、信号処理装置100によるノイズキャンセリングの処理範囲内においてユーザが音声コンテンツとして聴取するものである。
信号処理装置100の処理範囲においてユーザが音源300からの音声コンテンツを聴取する場合、マイクロホンには処理範囲内で音源300から再生された音声コンテンツと騒音とが入力される。そしてノイズキャンセリング処理部110においてデジタルI/F200を介して供給された音声コンテンツ信号を用いて、音声コンテンツと騒音の信号から音声コンテンツを除くことにより騒音のみの信号を生成する。この騒音のみの信号からキャンセル信号を生成してスピーカから出力することにより、処理範囲内で音源300から再生されている音声コンテンツに影響を与えることなく騒音のみを低減させることができる。
さらに、部屋や車両において信号処理装置100を使用する場合、音声コンテンツ出力用のスピーカと、キャンセル信号出力用のスピーカとして共通のスピーカを使用する場合がある。そのような場合、騒音のみを低減し、スピーカから出力される音声コンテンツは低減させない。そのために、音源300をデジタルI/F200を介して信号処理装置100に接続し、音声コンテンツ信号をノイズキャンセリング処理部110に供給する。そして、マイクロホンで集音した音声コンテンツと騒音の信号から音声コンテンツ信号を除くことにより騒音のみの信号を生成する。この騒音のみの信号からキャンセル信号を生成して用いることにより、処理範囲内で音源130から音声コンテンツを低減させることなく騒音のみを低減させることができる。
実施の形態では、全てのスピーカから同時にキャンセル信号は出力されず、全スピーカ数よりも少ない数のスピーカからキャンセル信号が出力されるとしたが、全てのスピーカからキャンセル信号の出力を可能にしつつ、本技術を用いて、全スピーカ数よりも少ない数のスピーカからキャンセル信号が出力できるようにしてもよい。
また、音声信号に基づく騒音情報の取得、騒音情報に基づくチャンネルの選択には人工知能、ニューラルネットワークなどを用いて、使用回数が増えるに従い精度が高くなるようにしてもよい。
本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
複数の入力部と、該複数の入力部のそれぞれに対応する複数の出力部のうち、騒音を低減させるノイズキャンセリング処理に用いる前記入力部および前記出力部を選択してノイズキャンセリング処理を行う
信号処理装置。
(2)
前記騒音に関する情報を取得し、
前記騒音に関する情報に基づいて前記入力部および前記出力部の選択を切り替える(1)に記載の信号処理装置。
(3)
前記騒音に関する情報は、前記騒音を発生させる騒音源の位置である(2)に記載の信号処理装置。
(4)
前記入力部から入力される音声信号のレベルに基づいて前記騒音源の位置を取得する(3)に記載の信号処理装置。
(5)
前記複数の入力部のうち、前記騒音源の位置に近い1または複数の前記入力部および該入力部に対応する前記出力部を選択する(3)または(4)に記載の信号処理装置。
(6)
前記騒音に関する情報は、前記騒音の周波数特性である(2)から(5)のいずれかに記載の信号処理装置。
(7)
前記周波数特性の高域成分が所定の値以下である場合、ノイズキャンセリング処理に用いる前記入力部および前記出力部が略均一に配置されるように1または複数の前記入力部および前記出力部を選択する(6)に記載の信号処理装置。
(8)
前記騒音に関する情報は、前記騒音の指向性である(2)から(7)のいずれかに記載の信号処理装置。
(9)
前記騒音の前記指向性が高い方向の延長線上に位置する1または複数の前記入力部および前記出力部を選択する(8)に記載の信号処理装置。
(10)
前記騒音の前記指向性が低い場合、ノイズキャンセリング処理に用いる前記入力部および前記出力部が略均一に配置されるように1または複数の前記入力部および前記出力部を選択する(8)または(9)に記載の信号処理装置。
(11)
前記騒音に関する情報は、前記騒音の反射を示す情報である(2)から(10)のいずれかに記載の信号処理装置。
(12)
前記反射により、前記騒音が向かう位置に近い1または複数の前記入力部および該入力部に対応する前記出力部を選択する(11)に記載の信号処理装置。
(13)
ノイズキャンセリング処理の対象となる空間を撮影した画像に基づいて前記騒音に関する情報を取得する(2)から(12)のいずれかに記載の信号処理装置。
(14)
前記騒音に関する情報は、ユーザにより入力される(2)に記載の信号処理装置。
(15)
複数の入力部と、該複数の入力部のそれぞれに対応する複数の出力部のうち、騒音を低減させるノイズキャンセリング処理に用いる前記入力部および前記出力部を選択してノイズキャンセリング処理を行う
信号処理方法。
(16)
複数の入力部と、該複数の入力部のそれぞれに対応する複数の出力部のうち、騒音を低減させるノイズキャンセリング処理に用いる前記入力部および前記出力部を選択してノイズキャンセリング処理を行う
信号処理方法をコンピュータに実行させる信号処理プログラム。
100・・・信号処理装置
110・・・ノイズキャンセリング処理部
M・・・・・マイクロホン
S・・・・・スピーカ

Claims (13)

  1. 騒音低減の対象となる範囲の音声および騒音を集音する複数のマイクロホンと、前記複数のマイクロホンのそれぞれに対応し、騒音低減用のキャンセル信号を出力する複数のスピーカのうち、騒音を低減させるノイズキャンセリング処理に用いる前記マイクロホンおよび前記スピーカを選択してノイズキャンセリング処理を行う際に、
    前記騒音に関する情報として前記騒音の周波数特性を取得し、
    前記周波数特性の高域成分が所定の値以下である場合、前記ノイズキャンセリング処理に用いる前記マイクロホンおよび前記スピーカが略均一に配置されるように1または複数の前記マイクロホンおよび前記スピーカを選択する
    信号処理装置。
  2. 前記騒音に関する情報は、前記騒音を発生させる騒音源の位置である
    請求項に記載の信号処理装置。
  3. 前記マイクロホンから入力される音声信号のレベルに基づいて前記騒音源の位置を取得する
    請求項に記載の信号処理装置。
  4. 前記複数のマイクロホンのうち、前記騒音源の位置に近い1または複数の前記マイクロホンおよび前記マイクロホンに対応する前記スピーカを選択する
    請求項に記載の信号処理装置。
  5. 前記騒音に関する情報は、前記騒音の指向性である
    請求項に記載の信号処理装置。
  6. 前記騒音の前記指向性が高い方向の延長線上に位置する1または複数の前記マイクロホンおよび前記スピーカを選択する
    請求項に記載の信号処理装置。
  7. 前記騒音の前記指向性が低い場合、ノイズキャンセリング処理に用いる前記マイクロホンおよび前記スピーカが略均一に配置されるように1または複数の前記マイクロホンおよび前記スピーカを選択する
    請求項に記載の信号処理装置。
  8. 前記騒音に関する情報は、前記騒音の反射を示す情報である
    請求項に記載の信号処理装置。
  9. 前記反射により、前記騒音が向かう位置に近い1または複数の前記マイクロホンおよび前記マイクロホンに対応する前記スピーカを選択する
    請求項に記載の信号処理装置。
  10. ノイズキャンセリング処理の対象となる空間を撮影した画像に基づいて前記騒音に関する情報を取得する
    請求項に記載の信号処理装置。
  11. 前記騒音に関する情報は、ユーザにより入力される
    請求項に記載の信号処理装置。
  12. 騒音低減の対象となる範囲の音声および騒音を集音する複数のマイクロホンと、前記複数のマイクロホンのそれぞれに対応し、騒音低減用のキャンセル信号を出力する複数のスピーカのうち、騒音を低減させるノイズキャンセリング処理に用いる前記マイクロホンおよび前記スピーカを選択してノイズキャンセリング処理を行う際に、
    前記騒音に関する情報として前記騒音の周波数特性を取得し、
    前記周波数特性の高域成分が所定の値以下である場合、前記ノイズキャンセリング処理に用いる前記マイクロホンおよび前記スピーカが略均一に配置されるように1または複数の前記マイクロホンおよび前記スピーカを選択する
    信号処理方法。
  13. 騒音低減の対象となる範囲の音声および騒音を集音する複数のマイクロホンと、前記複数のマイクロホンのそれぞれに対応し、騒音低減用のキャンセル信号を出力する複数のスピーカのうち、騒音を低減させるノイズキャンセリング処理に用いる前記マイクロホンおよび前記スピーカを選択してノイズキャンセリング処理を行う際に、
    前記騒音に関する情報として前記騒音の周波数特性を取得し、
    前記周波数特性の高域成分が所定の値以下である場合、前記ノイズキャンセリング処理に用いる前記マイクロホンおよび前記スピーカが略均一に配置されるように1または複数の前記マイクロホンおよび前記スピーカを選択する
    信号処理方法をコンピュータに実行させる信号処理プログラム。
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