JP7342394B2 - エチレン系重合触媒の製造方法およびエチレン系重合体の製造方法 - Google Patents
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Description
従来より、無機酸化物担体に担持され、非還元性雰囲気で焼成活性化することにより少なくともクロム原子の一部が6価であるクロム触媒成分(フィリップス触媒)を用いることにより、ブロー成形、特に大型ブロー成形に適した広い分子量分布のエチレン系重合体が得られることは知られている。
このフィリップス触媒の改良技術として、例えば、無機酸化物担体に担持され、非還元性雰囲気下で焼成し活性化された少なくともクロム原子の一部が6価であるクロム触媒成分にトリアルキルアルミニウム化合物を担持させた触媒を用いてエチレンを重合する方法(特許文献1)や、特定の有機アルミニウム化合物(アルコキシド、シロキシド、フェノキシド等)を担持させたクロム触媒を用いるエチレン重合体の製造方法が提案されている(特許文献2)。また、特定の表面積と細孔体積を持つ無機酸化物に担体を用いてクロム触媒を調製し、さらにアルキルアルミニウムアルコキシドを担持させた触媒によりエチレン重合体を製造する方法が開示されている(特許文献3)。これらの技術は、いずれも、成形性、耐久性、耐衝撃性および剛性のバランスに優れたエチレン重合体を製造しようとしたものである。
担体として粘土鉱物等を用い、クロム化合物を含む均一溶液と接触させ、非還元性雰囲気で焼成活性化することにより少なくともクロム原子の一部が6価であるクロム触媒が高活性であり、高分子量のポリエチレンを生成することが開示されている(特許文献4)。粘土鉱物と無機酸化物の混合物を担体として用いたクロム触媒も開示されている(特許文献5)。また、クロム化合物を含むイオン交換性層状化合物を、周期表第1族または第2族金属原子からなる有機金属化合物で処理した触媒が、低分子量成分が少ないポリマーを製造することが開示されている(特許文献6)。
従来のクロム触媒では製造が困難な領域の高分子量ポリエチレンを製造でき、しかも、材料設計が可能なようにポリマーの分子量を制御可能な技術が求められていた。
本発明は、これらの知見に基づき、完成するに至った。
工程(1)粉末X線回折測定において周期構造由来の回折ピークを有する無機酸化物からなる微粒子担体にクロム化合物を担持し、
工程(2)非還元性雰囲気下400~900℃で焼成活性化することで少なくとも一部のクロム原子を6価とした後、
工程(3)下記一般式(1)で示される有機アルミニウム化合物または下記一般式(2)で示される構造を有する有機アルミニウムオキシ化合物を不活性炭化水素溶媒中で接触させ、
工程(4)該不活性炭化水素溶媒を除去する。
R1 nAlR2 3-n ・・・・一般式(1)
(一般式(1)中、R1は炭素数1~20のアルキル基を示し、R2は、-OR3を示し、R3は酸素原子に直接結合する炭素原子が第1級炭素原子または第2級炭素原子である炭素数1~20の炭化水素基を示す。nは1~3の整数である。)
-(AlR5-O)n’- ・・・・一般式(2)
(一般式(2)中、R5は炭素数1~10のアルキル基を示し、分子内に複数存在するR5は、同一でも異なっていても良く、n’は2~40の整数である。)
本発明のエチレン系重合触媒の製造方法は、次の工程を有することを特徴とする。
工程(1)粉末X線回折測定において周期構造由来の回折ピークを有する無機酸化物からなる微粒子担体にクロム化合物を担持し、
工程(2)非還元性雰囲気下400~900℃で焼成活性化することで少なくとも一部のクロム原子を6価とした後、
工程(3)下記一般式(1)で示される有機アルミニウム化合物または下記一般式(2)で示される構造を有する有機アルミニウムオキシ化合物を不活性炭化水素溶媒中で接触させ、
工程(4)該不活性炭化水素溶媒を除去する。
R1 nAlR2 3-n ・・・・一般式(1)
(一般式(1)中、R1は炭素数1~20のアルキル基を示し、R2は、-OR3を示し、R3は酸素原子に直接結合する炭素原子が第1級炭素原子または第2級炭素原子である炭素数1~20の炭化水素基を示す。nは1~3の整数である。)
-(AlR5-O)n’- ・・・・一般式(2)
(一般式(2)中、R5は炭素数1~10のアルキル基を示し、分子内に複数存在するR5は、同一でも異なっていても良く、n’は2~40の整数である。)
上記組み合わせの作用については、未解明であるが、以下のように推定できる。
結晶性無機酸化物からなる微粒子担体に担持された少なくともクロム原子の一部が6価であるクロム触媒成分は、前記結晶性無機酸化物の周期構造による立体的な制約に起因して、クロム原子と無機酸化物の表面水酸基との相互作用が特定の状態になっていることが予想される。周期構造を有しない非晶質シリカを担体に用いた場合においても、シリカの構造がポリマーの分子量に影響を与えるが、周期構造を有する結晶性無機酸化物は、高分子量を生成させるクロム原子の担持状態を特異的に形成させていると考えられる。
さらに特定の有機アルミニウム化合物又は有機アルミニウムオキシ化合物は、残存する結晶性無機酸化物の表面水酸基と反応し、結果的にクロム原子とも相互作用すると考えられる。この相互作用により、重合反応に対する水素の反応性が向上し、水素による分子量の制御性が改善され、種々の分子量のエチレン系重合体を製造することができると推定される。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、“x~y”という範囲を示す表記は、特に断りが無い限り、当該範囲にxとyが入るものとする。
[微粒子担体]
本発明に用いられる微粒子担体は、粉末X線回折測定において周期構造由来の回折ピークを有する無機酸化物からなる微粒子担体である。
ここで、粉末X線回折測定において周期構造由来の回折ピークを有するとは、CuKα線を用い、2θ=1°~65°の範囲で測定され、回折角度(2θ)を横軸としたX線回折図上において、波形処理装置がバックグラウンドノイズと明確に区別して認識できるピークが存在する場合であって、当該ピークの半値幅が3°以下である場合をいう。ここで半値幅とは、ピークの1/2の高さの箇所の横軸の幅(2点間の間隔)をいう。
非晶質シリカの粉末X線回折測定を行った場合、2θ=15°~30°にブロードなピークを与える(東北工業技術試験所報告 第8号 昭和52年3月、44~51ページ)。このようなブロードなピークは本願での周期構造由来の回折ピークには含めない。
(測定条件)
粉末X線回折装置: Rigaku社製X-ray diffractmater SmartLab
波長:1.54Å
出力:40kV、30mA
集中法:2θスキャン、1°~65°
ステップ:0.02°
スキャン速度:4°/分
本発明に用いられる微粒子担体は、粘土、粘土鉱物、イオン交換性層状化合物、及び各種ゼオライトからなる群から選択される1種以上の微粒子担体であることが好ましく、粘土、粘土鉱物、及びイオン交換性層状化合物からなる群から選択される1種以上の微粒子担体であることが更に好ましく、イオン交換性層状化合物の微粒子担体であることがより更に好ましい。
本発明の微粒子担体として用いられるゼオライトは、細孔体積が0.1cm3/g以上、特には0.3~5cm3/gのものを使用することが好ましい。
一例として、細孔径2.6~3.5nm、細孔体積が0.1cm3/g以上、特には0.3~5cm3/gのものを使用することが好ましい。
一方、焼成活性化後のクロム触媒の比表面積の上限値は特に制限ないが、通常は1000m2/g以下である。
本発明においてクロム化合物として、下記3種のいずれかが用いられる。ただし、下記(iii)に属する化合物の中には重複して分類されるものも含まれている。
(i)クロム酸もしくはその塩、
(ii)重クロム酸もしくはその塩、又は、
(iii)クロムの陽イオンと、ハロゲンイオン、無機酸及び有機酸の陰イオンからなる郡より選ばれた少なくとも一種の陰イオンとからなるクロム塩。
(ii)重クロム酸塩としては、重クロム酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。クロム酸塩の場合と同様である。
クロム化合物を溶解させる溶媒は特に限定されないが、一般的には、水、アルコール、エーテル、ケトン、炭化水素、ハロゲン化炭化水素が用いられる。これらの中で、粘土鉱物やイオン交換性層状化合物の層状構造を膨潤させ、層間イオンの交換を起こしやすくするという観点からは、水、アルコール、エーテル、ケトンが好ましく用いられ、さらに好ましくは、水が用いられる。一方で、水などに不溶もしくは溶解度が低い有機クロム化合物を担持させる場合は、均一な有機クロム化合物の溶液を必要最小限の溶媒量で調製し、微粒子担体上に均一に分散させるという観点で、トルエン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素が好ましく用いられる場合がある。
(i)はじめ溶媒を使用することなく微粒子担体及びクロム化合物を固体で接触させ、その後、クロム化合物が均一に溶解するのに十分な量の溶媒を添加し、クロム化合物を均一に溶解させて接触させる方法
(ii)固体状の微粒子担体に、クロム化合物の均一溶液を添加して接触させる方法
(iii)固体状のクロム化合物に、クロム化合物が溶解する溶媒に懸濁させた微粒子担体を添加して接触させる方法、
(iv)任意の溶媒を用いた微粒子担体の懸濁液に、クロム化合物の均一溶液を添加して接触させる方法(ただし、クロム化合物が再析出しないこと)
などが挙げられる。なお、ここで用いる溶媒は、クロム化合物を溶解させる溶媒として記載したものと同じものが好ましく用いられる。
また、本発明において、微粒子担体中へのクロム化合物の分散性をさらに向上させるという点からより好ましい担持方法は、粘土鉱物やイオン交換性層状化合物が膨潤可能な水又はアルコール溶媒を用い、粘土鉱物等の層間イオンとイオン交換性のあるクロム化合物の均一溶液とを接触させる方法が挙げられる。
クロム化合物の担持後に、非還元性雰囲気下400~900℃で焼成活性化することで少なくとも一部のクロム原子を6価とする。
焼成活性化処理は水分を実質的に含まない非還元性雰囲気、例えば酸素または空気下で行なうことができる。この際不活性ガスを共存させてもよい。好ましくは、モレキュラーシーブス等を流通させ十分に乾燥した空気を用い、流動状態下で行なう。焼成活性化は400~900℃で行うが、好ましくは450~850℃、さらに好ましくは500~800℃の温度範囲にて30分~48時間、好ましくは1時間~24時間、さらに好ましくは2時間~20時間行なう。この焼成活性化により前記微粒子担体に担持されたクロム化合物のクロム原子の少なくとも一部が6価に酸化されて担体上に化学的に固定される。
クロムの価数は固体生成物の色変化(一般的には、6価は黄色からオレンジ色、3価は緑色、2価は青色)を肉眼観察することにより概略を知ることができる。
工程(3)においては、前記焼成活性化した後のクロム化合物担持微粒子担体に、下記一般式(1)で示される有機アルミニウム化合物または下記一般式(2)で示される構造を有する有機アルミニウムオキシ化合物を、不活性炭化水素溶媒中で接触させる。
前記焼成活性化した後のクロム化合物担持微粒子担体に、更に下記一般式(1)で示される有機アルミニウム化合物または下記一般式(2)で示される構造を有する有機アルミニウムオキシ化合物を担持することにより、これらの化合物を担持しない場合に比べて、エチレン系重合体の重合時に水素により分子量が効率的に低下するなど、分子量の制御性が向上する。
R1 nAlR2 3-n ・・・・一般式(1)
(一般式(1)中、R1は炭素数1~20のアルキル基を示し、R2は、-OR3を示し、R3は酸素原子に直接結合する炭素原子が第1級炭素原子または第2級炭素原子である炭素数1~20の炭化水素基を示す。nは1~3の整数である。)
なお、本発明において第1級炭素原子は、0個又は1個の炭素原子と結合している炭素原子をいい、第2級炭素原子は、2個の炭素原子と結合している炭素原子をいう。酸素原子に直接結合する炭素原子が0個の炭素原子と結合している炭化水素基としては、メチル基が挙げられる。
-(AlR5-O)n’- ・・・・一般式(2)
(一般式(2)中、R5は炭素数1~10のアルキル基を示し、分子内に複数存在するR5は、同一でも異なっていても良く、n’は2~40の整数である。)
R5で示される炭素数1~10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、n-オクチル基、n-デシル基、n-ドデシル基等が挙げられるが、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘプチル基が好ましく、中でもメチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、i-ブチル基が特に好ましい。
n’は、2~40の整数であり、繰り返し単位数を示す。n’は、好ましくは2~30の範囲にある。
有機アルミニウムと水との反応は、通常、不活性炭化水素溶媒中で行われる。不活性炭化水素としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素及び芳香族炭化水素が使用できるが、脂肪族炭化水素又は芳香族炭化水素を使用することが好ましい。
アルモキサン系化合物の調製に用いる有機アルミニウム化合物は、2種以上混合して使用することもできる。トリメチルアルミニウムとトリメチルアルミニウム以外のアルキルアルミニウムから調製されるものは修飾メチルアルモキサン(MMAO)ともよばれる。なお、トリメチルアルミニウムとトリメチルアルミニウム以外のアルキルアルミニウムとの使用割合は、適宜選択することができる。例としては、東ソーファインケム社製のトリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミニウムを用いたMMAO-3Aグレード等が挙げられる。
本発明において、アルモキサン系化合物としては、活性改善の観点からトリメチルアルミニウムとトリメチルアルミニウム以外のアルキルアルミニウムから調製される修飾メチルアルモキサンが好ましく、トリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミニウムから調製される修飾メチルアルモキサンがさらに好ましい。
前記焼成活性化した後のクロム化合物担持微粒子担体に、前記一般式(1)で示される有機アルミニウム化合物または前記一般式(2)で示される構造を有する有機アルミニウムオキシ化合物を担持する方法としては、不活性炭化水素溶媒中で接触させる方法ならば特に限定されない。例えば、プロパン、n-ブタン、イソブタン、n-ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの不活性炭化水素溶媒に、前記焼成活性化した後のクロム化合物担持微粒子担体を混合してスラリー状態とし、これに前記一般式(1)で示される有機アルミニウム化合物または前記一般式(2)で示される構造を有する有機アルミニウムオキシ化合物を添加する方法が好ましい。添加する前記一般式(1)で示される有機アルミニウム化合物または前記一般式(2)で示される構造を有する有機アルミニウムオキシ化合物は、上記不活性炭化水素溶媒で希釈しても良いし、希釈せずに添加しても良い。希釈用溶媒と担持用の溶媒は同じでも異なっても良い。
工程(4)においては、前記接触工程で用いた前記不活性炭化水素溶媒を除去する。
前記工程(3)において、撹拌を停止して担持操作を終了した後は、速やかに溶媒を除去することが好ましい。溶媒の除去は窒素などの不活性ガスを流通させて除去することも出来るし、減圧により除去することも出来る。これらのうち減圧乾燥が好ましく、この際、ろ過を併用してもよい。減圧乾燥では、得られるエチレン系重合触媒(アルミニウムを担持したクロム化合物担持微粒子担体)が、粘性、湿り気のない流動性を有する粉末として得られるように乾燥させることが好ましい。
物性的な目安としては、溶媒の残存質量が、得られたエチレン系重合触媒の細孔体積に溶媒の密度を掛けて得られた質量の1/2以下、好ましくは1/5、さらに好ましくは1/10以下になっていることが好ましい。なお、ここで細孔体積は窒素吸着によるBET法によるものであり、溶媒の残存質量は以下の式により求めることができる。
溶媒の残存質量=(乾燥後のエチレン系重合触媒の質量)-{(一般式(1)で示される有機アルミニウム化合物または一般式(2)で示される構造を有する有機アルミニウムオキシ化合物の質量)+(クロム化合物担持微粒子担体の質量)}
触媒を溶媒と分離せずに長時間保管すると、触媒が経時劣化し、エチレン重合活性が低下する恐れがある。したがって、担持反応の際の溶媒との接触時間をも含めて、溶媒との接触時間を極力短縮し、速やかに溶媒を除去、乾燥することが好ましい。
本発明のエチレン系重合体の製造方法は、前記本発明の製造方法で得られるエチレン系重合触媒を用いることを特徴とする。
前記エチレン系重合触媒を用いて、エチレン系重合体の製造を行なうに際しては、スラリー重合、溶液重合のような液相重合法あるいは気相重合法など、いずれの方法も採用することができる。液相重合法は通常炭化水素溶媒中で行なう。炭化水素溶媒としては、プロパン、n-ブタン、イソブタン、n-ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの不活性炭化水素の単独または混合物が用いられる。
本発明の触媒により得られるエチレン系重合体は、水素による分子量の制御性が改善されているため、実用的に使用するのに適した高分子量のエチレン系重合体を得ることができる。本発明の触媒により得られるエチレン系重合体のHLMFRは、好ましくは0.01~100g/10分である。また、本発明の触媒により得られるエチレン系重合体の密度は、好ましくは0.900~0.980g/cm3、より好ましくは0.920~0.970g/cm3である。
得られたエチレン系重合体から、常法によりブロー成形して容易にブロー成形品を得ることができ、大型のブロー成形品も同様に得ることができる。
また、室温とは、特に断りがない限り、25℃である。
下記の測定条件で測定を行った。
粉末X線回折装置: Rigaku社製X-ray diffractmater SmartLab
波長:1.54Å
出力:40kV、30mA
集中法:2θスキャン、1°~65°
ステップ:0.02°
スキャン速度:4°/分
(2)HLMFR
温度190℃、荷重21.6kgにおけるメルトフローレート(HLMFR)は、JIS K6922-2:1997に準拠して測定した。
(3)密度
JIS K6922-1,2:1997に準拠して測定した。
(4)クロム含有量
クロム化合物を担持した微粒子担体におけるクロム含有量は、蛍光X線法により定量を行った。
(1)Cr賦活触媒-1の合成
(1-1)工程(1)Cr化合物の担持
200℃で2時間減圧乾燥を行ったMontmorillonite K 10(Aldorich社製、モンモリロナイト、以下“K-10”と記載することがある)30gを、窒素雰囲気下でフラスコに分取した。そこに、クロム(III)アセチルアセトナート(Cr(acac)3)のトルエン溶液(22mg/ml)を90ml添加し、室温で1時間撹拌した。その後、減圧下でトルエンを除去し、Cr(acac)3担持K-10を調製した。
なお、Montmorillonite K 10(Aldorich社製、モンモリロナイト)の粉末X線回折測定を行ったところ、2θ=20.0°、35.0°、61.9°に結晶構造由来の回折ピークを有していた。また、元素分析の結果、Cr(acac)3担持K-10中に含まれるCr原子は1.0wt%であった。
工程(1)の処理操作により得られたCr(acac)3担持K-10(15g)を、多孔板目皿付き石英ガラス管(管径5cm)に入れた。円筒状焼成用電気炉にセットし、モレキュラーシーブスを通した空気にて流動化させ、600℃で20時間焼成を行った。その結果、6価のクロム原子を含有することを示すオレンジ色がかったCr賦活触媒-1が得られた。
窒素雰囲気下、Cr賦活触媒-1の固体を2gをスターラーチップ入りの100mLの丸底フラスコに分取した。そこに、n-ヘキサン14mLを加えスラリー溶液とした。オイルバスにより40℃に昇温し、トリ-nブチルアルミニウム((nBu)3Al)、TBA)のn-ヘキサン溶液(1.0mmol/mL)を1.9mL添加した。1時間撹拌した後、直ちに減圧化で30分かけて溶媒を除去し、粘性、粘り気のない自由流動性のTBA処理Cr賦活触媒-1を得た。
精製窒素で充分置換された内容積2.0Lのオートクレーブに、TBA処理Cr賦活触媒-1を152.7mgおよびイソブタン0.7Lを仕込み、内温を100℃まで昇温した。エチレン分圧を1.4MPaとなるように保ちながら、124分間重合を行った。次いで、内容ガスを系外に放出することにより重合を終了した。その結果、261gのポリマーが得られた。得られたポリマーは、HLMFR=0.09(g/10min)、密度=0.9512g/cm3であった。これらの結果は、表1に記載した。
(1)Cr賦活触媒-1の合成、及び、
(2)Cr賦活触媒-1の有機アルミニウム処理
については、参考例1と同様にして、参考例1と同じTBA処理Cr賦活触媒-1を得た。
(3)エチレン重合
精製窒素で充分置換された内容積2.0Lのオートクレーブに、TBA処理Cr賦活触媒-1を137.9mgおよびイソブタン0.7Lを仕込み、内温を100℃まで昇温した。水素分圧を0.1MPaになるよう仕込み、エチレン分圧を1.4MPaとなるように保ちながら、130分間重合を行った。次いで、内容ガスを系外に放出することにより重合を終了した。その結果、229gのポリマーが得られた。得られたポリマーは、HLMFR=0.58(g/10min)、密度=0.9520g/cm3であった。
実施例1において、エチレン重合の条件を、表1に示す添加量及び重合時間に変更した以外は、実施例1と同じ触媒を用いて、同様にして重合を行った。重合結果は表1に記載した。
(1)Cr賦活触媒-1の合成については、参考例1、実施例1と同様にして行った。
(2)Cr賦活触媒-1の有機アルミニウム処理
参考例1において、有機アルミニウム処理時の化合物をトリ-nブチルアルミニウムから、ジエチルアルミニウムエトキシド(Et2AlOEt、DEAE)に変更した以外は、参考例1と同様にして、DEAE処理Cr賦活触媒-1を得た。
(3)エチレン重合
実施例1において、TBA処理Cr賦活触媒-1の代わりに、DEAE処理Cr賦活触媒-1を用いて、エチレン重合の条件を、表1に示す添加量及び重合時間に変更した以外は、同様にして重合を行った。重合結果は表1に記載した。
(1)Cr賦活触媒-1の合成については、参考例1、実施例1と同様にして行った。
(2)Cr賦活触媒-1の有機アルミニウム処理
参考例1において、有機アルミニウム処理を行わなかった。
(3)エチレン重合
比較例1は、参考例1と同様に水素を添加せず、比較例2は、実施例2と同様に水素を添加して、エチレン重合の条件を、表1に示す添加量及び重合時間に変更した以外は、それぞれ、参考例1及び実施例1と同様にして重合を行った。重合結果は表1に記載した。
(1)Cr賦活触媒-2の合成
(1-1)工程(1)Cr塩処理
純水150mlに硝酸クロム(III)・9水和物を15g溶解させた。オイルバスにより40℃に昇温し、Montmorillonite K 10(Aldorich社製、モンモリロナイト)を35g添加した。そのまま40℃を保ち、5時間撹拌した。加熱終了後、吸引ろ過により、硝酸クロム処理されたK-10と水溶液を分離した。回収したK-10成分に純水1000mlを加えて3分撹拌し、再び吸引ろ過を実施した。この操作を4回繰り返し、硝酸クロム処理K-10を得た。得られた硝酸クロム処理K-10は110℃の乾燥機にて一晩乾燥し、さらに減圧下、200℃で2時間乾燥を行い、窒素雰囲気下で保存した。
元素分析の結果、硝酸クロム処理K-10中に含まれるCr原子は0.6wt%であった。
工程(1)の処理操作により得られた硝酸クロム処理K-10(15g)を、多孔板目皿付き石英ガラス管(管径5cm)に入れた。円筒状焼成用電気炉にセットし、モレキュラーシーブスを通した空気にて流動化させ、600℃で20時間焼成を行った。その結果、6価のクロム原子を含有することを示すオレンジ色がかったCr賦活触媒-2が得られた。
窒素雰囲気下、Cr賦活触媒-2の固体2gをスターラーチップ入りの100mLの丸底フラスコに分取した。そこに、そこに、n-ヘキサン14mLを加えスラリー溶液とした。オイルバスにより40℃に昇温し、トリ-nブチルアルミニウム((nBu)3Al)、TBA)のn-ヘキサン溶液(0.1mmol/mL)を4.6mL添加した。1時間撹拌した後、直ちに減圧化で30分かけて溶媒を除去し、粘性、粘り気のない自由流動性のTBA処理Cr賦活触媒-2を得た。
実施例1において、TBA処理Cr賦活触媒-1の代わりに、TBA処理Cr賦活触媒-2を用いて、エチレン重合の条件を、表1に示す添加量及び重合時間に変更した以外は、実施例1と同様にして重合を行った。重合結果は表1に記載した。
(1)Cr賦活触媒-2の合成については、実施例5と同様にして行った。
(2)Cr賦活触媒-2の有機アルミニウム処理
実施例5において、有機アルミニウム処理を行わなかった。
(3)エチレン重合
比較例3は、参考例1と同様に水素を添加せず、比較例4は、実施例2と同様に水素を添加して、エチレン重合の条件を、表1に示す添加量及び重合時間に変更した以外は、それぞれ、参考例1及び実施例1と同様にして重合を行った。重合結果は表1に記載した。
(1)Cr賦活触媒-3の合成
(1-1)工程(1)Cr塩処理
純水226mlと濃硫酸 67gを混合した硫酸水溶液を90℃に昇温し、精製ベンクレイ(商品名、水澤化学社製、ベントナイト)を40g添加し3時間撹拌した。その後、ろ過により固形分を回収した。固形分に純水1000mlを添加し再度撹拌した後、ろ過を行った。この操作を、ろ液のpHが4以上になるまで繰り返した。得られた、硫酸処理べンクレイを110℃の乾燥機にて一晩乾燥し、さらに減圧下、200℃で2時間乾燥を行った。
純水150mlに硝酸クロム(III)・9水和物(和光純薬社製)を15g溶解させた。オイルバスにより40℃に昇温し、硫酸処理ベンクレイを35g添加した。そのまま40℃を保ち、5時間撹拌した。加熱終了後、吸引ろ過により、硝酸クロム処理されたベンクレイと水溶液を分離した。回収したベンクレイに純水1000mlを加えて3分撹拌し、再び吸引ろ過を実施した。この操作を4回繰り返し、硝酸クロム処理ベンクレイを得た。得られた硝酸クロム処理ベンクレイは110℃の乾燥機にて一晩乾燥し、さらに減圧下、200℃で2時間乾燥を行い、窒素雰囲気下で保存した。
なお、硫酸処理ベンクレイの粉末X線回折測定を行ったところ、2θ=20.0°、35.1°、61.9°に結晶構造由来の回折ピークを有していた。また、元素分析の結果、硝酸クロム処理ベンクレイに含まれるCr原子は0.6wt%であった。
工程(1)の処理操作により得られた硝酸クロム処理ベンクレイ(15g)を、多孔板目皿付き石英ガラス管(管径5cm)に入れた。円筒状焼成用電気炉にセットし、モレキュラーシーブスを通した空気にて流動化させ、600℃で20時間焼成を行った。その結果、6価のクロム原子を含有することを示すオレンジ色がかったCr賦活触媒-3が得られた。
窒素雰囲気下、Cr賦活触媒-3の固体を2gをスターラーチップ入りの100mLの丸底フラスコに分取した。そこに、n-ヘキサン14mLを加えスラリー溶液とした。オイルバスにより40℃に昇温し、トリエチルアルミニウム(Et3Al、TEA)のn-ヘキサン溶液(0.1mmol/mL)を2.4mL添加した。1時間撹拌した後、直ちに減圧化で30分かけて溶媒を除去し、粘性、粘り気のない自由流動性のTEA処理Cr賦活触媒-3を得た。
参考例2は、参考例1と同様に水素を添加せず、実施例7は、実施例1と同様に水素を添加して、エチレン重合の条件を、表1に示す添加量及び重合時間に変更した以外は、それぞれ、参考例1及び実施例1と同様にして重合を行った。重合結果は表1に記載した。
(1)Cr賦活触媒-3の合成については、参考例2、実施例7と同様にして行った。
(2)Cr賦活触媒-3の有機アルミニウム処理
参考例2、実施例7において、有機アルミニウム処理時の化合物をTEAから、ジエチルアルミニウムエトキシド(Et2AlOEt、DEAE)に変更した以外は、参考例2および実施例7と同様に実施し、DEAE処理Cr賦活触媒-3を得た。
(3)エチレン重合
参考例3は水素を添加せず、実施例8は水素0.4MPaを添加し、その他の条件を表1に示す条件に変更した以外は、参考例1及び実施例1と同様にエチレン重合を行った。重合結果は表1に記載した。
(1)Cr賦活触媒-3の合成については、参考例2、実施例7と同様に行った。
(2)Cr賦活触媒-3の有機アルミニウム処理
参考例2、実施例7において、有機アルミニウム処理時の化合物をTEAから、メチル基とイソブチル基からなるアルモキサン(MMAO)に変更した以外は、参考例2、実施例7と同様に行い、MMAO処理Cr賦活触媒-3を得た。
(3)エチレン重合
参考例4は水素を添加せず、実施例9は水素0.4MPaを添加し、その他の条件を表1に示す条件に変更した以外は、参考例1及び実施例1と同様にエチレン重合を行った。重合結果は表1に記載した。
(1)Cr賦活触媒-3の合成については、参考例2、実施例7と同様にして行った。
(2)Cr賦活触媒-3の有機アルミニウム処理
有機アルミニウム処理は、行わなかった。
(3)エチレン重合
比較例5は水素を添加せず、比較例6は水素を0.4MPa添加し、その他の条件を表1に示す条件に変更した以外は、参考例1及び実施例1と同様にエチレン重合を行った。重合結果は表1に記載した。
また、実施例6と比較例4も同じ水素添加量であるが、有機アルミニウム処理をした触媒を用いた実施例6の方が、比較例4よりもHLMFRが高くなっており、有機アルミニウム化合物処理の効果が示されている。
また、実施例7、8及び9と比較例6も同じ水素添加量であるが、有機アルミニウム処理をした触媒を用いた実施例7、8及び9の方が、比較例6よりもHLMFRが高くなっており、有機アルミニウム化合物処理の効果が示されている。
Claims (6)
- 次の工程を有することを特徴とする、エチレン系重合触媒の製造方法。
工程(1)粉末X線回折測定において周期構造由来の回折ピークを有する無機酸化物からなる微粒子担体にクロム化合物を担持し、
工程(2)非還元性雰囲気下400~900℃で焼成活性化することで少なくとも一部のクロム原子を6価とした後、
工程(3)下記一般式(1)で示される有機アルミニウム化合物または下記一般式(2)で示される構造を有する有機アルミニウムオキシ化合物を不活性炭化水素溶媒中で接触させ、
工程(4)該不活性炭化水素溶媒を除去する。
R1 nAlR2 3-n ・・・・一般式(1)
(一般式(1)中、R1は炭素数1~20のアルキル基を示し、R2は、-OR3を示し、R3は酸素原子に直接結合する炭素原子が第1級炭素原子または第2級炭素原子である炭素数1~20の炭化水素基を示す。nは1~3の整数である。)
-(AlR5-O)n’- ・・・・一般式(2)
(一般式(2)中、R5は炭素数1~10のアルキル基を示し、分子内に複数存在するR5は、同一でも異なっていても良く、n’は2~40の整数である。) - 前記無機酸化物が、粉末X線回折測定において、2θ=5~15°、16~25°、30~40°又は55~65°の少なくとも2つの範囲内に回折ピークを有することを特徴とする、請求項1に記載のエチレン系重合触媒の製造方法。
- 前記工程(3)において、前記無機酸化物1gに対するアルミニウム原子のモル数が0.01~3.0mmol/gになるように接触させることを特徴とする、請求項1又は2に記載のエチレン系重合触媒の製造方法。
- 前記無機酸化物が、粉末X線回折測定において、2θ=16~25°、及び30~40°の両方の範囲内に回折ピークを有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のエチレン系重合触媒の製造方法。
- 前記無機酸化物がイオン交換性層状化合物であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のエチレン系重合触媒の製造方法。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法で得られるエチレン系重合触媒を用いることを特徴とする、エチレン系重合体の製造方法。
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