JP7342085B2 - 不水溶性金属加工油組成物 - Google Patents
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Description
硫黄系化合物として単体硫黄を添加する場合の問題点として、以下が挙げられる。例えば、潤滑油に対する単体硫黄の溶解性が低いため、配合量が少量となる。また、低温環境下(例えば冬場)において、硫黄が析出及び/または沈積し、溶解する硫黄量がさらに減少して加工性能が低下する。
上記の問題点を改善するために、特許文献1~3には、単体硫黄に加えて、他の添加剤を使用して切削加工性や研削加工性を向上させている。例えば、特許文献1には、単体硫黄に加えて、平均粒度1μm以下のアルカリ金属硼酸塩水和物を含有する金属研削油組成物が、特許文献2には、単体硫黄に加えて、平均粒度0.1μm以下の超微粒子炭酸ナトリウムを含有する金属研削油組成物が開示されている。また、特許文献3には、単体硫黄と共に界面活性剤を含有する金属研削油を開示している。
加えて、切削加工及び/又は研削加工ライン等の生産現場では、種々の要因で水が混入することがある。そのため、水混入時の水分離性に優れる必要がある。
すなわち、本発明は、以下の[1]及び[2]を提供する。
[1]40℃における動粘度が5~20mm2/sの基油(A)を92~99.9質量部、及び
炭素数が10~24である脂肪族カルボン酸(b1)の脱水縮合物、及び炭素数が10~24である脂肪族カルボン酸(b1)と、脂肪族カルボン酸(b1)と異なるカルボン酸(b2)との脱水縮合物から選ばれる少なくとも1種のカルボン酸脱水縮合物(B)を0.1~8質量部を含有し、
基油(A)とカルボン酸脱水縮合物(B)との合計が100質量部である、不水溶性金属加工油組成物。
[2]上記[1]に記載の不水溶性金属加工油組成物を用いて金属を加工する、金属加工方法。
[不水溶性金属加工油組成物]
本実施形態に係る不水溶性金属加工油組成物は、以下の成分(A)及び成分(B)を特定割合で含有する。なお、成分(A)と(B)との合計は100質量部である。
また、本明細書において動粘度とは、JIS K 2283:2000に準拠して測定した動粘度を意味する。
本実施形態の不水溶性金属加工油組成物に含まれる基油(A)は、40℃における動粘度が5~20mm2/sであることを要する。40℃における基油の動粘度が5mm2/s未満であると、引火点が低いため安全性の面で好ましくない。40℃における動粘度が20mm2/sを超えると、工作機械に付着する等、作業環境の悪化をもたらすため好ましくない。また、例えば研削加工時に用いられる砥石の目詰まりを起こす可能性があるため好ましくない。40℃における動粘度が5~20mm2/sであれば、切削及び/または研削時の冷却性を良好なものにすることができる。
上記基油(A)の40℃における動粘度は、好ましくは6~15mm2/sであり、より好ましくは8~12mm2/sである。
鉱油としては、例えば、パラフィン系原油、混合系原油あるいはナフテン系原油を常圧蒸留するか、あるいは常圧蒸留の残渣油を減圧蒸留して得られる留出油、またはこれを常法にしたがって精製することによって得られる精製油、例えば、溶剤精製油、水添精製油、脱ロウ処理油、白土処理油等を挙げることができる。
合成油としては、例えばポリブテン、ポリプロピレン、炭素数8~14のα-オレフィンオリゴマー及びこれらの水素化物、さらにはポリオールエステル(トリメチロールプロパンの脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸エステルなど)や二塩基酸エステル、芳香族ポリカルボン酸エステル、リン酸エステルなどのエステル系化合物、アルキルベンゼン、アルキルナフタレンなどのアルキル芳香族化合物、ポリアルキレングリコールなどのポリグリコール油、シリコーン油などが挙げられる。
これらの基油は、一種を用いてもよく、二種以上を適宜組み合せて用いてもよい。
上記基油(A)の含有量は、好ましくは93~99.5質量部、より好ましくは95~99質量部である。
本実施形態の不水溶性金属加工油組成物は、炭素数が10~24である脂肪族カルボン酸(b1)の脱水縮合物、及び炭素数が10~24である脂肪族カルボン酸(b1)と、脂肪族カルボン酸(b1)と異なるカルボン酸(b2)との脱水縮合物から選ばれる少なくとも1種のカルボン酸脱水縮合物(B)を含む。
上記炭素数が10~24である脂肪族カルボン酸(b1)としては、例えば天然由来のカルボン酸を使用することができる。天然由来の炭素数が10~24のカルボン酸としては、ひまし油やトール油脂肪酸等の天然由来の、飽和脂肪族カルボン酸及びカルボキシル基と二重結合とを有する不飽和脂肪族カルボン酸を具体的に挙げることができる。
飽和脂肪族カルボン酸としては、カプリン酸、ネオデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸及びリグノセリン酸などが挙げられる。不飽和脂肪族カルボン酸としては、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、リシノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸、α-リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサペンタエン酸、及びドコサヘキサエン酸などが挙げられる。中でも、脂肪族カルボン酸(b1)が、アルコール性水酸基とカルボキシル基と二重結合とを1つずつ有するリシノール酸であることが好ましい。
飽和脂肪族カルボン酸としては、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、2-エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、イソノナン酸、カプリン酸、ネオデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸及びリグノセリン酸などが挙げられる。不飽和脂肪族カルボン酸としては、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸、α-リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサペンタエン酸、及びドコサヘキサエン酸などが挙げられる。
なお、脂肪族カルボン酸(b1)と異なるカルボン酸(b2)は、脂肪族カルボン酸(b1)として選択したカルボン酸と異なればよく、その炭素数は脂肪族カルボン酸(b1)と重複していてもよい。中でも、炭素数10~24の脂肪族カルボン酸が好ましく、炭素数12~20の脂肪族カルボン酸がより好ましい。
炭素数が10~24である脂肪族カルボン酸(b1)と、該(b1)と異なるカルボン酸(b2)との脱水縮合物は、上記脂肪族カルボン酸(b1)にさらにカルボン酸(b2)を加えて脱水縮合を行うことにより得ることができる。一例として、脂肪族カルボン酸(b1)がリシノール酸であり、カルボン酸(b2)がオレイン酸である組み合わせを挙げることができる。
脱水縮合物の重合度は、上記脱水縮合の反応時間によって調整される。反応時間が長くなれば、重合度の高い縮合物が得られる。
本実施形態におけるカルボン酸脱水縮合物(B)は、好ましくは5~50mgKOH/g、より好ましくは10~40mgKOH/g、さらに好ましくは13~35mgKOH/gの水酸基価を有する。カルボン酸脱水縮合物(B)の水酸基価が上記範囲にあると、優れた加工性能、例えば高い研削量を達成することができる。
また、本実施形態におけるカルボン酸脱水縮合物(B)は、好ましくは150~250mgKOH/g、より好ましくは180~210mgKOH/g、さらに好ましくは190~200mgKOH/gのけん化価を有する。カルボン酸脱水縮合物(B)のけん化価が上記範囲にあると、優れた加工性能、例えば高い研削量を達成することができる。
ここで、酸価は、JIS K 2501:2003(指示薬法)に基づいて測定される値であり、水酸基価は、JIS K 0070:1992に基づいて測定される値であり、けん化価は、JIS K 2503:2010に基づいて測定される値である。
得られたカルボン酸脱水縮合物(B)が有し得る遊離水酸基は、任意のカルボン酸でキャッピングされていてもよい。キャッピングに用いられるカルボン酸は特に限定されない。
成分(B)の含有量が0.1質量部未満であると、加工性能、例えば研削量に劣る。また上記含有量が8質量部を超えると、不水溶性金属加工油組成物の粘度が高くなり、研削加工で生じる切りくずを洗浄する洗浄作用に劣る傾向がある。また、ハンドリング性にも劣る。
不水溶性金属加工油組成物におけるカルボン酸脱水縮合物(B)の含有量は、好ましくは0.5~7質量部、より好ましくは1~6質量部である。
本実施形態の不水溶性金属加工油組成物には、本実施形態の目的を阻害しない範囲でさらに他の成分を配合することができる。その他添加剤としては、油性剤、極圧剤、耐摩耗剤、酸化防止剤、金属不活性化剤、防錆剤、分散剤、消泡剤及びミスト防止剤からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤(C)を挙げることができる。
油性剤としては、例えばマレイン酸、アルキル若しくはアルケニルマレイン酸、シュウ酸、コハク酸、アルキル若しくはアルケニルコハク酸で代表される二塩基酸及びそのエステル、三塩基酸及びそのエステル、ナタネ油、大豆白絞油などの脂肪酸、脂肪酸エステル及び油脂などが挙げられる。
極圧剤としては、塊状、粉末状及び溶融液体状等の単体硫黄、硫化油脂及びポリサルファイド等の硫黄系極圧剤、並びに塩素化パラフィン、塩素化油脂、塩素化脂肪酸エステル、塩素化脂肪酸などの塩素系極圧剤、リン酸エステル、チオリン酸エステル、ジチオリン酸エステル、リン酸エステルアミン塩、チオリン酸エステルアミン塩、ジチオリン酸エステルアミン塩、亜リン酸エステル、チオ亜リン酸エステル、ジチオ亜リン酸エステルなどのリン系極圧剤などが挙げられる。
耐摩耗剤としては、例えばジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)、ジチオカルバミン酸亜鉛(ZnDTC)、硫化オキシジチオリン酸モリブデン(MoDTP)及び硫化オキシジチオカルバミン酸モリブデン(MoDTC)などが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばジフェニルアミン、アルキルジフェニルアミン、フェニル-α-ナフチルアミン、アルキルフェニル-α-ナフチルアミンなどのアミン系酸化防止剤、4,4’-メチレン-ビス-2,6-ジ-t-ブチルフェノール、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール(DBPC)などのフェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤及びモリブデンアミン錯体系酸化防止剤等を挙げることができる。
金属不活性化剤としては、例えばベンゾトリアゾール、トリアゾール誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体等を挙げることができる。
防錆剤としては、例えばソルビタン脂肪酸エステル等の多価アルコールの脂肪酸エステルを挙げることができる。
分散剤としては、例えばアルキル若しくはアルケニルコハク酸イミド、アルキル若しくはアルケニルコハク酸エステル、酸アミドなどの無灰系分散剤等を挙げることができる。
消泡剤としては、例えばジメチルポリシロキサン等のシリコーン系消泡剤、フルオロエーテル等を挙げることができる。
ミスト防止剤としては、ポリイソブチレン、エチレン-プロピレンコポリマー等の炭化水素系高分子化合物を用いることができる。上記高分子化合物の数平均分子量は100,000~3,000,000が好ましく、200,000~2,000,000がより好ましい。
成分(C)の添加量がそれぞれ独立して上記範囲内にあれば、各成分の効果が十分に発揮される。上記成分(C)の添加量はそれぞれ独立して、より好ましくは0.2~2.5質量部、さらに好ましくは0.4~2質量部である。
本発明の一態様において、基油(A)とカルボン酸脱水縮合物(B)との合計含有量は、不水溶性金属加工油組成物の全量(100質量%)基準で、好ましくは80~100質量%、より好ましくは95~100質量%である。
本発明の他の態様において、基油(A)、カルボン酸脱水縮合物(B)及び成分(C)の合計含有量は、不水溶性金属加工油組成物の全量(100質量%)基準で、好ましくは90~100質量%、より好ましくは95~100質量%である。
<金属加工方法>
本実施形態における金属加工方法は、上述した不水溶性金属加工油組成物を用いて金属を加工する。本実施形態の不水溶性金属加工油組成物を用いて行う金属加工の種類としては、切削加工、研削加工、打抜き加工、研磨加工、絞り加工、抽伸加工、圧延加工等の各種金属加工を挙げることができ、中でも研削加工が好ましい。研削加工としては、例えば、研削ベルトにより金属を研削加工する方法を挙げることができる。なお、研削ベルトとは、布、紙、プラスチック、ゴム等で形成された基体表面に、研磨材(砥粒)が接着されたエンドレス状のベルトからなる研磨工具であり、研削加工において通常使用されるものを適宜選択して使用可能である。砥粒としては、例えばアルミナを用いることができる。本方法で被加工材料となる金属は、上記したとおりである。
なお、本実施形態の不水溶性金属加工油組成物は、研削性が良好で研削量を多くすることが可能であることから、いわゆる粗研削に好適に使用できる。
研削ベルトを用いた研削加工は、例えば図1に示すように、搬送ベルト4等で搬送される被削材5に、アイドルロール1及びコンタクトロール2のような2以上のローラ間で回転走行する研削ベルト3表面を押し付けて行う。この際、ベルトが押し付けられる被削材5の部分(研削部)に、本実施形態の不水溶性金属加工油組成物6が供給される。本実施形態の不水溶性金属加工油組成物6は、例えば、搬送ベルト4の下方に設けられた油タンク7から研削部に供給されるとともに、研削部から落下したものがタンク7に戻されることで循環しながら研削部に供給される。
また、本実施形態の不水溶性金属加工油組成物の上記金属加工方法における使用も提供する。
(1)研削性能
各不水溶性金属加工油組成物を用いて、以下の金属加工を行った。図1に概略図で示す研削試験用装置を用いて研削性評価を行った。図1に示すように、アイドルロール1とコンタクトロール2との間で回転走行する研削ベルト3に、搬送ベルト4上に載置された被削材5を押し付け、一方で、研削部に上記不水溶性金属加工油組成物6を油タンク7から循環供給しながら研削を行う。1試験につき5枚の被削材板を使用し、間隔を空けずに連続して通板する。評価項目及び試験条件は、以下の通りである。
(評価項目)
前記試験を、合計100パス行い、研削量(g)を測定した。研削量が500g以上の場合はA評価とし、A評価の研削性を合格とする。一方で、400~500g未満の場合はB評価、400g未満の場合はC評価とし、いずれも不合格とする。
(試験条件)
・研削ベルト:アルミナ80番
・被研削材:SUS304、幅90mm×長さ1,000mm×厚さ約3mm、1試験毎に5枚通板
・速度:ベルト速度;1400m/min、板送り速度;10m/min
・研磨方法:ダウンカット
・タンク油温度:40℃
・負荷:1.5hp/inch(ベルト押付け力を一定で評価)
50mlシリンダーに各金属加工油組成物20gと水20gを量りとり、30秒間激しく振とうした。3時間後の溶液状態を観察し、以下の評価基準で評価した。
A:乳化層無し、B:乳化層が1mm未満、C:乳化層が1mm以上。
(3)臭気評価
各金属加工油組成物を100℃のホットスターラ―に垂らし、その臭気を以下の評価基準で評価した。
A:僅かな臭気、C:強い臭気
(4)総合評価
上記(1)~(3)の評価に基づき、3段階(A:優れる,B:やや劣る,C:劣る)で評価した。
表1-1及び表1-2に示す各材料を同表に示す割合で用いて不水溶性金属加工油組成物を調製した。上述の通り、各種性能(研削性、水分離性及び臭気)評価を行い、各性能をもとに総合評価(A~C)を行った。結果を同じく表1-1及び1-2に示す。各組成物配合量の単位は「質量部」である。
<材料>
(1)基油(A)
・パラフィン系基油(40℃動粘度:9.918mm2/s、100℃動粘度:2.714mm2/s:JIS K 2283:2000に準拠して測定)
(2)カルボン酸脱水縮合物(B)
・カルボン酸脱水縮合物1:リシノール酸を窒素気流下200℃で加熱脱水縮合し、さらにオレイン酸を加え加熱脱水縮合した縮合物、酸価:90mgKOH/g、水酸基価:15mgKOH/g、けん化価:195mgKOH/g
・カルボン酸脱水縮合物2:リシノール酸を窒素気流下200℃で加熱脱水縮合し、さらにオレイン酸を加え加熱脱水縮合した縮合物、酸価:34mgKOH/g、水酸基価:28mgKOH/g、けん化価:198mgKOH/g
・カルボン酸脱水縮合物3:リシノール酸を窒素気流下200℃で加熱脱水縮合し、さらにオレイン酸を加え加熱脱水縮合した縮合物、酸価:10mgKOH/g、水酸基価:33mgKOH/g、けん化価:192mgKOH/g
(3)(比較例で用いる成分)
・ポリサルファイド:40℃動粘度:48.65mm2/s,S分:39.5質量%
・Caスルホネート:塩基価495mgKOH/g,Ca分:18.5質量%
・ZnDTP:S分:15.0質量%,P分:7.5質量%,Zn分:8.5質量%
・Naスルホネート:塩基価450mgKOH/g,Na分:19.5質量%
・チアジアゾール誘導体:S分:36質量%,N分:49質量%
(4)その他添加剤(C)
・フェノール系酸化防止剤:2,6-ジ-tert-ブチルパラクレゾール
・シリコーン系消泡剤:ジメチルポリシロキサン
Claims (6)
- 40℃における動粘度が5~20mm2/sの基油(A)を92質量部以上99質量部未満、及びカルボン酸脱水縮合物(B)を1質量部超8質量部以下含有し、
前記カルボン酸脱水縮合物(B)は、リシノール酸(b1)と、オレイン酸(b2)との脱水縮合物を含み、
前記基油(A)がパラフィン系鉱油を含み、
前記カルボン酸脱水縮合物(B)の酸価が10~90mgKOH/gであり、
前記カルボン酸脱水縮合物(B)の水酸基価が5~50mgKOH/gであり、
前記カルボン酸脱水縮合物(B)のけん化価が180~210mgKOH/gであり、
前記基油(A)と前記カルボン酸脱水縮合物(B)との合計が100質量部であり、
切削加工及び研削加工の少なくとも一方に用いられる、不水溶性金属加工油組成物。 - さらに、油性剤、極圧剤、耐摩耗剤、酸化防止剤、金属不活性化剤、防錆剤、分散剤、消泡剤及びミスト防止剤からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤(C)を、
前記基油(A)及び前記カルボン酸脱水縮合物(B)の合計100質量部に対して、それぞれ独立して0.2~3質量部含有する、請求項1に記載の不水溶性金属加工油組成物。 - 金属の研削加工に用いられる、請求項1又は2に記載の不水溶性金属加工油組成物。
- 前記金属が鉄系材料である、請求項3に記載の不水溶性金属加工油組成物。
- 請求項1~4のいずれか一項に記載の不水溶性金属加工油組成物を用いて金属を加工する、金属加工方法。
- 研削ベルトにより前記金属を研削加工する、請求項5に記載の金属加工方法。
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