JP7341614B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、有料道路の料金所、駐車場の出入り口等における車両の発進制御に関する。
有料道路の料金所、駐車場の出入り口等では、一般的に、車両の発進制御のために制御バーが用いられる。例えば、特許文献1では、非ETCレーンにおいて制御バーを水平状態(閉状態)にすることで車両の待機を促し、制御バーを垂直状態(開状態)にすることで車両の発進を促す。
特開2012-009070号公報
特許文献1の技術では、制御バーの開閉により車両がとるべき動作(待機又は発進)を通知している。しかしながら、特許文献1の技術では、車両と制御バーが接触するリスクがあり、車両と制御バーが接触した場合には車両及び制御バーが破損してしまうという課題がある。
本開示は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしている。より具体的には、有料道路の料金所、駐車場の出入り口等において、車両と制御バーが接触する事態を回避することを主な目的とする。
本開示に係る制御装置は、
光を照射する照射装置に接続され、前記照射装置を制御する制御装置であって、
車両の位置及び前記車両の状態の少なくともいずれかに基づき、前記車両がとるべき動作を通知する表示である動作通知表示を決定する表示決定部と、
前記車両が走行する走行路の路面に光の照射により前記動作通知表示を生成するよう前記照射装置に指示する照射指示部とを有する。
本開示では、光の照射により車両がとるべき動作を通知する。このため、本開示によれば、制御バーを不要にすることができ、車両と制御バーが接触する事態を回避することができる。
実施の形態1に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す図。 実施の形態1に係る制御装置の機能構成例を示す図。 実施の形態1に係る表示決定テーブルの例を示す図。 実施の形態1に係る制御装置の動作例を示すフローチャート。 実施の形態1に係る制御装置の動作例を示すフローチャート。 実施の形態2に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す図。 実施の形態3に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す図。 実施の形態4に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す図。 実施の形態4に係る照射装置Aの機能構成例を示す図。 実施の形態4に係る照射装置Bの機能構成例を示す図。 実施の形態4に係る表示決定テーブルの例を示す図。 実施の形態4に係る照射装置Aの動作例を示すフローチャート。 実施の形態4に係る照射装置Bの動作例を示すフローチャート。 実施の形態4に係る照射装置Bの動作例を示すフローチャート。 実施の形態5に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す図。 実施の形態6に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す図。 実施の形態1に係る制御装置のハードウェア構成例を示す図。 実施の形態4に係る照射装置Aのハードウェア構成例を示す図。 実施の形態4に係る照射装置Bのハードウェア構成例を示す図。
以下、実施の形態を図を用いて説明する。以下の実施の形態の説明及び図面において、同一の符号を付したものは、同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
以下では、スマートIC(インターチェンジ)用ETCシステムでの車両の発進制御を例に説明を進める。
スマートIC用ETCシステムでは、前述の車両と制御バーの接触という課題に加え、現状、以下のような課題がある。
スマートIC用ETCシステムにおいても、制御バーの開閉により車両の発進制御を行うことが一般的である。また、スマートIC用ETCシステムでは、誤進入車両を元の道路に戻すための退避路が設けられる。当該退避路は、Uターン形状となるため、急カーブ形状となることが多い。また、その急カーブ形状は、車長の長い大型車両も通過させる必要があるため、内輪差及び外輪差を考慮した幅広な道路形状となる。この幅広な退避路に設置する制御バーは、幅広(長尺)な道路幅をカバーする必要がある。従って、スマートIC用ETCシステムでは、制御バーが長尺で重くなり、制御バーを開閉するモータへの負担が大きく、耐久性の高いモータを設置しなければならないという課題がある。また、退避路の急カーブの曲率により制御バーの長さが変わるため、必要とされるモータの耐久性も変わる。また、スマートIC用ETCシステムでは、地形により道路線形が異なる。このため、退避路の幅も場所により異なる。
このように、スマートIC用ETCシステムでは、退避路ごとに異なる退避路の幅に合わせて制御バーの長さ及びモータの出力をカスタマイズする必要があり、生産性及びコストにおいて課題がある。
以上のように、本実施の形態及び以降の実施の形態をスマートIC用ETCシステムに適用した場合に特に効果が大きいと考えられるため、以下では、スマートIC用ETCシステムでの車両の発進制御を例に説明を進める。しかしながら、本実施の形態及び以降の実施の形態は通常のETCシステム及び駐車場の出入り口での車両の発進制御にも適用可能である。
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す。
図1は、車両が走行する走行路を上空から見た状態を示す。なお、図1では、制御装置100が走行路の近傍に配置されることになっているが、制御装置100は走行路の近傍に配置されていなくてもよい。
図1において、制御装置100は、照射装置A201及び照射装置B202に接続され、照射装置A201及び照射装置B202を制御する。
より具体的には、制御装置100は、照射装置A201及び照射装置B202に動作通知表示を生成するよう指示する。動作通知表示とは、車両が取るべき動作を通知する表示である。動作通知表示は、照射装置A201及び照射装置B202が車両が走行する総頃の路面に光を照射して生成する。
制御装置100、照射装置A201及び照射装置B202の組合せは、照射システムともいう。
照射装置A201は、走行路の路側に設けられたアイランドに配置される。
照射装置A201は、制御装置100からの指示に基づき、路面に光を照射して、動作通知表示を生成する。具体的には、照射装置A201は照射領域401に光を照射して動作通知表示として停止線501を生成する。照射装置A201が停止線501を表示することにより、車両に停止線501の位置(停止位置)で一旦停止することを促す。車両が停止線501の位置で一旦停止することにより、後述する無線部Y302が車両と通信を行うことができる。ドライバーによっては「一旦停止」の標示の手前で停止してしまう場合がある。無線部Y302はDSRC(Dedicated Short Range Communications)を用いて車両と通信を行うため、「一旦停止」の標示の手前で停止してしまうと、無線部Y302が車両と通信を行えない。無線部Y302と車両との通信を可能にするために停止線501の位置に車両を停止させることが必要である。
なお、照射装置A201は、例えばレーザ照射装置又はLED(Llight Emitting Diode)照射装置である。レーザ照射装置はレーザ光を照射する。LED照射装置はLED光を照射する。
照射装置B202も、照射装置A201と同様に、走行路の路側に設けられたアイランドに配置される。
照射装置B202は、制御装置100からの指示に基づき、路面に光を照射して、動作通知表示を生成する。具体的には、照射装置B202は照射領域402に光を照射して動作通知表示として右旋回サイン502を生成する。また、照射装置B202は照射領域403に光を照射して動作通知表示として直進サイン503を生成する。
照射装置B202が右旋回サイン502を表示することにより、車両に退避路の方向へ走行するよう促す。
また、照射装置B202が直進サイン503を表示することにより、車両にETC走行路の方向へ走行するよう促す。
照射装置B202も、照射装置A201と同様に、例えばレーザ照射装置又はLED照射装置である。
なお、本実施の形態及び実施の形態2以降では、退避路が右方向にあるため照射装置B202が右旋回サイン502を表示する例を示す。退避路が左方向にある場合は、照射装置B202は、右旋回サイン502ではなく、左旋回サインを表示する。また、退避路がUターン方向にある場合は、照射装置B202はUターンサインを表示する。照射装置B202は、このように、ETC走行路の方向と退避路の方向とを区別してサインを照射する。
センサX301は、照射装置A201の手前の位置で車両を検知する。つまり、センサX301は、照射装置A201が照射領域401に停止線501を生成できるようにするために、照射装置A201の手前の位置で車両を検知する。センサX301は、車両を検知した場合は、センサデータとして、車両を検知したことを制御装置100に通知する。
無線部Y302は、照射装置A201の近傍で車両と通信する。また、無線部Y302は、車両と通信を行い車両がETC対応車両であるか否かを判定し、センサデータとして、判定結果を制御装置100に通知する。
図2は、制御装置100の機能構成例を示す。
図2において、センサ通信部101は、センサX301及び無線部Y302と通信を行う。つまり、センサ通信部101は、センサX301及び無線部Y302からセンサデータを受信する。
表示決定部102は、車両の位置及び車両の状態の少なくともいずれかに基づき、動作通知表示を決定する。
センサX301からセンサデータを受信した場合は、車両がセンサX301の近傍の位置にいることが分かる。このため、表示決定部102は、動作通知表示として、照射装置A201に停止線501を表示させることを決定する。
一方、無線部Y302からセンサデータを受信し、受信したセンサデータで車両がETC対応車両であることが通知されている場合は、車両がETCに対応した状態であることが分かる。このため、表示決定部102は、動作通知表示として、照射装置B202に直進サイン503を表示させることを決定する。また、センサX301からセンサデータを受信し、受信したセンサデータで車両がETC非対応車両であることが通知されている場合は、車両がETCに対応していない状態であることが分かる。このため、表示決定部102は、動作通知表示として、照射装置B202に右旋回サイン502を表示させることを決定する。
表示決定DB103は、表示決定部102が動作通知表示を決定する際に用いられるテーブルである表示決定テーブルを記憶する。
図3は、表示決定テーブルの例を示す。図3に示すように、表示決定テーブルでは、センサデータの送信元のセンサと、車両状態との組合せに対して、動作通知表示と、指示の出力先の照射装置とが示される。
照射指示部104は、走行路の路面に光の照射により動作通知表示を生成するよう照射装置A201又は照射装置B202に指示する。
例えば、表示決定部102により停止線501の生成が決定された場合は、照射指示部104は、照射装置A201に停止線501の生成を指示する。
また、表示決定部102により右旋回サイン502の生成が決定された場合は、照射指示部104は、照射装置B202に右旋回サイン502の生成を指示する。また、表示決定部102により直進サイン503の生成が決定された場合は、照射指示部104は、照射装置B202に直進サイン503の生成を指示する。
図17は、本実施の形態に係る制御装置100のハードウェア構成例を示す。
本実施の形態に係る制御装置100は、コンピュータである。
制御装置100は、ハードウェアとして、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903及び通信装置904を備える。
補助記憶装置903には、センサ通信部101、表示決定部102及び照射指示部104の機能を実現するプログラムが記憶されている。
これらプログラムは、補助記憶装置903から主記憶装置902にロードされる。そして、プロセッサ901がこれらプログラムを実行して、後述するセンサ通信部101、表示決定部102及び照射指示部104の動作を行う。
図3では、プロセッサ901がセンサ通信部101、表示決定部102及び照射指示部104の機能を実現するプログラムを実行している状態を模式的に表している。
***動作の説明***
図4は、本実施の形態に係る制御装置100の動作例を示すフローチャートである。
センサ通信部101がセンサデータを受信した場合(ステップS401でYES)に、センサ通信部101は、センサデータを表示決定部102に出力する。
次に、表示決定部102は、表示決定DB103の表示決定テーブルを参照する(ステップS402)。
そして、表示決定部102は、表示決定テーブルに基づき、動作通知表示と指示出力先の照射装置を決定する(ステップS403)。
表示決定部102は、決定した動作通知表示と指示出力先の照射装置を照射指示部104に通知する。
次に、照射指示部104が、動作通知表示の生成指示を、指示出力先の照射装置に出力する(ステップS404)。
図5は、図4のステップS403とステップS404の詳細を示すフローチャートである。
表示決定部102は、センサデータの送信元を確認し、センサデータの送信元がセンサX301であれば(ステップS501でYES)、処理がステップS502に進む。一方、センサデータの送信元が無線部Y302であれば(ステップS501でNO)、処理がステップS506に進む。
センサデータの送信元がセンサX301であれば、表示決定部102は、表示決定テーブルに基づき、動作通知表示として「停止」を決定し、また、指示出力先の照射装置として照射装置A201を決定する(ステップS502)。
そして、照射指示部104が、照射装置A201に、動作通知表示「停止」の生成を指示する生成指示を出力する(ステップS503)。この結果、照射装置A201は照射領域401に停止線501を生成する。
そして、照射装置A201へ生成指示を出力してから既定時間が経過した際(ステップS504でYES)に、照射指示部104が、照射装置A201に動作通知表示「直進」の生成を指示する生成指示を出力する(ステップS505)。この結果、照射装置A201は照射領域401に直進を表す動作通知表示を生成する。この直進を表す動作通知表示は、直進サイン503と同様の矢印の表示である。
なお、ステップS504の「既定時間」は、無線部Y302が車両との通信を完了するのに十分な任意の時間である。
センサデータの送信元が無線部Y302であれば、表示決定部102は、表示決定テーブルに基づき、センサデータに示される車両の状態がETC対応かETC非対応かを判定する(ステップS506)。
車両がETC対応車両であれば(ステップS506でYES)、表示決定部102は、表示決定テーブルに基づき、動作通知表示として「直進」を決定し、また、指示出力先の照射装置として照射装置B202を決定する(ステップS507)。
そして、照射指示部104が、照射装置B202に、動作通知表示「直進」の生成を指示する生成指示を出力する(ステップS508)。この結果、照射装置B202は照射領域402に右旋回サイン502を生成する。
一方、車両がETC非対応車両であれば(ステップS506でNO)、表示決定部102は、表示決定テーブルに基づき、動作通知表示として「右旋回」を決定し、また、指示出力先の照射装置として照射装置B202を決定する(ステップS509)。
そして、照射指示部104が、照射装置B202に、動作通知表示「右旋回」の生成を指示する生成指示を出力する(ステップS510)。この結果、照射装置B202は照射領域402に右旋回サイン502を生成する。
以上より、センサX301で車両が検知された場合に、照射装置A201により停止線501が表示される。この結果、車両は「一旦停止」の標示の手前ではなく、正しく停止線501の位置に停止する。
また、無線部Y302で車両がETC対応車と判定された場合は、照射装置B202により直進サイン503が表示される。この結果、車両が正しくETC走行路に誘導される。また、無線部Y302で車両がETC非対応車と判定された場合は、照射装置B202により右旋回サイン502が表示される。この結果、車両が正しく退避路に誘導される。
***実施の形態の効果の説明***
以上のように、本実施の形態では、光の照射により車両がとるべき動作(停止、直進、右旋回等)を通知する。このため、本実施の形態によれば、制御バーを不要にすることができ、車両と制御バーが接触する事態を回避することができる。
また、本実施の形態に係る制御装置100がスマートIC用ETCシステムに用いられる場合に、退避路ごとの制御バー及びモータのカスタマイズが不要になるという効果も得られる。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図6は、本実施の形態に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す。
実施の形態1(図1)では、照射装置B202は、照射領域402に右旋回サイン502を生成し、照射領域403に直進サイン503を生成している。これに対して、図6では、照射装置B202は、単一の照射領域404に右旋回サイン502及び直進サイン503を切り替えて生成する。
照射装置B202が照射領域404に右旋回サイン502及び直進サイン503を切り替えて生成する点を除けば、実施の形態1と同様である。
照射装置B202が照射領域404にのみ光を照射するため、実施の形態1と比較して、照射装置B202の照射機構を簡素化することができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図7は、本実施の形態に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す。
照射装置A201及び照射装置B202は光の照射により動作通知表示を生成する。このため、日中の日差しが強い時間帯では、動作通知表示の視認性が十分ではない可能性がある。特に、照射装置A201及び照射装置B202をLED照射装置で実現した場合には動作通知表示の良好な視認性が確保できない事態が想定される。
このため、本実施の形態では、図7に示すように、照射領域401、照射領域402及び照射領域403に相当する路面上に影領域を形成する。つまり、本実施の形態では、車両の通行の邪魔にならない位置に屋根を設け、屋根により照射領域401、照射領域402及び照射領域403に相当する路面上に影領域を形成する。図7では、斜線部分が影領域である。照射装置A201は屋根により形成された影領域に光を照射して停止線501を生成する。照射装置B202は屋根により形成された影領域に光を照射して右旋回サイン502を生成する。また、同様に、照射装置B202は屋根により形成された影領域に光を照射して直進サイン503を生成する。
このように、本実施の形態では、影領域に動作通知表示を生成するようにしたので、動作通知表示の視認性を向上させることができる。
実施の形態4.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図8は、本実施の形態に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す。
***構成の説明***
図8では、実施の形態1(図1)と比較して、制御装置100が省略されている。
つまり、実施の形態1では、制御装置100が照射装置A201及び照射装置B202に生成させる動作通知表示を選択していたが、本実施の形態では、照射装置A201が自身で生成すべき動作通知表示を判定する。また、照射装置B202が自身で生成すべき動作通知表示を判定する。
なお、実施の形態1と同様に、照射装置A201及び照射装置B202は、それぞれ、レーザ照射装置又はLED照射装置である。
図9は、本実施の形態に係る照射装置A201の機能構成例を示す。
図9において、センサ通信部2011は、センサX301と通信を行う。つまり、センサ通信部2011は、センサX301からセンサデータを受信する。
表示決定部2012は、車両の位置に基づき、動作通知表示を決定する。
つまり、センサX301からセンサデータを受信したときは、車両がセンサX301の近傍の位置にいることが分かる。このため、表示決定部2012は、動作通知表示として、照射領域401に停止線501を生成することを決定する。また、実施の形態1と同様に、表示決定部2012は、停止線501を生成した後、既定時間が経過した後、照射領域401に直進を表す動作通知表示を生成することを決定する。
照射表示部2013は、表示決定部2012の指示に従い、光の照射により照射領域401に停止線501を生成する。また、照射表示部2013は、表示決定部2012の指示に従い、照射領域401に直進を表す動作通知表示を生成する。
図10は、本実施の形態に係る照射装置B202の機能構成例を示す。
図10において、センサ通信部2021は、無線部Y302と通信を行う。つまり、センサ通信部2021は、無線部Y302からセンサデータを受信する。
表示決定部2022は、車両の状態に基づき、動作通知表示を決定する。
無線部Y302からセンサデータを受信し、受信したセンサデータで車両がETC対応車両であることが通知されている場合は、車両がETCに対応した状態であることが分かる。このため、表示決定部2022は、動作通知表示として、直進サイン503を表示することを決定する。また、無線部Y302からセンサデータを受信し、受信したセンサデータで車両がETC非対応車両であることが通知されている場合は、車両がETCに対応していない状態であることが分かる。このため、表示決定部2022は、動作通知表示として、右旋回サイン502を表示することを決定する。
表示決定DB2023は、表示決定部2022が動作通知表示を決定する際に用いられるテーブルである表示決定テーブルを記憶する。
図11は、表示決定テーブルの例を示す。図11に示すように、表示決定テーブルでは、車両状態に対して動作通知表示が示される。
表示決定DB2023は、表示決定部2022の指示に従い、光の照射により照射領域402に右旋回サイン502を生成し、照射領域403に直進サイン503を生成する。
図18は、本実施の形態に係る照射装置A201のハードウェア構成例を示す。
図18において、プロセッサ251、主記憶装置252、補助記憶装置253、通信装置254は、それぞれ、図17に示すプロセッサ151、主記憶装置152、補助記憶装置153、通信装置154と同様であるため、説明を省略する。
また、図18では、図17と同様に、センサ通信部2011、表示決定部2012及び照射表示部2013の機能を実現するプログラムをプロセッサ251が実行している状態を模式的に表している。
光出力装置255は、照射表示部2013の制御により、照射領域401に停止線501を生成するための光を出力する。
図19は、本実施の形態に係る照射装置B202のハードウェア構成例を示す。
図18において、プロセッサ261、主記憶装置262、補助記憶装置263、通信装置264は、それぞれ、図17に示すプロセッサ151、主記憶装置152、補助記憶装置153、通信装置154と同様であるため、説明を省略する。
また、図19では、図17と同様に、センサ通信部2021、表示決定部2022及び照射表示部2024の機能を実現するプログラムをプロセッサ261が実行している状態を模式的に表している。
光出力装置265は、2014の制御により、照射領域402に右旋回サイン502を生成するための光を出力し、照射領域403に直進サイン503を生成するための光を出力する。
***動作の説明***
図12は、照射装置A201の動作例を示すフローチャートである。
センサ通信部2011がセンサデータを受信した場合(ステップS1201でYES)に、センサ通信部2011は、センサデータを表示決定部2012に出力する。
そして、表示決定部2012が、動作通知表示として「停止」を決定し、照射表示部2013が照射領域401に停止線501を生成する。
そして、停止線501を生成してから既定時間が経過した際(ステップS1203でYES)に、表示決定部2012は、動作通知表示「直進」の生成を決定し、照射表示部2013が照射領域401に直進を表す動作通知表示を生成する。直進を表す動作通知表示は、例えば、直進サイン503と同様の矢印の表示である。
なお、ステップS504の「既定時間」は、センサX301が車両との通信を完了するのに十分な任意の時間である。
図13は、照射装置B202の動作例を示すフローチャートである。
センサ通信部2021がセンサデータを受信した場合(ステップS1301でYES)に、センサ通信部2021は、センサデータを表示決定部2022に出力する。
次に、表示決定部2022は、表示決定DB2023の表示決定テーブルを参照する(ステップS1302)。
そして、表示決定部2022は、表示決定テーブルに基づき、動作通知表示を決定する(ステップS1303)。
次に、照射表示部2024が、表示決定部2022により決定された動作通知表示を生成する(ステップS1304)。
図14は、図13のステップS1303とステップS1304の詳細を示すフローチャートである。
表示決定部2022は、センサデータに示される車両の状態がETC対応かETC非対応かを判定する(ステップS1401)。
車両がETC対応車両であれば(ステップS1401でYES)、表示決定部2022は、表示決定テーブルに基づき、動作通知表示として「直進」を決定する(ステップS1402)。
そして、照射表示部2024が、照射領域403に直進サイン503を生成する(ステップS1403)。
一方、車両がETC非対応車両であれば(ステップS1401でNO)、表示決定部2022は、表示決定テーブルに基づき、動作通知表示として「右旋回」を決定する(ステップS1404)。
そして、照射表示部2024が、照射領域402に右旋回サイン502を生成する(ステップS1405)。
以上より、センサX301で車両が検知された場合に、照射装置A201により停止線501が表示される。この結果、車両は「一旦停止」の標示の前ではなく、正しく停止線501の位置に停止する。
また、無線部Y302で車両がETC対応車と判定された場合は、照射装置B202により直進サイン503が表示される。この結果、車両が正しくETC走行路に誘導される。また、無線部Y302で車両がETC非対応車両と判定された場合は、照射装置B202により右旋回サイン502が表示される。この結果、車両が正しく退避路に誘導される。
***実施の形態の効果の説明***
以上のように、本実施の形態では、実施の形態1で必要であった制御装置100が不要であるため、実施の形態1と同様の効果を、より簡易な構成で得ることができる。
なお、図8に示す構成と図6に示す構成とを組み合わせてもよい。つまり、図8に示すように制御装置100がない構成において、照射装置B202が照射領域404に右旋回サイン502と直進サイン503とを切り替えて生成してもよい。
また、図8に示す構成と図7に示す構成とを組み合わせてもよい。つまり、図8に示すように制御装置100がない構成において、照射領域401、照射領域402及び照射領域403の各々に影領域に形成し、影領域に停止線501、右旋回サイン502及び直進サイン503の各々を生成するようにしてもよい。
実施の形態5.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図15は、本実施の形態に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す。
図15では、図1の右旋回サイン502の代わりに、右旋回サイン5021、右旋回サイン5022及び右旋回サイン5023が用いられる。
また、図1の直進サイン503の代わりに、直進サイン5031、直進サイン5032及び直進サイン5033が用いられる。
右旋回サイン5021、右旋回サイン5022及び右旋回サイン5023は、動きを伴う動作通知表示を実現する。つまり、最初に右旋回サイン5021が点灯し、右旋回サイン5021の消灯ともに右旋回サイン5022が点灯する。また、右旋回サイン5022の消灯とともに右旋回サイン5023が点灯する。次に、右旋回サイン5023の消灯とともに右旋回サイン5021が点灯する。このような点灯と消灯を繰り返すことで、動きを伴った「右旋回」の動作通知表示を実現することができる。
同様に、直進サイン5031、直進サイン5032及び直進サイン5033は、動きを伴う動作通知表示を実現する。つまり、最初に直進サイン5031が点灯し、直進サイン5031の消灯ともに直進サイン5032が点灯する。また、直進サイン5032の消灯とともに直進サイン5033が点灯する。次に、直進サイン5033の消灯とともに直進サイン5031が点灯する。このような点灯と消灯を繰り返すことで、動きを伴った「直進」の動作通知表示を実現することができる。
本実施の形態では、表示決定部102は、右旋回サイン502の代わりに、右旋回サイン5021、右旋回サイン5022及び右旋回サイン5023による「右旋回」の動作通知表示を決定する。また、表示決定部102は、直進サイン503の代わりに、直進サイン5031、直進サイン5032及び直進サイン5033による「直進」の動作通知表示を決定する。
実施の形態6.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図16は、本実施の形態に係るスマートIC用ETCシステムの構成例を示す。
図1と比較して、図16では、制御バー600が追加されている。
制御バー600が追加されている点を除けば、図16に示す構成は図1に示す構成と同じである。
右旋回サイン502及び直進サイン503の表示に加えて、制御バー600の開閉により、より確実に車両をETC走行路及び退避路のいずれかに適切に誘導することができる。
なお、前述のように、従来は、スマートIC用ETCシステムでは、退避路の幅に合わせて制御バーの長さ及びモータの出力をカスタマイズする必要があった。本実施の形態では、制御バー600は、右旋回サイン502及び直進サイン503の表示を補完する役割である。このため、制御バー600は、退避路の幅に合わせてカスタマイズされたものである必要はなく、標準的な制御バーを利用することができる。
車両をETC走行路に誘導する場合は、制御装置100は、照射装置B202に直進サイン503を表示させるとともに、制御バー600を閉状態に維持する。一方、車両を退避路に誘導する場合は、制御装置100は、照射装置B202に右旋回サイン502を表示させるとともに、制御バー600を開状態にする。
本実施の形態では、制御バー600を併用するため、車両のドライバーにより分かりやすく進路(ETC走行路又は退避路)を提示することができる。
以上、実施の形態1~6を説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。
あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。
あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
また、これらの実施の形態に記載された構成及び手順を必要に応じて変更してもよい。
***ハードウェア構成の補足説明***
ここで、制御装置100のハードウェア構成の補足説明を行う。
図17に示すプロセッサ151は、プロセッシングを行うIC(Integrated
Circuit)である。
プロセッサ151は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等である。
図17に示す主記憶装置152は、RAM(Random Access Memory)である。
図17に示す補助記憶装置153は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等である。
図17に示す通信装置154は、データの通信処理を実行する電子回路である。
通信装置154は、例えば、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
また、補助記憶装置153には、OS(Operating System)も記憶されている。
そして、OSの少なくとも一部がプロセッサ151により実行される。
プロセッサ151はOSの少なくとも一部を実行しながら、センサ通信部101、表示決定部102及び照射指示部104の機能を実現するプログラムを実行する。
プロセッサ151がOSを実行することで、タスク管理、メモリ管理、ファイル管理、通信制御等が行われる。
また、センサ通信部101、表示決定部102及び照射指示部104の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値の少なくともいずれかが、主記憶装置152、補助記憶装置153、プロセッサ151内のレジスタ及びキャッシュメモリの少なくともいずれかに記憶される。
また、センサ通信部101、表示決定部102及び照射指示部104の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD等の可搬記録媒体に格納されていてもよい。そして、センサ通信部101、表示決定部102及び照射指示部104の機能を実現するプログラムが格納された可搬記録媒体を流通させてもよい。
また、センサ通信部101、表示決定部102及び照射指示部104の「部」を、「回路」又は「工程」又は「手順」又は「処理」に読み替えてもよい。
また、制御装置100は、処理回路により実現されてもよい。処理回路は、例えば、ロジックIC(Integrated Circuit)、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)である。
上述の制御装置100のハードウェア構成についての補足説明は、照射装置A201のハードウェア構成及び照射装置B202のハードウェア構成にも適用される。
100 制御装置、101 センサ通信部、102 表示決定部、103 表示決定DB、104 照射指示部、151 プロセッサ、152 主記憶装置、153 補助記憶装置、154 通信装置、201 照射装置A、202 照射装置B、251 プロセッサ、252 主記憶装置、253 補助記憶装置、254 通信装置、255 光出力装置、261 プロセッサ、262 主記憶装置、263 補助記憶装置、264 通信装置、265 光出力装置、301 センサX、302 無線部Y、401 照射領域、402 照射領域、403 照射領域、404 照射領域、501 停止線、502 右旋回サイン、503 直進サイン、600 制御バー、2011 センサ通信部、2012 表示決定部、2013 照射表示部、2021 センサ通信部、2022 表示決定部、2023 表示決定DB、2024 照射表示部、5021 右旋回サイン、5022 右旋回サイン、5023 右旋回サイン、5031 直進サイン、5032 直進サイン、5033 直進サイン。

Claims (6)

  1. それぞれが光を照射する第1の照射装置と第2の照射装置に接続され、前記第1の照射装置と前記第2の照射装置を制御する制御装置であって、
    走行路を走行する車両が検知された場合に、検知された検知車両がETCに対応しているETC対応車両であるか否かの判定のための通信を行う無線部と前記検知車両との通信を可能とする停止位置での前記検知車両の一旦停止を促す第1の動作通知表示を決定し、前記無線部と前記検知車両との通信の後、前記検知車両が前記ETC対応車両であることが判明した場合に、前記検知車両に前記ETC対応車両が走行するETC走行路の方向への走行を促す第2の動作通知表示を決定し、前記検知車両が前記ETCに対応していないETC非対応車両であることが判明した場合に、前記検知車両に前記ETC非対応車両を退避させるための退避路の方向への走行を促す第3の動作通知表示を決定する表示決定部と、
    前記表示決定部により前記第1の動作通知表示が決定された場合に、記走行路の前記停止位置の路面に光の照射により前記第1の動作通知表示を生成するよう前記第1の照射装置に指示し、前記表示決定部により前記第2の動作通知表示が決定された場合に、前記走行路の路面に光の照射により前記第2の動作通知表示を生成するよう前記第2の照射装置に指示し、前記表示決定部により前記第3の動作通知表示が決定された場合に、前記走行路の路面に光の照射により前記第3の動作通知表示を生成するよう前記第2の照射装置に指示する照射指示部とを有する制御装置。
  2. 前記表示決定部は、
    前記第2の動作通知表示として直進及び旋回のうちのいずれか一方を通知する動作通知表示を決定し、前記第3の動作通知表示として直進及び旋回のうちの他方を通知する動作通知表示を決定する請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記照射指示部は、
    前記路面上に形成された影領域に光を照射する前記第1の照射装置に、前記第1の動作通知表示を光の照射により生成するよう指示し、前記路面上に形成された影領域に光を照射する前記第2の照射装置に、前記第2の動作通知表示及び前記第3の動作通知表示のいずれかを光の照射により生成するよう指示する請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記照射指示部は、
    レーザ光を照射するレーザ照射装置である前記第1の照射装置に、前記第1の動作通知表示を生成するよう指示し、前記第1の照射装置とは異なるレーザ照射装置である前記第2の照射装置に、前記第2の動作通知表示及び前記第3の動作通知表示のいずれかを生成するよう指示する請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記表示決定部は、
    前記第2の動作通知表示及び前記第3の動作通知表示の少なくともいずれかとして、動きを伴う動作通知表示を決定する請求項1に記載の制御装置。
  6. 前記照射指示部は、
    前記走行路の路側に設けられたアイランドに配置されている前記第1の照射装置に、前記第1の動作通知表示を生成するよう指示し、前記第1の照射装置が配置されているアイランドとは異なるアイランドに配置されている前記第2の照射装置に、前記第2の動作通知表示及び前記第3の動作通知表示のいずれかを生成するよう指示する請求項1に記載の制御装置。
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