JP7340008B2 - 樹脂製容器の製造方法、樹脂製容器の製造装置、及び、樹脂製容器 - Google Patents

樹脂製容器の製造方法、樹脂製容器の製造装置、及び、樹脂製容器 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂製容器の製造方法、樹脂製容器の製造装置、及び、樹脂製容器に関する。
透明な樹脂製コップ等の樹脂製容器には、その上端部にフランジを有するものがある(例えば、特許文献1)。このような樹脂製容器は、圧空・真空成形(圧空成型と真空成形とのうちの少なくとも一方を行う成形)により製造される。具体的に、熱可塑性樹脂製のシート材を加熱し、加熱された当該シート材のうちフランジとなる環状部分を一対の金型により挟み込み、その後、圧空・真空成形を行うことで、樹脂製容器(カップ状容器)が製造される。
特開昭63-191776号公報
上記圧空・真空成形による樹脂製容器の製造では、一対の金型により、フランジが形成される環状部分のみが挟み込まれ、その後圧空・真空成形が行われる。この場合、圧空・真空成形後の冷却による胴部の上端部(フランジ近傍部分)の収縮により、当該胴部の上端部が例えば内周側に反ってしまうことがある。
本発明は、樹脂製容器の胴部の上端部の反りを防止することを課題とする。
本発明の第1の観点に係る樹脂製容器の製造方法は、
筒状の胴部と、前記胴部の下側開口を閉口する底と、前記胴部の上端から外側に屈曲した屈曲部と、当該屈曲部から外側に張り出したフランジと、前記フランジの前記屈曲部側の縁部に、当該縁部の厚さを前記屈曲部に向かって徐々に薄くする凹部と、を有する樹脂製容器の製造方法であって、
加熱された熱可塑性樹脂製のシート材のうち、前記フランジに成形される第1環状部分と、前記胴部の前記上端を含む上端部及び前記屈曲部に成形される第2環状部分とを、前記シート材の上側に位置する第1金型と、前記シート材の下側に位置する第2金型とにより上下方向から挟み込む第1ステップと、
前記第1金型と前記第2金型とにより前記第1環状部分及び前記第2環状部分が挟み込まれた前記シート材に対して圧空成形と真空成形とのうちの少なくとも一方を行う第2ステップと、を有し、
前記第1金型は、前記フランジに対応した第1-1面と、前記上端部及び前記屈曲部に対応した第1-2面と、を備え、
前記第2金型は、前記フランジに対応した第2-1面と、前記上端部及び前記屈曲部に対応した第2-2面と、を備え、前記第2-1面には、前記凹部を成形する凸部が形成され、
前記第1金型と前記第2金型とにより前記第1環状部分及び前記第2環状部分が挟み込まれた場合に、前記第1-2面は、その少なくとも一部が前記第2金型内に入り込んで前記第2-2面と対向し、
前記第1環状部分は、前記第1-1面と前記第2-1面とにより挟み込まれ冷却されることで前記フランジに成形され、
前記第2環状部分は、前記第1-2面と前記第2-2面とにより挟み込まれ冷却されることで前記上端部及び前記屈曲部に成形される。
本発明の第2の観点に係る樹脂製容器の製造装置は、
筒状の胴部と、前記胴部の下側開口を閉口する底と、前記胴部の上端から外側に屈曲した屈曲部と、当該屈曲部から外側に張り出したフランジと、前記フランジの前記屈曲部側の縁部に、当該縁部の厚さを前記屈曲部に向かって徐々に薄くする凹部と、を有する樹脂製容器を、圧空成形と真空成形とのうちの少なくとも一方を行うことにより製造する製造装置であって、
加熱された熱可塑性樹脂製のシート材のうち、前記フランジに成形される第1環状部分と、前記胴部の前記上端を含む上端部及び前記屈曲部に成形される第2環状部分とを、上下方向から挟み込む一対の金型を備え、
前記一対の金型の一方は前記シート材の上側に位置する第1金型であり、他方は前記シート材の下側に位置する第2金型であり、
前記第1金型は、前記フランジに対応した第1-1面と、前記上端部及び前記屈曲部に対応した第1-2面と、を備え、
前記第2金型は、前記フランジに対応した第2-1面と、前記上端部及び前記屈曲部に対応した第2-2面と、を備え、前記第2-1面には、前記凹部を成形する凸部が形成され、
前記第1金型と前記第2金型とにより前記第1環状部分及び前記第2環状部分が挟み込まれた場合に、前記第1-2面は、その少なくとも一部が前記第2金型内に入り込んで前記第2-2面と対向し、
前記第1-1面と前記第2-1面とは、前記第1環状部分を挟み込み冷却することで前記フランジに成形し、
前記第1-2面と前記第2-2面とは、前記第2環状部分を挟み込み冷却することで前記上端部及び前記屈曲部に成形する。
本発明の第3の観点に係る樹脂製容器は、
熱可塑性樹脂で形成された樹脂製容器であって、
筒状の胴部と、
前記胴部の下側開口を閉口する底と、
前記胴部の上端から外側に屈曲した屈曲部と、
前記屈曲部から外側に張り出したフランジと、を備え、
前記胴部は、前記上端を含む上端部であって、前記屈曲部の最も厚い部分の厚さを「1」とした場合に「0.57」~「1」の範囲内の厚みを有する上端部を有し、
前記屈曲部は、上下方向の断面において、円弧状に湾曲する外周面と内周面とを有し、
前記フランジは、
前記屈曲部よりも厚く、
前記フランジにおける前記屈曲部の縁部に、当該縁部の厚さを前記屈曲部に向かって徐々に薄くし前記外周面に繋がる凹部を備え、
前記凹部と前記外周面とで、1つの凹部が形成される。
本発明によれば、樹脂製容器の胴部の上端部の反りを防止できる。
本発明の一実施形態の樹脂製容器の断面の端面図。 図1の樹脂製容器のフランジ及びその近傍の断面の端面図。 本発明の一実施形態の樹脂製容器の製造装置の断面の端面図。 図3の製造装置における、シート材を挟み込む部分の断面の端面図。 図3の製造装置の第1金型と第2金型とがシート材を挟み込んだときの製造装置及びシート材の断面の端面図。 図5の状態からブロー成形を行ったあとの端面図。 図6の状態からシート材のカットを行ったあとの端面図。 図7の製造装置における、シート材を挟み込んだ部分の断面の端面図。 参考例を説明するための端面図。 変形例に係る樹脂製容器のフランジ及びその近傍の断面の端面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る樹脂製容器の製造方法、樹脂製容器の製造装置100、及び、当該製造方法及び製造装置100により製造される樹脂製容器10を説明する。
(樹脂製容器10)
まず、前記製造方法及び製造装置100により製造される樹脂製容器10を図1及び2を参照して説明する。樹脂製容器10は、熱可塑性樹脂製の透明なコップである。樹脂製容器10は、円筒状の胴部11と、胴部11の下側開口を閉口している底12と、胴部11の上端から径方向外側に屈曲して延びている屈曲部13と、屈曲部13から外側に張り出したフランジ14と、を備える。なお、以下の説明での断面は、樹脂製容器10を、その中心軸(ここでは、底12の中心を通り、上下方向に沿って延びた軸)を含む平面(上下方向及び任意の向きの水平方向に沿って延びた面)で切ったときの切断面をいう。樹脂製容器10の断面は、前記水平方向の向き(上方から見たときの前記平面が延びている方向)によらず同形状である。
胴部11は、肉部11Aと、肉部11Aから上方に延び、肉部11Aよりも肉厚の肉厚部11B(上端部)と、を備える。
肉部11Aは、胴部11のうちの、図2における一点鎖線Aよりも下側部分である。肉部11Aは、上方に向かって広がった円筒形状である。肉部11Aの上端部は、上方に向かって徐々に肉厚となり、肉厚部11Bと繋がっている。肉部11Aの下端は、底12と繋がっている。肉部11Aは、肉厚部11Bの下端から下方に延びている。
肉厚部11Bは、図2における一点鎖線Aと一点鎖線Bとの間の部分であり、肉部11Aよりも厚く形成されている。肉厚部11Bは、円筒形状である。肉厚部11Bの内周面11BAの直径(内径)、肉厚部11Bの外周面11BBの直径(外径)、及び、肉厚部11Bの厚さは、上下方向において均一(図2等の断面で見て均一)である。なお、肉厚部11Bの上端は、胴部11の上端(図2における一点鎖線Bに沿って切った面)でもある。つまり、肉厚部11Bは、胴部11の上端を含み、当該上端から下方に延びた形状である。当該形状の他の例として、肉厚部11Bは、上方に向かって広がった円筒形状であってもよい。肉厚部11Bの厚さは、略均一(均一を含む)であるとよい。略均一とは、例えば、最も厚い部分の厚みを「1」とした場合の、最も薄い部分との厚みが「1」~「0.9」(「0.8」としてもよい)の範囲内にあることをいう(「1」の場合は均一)。肉厚部11Bは、肉部11Aの中央や下端部よりも肉厚である。肉厚部11Bの厚さは、略均一でなくてもよい。
屈曲部13は、図2における一点鎖線Bと一点鎖線Cとの間の部分である。屈曲部13は、上方から見て円環状であり、胴部11の上端から径方向外側(図2では、右方向)に屈曲した形状である。具体的に、屈曲部13は、図2のように、断面において、その上部が径方向外側に向くように屈曲している。換言すると、屈曲部13の断面における幅方向中央を通る線は、当該線のフランジ14側端部が径方向外側に向かうように、屈曲している。屈曲部13の内周面(上面)13A及び外周面(下面)13Bは、各断面が円弧状になっている。内周面13Aは、肉厚部11Bの内周面11BAと、フランジ14の上面14Aと、に繋がっている。外周面13Bは、肉厚部11Bの外周面11BBと、フランジ14の凹部14Cの内面と、に繋がっている。
フランジ14は、屈曲部13の外周(一点鎖線Cの部分)から、胴部11の径方向外側に向けて水平方向に張り出している。フランジ14は、上方又は下方から見たときに円環状に形成されている。フランジ14の上面14Aは、屈曲部13の内周面13Aに繋がっている。上面14Aは、上下方向に直交する水平面である。フランジ14は、下面14Bと、凹部14Cとを有する。凹部14Cは、フランジ14における屈曲部13側の縁部(内周側の縁部)に設けられており、円環状の下面14Bの内側に位置している。凹部14Cは、上向きに凹んだ形状で形成されている。凹部14Cの内面は、上下方向に対して傾いており、下面14Bから径方向内側に向かう斜め上方に延びて屈曲部13の外周面13Bに達している。凹部14Cの内面は、断面において湾曲している。凹部14C及び外周面13Bは、樹脂製容器10の上端部の下面に設けられた1つの凹部Rを形成している。下面14Bは、上下方向に直交する水平面であり、上面14Aと平行である。上面14A及び下面14Bのうちの少なくとも一方は、径方向外側に向けて傾斜してもよい。フランジ14は、凹部14Cを備える分、屈曲部13や肉厚部11Bよりも厚く形成されている。
屈曲部13と肉厚部11Bとからなる部分P(一点鎖線Aから一点鎖線Cまでの部分)における最も厚い第1部分の厚さT1を「1」とした場合の当該部分Pにおける最も薄い第2部分の厚さT2は「0.57」~「1」(T1:T2=1:(0.57~1))の範囲内である。ここでは、厚さT1は、屈曲部13とフランジ14との境界部分の厚さL1であり、厚さT2は、例えば、肉厚部11Bの厚さL2である。屈曲部13は、断面におけるフランジ14側端部(一点鎖線C)から肉厚部11B側端部(一点鎖線B)に向けて徐々に薄くなっている。
「厚さ」は、面的な広がりをもつ物体の、その広がりとは垂直な方向の長さであればよく、例えば、部分Pの厚さは、図2における、肉厚部11Bの内周面11BA及び屈曲部13の内周面13Aの断面の線(一点鎖線Aから一点鎖線Cに至る線)と、肉厚部11Bの外周面11BB及び屈曲部13の外周面13Bの断面の線(一点鎖線Aから一点鎖線Cに至る線)と、の中間を通る中間線に直交する方向の長さである。
(樹脂製容器の製造装置100の構成)
製造装置100は、図3及び図4を示すように、第1金型110と、第2金型120と、カッタ130と、を備える。製造装置100は、熱可塑性樹脂製のシート材Sを成形して、樹脂製容器10を製造するための装置である。なお、以下での断面は、製造装置100及び樹脂製容器10を、その中心軸を含む平面(上下方向及び任意の向きの水平方向に沿って延びた面)で切ったときの切断面をいう。製造装置100の第1金型110、第2金型120、及び、カッタ130の各断面は、前記水平方向の向き(上方から見たときの前記平面が延びている方向)によらず同形状である。
第1金型110は、内部が空洞となっている略円筒形状である。第1金型110は、その下端部110Aに、上下方向に直交する面である下面111と、下面111よりも下方に突出した凸部112と、を備える(図4参照)。下端部110Aは、円筒形状の筒状部でもある。下面111は、図4における一点鎖線Fの右側部分の水平面である。下面111及び凸部112は、下方から見た場合に円環状に形成されている。下面111と凸部112とは、径方向に沿って連続しており、凸部112の方が径方向内側に位置している。凸部112は、下面111と繋がる第1曲面112Aと、当該第1曲面112Aに繋がり、断面で見たときに略上下方向(上下方向に対して傾きがある)に延びる第2曲面112Bと、を有する。第1曲面112Aは、図4における一点鎖線EとFとの間の面である。第1曲面112Aは、断面で見たときに湾曲している。第2曲面112Bは、図4における一点鎖線DとEとの間の面である。第2曲面112Bは、円筒の外周面形状を有する。
第1金型110の下面111は、フランジ14の上面14Aに対応しており、当該上面14Aを成形するための形状を有する。第1曲面112Aは、屈曲部13の内周面13Aに対応しており、当該内周面13Aを成形するための形状を有する。第2曲面112Bは、胴部11の肉厚部11Bの内周面11BAに対応しており、当該内周面11BAを成形するための形状を有する。
第2金型120は、円筒部材121と、キャビティ122と、を備える。円筒部材121は、円筒形状を有する。円筒部材121の上面121Aは、上下方向に直交する水平面であり、第1金型110の下面111と平行かつ対向している。キャビティ122は、円筒部材121の内部に嵌め込まれている。キャビティ122は、円柱形状の内部を上からくりぬいた凹形状を有し、当該凹形状の内面は、樹脂製容器10の底12及び胴部11に対応しており、底12及び胴部11を形成するための形状を有する。キャビティ122の上端部122Aは、円筒形状を有し、一部(上端)が円筒部材121の上面121Aよりも上方に突出している。上端部122Aは、第1上面122AAA及び第2上面122AABからなる上面122AAを有する。上面122AAは、断面で見たときに上に凸に湾曲している。第1上面122AAAは、上面122AAのうち、頂点部分(一点鎖線Fが通る部分)よりも径方向外周側の面である。第2上面122AABは、上面122AAのうち、頂点部分よりも径方向内周側の面である。上面122AAは、円筒部材121の上面121Aに繋がっている。上端部122Aの内周面122ABは、上下方向に沿って延びた円筒の外周面形状である。
第2金型120の上面121Aは、フランジ14の下面14Bに対応しており、当該下面14Bを成形するための形状を有する。上端部122Aの上面122AAは、凹部R(屈曲部13の外周面13B及びフランジ14の凹部14C)に対応しており、当該凹部Rを成形するための形状を有する。上面122AAのうちの第1上面122AAAは、凹部Rのうちの凹部14Cに対応しており、当該凹部14Cを成形するための形状を有する。上面122AAのうちの第2上面122AABは、凹部Rのうちの外周面13Bに対応しており、当該外周面13Bを成形するための形状を有する。内周面122ABは、胴部11の肉厚部11Bの外周面11BBに対応しており、当該外周面11BBを成形するための形状を有する。
円筒部材121の上端部と、キャビティ122の上端部122Aとは、第2金型120における円筒形状の筒状部である上端部120Aを構成している。キャビティ122の底には、キャビティ122の内の空気を外部に排気するための排気口122Dが設けられている。
カッタ130は、円筒形状であり、第1金型110の外周面及び円筒部材121の外周面を上下方向に摺動する。
製造装置100は、その他、キャビティ122内に空気を供給する供給手段と、第1金型110、第2金型120、及び、カッタ130等を駆動する駆動機構と、製造装置100の動作を制御する制御部と、その他必要な装置等と、を備える。
(樹脂製容器の製造装置100の動作、樹脂製容器の製造方法)
シート材Sは、原反ロール等から繰り出され、図示しない加熱装置により加熱される。例えば、ヒータ等により上下方向からシート材Sを加熱し、シート材Sを当該ガラス転移温度以上に加熱する。シート材Sは、熱可塑性樹脂を材料としている。熱可塑性樹脂としては、例えばポリエステル系樹脂(PET(Polyethylene terephthalate)など)、ポリオレフィン系樹脂(PP(polypropylene)、PE(polyethylene)など)、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂及びポリカーボネート系樹脂を挙げることができる。
上記で加熱されたシート材Sは、製造装置100の第1金型110と第2金型120との間に繰り出される(図3)。その後、製造装置100の制御部は、製造装置100の駆動機構を制御して、第1金型110を下方に移動させ、第2金型120を上方に移動させ、シート材Sを、第1金型110の下端部110Aと第2金型120の上端部120Aとにより挟み込む(図5)。シート材Sの、下端部110Aと上端部120Aとにより挟み込まれる部分は、その後にフランジ14となる円環状の第1環状部分S1と、その後に胴部11の肉厚部11B及び屈曲部13となる円環状の第2環状部分S2である。第2環状部分S2は、第1環状部分S1の内周側に位置し、径方向に沿って両者は連続している。前記挟み込みにより、樹脂製容器10の肉厚部11B、屈曲部13、及び、フランジ14が成形される。当該成形についての詳細は後述する。
シート材Sを、第1金型110の下端部110Aと第2金型120の上端部120Aとにより挟み込んだあと、製造装置100の制御部は、前記供給手段を制御して、第2金型120の上部開口を介して、空気を供給し、シート材Sを変形させ、キャビティ122の内面に張り付かせる(図6)。このような空気の供給により、圧空成形が行われる。この圧空成形前に延伸ロッドを用いてシート材Sを延伸させてもよい。シート材Sとキャビティ122の内面との間の空気は、シート材Sの変形に伴って排気口122Dから排気される。なお、シート材Sとキャビティ122の内面との間の空気を排気ポンプ等により、排気口122Dから強制的に排気してもよい。この場合、圧空成形とともに真空成形が行われることになる。なお、真空成形のみを行い、シート材Sを変形させ、キャビティ122の内面に張り付かせてもよい。このように、シート材Sに対しては、気体(空気の他、圧縮空気や他の気体であってもよい)を供給する成形である圧空成形と、キャビティ122内の気体を排気する成形である真空成形と、のうちの少なくとも一方を行う圧空・真空成形が行われればよい。シート材Sのうち、キャビティ122の内面に張り付いた部分は、キャビティ122の温度により冷却され、これにより、樹脂製容器10の底12及び胴部11の肉部11A、換言すると、肉厚部11B、屈曲部13、及び、フランジ14以外の残りの部分が形成される。圧空成形及び又は真空成形により、シート材Sは伸張するので、底12及び肉部11Aは、胴部11の肉厚部11B及びフランジ14よりも薄くなる。
その後、製造装置100の制御部は、駆動機構を制御し、カッタ130を上下方向に動かすことにより、シート材Sにおける、第1金型110の下端部110Aと第2金型120の上端部120Aとにより挟み込まれた部分よりも外側部分をカットする(図7)。これにより、樹脂製容器10が形成される。その後、製造装置100の制御部は、第1金型110、第2金型120、及び、カッタ130を初期位置に戻し、樹脂製容器10が第2金型120から取り出される。
次に、図2、図4、図8を参照して、肉厚部11B、屈曲部13、及び、フランジ14の成形について説明する。ここで、図4は、第1金型110の下端部110Aと第2金型120の上端部120Aとで肉厚部11B、屈曲部13、及び、フランジ14を形成するときの下端部110A及び上端部120Aの断面図であり、図8の樹脂製容器10を抜いた図面である。
シート材Sの第1環状部分S1及び第2環状部分S2(図5等)を、第1金型110の下端部110Aと第2金型120の上端部120Aとにより挟み込むと、下端部110Aと上端部120Aの各形状に合わせて、第1環状部分S1及び第2環状部分S2が変形する。
具体的に、第1環状部分S1は、第1金型110の下面111からなる第1-1面M11(図8参照)と、第2金型120の上面121Aと第1上面122AAAとからなる第2-1面M21(図8参照)と、により挟み込まれる。これらの面は、フランジ14に対応した形状である。第1環状部分S1は、第1-1面M11と第2-1面M21とにより挟み込まれ、さらに、当該第1-1面M11と第2-1面M21と接触することで冷却され、当該挟み込み及び冷却により最終的にフランジ14に成形される。
第2環状部分S2は、第1金型110の第1曲面112A及び第2曲面112Bからなる第1-2面M12と、第2金型120の第2上面122AAB及び内周面122ABからなる第2-2面M22と、により挟み込まれる。これらの面は、肉厚部11B及び屈曲部13に対応した形状である。第2環状部分S2は、第1-2面M12と第2-2面M22とにより挟み込まれ、さらに、当該第1-2面M12と第2-2面M22と接触することで冷却され、当該挟み込み及び冷却により最終的に肉厚部11B及び屈曲部13に成形される。
肉厚部11B及び屈曲部13を成形するために、第2環状部分S2を第1-2面M12と第2-2面M22とにより挟み込む際、第1-2面M12の一部(特に第2曲面112B)が第2金型120内に入り込み、第1-2面M12と第2-2面M22とは、第1-1面M11と第2-1面M21との対向方向とは異なる方向で対向する。特に、第2曲面112Bと内周面122ABとの対向方向が、第1-1面M11と第2-1面M21との対向方向と異なる(ここでは、略直交しているが、直交していなくてもよい)。
肉厚部11B及び屈曲部13を成形するために、第2環状部分S2を第1-2面M12と第2-2面M22とにより挟み込んだとき、第1-2面M12と第2-2面M22との間隔は、略均一である。当該間隔は、例えば、第1-2面M12と第2-2面M22とのいずれか(ここでは、第2-2面M22)に対する垂線が延びる方向に沿った第1-2面M12と第2-2面M22との間の長さである。また、当該間隔は、第1-2面M12と第2-2面M22とに挟まれた空間の厚さと同じと捉えてもよい。「厚さ」の説明は、上記に準じる。
上記略均一として、例えば、第1-2面M12と第2-2面M22との間の最も長い間隔S1を「1」としたときの最も短い間隔S2を「0.7」~「1」(S1:S2=1:(0.7~1))の範囲内とするとよい。また、より好ましくは、前記間隔S2を「0.9」~「1」(S1:S2=1:(0.9~1))とするとよい。
前記の最も長い間隔S1は、例えば、第1金型110の第1曲面112Aと第2曲面112Bの境界(肉厚部11Bと屈曲部13との境界に対応する位置)を通る間隔P1、及び/又は、第1金型110の下面111と第1曲面112Aの境界(屈曲部13とフランジ14との境界に対応する位置)を通る間隔P2とし、前記の最も短い間隔S2は、例えば、第1金型110の第2曲面112Bの下端(肉厚部11Bと肉部11Aとの境界に対応する位置)を通る間隔P3とする。
第1-2面M12の第2曲面112Bと第2-2面M22の内周面122ABとの間隔は、下方に向かって若干幅広になっている(第2曲面112Bの断面が、上下方向に対して若干傾いているため)。一方で、肉厚部11Bの厚さは、上下方向において均一である。従って、図8において、肉厚部11Bの内周面11BAは、下部において、第2曲面112Bと若干離間している。これは、肉厚部11Bの冷却時の収縮による(なお、条件等によっては、他の部分も適宜収縮する)。当該収縮を考慮して、肉厚部11Bの厚さが均一となるよう、第2曲面112Bを形成するとよい。なお、第2曲面112Bと、内周面122ABと、を平行としてもよい。
(本実施の形態上の効果等)
参考例は、図9に示すように、金型61及び金型62によりシート材のフランジ51となる部分のみを挟み込んだあと圧空・真空成形を行って、カップ状の樹脂製容器50を形成していた。このとき、樹脂製容器50の胴部の上端部52は金型61により冷却され、屈曲部53は自然冷却されるか、金型61及び金型62によりフランジ等を介して間接的に冷却される。このため、屈曲部53の冷却速度よりも上端部52の冷却速度の方が速い。さらに、上端部52の厚みが均一でないため(圧空・真空成形のため、屈曲部53に繋がる部分はどうしても厚くなる)、上端部52においても場所によって冷却速度が異なる。そして、ここでは、上端部52の薄い部分が厚い部分に比べて良く冷えるため、当該薄い部分が他の部分よりも速く収縮し、その後他の部分が徐々に収縮する。これにより、樹脂製容器50を金型62から取り出した場合に、当該薄い部分を基点として上端部52の上側が例えば内側に反ってしまう。この反りに、屈曲部53及びフランジ51も追従するため、最終的にフランジ51が傾いてしまう(図9において右肩上がりとなる)。
この実施の形態では、第1-2面M12と第2-2面M22とにより、シート材Sにおける、肉厚部11B(胴部11の上端部)及び屈曲部13である部分Pとなる第2環状部分S2を、表面及び裏面の両方から挟み込み(圧縮)かつ冷却するので、部分Pを素早く冷却でき、肉厚部11B及び屈曲部13での異なる場所における冷却速度の差を小さくでき(収縮の差を小さくでき)、樹脂製容器10の上端部の反りを防止(反りの発生を完全になくすこと、参考例よりも反りを軽減すること、の両者を含む表現である。「防止」について同じ)できる。さらに、冷却時において第1-2面M12は肉厚部11Bの内周面11BA(第2環状部分S2の肉厚部11Bとなる部分)を押さえつけることができ、肉厚部11Bが径方向内側に沿ってしまうことを抑えることができる。さらに、冷却時において第2-2面M22は肉厚部11Bの外周面11BB(第2環状部分S2の肉厚部11Bとなる部分)を押さえつけることができ、肉厚部11Bが径方向外側に沿ってしまうことを抑えることができる。さらに、第1-2面M12と第2-2面M22とにより第2環状部分S2を挟み込んだときの当該第1-2面M12と第2-2面M22との間隔を略均一とすることで、第2環状部分S2を均一に冷却でき(収縮の度合いを均一化でき)、胴部11の反りを防止できる。なお、第2環状部分S2について冷却がある程度すすんでから又は冷却完了後に圧空・真空成形が行われ、シート材Sの肉部11Aとなる部分自体の冷却も略均一に行われる。このため、肉部11Aについて反りは発生しない。
参考例において、フランジ51を水平方向に沿わすため、上端部52の反りを考慮した金型を用意することも考えられる。つまり、上端部52の反りの分だけ、フランジ51を水平方向に対して傾かせるよう金型の形状を調整することも考えられる。しかし、当該調整は手間がかかる。前記実施の形態では、前記のような調整が不要であり、胴部11の上端部の反りの発生を容易に防止できる。なお、上記実施の形態において反りが若干発生する場合、当該反りの発生を考慮して、金型の形状を調整してもよい(第1-1面M11、第2-1面M21を若干傾かせる等)。
第1-2面M12と第2-2面M22との間隔について、上記のように、S1:S2=1:(0.7~1)の範囲内がよく、さらに好ましくは、S1:S2=1:(0.9~1)の範囲内とすることで、樹脂製容器10を大量生産する場合の反りの発生割合を低くすることができる。
第1-2面M12と第2-2面M22とにより第2環状部分S2を挟み込みかつ冷却することができれば(上記のように、第1-2面M12が第2環状部分S2における肉厚部11Bとなる部分を内側から押さえつけることができれば)、当該冷却後に得られる部分P(冷却によって収縮した後の第2環状部分S2)の厚さは均一でなくてもよい。例えば、図8に示す状態よりも屈曲部13及び肉厚部11Bが全体的に又は部分的に収縮してもよい(例えば、屈曲部13から肉厚部11Bにかけて、収縮率が下方に向けて徐々に大きくなる、つまり、厚さが下方に向けて徐々に薄くなってもよい)。本願発明者が、樹脂製容器10を上記方法により形成したところ、反りが生じなかった樹脂製容器10の部分Pの最も厚い厚さ(屈曲部13のフランジ14側端部の厚さ)T1を「1」とした場合の当該部分Pにおける最も薄い厚さ(肉厚部11Bの最も薄い部分の厚さ)T2は「0.57」~「0.715」(T1:T2=1:(0.57~0.715))の範囲内となる場合があった。部分Pの厚さは略均一の方が、上記冷却速度に差が生じないと考えられるので、部分Pの最も厚い厚さT1を「1」とした場合の部分Pの最も薄い厚さT2は「0.57」~「1」の範囲内がよい(このような範囲内となるように第1金型110及び第2金型120を設計するとよい)。胴部11は、屈曲部13の最も厚い部分の厚さを「1」とした場合に「0.57」~「1」の範囲内の厚みを有する肉厚部11B(上端部)を有するとよい。肉厚部11Bの厚みは、場所によらず「0.57」~「1」の範囲内であれば、場所に応じて異なってもよい。前記の範囲内の肉厚部11Bにより、反りを防止しやすい構造が得られる。
樹脂製容器10において、屈曲部13及びフランジ14からなる部分の下面には凹部Rが設けられている。この凹部Rが設けられた部分により、ある程度の弾性が得られ、フランジ14等に衝撃が加わった際の耐衝撃性が得られる。
上記のように、凹部14Cの内面が、上下方向に対して傾き、下面14Bから径方向内側に向かう斜め上方に延びて屈曲部13の外周面13Bに達することで、フランジ14における屈曲部13側の縁部(内周縁部)の厚さは、屈曲部13に向かって徐々に薄くなっている。仮に、当該凹部14Cの内面を角張らせる場合(凹部14Cの内面を上下方向に延びた面と水平面とにより構成する場合)、フランジ14の冷却速度が場所によって均一でなくなり、フランジ14の成形時に、当該フランジ14の上面14Aにヒケが生じる、又は、フランジ14が反ってしまうことがある。凹部14Cを形成し、フランジ14における屈曲部13側の縁部(内周縁部)の厚さを屈曲部13に向かって徐々に薄くすることで、フランジ14の冷却速度を場所によらずに一定に近づけることができ、前記ヒケ及び反りの発生を防止できる。
(変形例)
本発明は上記実施の形態に限定されない。上記実施の形態については適宜変更してもよい。以下、変形例を列挙する。
フランジ14の厚さを、屈曲部13と同じとしてもよい。また、図10に示すように、凹部14Cを省略し、フランジ14の下面14Bを傾斜させ、屈曲部13の外周面13Bに繋げてもよい。これらの構造を採用する場合には、第2金型120の形状を、当該構造の形状に合わせて変更する。例えば、図10のような構成を採用する場合、円筒部材121の上面121Aを傾斜させ、かつ、上面121Aの内周側端部が上端部122Aの上面122AAの頂点部分に繋がるよう(円筒部材121の上端部が上端部122Aの上に乗り上げるよう)、円筒部材121の上端部の形状を変更する。ここで、第2金型120のうち、キャビティ122は、凹部の内面を所望の形状に加工しやすいようにアルミ等の比較的柔らかい材料で形成されるが、円筒部材121は、カッタ130との協働によるシート材Sのカットのため、カッタ130と同様に比較的固い材料(例えば、鋼材)により形成される。従って、前記のように円筒部材121の上端部の形状を加工することは一般に困難である(円筒部材121が固い材料で形成されるため)。上記実施の形態の形状は、第2金型120の加工のしやすさ等において、図10の形状等よりも優位である。
樹脂製容器10の胴部11は、円筒状に限らず、広く筒状であればよい。筒状は、円筒状の他、輪切りにした断面が多角形状(四角形状、六角形状)、楕円形状等となるものを含む。この場合、樹脂製容器10の形状が円筒状でない場合、第1金型110、第2金型120、及び、カッタ130等の上記形状も、樹脂製容器10の形状に合わせて変更する。例えば、第1金型110、第2金型120、及び、カッタ130等における円筒部分は、樹脂製容器10の形状に合わせた筒状とすればよい。また、フランジ14は、外側が上方に位置するよう傾斜していてもよい。この場合、第1金型110の下面111及び第2金型120の上面121Aを外周側が内周側よりも上方に位置するように傾斜させるとよい(すり鉢状に形成するとよい)。この場合、第2環状部分S2を第1-2面M12と第2-2面M22とにより挟み込む際、第1-2面M12の全部が第2金型120内に入り込んでもよい。第1-2面M12は、その少なくとも一部が第2金型120内に入り込むとよい。
シート材Sを樹脂製容器10に対応した形状に予めカットしてから、第1金型110と第2金型120とにより挟み込んでもよい。
部分Pの最も厚い厚さT1を「1」とした場合の部分Pの最も薄い厚さT2の範囲(または、屈曲部13の最も厚い部分の厚さを「1」とした場合の肉厚部の厚さの範囲)の上限は、「1」、「0.9」、「0.8」、「0.7」のいずれかとしてもよく、下限は、「0.8」、「0.7」、「0.6」、「0.5」のいずれかとしてもよい。厚さT2の範囲(または、前記肉厚部の厚さの範囲)は、0.57~0.715としてもよい。第1金型110、第2金型120以外の金型を使用してもよく、このような場合でも(例えば、上記のように、第1-2面M12が第2環状部分S2における肉厚部11Bとなる部分を内側から押さえつけなくても)、上記部分Pの厚さを均一又は均一に近くすること(例えば上限を「1」、「0.9」、「0.8」のいずれか、下限を「0.7」、「0.8」のいずれかにすること)で、前記の反りは防止できる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2019年4月24日に出願された、日本国特許出願特願2019-82739号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2019-82739号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
10 樹脂製容器
11 胴部
11A 肉部
11B 肉厚部
11BA 内周面
11BB 外周面
12 底
13 屈曲部
13A 内周面
13B 外周面
14 フランジ
14A 上面
14B 下面
14C 凹部
100 製造装置
110 第1金型
110A 下端部
111 下面
112 凸部
112A 第1曲面
112B 第2曲面
120 第2金型
120A 上端部
121 円筒部材
121A 上面
122 キャビティ
122A 上端部
122AA 上面
122AAA 第1上面
122AAB 第2上面
122AB 内周面
M11 第1-1面
M12 第1-2面
M21 第2-1面
M22 第2-2面
P 屈曲部と肉厚部とからなる部分
S シート材
S1 第1環状部分
S2 第2環状部分
R 凹部

Claims (5)

  1. 筒状の胴部と、前記胴部の下側開口を閉口する底と、前記胴部の上端から外側に屈曲した屈曲部と、当該屈曲部から外側に張り出したフランジと、前記フランジの前記屈曲部側の縁部に、当該縁部の厚さを前記屈曲部に向かって徐々に薄くする凹部と、を有する樹脂製容器の製造方法であって、
    加熱された熱可塑性樹脂製のシート材のうち、前記フランジに成形される第1環状部分と、前記胴部の前記上端を含む上端部及び前記屈曲部に成形される第2環状部分とを、前記シート材の上側に位置する第1金型と、前記シート材の下側に位置する第2金型とにより上下方向から挟み込む第1ステップと、
    前記第1金型と前記第2金型とにより前記第1環状部分及び前記第2環状部分が挟み込まれた前記シート材に対して圧空成形と真空成形とのうちの少なくとも一方を行う第2ステップと、を有し、
    前記第1金型は、前記フランジに対応した第1-1面と、前記上端部及び前記屈曲部に対応した第1-2面と、を備え、
    前記第2金型は、前記フランジに対応した第2-1面と、前記上端部及び前記屈曲部に対応した第2-2面と、を備え、前記第2-1面には、前記凹部を成形する凸部が形成され、
    前記第1金型と前記第2金型とにより前記第1環状部分及び前記第2環状部分が挟み込まれた場合に、前記第1-2面は、その少なくとも一部が前記第2金型内に入り込んで前記第2-2面と対向し、
    前記第1環状部分は、前記第1-1面と前記第2-1面とにより挟み込まれ冷却されることで前記フランジに成形され、
    前記第2環状部分は、前記第1-2面と前記第2-2面とにより挟み込まれ冷却されることで前記上端部及び前記屈曲部に成形される、
    樹脂製容器の製造方法。
  2. 前記第2環状部分が前記第1-2面と前記第2-2面とにより挟み込まれるときの前記第1-2面と前記第2-2面との距離は、最も長い距離を1としたとき、最も短い距離が0.7以上1以下の範囲にある、
    請求項1に記載の樹脂製容器の製造方法。
  3. 筒状の胴部と、前記胴部の下側開口を閉口する底と、前記胴部の上端から外側に屈曲した屈曲部と、当該屈曲部から外側に張り出したフランジと、前記フランジの前記屈曲部側の縁部に、当該縁部の厚さを前記屈曲部に向かって徐々に薄くする凹部と、を有する樹脂製容器を、圧空成形と真空成形とのうちの少なくとも一方を行うことにより製造する製造装置であって、
    加熱された熱可塑性樹脂製のシート材のうち、前記フランジに成形される第1環状部分と、前記胴部の前記上端を含む上端部及び前記屈曲部に成形される第2環状部分とを、上下方向から挟み込む一対の金型を備え、
    前記一対の金型の一方は前記シート材の上側に位置する第1金型であり、他方は前記シート材の下側に位置する第2金型であり、
    前記第1金型は、前記フランジに対応した第1-1面と、前記上端部及び前記屈曲部に対応した第1-2面と、を備え、
    前記第2金型は、前記フランジに対応した第2-1面と、前記上端部及び前記屈曲部に対応した第2-2面と、を備え、前記第2-1面には、前記凹部を成形する凸部が形成され、
    前記第1金型と前記第2金型とにより前記第1環状部分及び前記第2環状部分が挟み込まれた場合に、前記第1-2面は、その少なくとも一部が前記第2金型内に入り込んで前記第2-2面と対向し、
    前記第1-1面と前記第2-1面とは、前記第1環状部分を挟み込み冷却することで前記フランジに成形し、
    前記第1-2面と前記第2-2面とは、前記第2環状部分を挟み込み冷却することで前記上端部及び前記屈曲部に成形する、
    樹脂製容器の製造装置。
  4. 熱可塑性樹脂で形成された樹脂製容器であって、
    筒状の胴部と、
    前記胴部の下側開口を閉口する底と、
    前記胴部の上端から外側に屈曲した屈曲部と、
    前記屈曲部から外側に張り出したフランジと、を備え、
    前記胴部は、前記上端を含む上端部であって、前記屈曲部の最も厚い部分の厚さを「1」とした場合に「0.57」~「1」の範囲内の厚みを有する上端部を有し、
    前記屈曲部は、上下方向の断面において、円弧状に湾曲する外周面と内周面とを有し、
    前記フランジは、
    前記屈曲部よりも厚く、
    前記フランジにおける前記屈曲部の縁部に、当該縁部の厚さを前記屈曲部に向かって徐々に薄くし前記外周面に繋がる凹部を備え、
    前記凹部と前記外周面とで、1つの凹部が形成された、
    樹脂製容器。
  5. 前記胴部は、前記上端部から下方に延びており当該上端部よりも肉の肉部を有し、
    前記上端部は、厚さが略均一である、
    請求項4に記載の樹脂製容器。
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