JP7339570B1 - 予測装置、冷凍システム、予測方法及び予測プログラム - Google Patents

予測装置、冷凍システム、予測方法及び予測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】着霜に応じたタイミングで除霜動作が開始できるようにする。【解決手段】圧縮機、放熱器、膨張弁及び吸熱器が環状に接続され、冷媒が循環する冷媒回路を有する冷凍機によって前記吸熱器として機能している熱交換器に対して除霜動作が開始される場合の、開始タイミングを制御する情報を出力する予測装置であって、前記予測装置の制御部は、前記冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、各グループに前記熱交換器への着霜の有無を示すデータを付与することで得た学習用データに基づいて、学習済みモデルが生成された場合において、前記学習済みモデルに、前記冷凍機における現在の運転データを入力し、前記学習済みモデルにより予測された前記熱交換器への着霜の有無を示す情報を出力する。【選択図】図9

Description

本開示は、予測装置、冷凍システム、予測方法及び予測プログラムに関する。
冷凍サイクル装置における除霜処理の一例として、例えば、下記特許文献1には、強化学習を用いて除霜動作の開始タイミングを決定することが開示されている。
国際公開第2021/176689号
しかしながら、上記のように強化学習を用いる除霜処理の場合、開始タイミングの決定精度を向上させるための学習に時間がかかるうえ、膨大なデータを必要とする。
本開示は、着霜に応じたタイミングで除霜動作が開始できるようにすることを目的としている。
本開示の第1の態様は、
圧縮機、放熱器、膨張弁及び吸熱器が環状に接続され、冷媒が循環する冷媒回路を有する冷凍機によって前記吸熱器として機能している熱交換器に対して除霜動作が開始される場合の、開始タイミングを制御する情報を出力する予測装置であって、
前記予測装置の制御部は、
前記冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、各グループに前記熱交換器への着霜の有無を示すデータを付与することで得た学習用データに基づいて、学習済みモデルが生成された場合において、前記学習済みモデルに、前記冷凍機における現在の運転データを入力し、
前記学習済みモデルにより予測された前記熱交換器への着霜の有無を示す情報を出力する。
本開示の第1の態様によれば、着霜に応じたタイミングで除霜動作が開始できるようになる。
また、本開示の第2の態様は、第1の態様に記載の予測装置であって、
前記運転データには、前記冷媒回路の状態を示すデータが含まれる。
また、本開示の第3の態様は、第2の態様に記載の予測装置であって、
前記運転データには、環境の状態を示すデータが含まれる。
また、本開示の第4の態様は、第3の態様に記載の予測装置であって、
前記冷媒回路の状態を示すデータには、前記圧縮機の周波数、前記圧縮機の低圧側の圧力データ、前記膨張弁の開度データ、暖房能力データ、蒸発温度データのいずれかが含まれ、
前記環境の状態を示すデータには、環境湿度データが含まれる。
また、本開示の第5の態様は、第1乃至第4のいずれかの態様に記載の予測装置であって、
前記制御部は、
前記学習済みモデルにより着霜有りと予測された場合、前記熱交換器への着霜の有無を示す情報として、除霜動作の開始タイミングを示す情報を出力する。
また、本開示の第6の態様は、第1乃至第5のいずれかの態様に記載の予測装置であって、
前記制御部は、
前記冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、各グループに前記熱交換器への着霜の有無を示すデータを付与することで、前記学習用データを生成する。
また、本開示の第7の態様は、第1乃至第6のいずれかの態様に記載の予測装置であって、
前記制御部は、
前記学習用データの各グループに分類された前記過去の運転データの履歴を学習モデルに入力することで、前記学習モデルより出力される出力データが、分類されたグループに付与された前記熱交換器への着霜の有無を示すデータに近づくように、前記学習モデルについて学習を行うことで、前記学習済みモデルを生成する。
また、本開示の第8の態様は、冷凍システムであって、
第1乃至第7のいずれかの態様に記載の予測装置により出力された、前記熱交換器への着霜の有無を示す情報を用いて、除霜動作の開始タイミングを制御する前記冷凍機を有する。
また、本開示の第9の態様は、第8の態様に記載の冷凍システムであって、
前記予測装置は、前記冷凍機が備える複数のユニットのいずれかにおいて実現される。
また、本開示の第10の態様は、第8の態様に記載の冷凍システムであって、
前記冷凍機とネットワークを介して接続されたサーバ装置を有し、
前記予測装置は、前記サーバ装置において実現される。
また、本開示の第11の態様は、
圧縮機、放熱器、膨張弁及び吸熱器が環状に接続され、冷媒が循環する冷媒回路を有する冷凍機によって前記吸熱器として機能している熱交換器に対して除霜動作が開始される場合の、開始タイミングを制御する情報を出力する予測装置の予測方法であって、
前記冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、各グループに前記熱交換器への着霜の有無を示すデータを付与することで得た学習用データに基づいて、学習済みモデルが生成された場合において、前記学習済みモデルに、前記冷凍機における現在の運転データを入力する工程と、
前記学習済みモデルにより予測された前記熱交換器への着霜の有無を示す情報を出力する工程とを有する。
また、本開示の第12の態様は、予測プログラムであって、
圧縮機、放熱器、膨張弁及び吸熱器が環状に接続され、冷媒が循環する冷媒回路を有する冷凍機によって前記吸熱器として機能している熱交換器に対して除霜動作が開始される場合の、開始タイミングを制御する情報を出力する予測装置の制御部に、
前記冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、各グループに前記熱交換器への着霜の有無を示すデータを付与することで得た学習用データに基づいて、学習済みモデルが生成された場合において、前記学習済みモデルに、前記冷凍機における現在の運転データを入力する工程と、
前記学習済みモデルにより予測された前記熱交換器への着霜の有無を示す情報を出力する工程とを実行させる。
学習フェーズにおける冷凍システムのシステム構成の一例を示す図である。 学習フェーズにおける冷凍システムのうち、運転データ収集処理に関わるシステムについてのシステム構成の一例を示す図である。 学習装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 学習フェーズにおける冷凍システムのうち、学習処理に関わるシステムについての機能構成の一例を示す図である。 運転データ及び観察データの一例を示す図である。 クラスタリング解析部の処理の具体例を示す図である。 ラベリング部の処理の具体例を示す図である。 学習部の処理の具体例を示す図である。 学習処理の流れを示すフローチャートである。 予測フェーズにおける冷凍システムのシステム構成の一例を示す図である。 サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 予測フェーズにおける冷凍システムのうち、予測処理に関わるシステムについての機能構成の一例を示す図である。 予測処理の流れを示すフローチャートである。 除霜処理の具体例を示す図である。
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<学習フェーズにおける冷凍システムのシステム構成>
はじめに、第1の実施形態に係る冷凍システムの、学習フェーズにおけるシステム構成について説明する。図1Aは、学習フェーズにおける冷凍システムのシステム構成の一例を示す図である。
図1Aに示すように、第1の実施形態に係る冷凍システム100は、学習フェーズにおいて、冷凍機(室内ユニット110、室内ユニット120、室外ユニット130の複数のユニットにより構成される冷凍機)と、学習装置150とを備える。なお、本実施形態では、冷凍機として、2つの室内ユニットを備えるケースを例に説明するが、室内ユニットの数は1つであっても、3つ以上であってもよい。
冷凍機は、冷媒が循環する冷媒回路140を備え、圧縮機、放熱器、膨張弁及び吸熱器が冷媒回路140に沿って環状に接続されることで、室内の空調を実現する。
なお、学習フェーズにおいて冷凍システム100は、冷凍機の運転中に、室外ユニット130(具体的には、熱交換器144)における着霜と相関のある運転データを収集する。このため、図1Aに示すシステム構成では、室外ユニット130の熱交換器144への着霜と相関のある運転データを収集するのに必要な装置について記載し、冷凍機の運転自体に必要な装置については、簡略化して記載している。
室外ユニット130は、電子膨張弁141、プレート式熱交換器142、受液器143、熱交換器144、流路切換機構145、圧縮機構146、圧力センサ147、環境湿度センサ148、室外コントローラ149を備える。
電子膨張弁141は、吸熱器として機能する場合の熱交換器111、121と、放熱器として機能する場合の熱交換器144との間において(つまり、冷房又は冷却運転中における)、室内ユニット110、120への供給冷媒量を調整する。あるいは、電子膨張弁141は、放熱器として機能する場合の熱交換器111、121と、吸熱器として機能する場合の熱交換器144との間において(つまり、暖房又は加温運転中における)、冷媒の通過量を調整する。プレート式熱交換器142は、冷媒を冷却する。受液器143は、冷媒を貯留する。
熱交換器144は、空気熱交換器であり、不図示の室外ファンにより搬送された室外空気と、冷媒との間で熱交換を行う。
温度センサ144tは、吸熱器として機能する場合の熱交換器144の冷媒の蒸発温度を測定する。
流路切換機構145は、冷媒の流路を切り換える。例えば、
・冷房又は冷却運転の場合、流路切換機構145は、室内ユニット110の熱交換器111、室内ユニット120の熱交換器121において蒸発(吸熱)した冷媒を、圧縮機構146に吸入する。また、流路切換機構145は、圧縮機構146において圧縮された冷媒を、熱交換器144に送る。これにより、冷媒は熱交換器144において放熱し、電子膨張弁141にて供給量が調整された後、再び室内ユニット110の熱交換器111、室内ユニット120の熱交換器121において蒸発する。
・暖房又は加温運転の場合、流路切換機構145は、圧縮機構146において圧縮された冷媒を、室内ユニット110、室内ユニット120に送る。これにより、冷媒は熱交換器111、熱交換器121において放熱し、電子膨張弁141にて通過量が調整された後、熱交換器144において蒸発(吸熱)する。また、流路切換機構145は、熱交換器144において蒸発(吸熱)した冷媒を、圧縮機構146に吸入する。これにより、冷媒は圧縮機構146において再び圧縮される。
・除霜運転の場合、流路切換機構145は、冷房又は冷却運転の場合と同様に動作する。つまり、圧縮機構146において圧縮された冷媒は、熱交換器144において放熱する。これにより、熱交換器144の表面の霜が内部から加熱され、熱交換器144は除霜される。
圧縮機構146は、複数の圧縮機(図1Aの例では、圧縮機146_1~146_3の3台の圧縮機)を備え、冷媒を圧縮する。複数の圧縮機は、運転時の周波数または回転数が調整可能な可変容量式の圧縮機である。
圧力センサ147は、圧縮機構146の入口の冷媒の圧力(低圧側圧力)を測定する。環境湿度センサ148は、外部環境の湿度を測定する。
室外コントローラ149は、室外ユニット130が備える各装置の動作を制御する。また、室外コントローラ149は、室外ユニット130が備える各センサの測定データ等を収集する。
室内ユニット110は、室内の空調を行う利用ユニットであり、熱交換器111、温度センサ112、室内コントローラ113を備える。
熱交換器111は、空気熱交換器であり、不図示の室内ファンにより搬送された室内の空気と、冷媒との間で熱交換を行う。
温度センサ122は、吸熱器として機能する場合の熱交換器111における冷媒の蒸発温度を測定する。
室内コントローラ113は、室内ユニット110が備える各装置の動作を制御する。また、室内コントローラ113は、室内ユニット110が備える各センサの測定データを取得し、室外コントローラ149に通知する。
室内ユニット120は、室内の空気を冷却する利用ユニットであり、熱交換器121、温度センサ122、室内コントローラ123を備える。
熱交換器121は、空気熱交換器であり、不図示の室内ファンにより搬送された室内の空気と、冷媒との間で熱交換を行う。
温度センサ112は、吸熱器として機能する場合の熱交換器121における冷媒の蒸発温度を測定する。
室内コントローラ123は、室内ユニット120が備える各装置の動作を制御する。また、室内コントローラ123は、室内ユニット120が備える各センサの測定データを取得し、室外コントローラ149に通知する。
学習装置150は、冷却機の運転中に室外コントローラ149により収集された、室外ユニット130の熱交換器144への着霜と相関のある運転データを取得する。また、学習装置150は、取得した運転データが測定された各時間において、実際に室外ユニット130の熱交換器144への着霜があったこと(または着霜がなかったこと)を示す観察データを取得する。更に、学習装置150は、運転データと観察データとを用いて、学習済みモデルを生成する。
<運転データ収集処理に関わるシステムについてのシステム構成>
次に、学習フェーズにおける冷凍システム100のうち、室外ユニット130の熱交換器144への着霜と相関のある運転データを収集する運転データ収集処理に関わるシステムについてのシステム構成について説明する。図1Bは、学習フェーズにおける冷凍システムのうち、運転データ収集処理に関わるシステムについてのシステム構成の一例を示す図である。
図1Bに示すように、運転データ収集処理に関わるシステムには、室内コントローラ113、室外コントローラ149、室内コントローラ123が含まれる。
室内コントローラ113は、制御基板上に搭載されたマイクロコンピュータ161と、マイクロコンピュータ161を動作させるためのプログラムを格納するメモリデバイス162とを有する。
同様に、室内コントローラ123は、制御基板上に搭載されたマイクロコンピュータ181と、マイクロコンピュータ181を動作させるためのプログラムを格納するメモリデバイス182とを有する。
室外コントローラ149は、制御基板上に搭載されたマイクロコンピュータ171と、マイクロコンピュータ171を動作させるためのプログラムを格納するメモリデバイス172と、通信デバイス173とを有する。室外コントローラ149では、冷凍機の運転中に、
・電子膨張弁141の弁開度(膨張弁の開度データ)、
・圧縮機146_1~146_3の合計の回転数に基づいて算出されるトータル周波数(圧縮機の周波数データ)、
・圧力センサ147により測定された、圧縮機構146の入口の冷媒の圧力(低圧側圧力データ)、
・環境湿度センサ148により測定された、外部環境の湿度(環境湿度データ)、
・冷凍機が有する暖房能力(暖房能力データ)、
・温度センサ144tにより測定された、熱交換器144の冷媒の蒸発温度(蒸発温度データ)、
を収集する。
これにより、本実施形態に係る室外コントローラ149では、着霜と相関のある運転データとして、冷媒回路140の状態を示すデータである、
・低圧側圧力データ、
・膨張弁の開度データ、
・圧縮機の周波数データ、
・暖房能力データ、
・蒸発温度データ、
と、環境の状態を示すデータである、
・環境湿度データ、
とを収集することができる。また、収集した運転データを、通信デバイス173を介して学習装置150に送信することができる。なお、本実施形態では、冷凍機の各コントローラが有するマイクロコンピュータと、メモリデバイスとをまとめて「制御部」と称する場合がある。
<学習装置のハードウェア構成>
次に、学習装置150のハードウェア構成について説明する。図2は、学習装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、学習装置150は、プロセッサ201、メモリ202、補助記憶装置203、表示装置204、操作装置205、通信装置206を有する。なお、学習装置150の各ハードウェアは、バス207を介して相互に接続されている。
プロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算デバイスを有する。プロセッサ201は、各種プログラム(例えば、後述する学習プログラム等)をメモリ202上に読み出して実行する。
メモリ202は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶デバイスを有する。プロセッサ201とメモリ202とは、いわゆるコンピュータを形成し、プロセッサ201が、メモリ202上に読み出した各種プログラムを実行することで、当該コンピュータは各種機能を実現する。
補助記憶装置203は、各種プログラムや、各種プログラムがプロセッサ201によって実行される際に用いられる各種データを格納する。
表示装置204は、学習装置150の内部処理の結果を表示する表示デバイスである。操作装置205は、学習装置150に対してユーザが各種指示を入力する際に用いる入力デバイスである。
通信装置206は、例えば、冷凍機の室外コントローラ149と接続し、運転データを受信する。
<学習処理に関わるシステムについての機能構成>
次に、学習フェーズにおける冷凍システム100のうち、学習処理に関わるシステムについての機能構成について説明する。図3は、学習フェーズにおける冷凍システムのうち、学習処理に関わるシステムについての機能構成の一例を示す図である。
上述したように、室外コントローラ149は、学習フェーズにおいて、冷凍機の運転中、運転データを収集し、学習装置150に送信する運転データ収集部301として機能する。
また、上述したように、学習装置150には、学習プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、学習装置150は、データ取得部311、クラスタリング解析部312、ラベリング部313、学習部314として機能する。
データ取得部311は、室外コントローラ149より送信された運転データを取得する。具体的には、データ取得部311は、運転データとして、各時間における冷媒回路140の状態を示すデータである、
・低圧側圧力データ、
・膨張弁の開度データ、
・圧縮機の周波数データ、
・暖房能力データ、
・蒸発温度データ、
と、各時間における環境の状態を示すデータである、
・環境湿度データ、
とを取得する。
また、データ取得部311は、観察データを取得する。上述したように、観察データとは、運転データが測定された各時間における、熱交換器144への着霜の有無を示すデータであり、観察者により着霜の有無が観察されることで得た結果が、観察データとして入力される。
なお、データ取得部311は、取得した運転データ及び観察データを、データ格納部321に格納する。
クラスタリング解析部312は、データ格納部321より運転データを読み出し、例えば、k-means法によるクラスタリング解析を行うことで、各時間の運転データを複数のグループに分類する。上述したように、運転データには、(低圧側圧力データ、膨張弁の開度データ、圧縮機の周波数データ、暖房能力データ、蒸発温度データ、環境湿度データ)の6種類のデータが含まれる。このため、クラスタリング解析部312では、6次元の特徴量空間に点在する各時間の運転データを、分布位置が近い運転データ同士で同じグループに属するようにグループ分けする。
また、クラスタリング解析部312は、各グループに分類された各時間の運転データを、ラベリング部313に通知する。
ラベリング部313は、各グループに分類された各時間の運転データに、ラベルを付す。具体的には、ラベリング部313は、データ格納部321から観察データを読み出し、各グループに分類された各時間の運転データが、着霜有りと観察された時間の運転データであるのか、着霜無しと観察された時間の運転データであるのかを判定する。
また、ラベリング部313は、処理対象のグループに分類された各時間の運転データが、着霜有りと観察された時間の運転データであった場合には、処理対象のグループに分類された各時間の運転データ全てに対して、着霜有りのラベルを付す。
また、ラベリング部313は、処理対象のグループに分類された各時間の運転データが、着霜無しと観察された時間の運転データであった場合には、処理対象のグループに分類された各時間の運転データ全てに対して、着霜無しのラベルを付す。
更に、ラベリング部313は、着霜有りのラベルまたは着霜無しのラベルが付された各時間の運転データを、学習用データとして、学習用データ格納部322に格納する。
学習部314は、学習用データ格納部322に格納された学習用データを用いて、学習モデルについて学習を行い、学習済みモデルを生成する。
<運転データ及び観察データの具体例>
次に、データ取得部311により取得された運転データ及び観察データの具体例について説明する。図4は、運転データ及び観察データの一例を示す図である。
図4に示すように、運転データ410は、情報の項目として、データ項目(低圧側圧力、膨張弁の開度、圧縮機の周波数、暖房能力、蒸発温度、環境湿度)を含む。また、運転データ410は、情報の項目として時間(t、t、t、t、t・・・t)を含む。
運転データ410の各欄には、各時間の運転データが格納される。例えば、データ項目="低圧側圧力"と、時間="t"とが交錯する欄には、時間tにおける低圧側圧力データが格納される。同様に、データ項目="膨張弁の開度"と、時間="t"とが交錯する欄には、時間tにおける膨張弁の開度データが格納される。同様に、データ項目="圧縮機の周波数"と、時間="t"とが交錯する欄には、時間tにおける圧縮機の周波数データが格納される。同様に、データ項目="暖房能力"と、時間="t"とが交錯する欄には、時間tにおける暖房能力データが格納される。同様に、データ項目="蒸発温度"と、時間="t"とが交錯する欄には、時間tにおける蒸発温度データが格納される。同様に、データ項目="環境湿度"と、時間="t"とが交錯する欄には、時間tにおける環境湿度データが格納される。
なお、図4に示すように、時間="t"における運転データは、6次元の特徴量空間において、点Pとしてプロットされる。
以下、同様に、各時間(t、t、t、t、・・・t)における運転データは、6次元の特徴量空間において、それぞれ、点P、点P、点P、点P、・・・点Pとしてプロットされる。
また、図4に示すように、観察データ420は、情報の項目として、データ項目(着霜有無)を含む。また、観察データ420は、情報の項目として時間(t、t、t、t、t・・・t)を含む。
観察データ420の各欄には、各時間の観察データが格納される。例えば、データ項目="着霜有無"と、時間="t"とが交錯する欄には、時間tにおける着霜有無を示すデータが格納される。なお、図4の例では、ハッチングされた欄が着霜有りを示すデータであることを示しており、ハッチングされていない欄が着霜無しを示すデータであることを示している。
<クラスタリング解析部の処理の具体例>
次に、クラスタリング解析部312の処理の具体例について説明する。図5は、クラスタリング解析部の処理の具体例を示す図である。
上述したように、クラスタリング解析部312は、データ格納部321より、各時間の運転データを読み出し、クラスタリング解析を行うことで、運転データを複数のグループに分類する。
図5において、特徴量空間510は、データ格納部321より読み出した、各時間の運転データ(点P、点P、点P、点P、点P、・・・点P)がプロットされた様子を示している。なお、説明の便宜上、特徴量空間510は、3次元の特徴量空間(低圧側圧力データ、圧縮機の周波数データ、暖房能力データ)として示している。
クラスタリング解析部312では、特徴量空間510内に分布する各点を、分布位置が近い運転データ同士で同じグループに属するようにグループ分けする。
図5において、特徴量空間520は、グループ分けすることで、グループ1、グループ2を生成した様子を示している。なお、クラスタリング解析部312では、特徴量空間510内に分布する全ての点を、いずれかのグループに分類する。
<ラベリング部の処理の具体例>
次に、ラベリング部313の処理の具体例について説明する。図6は、ラベリング部の処理の具体例を示す図である。
上述したように、ラベリング部313は、各グループに分類された各時間の運転データに、ラベルを付す。図6において、クラスタリング結果610は、各グループに分類された、各時間の運転データを示す点の一覧である。図6の例は、各時間の運転データがグループ1~グループαまでのα個のグループに分類された様子を示している。
また、図6において、ラベリング結果620は、各グループに分類された、各時間の運転データに、着霜有りのラベルまたは着霜無しのラベルが付された様子を示している。図6の例は、グループ1、グループ3、グループ4に分類された、各時間の運転データに、着霜有りのラベル="1"が付され、グループ2、グループαに分類された、各時間の運転データに、着霜無しのラベル="0"が付された様子を示している。
このように、クラスタリング解析を行うことで生成されたグループ単位で、運転データにラベルを付すことで、6次元の特徴量空間において、プロットされていない位置の運転データについても学習用データが生成されたのと同等の効果が得られる。この結果、学習部314では、より少ない学習用データ及びより少ない学習時間で、予測精度の高い学習済みモデルを生成することが可能になる。
<学習部の処理の具体例>
次に、学習部314の処理の具体例について説明する。図7は、学習部の処理の具体例を示す図である。
上述したように、学習部314は、学習用データ格納部322に格納された学習用データを用いて、学習モデルについて学習を行い、学習済みモデルを生成する。図7において、学習用データ700は、学習用データ格納部322より読み出した学習用データの一例を示している。図7に示すように、学習用データ700は、各時間の運転データに、ラベルが付与されている。
学習部314は、学習用データ700のうち、各時間の運転データを入力データとして、学習モデルの一例であるランダムフォレストに入力する。また、学習部314は、学習用データ700のうち、各時間のラベルを正解データとして、学習モデルの一例であるランダムフォレストに入力する。これにより、学習部314では、入力データが入力されることで、ランダムフォレストより出力される出力データが、正解データに近づくように、ランダムフォレストについて学習を行うことができる。
この結果、学習部314によれば、運転データと熱交換器144への着霜の有無との関係を学習した学習済みモデルを生成することができる。
<学習処理の流れ>
次に、学習装置150による学習処理の流れについて説明する。図8は、学習処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS801において、学習装置150は、運転データ及び観察データを取得する。
ステップS802において、学習装置150は、取得した運転データについてクラスタリング解析を行い、各時間の運転データを複数のグループに分類する。
ステップS803において、学習装置150は、各グループに分類した各時間の運転データについて、取得した観察データに基づいて、着霜有りのラベルまたは着霜無しのラベルを付す。
ステップS804において、学習装置150は、ラベルが付された各時間の運転データを用いて学習モデルについて学習を行い、学習済みモデルを生成する。
<予測フェーズにおける冷凍システムのシステム構成>
次に、第1の実施形態に係る冷凍システムの、予測フェーズにおけるシステム構成について説明する。図9は、予測フェーズにおける冷凍システムのシステム構成の一例を示す図である。
図1Aを用いて説明した、学習フェーズにおける冷凍システム100との相違点は、予測フェーズにおける冷凍システム900の場合、冷凍機に、ネットワーク920を介してサーバ装置910が接続されている点である。
サーバ装置910は、予測装置の一例であり、運転中の冷凍機の室外ユニット130から、ネットワーク920を介して運転データを受信する。また、サーバ装置910は、受信した運転データに基づいて室外ユニット130の熱交換器144への着霜の有無を予測し、着霜有りと予測した場合に、着霜有りを示す情報を室外ユニット130に送信する。
このように、運転データから熱交換器144への着霜の有無を予測する構成とすることで、冷凍機では、着霜しているか否かに応じて除霜動作が開始できるようになる。
なお、除霜動作とは、上述した除霜運転を行うための冷凍機の各装置の動作を指す。
<サーバ装置のハードウェア構成>
次に、サーバ装置910のハードウェア構成について説明する。図10は、サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図10に示すように、サーバ装置910は、プロセッサ1001、メモリ1002、補助記憶装置1003、表示装置1004、操作装置1005、通信装置1006を有する。なお、サーバ装置910の各ハードウェアは、バス1007を介して相互に接続されている。
プロセッサ1001は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算デバイスを有する。プロセッサ1001は、各種プログラム(例えば、後述する予測プログラム等)をメモリ1002上に読み出して実行する。
メモリ1002は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶デバイスを有する。プロセッサ1001とメモリ1002とは、いわゆるコンピュータ(本実施形態では「制御部」と称する場合がある)を形成し、プロセッサ1001が、メモリ1002上に読み出した各種プログラムを実行することで、当該コンピュータは各種機能を実現する。
補助記憶装置1003は、各種プログラムや、各種プログラムがプロセッサ1001によって実行される際に用いられる各種データを格納する。
表示装置1004は、サーバ装置910の内部処理の結果を表示する表示デバイスである。操作装置1005は、サーバ装置910に対してユーザが各種指示を入力する際に用いる入力デバイスである。
通信装置1006は、例えば、冷凍機の室外コントローラ149との間で、ネットワーク920を介して通信を行う。
<予測処理に関わるシステムの機能構成>
次に、予測フェーズにおける冷凍システム900のうち、予測処理に関わるシステムについての機能構成について説明する。図11は、予測フェーズにおける冷凍システムのうち、予測処理に関わるシステムについての機能構成の一例を示す図である。
図11(a)に示すように、室外コントローラ149は、予測フェーズにおいて、冷凍機の運転中、運転データ収集部1101、除霜制御部1102として機能する。
また、上述したように、サーバ装置910には、予測プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、サーバ装置910は、冷凍機の運転中、データ取得部1111、学習済みモデル1112として機能する。
運転データ収集部1101は、運転データを収集し、ネットワーク920を介してサーバ装置910に送信する。
データ取得部1111は、冷凍システム900の室外コントローラ149より、運転データを取得する。具体的には、データ取得部1111は、運転データとして、各時間における冷媒回路140の状態を示すデータである、
・低圧側圧力データ、
・膨張弁の開度データ、
・圧縮機の周波数データ、
・暖房能力データ、
・蒸発温度データ、
と、各時間における環境の状態を示すデータである、
・環境湿度データ、
とを取得する。
学習済みモデル1112は、データ取得部1111により取得された各時間の運転データが入力されることで、各時間の熱交換器144への着霜の有無を予測する。また、学習済みモデル1112は、着霜有りと予測した場合に、着霜有りを示す情報を室外コントローラ149に送信する。
除霜制御部1102は、サーバ装置910より、着霜有りを示す情報を受信すると、吸熱器として機能している熱交換器144に対して除霜動作を開始するよう制御する。つまり、本実施形態において、サーバ装置910より送信される着霜有りを示す情報は、吸熱器として機能している熱交換器144に対する除霜動作の開始タイミングを示す情報である。
なお、図11(a)は、冷凍システム900がサーバ装置910を有し、サーバ装置910に予測プログラムをインストールすることで、サーバ装置910の制御部にて、熱交換器144への着霜の有無を予測する場合の機能構成を示した。
しかしながら、冷凍システム900において、予測プログラムのインストール先は、サーバ装置910に限定されず、例えば、冷凍機の近傍に、情報処理装置を配置し、当該情報処理装置に予測プログラムをインストールしてもよい。この場合、当該情報処理装置は予測装置として機能し、図11(a)のサーバ装置910と同様の機能構成を有することになる。
また、予測プログラムのインストール先は、例えば、冷凍機が備える室外コントローラ149、または、室内コントローラ113、または、室内コントローラ123のいずれかであってもよい。この場合、インストール先となるコントローラの制御部が、予測装置として機能することになる。
図11(b)は、予測プログラムが室外コントローラ149にインストールされた場合の室外コントローラ149の機能構成を示している。図11(b)に示すように、室外コントローラ149において予測プログラムが実行されることで、室外コントローラ149の制御部は、運転データ収集部1101、学習済みモデル1112、除霜制御部1102として機能する。なお、各部の機能の詳細は、説明済みであるため、ここでは説明を省略する。
<予測処理の流れ>
次に、サーバ装置910による予測処理の流れについて説明する。図12は、予測処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1201において、サーバ装置910は、運転データを取得する。ステップS1202において、サーバ装置910は、学習済みモデルを用いて、取得した運転データに基づいて、熱交換器144への着霜の有無を予測する。
ステップS1203において、サーバ装置910は、学習済みモデルにより着霜有りと予測されたか否かを判定する。着霜有りと予測された場合には(ステップS1203においてYESの場合には)、ステップS1204に進む。ステップS1204において、サーバ装置910は、着霜有りを示す情報を、冷凍機に送信する。
一方、着霜無しと判定された場合には(ステップS1203においてNOの場合には)、ステップS1205に進む。ステップS1205において、サーバ装置910は、予測処理を終了するか否かを判定する。ステップS1205において、予測処理を継続すると判定した場合には(ステップS1205においてNOの場合には)、ステップS1201に戻る。一方、ステップS1205において、予測処理を終了すると判定した場合には(ステップS1205においてYESの場合には)、予測処理を終了する。
<除霜処理の具体例>
次に、冷凍システム900による除霜処理の具体例について説明する。図13は、除霜処理の具体例を示す図である。
図13において、グラフ1300は、横軸に時間を、左側の縦軸に吸熱器として機能している熱交換器144に対する除霜動作の開始タイミングを、右側の縦軸に運転データをそれぞれ付したグラフである。また、グラフの各線は、低圧側圧力データ、圧縮機の周波数データ、暖房能力データを表している。更に、グラフの太線は、吸熱器として機能している熱交換器144に対する除霜動作の開始タイミングを表している。
図13に示すように、本実施形態に係る冷凍システム900の場合、運転データと熱交換器144への着霜の有無との関係を学習した学習済みモデルを用いて、運転データから熱交換器144への着霜の有無を予測する。また、本実施形態に係る冷凍システム900の場合、着霜有りと予測された場合に、除霜動作を開始する。これにより、本実施形態に係る冷凍システム900によれば、実際に着霜しているか否かに関わらず、運転データに基づいて除霜動作を開始する場合とは異なり、実際に着霜している場合に限って除霜動作を開始させることが可能になる。この結果、本実施形態に係る冷凍システム900によれば、除霜動作の回数を削減することができる。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態に係る冷凍システムは、
・圧縮機、放熱器、膨張弁及び吸熱器が環状に接続され、冷媒が循環する冷媒回路を有する冷凍機を備える。
・学習フェーズにおいて、冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、各グループに熱交換器への着霜の有無を示すデータを付与することで得た学習用データに基づいて、学習済みモデルを生成する。
・予測フェーズにおいて、学習済みモデルに、冷凍機における現在の運転データを入力し、学習済みモデルにより予測された熱交換器への着霜の有無を示す情報を出力する。
このように、第1の実施形態では、運転データと熱交換器への着霜の有無との関係を学習した学習済みモデルを用いて、運転データから熱交換器への着霜の有無を予測し、出力する構成とする。これにより、第1の実施形態によれば、着霜有りを示す情報に基づいて、吸熱器として機能している熱交換器に対して、除霜動作を開始させることが可能になる。この結果、第1の実施形態によれば、着霜に応じたタイミングで、冷凍機が除霜動作を開始できるようになる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、学習用データ700を用いて1つの学習済みモデル1112を生成するケースについて説明した。しかしながら、学習用データ700を用いて生成する学習済みモデルは1つに限定されない。例えば、学習用データ700を季節ごとに分割し、それぞれの季節に応じた学習用データを用いて、学習済みモデルを別々に生成してもよい。
あるいは、冷凍機が設置される地域(気候)ごとに、学習用データ700を分割し、それぞれの地域(気候)に応じた学習用データを用いて、学習済みモデルを別々に生成してもよい。
また、上記第1の実施形態において、サーバ装置910は、着霜有りと判定された場合に、着霜有りを示す情報を冷凍機に送信し、冷凍機では、着霜有りを示す情報を受信したタイミングで、吸熱器として機能している熱交換器に対して除霜動作を開始する構成とした。しかしながら、着霜有りを示す情報を、除霜の開始タイミングを示す情報として用いる必要はなく、冷凍機は、例えば、他の条件を充足したうえで、除霜動作を開始するように構成してもよい。つまり、サーバ装置910により出力される着霜有りを示す情報は、除霜動作の開始タイミングを示す情報だけなく、広く、"吸熱器として機能している熱交換器に対して除霜動作が開始される場合の開始タイミングを制御する情報"として用いられてもよい。
また、上記第1の実施形態では、運転データとして6種類のデータを例示したが、運転データは、これら6種類に限定されるものではなく、少なくとも、6種類のデータのうちの1種類のデータが含まれていればよい。また、運転データとして6種類のデータ以外のデータが含まれていてもよい。例えば、運転データのうち、環境の状態を示すデータには、環境湿度データのほかに、環境温度データが含まれていてもよい。
また、上記第1の実施形態では、室外ユニット130の熱交換器144(正確には伝熱フィン)への着霜の有無を予測する場合について説明した。しかしながら、着霜の有無を予測する対象は、室外ユニット130の熱交換器144に限定されず、例えば、室内ユニット120への着霜の有無を予測してもよい。この場合、冷凍システム900は、室外ユニット130への着霜の有無を予測する場合と同じ運転データを用いるように構成してもよいし、異なる運転データを用いるように構成してもよい。
また、上記第1の実施形態では、学習装置と予測装置とを別体の装置として構成するものとして説明したが、学習装置と予測装置とは一体の装置として構成してもよい。例えば、予測装置の一例であるサーバ装置910において、学習処理と予測処理の両方を実行するように構成してもよい。この場合、サーバ装置910の制御部が、学習処理(図3参照)と予測処理(図11参照)の両方の機能を実行する。また、例えば、予測装置の一例である冷凍機において、学習処理と予測処理の両方を実行するように構成してもよい。この場合、冷凍機の制御部が、学習処理(図3参照)と予測処理(図11参照)の両方の機能を実行する。
また、上記第1の実施形態では、学習フェーズと予測フェーズとを示したが、冷凍システムは、更に、再学習フェーズを実行するように構成してもよい。例えば、冷凍システムは、予測フェーズにおいて収集された運転データを、学習用データとして用いることで、学習済みモデルについて再学習を行うように構成してもよい。なお、再学習を行う場合、学習装置と予測装置とは一体の装置として配置してもよいし、冷凍システム内に、別体の装置として配置してもよい。
また、上記第1の実施形態では、学習モデルの一例としてランダムフォレストを用いる場合を示したが、学習モデルはランダムフォレストに限定されず、教師あり学習を行う他任意の学習モデルを用いてもよい。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
100 :冷凍システム
110 :室内ユニット
111 :熱交換器
112 :温度センサ
113 :室内コントローラ
120 :室内ユニット
121 :熱交換器
122 :温度センサ
123 :室内コントローラ
130 :室外ユニット
140 :冷媒回路
141 :電子膨張弁
144 :熱交換器
144t :温度センサ
146 :圧縮機構
147 :圧力センサ
148 :環境湿度センサ
149 :室外コントローラ
311 :データ取得部
312 :クラスタリング解析部
313 :ラベリング部
314 :学習部
410 :運転データ
420 :観察データ
510、520 :特徴量空間
610 :クラスタリング結果
620 :ラベリング結果
700 :学習用データ
900 :冷凍システム
910 :サーバ装置
1101 :運転データ収集部
1102 :除霜制御部
1111 :データ取得部
1112 :学習済みモデル

Claims (12)

  1. 圧縮機、放熱器、膨張弁及び吸熱器が環状に接続され、冷媒が循環する冷媒回路を有する冷凍機によって前記吸熱器として機能している熱交換器に対して除霜動作が開始される場合の、開始タイミングを制御する情報を出力する予測装置であって、
    前記予測装置の制御部は、
    前記冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、分類されたグループ単位で前記熱交換器への着霜の有無を示す同じデータを付与することで得た学習用データに基づいて、学習済みモデルが生成された場合において、前記学習済みモデルに、前記冷凍機における現在の運転データを入力し、
    前記学習済みモデルにより予測された前記熱交換器への着霜の有無を示す情報を出力する、
    予測装置。
  2. 前記運転データには、前記冷媒回路の状態を示すデータが含まれる、請求項1に記載の予測装置。
  3. 前記運転データには、環境の状態を示すデータが含まれる、請求項2に記載の予測装置。
  4. 前記冷媒回路の状態を示すデータには、前記圧縮機の周波数、前記圧縮機の低圧側の圧力データ、前記膨張弁の開度データ、暖房能力データ、蒸発温度データのいずれかが含まれ、
    前記環境の状態を示すデータには、環境湿度データが含まれる、請求項3に記載の予測装置。
  5. 前記制御部は、
    前記学習済みモデルにより着霜有りと予測された場合、前記熱交換器への着霜の有無を示す情報として、除霜動作の開始タイミングを示す情報を出力する、請求項1に記載の予測装置。
  6. 前記制御部は、
    前記冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、分類されたグループ単位で前記熱交換器への着霜の有無を示す同じデータを付与することで、前記学習用データを生成する、請求項1に記載の予測装置。
  7. 前記制御部は、
    前記学習用データの各グループに分類された前記過去の運転データの履歴を学習モデルに入力することで、前記学習モデルより出力される出力データが、分類されたグループにおいてグループ単位で付与された前記熱交換器への着霜の有無を示すデータに近づくように、前記学習モデルについて学習を行うことで、前記学習済みモデルを生成する、請求項1に記載の予測装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の予測装置により出力された、前記熱交換器への着霜の有無を示す情報を用いて、除霜動作の開始タイミングを制御する前記冷凍機を有する、冷凍システム。
  9. 前記予測装置は、前記冷凍機が備える複数のユニットのいずれかにおいて実現される、請求項8に記載の冷凍システム。
  10. 前記冷凍機とネットワークを介して接続されたサーバ装置を有し、
    前記予測装置は、前記サーバ装置において実現される、請求項8に記載の冷凍システム。
  11. 圧縮機、放熱器、膨張弁及び吸熱器が環状に接続され、冷媒が循環する冷媒回路を有する冷凍機によって前記吸熱器として機能している熱交換器に対して除霜動作が開始される場合の、開始タイミングを制御する情報を出力する予測装置の予測方法であって、
    前記冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、分類されたグループ単位で前記熱交換器への着霜の有無を示す同じデータを付与することで得た学習用データに基づいて、学習済みモデルが生成された場合において、前記学習済みモデルに、前記冷凍機における現在の運転データを入力する工程と、
    前記学習済みモデルにより予測された前記熱交換器への着霜の有無を示す情報を出力する工程と
    を有する予測方法。
  12. 圧縮機、放熱器、膨張弁及び吸熱器が環状に接続され、冷媒が循環する冷媒回路を有する冷凍機によって前記吸熱器として機能している熱交換器に対して除霜動作が開始される場合の、開始タイミングを制御する情報を出力する予測装置の制御部に、
    前記冷凍機における過去の運転データの履歴を、クラスタリングにより複数のグループに分類し、分類されたグループ単位で前記熱交換器への着霜の有無を示す同じデータを付与することで得た学習用データに基づいて、学習済みモデルが生成された場合において、前記学習済みモデルに、前記冷凍機における現在の運転データを入力する工程と、
    前記学習済みモデルにより予測された前記熱交換器への着霜の有無を示す情報を出力する工程と
    を実行させるための予測プログラム。
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