JP7339073B2 - 放熱シートとその製造方法 - Google Patents

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本発明は、放熱シートとその製造方法に関する。
CPU等の発熱性部品は、発熱による暴走や破損を防ぐため、その表面に放熱シートを介して放熱フィンあるいは放熱ファン等の放熱器が取り付けられることがある。
発熱性部品と放熱器との間に介在させた放熱シートにより、発熱性部品の熱を放熱器に効率よく伝えるには、放熱シートが発熱性部品と放熱器の両方に隙間無く密着するのが好ましい。そこで、発熱性部品の表面に放熱シートを介在させた状態で、放熱器をクリップやビスなどで取り付け、それによって放熱シートを発熱性部品と放熱器間で圧縮するようにしている。その際、放熱シートの硬度が高いと、発熱性部品や放熱器を損傷させる恐れがあるため、放熱シートは低硬度が好ましい。
従来の放熱シートとして、未加硫のコンパウンド層を、ゴム状に硬化させた薄膜補強層で挟んだ構成とし、放熱器の取り付けによって放熱シートに圧力が加わった際に、薄膜補強層間のコンパウンド層が横方向へはみ出ることにより、応力を緩和するようにしたものがある(特許文献1)。
特開2002-33427号公報
しかし、未加硫のコンパウンド層を、ゴム状に硬化させた薄膜補強層で挟んだ放熱シートは、内部の未加硫のコンパウンド層が未加硫のため、ゴム弾性がなく、復元性が低いことから、発熱性部品の使用状態による冷熱サイクルの際に、発熱製部品あるいは放熱器との間に隙間を生じ、発熱性部品の熱を効率よく放熱器に伝熱できないおそれがある。
また、放熱器の取り付けの圧力により、薄膜補強層間のコンパウンド層が横方向へはみ出るため、放熱シートの取り付け作業性が悪い問題がある。
さらに、薄膜補強層を挟むゴム層は加硫ゴムからなるため、圧縮応力が高く、放熱器の取り付けに大きな力を必要とし、取り付け作業に苦労する問題がある。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、作業性が良好な放熱シートと、その製造方法の提供を目的とする。
請求項1の発明は、アルミナが混入されたシリコーン樹脂からなる放熱シートにおいて、前記シリコーン樹脂は、針入度が60~90であり、前記シリコーン樹脂100重量部に前記アルミナが150~300重量部混入され、前記アルミナの10~20wt%が平均粒子径(d50)70~100μmのものからなることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記アルミナの60~80wt%が平均粒子径(d50)0.1~5μmのものからなることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記アルミナが混入されたシリコーン樹脂からなる層の表面に樹脂被膜が積層されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、前記放熱シートの表面硬度がアスカーC硬度で2~10度、50%圧縮応力(ASTM D575-91準拠)が0.1~0.2MPaであることを特徴とする。
請求項5の発明は、アルミナが混入されたシリコーン樹脂からなる放熱シートの製造方法において、針入度60~90のシリコーン樹脂100重量部と、アルミナの10~20wt%が平均粒子径(d50)70~100μmのものからなるアルミナ150~300重量部とを混合し、真空脱泡した後、シート状にして加熱硬化させることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5において、前記アルミナの60~80wt%が、平均粒子径(d50)0.1~5μmのものからなることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または6において、前記混合及び真空脱泡した後、樹脂被膜を積層したシート状にして加熱硬化させることを特徴とする。
本発明によれば、放熱シートを、針入度が60~90のシリコーン樹脂100重量部に、アルミナの10~20wt%が平均粒子径(d50)70~100μmのものからなるアルミナ150~300重量部が混入されたものとしたため、低硬度低圧縮応力性と復元性を有する。
また、本発明の放熱シートは、低硬度低圧縮応力性を有することにより、発熱性部品の表面に本発明の放熱シートを挟んで放熱器を取り付ける際に、加える力を低減させることができる。
本発明の放熱シートは、シリコーン樹脂にアルミナが混入したものからなるため、未加硫のコンパウンド層をゴム層で挟んだ放熱シートのように、加圧によって未加硫のコンパウンド層が横方向へはみ出るような問題がなく、取り付け作業性を良好なものにできる。
さらに、本発明の放熱シートは、復元性を有するため、発熱性部品の使用状態による冷熱サイクルの際に、温度に追従して復元し、放熱シートと発熱性部品及び放熱器との間に隙間を生じることがなく、発熱性部品の熱を放熱シートで効率よく放熱器に伝熱することができる。
また、本発明の放熱シートの製造方法によれば、前記のような低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、作業性が良好な放熱シートを容易に得ることができる。
本発明における放熱シートの第1実施形態の断面図である。 本発明における放熱シートの第2実施形態の断面図である。 本発明の各実施例と各比較例の構成及び物性を示す第1の表である。 本発明の各実施例と各比較例の構成及び物性を示す第2の表である。
図1に示す本発明の第1実施形態の放熱シート10は、アルミナ混入シリコーン樹脂11からなる。放熱シート10は、発熱性部品の表面に配置され、放熱シート10を挟んで発熱性部品に取り付けられた放熱器に、発熱性部品の熱を効率よく伝えるためのものである。
放熱シート10は、表面硬度がアスカーC硬度で2~10度、からなる低硬度のものであって、かつ50%圧縮応力(ASTM D575-91準拠)が0.1~0.2MPaからなる低圧縮応力性のものが好ましい。放熱シート10の表面硬度及び50%圧縮応力の少なくとも一方が前記の範囲よりも高い場合、放熱シート10を挟んで発熱性部品に放熱器を取り付ける際の加圧力が高くなって放熱器の取り付けが難しくなったり、発熱性部品が破損したりするおそれがある。
放熱シート10は、発熱性部品の熱を放熱器に効率よく伝えるため、熱伝導率(JIS R2616準拠)が1.2W/(m・K)以上が好ましく、より好ましくは1.2~1.9W/(m・K)である。
また、放熱シート10は、発熱性部品の使用状態による冷熱サイクルの際に、温度に追従して復元し、放熱シートと発熱性部品及び放熱器との間に隙間を生じないようにするため、JIS K6262に基づく圧縮永久歪(C-set、100℃、50%圧縮率)の値が20~60%であるのが好ましい。
放熱シート10は、発熱性部品の熱を放熱器に効率よく伝えるためには、薄い方が好ましい。その一方、放熱シート10を挟んで発熱性部品に放熱器を取り付ける際の加圧、及び放熱シート10を発熱性部品と放熱器に密着させて維持するための放熱器による加圧に対して発熱性部品の破損を防ぐには、放熱シート10は厚い方が好ましい。それらの両方を満たすため、放熱シート10の厚みは0.5~5.0mmが好ましい。
放熱シート10を構成するアルミナ混入シリコーン樹脂11は、シリコーン樹脂100重量部にアルミナが150~300重量部混入されたものからなる。
シリコーン樹脂の硬化物は、針入度(JIS K2220準拠)が60~90のものが好ましい。針入度が60より低い場合にはシリコーン樹脂(硬化物)の硬度が硬くなりすぎ、その逆に針入度が90よりも高い場合にはシリコーン樹脂(硬化物)の硬度が柔らかくなりすぎ、何れの場合にも放熱器取り付け時及び取り付け後の加圧に対する放熱シート10の緩衝性が得られなくなり、発熱性部品の破損を引き起こすおそれがある。
原料としてのシリコーン樹脂は、オルガノポリシロキサンを主成分とし、室温で液体状のものである。シリコーン樹脂には、一液型シリコーン樹脂と二液型シリコーン樹脂とがある。一液型シリコーン樹脂は、末端にシラノール基を有するオルガノポリシロキサンからなる主成分に、架橋成分としての架橋性シリル基含有低分子化合物を含有するものである。二液型シリコーン樹脂は、末端にシラノール基を有するオルガノポリシロキサンからなる主剤と、アミノキシアルキルシランからなる硬化剤からなり、主剤と硬化剤を混合することで使用する。また、シリコーン樹脂の硬化反応としては、湿気硬化、加熱硬化タイプがあり、湿気硬化型の原料を用いても良く、また、加熱硬化型の原料を用いても良い。本発明では、一液型と二液型のいずれでもよいが、二液型は、ポットライフ(可使時間)を調節しやすいため、好ましいものである。
また、シリコーン樹脂は、一種類に限られず、複数種類を使用してもよい。複数種類を使用する場合、それぞれの硬化物が針入度(JIS K2220準拠)60~90のものであっても、あるいは少なくとも一つが針入度(JIS K2220準拠)60~90から外れ、複数種類の混合によって硬化した物の針入度が60~90になるシリコーン樹脂のいずれであってもよい。
アルミナは、シリコーン樹脂100重量部に150~300重量部、好適には160~300重量部混入されることにより、放熱シート10を、低圧縮応力性を損なうことなく良好な熱伝導率にすることができる。
シリコーン樹脂100重量部に含有させる150~300重量部のアルミナは、アルミナ全量100wt%中の10~20wt%、より好ましくは12~17wt%が、平均粒子径(d50、メジアン径)70μm以上の大径(好適には70~100μm)のもので構成される。150~300重量部のアルミナ中に平均粒子径(d50)70~100μmのアルミナを10~20wt%含むことにより、放熱シート10の50%圧縮応力(ASTM D575-91準拠)を0.1~0.2MPaにでき、熱伝導率も1.2W/(m・K)以上と良好なものにできる。平均粒子径(d50)70~100μmのアルミナが20wt%よりも多くなれば、50%圧縮応力が高くなりすぎる。平均粒子径(d50)70~100μmのアルミナが10wt%未満であれば、アルミナ全量の含有量が150~300重量部であっても、50%圧縮応力が低くなりすぎ、また熱伝導率が低いものとなる。
シリコーン樹脂100重量部に含有させる150~300重量部のアルミナとして、平均粒子径(d50、メジアン径)70μm以上の大径(70~100μm)のアルミナ10~20wt%と共に含まれる他の平均粒子径(メジアン径)のアルミナは、平均粒子径(d50)5μm未満の小径(好適には0.1~5μm)のアルミナを60~80wt%とするのが好ましく、より好ましくは60~70wt%である。平均粒子径(d50)70~100μmのアルミナと、平均粒子径(d50)0.1~5μmのアルミナの含有量を前記範囲とすることにより、放熱シート10の低圧縮応力性をより良好なものにできる。
なお、平均粒子径(d50)70~100μmのアルミナと平均粒子径(d50)0.1~5μmのアルミナの合計含有量が100wt%未満の場合、アルミナ全量100wt%中に含まれる残りのアルミナとしては、平均粒子径(d50、メジアン径)5μm~70μmのアルミナが好ましい。アルミナ全量100wt%中に含まれる残りのアルミナの平均粒子径(d50)を5μm~70μmの範囲とすることにより、ネットワーク構造(粉体粒子同士が接触する構造)を取りやすく、低圧縮応力を維持したまま、熱伝導率を向上させることができる。
アルミナ混入シリコーン樹脂11には、難燃剤等の無機フィラー等が適宜混入される。難燃剤として、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどを挙げることができる。水酸化アルミニウムの混入量は、シリコーン樹脂100重量部に対して10~50重量部が好ましい。
図2に示す第2実施形態の放熱シート10Aは、アルミナ混入シリコ-ン樹脂層11Aの表面に樹脂被膜21Aが積層された構成からなる。アルミナ混入シリコーン樹脂層11Aの表面は、タック性(べたつき性)を有するため、アルミナ混入シリコーン樹脂層11Aの表面を樹脂被膜21Aで覆うことによって、放熱シート10Aの取り扱い性をより良好にすることができる。
アルミナ混入シリコーン樹脂層11Aは、第1実施形態の放熱シート10を構成するアルミナ混入シリコーン樹脂11と同様のシリコーン樹脂、アルミナ、難燃剤等の無機フィラー等からなり、第1実施形態の放熱シート10において説明したとおりである。
樹脂被膜21Aは、アクリル樹脂被膜、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)フィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム等を挙げることができる。樹脂被膜21Aの厚みは熱伝導に影響を与えない1μm未満、もしくは補強材としての効果もある10μm以上が好ましい。樹脂被膜21Aは、アルミナ混入シリコーン樹脂層11Aの片側の表面に限られず、両側の表面に設けてもよい。
第1実施形態の放熱シート10と第2実施形態の放熱シート10Aの製造方法について説明する。
第1実施形態の放熱シート10の製造方法は、針入度60~90のシリコーン樹脂100重量部と、アルミナの10~20wt%が平均粒子径(d50)70~100μmのものからなるアルミナ150~300重量部とを混合し、真空脱泡した後、シート状にして加熱硬化させることにより放熱シート10を得る。また、無機フィラー等をシリコーン樹脂に混入する場合、シリコーン樹脂及びアルミナと共に無機フィラー等を混合する。なお、シリコーン樹脂、アルミナ、無機フィラー等は、第1実施形態の放熱シート10において説明したとおりである。
混合時の温度は、シリコーン樹脂が硬化する温度よりも低い温度とし、混合中にシリコーン樹脂が硬化しないようにする。
混合は、プラネタリーミキサー等で行い、真空減圧状態で混合することにより、混合と真空脱泡を同時に行うことができる。
シート状にする方法は、プレス金型を用いる方法とフィルム上に流す方法がある。
プレス金型を用いる方法は、混合及び真空脱泡によって得られたアルミナ混入シリコーン樹脂溶液を、プレス金型に吐出してシート状にプレスし、プレス金型の加熱により、アルミナ混入シリコーン樹脂を加熱硬化させる方法である。
フィルム上に流す方法は、混合及び真空脱泡によって得られたアルミナ混入シリコーン樹脂溶液を、コンベアベルトによって搬送されるプラスチックフィルム上に流し、プラスチックフィルムの上下に配置されたロールで圧延し、所定厚みのシート状にしながら熱風加熱炉に通し、シリコーン樹脂を加熱硬化させる方法である。アルミナ混入シリコーン樹脂溶液を流すプラスチックフィルムとしては、離型性を有するPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素系、離型処理されたポリエステル(PET)等が好適である。
第2実施形態の放熱シート11の製造方法について説明する。
第1実施形態の放熱シート11の製造方法と同様にして混合及び真空脱泡し、アルミナ混入シリコーン樹脂溶液を得る。得られたアルミナ混入シリコーン樹脂溶液を、プレス金型を用いる方法あるいは、フィルム上に流す方法により、シート状にして樹脂被膜を積層し、加熱硬化させる。
プレス金型を用いる方法では、混合及び真空脱泡によって得られたアルミナ混入シリコーン樹脂溶液を、プレス金型に吐出する際、予めプレス金型の少なくとも一方の型面に、前記樹脂被膜21Aを構成するフィルムを配置し、その他は第1実施形態の放熱シート10の製造と同様にして行う。
フィルム上に流す方法では、コンベアによって搬送されるプラスチックフィルムとして、前記樹脂被膜21Aを構成するフィルムを用い、その他は第1実施形態の放熱シート10の製造方法と同様にして行う。
なお、アルミナ混入シリコーン樹脂層の両面に樹脂被膜を設ける場合は、コンベアによって搬送されるプラスチックフィルムとして、片面の樹脂被膜を構成するフィルムを用い、そのプラスチックフィルム上にアルミナ混入シリコーン樹脂溶液を流し、そのアルミナ混入シリコーン樹脂溶液の上に、他面の樹脂被膜を構成するプラスチックフィルムを積層し、上下のプラスチックフィルムをロールで挟んで圧延し、その他は樹脂被膜を片面に設ける場合と同様にする。
以下のシリコーン樹脂、アルミナ、水酸化アルミニウム、アクリル樹脂被膜、PVDCフィルムを用いて図3及び図4に示す各実施例と各比較例の放熱シートを製造した。
シリコーン樹脂1;2液型、品名;KE-1013、信越化学工業株式会社製、針入度60
シリコーン樹脂2;2液型、品名;EG-3100、東レ・ダウコーニング株式会社製、針入度85
アルミナ1;平均粒子径(d50)4.6μm、品名:AL-43KT、昭和電工株式会社製
アルミナ2;平均粒子径(d50)55μm、品名:LS-13、日本軽金属株式会社製
アルミナ3;平均粒子径(d50)80μm、品名:F180、日本軽金属株式会社製
水酸化アルミニウム;平均粒子径(d50)27μm、品名;SB-303、日本軽金属株式会社製
アクリル樹脂被膜層があるポリエステルフィルム;アクリル層厚み0.6μm、品名;ヒル・プリント株式会社製
PVDCフィルム;厚み10μm、品名;サランラップ(登録商標)、旭化成ホームプロダクツ株式会社製
シリコーン樹脂とアルミナ及び水酸化アルミニウムを、図3及び図4の各実施例及び各比較例の配合にして前記コンベアベルトのフィルム(下面のフィルム、離型PETフィルム)上に流す方法により厚み5mmの放熱シートを製造した。混合は真空減圧状態の自転公転プラネタリーミキサー(35℃)により、回転数350rpmで15分間行った。実施例5と6以外は、アルミナ混入シリコーン樹脂溶液の上にさらに、上面のフィルムとして離型PETフィルムを積層した。実施例5は、上面のフィルムとして、アクリル樹脂被膜(厚み0.6μm)とPETフィルムとの積層フィルムを用い、アクリル樹脂被膜がシリコーン樹脂に接するようにした。
実施例6は上面のフィルムをPVDCフィルム(厚み10μm)とした。また、加熱は、実施例5では熱風加熱炉に130℃で15分間通し、実施例5以外では、熱風加熱炉に150℃で15分間通した。また、上下2本の金属ロールの上下間隔(隙間)は5mmとし、放熱シートの厚みが5mmとなるようにした。加熱硬化後、上下面の離型PETフィルムを剥がして放熱シートを製造した。なお、実施例5の上面のアクリル樹脂被膜、実施例6の上面のPVDCフィルムは剥がさずにそのままの状態で、放熱シートを製造した。
各実施例及び各比較例の放熱シートについて、表面硬度、50%圧縮応力、圧縮永久歪、熱伝導率、タック性、形状保持性を測定あるいは判断し、総合評価を行った。なお、実施例5、6の放熱シートは、フィルム面を上にして測定した。
表面硬度は、アスカーC硬度計により測定した。
50%圧縮応力は、ASTM D575-91に基づき、50%圧縮後60秒間保持したときの応力を測定した。
圧縮永久歪は、JIS K6262に基づき、圧縮前の元の厚みに対してスペーサを用いて50%圧縮した状態で100℃、22時間維持し、その後、圧縮冶具から取り外し圧縮後の厚みを測定して、次式により算出した。
圧縮永久歪=(元厚―圧縮後の厚み)/(元厚―スペーサ厚み)×100
熱伝導率は、JIS R2616に基づいて測定した。
タック性は、放熱シートの表面を手で触って粘性を感じる場合「タック性有」、粘性を感じない場合「タック性無」とした。なお、実施例5についてはアクリル樹脂被膜に対する接触感で判断し、実施例6はPVDCフィルムに対する接触感で判断した。
形状保持性は、離型フィルム付きの放熱シートから、離型フィルムを剥がし、放熱シートを所定の場所に取り付け作業を行い、そのときのシート変形性を観測し、取り付け作業時の形状保持性の評価を行った。上記離型フィルム付きの放熱シートから、離型フィルムを剥がし、放熱シートの取り付け作業時に、シート形状の変形がなく、取り付け作業に問題がない場合に「◎」、シート形状が変形する恐れがある場合に「〇」、シート形状が変形し、取り付け作業に手間取る場合に「×」とした。
総合評価は、表面硬度、圧縮応力、熱伝導率、形状保持性の各項目のうち少なくとも一項目でも所定の下記範囲外である場合に「×」とした。表面硬度、圧縮応力、熱伝導率、の各項目が各々の基準の範囲内であり、形状保持性が〇である場合に、総合評価は「〇」とし、表面硬度、圧縮応力、熱伝導率の各項目が各々の基準の範囲内であり、形状保持性が◎である場合に、総合評価は「◎」とした。表面硬度、圧縮応力、熱伝導率、形状保持性の各項目の合格基準は、表面硬度(2~10度)、圧縮応力(0.1~0.2MPa)、熱伝導率(1.2W/(m・K)以上)、形状保持性(〇または◎)である。
・実施例1
実施例1は、シリコーン樹脂1(針入度60)20重量部、シリコーン樹脂2(針入度85)80重量部、シリコーン樹脂全体の針入度65、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)55重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)80重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)30重量部、水酸化アルミニウム50重量部、アルミナの全量165重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量18wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量33wt%、アクリル樹脂被膜及びPVDCフィルム無しとした例である。なお、シリコーン樹脂全体の針入度の値は、JIS K2220で実測した値である。
実施例1は、表面硬度(アスカーC硬度)4度、50%圧縮応力0.13MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.2W/(m・K)、タック性有、形状保持性「◎」、総合評価「◎」であり、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、取り付け作業性が良好な放熱シートである。
・実施例2
実施例2は、実施例1におけるアルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)を140重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)を40重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)を25重量部、アルミナの全量205重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量12wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量68wt%、その他を実施例1と同様にした例である。
実施例2は、表面硬度(アスカーC硬度)4度、50%圧縮応力0.12MPa、圧縮永久歪46%、熱伝導率1.3W/(m・K)、タック性有、形状保持性「◎」、総合評価「◎」であり、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、取り付け作業性が良好な放熱シートである。
・実施例3
実施例3は、実施例1におけるアルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)を170重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)を55重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)を45重量部、アルミナの全量270重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量17wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量63wt%、その他を実施例1と同様にした例である。
実施例3は、表面硬度(アスカーC硬度)7度、50%圧縮応力0.19MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.62W/(m・K)、タック性有、形状保持性「◎」、総合評価「◎」であり、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、取り付け作業性が良好な放熱シートである。
・実施例4
実施例4は、シリコーン樹脂1(針入度60)0重量部、シリコーン樹脂2(針入度85)100重量部、シリコーン樹脂全体の針入度85、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)140重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)110重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)50重量部、水酸化アルミニウム50重量部、アルミナの全量300重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量17wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量47wt%、アクリル樹脂被膜及びPVDCフィルム無しとした例である。
実施例4は、表面硬度(アスカーC硬度)10度、50%圧縮応力0.2MPa、圧縮永久歪44%、熱伝導率1.86W/(m・K)、タック性有、形状保持性「〇」、総合評価「〇」であり、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、取り付け作業性が良好な放熱シートである。
・比較例1
比較例1は、シリコーン樹脂1(針入度60)0重量部、シリコーン樹脂2(針入度85)100重量部、シリコーン樹脂全体の針入度85、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)190重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)90重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)60重量部、水酸化アルミニウム50重量部、アルミナの全量340重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量18wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量56wt%、アクリル樹脂被膜及びPVDCフィルム無しとした例である。
比較例1は、表面硬度(アスカーC硬度)10度、50%圧縮応力0.24MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.7W/(m・K)、タック性有、形状保持性「〇」、総合評価「×」であり、アルミナ全量が多いため、50%圧縮応力が高い(高圧縮応力)。
・比較例2
比較例2は、比較例1におけるアルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)を200重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)を70重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)を100重量部、アルミナの全量370重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量27wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量54wt%、その他を比較例1と同様にした例である。
比較例2は、表面硬度(アスカーC硬度)11度、50%圧縮応力0.3MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.62W/(m・K)、タック性有、形状保持性「〇」、総合評価「×」であり、アルミナ全量が多く、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量(wt%)も多いため、50%圧縮応力が高い(高圧縮応力)。
・比較例3
比較例3は、比較例1におけるアルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)を200重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)を120重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)を80重量部、アルミナの全量400重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量20wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量50wt%、その他を比較例1と同様にした例である。
比較例3は、表面硬度(アスカーC硬度)11度、50%圧縮応力0.27MPa、圧縮永久歪47%、熱伝導率1.86W/(m・K)、タック性有、形状保持性「〇」、総合評価「×」であり、アルミナ全量が多いため、50%圧縮応力が高い(高圧縮応力)。
・比較例4
比較例4は、実施例1におけるアルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)を100重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)を40重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)を10重量部、アルミナの全量150重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量7wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量67wt%、その他を実施例1と同様にした例である。
比較例4は、表面硬度(アスカーC硬度)4度、50%圧縮応力0.09MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率0.8W/(m・K)、タック性有、形状保持性「◎」、総合評価「×」であり、実施例1よりもアルミナ全量が少なく、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量(wt%)も少ないため、50%圧縮応力と熱伝導率が低く、放熱シートとしては好ましくない。
・比較例5
比較例5は、実施例1におけるアルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)を50重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)を130重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)を50重量部、アルミナの全量230重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量22wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量22wt%、その他を実施例1と同様にした例である。
比較例5は、表面硬度(アスカーC硬度)11度、50%圧縮応力0.21MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.23W/(m・K)、タック性有、形状保持性「◎」、総合評価「×」であり、実施例1よりもアルミナ全量が多く、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量(wt%)も多いため、50%圧縮応力が高い(高圧縮応力)。
・実施例5
実施例5は、シリコーン樹脂1(針入度60)20重量部、シリコーン樹脂2(針入度85)80重量部、シリコーン樹脂全体の針入度65、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)140重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)40重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)30重量部、水酸化アルミニウム50重量部、アルミナの全量210重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量14wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量67wt%、アクリル樹脂被膜有りとした例である。
実施例5は、表面硬度(アスカーC硬度)4度、50%圧縮応力0.12MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.5W/(m・K)、タック性無、形状保持性「◎」、総合評価「◎」であり、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、取り付け作業性が良好な放熱シートである。
・実施例6
実施例6は、実施例5におけるアクリル樹脂被膜に代えてPVDCフィルムを表面に積層し、その他を実施例5と同様にした例である。
実施例6は、表面硬度(アスカーC硬度)8度、50%圧縮応力0.15MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.35W/(m・K)、タック性無、形状保持性「◎」、総合評価「◎」であり、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、取り付け作業性が良好な放熱シートである。
・実施例7
実施例7は、実施例5におけるアクリル樹脂被膜を無くし、その他を実施例5と同様にした例である。
実施例7は、表面硬度(アスカーC硬度)4度、50%圧縮応力0.12MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.5W/(m・K)、タック性無、形状保持性「◎」、総合評価「◎」であり、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、取り付け作業性が良好な放熱シートである。
・実施例8
実施例8は、シリコーン樹脂1(針入度60)0重量部、シリコーン樹脂2(針入度85)100重量部、シリコーン樹脂全体の針入度85、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)140重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)40重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)30重量部、水酸化アルミニウム50重量部、アルミナの全量210重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量14wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量67wt%、アクリル樹脂被膜及びPVDCフィルム無しとした例である。
実施例8は、表面硬度(アスカーC硬度)5度、50%圧縮応力0.17MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.5W/(m・K)、タック性有、形状保持性「〇」、総合評価「〇」であり、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、取り付け作業性が良好な放熱シートである。
・比較例6
比較例6は、シリコーン樹脂1(針入度60)0重量部、シリコーン樹脂2(針入度85)100重量部、シリコーン樹脂全体の針入度85、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)40重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)40重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)140重量部、水酸化アルミニウム50重量部、アルミナの全量220重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量64wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量18wt%、アクリル樹脂被膜及びPVDCフィルム無しとした例である。
比較例6は、表面硬度(アスカーC硬度)9度、50%圧縮応力0.23MPa、圧縮永久歪46%、熱伝導率1.6W/(m・K)、タック性有、形状保持性「〇」、総合評価「×」であり、アルミナ全量中のアルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量(wt%)が多いため、50%圧縮応力が高い(高圧縮応力)。
・比較例7
比較例7は、比較例6におけるアルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)を40重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)を130重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)を50重量部、アルミナの全量220重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量23wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量18wt%とし、その他を比較例6と同様にした例である。
比較例7は、表面硬度(アスカーC硬度)7度、50%圧縮応力0.22MPa、圧縮永久歪45%、熱伝導率1.5W/(m・K)、タック性有、形状保持性「〇」、総合評価「×」であり、アルミナ全量中のアルミナ1(平均粒子径(d50)0.5~5μm)の含有量(wt%)が少ないため、50%圧縮応力が高い(高圧縮応力)。
・比較例8
比較例8は、比較例6におけるアルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)を80重量部、アルミナ2(平均粒子径(d50)55μm)を70重量部、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)を70重量部、アルミナの全量220重量部、アルミナ全量100wt%中、アルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量32wt%、アルミナ1(平均粒子径(d50)4.6μm)の含有量36wt%とし、その他を比較例6と同様にした例である。
比較例8は、表面硬度(アスカーC硬度)6度、50%圧縮応力0.21MPa、圧縮永久歪44%、熱伝導率1.4W/(m・K)、タック性有、形状保持性「×」、総合評価「×」であり、アルミナ全量中のアルミナ3(平均粒子径(d50)80μm)の含有量(%)が多いため、50%圧縮応力が高い(高圧縮応力)。
このように、本発明によれば、低硬度低圧縮応力性及び復元性を有し、作業性が良好な放熱シートが得られる。
10.10A 放熱シート
11 アルミナ混入シリコーン樹脂
11A アルミナ混入シリコーン樹脂層
21A 樹脂被膜

Claims (7)

  1. アルミナと、
    シリコーン樹脂と、を含み、
    前記シリコーン樹脂は、針入度が60~90であり、
    前記シリコーン樹脂100重量部に前記アルミナが150~300重量部混入され、
    前記アルミナの10~20wt%が平均粒子径(d50)70~100μmのものからなることを特徴とする放熱シート。
  2. 前記放熱シートの表面硬度がアスカーC硬度で2~10度、50%圧縮応力(ASTM D575-91準拠)が0.1~0.2MPa、JIS K6262に基づく圧縮永久歪(C-set、100℃、50%圧縮率)の値が20~60%であることを特徴とする請求項1に記載の放熱シート。
  3. 水酸化アルミニウムを更に含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放熱シート。
  4. 前記水酸化アルミニウムの混入量は、前記シリコーン樹脂100重量部に対して10~50重量部であることを特徴とする請求項3に記載の放熱シート。
  5. 前記アルミナの60~80wt%が平均粒子径(d50)0.1~5μmのものからなることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の放熱シート。
  6. 前記アルミナが混入された前記シリコーン樹脂層の表面に樹脂被膜が積層されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の放熱シート。
  7. アルミナが混入されたシリコーン樹脂からなる放熱シートの製造方法において、
    針入度60~90のシリコーン樹脂100重量部と、アルミナの10~20wt%が平均粒子径(d50)70~100μmのものからなるアルミナ150~300重量部とを混合し、真空脱泡した後、シート状にして加熱硬化させることを特徴とする放熱シートの製造方法。
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