JP7339033B2 - 加工廃液処理装置の設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加工装置に加工水を供給すると共に、使用済みの加工廃液を回収して加工水に生成して循環させる加工廃液処理装置の設置方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され、表面に形成されたウエーハは、研削装置によって裏面が研削され、所定の厚みに形成された後、ダイシング装置によって個々のデバイスチップに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
研削装置、ダイシング装置等の加工装置は、加工水として純水を多く利用する。加工に使用された加工水をそのまま廃棄したのでは不経済であることから、本出願人によって加工装置から排出される使用済みの加工廃液を精製して加工水を生成し循環させて加工水を再利用するための加工廃液処理装置を提案している(特許文献1を参照)。
上記した加工廃液処理装置を設置する場合、加工廃液処理装置の設置台数は、加工装置の台数に応じて決定され、例えば、研削装置1台に対して2台配設される場合や、ダイシング装置2台に対して1台を設置する場合等ある。この加工廃液処理装置の設置台数は、連通される加工装置がフル稼働した場合に使用される加工水の水量を加工廃液処理装置が供給できることを前提に決定される。
特開2009-190128号公報
ところで、ダイシング装置や研削装置等の加工装置は、常にフル稼働しているわけではなく、被加工物を収容したカセットを搬入、排出したりする時間、被加工物の種類が変更になった場合等において加工手段(切削ブレード、研削砥石)を交換する時間、加工装置のメンテナンスを実施する時間、作業者によって加工条件を設定したりする時間等、様々な場面で加工装置が実際に加工を実施せずに停止している時間が存在する。
すなわち、加工水を使用する複数の加工装置を同じ作業スペースに設置して、加工廃液処理装置を設置して加工水を循環させるシステムを構築する場合、複数の加工装置の全てが同時にフル稼働状態となって、長時間その状態が維持されることは殆どなく、各加工装置がフル稼働した場合を想定して、加工廃液処理装置の台数を決定して設置すると、加工廃液処理装置がフル活用されず、不経済であるという問題が生じ、加工装置の台数が増えた場合に特に問題となる。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、適正な台数の加工廃液処理装置を設置して、不経済とならない加工廃液処理装置の設置方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、加工装置に加工水を供給すると共に、使用済みの加工廃液を回収して加工水に生成して循環させる加工廃液処理装置の設置方法であって、複数の加工装置がフル稼働した際に使用する総加工水量と、該加工廃液処理装置の加工水供給能力とを比較して、該加工廃液処理装置の必要台数を設定する必要台数設定工程と、該複数の加工装置の稼働率を算定する稼働率算定工程と、該必要台数設定工程において設定された加工廃液処理装置の必要台数に該稼働率算定工程において算定された稼働率を乗じて小数点以下を繰り上げて加工廃液処理装置の適正台数を算定する適正台数算定工程と、該適正台数の加工廃液処理装置を設置する加工廃液処理装置設置工程と、該複数の加工装置から排出される加工廃液を収集し、該複数の加工装置が同時に作動される場合にも対応可能であるバッファータンクとして機能する収集タンクを設置する収集タンク設置工程と、各加工廃液処理装置が生成した加工水を貯水し、該複数の加工装置が同時に作動される場合にも対応可能であるバッファータンクとして機能する貯水タンクを設置する貯水タンク設置工程と、該収集タンクに連通し各加工廃液処理装置が加工廃液を回収するための回収路を設置する回収路設置工程と、各加工廃液処理装置に連通し加工廃液処理装置が生成した加工水を、該貯水タンクに排出する排出路を設置する排出路設置工程と、該貯水タンクに連通し、各加工装置に加工水を供給する供給路を設置する供給路設置工程と、を含む加工廃液処理装置の設置方法が提供される。
本発明の加工廃液処理装置の設置方法は、加工装置に加工水を供給すると共に、使用済みの加工廃液を回収して加工水に生成して循環させる加工廃液処理装置の設置方法であって、複数の加工装置がフル稼働した際に使用する総加工水量と、該加工廃液処理装置の加工水供給能力とを比較して、該加工廃液処理装置の必要台数を設定する必要台数設定工程と、該複数の加工装置の稼働率を算定する稼働率算定工程と、該必要台数設定工程において設定された加工廃液処理装置の必要台数に該稼働率算定工程において算定された稼働率を乗じて小数点以下を繰り上げて加工廃液処理装置の適正台数を算定する適正台数算定工程と、該適正台数の加工廃液処理装置を設置する加工廃液処理装置設置工程と、該複数の加工装置から排出される加工廃液を収集し、該複数の加工装置が同時に作動される場合にも対応可能であるバッファータンクとして機能する収集タンクを設置する収集タンク設置工程と、各加工廃液処理装置が生成した加工水を貯水し、該複数の加工装置が同時に作動される場合にも対応可能であるバッファータンクとして機能する貯水タンクを設置する貯水タンク設置工程と、該収集タンクに連通し各加工廃液処理装置が加工廃液を回収するための回収路を設置する回収路設置工程と、各加工廃液処理装置に連通し加工廃液処理装置が生成した加工水を、該貯水タンクに排出する排出路を設置する排出路設置工程と、該貯水タンクに連通し、各加工装置に加工水を供給する供給路を設置する供給路設置工程と、を含むことにより、複数の加工装置の稼働率に対応して適正な台数の加工廃液処理装置することができ、不経済であるという問題が解消する。
本実施形態の設置方法により設置された加工廃液処理装置を示す図である。 図1に示す加工廃液処理装置の全体斜視図である。 図2に示す加工廃液処理装置の分解斜視図である。
以下、本発明に基づく加工廃液処理装置の設置方法に係る実施形態について、添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1には、本実施形態に基づいて、複数の加工装置(10台:N1~N10)に対して、適正な台数の加工廃液処理装置M1~M8を設置した加工水の循環システムの例を示すものである。図1~図3を参照しながら、本実施形態の加工廃液処理装置M1~M8の設置方法について説明する。
(必要台数設定工程)
まず、図1に示す本実施形態の複数の加工装置N1~N10を特定する。加工装置N1~N10は、被加工物に対して切削加工を施すものであり、所定量の加工水(切削水)を必要とする切削装置である。本実施形態では、説明の便宜上、加工装置N1、N10のみ詳細を示し、加工装置N2~N9は図示を簡略化して示している。なお、加工装置N1~N10は、同一の切削装置であるとして以下説明する。
加工廃液処理装置の必要台数を設定するに際し、図1に示す加工水の循環システムに含まれる加工装置N1~N10を特定したならば、各加工装置N1~N10がフル稼働している最中に必要とする加工水の単位時間当たりの加工水量をWN1~WN10とし、それらの全てを加算し(又は乗算し)、全加工装置N1~N10がフル稼働した場合の総加工水量WSUMを算出する。
上記したように総加工水量WSUMを算出したならば、この総加工水量WSUMを処理することを想定した場合に必要となる加工廃液処理装置の必要台数を設定する。加工廃液処理装置の台数を設定するに際しては、各加工廃液処理装置の加工水供給能力Mwを考慮する。本実施形態では、1台の加工廃液処理装置の加工水供給能力Mwが、各加工装置(N1~N10)がフル稼働した際の加工水量(WN1~WN10)のそれぞれと同一である。これに基づき、複数の加工装置N1~N10がフル稼働した際に使用する総加工水量WSUMと、1台の加工廃液処理装置の加工水供給能力Mwとを比較して、加工廃液処理装置の必要台数を設定する。すなわち、加工廃液処理装置の必要台数は、以下の如く演算される。
SUM/1台の加工廃液処理装置の加工水供給量Mw=10台
(稼働率算定工程)
次いで、加工装置N1~N10の稼働率を算定する。稼働率は、過去の稼働実績、又は、加工計画に基づき算定することができる。最も典型的には、加工作業が実施される加工作業時間(例えば8時間/1日)内において、加工水を供給しながら被加工物に対し加工を施す時間の合計を稼働時間として、所定日数における平均値を算出し、該加工作業時間の合計時間における該稼働時間の割合に基づいて該稼働率を算定する。本実施形態では、加工装置N1~N10の全体の稼働率が75%であったとする。
(適正台数算定工程)
上記したように、加工装置が全てフル稼働した場合を想定して算定した加工廃液処理装置の必要台数(10台)、と稼働率(75%)を算定したならば、該必要台数(10台)に該稼働率(75%)を乗じて仮適正台数を算定する。
仮適正台数:10台×0.75=7.5(台)
上記したように、必要台数(10台)に稼働率(75%)を乗じて得られた仮適正台数が7.5台であったことから、小数点以下を繰り上げて、実際に設置する加工廃液処理装置の適正台数を8台と算定する。
(加工廃液処理装置設置工程)
上記した適正台数算定工程によって、加工廃液処理装置の適正台数(8台)を算定したならば、図1に示すように、加工装置N1~N10に対応して、8台の加工廃液処理装置M1~M8を設置する。なお、図1では、説明の都合上、加工排熱処理装置M1、M8のみを詳細に示し、加工廃液処理装置M2~M7についてはその記載を簡略化して示している。
(収集タンク設置工程)
本実施形態では、さらに、加工装置N1~N10から排出される加工廃液を収集する収集タンク10を設置する(収集タンク設置工程)。なお、収集タンク10は、複数の加工装置からの加工廃液を集約して収集するものであり、1つの収集タンク10によって全ての加工装置N1~N10の加工廃液を収集するものである。
(貯水タンク設置工程)
さらに、加工廃液処理装置M1~M8が加工廃液を精製して生成した加工水を貯水する貯水タンク12を設置する(貯水タンク設置工程)。貯水タンク12も、収集タンク10と同様に、複数の加工廃液処理装置M1~M8が生成して排出した加工水を集約して貯水するものであり、1つの貯水タンク12によって全ての加工廃液処理装置M1~M8の加工水を貯水するものである。
(回収路設置工程)
さらに、収集タンク10に連通し各加工廃液処理装置M1~M8が収集タンク10から加工廃液を回収するための回収路20を設置する(回収路設置工程)。回収路20は、図1に示すように、各加工装置N1~N10から収集タンク10に加工廃液を導く第1回収路22と、収集タンク10から加工廃液処理装置M1~M8に導く第2回収路24とからなる。第1回収路22は、各加工装置N1~N10から、収集タンク10に加工廃液を導く個別配管22a~22jによって構成される。また、第2回収路24は、収集タンク10から各加工廃液処理装置M1~M8に加工廃液を導く個別配管24a~24hによって構成される。
ここで、図2、及び図3を参照しながら、本実施形態において設置される加工廃液処理装置の概略について、より具体的に説明する。
図2は、本実施形態の加工廃液処理装置M1の全体斜視図であって、通常時に加工廃液処理装置M1の全体を覆う図示しないカバー部材を取り外し、各構成間を連通する配管を適宜省略した状態を示している。また、図3は、図2に示す加工廃液処理装置M1を分解した状態の斜視図を示し、各構成を配管で連通した状態を示している。
図2に示すように、加工廃液処理装置M1は、収集タンク10から第2回収路24を構成する個別配管24aを介して導入される加工廃液を一旦収容する廃液予備タンク2と、廃液予備タンク2に収容された加工廃液を送給する廃液送給ポンプ3と、廃液送給ポンプ3によって送られた加工廃液を濾過する廃液濾過手段4と、廃液濾過手段4によって濾過された清水を貯水する清水貯水タンク5と、清水貯水タンク5に貯水された清水を、純水化処理して後述する排出路30を構成する個別配管30aに排出する純水生成手段6と、廃液濾過手段4の後壁側に設置されフレキシブルパイプ状の配管を支持する傾斜支持板7と、操作パネル及び表示モニタを備え各構成の作動を制御する制御手段8と、を備えている。なお、図2では、各加工廃液処理装置M1の各構成を連通する配管構成は適宜省略されており、図3を参照しながら、加工廃液処理装置M1に導入された加工廃液が、各構成を経て純水化されて排出されるまでの加工廃液の流れについて説明する。
加工廃液処理装置M1に配設された制御手段8によって、加工廃液の処理が開始されると、廃液送給ポンプ3が作動され、廃液予備タンク2から吸い上げられた加工廃液は配管50を介して廃液濾過手段4に送給される。なお、廃液予備タンク2内の加工廃液が少なくなると、収集タンク10から加工廃液が適宜導入される。廃液濾過手段4は、第1の濾過フィルター4aと、第2の濾過フィルター4bとを備え、清水受けパン4c上に設置されている。廃液送給ポンプ3と、第1の濾過フィルター4a、及び第2の濾過フィルター4bとを接続する配管50上には、電磁開閉弁52が配設されている。図に示すように、電磁開閉弁52がOFFで、ばねにより左方(1側)に付勢されている場合は、廃液送給ポンプ3によって送給された加工廃液が第1の濾過フィルター4aに導かれ、電磁開閉弁52が通電(ON)され右方(0側)に付勢されると、廃液送給ポンプ3によって送給された加工廃液が第2の濾過フィルター4bに導かれる。第1の濾過フィルター4a、又は第2の濾過フィルター4bに導かれた加工廃液は、加工廃液に混入している切削屑等が濾過されて清水に精製され、清水受けパン4cに流出する。配管50上には、分岐配管51を介して制御手段8に接続された圧力計60が接続されており、配管50内の圧力を監視する。加工廃液の濾過が一方の濾過フィルターによって継続して実施されると、フィルターに切削屑等が堆積してやがて目詰まりを起こし、圧力計60の圧力が上昇する。これを検出した制御手段8は、接続されている該一方の濾過フィルターの機能が失われたと判断し、制御手段8の表示モニタに該一方の濾過フィルターの交換を指示する表示を行うと共に、上記電磁開閉弁52を切り換えて、加工廃液の流れを、目詰まりを起こしていない他方の濾過フィルターへ切り替える。これによりオペレータは、制御手段8の指示によって、目詰まりを起こした側の濾過フィルターの交換を実施することができる。
第1の濾過フィルター4a、又は第2の濾過フィルター4bによって濾過され、清水受けパン4cに流出した清水は、配管53を介して清水貯水タンク5に導入される。清水貯水タンク5に貯留された清水は、清水送給ポンプ5aによって送給され配管54を介して純水生成手段6に送られる。
図示の実施形態における純水生成手段6は、支持台6aと、支持台6aの奥側に立設された紫外線照射手段6bと、手前側に配置されイオン交換樹脂を内蔵した第1のイオン交換手段6c及び第2のイオン交換手段6dと、紫外線照射手段6bに隣接して配設された精密フィルター6eと、紫外線照射手段6b及び精密フィルター6e側と、第1のイオン交換手段6c及び第2のイオン交換手段6d側とを仕切る仕切り板6fとを備えている。
清水送給ポンプ5aによって送給され配管54を介して送られた清水は、紫外線照射手段6bに導入され、ここで紫外線(UV)が照射されることによって殺菌される。紫外線照射手段6bにおいて殺菌処理された清水は、配管55を介して第1のイオン交換手段6c又は第2のイオン交換手段6dに導入される。配管55には電磁開閉弁56が配設されている。電磁開閉弁56がOFFで、ばねにより左方(1側)に付勢されている場合は、清水送給ポンプ5aによって送給された清水が第1のイオン交換手段6cに導かれ、電磁開閉弁56が通電(ON)され右方(0側)に付勢されると、清水送給ポンプ5aによって送給された清水が第2のイオン交換手段6dに導かれる。
第1のイオン交換手段6c、又は第2のイオン交換手段6dに導入された清水は、イオンが交換されて純水に精製される。このようにして清水がイオン交換されて精製された純水には、第1のイオン交換手段6c及び第2のイオン交換手段6dを構成するイオン交換樹脂の樹脂屑等の微細な物質が混入されている場合がある。このため、図示の実施形態においては上述したように第1のイオン交換手段6c及び第2のイオン交換手段6dによって清水がイオン交換されて精製された純水を、配管57を介して精密フィルター6eに導入し、この精密フィルター6eによって純水に混入されているイオン交換樹脂の樹脂屑等の微細な物質を捕捉し、加工水として再使用可能な状態となる。
配管57には、分岐配管58を介して第1のイオン交換手段6c、又は第2のイオン交換手段6dから精密フィルター6eに送給される純水の圧力を検出する制御手段8に接続された圧力検出手段62が配設されており、この圧力検出手段62の検出信号は制御手段8に送られる。圧力検出手段62からの検出信号が所定圧力値以上に達したならば、制御手段8は精密フィルター6eに樹脂屑等の微細な物質が堆積してフィルターとしての機能が失われたと判断し、制御手段8に設けられた表示モニタに表示し、オペレータは精密フィルターを交換することができる。なお、図示は省略しているが、上記した圧力検出手段62と平行して、配管57内を流れる純水の比抵抗を検出する比抵抗計を配置する。これにより、各イオン交換手段のイオン交換樹脂の状態を検出し、オペレータに対し、イオン交換樹脂の交換を指示することができる。
上記純水生成手段6によって生成された加工水は、後述する個別配管30aを介し貯水タンク12に排出され、加工装置にて再使用される。加工廃液処理装置M1は、概ね上記したとおりの構成を備えており、本実施形態では、他の加工廃液処理装置M2~M8も同一の構成である。
(排出路設置工程)
図1に戻り、本実施形態の加工廃液処理装置の設置方法についての説明を続ける。本実施形態では、各加工廃液処理装置M1~M8に連通し加工廃液処理装置M1~M8が生成した加工水を貯水タンク12に排出する排出路30を設置する(排出路設置工程)。排出路30は、図1に示すように、各加工廃液処理装置M1~M8から貯水タンク12に導くものであり、各加工廃液処理装置M1~M8と貯水タンク12とを接続する個別配管30a~30jにより構成される。
(供給路設置工程)
本実施形態では、さらに、貯水タンク12に連通し、各加工装置N1~N10に加工水を供給する供給路40を設置する供給路設置工程を実施する。図に示すように、貯水タンク12から各加工装置N1~N10に加工水を供給するように、供給路40は、個別配管40a~40jによって構成される。貯水タンク12から各加工装置N1~N10への加工水の供給は、各加工装置N1~N10に対応して配設される送給ポンプP1~P10の作動による。なお、説明の便宜上、加工装置N2~N9に接続される供給路40b~40iの一部、及び送給ポンプP2~P9は図示を省略している。
また、本実施形態では、貯水タンク12から、供給路40を介して加工水を各加工装置N1~N10に導入する経路上に、配管32を介して接続される温度コントローラ14を配置している。この温度コントローラ14に送られた加工水は、ここで所定温度(例えば23℃)に調整され上記した供給路40を介して加工装置N1~N10に供給される。加工水の温度調整は、温度コントローラを各加工装置に個別に配設して実施してもよいが、この温度コントローラ14を貯水タンク12と供給路40との間に設置し、集中して温度管理することにより、各加工廃液処理装置M1~M8、及び加工装置N1~N10に、温度コントローラを設置する必要がなく、設備をシンプルに構成することが可能になる。
上記した本実施形態に基づいて、加工廃液処理装置を設置することで、複数の加工装置の稼働率に対応して適正な台数の加工廃液処理装置することができ、不経済であるという問題が解消する。なお、上記した実施形態では、全加工装置の稼働率に基づいて、加工廃液処理装置の適正台数を算定して設置した。該稼働率は、加工実績、加工計画等に基づいて算定されるものであり、場合によっては、一時的に全加工装置N1~N10の稼働率が、想定した稼働率を超えて稼働する可能性を否定できない。しかし、上記した実施形態では、収集タンク10によって、加工廃液を集中して収集し、さらに、貯水タンク12によって加工水を集中して貯水している。よって、収集タンク10及び貯水タンク12がバッファータンクとしての機能を有することにより、加工装置N1~N10が同時に作動され、一時的に想定した稼働率を超えて運転される場合があっても、直ぐに加工水が不足することにはならず、対応することが可能である。
2:廃液予備タンク
3:廃液供給ポンプ
4:廃液濾過手段
5:清水貯水タンク
6:純水生成手段
8:制御手段
10:収集タンク
12:貯水タンク
14:温度コントローラ
20:回収路
22:第1回収路
24:第2回収路
30:排出路
40:供給路
P1~P10:ポンプ
N1~N10:加工装置
M1~M8:加工廃液処理装置

Claims (1)

  1. 加工装置に加工水を供給すると共に、使用済みの加工廃液を回収して加工水に生成して循環させる加工廃液処理装置の設置方法であって、
    複数の加工装置がフル稼働した際に使用する総加工水量と、該加工廃液処理装置の加工水供給能力とを比較して、該加工廃液処理装置の必要台数を設定する必要台数設定工程と、
    該複数の加工装置の稼働率を算定する稼働率算定工程と、
    該必要台数設定工程において設定された加工廃液処理装置の必要台数に該稼働率算定工程において算定された稼働率を乗じて小数点以下を繰り上げて加工廃液処理装置の適正台数を算定する適正台数算定工程と、
    該適正台数の加工廃液処理装置を設置する加工廃液処理装置設置工程と、
    該複数の加工装置から排出される加工廃液を収集し、該複数の加工装置が同時に作動される場合にも対応可能であるバッファータンクとして機能する収集タンクを設置する収集タンク設置工程と、
    各加工廃液処理装置が生成した加工水を貯水し、該複数の加工装置が同時に作動される場合にも対応可能であるバッファータンクとして機能する貯水タンクを設置する貯水タンク設置工程と、
    該収集タンクに連通し各加工廃液処理装置が加工廃液を回収するための回収路を設置する回収路設置工程と、
    各加工廃液処理装置に連通し加工廃液処理装置が生成した加工水を、該貯水タンクに排出する排出路を設置する排出路設置工程と、
    該貯水タンクに連通し、各加工装置に加工水を供給する供給路を設置する供給路設置工程と、を含む加工廃液処理装置の設置方法。
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