JP7338376B2 - 発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7338376B2
JP7338376B2 JP2019179421A JP2019179421A JP7338376B2 JP 7338376 B2 JP7338376 B2 JP 7338376B2 JP 2019179421 A JP2019179421 A JP 2019179421A JP 2019179421 A JP2019179421 A JP 2019179421A JP 7338376 B2 JP7338376 B2 JP 7338376B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molded product
foamed resin
skin layer
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019179421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021053942A (ja
Inventor
圭介 東中川
満晴 金子
正明 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2019179421A priority Critical patent/JP7338376B2/ja
Publication of JP2021053942A publication Critical patent/JP2021053942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7338376B2 publication Critical patent/JP7338376B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置に関する。
発泡樹脂成形品を成形する方法としてコアバック法が知られている。このコアバック法によれば、キャビティの容積が可変の金型に発泡剤を含む樹脂(以下、「発泡樹脂」という。)を充填する。金型に充填された発泡樹脂は、金型との接触面から冷却され、スキン層が形成される。その後、キャビティ内の発泡樹脂の温度が適当な温度になった状態でキャビティ内の容積が拡大され、これによりスキン層の内側に気泡構造のコア層が形成される。このようにして得られた発泡樹脂成形品は、エジェクタピンによって金型から押し出される。
特開平5-42610号
コアバック法により成形された樹脂成形品は、一方の金型に設けたエジェクタピンによって金型から押し出される。このとき、エジェクタピンによって加えられた力はスキン層を介してコア層に伝達され、コア層の気泡が加圧される。その結果、気泡がエジェクタピンから加えられた力によって破裂したり、エジェクタピンで押された領域の発泡ガスが周辺に広がってスキン層をコア層から剥離したり、発泡樹脂成形品の表面が膨れて成形品の外観が損なわれるおそれがある。
そこで、本発明は、発泡樹脂成形品を金型から取り出す際に生じ得る問題を解消し、優れた品質の外観を有する発泡樹脂成形品を製造できる製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の実施形態に係る発泡樹脂成形品の製造方法は、第1の金型と第2の金型の分離面に形成されたキャビティに発泡性の樹脂を充填して発泡樹脂成形品を製造する方法であって、
前記キャビティに前記発泡性の樹脂を充填する工程(a)と、
前記第1の金型に隣接する第1の樹脂部分と前記第2の金型に隣接する第2の樹脂部分を冷却するとともに、前記第2の樹脂部分を前記第1の樹脂部分よりもより冷却する工程(b)と、
前記発泡性の樹脂を発泡させて前記樹脂の中に気泡を含む発泡樹脂成形品を形成する工程(c)と、
前記発泡樹脂成形品を前記第2の金型に残したまま前記第1の金型を前記発泡樹脂成形品から分離させる工程(d)と、
前記発泡樹脂成形品を前記第2の金型から前記第1の金型に向かう方向に押して、前記発泡樹脂成形品を前記第2の金型から分離させる工程(e)、を備え
前記工程(b)によって前記発泡樹脂成形品の表面にスキン層が形成され、
前記工程(c)によって前記スキン層の内側全体に気泡を含むコア層が形成され、
前記工程(e)の開始時点で、前記第2の金型に隣接する前記第2の樹脂部分に形成される第2のスキン層部分は、前記第1の金型に隣接する前記第1の樹脂部分に形成される第1のスキン層部分よりも、外力に対する抵抗力が大きい、ことを特徴とする。
また、本発明の実施形態に係る発泡樹脂成形品の製造装置は、第1の金型と第2の金型の分離面に形成されたキャビティに発泡性の樹脂を充填して発泡樹脂成形品を製造する装置であって、
前記第1の金型に設けた第1の冷却手段と、
前記第2の金型に設けた第2の冷却手段と、
前記第1の金型又は前記第2の金型の少なくともいずれか一方の金型を他方の金型から離れる方向に動かす金型移動手段と、
前記第2の金型に支持された前記発泡樹脂成形品を前記第1の金型に向かう方向に押し
て前記第2の金型から前記発泡樹脂成形品を分離する分離手段と、
前記第1の冷却手段、前記第2の冷却手段、前記移動手段、及び前記分離手段を制御する制御部を有し、
前記制御部は、前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を駆動して、前記第1の金型に隣接する第1の樹脂部分と前記第2の金型に隣接する第2の樹脂部分を冷却するとともに、前記第2の金型に隣接する前記第2の樹脂部分に形成される第2のスキン層部分が、前記第1の金型に隣接する前記第1の樹脂部分に形成される第1のスキン層部分よりも、外力に対する抵抗力が大きくなるように、前記第2の樹脂部分を前記第1の樹脂部分よりもより冷却する、ことを特徴とする。
本発明によれば、分離手段が付勢する第2の樹脂部分において、急冷却されて硬くて厚い、抵抗力の大きなスキン層が形成されることで、発泡樹脂成形品を金型から取り出す際に生じ得る問題を解消し、優れた品質の外観を有する発泡樹脂成形品を製造できる製造装置及び製造方法を提供できる。
実施形態に係る発泡樹脂成形品の射出成形装置の概略構成を示す概略図。 図1に示す射出成形装置の金型の概略構成を示す概略図。 図1に示す射出成形装置の金型の概略構成を示す概略図。 図1に示す射出成形装置の金型の概略構成を示す概略図。 他の実施形態に係る発泡樹脂成形品の射出成形装置の金型の概略構成を示す概略図。
以下、添付図面を参照して本発明に係る発泡樹脂成形品の製造装置及び製造方法の実施形態を説明する。
[成形装置]
図1は実施形態に係る発泡樹脂成形品の射出成形装置の概要を示す。図示する射出成形装置10は、図の右側に配置されている第1の構造(射出部)12と、図の左側に配置されている第2の構造(成形部)14を有する。
第1の構造12は溶融樹脂射出部16を含む。溶融樹脂射出部16は、図の左右方向に伸びる略円筒形状のシリンダ(バレル)18を有する。シリンダ18は、第2の構造14の近傍に射出ノズル20を有する。射出ノズル20は、後述する第2の構造14に設けた樹脂注入口22(図2~4参照)に接続されている。
シリンダ18は、樹脂を加熱して溶融する加熱部24を備える。シリンダ18は、射出ノズル20の反対側が、発泡樹脂を供給する発泡樹脂供給部26に接続されている。
シリンダ18は、スクリュウ28を内蔵している。スクリュウ28はスクリュウ駆動部30と接続されている。
加熱部24、発泡性能樹脂供給部26、及びスクリュウ駆動部30は、制御部32に接続されており、制御部32の指令に基づいて動作が制御される。
[成形金型]
第2の構造14の詳細を説明する。なお、実施形態の理解を容易にするために、以下の説明及びその説明のために利用する図面では、図1に示した第2の構造14を図1の反時計周り方向に90度回転した状態で表し、図1の右側に現れる金型部分を上金型、図1の左側に現れる金型部分を下金型と表す。
このような表記を前提とすると、図1に示すように、第2の構造14は、第1の構造12から供給される溶融発泡樹脂を所定の形状に成形する成形金型34を含み、成形金型34は上金型(第1の金型)36と下金型(第2の金型)38を有する。上金型36又は下金型38若しくはそれらの両方は、上下方向(基準方向)に移動可能に支持されている。実施形態では、上金型36が固定されている。下金型38は、上下に移動可能に支持され、下金型38を上下方向に移動する金型駆動部40に駆動連結されている。
[キャビティ]
図2に示すように、上金型36は下金型38に対向する上金型面(第1の金型面)42を有し、下金型38は上金型36に対向する下金型面(第2の金型面)44を有し、これら上金型面42と下金型面44を合わせて形成される金型分離面に、成形品の外観形状に対応する形状のキャビティ46が形成される。キャビティ46は、上金型36の下金型対向面(第1の金型面)に形成された上部キャビティ形成部分(第1のキャビティ形成部分又は第1の成形部分)48と、下金型38の上金型対向面(第2の金型面)に形成された下部キャビティ形成部分(第2キャビティ形成部分、第2の成形部分、キャビティ容積可変部分)50を有し、上金型36の上金型面42を下金型38の下金型面44が互いに接触した状態で、上部キャビティ形成部分48と下部キャビティ形成部分50の間には成形体110(図3,4,5参照)に対応する形状のキャビティ46が形成される。
実施形態では、上部キャビティ形成部分48は下金型38に向けて凹状の部分からなり、下部キャビティ形成部分50は上金型36に向けて凸状の部分からなる。
上部キャビティ形成部分48は、図の左右方向に伸びる上壁部52と、上壁部52の外周端から下金型38に向かって基準方向に伸びる第1の周壁(内壁)54が形成されている。下部キャビティ形成部分50は、図の左右方向に伸びる下壁部56と、下壁部56の外周端から上金型36に向かって基準方向に伸びる第2の周壁(外壁)58が形成されている。第1の周壁54と第2の周壁58は、基準方向から見たとき、同じ形状と大きさを有する。第1の周壁54の高さ(基準方向の長さ)は第2の周壁58の高さ(基準方向の長さ)よりも大きい。したがって、図1に示すように、上金型36の上金型面42と下金型38の下金型面44が接触した状態で、上金型36の上壁部52と下金型38の下壁部56との間に第1の容積を有する第1の閉鎖空間からなる第1キャビティ空間60が形成され、上金型36の上金型面42と下金型38の下金型面44が離れた状態で、上金型36の上壁部52と下金型38の下壁部56との間に、第1の容積よりも大きな第2の容積を有する第2の閉鎖空間からなる第2キャビティ空間62(図3参照)が形成されるようになっている。
実施形態では、下金型38の下壁部56には、上金型36から離れる方向に向かって基準方向に伸びる一つ又は複数の溝(リブ形成部)68が形成されている。
[樹脂注入口、エアベント]
実施形態では、上金型36に樹脂注入口22とキャビティ46を接続するスプルー70が形成されており、シリンダ18から排出される溶融発泡樹脂72が樹脂注入口22からスプルー70を介してキャビティ46に供給されるようになっている。また、図示しないが、上金型36の上金型面42又は下金型38の下金型面44若しくはそれらの両方には、射出成形時にキャビティ46内のエア又はガスを排出するためのエアベント(図示せず)が形成されている。
[エジェクタ]
下金型38はまた、下部キャビティ形成部分50の下壁部56から下方(上金型36から離れる方向に)に向かってまっすぐに伸びる一つ又は複数のエジェクタ通路76が形成されている。エジェクタ通路76には、エジェクタピン78が挿入されている。エジェクタピン78はエジェクタピン駆動部80に連結されており、エジェクタピン駆動部80の駆動に基づいて、図2,3に示すように、エジェクタピン78の上端面が下部キャビティ形成部分50の下壁部56と同じ高さに位置する下降位置と、エジェクタピン78の上端が下部キャビティ形成部分50の下壁部56から上方に突出した上昇位置との間を移動するようにしてある。図4において、エジェクタピン78の上端は、下降位置から上昇位置に向かうまでの中途位置にあり、上昇位置に向けてさらに移動できるように構成されている。
[冷却手段]
上金型36と下金型38には、キャビティ46に射出された溶融樹脂を冷却する第1の冷媒循環路82と第2の冷媒循環路84がそれぞれ形成されている。第1の冷媒循環路82と第2の冷媒循環路84はそれぞれ第1の冷媒供給回収路86と第2の冷媒供給回収回路88を介して第1の冷媒供給回収装置90と第2の冷媒供給回収装置92に接続されている。図示しないが、第1と第2の冷媒供給回収装置90,92は、冷媒を循環させるポンプと、高温樹脂との熱交換によって熱を回収した冷媒を冷却する冷却器を備えている。
[温度センサ]
図2~4に示すように、上金型36のキャビティ46に隣接する部分(例えば、上壁部52の表面)には、キャビティ46に充填された溶融発泡樹脂72であってその部分に位置する溶融発泡樹脂部分の温度を検出する第1の温度検出器94が配置されている。また、下金型38のキャビティ46に隣接する部分(例えば、下壁部56の表面)には、キャビティ46に充填された溶融発泡樹脂72であってその部分に位置する溶融発泡樹脂部分の温度を検出する第2の温度検出器96が配置されている。
金型駆動部40、エジェクタピン駆動部80、冷媒供給回収装置90,92、及び温度検出器94,96は制御部32に接続されており、例えば、温度検出器94,96で検出される温度をもとに、制御部32が金型駆動部40、エジェクタピン駆動部80、及び冷媒供給回収装置90,92が駆動するように構成されている。
[成形プロセス]
制御部32の制御に基づく成形プロセスを説明する。
発泡樹脂供給部26には、樹脂と発泡剤を混合した発泡樹脂が貯蔵される。樹脂には、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン(PUR)、ポリカーボネート(PC)、ナイロンからなる熱可塑性樹脂が利用される。発泡剤は、化学発泡剤、物理発泡剤、発泡性マイクロカプセルのいずれであってもよい。微細な気泡を形成する場合、発泡剤として超臨界状態の窒素又は二酸化炭素を用いることが好ましい。
成形金型34の上金型36と下金型38は、図2に示すように、上金型36の上金型面42と下金型38の下金型面44を接触させた状態で閉じている。
この状態から、制御部32によって発泡樹脂供給部26から発泡樹脂がシリンダ18の内部に供給される。
制御部32は、スクリュウ駆動部30を駆動して、スクリュウ28を軸周りに回転させる。制御部32はまた、加熱部24を起動して、シリンダ18に投入された発泡樹脂72を加熱して溶融する。例えば、ポリプロピレンの場合、その融点は165℃であるため、一般的に、200~305℃まで加熱される。
溶融した発泡樹脂72は、スクリュウ28の回転に基づいて、成形金型34の一つ又は複数の注入口22から、スプルー70を介してキャビティ46(第1の容積を有する第1のキャビティ空間60)に射出され、キャビティ46内のエア又はガスと置換される。置換されたエア又はガスは、図示しないエアベントを介して排出される。
充填された発泡樹脂72は、下金型38に形成された溝68にも充填されて補強リブ74を形成する。
このとき、制御部32からの指令に基づいて冷媒供給回収装置90,92が駆動しており、上金型36と下金型38の冷媒循環路82,84には冷媒が循環される。したがって、キャビティ46に充填された発泡樹脂72は、特にキャビティ46内面に接触する樹脂部分が冷却され、そこにスキン層100が形成される。
ただし、制御部32は、第2の冷媒供給回収装置92の冷却能力を第1の冷媒供給回収装置90の冷却能力よりも上げて、下金型38を上金型36よりもより冷却する。これにより、下金型38に隣接する発泡樹脂72の温度は上金型36に隣接する発泡樹脂72の温度よりも低くなる。また、下金型38に接する発泡樹脂72は、上金型36に接する発泡樹脂72よりもより冷却される。その結果、下金型38の近傍に形成されるスキン層100は上金型36の近傍に形成されるスキン層100よりも硬く且つ厚くなり、例えば外側から内側に向かって作用する外力に対する抵抗力が大きい。
その後、制御部32は、金型駆動部40を駆動して下金型38を所定量下降し、キャビティ46の容積を第1の容積よりも大きな第2の容積を有する第2のキャビティ空間62に拡大して、キャビティ46の中に負圧を誘導する(図3参照)。これにより、発泡樹脂72の内部、特にスキン層100の内側に位置する発泡樹脂72に含まれる発泡剤が発泡し、スキン層100の内側全体に気泡が形成されてコア層102が形成される。ただし、この段階における下金型38の下降量は、下金型38における下部キャビティ形成部分50の周壁58の高さよりも小さい。したがって、上金型36と下金型38の間には閉鎖空間が維持される。
以上のようにして発泡処理が終了すると、制御部32は、下金型38を下方に移動して、図4に示すように、上金型36と下金型38の間に成形体取出空間を形成する。続いて、制御部32は、エジェクタピン駆動部80を駆動し、エジェクタピン78を上昇させて、成形体110を下金型38から分離する。(図4は、エジェクタピン78の上端が、成形体110を下金型38から分離する上昇位置に向かうまでの中途位置にあることを示している。)
このとき、成形体110は下金型38に密着しているので、エジェクタピン78に大きな力が加えられる。特に、補強リブ74を有する成形体110を金型から分離する場合、エジェクタピン78から成形体110に加えられる力はさらに大きい。また、エジェクタピン78から成形体110に加えられた力は、成形体表面のスキン層100から成形体内部のコア層102に伝達され、コア層102に含まれる気泡体に圧力を加える。しかし、上述のように、エジェクタピン78が当たる成形体110の下部は、急冷却されて硬くて厚い、抵抗力の大きなスキン層が形成されているので、エジェクタピン78に押されたガスの気泡が破裂するとか、エジェクタピン78に押されたガスの移動によりスキン層100がコア層102から剥離されるとか、ガスがスキン層100を破って噴き出るということはない。そのため、発泡樹脂からなる成形体110の外観が損なわれることがない。
なお、非発泡樹脂の成形体の場合、一般には軽量化のために板厚を薄くするため、樹脂の一部を急冷却してもその部分の抵抗力が大きくなることはないし、逆に急冷却すると全体に反りを生じる。これに対し、実施形態の成形体のように、内部に発泡コア層を形成して厚みが大きくした発泡樹脂成形品の場合、上述のように片側を急冷却しても反りを生じることがないし、片面を急冷却することによってその部分の抵抗力を大きくすることで、エジェクタピンによる脱型時の変形も防げる。
[他の実施形態]
以上の説明では、下金型38に下部キャビティ形成部分50を一体的に形成したが、図5に示すように、下金型38を、金型閉鎖時に上金型36に接触する第1の下金型部分(本体部分)210と、上金型36に対して前進後退可能な第2の下金型部分(可動部分)212で構成し、第2の下金型部分212を上金型36に対して前進後退させることによって、上金型36と下金型38との間に形成されたキャビティ46の容積を、第1の容積と、該第1の容積よりも大きな第2の容積との間で可変するようにしてもよい。
また、上述した上金型と下金型はそれぞれ任意の数に分割しても構わない。
さらに、以上の説明では、上金型と下金型の近くにそれぞれ温度検出器を設け、上金型と下金型の近くに位置するそれぞれの樹脂の温度を測定したが、これら2つの温度検出器を設ける必要はなく、少なくとも一方の温度検出器だけを設け、その検出値を用いて金型の移動を制御してもよい。また、温度検出器を設けることは必須ではなく、複数の実験データをもとに、冷却能力や冷却速度等を時間管理してもよい。
36:第1の金型(上金型)
38:第2の金型(下金型)
46:キャビティ
72:発泡性の樹脂
110:発泡樹脂成形品

Claims (4)

  1. 第1の金型と第2の金型の分離面に形成されたキャビティに発泡性の樹脂を充填して発泡樹脂成形品を製造する方法であって、
    前記キャビティに前記発泡性の樹脂を充填する工程(a)と、
    前記第1の金型に隣接する第1の樹脂部分と前記第2の金型に隣接する第2の樹脂部分を冷却するとともに、前記第2の樹脂部分を前記第1の樹脂部分よりもより冷却する工程(b)と、
    前記発泡性の樹脂を発泡させて前記樹脂の中に気泡を含む発泡樹脂成形品を形成する工程(c)と、
    前記発泡樹脂成形品を前記第2の金型に残したまま前記第1の金型を前記発泡樹脂成形品から分離させる工程(d)と、
    前記発泡樹脂成形品を前記第2の金型から前記第1の金型に向かう方向に押して、前記発泡樹脂成形品を前記第2の金型から分離させる工程(e)、を備え
    前記工程(b)によって前記発泡樹脂成形品の表面にスキン層が形成され、
    前記工程(c)によって前記スキン層の内側全体に気泡を含むコア層が形成され、
    前記工程(e)の開始時点で、前記第2の金型に隣接する前記第2の樹脂部分に形成される第2のスキン層部分は、前記第1の金型に隣接する前記第1の樹脂部分に形成される第1のスキン層部分よりも、外力に対する抵抗力が大きい、ことを特徴とする発泡樹脂成形品の製造方法。
  2. 前記工程(b)によって前記発泡樹脂成形品の表面にスキン層が形成され、
    前記工程(e)の開始時点で、前記第2の金型に隣接する前記第2の樹脂部分に形成される第2のスキン層部分は、前記第1の金型に隣接する前記第1の樹脂部分に形成される第1のスキン層部分よりも厚い、ことを特徴とする請求項1に記載の発泡樹脂成形品の製造方法。
  3. 前記工程(b)によって前記発泡樹脂成形品の表面にスキン層が形成され、
    前記工程(e)の開始時点で、前記第2の金型に隣接する前記第2の樹脂部分に形成される第2のスキン層部分は、前記第1の金型に隣接する前記第1の樹脂部分に形成される第1のスキン層部分よりも硬い、ことを特徴とする請求項1に記載の発泡樹脂成形品の製造方法。
  4. 第1の金型と第2の金型の分離面に形成されたキャビティに発泡性の樹脂を充填して発泡樹脂成形品を製造する装置であって、
    前記第1の金型に設けた第1の冷却手段と、
    前記第2の金型に設けた第2の冷却手段と、
    前記第1の金型又は前記第2の金型の少なくともいずれか一方の金型を他方の金型から離れる方向に動かす金型移動手段と、
    前記第2の金型に支持された前記発泡樹脂成形品を前記第1の金型に向かう方向に押して前記第2の金型から前記発泡樹脂成形品を分離する分離手段と、
    前記第1の冷却手段、前記第2の冷却手段、前記金型移動手段、及び前記分離手段を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を駆動して、前記第1の金型に隣接する第1の樹脂部分と前記第2の金型に隣接する第2の樹脂部分を冷却するとともに、前記第2の金型に隣接する前記第2の樹脂部分に形成される第2のスキン層部分が、前記第1の金型に隣接する前記第1の樹脂部分に形成される第1のスキン層部分よりも、外力に対する抵抗力が大きくなるように、前記第2の樹脂部分を前記第1の樹脂部分よりもより冷却する、ことを特徴とする発泡樹脂成形品の製造装置。
JP2019179421A 2019-09-30 2019-09-30 発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置 Active JP7338376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019179421A JP7338376B2 (ja) 2019-09-30 2019-09-30 発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019179421A JP7338376B2 (ja) 2019-09-30 2019-09-30 発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021053942A JP2021053942A (ja) 2021-04-08
JP7338376B2 true JP7338376B2 (ja) 2023-09-05

Family

ID=75269390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019179421A Active JP7338376B2 (ja) 2019-09-30 2019-09-30 発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7338376B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7347081B2 (ja) * 2019-09-30 2023-09-20 マツダ株式会社 発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置
JP7352160B2 (ja) * 2019-09-30 2023-09-28 マツダ株式会社 発泡樹脂成形品の製造装置及び製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003266469A (ja) 2002-03-15 2003-09-24 Sekisui Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法
JP2005324422A (ja) 2004-05-13 2005-11-24 Toyoda Gosei Co Ltd 発泡成形品およびその製造方法
JP2012250387A (ja) 2011-06-01 2012-12-20 Toyota Motor Corp 発泡成形体及びその製造方法並びに製造装置
JP2014091314A (ja) 2012-11-06 2014-05-19 Ts Tech Co Ltd 発泡樹脂成形品の製造方法及び発泡樹脂成形品

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003266469A (ja) 2002-03-15 2003-09-24 Sekisui Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法
JP2005324422A (ja) 2004-05-13 2005-11-24 Toyoda Gosei Co Ltd 発泡成形品およびその製造方法
JP2012250387A (ja) 2011-06-01 2012-12-20 Toyota Motor Corp 発泡成形体及びその製造方法並びに製造装置
JP2014091314A (ja) 2012-11-06 2014-05-19 Ts Tech Co Ltd 発泡樹脂成形品の製造方法及び発泡樹脂成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021053942A (ja) 2021-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3933967A (en) Method of making seamless hollow molded articles
JP7338376B2 (ja) 発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置
US3944643A (en) Method for manufacturing shaped articles by injection-blow molding
JP7347081B2 (ja) 発泡樹脂成形品の製造方法及び製造装置
WO2003072335A1 (fr) Procede de moulage par injection et a dilatation
CN113613860B (zh) 树脂容器制造设备、树脂容器制造方法及温度调节方法
CN101104299A (zh) 发泡树脂成型品的成型方法及成型装置
JP2860007B2 (ja) 皮付き発泡体の成形方法
JP7352160B2 (ja) 発泡樹脂成形品の製造装置及び製造方法
KR101378139B1 (ko) 발포수지성형장치
JP2006281698A (ja) 発泡成形品の成形方法及び発泡成形品の成形装置
JP2008137275A (ja) 金型装置及び成形品の製造方法
JPH09277336A (ja) 発泡樹脂成形品の製造方法及びその製造装置
JP4162662B2 (ja) 射出含浸発泡成形方法
EP3900913A1 (en) Injection stretch blow molding machine and method for molding polyethylene container
JP2000210969A (ja) 発泡射出成形法及びその装置
TWI532579B (zh) Bubbling of the container
JP2008194842A (ja) 樹脂成形品の成形方法及び成形装置
JP2011025452A (ja) 発泡成形用金型及び発泡成形品の製造方法
JP3939164B2 (ja) 熱可塑性樹脂発泡体の成形方法及び装置
JP2022083343A (ja) 樹脂成形品の製造装置および製造方法
JP2008307771A (ja) 多層成形システム及び多層成形体の製造方法
JP5168897B2 (ja) 樹脂の多層成形方法
JP2008155401A (ja) 樹脂成形品の成形方法及び成形装置
JP6777855B2 (ja) 成形体の製造方法及び成形体の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7338376

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150