JP7338367B2 - サーバ及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基地局の異常を検出する機能を備えるサーバ及びサーバの制御方法に関する。
近年、トラフィック量の急増とともに無線通信ネットワークの重要性が高まっており、無線基地局に異常が発生した場合、人々の生活に大きな支障をきたす恐れがある。そのため、無線基地局の異常の有無を正確に把握することが求められる。
例えば、特許文献1には、無線基地局の異常を検出する方法として、過去のトラフィック量の時系列データから、未来のトラフィック量の時系列データを推測し、実際のトラフィック量と比較することで異常を検知する手法が開示されている。
特開2018-195929号公報
しかし、例えばスタジアムやイベントスペースなど、特定の時間帯や日付に多数の人々が集まる建造物や場所では、過去のトラフィック量の時系列データのみから未来のトラフィック量の時系列データを推測することは難しい。そのため、特許文献1に記載された装置ではイベントの開催に伴うトラフィック量の急激な増大、イベントの終了に伴うトラフィック量の急激な減少などを推測できないと考えられる。結果として、起こっているはずの異常を検知できず、また起こっていない異常を誤検知する可能性がある。
本発明の目的の一例は、無線基地局の異常をより正確に検知することができるサーバ及びサーバの制御方法を提供することにある。
本発明の目的の一例におけるサーバは、
基地局から、複数の種別のデータを受信する受信部と、
前記複数の種別のデータから、第1のモデルを生成する第1のモデル生成部と、
前記第1のモデル生成部が生成した前記第1のモデルを用いて、基地局の動作状況を表す指標の推測値を算出する算出部と、
前記基地局の動作状況を表す指標の推測値と基地局の動作状況を表す指標の実測値を比較し、
比較の結果が基準を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する第1の判定部と、
を有する。
本発明の目的の一例におけるサーバは、
複数の基地局それぞれから、複数の種別のデータを受信する受信部と、
異常を判定する基地局以外における前記複数の種別のデータから、第1のモデルを生成する第1のモデル生成部と、
前記異常を判定する基地局における前記の複数の種別のデータと、前記第1のモデル生成部が生成した前記第1のモデルを用いて、前記異常を判定する基地局の動作状況を表す指標の推測値を算出する算出部と、
前記異常を判定する基地局の動作状況を表す指標の推測値と基地局の動作状況を表す指標の実測値を比較し、
前記推測値と前記実測値の一致度が判定条件を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する第1の判定部と、
を有する。
本発明の目的の一例におけるサーバの制御方法は、
基地局から、複数の種別のデータを受信し、
前記複数の種別のデータから、第1のモデルを生成し、
前記第1のモデルを用いて、基地局の動作状況を表す指標の推測値を算出し、
前記基地局の動作状況を表す指標の推測値と基地局の動作状況を表す指標の実測値を比較し、前記推測値と前記実測値が判定条件を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、無線基地局の異常をより正確に検知することができる。
図1は、第1の実施形態におけるサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態におけるサーバの処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、第2の実施形態における無線通信システムの一例を示す図である。 図4は、第2の実施形態におけるサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図5は、第2の実施形態におけるサーバの処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、第3の実施形態における無線通信システムの一例を示す図である。 図7は、第3の実施形態におけるサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図8は、第3の実施形態におけるサーバの処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、第4の実施形態における無線通信システムの一例を示す図である。 図10は、第4の実施形態におけるサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図11は、第4の実施形態におけるサーバの処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、第5の実施形態における無線通信システムの一例を示す図である。 図13は、第5の実施形態におけるサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図14は、第5の実施形態におけるサーバの処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、本発明の実施形態におけるサーバを実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態のサーバについて図1を用いて説明する。図1はサーバの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態におけるサーバ11は、受信部1a、第1のモデル生成部1b、算出部1c、第1の判定部1dを含む。
受信部1aは、基地局から複数の種別のデータを受信する。第1のモデル生成部1bは、受信部1aで受信した複数の種別のデータを用いて第1のモデルを生成する。算出部1cは、第1のモデルから基地局の動作状況を表す指標の推測値を算出する。第1の判定部1dは、算出された基地局の動作状況を表す指標の推測値と、基地局の動作状況を表す指標の実測値とを比較し、比較した結果が基準を満たさない場合は、基地局に異常があると判定する。
続いて、図2を用いて、本実施の形態におけるサーバ11の動作をより詳細に説明する。図2は本実施の形態における処理の一例を示したフローチャートである。
[ステップS101]受信部1aは、サーバに接続された基地局から複数の種別のデータを受信する。複数の種別のデータとは、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、伝搬損失率、帯域幅、DTX(Discontinuous Transmisson)率又はSINR(Signal-to-Interference plus Noise power Ratio)などの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC(Radio Resource Control)接続成功率など)、トラフィック量、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループット、基地局が形成するエリアに存在するユーザ数、基地局の割り当て周波数、基地局の諸元データ、基地局の設置に関する情報などのうち2つ以上のデータであるが、これらにが挙げられるが、これらに限定されない。基地局の設置に関する情報とは、例えば、基地局の位置情報、基地局のアンテナの角度、基地局がカバーするエリア情報などであるが、これに限定されない。基地局の位置情報などの、基地局の設置に関する情報を含めて学習に用いることで、第1のモデルが算出する推測値の精度が向上する効果がある。
[ステップS102]第1のモデル生成部1bは、受信した複数の種別のデータから、機械学習アルゴリズムを用いて第1のモデルを生成する。例えば、トラフィック量を推測する第1のモデルを生成する。第1のモデル生成部1bは、受信した複数の種別のデータの内、トラフィック量を示すデータとトラフィック量を示すデータ以外のデータとの2種類のデータを少なくとも用い、第1のモデルを生成する。本実施の形態において用いられる機械学習アルゴリズムは、既存の機械学習アルゴリズムであってもよいし、今後開発される機械学習アルゴリズムであってもよい。また、本実施の形態において用いられる第1のモデルにおけるモデル式の種類は、既存の種類であってもよいし、今後開発される種類であってもよい。
[ステップS103]算出部1cは、生成された第1のモデルから基地局の動作状況を表す指標の推測値を算出する。基地局の動作状況を表す指標とは、例えば、RSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率又はSINRなどの無線品質に関わる指標、各種完了率(RRC接続成功率など)、トラフィック量、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループット、などが挙げられるが、基地局の動作状況を表す指標であればよく、これらに限定されない。
[ステップS104]第1の判定部1dは、算出された基地局の動作状況を表す指標の推測値と、基地局の動作状況を表す指標の実測値とを比較する。
[ステップS105]第1の判定部1dは、比較の結果が基準を満たす場合は異常がないと判定し、比較の結果が基準を満たさない場合、異常があると判定する。比較の方法は、例えば、推測値と実測値との差分の絶対値を計算し、あらかじめ設定した閾値を上回った場合に異常があると判定してもよい。また、第1の判定部1dは、推測値に対する実測値の割合が閾値を下回った場合に異常があると判定してもよいし、実測値に対する推測値の割合が閾値を上回った場合に異常があると判定してもよい。
このように、サーバ11は基地局から受信した複数の種別のデータを用いて第1のモデルを生成し、第1のモデルを用いて算出された基地局の動作状況を表す指標の推測値と、基地局の動作状況を表す指標の実測値を比較して異常の判定を行う。これにより、サーバ11は基地局の異常の検出をより正確に行うことが可能になる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態における無線通信システム200の一例を示す。無線通信システム200は、サーバ21と、基地局22と、基地局22以外の機器23とを含む。図4にサーバ21の一例を示す。サーバ21は、受信部2a、分割部2b、加工部2c、保存部2d、時間帯決定部2e、第1の学習部2f、第1の第1のモデル生成部2g、算出部2h、第1の判定部2iを含む。例えば、サーバ21は基地局22および機器23と接続している。
受信部2aは、基地局22から、複数の種別のデータを受信し、機器23から基地局22に関係するデータを受信する。分割部2bは、受信した複数の種別のデータおよび基地局22に関係するデータを、基地局22の動作状況を表す第1の指標(以下、第1の指標 )の実測値と基地局22の動作状況を表す第2の指標(以下、第2の指標)の実測値とに分割する。加工部2cは分割した実測値に対し加工処理を行う。保存部2dは処理が施された実測値を保存する。時間帯決定部2eは、基地局22の異常を判定する時間帯T1を決定する。第1の学習部2fは、異常を判定する時間帯T1における第1の指標の実測値V11と、異常を判定する時間帯T1以外における第1の指標の実測値V12と、異常を判定する時間帯T1における第2の指標の実測値V21と、異常を判定する時間帯T1以外における第2の指標の実測値V22との関係を学習する。なお、第1の学習部2fは、異常を判定する時間帯T1における第1の指標の実測値V11、異常を判定する時間帯T1における第2の指標の実測値V21を、学習する際に学習の対象から除いてもよい。第1のモデル生成部2gは、学習の結果から第1のモデルを生成する。算出部2hは、異常を判定する時間帯T1における第2の指標の実測値V21と第1のモデルとを用いて、異常を判定する時間帯T1における第1の指標の推測値を算出する。第1の判定部2iは、異常を判定する時間帯T1における第1の指標の推測値と異常を判定する時間帯T1における第1の指標の実測値V11とを比較し、比較の結果が基準を満たさない場合は基地局22に異常があると判定する。
続いて、図5を用いて、本実施の形態におけるサーバ21の動作をより詳細に説明する。図5は、本実施の形態における処理を示したフローチャートである。
[ステップS201]受信部2aは、基地局22から複数の種別のデータを受信し、また、装置23から基地局22に関係するデータを受信する。基地局22に関係するデータとは、例えば、ユーザが使用しているアプリの種別に関する統計データなどであるが、これに限定されない。また、データの受信方法は、例えば、システム化し自動で受信する方法や、装置23から人がデータをダウンロードし、サーバ21にアップロードする方法などがあるが、これに限定されない。
[ステップS202]分割部2bは、受信部2aで受信された複数の種別のデータを、基地局22の動作状況を表す第1の指標の実測値と、基地局22の動作状況を表す第2の指標の実測値とに分割する。第1の指標とは、例えば、トラフィック量に関する種別のデータである。トラフィックの関する種別のデータとは、例えば、トラフィック量が挙げられる。他には、RSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率又はSINRなどの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループット、基地局22が形成するエリアに存在するユーザ数、基地局22の割り当て周波数、基地局22の諸元データ、基地局22の設置に関する情報などが挙げられるが、これに限定されない。基地局22の設置に関する情報とは、例えば、基地局22の位置情報、基地局22のアンテナの角度、基地局22がカバーするエリア情報、などが挙げられるが、これに限定されない。第2の指標とは、第1の指標を推測するための種別のデータである。例えば、第1の指標がトラフィック量である場合、第2の指標はトラフィック量を推測するための種別のデータである。具体的には、この場合の第2の指標は第1の指標としたトラフィック量を除く、RSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率又はSINRなどの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループット、基地局22が形成するエリアに存在するユーザ数、基地局22の割り当て周波数、基地局22の諸元データ、基地局22の設置に関する情報などが挙げられるが、これに限定されない。基地局22の設置に関する情報とは、例えば、基地局22の位置情報、基地局22のアンテナの角度、基地局22がカバーするエリア情報などが挙げられるが、これに限定されない。また、例えば、第1の指標がSINRである場合、第2の指標はSINRを推測するための種別のデータである。具体的には、この場合の第2の指標は第1の指標としたSINRを除く、RSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率などの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、トラフィック量、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループット、基地局22が形成するエリアに存在するユーザ数、基地局22の割り当て周波数、基地局22の諸元データ、基地局22の設置に関する情報などが挙げられるが、これに限定されない。基地局22の設置に関する情報とは、例えば、基地局22の位置情報、基地局22のアンテナの角度、基地局22がカバーするエリア情報などが挙げられるが、これに限定されない。
[ステップS203]加工部2cは、分割したデータに対して加工処理を行う。分割したデータは、基地局22ごとに固定のデータや、データの時間変化を記録した時系列形式のデータを含む。時系列形式のデータについては時間軸の単位が異なることもあるため、適切な処理を行ってもよい。適切な処理とは、時系列形式のデータの結合・分割、異常値の除外、区間を決めた平均値・最大値処理を含む。また、新たな種別のデータを定義し、第1の指標あるいは第2の指標に追加してもよい。例えば、次のような種別のデータを定義し、第1の指標あるいは第2の指標に追加してもよい。
Figure 0007338367000001
上記の種別のデータは、ユーザ数が同じ場合でも帯域幅が違えば混雑具合が異なるという知識をデータ化し、定義した例である。このように、加工部2cは新たな種別のデータを定義し、第1の指標あるいは第2の指標に追加してもよい。
[ステップS204]保存部2dは、第1の指標の実測値および第2の指標の実測値をサーバ内の保存部2dに保存する。
[ステップS205]時間帯決定部2eは、基地局22の異常を判定する時間帯T1を決定する。異常を判定する時間帯は、特定の時間帯のみとしても良いし、複数の時間帯を設定してもよい。また、設定する時間帯の長さは、短い場合は数分であってもよいし、長い場合は数ヶ月であってもよい。
[ステップS206]第1の学習部2fは、第1の指標の実測値および第2の指標の実測値を訓練データとして保存部2dから読みこむ。
[ステップS207]第1の学習部2fは、保存部2dから読み込んだデータを、機械学習アルゴリズムを用いて学習する。
本実施の形態における第1の学習部2fの動作を更に詳細に、表1を用いて説明する。表1は、本実施の形態で用いられる第1の指標の実測値および第2の指標の実測値の種別について説明する表である。
Figure 0007338367000002
第1の学習部2fは、実測値V11、実測値V12、実測値V21、実測値V22の間にある関係を学習する。本実施の形態において用いられる機械学習アルゴリズムは、既存の機械学習アルゴリズムであってもよいし、今後開発される機械学習アルゴリズムであってもよい。例えば、第1の学習部2fは、線形回帰やニューラルネットワークといった機械学習アルゴリズムを用いてもよい。また、本実施の形態では、基地局22の異常を判定する時間帯T1の第1の指標の実測値V11および第2の指標の実測値V21を除いた、異常を判定する時間帯T1以外の時間帯における第1の指標の実測値V12および第2の指標の実測値V22を訓練データとしてもよい。基地局22の異常を判定する時間帯T1のデータを学習に用いないことで、第1のモデルの信頼性が向上する効果が期待できる。
[ステップS208]第1のモデル生成部2gは、学習した結果から、第1の指標の実測値と第2の指標の実測値との関係を示す第1のモデルを生成する。本実施の形態における第1のモデルとは、第1の指標の実測値を目的変数、第2の指標の実測値を説明変数として、目的変数を1つ以上の種別の説明変数によって表せるモデル式のことである。数1は、スループットを目的変数とし、SINRと帯域幅、ユーザ数を説明変数とした場合の第1のモデルの一例である。また、数2は、目的変数をSINRとし、RSSIと伝搬損失率を説明変数とした場合の第1のモデルの一例である。
Figure 0007338367000003
Figure 0007338367000004
このようにして、第1のモデル生成部2gは目的変数を説明変数で表せるモデル式を生成する。本実施の形態において用いられる第1のモデルにおけるモデル式の種類は、既存の種類であってもよいし、今後開発される種類であってもよい。目的変数はスループットまたはSINRに限定されない。同様に、説明変数はSINR、帯域幅、ユーザ数、伝搬損失率に限定されない。第1のモデル生成部2gは、トラフィック量を目的変数とする場合、トラフィック量に関する種別のデータとトラフィック量を推定するための種別のデータを、説明変数として用いてもよい。第1のモデルの生成に、トラフィック量に関する種別のデータとトラフィック量を推定するための種別のデータを用いることで、第1のモデル生成部2gが生成する第1のモデルの精度が向上する効果がある。また、第1のモデル生成部2gは、第1のモデルの生成に基地局の設置に関する情報を用いてもよい。第1のモデルの生成に基地局の設置に関する情報を用いることで、第1のモデル生成部2gが生成する第1のモデルの精度が向上する効果がある。
[ステップS209]算出部2hは、基地局22の異常を判定する時間帯T1における第2の指標の実測値V21を第1のモデルに入力する。
[ステップS210]算出部2hは、実測値V21と第1のモデルを用いて異常を判定する時間帯における第1の指標の推測値を算出する。例えば、基地局22の異常を判定する時間帯T1におけるトラフィック量を推測したい場合を考える。算出部2hは、トラフィック量を目的変数とした第1のモデルのモデル式に従い、必要な説明変数を第1のモデルに入力し、基地局22の異常を判定する時間帯におけるトラフィック量を算出する。
[ステップS211]第1の判定部2iは、基地局22の異常を判定する時間帯T1における第1の指標の実測値V11を保存部2dから読み込む。
[ステップS212]第1の判定部2iは、第1の指標の実測値V11と、[ステップS210]で算出された基地局22の異常を判定する時間帯T1における第1の指標の推測値とを比較する。比較の方法は、例えば、推測値と実測値との差分の絶対値を計算してもよい。また、第1の判定部2iは、推測値に対する実測値の割合を計算してもよいし、実測値に対する推測値の割合を計算してもよい。
[ステップS213]第1の判定部2iは、比較の結果が基準を満たす場合、基地局22に異常がないと判定し、比較の結果が基準を満たさない場合、基地局22に異常があると判定する。判定の基準は、例えば、推測値と実測値との差分の絶対値が、あらかじめ設定した閾値を上回った場合に異常があると判定してもよい。また、第1の判定部2iは、推測値に対する実測値の割合が閾値を下回った場合に異常があると判定してもよいし、実測値に対する推測値の割合が閾値を上回った場合に異常があると判定してもよい。
このように、サーバ21は、基地局22及び機器23から受信した複数の種別のデータを用いて第1のモデルを生成し、第1のモデルを用いて算出された基地局22の第1の指標の推測値と、基地局22の第1の指標の実測値V11を比較して異常の判定を行う。本実施の形態によれば、サーバ21は基地局22からのみならず、機器23からも基地局に関するデータを受信することが可能であり、これにより、より多くの種別のデータを用いて、第1のモデルを生成することができる。そのため、より正確な推測値を算出することのできる第1のモデルを生成できる。また、第1のモデルの生成に異常を判定する時間帯のデータを用いないことで、第1のモデルの信頼性が向上する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について説明する。図6は、本実施の形態における無線通信システム300の一例を示す。無線通信システム300は、サーバ31と、複数の基地局32-1~32-nと、複数の基地局32-1~32-n以外の機器33とを含む。図7に、サーバ31の一例を示す。サーバ31は、受信部3a、分割部3b、加工部3c、保存部3d、基地局決定部3e、時間帯決定部3f、第1の学習部3g、第1のモデル生成部3h、算出部3i、第1の判定部3jを含む。例えば、サーバ31は基地局32-1~32-nおよび機器33と接続している。
受信部3aは、複数の基地局32-1~32-nそれぞれから複数の種別のデータを受信し、機器33から複数の基地局32-1~32-nそれぞれに関係するデータを受信する。分割部3bは、受信した複数の種別のデータおよび複数の基地局32-1~32-nそれぞれに関係するデータを、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの動作状況を表す第1の指標(以下、第1の指標)の実測値と複数の基地局32-1~32-nそれぞれの動作状況を表す第2の指標(以下、第2の指標)の実測値とに分割する。加工部3cは分割した実測値に対し適切な処理を行う。保存部3dは処理が施された実測値を保存する。基地局決定部3eは、複数の基地局32-1~32-nの内、異常を判定する基地局32-Xを決定する。時間帯決定部3fは、異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2を決定する。
第1の学習部3gについて、表2を用いて説明する。なお、表2におけるnは自然数である。
Figure 0007338367000005
表2において、V31は異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2における第1の指標の実測値である。V32は異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2以外における第1の指標の実測値である。V41―A~V41-Nは異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2における第2の指標のうち、種別Aから種別Nまでの実測値である。V42-A~V42-Nは異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2以外における第2の指標のうち、種別Aから種別Nまでの実測値である。同様に、V31-1~V31-nは異常を判定する基地局32-X以外の基地局32-1~32-nにおける異常を判定する時間帯T2の第1の指標の実測値である。V32-1~V32-nは異常を判定する基地局32-X以外の基地局32-1~32-nにおける異常を判定する時間帯T2以外の時間帯の第1の指標の実測値である。V41-A-1~V41-N-1は異常を判定する基地局32-X以外の基地局32-1における異常を判定する時間帯T2の第2の指標のうち、種別Aから種別Nまでの実測値である。V42-A-1~V42-N-1は異常を判定する基地局32-X以外の基地局32-1における異常を判定する時間帯T2以外の時間帯の第2の指標のうち、種別Aから種別Nまでの実測値である。V41-A-n~V41-N-nは異常を判定する基地局32-X以外の基地局32-nにおける異常を判定する時間帯T2の第2の指標のうち、種別Aから種別Nの実測値である。V42-A-n~V42-N-nは異常を判定する基地局32-X以外の基地局32-1における異常を判定する時間帯T2以外の時間帯の第2の指標のうち、種別Aから種別Nの実測値である。第1の学習部3gは、実測値V31と、実測値V32と、実測値V41-A~実測値V41-Nと、実測値V42―A~実測値V42-Nと、同様にして異常を判定する基地局32-X以外の基地局から得られる実測値(実測値V41-A-1~実測値V41-N-n、実測値V42-A-1~実測値V42-N-n)との、関係を学習する。なお、実測値V31、実測値V32、実測値V41-A~実測値V41-N、実測値V42-A~実測値V42-Nを、学習する際に学習の対象から除いてもよい。第1のモデル生成部3hは、学習の結果から第1のモデルを生成する。算出部3iは、実測値V41-A~実測値V41-Nと第1のモデルとを用いて、異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2における第1の指標の推測値を算出する。第1の判定部2iは、異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2における第1の指標の推測値と実測値V31とを比較し、比較の結果が基準を満たさない場合は異常を判定する基地局32-Xに異常があると判定する。
続いて、図8を用いて、本実施の形態におけるサーバ31の動作をより詳細に説明する。図8は、本実施の形態における処理を示したフローチャートである。
[ステップS301]受信部3aは、複数の基地局32-1~32-nそれぞれから複数の種別のデータを受信し、また、装置33から複数の基地局32-1~32-nそれぞれに関係するデータを受信する。複数の基地局32-1~32-nそれぞれに関係するデータとは、例えば、それぞれの基地局のエリア内に在圏しているユーザが使用しているアプリの種別に関する統計データなどであるが、これに限定されない。また、データの受信方法は、例えば、システム化し自動で受信する方法や、装置33から人がデータをダウンロードし、サーバ31にアップロードする方法などがあるが、これに限定されない。
[ステップS302]分割部3bは、受信部3aで受信されたデータを、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの動作状況を表す第1の指標の実測値と、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの動作状況を表す第2の指標の実測値とに分割する。第1の指標とは、例えば、トラフィック量に関する種別のデータである。トラフィックの関する種別のデータとは、例えば、トラフィック量が挙げられる。他には、RSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率又はSINRなどの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループット、複数の基地局32-1~32-nそれぞれが形成するエリアに存在するユーザ数、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの割り当て周波数、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの諸元データ、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの設置に関する情報などが挙げられるが、これに限定されない。複数の基地局32-1~32-nそれぞれの設置に関する情報とは、例えば、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの位置情報、複数の基地局32-1~32-nそれぞれのアンテナの角度、複数の基地局32-1~32-nそれぞれがカバーするエリア情報、などが挙げられるが、これに限定されない。第2の指標とは、第1の指標を推測するための種別のデータである。例えば、第1の指標がトラフィック量である場合、第2の指標はトラフィック量を推測するための種別のデータである。具体的には、この場合の第2の指標はRSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率又はSINRなどの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループット、複数の基地局32-1~32-nそれぞれが形成するエリアに存在するユーザ数、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの割り当て周波数、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの諸元データ、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの設置に関する情報などが挙げられるが、これに限定されない。複数の基地局32-1~32-nそれぞれの設置に関する情報とは、例えば、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの位置情報、複数の基地局32-1~32-nそれぞれのアンテナの角度、複数の基地局32-1~32-nそれぞれがカバーするエリア情報、などが挙げられるが、これに限定されない。また、例えば、第1の指標がSINRである場合、第2の指標はSINRを推測するための種別のデータである。具体的には、この場合の第2の指標はRSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率などの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、トラフィック量、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループット、複数の基地局32-1~32-nそれぞれが形成するエリアに存在するユーザ数、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの割り当て周波数、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの諸元データ、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの設置に関する情報などが挙げられるが、これに限定されない。複数の基地局32-1~32-nそれぞれの設置に関する情報とは、例えば、複数の基地局32-1~32-nそれぞれの位置情報、複数の基地局32-1~32-nそれぞれのアンテナの角度、複数の基地局32-1~32-nそれぞれがカバーするエリア情報、などが挙げられるが、これに限定されない。
[ステップS303]加工部3cは、分割したデータに対して適切な処理を行う。分割したデータは、複数の基地局32-1~32-nそれぞれにおいて固定のデータや、データの時間変化を記録した時系列形式のデータを含む。時系列形式のデータについては時間軸の単位が異なることもあるため、適切な処理を行ってもよい。適切な処理とは、時系列形式のデータの結合・分割、異常値の除外、区間を決めた平均値・最大値処理を含む。また、新たな種別のデータを定義し、第2の指標に含まれる種別に追加してもよい。例えば、次のような種別のデータを定義し、第2の指標に含まれる種別に追加してもよい。
Figure 0007338367000006
上記の種別のデータは、ユーザ数が同じ場合でも帯域幅が違えば混雑具合が異なるという知識をデータ化し、定義した例である。このように、加工部3cは新たな種別のデータを定義し、第2の指標に含まれる種別に追加してもよい。
[ステップS304]保存部3dは、第1の指標の実測値および第2の指標の実測値をサーバ内の保存部3dに保存する。
[ステップS305]基地局決定部3eは、複数の基地局32-1~32-nの内、異常を判定する基地局32-Xを決定する。なお、基地局決定部3eは、異常を判定する基地局を1つ指定してもよいし、複数指定してもよい。
[ステップS306]時間帯決定部3fは、異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯を決定する。異常を判定する時間帯は、特定の時間帯のみとしても良いし、複数の時間帯を設定してもよい。また、設定する時間帯の長さは、短い場合は数分であってもよいし、長い場合は数ヶ月であってもよい。
[ステップS307]第1の学習部3gは、実測値V31と、実測値V32と、実測値V41-A~実測値V41-Nと、実測値V42―A~実測値V42-Nと、同様にして異常を判定する基地局32-X以外の基地局から得られる実測値を訓練データとして保存部3dから読み込む。
[ステップS308]第1の学習部3gは、訓練データと機械学習アルゴリズムを用いて、実測値の関係を学習する。本実施の形態において用いられる機械学習アルゴリズムは、既存の機械学習アルゴリズムであってもよいし、今後開発される機械学習アルゴリズムであってもよい。例えば、線形回帰やニューラルネットワークといった機械学習アルゴリズムを用いてもよい。また、本実施の形態では、実測値V31および実測値V41-A~V41-Nを除いて訓練データとしてもよい。異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2のデータを学習に用いないことで、第1のモデルの信頼性が向上する効果が期待できる。また、本実施の形態では、実測値V31、実測値V32、実測値V41-A~実測値V41-N、実測値V42-A~実測値V42-Nを除いて訓練データとしてもよい。異常を判定する基地局32-Xのデータを学習に用いないことで、第1のモデルの信頼性がさらに向上する効果が期待できる。
[ステップS309]第1のモデル生成部3hは、学習した結果から、第1の指標の実測値と第2の指標の実測値との関係を示す第1のモデルを生成する。本実施の形態における第1のモデルとは、第1の指標の実測値を目的変数、第2の指標の実測値を説明変数として、目的変数を1つ以上の種別の説明変数によって表せるモデル式のことである。数3は、スループットを目的変数とし、SINRと帯域幅、ユーザ数を説明変数とした場合の第1のモデルの一例である。また、数4は、目的変数をSINRとし、RSSIと伝搬損失率を説明変数とした場合の第1のモデルの一例である。
Figure 0007338367000007
Figure 0007338367000008
このようにして、第1のモデル生成部3hは目的変数を説明変数で表せるモデル式を生成する。本実施の形態において用いられる第1のモデルにおけるモデル式の種類は、既存の種類であってもよいし、今後開発される種類であってもよい。当然、目的変数は第1の指標であればよく、スループットまたはSINRに限定されない。同様に、説明変数は第2の指標であればよく、SINR、帯域幅、ユーザ数、伝搬損失率に限定されない。第1のモデル生成部3hは、トラフィック量を目的変数とする場合、トラフィック量に関する種別のデータとトラフィック量を推定するための種別のデータを、説明変数として用いてもよい。第1のモデルの生成に、トラフィック量に関する種別のデータとトラフィック量を推定するための種別のデータを用いることで、第1のモデル生成部3hが生成する第1のモデルの精度が向上する効果がある。また、第1のモデル生成部3hは、第1のモデルの生成に基地局の設置に関する情報を用いてもよい。第1のモデルの生成に基地局の設置に関する情報を用いることで、第1のモデル生成部3hが生成する第1のモデルの精度が向上する効果がある。
[ステップS310]算出部3iは、実測値V41-A~実測値V41-Nを第1のモデルに入力する。
[ステップS311]算出部3iは、異常を判定する時間帯T2における第1の指標の推測値を算出する。例えば、異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2におけるトラフィック量を推測したい場合を考える。算出部3iは、トラフィック量を目的変数とした第1のモデルのモデル式に従い、必要な説明変数を第1のモデルに入力し、異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2におけるトラフィック量を算出する。
[ステップS312]第1の判定部3jは、実測値V31を保存部3dから読み込む。
[ステップS313]第1の判定部3jは、実測値V31と、[ステップS22]で算出された異常を判定する基地局32-Xの異常を判定する時間帯T2における第1の指標の推測値とを比較する。比較の方法は、例えば、推測値と実測値との差分の絶対値を計算してもよい。また、推測値に対する実測値の割合を計算してもよいし、実測値に対する推測値の割合を計算してもよい。
[ステップS314]第1の判定部3jは、比較の結果が基準を満たす場合、異常を判定する基地局32-Xに異常がないと判定する。比較の結果が基準を満たさない場合、異常を判定する基地局32-Xに異常があると判定する。判定の方法は、例えば、第1の判定部3jは、推測値と実測値との差分の絶対値があらかじめ設定した閾値を上回った場合に異常があると判定してもよい。また、第1の判定部3jは、推測値に対する実測値の割合が閾値を下回った場合に異常があると判定してもよいし、実測値に対する推測値の割合が閾値を上回った場合に異常があると判定してもよい。
このように、サーバ31は、複数の基地局32-1~32-nそれぞれから受信した複数の種別のデータ及び機器33から受信した複数の基地局32-1~32-nそれぞれに関係するデータを用いて第1のモデルを生成し、第1のモデルを用いて算出された異常を判定する基地局32-Xの第1の指標の推測値と、実測値V31を比較して異常の判定を行う。本実施の形態によれば、サーバ31は複数の基地局32-1~32-nに加え、機器33からも基地局に関するデータを受信することが可能である。これにより、より多くのデータを用いて、第1のモデルを生成することができる。そのため、より正確な推測値を算出することのできる第1のモデルをより短い時間で生成できる。また、第1のモデルの生成に異常を判定する基地局32-Xのデータの一部、あるいは全てを用いなければ、第1のモデルの信頼性を向上させることも可能である。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について説明する。本実施の形態は、既出の第1~第3の実施形態に記載の発明が実施された後に実施される。第1~第3の実施形態では、基地局に異常があることまで判定できる。加えて、本実施の形態は、基地局の異常の要因を判定することを可能にする。図9は、本実施の形態における無線通信システム400の一例を示す。無線通信システム400はサーバ41と、異常の要因が判明した複数の基地局42-1~基地局42-qと、異常の要因を判定したい基地局43を有する。サーバ41の一例を、図10に示す。図10に記載のサーバ41は、第3の実施形態に記載の発明が実施された後に本実施の形態が実施される例である。サーバ41は、第2の保存部4a、第2の学習部4b、第2のモデル生成部4c、データ決定部4d、データ入力部4e、第2の判定部4fを含む。また、サーバ41は、ラベル付け部4gを含んでもよい。なお、本実施の形態に記載の発明は、単独で実施されてもよい。
表3は複数の基地局42-1~基地局42-q、および基地局43から受信した複数の種別のデータの実測値および推測値と、異常の要因を対応づける表である。
表3を用いて本実施の形態について説明する。第2の保存部4aは、基地局43と、異常と判定された複数の基地局42-1~42-qから受信した複数の種別のデータの実測値および推測値を保存する。サーバ41のオペレータは、第2の保存部4aに保存されている、異常と判定された複数の基地局42-1~42-qから受信した複数の種別のデータの実測値および推測値に、基地局ごとの異常の要因をラベル付けする。例えば、オペレータは、基地局42-1におけるトラフィック量という種別の実測値11、トラフィック量という種別の推測値12などの複数の種別のデータの実測値および推測値に、異常の要因はアンテナであるとラベル付けする。なお、推測値は既出の第1~第3の実施形態に記載の発明が実施された際に算出されるものでもよい。ラベル付けされたあとの各データは、例えば表3のようになる。ただし、表3におけるq、r、sは自然数である。複数の種別のデータの実測値および推測値とは、例えば、トラフィック量、RSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率又はSINRなどの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループットなどの実測値および推測値が挙げられるが、これに限定されない。
Figure 0007338367000009
第2の学習部4bは、複数の基地局42-1~基地局42-qに関するラベル付けされた複数の種別のデータの実測値および推測値を、第2の保存部4aから読み込み、データの種別ごとに実測値と推測値の一致度を計算する。例えば、基地局42-1における複数の種別のデータの実測値および推測値を第2の保存部4aから読み込み、表3における実測値11と推測値12の一致度と、実測値13と推測値14の一致度を計算してもよい。第2の学習部4bは、データの種別ごとの一致度と異常の要因の関係を学習する。第2のモデル生成部4cは、第2の学習部4bが学習した結果をもとに、第2のモデルを生成する。データ決定部4dは、第2の保存部4aに保存されているデータのうち、基地局43から受信した複数の種別のデータの実測値および推測値を、異常の要因を判定するデータとして決定する。データ入力部4eは、データ決定部4dで決定した基地局43における複数の種別のデータの実測値および推測値を第2のモデルに入力する。第2の判定部4fは、データ入力部4eが入力したデータと、第2のモデルを用いて、基地局43の異常の要因を判定する。ラベル付け部4gは、データ決定部4dで決定したデータに、実際の点検等で判明した基地局43の真の異常の要因をラベル付けする。
第2の学習部4bの動作について、より詳細に説明する。第2の学習部4bは、基地局42-1~基地局42-qにおける各種別のデータの推測値と実測値の一致度を計算する。そして、第2の学習部4bは、各種別のデータの一致度とラベル付けされた異常の要因を学習し、ルールを生成する。
第2の学習部4bは、例えば、数5に示すようにxを算出し、0<x<1であればアンテナに異常があり、1<x<2であればソフトウェアに異常がある、というルールを生成してもよい。a,b,cは定数とする。
Figure 0007338367000010
第2の学習部4bは、数6、数7、数8に示すようにx1、x2、x3を算出し、x1、x2、x3それぞれの数の大小からルールを生成してもよい。a,b,cは定数とする。
Figure 0007338367000011
Figure 0007338367000012
Figure 0007338367000013
第2の学習部4bは、一致度を3段階に分け、複数の基地局42-1~42-qの各種別のデータにおける一致度と異常の要因からルールを生成してもよい。例えば、第2の学習部4bは、一致度を高い順に○、△、×の3段階に分け、複数の基地局42-1~42-qにおける複数の種別のデータの実測値および推測値から表4に示すような表を作成する。
表4は複数の基地局42-1~基地局42-q、および基地局43から受信した複数の種別のデータの実測値および推測値の一致度と、異常の要因を対応づける表である。ただし、qは自然数とする。なお、当然ながら一致度は所望する複数の段階に分けられてもよい。さらに、第2の学習部4bは、RSSIの一致度が○であり、伝搬損失率が×であるならば、異常の要因はアンテナであるというルールを生成してもよい。
Figure 0007338367000014
また、サーバ41は基地局43における異常の要因がラベル付けされた複数の時間帯における複数の種別のデータの実測値および推測値と第2のモデルを用いて、基地局43における異常の要因が判明していない時間帯における異常の要因を判定してもよい。一例として、表5を用いてサーバ41の動作を説明する。表5は基地局43の複数の時間帯T1~時間帯Tzにおける、複数の種別のデータにおける実測値および推測値と、異常の要因を対応付けた表である。なお、q、r、s、zは自然数である。複数の種別のデータの実測値および推測値とは、例えば、トラフィック量、RSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率又はSINRなどの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループットなどが挙げられるが、これに限定されない。
Figure 0007338367000015
第2の保存部4aは、基地局43について複数の時間帯における複数の種別のデータの実測値および推測値を保存する。サーバ41のオペレータは、第2の保存部4aに保存されている、基地局43に異常が起きた時間帯T1~時間帯Tqにおける複数の種別のデータの実測値および推測値の実測値、および基地局43に異常が起きた時間帯T1~時間帯Tqにおける複数の種別のデータの実測値および推測値の推測値に、異常の要因をラベル付けする。例えば、オペレータは、異常と判定された時間帯T1におけるトラフィック量の実測値W11、トラフィック量の推測値W12などの複数の種別のデータの実測値および推測値に、異常の要因はアンテナであるとラベル付けする。ラベル付けされたあとの各データは、例えば表5のようになる。なお、推測値は既出の第1~第3の実施形態に記載の発明が実施された際に算出されるものでもよい。第2の学習部4bは、ラベル付けされた複数の種別のデータの実測値および推測値を第2の保存部4aから読み込み、データの種別ごとに実測値と推測値の一致度を計算する。もちろん、複数の種別について実測値と推測値の一致度を計算してもよい。例えば表5における実測値W11と推測値W12の一致度と、実測値W13と推測値W14の一致度を計算してもよい。第2の学習部4bは、データの種別ごとの一致度と異常の要因の関係を学習する。第2のモデル生成部4cは、第2の学習部4bが学習した結果をもとに、第2のモデルを生成する。データ決定部4dは、第2の保存部4aに保存されているデータのうち、基地局43から受信したデータにおいて異常の要因が判定されていない時間帯のデータに対し、異常の要因を判定すると決定する。例えば、データ決定部4dは、表5における時間帯Tzにおける複数の種別のデータの実測値および推測値に対し、異常の要因を判定すると決定してもよい。データ入力部4eは、データ決定部4dで決定した時間帯における複数の種別のデータの実測値および推測値を第2のモデルに入力する。第2の判定部4fは、データ入力部4eが入力したデータと、第2のモデルを用いて、基地局43における異常の要因が判定されていない時間帯の異常の要因を判定する。ラベル付け部4gは、データ決定部4dで決定したデータに、実際の点検等で判明した基地局43の真の異常の要因をラベル付けする。
第2の学習部4bは、基地局43における異常の要因がラベル付けされた複数の時間帯T3~時間帯Tzのデータを用いて、各種別のデータの推測値と実測値の一致度を計算し、各種別のデータの一致度とラベル付けされた異常の要因を学習し、ルールを見つけ出してもよい。
第2の学習部4bは、基地局43における異常の要因がラベル付けされた複数の時間帯T1~時間帯Tzのデータを用いて、各種別のデータの推測値と実測値の一致度を計算し、各種別のデータの一致度とラベル付けされた異常の要因を学習し、ルールを生成してもよい。
第2の学習部4bは、例えば、数9に示すようにxを算出し、0<x<1であればアンテナに異常があり、1<x<2であればソフトウェアに異常がある、というルールを生成してもよい。ただし、a,b,cは定数とする。
Figure 0007338367000016
第2の学習部4bは、数10、数11、数12に示すようにx1、x2、x3を算出し、x1、x2、x3それぞれの数の大小からルールを生成してもよい。
Figure 0007338367000017
Figure 0007338367000018
Figure 0007338367000019
また、第2の学習部4bは、例えば、一致度を高い順に○、△、×の3段階に分け、基地局43に異常が起きた時間帯T1~Tqの複数の種別のデータの実測値および推測値から表6に示すような表を作成する。表6は複数の時間帯T1~時間帯Tzにおける複数の種別のデータの実測値および推測値の一致度と、異常の要因を対応付けた表である。ただし、q、zは自然数である。なお、当然ながら一致度は所望する複数の段階に分けられてもよい。第2の学習部4bは、例えば、表6における結果から、RSSIの一致度が○であり、伝搬損失率が×であるならば、異常の要因はアンテナであるというルールを生成してもよい。
Figure 0007338367000020
続いて、図11を用いて本実施の形態におけるサーバ41の動作をより詳細に説明する。図10は、本実施における処理を示したフローチャートである。
[ステップS401]第2の保存部4aは、基地局43と、異常と判定された複数の基地局42-1~42-qから受信した実測値および推測値を保存する。また、第2の保存部4aは、基地局43と、複数の基地局42-1~42-qにおいて、複数の時間帯における複数の種別のデータの実測値および推測値を保存してもよい。
[ステップS402]サーバ41のオペレータは、第2の保存部4aに保存されている、複数の基地局42-1~42-qから受信した複数の種別のデータの実測値および推測値における実測値、および推測値に、基地局ごとの異常の要因をラベル付けする。例えば、サーバ41のオペレータは、表3におけるトラフィック量の実測値11、トラフィック量の推測値12などの複数の種別のデータの実測値および推測値に、異常の要因はアンテナであるとラベル付けしてもよい。ラベル付けされたあとの各データは、例えば表3のようになる。また、サーバ41のオペレータは、第2の保存部4aに保存されている、異常の要因を判定したい基地局43に異常が起きた時間帯T1~Tqにおける複数の種別のデータの実測値および推測値に、異常の要因をラベル付けしてもよい。例えば、表4におけるトラフィック量の実測値W11、トラフィック量の推測値W12などの複数の種別のデータの実測値および推測値に、異常の要因はアンテナであるとラベル付けしてもよい。ラベル付けされたあとの各データは、例えば表4のようになる。異常の要因とは、例えば、アンテナを始めとする各ハードウェアの名称でもよいし、各ハードウェアの故障の要因でもよいし、基地局を制御するソフトウェアの名称でもよい。
[ステップS403]第2の保存部4aは、異常の要因がラベル付けされた複数の種別のデータの実測値および推測値を第2の保存部4aに保存する。
[ステップS404]第2の学習部4bは、ラベル付け複数の種別のデータの実測値および推測値を第2の保存部4aから読み込む。なお、読み込む複数の種別のデータの実測値および推測値は、複数の基地局42-1~基地局42-qから得られた値でもよいし、同一の基地局43における異なる時間帯のデータの組み合わせでもよい。
[ステップS405]第2の学習部4bは、複数の種別のデータの実測値および推測値に含まれる各種別の実測値と推測値から、実測値と推測値の一致度を計算する。各種別のデータとは、例えば、トラフィック量、RSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率又はSINRなどの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループットなどが挙げられるが、これに限定されない。また、一致度は、推測値と実測値との差分の絶対値や、推測値に対する実測値の割合、あるいは実測値に対する推測値の割合などから計算してもよい。
[ステップS406]第2の学習部4bは、各種別のデータごとに計算した複数の一致度と、ラベル付けされた異常の要因との組み合わせを機械学習アルゴリズムを用いて学習し、ルールを生成する。また、第2の学習部4bは、計算した一致度を所望する段階に分け、各種別のデータの一致度に対応する段階と、異常の要因との関係を機械学習アルゴリズムを用いて学習し、ルールを生成してもよい。本実施の形態において用いられる機械学習アルゴリズムは、既存の機械学習アルゴリズムであってもよいし、今後開発される機械学習アルゴリズムであってもよい。例えば、線形回帰やニューラルネットワークといった機械学習アルゴリズムを用いてもよい。
[ステップS407]第2のモデル生成部4cは、学習の結果から第2のモデルを生成する。本実施の形態における第2のモデルとは、複数の種別のデータの実測値および推測値における一致度から異常の要因を判定できるモデルのことである。
[ステップS408]データ選択部4eは、異常の要因の判定に用いるデータとして、異常の要因がラベル付けされていない複数の種別のデータの実測値および推測値を第2の保存部4aに保存されたデータの中から選択する。
[ステップS409]データ入力部4eは、データ選択部4eが選択した複数の種別のデータの実測値および推測値を第2のモデル生成部4cが生成した第2のモデルに入力する。
[ステップS410]第2の判定部4fは、第2のモデルと、データ決定部4dが決定したデータを用いて、基地局43の異常の要因を判定する。なお、判定する要因は1つであってもよいし、複数の要因を判定してもよい。
また、サーバ41は、ラベル付け部4gを有してもよい。ラベル付け部4gは、例えば、異常と判定された基地局の復帰に伴って実際に調査され、確認された異常の要因を用いる。ラベル付け部4gは、調査で判明した異常の要因を真の異常の要因として、当該基地局から取得した異常と判定された複数の種別のデータの実測値および推測値にラベル付けする。また、第2のモデル生成部4cは、第2の保存部4aに既に保存されているラベル付けされた複数の種別のデータの実測値および推測値に加えて、新たにラベル付け部4gによりラベル付けされた複数の種別のデータの実測値および推測値を用いて第2のモデルを更新してもよい。これにより、サーバ41がより正確に異常の要因を判定できる。
このように、サーバ41は、異常の要因がラベル付けされた複数の種別のデータの実測値および推測値を用いて、異常の要因と、複数の種別のデータの実測値および推測値との関係を学習し、第2のモデルを生成する。このため、サーバ41は、異常の要因がラベル付けされていない複数の種別のデータの実測値および推測値に対して異常の要因を判定することができ、異常と判定された基地局の早期復旧につながる。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について説明する。本実施の形態では、既出の第1~第3の実施形態において、オペレータが基地局に対して設定していた判定条件をサーバが学習し、サーバが自動で判定条件を設定する。これにより、オペレータがまだ判定条件を設定していない基地局に対しても自動で判定条件の設定が可能になり、ひいてはデータの収集から異常の自動判定までをサーバが行えるようになる。図12は、本実施の形態における無線通信システム500の一例を示す。無線通信システム500は、サーバ51と判定条件を設定した複数の基地局52-1~基地局52-qと、判定条件を設定したい基地局53を含む。サーバ51の一例を、図13に示す。サーバ51は、時系列データ作成部5aと、基準取得部5bと、保存部5cと、第3の学習部5dと、第3のモデル生成部5eと、データ決定部5fと、データ入力部5gと、基準算出部5hと、第3の判定部5i、第1の判定部5jを含む。なお、第1の判定部5jは、第1の実施形態における第1の判定部1d、第2の実施形態における第1の判定部2i、第3の実施形態における第1の判定部3jと同様の構成である。
第3の判定部5aについて、図13を用いて説明する。時系列データ作成部5aは、複数の基地局52-1~基地局52-qそれぞれ及び、基地局53における、基地局の動作状況を表す第1の指標の実測値と、基地局の動作状況を表す第1の指標の推測値を第1の判定部5jから取得し、それぞれの時系列データを作成する。基地局の動作状況を表す第1の指標とは、例えば、トラフィック量であり、他には、RSSI、伝搬損失率、帯域幅、DTX率又はSINRなどの無線品質に関わる指標、無線品質に関わる指標のユーザ分布、各種完了率(RRC接続成功率など)、アップリンクのスループット、ダウンリンクのスループット、複数の基地局52-1~52-qそれぞれが形成するエリアに存在するユーザ数などが挙げられるが、これに限定されない。
時系列データについて、より詳細に説明する。既出の第1~第3の実施形態において、サーバは、基地局の動作状況を表す第1の指標の実測値と、基地局の動作状況を表す第1の指標の推測値とを比較し、その比較の結果が判定条件を満たさない場合に基地局に異常があると判定している。例えば、判定条件とは、推測値と実測値との差分の絶対値が、設定された閾値を上回る場合にサーバは基地局に異常があると判定してもよい。また、閾値を下回った場合にサーバは、基地局に異常があると判定してもよいし、実測値に対する推測値の割合が閾値を上回った場合に基地局に異常があると判定してもよい。第1のモデルによる推測値と、実測値には全く差がない状態が理想的である。例えば、差分の絶対値は常に0であり、割合は常に1であることが理想的な状態である。しかし、第1のモデルの精度が低いなどの理由から、現実的には、基地局に異常が発生していなくとも、実測値と推測値には差が発生する。そして、その差は基地局ごとに異なっていると考えられる。また、その差は時間が経つにつれ変化しており、特に、基地局に異常が発生した際には、実測値と推測値の差が大きくなると考えられる。そのため、オペレータは基地局ごとに異常を判定する判定条件と、そのための基準値を設定している。そして、基準値を設定するには、実測値と推測値の時間変化のデータが必要となる。本実施の形態における時系列データとは、第1の指標の実測値と、第1の指標の推測値における時間変化を記録したものである。
基準取得部5bは、複数の基地局52-1~基地局52-qそれぞれに設定された判定条件と、基準値を第1の判定部5jから取得する。
保存部5cは、時系列データに、基準取得部5bが取得した判定条件と基準値を対応付けて保存する。また、保存部5cは、基地局53の実測値および推測値も保存する。表7は、保存部5cが保存したデータの一例である。なお、保存する時系列データは第1の指標であればよく、種類を限定する必要はない。
Figure 0007338367000021
学習部5dは、時系列データと、判定条件および基準値の関係を、機械学習アルゴリズムを用いて学習する。具体的には、時系列データに対して、オペレータがどのような種類の判定条件を選択しているか、また、オペレータがどのような基準値を設定しているか、を学習する。学習に用いるデータは、オペレータが決定してもよいし、学習部5dが決定してもよい。また、学習部5dは、より長時間の時系列データを優先して選んでも良い。通常状態である区間に比べて異常状態である区間が短い時系列データの場合、第3のモデルの精度が向上する効果がある。本実施の形態において用いられる機械学習アルゴリズムは、既存の機械学習アルゴリズムであってもよいし、今後開発される機械学習アルゴリズムであってもよい。例えば、線形回帰やニューラルネットワークといった機械学習アルゴリズムを用いてもよい。第3のモデル生成部5eは、学習の結果から第3のモデルを生成する。第3のモデルとは、時系列データを入力すると、判定条件を決定し、基準値を算出するモデルである。データ決定部5fは、基地局53における判定条件および基準値を自動設定する時系列データを、保存部5cに保存されている時系列データの中から決定する。なお、時系列データの決定はオペレータが行っても良い。データ入力部5gは、データ決定部5fが決定した時系列データのうち、全ての区間、あるいは一部の区間を第3のモデルに入力する。なお、入力する時系列データの区間はオペレータが設定しても良い。異常でない状態の区間のみの時系列データを入力させると、第3のモデルが設定する基準値の精度が向上する効果がある。基準算出部5hは、データ入力部5gが入力した時系列データと、第3のモデルとを用いて、判定条件を決定し、基準値を算出する。基準算出部5hは、決定した判定条件に合わせ、実測値と推測値の時系列データに対して加工を行う。例えば、判定条件に実測値と推測値との差分の絶対値を用いる場合、基準算出部5hは、実測値と推測値の時系列データを用いて、実測値と推測値における差分の絶対値の時系列データを作成する。判定条件に実測値と推測値との割合を用いる場合も、基準算出部5hは、同様に割合の時系列データを作成する。第3の判定部5iは、決定された判定条件を用いて、算出された基準値と、データ決定部5gが決定した時系列データとを比較し、比較した結果が判定条件を満たさない場合は、基地局に異常があると判定する。
続いて、図14を用いて本実施の形態におけるサーバ51の動作をより詳細に説明する。図14は、本実施の形態における処理を表したフローチャートである。
[ステップS501]時系列データ作成部5aは、複数の基地局52-1~基地局52-qそれぞれにおける、基地局の動作状況を表す第1の指標の実測値と、基地局の動作状況を表す第1の指標の推測値を第1の判定部5jから取得する。取得する実測値および推測値の時間間隔は特に限定されない。
[ステップS502]時系列データ作成部5aは、複数の基地局52-1~基地局52-qそれぞれから受信した第1の指標の実測値と推測値の時系列データを作成する。なお、取得する実測値および推測値の種別は基地局の動作状況を表す第1の指標であればよく、また全ての基地局で統一された種別を用いる必要はない。また、作成する時系列データの期間は特に限定されない。
[ステップS503]基準取得部5bは、複数の基地局52-1~基地局52-qそれぞれに設定された判定条件、および基準値を第1の判定部5jから取得する。判定条件とは、例えば、推測値と実測値との差分の絶対値が、設定された閾値を上回る場合に異常があると判定する、という条件でもよい。また、判定条件は、閾値を下回った場合に異常があると判定するという条件でもよい。加えて、判定条件は、実測値に対する推測値の割合が閾値を上回った場合に異常があると判定するという条件でもよい。例えば基準値とは、閾値であってもよい。
[ステップS504]保存部5cは、時系列データに、判定条件と基準値を対応付けて保存する。例えば、保存部5cは、表7に示すようにして時系列データに、判定条件と基準値を対応付けて保存する。なお、保存する時系列データは第1の指標であればよく、種類を限定する必要はない。
[ステップS505]学習部5dは、時系列データと、判定条件および基準値の関係を学習する。具体的には、学習部5dは、時系列データに対して、オペレータがどのような種類の判定条件を選択しているか、また、オペレータがどのような基準値を設定しているか、を学習する。学習に用いるデータは、オペレータが決定してもよいし、学習部5dが決定してもよい。また、学習部5dは、より長時間の時系列データを優先して選んでもよい。学習に用いるデータにおける記録された時間が長いほど、第3のモデルが算出する基準値の精度が向上する効果がある。また、学習部5dは通常状態である区間に比べて異常状態である区間が短い時系列データを優先して選んでもよい。通常状態である区間に比べて異常状態である区間が短い時系列データを優先して選んだ場合、第3のモデルが算出する基準値の精度が向上する効果がある。本実施の形態において用いられる機械学習アルゴリズムは、既存の機械学習アルゴリズムであってもよいし、今後開発される機械学習アルゴリズムであってもよい。例えば、線形回帰やニューラルネットワークといった機械学習アルゴリズムを用いてもよい。
[ステップS506]第3のモデル生成部5eは、学習の結果から第3のモデルを生成する。第3のモデルとは、時系列データを入力すると、判定条件を決定し、基準値を算出するモデルである。
[ステップS507]データ決定部5fは、基地局53における判定条件および基準値を自動設定する時系列データを、判定条件および基準値が決められていない時系列データから決定する。なお、時系列データの決定はオペレータが行っても良い。また、基地局53と、時系列データは複数選んでもよい。
[ステップS508]データ入力部5gは、データ決定部5fが決定した時系列データのうち、全てのデータ、あるいは一部のデータを第3のモデルに入力する。なお、入力する時系列データの区間はオペレータが設定しても良い。異常でない状態ののみの時系列データを入力させると、第3のモデルが設定する基準値の精度が向上する効果がある。
[ステップS509]基準算出部5hは、データ入力部5gが入力した時系列データと、第3のモデルとを用いて、判定条件を決定し、基準値を算出する。
[ステップS510]基準算出部5hは、決定した判定条件に合わせ、実測値と推測値の時系列データに対して加工を行う。例えば、判定条件に実測値と推測値との差分の絶対値を用いる場合、基準算出部5hは、実測値と推測値の時系列データを用いて、実測値と推測値における差分の絶対値の時系列データを作成する。判定条件に実測値と推測値との割合を用いる場合も、基準算出部5hは、同様に割合の時系列データを作成する。
[ステップS511]第3の判定部5iは、基準算出部5hが算出した基準値と、基準算出部5hが加工した時系列データとを比較する。
[ステップS512]第3の判定部5iは、比較した結果が設定した判定条件を満たす場合は基地局に異常がないと判定し、比較した結果が設定した判定条件を満たさない場合は、基地局に異常があると判定する。図14に示したフローチャートは、判定条件を差分の絶対値とした際の一例であり、他には実測値に対する推測値の割合や、推測値に対する実測値の割合が考えられるが、これらに限定されるものではない。
本実施の形態によれば、サーバ51は基地局から受信した実測値の時系列データと、推測値との時系列データと、第3のモデルを用いて、基地局に対し異常を判定する判定条件と、異常を判定する基準値を自動で設定することが可能になる。これにより、オペレータの負担の減少につながる。
[プログラム]
本発明におけるプログラムは、コンピュータに、図2に示すステップS101~S105、図5に示すステップS201~S213、図8に示すステップS301~S314、図11に示すステップS401~S410、図14に示すステップS501~S512を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本発明におけるサーバ11、サーバ21、サーバ31、サーバ41、サーバ51とサーバの制御方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、受信部1a、第1のモデル生成部1b、算出部1c、第1の判定部1d、受信部2a、分割部2b、加工部2c、時間帯決定部2e、第1の学習部2f、第1のモデル生成部2g、算出部2h、第1の判定部2i、受信部3a、分割部3b、加工部3c、基地局決定部3e、時間帯決定部3f、第1の学習部3g、第1のモデル生成部3h、算出部3i、第1の判定部3j、第2の学習部4b、第2のモデル生成部4c、データ決定部4d、データ入力部4e、第2の判定部4f、時系列データ作成部5a、基準取得部5b、第3の学習部5d、第3のモデル生成部5e、データ決定部5f、データ入力部5g、基準算出部5h、第3の判定部5i、及び第1の判定部5jとして機能し、処理を行う。
また、本発明におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、受信部1a、第1のモデル生成部1b、算出部1c、第1の判定部1d、受信部2a、分割部2b、加工部2c、時間帯決定部2e、第1の学習部2f、第1のモデル生成部2g、算出部2h、第1の判定部2i、受信部3a、分割部3b、加工部3c、基地局決定部3e、時間帯決定部3f、第1の学習部3g、第1のモデル生成部3h、算出部3i、第1の判定部3j、第2の学習部4b、第2のモデル生成部4c、データ決定部4d、データ入力部4e、第2の判定部4f、時系列データ作成部5a、基準取得部5b、第3の学習部5d、第3のモデル生成部5e、データ決定部5f、データ入力部5g、基準算出部5h、第3の判定部5i、及び第1の判定部5jのいずれかとして機能してもよい。
[物理構成]
図15に示すように、コンピュータ100は、CPU101と、メインメモリ102と、記憶装置103と、入力インターフェース104と、データリーダ/ライタ105と、通信インターフェース106とを備える。これらの各部は、バス107を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU101は、記憶装置103に格納された、本発明におけるプログラム(コード)をメインメモリ102に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ102は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本発明におけるプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体108に格納された状態で提供される。なお、本発明におけるプログラムは、通信インターフェース106を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
また、記憶装置103の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェース104は、CPU101と、キーボード及びマウスといった入力機器109との間のデータ転送を仲介する。
データリーダ/ライタ105は、CPU101と記録媒体108との間のデータ転送を仲介し、記録媒体108からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ100における処理結果の記録媒体108への書き込みを実行する。通信インターフェース106は、CPU101と他のコンピュータとの間のデータ転送を仲介する。
また、記録媒体108の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)及びハードディスク等の磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
なお、本発明におけるサーバ11、サーバ21、サーバ31、サーバ41、サーバ51は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、サーバ11、サーバ21、サーバ31、サーバ41、サーバ51は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)~(付記13)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
基地局から、複数の種別のデータを受信する受信部と、
前記複数の種別のデータから、第1のモデルを生成する第1のモデル生成部と、
前記第1のモデル生成部が生成した前記第1のモデルを用いて、基地局の動作状況を表す指標の推測値を算出する算出部と、
前記基地局の動作状況を表す指標の推測値と基地局の動作状況を表す指標の実測値を比較し、
比較の結果が判定条件を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する第1の判定部と、
を有する、
サーバ。
(付記2)
前記受信部は、
複数の基地局それぞれから前記複数の種別のデータを取得する、
付記1に記載のサーバ。
(付記3)
前記複数の種別のデータは、
前記基地局のトラフィック量に関する種別のデータ及び前記トラフィック量を推測するための種別のデータを含む、
付記1から2のいずれかに記載のサーバ。
(付記4)
前記複数の種別のデータは、
前記基地局の設置に関する情報を含む、
付記1から3のいずれかに記載のサーバ。
(付記5)
前記設置に関する情報は、
前記基地局の位置情報、前記基地局がカバーするエリア情報又は前記基地局が備えるアンテナの角度情報の内、少なくともいずれか1つを含む、
付記4に記載のサーバ。
(付記6)
前記受信部は、
前記基地局に関する、前記複数の種別のデータ以外の種別のデータを、前記基地局以外の装置から取得し、
前記モデル生成部は、
モデルの生成に、前記複数の種別のデータに加え、前記装置から取得した前記データを用いる、
付記1から5のいずれかに記載のサーバ。
(付記7)
前記サーバは、
異常の要因がラベル付けされた複数の種別のデータから第2のモデルを生成し、
前記第2のモデルと、異常と判定された基地局における複数の種別のデータから、異常の要因を判定する、
付記1から6のいずれかに記載のサーバ。
(付記8)
前記サーバは、
前記算出部が算出した前記推測値と前記実測値との時系列データと、前記基準を用いて、第3のモデルを生成し、
前記基準が設定されていない基地局における時系列データに対し、前記第3のモデルを用いて、前記基準を設定し、
前記推測値と前記実測値を比較し、
比較の結果が前記基準を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する、
付記2から7に記載のサーバ。
(付記9)
複数の基地局それぞれから、複数の種別のデータを受信する受信部と、
異常を判定する基地局以外における前記複数の種別のデータから、第1のモデルを生成するモデル生成部と、
前記異常を判定する基地局における前記複数の種別のデータと、前記モデル生成部が生成した前記第1のモデルを用いて、前記異常を判定する基地局の動作状況を表す指標の推測値を算出する算出部と、
前記異常を判定する基地局の動作状況を表す指標の推測値と基地局の動作状況を表す指標の実測値を比較し、
前記推測値と前記実測値の比較の結果が基準を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する異常判定部と、
を有する、
サーバ。
(付記10)
基地局から、複数の種別のデータを受信し、
前記複数の種別のデータから、第1のモデルを生成し、
前記モデル生成部が生成した前記第1のモデルを用いて、基地局の動作状況を表す指標の推測値を算出し、
前記基地局の動作状況を表す指標の推測値と基地局の動作状況を表す指標の実測値を比較し、前記推測値と前記実測値が基準を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する、ことを特徴とするサーバの制御方法。
(付記11)
前記サーバは、ラベル付け部を有し、
前記ラベル付け部は、
前記サーバが前記異常の要因を判定した際に用いた、前記異常を判定する基地局における複数の種別のデータに、前記異常を判定する基地局の異常を確認した時に判明した真の異常の要因を記したラベルを付ける、
付記7に記載のサーバ。
(付記12)
前記サーバは、
ラベル付けされた複数の種別のデータを用いて、第2のモデルを更新する、
付記7又は付記12のいずれかに記載のサーバ。
(付記13)
前記判定条件とは、
前記推測値と前記実測値との差分の絶対値における第1の閾値、前記推測値に対する前記実測値の割合における第2の閾値、または前記実測値に対する前記推測値の割合における第3の閾値を含む、
付記1から12に記載のサーバ。
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように、本発明によれば、無線基地局の異常をより精度よく検知することができる。本発明は、無線通信に関する分野に有用である。
11 サーバ
1a 受信部
1b 第1のモデル生成部
1c 算出部
1d 第1の判定部
200 無線通信システム
21 サーバ
22 基地局
23 基地局以外の機器
2a 受信部
2b 分割部
2c 加工部
2d 保存部
2e 時間帯決定部
2f 第1の学習部
2g 第1のモデル生成部
2h 算出部
2i 第1の判定部
T1 基地局22の異常を判定する時間帯
V11 時間帯T1における第1の指標の実測値
V12 時間帯T1以外における第1の指標の実測値
V21 時間帯T1における第2の指標の実測値
V22 時間帯T1以外における第2の指標の実測値
300 無線通信システム
31 サーバ
32-1 基地局
32-n 基地局
32-X 異常を判定する基地局
33 基地局以外の機器
3a 受信部
3b 分割部
3c 加工部
3d 保存部
3e 基地局決定部
3f 時間帯決定部
3g 第1の学習部
3h 第1のモデル生成部
3i 算出部
3j 第1の判定部
T2 基地局32-Xの異常を判定する時間帯
V31 時間帯T2における基地局32-Xの第1の指標の実測値
V31-1 時間帯T2における基地局32-1の第1の指標の実測値
V31-n 時間帯T2における基地局32-nの第1の指標の実測値
V32 時間帯T2以外の時間帯における基地局32-Xの第1の指標の実測値
V32-1 時間帯T2以外の時間帯における基地局32-1の第1の指標の実測値
V32-n 時間帯T2以外の時間帯における基地局32-nの第1の指標の実測値
V41-A 時間帯T2における基地局32-Xの第2の指標のうち種別Aの実測値
V41―N 時間帯T2における基地局32-Xの第2の指標のうち種別Nの実測値
V41-A-1 時間帯T2における基地局32-1の第2の指標のうち種別Aの実測値
V41-N-1 時間帯T2における基地局32-1の第2の指標のうち種別Nの実測値
V41-A-n 時間帯T2における基地局32-nの第2の指標のうち種別Aの実測値
V41-N-n 時間帯T2における基地局32-nの第2の指標のうち種別Nの実測値
V42-A 時間帯T2以外の時間帯における基地局32-Xの第2の指標のうち種別Aの実測値
V42-N 時間帯T2以外の時間帯における基地局32-Xの第2の指標のうち種別Nの実測値
V42-A-1 時間帯T2以外の時間帯における基地局32-1の第2の指標のうち種別Aの実測値
V42-N-1 時間帯T2以外の時間帯における基地局32-1の第2の指標のうち種別Nの実測値
V42-A-n 時間帯T2以外の時間帯における基地局32-nの第2の指標のうち種別Aの実測値
V42-N-n 時間帯T2以外の時間帯における基地局32-nの第2の指標のうち種別Nの実測値
400 無線通信システム
41 サーバ
4a 第2の保存部
4b 第2の学習部
4c 第2のモデル生成部
4d データ決定部
4e データ入力部
4f 第2の判定部
4g ラベル付け部
42-1 異常の要因が判明した基地局
42-q 異常の要因が判明した基地局
43 異常の要因を判定したい基地局
X11 基地局42-1における、トラフィック量の実測値
X12 基地局42-1における、トラフィック量の推測値
T3 基地局43における、異常の要因が判明した時間帯
Tq 基地局43における、異常の要因が判明した時間帯
Tz 基地局43における、異常の要因を判定したい時間帯
W11 時間帯T3における、基地局43のトラフィック量の実測値
W12 時間帯T3における、基地局43のトラフィック量の推測値
W13 時間帯T3における、基地局43のRSSIの実測値
W14 時間帯T3における、基地局43のRSSIの推測値
500 無線通信システム
51 サーバ
5a 時系列データ作成部
5b 基準取得部
5c 保存部
5d 第3の学習部
5e 第3のモデル生成部
5f データ決定部
5g データ入力部
5h 基準算出部
5i 第3の判定部
5j 第1の判定部
52-1 基地局
52-q 基地局
53 判定条件を設定したい基地局
100 コンピュータ
101 CPU
102 メインメモリ
103 記憶装置
104 入力インターフェース
105 データリーダ/ライタ
106 通信インターフェース
107 バス
108 記録媒体
109 入力機器

Claims (8)

  1. 基地局の設置に関する情報を少なくとも含む基地局のトラフィック量に関する第1の種別のデータと、前記第1の種別のデータを推測するための第2の種別のデータと、を取得する取得部と、
    前記第1及び第2の種別のデータから、前記第1の種別の指標を目的変数、前記第2の種別の指標を説明変数とする第1のモデルを生成する第1のモデル生成部と、
    前記第1のモデル生成部が生成した前記第1のモデルを用いて、前記基地局の前記第1の種別の指標の推測値を算出する算出部と、
    前記基地局の前記第1の種別の指標の推測値と前記基地局の前記第1の種別の指標の実測値を比較し、比較の結果が判定条件を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する第1の判定部と、
    を有する、
    サーバ。
  2. 前記設置に関する情報は、
    前記基地局の位置情報、前記基地局がカバーするエリア情報又は前記基地局が備えるアンテナの角度情報の内、少なくともいずれか1つを含む、
    請求項1に記載のサーバ。
  3. 前記取得部は、
    複数の基地局それぞれから前記第1及び第2の種別のデータを取得する、
    請求項1又は2に記載のサーバ。
  4. 前記取得部は、
    前記基地局に関する、前記第1及び第2の種別のデータ以外の種別のデータを、前記基地局以外の装置から取得し、
    前記第1のモデル生成部は、
    前記第1及び第2の種別のデータに加え、前記装置から取得した前記データを用いて前記第1のモデルを生成する、
    請求項1からのいずれかに記載のサーバ。
  5. 前記サーバは、
    異常の要因がラベル付けされた前記第1及び第2の種別のデータから第2のモデルを生成する第2のモデル生成部と、
    前記第2のモデルと、異常と判定された基地局における前記第1及び第2の種別のデータから、異常の要因を判定する第2の判定部と、
    を有する、
    請求項1からのいずれかに記載のサーバ。
  6. 前記サーバは、前記算出部が算出した前記推測値と前記実測値との時系列データと、前記判定条件を用いて、第3のモデルを生成する第3のモデル生成部と、
    前記判定条件が設定されていない基地局における時系列データに対し、前記第3のモデルを用いて、前記判定条件を決定する基準算出部と、
    前記推測値と前記実測値を比較し、比較の結果が前記判定条件を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する第3の判定部と、
    を有する、
    請求項2から5のいずれかに記載のサーバ。
  7. 複数の基地局それぞれから、基地局の設置に関する情報を少なくとも含む基地局のトラフィック量に関する第1の種別のデータと、前記第1の種別のデータを推測するための第2の種別のデータと、を取得する取得部と
    異常を判定する基地局以外における前記第1及び第2の種別のデータから、前記第1の種別の指標を目的変数、前記第2の種別の指標を説明変数とする第1のモデルを生成する第1のモデル生成部と、
    前記異常を判定する基地局における前記第1及び第2の種別のデータと、前記第1のモデル生成部が生成した前記第1のモデルを用いて、前記異常を判定する基地局の前記第1の種別の指標の推測値を算出する算出部と、
    前記異常を判定する基地局の前記第1の種別の指標の推測値と前記第1の種別の指標の実測値を比較し、前記推測値と前記実測値の比較の結果が判定条件を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する第1の判定部と、
    を有する、
    サーバ。
  8. 基地局の設置に関する情報を少なくとも含む基地局のトラフィック量に関する第1の種別のデータと、前記第1の種別のデータを推測するための第2の種別のデータと、を取得し
    前記第1及び第2の種別のデータから、前記第1の種別の指標を目的変数、前記第2の種別の指標を説明変数とする第1のモデルを生成し、
    前記第1のモデルを用いて、前記基地局の前記第1の種別の指標の推測値を算出し、
    前記基地局の前記第1の種別の指標の推測値と前記基地局の前記第1の種別の指標の実測値を比較し、前記推測値と前記実測値が判定条件を満たさない場合、前記基地局に異常があると判定する
    サーバの制御方法。
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