JP7338276B2 - リアクトル用ボビン、リアクトルおよびリアクトルの製造方法 - Google Patents
リアクトル用ボビン、リアクトルおよびリアクトルの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7338276B2 JP7338276B2 JP2019126435A JP2019126435A JP7338276B2 JP 7338276 B2 JP7338276 B2 JP 7338276B2 JP 2019126435 A JP2019126435 A JP 2019126435A JP 2019126435 A JP2019126435 A JP 2019126435A JP 7338276 B2 JP7338276 B2 JP 7338276B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mounting
- reactor
- coil
- engagement
- bobbin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
Description
本発明に係るリアクトル用ボビンは、
中空筒状を呈し、外周部にコイルが巻回状態に配設可能な胴部と、該胴部の両端部にそれぞれ装着される一対の装着鍔部と、を備え、
前記装着鍔部には、前記胴部側に係合する係合部を備え、
前記胴部の両端部には、前記係合部が係合する係合受部をそれぞれ備え、
前記係合部と前記係合受部とが互いの係合位置を選択して係合することにより、前記装着鍔部同士の間隔を調整可能としたことを特徴とするものである。
その場合、前記係合受部は、前記胴部の外周面に備えられていてもよい。
また、並列配置された複数の前記胴部を備える際に、各胴部の一端部に装着する前記装着鍔部および各胴部の他端部に装着する前記装着鍔部の少なくとも一方を一体化してもよい。
前記胴部と、該胴部の両端部にそれぞれ装着される装着鍔部とを形成し、
前記装着鍔部には、前記胴部側に係合する係合部を設け、
前記胴部の両端部には、前記係合部が係合する係合受部をそれぞれ設け、
前記係合部と前記係合受部とが互いの係合位置を選択して係合することにより、前記装着鍔部同士の間隔を調整可能とするボビン形成工程と、
電線を巻回してコイルを形成するコイル形成工程と、
前記胴部の一端部の所定位置に一方の前記装着鍔部を装着する第1鍔部装着工程と、
前記胴部を前記コイルの空芯部へ挿通して該胴部の周りに前記コイルを取り付けるコイル取付工程と、
前記コイルが取り付けられ、かつ前記一方の装着鍔部が前記一端部に装着された前記胴部の他端部の所定位置に他方の前記装着鍔部を装着する第2鍔部装着工程と、
前記コイルおよび前記装着鍔部を備えた前記胴部の中空部に前記磁性コアの脚部を収納して該磁性コアを組み付けるコア組付工程と、
を含むことを特徴とするものである。
なお、上記「第1鍔部装着工程」、「コイル取付工程」および「第2鍔部装着工程」は、この順に行ってもよいし、「第1鍔部装着工程」と「コイル取付工程」の順番を互いに入れ替えて行った後に、「第2鍔部装着工程」を行うようにしてもよい。
また、前記係合受部を前記胴部の外周面に備えれば、装着鍔部の装着作業において、装着鍔部の係合部を係合させる箇所を容易に視認することができる。このため、装着作業を滞りなく行い易くなり、作業効率の向上を図ることができる。
また、各胴部の少なくとも一方の端部に装着された各鍔部が他方の胴部によって横方向の移動を規制されるため、作製されたリアクトルにおいては、組み付けられた装着鍔部の脱落防止を図ることができる。
また、並列配置された複数の前記胴部を備え、各胴部の一端部に装着する前記装着鍔部および各胴部の他端部に装着する前記装着鍔部の少なくとも一方を一体化することにより、リアクトル用ボビンの構成部品数を減らすことができるとともに、複数の胴部への鍔装着作業を一度に行うことができ、製造効率の向上を図ることができる。
リアクトル100は、太陽光発電機器や風力発電機器、または電気自動車用の充電設備等の電気回路要素として使用されるものであり、図1に示すように、並列する一対のコイル110と、各コイル110が取り付けられる一対の筒状リアクトル用ボビン120と、各リアクトル用ボビン120の中空部内に一部が通される環状の磁性コア130と、を備えて構成されている。そして、リアクトル用ボビン120を樹脂などの絶縁体で構成して、コイル110と磁性コア130との間を絶縁している。なお、本願明細書において、「リアクトル用ボビン」との用語を用いる場合は、いずれかの構成部材が一体化されていれば、例えば、2つの胴部(下記121等)の一端に形成された鍔部(下記装着鍔部122等)が互いに一体化されている場合は、「リアクトル用ボビン」全体としても1つの部材として表すものとする。
リアクトル用ボビン120は、図3に示すように、中空の矩形筒状を呈する胴部121と、胴部121の両端部にそれぞれ装着される一対の装着鍔部122とを備えて構成されている。そして、胴部121の周りにコイル110を巻回状態で配置可能とし、胴部121の中空部を胴部121の軸方向に沿って貫通する状態とし、胴部121の両端部から中空部へ一対のコアブロック131(磁性コア130)の脚部132を収納(挿入)できるように構成されている。
リアクトル100の製造においては、リアクトル100の各構成部品を形成する工程と、各構成部品を用いてリアクトル100を組み立てる工程とを行う。リアクトル100の構成部品の形成工程においては、ボビン120の胴部121および装着鍔部122を射出成型等により別個に形成し(ボビン形成工程)、平角線材(電線)をエッジワイズ巻きしてコイル110を形成し(コイル形成工程)、圧粉成形、金属ブロックを切削する、あるいは、金属板を積層する等してコアブロック131を形成する(コアブロック形成工程)。
また、このように、両装着鍔部122の装着位置を調整して、コイル110の中心位置を設計上の設定位置に配置することが可能となるので、コイル110をリアクトルの磁気特性が良好となる状態に設定することができる。
110 コイル
111 空芯部
120,220,320,420,520 リアクトル用ボビン
121,221,321,421,521 胴部
121C,221C,321C,421C,521C 係合受部
122,222,223,323,422,522 装着鍔部
1221 第1片
1222 第2片
1223 第3片
122A,223A,323A,422A 嵌合空部
122B,223B,323B 嵌合入口
122C,222C,223C,323C,422C,522C 係合部
122D,222D,223D,323D 係合ストッパー
130 磁性コア
131 コアブロック
132 脚部
521E 凹部
522E 凸部
Claims (8)
- 中空筒状を呈し、外周部にコイルが巻回状態に配設可能な胴部と、該胴部の両端部にそれぞれ装着される一対の装着鍔部と、を備え、
前記装着鍔部には、前記胴部側に係合する係合部を備え、
前記胴部の両端部には、前記係合部が係合する係合受部をそれぞれ備え、
前記係合部と前記係合受部とが互いの係合位置を選択して係合することにより、前記装着鍔部同士の間隔を調整可能としたことを特徴とするリアクトル用ボビン。 - 前記係合部と前記係合受部とは、少なくとも一方が前記胴部の軸方向における位置を異ならせて複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル用ボビン。
- 前記係合受部は、前記胴部の外周面に備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載のリアクトル用ボビン。
- 前記係合部と前記係合受部との係合状態を維持可能な係合ストッパーを備えたことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1項記載のリアクトル用ボビン。
- 並列配置された一対の前記胴部を備え、各胴部の少なくとも一端部に装着する前記装着鍔部は隣接側から装着することを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1項記載のリアクトル用ボビン。
- 並列配置された複数の前記胴部を備え、各胴部の一端部に装着する前記装着鍔部および各胴部の他端部に装着する前記装着鍔部の少なくとも一方を一体化したことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1項記載のリアクトル用ボビン。
- 請求項1~6のいずれかに記載のリアクトル用ボビンの前記胴部の周りにはコイルを巻回状態に配設し、該胴部の中空部には磁性コアの脚部を収納して該磁性コアを組み付けて構成されたことを特徴とするリアクトル。
- 中空筒状を呈する胴部の両端部に鍔部を備えたリアクトル用ボビンの該胴部の周りにコイルを巻回状態に配設するとともに、該胴部の中空部に磁性コアの脚部を収納して該磁性コアを組み付けるリアクトルの製造方法であって、
前記胴部と、該胴部の両端部にそれぞれ装着される装着鍔部とを形成し、
前記装着鍔部には、前記胴部側に係合する係合部を設け、
前記胴部の両端部には、前記係合部が係合する係合受部をそれぞれ設け、
前記係合部と前記係合受部とが互いの係合位置を選択して係合することにより、前記装着鍔部同士の間隔を調整可能とするボビン形成工程と、
電線を巻回してコイルを形成するコイル形成工程と、
前記胴部の一端部の所定位置に一方の前記装着鍔部を装着する第1鍔部装着工程と、
前記胴部を前記コイルの空芯部へ挿通して該胴部の周りに前記コイルを取り付けるコイル取付工程と、
前記コイルが取り付けられ、かつ前記一方の装着鍔部が前記一端部に装着された前記胴部の他端部の所定位置に他方の前記装着鍔部を装着する第2鍔部装着工程と、
前記コイルおよび前記装着鍔部を備えた前記胴部の中空部に前記磁性コアの脚部を収納して該磁性コアを組み付けるコア組付工程と、
を含むことを特徴とするリアクトルの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019126435A JP7338276B2 (ja) | 2019-07-05 | 2019-07-05 | リアクトル用ボビン、リアクトルおよびリアクトルの製造方法 |
CN202010600693.3A CN112185669B (zh) | 2019-07-05 | 2020-06-28 | 电抗器用骨架、电抗器以及电抗器的制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019126435A JP7338276B2 (ja) | 2019-07-05 | 2019-07-05 | リアクトル用ボビン、リアクトルおよびリアクトルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021012954A JP2021012954A (ja) | 2021-02-04 |
JP7338276B2 true JP7338276B2 (ja) | 2023-09-05 |
Family
ID=74227587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019126435A Active JP7338276B2 (ja) | 2019-07-05 | 2019-07-05 | リアクトル用ボビン、リアクトルおよびリアクトルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7338276B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010219226A (ja) | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Kobe Steel Ltd | 巻枠、巻枠の製造方法、超電導コイルの製造方法 |
JP2012248904A (ja) | 2012-09-20 | 2012-12-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトルおよびリアクトル用ボビン |
JP2016082047A (ja) | 2014-10-16 | 2016-05-16 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトル及びその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6234407Y2 (ja) * | 1980-08-25 | 1987-09-02 | ||
JPS58158408U (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-22 | 松下冷機株式会社 | コイル巻枠 |
JPH01105214U (ja) * | 1987-12-29 | 1989-07-14 |
-
2019
- 2019-07-05 JP JP2019126435A patent/JP7338276B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010219226A (ja) | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Kobe Steel Ltd | 巻枠、巻枠の製造方法、超電導コイルの製造方法 |
JP2012248904A (ja) | 2012-09-20 | 2012-12-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトルおよびリアクトル用ボビン |
JP2016082047A (ja) | 2014-10-16 | 2016-05-16 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトル及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021012954A (ja) | 2021-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101876226B1 (ko) | 모터의 스테이터 코어 및 그 제조방법 | |
EP1176615B1 (en) | Reactor | |
US9343221B2 (en) | Resin-mold core and reactor using the same | |
JP4851807B2 (ja) | 回転電機用電機子及び電機子の製造方法 | |
JP4706736B2 (ja) | コイル用ボビン、コイル巻線、及びコイル部品 | |
JP4760874B2 (ja) | コイル巻線、及びコイル部品 | |
US20090237196A1 (en) | Method for manufacturing transformer, and transformer | |
KR101883415B1 (ko) | 리액터 | |
WO2015028876A2 (en) | Fixing method and fixing structure for fixing a coil insulator, stator using the same and rotating electrical machine using the same | |
JP6759943B2 (ja) | リアクトルの製造方法及びリアクトル | |
JP7338276B2 (ja) | リアクトル用ボビン、リアクトルおよびリアクトルの製造方法 | |
JP7338275B2 (ja) | リアクトル用ボビン、リアクトルおよびリアクトルの製造方法 | |
CN107408451B (zh) | 电感元件用树脂壳体以及电感元件 | |
US11515076B2 (en) | Coil device | |
JP6424910B2 (ja) | コイル装置 | |
CN112185669B (zh) | 电抗器用骨架、电抗器以及电抗器的制造方法 | |
JP4038957B2 (ja) | 変圧器 | |
JP7331639B2 (ja) | リアクトル | |
JP3425914B2 (ja) | リアクター | |
CN213043477U (zh) | 定子芯及具有其的电动机 | |
JP6872223B2 (ja) | ラインフィルタ | |
KR102566024B1 (ko) | 차량용 구동모터의 보빈 | |
JP6517638B2 (ja) | リアクトル | |
WO2024105992A1 (ja) | リアクトル部品とその製造方法 | |
JP2019106515A (ja) | リアクトル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20220427 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230314 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230316 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230425 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7338276 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |