JP7336326B2 - 振動情報収集システム - Google Patents
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Description
その一方で、感震センサの設置数が多くなると、感震センサから一斉に出力があった場合に、通信トラフィックの増大により通信障害が起きやすくなったり、この出力を受信する受信装置にて処理の遅延を招きやすくなったりする。
本発明の目的は、複数設置された感震センサからの出力に起因する不具合を起きにくくすることにある。
ここで、前記複数の感震センサの各々の電池残量に応じて、当該感震センサの各々から前記振動情報が出力されるタイミングが異なるように構成され、前記複数の感震センサの各々の電池残量が異なることで、振動が検知されてから前記振動情報が出力されるまでの前記時間が互いに異なるようになることを特徴とすることができる。
また、前記感震センサの電池残量が予め定められた閾値よりも小さい場合、当該閾値よりも大きい場合に比べ、当該感震センサから前記振動情報が出力されるタイミングが早くなることを特徴とすることができる。
また、前記複数の感震センサの各々が、自身で前記電池残量を把握し、当該複数の感震センサの各々にて、前記振動情報が出力されるタイミングが決定されることを特徴とすることができる。
また、前記複数の感震センサの各々に対し、前記振動情報の出力を指示する指示手段を更に備え、前記指示手段は、前記複数の感震センサの各々の電池残量を把握し、当該感震センサの各々が前記振動情報を出力するタイミングが当該電池残量に応じて異なるものとなるように前記指示を行うことを特徴とすることができる。
また、前記複数の感震センサの各々が検知した振動の大きさに応じて、当該感震センサの各々から前記振動情報が出力されるタイミングが異なるように構成され、前記複数の感震センサの各々が検知する振動の大きさが異なることで、振動が検知されてから前記振動情報が出力されるまでの前記時間が互いに異なるようになることを特徴とすることができる。
また、前記感震センサが検知した振動の大きさが予め定められた閾値よりも大きい場合、当該閾値よりも小さい場合に比べ、当該感震センサから前記振動情報が出力されるタイミングが早くなることを特徴とすることができる。
また、前記複数の感震センサの各々が、自身で、検知した振動の大きさに基づき、前記振動情報が出力される前記タイミングを決定することを特徴とすることができる。
また、前記複数の感震センサの各々に対し、前記振動情報の出力を指示する指示手段を更に備え、前記指示手段は、震源と前記感震センサの各々との距離を把握し、当該感震センサの各々が前記振動情報を出力するタイミングが当該距離に応じて異なるものとなるように前記指示を行うことを特徴とすることができる。
また、前記指示手段は、前記震源に近い前記感震センサほど前記振動情報を出力するタイミングが早くなるように前記指示を行うことを特徴とすることができる。
また、前記複数の感震センサの各々に対し、前記振動情報の出力を指示する指示手段を更に備え、前記指示手段は、前記複数の感震センサに含まれる一部の感震センサに対して、前記振動情報の出力を指示することを特徴とすることができる。
また、前記指示手段は、前記複数の感震センサのうちの、震源から予め定められた距離内に設置されている感震センサに対して、前記振動情報の出力を指示することを特徴とすることができる。
また、前記複数の感震センサの各々が設置されている地域毎に、前記振動情報の出力タイミングが設定され、振動を検知してから前記振動情報を出力するまでの前記時間が当該地域毎に異なることを特徴とすることができる。
また、前記複数の感震センサの各々に対し、前記振動情報の出力を指示する指示手段を更に備え、前記指示手段は、前記感震センサの各々の位置を把握し、予め定められた離間距離よりも小さい離間距離で配置された2つの感震センサの各々が前記振動情報を出力するタイミングが互いに異なるものとなるように前記指示を行うことを特徴とすることができる。
図1は、振動情報収集システム1の構成例を示した図である。
本実施形態の振動情報収集システム1は、クラウドネットワーク3に接続された各種の端末や機器で構成されている。
図1では、クラウドネットワーク3に接続される端末、機器の例として、管理者等が操作する端末装置20、振動情報を受信するサーバ装置30、および、複数の感震センサ40が設けられている。
感震センサ40の各々から出力された振動情報は、サーバ装置30へ送信され、サーバ装置30が、この振動情報を受信する。
なお、以下の説明では、地震に基づく振動を検知する場合を一例に説明するが、以下で説明する各構成および各処理は、地震以外の原因に起因する振動の検知にも用いることができる。
サーバ装置30は、装置全体の動作を制御する制御ユニット101と、情報を記憶するハードディスクドライブ102と、LAN(=Local Area Network)ケーブル等を介した通信を実現するネットワークインターフェース103とを有している。
この他、サーバ装置30は、必要に応じ、キーボード、マウス等の入力デバイス、液晶ディスプレイ等の表示デバイスも備える。
制御ユニット101と、ハードディスクドライブ102と、ネットワークインターフェース103は、バス104や不図示の信号線を通じて接続されている。
サーバ装置30には、振動情報受信部31、指示部32、地震情報取得部33、および、情報格納部34が設けられている。
振動情報受信部31、指示部32、および、地震情報取得部33は、例えば、制御ユニット101(図2参照)によるプログラムの実行により実現される。また、情報格納部34は、例えば、ハードディスクドライブ102により実現される。
指示手段の一例としての指示部32は、複数の感震センサ40の各々に対し、振動情報の出力を指示する。
地震情報取得部33は、外部に設けられた外部サーバ(不図示)へのアクセスを行って、震源の位置についての情報、および、地震の大きさについての情報をこの外部サーバから取得する。
情報格納部34は、振動情報受信部31が受信した振動情報など、振動に関する各種の情報を記憶する。
本実施形態の感震センサ40は、振動検知部41、位置情報取得部42、処理部43、電源部44、送受信部45、および、情報格納部46を備える。
位置情報取得部42は、感震センサ40が設置されている箇所の位置情報を取得し出力する。この位置情報取得部42は、例えば、GPSセンサを含んで構成され、GPS衛星からの電波を受信して感震センサ40の位置情報を取得する。
電源部44は、感震センサ40の各機能部への電力の供給を行う。本実施形態では、この電源部44は、電池により構成されている。
なお、本実施形態では、送受信部45は、いわゆる無線通信で、サーバ装置30との情報の送受信を行うが、有線通信で、サーバ装置30との情報の送受信を行ってもよい。
情報格納部46は、メモリカード等の情報記憶装置により構成され、振動に関する各種の情報を記憶する。
本実施形態では、まず、サーバ装置30の地震情報取得部33が、一定時間毎に、地震があったか否かの判断を行う(ステップS101)。より具体的には、地震情報取得部33は、数秒おきなどの予め定められた時間毎に、外部サーバにアクセスして、地震があったか否かの判断を行う。より具体的には、外部サーバから、地震があったことを示す情報が送信されてきたか否かを判断して、地震があったか否かの判断を行う。
なお、本実施形態では、外部サーバから、地震があったことを示す情報が送信されてきた場合に、次のステップS102以降の処理に進む場合を一例に説明するが、これに限らず、感震センサ40にて振動が検知された場合に、地震があったと判断し、ステップS102以降の処理に進むようにしてもよい。
なお、地震情報取得部33が、地震があったと判断した場合、この地震の震源の近くに設置されている感震センサ40では、この地震による振動を検知していることになる。
ここで、本実施形態の指示部32は、感震センサ40の各々に対して振動情報の出力を指示するにあたり、感震センサ40毎に、この指示を行うタイミングを異ならせる。
これにより、本実施形態では、複数の感震センサ40の各々が振動を検知してから、この複数の感震センサ40の各々が振動情報を出力するまでの時間が、感震センサ40毎に異なるようになる。
その一方で、感震センサ40の設置数が多いと、地震等の発生に伴い感震センサ40から一斉に出力があった場合に、通信トラフィックの増大により通信障害が起きやすくなったり、この出力を受信するサーバ装置30にて処理の遅延を招きやすくなったりする。
この場合、振動情報の一斉送信が避けられるようになり、振動情報の一斉送信に起因する不具合が生じにくくなる。
これにより、感震センサ40の各々から振動情報が出力されるタイミングが相互にずれるようになり、振動情報の一斉送信に起因する不具合が生じにくくなる。
より具体的には、指示部32は、情報格納部34(図3参照)に格納されたセンサデータベースを参照して、各感震センサ40の位置情報を取得し、この位置情報により特定される位置と震源の位置とに基づき、震源と感震センサ40の各々との距離を把握する。
より具体的には、本実施形態では、センサデータベースへの位置情報の登録にあたっては、まず、感震センサ40の位置情報取得部42が位置情報を取得し、この位置情報がサーバ装置30に送信される。
そして、この位置情報が、感震センサ40の各々に対応付けられた状態で、センサデータベースに登録される。なお、各感震センサ40の位置情報は、管理者等が手動で入力作業を行い、センサデータベースへ登録してもよい。
そして、指示部32は、感震センサ40の各々に対し、振動情報の出力の指示を行うが、この際、例えば、感震センサ40の各々が振動情報を出力する出力タイミングが、把握した上記の距離に応じて異なるものとなるように、感震センサ40の各々に対する、出力の指示を行う。
この場合、サーバ装置30には、震源に近い感震センサ40からの振動情報が、より先に送信されてくるようになり、震源から離れた箇所に位置する感震センサ40からの振動情報が、遅れて送信されてくるようになる。
これにより、この場合、振動情報のサーバ装置30への一斉送信が避けられるようになる。
ところで、これに限らず、例えば、サーバ装置30から各感震センサ40に対して出力する指示の内容を異ならせることで、言い換えると、サーバ装置30から各感震センサ40に対して出力する情報の内容を異ならせることで、感震センサ40の各々が振動情報を出力する出力タイミングを異ならせるようにしてもよい。
これにより、この場合も、感震センサ40の各々が振動情報を出力するタイミングが互いに異なるようになる。
言い換えると、感震センサ40の総数よりも少ない数の出力タイミングが設定される場合であっても、上記の「感震センサ40の各々が振動情報を出力するタイミングが互いに異なる」に該当する。
より具体的には、指示部32は、上記のように、各感震センサ40に対して出力の指示を行うタイミングを異ならせたり、指示の内容を異ならせたりして、振動情報の出力の指示を行うにあたり、一部の感震センサ40に対してのみ、この出力の指示を行い、他の感震センサ40に対しては、この出力の指示を行わないでもよい。
より具体的には、上記と同様、センサデータベースを参照して、各感震センサ40の位置情報を取得し、この位置情報により特定される位置と震源の位置とに基づき、震源から予め定められた距離内に設置されている感震センサ40を特定する。そして、特定したこの感震センサ40に対して、振動情報の出力を指示する。
より具体的には、出力の指示を行うタイミングを異ならせたり、指示の内容を異ならせたりして、感震センサ40から振動情報が出力されるタイミングが互いに異なるようにする。
これにより、この場合、一部の感震センサ40のみから振動情報が出力されるのに加え、各感震センサ40から振動情報が出力されるタイミングが互いに異なるようになる。
そして、この場合、通信トラフィックの増大に起因する通信障害や、サーバ装置30における処理の遅延がさらに生じにくくなる。
なお、各感震センサ40からの振動情報の出力タイミングを異ならせるにあたっては、以下で説明するように、感震センサ40の各々の電池残量に応じて、出力タイミングを異ならせるようにしてもよい。
感震センサ40の各々の電池残量に応じて、振動情報が出力されるタイミングを異ならせる場合は、例えば、複数の感震センサ40の各々に設けられた処理部43が、電池残量を把握する。
この場合、複数の感震センサ40の各々の電池残量が異なることで、振動が検知されてから振動情報が出力されるまでの時間が互いに異なるようになり、この場合も、振動情報の一斉送信が避けられるようになる。
そして、この場合、指示部32が、決定した出力タイミングにて振動情報が出力されるように、複数の感震センサ40の各々に対して、振動情報の出力の指示を行う。
付言すると、この場合、指示部32は、複数の感震センサ40の各々の電池残量を把握し、感震センサ40の各々が振動情報を出力するタイミングが電池残量に応じて異なるものとなるように、振動情報の出力の指示を行う。
これにより、この場合、電池切れに近い感震センサ40ほど、より早いタイミングで振動情報が出力されるようになり、電池切れに起因して振動情報が出力されなくなるなどの不具合が生じにくくなる。
この場合は、複数の感震センサ40の各々が検知する振動の大きさが異なることで、振動が検知されてから振動情報が出力されるまでの時間が、互いに異なるようになり、この場合も、サーバ装置30への振動情報の一斉送信が避けられる。
そして、複数の感震センサ40の各々は、検知した振動の大きさに基づき、振動情報を出力する出力タイミングを決定する。
そして、感震センサ40の各々は、振動を検知すると、この振動の大きさがこの閾値以上であるかを判断する。そして、感震センサ40は、この大きさが、この閾値以上である場合、第1のタイミングで振動情報を出力する。
また、感震センサ40は、この振動の大きさが、この閾値よりも小さい場合、この第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで振動情報を出力するようにする。
これにより、この場合、大きい振動を検知した感震センサ40ほど、より早いタイミングで振動情報を出力するようになる。
この処理を行う場合は、例えば、まず、感震センサ40の各々に設けられた位置情報取得部42が、自身の設置位置についての情報を取得する。
次いで、この設置位置についての情報がサーバ装置30へ送信され、サーバ装置30では、この設置位置についての情報を基に、感震センサ40の各々が属する地域を把握する。
この地域把握用テーブルには、複数の地域の各々と、地域を特定する住所や位置座標等の情報とが対応付けられた状態で登録されている。
このタイミング把握用テーブルには、複数の地域の各々と、出力タイミングとが対応付けられた状態で登録されている。
そして、本実施形態では、感震センサ40が地震を検知すると、感震センサ40は、自身の情報格納部46から出力タイミングについての情報を読み出し、この出力タイミングについての情報により特定される出力タイミングで、振動情報の出力を行う。
これにより、この場合は、地域毎に、振動情報が出力されるタイミングが異なるようになり、この場合も、サーバ装置30への振動情報の一斉送信が避けられるようになる。
そして、この場合、サーバ装置30は、例えば、地震があったことを検知すると、情報格納部34に格納されている出力タイミングについての情報を読み出し、各感震センサ40の出力タイミングを把握する。
このとき、上記と同様、指示部32は、把握したこの出力タイミングに基づき、出力の指示のタイミングを異ならせ、あるいは、出力の指示の内容を異ならせる。
なお、予め定められた離間距離よりも小さい離間距離で配置された2つの感震センサ40が複数組ある場合には、この2つの感震センサ40により構成される組が、複数特定されることになる。
より具体的には、指示部32は、2つの感震センサ40の一方が他方よりも振動情報をより早く出力するように、この2つの感震センサ40に対する、振動情報の出力の指示を行う。
付言すると、この場合、互いに接近した状態で配置された2つの感震センサ40からの、振動情報の同時出力が避けられるようになり、サーバ装置30への振動情報の一斉送信が避けられるようになる。
Claims (3)
- 互いに異なる箇所に設置され、振動についての情報である振動情報を出力する複数の感震センサと、
前記複数の感震センサの各々に対し、前記振動情報の出力を指示する指示手段と、
前記複数の感震センサからの振動情報を受信する受信手段と、
を備え、
前記指示手段は、震源と前記感震センサの各々との距離を把握し、当該感震センサの各々が振動を検知してから前記振動情報を出力するまでの時間である出力時間が当該距離に応じて異なるものとなるように、当該感震センサの各々への前記指示を行う、
振動情報収集システム。 - 前記指示手段は、前記震源に近い前記感震センサほど前記出力時間が短くなるように前記指示を行う請求項1に記載の振動情報収集システム。
- 互いに異なる箇所に設置され、振動についての情報である振動情報を出力する複数の感震センサと、
前記複数の感震センサの各々に対し、前記振動情報の出力を指示する指示手段と、
前記複数の感震センサからの振動情報を受信する受信手段と、
を備え、
前記指示手段は、予め定められた離間距離よりも小さい離間距離で配置された2つの感震センサが存在する場合、当該感震センサが振動を検知してから前記振動情報を出力するまでの時間である出力時間が当該2つの感震センサの間で互いに異なるものとなるように、当該2つの感震センサの各々への前記指示を行う、
振動情報収集システム。
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