JP7335363B2 - ワイヤ放電加工機の制御装置および推定方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工機の制御装置および推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤ放電加工機の制御装置および推定方法に関する。特に、ワイヤ放電加工機のワイヤ電極が断線したか否かを推定するワイヤ放電加工機の制御装置および推定方法に関する。
ワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極の張力を検出するテンションセンサを備えることが一般的である。テンションセンサの一例として、例えば特開2002-340711号公報には「ワイヤ電極張力センサ」が開示されている。
一般的なワイヤ放電加工機は、テンションセンサによってワイヤ電極の張力を検出することにより、ワイヤ電極が断線したか否かの推定機能を実現している。ここで、仮に、テンションセンサなしでワイヤ電極が断線したか否かを推定することができれば、ワイヤ放電加工機の構成からテンションセンサを省略することが可能になると考えられる。また、ワイヤ放電加工機の構成からテンションセンサを省略することができれば、ワイヤ放電加工機の機械的構造の簡素化、小型化、および部品の低コスト化の面で有利になると考えられる。
そこで、本発明は、ワイヤ電極の送り機構に含まれるモータから得る情報に基づいてワイヤ電極が断線したか否かを推定するワイヤ放電加工機の制御装置および推定方法を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様は、回転によりワイヤ電極を送出方向に送るローラと、前記ローラを回転させるモータと、を備えるワイヤ放電加工機の制御装置であって、前記モータの駆動電流に基づく外乱負荷の値、前記モータの回転速度の値、および前記モータを予め決められた指令速度で回転させるためのトルク指令の値のうちの、少なくとも1つを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうちの少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する推定部と、を備える。
本発明のもう一つの態様は、回転によりワイヤ電極を送出方向に送るローラと、前記ローラを回転させるモータと、を備えるワイヤ放電加工機について、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する推定方法であって、前記モータの駆動電流に基づく外乱負荷、前記モータの回転速度、または前記モータを予め決められた指令速度で回転させるためのトルク指令のうちの少なくとも1つを取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した前記外乱負荷、前記回転速度、前記トルク指令のうちの少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する推定ステップと、を含む。
本発明の態様によれば、ワイヤ電極の送り機構に含まれるモータから得る情報に基づいてワイヤ電極が断線したか否かを推定するワイヤ放電加工機の制御装置および推定方法が提供される。
実施の形態のワイヤ放電加工機の全体構成図である。 実施の形態のワイヤ放電加工機が備えるワイヤ電極の送り機構の簡易構成図である。 本実施の形態のワイヤ放電加工機の制御装置の簡易構成図である。 図4Aは、第1のモータの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の推移の例を示すタイムチャートである。図4Bは、第2のモータの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の推移の例を示すタイムチャートである。 本実施の形態の推定方法の流れを示すフローチャートである。
本発明のワイヤ放電加工機の制御装置および推定方法について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。ただし、既知の事項については、その説明を割愛することがある。
[実施の形態]
図1は、実施の形態のワイヤ放電加工機10の全体構成図である。図1のうち、矢印で示されたX方向、Y方向およびZ方向は、互いに直交する方向である。
ワイヤ放電加工機10は、ワイヤ電極12と加工対象物Wとの間(極間)に放電を発生させることで加工対象物Wに放電加工を施す工作機械である。
本実施の形態のワイヤ放電加工機10は、加工機本体14と、制御装置16と、を備える。加工機本体14は、ワイヤ電極12による放電加工を実行する機械である。制御装置16は、一般には数値制御装置とも称される、加工機本体14を制御する装置であって、本実施の形態では特に、ワイヤ電極12が断線したか否かを推定するものである。
これらのうち、加工機本体14は、加工槽18と、支持台20と、送り機構22と、回収箱24と、を備える。加工槽18は、加工液を貯留する槽である。加工液は、誘電性を有する液体であって、それは例えば脱イオン水である。支持台20は、加工槽18内に配置されることで加工液に浸漬される台座であって、X方向およびY方向に延在する面を有する。支持台20は、この面により加工対象物Wを加工液中で支持する。
支持台20に関連し、ワイヤ放電加工機10は、支持台20をX方向、Y方向、およびZ方向に沿って移動させる支持台移動機構をさらに備えてもよい。支持台移動機構は、本実施の形態では詳細な説明を割愛するが、それは例えば複数のサーボモータを含んで構成される。
送り機構22は、支持台20に支持された加工対象物Wをワイヤ電極12が通過するように、送出方向に沿ってワイヤ電極12を送る機構である。また、回収箱24は、加工対象物Wを通過したワイヤ電極12を収容するものである。なお、「送出方向」とは、以下で追って説明するワイヤボビン30から見て第1のローラ32Aに向かう方向であり、第1のローラ32Aから見て第2のローラ32Bに向かう方向であり、第2のローラ32Bから見て回収箱24に向かう方向である。
図2は、実施の形態のワイヤ放電加工機10が備えるワイヤ電極12の送り機構22の簡易構成図である。
送り機構22について、さらに説明する。送り機構22は、ワイヤ電極12を加工対象物Wに向かって送る供給系統26と、加工対象物Wを通過したワイヤ電極12を回収箱24に向かって送る回収系統28と、を有する。
供給系統26は、ワイヤボビン30と、第1のローラ32Aと、第1のダイスガイド34Aと、トルクモータ36と、第1のモータ38Aと、を備える。ワイヤボビン30は、回転可能なボビンであって、ワイヤ電極12が引き出し可能に巻かれている。第1のローラ32Aは、ワイヤボビン30から引き出されるワイヤ電極12が架け渡される回転可能なローラである。第1のダイスガイド34Aは、ワイヤ電極12を第1のローラ32Aから加工対象物Wの方へと案内するダイスガイドであって、加工槽18内に配置される。トルクモータ36は、後で改めて説明するが、ワイヤ電極12を送出方向に沿って送るワイヤボビン30の回転方向とは反対方向のトルクをワイヤボビン30に印加するモータである。以下、ワイヤ電極12を送出方向に沿って送る回転方向とは反対方向のトルクを、便宜的に「逆トルク」とも称する。第1のモータ38Aは、第1のローラ32Aを自己の回転軸と一体的に回転させるモータであって、それは例えば第1のローラ32Aに接続されるサーボモータである。
第1のモータ38Aおよびトルクモータ36の各々には、不図示のエンコーダが設けられる。これにより、第1のモータ38Aおよびトルクモータ36の各々について、回転軸の回転速度を検出することができる。なお、以下では、「第1のモータ38Aの回転軸の回転」を指して、単に「第1のモータ38Aの回転」とも記載する。また、「トルクモータ36の回転軸の回転」を指して、単に「トルクモータ36の回転」とも記載する。
以上が、供給系統26の構成である。なお、供給系統26は、図2のように、ワイヤボビン30と第1のローラ32Aとの間においてワイヤ電極12が架け渡されるローラである補助ローラ40をさらに備えてもよい。供給系統26に備わる補助ローラ40の数は1つでもよいし、複数でもよい。また、供給系統26は、図1のX-Y平面に平行な方向に沿って第1のダイスガイド34Aを移動させる不図示の第1のダイスガイド移動機構を備えてもよい。第1のダイスガイド移動機構は、本実施の形態では詳細な説明を割愛するが、それは例えばサーボモータを含んで構成される。
続いて、送り機構22の回収系統28の構成を説明する。回収系統28は、第2のダイスガイド34Bと、第2のローラ32Bと、第3のローラ42と、第2のモータ38Bと、を備える。第2のダイスガイド34Bは、加工対象物Wを通過したワイヤ電極12を案内するダイスガイドであって、加工槽18内に配置される。また、第2のローラ32Bおよび第3のローラ42は、第2のダイスガイド34Bを通過したワイヤ電極12を挟持し合う回転可能なローラである。第3のローラ42については、挟持とその解除とを行うために、第2のローラ32Bに対して離接可能に設けられる。第2のモータ38Bは、本実施の形態ではサーボモータである。第2のモータ38Bの回転軸は、第2のローラ32Bに接続される。これにより、第2のモータ38Bに駆動電流を供給したとき、第2のモータ38Bの回転軸と第2のローラ32Bとが一体的に回転するようになる。
第2のモータ38Bには、第1のモータ38Aと同様に、エンコーダが設けられる。第2のモータ38Bに設けたエンコーダにより、第2のモータ38Bの回転軸の回転速度が検出される。なお、以下では、第1のモータ38Aおよびトルクモータ36と同様に、「第2のモータ38Bの回転軸の回転」を指して、単に「第2のモータ38Bの回転」とも記載する。
以上が、回収系統28の構成である。なお、回収系統28は、供給系統26と同様に、1以上の補助ローラ40をさらに備えてもよい。回収系統28に備わる補助ローラ40は、例えば第2のダイスガイド34Bと第2のローラ32B(第3のローラ42)との間に設けられ、ワイヤ電極12が架け渡される。また、回収系統28は、図1のX-Y平面に平行な方向に沿って第2のダイスガイド34Bを移動させる不図示の第2のダイスガイド移動機構を備えてもよい。第2のダイスガイド移動機構は、前述の第1のダイスガイド移動機構と同様に、例えばサーボモータを含んで構成される。
図3は、本実施の形態のワイヤ放電加工機10の制御装置16の簡易構成図である。
続いて、ワイヤ放電加工機10の制御装置16の構成について説明する。制御装置16は、記憶部44と、表示部46と、操作部48と、アンプ50と、演算部52と、を備える。記憶部44は、情報を記憶するものであって、それは例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のハードウェアにより構成される。本実施の形態の記憶部44には、送り機構22を制御するための所定のプログラム54が予め記憶される。表示部46は、情報を表示するものであって、それは例えば液晶画面を備えたディスプレイ装置である。操作部48は、制御装置16に情報(指示)を入力するためにオペレータが操作するものであって、それは例えばキーボード、マウス、あるいは表示部46の画面(液晶画面)に取り付けられるタッチパネルにより構成される。
アンプ50は、本実施の形態ではサーボアンプであって、第1のアンプ50Aと、第2のアンプ50Bと、第3のアンプ50Cと、を有する。これらのうち、第1のアンプ50Aおよび第2のアンプ50Bは、詳しくは後述する演算部52から出される指令に基づいて第1のモータ38Aおよび第2のモータ38Bをフィードバック制御するものである。また、第3のアンプ50Cは、演算部52から出される指令に基づいてトルクモータ36をフィードバック制御するものである。
演算部52は、情報を演算により処理するものであって、それは例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェアにより構成される。この演算部52は、モータ制御部56と、取得部58と、推定部60と、を備える。これらの各部は、演算部52が所定のプログラム54を実行することにより実現される。
以下、演算部52が備える各部について、順を追って説明する。なお、以下において、前述の第1のモータ38Aと第2のモータ38Bとを特に区別せずに説明するときは、両者を指して単に「送りモータ38」とも記載する。また、前述の第1のローラ32Aと第2のローラ32Bとを特に区別せずに説明するときは、両者を指して単に「送りローラ32」とも記載する。
モータ制御部56は、アンプ50を介して送りモータ38およびトルクモータ36の各々を制御するものであって、以下で説明する送りモータ制御部62と、トルクモータ制御部64と、を有する。
送りモータ制御部62は、送りモータ38とトルクモータ36とのうち、送りモータ38を制御するものである。送りモータ制御部62は、送りモータ38を予め決められた回転速度で回転させるために、第1のアンプ50Aおよび第2のアンプ50Bに対して指令を出す。以下、この指令により示される回転速度を「指令速度」とも称する。
送りモータ制御部62は、第1のアンプ50Aに対しては第1のモータ38Aの指令速度(第1の指令速度)を指令し、第2のアンプ50Bに対しては第2のモータ38Bの指令速度(第2の指令速度)を指令する。第1の指令速度と第2の指令速度とでは、第2の指令速度の方が高速である。したがって、2つの送りモータ38が指令速度で回転するとき、ワイヤ電極12は、第1のローラ32Aの方から第2のローラ32Bおよび第3のローラ42の方へと引っ張られ、第1のローラ32Aと第2のローラ32Bとの間で張架する。
ただし、上記のように2つの送りローラ32の間にワイヤ電極12が架け渡された状態では、第2のモータ38Bの回転速度に連れられて第1のモータ38Aの回転速度が第1の指令速度を超えてしまうおそれがある。これと同時に、第1のモータ38Aの回転速度に連れられて第2のモータ38Bの回転速度が第2の指令速度未満になってしまうおそれがある。そこで、送りモータ制御部62は、第1のアンプ50Aおよび第2のアンプ50Bに対して、第1のモータ38Aおよび第2のモータ38Bに発生させるトルクを示す指令を出す。以下、この指令、あるいはこの指令により示されるトルクを「トルク指令」とも称する。
送りモータ制御部62は、第1のアンプ50Aに対しては、ワイヤ電極12を送出方向に沿って送る回転方向とは反対方向のトルク(逆トルク)を示すトルク指令を出す。これにより、第1のアンプ50Aは、指令された逆トルクを第1のモータ38Aに発生させ、第1のモータ38Aの回転速度を第1の指令速度まで減速させることができる。また、送りモータ制御部62は、第2のアンプ50Bに対しては、ワイヤ電極12を送出方向に沿って送る回転方向のトルク(以下、便宜的に「順トルク」とも称する)を示すトルク指令を出す。これにより、第2のアンプ50Bは、指令された順トルクを第2のモータ38Bに発生させ、第2のモータ38Bの回転速度を第2の指令速度まで上昇させることができる。
トルクモータ制御部64は、第3のアンプ50Cに対して所定の大きさの逆トルクを示すトルク指令を出すものである。所定の大きさは、演算部52に備わる他の各部が、あるいは操作部48を操作することでオペレータが、指定および変更可能である。以下、「所定の大きさの逆トルク」を、単に「所定の逆トルク」とも称する。トルクモータ制御部64から出されるトルク指令により、第3のアンプ50Cは、所定の逆トルクをトルクモータ36に発生させ、送りモータ38の回転に連れられてワイヤボビン30からワイヤ電極12が送出され過ぎてしまうことを防止することができる。
次に、取得部58について説明する。取得部58は、第1のモータ38Aおよび第2のモータ38Bの両方について、外乱負荷の値、回転速度の値、およびトルク指令の値のうちの少なくとも1つを取得するものである。
ここで、外乱負荷とは、送りモータ38が外乱の影響を受けていない場合において指令速度で回転するときの駆動電流と、送りモータ38が外乱の影響を受けている場合において指令速度で回転するときの駆動電流と、の差分である。
例えば、第1のモータ38Aの回転速度が外乱によって第1の指令速度から乖離したとする。ここでの外乱としては、トルクモータ36の逆トルクによって第1のモータ38Aが受ける力、ワイヤ電極12の張力、および第3のローラ42がワイヤ電極12に印加する摩擦力がある。この場合には、前述の通り第1のアンプ50Aがトルク指令に基づいて駆動電流を調整する。第1のモータ38Aの外乱負荷は、その調整後の駆動電流に基づいて求まるものである。
また、例えば、第2のモータ38Bの回転速度が外乱によって第2の指令速度から乖離したとする。ここでの外乱としては、トルクモータ36の逆トルクによって第2のモータ38Bが受ける力、ワイヤ電極12の張力、および第3のローラ42がワイヤ電極12に印加する摩擦力がある。この場合には、前述の通り第2のアンプ50Bがトルク指令に基づいて駆動電流を調整する。第2のモータ38Bの外乱負荷は、その調整後の駆動電流に基づいて求まるものである。
推定部60は、取得部58が取得した外乱負荷、回転速度、およびトルク指令に基づいて、ワイヤ電極12が断線したか否かを推定するものである。推定部60は、以下で説明するように、第1の推定部66と、第2の推定部68と、決定部70と、を有する。
図4Aは、第1のモータ38Aの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の推移の例を示すタイムチャートである。
まず、第1の推定部66について説明するが、先に、送り機構22によって送られているワイヤ電極12が断線したときの第1のモータ38Aの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の変化について説明する。図4Aの通り、第1のモータ38Aの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令(逆トルク)は、断線が発生すると、いずれも急激に低下する。
第1のモータ38Aの外乱負荷が断線後に低下するのは、ワイヤ電極12が断線したことで、2つの送りローラ32の間のワイヤ電極12の張力がゼロになるためである。また、第1のモータ38Aの回転速度が断線後に低下するのは、外乱負荷が低下した後でも、断線の発生直後では、低下前の外乱負荷に応じた逆トルクが第1のモータ38Aに印加されるためである。そして、第1のモータ38Aのトルク指令が断線後に低下するのは、第1のモータ38Aの回転速度を第1の指令速度まで上昇させるために、送りモータ制御部62が第1のモータ38Aに発生させる逆トルクを小さくしようとするためである。
第1の推定部66は、以上を踏まえてワイヤ電極12が断線したか否かを推定する。すなわち、第1の推定部66は、第1のモータ38Aの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令のうち、取得部58が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かを推定する。
「予め決められた範囲」(以下、便宜的に「第1の範囲」とも称する)は、外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の各々に対して決められる、ワイヤ電極12が断線せずに送られているとした場合の許容値の範囲である。第1の範囲は実験により予め求めることができ、それは例えば、実験結果から想定される基準値に対するプラスマイナス数パーセント(許容誤差)の範囲として規定される。
また、第1の推定部66は、第1のモータ38Aの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令のうち、取得部58が取得した値の単位時間あたりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極12が断線したか否かを推定してもよい。
「予め決められた閾値」(以下、便宜的に「第1の閾値」とも称する)は、外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の単位時間あたりの変化量の各々に対して決められる、ワイヤ電極12が断線せずに送られているとした場合の該変化量の下限値である。第1の閾値は実験により予め求めることができ、それは例えば、実験結果から想定される基準値に対するマイナス数パーセント(許容誤差)の値として規定される。
第1の推定部66は、外乱負荷、回転速度、トルク指令、およびこれらの単位時間あたりの変化量のうちの少なくとも1つに基づいて推定してもよいが、これらのうちの2つ以上に基づいて推定することがより好ましい。その場合、第1の推定部66は、推定を少なくとも2回行うこととなる。第1の推定部66は、推定を2回(限定されないが、例えば外乱負荷に基づく推定と、トルク指令に基づく推定との2回)を行った場合、その両方で「ワイヤ電極12が断線した」と推定された場合に、それを自身の最終的な推定結果とする。これにより、例えば外乱負荷とトルク指令との一方についての推定において、ノイズの影響により誤った推定結果が導かれたとしても、それが最終的な推定結果になることを回避することができ、第1の推定部66による推定の信頼性を良好にすることができる。
なお、第1の推定部66による推定が3回以上行われる場合は、その全てで「ワイヤ電極12が断線した」と推定された場合に、それを第1の推定部66の最終的な推定結果とすることが、推定の信頼性の観点では最も好ましい。ただし、推定が3回以上行われる場合はこれに限定されず、その3回以上の推定のうちの過半数で「ワイヤ電極12が断線した」と推定された場合に、それを自身の最終的な推定結果としてもよい。
図4Bは、第2のモータ38Bの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の推移の例を示すタイムチャートである。
次に、第2の推定部68について説明するが、先に、送り機構22によって送られているワイヤ電極12が断線したときの第2のモータ38Bの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の変化について説明する。図4Bの通り、第2のモータ38Bの外乱負荷およびトルク指令(順トルク)は、断線が発生すると急激に低下する。一方、第2のモータ38Bの回転速度は、急激に上昇する。
断線後に第2のモータ38Bの外乱負荷が低下するのは、ワイヤ電極12が断線したことで、2つの送りローラ32の間のワイヤ電極12の張力がゼロになるためである。また、断線後に第2のモータ38Bの回転速度が上昇するのは、外乱負荷が低下した後でも、断線の発生直後では、低下前の外乱負荷に応じた順トルクが第2のモータ38Bに印加されるためである。さらに、第2のモータ38Bのトルク指令が断線後に低下するのは、第2のモータ38Bの回転速度を第2の指令速度まで低下させるために、送りモータ制御部62が第2のモータ38Bに発生させる順トルクを小さくしようとするためである。
第2の推定部68は、以上を踏まえてワイヤ電極12が断線したか否かを推定する。すなわち、第2の推定部68は、第2のモータ38Bの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令のうち、取得部58が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かを推定する。
「予め決められた範囲」(以下、便宜的に「第2の範囲」とも称する)は、外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の各々に対して決められる、ワイヤ電極12が断線せずに送られているとした場合の許容値の範囲である。第2の範囲は、第1の範囲と同様に、実験により予め求めることができる。
また、第2の推定部68は、第2のモータ38Bの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令のうち、取得部58が取得した値の単位時間あたりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極12が断線したか否かを推定してもよい。
「予め決められた閾値」(以下、便宜的に「第2の閾値」とも称する)は、外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の単位時間あたりの変化量の各々に対して決められる、ワイヤ電極12が断線せずに送られているとした場合の該変化量の下限値である。第2の閾値は、第1の閾値と同様に、実験により予め求めることができる。
第2の推定部68は、外乱負荷、回転速度、トルク指令、およびこれらの単位時間あたりの変化量のうちの少なくとも1つに基づいて推定してもよいが、これらのうちの2つ以上に基づいて推定することがより好ましい。その場合、第2の推定部68は、推定を少なくとも2回行うこととなる。第2の推定部68は、推定を2回(限定されないが、例えば外乱負荷に基づく推定と、トルク指令に基づく推定との2回)を行った場合、その両方で「ワイヤ電極12が断線した」と推定された場合に、それを自身の最終的な推定結果とする。2回行った推定の結果が割れた場合にワイヤ電極12が断線したことを最終的な推定結果としない理由は、第1の推定部66と同様である。
また、これも第1の推定部66と同様であるが、第2の推定部68によって推定が3回以上行われる場合は、その全てまたは過半数で「ワイヤ電極12が断線した」と推定された場合に、それを自身の最終的な推定結果とすればよい。これにより、第2の推定部68による推定の信頼性を良好にすることができる。
第1の推定部66と第2の推定部68との各々の推定結果は、決定部70に入力される。決定部70は、ワイヤ電極12が断線したと第1の推定部66と第2の推定部68との両方が推定した場合に、ワイヤ電極12が断線したことを推定結果として決定するものである。
決定部70は、第1の推定部66と第2の推定部68との各々の推定結果が食い違っている場合、決定部70は、ワイヤ電極12は断線していないことを推定結果として決定する。これにより、仮に、第1の推定部66と第2の推定部68との一方が、例えばノイズの影響で誤った推定をしてしまったとしても、その誤った推定結果が最終的な推定結果として決定されることを防止することができる。すなわち、第1の推定部66と第2の推定部68との間でクロスチェックが行われる構成にすることで、推定結果の信頼性がさらに良好となる。
決定部70が決定した推定結果は、表示部46に表示することで、オペレータに報知することができる。この場合は、ワイヤ電極12が断線したと推定された場合にのみ、推定結果を表示することとしてもよい。これにより、オペレータは、ワイヤ電極12が断線した可能性があることを速やかに認識することができる。
制御装置16は、ワイヤ電極12が断線したと推定された場合に、第1のモータ38Aと第2のモータ38Bとの各々の回転を停止させてもよい。これにより、ワイヤ電極12が断線したと推定された場合において、放電加工を安全に中止させることができる。
また、制御装置16は、ワイヤ電極12が断線したと推定された場合に、ワイヤ電極12に電圧を印加することを中止させてもよい。すなわち、放電加工を行う際、ワイヤ電極12には電圧が印加される。ワイヤ電極12が断線したと推定された場合にその電圧の印加を中止することで、放電加工を安全に中止させることができる。
以上が、本実施の形態の制御装置16の構成の一例である。続いて、前述の制御装置16により実行される、ワイヤ電極12が断線したか否かを推定する推定方法について説明する。
図5は、本実施の形態の推定方法の流れを示すフローチャートである。
図5のうち、取得ステップ(S1)は、送りモータ38の駆動電流に基づく外乱負荷、送りモータ38の回転速度、および送りモータ38のトルク指令のうちの少なくとも1つの値を取得するステップである。本ステップは、取得部58により実行される。
送りモータ38は第1のモータ38Aと第2のモータ38Bとを有するが、取得ステップでは、これらのうちの両方の外乱負荷、送りモータ38の回転速度、およびトルク指令のうちの少なくとも1つの値を取得する。
推定ステップ(S2)は、取得ステップで取得した外乱負荷、回転速度、およびトルク指令のうちの少なくとも1つに基づくことにより、ワイヤ電極12が断線したか否かを推定するステップである。推定ステップは、第1推定ステップ(S3)と、第2推定ステップ(S4)と、決定ステップ(S5)と、を含む。
第1推定ステップは、第1のモータ38Aの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の少なくとも1つに基づいてワイヤ電極12が断線したか否かを推定するステップである。本ステップは第1の推定部66により実行される。
第2推定ステップは、第2のモータ38Bの外乱負荷、回転速度、およびトルク指令の少なくとも1つに基づいてワイヤ電極12が断線したか否かを推定するステップである。本ステップは第2の推定部68により実行される。
なお、第1推定ステップと第2推定ステップとを実行する順序は、図5に示された順序と逆になってもよい。また、第1推定ステップと第2推定ステップとのうちの先に実行される一方においてワイヤ電極12が断線したと推定されなかった場合は、後で実行する他方についてはスキップしてよい。
決定ステップは、ワイヤ電極12が断線したと第1推定ステップおよび第2推定ステップの両方で推定された場合に、ワイヤ電極12が断線したことを推定結果として決定するステップである。本ステップは決定部70により実行される。
制御装置16は、以上の推定方法を実行することにより、ワイヤ電極12が断線したか否かを容易に推定することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、ワイヤ電極12の送り機構22に含まれる送りモータ38から得る情報に基づいてワイヤ電極12が断線したか否かを推定するワイヤ放電加工機10の制御装置16および推定方法が提供される。
本実施の形態の制御装置16によれば、ワイヤ電極12が断線したか否かを推定するためのテンションセンサをワイヤ放電加工機10に備わせる必要がなくなる。したがって、本実施の形態の制御装置16によれば、ワイヤ放電加工機10の機械的構造の簡素化、小型化、および部品の低コスト化において、テンションセンサを構成から省略できる分だけ有利になる。
[変形例]
以上、本発明の一例として実施の形態が説明された。上記実施の形態には、多様な変更または改良を加えることが可能である。また、その様な変更または改良を加えた形態が本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
(変形例1)
実施の形態で説明した通り、ワイヤ電極12が断線したか否かの推定は、第1の推定部66と第2の推定部68との両方により行われることがより好ましい。ただし、これに限定されず、第1の推定部66と第2の推定部68とのどちらか一方を制御装置16の構成から省略しても構わない。また、その場合、どちらか一方が行った推定の結果を、そのまま最終的な推定結果として決定しても構わない。
本変形例によれば、第1の推定部66と第2の推定部68との間のクロスチェックは行われないが、ワイヤ電極12が断線したか否かの推定を行うこと自体は可能である。また、第1の推定部66と第2の推定部68とのどちらか一方を省略する分、制御装置16の構成を実施の形態よりもシンプルにすることが可能である。
(変形例2)
実施の形態では、トルク指令に基づいてワイヤ電極12が断線したか否かを推定することができる旨を説明した。これに限定されず、制御装置16は、送りモータ38からアンプ50にフィードバックされるトルクに基づいて、ワイヤ電極12が断線したか否かを推定してもよい。本変形例の場合でも、ワイヤ電極12が断線したか否かを推定することができる。
(変形例3)
上記実施の形態および変形例は、矛盾の生じない範囲で任意に組み合わされてもよい。
[実施の形態から得られる発明]
上記実施の形態および変形例から把握しうる発明について、以下に記載する。
<第1の発明>
回転によりワイヤ電極(12)を送出方向に送るローラ(32)と、前記ローラ(32)を回転させるモータ(38)と、を備えるワイヤ放電加工機(10)の制御装置(16)であって、前記モータ(38)の駆動電流に基づく外乱負荷の値、前記モータ(38)の回転速度の値、および前記モータ(38)を予め決められた指令速度で回転させるためのトルク指令の値のうちの、少なくとも1つを取得する取得部(58)と、前記取得部(58)が取得した前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうちの少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定する推定部(60)と、を備える。
これにより、ワイヤ電極(12)の送り機構(22)に含まれるモータ(38)から得る情報に基づいてワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定するワイヤ放電加工機(10)の制御装置(16)が提供される。
前記推定部(60)は、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、モータ(38)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記推定部(60)は、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定し、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かをさらに推定し、前記取得部(58)が取得した値が前記範囲外、且つ前記変化量が前記閾値を超えた場合に、ワイヤ電極(12)が断線したことを推定結果として決定してもよい。これにより、推定結果の信頼性が向上する。
前記推定部(60)は、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、モータ(38)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記ローラ(32)は、前記ワイヤ電極(12)が巻かれたワイヤボビン(30)から前記ワイヤ電極(12)を加工対象物(W)に向かって送るものであってもよい。これにより、ワイヤ電極(12)が巻かれたワイヤボビン(30)からワイヤ電極(12)を加工対象物(W)に向かって送るローラ(32)を回転させるモータ(38)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記ローラ(32)は、加工対象物(W)を通過した前記ワイヤ電極(12)を回収箱(24)に向かって送るものであってもよい。これにより、加工対象物(W)を通過したワイヤ電極(12)を回収箱(24)に向かって送るローラ(32)を回転させるモータ(38)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記ローラ(32)は、前記ワイヤ電極(12)が巻かれたワイヤボビン(30)から前記ワイヤ電極(12)を加工対象物(W)に向かって送る第1のローラ(32A)と、前記加工対象物(W)を通過した前記ワイヤ電極(12)を回収箱(24)に向かって送る第2のローラ(32B)と、を有し、前記モータ(38)は、前記第1のローラ(32A)を回転させる第1のモータ(38A)と、前記第2のローラ(32B)を回転させる第2のモータ(38B)と、を有し、前記推定部(60)は、前記第1のモータ(38A)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令の少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定する第1の推定部(66)と、前記第2のモータ(38B)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令の少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定する第2の推定部(68)と、前記ワイヤ電極(12)が断線したと前記第1の推定部(66)および前記第2の推定部(68)の両方が推定した場合に、前記ワイヤ電極(12)が断線したことを推定結果として決定する決定部(70)と、を有してもよい。これにより、推定結果の信頼性が向上する。
前記第1の推定部(66)は、前記第1のモータ(38A)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、第1のモータ(38A)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記第1の推定部(66)は、前記第1のモータ(38A)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定し、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かをさらに推定し、前記取得部(58)が取得した値が前記範囲外、且つ前記変化量が前記閾値を超えた場合に、ワイヤ電極(12)が断線したことを前記第1の推定部(66)の推定結果としてもよい。これにより、第1の推定部(66)の推定結果の信頼性が向上する。
前記第1の推定部(66)は、前記第1のモータ(38A)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、第1のモータ(38A)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記第2の推定部(68)は、前記第2のモータ(38B)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、第2のモータ(38B)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記第2の推定部(68)は、前記第2のモータ(38B)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定し、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かをさらに推定し、前記取得部(58)が取得した値が前記範囲外、且つ前記変化量が前記閾値を超えた場合に、ワイヤ電極(12)が断線したことを前記第2の推定部(68)の推定結果としてもよい。これにより、第2の推定部(68)の推定結果の信頼性が向上する。
前記第2の推定部(68)は、前記第2のモータ(38B)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部(58)が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、第2のモータ(38B)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
<第2の発明>
回転によりワイヤ電極(12)を送出方向に送るローラ(32)と、前記ローラ(32)を回転させるモータ(38)と、を備えるワイヤ放電加工機(10)について、前記ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定する推定方法であって、前記モータ(38)の駆動電流に基づく外乱負荷、前記モータ(38)の回転速度、または前記モータ(38)を予め決められた指令速度で回転させるためのトルク指令のうちの少なくとも1つを取得する取得ステップ(S1)と、前記取得ステップ(S1)で取得した前記外乱負荷、前記回転速度、前記トルク指令のうちの少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定する推定ステップ(S2)と、を含む。
これにより、ワイヤ電極(12)の送り機構(22)に含まれるモータ(38)から得る情報に基づいてワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定する推定方法が提供される。
前記推定ステップ(S2)では、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、モータ(38)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記推定ステップ(S2)では、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定し、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かをさらに推定し、前記取得ステップ(S1)で取得した値が前記範囲外、且つ前記変化量が前記閾値を超えた場合に、ワイヤ電極(12)が断線したことを推定結果として決定してもよい。これにより、推定結果の信頼性が向上する。
前記推定ステップ(S2)では、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、モータ(38)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記ローラ(32)は、前記ワイヤ電極(12)が巻かれたワイヤボビン(30)から前記ワイヤ電極(12)を加工対象物(W)に向かって送るものであってもよい。これにより、ワイヤ電極(12)が巻かれたワイヤボビン(30)からワイヤ電極(12)を加工対象物(W)に向かって送るローラ(32)を回転させるモータ(38)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記ローラ(32)は、加工対象物(W)を通過した前記ワイヤ電極(12)を回収箱(24)に向かって送るものであってもよい。これにより、加工対象物(W)を通過したワイヤ電極(12)を回収箱(24)に向かって送るローラ(32)を回転させるモータ(38)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記ローラ(32)は、前記ワイヤ電極(12)が巻かれたワイヤボビン(30)から前記ワイヤ電極(12)を加工対象物(W)に向かって送る第1のローラ(32A)と、前記加工対象物(W)を通過した前記ワイヤ電極(12)を回収箱(24)に向かって送る第2のローラ(32B)と、を有し、前記モータ(38)は、前記第1のローラ(32A)を回転させる第1のモータ(38A)と、前記第2のローラ(32B)を回転させる第2のモータ(38B)と、を有し、前記推定ステップ(S2)は、前記第1のモータ(38A)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令の少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定する第1推定ステップ(S3)と、前記第2のモータ(38B)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令の少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定する第2推定ステップ(S4)と、前記ワイヤ電極(12)が断線したと前記第1推定ステップ(S3)および前記第2推定ステップ(S4)の両方が推定した場合に、前記ワイヤ電極(12)が断線したことを推定結果として決定する決定ステップ(S5)と、を有してもよい。これにより、推定結果の信頼性が向上する。
前記第1推定ステップ(S3)では、前記第1のモータ(38A)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、第1のモータ(38A)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記第1推定ステップ(S3)では、前記第1のモータ(38A)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定し、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かをさらに推定し、前記取得ステップ(S1)で取得した値が前記範囲外、且つ前記変化量が前記閾値を超えた場合に、ワイヤ電極(12)が断線したことを前記第1推定ステップ(S3)の推定結果としてもよい。これにより、第1推定ステップ(S3)の推定結果の信頼性が向上する。
前記第1推定ステップ(S3)では、前記第1のモータ(38A)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、第1のモータ(38A)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記第2推定ステップ(S4)では、前記第2のモータ(38B)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、第2のモータ(38B)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。
前記第2推定ステップ(S4)では、前記第2のモータ(38B)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定し、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かをさらに推定し、前記取得ステップ(S1)で取得した値が前記範囲外、且つ前記変化量が前記閾値を超えた場合に、ワイヤ電極(12)が断線したことを前記第2推定ステップ(S4)の推定結果としてもよい。これにより、第2推定ステップ(S4)の推定結果の信頼性が向上する。
前記第2推定ステップ(S4)では、前記第2のモータ(38B)の前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得ステップ(S1)で取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かを推定してもよい。これにより、第2のモータ(38B)から得る情報に基づいて、ワイヤ電極(12)が断線したか否かが推定される。

Claims (8)

  1. 回転によりワイヤ電極を送出方向に送るローラと、前記ローラを回転させるモータと、を備えるワイヤ放電加工機の制御装置であって、
    前記モータの駆動電流に基づく外乱負荷の値、前記モータの回転速度の値、および前記モータを予め決められた指令速度で回転させるためのトルク指令の値のうちの、少なくとも1つを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうちの少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する推定部と、
    を備え
    前記ローラは、前記ワイヤ電極が巻かれたワイヤボビンから前記ワイヤ電極を加工対象物に向かって送る第1のローラと、前記加工対象物を通過した前記ワイヤ電極を回収箱に向かって送る第2のローラと、を有し、
    前記モータは、前記第1のローラを回転させる第1のモータと、前記第2のローラを回転させる第2のモータと、を有し、
    前記推定部は、
    前記第1のモータの前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令の少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する第1の推定部と、
    前記第2のモータの前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令の少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する第2の推定部と、
    前記ワイヤ電極が断線したと前記第1の推定部および前記第2の推定部の両方が推定した場合に、前記ワイヤ電極が断線したことを推定結果として決定する決定部と、
    を有する、ワイヤ放電加工機の制御装置。
  2. 請求項に記載のワイヤ放電加工機の制御装置であって、
    前記第1の推定部は、前記第1のモータの前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極が断線したか否かを推定する、ワイヤ放電加工機の制御装置。
  3. 請求項に記載のワイヤ放電加工機の制御装置であって、
    前記第1の推定部は、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極が断線したか否かをさらに推定し、
    前記取得部が取得した値が前記範囲外、且つ前記変化量が前記閾値を超えた場合に、ワイヤ電極が断線したことを前記第1の推定部の推定結果とする、ワイヤ放電加工機の制御装置。
  4. 請求項に記載のワイヤ放電加工機の制御装置であって、
    前記第1の推定部は、前記第1のモータの前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極が断線したか否かを推定する、ワイヤ放電加工機の制御装置。
  5. 請求項のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機の制御装置であって、
    前記第2の推定部は、前記第2のモータの前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部が取得した値が予め決められた範囲外になったか否かに基づいて、ワイヤ電極が断線したか否かを推定する、ワイヤ放電加工機の制御装置。
  6. 請求項に記載のワイヤ放電加工機の制御装置であって、
    前記第2の推定部は、前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極が断線したか否かをさらに推定し、
    前記取得部が取得した値が前記範囲外、且つ前記変化量が前記閾値を超えた場合に、ワイヤ電極が断線したことを前記第2の推定部の推定結果とする、ワイヤ放電加工機の制御装置。
  7. 請求項のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機の制御装置であって、
    前記第2の推定部は、前記第2のモータの前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令のうち、前記取得部が取得した値の単位時間当たりの変化量が予め決められた閾値を超えたか否かに基づいて、ワイヤ電極が断線したか否かを推定する、ワイヤ放電加工機の制御装置。
  8. 回転によりワイヤ電極を送出方向に送るローラと、前記ローラを回転させるモータと、を備えるワイヤ放電加工機について、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する推定方法であって、
    前記モータの駆動電流に基づく外乱負荷、前記モータの回転速度、または前記モータを予め決められた指令速度で回転させるためのトルク指令のうちの少なくとも1つを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得した前記外乱負荷、前記回転速度、前記トルク指令のうちの少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する推定ステップと、
    を含み、
    前記ローラは、前記ワイヤ電極が巻かれたワイヤボビンから前記ワイヤ電極を加工対象物に向かって送る第1のローラと、前記加工対象物を通過した前記ワイヤ電極を回収箱に向かって送る第2のローラと、を有し、
    前記モータは、前記第1のローラを回転させる第1のモータと、前記第2のローラを回転させる第2のモータと、を有し、
    前記推定ステップは、
    前記第1のモータの前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令の少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する第1の推定ステップと、
    前記第2のモータの前記外乱負荷、前記回転速度、および前記トルク指令の少なくとも1つに基づくことにより、前記ワイヤ電極が断線したか否かを推定する第2の推定ステップと、
    前記ワイヤ電極が断線したと前記第1の推定ステップおよび前記第2の推定ステップの両方において推定された場合に、前記ワイヤ電極が断線したことを推定結果として決定する決定ステップと、
    を含む、推定方法。
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