JP7335105B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子に関するものである。
従来から、劇場や大型の会議室等においては、複数の利用者が同一方向に向けて着座可能な椅子が設置される場合がある。このような椅子は、肘掛が設けられると共に水平方向に離間して配置された複数の支持構造体を備えており、さらに複数の支持構造体に架設された座を有している。つまり、このような椅子は、支持構造体同士の間の数だけ座を備えている。
ところで、このような劇場や会議室等に設置される椅子は、利用者が長時間に亘って着座することが多いため、飲料容器等を収容可能な物品収容部が設けられていることが好ましい。例えば、特許文献1においては、脚部と肘当てとを有する支持構造体の前方にカップホルダを設けることによって、飲料容器を収容可能な構成が開示されている。
特開2005-270498号公報
しかしながら、劇場等に設置される椅子の前方は、人が通行するための通路となっている。このため、支持構造体の前方に突出するようにカップホルダ等の物品収容部を設けると、椅子の前方を通過する歩行者が物品収容部や物品収容部に収容された物品に接触する可能性があり、通行の妨げとなる場合がある。一方で、支持構造体の上部は肘掛部として用いられることが多いため、単純に肘掛部の前部に物品収容凹部を形成すると、物品収容凹部や物品収容凹部に収容された物品が、着座者が腕を肘掛部に載置する場合の邪魔となる場合がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、接地された支持構造体に支持された背凭れを有する椅子において、支持構造体の前方に突出した物品収容部を設けなくても物品を収容可能とし、かつ、物品収容凹部や物品収容凹部に収容された物品が着座者の腕を肘掛部に載置する際の邪魔となることを防止することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、接地された支持構造体と、上記支持構造体に支持された背凭れとを備える椅子であって、上記背凭れが、上記支持構造体に接続された背板と、上記背板に支持されると共に、着座者を後方から支持する背当面が前方に向けられた状態で上記支持構造体の側方に配設された背当部材とを有し、上記支持構造体が、上記背当部材の背当面よりも後方から上記背当部材の前方に延設される肘掛部と、上記肘掛部の上面から下方に向けて窪んで設けられた物品収容凹部とを有し、前後方向にて、上記物品収容凹部の後端が上記背当部材の最も前側に位置する最前部よりも後方に配置されているという構成を採用する。
このような第1の発明によれば、肘掛部が背当部材の最前部よりも後方から背当部材の前方に延設されており、この肘掛部の上面から下方に向けて窪むように設けられた物品収容凹部の後端が前後方向にて背当部材の最前部よりも後方に配置されている。つまり、本発明によれば、肘掛部に物品収容凹部が設けられているが、この物品収容凹部の少なくとも一部が前後方向において背当部材の最前部よりも後方に配置されている。着座者は背中が背当部材に当接された状態では、腕を自らの背中よりも後方に移動させることは少ない。このため、少なくとも一部が前後方向において背当部材の最前部よりも後方となるように物品収容凹部を配置することで、物品収容凹部及び物品収容凹部に収容された物品が着座者の腕と干渉することを防止することができる。したがって、本発明によれば、接地された支持構造体に支持された背凭れを有する椅子において、支持構造体の前方に突出した物品収容部を設けなくても物品を収容可能とし、かつ、物品収容凹部や物品収容凹部に収容された物品が着座者の腕を肘掛部に載置する際の邪魔となることを防止することが可能となる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記肘掛部の上面高さ位置にて、上記物品収容凹部の中心位置が上記背当部材の上記背当面よりも後方に配置されているという構成を採用する。
このような第2の発明によれば、前後方向における物品収容凹部の中心位置が、肘掛部の上面高さ位置にて、背当面よりも後方に配置されている。このため、前後方向と直交する水平方向から見て、物品収容凹部の半分以上を背当部材の背当面よりも後方に配置することができる。したがって、本発明によれば、物品収容凹部や物品収容凹部に収容された物品が着座者の腕を肘掛部に載置する際の邪魔となることをより確実に防止することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記肘掛部の上面高さ位置にて、上記物品収容凹部の前端が上記背当部材の上記背当面よりも前方に配置されているという構成を採用する。
このような第3の発明によれば、前後方向と直交する水平方向から見て、物品収容凹部の全部が背当部材の背当面よりも後方に位置されることを防止し、物品収容凹部の僅かに一部のみでも背当部材の背当面の前方に位置させることができる。このため、物品収容凹部に収容された物品を着座者が視野の隅に捉えることができ、着座者に安心感を与えることができると共に、着座者が物品を忘れることを防止することができる。
第4の発明は、上記第1~第3いずれかの発明において、上方から見て、上記物品収容凹部の全体が露出されているという構成を採用する。
このような第4の発明によれば、物品収容凹部に対して物品を出し入れする場合に、物品の移動に対して障害となる部位がなく、物品の物品収容凹部に対する出し入れが容易となる。
第5の発明は、上記第1~第4いずれかの発明において、複数の上記背凭れが上記背板同士を当接させて隣接配置され、隣接する上記背凭れの上記背当部材の間に上記肘掛部が配置されているという構成を採用する。
このような第5の発明によれば、肘掛部の後方が当接された2枚の背板によって塞がれている。このため、後方から悪意を有する者が物品収容凹部に手を伸ばすことを防止することができる。
本発明においては、支持構造体が、背当部材の背当面よりも後方から背当部材の前方に延設される肘掛部と、肘掛部の上面から下方に向けて窪んで設けられた物品収容凹部とを有し、前後方向にて、物品収容凹部の後端が背当部材の最も前側に位置する最前部よりも後方に配置されている。したがって、本発明によれば、接地された支持構造体に支持された背凭れを有する椅子において、支持構造体の前方に突出した物品収容部を設けなくても物品を収容可能とし、かつ、物品収容凹部や物品収容凹部に収容された物品が着座者の腕を肘掛部に載置する際の邪魔となることを防止することができる。
本発明の一実施形態における椅子の概略構成を示す図であり、(a)が平面図であり、(b)が正面図である。 本発明の一実施形態における椅子が備える座の1つを中心として拡大した拡大平面図である。 本発明の一実施形態における椅子が備える座の1つを中心として拡大した拡大正面図である。 本発明の一実施形態における椅子が備える座の1つを中心として拡大した拡大側面図である。 本発明の一実施形態における椅子が備える支持構造体の分解斜視図である。 本発明の一実施形態における椅子が備える肘掛パネル及び物品収容部を含む左右方向から見た側面拡大模式図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る椅子の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の椅子1の概略構成を示す図であり、(a)が平面図であり、(b)が正面図である。なお、以下の説明においては、椅子1の着座者が向く方向を前、着座者の背面側を後、着座者の右手側を右、着座者の左手側を左と称する。
図1に示すように、本実施形態の椅子1は、左右方向(水平方向)に離間して等間隔で配置された支持構造体2と、支持構造体2の間の各々に架設された座3と、座3を支持構造体2に連結する連結機構4と、各々の座3の後方に配置された背凭れ5とを備えている。このように本実施形態の椅子1は、複数の支持構造体2と、複数の座3と、複数の背凭れ5とを備えている。
ここで、図2は、複数の座3の1つを中心として拡大した拡大平面図である。また、図3は、複数の座3の1つを中心として拡大した拡大正面図である。また、図4は、左側から見た椅子1の拡大した拡大側面図である。
図2及び図3に示すように、支持構造体2は、座3を左右方向から挟み込むように座3の右側と左側との各々に設置されており、各々が椅子1の接地面Sに対して接地されている。図5は、内部構造を破線で示した支持構造体2の分解斜視図である。この図5に示すように、支持構造体2は、支持強度部材2aと、外装部材2bと、肘掛パネル2c(肘掛部)と、物品収容凹部2dと、電源ソケット2eと、ケーブル2fと、ケーブル案内部2gとを備えている。
支持強度部材2aは、外装部材2b、肘掛パネル2c、物品収容凹部2d、電源ソケット2e、ケーブル2f及びケーブル案内部2gを直接的あるいは間接的に支持する強度部材であり、例えば鉄や鉄を含む金属によって形成されている。この支持強度部材2aは、接地面Sに対して固定されており、ベースプレート2a1と、支柱2a2と、支持プレート2a3とを備えている。
ベースプレート2a1は、平面視において、前後方向に長い矩形状の板部材であり、不図示のアンカーボルトによって接地面Sに固定されている。支柱2a2は、ベースプレート2a1の前後方向の中央部から上方に向けて立設された断面矩形状の柱状部材である。この支柱2a2には、連結機構4を介して座3が連結される。つまり、本実施形態においては、着座した者から受ける荷重は、座3及び連結機構4を介して支持強度部材2aによって受けられる。支持プレート2a3は、平面視において、前後方向に長い矩形状の板部材であり、支柱2a2の上端に接続されている。この支持プレート2a3は、ベースプレート2a1に対して平行となるように表裏面を上下方向に向けて配設されており、肘掛パネル2cを下方から支持する。
外装部材2bは、支持強度部材2aに支持されて支持強度部材2aを囲う部材である。本実施形態において、外装部材2bは、支持強度部材2aの前方に配置された前面部2b1と、支持強度部材2aの右側に配置された右側部2b2と、支持強度部材2aの左側に配置された左側部2b3とを備えており、例えば木材によって形成されている。このような外装部材2bは、支持強度部材2aに下方から支持された肘掛パネル2cに接続されており、肘掛パネル2cを介して支持強度部材2aに支持されている。また、外装部材2bは、不図示のL型金具等によって支持強度部材2aの支柱部2a2に連結支持されている。このように支持された外装部材2bは、前方及び左右両側方から支持強度部材2aを囲っている。また、肘掛パネル2cは、下端が接地面Sに対して僅かに隙間を空けるようにして支持されている。
前面部2b1は、平面視において、左右方向の中央が前方に突出し、この前方に突出した中央から右側の部位が中央から右側に向かうに連れて後方に変位し、前方に突出した中央から左側の部位が中央から左側に向かうに連れて後方に変位する。つまり、前面部2b1は、左右方向の中央を境として、前後方向に対して外壁面が右側に向けて傾斜された右傾斜壁2b4と、前後方向に対して外壁面が左側に向けて傾斜された左傾斜壁2b5とを備えている。前面部2b1の左右方向の中央から右傾斜壁2b4の右端縁までの距離寸法と、前面部2b1の左右方向の中央から左傾斜壁2b5の左端縁までの距離寸法は同一とされており、前面部2b1は、左右対称な形状とされている。
右傾斜壁2b4と左傾斜壁2b5とのうち、左傾斜壁2b5には電源ソケット2eが配設されるソケット配置開口2b6が設けられており、右傾斜壁2b4にはソケット配置開口2b6が設けられていない。ソケット配置開口2b6は、電源ソケット2eの形状に合わせた形状とされており、本実施形態においては上下方向に長い矩形状とされている。このソケット配置開口2b6は、着座者の手が電源ソケット2eに届きやすいように、上下方向において左傾斜壁2b5の中央よりも上方に配置されている。また、ソケット配置開口2b6は、左右方向から見て、後述の着座姿勢(利用者が着座する場合の姿勢)とされた座3の上面よりも上方に配置されている。
右側部2b2は、表裏面を左右方向に向けて配設される板状の部位であり、前端縁が前面部2b1の右端縁(すなわち右傾斜壁2b4の右端縁)と接続されている。また、右側部2b2は、後端縁が左右方向から見て、上方から下方に向かうに連れて前方に変位するように傾斜されている。左側部2b3は、表裏面を左右方向に向けて配設される板状の部位であり、前端縁が前面部2b1の左端縁(すなわち左傾斜壁2b5の左端縁)と接続されている。この左側部2b3は、支持強度部材2aを挟んで右側部2b2と平行に設置されている。
また、左側部2b3には、ケーブル2fを通過させるための通過開口2b7が設けられている。この通過開口2b7は、左側部2b3の後端縁側に配置されており、左右方向に左側部2b3を貫通して設けられている。このような通過開口2b7は、左右方向から見て、背凭れ5の後述する背当部材5bよりも下方で座3の後方となるように配置されている。つまり、通過開口2b7は、椅子1の利用者や椅子1の近くを通る者から視認され難い箇所に配置されている。
肘掛パネル2cは、着座者が腕を載置可能とされた上面(支持構造体2の上面)を有する部位であり、支持構造体2の上面部を形成している。この肘掛パネル2cは、平面視において支持強度部材2aの支持プレート2a3よりも広い面積を有しており、外周部に外装部材2bの上端が下方から接続されている。また、肘掛パネル2cは、外装部材2bの上端に合わせた形状とされており、本実施形態においては平面視において前側先端部が突出した形状とされている。このような肘掛パネル2cの材質は特に限定されるものではないが、例えば外装部材2bと同様に木材を用いることができる。なお、本実施形態において、肘掛パネル2cが上下方向の厚さ寸法が小さな板状とされているが、肘掛パネル2cの厚さ寸法はより大きく変更可能である。このような肘掛パネル2cの後端寄りの部位には、物品収容凹部2dを設置するための収容開口2c1が設けられている。この収容開口2c1は、肘掛パネル2cを上下方向に貫通して設けられている。
物品収容凹部2dは、肘掛パネル2cの収容開口2c1に接続されるようにしても設けられた容器状の部位であり、肘掛パネル2cの上面から下方に向けて窪むように設けられている。このような物品収容凹部2dは、ペットボトル等を収容可能な直径とされた平面視円形状とされている。
電源ソケット2eは、電源ケーブルやUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを接続可能な差込口を有する機器であり、支持構造体2の外装部材2bの内部に配置されており、支持構造体2のソケット配置開口2b6から差込口が外装部材2bの外側に向くように露出されている。このような電源ソケット2eは、不図示の固定具によって外装部材2bに対して固定されている。
ケーブル2fは、電源ソケット2eに対して接続されており、外部電源から電源ソケットの差込口まで給電するための配線である。このケーブル2fは、不図示の外部電源から引き出されており、外装部材2bの左側部2b3に設けられた通過開口2b7を介して、外装部材2bの外部から内部に挿通されている。
ケーブル案内部2gは、図4及び図5に示すように、支持強度部材2aに対して固定されることで支持されており、外装部材2bで囲われた空間に配置されている。このケーブル案内部2gは、前端部がソケット配置開口2b6の下方に位置し、前端部から後方向に水平に延設され、後端部から下方に垂下され、下端部が通過開口2b7の前方に至るように、略L字状に屈曲された板部材である。このようなケーブル案内部2gは、通過開口2b7と電源ソケット2eとの間にてケーブル2fを案内する。
例えば、図2及び図3に示すように、座3は、連結機構4を介して左右方向に隣り合う2つの支持構造体2の間に架設されている。つまり、座3の左側と右側との各々に支持構造体2が配置されている。このような座3は、利用者が着座可能なように座面を上方に向けた着座姿勢と、座3の前方の空間を広くするように座面を後方に向けた収容姿勢との間にて回動可能に連結機構4に支持されている。
連結機構4は、座3を回動可能に支持構造体2が備える支持強度部材2aの支柱2a2に連結している。この連結機構4は、座3の左右両側に対して各々設けられている。つまり、1つの座3は、2つの連結機構4によって支持構造体2の間に架設されている。また、これらの連結機構4は、座3を収容姿勢に向けて付勢している。このため、座3は、利用者が着座していない状態では、収容姿勢に付勢される。よって、利用者が着座していない場合には、座3の前方に対して広い空間が形成され、椅子1の前方を容易に人が通行可能となる。
背凭れ5は、各々の座3の後方に配置されており、着座者を背面から支持する部材である。つまり、背凭れ5は、座3と同数設けられている。このような背凭れ5は、例えば図2や図4に示すように、背板5aと背当部材5bとを備えている。
各々の背板5aは、支持構造体2に後方から接続され、支持構造体2によって支持されている。この背板5aは、椅子1の最も右側及び最も左側に配置されたものを除き、右側に位置する支持構造体2の左右方向の中央位置から、左側に位置する支持構造体2の左右方向の中央位置に至る幅寸法とされている。また、椅子1の最も右側に配置された背板5aは、左側に位置する支持構造体2の左右方向の中央位置から、右側に位置する支持構造体2の右端に至る幅寸法とされている。また、椅子1の最も左側に配置された背板5aは、右側に位置する支持構造体2の左右方向の中央位置から、左側に位置する支持構造体2の左端に至る幅寸法とされている。
また、背板5aは、図4に示すように、上端から下端に向かうに連れて前方に変位するように傾斜されている。このような背板5aは、椅子1の最も右側に配置されたものを除き、右側の縁部が、自らの右側に配置された支持構造体2が備える外装部材2bの左側部2b3の後端縁に後方から接続されている。また、背板5aは、椅子1の最も左側に配置されたものを除き、左側の側部が、自らの左側に配置された支持構造体2が備える外装部材2bの右側部2b2の後端縁に後方から接続されている。なお、椅子1の最も右側に配置された背板5aは、右側の縁部が、自らの右側に配置された支持構造体2が備える外装部材2bの右側部2b2の後端縁に後方から接続されている。また、椅子1の最も左側に配置された背板5aは、左側の縁部が、自らの左側に配置された支持構造体2が備える外装部材2bの左側部2b3の後端縁に後方から接続されている。
これらの背板5aが左右方向に連続して配列されることによって、本実施形態の椅子1では、背面側の全域が背板5aで覆われた状態とされている。このため、外装部材2bの内部空間は、背板5aによって後方から閉塞されている。また、各々の背板5aは、着座者の背中を支持する背当部材5bの上端よりも上端が高い位置に配置されている。このような背板5aによって椅子1の背面の全域が覆われることによって、椅子1の後方側から物品収容凹部2d等に悪意を持つ他者が手を伸ばすことを防止することができる。
背当部材5bは、背板5aの前面に固定されたクッション性を有する部材であり、着座者の背中が当接されることによって、着座者を後方から支持する。つまり背当部材5bは、着座者を後方から支持する背当面5b1が前方に向けられた状態で支持されている。また、背当部材5bは、左右方向に隣接する支持構造体2同士の離間寸法よりも左右方向の幅寸法が小さく、左右方向に隣接する支持構造体2の間に配置されている。つまり、各々の背当部材5bは、左右方向にて、支持構造体2の側方に配設されている。
このような背当部材5bは、図4に示すように、上端から下方に向かうに連れて前方に膨出するように背当面5b1が左右方向から見て湾曲されており、着座者の腰を支えることが想定される位置が背当部材5bにおいて最も前方に位置する最前部5b2とされている。この最前部5b2は、図4に示すように、左右方向から見て、支持構造体2の肘掛パネル2cよりも下方に位置されている。また、背当部材5bの背当面5b1は、最前部5b2から下端まで下方に向かうに連れて後方に変位するように湾曲されている。
図6は、肘掛パネル2c及び物品収容凹部2dを含む左右方向から見た側面拡大模式図である。この図に示すように、本実施形態において肘掛パネル2cは、背当部材5bの背当面5b1よりも後方から背当部材5bの前方まで延設されている。つまり、肘掛パネル2cの後端は、背当部材5bよりも後方に位置し、肘掛パネル2cの前端は、背当部材5bよりも前方に位置されている。物品収容凹部2dは、下方に向かって僅かに縮径することで内壁面がテーパー面とされた側壁部と、側壁部の下端縁に接続されて物品を下方から支持可能な底板とを備えている。このような物品収容凹部2dは、深さ寸法が肘掛パネル2cの厚さ寸法よりも大きく、肘掛パネル2cの上面から下方に向けて窪むように設けられている。
図6に示すように、物品収容凹部2dは、背当部材5bの最前部5b2よりも後方に配置されている。つまり、本実施形態において物品収容凹部2dは、前後方向における前端2d1、前後方向における中心位置2d2及び前後方向における後端2d3の全ての部位が、前後方向において、背当部材5bの最前部5b2よりも後方に配置されている。一方で、肘掛パネル2cの上面高さ位置で見ると、物品収容凹部2dの中心位置2d2及び後端2d3は、背当部材5bの背当面5b1よりも後方に配置されているのに対して、物品収容凹部2dの前端2d1は、背当部材5bの背当面5b1よりも前方に配置されている。
さらに、図2に示すように、本実施形態においては、背凭れ5の背板5a同士が当接された状態で隣接配置されており、背当部材5bの間に支持構造体2の肘掛パネル2cが配置されている。このような本実施形態の椅子1において物品収容凹部2dは、上方から見て全体が露出されている。つまり、物品収容凹部2dの上方に椅子1の他の部位は存在しておらず、背凭れ5の背当部材5bは、左右方向において支持構造体2の間に配置されると共に上方から見て支持構造体2の物品収容凹部2dに一部分も被らない形状とされている。
以上のような本実施形態の椅子1においては、接地された支持構造体2と、支持構造体2に支持された背凭れ5とを備えている。また、背凭れ5が、支持構造体2に接続された背板5aと、背板5aに支持されると共に、着座者を後方から支持する背当面5b1が前方に向けられた状態で支持構造体2の側方に配設された背当部材5bとを有し、支持構造体2が、背当部材5bの背当面5b1よりも後方から背当部材5bの前方に延設される肘掛パネル2cと、肘掛パネル2cの上面から下方に向けて窪んで設けられた物品収容凹部2dとを有している。さらに、前後方向にて、物品収容凹部2dの後端2d3が背当部材5bの最も前側に位置する最前部5b2よりも後方に配置されている。
このような本実施形態の椅子1によれば、肘掛パネル2cが背当部材5bの最前部5b2よりも後方から背当部材5bの前方に延設されており、この肘掛パネル2cの上面から下方に向けて窪むように設けられた物品収容凹部2dの後端2d3が前後方向にて背当部材5bの最前部5b2よりも後方に配置されている。つまり、本実施形態の椅子1によれば、肘掛パネル2cに物品収容凹部2dが設けられているが、この物品収容凹部2dの少なくとも一部が前後方向において背当部材5bの最前部5b2よりも後方に配置されている。着座者は背中が背当部材5bに当接された状態では、腕を自らの背中よりも後方に移動させることは少ない。このため、少なくとも一部が前後方向において背当部材5bの最前部5b2よりも後方となるように物品収容凹部2dを配置することで、物品収容凹部2d及び物品収容凹部2dに収容された物品が着座者の腕と干渉することを防止することができる。したがって、本実施形態の椅子1によれば、接地された支持構造体2に支持された背凭れ5を有する椅子1において、支持構造体2の前方に突出した物品収容部を設けなくても物品を収容可能とし、かつ、物品収容凹部2dや物品収容凹部2dに収容された物品が着座者の腕を肘掛パネル2cに載置する際の邪魔となることを防止することが可能となる。
また、本実施形態の椅子1においては、肘掛パネル2cの上面高さ位置にて、物品収容凹部2dの中心位置2d2が背当部材5bの背当面5b1よりも後方に配置されている。このような本実施形態の椅子1によれば、前後方向における物品収容凹部2dの中心位置2d2が、肘掛パネル2cの上面高さ位置にて、背当面5b1よりも後方に配置されているため、前後方向と直交する水平方向から見て、物品収容凹部2dの半分以上を背当部材5bの背当面5b1よりも後方に配置することができる。したがって、本実施形態の椅子1によれば、物品収容凹部2dや物品収容凹部2dに収容された物品が着座者の腕を肘掛パネル2cに載置する際の邪魔となることをより確実に防止することができる。
また、本実施形態の椅子1においては、肘掛パネル2cの上面高さ位置にて、物品収容凹部2dの前端2d1が背当部材5bの背当面5b1よりも前方に配置されている。このような本実施形態の椅子1によれば、前後方向と直交する水平方向から見て、物品収容凹部2dの全部が背当部材5bの背当面5b1よりも後方に位置されることを防止し、物品収容凹部2dの僅かに一部のみでも背当部材5bの背当面5b1の前方に位置させることができる。このため、物品収容凹部2dに収容された物品を着座者が視野の隅に捉えることができ、着座者に安心感を与えることができると共に、着座者が物品を忘れることを防止することができる。
また、本実施形態の椅子1においては、上方から見て、物品収容凹部2dの全体が露出されている。このような本実施形態の椅子1によれば、物品収容凹部2dに対して物品を出し入れする場合に、物品の移動に対して障害となる部位がなく、物品の物品収容凹部2dに対する出し入れが容易となる。
また、本実施形態の椅子1においては、複数の背凭れ5が背板5a同士を当接させて隣接配置され、隣接する背凭れ5の背当部材5bの間に肘掛パネル2cが配置されている。このような本実施形態の椅子1によれば、肘掛パネル2cの後方が当接された2枚の背板5aによって塞がれているため、後方から悪意を有する者が物品収容凹部2dに手を伸ばすことを防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、容器状の物品収容凹部2dを肘掛パネル2cに設ける構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、肘掛パネル2cに上面から下方に向けて窪む凹部を形成し、この凹部を物品収容凹部とすることも可能である。
また、上記実施形態においては、物品収容凹部2dが、下方に向かって僅かに縮径することで内壁面がテーパー面とされた側壁部と、側壁部の下端縁に接続されて物品を下方から支持可能な底板とを備える構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上下に貫通した肘掛パネル2cの収容開口2c1の下方に水平に延設された棒部材を複数並列して配置し、これらの棒部材と収容開口2c1とを合わせて物品収容凹部とすることも可能である。
また、上記実施形態においては、座3を複数備える構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、座3を1つのみ備え、その座3の左右両側に支持構造体2が配置された構成とすることも可能である。
1……椅子、2……支持構造体、2a……支持強度部材、2b……外装部材、2c……肘掛パネル(肘掛部)、2c1……収容開口、2d……物品収容凹部、2d1……前端、2d2……中心位置、2d3……後端、2e……電源ソケット、2f……ケーブル、2g……ケーブル案内部、3……座、4……連結機構、5……背凭れ、5a……背板、5b……背当部材、5b1……背当面、5b2……最前部、S……接地面

Claims (4)

  1. 接地された支持構造体と、前記支持構造体に支持された背凭れとを備える椅子であって、
    前記背凭れは、
    前記支持構造体に接続された背板と、
    前記背板に支持されると共に、着座者を後方から支持する背当面が前方に向けられた状態で前記支持構造体の側方に配設された背当部材とを有し、
    前記支持構造体は、
    前記背当部材の背当面よりも後方から前記背当部材の前方に延設される肘掛部と、
    前記肘掛部の上面から下方に向けて窪んで設けられた物品収容凹部とを有し、
    前後方向にて、前記物品収容凹部の後端が前記背当部材の最も前側に位置する最前部よりも後方に配置されており、
    上方から見て、前記物品収容凹部の全体が常に覆われることなく露出されている
    ことを特徴とする椅子。
  2. 前記肘掛部の上面高さ位置にて、前記物品収容凹部の中心位置が前記背当部材の前記背当面よりも後方に配置されていることを特徴とする請求項1記載の椅子。
  3. 前記肘掛部の上面高さ位置にて、前記物品収容凹部の前端が前記背当部材の前記背当面よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の椅子。
  4. 複数の前記背凭れが前記背板同士を当接させて隣接配置され、隣接する前記背凭れの前記背当部材の間に前記肘掛部が配置されていることを特徴とする請求項1~いずれか一項に記載の椅子。
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