JP7333462B2 - 共重合体およびその製造方法、測定装置ならびに測定用担体 - Google Patents

共重合体およびその製造方法、測定装置ならびに測定用担体 Download PDF

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Description

本開示は、測定装置に用いられる高分子膜を形成する共重合体およびその製造方法、当該高分子膜を備えた測定装置および測定用担体に関する。
測定対象物質(例えば、生体分子)の濃度を測定する測定装置の一例として、弾性表面波センサが特許文献1に開示されている。このような測定装置は、検体に含まれる測定対象物質と相互作用する物質(例えば、抗体)が固定された検出部を備えている。上記検出部には、検体に含まれる測定対象物質と相互作用する物質を固定するために、高分子膜が形成されることが多い。
日本国特開2008-286606号公報
測定装置の検出部に形成される高分子膜には、上記の相互作用する物質を固定でき、かつ、高い化学的安定性を有することが要求されている。
一実施形態に係る共重合体は、下記式(1)で表される第1構造単位および下記式(2)で表される第2構造単位を含む共重合体である。
Figure 0007333462000001
(式(1)中、
は水素原子またはメチル基である。
およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
x1は1~4の整数である。)
Figure 0007333462000002
(式(2)中、
は水素原子またはメチル基である。
およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
x2は1~4の整数であり、yは3~7の整数である。)
一実施形態に係る共重合体の製造方法は、下記式(1)で表される第1構造単位および下記式(2)で表される第2構造単位を含む共重合体の製造方法であって、
Figure 0007333462000003
(式(1)中、
は水素原子またはメチル基である。
およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
x1は1~4の整数である。)
Figure 0007333462000004
(式(2)中、
は水素原子またはメチル基である。
およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
x2は1~4の整数であり、yは3~7の整数である。)
下記式(3)で表される構造単位を含む重合体を、下記式(4)で表される化合物と式(5)で表される化合物と反応させる工程を含み、
Figure 0007333462000005
(式(3)中、
は水素原子またはメチル基である。
およびRは各々独立して炭素数1~4のアルキル基である。
zは1~4の整数である。)
Figure 0007333462000006
(式(4)中、yは3~7の整数である。)
Figure 0007333462000007
上記工程が、上記式(3)で表される構造単位を含む重合体を、上記式(4)で表される化合物と反応させてから、上記式(5)で表される化合物と反応させる工程である、共重合体の製造方法である。
本開示に係る測定装置の一例を示す概略図である。 上記測定装置が備えるセンサを示す平面図である。 図1に示す検出部23が備える高分子を示す概念図である。 本開示に係る測定用担体の一例を示す平面図である。 参考例1における、各ポリマーのTGプロファイルの測定結果を示すグラフである。 本開示に係る共重合体の重合度と非特異的吸着量との関係を示すグラフである。 本開示に係る共重合体中のCBMA1の割合と抗体固定化量との関係を示すグラフである。 本開示に係る共重合体中のCBMA1の割合と血清に含まれる成分の非特異的吸着量との関係を示すグラフである。
〔実施形態1〕
以下、図面を適宜に用いて、本開示に係る測定装置に備えられるセンサについて説明する。図1に、本実施形態に係る測定装置100のセンサ2の概略を示す。
測定装置100は、測定対象(検体)から特定の物質(第1物質)を標的として検出することができる。第1物質5は、例えば、生体内物質である。上記生体内物質の例として、タンパク質、DNA、酵素反応の基質等を例示することができる。測定装置100は、第1物質を検出可能なセンサ2および測定装置100を制御することができる制御装置6を備える。
センサ2は、例えば、弾性波、QCM(Quartz Crystal Microbalance)、SPR(Surface Plasmon Resonance)、またはFET(Field Effect Transistor)などを利用するセンサであればよい。すなわち、センサ2は、電気信号と弾性波、QCM、SPR、FETなどを相互に変換することができればよい。一実施形態に係るセンサ2は、弾性波を利用するセンサである。すなわち、一実施形態に係る測定装置100は、センサ2を用いることによって、第1物質の存在に基づく弾性波の変化を電気信号の変化として検出することができる。センサ2は、下記高分子膜1を除いては、従来周知の方法によって作製すればよいまた、この場合、識別情報に含まれる検査情報には、弾性波の初期位相、および基板22の方位など、弾性波を利用するセンサに特有の情報が含まれてよい。
本実施形態の測定装置100では、センサ2は外部端子21を有している。センサ2は外部端子21を介して、測定装置100を制御する制御装置6と電気的に接続することができる。すなわち、センサ2と制御装置6は、外部端子21を介して互いに電気信号を入出力することができる。そのため、制御装置6は、センサ2から入力された電気信号に基づいて、例えば、第1物質を検出することができる。制御装置6は、例えば、検体に含まれる第1物質の濃度を算出してもよい。または、制御装置6は、例えば、第1物質を同定してもよい。制御装置6および外部端子21は、従来周知の技術によって作製すればよい。また、センサ2と制御装置6を電気的に接続する構成は、外部端子21に限定されない。例えば、センサ2と制御装置6が電気的に接続することができるのであれば、センサ2と制御装置6は、端子などにより物理的に接続されなくてもよい。例えば、センサ2と制御装置6は、電磁誘導によって電気的に接続されてもよい。
センサ2は、使い捨てのカートリッジであってもよい。これによれば、測定後にセンサ2を洗浄する工程が不要となり、不十分な洗浄による測定結果への影響を排除することができる。
図2に、センサ2の平面図を示す。センサ2は、基板22と、基板22上に位置した検出部23と、参照部24と、基板22上に検出部23を挟むように配された一対の第1IDT(Inter Digital Transducer)電極25aと、一対の第2IDT電極25bを備える。検出部23、参照部24、一対の第1IDT電極25a、および一対の第2IDT電極25bは、基板22上に位置してよい。
(基板)
基板22は、例えば圧電性を有する基板である。具体的には、基板22は、例えば水晶基板である。基板22は、弾性波を伝搬することができるのであれば、水晶基板に限られない。すなわち、基板22は、弾性波を伝搬することができる任意の材料で構成されればよい。例えば、基板22は、金、銀、銅、白金およびアルミニウム等の金属、タンタル酸リチウム、水晶などの圧電性を有する単結晶を含む基板であってもよい。また、基板22は、従来周知の手法により作製されればよい。
(検出部)
検出部23には、第1物質5と反応する物質(第2物質)が固定されている。したがって、検出部23において、検体に含まれる第1物質と固定された第2物質とが反応することができる。検出部23は、第1物質と第2物質とを反応させることによって、基板22の弾性波の伝搬特性が変化する。具体的には、検出部23は、例えば、第1物質と第2物質とを反応させることで、基板22にかかる重量、あるいは基板22の表面に接触する液体の粘度が変化する。これらの変化の大きさは、第1物質と第2物質の反応量に相関する。また、弾性波の特性(例えば位相、振幅、あるいは周期等)は、検出部23を伝搬することで変化する。特性の変化の大きさは、例えば、基板22にかかる重量の大きさ、あるいは基板22の表面に接触する液体の粘度の大きさなどと相関する。したがって、センサ2は、弾性波の特性の変化に基づいて、第1物質を検出することができる。具体的には、測定装置100は、例えば検体に含まれる第1物質の濃度を測定することができる。検出部23の詳細については後述する。
一対の第1IDT電極25aは、一対の第1IDT電極25a間に弾性波を発生させることができる。発生した弾性波のうち、基板22の表面を伝搬する弾性波は、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)ともいう。一対の第1IDT電極25aは、基板22において、検出部23を挟むように位置していればよい。一実施形態に係る測定装置100において、一対の第1IDT電極25aの一方に電気信号が入力される。入力された電気信号は、検出部23に向かって伝搬する弾性波に変換されて一方の第1IDT電極25aから発信される。発信された弾性波は、検出部23を通過する。他方の第1IDT電極25aは、検出部23を通過した弾性波を受信することができる。受信された弾性波は、電気信号に変換される。一対の第1IDT電極25aは、例えば、金、クロムまたはチタンなどの金属材料で形成されていればよい。また、一対の第1IDT電極25aは、単一の材料で構成された単層の電極、または複数の材料で構成された多層の電極であってもよい。
センサ2は、検出部23および一対の第1IDT電極25aの組合せを2つ以上有していてもよい。この場合、測定装置100は、例えば、組合せごとに異なる種類の標的物質を検出してもよい。または、測定装置100は、例えば、同じ種類の標的物質を複数の組合せで検出し、それぞれの検出結果を比較してもよい。
図3に、検出部23が備える高分子膜1を示す概念図を示す。検出部23において、基板22上にポリマー3を含む高分子膜1が固定されている。さらに、高分子膜1上に、第1物質5と反応する物質(第2物質4)が固定されている。
高分子膜1は、特異的吸着性が高くなるように調整された膜であり、非特異的吸着を低減するように調整された膜である。
(第1物質と第2物質)
第1物質5と第2物質4との反応は、センサ2の出力に変化をもたらす反応であればよい。このような反応として、例えば、酸化還元反応、酵素反応、抗原抗体反応、化学吸着、分子間相互作用、またはイオン間相互作用などによって第1物質5と第2物質4とが結合する反応であってもよい。あるいは、第1物質5と第2物質4との反応は、酵素反応等によって新たな物質(第3物質)を生成する反応であってもよい。
検出部23に固定される第2物質4は、第1物質5に応じて適宜選択すればよい。例えば、第1物質5が検体中の特定のタンパク質、DNA、または細胞などである場合は、第2物質4は、抗体、ペプチド、またはアプタマーなどを用いてもよい。また、例えば、第1物質5が抗体である場合は、第2物質4は抗原を用いてもよい。また、例えば、第1物質5が基質である場合は、第2物質4は酵素を用いてもよい。
測定装置100は、標的である第1物質5を間接的に検出してもよい。例えば、第1物質5に類似する物質を第2物質4として検出部23に固定してもよい。すなわち、例えば、第1物質5を抗原とする抗体と第1物質5とを予め反応させ、反応しなかった抗体を固定された第2物質4と反応させてもよい。この場合、測定装置100は、例えば、抗体の量が既知であれば、検出された抗体の量から間接的に第1物質5の量を算出することができる。
(ポリマー)
ポリマー3は高分子膜1を構成する。以下に、本開示の態様のポリマー3の一例(以下、「本実施形態のポリマー」と略記する)について説明する。
本実施形態のポリマーは、下記式(1)で表される第1構造単位および下記式(2)で表される第2構造単位を含む共重合体である。
Figure 0007333462000008
(式(1)中、
は水素原子またはメチル基である。
およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
x1は1~4の整数である。)
Figure 0007333462000009
(式(2)中、
は水素原子またはメチル基である。
およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
x2は1~4の整数であり、yは3~7の整数である。)
第1構造単位は、例えば、N-(カルボキシメチル)-N,N-ジメチル-2-[(2-メチル-1-オキソ-2-プロペン-1-イル)-オキシ]エタナミニウム(CBMA1)に由来する構造単位であってもよい。
第2構造単位は、例えば、下記式(8)で表される化合物に由来する構造単位であってもよい。
Figure 0007333462000010
(式(8)中、R、R、R、x2およびyはそれぞれ、式(2)中のR、R、R、x2およびyと同義である。)
ここで、本実施形態のポリマーは、化学的に安定な、式(1)で表される第1構造単位を有することにより、高分子膜の化学的安定性を向上させることができる。また、本実施形態のポリマーは、第2物質4との反応性が良好な、式(2)で表される第2構造単位中のカルボキシル基を有することにより、第2物質4が固定し易くなる。したがって、これら2つの構造単位を有する本実施形態のポリマーによって、第2物質4を固定し易く、化学的に安定な高分子膜を製造することができる。また、本実施形態のポリマーは、高い熱安定性、耐加水分解性を有する。
本実施形態のポリマーをバイオセンサ等の測定装置に使用するときは、高い化学的安定性を持たせつつ、第2物質4との反応性を良好とさせる点で、上記共重合体に含まれる第1構造単位および第2構造単位の合計の含有割合が80モル%以上であってもよく、90モル%以上であってもよく、95モル%以上であってもよい。
本実施形態のポリマーは、高い化学的安定性を持たせつつ、非特異的吸着を低減させる点で、上記共重合体に含まれる第1構造単位の割合は、50モル%以上であってもよく、60モル%以上であってもよく、80モル%以上であってもよい。また、上記割合は、95モル%以下であってもよく、90モル%以下であってもよい。
本実施形態のポリマーに関して、非特異的吸着を低減しつつ、第2物質4との反応性を良好とさせる点で、上記共重合体に含まれる第1構造単位に対する第2構造単位のモル比(第2構造単位/第1構造単位)が、1以下であってもよく、0.7以下であってもよく、0.3以下であってもよい。また、検体に含まれる測定対象物質と相互作用する物質との反応性を発現させるために、上記モル比は、0.05以上であってもよく、0.1以上であってもよい。
本実施形態のポリマーに関して、第2物質4との反応性を良好とさせる点で、上記共重合体に含まれる第2構造単位の割合は、5モル%以上であってもよく、10モル%以上であってもよく、20モル%以上であってもよい。また、非特異吸着低減の観点で、上記割合は、50モル%以下であってもよく、45モル%以下であってもよく、40モル%以下であってもよい。
本実施形態のポリマーは、本開示の効果を損なわない範囲で、第1構造単位および第2構造単位以外の構成単位を有していてもよい。例えば、本実施形態のポリマーは、下記式(3)で表される第3構造単位をさらに含んでいてもよい。
Figure 0007333462000011
(式(3)中、
は水素原子またはメチル基である。
およびRは各々独立して炭素数1~4のアルキル基である。
zは1~4の整数である。)
第3構造単位は、例えば、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート(DMAEMA)、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、およびN,N-ジイソプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート等に由来する構造単位であってもよい。
本実施形態のポリマーは、非特異的吸着の低減の点で、上記共重合体に含まれる第3構造単位の割合は、20モル%以下であることであってもよく、10モル%以下であってもよく、5モル%以下であってもよい。
本実施形態のポリマーの主鎖の少なくとも一方の末端は、基板22(測定基板12)への高分子膜への固定のし易さの点で、チオール基またはジチオエステル基を有していてもよく、チオール基であってもよい。
本実施形態のポリマーの数平均重合度は、膜形成密度の点で、25以上であってもよく、50以上であってもよく、200以上であってもよい。第1物質5が尿に含まれる物質であるときは、本実施形態のポリマーは高分子量であってもよい。また、本実施形態のポリマーは、ランダム共重合体、ブロック共重合体またはグラフト共重合体の何れであってもよい。
上記第1構造単位および上記第2構造単位を含む共重合体は、従来公知の有機分析手法により同定することができる。例えば、当該共重合体は、NMR(Nuclear Magnetic Resonance)によって同定されてもよい。または、例えば、液体クロマトグラフによって同定されてもよい。または、例えば、赤外分光法により同定されてもよい。すなわち、当該共重合体を同定する場合、これらの手法を実施可能な装置を用いればよい。当該共重合体を同定することが可能であれば、同定手法及び装置は、これらの手法及び装置に限定されるものではない。
<製造方法>
本実施形態のポリマーの製造方法は、ラジカル重合等の公知の重合方法によって製造することが可能である。以下に、本実施形態のポリマーの製造方法の一例を示す。
本実施形態のポリマーの製造方法の一例は、中間体の合成工程(ステップ1および2)、中間体の脱保護工程(ステップ3)、ポリマーの末端をチオール基(SH基)に置換する置換工程(ステップ4)を含む。以下、各工程を説明する。
<ステップ1および2:中間体の合成工程>
本工程では、上記式(3)で表される第3構造単位を含む重合体(以下、「出発重合体」と略記する場合がある)を、式(4)で表される化合物および式(5)で表される化合物と反応させる工程によって、中間体を合成する。中間体は式(6)で表される構造単位および式(7)で表される構造単位を含む重合体である。
Figure 0007333462000012
(式(4)中、yは3~7の整数である。)
Figure 0007333462000013
Figure 0007333462000014
(式(6)中のR、R、Rおよびx1はそれぞれ、式(1)中のR、R、Rおよびx1と同義である。)
Figure 0007333462000015
(式(7)中のR、R、R、x2およびyはそれぞれ、式(2)中のR、R、R、x2およびyと同義である。)
出発重合体は、市販品であってもよいし、合成して得られたものであってもよい。出発重合体に含まれる第3構造単位の割合は、80モル%以上であってもよく、90モル%以上であってもよい。
出発重合体の一例は、以下の化学式(9)で表される重合体である。
Figure 0007333462000016
(式(9)中、nは25~1000の整数である。)
出発重合体は例えば、RAFT重合(可逆的付加開裂連鎖移動重合)により合成することができる。出発重合体は、DMAEMA(メタクリル酸2-(ジメチルアミノ)エチル)等のモノマーを出発材料として、RAFT剤および重合開始剤を用いるRAFT重合によって合成することができる。RAFT重合によって得られた重合体は、末端にジチオエステル基を有するため、後述のチオール基への置換工程(ステップ4)を簡便かつ短時間で行うことができる。
RAFT剤の例として、ジチオエステル、トリチオカルボナート、ジチオカルバメートおよびジチオカルボナート等が挙げられる。重合開始剤の例として、過硫酸塩、過酸化物およびアゾ化合物等を挙げることができる。RAFT重合で用いる反応溶媒、反応触媒、反応温度、および、反応時間等に関しては、実施例の記載、および、RAFT重合の一般的な条件等も参照することができる。
反応制御の点で、出発重合体を、式(4)で表される化合物と反応させてから、式(5)で表される化合物と反応させる。組成比率の制御の点で、出発重合体に、式(4)で表される化合物と式(5)で表される化合物を別々に反応させてもよい。
出発重合体と式(4)で表される化合物との反応条件として、反応温度は反応促進の点から、40℃以上であってもよく、60℃以上であってもよく、溶媒の還流温度であってもよい。反応溶媒は、極性溶媒であればよく、反応溶媒としてDMF(ジメチルホルムアミド)、アセトニトリル、メタノール、エタノールなどが例示されるが、エタノールであってもよい。共重合比制御の観点から、式(4)で表される化合物を加える量は、出発重合体に含まれるアミノ基の量に対して所望の第2構造体の共重合比率を乗じた量としてもよい。例えば、第2構造体の共重合比率を20%としたい場合には、出発重合体に含まれるアミノ基の量に対して、0.2を乗じた量の式(4)で表される化合物を加えてもよい。式(4)で表される化合物のすべてを出発重合体のアミノ基と反応させる観点から、反応時間は6時間以上であってもよく、12時間以上であってもよく、24時間以上であってもよい。
出発重合体と式(4)で表される化合物とを反応させて得た反応物と、式(5)で表される化合物との反応条件に関して、反応温度は、反応促進の点から0℃以上であってもよく、10℃以上であってもよく、20℃以上であってもよい。反応溶媒は、極性溶媒であればよく、反応溶媒としてDMF、アセトニトリル、メタノール、エタノールなどが例示されるが、エタノールであってもよい。出発重合体と式(4)で表される化合物とを反応させて得た反応物に含まれるアミノ基の、式(5)で表される化合物との反応割合を向上させる観点から、式(5)で表される化合物を加える量は、出発重合体と式(4)で表される化合物とを反応させて得た反応物に含まれるアミノ基の量に対して、1.1倍以上であってもよく、1.2倍以上であってもよく、1.3倍以上であってもよい。一方で、廃棄物量低減の観点から、式(5)で表される化合物を加える量は、出発重合体と式(4)で表される化合物とを反応させて得た反応物に含まれるアミノ基の量に対して、3倍以下であってもよく、2倍以下であってもよい。出発重合体と式(4)で表される化合物とを反応させて得た反応物に含まれるアミノ基の、式(5)で表される化合物との反応割合を向上させる観点から、反応時間は、1時間以上であってもよく、2時間以上であってもよく、6時間以上であってもよい。反応を終了した後に、再沈殿精製により、未反応の式(5)で表される化合物を含む不純物を除去してもよい。
<ステップ3:中間体の脱保護工程>
本工程では、上記工程で得られた中間体の保護基(tert-ブチル基)を除去する(脱保護工程)。中間体の脱保護工程によって、本実施形態のポリマーが得られる。例えば、TFA(トリフルオロ酢酸)等の強酸を作用させることにより、保護基を除去することができる。脱保護工程で用いる反応溶媒、反応触媒、反応温度、および、反応時間等に関しては、実施例の記載、および、脱保護処理するときの一般的な条件等も参照することができる。
本工程によって得られるポリマーの一例は、以下の化学式(10)で表される重合体である。
Figure 0007333462000017
(式(10)中、nは25~1000の整数である。)
<ステップ4:ポリマー末端のチオール基への置換工程>
本工程では、ポリマー主鎖の末端をチオール基に置換する。ポリマー主鎖の末端をチオール基に置換することによって、基板22(測定基板12)にポリマーを固定し易くなる。式(3)で表される第3構造単位を含む重合体がRAFT重合により得られた重合体であるときは、ステップ3で得られたポリマーの末端はジチオエステル基を有する。当該ポリマーを含む溶液にエタノールアミンを添加することによって、ジチオエステル基がチオール基に置換される。チオール基への置換工程で用いる反応溶媒、反応触媒、反応温度、および、反応時間等に関しては、実施例の記載、および、チオール基への置換するときの一般的な条件等も参照することができる。
本工程によって得られるポリマーの一例は、以下の化学式(11)で表される重合体である。
Figure 0007333462000018
(式(11)中、nは25~1000の整数である。)
ポリマー3を基板22に固定化する方法として、例えば、溶媒にポリマー3を溶解させて得られたポリマー溶液を基板22に塗布し乾燥させる方法、放射線または紫外線によるグラフト重合、基板22の官能基との化学反応等が挙げられる。これらの方法によって、基板22上にポリマー3から構成される高分子膜1が形成される。
第2物質4をポリマー3(高分子膜1)上に固定する方法として、例えば、ポリマー3が有するカルボキシル基に第2物質4を共有結合させる方法が挙げられる。例えば、ポリマー3を、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)および1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)と反応させる(NHS/EDC活性化)。そして、ポリマー3が有するカルボキシル基がNHSエステル基に置換する。この活性化されたNHSエステル基に第2物質4のアミノ基を反応させることによって、第2物質4がポリマー3(高分子膜1)上に固定される。ポリマー3のNHS/EDC活性化は、基板22に固定化する前に行ってもよく、基板22の固定化後に行ってもよい。本実施形態のポリマーは、高い化学的安定性を有するため、NHS/EDC活性化によって分解が起こり難い。したがって、NHS/EDC活性化に伴う分解物に起因する非特異的吸着を低減することができる。
〔実施形態2〕
以下、図面を適宜に用いて、一実施形態に係る測定用担体について説明する。説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図4に、本実施形態に係る測定用担体11の概略構成を示す。測定用担体11の例として、ELISA(酵素結合免疫吸着)用のプレート等が挙げられる。
測定用担体11は、検体に含まれる標的物質(第1物質5)を特異的に捕捉するための検出領域31およびブロッキング剤等を非選択的に吸着させる非検出領域32を測定基板12の表面に備えている。検出領域31には、高分子膜1が固定されている。
高分子膜1上には、実施形態1で説明した高分子膜1と同様に、第1物質5と反応する第2物質4が固定されている。非検出領域32には、非特異的吸着性が高まるように調整された膜を固定していてもよい。
(測定用担体の使用例)
まず、検出領域31の高分子膜1に所望の第2物質4を固定する。また、非検出領域32に、ブロッキング剤を非選択的に吸着させる。その後、検体を検出領域31に接触させることにより、検体に含まれる標的物質である第1物質5が第2物質4と反応し、当該反応を検出試薬によって検出する。検出試薬の例として、酸化還元物質、蛍光物質、酵素および色素化合物等が挙げられる。
(測定基板)
測定基板12は、例えば、金、銀、銅、白金およびアルミニウム等の金属;ポリエチレンおよびポリプロピレン等のプラスチック;酸化チタン、シリカ、ガラスおよびセラミック等の無機素材;などであればよい。測定基板12は、これらの例に限定されない。
測定基板12の形状は、例えば、板状、粒子、微小構造体およびマイクロタイタープレート等であればよい。測定基板12の形状は、これらの例に限定されない。
(測定キット)
高分子膜1が固定された測定基板12と、第2物質4と、検出試薬とを含む測定キットも本開示の範囲に含まれる。第2物質4は、製品の製造時において高分子膜1に予め固定されていてもよいし、測定前にユーザによって固定されてもよい。
本実施形態に係る測定キットは、他の試薬や器具を含んでもよい。例えば、上述した、第2物質4および検出試薬以外の成分を備えていてもよい。また、バッファー等を備えていてもよい。また、本実施形態に係る測定キットは、複数の異なる試薬を、適切な容量および/または形態で混合していてもよいし、それぞれ別の容器により提供してもよい。また、本実施形態に係る測定キットには、上記第1物質5と第2物質4との反応の検出を得るための手順等を記載した指示書を含んでもよい。紙もしくはその他の媒体に書かれていても印刷されていてもよく、または磁気テープ、コンピューター等の読み取り可能なディスクまたはCD-ROM等のような電子媒体に付されてもよい。
以上、本開示に係る発明について、諸図面および実施例に基づいて説明してきた。しかし、本開示に係る発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。すなわち、本開示に係る発明は本開示で示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示に係る発明の技術的範囲に含まれる。つまり、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。また、これらの変形または修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。
以下の実施例中、特に記載がない限り、%は質量%を表す。以下の実施例において、CBMA1とは、N-(カルボキシメチル)-N,N-ジメチル-2-[(2-メチル-1-オキソ-2-プロペン-1-イル)-オキシ]エタナミニウムのことである。CBMA3とは、上記式(8)で表される化合物であって、式(8)中、R~Rがそれぞれメチル基であり、x2が2であり、yが3である化合物である。
〔実施例1〕共重合体の熱安定性の評価
次に示す3種類の共重合体A~C、およびCBMA2((2-カルボキシ-N,N-ジメチル-N-[2’-(メタクリロイル)オキシエチル]エタナミニウム(3-[[2-(メタクリロイルオキシ)エチル]ジメチルアンモニオ]プロピオナート)))のホモポリマー(p(CBMA2))に関して、その熱安定性を評価した。
共重合体A:CBMA1とCBMA3との共重合体であって、CBMA1とCBMA3との比率が8対2であり、重合度が50である共重合体
共重合体B:CBMA1とCBMA3との共重合体であって、CBMA1とCBMA3との比率が8対2であり、重合度が200である共重合体
共重合体C:CBMA1とCBMA3との共重合体であって、CBMA1とCBMA3との比率が6対4であり、重合度が50である共重合体
熱安定性の評価は、熱重量示差熱分析装置を用い、以下の測定条件にて行った。
測定装置:リガク製EVO-TG 8120
測定条件:昇温速度:10℃/分
測定温度:室温~700℃
雰囲気:窒素
測定容器:Pt
レファレンス:Al
サンプル量:約4mg
評価結果を図5に示す。
図5において、100℃に昇温するまですべてのポリマーの重量が減少したのは、ポリマーに吸着している水の蒸発に起因する。共重合体A~Cは、100~130℃まで重量が一定しており、熱安定性が高いことが分かった。これらのうち、共重合体AおよびBは、150℃まで重量が一定しており、熱安定性が特に高いことが分かった。
〔実施例2〕NHS/EDC活性化に対する共重合体の安定性の評価
抗体および酵素等の第2物質4を固定するとき、ポリマー(高分子膜)に、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)および1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)と反応させる(NHS/EDC活性化)。下記共重合体DおよびCBMA2のホモポリマーのNHS/EDC活性化に対する安定性を評価した。
共重合体D:CBMA1とCBMA3との共重合体であって、CBMA1とCBMA3との比率が8対2であり、重合度が100である共重合体
各ポリマーの粉末を、濃度が10mg/mLとなるように、0.2mol/L NHS、0.3mol/L EDC・HCl、37.5mmol/L HCl混合溶液に溶解して10分間活性化処理した。NHS/EDC活性化前後のポリマー中の-N(CH-および-N(CHの量を測定した。その結果を表1に示す。表1中の%はモル%である。表1中の各数値は、ポリマー中の-N(CH-および-N(CHの含有量を100モル%としたときの割合である。NHS/EDC活性化は3回行い、表1中の数値は、3回実施した後の数値である。
Figure 0007333462000019
表1に示すように、共重合体Dについては、NHS/EDC活性化前後で-N(CH-の量が変化しなかった。これに対して、CBMA2のホモポリマーについては、NHS/EDC活性化後に-N(CH-の量が減少し、-N(CHが増加した。これらの結果から、共重合体DはNHS/EDC活性化によって分解が起こり難いことが分かった。
〔実施例3〕CBMA1とCBMA3との比率が8対2であるポリマー(共重合体)の調製
以下の合成スキームに従って、共重合体を調製した。
Figure 0007333462000020
<1.ポリマーA1の合成>
ポリマーA1は、RAFT重合によって合成した。モノマーのN,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸(DMAEMA)を500mmol/L、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を3mmol/L、4-シアノ-4-(チオベンゾイル)スルファニルペンタン酸(CTA)を10mmol/Lとなるようにトルエンに溶解させ、脱酸素下、60℃で24時間反応させた。反応後、ヘキサンとイソプロピルアルコール(IPA)との混合溶媒(ヘキサン/IPA=9/1(体積比))を投入した。そして、沈殿物を濾過して乾燥させることによってポリマーA1(n=50)を得た。得られたポリマーA1の重合度は、NMR分光法により測定した。下記測定条件で得られた1H-NMRスペクトルにおける、末端のベンゼン環に由来する7.50ppm~8.50ppmのピークの面積と三級アミンのメチル基についたプロトンに由来する2.30ppm付近のピークの面積との比率から算出した。
測定装置:ブルカーバイオスピン株式会社 ADVANCEIII HD 400型
測定条件:溶媒:重水
温度:30℃
基準:HOピークを4.70ppmとする
積算:300回
また、n(重合度)=25、100または200であるポリマーA1を作製した。表2に、n=25、50、100または200であるポリマーA1を合成したときに使用したDMAEMA、AIBNおよびCTAの濃度を示す。
Figure 0007333462000021
<2.ポリマーA1と化合物B1との反応(Step_1)>
エタノール5mLに、ポリマーA1中のモノマー繰り返しユニットの量が5.0mmolとなるよう溶解させた溶液にB1を1.0mmol加え、還流しながら18時間反応させた。
<3.化合物B2との反応(Step_2)>
Step_1の反応後の溶液に、B2を4.5mmol加え、室温で8時間~10時間反応させたのち、ヘキサン/イソプロピルアルコール=9/1(体積比)の混合溶媒に投入し、得られた沈殿物を回収し、乾燥させ、ポリマーC1の固体を得た。
<4.保護基の削除(Step_3)>
ポリマーC1中のモノマー繰り返しユニットの量の濃度が0.75mol/Lとなるように、Step_2で得られたポリマーC1の固体をTFAに溶解させ、室温で8時間反応させた。反応後溶媒を留去し、ポリマーF1の乾固物を得た。
<5.ポリマー末端のSH基への置換(Step_4)>
Step_3により得られたポリマーF1を50mg/mLとなるよう水に溶解させ、当該ポリマーに対し30倍モル量のエタノールアミンと、当該ポリマーに対し等モル量のトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)とを加え、室温で1時間反応させた。溶媒留去後、得られた固体をメタノールに溶解させ、テトラヒドロフランに投入し、得られた沈殿物を回収した。さらに、得られた沈殿物を水に溶解させた水溶液を作成し、半透膜で作られた袋に充填した。得られた水溶液の入った袋を、大過剰の水に浸漬することで透析による不純物の除去を行った。透析後、半透膜で作られた袋中の水溶液を凍結乾燥により乾燥させ、ポリマーE1の固体を得た。
得られたポリマーをNMR分光法により分析した結果、CBMA1とCBMA3との比率は8対2(CBMA1/CBMA3=8/2)であった。分析条件は下記の条件で行った。
測定装置:ブルカーバイオスピン株式会社 ADVANCEIII HD 400型
測定条件:溶媒:重水
温度:30℃
基準:HOピークを4.70ppmとする
積算:300回
CBMA1とCBMA3の比率の算出方法:
CBMA1ユニットにおける四級アミンのメチル基についたプロトンに由来する3.30ppm~3.35ppmのピーク面積と、CBMA3ユニットにおける四級アミンのメチル基についたプロトンに由来する3.20ppm~3.25ppmのピーク面積との比率からCBMA1とCBMA3との比率を算出した。
〔実施例4〕CBMA1とCBMA3との比率が6対4であるポリマー(共重合体)の調製
「2.ポリマーA1と化合物B1との反応(Step_1)」において、化合物B1の添加量を2mmolに変更し、「3.化合物B2との反応(Step_2)」において、化合物B2の添加量を3.5mmolに変更した以外は、実施例3と同じ合成スキームに従って、共重合体(ポリマーE1)を調製した。得られたポリマーをNMR分光法により分析した結果、CBMA1とCBMA3との比率は6対4(CBMA1/CBMA3=6/4)であった。
〔実施例5〕共重合体の重合度と非特異的吸着量との関係
CBMA1とCBMA3との共重合体であって、CBMA1とCBMA3との比率が8対2である共重合体(共重合体Eと総称する)の重合度と非特異的吸着量との関係を調べた。具体的には、重合度の異なる共重合体Eからなる高分子膜を検体である尿と接触させ、当該高分子膜への尿成分の非特異的吸着量を下記条件により測定した。
測定装置:GEヘルスケア社製 Biacore X100
測定条件:ランニング緩衝液:HBS-P
温度:25℃
流速:10uL/分
検体接触時間:9分(検体注入量 90uL)
表面にポリマー膜を形成させたSPRチップを用い、検体注入後9分間ランニング緩衝液を流した後のSPR信号値と、検体注入前のSPR信号値との差分を非特異的吸着量とした。
ポリマー膜を形成させたSPRチップの作成条件:SIA kit Au(GEヘルスケア社製)をピラニア溶液で洗浄後、ポリマーを濃度5mg/mLとなるように溶解した50%メタノール溶液に18時間浸漬し、ポリマー膜を形成させた。その後、チップをmilli-Qで洗浄し、窒素流にて乾燥させた。
図6にその結果を示す。図6に示すように、共重合体Eの重合度が高まるのに伴って、尿成分の非特異的吸着量が減少した。この結果から、本実施例の共重合体Eからなる高分子膜の非特異的吸着量を低減するためには、共重合体Eの重合度を高めればよいことが明らかとなった。
〔実施例6〕共重合体中のCBMA1の割合と抗体固定化量または血清非特異的吸着量との関係
以下の4つの重合体を用いて、共重合体中のCBMA1の割合と抗体固定化量または血清に含まれる成分の非特異的吸着量(血清非特異的吸着量)との関係を評価した。4つの重合体の重合度はそれぞれ200である。
(1)CBMA1のホモポリマー(CBMA1の割合が100%)
(2)CBMA3のホモポリマー(CBMA1の割合が0%)
(3)実施例4で調製した共重合体E(CBMA1の割合が60%)
(4)実施例5で使用した共重合体(CBMA1の割合が80%)
抗体固定化量は、SPR装置によって測定した。また、検体を尿から血清に変更する以外は実施例5と同様の手順で血清非特異的吸着量を測定した。
測定装置:GEヘルスケア社製 Biacore X100
測定条件:ランニング緩衝液:HBS-P
温度:25℃
流速:10uL/分
抗体溶液接触時間:9分(抗体溶液注入量 90uL)
表面にポリマー膜を形成させた後、活性化処理を行ったSPRチップを用い、抗体注入後、0.3Mの塩化ナトリウムを含む10mM炭酸緩衝液(pH=9)を15分流した後のSPR信号値と、抗体溶液注入前のSPR信号値との差分を抗体固定化量とした。
・ポリマー膜を形成させたSPRチップの作成条件:SIA kit Au(GEヘルスケア社製)をピラニア溶液で洗浄後、ポリマーを濃度5mg/mLとなるように溶解した50%メタノール溶液に18時間浸漬し、ポリマー膜を形成させた。その後、チップをmilli-Qで洗浄し、窒素流にて乾燥させた。
・活性化処理条件:ポリマー膜を形成したSPRチップに、0.2mol/L NHS、0.3mol/L EDC・HCl、37.5mmol/L HCl混合溶液を滴下し、10分間活性化処理した。10分後、この溶液を除去しmilli-Qで20秒洗浄し、窒素流にて乾燥させた。
各重合体の抗体固定化量の測定結果を図7、血清非特異的吸着量の測定結果を図8に示す。また、表3は実施例6の結果をまとめた表である。
Figure 0007333462000022
表3中、「CBMA1の割合」は、重合体に含まれるCBMA1の割合を示す。各評価項目は以下のように基準を設定した。
<抗体固定化量の評価基準>
A:抗体固定化量が高い(1000RU超)。
B:測定装置または測定用担体の高分子膜の使用に十分な抗体固定化量である(250~1000RU)。
C:測定装置または測定用担体の高分子膜の使用には適さない抗体固定化量である(250RU未満)。
<血清非特異的吸着量の評価基準>
A:血清非特異的吸着量が低い(800RU未満)。
B:測定装置または測定用担体の高分子膜の使用に許容される血清非特異吸着量である(800~1300RU)。
C:血清非特異的吸着量が多い(1300RU超)。
<総合評価>
A:「抗体固定化量」または「血清非特異的吸着量」の評価項目に「C」が存在せず、測定装置または測定用担体の高分子膜への使用として適する。
B:「抗体固定化量」または「血清非特異的吸着量」の評価項目に「C」が存在し、測定装置または測定用担体の高分子膜への使用として適さない。
CBMA1の割合が60%の重合体およびCBMA1の割合が80%の重合体は、表3に示すように総合評価がAとなり、測定装置または測定用担体の高分子膜への使用として適することが分かった。
一方、CBMA1のホモポリマー(CBMA1の割合が100%の重合体)は、血清非特異的吸着量は低減されていた一方、抗体固定化量が低く、総合評価がBとなった。また、CBMA3のホモポリマー(CBMA1の割合が0%の重合体)は、抗体固定化量が高かった一方、血清非特異的吸着量が多く、総合評価がBとなった。
以上の実施例から、上記式(1)で表される第1構造単位および上記式(2)で表される第2構造単位を含む共重合体によれば、高い化学的安定性を有する。よって、従来材料と比較して、より取り扱い易く、かつ、検体に含まれる測定対象物質と相互作用する物質を固定できる高分子膜を製造できることが示された。
本開示は、高分子膜が形成された検出部を備える測定装置、測定用プレートに利用することができる。
1 高分子膜
2 センサ
3 ポリマー
4 第2物質
5 第1物質
6 制御装置
11 測定用担体
12 測定基板
21 外部端子
22 基板
23 検出部
24 参照部
25a 第1IDT電極
25b 第2IDT電極
26 流路部材
27 供給口
28 排出口
31 検出領域
32 非検出領域
100 測定装置

Claims (8)

  1. 下記式(1)で表される第1構造単位および下記式(2)で表される第2構造単位を含み、
    (式(1)中、
    は水素原子またはメチル基である。
    およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
    x1は1~4の整数である。)
    (式(2)中、
    は水素原子またはメチル基である。
    およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
    x2は1~4の整数であり、yは3~7の整数である。)
    前記共重合体に含まれる前記第1構造単位の割合は、50モル%以上95モル%以下であり、
    前記共重合体に含まれる前記第2構造単位の割合は、5モル%以上50モル%以下である、共重合体。
  2. 前記共重合体に含まれる前記第1構造単位および前記第2構造単位の合計の含有割合が80モル%以上である、請求項1に記載の共重合体。
  3. 前記共重合体に含まれる前記第1構造単位に対する前記第2構造単位のモル比(第2構造単位/第1構造単位)が1以下である、請求項1または2に記載の共重合体。
  4. 下記式(3)で表される第3構造単位をさらに含む、請求項1~のいずれか1項に記載の共重合体。
    (式(3)中、
    は水素原子またはメチル基である。
    およびRは各々独立して炭素数1~4のアルキル基である。
    zは1~4の整数である。)
  5. 前記共重合体の少なくとも一方の末端が、チオール基またはジチオエステル基を有する、請求項1~のいずれか1項に記載の共重合体。
  6. 請求項1~のいずれかに記載の共重合体を含む高分子膜を備える測定装置。
  7. 請求項1~のいずれかに記載の共重合体を含む高分子膜を備える測定用担体。
  8. 下記式(1)で表される第1構造単位および下記式(2)で表される第2構造単位を含む共重合体の製造方法であって、
    (式(1)中、
    は水素原子またはメチル基である。
    およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
    x1は1~4の整数である。)
    (式(2)中、
    は水素原子またはメチル基である。
    およびRは各々独立して水素原子または炭素数1~4のアルキル基である。
    x2は1~4の整数であり、yは3~7の整数である。)
    下記式(3)で表される構造単位を含む重合体を、下記式(4)で表される化合物と式(5)で表される化合物と反応させる工程を含み、
    (式(3)中、
    は水素原子またはメチル基である。
    およびRは各々独立して炭素数1~4のアルキル基である。
    zは1~4の整数である。)
    (式(4)中、yは3~7の整数である。)
    前記工程が、前記式(3)で表される構造単位を含む重合体を、前記式(4)で表される化合物と反応させてから、前記式(5)で表される化合物と反応させる工程であり、
    前記共重合体に含まれる前記第1構造単位の割合は、50モル%以上95モル%以下であり、
    前記共重合体に含まれる前記第2構造単位の割合は、5モル%以上50モル%以下である、共重合体の製造方法。
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