JP7332216B1 - 伝送線路付きアンテナ、及び伝送線路付きアンテナの製造方法 - Google Patents

伝送線路付きアンテナ、及び伝送線路付きアンテナの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信機能を有する電子機器に内蔵する際に必要な省スペースに対応した薄型構造であるとともに、高周波帯における信号反射や伝送ロスが大幅に改善された構造の伝送線路付きアンテナを提供することを目的とする。【解決手段】伝送線路付きアンテナ1は、第1導体21が形成された第1基材11と、第1導体21を覆うカバーレイ14と、第2導体22が形成された第2基材12と、第3導体23が形成された第3基材13を備え、第2基材12とカバーレイ14と第1基材11と第3導体23は熱圧着されており、第1導体21は、アンテナ導体31と、伝送線路導体32と、第1グランド導体41を有しており、第2導体22は、アンテナ導体31の接地部に超音波接合されており、第2導体22と第3導体23は、伝送線路導体32を囲んだ状態で互いに超音波接合されている構成である。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に用いられる伝送線路付きアンテナに関する。
従来、アンテナ基板を有する無線カードモジュールが知られている(特許文献1:特開2002-092576号公報)。また、伝送線路導体を囲むように第2導体と第3導体を配設し超音波接合した伝送線路が提案されている(特許文献2:特開2021-083040号公報)。
特開2002-092576号公報 特開2021-083040号公報
ラップトップパーソナルコンピュータやスマートフォン等の通信機能を有する電子機器は、小型・軽量化が進んでいる。しかしながら、特許文献1に記載の無線カードモジュールは、さらなる小型化が難しい。そこで、アンテナ基板に同軸ケーブルを半田付けした同軸ケーブル一体型モジュールが提案されており、市販されている。同軸ケーブル一体型モジュールは、同軸ケーブルの外径サイズがネックになっており、電子機器に内蔵する際に、同軸ケーブルを引き回すためのスペースを確保する必要がある。尚且つ、同軸ケーブルとアンテナを半田付けしているので、信号反射や伝送ロスが大きいという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、通信機能を有する電子機器に内蔵する際に必要な省スペースに対応した薄型構造であるとともに、高周波帯における信号反射や伝送ロスが大幅に改善された構造の伝送線路付きアンテナを提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る伝送線路付きアンテナは、第1導体が形成された第1基材と、前記第1導体を覆うカバーレイと、第2導体が形成された第2基材と、第3導体が形成された第3基材を備え、前記カバーレイは前記第1基材に熱圧着されており、前記第2基材は前記カバーレイに熱圧着されており、前記第3基材は前記第1基材に熱圧着されており、前記第1導体は、アンテナ導体と、前記アンテナ導体の給電部に接続されている伝送線路導体と、前記伝送線路導体の端部に近接している第1グランド導体を有しており、前記第2導体は、前記アンテナ導体の接地部に超音波接合されており、前記第2導体と前記第3導体は、前記伝送線路導体を囲んだ状態で互いに超音波接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、アンテナ導体と伝送線路導体とが同種材料で一体形成されているので、アンテナ接続部における信号反射や伝送ロスを大幅に改善することができる。尚且つ、第1基材とカバーレイと第2基材と第3基材を積層し、熱圧着と超音波接合を組み合わせた一体構造になっているので、省スペースに対応した薄型構造にできる。
本発明に係る伝送線路付きアンテナの製造方法は、第1導体が形成された第1基材と、前記第1導体を覆うカバーレイと、第2導体が形成された第2基材と、第3導体が形成された第3基材を備え、前記カバーレイは前記第1基材に熱圧着されており、前記第2基材は前記カバーレイに熱圧着されており、前記第3基材は前記第1基材に熱圧着されており、前記第1導体は、アンテナ導体と、前記アンテナ導体の給電部に接続されている伝送線路導体と、前記伝送線路導体の端部に近接している第1グランド導体を有する構成の伝送線路付きアンテナを製造する製造方法であって、前記第2導体を、前記アンテナ導体の接地部に超音波接合し、前記第2導体と前記第3導体を、前記伝送線路導体を囲んだ状態で互いに超音波接合することを特徴とする。
この構成によれば、アンテナ導体と伝送線路導体とを同種材料で一体形成しているので、アンテナ接続部における信号反射や伝送ロスを大幅に改善することができる。尚且つ、第1基材とカバーレイと第2基材と第3基材を積層し、熱圧着と超音波接合を組み合わせて一体構造にするので、省スペースに対応した薄型構造のアンテナと伝送線路とを同時にまとめて製造することができる。よって、製造工数を大幅に削減できる。
一例として、前記第1基材と前記カバーレイはフッ素樹脂からなる構成である。これにより、高速伝送に対応できる。一例として、前記アンテナ導体は逆F型のアンテナ部を有している構成である。これにより、高周波のマルチバンドに対応したアンテナ部にすることができる。一例として、周波数2.45GHz帯と周波数5.2GHz帯の2周波に対応したアンテナ部にすることが容易にできる。
一例として、前記伝送線路導体は、前記端部から直線状に延設した直線部と前記直線部から曲折した曲折部を有しており、前記曲折部と前記給電部とが繋がっている構成である。これにより、アンテナ部と伝送線路とを交差配置できるので、配線の引き回し長さを短くすることが容易にできる。一例として、前記第2導体と前記第3導体は、いずれも平面視でL字形状を呈している構成である。これにより、アンテナ部と伝送線路とを直交配置できるので、配線の引き回し長さを最も短くできる。
一例として、前記第2導体と前記第3導体は、外形が同じ大きさに設定されている。同じ外形の第2導体と第3導体が表裏同じ位置に設けられているので、基材の反りが防止できる。
一例として、前記第1導体は、前記伝送線路導体に近接した第2グランド導体を有しており、前記第2グランド導体は、前記伝送線路導体を挟んで前記接地部と対向して配されており、前記第3導体は、底面視で前記接地部に重なる位置に、複数の貫通孔が形成されている構成である。つまり、給電部と繋がっている箇所の伝送線路導体を、第2導体と第2グランド導体と接地部と第3導体が囲んだ状態で互いに超音波接合している構成であるので、シールド効果をより高めることができる。そして、第2導体と第3導体が対向配置されているので、加工時の応力が相殺されて、基材の反りが防止できる。
一例として、前記第1導体は、前記伝送線路導体に近接した第2グランド導体を有しており、前記第2グランド導体は、前記伝送線路導体を挟んで前記接地部と対向して配されており、前記第2導体と前記第3導体を、前記接地部を挟んで重ねて、アンビルを前記第2導体に当接させ、錐台が所定間隔で配されたホーンを前記アンビルに対向する方向から突いて前記接地部に当接させて、前記アンビルと前記ホーンとによって、前記第3導体と前記接地部を超音波接合する構成である。これにより、第2導体と接地部と第3導体が重なった部分はアンビルで抑えることで超音波接合時に導体が引っ張られることが防止できる。尚且つ、超音波接合時に熱可塑性樹脂が必要以上に押し出されることが防止できるとともに、超音波接合後に熱可塑性樹脂が熱収縮したときに、熱歪みが緩和できる。よって、省スペースに対応した薄型構造であるとともに、高周波帯における信号反射や伝送ロスが大幅に改善された構造の伝送線路付きアンテナを製造することができる。
本発明の伝送線路付きアンテナによれば、通信機能を有する電子機器に内蔵する際に必要な省スペースに対応した薄型構造であるとともに、高周波帯における信号反射や伝送ロスが大幅に改善された構造の伝送線路付きアンテナが実現できる。
図1は本実施形態の伝送線路付きアンテナの例を示す概略の平面図である。 図2Aは図1に示す伝送線路付きアンテナの側面図であり、図2Bは図1に示す伝送線路付きアンテナの底面図である。 図3は図1に示す伝送線路付きアンテナのIII-III線断面図である。 図4は図1に示す伝送線路付きアンテナのIV-IV線断面図である。 図5Aは図1に示す伝送線路付きアンテナにおける第1シールドの例を示す概略の平面図であり、図5Bは図1に示す伝送線路付きアンテナにおけるカバーレイの例を示す概略の平面図であり、図5Cは図1に示す伝送線路付きアンテナにおけるベースの例を示す概略の平面図であり、図5Dは図1に示す伝送線路付きアンテナにおける第2シールドの例を示す概略の平面図である。 図6Aは図1に示す伝送線路付きアンテナにおける超音波接合構造を示す概略の断面図であり、図6Bはアンビルの例を示す概略の斜視図であり、図6Cはホーンの例を示す概略の斜視図である。 図7は図1に示す伝送線路付きアンテナを、シート状のワークの状態で同時にまとめて製造する場合の例を示す概略の平面図である。 図8は図1に示す伝送線路付きアンテナを、モニタの背面側に取付ける場合の例を示す概略の背面図である。 図9は本実施形態の伝送線路付きアンテナにおけるSパラメータをシミュレーションした結果を示す周波数特性グラフ図である。 図10は本実施形態の伝送線路付きアンテナの製造手順を示すフローチャート図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。本実施形態の伝送線路付きアンテナ1は、フレキシブル多層配線基板から構成されており、アンテナ導体31と伝送線路導体32が同種材料で一体形成されている構成である。図1は伝送線路付きアンテナ1の例を示す概略の平面図であり、破線で囲んだエリアP4は平面視でのアンテナ導体31の拡大図を示している。図2Aは伝送線路付きアンテナ1の側面図である。図2Bは伝送線路付きアンテナ1の底面図であり、破線で囲んだエリアP5は底面視でのアンテナ導体31の拡大図を示している。図3は図1のIII-III線断面図である。図4は図1のIV-IV線断面図である。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1~図4に示すように、伝送線路付きアンテナ1は、第1導体21が形成された第1基材11と、第1導体21を覆うカバーレイ14と、第2導体22が形成された第2基材12と、第3導体23が形成された第3基材13を備える。カバーレイ14は第1基材11に熱圧着されており、第2基材12はカバーレイ14に熱圧着されており、第3基材13は第1基材11に熱圧着されており、一体構造になっている。そして、第2導体22は、アンテナ導体31の接地部31cに超音波接合されており、第2導体22と第3導体23は、伝送線路導体32を囲んだ状態で互いに超音波接合されており、接地部31cと伝送線路導体32とは、第2導体22と第3導体23によってシールドされている。一例として、伝送線路導体32の入力端にコネクタ43が実装されて制御回路に接続され、前記制御回路とアンテナ導体31が信号接続される。
図5Aは第1シールド35の例を示す概略の平面図であり、図5Bはカバーレイ14の例を示す概略の平面図であり、図5Cはベース30の例を示す概略の平面図であり、図5Dは第2シールド36の例を示す概略の平面図である。図5Cに示すように、第1導体21は、アンテナ導体31と、アンテナ導体31の給電部31aに接続されている伝送線路導体32と、伝送線路導体32の端部32aに近接している第1グランド導体41を有している。第1導体21は、伝送線路導体32に近接した第2グランド導体42を有しており、第2グランド導体42は、伝送線路導体32を挟んで接地部31cと対向して配されている。
一例として、伝送線路導体32は、端部32aから直線状に延設した直線部32bと、直線部32bから曲折した曲折部32cを有しており、曲折部32cと給電部31aとが繋がっている。一例として、アンテナ導体31のアンテナ部31bと、伝送線路導体32の直線部32bとは、直交配置されている。
一例として、第1基材11とカバーレイ14は熱可塑性のフッ素樹脂からなる。一例として、第2基材12と第3基材13は熱可塑性のポリイミド樹脂からなる。一例として、アンテナ導体31は逆F型のアンテナ部31bを有している。
図5Aと図5Dに示すように、第2導体22が形成された第1シールド35と、第3導体23が形成された第2シールド36は、いずれも平面視でL字形状を呈しており、外形が同じ大きさに設定されている。図5Aに示すように、第1シールド35は、伝送線路導体32の端部32aを露出させるために貫通させた第5窓部35aが形成されている。
図3と図5Bと図5Cに示すように、ベース30は、第2導体22と第3導体23を超音波接合させるために貫通させた第1窓部11aが複数形成されており、且つ、カバーレイ14は、第2導体22と第3導体23を超音波接合させるために貫通させた第2窓部14aが複数形成されている。図5Bに示すように、カバーレイ14は、第2導体22と接地部31cを超音波接合させるために貫通させた第3窓部14bが複数形成されており、且つ、カバーレイ14は、第2導体22と第2グランド導体42を超音波接合させるために貫通させた第4窓部14cが形成されている。
図1と図2と図4に示すように、第2導体22は、平面視で接地部31cに重なる位置に、窪み22aが複数形成されている。
図7に示すように、一例として、伝送線路付きアンテナ1は、シート状のワークの状態で同時にまとめて製造される。伝送線路付きアンテナ1は、第1間隔P1で形成され、後述する分割ステップにて分割されて、単体の伝送線路付きアンテナ1になる。
図8は、伝送線路付きアンテナ1を、ラップトップパーソナルコンピュータやスマートフォン等の通信機能を有する電子機器におけるモニタ71の背面側に取付ける場合の例を示す概略の背面図である。通信機能を有する電子機器は、一例として、ベゼル70の背面側に、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイからなる平面形状のモニタ71が配されている。伝送線路付きアンテナ1は、逆F型のアンテナ部を有しており、高周波のマルチバンドに対応している。一例として、伝送線路付きアンテナ1は、平面視でL字形状を呈しており、厚さは0.5mm以下に設定される。
本実施形態の伝送線路付きアンテナ1によれば、モニタ71の背面側に一対で取付けることができるので、電子機器に内蔵する際に必要な省スペースに対応できる。また、伝送線路付きアンテナ1の最外層は絶縁樹脂材料で覆われているので、内部導体の酸化が防止できるとともに、電子機器内部への取付けが容易にできる。なお、上記構成は一例であり、伝送線路付きアンテナ1は、モニタ形状、モニタサイズまたはモニタ配置に応じて任意の形状に設定することができる。一例として、伝送線路付きアンテナ1は、平面視でI字形状にすることができる。
図9は本実施形態の伝送線路付きアンテナ1におけるSパラメータをシミュレーションした結果を示す周波数特性グラフ図である。縦軸は反射信号レベルであり、横軸は掃引周波数である。シミュレーション結果から、伝送線路付きアンテナ1は、周波数2.45GHz帯と周波数5.2GHz帯の2周波に対応したアンテナ部になっていることが確認できた。
伝送線路付きアンテナ1の製造装置は、一例として、上流側から順に、第1導体形成機、不要領域除去機、第1接合機、熱圧着機、第2接合機、検査機、分割取出し機、が配設されており、そして、これらを制御するコントローラを備える。
続いて、本発明に係る伝送線路付きアンテナ1の製造方法について、以下に説明する。
図10は本実施形態の伝送線路付きアンテナ1の製造手順を示すフローチャート図である。伝送線路付きアンテナ1は、一例として、第1導体形成ステップS1、不要領域除去ステップS2、第1接合ステップS3、第2接合ステップS4、熱圧着ステップS5、検査ステップS6、分割ステップS7の順に製造される。
一例として、第1導体21と第2導体22と第3導体23は、銅または銅合金からなる。第1導体形成ステップS1は、サブトラクティブ法によって、両面銅張基板にエッチング処理を施して、第1基材11の第1主面に、アンテナ導体31と伝送線路導体32と第1グランド導体41と第2グランド導体42を形成し、第1基材11の第2主面から導体を除去してベース30にする。これにより、反りを防止して平坦なベース30にできる。上記以外の方法として、アディティブ法によって、第1基材11の第1主面にパターンめっき処理を施して、アンテナ導体31と伝送線路導体32と第1グランド導体41と第2グランド導体42を形成し、ベース30にすることもできる。
一例として、第1基材11とカバーレイ14は、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)、クロロトリフルオロエチレン-エチレン共重合体(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、その他既知の熱可塑性のフッ素樹脂から選択される。一例として、第2基材12と第3基材13は熱可塑性のポリイミド樹脂(PE)からなる。
不要領域除去ステップS2は、ベース30とカバーレイ14とを重ね合わせた状態で、不要領域除去機を用いて、不要領域を打ち抜いて長方形状に貫通した窓部を複数形成する。前記窓部は、第1窓部11aおよび第2窓部14aである。なお、上記以外の構成として、不要領域を予め打ち抜いて長方形状に貫通した窓部を形成した状態にして、不要領域除去ステップS2を省くことも可能である。
第1接合ステップS3は、第1接合機を用いて、ワークにおける前記不要領域が除去された箇所にて、第2導体22を第3導体23に超音波接合する。
第2接合ステップS4は、第2接合機を用いて、ワークにおける第3窓部14bおよび第4窓部14cにて、第2導体22を接地部31cに超音波接合するとともに、第2導体22を第2グランド導体42に超音波接合する。上記以外の構成として、第1接合ステップS3と第2接合ステップS4の順序を入れ替える場合があり、第1接合ステップS3と第2接合ステップS4を同時に一括して行う場合がある。
図6A~図6Cに示すように、一例として、第2導体22を接地部31cに超音波接合するに際し、第1シールド35に上から当接するアンビル51と、アンビル51に対向して接地部31cに下から当接する錐台が所定ピッチで配されているホーン52とを用いて、ホーン52をアンビル51に対向する方向から突いて第3導体23に貫通孔23aを形成し、続いて、接地部31cに当接させて、アンビル51とホーン52とによって、第2導体22と接地部31cを超音波接合する。一例として、第2導体22を第2グランド導体42に超音波接合するに際し、第1シールド35に上から当接するアンビル51と、アンビル51に対向して第2グランド導体42に下から当接する錐台が所定ピッチで配されているホーン52とを用いて、ホーン52をアンビル51に対向する方向から突いて第3導体23に貫通孔23aを形成し、続いて、第2グランド導体42に当接させて、アンビル51とホーン52とによって、第2導体22と第2グランド導体42を超音波接合する。
一例として、アンビル51における第1シールド35に当接する面は、先端が0.2mm×0.2mm、突起角度斜め45度の四角錐台がピッチ1.13mmで一列に配置されている。一例として、ホーン52は、先端が直径0.2mmの円錐台であり、ピッチを1.13mmとして一列に配置されている。
熱圧着ステップS5は、熱圧着機を用いたロールプレスにて、ワークを一括で熱圧着する。これにより、カバーレイ14は第1基材11に熱圧着されて、第2基材12はカバーレイ14に熱圧着されて、第3基材13は第1基材11に熱圧着される。
検査ステップS6は、一例として、検査機の接触ピンをアンテナ導体31と伝送線路導体32に接触させて通電することでアンテナ導体31と伝送線路導体32が断線していないこと、及び導通レベルが正常範囲内であることを検査する。分割ステップS7は、分割取出し機の打ち抜き刃によって、ワークを所定のカットラインに沿って打ち抜く。このようにして、本実施形態の伝送線路付きアンテナ1が製造される。
[実施例]
実施例の伝送線路付きアンテナ1は、第1基材11はフッ素樹脂(PFA)からなる。カバーレイ14はフッ素樹脂(PFA)からなる。第2基材12はポリイミド樹脂(PE)からなる。第3基材13はポリイミド樹脂(PE)からなる。第1導体21、第2導体22および第3導体23は銅からなり、厚さは12μmである。実施例の伝送線路付きアンテナ1は、一例として、全長が202mmであり、厚さが0.348mmであり、アンテナ導体31の長さが49mmであり、アンテナ導体31の幅が11.0mmであり、伝送線路導体32の幅が5.0mmである。実施例の試作品と、基板アンテナ+同軸ケーブルの市販品とを特性比較したところ、実施例の試作品は、市販品に比べて、信号反射や伝送ロスが抑えられて、特性が大幅に向上することが確認できた。
上述の実施例は、第1基材11とカバーレイ14にPFAを用いたが、この例に限定されず、既知の熱可塑性樹脂が適用可能である。上述の実施例は、単体の伝送線路付きアンテナ1で説明したが、この例に限定されない。伝送線路付きアンテナ1を複数配設した構成にすることも可能である。伝送線路付きアンテナ1は、平面視でL字形状やI字形状にすることができ、電子機器に内蔵する際の配線仕様に合わせて任意の形状に設定することができる。伝送線路付きアンテナ1は、既知の高周波帯に合わせてアンテナ部を任意の形状に設定することができる。本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。
1 伝送線路付きアンテナ
11 第1基材、11a 第1窓部
12 第2基材
13 第3基材
14 カバーレイ、14a 第2窓部、14b 第3窓部、14c 第4窓部
21 第1導体
22 第2導体、22a 窪み
23 第3導体、23a 貫通孔
30 ベース
31 アンテナ導体、31a 給電部、31b アンテナ部、31c 接地部
32 伝送線路導体、32a 端部、32b 直線部、32c 曲折部
35 第1シールド、35a 第5窓部
36 第2シールド
41 第1グランド導体
42 第2グランド導体
43 コネクタ
51 アンビル
52 ホーン
70 ベゼル
71 モニタ
P1 第1ピッチ

Claims (7)

  1. 第1導体が形成された第1基材と、前記第1導体を覆うカバーレイと、第2導体が形成された第2基材と、第3導体が形成された第3基材を備え、前記カバーレイは前記第1基材に熱圧着されており、前記第2基材は前記カバーレイに熱圧着されており、前記第3基材は前記第1基材に熱圧着されており、
    前記第1導体は、アンテナ導体と、前記アンテナ導体の給電部に接続されている伝送線路導体と、前記伝送線路導体の端部に近接している第1グランド導体を有しており、
    前記第2導体は、前記アンテナ導体の接地部に超音波接合されており、前記第2導体と前記第3導体は、前記伝送線路導体を囲んだ状態で互いに超音波接合されていること
    を特徴とする伝送線路付きアンテナ。
  2. 前記第1導体は、前記伝送線路導体に近接した第2グランド導体を有しており、前記第2グランド導体は、前記伝送線路導体を挟んで前記接地部と対向して配されており、
    前記第3導体は、底面視で前記接地部に重なる位置に、複数の貫通孔が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の伝送線路付きアンテナ。
  3. 前記第1基材と前記カバーレイはフッ素樹脂からなり、前記アンテナ導体は逆F型のアンテナ部を有しており、前記伝送線路導体は、前記端部から直線状に延設した直線部と前記直線部から曲折した曲折部を有しており、前記曲折部と前記給電部とが繋がっていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の伝送線路付きアンテナ。
  4. 前記第2導体と前記第3導体は、いずれも平面視でL字形状を呈しており、外形が同じ大きさに設定されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の伝送線路付きアンテナ。
  5. 第1導体が形成された第1基材と、前記第1導体を覆うカバーレイと、第2導体が形成された第2基材と、第3導体が形成された第3基材を備え、前記カバーレイは前記第1基材に熱圧着されており、前記第2基材は前記カバーレイに熱圧着されており、前記第3基材は前記第1基材に熱圧着されており、前記第1導体は、アンテナ導体と、前記アンテナ導体の給電部に接続されている伝送線路導体と、前記伝送線路導体の端部に近接している第1グランド導体を有する構成の伝送線路付きアンテナを製造する製造方法であって、
    前記第2導体を、前記アンテナ導体の接地部に超音波接合し、前記第2導体と前記第3導体を、前記伝送線路導体を囲んだ状態で互いに超音波接合すること
    を特徴とする伝送線路付きアンテナの製造方法。
  6. 前記第1導体は、前記伝送線路導体に近接した第2グランド導体を有しており、前記第2グランド導体は、前記伝送線路導体を挟んで前記接地部と対向して配されており、
    前記第2導体と前記第3導体を、前記接地部を挟んで重ねて、アンビルを前記第2導体に当接させ、錐台が所定間隔で配されたホーンを前記アンビルに対向する方向から突いて前記接地部に当接させて、前記アンビルと前記ホーンとによって、前記第3導体と前記接地部を超音波接合すること
    を特徴とする請求項5に記載の伝送線路付きアンテナの製造方法。
  7. 前記第1基材と前記カバーレイはフッ素樹脂からなり、前記アンテナ導体は逆F型のアンテナ部を有しており、前記伝送線路導体は、前記端部から直線状に延設した直線部と前記直線部から曲折した曲折部を有しており、前記曲折部と前記給電部とが繋がっていること
    を特徴とする請求項5または6に記載の伝送線路付きアンテナの製造方法。
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