JP6382420B1 - フラットケーブル及びフラットケーブルの製造方法 - Google Patents
フラットケーブル及びフラットケーブルの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6382420B1 JP6382420B1 JP2017187193A JP2017187193A JP6382420B1 JP 6382420 B1 JP6382420 B1 JP 6382420B1 JP 2017187193 A JP2017187193 A JP 2017187193A JP 2017187193 A JP2017187193 A JP 2017187193A JP 6382420 B1 JP6382420 B1 JP 6382420B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- cable
- metal thin
- signal line
- flat cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
【課題】フラットケーブルの製造コストを低減する。【解決手段】ケーブル長手方向に延在し金属薄膜からなる信号線と、信号線をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆する一対の絶縁層と、一対の絶縁層をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆し金属薄膜からなる一対の遮蔽層と、少なくとも一方の絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜の間を接続して導通する導電性部材とを備え、導電性部材は、一対の金属薄膜のうちの一方の金属薄膜の外表面に沿って当接して延在する延在部と、延在部の両端部から延在部の延在方向と交差する方向にそれぞれ突出し、一対の金属薄膜と、一対の金属薄膜の間の絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通する一対の突出部と、を備え、一対の突出部の少なくとも一方の先端側には、一対の金属薄膜のうちの他方の金属薄膜の外表面に沿って当接するように折り曲げられた折り曲げ部が形成される、フラットケーブルが提供される。【選択図】図2
Description
本発明は、フラットケーブル及びフラットケーブルの製造方法に関する。
従来、スマートフォンを含む携帯電話、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の電子機器において、筐体の内部空間を有効に利用することによって機器の小型化を実現するために、信号伝送路としてフラットケーブルが広く利用されている。
このようなフラットケーブルとして、ケーブル長手方向に延在し金属薄膜からなる信号線と、信号線をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆する一対の絶縁層と、一対の絶縁層をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆し金属薄膜からなる一対の遮蔽層とを備えるフラットケーブルがある(例えば、特許文献1を参照。)。
ところで、上記のフラットケーブルでは、絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜同士を導通する必要性が生じ得る。例えば、フラットケーブルにおいて、信号線により伝送される信号がケーブル外部からの電磁ノイズによる影響を受けることを抑制する目的で、ケーブル外部からの電磁ノイズを遮蔽するために金属薄膜からなる遮蔽層が設けられる。フラットケーブルにおいて一対の絶縁層をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆するように一対の遮蔽層が設けられる場合には、一対の遮蔽層同士を導通して同電位にする必要がある。ここで、絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜同士の導通は、例えば、一対の金属薄膜及び絶縁層を貫通する貫通穴を穿孔してスルーホールめっきを施す方法により実現されることが考えられる。しかしながら、スルーホールめっきを利用して一対の金属薄膜同士を導通させる工程は比較的高いコストがかかるので、フラットケーブルの製造コストが増大するおそれがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、製造コストを低減することが可能な、新規かつ改良されたフラットケーブル及びフラットケーブルの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ケーブル長手方向に延在し金属薄膜からなる信号線と、前記信号線をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆する一対の絶縁層と、前記一対の絶縁層をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆し金属薄膜からなる一対の遮蔽層と、少なくとも一方の前記絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜の間を接続して導通する導電性部材と、を備え、前記導電性部材は、前記一対の金属薄膜のうちの一方の金属薄膜の外表面に沿って当接して延在する延在部と、前記延在部の両端部から前記延在部の延在方向と交差する方向にそれぞれ突出し、前記一対の金属薄膜と、前記一対の金属薄膜の間の前記絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通する一対の突出部と、を備え、前記一対の突出部の少なくとも一方の先端側には、前記一対の金属薄膜のうちの他方の金属薄膜の外表面に沿って当接するように折り曲げられた折り曲げ部が形成される、フラットケーブルが提供される。
前記一対の遮蔽層の間が前記導電性部材によって接続されて導通され、当該導電性部材の前記一対の突出部は、前記信号線に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ位置し、前記一対の遮蔽層と、前記一対の絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通してもよい。
前記一対の遮蔽層の間を導通する前記導電性部材は、ケーブル長手方向に間隔を空けて複数並設され、隣り合う前記導電性部材の間隔は、前記信号線によって伝送される信号の周波数に基づいて設定されてもよい。
前記信号線は、ケーブル幅方向に間隔を空けて複数設けられ、前記複数の信号線のうちの一部の信号線が、ケーブル厚み方向の両側から前記一対の絶縁層及び前記一対の遮蔽層により挟まれて被覆され、前記一対の遮蔽層の間を導通する前記導電性部材の前記一対の突出部は、前記一部の信号線に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ設けられてもよい。
前記信号線は、前記一対の絶縁層のうちの一方の前記絶縁層を介して前記信号線と異なる他の信号線と離隔され、前記信号線と前記他の信号線との間が前記導電性部材によって接続されて導通され、当該導電性部材の前記一対の突出部は、前記信号線と、前記信号線と前記他の信号線との間の前記絶縁層と、前記他の信号線とをケーブル厚み方向に貫通してもよい。
前記信号線と前記他の信号線との間を導通する前記導電性部材は、前記信号線の端部と前記他の信号線の端部との間を接続してもよい。
前記導電性部材は、銅又は銅合金によって形成されてもよい。
前記導電性部材の表面には、金メッキ処理が施されてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ケーブル長手方向に延在し金属薄膜からなる信号線、一対の絶縁層及び金属薄膜からなる一対の遮蔽層を、前記信号線が前記一対の絶縁層によりケーブル厚み方向の両側から挟まれて被覆され、前記一対の絶縁層が前記一対の遮蔽層によりケーブル厚み方向の両側から挟まれて被覆されるように設置する設置工程と、前記設置工程の後に、少なくとも一方の前記絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜の間を導電性部材によって接続して導通する導通工程と、前記導通工程の後に、前記信号線、前記一対の絶縁層及び前記一対の遮蔽層を加熱しケーブル厚み方向に加圧する加熱加圧工程と、を含むフラットケーブルの製造方法であって、前記導電性部材は、延在部と、前記延在部の両端部から前記延在部の延在方向と交差する方向にそれぞれ突出する一対の突出部とを備え、前記導通工程において、前記一対の金属薄膜と、前記一対の金属薄膜の間の前記絶縁層とが前記一対の突出部によってケーブル厚み方向に貫通され、前記加熱加圧工程において、前記延在部が前記一対の金属薄膜のうちの一方の前記金属薄膜の外表面に沿って当接して延在した状態で、前記一対の突出部の少なくとも一方の先端側の部分が前記一対の金属薄膜のうちの他方の金属薄膜の外表面に沿って当接するように折り曲げられる、フラットケーブルの製造方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、フラットケーブルの製造コストを低減することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、本明細書では、各図面を参照して各構成要素について説明するが、各構成要素の形状、各構成要素の寸法、各構成要素間の位置関係及び各構成要素間の相対的な寸法はあくまでも一例に過ぎず、必ずしも実際の構成要素の寸法及び位置関係を正確に表現するものではない。
<1.フラットケーブルの構成>
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係るフラットケーブル1の構成について説明する
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係るフラットケーブル1の構成について説明する
図1は、本実施形態に係るフラットケーブル1の構成の一例を模式的に示す上面図である。図2は、本実施形態に係るフラットケーブル1の構成の一例を模式的に示す図1におけるA−A断面についての断面図である。A−A断面は、具体的には、導電性部材130を通りケーブル長手方向に直交する断面である。図3は、本実施形態に係るフラットケーブル1の構成の一例を模式的に示す図1におけるB−B断面についての断面図である。B−B断面は、具体的には、信号線111の端部を通りケーブル長手方向に直交する断面である。なお、本明細書で参照する各図面は、フラットケーブルの長手方向であるケーブル長手方向をX方向とし、フラットケーブルの幅方向であるケーブル幅方向をY方向とし、フラットケーブルの厚み方向であるケーブル厚み方向をZ方向として示されている。なお、以下では、ケーブル厚み方向(Z方向)を上下方向として説明し、具体的には、図1における紙面表側を上側と定義し、紙面裏側を下側と定義する。
フラットケーブル1は、例えば、図1〜図3に示されるように、下部材110と、上部材120と、導電性部材130とを備える。
下部材110及び上部材120は、一方向に延在する板形状を有し、互いに同一方向に延在した状態でケーブル厚み方向に対向して当接する。具体的には、下部材110は、両端部に他の部分と比較して幅が広い幅広部110aを有する。下部材110における両側の幅広部110aの間の部分が、幅広部110aと比較して幅が狭い幅狭部110bに相当する。上部材120は、下部材110の幅狭部110bと当接する。例えば、上部材120と下部材110の幅狭部110bとの間でケーブル幅方向及びケーブル長手方向の寸法は一致し、上部材120の下面と下部材110の幅狭部110bの上面とが対向して全面に亘って当接し得る。下部材110及び上部材120は、下部材110の絶縁層112と上部材120の絶縁層122とが互いに溶着されることによって、互いに固定される。導電性部材130は、下部材110及び上部材120を貫通した状態で、下部材110及び上部材120に対して固定される。
下部材110は、例えば、図2及び図3に示されるように、信号線111と、絶縁層112と、遮蔽層113と、接地導体114とを備える。
信号線111は、ケーブル長手方向に延在し、金属薄膜からなる。具体的には、信号線111は、導電性が比較的高い金属によって形成される。例えば、信号線111を形成する金属として、銅又はアルミニウムが用いられる。
絶縁層112は、信号線111をケーブル厚み方向の下側から被覆するように設けられる。具体的には、絶縁層112はケーブル長手方向に延在し、絶縁層112の上面のケーブル幅方向の中央部に信号線111が当接して配置される。絶縁層112は、熱可塑性プラスチックからなる。例えば、絶縁層112を形成する熱可塑性プラスチックとして、液晶ポリマーが用いられる。
遮蔽層113は、絶縁層112をケーブル厚み方向の下側から被覆するように設けられる。具体的には、遮蔽層113は、ケーブル長手方向に延在する。例えば、絶縁層112と遮蔽層113との間でX−Y平面視における形状及び寸法は一致し、絶縁層112の下面と遮蔽層113の上面とは全面に亘って当接し得る。遮蔽層113は、金属薄膜からなる。具体的には、遮蔽層113は、導電性が比較的高い金属によって形成される。例えば、遮蔽層113を形成する金属として、銅又はアルミニウムが用いられる。
接地導体114は、信号線111に対してケーブル幅方向の両側において、ケーブル長手方向に延在する。具体的には、図1に示されるように、幅狭部110bでは、接地導体114における信号線111に対してケーブル幅方向の一側の部分と他側の部分とは互いに離隔され、幅広部110aでは、接地導体114における信号線111に対してケーブル幅方向の一側の部分と他側の部分とが互いに接続される。また、接地導体114は、幅狭部110bでは、絶縁層112の上面におけるケーブル幅方向の両端部にそれぞれ当接して配置され、幅広部110aでは、絶縁層112の上面における外縁部に当接して配置される。接地導体114は、金属薄膜からなる。具体的には、接地導体114は、導電性が比較的高い金属によって形成される。例えば、接地導体114を形成する金属として、銅又はアルミニウムが用いられる。
上部材120は、例えば、図2に示されるように、絶縁層122と、遮蔽層123と、接地導体124とを備える。
絶縁層122は、信号線111をケーブル厚み方向の上側から被覆するように設けられる。具体的には、絶縁層122はケーブル長手方向に延在し、絶縁層122の下面のケーブル幅方向の中央部に信号線111が当接して配置される。絶縁層122は、熱可塑性プラスチックからなる。例えば、絶縁層122を形成する熱可塑性プラスチックとして、液晶ポリマーが用いられる。
遮蔽層123は、絶縁層122をケーブル厚み方向の上側から被覆するように設けられる。具体的には、遮蔽層123は、ケーブル長手方向に延在する。例えば、絶縁層122と遮蔽層123との間でケーブル幅方向及びケーブル長手方向の寸法は一致し、絶縁層122の上面と遮蔽層123の下面とは全面に亘って当接し得る。遮蔽層123は、金属薄膜からなる。具体的には、遮蔽層123は、導電性が比較的高い金属によって形成される。例えば、遮蔽層123を形成する金属として、銅又はアルミニウムが用いられる。
接地導体124は、信号線111に対してケーブル幅方向の両側に一対設けられ、ケーブル長手方向に延在する。具体的には、接地導体124は、絶縁層122の下面におけるケーブル幅方向の両端部にそれぞれ当接して配置される。また、接地導体124は、下部材110の接地導体114とケーブル厚み方向に対向して当接する。例えば、接地導体124と幅狭部110bにおける接地導体114との間でケーブル幅方向及びケーブル長手方向の寸法は一致し、接地導体124の下面と幅狭部110bにおける接地導体114の上面とは全面に亘って当接し得る。接地導体124は、金属薄膜からなる。具体的には、接地導体124は、導電性が比較的高い金属によって形成される。例えば、接地導体124を形成する金属として、銅又はアルミニウムが用いられる。
上記のように、フラットケーブル1は、ケーブル長手方向に延在し金属薄膜からなる信号線111と、信号線111をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆する一対の絶縁層112,122と、一対の絶縁層112,122をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆し金属薄膜からなる一対の遮蔽層113,123とを備える。
導電性部材130は、一対の絶縁層112,122のうちの少なくとも一方の絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜の間を接続して導通する。具体的には、導電性部材130は、一対の遮蔽層113,123の間を接続して導通する。フラットケーブル1において、一対の遮蔽層113,123は、一対の絶縁層112,122を介してケーブル厚み方向に離隔される。このように、本実施形態では、一対の遮蔽層113,123は、少なくとも一方の絶縁層を介して離隔され、導電性部材130による導通の対象となる本発明に係る一対の金属薄膜の一例に相当する。
導電性部材130は、例えば、図2に示されるように、延在部131と、一対の突出部132とを備える。
延在部131は、遮蔽層123の上面に沿って当接して延在する。具体的には、延在部131は、遮蔽層123の上面におけるケーブル幅方向の一端部から他端部に沿って当接し、ケーブル幅方向に延在する。
上記のように、延在部131は、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜のうちの一方の金属薄膜の外表面に沿って当接して延在する。
一対の突出部132は、延在部131の両端部からケーブル厚み方向の下側へ向けてそれぞれ突出し、一対の遮蔽層113,123と、一対の絶縁層112,122とをケーブル厚み方向に貫通する。一対の突出部132は、信号線111に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ位置する。具体的には、一対の突出部132は、フラットケーブル1におけるケーブル幅方向の両端部にそれぞれ位置する。ゆえに、一対の突出部132は、具体的には、遮蔽層123、絶縁層122、接地導体124、接地導体114、絶縁層112及び遮蔽層113をこの順にケーブル厚み方向に貫通する。
上記のように、一対の突出部132は、延在部131の両端部から延在部131の延在方向と交差する方向にそれぞれ突出する。また、一対の突出部132は、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜と、当該一対の金属薄膜の間の絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通する。
一対の突出部132の先端側には、遮蔽層113の下面に沿って当接するように折り曲げられた折り曲げ部132aがそれぞれ形成される。具体的には、ケーブル幅方向の一側の折り曲げ部132aはケーブル幅方向の他側へ向けて折り曲げられ、ケーブル幅方向の他側の折り曲げ部132aはケーブル幅方向の一側へ向けて折り曲げられる。
上記のように、一対の突出部132の少なくとも一方の先端側には、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜のうちの他方の金属薄膜の外表面に沿って当接するように折り曲げられた折り曲げ部132aが形成される。
フラットケーブル1では、具体的には、一対の遮蔽層113,123の間が一対の突出部132により接続されて導通されることによって、一対の遮蔽層113,123同士が同電位に維持される。より具体的には、遮蔽層113、遮蔽層123、接地導体114及び接地導体124が同電位となる。また、遮蔽層113、遮蔽層123、接地導体114及び接地導体124のうちの少なくとも1つが、例えば、フラットケーブル1が搭載される電子機器の筐体と接続されて接地される。例えば、幅広部110aにおける接地導体114の上面が電子機器の筐体と接続されて接地される。それにより、信号線111を接地された同電位の金属薄膜によって覆うことができるので、ケーブル外部からの電磁ノイズを遮蔽することができる。
導電性部材130は、具体的には、導電性が比較的高い金属によって形成される。例えば、遮蔽層123を形成する金属として、銅又は銅合金が用いられる。
また、フラットケーブル1の信号線111により伝送される信号は、具体的には、周波数が比較的高い高周波信号である。ゆえに、導電性部材130に流れる電流は、表皮効果が作用することによって導電性部材130の表層に特に集中しやすい。よって、表層に電流が集中することによる導通性の低下を抑制するために、導電性部材130の表面には導電性が比較的高い金属を用いたメッキ処理が施されることが好ましい。例えば、導電性部材130の表面には、このようなメッキ処理として金メッキ処理が施される。
また、後述されるように、フラットケーブル1の製造方法において、導通の対象となる一対の金属薄膜と当該一対の金属薄膜の間の絶縁層とを導電性部材130によって貫通する工程と、導電性部材130の一部を折り曲げる工程が行われる。ゆえに、導電性部材130の機械的特性(例えば、剛性等)は、これらの工程を実現し得る程度の値に適宜設定される。
また、導電性部材130は、具体的には、ケーブル長手方向に間隔を空けて複数並設される。隣り合う導電性部材130の間隔は、信号線111によって伝送される信号の周波数に基づいて設定される。ここで、一対の遮蔽層113,123における隣り合う導電性部材130の間の部分が信号線111によって伝送される信号の周波数において共振する場合、伝送損失の増大の要因となる。ゆえに、隣り合う導電性部材130の間隔は、具体的には、所望の周波数の信号を信号線111によって伝送する場合にこのような共振を抑制し得るように、信号の周波数に基づいて適宜設定されるのが好ましい。なお、隣り合う導電性部材130の間隔は、等間隔であってもよく、互いに異なってもよい。
なお、上記では、図1〜図3を参照してフラットケーブル1の構成の一例について説明したが、フラットケーブル1の構成はこのような例に特に限定されない。
例えば、一対の絶縁層112,122及び一対の遮蔽層113,123により挟まれて被覆される信号線111が複数あってもよい。その場合、導電性部材130の一対の突出部132は、複数の信号線111に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ設けられ得る。
また、例えば、一対の遮蔽層113,123がさらに絶縁層によって覆われてもよい。具体的には、上述した下部材110、上部材120及び導電性部材130を備えるフラットケーブル1の外周部に周方向に沿って絶縁層が巻かれてもよい。
また、例えば、フラットケーブル1の構成から接地導体が省略されてもよい。例えば、フラットケーブル1の構成から接地導体114又は接地導体124の少なくとも一方が省略されてもよい。その場合、遮蔽層のうちの少なくとも1つをフラットケーブル1が搭載される電子機器の筐体と接続して接地することによって、ケーブル外部からの電磁ノイズを遮蔽することができる。ただし、接地導体を信号線111に対してケーブル幅方向の両側に設けることによって、信号線111の周囲を覆う同電位の金属薄膜の密度を高めることができるので、ケーブル外部からの電磁ノイズを遮蔽する効果を向上させることができる。ゆえに、接地導体が信号線111に対してケーブル幅方向の両側に設けられることがより好ましい。
<2.フラットケーブルの製造方法>
続いて、図4〜図9を参照して、本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法について説明する。
続いて、図4〜図9を参照して、本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法について説明する。
図4は、本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法における下部材110についての準備工程の様子の一例を模式的に示す斜視図である。図5は、本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法における上部材120についての準備工程の様子の一例を模式的に示す斜視図である。図6は、本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法における設置工程の様子の一例を模式的に示す斜視図である。図7は、本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法における導通工程の様子の一例を模式的に示す斜視図である。図8は、本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法における導通工程の様子の一例を模式的に示す断面図である。具体的には、図8では、図1におけるA−A断面についての導通工程の様子の一例が模式的に示されている。図9は、本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法における加熱加圧工程の様子の一例を模式的に示す斜視図である。
本実施形態に係るフラットケーブル1の製造方法は、例えば、準備工程と、設置工程と、導通工程と、加熱加圧工程とを含む。
準備工程は、下部材110及び上部材120をそれぞれ製造して準備する工程である。ゆえに、準備工程は、下部材110についての準備工程と上部材120についての準備工程とを含む。
下部材110についての準備工程では、例えば、まず、シート状の絶縁体の上下両面に金属薄膜が積層される。次に、得られた積層体の金属薄膜にエッチング処理が施される。具体的には、シート状の絶縁体の上面側の金属薄膜における信号線111に対応する部分と接地導体114に対応する部分との間の部分(具体的には、図4に示される部分E10)がエッチング処理によって除去される。
次に、エッチング処理が施された積層体のX−Y平面視における形状が所望の形状になるように形状加工(例えば、抜き加工)が行われる。具体的には、図4に示されるように、下部材110の両端側に幅広部110aが形成され両端の幅広部110aの間に幅狭部110bが形成されるように形状加工が行われる。それにより、下部材110が製造される。具体的には、シート状の絶縁体の上下両面に金属薄膜が積層された積層体から複数の下部材110が製造され得る。
なお、下部材110についての準備工程では、例えば、シート状の絶縁体の上下両面に銅箔が積層された銅張積層板と称される積層体を用いて下部材110を製造することによって、フラットケーブル1の製造コストをより低減することができる。
上部材120についての準備工程では、例えば、まず、シート状の絶縁体の上下両面に金属薄膜が積層される。次に、得られた積層体の金属薄膜にエッチング処理が施される。具体的には、シート状の絶縁体の下面側の金属薄膜におけるケーブル幅方向の両端部の接地導体124にそれぞれ対応する部分の間の部分(具体的には、図5に示される部分E20)がエッチング処理によって除去される。
次に、エッチング処理が施された積層体のX−Y平面視における形状が所望の形状になるように形状加工(例えば、抜き加工)が行われる。具体的には、図5に示されるように、上部材120と下部材110の幅狭部110bとの間でケーブル幅方向及びケーブル長手方向の寸法が一致するように形状加工が行われる。それにより、上部材120が製造される。具体的には、シート状の絶縁体の上下両面に金属薄膜が積層された積層体から複数の上部材120が製造され得る。
なお、上部材120についての準備工程では、例えば、シート状の絶縁体の上下両面に銅箔が積層された銅張積層板と称される積層体を用いて上部材120を製造することによって、フラットケーブル1の製造コストをより低減することができる。
設置工程は、信号線111、一対の絶縁層112,122及び一対の遮蔽層113,123を、信号線111が一対の絶縁層112,122によりケーブル厚み方向の両側から挟まれて被覆され、一対の絶縁層112,122が一対の遮蔽層113,123によりケーブル厚み方向の両側から挟まれて被覆されるように設置する工程である。
設置工程では、例えば、準備工程により得られた下部材110及び上部材120がケーブル厚み方向に重ね合されて設置される。具体的には、図6に示されるように、下部材110及び上部材120が、上部材120の下面と下部材110の幅狭部110bの上面とが対向して全面に亘って当接するように重ね合されて設置される。それにより、信号線111が一対の絶縁層112,122によりケーブル厚み方向の両側から挟まれて被覆され、一対の絶縁層112,122が一対の遮蔽層113,123によりケーブル厚み方向の両側から挟まれて被覆される。
導通工程は、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜の間を導電性部材130によって接続して導通する工程である。具体的には、導通工程において、一対の遮蔽層113,123の間が導電性部材130によって接続されて導通される。なお、導電性部材130は、例えば、銅製の棒状部材の両端部を折り曲げることにより、延在部131と、一対の突出部132とを形成することによって、予め製造される。
導通工程では、例えば、準備工程により重ね合されて設置された下部材110及び上部材120に対してケーブル厚み方向の上側から導電性部材130の突出部132が挿入される。具体的には、図7に示されるように、導電性部材130が、突出部132の先端が下方を向いた状態で、上部材120の遮蔽層123の上面に対してケーブル厚み方向に押し当てられる。それにより、突出部132の先端が遮蔽層123の上面から上部材120の内部に挿入される。その後、突出部132の先端が遮蔽層123、絶縁層122、接地導体124、接地導体114、絶縁層112及び遮蔽層113をこの順に貫通する。
また、例えば、導通工程では、上面に凹部51が設けられた図8に示されるような型50を用いて、導電性部材130の下部材110及び上部材120への挿入が行われる。型50の凹部51の形状は、具体的には、導電性部材130の幅に対応する幅を有し一方向(例えば、図8におけるY方向)に延在する溝形状である。また、凹部51の両端部には、凹部51の底部側に向かうにつれて凹部51の延在方向の中央側へ傾斜する傾斜面51aが設けられる。
導電性部材130の下部材110及び上部材120への挿入は、例えば、このような型50の上に下部材110及び上部材120が置かれた状態で行われる。具体的には、下部材110及び上部材120は、下部材110及び上部材120のケーブル幅方向の両端部が凹部51の両端側の縁部上に位置するように型50の上に置かれる。ゆえに、図8において二点鎖線により示されるように、下部材110及び上部材120を貫通した導電性部材130の一対の突出部132の先端側の部分が型50の凹部51の両端側の傾斜面51aに押し当てられて、傾斜面51aに沿って折り曲げられる。よって、一対の突出部132は、下部材110の遮蔽層113の下面に沿って当接しないものの、ケーブル幅方向の中央側へ向けて折り曲げられた状態となる。それにより、導通工程の後において、導電性部材130が下部材110及び上部材120から抜け落ちることを抑制することができる。
上記のように、導通工程において、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜と、当該一対の金属薄膜の間の絶縁層とが一対の突出部132によってケーブル厚み方向に貫通される。
加熱加圧工程は、信号線111、一対の絶縁層112,122及び一対の遮蔽層113,123を加熱しケーブル厚み方向に加圧する工程である。
加熱加圧工程では、例えば、導通工程により一対の遮蔽層113,123の間が導電性部材130によって接続されて導通されたフラットケーブル1が加熱された金型によりケーブル厚み方向の両側から加圧される。具体的には、図9に示されるように、フラットケーブル1が下型61の上面に置かれた状態でフラットケーブル1の上面に対してケーブル厚み方向に上型62が押し当てられる。なお、加熱加圧工程では、図9に示されるように、下型61及び上型62の間にフラットケーブル1が複数並設されて置かれてもよい。下型61及び上型62の内部には、例えば、電熱線が通っており、電熱線に電流が印加されることによって下型61及び上型62が加熱された状態になる。具体的には、下型61及び上型62は、絶縁層112,122の融点より高い温度まで加熱される。
下型61及び上型62が加熱された状態で、フラットケーブル1が下型61及び上型62によりケーブル厚み方向に加圧されることによって、下部材110の絶縁層112と上部材120の絶縁層122とが互いに溶着される。また、導電性部材130については、延在部131が上型62と当接した状態で、一対の突出部132の先端側の部分が下型61によってケーブル幅方向の中央側へ向けてさらに折り曲げられる。それにより、延在部131が上部材120の遮蔽層123の上面に沿って当接して延在した状態で、一対の突出部132の先端側の部分が下部材110の遮蔽層113の下面に沿って当接するように折り曲げられる。ゆえに、導電性部材130が、下部材110及び上部材120を貫通した状態で、下部材110及び上部材120に対して固定される。
上記のように、加熱加圧工程において、延在部131が導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜のうちの一方の金属薄膜の外表面に沿って当接して延在した状態で、一対の突出部132の少なくとも一方の先端側の部分が当該一対の金属薄膜のうちの他方の金属薄膜の外表面に沿って当接するように折り曲げられる。
このように、上記の製造方法が行われることによって、本実施形態に係るフラットケーブル1が製造される。
なお、上記では、図4〜図9を参照してフラットケーブル1の製造方法の一例について説明したが、当該製造方法はあくまでも一例でありフラットケーブル1の製造方法はこのような例に特に限定されない。例えば、上述した製造方法の各工程のうちの一部が並行して実行されてもよい。また、例えば、加熱加圧工程の後に、一対の遮蔽層113,123をさらに絶縁層によって覆う工程が追加されてもよい。
<3.フラットケーブルの効果>
続いて、本実施形態に係るフラットケーブル1の効果について説明する。
続いて、本実施形態に係るフラットケーブル1の効果について説明する。
本実施形態に係るフラットケーブル1は、一対の絶縁層112,122のうちの少なくとも一方の絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜の間を接続して導通する導電性部材130を備える。また、導電性部材130は、延在部131と、一対の突出部132とを備える。延在部131は、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜のうちの一方の金属薄膜の外表面に沿って当接して延在する。一対の突出部132は、延在部131の両端部から延在部131の延在方向と交差する方向にそれぞれ突出し、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜と、当該一対の金属薄膜の間の絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通する。
それにより、スルーホールめっきを利用した工程等の比較的高いコストがかかる工程を行うことなく、絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜同士の導通を実現することができる。具体的には、導電性部材130の突出部132の先端を一方の金属薄膜の外表面に対してケーブル厚み方向に押し当て、一対の金属薄膜と、当該一対の金属薄膜の間の絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通することによって、一対の金属薄膜同士を導通することができる。ゆえに、本実施形態によれば、フラットケーブル1の製造コストを低減することができる。
さらに、本実施形態に係るフラットケーブル1では、一対の突出部132の少なくとも一方の先端側には、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜のうちの他方の金属薄膜の外表面に沿って当接するように折り曲げられた折り曲げ部132aが形成される。それにより、突出部132の先端側に折り曲げ部132aが形成されない場合と比較して、導電性部材130と導通の対象となる一対の金属薄膜との接触面積を増大させることができるので、導電性部材130と導通の対象となる金属薄膜との接触部における電気抵抗を低減できる。また、一対の金属薄膜が延在部131と折り曲げ部132aによってケーブル厚み方向に挟持されるので、導電性部材130と導通の対象となる一対の金属薄膜との間に隙間が生じることを抑制することができる。ゆえに、一対の金属薄膜同士を安定的に導通することができる。
また、本実施形態に係るフラットケーブル1では、導電性部材130の一対の突出部132は、信号線111に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ位置し、一対の遮蔽層113,123と、一対の絶縁層112,122とをケーブル厚み方向に貫通し得る。それにより、一対の遮蔽層113,123の間が導電性部材130によって接続されて導通され得る。ゆえに、一対の遮蔽層113,123を同電位にすることができる。よって、一対の遮蔽層113,123を、例えば、フラットケーブル1が搭載される電子機器の筐体に対して接地することによって、信号線111を接地された同電位の金属薄膜によって覆うことができるので、ケーブル外部からの電磁ノイズを遮蔽することができる。したがって、スルーホールめっきを利用した工程等の比較的高いコストがかかる工程を行うことなく、ケーブル外部からの電磁ノイズを遮蔽する目的での一対の遮蔽層113,123の間の導通を実現することができる。
また、本実施形態に係るフラットケーブル1では、導電性部材130は、ケーブル長手方向に間隔を空けて複数並設され得る。また、隣り合う導電性部材130の間隔は、信号線111によって伝送される信号の周波数に基づいて設定され得る。それにより、一対の遮蔽層113,123における隣り合う導電性部材130の間の部分が信号線111によって伝送される信号の周波数において共振することを抑制することができる。ゆえに、フラットケーブル1における伝送損失の増大を抑制することができる。
また、本実施形態に係るフラットケーブル1では、導電性部材130は、銅又は銅合金によって形成され得る。それにより、導電性部材130における導電性を向上させることができる。ゆえに、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜同士をより安定的に導通することができる。
また、本実施形態に係るフラットケーブル1では、導電性部材130の表面には、金メッキ処理が施され得る。それにより、表皮効果が作用することによって導電性部材130の表層に電流が集中することによる導通性の低下を抑制することができる。ゆえに、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜同士をさらに安定的に導通することができる。
<4.変形例>
続いて、図10〜図14を参照して、各変形例について説明する。
続いて、図10〜図14を参照して、各変形例について説明する。
[4−1.第1の変形例]
まず、図10及び図11を参照して、第1の変形例に係るフラットケーブル2について説明する。
まず、図10及び図11を参照して、第1の変形例に係るフラットケーブル2について説明する。
図10は、第1の変形例に係るフラットケーブル2の構成の一例を模式的に示す上面図である。図11は、第1の変形例に係るフラットケーブル2の構成の一例を模式的に示す図10におけるC−C断面についての断面図である。C−C断面は、具体的には、導電性部材130を通りケーブル長手方向に直交する断面である。
第1の変形例に係るフラットケーブル2では、上述したフラットケーブル1と比較して、信号線111が複数設けられる点が異なる。また、第1の変形例に係るフラットケーブル2では、複数の信号線111のうちの一部の信号線111が、ケーブル厚み方向の両側から一対の絶縁層212,222及び一対の遮蔽層213,223により挟まれて被覆される。
フラットケーブル2は、例えば、図10及び図11に示されるように、下部材210と、上部材220と、導電性部材130とを備える。
なお、図10では、フラットケーブル2の両端部の図示は省略されているが、フラットケーブル1と同様に、下部材210の両端部には、他の部分と比較して幅が広い幅広部が形成されてもよい。また、第1の変形例に係るフラットケーブル2では、上述したフラットケーブル1と異なり、上部材220のケーブル幅方向の寸法は下部材210と比較して短い。
下部材210は、例えば、図10及び図11に示されるように、複数の信号線111と、絶縁層212と、遮蔽層213と、接地導体214とを備える。第1の変形例に係る下部材210は、上述した下部材110と比較して、信号線111が複数設けられる点について異なる。また、それに伴い各部材の寸法及び配置が、上述した下部材110と比較して異なる。なお、各部材の材質については、上述した下部材110と同様であるので、説明を省略する。
信号線111は、ケーブル幅方向に間隔を空けて複数設けられる。複数の信号線111は、ケーブル長手方向に互いに平行に延在する。
絶縁層212は、複数の信号線111をケーブル厚み方向の下側から被覆するように設けられる。具体的には、絶縁層212はケーブル長手方向に延在し、絶縁層212の上面に複数の信号線111が当接して配置される。
遮蔽層213は、絶縁層212をケーブル厚み方向の下側から被覆するように設けられる。具体的には、遮蔽層213は、ケーブル長手方向に延在する。例えば、絶縁層212と遮蔽層213との間でX−Y平面視における形状及び寸法は一致し、絶縁層212の下面と遮蔽層213の上面とは全面に亘って当接し得る。
接地導体214は、複数の信号線111のうちの一部の信号線111に対してケーブル幅方向の両側において、ケーブル長手方向に延在する。例えば、図10及び図11では、2つの信号線111に対してケーブル幅方向の両側に接地導体214が位置する例が示されている。
上部材220は、例えば、図10及び図11に示されるように、絶縁層222と、遮蔽層223と、接地導体224とを備える。第1の変形例に係る上部材220は、上述した上部材120と比較して、各部材の寸法及び下部材210に対する位置が、上述した上部材120と比較して異なる。なお、各部材の材質については、上述した上部材120と同様であるので、説明を省略する。
絶縁層222は、複数の信号線111のうちの一部の信号線111をケーブル厚み方向の上側から被覆するように設けられる。具体的には、絶縁層222は、ケーブル長手方向に延在し、絶縁層222の下面に当該一部の信号線111が当接して配置される。例えば、図10及び図11では、2つの信号線111が絶縁層222によってケーブル厚み方向の上側から被覆される例が示されている。
遮蔽層223は、絶縁層222をケーブル厚み方向の上側から被覆するように設けられる。具体的には、遮蔽層223は、ケーブル長手方向に延在する。例えば、絶縁層222と遮蔽層223との間でケーブル幅方向及びケーブル長手方向の寸法は一致し、絶縁層222の上面と遮蔽層223の下面とは全面に亘って当接し得る。
接地導体224は、複数の信号線111のうちの一部の信号線111に対してケーブル幅方向の両側に一対設けられ、ケーブル長手方向に延在する。具体的には、接地導体224は、絶縁層222の下面におけるケーブル幅方向の両端部にそれぞれ当接して配置される。例えば、図10及び図11では、2つの信号線111に対してケーブル幅方向の両側に接地導体224が位置する例が示されている。
上記のように、フラットケーブル2は、ケーブル長手方向に延在し金属薄膜からなる複数の信号線111と、複数の信号線111のうちの一部の信号線111をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆する一対の絶縁層212,222と、一対の絶縁層212,222をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆し金属薄膜からなる一対の遮蔽層213,223とを備える。
第1の変形例では、導電性部材130は、一対の遮蔽層213,223の間を接続して導通する。
具体的には、図11に示されるように、導電性部材130の延在部131は、遮蔽層223の上面におけるケーブル幅方向の一端部から他端部に亘って当接し、ケーブル幅方向に沿って延在する。また、導電性部材130の一対の突出部132は、複数の信号線111のうちの一部の信号線111に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ位置する。例えば、図10及び図11では、2つの信号線111に対してケーブル幅方向の両側に一対の突出部132がそれぞれ位置する例が示されている。一対の突出部132は、具体的には、遮蔽層223、絶縁層222、接地導体224、接地導体214、絶縁層212及び遮蔽層213をこの順にケーブル厚み方向に貫通する。
上記のように、第1の変形例に係るフラットケーブル2では、信号線111がケーブル幅方向に間隔を空けて複数設けられる。また、複数の信号線111のうちの一部の信号線111が、ケーブル厚み方向の両側から一対の絶縁層212,222及び一対の遮蔽層213,223により挟まれて被覆される。また、一対の遮蔽層213,223の間を導通する導電性部材130の一対の突出部132は、上記一部の信号線111に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ設けられる。それにより、一対の遮蔽層213,223を、例えば、フラットケーブル2が搭載される電子機器の筐体に対して接地することによって、複数の信号線111のうちの一部の信号線111を接地された同電位の金属薄膜によって覆うことができるので、ケーブル外部からの電磁ノイズを遮蔽することができる。このように、第1の変形例によれば、複数の信号線111を有するフラットケーブル2において、ケーブル外部からの電磁ノイズを遮蔽する対象となる信号線111を複数の信号線111の中から選択することができる。
[4−2.第2の変形例]
次に、図12〜図14を参照して、第2の変形例に係るフラットケーブル3について説明する。
次に、図12〜図14を参照して、第2の変形例に係るフラットケーブル3について説明する。
図12は、第2の変形例に係るフラットケーブル3の構成の一例を模式的に示す上面図である。図13は、第2の変形例に係るフラットケーブル3の構成の一例を模式的に示す下面図である。図14は、第2の変形例に係るフラットケーブル3の構成の一例を模式的に示す図12及び図13におけるD−D断面についての断面図である。D−D断面は、具体的には、信号線111の中心軸を通りケーブル幅方向に直交する断面である。
第2の変形例に係るフラットケーブル3では、上述したフラットケーブル1と比較して、下部材310の幅広部310aの構成が異なり、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜が異なる。ゆえに、以下では、フラットケーブル3における下部材310の幅広部310aについて主に説明する。なお、下部材310における両側の幅広部310aの間の部分が幅狭部310bに相当し、幅狭部310bの構成は上述したフラットケーブル1の幅狭部110bと同様である。
フラットケーブル3は、例えば、図12〜図14に示されるように、下部材310と、上部材120と、導電性部材130とを備える。
下部材310は、例えば、図12〜図14に示されるように、信号線111と、絶縁層112と、遮蔽層313と、接地導体114とを備える。第2の変形例に係る下部材310は、上述した下部材110と比較して、遮蔽層313の構成が異なる。
遮蔽層313は、絶縁層112をケーブル厚み方向の下側から被覆するように設けられる。具体的には、遮蔽層313は、ケーブル長手方向に延在する。第2の変形例では、幅広部310aにおいて、遮蔽層313のケーブル長手方向の端部に、ケーブル幅方向の中央側でケーブル長手方向に延在する切欠き部313aが形成される。例えば、絶縁層112と遮蔽層313との間でX−Y平面視における形状及び寸法は切欠き部313a以外の部分について一致する。ゆえに、絶縁層112の下面は、図13に示されるように、遮蔽層313の切欠き部313aを介して外部に露出される。なお、幅狭部310bにおいて、遮蔽層313と絶縁層112との間でケーブル幅方向及びケーブル長手方向の寸法は一致する。
また、第2の変形例では、フラットケーブル3の信号線111と異なる他の信号線911が、絶縁層112の下面において外部に露出された部分に当接して設けられる。具体的には、信号線911は、信号線911の端部が信号線111の端部の下方に位置するように設けられる。また、信号線911は、例えば、ケーブル長手方向に延在する。このように、フラットケーブル3の信号線111は、絶縁層112を介して信号線111と異なる他の信号線911と離隔される。
第2の変形例では、導電性部材130は、信号線111と信号線911との間を接続して導通する。具体的には、導電性部材130は、信号線111の端部と信号線911の端部との間を接続する。このように、第2の変形例では、信号線111及び信号線911は、少なくとも一方の絶縁層を介して離隔され、導電性部材130による導通の対象となる本発明に係る一対の金属薄膜の一例に相当する。
具体的には、図14に示されるように、導電性部材130の延在部131は、信号線911の端部における下面に沿って当接し、ケーブル長手方向に延在する。
導電性部材130の一対の突出部132は、延在部131の両端部からケーブル厚み方向の上側へ向けてそれぞれ突出する。一対の突出部132のうちの一方の突出部132(幅狭部310b側の突出部132)は、信号線911の端部と、信号線111と信号線911との間の絶縁層112と、信号線111の端部とをこの順にケーブル厚み方向に貫通する。また、一対の突出部132のうちの他方の突出部132(幅狭部310bと逆側の突出部132)は、信号線911と、信号線111と信号線911との間の絶縁層112とをこの順にケーブル厚み方向に貫通する。
一方の突出部132(幅狭部310b側の突出部132)の先端側には、信号線111の上面に沿って当接するように折り曲げられた折り曲げ部132aが形成される。具体的には、一方の突出部132の折り曲げ部132aは、ケーブル長手方向について幅狭部310bと逆側へ向けて折り曲げられる。また、他方の突出部132(幅狭部310bと逆側の突出部132)の先端側には、絶縁層112の上面に沿って当接するように折り曲げられた折り曲げ部132aが形成される。具体的には、他方の突出部132の折り曲げ部132aは、ケーブル長手方向について幅狭部310b側へ向けて折り曲げられる。
上記のように、第2の変形例に係るフラットケーブル3では、信号線111が一対の絶縁層112,122のうちの一方の絶縁層112を介して信号線111と異なる他の信号線911と離隔される。また、導電性部材130の一対の突出部132は、信号線111と、信号線111と他の信号線911との間の絶縁層112と、他の信号線911とをケーブル厚み方向に貫通する。それにより、信号線111と他の信号線911との間が導電性部材130によって接続されて導通される。具体的には、信号線111の端部と他の信号線911の端部との間が導電性部材130によって接続されて導通される。ゆえに、信号線111と他の信号線911との間での信号の伝送を行うことができるので、フラットケーブル3が搭載される電子機器の筐体内において、各電子部品間の信号線の配線の自由度を向上させることができる。したがって、スルーホールめっきを利用した工程等の比較的高いコストがかかる工程を行うことなく、配線の自由度を向上させる目的での信号線111と他の信号線911との間の導通を実現することができる。
<5.むすび>
以上説明したように、本実施形態及び各変形例に係るフラットケーブルは、一対の絶縁層112,122のうちの少なくとも一方の絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜の間を接続して導通する導電性部材130を備える。また、導電性部材130は、延在部131と、一対の突出部132とを備える。延在部131は、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜のうちの一方の金属薄膜の外表面に沿って当接して延在する。一対の突出部132は、延在部131の両端部から延在部131の延在方向と交差する方向にそれぞれ突出し、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜と、当該一対の金属薄膜の間の絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通する。それにより、スルーホールめっきを利用した工程等の比較的高いコストがかかる工程を行うことなく、絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜同士の導通を実現することができる。ゆえに、本実施形態及び各変形例によれば、フラットケーブルの製造コストを低減することができる。
以上説明したように、本実施形態及び各変形例に係るフラットケーブルは、一対の絶縁層112,122のうちの少なくとも一方の絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜の間を接続して導通する導電性部材130を備える。また、導電性部材130は、延在部131と、一対の突出部132とを備える。延在部131は、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜のうちの一方の金属薄膜の外表面に沿って当接して延在する。一対の突出部132は、延在部131の両端部から延在部131の延在方向と交差する方向にそれぞれ突出し、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜と、当該一対の金属薄膜の間の絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通する。それにより、スルーホールめっきを利用した工程等の比較的高いコストがかかる工程を行うことなく、絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜同士の導通を実現することができる。ゆえに、本実施形態及び各変形例によれば、フラットケーブルの製造コストを低減することができる。
さらに、本実施形態及び各変形例に係るフラットケーブルでは、一対の突出部132の少なくとも一方の先端側には、導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜のうちの他方の金属薄膜の外表面に沿って当接するように折り曲げられた折り曲げ部132aが形成される。それにより、突出部132の先端側に折り曲げ部132aが形成されない場合と比較して、導電性部材130と導通の対象となる一対の金属薄膜との接触面積を増大させることができるので、導電性部材130と導通の対象となる金属薄膜との接触部における電気抵抗を低減できる。また、一対の金属薄膜が延在部131と折り曲げ部132aによってケーブル厚み方向に挟持されるので、導電性部材130と導通の対象となる一対の金属薄膜との間に隙間が生じることを抑制することができる。ゆえに、一対の金属薄膜同士を安定的に導通することができる。
上記では、第1の変形例を参照して、複数の信号線111のうちの一部の信号線111が一対の絶縁層212,222及び一対の遮蔽層213,223により挟まれて被覆される例について説明したが、複数の信号線111のうちの全ての信号線111が一対の絶縁層212,222及び一対の遮蔽層213,223により挟まれて被覆されてもよい。その場合、導電性部材130の一対の突出部132は、複数の信号線111のうちの全ての信号線111に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ設けられる。
また、上記では、第2の変形例を参照して、フラットケーブル1と比較して、下部材310の幅広部310aの構成が異なり導電性部材130による導通の対象となる一対の金属薄膜が異なる例を説明したが、フラットケーブル1の幅広部110aに対して第2の変形例における幅広部310aの構成が適用されてもよい。その場合、フラットケーブル1において、一対の遮蔽層113,123の間を接続して導通する導電性部材130の他に、信号線111と信号線911との間を接続して導通する導電性部材130がさらに設けられ得る。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1,2、3 フラットケーブル
110,210,310 下部材
111 信号線
112,212 絶縁層
113,213,313 遮蔽層
114,214 接地導体
120,220 上部材
122,222 絶縁層
123,223 遮蔽層
124,224 接地導体
130 導電性部材
131 延在部
132 突出部
132a 折り曲げ部
911 信号線
110,210,310 下部材
111 信号線
112,212 絶縁層
113,213,313 遮蔽層
114,214 接地導体
120,220 上部材
122,222 絶縁層
123,223 遮蔽層
124,224 接地導体
130 導電性部材
131 延在部
132 突出部
132a 折り曲げ部
911 信号線
Claims (8)
- ケーブル長手方向に延在し金属薄膜からなる信号線と、
前記信号線をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆する一対の絶縁層と、
前記一対の絶縁層をケーブル厚み方向の両側から挟んで被覆し金属薄膜からなる一対の遮蔽層と、
少なくとも一方の前記絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜の間を接続して導通する導電性部材と、
を備え、
前記導電性部材は、
前記一対の金属薄膜のうちの一方の金属薄膜の外表面に沿って当接して延在する延在部と、
前記延在部の両端部から前記延在部の延在方向と交差する方向にそれぞれ突出し、前記一対の金属薄膜と、前記一対の金属薄膜の間の前記絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通する一対の突出部と、
を備え、
前記一対の突出部の少なくとも一方の先端側には、前記一対の金属薄膜のうちの他方の金属薄膜の外表面に沿って当接するように折り曲げられた折り曲げ部が形成され、
前記一対の遮蔽層の間が前記導電性部材によって接続されて導通され、
前記一対の遮蔽層の間を導通する当該導電性部材の前記一対の突出部は、前記信号線に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ位置し、前記一対の遮蔽層と、前記一対の絶縁層とをケーブル厚み方向に貫通する、
フラットケーブル。 - 前記一対の遮蔽層の間を導通する前記導電性部材は、ケーブル長手方向に間隔を空けて複数並設され、
隣り合う前記導電性部材の間隔は、前記信号線によって伝送される信号の周波数に基づいて設定される、
請求項1に記載のフラットケーブル。 - 前記信号線は、ケーブル幅方向に間隔を空けて複数設けられ、
前記複数の信号線のうちの一部の信号線が、ケーブル厚み方向の両側から前記一対の絶縁層及び前記一対の遮蔽層により挟まれて被覆され、
前記一対の遮蔽層の間を導通する前記導電性部材の前記一対の突出部は、前記一部の信号線に対してケーブル幅方向の両側にそれぞれ設けられる、
請求項1又は2に記載のフラットケーブル。 - 前記信号線は、前記一対の絶縁層のうちの一方の前記絶縁層を介して前記信号線と異なる他の信号線と離隔され、
前記信号線と前記他の信号線との間が前記導電性部材によって接続されて導通され、
当該導電性部材の前記一対の突出部は、前記信号線と、前記信号線と前記他の信号線との間の前記絶縁層と、前記他の信号線とをケーブル厚み方向に貫通する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のフラットケーブル。 - 前記信号線と前記他の信号線との間を導通する前記導電性部材は、前記信号線の端部と前記他の信号線の端部との間を接続する、
請求項4に記載のフラットケーブル。 - 前記導電性部材は、銅又は銅合金によって形成される、
請求項1〜5のいずれか一項に記載のフラットケーブル。 - 前記導電性部材の表面には、金メッキ処理が施される、
請求項1〜6のいずれか一項に記載のフラットケーブル。 - ケーブル長手方向に延在し金属薄膜からなる信号線、一対の絶縁層及び金属薄膜からなる一対の遮蔽層を、前記信号線が前記一対の絶縁層によりケーブル厚み方向の両側から挟まれて被覆され、前記一対の絶縁層が前記一対の遮蔽層によりケーブル厚み方向の両側から挟まれて被覆されるように設置する設置工程と、
前記設置工程の後に、少なくとも一方の前記絶縁層を介して離隔された一対の金属薄膜の間を導電性部材によって接続して導通する導通工程と、
前記導通工程の後に、前記信号線、前記一対の絶縁層及び前記一対の遮蔽層を加熱しケーブル厚み方向に加圧する加熱加圧工程と、
を含むフラットケーブルの製造方法であって、
前記導電性部材は、延在部と、前記延在部の両端部から前記延在部の延在方向と交差する方向にそれぞれ突出する一対の突出部とを備え、
前記導通工程において、前記一対の金属薄膜と、前記一対の金属薄膜の間の前記絶縁層とが前記一対の突出部によってケーブル厚み方向に貫通され、
前記加熱加圧工程において、前記延在部が前記一対の金属薄膜のうちの一方の前記金属薄膜の外表面に沿って当接して延在した状態で、前記一対の突出部の少なくとも一方の先端側の部分が前記一対の金属薄膜のうちの他方の金属薄膜の外表面に沿って当接するように折り曲げられる、
フラットケーブルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017187193A JP6382420B1 (ja) | 2017-09-27 | 2017-09-27 | フラットケーブル及びフラットケーブルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017187193A JP6382420B1 (ja) | 2017-09-27 | 2017-09-27 | フラットケーブル及びフラットケーブルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6382420B1 true JP6382420B1 (ja) | 2018-08-29 |
JP2019061911A JP2019061911A (ja) | 2019-04-18 |
Family
ID=63354870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017187193A Expired - Fee Related JP6382420B1 (ja) | 2017-09-27 | 2017-09-27 | フラットケーブル及びフラットケーブルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6382420B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021034283A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | 住友電気工業株式会社 | シールドフラットケーブル |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10275642A (ja) * | 1997-03-28 | 1998-10-13 | Denso Corp | フレキシブルプリント基板のターミナル |
JP2006331682A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Yazaki Corp | シールド処理方法、シールドタイプフラット回路体及びワイヤハーネス |
JP2013105608A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Jst Mfg Co Ltd | ジャックコネクタ |
-
2017
- 2017-09-27 JP JP2017187193A patent/JP6382420B1/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10275642A (ja) * | 1997-03-28 | 1998-10-13 | Denso Corp | フレキシブルプリント基板のターミナル |
JP2006331682A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Yazaki Corp | シールド処理方法、シールドタイプフラット回路体及びワイヤハーネス |
JP2013105608A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Jst Mfg Co Ltd | ジャックコネクタ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021034283A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | 住友電気工業株式会社 | シールドフラットケーブル |
JP7423938B2 (ja) | 2019-08-28 | 2024-01-30 | 住友電気工業株式会社 | シールドフラットケーブル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019061911A (ja) | 2019-04-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8653910B2 (en) | High-frequency signal transmission line and electronic apparatus | |
JP5868315B2 (ja) | 遮蔽された電気ケーブル及び作製方法 | |
CN202771826U (zh) | 多芯屏蔽扁形电缆 | |
JP4166599B2 (ja) | コネクタ接続部品及びコネクタ接続構造 | |
US6831230B2 (en) | Shield processing structure for flat shielded cable and method of shield processing thereof | |
JP5081985B2 (ja) | ケーブルコネクタおよびアンテナ部品 | |
CN101005150A (zh) | 射频波导 | |
JP6382420B1 (ja) | フラットケーブル及びフラットケーブルの製造方法 | |
JP5741759B1 (ja) | 配線部材、その製造方法及び設計方法、並びに電子機器 | |
TW202114499A (zh) | 配線電路基板 | |
JP2015002136A (ja) | 接続部材および接続部材付きフラットケーブル | |
JP6320791B2 (ja) | 伝送線路構造体、筐体および電子装置 | |
JPWO2016104066A1 (ja) | 信号伝送用フラットケーブル | |
JP5534628B1 (ja) | 信号伝送用フラットケーブル | |
JP6313124B2 (ja) | 配線基板 | |
JP5741758B1 (ja) | 配線部材の製造方法及び設計方法 | |
JP5812454B2 (ja) | 多心シールドフラットケーブル及び多心シールドフラットケーブルの製造方法 | |
JP2014216109A (ja) | 信号伝送用フラットケーブル | |
WO2021095421A1 (ja) | 配線回路基板およびその製造方法 | |
JP2018120766A (ja) | 接続端付きケーブルおよびケーブル接続構造 | |
JP6440646B2 (ja) | 高周波基板 | |
JP2022040623A (ja) | 配線回路基板 | |
JP2012079623A (ja) | アースストラップ | |
JP2003022714A (ja) | アース接続部を備えたシールド付きフラットケーブル | |
JP2016181349A (ja) | コネクタ装置及びその組立方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180620 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180717 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180801 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6382420 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |