JP7331689B2 - プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法 - Google Patents

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本明細書は、プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法について開示する。
従来、ピニオン軸に回転可能に支持されるピニオンギヤと、回転軸のフランジ部の外周面に接合される第1接合部とピニオンギヤに対して軸方向一方側においてピニオン軸を支持する第1軸支持部とを有する第1部材と、第1部材に接合される第2接合部とピニオンギヤに対して軸方向他方側においてピニオン軸を支持する第2軸支持部とを有する第2部材と、を備えるプラネタリキャリヤが提案されている(例えば、特許文献1参照)。第1接合部は、フランジ部の外周面に対して外嵌した状態で溶接によりフランジ部の外周面に接合されている。また、第1接合部におけるフランジ部の外周面との嵌合面は、第1部材を軸方向に貫通する第1貫通孔の内周面に形成され、当該第1貫通孔の内周面は、軸方向一方側が大径となり軸方向他方側が小径となる段差部が形成される。フランジ部の外周面は、段差部により形成される軸方向一方側を向く円環状の面にフランジ部の外周部が当接した状態で、第1接合部と接合されている。
特開2016-191432号公報
上述したプラネタリキャリヤにおいて、第1部材(支持プレート)の第1貫通孔の内周面は、嵌合される回転軸(キャリヤシャフト)の位置精度を確保するため高い加工精度が要求される。第1貫通孔の内周面を切削加工により加工する場合、十分な加工精度を確保することができるものの、製造コストが大幅に増加してしまう。
本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法は、支持プレートのキャリアシャフトが圧入される部位を高精度かつ低コストで形成可能な支持プレートの製造方法を提供することを主目的とする。
本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法は、
複数のピニオンギヤと、それぞれ対応する前記ピニオンギヤに挿通されるピニオンシャフトと、前記複数のピニオンシャフトをそれぞれ支持すると共にキャリヤシャフトが圧入される圧入孔が形成された支持プレートとを備えるプラネタリキャリヤの前記支持プレートを製造するプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法であって、
開口部を有する第1ダイと前記開口部に対向配置される第1パンチとを用いて素材をプレス加工して、前記素材に下穴を形成する下穴抜き工程と、
平坦面を有する第2ダイと前記平坦面に対向配置されると共に前記下穴の内径よりも径の大きな外径を有する第2パンチとを用いて前記素材に形成された前記下穴の外縁部をプレス加工して、前記下穴の外縁部を前記素材の厚み方向にせん断すると共にせん断した材料が内周方向へ流動するよう据え込むことにより、前記キャリヤシャフトが圧入される圧入面と圧入された前記キャリヤシャフトの一部が突き当たる環状の座面とを内周面に有する前記圧入孔を形成する据え込み工程と、
を備え、
前記第2パンチは、前記素材の厚みに対する前記下穴の外縁部の取り代の割合が14%~20%となるように外径が設定される、
ことを要旨とする。
この本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法では、素材に下穴を形成する下穴抜き工程と、素材に形成された下穴の外縁部をせん断すると共にせん断した材料が下穴の内径方向に流動するよう据え込むことにより、キャリアシャフトが圧入される圧入面と圧入されたキャリヤシャフトの一部が突き当たる環状の座面とを内周面に有する圧入孔を形成する据え込み工程とを備える。下穴抜き工程は、開口部を有する第1ダイと開口部に対向配置される第1パンチとを用いて支持プレートの素材をプレス加工することにより行なう。また、据え込み工程は、平坦面を有する第2ダイと平坦面に対向配置されると共に下穴の内径よりも径の大きな外径を有する第2パンチとを用いて素材に形成された下穴の外縁部をプレス加工することにより行なう。第2パンチは、素材の厚みに対する下穴の外縁部の取り代の割合が14%~20%となるように外径が設定される。据え込み工程において、下穴の外縁部の取り代が大きすぎると、材料が外周方向へ流動し、圧入面の内径精度が悪化するおそれがある。一方、下穴の外縁部の取り代が小さすぎると、内周方向へ流動する材料が不足し、座面の厚みが不十分となるため、座面の耐久性が悪化するおそれがある。そこで、本開示では、据え込み工程において素材の厚みに対する下穴の外縁部の取り代の割合が14%~20%となるように第2パンチの外径を設定してプレス加工を行なうことで、圧入面を適切なせん断面で形成しつつ据え込みによって適切な量の材料を内周方向へ流動させて適切な厚みの座面を形成することができる。この結果、支持プレートのキャリアシャフトが圧入される部位を高精度かつ低コストで形成可能な支持プレートの製造方法とすることができる。
本開示のプラネタリキャリヤの概略構成図である。 支持プレートの外観斜視図である。 支持プレートの平面図である。 図3のA-A断面図である。 支持プレートの製造装置の概略構成図である。 支持プレートの製造工程を示す説明図である。 軸内径下穴抜き工程の様子を示す説明図である。 軸内径下穴抜き工程の様子を示す説明図である。 軸内径下穴抜き工程で形成された下穴の内周面の形状を示す説明図である。 軸内径下穴潰し工程の様子を示す説明図である。 軸内径下穴潰し工程の様子を示す説明図である。 軸内径下穴潰し工程の様子を示す説明図である。 図10の工程の部分拡大図である。 図11の工程の部分拡大図である。 図12の工程の部分拡大図である。
次に、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示のプラネタリキャリヤの概略構成図であり、図2は、支持プレートの外観斜視図であり、図3は、支持プレートの平面図であり、図4は、図3のA-A断面図である。プラネタリキャリヤ1は、変速機に備えるシングルピニオン式の遊星歯車に含まれるものであり、図1に示すように、複数(本実施形態では、例えば3個)のピニオンギヤ2と、それぞれ対応するピニオンギヤ2に挿通される複数(本実施形態では、例えば3本)のピニオンシャフト3とを備える。更に、プラネタリキャリヤ1は、各ピニオンシャフト3の一端を支持する第1支持プレート4(支持プレート)と、各ピニオンシャフト3の他端を支持する第2支持プレート5と、第1および第2支持プレート4,5を軸心方向に貫通して第1支持プレート4に接合されるキャリヤシャフト6とを備える。
第1支持プレート4は、鋼板等の金属板をプレス加工(打ち抜き加工)して形成される平坦な板状部材であり、図2および図3に示すように、第1支持プレート4の中央部には、プラネタリキャリヤ1の軸心と同軸に延び、キャリヤシャフト6が差し込まれるキャリヤシャフト孔(貫通孔)4oが形成されている。当該キャリヤシャフト孔4oの内周面は、図4に示すように、キャリヤシャフト6のフランジ部6fの外周面が圧入される大径内周面(圧入面)4oaと、大径内周面4oaよりも内径が小さい小径内周面4obと、大径内周面4oaと小径内周面4obとの間の段差をなしフランジ部6fの外縁部が突き当たる平坦かつ環状の段差面(座面)4ocとを含む。キャリヤシャフト孔4oの内周面の段付き形状は、プレス加工(据え込み加工)によって形成される。キャリヤシャフト孔4oに差し込まれるキャリヤシャフト6は、図1に示すように、段付きの軸部6sと、軸部6sの段差部から径方向に延びるフランジ部6fとを有しており、フランジ部6fの外縁部がキャリヤシャフト孔4oの段差面(座面)4ocに突き当たるよう大径内周面(圧入面)4oaに圧入された状態でフランジ部6fの外周面とキャリヤシャフト孔4oの内周面とが溶接されることにより、第1支持プレート4に対して接合される。
また、第1支持プレート4のキャリヤシャフト孔4oの周囲には、図2および図3に示すように、それぞれピニオンシャフト3の一端が差し込まれる複数のピニオンシャフト孔4hが形成されている。また、各ピニオンシャフト孔4hの周囲には、ピニオンシャフト孔4hに差し込まれたピニオンシャフト3の一端をカシメるためのカシメ溝4gが形成されている。
第2支持プレート5は、鋼板等の金属板をプレス加工(打ち抜き加工)して形成されるものであり、図1に示すように、平坦部5aと、平坦部5aの外縁縁から屈曲すると共にプラネタリキャリヤ1の軸心方向に延在して第1支持プレート4の外縁部に溶接により接合されるブリッジ部5bとを有する。第2支持プレート5の平坦部5aの中央部には、プラネタリキャリヤ1の軸心と同軸に延びキャリヤシャフト6が貫通する貫通孔5oが形成され、当該貫通孔5oの周囲には、それぞれピニオンシャフト3の他端が差し込まれる複数のピニオンシャフト孔5hが形成されている。また、各ピニオンシャフト孔5hの周囲には、ピニオンシャフト孔5hに差し込まれたピニオンシャフト3の他端をカシメるためのカシメ溝(図示せず)が形成されている。
次に、キャリヤシャフト6が接合されるキャリヤシャフト孔4oを有する第1支持プレート4の製造工程について説明する。図5は、支持プレートの製造装置の概略構成図であり、図6は、支持プレートの製造工程を示す説明図である。なお、図6中、ハッチングで示した領域は、プレス加工の加工領域を示す。支持プレートの製造装置10は、図5に示すように、順送プレス加工機として構成されるものであり、帯板状の素材100が巻回されたコイル材Cを巻き解すアンコイラ11と、アンコイラ11によって巻き解された素材100を長手方向に送る送り装置12と、送り装置12により送られた素材100を打ち抜いて支持プレート(第1支持プレート4)を成形する第1~第8金型21~28を含むプレス加工機20とを有する。支持プレートの製造は、送り装置12により素材100をその長手方向に沿ってプレス加工機20の各プレス位置に順送し、各プレス位置において各金型により素材100に対してプレス加工することにより行なわれる。各プレス位置において行なわれるプレス加工工程としては、順送方向における上流側から順に、第1金型21によりピニオンシャフト孔4hの下穴を形成するピニオン下穴抜き工程S1と、第2金型22によりカシメ溝4gの凹みを形成するピニオン表面付け工程S2と、第3金型23によりピニオンシャフト孔4hの表面側の最終形状を得るための仕上げ抜きをすると共にキャリヤシャフト孔4oの下穴を形成するピニオン仕上げ抜き・軸内径下穴抜き工程S3(下穴抜き工程)と、第4金型24によりピニオンシャフト孔4hの裏面側の形状を整えるためのピニオン裏面付け工程S4と、第5金型25により支持プレート4の外形をその一部(ブリッジ部)が素材100につながるように抜くための外形抜き工程S5と、第6金型26により支持プレート4の外形に生じたバリを潰すための外形バリ潰し工程S6と、キャリヤシャフト孔4oの下穴に段差面(座面)4ocを形成するための軸内径下穴潰し工程S7(据え込み工程)と、第8金型28により素材100のブリッジ部を切断して当該素材100から支持プレートを切り離す切り離し工程S8と、切り離した支持プレートを搬出する製品搬出工程S9とを有する。
以下、第3金型23を用いて行なわれるピニオン仕上げ抜き・軸内径下穴抜き工程S3と、第7金型27を用いて行なわれる軸内径下穴潰し工程S7との詳細について更に説明する。
図7および図8は、軸内径下穴抜き工程の様子を示す説明図であり、図9は、軸内径下穴抜き工程で形成されたキャリヤシャフト孔4oの下穴の内周面の形状を示す説明図である。上述したように、軸内径下穴抜き工程では、ピニオン仕上げ抜き工程も同時に行なわれるが、図7および図8において、ピニオン仕上げ抜き用のダイやパンチの形状についての図示は省略した。軸内径下穴抜き工程で用いられる第3金型23は、キャリヤシャフト孔4oの下穴の輪郭に対応する開口231oが形成されたダイ231と、ダイ231の開口231oに対向するように配置されるパンチ232と、パンチ232の周囲に配置されダイ231と共に素材100を挟んで押さえる板押え233とを備える。この第3金型23を用いた軸内径下穴抜き工程において、素材100(平板)を抜いた場合、その切り口(キャリヤシャフト孔4oの下穴100o)には、図9に示すように、せん断面100oaと破断面100obとが生じる。すなわち、軸内径下穴抜き工程では、パンチ232が下降して素材100と接触し、パンチ232が更に下降すると、材料のダイ231およびパンチ232のそれぞれの刃面側にダレが発生する。更にパンチ232が下降すると、せん断荷重が増加して、せん断面100oaが形成され、ダイ231およびパンチ232の刃先より材料にクラックが発生する。そして、パンチ232が素材100の板厚tの1/2~1/3程度入った段階でダイ231側のクラックとパンチ232側のクラックとがつながって破断面100obとなり、抜きが完了する。ダイ231とパンチ232との間には、ダイ231側のクラックとパンチ232側のクラックとをつなげるために、素材100の材質や板厚等に基づいて適正なクリアランスCLが設定される。ダイ231側のクラックとパンチ232側のクラックはダイ231およびパンチ232の刃先より発生することから、せん断面100oaと破断面100obとの内径差d(図9参照)は、クリアランスCLと同等になる。
図10~図12は、軸内径下穴潰し工程の様子を示す説明図であり、図13は、図10の工程の部分拡大図であり、図14は、図11の工程の部分拡大図である。図15は、図12の工程の部分拡大図である。軸内径下穴潰し工程S7で用いられる第7金型27は、平坦面271sを有するダイ271と、ダイ271の平坦面271sと対向するように配置されキャリヤシャフト孔4oの下穴よりも大きな外径を有するパンチ272と、パンチ272の周囲に配置されダイ271と共に素材100を挟んで押さえる板押え273とを備える。この第7金型27を用いた軸内径下穴潰し工程では、図10~図12に示すように、素材100の下穴100oの外縁部をせん断し、せん断した材料が内周方向に流動するよう据え込むことにより、下穴100oの内周面に、大径内周面4oaと小径内周面4obと段差面4ocとを形成する。なお、パンチ272の刃先は、せん断面に局所的な破断が生じないように、曲率半径が0.2mm~0.3mm程度に定められている。
パンチ272は、本実施形態では、図13に示すように、素材100の板厚tに対する下穴100oの外縁部の取り代(加工量A)の割合が14%~20%となるように外径が設定される。これにより、下穴100oに、パンチ272の外形を転写した高精度の圧入内径(大径内周面4oa)を形成することができる。なお、加工量Aが過剰な場合(素材100の板厚tに対する加工量Aの割合が20%を上回る場合)には、加工荷重により材料が外周方向に流動し、圧入内径の精度を確保することができなくなる。一方、加工量Aが過小な場合(素材100の板厚tに対する加工量Aの割合が14%を下回る場合)には、キャリヤシャフト6の座面となる段差面4ocに十分な幅や厚みを確保することができなくなる。本実施形態では、パンチ272の外径を適正化すると共に段差面4ocの厚みB(図15参照)が素材100の板厚tに対して40%~50%程度となるようにパンチ272の下死点位置を設定することにより、プレス加工を用いて大径内周面(キャリヤシャフト6の圧入面)4oaと段差面4oc(キャリヤシャフト6の座面)とを有するキャリヤシャフト孔4oを高精度に形成することができる。この結果、製造コストを低減させることができる。
また、上述したように、軸内径下穴抜き工程(ピニオン仕上げ抜き・軸内径下穴抜き工程S3)による抜き加工により形成された下穴100oの内周面には、せん断面100oaと破断面100obとが形成され、せん断面100oaと破断面100obとの間には、第3金型23のダイ231とパンチ232との間のクリアランスCLに相当する内径差dが生じる。このため、軸内径下穴潰し工程S7における加工量A(下穴100oの外縁部の取り代)が上記クリアランスCLよりも小さいと、破断面100obの潰しが適正に行なわれず、段差面4ocを精度よく形成することができないおそれがある。本実施形態では、パンチ272の外径は、加工量AがクリアランスCLよりも大きくなる条件を満たすように、素材100の板厚tに対する加工量Aの割合(14%~20%)が定められている。
また、軸内径下穴潰し工程S7では、上述したように、パンチ272の外径や下死点位置を適正に定めることで、プレス加工により大径内周面4oaや段差面4ocを高精度に形成することができるが、その後工程において、プレス加工が行なわれると、当該プレス加工の影響を受けて大径内周面4oaや段差面4ocが変形し、その精度を維持することが困難となる。そこで、本実施形態では、軸内径下穴潰し工程S7ができる限り工程の終盤で実施されるようにプレス加工の工程順序が定められている。具体的には、軸内径下穴潰し工程S7は、プレス加工工程の最終工程である切り離し工程S8の直前の工程として実施される。本実施形態では、軸内径下穴潰し工程S7よりも前に実施された外形抜き工程S5において、支持プレートの外形がブリッジ部を介して素材100につながった状態で抜かれているため、切り離し工程S8は、素材100から支持プレートを切り離すために、当該ブリッジ部を切断するだけでよく、軸内径下穴潰し工程S7により形成された大径内周面4oaや段差面4ocに与える影響を最小限にすることができる。これにより、大径内周面4oaや段差面4ocの精度を確保することができる。
上述した実施形態では、軸内径下穴潰し工程S7は、切り離し工程S8の直前に実施されるものとしたが、ピニオン仕上げ抜き・軸内径下穴抜き工程S3と切り離し工程S8との間(好ましくは、外形抜き工程S5と切り離し工程S8との間)であれば、如何なる工程順で実施されてもよい。但し、軸内径下穴潰し工程は、後工程による大径内周面4oaや段差面4ocの影響を回避するために、できる限り工程の終盤で実施されるのが望ましい。
上述した実施形態では、プラネタリキャリヤ1は、シングルピニオン式の遊星歯車に含まれるものとして構成されたが、ダブルピニオン式の遊星歯車に含まれるものとして構成されてもよい。すなわち、プラネタリキャリヤは、ダブルピニオン式の遊星歯車のサンギヤに噛合する複数の第1ピニオンギヤと、それぞれ対応する第1ピニオンギヤに噛合すると共に当該遊星歯車のリングギヤに噛合する複数の第2ピニオンギヤと、各第1ピニオンギヤに挿通される第1ピニオンシャフトと、各第2ピニオンギヤに挿通される第2ピニオンシャフトと、第1ピニオンシャフトの一端および第2ピニオンシャフトの一端を支持すると共にキャリヤシャフトが圧入される圧入孔がプラネタリキャリヤの軸心と同軸に形成された第1支持プレートと、第1ピニオンシャフトの他端および第2ピニオンシャフトの他端を支持する第2支持プレートとを備えるものとしてもよい。
プラネタリキャリヤを含む遊星歯車が適用される変速機は、有段変速機であってもよく、機械式無段変速機(前後進切替機構)であってもよく、ハイブリッドトランスミッションであってもよい。何れであっても、支持プレートを含むプラネタリキャリヤによれば、これを含む遊星歯車、ひいては当該遊星歯車を含む変速機の製造コストを良好に低減することが可能となる。但し、上述したプラネタリキャリヤは、変速機以外の装置に適用されてもよい。
以上説明したように、本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法は、複数のピニオンギヤ(2)と、それぞれ対応する前記ピニオンギヤ(2)に挿通されるピニオンシャフト(3)と、前記複数のピニオンシャフト(3)をそれぞれ支持すると共にキャリヤシャフト(6)が圧入される圧入孔(4o)が形成された支持プレート(4)とを備えるプラネタリキャリヤ(1)の前記支持プレート(4)を製造するプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法であって、開口部(231o)を有する第1ダイ(231)と前記開口部(231o)に対向配置される第1パンチ(232)とを用いて素材(100)をプレス加工して、前記素材(100)に下穴(100o)を形成する下穴抜き工程(S3)と、平坦面(271s)を有する第2ダイ(271)と前記平坦面(271s)に対向配置されると共に前記下穴(100o)の内径よりも径の大きな外径を有する第2パンチ(272)とを用いて前記素材(100)に形成された前記下穴(100o)の外縁部をプレス加工して、前記下穴(100o)の外縁部を前記素材(100)の厚み方向にせん断すると共にせん断した材料が内周方向へ流動するよう据え込むことにより、前記キャリヤシャフト(6)が圧入される圧入面(4oa)と圧入された前記キャリヤシャフトの一部が突き当たる環状の座面(4oc)とを内周面に有する前記圧入孔(4o)を形成する据え込み工程(S7)と、を備え、前記第2パンチ(272)は、前記素材(100)の厚みに対する前記下穴(100o)の外縁部の取り代の割合が14%~20%となるように外径が設定されることを要旨とする。
この本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法では、素材に下穴を形成する下穴抜き工程と、素材に形成された下穴の外縁部をせん断すると共にせん断した材料が下穴の内径方向に流動するよう据え込むことにより、キャリヤシャフトが圧入される圧入面と圧入されたキャリヤシャフトの一部が突き当たる環状の座面とを内周面に有する圧入孔を形成する据え込み工程とを備える。下穴抜き工程は、開口部を有する第1ダイと開口部に対向配置される第1パンチとを用いて支持プレートの素材をプレス加工することにより行なう。また、据え込み工程は、平坦面を有する第2ダイと平坦面に対向配置されると共に下穴の内径よりも径の大きな外径を有する第2パンチとを用いて素材に形成された下穴の外縁部をプレス加工することにより行なう。第2パンチは、素材の厚みに対する下穴の外縁部の取り代の割合が14%~20%となるように外径が設定される。据え込み工程において、下穴の外縁部の取り代が大きすぎると、材料が外周方向へ流動し、圧入面の内径精度が悪化するおそれがある。一方、下穴の外縁部の取り代が小さすぎると、内周方向へ流動する材料が不足し、座面の厚みが不十分となるため、座面の耐久性が悪化するおそれがある。そこで、本開示では、据え込み工程において素材の厚みに対する下穴の外縁部の取り代の割合が14%~20%となるように第2パンチの外径を設定してプレス加工を行なうことで、圧入面を適切なせん断面で形成しつつ据え込みによって適切な量の材料を内周方向へ流動させて適切な厚みの座面を形成することができる。この結果、支持プレートのキャリヤシャフトが圧入される部位を高精度かつ低コストで形成可能な支持プレートの製造方法とすることができる。
こうした本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法において、前記第2パンチ(272)は、前記下穴(100o)の外縁部の取り代(A)が前記第1ダイ(231)と前記第1パンチ(232)との間のクリアランス(CL)よりも大きくなるように外径が設定されるものとしてもよい。下穴抜き工程において、第1パンチにより素材を抜き加工して下穴を形成した場合、当該下穴の内周面には、せん断面と破断面とが生じる。破断面は、せん断面よりも内径が拡がり、下穴のせん断面と破断面との内径差は、第1ダイと第1パンチとの間のクリアランスに相当する。したがって、下穴の外縁部の取り代が第1ダイと第1パンチとの間のクリアランスよりも大きくなるように第2パンチの外径を設定することで、据え込み工程において、十分な量の材料を内周方向へ流動させることができ、プレス加工により座面を適切な厚みに形成することが可能となる。
また、本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法において、前記据え込み工程(S7)は、前記素材(100)の厚み(t)に対する前記座面(4oc)の厚み(B)が40%~50%となるようにプレス加工するものとしてもよい。こうすれば、座面を適切な厚みに形成することができる。
さらに、本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法において、前記第2パンチ(272)は、曲率半径が0.2mm~0.3mmの刃先を有するものとしてもよい。こうすれば、圧入面に局所的な破断が生じないようにして適切なせん断面を形成することができる。
また、本開示のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法において、帯板状の前記素材(100)を各プレス位置に順送し、各プレス位置においてプレス加工を行なう順送プレス加工により前記支持プレート(4)を製造するものであり、前記順送プレス加工の工程(S1~S8)として、前記下穴抜き工程(S3)と、前記据え込み工程(S7)と、前記支持プレート(4)の外形を当該支持プレート(4)がブリッジ部を介して前記素材(100)につながった状態で抜く外形抜き工程(S5)と、前記ブリッジ部を切断して前記素材(100)から前記支持プレート(4)を切り離す切り離し工程(S8)とを含み、前記据え込み工程(S7)は、前記外形抜き工程(S5)と前記切り離し工程(S8)との間に実施されるものとしてもよい。こうすれば、据え込み工程よりも前に実施された外形抜き工程において、支持プレートの外形がブリッジ部を介して素材につながった状態で抜かれているため、切り離し工程は、素材から支持プレートを切り離すために、当該ブリッジ部を切断するだけでよく、据え込み工程により形成された圧入面や座面に影響を与えるのを回避することができる。この結果、圧入面や座面の精度を確保することができる。この場合、前記据え込み工程(S7)は、前記切り離し工程(S8)の直前に実施されるものとしてもよい。さらにこの場合、前記下穴抜き工程(S3)は、前記外形抜き工程(S5)よりも前に実施されるものとしてもよい。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本開示は、プラネタリキャリヤの製造産業に利用可能である。
1 プラネタリキャリヤ、2 ピニオンギヤ、3 ピニオンシャフト、4 第1支持プレート、4o キャリヤシャフト孔、4oa 大径内周面、4ob 小径内周面、4oc 段差面、4h ピニオンシャフト孔、4g カシメ溝、5 第2支持プレート、5o 貫通孔、5h ピニオンシャフト孔、6 キャリヤシャフト、6a 軸部、6f フランジ部、10 支持プレート製造装置、11 アンコイラ、12 送り装置、20 プレス加工機、21 第1金型、22 第2金型、23 第3金型、24 第4金型、25 第5金型、26 第6金型、27 第7金型、28 第8金型、100 素材、100o 下穴、100oa せん断面、100ob 破断面、231,271 ダイ、231o 開口部、232,272 パンチ、233,273 板押え、271s 平坦面、C コイル材、CL クリアランス、t 板厚、A 加工量、B 厚み。

Claims (7)

  1. 複数のピニオンギヤと、それぞれ対応する前記ピニオンギヤに挿通されるピニオンシャフトと、前記複数のピニオンシャフトをそれぞれ支持すると共にキャリヤシャフトが圧入される圧入孔が形成された支持プレートとを備えるプラネタリキャリヤの前記支持プレートを製造するプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法であって、
    開口部を有する第1ダイと前記開口部に対向配置される第1パンチとを用いて素材をプレス加工して、前記素材に下穴を形成する下穴抜き工程と、
    平坦面を有する第2ダイと前記平坦面に対向配置されると共に前記下穴の内径よりも径の大きな外径を有する第2パンチとを用いて前記素材に形成された前記下穴の外縁部をプレス加工して、前記下穴の外縁部を前記素材の厚み方向にせん断すると共にせん断した材料が内周方向へ流動するよう据え込むことにより、前記キャリヤシャフトが圧入される圧入面と圧入された前記キャリヤシャフトの一部が突き当たる環状の座面とを内周面に有する前記圧入孔を形成する据え込み工程と、
    を備え、
    前記第2パンチは、前記素材の厚みに対する前記下穴の外縁部の取り代の割合が14%~20%となるように外径が設定される、
    プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法。
  2. 請求項1に記載のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法であって、
    前記第2パンチは、前記下穴の外縁部の取り代が前記第1ダイと前記第1パンチとの間のクリアランスよりも大きくなるように外径が設定される、
    プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法であって、
    前記据え込み工程は、前記素材の厚みに対する前記座面の厚みが40%~50%となるようにプレス加工する、
    プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法であって、
    前記第2パンチは、曲率半径が0.2mm~0.3mmの刃先を有する、
    プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項に記載のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法であって、
    帯板状の前記素材を各プレス位置に順送し、各プレス位置においてプレス加工を行なう順送プレス加工により前記支持プレートを製造するものであり、
    前記順送プレス加工の工程として、前記下穴抜き工程と、前記据え込み工程と、前記支持プレートの外形を当該支持プレートがブリッジ部を介して前記素材につながった状態で抜く外形抜き工程と、前記ブリッジ部を切断して前記素材から前記支持プレートを切り離す切り離し工程とを含み、
    前記据え込み工程は、前記外形抜き工程と前記切り離し工程との間に実施される、
    プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法。
  6. 請求項5に記載のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法であって、
    前記据え込み工程は、前記切り離し工程の直前に実施される、
    プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法。
  7. 請求項5または6に記載のプラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法であって、
    前記下穴抜き工程は、前記外形抜き工程よりも前に実施される、
    プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法。
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