JP7331634B2 - 画像形成装置及び画像形成装置の検査方法 - Google Patents
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記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体に対し、紫外線により硬化するインクを付与して画像を形成するする画像形成部と、
前記搬送部により搬送される前記記録媒体上のインクに紫外線を照射して硬化させる紫外線照射部と、
制御部と、
を備え、
前記搬送部は、照射された紫外線の光量に応じて表面の濃度が変化する紫外線感応部材を搬送可能に設けられており、
前記制御部は、前記搬送部により前記紫外線感応部材が搬送される場合に、前記紫外線感応部材に対して前記画像形成部によりインクを付与させずに前記紫外線照射部により紫外線を照射させる第1の制御を実行する。
前記紫外線照射部により紫外線が照射された前記紫外線感応部材の表面を読み取る読取部を備え、
前記紫外線感応部材は、照射された紫外線の光量に応じて表面の濃度が増大し、
前記制御部は、
前記読取部による読取結果から取得された前記紫外線感応部材の表面の読取濃度が所定の基準濃度未満であるか否かを判定し、
前記読取濃度が前記基準濃度未満であると判定された場合に、前記紫外線照射部による紫外線照射強度の低下への対処に係る所定の第2の制御を実行する。
前記制御部は、前記読取濃度が前記基準濃度未満であると判定された場合に、
さらに所定数の前記紫外線感応部材を対象として前記第1の制御を行い、
前記所定数の前記紫外線感応部材を前記読取部により読み取らせ、当該所定数の前記紫外線感応部材の各々に係る前記読取濃度を取得し、
取得した複数の前記読取濃度の代表値が前記基準濃度未満である場合に前記第2の制御を実行する。
報知部を備え、
前記制御部は、前記第2の制御では、前記紫外線照射部のメンテナンスをユーザーに促す報知を前記報知部により行わせる。
前記制御部は、前記第2の制御では、前記紫外線照射部による紫外線照射強度を増大させる。
前記紫外線照射部は、紫外線を各々照射する複数の光源を備え、
前記制御部は、
前記紫外線感応部材の表面のうち前記複数の光源に対応する複数の区分領域の各々についての前記読取濃度と、所定の基準濃度との比較結果に基づいて、前記複数の光源のうち、紫外線照射強度が他の光源の紫外線照射強度の代表値に対して相対的に低い光源を特定し、
前記第2の制御では、特定された前記光源による紫外線照射強度を増大させる。
前記制御部は、前記基準濃度を設定するための第3の制御を実行し、
前記第3の制御では、
前記紫外線照射部による紫外線の照射強度が所定の許容範囲の下限値に調整された状態で前記第1の制御を実行し、
前記下限値に相当する照射強度の紫外線が照射された前記紫外線感応部材を前記読取部により読み取らせ、
前記読取部による読取結果から取得された前記紫外線感応部材の表面の読取濃度を前記基準濃度に設定する。
前記制御部は、
前記第1の制御において、前記紫外線照射部により、一の前記紫外線感応部材に対して紫外線の照射を所定回数繰り返し行わせ、
前記所定回数の紫外線の照射が行われた前記紫外線感応部材を前記読取部により読み取らせる。
前記紫外線照射部における所定位置の温度を検知する温度検知部を備え、
前記紫外線照射部は、照射する紫外線の波長が温度に応じて変化し、
前記紫外線感応部材は、照射された紫外線の光量当たりの濃度の変化量である感度が、紫外線の波長に応じて異なり、
前記制御部は、前記温度検知部による検知温度に応じた紫外線の波長、及び当該波長に応じた前記紫外線感応部材の感度に基づいて、前記基準濃度又は前記読取濃度を補正する。
前記紫外線照射部により紫外線が照射された前記紫外線感応部材の表面を読み取る読取部と、
報知部と、
を備え、
前記制御部は、
前記読取部による読取結果から前記紫外線感応部材の読取濃度を取得し、
前記第1の制御によりそれぞれ紫外線が照射された少なくとも2つの前記紫外線感応部材の前記読取部による読取結果に基づいて、前記紫外線照射部の寿命を推定し、
前記推定した寿命に係る報知を前記報知部により行わせる。
前記制御部は、
前記記録媒体に対して画像を形成する第1のモード、及び前記紫外線照射部による紫外線照射強度を検査する第2のモードのうち、ユーザーにより指定された一方のモードで当該画像形成装置を動作させ、
ユーザーにより前記第2のモードが指定された場合に前記第1の制御を実行する。
前記制御部は、
前記記録媒体に対して画像を形成する第1のモード、及び前記紫外線照射部による紫外線照射強度を検査する第2のモードのうちユーザーにより指定された一方で当該画像形成装置を動作させ、
ユーザーにより前記第2のモードが指定された場合に前記第1の制御を実行し、当該第1の制御により紫外線が照射された前記紫外線感応部材の表面を前記読取部により読み取らせる。
前記紫外線照射部における所定位置の温度を検知する温度検知部を備え、
前記制御部は、前記温度検知部による検知温度が所定の基準温度範囲内である場合に前記第1の制御を実行する。
記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される記録媒体に対し、紫外線により硬化するインクを付与して画像を形成するする画像形成部と、前記搬送部により搬送される前記記録媒体上のインクに紫外線を照射して硬化させる紫外線照射部と、を備え、前記搬送部は、照射された紫外線の光量に応じて表面の濃度が変化する紫外線感応部材を搬送可能に設けられている画像形成装置の検査方法であって、
前記搬送部により前記紫外線感応部材が搬送される場合に、前記紫外線感応部材に対して前記画像形成部によりインクを付与させずに前記紫外線照射部により紫外線を照射させる第1の制御を実行するステップを含む。
前記画像形成装置は、前記紫外線照射部により紫外線が照射された前記紫外線感応部材の表面を読み取る読取部を備え、
前記紫外線感応部材は、照射された紫外線の光量に応じて表面の濃度が増大し、
当該画像形成装置の検査方法は、
前記読取部による読取結果から取得された前記紫外線感応部材の表面の読取濃度が所定の基準濃度未満である否かを判定するステップ、
前記読取濃度が前記基準濃度未満であると判定された場合に、前記紫外線照射部による紫外線照射強度の低下への対処に係る所定の第2の制御を実行するステップ、
を含む。
インクジェット記録装置1(画像形成装置)は、媒体供給部10と、搬送部20と、画像形成部30と、紫外線照射部40と、読取部50と、媒体排出部60などを備える。
記録媒体載置トレー11は、画像を形成する対象の記録媒体Pが重ねられて載置された部材である。記録媒体Pとしては、枚葉紙(用紙)や樹脂シートなどが用いられ得る。
紫外線感応部材載置トレー12は、紫外線照射部40の検査に用いる紫外線感応部材Sが重ねられて載置された部材である。
ピックアップ部13は、記録媒体載置トレー11の最上部に載置された記録媒体P、又は紫外線感応部材載置トレー12の最上部に載置された紫外線感応部材Sを取り上げて搬送部20に引き渡す。
紫外線感応部材Sに紫外線を所定時間照射した後の表面の濃度に基づいて、照射された紫外線の照射強度を特定することができる。本実施形態のインクジェット記録装置1では、この原理を用いて紫外線照射部40を検査することができるようになっている。紫外線照射部40の検査方法については、後に詳述する。
搬送ベルト221は、駆動ローラー222及び従動ローラー223の回りに架け渡された無端状(環状)の帯状部材であって、例えばゴムなどの樹脂製のベルトや、スチールベルトなどを用いることができる。スチールベルトとしては、例えば、厚さ0.3mm程度のSUS304、SUS631といったステンレス鋼やアルミ合金などを用いることができる。また、搬送ベルト221には、搬送ベルト221の外周面と内周面との間を貫通する複数の通気孔が設けられており、空気が通過可能となっている。
搬送ベルト221は、駆動ローラー222が搬送モーター26(図3参照)による回転駆動動作に応じて回転することで駆動ローラー222及び従動ローラー223の回りの周回経路を一定の速度で周回移動する。搬送ベルト221の外周面には、媒体供給部10から引き渡された記録媒体P又は紫外線感応部材Sが載置されて、当該記録媒体P又は紫外線感応部材Sは、搬送ベルト221の周回移動に伴って搬送方向に一定の速度で搬送される。搬送ベルト221に載置されて搬送される記録媒体P又は紫外線感応部材Sは、搬送経路上で、画像形成部30のヘッドユニット31によるインク吐出範囲、紫外線照射部40による紫外線の照射範囲、及び読取部50による読取範囲をこの順に通過する。
図1では、説明の都合上、搬送ベルト221の外周面に記録媒体P及び紫外線感応部材Sが同時に載置されているが、通常は、記録媒体P及び紫外線感応部材Sのうち後述する動作モードに応じた一方が載置されて搬送される。
また、本実施形態では、紫外線を照射することにより硬化する性質を有するインク(紫外線硬化型インク)が用いられる。このインクとしては、光重合性化合物(モノマー)、光重合開始剤、ゲル化剤及び着色剤を含むものが用いられる。このうち光重合性化合物は、紫外線が照射されることにより重合反応が進行して高分子化する化合物である。この高分子化により、インクが硬化する。光重合開始剤は、上記重合反応を開始させるための化合物である。ゲル化剤は、カラーインクが加熱されてゾル化温度以上になるとカラーインク中に溶解してインクをゾル化させ、インクが冷却されてゲル化温度以下になると架橋構造を形成したり繊維状会合体を形成したりすることによりインクをゲル化させる性質を有する化合物である。また、着色剤は、当該インクに係る色の顔料又は染料を含む。
紫外線照射部40は、搬送ベルト221の外周面と対向する位置に設けられ当該外周面に向けて紫外線を照射する光源41を備える。本実施形態では、光源41として紫外領域の波長の光を発光するLEDが用いられている。
図2は、搬送ベルト221の外周面及び紫外線照射部40を図1における上方から見た図であり、光源41の位置が破線で描かれている。図2に示すように、紫外線照射部40では、幅方向について等間隔に複数の光源41が配列されている。これにより、搬送ベルト221により搬送される記録媒体Pの幅方向についての各位置に対し均等な照射強度で紫外線を照射することができる。なお、図2では、6つのLEDが描かれているが、これは例示であり、より多数のLEDが高密度に配置されていてもよい。
紫外線照射部40は、出荷(製造)直後の段階では最大出力より小さな出力で使用され、使用に応じた劣化により照射強度が低下した段階で、供給電力を増大して出力を上げることで所望の照射強度をある程度維持できるように運用される。
インクジェット記録装置1は、制御部70と、搬送制御部25及び搬送モーター26を有する搬送部20と、ヘッド制御部311及び記録ヘッド312を有するヘッドユニット31と、紫外線照射部40と、読取部50と、操作表示部81(報知部)と、通信部82と、バス83などを備える。以下では、既に説明した構成については記載を省略する。
ただし、光源41の寿命は、光源41への供給電力、光源41の使用環境及び使用頻度といった使用態様によって変動するため、累積照射時間によって画一的に寿命を判定すると、まだ使用できる状態であっても寿命と判定されて光源41が交換されてしまう場合があり、必要以上にランニングコストが高くなってしまう問題がある。
紫外線照射部40の紫外線照射強度を検査する場合には、搬送部20により紫外線感応部材Sが搬送方向に搬送され、紫外線感応部材Sは、画像形成部30によるインク吐出範囲、及び紫外線照射部40による紫外線の照射範囲を順に通過する。このとき、紫外線感応部材Sに対しては、画像形成部30によるインク吐出は行われず、紫外線照射部40により紫外線が照射される。制御部70が、紫外線感応部材Sに対して画像形成部30によりインクを付与させずに紫外線照射部40により紫外線を照射させる制御が、「第1の制御」に相当する。
基準濃度は、予め指定されたものを用いてもよいし、インクジェット記録装置1の内部で設定されたものであってもよい。インクジェット記録装置1の内部で基準濃度を設定する場合には、紫外線照射部40により許容範囲の下限値の照射強度で紫外線感応部材Sに対して紫外線を照射し、この紫外線感応部材Sを読取部50により読み取り、得られた撮像データから取得された読取濃度を基準濃度に設定すればよい。紫外線照射部40により許容範囲の下限値の照射強度で紫外線を照射する方法は、特には限られないが、照射強度が校正されている製造直後の状態で、校正された照射強度の70%の照射強度となるように供給電力を調整したり、校正された照射強度の70%の紫外線を透過するフィルターを介して紫外線を照射したりする方法を用いることができる。
上記の基準差は、光源41の補正可能な劣化範囲の下限に相当する読取濃度と、基準濃度との差である。ここで、補正可能な劣化範囲とは、光源41への供給電力を増大させることによって、照射強度を上述の許容範囲内に戻せる劣化範囲をいう。よって、読取濃度と基準濃度との差分が基準差以上である場合には、供給電力を調整しても照射強度を許容範囲に戻すことができないため、光源41の交換が必要となる。
また、この場合には、操作表示部81により図示略の異常通知画面を表示させてもよい。異常通知画面は、例えば光源41の劣化が生じていること、及び光源41への供給電力の調整により紫外線照射強度が調整されること、をユーザーに通知する内容とすることができる。
紫外線強度検査モードにおける紫外線感応部材Sに対する紫外線の照射は、温度検知部42による検知温度が所定の基準温度範囲内となった後に開始される。この理由について、図5を参照して説明する。
図5(a)に示すように、LEDである光源41は、約365nmをピーク波長とする発光スペクトルで発光する。
また、図5(b)に示すように、光源41から照射される紫外線の波長は、光源41の周囲温度に応じて変化する。詳しくは、光源41の発光のピーク波長は、温度の上昇に応じて増大する。
これに対し、紫外線感応部材Sの紫外線に対する感度は、紫外線の波長に応じて異なる。ここで、紫外線感応部材Sの感度は、照射された紫外線の光量当たりの濃度の変化量を表す。
したがって、光源41からの紫外線の照射強度が一定であったとしても、光源41の周囲温度が異なると、紫外線のピーク波長のずれに応じて紫外線感応部材Sの感度が変動するため、紫外線感応部材Sの濃度の変化量が異なる結果となってしまう。
そこで、本実施形態では、温度検知部42による検知温度が所定の基準温度範囲内となった後に紫外線感応部材Sへの紫外線の照射を開始することで、照射される紫外線の波長のばらつきを抑え、紫外線感応部材Sの感度の変動による誤差を抑制している。
この画像形成処理は、インクジェット記録装置1に電源が投入された場合に実行される。
画像形成処理が開始されると、制御部70は、上述した初期化動作を開始させる(ステップS101)。ここでは、制御部70は、紫外線照射部40の光源41による紫外線照射動作を開始させる。
紫外線強度検査処理が呼び出されると、制御部70は、温度検知部42による検知温度が基準温度範囲内であるか否かを判定し(ステップS201)。検知温度が基準温度範囲内でないと判定された場合には(ステップS201で“NO”)、再度ステップS201の処理を実行する。
読取濃度と基準濃度との差分が基準差以上であると判定された場合には(ステップS206で“YES”)、制御部70は、紫外線強度検査の結果が「異常あり(要交換)」であることを示す結果データを記憶部74に記憶させる(ステップS207)。
また、読取濃度と基準濃度との差分が基準差未満であると判定された場合には(ステップS206で“NO”)、制御部70は、紫外線強度検査の結果が「異常あり(要調整)」であることを示す結果データを記憶部74に記憶させる(ステップS208)。
ステップS205、S207、S208のいずれかが終了すると、制御部70は、紫外線強度検査処理を終了させて、画像形成処理に戻る。
ステップS109~S112において制御部70により行われる制御が「第2の制御」に相当する。
図8は、基準濃度設定処理の制御部70による制御手順を示すフローチャートである。
基準濃度設定処理は、例えばユーザーによる入力操作に基づいて基準濃度の設定が指示された場合に実行される。
ステップS304の処理が終了すると、制御部70は、基準濃度設定処理を終了させる。
続いて上記実施形態の変形例1について説明する。本変形例は、紫外線感応部材Sの読取濃度が基準濃度未満であると判定された場合に、さらに所定枚数の別個の紫外線感応部材Sに紫外線を照射して読取濃度を取得し、これらの読取濃度の代表値を用いて異常の有無及び異常の内容を判定する点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
図9のフローチャートは、図7のフローチャートのステップS203の後にステップS209、S210を追加し、ステップS204、S206をそれぞれステップS204a、S206aに変更したものに相当する。以下では、図7のフローチャートとの相違点について説明する。
読取濃度と基準濃度との差分が基準差以上であると判定された場合には(ステップS206aで“YES”)、制御部70は、紫外線強度検査の結果が「異常あり(要交換)」であることを示す結果データを記憶部74に記憶させる(ステップS207)。
また、読取濃度の代表値と基準濃度との差分が基準差未満であると判定された場合には(ステップS206aで“NO”)、制御部70は、紫外線強度検査の結果が「異常あり(要調整)」であることを示す結果データを記憶部74に記憶させる(ステップS208)。
続いて上記実施形態の変形例2について説明する。本変形例は、1枚の紫外線感応部材Sに対して紫外線照射部40からの紫外線照射を複数回行う点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
図10のフローチャートは、図7のフローチャートのステップS202の後にステップS211を追加したものに相当する。以下では、図7のフローチャートとの相違点について説明する。
なお、2回目以降の紫外線感応部材Sの搬送を開始させるために紫外線感応部材Sを搬送部の搬送開始地点に戻す動作は、人の手により行われてもよいし、紫外線感応部材Sを搬送部20の搬送開始地点に戻す移送機構を設けて当該移送機構により行わせてもよい。
続いて上記実施形態の変形例3について説明する。本変形例は、複数の光源41に対して独立に紫外線照射光量を調整する点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。本変形例は、上記の変形例1、2と組み合わせてもよい。
そこで、本変形例の紫外線照射部40の検査では、複数の光源41のうち、紫外線照射強度が他の光源41の紫外線照射強度の代表値に対して相対的に低い光源を特定し、当該特定された光源41による紫外線照射強度を増大させて調整する。
図11に示すように、本変形例では、紫外線感応部材Sの表面が、複数の光源41に対応する複数の区分領域R1~R6に区分されている(以下では、区分領域R1~R6のうち任意の1つを指す場合には区分領域Rと記す)。区分領域R1~R6の各々は、搬送方向に延びる矩形の領域であり、紫外線感応部材Sの搬送中において、搬送ベルト221の外周面に垂直な方向から見ていずれかの光源41と重なる領域である。なお、図11において区分領域R1~R6の境界を示す鎖線は、説明のための便宜上のものであり、実際の紫外線感応部材Sには存在しない。
区分領域R1~R6の読取濃度から、相対的に紫外線照射強度が低くなっている光源41を特定することができる。図11の例では、区分領域R3の読取濃度が他の区分領域R1、R2、R4~R6の読取濃度より低くなっているため、区分領域R3に対応する左から3つめの光源41の紫外線照射濃度が低下していることを特定することができる。
このように特定された光源41に対する供給電力を調整して紫外線照射強度を増大させることで、紫外線照射部40による紫外線照射強度の分布を均一にすることができる。
図12のフローチャートは、図7のフローチャートのステップS203、S204、S206をそれぞれステップS203a、S204b、S206bに変更したものに相当する。以下では、図7のフローチャートとの相違点について説明する。
区分領域Rの読取濃度と基準濃度との差分の最大値が基準差以上であると判定された場合には(ステップS206bで“YES”)、制御部70は、紫外線強度検査の結果が「異常あり(要交換)」であることを示す結果データを記憶部74に記憶させる(ステップS207)。
また、区分領域Rの読取濃度と基準濃度との差分の最大値が基準差未満であると判定された場合には(ステップS206で“NO”)、制御部70は、紫外線強度検査の結果が「異常あり(要調整)」であることを示す結果データを記憶部74に記憶させる(ステップS208)。また、当該結果データには、読取濃度が基準濃度未満となっている区分領域Rを示すデータが含まれる。
また、紫外線強度検査処理が終了した後の、画像形成処理のステップS110(図6)で表示される光源交換通知画面では、基準濃度との差分が基準差以上となっている区分領域Rに対応する光源41のみの交換を促してもよいし、全ての光源41の交換を促すこととしてもよい。
続いて上記実施形態の変形例4について説明する。本変形例は、紫外線感応部材Sの読取濃度から光源41の寿命を推定してユーザーに通知する点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。本変形例は、上記の変形例1~3と組み合わせてもよい。
図13では、タイミングt1において行われた1回目の紫外線照射部40の検査で紫外線感応部材Sの読取濃度がD1となり、タイミングt1より後のタイミングt2において行われた2回目の紫外線照射部40の検査で紫外線感応部材Sの読取濃度がD2(<D1)となった例を示している。読取濃度D1、D2は、いずれも基準濃度以上であり、紫外線照射部40の検査結果は「異常なし」となる。
なお、上記では2回の検査の結果に基づいて寿命を推定しているが、3回以上の検査に基づいて寿命を推定してもよい。
続いて上記実施形態の変形例5について説明する。本変形例は、温度検知部42による検知温度に基づいて基準濃度又は読取濃度を補正する点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。本変形例は、上記の変形例1~4と組み合わせてもよい。
上記実施形態では、温度検知部42による検知温度が基準温度範囲内となっている場合に検査を開始することで上記の問題を回避した。本変形例では、これに代えて、温度検知部42による検知温度に応じた紫外線の波長、及び当該波長に応じた紫外線感応部材Sの感度に基づいて、基準濃度又は読取濃度を補正する。
そこで、基準濃度に上記の減少率を乗じて補正し、補正後の基準濃度を用いて検査を行うことで、適正な検査を行うことができる。
あるいは、紫外線感応部材Sの撮像データから取得された読取濃度に、上記の減少率の逆数を乗じて補正することで、同様に適正な検査を行うことができる。
これによれば、紫外線照射後の紫外線感応部材Sの濃度に基づいて、紫外線照射部40からの紫外線照射強度を特定することができる。このため、使用態様に応じた寿命の変動があっても、光源41の寿命が到来しているか否かを正確に判定することができ、適切なタイミングで光源41を交換することができる。よって、まだ使用できる状態で光源41が交換されてしまうことによるランニングコストの上昇を抑えることができる。
また、光源41において寿命に相当する照射強度の低下が生じていても、照射強度の低下の程度によっては、光源41への供給電力を増大させることで所望の紫外線照射強度を維持することができる。
また、記録媒体Pを搬送する搬送部20を利用して紫外線感応部材Sを搬送することができるため、紫外線照射部40の検査のために構成要素を追加する必要がなく、インクジェット記録装置1の製造コストの上昇を抑えることができる。
例えば、上記実施形態では、媒体供給部10のピックアップ部13により自動的に紫外線感応部材Sを搬送部20に供給する例を用いて説明したが、これに限られず、人の手により紫外線感応部材Sを搬送部20に供給してもよい。
10 媒体供給部
11 記録媒体載置トレー
12 紫外線感応部材載置トレー
13 ピックアップ部
20 搬送部
21、24 搬送ローラー
22 ベルト搬送機構
221 搬送ベルト
222 駆動ローラー
223 従動ローラー
23 支持吸引部
25 搬送制御部
26 搬送モーター
30 画像形成部
31 ヘッドユニット
311 ヘッド制御部
312 記録ヘッド
40 紫外線照射部
41 光源
42 温度検知部
50 読取部
60 媒体排出部
61 排出トレー
70 制御部
71 CPU
72 RAM
73 ROM
74 記憶部
81 操作表示部(報知部)
82 通信部
83 バス
P 記録媒体
R、R1~R6 区分領域
S 紫外線感応部材
Claims (15)
- 記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体に対し、紫外線により硬化するインクを付与して画像を形成するする画像形成部と、
前記搬送部により搬送される前記記録媒体上のインクに紫外線を照射して硬化させる紫外線照射部と、
制御部と、
を備え、
前記搬送部は、照射された紫外線の光量に応じて表面の濃度が変化する紫外線感応部材を搬送可能に設けられており、
前記制御部は、前記搬送部により前記紫外線感応部材が搬送される場合に、前記紫外線感応部材に対して前記画像形成部によりインクを付与させずに前記紫外線照射部により紫外線を照射させる第1の制御を実行する、画像形成装置。 - 前記紫外線照射部により紫外線が照射された前記紫外線感応部材の表面を読み取る読取部を備え、
前記紫外線感応部材は、照射された紫外線の光量に応じて表面の濃度が増大し、
前記制御部は、
前記読取部による読取結果から取得された前記紫外線感応部材の表面の読取濃度が所定の基準濃度未満であるか否かを判定し、
前記読取濃度が前記基準濃度未満であると判定された場合に、前記紫外線照射部による紫外線照射強度の低下への対処に係る所定の第2の制御を実行する、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記読取濃度が前記基準濃度未満であると判定された場合に、
さらに所定数の前記紫外線感応部材を対象として前記第1の制御を行い、
前記所定数の前記紫外線感応部材を前記読取部により読み取らせ、当該所定数の前記紫外線感応部材の各々に係る前記読取濃度を取得し、
取得した複数の前記読取濃度の代表値が前記基準濃度未満である場合に前記第2の制御を実行する、請求項2に記載の画像形成装置。 - 報知部を備え、
前記制御部は、前記第2の制御では、前記紫外線照射部のメンテナンスをユーザーに促す報知を前記報知部により行わせる、請求項2又は3に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記第2の制御では、前記紫外線照射部による紫外線照射強度を増大させる、請求項2又は3に記載の画像形成装置。
- 前記紫外線照射部は、紫外線を各々照射する複数の光源を備え、
前記制御部は、
前記紫外線感応部材の表面のうち前記複数の光源に対応する複数の区分領域の各々についての前記読取濃度と、所定の基準濃度との比較結果に基づいて、前記複数の光源のうち、紫外線照射強度が他の光源の紫外線照射強度の代表値に対して相対的に低い光源を特定し、
前記第2の制御では、特定された前記光源による紫外線照射強度を増大させる、請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記基準濃度を設定するための第3の制御を実行し、
前記第3の制御では、
前記紫外線照射部による紫外線の照射強度が所定の許容範囲の下限値に調整された状態で前記第1の制御を実行し、
前記下限値に相当する照射強度の紫外線が照射された前記紫外線感応部材を前記読取部により読み取らせ、
前記読取部による読取結果から取得された前記紫外線感応部材の表面の読取濃度を前記基準濃度に設定する、請求項2~6のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記第1の制御において、前記紫外線照射部により、一の前記紫外線感応部材に対して紫外線の照射を所定回数繰り返し行わせ、
前記所定回数の紫外線の照射が行われた前記紫外線感応部材を前記読取部により読み取らせる、請求項2~7のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記紫外線照射部における所定位置の温度を検知する温度検知部を備え、
前記紫外線照射部は、照射する紫外線の波長が温度に応じて変化し、
前記紫外線感応部材は、照射された紫外線の光量当たりの濃度の変化量である感度が、紫外線の波長に応じて異なり、
前記制御部は、前記温度検知部による検知温度に応じた紫外線の波長、及び当該波長に応じた前記紫外線感応部材の感度に基づいて、前記基準濃度又は前記読取濃度を補正する、請求項2~8のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記紫外線照射部により紫外線が照射された前記紫外線感応部材の表面を読み取る読取部と、
報知部と、
を備え、
前記制御部は、
前記読取部による読取結果から前記紫外線感応部材の読取濃度を取得し、
前記第1の制御によりそれぞれ紫外線が照射された少なくとも2つの前記紫外線感応部材の前記読取部による読取結果に基づいて、前記紫外線照射部の寿命を推定し、
前記推定した寿命に係る報知を前記報知部により行わせる、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記記録媒体に対して画像を形成する第1のモード、及び前記紫外線照射部による紫外線照射強度を検査する第2のモードのうち、ユーザーにより指定された一方のモードで当該画像形成装置を動作させ、
ユーザーにより前記第2のモードが指定された場合に前記第1の制御を実行する、請求項1~10のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記記録媒体に対して画像を形成する第1のモード、及び前記紫外線照射部による紫外線照射強度を検査する第2のモードのうちユーザーにより指定された一方で当該画像形成装置を動作させ、
ユーザーにより前記第2のモードが指定された場合に前記第1の制御を実行し、当該第1の制御により紫外線が照射された前記紫外線感応部材の表面を前記読取部により読み取らせる、請求項2~10のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記紫外線照射部における所定位置の温度を検知する温度検知部を備え、
前記制御部は、前記温度検知部による検知温度が所定の基準温度範囲内である場合に前記第1の制御を実行する、請求項1~12のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される記録媒体に対し、紫外線により硬化するインクを付与して画像を形成するする画像形成部と、前記搬送部により搬送される前記記録媒体上のインクに紫外線を照射して硬化させる紫外線照射部と、を備え、前記搬送部は、照射された紫外線の光量に応じて表面の濃度が変化する紫外線感応部材を搬送可能に設けられている画像形成装置の検査方法であって、
前記搬送部により前記紫外線感応部材が搬送される場合に、前記紫外線感応部材に対して前記画像形成部によりインクを付与させずに前記紫外線照射部により紫外線を照射させる第1の制御を実行するステップを含む、画像形成装置の検査方法。 - 前記画像形成装置は、前記紫外線照射部により紫外線が照射された前記紫外線感応部材の表面を読み取る読取部を備え、
前記紫外線感応部材は、照射された紫外線の光量に応じて表面の濃度が増大し、
当該画像形成装置の検査方法は、
前記読取部による読取結果から取得された前記紫外線感応部材の表面の読取濃度が所定の基準濃度未満である否かを判定するステップ、
前記読取濃度が前記基準濃度未満であると判定された場合に、前記紫外線照射部による紫外線照射強度の低下への対処に係る所定の第2の制御を実行するステップ、
を含む、請求項14に記載の画像形成装置の検査方法。
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