JP7331613B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置及びプログラムに関する。
画像形成済みの用紙等の取り扱いを支援する発光器を備えた画像形成装置が知られている。発光器の点灯により、用紙の排出や排出された用紙の存在が使用者に報知される。あるいは、発光器の点灯により、排出された用紙やその周辺が照明される。例えば、排出トレイ等の載置面に用紙センサが埋設されており、用紙センサが用紙を検出している状態において、発光器が点灯する。
画像形成装置は、節電のための操作、最終ジョブ実行後の所定時間経過等により、スリープ状態へ遷移する。その場合、通常、画像形成装置の消費電力が基底レベル又はそれに準じたレベルとなる。スリープ状態では、通常、用紙センサには電力が供給されず、上記の発光器にも電力が供給されない。その状態において、復帰操作があった場合、人感センサが本体に近寄った使用者を検出した場合等、所定の復帰条件が満たされた時点で、画像形成装置がスリープ状態から非スリープ状態つまり稼働状態へ復帰する。
画像形成装置における節電のための機能として部分節電が知られている(例えば特許文献1を参照)。部分節電においては、状況に応じて、画像形成装置において電力を供給する部分が適応的に変更される。換言すれば、節電の観点から、動作させることが必要な部分のみに電力が供給され、他の部分への電力の供給が停止される。スリープ状態からの復帰時には、復帰イベントに対応する部分に電力が供給され、その部分だけが復帰する。なお、復帰イベントによっては画像形成装置の全部が復帰することもあるが、その場合でも部分節電という機能が有効になっていることには変わりなく、復帰後の状態は部分節電状態といい得る。
なお、特許文献2には、節電モードからの復帰時に原稿取り忘れを報知する画像形成装置が記載されている。特許文献1には、復帰時の電力供給制御についての具体的な開示はない。
特開2013- 54320号公報 特開2017-118255号公報
スリープ状態からの復帰時に部分節電状態へ移行する画像形成装置において、復帰後に用紙残留の報知を行わせるためには、用紙残留の報知で機能する特定部品に電力が供給される必要がある。部分節電においては、通常、ユニット(つまり部品群)単位で電力供給の有無が切り替えられている。復帰時に用紙残留を報知するためには、特定部品を含む特定ユニットに電力が供給される必要があるが、部分復帰の場合にはそのような電力供給は保証されない。復帰時に、載置面上の用紙の有無によらず、特定部品を含む特定ユニットに対して一律に電力を供給することも考えられるが、その場合、無駄な電力消費が生じてしまう。
本開示の目的は、無駄な電力消費を抑制しつつスリープ状態からの復帰時に用紙残留の報知を行えるようにすることにある。
請求項1に係る画像形成装置は、載置面上の用紙残留の報知で必要な動作を行う特定部品を備える特定ユニットを含むユニット群と、復帰イベントに基づくスリープ状態からの復帰時に前記ユニット群に対する電力の供給を制御するプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、前記スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙がなかった場合には、前記復帰に際し、前記復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力を供給する第1制御を実行し、前記スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙があった場合には、前記復帰に際し、前記規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれていなくても前記特定ユニットに電力を供給する第2制御を実行する、ことを特徴とするものである。
請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に係る画像形成装置において、前記特定ユニットは、用紙上に画像を形成する画像形成ユニットであり、前記復帰をもたらす復帰イベント群には所定の復帰イベントが含まれ、前記所定の復帰イベントに対応する規定電力供給先には前記画像形成ユニットが含まれず、前記スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙があった場合であって前記所定の復帰イベントが生じた場合には、前記第2制御により、前記所定の復帰イベントに対応する規定電力供給先に加えて前記画像形成ユニットにも電力が供給される、ことを特徴とするものである。
請求項3に係る画像形成装置は、請求項2に係る画像形成装置において、前記所定の復帰イベントには人感センサによる人の検出が含まれる、ことを特徴とするものである。
請求項4に係る画像形成装置は、請求項2に係る画像形成装置において、前記所定の復帰イベントにはスリープ状態を解除する操作が含まれる、ことを特徴とするものである。
請求項5記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記プロセッサは、前記第2制御において、前記規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれていない場合には、前記規定電力供給先に対して前記特定ユニットを追加することにより実際の電力供給先を決定する、ことを特徴とするものである。
請求項6に係る画像形成装置は、請求項1に係る画像形成装置において、前記プロセッサは、前記第2制御において、前記復帰イベントの内容にかかわらず前記ユニット群の全部に電力を供給する、ことを特徴とするものである。
請求項7に係る画像形成装置は、請求項1に係る画像形成装置において、前記特定部品は前記載置面上の用紙を検出する用紙センサである、ことを特徴とするものである。
請求項8に係る画像形成装置は、請求項7に係る画像形成装置において、前記特定ユニットは用紙上に画像を形成する画像形成ユニットであり、前記載置面は前記画像形成ユニットにより画像が形成された画像形成済み用紙を載置する排出トレイである、ことを特徴とするものである。
請求項9に係る画像形成装置は、請求項8に係る画像形成装置において、前記用紙残留を報知する発光器を含み、前記プロセッサは、前記復帰後に前記用紙センサが前記画像形成済み用紙を検出した場合に、前記発光器を発光させる、ことを特徴とするものである。
請求項10に係る画像形成装置は、請求項8に係る画像形成装置において、前記復帰をもたらす復帰イベント群に第1復帰イベント及び第2復帰イベントが含まれ、前記第1復帰イベントに対応する規定電力供給先には前記画像形成ユニットが含まれ、前記第2復帰イベントに対応する規定電力供給先には前記画像形成ユニットが含まれず、前記第1復帰イベントが生じた場合、前記第1制御により、前記第1復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力が供給され、前記第2復帰イベントが生じた場合、前記第2制御により、前記第2復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力が供給され且つ前記画像形成ユニットに電力が供給される、ことを特徴とするものである。
請求項11に係る画像形成装置は、請求項1に係る画像形成装置において、前記特定部品として複数の特定部品が設けられ、前記第2制御においては、前記規定電力供給先の構成にかかわらず、前記複数の特定部品を含む複数の特定ユニットに電力が供給される、ことを特徴とするものである。
請求項12に係る画像形成装置は、請求項11に係る画像形成装置において、前記複数の特定部品は、前記載置面に設けられた用紙センサ、及び、前記用紙残留を報知する発光器であり、前記複数の特定ユニットは、前記用紙センサを含む第1の特定ユニット及び前記発光器を含む第2の特定ユニットである、ことを特徴とする。
請求項13に係る画像形成装置は、請求項11に係る画像形成装置において、前記複数の特定部品は、複数の載置面に設けられた複数の用紙センサであり、前記複数の特定ユニットは、前記複数の用紙センサを含む複数のユニットである、ことを特徴とするものである。
請求項14に係る画像形成装置は、載置面上の用紙残留の報知で必要な動作を行う特定部品を備える特定ユニットを含むユニット群と、スリープ状態からの復帰時に前記ユニット群に対する電力の供給を制御するプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙がなかった場合であって前記スリープ状態において復帰イベントが生じた場合、及び、前記遷移時に前記載置面上に用紙があった場合であって前記スリープ状態において生じた復帰イベントに対応する規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれる場合には、前記規定電力供給先に電力が供給されるようにし、前記遷移時に前記載置面上に用紙があった場合であって前記スリープ状態において生じた復帰イベントに対応する規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれない場合には、前記規定電力供給先に加えて前記特定ユニットにも電力が供給されるようにする、ことを特徴とするものである。
請求項15に係るプログラムは、画像形成装置において実行される電力供給制御用のプログラムであって、前記画像形成装置は、載置面上の用紙残留の報知で必要な動作を行う特定部品を備える特定ユニットを含むユニット群を含み、前記プログラムは、スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙がなかった場合には、前記スリープ状態からの復帰に際し、復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力を供給する第1制御を実行する機能と、前記遷移時に前記載置面上に用紙があった場合には、前記復帰に際し、前記規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれていなくても前記特定ユニットに電力を供給する第2制御を実行する機能と、を含むことを特徴とする。
請求項1に係る画像形成装置によれば、用紙残留が生じていれば、復帰イベントに対応する規定電力供給先に特定ユニットが含まれていなくても、復帰時に用紙残留が報知される。
請求項2に係る画像形成装置によれば、用紙残留が生じていれば、復帰イベントに対応する規定電力供給先に画像形成ユニットが含まれていなくても、復帰時に画像形成ユニットに電力が供給される。
請求項3に係る画像形成装置によれば、人の検出に基づく復帰時に、その者に対して用紙残留を報知し得る。
請求項4に係る画像形成装置によれば、スリープ状態を解除する操作に基づく復帰時にその操作を行った者に対して用紙残留を報知し得る。
請求項5に係る画像形成装置によれば、規定電力供給先への特定ユニットの追加という手法を利用して実際の電力供給先が決定される。
請求項6に係る画像形成装置によれば、第2制御において、特定ユニットが規定電力供給先に含まれているか否かの判断が不要となる。
請求項7に係る画像形成装置によれば、用紙残留が生じている場合に、復帰時に用紙センサに対して電力が供給される。
請求項8に係る画像形成装置によれば、用紙残留が生じている場合に、復帰時に用紙センサを備える画像形成ユニットに対して電力が供給される。
請求項9に係る画像形成装置によれば、発光器の発光により用紙残留が視覚的に報知される。
請求項10に係る画像形成装置によれば、用紙残留が生じている場合に、規定電力供給先に画像形成ユニットが含まれていない場合であっても、画像形成ユニットへ電力が供給される。
請求項11に係る画像形成装置によれば、複数の特定ユニットに対して用紙残留の報知に当たって必要となる電力が供給される。
請求項12に係る画像形成装置によれば、用紙センサ及び発光器を含む複数のユニットに対して用紙残留の報知に当たって必要となる電力が供給される。
請求項13に係る画像形成装置によれば、複数の用紙センサを含む複数のユニットに対して用紙残留の報知に当たって必要となる電力が供給される。
請求項14に係る画像形成装置及び請求項15に係るプログラムによれば、用紙残留が生じていれば、復帰イベントに対応する規定電力供給先に特定ユニットが含まれていなくても、復帰時に用紙残留が報知される。
実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す斜視図である。 実施形態に係る画像形成装置を示すブロック図である。 比較例に係る状態変化を示す図である。 実施形態に係る状態変化を示す図である。 管理テーブルの構成例を示す図である。 動作シーケンスを示すタイミングチャートである。 遷移過程での動作を示すフローチャートである。 復帰過程での第1動作例を示すフローチャートである。 復帰過程での第2動作例を示すフローチャートである。 復帰過程での第3動作例を示すフローチャートである。 変形例に係る遷移過程での動作を示すフローチャートである。 変形例に係る復帰過程での動作を示すフローチャートである。 動作モード選択画面の一例を示す図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)実施形態の概要
実施形態に係る画像形成装置は、ユニット群、及び、プロセッサを有する。ユニット群は特定ユニットを含み、その特定ユニットは載置面上の用紙残留の報知で必要な動作を行う特定部品を備える。プロセッサは、復帰イベントに基づくスリープ状態からの復帰時にユニット群に対する電力の供給を制御する。詳しくは、プロセッサは、スリープ状態への遷移時に載置面上に用紙がなかった場合(つまり「用紙なし遷移」の場合)には、復帰に際し、復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力を供給する第1制御を実行する。また、プロセッサは、スリープ状態への遷移時に載置面上に用紙があった場合(つまり「用紙あり遷移」の場合)には、復帰に際し、規定電力供給先に特定ユニットが含まれていなくても特定ユニットに電力を供給する第2制御を実行する。
上記構成は、遷移態様によって、すなわち用紙なし遷移か用紙あり遷移かによって、復帰後の電力供給制御又は電力供給条件を切り換えるものである。用紙なし遷移の場合には、復帰後において復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力を供給する通常の節電制御、つまり第1制御が実行される。一方、用紙あり遷移の場合には、少なくとも特定ユニットに電力を供給する特別な制御、つまり第2制御が実行される。用紙あり遷移の場合、復帰後に特定部品へ電力が供給されるのでその特定部品の動作により用紙残留の報知を確実に行える。遷移態様によらずに復帰時に一律に特定ユニットに電力を供給する場合に比べて、上記制御の方が電力の消費を抑えられる。
載置面の概念には、画像形成済みの用紙を載せる面が含まれ、また、画像読み取り後の用紙を載せる面が含まれる。載置面は、例えば、本体内の排出トレイ、本体外の排出トレイ、原稿トレイ、プラテン等である。用紙センサ等により載置面上の用紙が直接的に検出されてもよいし、載置面を覆う部材又は囲む部材の動作又は姿勢を特定するセンサ等により載置面上の用紙が間接的に検出されてもよい。
ユニット群を構成する各ユニットは、画像形成装置の構成単位であり、その実体は部品群である。換言すれば、各ユニットは、物理的に存在する部分であり、つまりハードウエアである。通常、ユニット単位で電力供給の有無が制御される。特定部品を備えるハードウエアが特定ユニットである。プロセッサの概念には、後に詳述するように、データ処理を行う様々なハードウエア、デバイス、回路又は機器が含まれる。
スリープ状態は、それ以前の状態及び復帰後の状態に比べて、電力消費が抑えられた状態であり、典型的には、復帰に際して必要となる一部の機能(例えば、人検出部、復帰制御部分)のみが動作している状態である。復帰イベントは、復帰を生じさせる事象であり、復帰トリガに相当し又は復帰トリガを生じさせるものである。復帰後における部分節電の観点から、復帰イベントに応じて実際に復帰させるユニットの構成が変化し得る。規定電力供給先は、部分節電の観点から復帰イベントに応じて定められている1又は複数のユニットからなる。規定電力供給先の実体は電力供給先を特定するユニットリストである。なお、一般に、復帰も遷移の一態様であるが、本願明細書においては、説明の簡潔化のため、稼働状態からスリープ状態への遷移を「遷移」と称し、スリープ状態から稼働状態への遷移を「復帰」と称している。
用紙あり遷移の場合に実行される第2制御において、規定電力供給先に特定ユニットが含まれている場合には規定電力供給先に電力を供給し、規定電力供給先に特定ユニットが含まれていない場合には規定電力供給先に加えて特定ユニットに電力を供給してもよい。これは、部分節電を維持しつつ用紙残留の報知を行うものである。あるいは、その第2制御において、全ユニット群に電力を供給してもよい。結果として、特定ユニットにも電力が供給されることになる。これは、用紙あり遷移の場合に限り、部分節電を一時的に又はそれ以降にわたって解除するものである。
実施形態において、特定ユニットは、用紙上に画像を形成する画像形成ユニットである。復帰をもたらす復帰イベント群には所定の復帰イベントが含まれる。所定の復帰イベントは、それに対応する規定電力供給先に画像形成ユニットが含まれないという属性をもった特定の復帰イベントである。
上記前提の下で、用紙あり遷移の場合であって所定の復帰イベントが生じた場合には、第2制御により、所定の復帰イベントに対応する規定電力供給先に加えて、画像形成ユニットにも、電力が供給される。所定の復帰イベントは、例えば、人感センサによる人の検出であり、あるいは、スリープ状態を解除する操作である。このように、用紙あり遷移後、所定の復帰イベントが生じた場合、節電の観点からは画像形成ユニットの復帰は不要であっても、用紙残留の報知の必要から、画像形成ユニットが復帰対象に含められる。
実施形態において、プロセッサは、第2制御において、規定電力供給先に特定ユニットが含まれていない場合には、規定電力供給先に対して特定ユニットを追加することにより実際の電力供給先を決定する。もっとも、第2制御において、既に説明したように、復帰イベントの内容にかかわらずユニット群の全部に電力を供給してもよい。
例えば、特定部品は、載置面上の用紙を検出する用紙センサであり、特定ユニットは、用紙上に画像を形成する画像形成ユニットである。載置面は、例えば、画像形成ユニットにより画像が形成された画像形成済み用紙を載置する排出トレイである。例えば、画像形成装置は、用紙残留を報知する発光器を含む。その場合、プロセッサは、復帰後に用紙センサが画像形成済み用紙を検出した場合に、発光器を発光させる。
例えば、載置面は、本体が有する空洞部に設けられた排出トレイであり、発光器によりその排出トレイに向けて光が照射される。空洞部内の排出トレイ上に用紙がある場合、用紙及びその周囲が暗くなりがちであり、またその用紙を視認できる範囲が制限される場合も多い。すなわち、用紙に気付き難い状況が生じる。そのような排出トレイに対して光を照射すれば、取り出し作業が容易となり、また、用紙の存在に気付き易くなる。
実施形態において、復帰をもたらす復帰イベント群には、第1復帰イベント及び第2復帰イベントが含まれる。第1復帰イベントに対応する規定電力供給先には画像形成ユニットが含まれ、一方、第2復帰イベントに対応する規定電力供給先には画像形成ユニットが含まれない。この前提の下で、第1復帰イベントが生じた場合、第1制御により、第1復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力が供給される。一方、第2復帰イベントが生じた場合、第2制御により、第2復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力が供給され且つ画像形成ユニットに電力が供給される。この構成は、遷移の態様及び復帰イベントの内容に応じて、追加的な電力供給の要否を判断するものである。
特定部品として複数の特定部品が設けられてもよい。その場合、第2制御においては、規定電力供給先の構成にかかわらず、複数の特定部品を含む複数の特定ユニットに電力が供給される。例えば、複数の特定部品は、載置面に設けられた用紙センサ、及び、用紙残留を報知する発光器である。その場合、複数の特定ユニットは、用紙センサを含む第1の特定ユニット及び発光器を含む第2の特定ユニットである。あるいは、複数の特定部品は、複数の載置面に設けられた複数の用紙センサである。その場合、複数の特定ユニットは、複数の用紙センサを含む複数のユニットである。
部品単位で電力供給の有無を切り替える場合、構成及び制御がかなり複雑化する。これに対して、ユニット単位で電力供給の有無を切り替えれば、構成及び制御が簡易化される。上記構成は、そのような前提の下で、用紙残留の報知を確実に行うものである。
実施形態に係る画像形成装置は、ユニット群及びプロセッサを有する。ユニット群は特定ユニットを含み、その特定ユニットは、載置面上の用紙残留の報知で必要な動作を行う特定部品を備える。プロセッサは、スリープ状態からの復帰時にユニット群に対する電力の供給を制御する。詳しくは、プロセッサは、用紙なし遷移の場合であってスリープ状態において復帰イベントが生じた場合、及び、用紙あり遷移の場合であって復帰イベントに対応する規定電力供給先に特定ユニットが含まれる場合には、規定電力供給先に電力が供給されるようにする。一方、用紙あり遷移の場合であって復帰イベントに対応する規定電力供給先に特定ユニットが含まれない場合には、規定電力供給先に加えて特定ユニットにも電力が供給されるようにする。この構成は、用紙残留の報知を優先させつつ部分節電を行うものである。
実施形態に係る電力供給制御方法は、画像形成装置において実行される方法である。画像形成装置は、載置面上の用紙残留の報知で必要な動作を行う特定部品を備える特定ユニットを備えるユニット群を含む。電力供給制御方法は、第1制御工程及び第2制御工程を含む。第1制御工程では、用紙なし遷移の場合に、スリープ状態からの復帰に際し、復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力が供給される。第2制御工程では、用紙あり遷移の場合に、スリープ状態からの復帰に際し、復帰イベントに対応する規定電力供給先に特定ユニットが含まれていなくても特定ユニットに電力が供給される。
上記の方法は、ハードウエアの機能として又はソフトウエアの機能として実現される。後者の場合、上記方法を実行するプログラムが、可搬型記憶媒体を介して又はネットワークを介して、情報処理装置へインストールされる。
(2)実施形態の詳細
図1には、実施形態に係る画像形成装置の構成例が示されている。図示された画像形成装置10は、プリント機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、等を有する多機能装置である。それらの機能の内の一部を備えた画像形成装置やそれら以外の機能を備えた装置に対して、以下に説明する各技術が組み込まれてもよい。
画像形成装置10は、部分節電に関し、スリープモードからの復帰時に選択的に適用される動作モードとして、節電優先モード、用紙残留報知優先モード、及び、全ユニット復帰モードを有する。それらの中から選択された動作モードに従って、復帰時に、電力供給が制御される。以下においては、用紙残留報知優先モードが選択されていることを前提として、画像形成装置10の構成及び動作を説明する。
なお、図1において、x方向は奥行方向又は前後方向としての第1水平方向であり、y方向は左右方向としての第2水平方向であり、z方向は上下方向としての垂直方向である。それらの3つの方向は互いに直交している。
図1において、画像形成装置10は、機能的及び物理的に区分される複数のユニットすなわちユニット群からなる。具体的には、画像形成装置10は、主要部を構成する又は基本部分としての本体11を有している。本体11は、それ全体として概ね箱形の形態を有し、それは、図示された構成例において、画像読み取りユニット12、UI(User Interface)ユニット14、画像形成ユニット16、等を有している。本体11内には、コントロールユニットやセンサ基板等も設けられているが、図1においてそれらは示されていない。各ユニットは構成単位であり、部品群に相当する。部分節電に当たってはユニット単位で電源供給の有無が制御される。
画像読み取りユニット12は、図示の構成例では、上部読み取りユニット12Aと下部読み取りユニット12Bとにより構成される。上部読み取りユニット12Aは、複数の原稿を順次送りながら各原稿から画像を読み取る自動原稿送り装置又は自動原稿読み取り装置を備えている。上部読み取りユニット12Aは、読み取り対象となった原稿がセットされる原稿トレイ及び読み取り後の原稿が排出される排出トレイを有している。それらのトレイには、それぞれ、用紙の有無を判定するための用紙センサが設けられているが、図1において、それらの図示は省略されている。上部読み取りユニット12Aは、本体11の奥側に設けられたヒンジ部を回転軸として開閉運動を行う。ヒンジ部には図示されていない開閉センサが設けられている。
下部読み取りユニット12Bは、プラテン18に載置された原稿から画像を読み取るものである。プラテン18に原稿が載置された場合、プラテン18それ全体が上部読み取りユニット12Aによって覆われる。その際、上部読み取りユニット12Aは原稿カバーとして機能する。画像読み取り後、プラテン18上に原稿が残留している場合、開閉センサの出力信号からその残留を判定することが可能である。プラテン18の内部から原稿へ光を照射することにより原稿の残留が判定されてもよい。
UIユニット14は、タッチスクリーンパネル20を備えている。それは表示器及び入力器からなるものである。取り外し可能なタッチスクリーンパネル20が採用されてもよい。その場合にいわゆるタブレット端末をタッチスクリーンパネル20として利用してもよい。上記表示器は例えばLCDであり、それはバックライトを有している。実施形態においては、後述する発光器34が、部品群としてのUIユニット14内の1部品を構成している。UIユニット14への電力供給が途絶えた場合、発光器34は動作が停止された状態となる。
ボタン群22には、電源ボタン、節電ボタン等が含まれる。節電ボタンを操作すると、スリープ状態へ遷移する。スリープ状態への遷移は、最終ジョブ実行時を基準としたタイムアウト等の他のイベントによっても生じ得る。スリープ状態において、復帰イベントが発生した場合、スリープ状態から稼働状態(具体的には部分節電状態)へ復帰する。
復帰イベント群には、節電ボタンの操作(つまりスリープ解除操作)、人の検出、及び、印刷ジョブの受信が含まれる。発生した復帰イベントの内容又は種類によって、部分節電状態において電力を供給するユニットの構成が変化する。電力が供給される1又は複数のユニットが規定電力供給先である。
画像形成ユニット16は、電子写真方式に従って用紙上に画像を形成するユニットであり、そこには、転写部、定着部等が含まれる。画像形成ユニット16の下方には複数の給紙トレイが設けられている。
本体11において、画像形成ユニット16と下部読み取りユニット12Bとの間には、横溝状の空洞部24が形成されている。空洞部24におけるx方向一方面及びy方向一方面はそれぞれ開放面である。図示の構成例において、空洞部24内には、上側排出トレイ26及び下側排出トレイ28が設けられている。それらの上に、画像形成後の用紙が排出及び載置される。上側排出トレイ26及び下側排出トレイ28の内で一方のみ、例えば後者のみを設けてもよい。なお、既に説明した複数のトレイ(排出トレイ26,28を含む)及びプラテン18は、それぞれ、用紙載置面である。
上側排出トレイ26には、用紙センサ30が設けられており、その出力信号のレベルによって上側排出トレイ26上の用紙の有無が判定される。下側排出トレイ28には用紙センサ32が設けられており、その出力信号のレベルによって下側排出トレイ28上の用紙の有無が判定される。用紙センサ30,32は、例えば、光センサ、マイクロスイッチ、等により構成される。
実施形態において、2つの用紙センサ30,32は、画像形成ユニット16の一部を構成している。すなわち、画像形成ユニット16に供給される電力の一部が2つの用紙センサ30,32に供給されている。2つの用紙センサ30,32は、それぞれ、部品群としての画像形成ユニット16における1部品である。スリープ状態において、画像形成ユニット16への電力供給が停止された場合、2つの用紙センサ30,32への電力供給も停止され、それらは動作しなくなる。
スリープ状態からの復帰時点で、復帰イベントに対応する規定電力供給先の中に画像形成ユニット16が含まれていれば、画像形成ユニット16への電力供給が再開される。その時点で、2つの用紙センサ30,32への電力供給も再開される。一方、スリープ状態からの復帰時点で、復帰イベントに対応する規定電力供給先の中に画像形成ユニット16が含まれていない場合、何らの特別な制御を行わなければ、画像形成ユニット16へ電力は供給されない。そこで、実施形態では、復帰時において用紙残留報知が求められる場合、その復帰時に2つの用紙センサ30,32を含む画像形成ユニットへ電力を供給するようにしている。これについては後に詳述する。
本体11において、空洞部24の天井面には、発光器34が設けられている。発光器34は、例えば、2つの排出トレイ26,28のいずれかに用紙が存在している場合に、換言すれば、用紙センサ30,32が動作しており、少なくとも一方が用紙を検出している場合に、点灯する。これにより発光器34から2つの排出トレイ26,28に向けて光ビーム36が照射される。例えば、発光器34はLEDで構成される。上側排出トレイ26は透明性を有する部材で構成され、それは光ビーム36を透過させる。あるいは、光ビーム36は、2つの排出トレイ26,28を跨ぐように形成されている。
光ビーム36の照射時においては空洞部24内が明るくなり、用紙の視認性が向上する。また、光ビーム36の生成により、空洞部24内における用紙の存在を認知することが可能となる。例えば、発光器34は、用紙排出開始時から点滅動作を開始し、用紙排出完了後、一定時間にわたって点灯状態となる。もちろん、この動作態様は一例に過ぎないものである。なお、空洞部24の内部又はその周囲に複数の発光器を設けることも可能である。例えば、排出トレイごとに発光器を設け、個々の排出トレイについて個別的に報知や照明を行うようにしてもよい。
本体11において、空洞部24に隣接した位置に、壁部分としてのピラー部38が設けられている。ピラー部38における空洞部24に臨む側面には、上下に並んで2つの用紙排出スリットが形成されている。ピラー部38には、図示の構成例において、人感センサ42が内蔵されている。実際には、ピラー部38の内部に、人感センサ42を備えたセンサ基板が配置されており、ピラー部38の前面には、光を透過させる開口が形成されている。
人感センサ42は、例えば、物体センサとしての反射型センサにより構成される。それは発光器と受光器とからなるものであり、アクティブ型センサである。図1の示す例では、第2人感センサの検出範囲46は、本体11の前側における局所範囲に限定されている。人感センサ42として焦電型センサ等のパッシブ型センサを利用してもよい。人感センサ42を図示された位置以外の位置に配置してもよい。
予備的に動作する一次人感センサ、及び、一次人感センサが人を検知した場合に起動する二次人感センサを設けてもよい。その場合、二次人感センサが人を検出するメインセンサとなる。例えば、検出範囲46を二次人感センサの検出範囲とし、一次人感センサの検出範囲として、検出範囲46を包含する、より広い範囲を設定してもよい。
なお、サイドトレイ39は本体11の外側に設けられた排出トレイである。更に他の排出トレイが設けられてもよい。本体11に隣接した位置にフィニッシャー等が設けられてもよい。
図2は、図1に示した画像形成装置のブロック図である。プロセッサ52は情報を処理する電子回路であり、制御部に相当し、それは上記コントロールユニットの主要部を構成するものである。コントロールユニットには記憶部58も含まれる。記憶部58の一部が後述するレジスタ60及び管理テーブル61として機能する。記憶部58にはプロセッサ52により実行されるプログラムが格納され得る。
プロセッサ52は、複数の機能を有しており、その中で主な機能が図2において複数のブロックで表現されている。具体的には、図2には、監視制御部62、状態制御部66、及び、発光制御部68が示されている。発光制御部68は報知制御部として機能する。
プロセッサ52は、画像読み取りユニット12、UIユニット14、画像形成ユニット16等からなるユニット群の動作を制御する。具体的には、状態制御部66は、電源供給制御部84を有しており、電源供給制御部84により、電源回路80及び電力供給先選択回路82の動作が制御されている。電源回路80は、画像形成装置において必要となる複数の電源電圧を生成する回路である。複数の電源電圧がユニット群に供給されている。電力供給先選択回路82は、部分節電を実行するために設けられており、それは、ユニット単位で、電力を供給するか否かを選択し得る回路である。
電源供給制御部84は、スリープ状態への遷移過程で、コントロールユニットを基底状態とするよう、その動作又はそれに供給する電力を制限する。これにより、コントロールユニットの一部分のみが動作し、他の部分が休止したスリープ状態が形成される。その状態は、画像形成装置のスリープ状態でもある。
スリープ状態において復帰イベントが生じると、電源供給制御部84は、稼働状態への復帰を制御する。具体的には、電力供給先選択回路82の制御を通じて、復帰イベントに対応する規定電力供給先を構成する1又は複数のユニットへの必要な電力供給を再開させ、部分節電状態を形成する。復帰イベントによっては全ユニットへの電力供給が再開されるが、その場合でも、部分節電の機能は有効とされており、部分節電状態であることにかわりはない。なお、スリープ状態においても人の検出に関わる部分の動作は維持され、また、プロセッサ52の内で復帰制御に要する部分の動作は維持される。
UIユニット14には、タッチスクリーンパネル20が含まれ、また発光器34が含まれる。スリープ状態では、UIユニット14に電力は供給されない。つまり、発光器34は動作しない。画像形成ユニット16は、2つの用紙センサ30,32を有している。スリープ状態においては、画像形成ユニット16には電力が供給されず、すなわち、2つの用紙センサ30,32に電力は供給されない。
プロセッサ52に対して人感センサ42の出力信号が入力されている。人感センサ42は、図示されていないセンサ基板上に搭載されている。センサ基板には出力信号を処理する回路が搭載されている。プロセッサ52内の監視制御部62は、スリープ状態において、人の検出の有無を監視し、人が検出された場合に、復帰トリガを生成する。すなわち、状態制御部66に対して復帰を指示する。よし詳しくは、監視制御部62は判定部64を有する。判定部64は、スリープ状態において、人感センサ42の出力信号に基づいて、本体に近付いた使用者が検出されたことを判定する。
センサ基板に設けられた信号処理回路において、人の検出が判定されてもよい。例えば、その信号処理回路において、人感センサ42の出力信号と閾値とを比較することにより、使用者を検出したことが判定されてもよい。なお、人感センサ42、信号処理回路及び判定部64が人検出部に相当する。もっとも、信号処理回路において所定の人の検出を判定できる構成が採用される場合においては、人感センサ42及び信号処理回路が人検出部に相当する。人感センサそれ自体で所定の人の検出を判定できる場合においては、人感センサが人検出部に相当する。
プロセッサ52には、ボタン群22が接続されている。ボタン群22には、電源ボタン54及び節電ボタン56が含まれる。通常の稼働状態において、節電ボタン56を操作すると、スリープ状態へ遷移させる制御が実行される。続いて、スリープ状態において節電ボタンを再操作すると、稼働状態へ復帰させる制御が実行される。後者の操作は、復帰を指示する操作であると言える。
復帰イベント群の中には、人感センサによる人の検出、復帰を指示する操作、情報処理装置からのプリントジョブ受信等の様々な復帰イベントが含まれる。既に説明したように、復帰イベントの内容に応じて、部分節電のための規定電力供給先が変化する。なお、プリントジョブは印刷指示であり、プリントジョブには通常、印刷すべき原稿データが含まれる。
記憶部58の一部がレジスタ60として機能する。実施形態において、スリープ状態への遷移時に、用紙センサ30,32のいずれも用紙を検出していない場合、レジスタ60には、用紙なしを示すフラグとして0が設定される。一方、スリープ状態への遷移時に、用紙センサ30,32のいずれかが用紙を検出している場合、レジスタ60には、用紙ありを示すフラグとして1が設定される。なお、スリープ状態においても記憶部58に格納されたデータは保持される。
図示された構成例では、記憶部58上に、管理テーブル61が構築される。管理テーブル61は、復帰イベントの種類ごとにそれに対応する規定電力供給先を管理するためのテーブルである。用紙なし遷移の場合、復帰時において、規定電力供給先を構成する1又は複数のユニットに電力が供給される。一方、用紙あり遷移の場合、復帰時において、規定電力供給先に電力が供給され、その際、規定電力供給先に画像形成ユニット16が含まれていなくても、画像形成ユニット16に対しては追加的に電力が供給される。これにより、復帰時点で、2つの用紙センサ30,32に電力が供給され、それらが動作可能な状態となる。復帰時においては、通常、UIユニット14に電力が供給されるので、復帰時に発光器34は動作可能な状態となる。UIユニット14がバックライト消灯状態で復帰してもよい。なお、後述するように、実施形態においては、プリントジョブ受信により復帰する場合、規定電力供給先にUIユニット14が含まれていないが、用紙あり遷移後にプリントジョブ受信があった場合には、復帰に際して、UIユニット14に対して追加的に電力が供給されている。UIユニット14には用紙残留の報知に際して機能する発光器34が含まれるからである。
発光制御部68は、通常の稼働状態において、用紙センサ30及び用紙センサ32の少なくとも一方により用紙が検出された場合、発光器34を点灯させる制御を実行する(図2中の破線を参照)。これにより、空洞部内の2つの排出トレイに向けて光ビームが照射される。これと同様に、発光制御部68は、用紙あり遷移後の復帰時点で、用紙センサ30及び用紙センサ32の少なくとも一方が用紙を検出した場合、発光器を点灯させる制御を実行する。これにより用紙残留が使用者に報知される。スピーカからの音の出力、表示器へのメッセージの表示等によって、用紙残留が報知されてもよい。
通信部86は、ネットワークを介して、情報処理端末と通信するためのモジュールである。情報処理端末から送られてきたプリントジョブは、通信部86を介して、プロセッサ52にて受信される。
図3には、比較例に係る状態変化が示されている。比較例においては、用紙なし遷移及び用紙あり遷移の区別はない。図中、U0,U1,U2,U3はそれぞれユニットを示している。それらによってユニット群が構成される。具体的には、U0はコントロールユニットを示しており、U1は画像読み取りユニットを示している。U2はUIユニットを示している。UIユニットU2には発光器が含まれる。U3は画像形成ユニットを示している。画像形成ユニットU3には図示の例では用紙センサが含まれる。図1等に示した構成では、画像形成ユニットが2つの用紙センサを有していたが、図3においては、画像形成ユニットU3が1つの用紙センサを有している。ユニット群の中に、用紙に対する後処理を行うフィニッシャーが含まれてもよい。
なお、白く表現されたボックスは、電源オン状態つまり電源供給状態にあるユニットを示している(Aを参照)。グレー表現されたユニットは、電源オフ状態つまり電源が供給されていない状態を示している(Cを参照)。中間輝度で表現されたボックスは、スリープ状態を示している(Bを参照)。
符号50Aは遷移前の状態を示している。図示の例では、部分節電が実行されているものの、全ユニットに電力が供給されており、全ユニットが通常の稼働状態にある。符号50Bは、スリープ状態を示している。コントロールユニットU0がスリープ状態にあり、他の複数のユニットはいずれも非稼働状態にある。画像形成装置全体としてもスリープ状態にある。スリープ状態では、最小限の構成のみが稼働し、画像形成装置の電力消費が基底レベル又はそれに準じたレベルとなる。
符号56で示すように、復帰を指示するボタンが操作された場合、符号50Cで示すように、コントロールユニットU0の全体が稼働状態となる。また、UIユニットU2に電力が供給されて、それが稼働状態となる。他のユニットについては非稼働状態が維持される。
符号60で示すように、人が検出された場合、符号50Dで示すように、コントロールユニットU0の全体が稼働状態となる。また、UIユニットU2に電力が供給されて、それが稼働状態となる。但し、節電を優先し、バックライトは消灯状態のままとなる。UIユニットU2の復帰後、タッチスクリーンパネルに触れた時点で、バックライトが点灯する。もちろん、復帰時点でバックライトを点灯させるようにしてもよい。他のユニットについては非稼働状態が維持される。
符号62で示すように、プリントジョブを受信した場合、符号50Eで示すように、コントロールユニットU0の全体が稼働状態となる。また、画像形成ユニットU3に電力が供給されて、それが稼働状態となる。一方、画像読み取りユニットU1及びUIユニットU2は電源オフ状態のままである。
なお、符号68で示すように、復帰後においてコピー操作等があった場合、必要なユニットが更に稼働状態になる。図3に示す例では、符号50Fで示すように、全ユニットが稼働状態となっており、つまり、全ユニットに電力が供給されている。
比較例においては、復帰を指示するボタンの操作及び人の検出に基づいて復帰する場合に、画像形成ユニットU3に対しては電力が供給されず、そこに含まれる用紙センサにも電力が供給されない。復帰時点で、発光器に電力が供給されているが、用紙センサが動作しない以上、排出トレイ上に用紙が残留していても、その時点で用紙残留を報知することはできない。また、プリントジョブ受信に基づいて復帰する場合、画像形成ユニットU3には電力が供給されるものの、UIユニットU2には電力が供給されないので、その場合も上記同様に用紙残留を報知することができない。
図4には、実施形態に係る状態変化が示されている。図4において、既に説明した要素には同一符号を付し、その説明を省略する。図4は、部分節電の下での用紙あり遷移を前提とするものである。
符号50Bは、遷移後のスリープ状態を示している。符号56で示すように、復帰を指示するボタンの操作があった場合、符号50C1で示すように、比較例であれば復帰しない画像形成ユニットU3にも電力が供給され、それが復帰する。用紙センサに電力が供給される。復帰時点で、用紙残留が生じていれば、発光器が点灯し、用紙残留が報知される。なお、復帰時に、UIユニットU2には電力が供給されており、つまり復帰時において発光器それ自体は動作可能な状態となっている。
符号60で示すように、人の検出が判定された場合、符号50D1で示すように、上記同様に、通常であれば復帰しない画像形成ユニットU3にも電力が供給され、それが復帰する。この場合にも、用紙センサに電力が供給され、用紙残留が生じているならば、復帰時点で発光器が点灯し、それにより用紙残留が報知される。また、符号62で示すように、プリントジョブを受信した場合、符号50E1で示すように、比較例であれば復帰しないUIユニットU2にも電力が供給され、それが復帰する。その時点で、用紙残留が生じているならば、用紙センサによりそれが検出され、発光器が点灯し、これにより用紙残留が報知される。
以上のように、実施形態では、用紙あり遷移の場合、復帰イベントに対応する規定電力供給先に、画像形成ユニットやUIユニット等の特定ユニット(すなわち用紙残留の報知で機能する特定部品を備えたユニット)が含まれていない場合でも、復帰時に特定ユニットにも電力が供給される。これにより用紙残留が適時に報知される。復帰時の制御を切り替える必要から、遷移時に用紙あり遷移か用紙なし遷移かが判定され、その判定結果がフラグとして記録されている。なお、実施形態では、用紙なし遷移の場合、図3に示した比較例同様の状態変化となる。
符号74で示すように、用紙あり遷移の場合には、符号50Fで示すように、復帰時に常に全ユニットに対して電力を供給してもよい。例えば、部分節電が自動的に解除されてもよい。これについては後に説明する。
図5には、管理テーブルの構成例が示されている。管理テーブル61は、複数のレコード61aにより構成され、個々のレコード61aは、個々の復帰イベントに対応する規定電力供給先を示すデータからなる。そのデータの実体は電力供給対象リストつまりユニットリストである。図中、復帰イベントが生じると、それに対応するレコードにおいて、ONで示されるユニットに電力が供給される。管理テーブル61の参照により、復帰イベントごとに、電力が供給されるユニットを特定し得る。もちろん、他の方法で復帰イベントごとの規定電力供給先が管理されてもよい。
図6には、実施形態に係る動作シーケンスが示されている。以下においては特定ユニットとしての画像形成ユニットに着目する。稼働状態90において、タイミングT0で遷移イベントが発生すると、遷移過程92を経て、スリープ状態94に変化する。遷移過程92では、タイミングT1で用紙センサの出力信号に基づいて排出トレイ上の用紙の有無が検査され、タイミングT2においてフラグが設定される。用紙がなければフラグとして0が設定され、用紙があればフラグとして1が設定される。
スリープ状態94において、タイミングT3で復帰イベントが発生すると、復帰過程96を経て、稼働状態(具体的には部分節電状態)に復帰する。復帰に際してはフラグの値が参照され、フラグが0であれば、復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力が供給され、それらが復帰する。フラグが1であれば、復帰イベントに対応する規定電力供給先の中に画像形成ユニットが含まれるか否かが判定される。その際には管理テーブルが参照される。画像形成ユニットが含まれると判定された場合、規定電力供給先に対して電力が供給される。一方、画像形成ユニットが含まれないと判定された場合、規定電力供給先及び画像形成ユニットに対して電力が供給される。すなわち、電力供給対象が1つ追加される。具体的には、規定電力供給先に画像形成ユニットを加えることにより、実際の電力供給対象が決定される。タイミングT4で用紙センサが復帰し、用紙センサが用紙を検出すれば、タイミングT5において用紙残留が報知される。
以上のように、実施形態においては、用紙あり遷移の場合には、復帰イベントに対応する規定電力供給先に画像形成ユニットが含まれていない場合であっても、復帰時に画像形成ユニットに電力が供給される。復帰時に用紙残留が継続していれば、その用紙が用紙センサによって検出され、その検出に基づいて用紙残留が報知される。その報知により、その用紙に対する早々の事務処理を促せる。
なお、遷移時の用紙の有無によらずに、復帰時に、常に全ユニットを復帰させる、あるいは、常に画像形成ユニットを復帰させることも考えられるが、その場合、用紙なし遷移の場合に電力消費の無駄が生じる。これに対して、上記実施形態は、節電と用紙残留報知とを両立させたものである。
既に説明したように、発光に代えて又は発光と共にスピーカから音を出力するようにしてもよい。表示器にメッセージを表示することにより報知を行ってもよい。発光器による報知を行う場合、連続的な点灯に代えて点滅を採用してもよい。上記実施形態では、空洞部内の2つの排出トレイが用紙残留の管理対象となっていたが、他の載置面、例えば、他の排出トレイ、原稿トレイ(プラテンを含む)等が用紙残留の管理対象とされてもよい。
復帰時において、発光器を備えるユニット(具体的にはUIユニット)への電力の供給が保証されていない場合には、上記同様に、用紙あり遷移の場合、復帰時点で、そのユニットに電力が供給されるようにすればよい。一般的に表現すると、部分節電の下で、用紙あり遷移が生じた場合、その後の復帰時に、用紙残留の報知で機能する特定部品を備えた特定ユニットに対して電力が供給されるように電力供給制御を行えばよい。複数の特定部品を備えた複数の特定ユニットがあれば、復帰時に、それらに対して電力が供給される。
以下、実施形態に係る画像形成装置の動作、特に遷移時の動作及び復帰時の動作を説明する。以下は制御部としてのプロセッサの制御の内容を示すものである。
図7には、遷移過程での動作がフローチャートとして示されている。S10では、管理対象となっている2つの排出トレイの内のいずれかに用紙があるか否かが判定される。用紙がないと判定された場合、S12においてフラグに0が設定される。用紙があると判定された場合、S14においてフラグに1が設定される。フラグによる管理に代えて他の手段を利用してもよい。
図8には、復帰過程での第1動作例がフローチャートとして示されている。S20において復帰イベントの発生が判定されると、S22において、管理テーブルが参照され、復帰イベントに対応した規定電力供給先が特定され、それを構成する1又は複数のユニットに対して電力が供給される。その上で、S24では、フラグが0であるか1であるかが判定され、フラグが1であれば、S26において、規定電力供給先の中に特定ユニット(例えば、画像形成ユニットやUIユニット)が含まれる否かが判定される。特定ユニットが含まれなければ、S28において特定ユニットへ電力が追加的に供給される。
図9には、復帰過程での第2動作例がフローチャートとして示されている。第2動作例は、第1動作例をより具体化したものに相当する。S40,S42,S44において、復帰イベント群を構成するいずれかの復帰イベントの発生が判定される。具体的には、S40では、プリントジョブの受信が判定されており、S42では、復帰操作が判定されており、S44では人の検出が判定されている。
S40において、プリントジョブの受信が判定された場合、S46が実行される。S46は、規定電力供給先に、画像形成ユニットが含まれるが、UIユニットが含まれないことを前提とするものである。具体的には、S46では、コントロールユニットのスリープ状態が解除されて、それが稼働状態とされる。また、画像形成ユニットへ電力が供給される。それに続くS54では、フラグが参照され、フラグが1の場合には、S56において、UIユニットに対して追加的に電力が供給される。その時点で、2つの用紙センサのいずれかが用紙を検出したならば、発光器が点灯し、用紙残留が報知される。
一方、S42で復帰操作が判定された場合、及び、S44で人の検出が判定された場合には、S48が実行される。S48では、規定電力供給先に対して電力が供給される。具体的には、コントロールユニットのスリープ状態が解除され、また、UIユニットに電力が供給される。それらの復帰イベントが発生した場合、規定電力供給先に画像形成ユニットは含まれない。
続くS50では、フラグが参照され、フラグが1の場合には、S52において、画像形成ユニットに対して、追加的に電力が供給される。その時点で、2つの用紙センサのいずれかが用紙を検出したならば、発光器が点灯し、用紙残留が報知される。
なお、他の復帰イベントが生じた場合にも、規定電力供給先に画像形成ユニットが含まれないならば、S50においてフラグが参照され、フラグが1の場合には、S52において画像形成ユニットに対して追加的に電力が供給される。
以上の第1動作例及び第2動作例は、いずれも、用紙あり遷移の場合に、規定電力供給先に画像形成ユニット等の特定ユニットが含まれているか否かを判定又は識別した上で、それが含まれていない場合に、特定ユニットにも追加的に電力を供給するものである。
図10には、復帰過程での第3動作例がフローチャートとして示されている。S60において復帰イベントの発生が判定されると、S62でフラグが参照される。フラグが0の場合には、S64において、復帰イベントに対応した規定電力供給先に電力が供給される。一方、フラグが1の場合には、特定ユニットを含む全ユニットに電力が供給される。その時点で、2つの用紙センサのいずれかが用紙を検出したならば、発光器が点灯し、用紙残留が報知される。フラグが1の場合、部分節電を解除することにより、全ユニットに対して電力が供給されてもよい。その場合に、部分節電を一時的に解除するようにしてもよい。その場合、所定時間の経過時点で、特定ユニットへの電力供給が事後的に停止されてもよい。
第3実施例では、稼働が必要でないユニットに対してまで電力が供給されてしまう可能性を指摘できる。一方、第3実施例によると、復帰イベントに対応する規定電力供給先に特定ユニットが含まれているか否かの判定を省略し得る。
図11及び図12には変形例が示されている。この変形例では、画像読み取りユニットが、第1用紙センサを備える第1排出トレイ、及び、第1排出トレイ上の用紙残留を報知する第1発光器を有している。また、画像形成ユニットが、第2用紙センサを備える第2排出トレイ、及び、第2排出トレイ上の用紙残留を報知する第2発光器を有している。
図11には、変形例における遷移過程での動作がフローチャートとして示されている。S70では、第1用紙センサの出力信号に基づいて用紙の検出の有無が判定される。用紙が検出されなかった場合、S72で、第1フラグに0が設定される。用紙が検出された場合、S74で、第1フラグに1が設定される。S76では、第2用紙センサの出力信号に基づいて用紙の検出の有無が判定される。用紙が検出されなかった場合、S78で、第2フラグに0が設定される。用紙が検出された場合、S80で、第2フラグに1が設定される。
図12には、変形例における復帰過程での動作の一部がフローチャートとして示されている。復帰イベントに対応する規定電力供給先に画像読み取りユニット及び画像形成ユニットが含まれていない場合、S90において、第1フラグの値が参照される。第1フラグが1の場合、S92において画像読み取りユニットに電力が供給される。これにより第1用紙センサ及び第1発光器が動作可能な状態となり、第1排出トレイ上に用紙残留が生じていれば、第1発光器が点灯する。
S94においては、第2フラグの値が参照される。第2フラグが1の場合、S96において画像形成ユニットに電力が供給される。これにより第2用紙センサ及び第2発光器が動作可能な状態となり、第2排出トレイ上に用紙残留が生じていれば、第2発光器が点灯する。
以上のように、第1変形例では、遷移時の用紙残留の態様に応じて、復帰時に用紙残留の報知に当たって電力供給が必要となる1又は複数のユニットが特定され、その1又は複数のユニットに対する電力供給が確保される。
図13には、動作モードを選択する画面の一例が示されている。既に説明したように、実施形態に係る画像形成装置は、部分節電に関し、スリープモードからの復帰時に選択的に適用される動作モードとして、節電優先モード、用紙残留報知優先モード、及び、全ユニット復帰モードを有し、復帰時において、それらの中から選択された動作モードに従って、電力供給が制御される。
節電優先モードは、用紙あり遷移の場合でも復帰時において特定ユニットに電力を供給せずに節電を優先させる動作モードである。節電優先モードを選択する場合、ボタン122が選択される。用紙残留報知優先モードは、用紙あり遷移の場合に、復帰時において特定ユニットに電力を供給し用紙残留の報知を優先させる動作モードである。用紙残留報知優先モードを選択する場合、ボタン124が選択される。全ユニット復帰モードは、用紙あり遷移の場合に復帰時に全ユニットに電力を供給する動作モードである。復帰時に特定ユニットに電力が供給されるので用紙残留が生じていればそれが報知される。全ユニット復帰モードが選択されている状態で、用紙なし遷移が生じた場合、復帰時の動作は節電優先モードの場合及び用紙残留報知優先モードの場合と同じとなる。全ユニット復帰モードを選択する場合、ボタン126が選択される。
上記実施形態において、用紙あり遷移後の復帰時に、規定電力供給先に特定ユニットが含まれず、特定ユニットに対して電力が追加的に供給された場合において、用紙の取り出しが用紙センサで検出された時点で、又は、復帰時から所定時間が経過した時点で、特定ユニットへの電力の供給を停止させてもよい。すなわち、規定電力供給先のみに対して電力を供給する状態が事後的に構築されてもよい。
本願明細書に記載されたプロセッサは、広義のプロセッサであり、その概念には、汎用プロセッサ(例えばCPU(Central Processing Unit))、専用プロセッサ(例えばGPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、プログラマブル論理デバイス、等)が含まれる。また、本願明細書に記載されたプロセッサは、1つの物理的なプロセッサにより構成されてもよいし、複数の物理的なプロセッサにより構成されてもよい。上記の実施形態に係る処理の一部又は全部がネットワーク上のプロセッサにより実行されてもよい。その処理又は動作を構成する複数の工程は、上記において記載したものに限られず、それとは異なる順序で実行されてもよい。一部又は全部の工程が並列的に実行されてもよい。
10 画像形成装置、12 画像読み取りユニット、14 UIユニット、16 画像形成ユニット、24 空洞部、26 上側排出トレイ、28 下側排出トレイ、30,32 用紙センサ、34 発光器、36 光ビーム、42 人感センサ、44,46 検出範囲、52 プロセッサ、62 監視制御部、66 状態制御部、68 発光制御部。

Claims (15)

  1. 載置面上の用紙残留の報知で必要な動作を行う特定部品を備える特定ユニットを含むユニット群と、
    復帰イベントに基づくスリープ状態からの復帰時に前記ユニット群に対する電力の供給を制御するプロセッサと、
    を含み、
    前記プロセッサは、
    前記スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙がなかった場合には、前記復帰に際し、前記復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力を供給する第1制御を実行し、
    前記スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙があった場合には、前記復帰に際し、前記ユニット群中の前記規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれていなくても前記特定ユニットに電力を供給する第2制御を実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記特定ユニットは、用紙上に画像を形成する画像形成ユニットであり、
    前記復帰をもたらす復帰イベント群には所定の復帰イベントが含まれ、
    前記所定の復帰イベントに対応する規定電力供給先には前記画像形成ユニットが含まれず、
    前記スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙があった場合であって前記所定の復帰イベントが生じた場合には、前記第2制御により、前記所定の復帰イベントに対応する規定電力供給先に加えて前記画像形成ユニットにも電力が供給される、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記所定の復帰イベントには人感センサによる人の検出が含まれる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記所定の復帰イベントにはスリープ状態を解除する操作が含まれる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記プロセッサは、前記第2制御において、前記規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれていない場合には、前記規定電力供給先に対して前記特定ユニットを追加することにより実際の電力供給先を決定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記プロセッサは、前記第2制御において、前記復帰イベントの内容にかかわらず前記ユニット群の全部に電力を供給する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記特定部品は前記載置面上の用紙を検出する用紙センサである、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記特定ユニットは用紙上に画像を形成する画像形成ユニットであり、
    前記載置面は前記画像形成ユニットにより画像が形成された画像形成済み用紙を載置する排出トレイである、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8記載の画像形成装置において、
    前記用紙残留を報知する発光器を含み、
    前記プロセッサは、前記復帰後に前記用紙センサが前記画像形成済み用紙を検出した場合に、前記発光器を発光させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8記載の画像形成装置において、
    前記復帰をもたらす復帰イベント群に第1復帰イベント及び第2復帰イベントが含まれ、
    前記第1復帰イベントに対応する規定電力供給先には前記画像形成ユニットが含まれ、
    前記第2復帰イベントに対応する規定電力供給先には前記画像形成ユニットが含まれず、
    前記第1復帰イベントが生じた場合、前記第1制御により、前記第1復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力が供給され、
    前記第2復帰イベントが生じた場合、前記第2制御により、前記第2復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力が供給され且つ前記画像形成ユニットに電力が供給される、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記特定部品として複数の特定部品が設けられ、
    前記第2制御においては、前記規定電力供給先の構成にかかわらず、前記複数の特定部品を含む複数の特定ユニットに電力が供給される、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11記載の画像形成装置において、
    前記複数の特定部品は、前記載置面に設けられた用紙センサ、及び、前記用紙残留を報知する発光器であり、
    前記複数の特定ユニットは、前記用紙センサを含む第1の特定ユニット及び前記発光器を含む第2の特定ユニットである、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11記載の画像形成装置において、
    前記複数の特定部品は、複数の載置面に設けられた複数の用紙センサであり、
    前記複数の特定ユニットは、前記複数の用紙センサを含む複数のユニットである、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  14. 載置面上の用紙残留の報知で必要な動作を行う特定部品を備える特定ユニットを含むユニット群と、
    スリープ状態からの復帰時に前記ユニット群に対する電力の供給を制御するプロセッサと、
    を含み、
    前記プロセッサは、
    スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙がなかった場合であって前記スリープ状態において復帰イベントが生じた場合、及び、前記遷移時に前記載置面上に用紙があった場合であって前記スリープ状態において生じた復帰イベントに対応する規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれる場合には、前記規定電力供給先に電力が供給されるようにし、
    前記遷移時に前記載置面上に用紙があった場合であって前記スリープ状態において生じた復帰イベントに対応する規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれない場合には、前記規定電力供給先に加えて前記特定ユニットにも電力が供給されるようにする、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  15. 画像形成装置において実行される電力供給制御用のプログラムであって、
    前記画像形成装置は、載置面上の用紙残留の報知で必要な動作を行う特定部品を備える特定ユニットを含むユニット群を含み、
    当該プログラムは、
    スリープ状態への遷移時に前記載置面上に用紙がなかった場合には、前記スリープ状態からの復帰に際し、復帰イベントに対応する規定電力供給先に電力を供給する第1制御を実行する機能と、
    前記遷移時に前記載置面上に用紙があった場合には、前記復帰に際し、前記規定電力供給先に前記特定ユニットが含まれていなくても前記特定ユニットに電力を供給する第2制御を実行する機能と、
    を含むことを特徴とするプログラム。
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